JP2008142637A - 洗浄乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械部品、電気部品などの被洗浄物を良好に洗浄乾燥することができると共に、真空吸引するための設備費を低減でき、洗浄槽の保守点検や清掃作業を容易に行なうことができる洗浄乾燥装置を提供する。
【解決手段】洗浄槽1の下部に洗浄液を収容し超音波発振器29を配置してなる浸漬洗浄室2を設けられ、上部に被洗浄物を出し入れする出入室3が設けられる。被洗浄物を浸漬洗浄室2と出入室3との間で昇降させる昇降装置7が洗浄槽1内に配設される。洗浄槽1の出入室3の側部に真空乾燥室21が連通して配置される。真空乾燥室21は連通口17を真空室シャッター18により閉鎖可能とされ、内部を真空ポンプ30により減圧する。洗浄槽1上部の出入室3と真空乾燥室21との間で被洗浄物を水平移動させる水平移動機構22が設けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、金属、合成樹脂等の機械部品或いは電子部品などの被洗浄物を洗浄して油脂類や異物等を除去する洗浄乾燥装置に関し、特に、被洗浄物に対し液中で超音波を印加して超音波洗浄を行なうと共に、洗浄後の被洗浄物を真空室に搬入し、減圧下で乾燥処理を行なう洗浄乾燥装置に関する。
従来、電子部品、機械部品などの洗浄を行なう洗浄乾燥装置として、下記特許文献1などにおいて、減圧式の洗浄乾燥装置が提案されている。この洗浄乾燥装置は、洗浄槽の下部に洗浄液を入れ超音波振動子により超音波を印加する浸漬洗浄部を設けると共に、被洗浄物をその浸漬洗浄部に浸漬するための昇降装置を洗浄槽内に配設し、密閉可能な洗浄槽内に、真空ポンプに接続された接続管を接続して、洗浄槽内を減圧可能とし、洗浄後に浸漬洗浄部から引き上げた被洗浄物を洗浄槽内の上部で減圧乾燥させる構造である。
特開平5−261347号公報
しかしながら、この従来の洗浄乾燥装置は、被洗浄物を減圧乾燥させる際、洗浄液の付着した載置台及び被覆体を真空ポンプで真空吸引して減圧し、多量に付着した洗浄液を吸引乾燥するため、必然的に大容量、高真空度の高い能力を備えた大型の真空ポンプを必要とし、設備費が高くなる不具合があった。
さらに、真空ポンプが多量の洗浄液を真空吸引するため、真空ポンプ内への洗浄液の流入量が増大し、このために、真空ポンプの吐出側に高性能のフィルタや回収装置を装着し、排気からの洗浄液の回収を確実に行なう必要がある。
さらに、上記洗浄乾燥装置は、洗浄槽内に昇降チェーンによる昇降装置が配設されるため、洗浄槽内の構造が複雑化し、これにより、洗浄槽内の保守点検作業が難しく、洗浄槽内の清掃作業も非常に難しいという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、機械部品、電気部品などの被洗浄物を良好に洗浄乾燥することができると共に、真空吸引するための設備費を低減でき、洗浄槽の保守点検や清掃作業を容易に行なうことができる洗浄乾燥装置を提供することを目的とする。
本発明に係る洗浄乾燥装置は、被洗浄物を洗浄液中に浸漬させ、洗浄液中に超音波を印加して洗浄し、洗浄後の被洗浄物を真空乾燥室に搬入して乾燥させる洗浄乾燥装置において、下部に洗浄液を収容し超音波発振器を配置してなる浸漬洗浄室を設けると共に、上部に被洗浄物を出し入れする出入室を設けた洗浄槽と、該洗浄槽内に配設され該被洗浄物を該浸漬洗浄室と該出入室との間で昇降させる昇降装置と、該洗浄槽の該出入室の側部に連通して配置され、連通口をシャッターにより閉鎖可能とすると共に、内部を真空ポンプにより減圧する真空乾燥室と、該洗浄槽上部の出入室と該真空乾燥室との間で被洗浄物を水平移動させる水平移動機構と、を備えたことを特徴とする。
