JP2008142910A - 液滴吐出機構および画像形成装置 - Google Patents

液滴吐出機構および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】無駄なインクの循環量を抑制しつつ、循環するインクの増粘を防止する。
【解決手段】液滴吐出機構にて、第1タンクと第2タンクの最短接続ユニットが共通しており、第1、2タンクの圧力をP、P、不吐出時の第1タンクから第2タンクへの循環量をU、吐出時の供給路と循環路からの供給量の比をα:α、総吐出量をQ、第1、2共通流路の流路抵抗をR、Ro1とするときに、{P−R×(α×Q+U)}≧{P−Ro1×(α×Q−U)}の条件を満たし、かつ、ユニット間の第1、2共通流路内の流路抵抗をR、R、ユニットの総数をZとするときに、〔P−R×(α×Q+U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2+U/2}〕≧〔P−Ro1×(α×Q−U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2−U/2}〕の条件を満たす。
【選択図】図4

Description

本発明は液滴吐出機構および画像形成装置に係り、特に、無駄なインクの循環量を抑制しつつ循環するインクの増粘を防止することができる液滴吐出機構および画像形成装置に関する。
特許文献1には、ヘッドのクリーニング(異物除去)のため、インク吐出中にノズル部分のインク循環を行う装置が開示されている。図17は、特許文献1に開示されているプリントヘッド201の断面図を示す。第1インクタンク(不図示)から流出したインクは通路210から開口部211を経てチャンバの第1列(212)と第2列(213)に流入する。次に、インクは開口部214、216を経て流出し、第1インク出口通路217と第2インク出口通路218に沿ってインク流に合流し、第2インクタンク(不図示)に回収される。そして、第2インクタンクから第1インクタンクにインクを戻して、再びインクを通路210に供給してインクを循環させる。
このように、インクを循環させることによりチャンバを効果的にきれいするとともに、インクジェットヘッドにおけるノズル部分のインク滞留を防止してインク増粘を防ぐものとしている。
特表2002−533247号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、一度プリントヘッド201の外に出たインクを再び第2インクタンク、第1インクタンクに戻すことになる。ここで、一度インクジェットヘッド内の圧力室からノズルを通って外へ出たインクは、ノズルの部分で溶媒が蒸発をするため増粘してしまう。そのため、インクを循環するうちにインク粘度は上昇し、最終的にノズルからの吐出不良を起こしてしまうおそれがある。
これに対して、一度ヘッドの外に出たインクを再び第1インクタンクに戻さずに廃棄することも考えることができるが、インクの循環量が膨大なため廃棄量も膨大になってしまい、非効率である。
また、第1インクタンクにインクを戻す前に、溶媒を追加して粘度を元に戻してもよいが溶媒を追加するための機構が必要になり、インクジェット記録装置の大型化となるおそれがある。また、追加する溶媒量は気温や湿度により変化するので、元のインク粘度に戻すことは容易ではない。
そこで、本発明では、無駄なインクの循環量を抑制しつつ、循環するインクの増粘を防止する液滴吐出機構および画像形成装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に係る発明は、インクを貯留する第1インクタンクおよび第2インクタンクと、インクを吐出することができるインク室ユニットと、前記第1インクタンクと複数の前記インク室ユニットを接続する第1共通流路と、前記第2インクタンクと複数の前記インク室ユニットを接続する第2共通流路とを有し、前記インク室ユニットは、ノズルからインクを吐出することができる圧力室と、前記第1共通流路と前記圧力室とを連通させるインク供給路と、前記第2共通流路と前記圧力室とを連通させるインク循環路とを備えるものとする液滴吐出機構において、インクの循環は、前記第1インクタンクから供給されるインクが前記第1共通流路とインクを吐出していない前記インク室ユニットと前記第2共通流路の流路間を経由して前記第2インクタンクに回収されることにより行われるものであり、前記第1インクタンクに、複数の前記インク室ユニットの中で最短距離で接続する最短接続ユニットが前記第2インクタンクにも複数の前記インク室ユニットの中で最短距離で接続されており、前記第1インクタンク内の圧力をP、前記第2インクタンク内の圧力をP、前記インク室ユニットからインクを吐出していない時に前記第1インクタンクから前記第2インクタンクへの単位時間あたりのインク循環量をU、少なくともいずれか1つの前記インク室ユニットからインクを吐出している時に前記インク供給路から供給される単位時間あたりのインク量と前記インク循環路から供給される単位時間あたりのインク量の比をα:α、インクを吐出している全ての前記インク室ユニットにおける単位時間あたりのインクの総吐出量をQ、前記第1共通流路における前記第1インクタンクとの接続部分から前記最短接続ユニットとの接続部分までの流路抵抗をR、前記第2共通流路における前記第2インクタンクとの接続部分から前記最短接続ユニットの接続部分までの流路抵抗をRo1とするときに、{P−R×(α×Q+U)}≧{P−Ro1×(α×Q−U)}の条件を満たし、かつ、隣り合う前記インク室ユニット間の前記第1共通流路内の流路抵抗をR、隣り合う前記インク室ユニット間の前記第2共通流路内の流路抵抗をR、前記インク室ユニットの総数をZとするときに、〔P−R×(α×Q+U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2+U/2}〕≧〔P−Ro1×(α×Q−U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2−U/2}〕の条件を満たすこと、を特徴とする。
本発明によれば、インクの循環がインクタンクとインク室ユニットの流路内で行われ、インクが液滴吐出機構の外部を循環することはないので、インクの循環によるインクの増粘を抑制してノズルからの吐出状態を良好に維持することができる。
また、最短距離で接続するインク室ユニットが共通するように第1インクタンクと第2インクタンクを配置する場合に、最短距離で接続するインク室ユニットについて、第1共通流路との接続部分の圧力が第2共通流路との接続部分の圧力よりも高くなる。さらに、最長距離で接続するインク室ユニットについても、第1共通流路との接続部分の圧力が第2共通流路との接続部分の圧力よりも高くなる。
そのため、ノズルからインクが吐出していないインク室ユニットの全てについて、第1共通流路における当該インク室ユニットの接続する部分の圧力が第2共通流路における当該インク室ユニットの接続する部分の圧力よりも高くなる。したがって、ノズルからインクが吐出していない全てのインク室ユニット内の圧力室(非吐出圧力室)においてインクが逆流して当該圧力室内をインクが行ったり来たりすることはなく、より確実にインクの増粘を抑制してノズルからの吐出状態を良好に維持することができる。
このように、ノズルからインクが吐出していない圧力室(非吐出圧力室)においては、第1共通流路を経由して第1インクタンクから供給されるインクがインク供給路から流れ込んでインク循環路に流れ出し、その後第2共通流路を介して第2インクタンクに回収されている。
一方、ノズルからインクが吐出している圧力室(吐出圧力室)においては、第1共通流路を介して第1インクタンクから供給されるインクがインク供給路から流れ込み、かつ、第2共通流路を介して第2インクタンクから供給されるインクがインク循環路を逆流して流れ込む。そして、このときのインク供給路から供給される単位時間あたりのインク量とインク循環路から供給される単位時間当たりのインク量の比をα:αとする。
「第1インクタンク(第2インクタンク)に最短(最長)距離で接続する圧力室」とは、ヘッド内に複数備える圧力室のうち、第1インクタンク(第2インクタンク)まで接続される流路の長さが最も短い(長い)圧力室である。
