JP2008137436A - トラクタのpto構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブレーキペダルの踏み込みに連動してPTOクラッチを切り操作する構造において、ロータリ耕耘作業においても耕耘開始位置から所望の耕深での作業を容易に行うことができるPTO構造を提供する。
【解決手段】 PTOクラッチと走行変速用の制御手段とを走行停止操作用のブレーキペダル41に連係し、ブレーキペダル41の踏み込み量増大に連れて走行速度を減速するよう制御手段を作動させ、ブレーキペダル41を踏み込み解除された復帰位置から所定量踏み込み操作することに連動して走行停止状態をもたらし、ブレーキペダル41を走行停止状態をもたらす踏み込み位置から更に所定量踏み込み操作することに連動してPTOクラッチを切り状態にするよう構成してある。
【選択図】 図4

Description

本発明は、PTO軸への伝動系に介在したPTOクラッチを走行停止操作用のブレーキペダルに連係したトラクタのPTO構造に関する。
上記PTO構造としては、ブレーキペダルを最大踏み込み位置まで踏み込み操作すると、走行用の変速装置を停止状態にするとともに、PTOクラッチを切り操作するよう構成したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−185006号公報(段落〔0037〕,〔0039〕,〔0046〕)
上記した従来のPTO構造においては、例えば、トラクタ本機の後部にロータリ耕耘装置を連結してPTO軸で駆動するロータリ耕耘作業において、耕耘作業中に走行停止を行う場合、ブレーキペダルを踏み込み操作して走行停止を行うことで自動的にPTOクラッチが切られるので、回転駆動されるロータリ耕耘装置によってトラクタ本機が押されて停止距離が長くなることを回避することができるものである。
しかし、ロータリ耕耘作業においては以下のような場合に、取扱い操作性において改良の余地があった。
例えば、圃場の隅部から耕耘を開始する場合、初期から深い耕耘を行うためには、トラクタ本機の走行を停止した状態で、ロータリ耕耘装置を駆動回転させながら下降させて圃場に突入させ、その後にトラクタ本機を発進させて耕耘走行を行うことになるが、上記従来構造では、ブレーキペダルを踏み込むことなく走行用の変速装置を人為的に中立停止状態に切換えることでPTOクラッチを入れた状態で走行を停止し、駆動回転するロータリ耕耘装置を所望深さまで地中に突入させ、その後、変速装置を操作して前進走行に移行することになる。この場合、土質が硬くて耕耘反力が大きい圃場においては、ダウンカット方向に駆動回転するロータリ耕耘装置を地中に突入させることで、耕耘反力による大きい推進力がもたらされ、ブレーキをかけていないトラクタ本機が前方に押し動かされてしまい、初期の耕深が浅くなってしまうおそれがあった。
本発明は、このような点に着目してなされたものであって、ブレーキペダルの踏み込みに連動してPTOクラッチを切り操作する構造において、ロータリ耕耘作業においても耕耘開始位置から所望の耕深での作業を容易に行うことができるPTO構造を提供することを目的としている。
第1の発明は、PTO軸への伝動系に介在したPTOクラッチと走行変速用の制御手段とを走行停止操作用のブレーキペダルに連係し、
ブレーキペダルの踏み込み量増大に連れて走行速度を減速するよう前記制御手段を作動させ、ブレーキペダルを踏み込み解除された復帰位置から所定量踏み込み操作することに連動して走行停止状態をもたらし、ブレーキペダルを走行停止状態をもたらす踏み込み位置から更に所定量踏み込み操作することに連動して前記PTOクラッチを切り状態にするよう構成してあることを特徴とする。
上記構成によると、トラクタ本機の後部にロータリ耕耘装置を連結してPTO軸で駆動するロータリ耕耘作業において、圃場の隅部から耕耘を開始する場合、先ず、トラクタ本機を所望の位置に移動させ、ブレーキペダルを十分踏み込んで走行を停止する。この時、制動が十分利いているとともに、走行変速用の制御手段によって走行系は動力伝達がなされていない停止状態にあり、かつ、PTOクラッチは切られている。
次に、ブレーキペダルを戻してゆくと、ブレーキが利いて走行が停止している状態のままでPTOクラッチが自動的に入れられてロータリ耕耘装置が回転を開始することになり、ブレーキペダルをこの踏み込み位置に維持したままで、回転するロータリ耕耘装置を下降させて圃場に突入させる。