ここで、上記被洗浄物は搬送トレイに入れられ、該搬送トレイが上記昇降装置の昇降枠に保持されて昇降し、該被洗浄物を入れた搬送トレイは、上記水平移動機構により出入室と真空乾燥室の間で移送される構成とすることができる。
また、上記洗浄槽の側部に洗浄液貯留槽を設けると共に、該洗浄槽下部の浸漬洗浄室上の側壁に設けた連通口を通して該浸漬洗浄室からオーバーフローした洗浄液を該洗浄液貯留槽に送る構成とし、該洗浄液貯留槽に洗浄液を加温するための加熱器を設け、該洗浄液貯留槽の洗浄液をろ過して該洗浄槽内に戻すための管路、ポンプ、及びフィルタを含む洗浄液循環路を該洗浄槽と洗浄液貯留槽との間に接続することができる。
さらに、上記洗浄槽下部の上記浸漬洗浄室の上方にリンス洗浄部を設け、該リンス洗浄部にはリンス洗浄液を噴射するリンスノズル管を配置し、該リンスノズル管は切替弁を介して上記洗浄液循環路に管路接続し、洗浄液循環路からの洗浄液をリンスノズル管に供給する構成とすることができる。
さらに、上記リンスノズル管は、上記リンス洗浄部においてリンスノズル移動機構により往復移動可能に配設し、リンス洗浄液を噴射しながら該リンスノズル管が往復移動する構成とすることができる。
上記構成の洗浄乾燥装置によれば、洗浄槽内の浸漬洗浄室で被洗浄物を洗浄した後、洗浄槽に接続された真空容器内に被洗浄物を移動させ、真空容器内を真空吸引して減圧し乾燥させるため、真空ポンプは真空容器内の限定された空間内のみを真空吸引すればよく、小型化、低容量化が可能となり、設備費を低減することができる。また、真空ポンプが吸引する洗浄液の量も少なくなり、洗浄液の真空乾燥室への付着量を少なくし、洗浄液を含む気体をろ過して回収するフィルタリング機能も簡単化することができる。さらに、洗浄室と真空乾燥室を分離することにより、洗浄槽内で被洗浄物を昇降させる昇降装置及び真空容器内に被洗浄物を出し入れする水平移動機構を、比較的簡単に構成することができ、洗浄槽内や真空容器内の保守点検や清掃作業を簡便に行なうことができる。
また、被洗浄物を搬送トレイに収容し、搬送トレイを昇降装置の昇降枠に保持して昇降させ、被洗浄物を入れた搬送トレイを、水平移動機構により出入室と真空乾燥室の間で移送される構成とすれば、被洗浄物を安定して安全に昇降させ又は移動させることができ、昇降装置と水平移動機構間で被洗浄物を搬送トレイと共に円滑に移載することができる。
また、洗浄槽の側部に洗浄液貯留槽を設け、浸漬洗浄室上の側壁に設けた連通口を通して浸漬洗浄室からオーバーフローした洗浄液を洗浄液貯留槽に送る構成とし、洗浄液貯留槽に洗浄液を加温するための加熱器を設け、洗浄液貯留槽の洗浄液をろ過して洗浄槽内に戻すための管路、ポンプ、及びフィルタを含む洗浄液循環路を洗浄槽と洗浄液貯留槽との間に接続する構成とすれば、浸漬洗浄室の洗浄液の液面レベルを、超音波洗浄における最適な値に保持することができると共に、洗浄液を清浄な状態に保持することができる。