前記目的を達成するために請求項2に係る発明は、インクを貯留する第1インクタンクおよび第2インクタンクと、インクを吐出することができるインク室ユニットと、前記第1インクタンクと複数の前記インク室ユニットを接続する第1共通流路と、前記第2インクタンクと複数の前記インク室ユニットを接続する第2共通流路とを有し、前記インク室ユニットは、ノズルからインクが吐出することができる圧力室と、前記第1共通流路と前記圧力室とを連通させるインク供給路と、前記第2共通流路と前記圧力室とを連通させるインク循環路とを備えるものとする液滴吐出機構において、インクの循環は、前記第1インクタンクから供給されるインクが前記第1共通流路とインクを吐出していない前記インク室ユニットと前記第2共通流路の流路間を経由して前記第2インクタンクに回収されることにより行われるものであり、前記第1インクタンクに、複数の前記インク室ユニットの中で最長距離で接続する最長接続ユニットが前記第2インクタンクには複数の前記インク室ユニットの中で最短距離で接続し、前記第1インクタンクに、複数の前記インク室ユニットの中で最短距離で接続する最短接続ユニットが前記第2インクタンクには複数の前記インク室ユニットの中で最長距離で接続されており、前記第1インクタンク内の圧力をP、前記第2インクタンク内の圧力をP、前記インク室ユニットからインクを吐出していない時に前記第1インクタンクから前記第2インクタンクへの単位時間あたりのインク循環量をU、少なくともいずれか1つの前記インク室ユニットからインクを吐出している時に前記インク供給路から供給される単位時間あたりのインク量と前記インク循環路から供給される単位時間あたりのインク量の比をα:α、インクを吐出している全ての前記インク室ユニットにおける単位時間あたりのインクの総吐出量をQ、前記第1共通流路における前記第1インクタンクとの接続部分から前記最短接続ユニットとの接続部分までの流路抵抗をR、前記インク室ユニットの総数をZ、隣り合う前記インク室ユニット間の前記第1共通流路内の流路抵抗をR、前記第2共通流路における前記第2インクタンクとの接続部分から前記最長接続ユニットの接続部分までの流路抵抗をRoz、とするときに、〔P−R×(α×Q+U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2+U/2}〕≧{P−Roz×(α×Q−U)}の条件を満たすこと、を特徴とする。
本発明によれば、インクの循環がインクタンクとインク室ユニットの流路内で行われ、インクが液滴吐出機構の外部を循環することはないので、インクの循環によるインクの増粘を抑制してノズルからの吐出状態を良好に維持することができる。
また、第1インクタンクに最長距離で接続するインク室ユニットである最長接続ユニットに最短距離で接続するように第2インクタンクを配置し、かつ、第1インクタンクに最短距離で接続するインク室ユニットである最短接続ユニットに最長距離で接続するように第2インクタンクを配置する場合に、最長接続ユニットについて第1共通流路における接続部分の圧力が第2共通流路における接続部分の圧力よりも高い。そして、最長接続ユニットから最短接続ユニットに向かうに従い、各インク室ユニットについて第1共通流路における接続部分の圧力が第2共通流路における接続部分の圧力よりも高くなる度合いが増す。そのため、インクが吐出していないインク室ユニットの全てについて、第1共通流路における接続部分の圧力が第2共通流路における接続部分の圧力よりも高くなる。したがって、ノズルからインクが吐出していない全てのインク室ユニット内の圧力室(非吐出圧力室)においてインクが逆流して当該圧力室内をインクが行ったり来たりすることはなく、より確実にインクの増粘を抑制してノズルからの吐出状態を良好に維持することができる。
前記目的を達成するために請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の液滴吐出機構において、前記第2インクタンクから供給される単位時間あたりのインク量と、前記第1インクタンクから前記第2インクタンクへ循環する単位時間あたりのインク量が等しくなるように、前記第1インクタンクと前記第2インクタンクのうち少なくとも一方の圧力を制御すること、を特徴とする。
本発明によれば、第2インクタンクからインクを吐出していないインク室ユニットへ供給されるインク量と、第1インクタンクから供給して循環したのち第2インクタンクに回収されるインク量が等しくなるので、第2インクタンクのインク量が増減しない。そのため、増粘対策として行っている第1インクタンクから第2インクタンクへ循環するインクは、ノズルから吐出させて印刷媒体に印刷するために使用することにより有効利用を図るので、インクを無駄に消費することがない効果が得られる。
また、第1インクタンク内や第2インクタンク内の圧力制御により行うので、より確実に、第2インクタンクから圧力室へ供給されるインク量と、第1インクタンクから循環して第2インクタンクに回収されるインク量が等しくでき、第2インクタンクのインク量が増減せず、増粘対策として行っている第1インクタンクから第2インクタンクへ循環するインクを無駄にしない効果が得られる。
前記目的を達成するために請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の液滴吐出機構において、前記第2インクタンク内の圧力は水頭圧により制御すること、を特徴とする。
本発明によれば、自動的に第2インクタンクの液面の位置が一定に維持され、増粘対策として行っている第1インクタンクから第2インクタンクへ循環するインクは、ノズルから吐出させて印刷媒体に印刷するために使用することにより有効利用を図るので、インクを無駄に消費することがない効果が得られる。
前記目的を達成するために請求項5に係る発明は、請求項4に記載の液滴吐出機構において、前記第1インクタンク内の圧力は水頭圧により制御するものであって、前記第2インクタンクの断面積をSとし、前記第1インクタンクの断面積をSとしたときに、S<Sの条件を満たすこと、を特徴とする。
本発明によれば、第1インクタンクの断面積よりも第2インクタンクの断面積を小さくするので、第2インクタンクの液面の位置は第1インクタンクの液面の位置に比べて、インクタンクからの単位時間当たりの供給量の変化に敏感に反応することになる。そのため、吐出量の増減に対し循環量が自動的に増減し、確実に第2インクタンクの液面の位置を一定に維持するように制御することができる。
前記目的を達成するために請求項6に係る発明は、請求項4に記載の液滴吐出機構において、前記第1インクタンク内の圧力を一定に維持するように制御すること、を特徴とする。
本発明によれば、第2インクタンクの液面の面積に関わらず自動的に第2インクタンクの液面の位置が一定に維持される。
前記目的を達成するために請求項7に係る発明は、請求項4に記載の液滴吐出機構において、インクを貯留する第3インクタンクと、前記第2インクタンクの液面高さを測定する測定手段と、前記測定手段により前記第2インクタンクの液面高さが閾値を越えたことを測定した時には、前記第2インクタンクのインクを前記第3インクタンクに移動させる移動手段を有すること、を特徴とする。
本発明によれば、基準の液面位置を超えた場合には第2インクタンクから第3インクタンクへインクを移動させるので、第2インクタンクの液面の位置が一定に維持される。
前記目的を達成するために請求項8に係る発明は、画像形成装置において、請求項1乃至7のいずれか1つに記載の液体吐出機構を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、無駄なインクの循環量を抑制しつつ、循環するインクの増粘を防止することができる。
以下、添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔液滴吐出機構の概要〕
図1は、本発明の液滴吐出機構の概要図である。図1に示すように本発明の液滴吐出機構は主に、インクジェットヘッド(以下、ヘッドという)11、第1インクタンク12、第2インクタンク13、廃棄用インクタンク14などから構成される。ヘッド11と第1インクタンク12、ヘッド11と第2インクタンク13はそれぞれ第1共通流路21、第2共通流路22で繋がっている。第1インクタンク12は、大気開放弁31、加圧ポンプ32などが接続されている。第2インクタンク13は、大気開放弁33、圧力調整手段34などが接続されている。ヘッド11と第2インクタンク13との間の流路には、循環流路弁36が設けられている。廃棄用インクタンク14は、吸引キャップ部材37とキャップ弁38を介して接続されており、ヘッド11のノズル面の下に設けられたワイピング部材39とともにワイピング機構を構成している。なお、ヘッド11と第1インクタンク12との間の流路には、フィルタ41を設けている。
このような構成の液滴吐出機構において、本発明は、第1インクタンク12と第2インクタンク13と接続されたヘッド11の流路構造に特徴を有している。
〔流路構造の説明〕
図2は、本発明の液滴吐出機構のヘッド11、第1インクタンク12、第2インクタンク13の流路構造について、その構成を模式的に表した図である。図2に示すように、ヘッド11の内部は第1共通流路21、第2共通流路22、および各インク室ユニット29ごとにインク供給路23、ピエゾ(PZT)26、圧力室27、インク循環路24、ノズル28などにより構成されている。説明の便宜上、図2では任意の各インク室ユニット29について抽出して示しており、各インク室ユニット29に通し番号(例えば、圧力室27−1、・・・、27−m、・・・、27−n、・・・)を付しておく。そして、ヘッド11は、第1共通流路21とインク供給路23を介して第1インクタンク12と接続され、第2共通流路22とインク循環路24を介して第2インクタンク13と接続されている。
