JP2018001412A - インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、小型で高解像度化が可能であり、インクの射出安定性を維持しながら、インクとともにヘッド内の気泡や異物等を効果的に除去できるインクジェットヘッド等を提供することである。【解決手段】本発明のインクジェットヘッド1は、ノズルNと、圧力室311と、圧電素子42(圧力発生手段)と、圧力室311のインクを排出可能な個別連通流路102と、個別連通流路102が連結し個別連通流路102から排出されたインクが合流する共通流路703と、共通流路703に連通し、圧力室311を介さずに共通流路703に対してインクを供給可能なインク供給路2aと、共通流路703内のインクを排出可能なインク排出路2bと、を備え、共通流路703のうち、複数のノズルNの配列方向の一端部がインク供給路2aに連結し、他端部がインク排出路2bに連結することを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、インクジェットヘッド及びインクジェット記録装置に関する。
従来、インクジェットヘッドに設けられた複数のノズルから、圧力室内に貯留するインクを射出して記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
このようなインクジェット記録装置では、インクジェットヘッド内に発生した気泡や混入した異物等によって、ノズルが詰まり、射出不良等の問題が生じる場合がある。また、インクの種類によっては、長時間使用しないままにしておくと、インク粒子の沈降等によってノズル付近のインク粘度が高まり、安定したインクの射出性能が得難い場合がある。
そこで、ヘッド内に圧力室のインクを循環可能な流路を備え、ヘッド内の気泡や異物等をインクとともにヘッドの外部に排出できるインクジェットヘッドが知られている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、ヘッド内部に、各圧力室にインクを共通に供給する供給口と、各圧力室からのインクを排出する個別連通流路が合流する共通流路と、当該共通流路からヘッドの外部にインクを排出する排出流路と、を備えるインクジェットヘッドが開示されている。
特許第5563332号公報 特開2015−100989号公報
しかし、インクの射出時において、ヘッド内のインクを循環させる場合、特許文献1及び特許文献2に記載のインクジェットヘッドでは、共通流路に止水箇所があったり、流れの方向が一方向でないことにより、個別チャネル内から排出した気泡や異物等をヘッドの外部に排出しにくかった。そして、これらの気泡や異物等が流路内に留まることで詰まりが生じ、インクの循環を妨げることがあった。また、気泡が流路内に留まることにより圧力波の状態が変化し、近傍のチャネルにおけるインクの射出安定性が低下するなどの場合があった。
また、近年、インクジェットヘッドの小型化や画像の高解像度化のためノズルを高密度に配置することが求められている。そこで、小型化や高解像度化にも対応可能となるように、できるだけ簡易な構成で、かつヘッド内の気泡や異物等を効果的に除去できる方法が求められていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、簡易な構成で、インクの射出安定性を維持しながら、インクとともにヘッドチップ内の気泡や異物等を効果的に除去できるインクジェットヘッド及びインクジェット記録装置を提供することである。
上記課題の解決のために、請求項1に記載の発明は、インクジェットヘッドであって、
インクを射出する複数のノズルと、
前記複数のノズルの各々に連通して設けられ、前記ノズルから射出するインクを貯留する複数の圧力室と、
前記複数の圧力室の各々に対応して設けられ、前記圧力室内のインクに圧力を加える複数の圧力発生手段と、
前記複数の圧力室の各々、又は前記圧力室と前記ノズルとの間の連通路の各々から分岐して設けられ、前記圧力室のインクを排出可能な複数の個別連通流路と、
前記複数の個別連通流路が連結し、前記複数の個別連通流路から排出されたインクが合流する共通流路と、
前記共通流路に連通し、前記圧力室を介さずに前記共通流路に対してインクを供給可能なインク供給路と、
前記共通流路内のインクを排出可能なインク排出路と、を備え、