さらに、浸漬洗浄室の上方にリンス洗浄部を設け、リンス洗浄部にはリンス洗浄液を噴射するリンスノズル管を配置し、リンスノズル管は切替弁を介して洗浄液循環路に管路接続し、洗浄液循環路からの洗浄液をリンスノズル管に供給する構成とすれば、浸漬洗浄後の被洗浄物を効率よく良好にリンス洗浄し、被洗浄物の洗浄度を一層向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は洗浄乾燥装置の断面図を示し、図2は真空容器部分の拡大断面図を、図3は図1のIII-III線断面図を示している。本洗浄乾燥装置は、基本的に、バスケットなどに収容した被洗浄物Wを洗浄液中に浸漬させ、洗浄液中に超音波発振器29から超音波を印加して超音波洗浄を実施し、洗浄後の被洗浄物を真空容器20内の真空乾燥室21に搬入し減圧下で乾燥させる構成である。
さらに、この洗浄乾燥装置は、下部に洗浄液を収容し超音波発振器29を配置してなる浸漬洗浄室2を設けると共に、上部に被洗浄物を出し入れする出入室3を設けた洗浄槽1と、洗浄槽1内に配設され被洗浄物を浸漬洗浄室2と出入室3との間で昇降させる昇降装置7と、洗浄槽1の出入室3の側部に連通して配置され、連通口17を真空室シャッター18により閉鎖可能とすると共に、内部を真空ポンプ30により減圧する真空乾燥室21と、洗浄槽1上部の出入室3と真空乾燥室21との間で被洗浄物を水平移動させる水平移動機構22と、を備えている。
洗浄槽1は、図1に示すように、その下部に浸漬洗浄室2を設け、浸漬洗浄室2の上方にリンス洗浄部27を設け、さらに、リンス洗浄部27の上方に、被洗浄物を出し入れする出入室3を設けて構成される。つまり、洗浄槽1内には、上部に出入室3が形成され、その下部に浸漬洗浄室2が形成され、浸漬洗浄室2と出入室3との間に、洗浄後に濯ぎ洗浄を行なうリンス洗浄部27が形成される。洗浄槽1の上部の出入室3の側壁に、出入口4が形成され、その出入口4を開閉する出入口シャッター5が配設されている。この出入口シャッター5は上方から下降して出入口4を閉鎖するように構成され、扉用シリンダ(流体圧シリンダ)6が洗浄槽1の側部に下向きに取り付けられ、そのピストンロッド6aの先端に出入口シャッター5の上部が連結される。この扉用シリンダ6の作動により出入口シャッター5は開閉される。
バスケットなどに入れられた被洗浄物Wは、洗浄槽1内で搬送トレイ10に載置されるが、搬送トレイ10は、洗浄槽1に配設した昇降装置7の昇降枠9に保持されて昇降する。昇降装置7は、昇降用シリンダ(流体圧シリンダ)8を洗浄槽1の上板上に下向きに取り付け、そのピストンロッド8aを洗浄槽1内に縦に挿入し、ピストンロッド8aの下端に昇降枠9を取り付けて構成される。昇降枠9は、図2に示すように、直方体の枠状に形成され、内側底部に搬送トレイ10を水平摺動可能に載置するための載置部が形成され、載置部の両側には側面ガイドが設けられ、後述の水平移動機構22により搬送トレイ10を出入室3内の昇降枠9と真空乾燥室21との間で、水平摺動させながら、移送するように構成される。
搬送トレイ10は、図2に示すように、例えば金属棒を縦横に組み合わせてネットトレイ状に形成され、その上にバスケットなどに入れた被洗浄物Wを収容可能とし、上記のように、昇降枠9の内側と真空乾燥室21内と間でスライド移動する。また、搬送トレイ10の端部(図2の右側端部)に、係合保持部10aが設けられる。この係合保持部10aは、図2に示すように、平面視で略コ字状に形成され、洗浄槽1内の所定位置に縦に立設された昇降ガイド25の外側に外嵌されて上下動可能に形成され、且つ水平移動機構22の水平移動用シリンダ(流体圧シリンダ)23のピストンロッド23aの先端に取着した係合先端部26に係合可能に形成されている。