図2は、全ての圧力室(27−1、・・・、m、・・・、n、・・・)についてノズル28からインクが吐出していない場合を示しており、第1インクタンク12から第1共通流路21、各インク供給路(23−1、・・・、m、・・・、n、・・・)、各圧力室(27−1、・・・、m、・・・、n、・・・)、各インク循環路(24−1、・・・、m、・・・、n、・・・)、第2共通流路22を介して第2インクタンク13へとインクが正常に流れて循環している。図2に示すように、本発明の液滴吐出機構ではノズル28からヘッド11の外へ吐出されたインクについては再び循環させることはなく、第1インクタンク12、第1共通流路21、インク供給路23、圧力室27、インク循環路24、第2共通流路22、第2インクタンク内でインクを循環させている。
〔インクが逆流しないための条件〕
そこで、図3に示すように、圧力室27−mのノズル28−mからインクが吐出する場合を考える。すると、流路の設計次第では、インクが吐出する圧力室27−mに対して第2インクタンク13から供給されるインクの影響により、インクが吐出していない圧力室(以下、非吐出圧力室という)(27−1、2、n)内でインクが逆流するおそれがある。
一方、図4は非吐出圧力室(27−1、2、n)内でインクが逆流しない場合を示す図である。そこで、図4に示すような非吐出圧力室(27−1、2、n)内でインクが逆流しない流路設計の条件を検討する。
インクを吐出している全てのインク室ユニット(29−m等)における単位時間あたりのインクの総吐出量をQ、インク吐出後にインク供給路23から供給される単位時間あたりのインク量とインク吐出後にインク循環路24から供給される単位時間あたりのインク量との比(リフィル比)を、α:αとする。なお、α+α=1である。また、リフィル比は後述の図5に示すr、rなどのパラメータによって決まる。
次に、図4のA点、B点における圧力P、Pを考える。図4に示すように、第1インクタンク12に最も近いインク室ユニット29−1と第2インクタンク13に最も近いインク室ユニット29−1が共通している。そして、図4のA点は、図示より明らかなように、第1共通流路21においてインク室ユニット29−1との接続位置である。同様に、図4のB点は、図示より明らかなように、第2共通流路22においてインク室ユニット29−1との接続位置である。
そこで、第1インクタンク12の圧力をP、第2インクタンク13の圧力をP、インク室ユニット29からインクを吐出していない時に第1インクタンク12から第2インクタンク13への単位時間あたりのインク循環量をU、第1共通流路21における第1インクタンク12との接続部分からインク室ユニット29−1との接続部分までの流路抵抗をR、第2共通流路22における第2インクタンク13との接続部分からインク室ユニット29−1との接続部分までの流路抵抗をRo1とすると、圧力P、Pは以下の式で表すことができる。
Figure 2008142910
Figure 2008142910
ここで、圧力P≧Pであれば、インクがB点からA点に向かって逆流することはない。そのため、非吐出圧力室27−1を逆流しない条件は、以下の式で表すことができる。
Figure 2008142910
次に、第1共通流路21内、第2共通流路22内での圧力損失ΔP、ΔPを考える。第1共通流路21の隣り合うインク室ユニット29間(例:29−1と29−2の間)の流路抵抗をR、第2共通流路22の隣り合うインク室ユニット29間(例:29−1と29−2の間)の流路抵抗をRとする。そして、インク吐出後にインク供給路23から供給される単位時間当たりのインク量とインク吐出後にインク循環路24から供給される単位時間当たりのインク量との比(リフィル比)は、α:αなので、図2について、インクタンクから最も離れた圧力室27−z(不図示)までの第1共通流路21、第2共通流路22内でのそれぞれの圧力損失ΔP、ΔPは以下の式で表すことができる。なお、図5に本発明の液滴吐出機構における流路構造の音響回路図を示す。
Figure 2008142910
Figure 2008142910
なお、数4、数5において、2分の1を掛けているのは、圧力損失はすべてのインクが端の圧力室に流れる場合の半分で済むと考えるからである。また、流路抵抗がR×ZではなくR×(Z−1)となっているのは、Z個の圧力室があるとき圧力室同士の間の数がZ−1個あるためである。
ここで、増粘インクが非吐出圧力室27−nを逆流しない条件は、圧力損失(P−ΔP)≦(P−ΔP)となり、以下の式で表すことができる。
Figure 2008142910
そこで、具体的な数値を用いて説明する。ヘッド11のノズル28の総数を400個のとき、平均吐出率を10%として、40個(平均吐出ノズル数nzl)のノズル28からインクが吐出しているとする。すると、1秒あたりのインクの総吐出量Qは、平均吐出ノズル数nzl=40、吐出周波数f=20kHz、吐出量q=2plとして、Q=nzl×f×q=1.6×10−9/s、となる。ここでは、リフィル比α:αをα=0.7、α=0.3とする。
そして、第1共通流路21における第1インクタンク12との接続部分からインク室ユニット29−1との接続部分までの流路抵抗R=1×1010Ns/m、第2共通流路22における第2インクタンク13との接続部分からインク室ユニット29−1との接続部分までの流路抵抗Ro1=2×1010Ns/m、第1インクタンク12の圧力P=−500Pa、第2インクタンク13の圧力P=−700Paとする。
第1共通流路21の隣り合うインク室ユニット29間の流路抵抗R=5×10Ns/m、第2共通流路22の隣り合うインク室ユニット29間の流路抵抗R=1.6×10Ns/mとする。
次に、以上の条件下で全ての圧力室27が非吐出圧力室である場合において、圧力室27(ノズル28)1つあたりのインクの循環量を検討する。インク供給路23の流路抵抗r=4.5×1013Ns/m、インク循環路24の流路抵抗r=1.2×1014Ns/m、とすると、r+r=1.7×1014Ns/mとなる。そして、圧力室27(ノズル28)が400個並列に並ぶ(図5参照)。ヘッド11内の合成流路抵抗rを計算すると、(r+r)>>R、Rのときr={(R+R)×(r+r)}1/2=6.0×1011Ns/mとなる。
そのため、機構全体の流路抵抗Rall=r+R+Ro1=6.3×1011Ns/mとなる。そして、第1インクタンク12の圧力P=−500Pa、第2インクタンク13の圧力P=−700Paであり、圧力差は200Paである。そこで、インクの循環量Uは全体で、U=200Pa/(6.3×1011Ns/m)=3.2×10−10/sとなり、圧力室27(ノズル28)1つあたりのインクの循環量は、(3.2×10−10/s)/400個=7.9×10−12/s=790pl/sとなる。このインクの循環量は、ノズル28部分のメニスカスの増粘を防止するのには十分な量である。ここで求めたUを使い、数3、数6が満たされるか調べる。
ここで、数3の左辺について代入して計算するとP−R×(α×Q+U)=−514Pa、数3の右辺について代入して計算するとP−Ro1×(α×Q−U)=−703Paとなる。よって、左辺>右辺が成立するので、以上の条件下で数3の式が成立する。
また、数6の左辺について代入して計算するとP−R×(α×Q+U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2+U/2}=−666Pa、数6の右辺について代入して計算するとP−Ro1×(α×Q−U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2−U/2}=−754Paとなる。よって、左辺≧右辺が成立するので、以上の条件下で数6の式が成立する。
このように、以上の条件下であれば、数3と数6の両方の数式を満足し、非吐出圧力室(27−1、2、n)からのインクの逆流を防ぐことができる。
なお、図6に示すように第1インクタンク12と第2インクタンク13を配置した場合においても、第1インクタンク12と第2インクタンク13に最も近い圧力室27−mが共通しているので、非吐出圧力室(27−1、z)をインクが逆流しない条件は、数3と数6に示す式で表すことができる。
次に、図7において、非吐出圧力室(27−1、2、z)内でインクが逆流しない流路設計の条件を検討する。まず、図7において、最もインクが逆流する危険性があるのは、第1インクタンクから最も遠く、第2インクタンクから最も近い圧力室27−zである。なぜならば、第1共通流路21内で圧力が最も低くなりやすいためである。そこで、第1インクタンク12から最も遠い圧力室27−zにおいてインクが逆流しない場合には他の非吐出圧力室(27−1、・・・)においてもインクが逆流しないといえるので、第1インクタンク12から最も遠い圧力室27−zにおいてインクが逆流しない条件を検討する。
図7のC点、D点における圧力P、Pを考える。図7のC点は、図示より明らかなように、第1共通流路21において第1インクタンク12に最も遠いインク室ユニット29−zとの接続位置である。同様に、図7のD点は、図示より明らかなように、第2共通流路22において第2インクタンク13に最も近いインク室ユニット29−zとの接続位置である。