前記共通流路のうち、前記複数のノズルの配列方向の一端部が前記インク供給路に連結し、他端部が前記インク排出路に連結することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記圧力室に供給するインクを貯留し、前記圧力室の各々へインクを供給するためのインク供給口のすべてが連結する共通供給液室を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記インク供給路が、前記共通供給液室に連通することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記インク供給路の流路抵抗をRS、前記インク供給口から前記個別連通流路の出口までの個別チャネルの合成抵抗RTとしたとき、RT≦RSを満たすことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記インク排出路の流路抵抗をRD、前記インク供給口から前記個別連通流路の出口までの個別チャネルの合成抵抗RTとしたとき、RD≦RTを満たすことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記共通流路の少なくとも一方に面して設けられ、圧力により弾性変形して流路の容積を変更可能なダンパーを備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドにおいて、
前記複数のノズルは、複数の列で配列して設けられており、
前記共通流路が、当該列ごとに設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドを備えることを特徴とするインクジェット記録装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載のインクジェット記録装置であって、前記圧力室から前記個別連通流路へのインクの循環流を発生させるためのインク供給手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構成で、インクの射出安定性を維持しながら、インクとともにヘッドチップ内の気泡や異物等を効果的に除去できる。
インクジェット記録装置の概略構成を示す斜視図 インクジェットヘッドの上方からの斜視図 インクジェットヘッドの下方からの斜視図 図2AのIII-IIIの断面を示すインクジェットヘッドの断面図 図2AのIV-IVの断面を示すインクジェットヘッドの断面図 ヘッドチップの平面図 ヘッドチップの断面の拡大図 インク循環系の構成を説明する模式図 他の実施形態に係るヘッドチップ付近の構成を示す分解斜視図 他の実施形態に係るヘッドチップの断面図
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態について説明する。但し、発明の範囲は図示例に限定されない。また、以下の説明において、同一の機能及び構成を有するものについては、同一の符号を付し、その説明を省略する。
なお、以下の説明では、ライン状にヘッドを並べたラインヘッドを用いた記録媒体の搬送のみで描画を行う1パス描画方式での実施形態を例にして説明するが、適宜の描画方式に適用可能であり、例えば、スキャン方式を用いた描画方式を採用しても良い。
また、以下の説明では、記録媒体Rの搬送方向を前後方向、記録媒体Rの搬送面において当該搬送方向に直交する幅方向を左右方向とし、前後方向及び左右方向に垂直な方向を上下方向として説明する。
[インクジェット記録装置の概略]
インクジェット記録装置100は、プラテン1001、搬送ローラー1002、ラインヘッド1003,1004,1005,1006、及びインク供給手段としてのインク循環系8(図7参照)等を備える(図1)。
プラテン1001は、上面に記録媒体Rを支持しており、搬送ローラー1002が駆動されると、記録媒体Rを搬送方向(前後方向)に搬送する。
ラインヘッド1003,1004,1005,1006は、記録媒体Rの搬送方向(前後方向)の上流側から下流側にかけて、搬送方向に直交する幅方向(左右方向)に並列して設けられている。そして、ラインヘッド1003,1004,1005,1006の内部には、後述するインクジェットヘッド1が少なくとも一つ設けられており、例えば、シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),黒(K)のインクを記録媒体Rに向けて射出する。
[インクジェットヘッドの概略構成]
本実施形態のインクジェットヘッド1は、ヘッドチップ2、共通インク室3、接続部材4及び保持部90等を備える(図2〜図6等参照)。なお、図4では、ヘッドチップ2内のインク供給路2a、共通流路703、及びインク排出路2bの位置関係を説明するために、便宜的にこれらの流路のみを示し、その他の流路は省略して記載している。また、図5では、図3の断面に対応する位置にIII-IIIを示している。
