JP2008136437A - 大豆アイスクリーム様食品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】大豆プロテイン及び無臭化大豆からなる大豆成分であって、該大豆プロテインは該無臭化大豆由来ではない大豆成分を使用することを特徴とする大豆アイスクリーム様食品の製造方法とする。
【選択図】なし
Description
即ち、請求項1に係る発明は、以下の工程(1)乃至(10)を含む大豆アイスクリーム様食品の製造方法であって、工程(1)で使用される大豆成分は、大豆プロテイン及び無臭化大豆からなる大豆成分であって、該大豆プロテインは該無臭化大豆由来ではないことを特徴とする大豆アイスクリーム様食品の製造方法に関する。
(1)大豆成分を50〜150℃で加熱前処理した後、粉砕し微粉末とする工程
(2)得られた大豆成分を7〜19倍量の水に混合し、10℃以下で熟成させる工程
(3)得られた大豆成分を80〜130℃に加熱し、5〜20分間保持し、膨潤させる工程
(4)原料を添加する工程
(5)大豆成分と原料が混合されてなるミックスを加熱殺菌する工程
(6)得られたミックスをホモゲナイズする工程
(7)得られたミックスを80〜90℃で10〜20秒間殺菌した後、水及び冷媒で冷却する工程
(8)得られたミックスを10℃以下で熟成させるエージング工程
(9)得られたミックスをフレバリングする工程
(10)得られたミックスをフリージングする工程
請求項2に係る発明は、前記大豆成分中に、前記大豆プロテインが1〜15重量%含まれてなることを特徴とする請求項1に記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法に関する。
請求項3に係る発明は、前記大豆成分中に、前記大豆プロテインが3〜10重量%含まれてなることを特徴とする請求項1に記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法に関する。
請求項5に係る発明は、前記無臭化大豆が、リポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆、或いは、リポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆粒またはその粗砕粒を、水蒸気をもって大気圧下で加熱乾燥処理した後に微細粉末にされたものであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法に関する。
請求項6に係る発明は、前記工程(2)で使用される水が、天然磁気鉱石層を通水させることにより得られる磁気水であることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法に関する。
請求項7に係る発明は、前記大豆アイスクリーム様食品が、砂糖、乳固形分、乳脂肪分のいずれも含まないことを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の大豆アイスクリームの製造方法に関する。
本明細書でいう「大豆成分」とは、本発明の大豆アイスクリーム様食品の製造方法に使用されるものであり、この大豆成分は、無臭化大豆及び該無臭化大豆由来ではない大豆プロテインからなる。
本発明に係る大豆プロテインは、大豆から抽出されるタンパク質からなる。この大豆プロテインとしては、例えば、大豆フレークを水で洗浄した後、乾燥する方法、或いはアルコールを大豆フレークに加えて、糖質等のアルコール溶解物を溶かして得られる濃縮大豆タンパク、或いは、大豆を水に付けて膨潤させ、磨砕し、大量の水で加熱した後にろ過して製造される分離大豆タンパクが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
好ましくは、フリーズドライする方法により得られる大豆プロテインを使用する。
本発明に係る無臭化大豆とは、不快臭、不快味を少なくするように無臭化処理された大豆である。前記無臭化処理された大豆としては、リポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆を使用することが好ましい。更に好ましくは、特許文献(国際公開番号WO2004/043167)に記載される方法により得られる大豆が使用される。
(1)ポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆粒またはその粗砕粒を、130℃〜250℃の温度範囲にある水蒸気をもって大気圧下で加熱乾燥処理した後に、機械粉砕により微細粉末にすることを含む大豆粉の製造方法
(2)リポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆粒を機械粉砕により微細粉末とした後に、130℃〜250℃の温度範囲にある水蒸気をもって大気圧下で加熱乾燥処理することを含む大豆粉の製造方法