そこで、まず、第1共通流路21のA点における圧力をP、インク吐出後にインク供給路23から供給される単位時間当たりのインク量とインク吐出後にインク循環路24から供給される単位時間当たりのインク量との比(リフィル比)をα:α、A点からC点までの間に存在するインク室ユニット29−zの数をZ、第1共通流路21の隣り合うインク室ユニット29間の流路抵抗をR、A点からC点までの圧力損失をΔPACとすると、ΔPACは以下のように表すことができる。
Figure 2008142910
なお、数7において2分の1を掛けているのは、圧力損失はすべてのインクがC点に流れる場合の半分で済むと考えるからである。
次に、第1インクタンク12の圧力をP、第2インクタンク13の圧力をP、インク室ユニット29からインクを吐出していない時に第1インクタンク12から第2インクタンク13への単位時間あたりのインク循環量をU、第1共通流路21における第1インクタンク12との接続部分からインク室ユニット29−1との接続部分までの流路抵抗をR、第2共通流路22における第2インクタンク13との接続部分からインク室ユニット29−zとの接続部分までの流路抵抗をRoz、第1共通流路21のA点における圧力をPとすると、C点における圧力Pは以下の式で表すことができる。
Figure 2008142910
第1共通流路21のA点における圧力をPについては数1の式をそのまま使うことができるので、数1と数7の式を代入することにより、C点における圧力Pは以下の式で表すことができる。
Figure 2008142910
また、D点における圧力Pは、数2と同様に考えることができるので、以下の式で表すことができる。
Figure 2008142910
ここで、P≧Pの場合には、非吐出圧力室27−zにおいてインクが逆流しない。そして、非吐出圧力室27−zにおいてインクが逆流しない場合には、すべての非吐出圧力室27−1、・・・)においてインクが逆流しないと考えることができる。
そこで、非吐出圧力室(27−1、2、z)を逆流しない条件は、数9と数10の式より以下の式で表すことができる。
Figure 2008142910
そこで、具体的な数値を用いて説明する。前記の数3、数6の検討に際して使用した数値の条件下と変わらないと仮定する。厳密には、ヘッドの合成抵抗rは変化するが、わずかに増えるだけなので無視する。数11の左辺について代入して計算するとP−R×(α×Q+U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2+U/2}=−666Pa、数11の右辺について代入して計算するとP−Roz×(α×Q−U)=−703Paとなり、以上の条件下であれば数11の式が成立する。
〔無駄なインクの消費量を無くすための手法〕
次に、前記のようなインクが逆流しないための条件のもと、ノズル28からの安定した吐出状態を実現しつつ無駄なインクの消費量を無くすために、第2インクタンク13内のインク量を印刷中に一定を保つための制御手法について説明する。
ここでまず、圧力室27に直結するノズル28からのインクの吐出により、第2インクタンク13内のインク量がどのように変化するかを考える。そこで、ノズル28からインクを吐出させるために第2インクタンク13から圧力室27へインクを供給するにあたり、第2インクタンク13から圧力室27への単位時間当たりのインクの供給量と第2インクタンク13内に回収される単位時間当たりのインクの循環量との関係について考える。
まず、第2インクタンク13から圧力室27への単位時間当たりのインクの供給量が、第2インクタンク13内に回収される単位時間当たりのインクの循環量を上回っている場合、第2インクタンク13内のインク量は徐々に減少する。そのため、長時間連続して印刷を行い第2インクタンクが空になった場合には、第2インクタンクから圧力室27にインクが供給されずノズル28からのインクの吐出量に影響を与え、ノズル28からの安定した吐出状況を実現できないおそれがある。したがって、長時間連続して印刷を行いたい場合には、インクジェット記録装置の動作を止めて第2インクタンク13にインクを供給する必要がある。
一方、第2インクタンク13から圧力室27への単位時間当たりのインクの供給量が、第2インクタンク13内に回収される単位時間当たりのインクの循環量を下回っている場合、第2インクタンク13内のインク量は徐々に増加する。そのため、印刷に使用されないインクが第2インクタンク内に徐々に溜まっていくことになる。したがって、インクの循環量としては過剰な状態であり、無駄にインクを消費していることになる。
以上より、ノズル28からの安定した吐出状況を実現しつつ無駄なインクの消費量を無くすためには、第2インクタンク13から圧力室27への単位時間当たりのインクの供給量と第2インクタンク13内に回収される単位時間当たりのインクの循環量とが等しいことが必要である。
そこで、第2インクタンク13の圧力Pを変化させて第2インクタンク13から供給されるインクの供給量と、第2インクタンク13へ回収されるインクの循環量を等しくする。具体的には、第2インクタンク13の圧力Pを変化させて第1インクタンク12と第2インクタンク13の圧力差を調整して第2インクタンク13からのインクの供給量を調整することにより、第2インクタンク13からのインクの供給量と第2インクタンク13へ回収されるインクの循環量を等しくする。
具体例として、数値を用いて以下に説明する。インクが吐出する圧力室(ノズル)の数を総圧力室(ノズル)数で割った値である吐出率を10%とし、吐出周波数を20kHzとし、1回あたりの吐出量を2plとする。このとき、1圧力室における1秒あたりの平均吐出量は、0.1×2×10×2=4000pl/sとなる。
次に、インク供給路23から供給される単位時間あたりのインク量とインク循環路24から供給される単位時間あたりのインク量の比(リフィル比)をα:α=0.7:0.3とする(α+α=1)。すると、第2インクタンク13から供給される1秒あたりのインクの供給量は、4000×0.3=1200pl/sとなる。ここで、インクが吐出していない時に、第2インクタンク13に回収される単位時間あたりのインクの循環量は数3、数6の数式で求めた790pl/sとすると、第2インクタンク13のインクは1秒あたり410pl/sのペースで減少することになる。
この時、第1インクタンク12の圧力P=−500Pa、第2インクタンク13の圧力P=−700Paとするとき、第1インクタンク12と第2インクタンク13の圧力差P=P−P=(−500)−(−700)=200Paとなっている。
そして、前記のインクの供給量に対するインクの循環量の割合は、1200/790=1.52となる。インクの循環量は第1インクタンク12と第2インクタンク13の圧力差に比例するため、第1インクタンク12と第2インクタンク13の圧力差Pを1.52倍にすればよい。そのため、第2インクタンク13の新たな圧力の値として、P′=P−(P−P)×1.52=(−500)−200×1.52=−804Paとすれば、インクの循環量をインクの供給量に等しくすることができる。
なお、インク供給路23から供給される単位時間あたりのインク量とインク循環路24から供給される単位時間あたりのインク量の比(リフィル比)のα:αは、ノズル28からのインクの吐出量に応じて変化しうるが、本実施形態では、ノズル28からのインクの吐出量が十分に小さい場合について考えている。
また、1圧力室における1秒あたりの平均吐出量は、印刷物のデータから算出することができる。そして、この平均吐出量に応じて第1インクタンク12と第2インクタンク13の圧力差を制御してインクの循環量を調整すればよい。
例えば、平均吐出率が20%のとき第2インクタンク13から供給される1秒あたりのインクの供給量は、平均吐出率が10%のときの2倍のため、2320pl/sとなる。そこで、第2インクタンク13に回収される1秒あたりのインクの循環量を2320pl/sとするには、第1インクタンク12と第2インクタンク13の圧力差P=(2320/1100)×200=422Paとすればよい。そのため、P=−500Paに対してP=−922となるように、第2インクタンク内の圧力を制御すればよい。
なお、第2インクタンク内の圧力を制御する例を示したが、第1インクタンク内の圧力を制御するようにしてもよい。
次に、第2インクタンク13への圧力のかけ方について説明する。第2インクタンク13の圧力は第1インクタンク12との水頭差により圧力をかけることが望ましい。以下、その理由について場合を分けて説明する。
まず、ノズル28からのインクの吐出量が増え、第2インクタンク13からの供給量が増えて第2インクタンク13のインクの液面が下がった場合を考える。第2インクタンク13のインク量が減り液面が下がった結果、第2インクタンク13の圧力Pが減少する。そして、第2インクタンク13の圧力Pが減少すると、インクの循環量は第1インクタンク12と第2インクタンク13の圧力差に比例するため、インクの循環量を増加させることになる。そして、インクの循環量が増加すれば、第2インクタンク13のインクが増える傾向になる。