ヘッドチップ2は、上下方向に複数の基板が積層されて構成されており、最下層の基板には、インクを射出する多数のノズルNが設けられている(図2B)。また、ヘッドチップ2の内部には、各ノズルNに対応してインクが貯留される圧力室311及び圧力発生手段としての圧電素子42が設けられている(図3)。また、これらの圧力室311に対応して、ヘッドチップ2の最上層に多数のインク供給口601が設けられており、共通インク室3の共通供給液室3aから、インク供給口601を通して圧力室311にインクが供給される。そして、圧電素子42の変位によって、圧力室311に貯留されたインクが加圧され、ノズルNからインクの液滴が射出される。
共通インク室3は、共通供給液室3aと、共通排出液室3bとを備えており(図2A、図4)、それぞれの液室には、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)及び黒(K)のうち1色が貯留されている。
共通供給液室3aは、共通インク室3内の2部屋のうち左側の容積の大きな方の部屋であり、ヘッドチップ2に供給するインクが貯留されている。また、共通供給液室3aの上部には、インク供給部301が設けられており、インク循環系8によってインク供給部301から、共通供給液室3aの内部にインクが供給される。また、共通供給液室3aの前後方向及び左右方向の外周壁の一部には、ダンパー303aが形成されている。ダンパー303aは、例えば、弾性力のあるポリイミドなどの樹脂やステンレスなどの金属部材によって形成されており、共通インク室3の内圧が急激に上昇又は低下することを防いでいる。
共通排出液室3bは、共通インク室3の2部屋のうち右側の容積の小さい方の部屋であり、ヘッドチップ2から排出されたインクが貯留されている。また、共通排出液室3bの上部には、インク排出部302が設けられており、インク循環系8によって、共通排出液室3b内のインクがインク排出部302からインクジェットヘッド1の外部に排出される。また、共通排出液室3bの前後方向及び左右方向の外周壁の一部には、共通供給液室3aと同様に、ダンパー303bが形成されている。
なお、本実施態様においては、共通インク室3を2部屋とした構成としたが、この構成に限定されないことは言うまでもない。例えば、共通インク室3を1部屋とし、別途ヘッド内に設けたポンプなどにより流れを発生させて、ヘッドチップ2から排出されたインクを流入させるようにしてもよい。
接続部材4は、例えばFPC(Flexible Printed Circuits)等からなる駆動部5に接続する配線部材であり、ヘッドチップ2の前後方向の端部で、配線基板50の上面の個別配線57に接続している。そして、駆動部5から、接続部材4と個別配線57を通じて、圧電素子42に電気が供給される。
保持部90は、ヘッドチップ2の上面に接合されており、共通インク室3を支持している。保持部90をヘッドチップ2の上面に位置合わせして設けた後に、保持部90を目印として共通インク室3を設けることができるため、共通インク室3をヘッドチップ2の上面に高精度に形成することができる。また、高精度に位置合わせを行う観点から、ヘッドチップ2と保持部90のそれぞれにアライメントマーク(図示省略)を設けて、接合することが望ましい。
[ヘッドチップ]
次に、ヘッドチップ2について、詳細に説明する。図5は、ヘッドチップ2の平面図であり、ヘッドチップ2の内部に形成される圧力室311、連通路71、及び共通流路703の位置を破線で示している。また、図6は、ヘッドチップ2の断面図である。
ヘッドチップ2は、下側から順にノズル基板10、共通流路基板70、中間基板20、圧力室基板30,スペーサー基板40,配線基板50及び接着層60が積層一体化されることによって構成されている(図6参照)。
ノズル基板10には、ノズルNと、ノズルNと連通しノズルNよりも径の大きな大径部101と、大径部101から分岐して設けられインクの循環に使用される個別連通流路102と、が形成されている。ノズルNは、例えば、左右方向に沿って、複数列(例えば、4列)に並んで設けられている(図2B参照)。
また、ノズル基板10は、SOI基板によって製造されており、異方性エッチングにより高精度に加工されて形成されている。そのため、ノズルNの上下方向の長さ及び個別連通流路102の下部の厚さは、例えば10μm程度まで薄くすることができる。また、個別連通流路102は、ノズルNの上部の大径部101に分岐して設けられているため、ノズルNの近傍の気泡や異物をインクとともに個別連通流路102に流すことができる。
共通流路基板70は、シリコン製の基板であり、共通流路基板70には、大径部701と、絞り部702と、共通流路703とが形成されている。
大径部701は、共通流路基板70を上下方向に貫通しており、ノズル基板10の大径部101と同径でそれぞれが連通している。
共通流路703は、ノズルNの配列方向(左右方向)に沿って設けられている(図5参照)。また、共通流路703には、ノズルNの配列方向(左右方向)に並んだ一列分の個別連通流路102が連結しており、これらの個別連通流路102から流れてきたインクが合流する。
