JP2008131250A - 車載カメラの校正装置及び当該装置を用いた車両の生産方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、短時間で精度良く車載カメラの校正が可能、且つ校正の成否を迅速に判定可能な車載カメラの校正装置を提供する。
【解決手段】車載カメラの校正装置は、各部が以下のように回転行列を求めることによって、車両に取り付けられた車載カメラを校正し、その成否を判定する。
第1行列演算部21が、少なくとも異なる2箇所に配置された校正指標の校正点の基準座標系における座標に基づいて第1行列を演算する。校正点特定部15が車載カメラの撮影画像から校正点を特定する。第2行列演算部22が車載カメラの撮影画像上の校正点の座標に基づいて第2行列を演算する。第3行列演算部23が第1行列と第2行列とに基づいて車載カメラの回転状態を示す回転行列を演算する。成否判定部は、車載カメラの撮影画像に基づいて車載カメラの校正の成否を判定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両に取り付けられた車載カメラを校正する車載カメラの校正装置に関する。
近年、車両の運転者が車両の側方や後方などの情景を車内のモニタ装置を介して視認できるようにカメラが搭載された車両が増加している。さらに、このカメラの撮影画像を利用して画像処理などを行い、駐車などの運転を支援する装置も開発されている。特に、このような画像処理を伴う画像を撮影するカメラの車両への搭載に際しては、比較的高い組み付け精度が要求される。そこで、車両へのカメラの搭載精度を向上するための種々の取り組みがなされている。
下記に出典を示す特許文献1には、そのようなカメラを校正する技術が記載されている。これは、調整ボタンの操作により、ディスプレイ画面上で、カメラにより撮影された校正指標と、画面上に重畳された調整用ウィンドゥとを一致させて校正を行うものである。調整用ウィンドゥは、三次元直交座標の3軸に対応するパン・チルト・ロールに対応して3種設けられる。順次、これらの調整用ウィンドゥ内に校正指標が収まるように調整ボタンを操作することによって、カメラパラメータが変更される。3軸に対する調整が完了すると、変更されたカメラパラメータが、EEPROMに書き込まれる。
特開2001−245326号公報(第16、34〜44段落、図3、図6等参照)
特許文献1に記載された技術は、簡単な構成でカメラの校正が可能な優れたものである。しかし、ディスプレイ画面を見ながら手動で調整ボタンを操作する必要があるため、校正に時間を要する。また、カメラの回転に対応して3軸に対する調整が必要なため、校正に時間を要する。また、手動による校正では作業者によって校正精度が安定せず、校正が不十分な製品が後工程に送られる可能性もある。さらに、校正では対応できないようなカメラの取り付け誤差や画質の悪化が生じていた場合であっても校正作業を継続するために、生産時間のロスを生じる場合がある。
本願発明は、このような課題に鑑みて創案されたもので、簡単な構成で、短時間で精度良く車載カメラの校正が可能、且つ校正の成否を迅速に判定可能な車載カメラの校正装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、車両に取り付けられた車載カメラを校正するための本発明に係る車載カメラの校正装置は、以下の構成、
少なくとも異なる2箇所に配置された校正指標を視界内に含む前記車載カメラの撮影画像を受け取る画像受け取り部と、
前記撮影画像において前記校正指標の中のそれぞれの校正点を特定する校正点特定部と、
基準座標系における前記校正指標の前記校正点の座標に基づいて、前記車載カメラの光学中心から見た前記校正点及び前記校正点を通る直線に関するベクトルを示す第1行列を演算する第1行列演算部と、
前記校正点特定部により特定された前記撮影画像上の前記校正点の座標に基づいて、前記車載カメラの光学中心から見た当該校正点及び当該校正点を通る直線に関するベクトルを示す第2行列を演算する第2行列演算部と、
前記第1行列及び前記第2行列に基づいて、前記基準座標系における前記車載カメラの回転状態を示す回転行列を演算する第3行列演算部と、
前記撮影画像に基づいて前記車載カメラの校正の成否を判定する成否判定部と、を有する。