一方、ノズル28からのインクの吐出量が減り、第2インクタンク13からの供給量が減ってインクの液面が上がった場合を考える。この場合、第2インクタンク13に第1インクタンク12との水頭差により圧をかけると、第2インクタンク13からの供給量が減り、第2インクタンク13のインク量が増え液面が上がる。その結果、第2インクタンク13の圧力Pが増加する。そして、第2インクタンク13の圧力Pが増加すると、インクの循環量は第1インクタンク12と第2インクタンク13の圧力差に比例するため、インクの循環量を減少させることになる。そして、インクの循環量が減少すれば、第2インクタンク13のインクが減る傾向になる。
以上より上記の両場合とも、第2インクタンク13のインク量を一定に保つ傾向に働くことがわかる。これにより、第2インクタンク13のインク量を一定に保たれ、インク循環による無駄なインク消費が無くなるという効果を得ることができる。
ここで第1インクタンク12の圧力も水頭差で制御している場合、吐出量が増えたときに、第1インクタンク12の液面も下がる可能性がある。なぜなら、第1インクタンク12の液面が第2インクタンク13の液面よりも低下してしまうと、第1インクタンク12の圧力Pの方が第2インクタンクPよりも減少するため、両タンク間の圧力差(P−P)が減少するからである。そして、この結果インクの循環量は減り、第2インクタンク13のインク量はさらに減少してしまう。
そこで、第1インクタンク12の断面積Sを、第2インクタンク13の断面積Sよりも大きくすればよい(S>S)。これにより、第2インクタンク13の液面は第1インクタンク12の液面に比べて、吐出量の変化に対し敏感に反応することになる。そのため、前述したように、第2インクタンク13の液面を一定に保つように制御できる。
また、第1インクタンク12の液面変化を、第2インクタンク13の液面変化よりも小さくするために、別の解決策として、第1インクタンク12の圧力を一定に保つように制御してもいい。具体例としては、図8に示すように、第1インクタンク12の液面が一定になるようにメインインクタンク16からインクを供給し続けることが考えられる。また、第1インクタンク12自体を上下させて水頭圧を一定に保つことが考えられる。また、薄膜を使って制御することも考えることができる。
しかし、第2インクタンク13の液面が一定に保たれるように水頭差で制御しても、液滴吐出ヘッド11から吐出させない状態が数時間続くと、第2インクタンク13の液面が増加してしまう。たとえば、電源ONの場合に、常にインクを循環しておくシステムを取り入れた場合に起こりうる。
第2インクタンク13内のインク量が増加すると、第2インクタンクからインクがあふれるおそれがある。そこで以下、第2インクタンク13の圧力を水頭差で制御する場合に第2インクタンク13からインクが溢れない仕組みについて説明する。
第2インクタンク13からインクが溢れてしまう高さにおける圧力Po_max が、第1インクタンク12がとりうる圧力の最大値Pi_maxよりも大きければ、第2インクタンク13からインクが溢れる前に、インク循環が自動的に停止する。(Po_max > Pi_max)これにより、第2インクタンク13からインクが漏れる恐れを無くすことができる。
そこで、一例を図9にて説明する。第1インクタンク12の水頭差が変化しない制御をしたとして例えばP=−500Paの一定値とする。また、第2インクタンク13のインクがあふれる限界の圧力を、例えばPo_max=− 300 Paとなるようにする。そしてこのように、P>Po_maxの関係になるように、第1インクタンク12と第2インクタンク13の大きさや形状を規定する。これにより、第2インクタンク13の液面が上っても、第1インクタンク12の液面と同じ高さになったところで自動的にインク循環が止まるので、第2インクタンク13からインクが漏れる恐れを無くすことができる。
また、別の例を図10にて説明する。図10に示すように、第2インクタンク13には液面制御センサ17が設けられており、さらに、第2インクタンク13とポンプ19を介して流路が接続されている第3インクタンク18が配置されている。この例では、インク液面がある位置を越えたときに第3インクタンク18にインクを移す方法を採用している。第2インクタンク13から第3インクタンク18にインクを移動させる基準液面は、第1インクタンク12と液面が等しくなる高さとしてよい。そして、第2インクタンク13の液面が上昇し液面制御センサ17が検知した場合には、液面制御センサ17からの信号によりポンプ19を駆動させ、第3インクタンク18にインクを移動させる。
第3インクタンク18に溜まったインクは、ヘッド11からの吐出量が多く第2インクタンク13の液面が減少した場合には、ポンプ19の駆動により第2インクタンク13に移動されて、ヘッド11から印刷媒体に吐出されることになる。これにより、第2インクタンク13からインクが漏れる恐れを無くすことができる。
以上の方法を使えば、インク循環で回収したインクを効率的にすべて印刷媒体上に排出でき、無駄なインク量は無くなる。
以上の例では、PとPがともに大気圧よりも低い圧力で考えていたが、とくに制限になるわけではない。P>Pの条件を満たす限りP、Pが大気圧より高いか低いかは関係ない。
〔インクジェット記録装置の構成〕
次に、上述したヘッド流路構造からなる液滴吐出機構を備えた画像記録装置の具体的な適用例としてのインクジェット記録装置について説明する。
図11は、インクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示すように、このインクジェット記録装置110は、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数のインクジェット記録ヘッド(以下、ヘッドという。)11K,11C,11M,11Yを有する印字部112と、各ヘッド11K,11C,11M,11Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部114(本発明の液滴吐出機構)と、被記録媒体たる記録紙116を供給する給紙部118と、記録紙116のカールを除去するデカール処理部120と、前記印字部112のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙116の平面性を保持しながら記録紙116を搬送するベルト搬送部122と、印字部112による印字結果を読み取る印字検出部124と、記録済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部126を備えている。
インク貯蔵/装填部114は、本発明の液滴吐出機構に関する部位であり、図11には示されていないが図2などに示すように、各ヘッド11K,11C,11M,11Yに対応する色のインクを貯蔵する第1インクタンク12、第2インクタンク13を有し、各タンクは第1共通流路21、インク供給路23、第2共通流路22、インク循環路24の所要の管路を介してヘッド11K,11C,11M,11Yと連通されている。詳細は前記したため、ここでは詳細な説明は省略する。
なお、インク貯蔵/装填部114は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
図11では、給紙部118の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
給紙部118から送り出される記録紙116はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部120においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム130で記録紙116に熱を与える。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図11のように、裁断用のカッター(第1のカッター)128が設けられており、該カッター128によってロール紙は所望のサイズにカットされる。
デカール処理後、カットされた記録紙116は、ベルト搬送部122へと送られる。ベルト搬送部122は、ローラ131、132間に無端状のベルト133が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部112のノズル面及び印字検出部124のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト133は、記録紙116の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引穴(不図示)が形成されている。図11に示したとおり、ローラ131、132間に掛け渡されたベルト133の内側において印字部112のノズル面及び印字検出部124のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ134が設けられており、この吸着チャンバ134をファン135で吸引して負圧にすることによって記録紙116がベルト133上に吸着保持される。