(3)リポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆粒を機械粉砕により微細粉末とした後に、130℃〜250℃の温度範囲にある水蒸気をもって大気圧下で加熱乾燥処理した後、略平行で複数の溝を少なくとも一方の表面にもつ二枚の板を、相対的に回転状態に保ちつつ所定の間隔で対向させてできる間隙に、前記過熱乾燥処理によって塊状化された大豆粉を挿入することにより、調整された大きさの顆粒を成形することを含む大豆粉の製造方法
・バイオアルにおける加温時間:30分
・ガスクロマトグラフのカラム:DB−5(J&W scientific)
・カラムの初期温度:50℃(この温度で1分間維持する)
・加温率(5℃/分)
・カラムの最終温度:200℃(この温度で5分間維持する)
・サンプリングシリンダー(Sampling cylinder)の温度:100℃
・気化室(vaporization chamber):220℃
・検出器の温度:240℃
・ガスサンプルの体積:0.4ml
更に詳細には、前記大豆アイスクリーム様食品は、砂糖、乳固形分、乳脂肪分を別途添加しないことが好ましい。本発明の大豆アイスクリーム様食品は、これら成分(砂糖、乳固形分、乳脂肪分)を含まずとも、乳製品と同様のコッテリ感が付与されている。
磁気水とは、含まれるクラスターが小さい水である。一般に自然界に存在するほとんどの水は、クラスターと呼ばれる集団を形成してなる。クラスターとは水分子同士が互いに水素結合をすることによって形成される集団のことをいう。自然界に存在する水は約13〜23個の水分子の「クラスター」を形成している。この水が磁場を垂直に流れるとプラスの電荷を持つ水素とマイナスの電荷を持つ酸素が互いに反対方向に引っ張られたり、クラスター同士の衝突などによりクラスターが細分化される。本発明に係る磁気水は、好ましくは1〜10個の水分子のクラスターを有する。
(i)磁気水は、表面張力によってエマルジョン効果及び油脂分の溶解性が高まり、W/O効果により乳化剤の使用を減らすことができる。
(ii)クラスターが小さい磁気水は、フリージングの際の製氷スピードが速まるため、電気代等の製造コストを低減することができる。
(iii)磁気水は、高い酵素活生作用を有するため高まり免疫力が高まる。
(iv)「枯れ現象」を防止する効果がある。この「枯れ現象」とは、アイスクリーム等のフリージングされる食品をカップ等の容器に充填して冷蔵庫等で長期に保存したとき、食品と容器の間に隙間ができる現象をいい、品質保持において重要な要素である。この磁気水により、動物性タンパク質がフリージング時にタンパク分子のネットワークを形成してオーバーランが掛かる現象を、大豆の植物性タンパク質でも実現することができる。これにより「枯れ現象」を防止することができるのである。つまり、植物性タンパク質を使用することにより生じる問題点である「枯れ現象」は、磁気水により防止することができるから、品質保持力が高められた大豆アイスクリーム様食品を製造することができる。
(1)大豆成分を50〜150℃で加熱前処理した後、粉砕し微粉末とする工程
(2)得られた大豆成分を7〜19倍量の水に混合し、10℃以下で熟成させる工程
(3)得られた大豆成分を80〜130℃に加熱し、5〜20分間保持し、膨潤させる工程
(4)原料を添加する工程
(5)大豆成分と原料が混合されてなるミックスを加熱殺菌する工程
(6)得られたミックスをホモゲナイズする工程
(7)得られたミックスを80〜90℃で10〜20秒間殺菌した後、水及び冷媒で冷却する工程
(8)得られたミックスを10℃以下で熟成させるエージング工程
(9)得られたミックスをフレバリングする工程
(10)得られたミックスをフリージングする工程
工程(1)は、大豆成分を50〜150℃で加熱前処理した後、粉砕し微粉末とする工程である。本発明に係る大豆成分を下記温度で加熱処理した後粉砕し、その粒径を、好ましくは400〜1500メッシュ、より好ましくは800〜1300メッシュとする。尚、予め所望の粒径の大豆成分を使用した場合は、工程(1)中の「粉砕し微粉末とする」工程を省略してもよい。加熱処理の条件としては、50℃〜150℃で加熱し、より好ましくは60〜80℃で加熱する。また、加熱時間の条件としては、10〜36時間、より好ましくは12〜24時間である。加熱温度が150℃を超えると蛋白質変性が起こりやすくなり、また50℃未満で処理をすると酵素が十分に失活せず、いずれも好ましくない。なお、場合により70〜130メッシュパスの大豆成分を使用することもできる。
前記大豆成分を混合する水として、好ましくは磁気水が使用される。この磁気水は天然磁気鉱石層を通水させることにより得ることができる。この磁気水を使用することにより、製品を凍らす時、その氷結速度が速くなり、これにより大量生産時の電気代等の製造に係る費用を削減することができるから有利である。