また、個別連通流路102と共通流路703の連結部分には、個別連通流路102の流路抵抗を適宜調整し射出特性を良好にするための絞り部702が設けられている。また、共通流路703のうち、ノズルNの配列方向(左右方向)の一端部(左端部)がインク供給路2aに連結し、他端部(右端部)がインク排出路2bに連結している(図4参照)。
なお、本実施例のようにノズルNの配列方向(左右方向)に並んだ一列分の個別連通流路102が共通流路703に連結している構成であることが好ましいが、この態様に限定されないことは言うまでもない。
インク供給路2aは、上部が共通供給液室3a、下部が共通流路703にそれぞれ連結しており、共通供給液室3aに貯留されたインクを、圧力室311を介さずに直接共通流路703に流すことができる。
インク排出路2bは、上部が共通排出液室3b、下部が共通流路703にそれぞれ連結しており、共通流路703のインクを共通排出液室3bに排出することができる。
また、共通流路基板70には、共通流路703の上面に面して、ダンパー704が形成されている。ダンパー704は、例えば、厚さ1〜50μmからなるSi基板からなり、ダンパー704の上面には空気室203が形成されている。ダンパー704は、薄いSi基板であるため、共通流路703と空気室203との圧力差によって弾性変形して、共通流路703の容積を変更可能である。例えば、共通流路703内の圧力が急激に下がった場合には、ダンパー704が下方向に向かって弾性変形することにより、インク流路の急激な圧力変動を防ぐことができる。また、空気室203を閉空間とすることで、ダンパー704が変形に伴う振動を起こした場合の減衰力が働き、さらに圧力変動を抑えることができる。
中間基板20は、ガラス製の基板であり、中間基板20には、上下方向に貫通する連通孔201と、ダンパー704の上面部分に対応する位置に空気室203が形成されている。
連通孔201は、大径部701に連通する。また、本明細書では、圧力室311とノズルNの間の流路を連通路71といい、図6に示した例では、連通路71は、連通孔201、大径部701及び大径部101を合わせた流路のことである。
圧力室基板30は、圧力室層31と振動板32からなる。
圧力室層31は、シリコン製の基板であり、圧力室層31には、ノズルNから射出されるインクが貯留される圧力室311が形成されている。また、圧力室311は、例えば平面視で略円形状であり、ノズル列に対応して複数列(例えば、4列)で、左右方向に配列して設けられている(図5参照)。また、圧力室311は、前方向の下部において、インクが射出される際の流路となる連通路71に連通している。また、圧力室層31には、圧力室311と連通する連通孔312が、当該圧力室層31を上下方向に貫通しつつ前後方向に延在するように形成されている。
振動板32は、圧力室311の開口を覆うように圧力室層31の上面に積層され、圧力室311の上壁部を構成している。振動板32の表面には、酸化膜が形成されている。また、振動板32には、連通孔312と連通して上方向に貫通する貫通孔321が形成されている。
スペーサー基板40は、42アロイにより構成された基板であり、振動板32と配線基板50との間に、圧電素子42等を収容するための空間41を形成する隔壁層である。
圧電素子42は、圧力室311と略同一の平面視形状で形成され、振動板32を挟んで圧力室311と対向する位置に設けられている。圧電素子42は、振動板32を変形させるためのPZT(lead zirconium titanate)からなるアクチュエーターである。また、圧電素子42には、上面及び下面に2つの電極421,422が設けられており、このうち下面側の電極422が振動板32に接続されている。
また、スペーサー基板40には、振動板32の貫通孔321と連通して上方向に貫通する貫通孔401が、空間41とは独立して形成されている。
配線基板50は、シリコン製の基板であるインターポーザ51を備えている。インターポーザ51の下面には、2層の酸化ケイ素の絶縁層52,53が被覆され、上面には、同じく酸化ケイ素の絶縁層54が被覆されている。そして、絶縁層52,53のうち下方に位置する絶縁層53が、スペーサー基板40の上面に積層されている。
インターポーザ51には、上方向に貫通するスルーホール511が形成されており、このスルーホール511には、貫通電極55が挿通されている。貫通電極55の下端には、水平方向に延在する配線56の一端が接続されており、この配線56の他端には、圧電素子42上面の電極421上に設けられたスタッドバンプ423が、空間41内に露出した半田561を介して接続されている。また、貫通電極55の上端には、個別配線57が接続されており、個別配線57は水平方向に延在し、接続部材4に接続されている(図3参照)。