ロータリ耕耘装置を圃場に突入させることで耕耘反力による推進力が発生するが、ブレーキペダルはまだ踏み込み状態にあってトラクタ本機を制動しているので、ロータリ耕耘装置によってもたらされた推進力でトラクタ本機が押し動かされることはない。
ロータリ耕耘装置が所望の耕深まで下降したら、ブレーキペダルをさらに戻してゆくことで、制動が解除されるとともに、走行変速用の制御手段によって走行系が動力伝達状態に復帰され、変速レバーや変速ペダルで設定された速度での走行が可能な状態となり、所望の耕深状態を維持したままで前進走行に移行することができる。
ロータリ耕耘作業中にブレーキペダルを踏み込むに連れて走行速度が減速され、所定位置まで踏み込むと走行系の伝動が断たれて停止状態がもたらされる。この踏み込み位置から更に所定量踏み込むと、自動的にPTOクラッチが切られてロータリ耕耘装置が停止する。
従って、第1の発明によると、ブレーキペダルの踏み込みに連動してPTOクラッチを切り操作する構造において、ロータリ耕耘作業においてもペダル操作だけで耕耘開始位置から所望の耕深での作業を容易に行うことができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記PTOクラッチを摩擦クラッチで構成し、前記ブレーキペダルの踏み込み量の増大に連れてPTOクラッチの摩擦力が減少されるよう構成してあるものである。
上記構成によると、大きく踏み込んだブレーキペダルをゆっくり戻すことで、切られていたPTOクラッチを徐々につないで、半クラッチ伝動によってPTO軸をゆっくり回転開始することができ、ロータリ耕耘作業を開始する際に、硬い土質の圃場においてもロータリ耕耘装置を打ち込み反力で跳ね上げられるようなことなく円滑に突入させてゆくことができる。
第3の発明は、上記第1または2の発明において、
走行変速用の制御手段を、無段変速装置を人為操作される変速操作具の操作位置に応じた変速位置に油圧サーボ手段を介して操作するよう構成するとともに、油圧サーボ手段におけるシステム圧の減少によって無段変速装置が中立停止状態になるよう構成し、前記ブレーキペダルを、PTOクラッチ切り状態をもたらす踏み込み位置を越えた最大踏み込み位置まで踏み込み操作することに連動して前記油圧サーボ手段におけるシステム圧を強制減少させるよう構成してあるものである。
上記構成によると、無段変速装置を油圧サーボ手段を介して強い力で操作することができるので、変速操作具による変速操作を軽快なものにすることができる。
変速制御系に故障が発生しても、ブレーキペダルを大きく踏み込み操作することで無段変速装置を強制的に中立停止状態にして、所望の位置で走行を停止することができる。
図1に、ロータリ耕耘機仕様に構成されたトラクタが示されている。このトラクタは、前輪2および後輪3を備えた四輪駆動型のトラクタ本機1の後部にロータリ耕耘装置4を昇降自在に連結して構成されている。トラクタ本機1の車体は、エンジン5、主クラッチハウジング6、主変速ケース7、ミッドケース8、および、ミッションケース9を直列に直結したモノボディ型に構成されている。エンジン5に連結された前フレーム10に前車軸ケース11がローリング可能に支持され、この前車軸ケース11の左右に前輪2が操向操作可能に支持されるとともに、ミッションケース9の左右に後輪3が軸支されている。ミッションケース9の後部に、リフトアーム12によって駆動昇降されるリンク機構13が装備され、このリンク機構13にロータリ耕耘装置4が連結されている。
図2に、トラクタ本機1における伝動系が示されている。エンジン5の出力は、主クラッチ15を経て主変速ケース7に備えられた入力軸16に伝達され、主変速ケース7に備えられた出力軸17から取り出された変速動力が、ギヤ式の副変速装置18で3段に変速された後、後部デフ装置19およびサイドブレーキ22を介して左右の後輪3に伝達される。副変速装置18で変速された走行系動力の一部がミッションケース9の下部から取り出されて、伝動軸20を介して前車軸ケース11に伝達され、前部デフ装置21を介して左右の前輪2に伝達される。
主変速ケース7には静油圧式の無段変速装置(HST)23が内装されている。無段変速装置23は、アキシャルプランジャ式に構成された可変容量型の油圧ポンプ23Pと油圧モータ23Mとからなり、前記入力軸16によって定速で回転駆動される油圧ポンプ23Pにおける斜板角度を変更して、吐出される圧油の吐出方向および吐出量を変更することで、その圧油を受ける油圧モータ23Mの前記出力軸17を、正転あるいは逆転で無段階に回転作動させるよう構成されている。