本発明において、磁気水を使用する場合、熟成時間は1.5〜2時間である。磁気水を使用することで、製造時間を短縮することができ、延いてはコストダウンにつながる。なお、この工程で磁気水を使用しない場合には、5〜24時間熟成することが好ましい。
工程(4)で、大豆成分以外の原料を添加する。
原料は、それぞれ予め計量されて添加される。本発明に係る大豆アイスクリーム様食品の原料としては、油脂、甘味料、安定剤、香料、着色料、乳化剤などが挙げられ、これらを適宜任意の割合で添加する。油脂は融点が6℃以下の植物性油脂が好ましく用いられる。例えばオリーブ油、シード油などである。これらの油脂に限定する理由は、ヤシ油等の持つ硬化性を無くすと同時にヤシ油の持つ風味と同程度の食感をアイスクリーム様食品に付与することができるためである。以下、シード油、オリーブ油、ヤシ油の物性比較を表2に示す。
工程(10)は、得られたミックスをフリージングする工程である。フリージングは、空気を混入して泡立ち(ホイッピング)を起こすと同時に、水分を凍結する。
(大豆プロテインの製造)
全粒大豆を微粉砕し、85〜95℃で加熱し、遠心分離機で豆乳とオカラを分離し、豆乳をさらに遠心分離することにより、大豆プロテインを得た。得られた大豆プロテインに含まれる物質とその含有量を表3に示す。
無臭化大豆は、特許出願(国際公開番号WO2004/043167)の公報に記載される実施例1の方法に基づき製造された。即ち、
リポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆を粉末状とした後、温度190℃において180秒間過熱水蒸気で塊状化し、対向する臼の狭い開度で造粒処理して、顆粒を得た。
得られた大豆プロテインと無臭化大豆を用いて、以下の表4に示す含有比率(重量比)で、大豆成分を調製した。
パネラー(成人男女10名づつ、合計20名)により、実施例1〜10及び比較例1、2のアイスクリーム様食品を食して、それぞれのコッテリ感について評価した。尚、評価は、乳脂肪15%、無脂乳固形分10%を含む乳製品のアイスクリーム(対象品)を基準にして、以下の通り点数をつけることにより行った。結果を表5に示す。
対象品を越えるコッテリ感である(5点)
対象品と同様のコッテリ感である(4点)
対象品よりやや劣るコッテリ感であるが、十分コッテリ感は感じられる(3点)
対象品より劣るコッテリ感であるが、コッテリ感は感じられる(2点)
全くコッテリ感が感じられない(1点)
次に本発明の大豆アイスクリーム様食品の枯れ現象を観察した。観察は、実施例1〜10及び比較例1、2に加えて、磁気水の代わりに水道水を使用した以外は実施例1〜10及び比較例1,2と同様の製造方法により製造した実施例11〜20及び比較例3、4により行った。各アイスクリーム様食品を、それぞれ同量(60g)を120mlの紙製のカップ容器に充填した。これらを、−30℃の冷蔵庫で90日間保存したものについて、カップとアイスクリーム様食品の間に発生した隙間(枯れ)を評価した。結果を表6に示す。
以下、本発明に係る磁気水について、17O−NMR測定、SOSA測定及び界面活性力測定を行うことにより詳細に説明する。
水道水をSW(スピリットウェーブ)システムに30分及び120分間通水させることにより磁気水を得た。前記水道水として、長野県軽井沢町の水道水を使用した。システムに通水しないものをコントロール、システムに30分通水したものを磁気水1、120分通水したものを磁気水2とした。
以下の表7に示す測定装置、測定核、測定周波数、測定温度により、17O−NMR線幅(Hz)を測定した。結果を表8及び図3に示す。
SOSA(=Superoxide Scavenging Activity:活性酸素スーパーオキサイドの消去活性)を測定するために、以下の通り試験した。
力価100UnitのSOD(=Superoxide Dismutase:活性酸素スーパーオキサイドを消去する酵素)を、コントロール、磁気水1及び磁気水2で20倍希釈してSOSAをESR法(=Elecutron Spin Resonance:電子スピン共鳴)で測定した。測定装置および測定温度を表9に示す。尚、1UnitのSODとは、1μmol/リットルの活性酸素を1分間に掃除(Scavenge)する能力をもつ。
コントロール、磁気水1及び磁気水2の界面活性力を以下の方法により測定した。
各試験水に2%量のサラダ油(オレイン酸のトリグリセリド)を添加し、1分間震盪攪拌した後、5分間経過させてから1HNMRスペクトルを測定し各試料水に溶け込んだサラダ油の量を算出した。濃度の基準物質として、1mMolのTSP−d4(トリメチルシリルプロピオン酸ナトリウム)を加えた。各試験水に含まれるサラダ油(オレイン酸のトリグリセリド)量の算出方法(1H−NMRスペクトルの解析方法)は次の通りである(図4参照)。使用した測定装置、測定核、測定周波数、測定温度は表11、測定結果を表12及び図5に示す。