また、インターポーザ51には、スペーサー基板40の貫通孔401と連通して上方向に貫通するインレット512が形成されている。なお、絶縁層52〜54のうち、インレット512近傍を被覆する各部分は、インレット512よりも大きい開口径となるように形成されている。
接着層60は、保持部90と接着する層で感光性樹脂層であるとともに、個別配線57を保護する保護層であり、配線基板50の上面に配設された個別配線57を覆いつつ、インターポーザ51の絶縁層54の上面に積層されている。また、接着層60には、インレット512と連通して上方向に貫通するインク供給口601が形成されている。
次に、インクジェットヘッド1内部のインクの流れについて説明する。
共通供給液室3aに貯留されたインクは、各ノズルNに対応して設けられたインク供給口601を通ってヘッドチップ2の内部に供給される。次に、インクは、インレット512,…、貫通孔401,…、連通孔312,…、圧力室311,…に順々に流れる。次に、インク射出時のインク流路となる連通路71,…(連通孔201,…、大径部701,…、大径部101,…)に流れる。次に、インクは、連通路71,…で分岐された個別連通流路102,…に流れ、複数の個別連通流路102,…からのインクが共通流路703で合流する。
また、本明細書では、インク供給口601から個別連通流路102の出口までを個別チャネル2cともいう。
また、上記の個別チャネル2cを通過する流路とは別に、共通供給液室3aに貯留されたインクは、インク供給口602(図5参照)からインク供給路2aを通過して、共通流路703に流れる。この流路では、共通供給液室3aに貯留されたインクが、圧力室311等を介さずに、直接共通流路703に流れる。
これにより、共通流路703には、止水域のない単一方向の流れが生じ、共通流路703で合流したインクは、右方向のヘッドチップ2の端部に向かって流れ、インク排出路2bを通過し、ヘッドチップ2の上部のインク排出口603から共通排出液室3bに排出される(図4等参照)。
[ヘッドチップ内の流路設計]
ヘッドチップ2内の、インク供給路2a、インク排出路2b、及び個別チャネル2cは、各流路抵抗が所定の関係を満たすように設計することが好ましい。具体的には、インク供給路2aの流路抵抗をRS、インク排出路2bの流路抵抗をRD、個別チャネル2cの合成抵抗をRTとしたとき、RD≦RT≦RSを満たすように、流路の形状や長さ等を構成することが好ましい。
個別チャネル2cの合成抵抗RTとインク供給路2aの流路抵抗RSとが「RT≦RS」の関係満たすと、共通供給液室3aから、インク供給路2aよりも個別チャネル2cの方にインクが流れやすくなる。各個別チャネル2c内を流れるインク量が少ないと、個別チャネル2c内の気泡や異物を除去できなくなるため、「RT≦RS」を満たすように設計し、少なくともインク供給路2aと同等以上のインクを個別チャネル2c内に流し、個別チャネル2c内に流れるインク量を確保することが好ましい。
また、インク排出路2bの流路抵抗をRDと個別チャネル2cの合成抵抗RTとが「RD≦RT」の関係を満たすと、共通流路703からインク排出路2bを通過してヘッドチップ2の外部に流れやすくなる。つまり、共通流路703まで流れた気泡や異物等を、インクとともにヘッドチップ2の外部に除去しやすくする観点から、「RD≦RT」を満たすように設計することが好ましい。
ここで、各流路における流路抵抗Rの計算方法について説明する。
流路抵抗Rは、流路形状が直方体である場合には、流路の幅(前後方向)をw(m)、流路の高さ(上下方向)をh(m)、流路の長さ(左右方向)をl(m)、インクの流体粘度をη(Pa・s)としたとき、流路抵抗R=8ηl(h+w)2/(hw)3と計算することができる。
また、流路形状が円柱形状である場合は、流路の直径をd(m)、流路の高さ(上下方向)をl(m)、インクの流体粘度をη(Pa・s)としたとき、流路抵抗R=128ηl/πd4と計算することができる。
また、その他の形状の場合、例えば、テーパ形状の場合は、テーパ形状の長さ方向に直方体として細分化して積分することによって計算することができる。
次に、個別チャネル2cの合成抵抗RTについて説明する。
まず、各個別チャネル2cの流路抵抗Rは、インク供給口601から個別連通流路102の出口までの各流路(インレット512、貫通孔401、連通孔312、圧力室311及び連通路71、個別連通流路102、絞り部702)の流路抵抗の和によって算出することができる。
ここで、多数の個別チャネル2cが、共通流路703に並列して連結しているため、個別チャネルの合成抵抗RTは、これらの各個別チャネル2cの流路抵抗の逆数の和を用いて求めることができる。