すなわち、水平移動用シリンダ23のピストンロッド23aの先端には係合先端部26が固定され、この係合先端部26が、図2(b)のように、ピストンロッド23aが押し出し作動して、昇降ガイド25の真上に達した状態で、搬送トレイ10が真空乾燥室21の連通口17(出入室3)に対応した位置に上昇又は下降して停止したとき、係合先端部26が搬送トレイ10の端部に固定された係合保持部10a内に入って係合可能に形成される。また、この後、ピストンロッド23aが引戻し作動したとき、搬送トレイ10を真空乾燥室21まで牽引して移動可能とし、さらにこの後、ピストンロッド23aが押し出し作動したとき、係合先端部26がそこに係合した係合保持部10aを押して、搬送トレイ10を昇降枠9内まで移動可能に形成されている。
出入室3内の下寄りで真空容器20側に、中間支持ガイド24bが固定され、その中間支持ガイド24b上を搬送トレイ10が水平方向(図1の左右方向)にスライド移動可能に支持される。さらに、この中間支持ガイド24bと水平位置の洗浄槽1の側壁に、連通口17が形成され、その連通口17の外側に真空容器20が結合して取着されている。連通口17には真空室シャッター18が上下方向に移動して開閉するように取り付けられ、この真空室シャッター18を開閉する扉用シリンダ(流体圧シリンダ)19が洗浄槽1の上板上に取り付けられる。扉用シリンダ19のピストンロッド19aは出入室3内に挿入され、その先端が真空室シャッター18に連結され、扉用シリンダ19のピストンロッド19aの押し出し作動により、真空室シャッター18が下降して連通口17を閉鎖する構造である。
真空容器20内には真空乾燥室21が形成され、真空乾燥室21には水平移動ガイド24aが取り付けられ、水平移動ガイド24aの上に搬送トレイ10が載置可能となっている。真空容器20の背面側に水平移動用シリンダ23がそのピストンロッド23aを真空容器20内の真空乾燥室21に挿入した形態で取り付けられる。このピストンロッド23aの先端の係合先端部26を搬送トレイ10の係合保持部10aに係合させて、ピストンロッド23aを引戻し作動したとき、搬送トレイ10を真空乾燥室21内に引き込み、水平移動ガイド24a上に載置する。真空容器20には、図1に示すように、管路とバルブ33を介して真空ポンプ30が接続され、真空ポンプ30により真空乾燥室21内を真空吸引する。この真空ポンプ30は、洗浄槽1内ではなく真空容器20内のみを真空吸引するため、小型で小容量の真空ポンプを使用することができる。
図3に示すように、洗浄槽1の背面側の側部に突き出すように、洗浄液貯留槽15が設けられる。洗浄槽1下部の浸漬洗浄室2上の側壁に溢流口となる連通口15aが設けられ、この連通口15aを通して浸漬洗浄室2からオーバーフローした洗浄液が洗浄液貯留槽15に送られる。洗浄液貯留槽15には洗浄液を加温するための加熱器16が設けられ、洗浄液貯留槽15の洗浄液をろ過して洗浄槽1内に戻すための管路35、液用ポンプ31、及びフィルタ32を含む洗浄液循環路36が、洗浄槽1と洗浄液貯留槽15との間に接続される。洗浄液循環路36の管路35には切替弁34が接続され、洗浄液貯留槽15の洗浄液は、フィルタ32によりろ過された後、通常時は浸漬洗浄室2に送られ、リンス洗浄時には、切替弁34を切り替えることにより、後述のリンスノズル14cに送られ、リンス洗浄に使用される。リンスノズル14cは上記のように、洗浄槽1内の浸漬洗浄室2と出入室3との間に形成されたリンス洗浄部27上に、移動可能に配設されている。