2.これの1H−NMR信号強度(面積)を1.00にした時のオレイン酸のトリグリセリドの注目部分の信号強度を出す。信号強度が、例えば50.0であった場合の計算方法を以下に示す。
3.TSP−d4の水素(H)の数は、メチル基(−CH3)が3個だから、3×3=9Hである。
4.一方、オレイン酸のトリグリセリド(鎖が3本)の注目部分の水素(H)の数は、メチレン基(−CH2−)が8個で、鎖が3本だから、2×8×3=48H、更に、メチル基(−CH3)が1個で、鎖が3本だから、3×3=9Hになる。合計すると、48H+9H=57Hになる。
5.これらの値からmMol(Molの1/1000)単位に換算するには、1mMolのTSP−d4の強度が1.00で、オレイン酸のトリグリセリド(注目部分)が50.0だから、(57H/9H)=6.33で50.0を割れば良いことになる。結果、50.0/6.33mMol=7.89mMolとなる。
この値から、グラム(g)に換算するにはオレイン酸のトリグリセリドの分子量884に7.89mMol(=0.00789)を掛ければ良い。結果、884g×0.00789=6.97g/1となる。
以下に、大豆アイスクリーム様食品の処方例をそれぞれ示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
大豆プロテイン 0.22重量部
無臭化大豆 6.98重量部
磁気水 64.5重量部
還元麦芽糖 21.5重量部
安定剤 0.2重量部
オリーブ油 3.25重量部
シード油 3.25重量部
βカロチン 微量
香料 0.1重量部
大豆プロテイン 0.45重量部
無臭化大豆 8.55重量部
磁気水 60.8重量部
還元麦芽糖 20.0重量部
安定剤 0.2重量部
オリーブ油 3.0重量部
シード油 3.0重量部
黒練りごま 3.0重量部
煎粒ごま 1.0重量部
大豆プロテイン 0.5重量部
無臭化大豆 4.5重量部
磁気水 65.0重量部
還元麦芽糖 23.8重量部
安定剤 0.2重量部
オリーブ油 2.5重量部
シード油 2.5重量部
βカロチン 微量
ビタミンC 微量
抹茶 1.0重量部
Claims (7)
- 以下の工程(1)乃至(10)を含む大豆アイスクリーム様食品の製造方法であって、工程(1)で使用される大豆成分は、大豆プロテイン及び無臭化大豆からなる大豆成分であって、該大豆プロテインは該無臭化大豆由来ではないことを特徴とする大豆アイスクリーム様食品の製造方法。
(1)大豆成分を50〜150℃で加熱前処理した後、粉砕し微粉末とする工程
(2)得られた大豆成分を7〜19倍量の水に混合し、10℃以下で熟成させる工程
(3)得られた大豆成分を80〜130℃に加熱し、5〜20分間保持し、膨潤させる工程
(4)原料を添加する工程
(5)大豆成分と原料が混合されてなるミックスを加熱殺菌する工程
(6)得られたミックスをホモゲナイズする工程
(7)得られたミックスを80〜90℃で10〜30秒間殺菌した後、水及び冷媒で冷却する工程
(8)得られたミックスを10℃以下で熟成させるエージング工程
(9)得られたミックスをフレバリングする工程
(10)得られたミックスをフリージングする工程 - 前記大豆成分中に、前記大豆プロテインが1〜15重量%含まれてなることを特徴とする請求項1に記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法。
- 前記大豆成分中に、前記大豆プロテインが3〜10重量%含まれてなることを特徴とする請求項1に記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法。
- 前記大豆プロテインが、タンパク質を65重量%以上含む高純度大豆プロテインであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法。
- 前記無臭化大豆が、リポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆、或いは、リポキシゲナーゼ完全欠失種の大豆粒またはその粗砕粒を、水蒸気をもって大気圧下で加熱乾燥処理した後に微細粉末にされたものであることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法。
- 前記工程(2)で使用される水が、天然磁気鉱石層を通水させることにより得られる磁気水であることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の大豆アイスクリーム様食品の製造方法。
- 前記大豆アイスクリーム様食品が、砂糖、乳固形分、乳脂肪分のいずれも含まないことを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の大豆アイスクリームの製造方法。
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