ベルト133が巻かれているローラ131、132の少なくとも一方にモータの動力が伝達されることにより、ベルト133は図11上の時計回り方向に駆動され、ベルト133上に保持された記録紙116は図11の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト133上にもインクが付着するので、ベルト133の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部136が設けられている。
ベルト搬送部122により形成される用紙搬送路上において印字部112の上流側には、加熱ファン140が設けられている。加熱ファン140は、印字前の記録紙116に加熱空気を吹き付け、記録紙116を加熱する。印字直前に記録紙116を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部112の各ヘッド11K,11C,11M,11Yは、当該インクジェット記録装置110が対象とする記録紙116の最大紙幅に対応する長さを有し、そのノズル面には最大サイズの被記録媒体の少なくとも一辺を超える長さ(描画可能範囲の全幅)にわたりインク吐出用のノズルが複数配列されたフルライン型のヘッドとなっている(図12参照)。
ヘッド11K,11C,11M,11Yは、記録紙116の送り方向に沿って上流側から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色順に配置され、それぞれのヘッド11K,11C,11M,11Yが記録紙116の搬送方向と略直交する方向に沿って延在するように固定設置される。
ベルト搬送部122により記録紙116を搬送しつつ各ヘッド11K,11C,11M,11Yからそれぞれ異色のインクを吐出することにより記録紙116上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするノズル列を有するフルライン型のヘッド11K,11C,11M,11Yを色別に設ける構成によれば、紙送り方向(副走査方向)について記録紙116と印字部112を相対的に移動させる動作を1回行うだけで(すなわち1回の副走査で)、記録紙116の全面に画像を記録することができる。
本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組合せについては本実施形態に限定されない。
図11に示した印字検出部124は、印字部112の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ又はエリアセンサ)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりや着弾位置誤差などの吐出特性をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部124には、受光面に複数の受光素子(光電変換素子)が2次元配列されてなるCCDエリアセンサを好適に用いることができる。エリアセンサは、少なくとも各ヘッド11K,11C,11M,11Yによるインク吐出幅(画像記録幅)の全域を撮像できる撮像範囲を有しているものとする。
また、エリアセンサに代えてラインセンサを用いることも可能である。この場合、ラインセンサは、少なくとも各ヘッド11K,11C,11M,11Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列(光電変換素子列)を有する構成が好ましい。各色のヘッド11K,11C,11M,11Yにより印字されたテストパターン又は実技画像が印字検出部124により読み取られ、各ヘッドの吐出判定が行われる。
印字検出部124の後段には後乾燥部142が設けられている。後乾燥部142は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。
後乾燥部142の後段には、加熱・加圧部144が設けられている。加熱・加圧部144は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ145で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
こうして生成されたプリント物は排紙部126から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置110では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部126A、126Bへと送るために排紙経路を切り換える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)148によってテスト印字の部分を切り離す。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッド11の構造について説明する。なお、色別の各ヘッド11K,11C,11M,11Yの構造は共通している。
図13(a) はヘッド11の構造例を示す平面透視図であり、図13(b) はその一部の拡大図である。また、図13(c) はヘッド11の他の構造例を示す平面透視図、図14は1つの液滴吐出素子(1つのノズル28に対応したインク室ユニット)の立体的構成を示す断面図(図13(a) 中の14−14線に沿う断面図)である。
記録紙116上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド11におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド11は、図13(a),(b) に示したように、インク吐出口であるノズル28と、各ノズル28に対応する圧力室27等からなる複数のインク室ユニット(液滴吐出素子)29を千鳥でマトリクス状に(2次元的に)配置させた構造を有し、これにより、ヘッド長手方向(紙送り方向と直交する方向)に沿って並ぶように投影される実質的なノズル間隔(投影ノズルピッチ)の高密度化を達成している。
記録紙116の送り方向と略直交する方向に記録紙116の全幅に対応する長さにわたり1列以上のノズル列を構成する形態は本例に限定されない。例えば、図13(a) の構成に代えて、図13(c)に示すように、複数のノズル28が2次元に配列された短尺のヘッドモジュール11’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせることで記録紙116の全幅に対応する長さのノズル列を有するラインヘッドを構成してもよい。
各ノズル28に対応して設けられている圧力室27は、その平面形状が概略正方形となっており(図13(a),(b) 参照)、対角線上の両隅部の一方にノズル28への流出口が設けられ、他方に供給インクの流入口(供給口)であるインク供給路23が設けられている。なお、圧力室27の形状は、本例に限定されず、平面形状が四角形(菱形、長方形など)、五角形、六角形その他の多角形、円形、楕円形など、多様な形態があり得る。
図14に示したように、各圧力室27はインク供給路23を介して第1共通流路21と連通されている。第1共通流路21はインク供給源たる第1インクタンク12(図4参照)と連通しており、第1インクタンク12から供給される第1共通流路21を介して各圧力室27に分配供給される。
また、図14と同様な構造により、各圧力室27はインク循環路24を介して第2共通流路22とも連通されている。そして、インクがノズルから吐出していない圧力室27においては、インクは第1インクタンクから第1共通流路21、インク供給路23、圧力室27、インク循環路24、第2共通流路22を介して第2インクタンク13へと循環する。また、第2インクタンク13はインク供給源としても機能し、第2共通流路22と連通しており、第2インクタンク13から供給される第2共通流路22を介して各圧力室27に分配供給される。
圧力室27の一部の面(図14において天面)を構成している加圧板(共通電極と兼用される振動板)156には個別電極157を備えたアクチュエータ158が接合されている。なお、前記において、個別電極157を備えたアクチュエータ158をピエゾ26として説明した。個別電極157と共通電極間に駆動電圧を印加することによってアクチュエータ158が変形して圧力室27の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル28からインクが吐出される。インク吐出後、アクチュエータ158の変位が元に戻る際に、第1共通流路21からインク供給路23を通って新しいインクが圧力室27に再充填される。
上述した構造を有するインク室ユニット29を図15に示す如く主走査方向に沿う行方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜めの列方向とに沿って一定の配列パターンで格子状に多数配列させることにより、本例の高密度ノズルヘッドが実現されている。