具体的には、例えば、n個(nは2以上の整数)の個別チャネルが共通流路703に並列して連結されている場合、n個の個別チャネルの流路抵抗をそれぞれRi(1)、Ri(2)、…、Ri(n)とすると、各個別チャネルの合成抵抗RTは、下記式によって算出することができる。
1/RT=(1/Ri(1))+(1/Ri(2))+・・・+(1/Ri(n))
[インク循環系]
インク供給手段としてのインク循環系8は、供給用サブタンク81、循環用サブタンク82及びメインタンク83等によって構成されている(図7)。
供給用サブタンク81は、共通インク室3の共通供給液室3aに供給するためのインクが充填されており、インク流路84によってインク供給部301に接続されている。
循環用サブタンク82は、共通インク室3の共通排出液室3bから排出されたインクが充填されており、インク流路85によってインク排出部302に接続されている。
また、供給用サブタンク81と循環用サブタンク82は、ヘッドチップ2のノズル面(以下、「位置基準面」ともいう。)に対して、上下方向(重力方向)に異なる位置に設けられている。これによって、当該位置基準面と供給用サブタンク81の水頭差による圧力P1と、当該位置基準面と循環用サブタンク82との水頭差による圧力P2が生じている。
また、供給用サブタンク81と循環用サブタンク82は、インク流路86で接続されている。そして、ポンプ88によって加えられた圧力によって、循環用サブタンク82から供給用サブタンク81にインクを戻すことができる。
メインタンク83は、供給用サブタンク81に供給するためのインクが充填されており、インク流路87によって供給用サブタンク81に接続されている。そして、ポンプ89によって加えられた圧力によって、メインタンク83から供給用サブタンク81にインクを供給することができる。
また、各サブタンク内のインク充填量と、各サブタンクの上下方向(重力方向)の位置とを適宜変更することによって、圧力P1及び圧力P2を調整することができる。そして、圧力P1及び圧力P2の圧力差によって、適宜の循環流速で、ノズルNの上部のインクを循環できる。これにより、ヘッドチップ2内に発生した気泡を除去し、ノズルNの詰まりや、射出不良等を抑制することができる。
なお、インク循環系8の一例として、水頭差によってインクの循環を制御する方法を説明したが、インクの循環流を発生できる構成であれば、当然適宜変更可能である。例えば、供給用サブタンク81とインク供給部301の間に別途ポンプを設け、当該ポンプによって加えられた圧力によって、インクの循環流を発生させてもよい。
[他の実施形態のインクジェットヘッド]
以下の説明では、他の実施形態のインクジェットヘッド1について述べる。
本実施形態のインクジェットヘッド1におけるヘッドチップ2は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して、複数の層を並列に積み重ねて製造されたものであるが、他のタイプのヘッドチップ2にも本発明の技術を適用することができる。以下、その一例として、シェアーモードタイプのヘッドチップ2を備える他の実施形態のインクジェットヘッド1について説明する。
なお、以下の説明では他の実施形態のインクジェットヘッド1の主要部のみを説明し、本実施形態と同様の構成については、同一の符号を付し、説明を省略する。
図8は、他の実施形態のインクジェットヘッド1について、ヘッドチップ2付近の構成を示す分解斜視図である。なお、図8では、インク供給路2a及びインク排出路2bの位置を、それぞれ破線で表している。図9は、ヘッドチップを前後方向に切断した断面図である。
ヘッドチップ2は、ノズル基板10、圧力室基板30、及び配線基板50等を備えて構成されている。
圧力室基板30には、本実施形態と同様に、共通流路703、インク供給路2a及びインク排出路2bが設けられている。
圧力室311は、圧電材料によって形成された隔壁により隔てられて形成されており、各圧力室311の内面には、隣接する圧力室311間の隔壁を駆動するための駆動電極311aが設けられている。そして、接続部材4の配線4aから、配線基板50の電極部50aを通じて、駆動電極311aに電圧が印加されると、隣接する圧力室311間の隔壁部分がシェアーモード型の変位を繰り返すことにより、圧力室311内のインクに圧力が加えられ、インクがノズルNから射出する。
また、ノズル基板10には、ノズルNと、個別連通流路102が形成されている。個別連通流路102は、圧力室311と共通流路703を連通させる流路であり、圧力室311内のインクを共通流路703に流すことができる(図9)。