前記入力軸16は油圧ポンプ23Pを貫通して後方に延出され、この入力軸16に伝達された定速回転動力の一部が、ミッドケース8に内装されたPTOクラッチ24を経て更に後方に伝達され、ミッションケース9の後部に突設したPTO軸25から取り出されて、走行変速に関係なく定速のPTO動力でロータリ耕耘装置4が駆動される。
前記無段変速装置(HST)23は、油圧サーボ手段によって変速制御されており、その構成が図3に示されている。
無段変速装置23における油圧ポンプ23Pの斜板角度は、復動式のサーボシリンダ30によって正逆に変更操作可能に構成されるとともに、斜板角度がポテンショメータを利用した斜板角センサ31で検出されて制御装置32に入力される。サーボシリンダ30は、斜板角度を零にする中立位置に一対の復帰バネ33によって復帰付勢されるとともに、制御装置32に接続された前進用の比例制御弁34と後進用の比例制御弁35を介した油圧制御によってサーボシリンダ30が伸縮作動するようになっている。前記比例制御弁34,35は、通電制御されない状態においてサーボシリンダ30をタンクに連通する復帰位置に付勢されており、両比例制御弁34,35が共に復帰位置にある時、サーボシリンダ30が自由状態となって、無段変速装置23が中立に復帰するようになっている。ポンプ36から比例制御弁34,35への圧油供給径路にはリリーフ弁37が備えられ、油圧サーボ手段におけるシステム圧の最高圧が制限されている。
トラクタ本機1には変速操作具として変速ペダル38と変速レバー39が装備されている。変速ペダル38は運転座席14の足元右側に配備されるとともに、変速レバー39は運転座席14の左横側に配備されている。変速ペダル38は、前後に踏み分け可能、かつ、図示されていないカム機構によって機械的に中立位置に復帰付勢されている。変速ペダル38の踏み込み位置がポテンショメータ40で検出されて制御装置32に入力されており、ポテンショメータ40で検出された変速ペダル38の踏み込み位置情報と、前記斜板角センサ31からのフィードバック情報に基づいて比例制御弁34,35が作動制御される。つまり、変速ペダル38の踏み込み方向および踏み込み量に応じてサーボシリンダ30が伸縮作動して、変速ペダル38の踏み込みに対応した斜板角度がもたらされ、無段階の前進変速および後進変速が行われ、踏み込みを解除すると変速ペダル38が中立位置に自動復帰して、走行推進力の出力が断たれて走行が停止されるのである。
前記変速レバー39は変速ペダル38を前進変速方向にのみ片当たり操作可能に機械連係されるとともに、任意の操作位置に摩擦保持可能に支持されており、変速レバー39を連係解除位置nに保持した状態では、変速レバー39と変速ペダル38との連係が解除され、変速ペダル38は前進域から後進域までの全域において踏み込み操作可能となる。変速レバー39を連係解除位置nから前方に操作するに連れて変速ペダル38が前方踏み込み方向(前進増速方向)に接当操作され、変速レバー39を前進変速域の任意の操作位置に摩擦保持することで、変速ペダル38の中立復帰が阻止されて任意の前進変速域に保持され、変速レバー39の操作位置に対応した任意の速度による定速前進走行が行われる。なお、変速レバー39によって変速ペダル38が前進変速域の中間位置保持されている状態では、変速ペダル38をそれ以上の前進増速方向へ踏み込み操作することが許容され、踏み込みを解除すれば変速レバー39で設定した速度まで復帰するようになっている。
変速ペダル38の近傍には、左右のサイドブレーキ22に各別にリンク連動された一対のブレーキペダル41が左右に並列して配備されるとともに、左右のブレーキペダル41はリンク機構42を介して作動アーム43に連動連結されている。このリンク機構42は、片方のブレーキペダル41を踏み込み操作しただけでは作動アーム43が回動されることはなく、両ブレーキペダル41を同時に踏み込み操作した時だけ、その踏み込み量に応じた角度で作動アーム43が回動されるよう構成されており、この作動アーム43の回動角度がポテンショメータ44によって検出されて前記制御装置32に入力される。