すなわち、主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット29を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd× cosθとなり、主走査方向については、各ノズル28が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ)におよぶ高密度のノズル構成を実現することが可能になる。
なお、印字可能幅の全幅に対応した長さのノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時には、(1)全ノズルを同時に駆動する、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動する、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動する等が行われ、用紙の幅方向(用紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)を印字するようなノズルの駆動を主走査と定義する。
特に、図15に示すようなマトリクス状に配置されたノズル28を駆動する場合は、上記(3)のような主走査が好ましい。すなわち、ノズル28-11 、28-12 、28-13 、28-14 、28-15 、28-16 を1つのブロックとし(他にはノズル28-21 、…、28-26 を1つのブロック、ノズル28-31 、…、28-36 を1つのブロック、…として)、記録紙116の搬送速度に応じてノズル28-11 、28-12 、…、28-16 を順次駆動することで記録紙116の幅方向に1ラインを印字する。
一方、上述したフルラインヘッドと用紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。
そして、上述の主走査によって記録される1ライン(或いは帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向といい、上述の副走査を行う方向を副走査方向という。すなわち、本実施形態では、記録紙116の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態では、ピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ158の変形によってインク滴を飛ばす方式が採用されているが、本発明の実施に際して、インクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインク滴を飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
〔制御系の説明〕
図16は、インクジェット記録装置110のシステム構成を示すブロック図である。同図に示したように、インクジェット記録装置110は、通信インターフェース170、システムコントローラ172、画像メモリ174、ROM175、モータドライバ176、ヒータドライバ178、プリント制御部180、画像バッファメモリ182、ヘッドドライバ184、ポンプドライバ190等を備えている。
通信インターフェース170は、ホストコンピュータ186から送られてくる画像データを受信する画像入力手段として機能するインターフェース部(画像入力部)である。通信インターフェース170にはUSB(Universal Serial Bus)、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。
ホストコンピュータ186から送出された画像データは通信インターフェース170を介してインクジェット記録装置110に取り込まれ、一旦画像メモリ174に記憶される。画像メモリ174は、通信インターフェース170を介して入力された画像を格納する記憶手段であり、システムコントローラ172を通じてデータの読み書きが行われる。
システムコントローラ172は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置110の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。すなわち、システムコントローラ172は、通信インターフェース170、画像メモリ174、モータドライバ176、ヒータドライバ178、ポンプドライバ190等の各部を制御し、ホストコンピュータ186との間の通信制御、画像メモリ174及びROM175の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ188やヒータ189やポンプ(19、32)を制御する制御信号を生成する。
ROM175には、システムコントローラ172のCPUが実行するプログラム及び制御に必要な各種データ(着弾位置誤差等の測定用テストパターンのデータを含む)などが格納されている。
画像メモリ174は、画像データの一時記憶領域として利用されるとともに、プログラムの展開領域及びCPUの演算作業領域としても利用される。
モータドライバ176は、システムコントローラ172からの指示に従って搬送系のモータ188を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ178は、システムコントローラ172からの指示に従って後乾燥部142等のヒータ189を駆動するドライバである。ポンプドライバ190は、システムコントローラ172からの指示に従ってポンプ(19、32)を駆動するドライバである。
プリント制御部180は、システムコントローラ172の制御に従い、画像メモリ174内の画像データ(多値の入力画像のデータ) から打滴制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理手段として機能するとともに、生成したインク吐出データをヘッドドライバ184に供給してヘッド11の吐出駆動を制御する駆動制御手段として機能する。
プリント制御部180には画像バッファメモリ182が備えられており、プリント制御部180における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ182に一時的に格納される。なお、図16において画像バッファメモリ182はプリント制御部180に付随する態様で示されているが、画像メモリ174と兼用することも可能である。また、プリント制御部180とシステムコントローラ172とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
画像入力から印字出力までの処理の流れを概説すると、印刷すべき画像のデータは、通信インターフェース170を介して外部から入力され、画像メモリ174に蓄えられる。この段階では、例えば、RGBの多値の画像データが画像メモリ174に記憶される。
すなわち、プリント制御部180は、入力されたRGB画像データをK,C,M,Yの4色のドットデータに変換する処理を行う。こうして、プリント制御部180で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ182に蓄えられる。この色別ドットデータは、ヘッド11のノズルからインクを吐出するためのCMYK打滴データに変換され、印字されるインク吐出データが確定する。
ヘッドドライバ184は、プリント制御部180から与えられるインク吐出データ及び駆動波形の信号に基づき、印字内容に応じてヘッド11の各ノズル28に対応するアクチュエータ158を駆動するための駆動信号を出力する。ヘッドドライバ184にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
こうして、ヘッドドライバ184から出力された駆動信号がヘッド11に加えられることによって、該当するノズル28からインクが吐出される。記録紙116の搬送速度に同期してヘッド11からのインク吐出を制御することにより、記録紙116上に画像が形成される。
上記のように、プリント制御部180における所要の信号処理を経て生成されたインク吐出データ及び駆動信号波形に基づき、ヘッドドライバ184を介して各ノズルからのインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
印字検出部124は、図16で説明したように、イメージセンサを含むブロックであり、記録紙116に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつき、光学濃度など)を検出し、その検出結果をプリント制御部180及びシステムコントローラ172に提供する。