図6に示すように、洗浄槽1内の中間に位置するリンス洗浄部27には、リンスノズル管14bが洗浄槽1の外側から水平に移動可能に挿入される。リンスノズル管14bは、洗浄槽1の壁部に貫通して取り付けたスリーブ内に摺動可能に挿通され、さらにその末端近傍がロッドレスシリンダ14aに移動部14dに連結される。これにより、リンスノズル管14bはロッドレスシリンダ14aの作動によって軸方向に往復移動する。リンスノズル管14bの先端に、リンスノズル14cが取り付けられ、下方の被洗浄物Wに向けて洗浄液を吹き付ける。リンスノズル管14bの末端には、可撓性チューブに接続され、可撓性チューブは図3に示す洗浄液の管路35の切替弁34に接続される。リンス洗浄時には、切替弁34をリンス側に切り替えることにより、洗浄液がリンスノズル管14bに送られる。
次に、上記構成の洗浄乾燥装置の動作を説明する。洗浄槽1の浸漬洗浄室2及び洗浄液貯留槽15内には、炭化水素系洗浄液或いは洗浄水などの洗浄液が貯留される。
洗浄の開始時には、昇降装置7は、図1に示すように、その昇降枠9を洗浄槽1上部の出入室3内の所定位置に停止させた状態となっている。この状態で、出入口シャッター5が扉用シリンダ6の動作によって開放され、開放された出入口4から、被洗浄物Wがそのまま或いはバスケットなどに入れられた状態で、出入室3内に搬入され、出入室3に位置する昇降枠9内の搬送トレイ10上に載置される。出入口シャッター5は閉じられる。
浸漬洗浄室2内の洗浄液は、液用ポンプ31の動作により連通口15aから溢流して洗浄液貯留槽15に入り、洗浄液貯留槽15では加熱器16により洗浄液が加温され、さらに、洗浄液貯留槽15内の洗浄液はフィルタ32、切替弁34を通り浸漬洗浄室2内に戻るように循環している。これにより、浸漬洗浄室2内の洗浄液は最適な液面レベルを保持すると共に、清浄な洗浄液が保持される。
洗浄動作に入ると、先ず、昇降用シリンダ8が動作して、昇降枠9を下降させ、図4のように、昇降枠9が浸漬洗浄室2まで下される。このとき、昇降枠9内の搬送トレイ10は、その端部の係合保持部10aが昇降ガイド25にガイドされて安定して下降する。そして、昇降枠9に保持された搬送トレイ10上の被洗浄物Wが浸漬洗浄室2の洗浄液中に浸漬され、超音波発振器29の動作によって超音波を印加された洗浄液内で超音波洗浄が実施され、被洗浄物Wは、超音波により生じたキャビテーションにより効果的に洗浄される。
所定時間の超音波浸漬洗浄が終了すると、次に、昇降装置7が動作し、昇降枠9を図6のように洗浄室上方のリンス洗浄部27の位置まで上昇させる。次に、リンスノズル移動機構14のロッドレスシリンダ14aが動作し、リンスノズル管14bが水平軸方向に往復移動する。この間、切替弁34がリンス洗浄側に切り替えられ、洗浄液貯留槽15内の洗浄液がフィルタ32でろ過された後、リンスノズル管14bに送られ、リンスノズル管14b先端のリンスノズル14cから下方の被洗浄物Wに向けて洗浄液が噴射され、リンス洗浄が行われる。リンスノズル14cは水平軸方向に往復移動しながら洗浄液を噴射するため、被洗浄物W全体が良好にリンス洗浄される。
所定時間のリンス洗浄が終了すると、リンスノズル管14bが元の引き戻し位置に戻った状態で、昇降装置7が再び動作し、昇降枠9を図1の出入室3の定位置まで上昇させ、停止させる。このとき、昇降枠9内の搬送トレイ10は、図1のように、その端部の係合保持部10aが、昇降ガイド25から水平移動用シリンダ23のピストンロッド23a先端の係合先端部26に移り、そこに係合保持される。