前記PTOクラッチ24は、油圧が印加されるとクラッチ入り作動し、油圧の印加が解除されるとバネ付勢力で切り操作される多板式の摩擦クラッチで構成されており、印加される油圧が前記制御装置32に接続された電磁式の比例制御弁45を介して制御されるようになっている。運転座席14の右横側にはPTOクラッチレバー46が配備されており、このPTOクラッチレバー46の操作位置がPTO入切スイッチ47で検知されて、その検知情報が制御装置32に入力されている。PTOクラッチレバー46が「切」位置に操作されると、油圧の印加が解除されるように比例制御弁45が制御されて、PTOクラッチ24がクラッチ切り状態となり、PTOクラッチレバー46が「入」位置に操作されると、所定の高い油圧が印加されるように比例制御弁45が制御されて、PTOクラッチ24がクラッチ入り状態となる。
左右の前記ブレーキペダル41が同時に踏み込み操作された場合、その踏み込み量が大きくなるに連れて各サイドブレーキ22の制動力が増大するとともに、変速操作用の油圧サーボ手段とPTOクラッチ入り切り用の比例制御弁45が以下のように制御される。
変速レバー39を任意の前進位置に保持して前進速度を設定するとともに、PTOクラッチレバー46を「入」位置に操作している状態で、図4に示すように、左右のブレーキペダル41を踏み込み解除して復帰位置(a)に戻すと、両サイドブレーキ22が制動解除状態にあるとともに、前進用の比例制御弁34が通電制御されてサーボシリンダ30が所定位置まで作動され、無段変速装置23は変速レバー39の操作位置に対応した前進変速状態に保持される。かつ、PTOクラッチ24には高い油圧が供給されてクラッチ入り状態がもたらされる。
この状態から両ブレーキペダル41を同時に踏み込み操作すると、その踏み込み量に応じて左右のサイドブレーキ22が制動作用を発揮するとともに、前記作動アーム43の回動角度に基づいてサーボシリンダ30が減速方向に作動制御され、走行速度が変速レバー39で設定された前進速度から次第に低下してゆく。
両ブレーキペダル41を、予め設定された第1踏込み位置(b)まで同時に踏み込み操作すると、変速レバー39が前進変速域に保持されているにかかわらず、両比例制御弁34,35への通電が遮断された状態がもたらされ、サーボシリンダ30が中立位置に復帰されて無段変速装置23は優先的に中立状態となり、走行が停止される。
両ブレーキペダル41を前記第1踏込み位置(b)を越えて更に踏み込み操作するに連れて、作動アーム43の回動角度に基づいて比例制御弁45が制御されて、PTOクラッチ24へ印加される油圧が徐々に低下され、摩擦力が次第に減少して半クラッチ状態がもたらされる。両ブレーキペダル41が予め設定された第2踏込み位置(c)まで踏み込まれると摩擦力が消滅して、PTOクラッチ24が完全にクラッチ切り状態となる。
なお、前輪2を操向しながら旋回内側となる一方のブレーキペダル41だけを踏み込んで小回り旋回する際には、作動アーム43が回動しないので、上記した減速制御やPTOクラッチ24の切り制御が行われることはない。
両ブレーキペダル41を前記第1踏込み位置(b)を越えた踏み込み限界位置にある第3踏込み位置(d)まで踏み込むと、作動アーム43の回動に基づいて油圧サーボ手段の前記リリーフ弁37が機械的に強制開放され、油圧サーボ手段のシステム圧が零まで低下され、走行変速用の比例制御弁34,35がどのような制御作動状態にあっても、サーボシリンダ30への圧油供給が解除され、無段変速装置23が中立復帰される。
このように、両ブレーキペダル41を第3踏込み位置(d)まで大きく踏み込むと、サーボシリンダ30への圧油供給を強制解除して無段変速装置23を中立復帰させるので、万一、走行中に電気系の故障によって比例制御弁34,35が復帰位置に戻らないような事態が発生しても、両ブレーキペダル41を踏み込み限界まで踏み込みさえすれば、無段変速装置23を中立復帰させて走行停止することができる。
両ブレーキペダル41の踏み込みに基づく上記制御は、ロータリ耕耘作業において、以下のように有効に活用することができる。
図5に示すように、圃場の隅部から耕耘を開始する場合、先ず、トラクタ本機1を畦際の所望位置に移動させて両ブレーキペダル41を第2踏み込み位置(c)以上に十分踏み込んで走行を停止する。この時、変速レバー39を所望の前進速度に保持しておくとともに、PTOクラッチレバー46を「入」位置に操作しておく。上記のように、両ブレーキペダル41を第2踏み込み位置(c)以上に十分踏み込んだ状態では、走行制動が十分かかっているとともに、無段変速装置23は推進力が出力されない中立復帰状態にあり、かつ、PTOクラッチ24はクラッチ切り状態にある。