以上、本発明の液滴吐出機構および画像形成装置について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明の液滴吐出機構の概要図である。 本発明の液滴吐出機構における流路構造の模式図である。 本発明の液滴吐出機構における流路構造の模式図において、ある流路設計の条件のもと非吐出圧力室内でインクが逆流する場合を示す図である。 本発明の液滴吐出機構における流路構造の模式図において、ある流路設計の条件のもと非吐出圧力室内でインクが逆流しない場合を示す図である。 本発明の液滴吐出機構における流路構造の音響回路図である。 本発明の液滴吐出機構におけるその他の流路構造の模式図である。 本発明の液滴吐出機構におけるその他の流路構造の模式図である。 インクタンク内の圧力を水頭圧にて制御する例を示す図である。 第2インクタンク内の圧力を水頭差で制御する場合に第2インクタンクからインクが溢れない仕組みについての説明図である。 第2インクタンク内の圧力を水頭差で制御する場合に第2インクタンクからインクが溢れないその他の仕組みについての説明図である。 本発明に係る液滴吐出機構を備えたインクジェット記録装置の全体構成図である。 図11に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 記録ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 図13(a)の一部の拡大図である。 記録ヘッドの他の構造例を示す平面透視図である。 1つの液滴吐出素子の立体的構成を示す断面図(図13(a) 中の14−14線に沿う断面図)である。 図13(a) に示した記録ヘッドのノズル配列を示す拡大図である。 インクジェット記録装置のシステム構成のブロック図である。 特許文献1に開示されているプリントヘッドの断面図である。
符号の説明
11…ヘッド、12…第1インクタンク、13…第2インクタンク、21…第1共通流路、22…第2共通流路、23…インク供給路、24…インク循環路、26…ピエゾ、27…圧力室、28…ノズル、29…インク室ユニット、110…インクジェット記録装置、P…第1インクタンク内の圧力、P…第2インクタンク内の圧力、R…隣り合うインク室ユニット間の第1共通流路における流路抵抗、R…隣り合うインク室ユニット間の第2共通流路における流路抵抗、Q…インクを吐出している全てのインク室ユニットにおける単位時間あたりのインクの総吐出量、R…第1共通流路における第1インクタンクとの接続部分から最短距離のインク室ユニットとの接続部分までの流路抵抗

Claims (8)

  1. インクを貯留する第1インクタンクおよび第2インクタンクと、インクを吐出することができるインク室ユニットと、前記第1インクタンクと複数の前記インク室ユニットを接続する第1共通流路と、前記第2インクタンクと複数の前記インク室ユニットを接続する第2共通流路とを有し、
    前記インク室ユニットは、ノズルからインクを吐出することができる圧力室と、前記第1共通流路と前記圧力室とを連通させるインク供給路と、前記第2共通流路と前記圧力室とを連通させるインク循環路とを備えるものとする液滴吐出機構において、
    インクの循環は、前記第1インクタンクから供給されるインクが前記第1共通流路とインクを吐出していない前記インク室ユニットと前記第2共通流路の流路間を経由して前記第2インクタンクに回収されることにより行われるものであり、
    前記第1インクタンクに、複数の前記インク室ユニットの中で最短距離で接続する最短接続ユニットが前記第2インクタンクにも複数の前記インク室ユニットの中で最短距離で接続されており、
    前記第1インクタンク内の圧力をP、前記第2インクタンク内の圧力をP、前記インク室ユニットからインクを吐出していない時に前記第1インクタンクから前記第2インクタンクへの単位時間あたりのインク循環量をU、少なくともいずれか1つの前記インク室ユニットからインクを吐出している時に前記インク供給路から供給される単位時間あたりのインク量と前記インク循環路から供給される単位時間あたりのインク量の比をα:α、インクを吐出している全ての前記インク室ユニットにおける単位時間あたりのインクの総吐出量をQ、前記第1共通流路における前記第1インクタンクとの接続部分から前記最短接続ユニットとの接続部分までの流路抵抗をR、前記第2共通流路における前記第2インクタンクとの接続部分から前記最短接続ユニットの接続部分までの流路抵抗をRo1とするときに、
    {P−R×(α×Q+U)}≧{P−Ro1×(α×Q−U)}の条件を満たし、
    かつ、隣り合う前記インク室ユニット間の前記第1共通流路内の流路抵抗をR、隣り合う前記インク室ユニット間の前記第2共通流路内の流路抵抗をR、前記インク室ユニットの総数をZとするときに、
    〔P−R×(α×Q+U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2+U/2}〕≧〔P−Ro1×(α×Q−U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2−U/2}〕の条件を満たすこと、
    を特徴とする液滴吐出機構。
  2. インクを貯留する第1インクタンクおよび第2インクタンクと、インクを吐出することができるインク室ユニットと、前記第1インクタンクと複数の前記インク室ユニットを接続する第1共通流路と、前記第2インクタンクと複数の前記インク室ユニットを接続する第2共通流路とを有し、
    前記インク室ユニットは、ノズルからインクが吐出することができる圧力室と、前記第1共通流路と前記圧力室とを連通させるインク供給路と、前記第2共通流路と前記圧力室とを連通させるインク循環路とを備えるものとする液滴吐出機構において、
    インクの循環は、前記第1インクタンクから供給されるインクが前記第1共通流路とインクを吐出していない前記インク室ユニットと前記第2共通流路の流路間を経由して前記第2インクタンクに回収されることにより行われるものであり、
    前記第1インクタンクに、複数の前記インク室ユニットの中で最長距離で接続する最長接続ユニットが前記第2インクタンクには複数の前記インク室ユニットの中で最短距離で接続し、前記第1インクタンクに、複数の前記インク室ユニットの中で最短距離で接続する最短接続ユニットが前記第2インクタンクには複数の前記インク室ユニットの中で最長距離で接続されており、
    前記第1インクタンク内の圧力をP、前記第2インクタンク内の圧力をP、前記インク室ユニットからインクを吐出していない時に前記第1インクタンクから前記第2インクタンクへの単位時間あたりのインク循環量をU、少なくともいずれか1つの前記インク室ユニットからインクを吐出している時に前記インク供給路から供給される単位時間あたりのインク量と前記インク循環路から供給される単位時間あたりのインク量の比をα:α、インクを吐出している全ての前記インク室ユニットにおける単位時間あたりのインクの総吐出量をQ、前記第1共通流路における前記第1インクタンクとの接続部分から前記最短接続ユニットとの接続部分までの流路抵抗をR、前記インク室ユニットの総数をZ、隣り合う前記インク室ユニット間の前記第1共通流路内の流路抵抗をR、前記第2共通流路における前記第2インクタンクとの接続部分から前記最長接続ユニットの接続部分までの流路抵抗をRoz、とするときに、
    〔P−R×(α×Q+U)−R×(Z−1)×{(α×Q)/2+U/2}〕≧{P−Roz×(α×Q−U)}の条件を満たすこと、
    を特徴とする液滴吐出機構。
  3. 請求項1または2に記載の液滴吐出機構において、
    インクを吐出している時に前記第2インクタンクから供給されるインク量と、インクを吐出していない時に前記第1インクタンクから前記第2インクタンクへ循環するインク量が等しくなるように、前記第1インクタンクと前記第2インクタンクのうち少なくとも一方の圧力を制御すること、
    を特徴とする液滴吐出機構。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の液滴吐出機構において、
    前記第2インクタンク内の圧力は水頭圧により制御すること、
    を特徴とする液滴吐出機構。
  5. 請求項4に記載の液滴吐出機構において、
    前記第1インクタンク内の圧力は水頭圧により制御するものであって、
    前記第2インクタンクの断面積をSとし、前記第1インクタンクの断面積をSとしたときに、S<Sの条件を満たすこと、
    を特徴とする液滴吐出機構。
  6. 請求項4に記載の液滴吐出機構において、
    前記第1インクタンク内の圧力を一定に維持するように制御すること、
    を特徴とする液滴吐出機構。
  7. 請求項4に記載の液滴吐出機構において、
    インクを貯留する第3インクタンクと、前記第2インクタンクの液面高さを測定する測定手段と、
    前記測定手段により前記第2インクタンクの液面高さが閾値を越えたことを測定した時には、前記第2インクタンクのインクを前記第3インクタンクに移動させる移動手段を有すること、
    を特徴とする液滴吐出機構。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の液体吐出機構を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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