次に、図1の状態から水平移動機構22の水平移動用シリンダ23がピストンロッド23aを引き戻し動作する。これにより、昇降枠9内の被洗浄物Wの搬送トレイ10が昇降枠9内から引き出され、中間支持ガイド24b上を通過し、開口している連通口17から真空容器20の真空乾燥室21内に入る。そして、真空乾燥室21内の水平移動ガイド24aに搬送トレイ10が載置され、搬送トレイ10上の被洗浄物Wは、図5のように、真空乾燥室21内に収容される。そして、扉用シリンダ19の動作により真空室シャッター18が下ろされて、連通口17が閉鎖され、真空乾燥室21が密閉状態となる。
この状態で、バルブ33が開いて真空ポンプ30が作動し、真空乾燥室21が真空吸引されて減圧状態となり、搬送トレイ10上の被洗浄物Wはその表面に付着した洗浄液が蒸発して乾燥される。真空乾燥室21は乾燥処理のみのために限定された大きさに形成され、その室内でのみ真空吸引が行なわれるため、付着して蒸発する洗浄液の量は限定され、効率よく減圧と乾燥処理を行なうことができる。また、真空乾燥室21内で蒸発する洗浄液の量が少なくなるため、真空ポンプ30により吸引されフィルタなどの回収装置により回収する洗浄液の量も少量となり、回収装置の構成も簡単化することができる。
所定時間の乾燥処理が終了すると、真空ポンプ30が停止されてバルブ33が閉鎖され、扉用シリンダ19がピストンロッド19aを引戻し作動して真空室シャッター18が上昇して連通口17が開放される。
次に、水平移動機構22の水平移動用シリンダ23がピストンロッド23aを押し出し動作すると、真空容器20の真空乾燥室21内の水平移動ガイド24a上に載置されていた被洗浄物Wの搬送トレイ10が、水平移動ガイド24aから中間支持ガイド24b上を通過し、洗浄槽1内の出入室3の停止している昇降枠9の側面ガイド9a内に進入し停止する。
そして、扉用シリンダ6がピストンロッド6aを引戻し作動して出入口シャッター5が上昇して出入口4が開放され、洗浄乾燥を終了した被洗浄物Wが搬送トレイ10上から取り出される。
このように、洗浄槽1内の浸漬洗浄室2で被洗浄物Wを洗浄した後、洗浄槽1に側部に連通接続された真空容器20内に被洗浄物Wを移動させ、真空容器20内を真空吸引して減圧し乾燥させるため、真空ポンプ30は真空容器20内の限定された空間内のみを真空吸引すればよく、小型化、低容量化が可能となり、設備費を低減することができる。
また、真空ポンプ30が吸引する洗浄液の量も少なくなり、洗浄液の真空乾燥室への付着量を少なくし、洗浄液を含む気体をろ過して洗浄液を回収するフィルタリング構成も簡単化することができる。さらに、洗浄槽1と真空乾燥室21を分離することにより、洗浄槽1内で被洗浄物を昇降させる昇降装置7及び真空容器20内に被洗浄物Wを出し入れする水平移動機構22を、比較的簡単に構成することができ、洗浄槽1内や真空容器20内の保守点検や清掃作業を簡便に行なうことができる。
また、被洗浄物Wを搬送トレイ10に収容し、搬送トレイ10を昇降装置7の昇降枠9に保持して昇降させ、被洗浄物Wを保持した搬送トレイ10を、水平移動機構22により出入室3と真空乾燥室21の間で移送するため、被洗浄物Wを安定して安全に昇降させ又は移動させることができ、昇降装置7と水平移動機構22間で被洗浄物Wを搬送トレイ10と共に円滑に移載することができる。
さらに、洗浄槽1の側部に洗浄液貯留槽15を設け、浸漬洗浄室2上の側壁に設けた連通口15aを通して浸漬洗浄室2からオーバーフローした洗浄液を洗浄液貯留槽15に送り、洗浄液貯留槽15に洗浄液を加温するための加熱器16を設け、洗浄液貯留槽15の洗浄液をろ過して洗浄槽内に戻すための管路35、液用ポンプ31、及びフィルタ32を含む洗浄液循環路36を洗浄槽1と洗浄液貯留槽15間に接続するため、浸漬洗浄室2の洗浄液の液面レベルを、超音波洗浄における最適な値に保ち、洗浄液を清浄な状態に保持することができる。