共通流路703は、共通流路703の一端部(左端部)がインク供給路2aに連結し、他端部(右端部)がインク排出路2bに連結している(図8参照)。インク供給路2aは、本実施形態のインクジェットヘッド1と同様に、ヘッドチップ2上部に備えられた供給液室(図示省略)から、圧力室311を介さずに、直接共通流路703にインクを供給することができる。
[本発明における技術的効果]
以上、説明した通り、本発明のインクジェットヘッド1は、圧力室311、又は圧力室311とノズルNとの間の連通路71から分岐して設けられ、圧力室311のインクを排出可能な個別連通流路102と、個別連通流路102が連結し個別連通流路102から排出されたインクが合流する共通流路703と、共通流路703に連通し、圧力室311を介さずに共通流路703に対してインクを供給可能なインク供給路2aと、共通流路703内のインクを排出可能なインク排出路2bと、を備える。
また、本発明のインクジェットヘッド1は、共通流路703のうち、ノズルNの配列方向の一端部がインク供給路2aに連結し、他端部がインク排出路2bに連結する。これにより、共通流路703内において、インク供給路2a側からインク排出路2b側に向かって一方向にインクが流れる。つまり、止水域のない単一方向の流れを発生させることができる。したがって、インクの射出安定性を維持させながら、気泡や異物等を効果的に排出することができる。また、本発明の構成では、簡易な構成で上記な効果が得られるため、高密度にノズルが形成された小型のヘッドにも好適に適用可能である。
また、本発明のインクジェットヘッド1は、圧力室311に供給するインクを貯留し、圧力室311の各々へインクを供給するためのインク供給口601のすべてが連結する共通供給液室3aを備えることが好ましい。これにより、より簡易な構成で本発明の効果発現が可能となり、インクジェットヘッド1を小型化することができる。
また、本発明のインクジェットヘッド1は、インク供給路2aが、共通供給液室3aに連通することが好ましい。これにより、より簡易な構成で本発明の効果発現が可能となり、インクジェットヘッド1をより小型化することができる。
また、本発明のインクジェットヘッド1は、インク供給路2aの流路抵抗をRS、インク供給口601から個別連通流路102の出口までの個別チャネル2cの合成抵抗RTとしたとき、RT≦RSを満たすことが好ましい。これにより、個別チャネル2c内に流すインク量を確保でき、個別チャネル2c内の気泡や異物等を効果的に除去できる。
また、本発明のインクジェットヘッド1は、インク排出路2bの流路抵抗をRD、インク供給口601から個別連通流路102の出口までの個別チャネル2cの合成抵抗RTとしたとき、RD≦RTを満たすことが好ましい。これにより、共通流路703からインク排出路2bを通過してヘッドチップ2の外部にインクが流れやすくなるため、共通流路703まで流れた気泡や異物等を、インクとともにヘッドチップ2の外部に排出しやすくできる。
また、本発明のインクジェットヘッド1では、共通流路703の少なくとも一方に面して設けられ、圧力により弾性変形して流路の容積を変更可能なダンパー704を備えることが好ましい。これにより、共通流路703の容積を小さくしても、流路内の急激な圧力変動を防ぎやすくできるため、インクジェットヘッド1をより小型化することができる。
また、本発明のインクジェットヘッド1では、複数のノズルNは、複数の列で配列して設けられており、共通流路703が、当該列ごとに設けられていることが好ましい。これにより、ノズルNの配列方向に向かって当該列毎にインクが流れるため、より効果的に気泡や異物等をインクとともに排出することができる。
また、本発明のインクジェットヘッド1は、当該インクジェットヘッド1と、インク循環系8を備えたインクジェット記録装置100に好適に適用可能である。
[その他]
本発明の今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した詳細な説明に限定されるものではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、本実施形態のインクジェットヘッド1においては、共通供給液室3aから、インク供給路2aにインクが供給される構成となっているが、インク供給路2aに対して直接インクを供給できるインク供給手段を別途設けてもよい。この場合、例えば、共通供給液室3aとは別に第2の供給液室を設け、当該第2の供給液室にインク供給路2aを連通させる構成とすればよい。
また、インク供給路2aは、圧力室311を介さずに共通流路703に直接インクを供給可能であればよく、流路構成は適宜変更可能である。例えば、個別チャネル2cに入ったインクが、圧力室311の手前で分岐して、共通流路703に連結するような流路構成としてもよい。