この状態から両ブレーキペダル41を戻してゆくと、まだ制動が利いて走行が停止している状態でPTOクラッチ24が徐々に入れられてロータリ耕耘装置4がゆっくり回転を開始することになり、ロータリ耕耘装置4が低速回転されるペダル踏み込み位置に両ブレーキペダル41を踏み込み維持したままで、ダウンカット方向に回転するロータリ耕耘装置4を下降させて圃場に突入させる。
この場合、ロータリ耕耘装置4を圃場に突入させることで耕耘反力による推進力が発生するが、両ブレーキペダル41はまだ踏み込み状態にあってトラクタ本機1を制動しているので、ロータリ耕耘装置4によってもたらされた推進力でトラクタ本機1が前方に押し動かされることはない。
ロータリ耕耘装置4が所望の耕深まで下降したら、両ブレーキペダル41を更にゆっくり戻してゆくことで、走行制動が徐々に解除されるとともに、無段変速装置23が変速レバー39で設定された前進速度に向けて増速制御され、所望の耕深状態を維持したままで前進走行に移行することができる。
ロータリ耕耘作業中に両ブレーキペダル41を踏み込むと、先ず、両ブレーキペダル41の踏み込みに連れて走行速度が自動的に減速制御され、走行停止位置(b)まで踏み込むと無段変速装置23が中立状態になって走行が停止する。この走行停止位置(b)から更に踏み込んでPTO切り位置(c)にすると、PTOクラッチレバー46を操作しなくても自動的にPTOクラッチ24が切られてロータリ耕耘装置4が停止する。従って、ロータリ耕耘作業中に両ブレーキペダル41を踏み込むだけで、ロータリ耕耘装置4の耕耘反力によってトラクタ本機1が前進方向に押し動かされるようなことなく、所定の位置で走行停止することができる。
〔他の実施例〕
(1)図6に示すように、走行変速用の比例制御弁34,35を外力によって復帰位置に強制操作可能に構成し、両ブレーキペダル41を前記強制走行停止位置(d)まで踏み込んだ際に、作動アーム43によって比例制御弁34,35を復帰位置に強制操作して、上記と同様の機能を発揮させることもできる。
(2)単一のブレーキペダルで走行に制動を与える仕様のものでは、このブレーキペダルの踏み込み位置をポテンショメータなどで直接に検知して実施することができる。
(3)無段変速装置23を電気式のサーボ手段で作動制御する場合には、サーボ手段への通電遮断で無段変速装置23が自由作動可能となって、自らの中立復帰作用で走行停止状態に戻るように構成して実施することもできる。
耕耘機仕様に構成されたトラクタの全体側面図 伝動系を示す概略展開図 制御ブロック図 ブレーキペダルの側面図 耕耘作業開始状態の側面図 別実施例の制御ブロック図
符号の説明
23 無段変速装置
24 PTOクラッチ
25 PTO軸
38 変速操作具(変速ペダル)
39 変速操作具(変速レバー)
41 ブレーキペダル

Claims (3)

  1. PTO軸への伝動系に介在したPTOクラッチと走行変速用の制御手段とを走行停止操作用のブレーキペダルに連係し、
    ブレーキペダルの踏み込み量増大に連れて走行速度を減速するよう前記制御手段を作動させ、ブレーキペダルを踏み込み解除された復帰位置から所定量踏み込み操作することに連動して走行停止状態をもたらし、ブレーキペダルを走行停止状態をもたらす踏み込み位置から更に所定量踏み込み操作することに連動して前記PTOクラッチを切り状態にするよう構成してあることを特徴とするトラクタのPTO構造。
  2. 前記PTOクラッチを摩擦クラッチで構成し、前記ブレーキペダルの踏み込み量の増大に連れてPTOクラッチの摩擦力が減少されるよう構成してある請求項1記載のトラクタのPTO構造。
  3. 走行変速用の制御手段を、無段変速装置を人為操作される変速操作具の操作位置に応じた変速位置に油圧サーボ手段を介して操作するよう構成するとともに、油圧サーボ手段におけるシステム油圧の減少によって無段変速装置が中立停止状態になるよう構成し、前記ブレーキペダルを、PTOクラッチ切り状態をもたらす踏み込み位置を越えた最大踏み込み位置まで踏み込み操作することに連動して前記油圧サーボ手段におけるシステム油圧を強制減少させるよう構成してある請求項1または2記載のトラクタのPTO構造。
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