さらに、洗浄槽1内の浸漬洗浄室2の上方にリンス洗浄部27を設け、リンス洗浄部27にはリンス洗浄液を噴射するリンスノズル管14bを配置し、リンスノズル管14bは切替弁34を介して洗浄液循環路36に管路接続し、洗浄液循環路36からの洗浄液をリンスノズル管14bに供給するため、浸漬洗浄後の被洗浄物を効率よく良好にリンス洗浄し、被洗浄物の洗浄度を一層向上させることができる。
本発明の一実施形態を示す洗浄乾燥装置の構成を示す断面図である。 (a)は真空容器部分の拡大断面図、(b)は同真空容器部分の平面断面図である。 図1のIII-III断面図である。 搬送トレイと被洗浄物を浸漬洗浄室に浸漬した状態の断面図である。 搬送トレイと被洗浄物を真空搬送室に搬入した状態の断面図である。 リンス洗浄時の洗浄乾燥装置の断面図である。
符号の説明
1 洗浄槽
2 浸漬洗浄室
3 出入室
7 昇降装置
9 昇降枠
10 搬送トレイ
14 リンスノズル移動機構
14b リンスノズル管
15 洗浄液貯留槽
20 真空容器
21 真空乾燥室
22 水平移動機構
25 昇降ガイド
26 係合先端部
27 リンス洗浄部
29 超音波発振器
30 真空ポンプ
34 切替弁
35 管路

Claims (5)

  1. 被洗浄物を洗浄液中に浸漬させ、洗浄液中に超音波を印加して洗浄し、洗浄後の被洗浄物を真空乾燥室に搬入して乾燥させる洗浄乾燥装置において、
    下部に洗浄液を収容し超音波発振器を配置してなる浸漬洗浄室を設けると共に、上部に被洗浄物を出し入れする出入室を設けた洗浄槽と、
    該洗浄槽内に配設され該被洗浄物を該浸漬洗浄室と該出入室との間で昇降させる昇降装置と、
    該洗浄槽の該出入室の側部に連通して配置され、連通口をシャッターにより閉鎖可能とすると共に、内部を真空ポンプにより減圧する真空乾燥室と、
    該洗浄槽上部の出入室と該真空乾燥室との間で被洗浄物を水平移動させる水平移動機構と、
    を備えたことを特徴とする洗浄乾燥装置。
  2. 前記被洗浄物は搬送トレイに入れられ、該搬送トレイが前記昇降装置の昇降枠に保持されて昇降し、該被洗浄物を入れた搬送トレイは、前記水平移動機構により出入室と真空乾燥室の間で移送されることを特徴とする請求項1記載の洗浄乾燥装置。
  3. 前記洗浄槽の側部に洗浄液貯留槽を設けると共に、該洗浄槽下部の浸漬洗浄室上の側壁に、該浸漬洗浄室からオーバーフローした洗浄液を該洗浄液貯留槽に送るための連通口が形成され、該洗浄液貯留槽に洗浄液を加温するための加熱器を設け、該洗浄液貯留槽の洗浄液をろ過して該洗浄槽内に戻すための管路、ポンプ、及びフィルタを含む洗浄液循環路が該洗浄槽と洗浄液貯留槽との間に接続されたことを特徴とする請求項1記載の洗浄乾燥装置。
  4. 前記浸漬洗浄室の上方にリンス洗浄部が設けられ、該リンス洗浄部にはリンス洗浄液を噴射するリンスノズル管を配置し、該リンスノズル管は切替弁を介して前記洗浄液循環路に管路接続され、該洗浄液循環路からの洗浄液をリンスノズル管に供給することを特徴とする請求項3記載の洗浄乾燥装置。
  5. 前記リンスノズル管は、前記リンス洗浄部においてリンスノズル移動機構により往復移動可能に配設され、リンス洗浄液を噴射しながら該リンスノズル管が往復移動することを特徴とする請求項4記載の洗浄乾燥装置。
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