また、共通流路703には、ノズルNの配列方向(左右方向)に並んだ一列分の個別連通流路102が連結することとしたが、適宜変更可能であり、二列以上の個別連通流路102が連通してもよい。また、共通流路703は、ノズルNの配列(左右方向)に沿って設けているが、途中で分岐して合流する構成としてもよい。ただし、気泡や異物等を効率よく排出する観点からは、このような分岐させずに、図5に示すように、ノズルNの配列(左右方向)に1列ずつ設けることが好ましい。
また、本実施形態では、ヘッドチップ2内部のインクを、インク循環系8によって、インクを循環させることしたが、インク排出路2bのインクを循環させずに吐き捨てる構成としてもよく、循環又は吐き捨てかを選択できる構成としてもよい。
また、ヘッドチップ内に設けたダンパー704や、共通インク室に設けたダンパー303a,303bは、弾性変形することができれば、用いる材料や大きさは適宜変更可能である。
なお、ヘッドチップ内のダンパー704は、共通流路703の上面に面して設けられているとしたが、共通流路703に面するように設けられていれば、設ける面は適宜変更可能である。
また、インクジェットヘッド1は、圧電素子を使用してインク等の液滴を吐出する構成としたが、液滴を吐出できる機構を備えていれば良く、例えば、サーマル(電気熱変換素子)を使用することとしても良い。
1 インクジェットヘッド
102 個別連通流路
2a インク供給路
2b インク排出路
2c 個別チャネル
3a 共通供給液室
311 圧力室
42 圧電素子(圧力発生手段)
601 インク供給口
71 連通路
703 共通流路
704 ダンパー
8 インク循環系(インク供給手段)
100 インクジェット記録装置
N ノズル

Claims (9)

  1. インクを射出する複数のノズルと、
    前記複数のノズルの各々に連通して設けられ、前記ノズルから射出するインクを貯留する複数の圧力室と、
    前記複数の圧力室の各々に対応して設けられ、前記圧力室内のインクに圧力を加える複数の圧力発生手段と、
    前記複数の圧力室の各々、又は前記圧力室と前記ノズルとの間の連通路の各々から分岐して設けられ、前記圧力室のインクを排出可能な複数の個別連通流路と、
    前記複数の個別連通流路が連結し、前記複数の個別連通流路から排出されたインクが合流する共通流路と、
    前記共通流路に連通し、前記圧力室を介さずに前記共通流路に対してインクを供給可能なインク供給路と、
    前記共通流路内のインクを排出可能なインク排出路と、を備え、
    前記共通流路のうち、前記複数のノズルの配列方向の一端部が前記インク供給路に連結し、他端部が前記インク排出路に連結することを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記圧力室に供給するインクを貯留し、前記圧力室の各々へインクを供給するためのインク供給口のすべてが連結する共通供給液室を備えることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記インク供給路が、前記共通供給液室に連通することを特徴とする請求項2に記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記インク供給路の流路抵抗をRS、前記インク供給口から前記個別連通流路の出口までの個別チャネルの合成抵抗RTとしたとき、RT≦RSを満たすことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記インク排出路の流路抵抗をRD、前記インク供給口から前記個別連通流路の出口までの個別チャネルの合成抵抗RTとしたとき、RD≦RTを満たすことを特徴とする請求項2から請求項4までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記共通流路の少なくとも一方に面して設けられ、圧力により弾性変形して流路の容積を変更可能なダンパーを備えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記複数のノズルは、複数の列で配列して設けられており、
    前記共通流路が、当該列ごとに設けられていることを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッド。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のインクジェットヘッドを備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 前記圧力室から前記個別連通流路へのインクの循環流を発生させるためのインク供給手段を備えることを特徴とする請求項8に記載のインクジェット記録装置。
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