基準座標系(一般にワールド座標系)におけるカメラの回転状態を表す回転行列は、回転前後の2つの画像から求めることが可能である。しかし、ある回転状態で車両に取り付けられた車載カメラでは、回転状態が固定されているので、回転前後の画像を扱うことができない。これに対し、本構成では、基準座標系における校正指標の校正点の座標に基づいて第1行列が演算される。この第1行列は、車載カメラが回転を伴わず並進のみをした場合のカメラ状態を示すものである。一方、第2行列は、車両に取り付けられ、何らかの回転状態を有する車載カメラのカメラ状態を示すものである。第1行列を回転前、第2行列を回転後と考えれば、第1行列と第2行列とに基づいて、基準座標系における車載カメラの回転状態を示す回転行列を得ることができる。
第1行列は、校正指標の配置から幾何学的計算によって求めることが可能である。また、第2行列は、車載カメラの撮影画像を画像処理することによって求めることが可能である。従って、本構成によれば、ディスプレイ画面を見ながら手動で調整ボタンを操作することなく、自動的に車載カメラの回転状態を示す回転行列を得ることができる。その結果、簡単な構成で、短時間で精度良く車載カメラの校正が可能な車載カメラの校正装置を提供することができる。
さらに、撮影画像に基づいて車載カメラの校正の成否を判定する成否判定部を有しているので、校正の成否を迅速に判定することができる。
本発明に係る車載カメラの校正装置は、前記成否判定部が、前記校正点特定部で特定された前記校正点が所定の座標範囲内に存在するか否かに基づいて成否を判定するものとすることができる。
校正点特定部によって特定される校正点の座標は、車載カメラが正常に取り付けられていれば、所定の座標範囲内に収まる。逆に、特定された校正点がこの座標範囲内に収まっていなければ、それ以降、校正を継続しても成功しない可能性が高くなる。従って、特定された校正点が所定の座標範囲内に存在するか否かに基づけば、校正の成否を迅速に判定することができる。
本発明に係る車載カメラの校正装置は、前記撮影画像上において前記校正点が含まれる領域を設定する領域設定部を有し、前記校正点特定部が、設定された前記領域に対して輪郭線検出を行い、検出された輪郭線情報に基づいて前記校正点を特定するものとすることができる。
そして、前記成否判定部が、検出された輪郭線の画素数が所定の許容範囲内か否かに基づいて成否を判定するものとすることができる。
輪郭線の画素数が多いと、正しい輪郭線情報を得られなくなり、その結果校正点の特定の妨げとなる可能性がある。輪郭線の画素数が少ないと、輪郭線情報を得られない場合もあり、その結果校正点の特定ができない可能性がある。
正しい輪郭線情報を得るためには、輪郭線の画素数の適正な範囲、即ち所定の許容範囲が存在する。従って、検出された輪郭線の画素数が所定の許容範囲内か否かに基づけば、車載カメラの校正の成否を迅速に判定することができる。
画素数の判定は、領域設定部13で設定された領域において実施されるので、精度のよい判定が可能である。
本発明に係る車載カメラの校正装置は、前記撮影画像上において前記校正点が含まれる領域を設定する領域設定部を有し、前記校正点特定部が、設定された前記領域に対して輪郭線検出を行い、検出された輪郭線情報に基づいて前記校正点を特定するものとすることができる。
そして、前記成否判定部が、検出された輪郭線の画素の前記領域内における分布に基づいて成否を判定するものとすることができる。
校正点特定部によって検出される輪郭線は、車載カメラが正常に取り付けられていれば、領域設定部によって設定された領域内に適正に分布する。逆に、適正に分布せず、偏っていれば、それ以降、校正を継続しても成功しない可能性が高くなる。従って、検出された輪郭線の画素の領域内における分布に基づけば、校正の成否を迅速に判定することができる。
偏り(分布)の判定は、領域設定部13で設定された領域において実施されるので、精度のよい判定が可能である。
本発明に係る車載カメラの校正装置は、前記撮影画像上において前記校正点が含まれる領域を設定する領域設定部を有し、前記校正点特定部が、設定された前記領域に対して輪郭線検出を行い、検出された輪郭線情報に基づいて前記校正点を特定するものとすることができる。
そして、前記成否判定部が、設定された領域内において輪郭線が検出されると想定される想定領域を設定すると共に、当該想定領域外で検出された輪郭線の画素数に基づいて成否を判定するものとすることができる。
校正点特定部によって検出される輪郭線の画素は、車載カメラが正常に取り付けられていれば、想定領域内に多く存在することになる。逆に、想定領域の外の領域に多くの画素が存在する場合には、車載カメラの校正が成功しない可能性が高くなる。従って、想定領域の外で検出された輪郭線の画素数に基づけば、校正の成否を迅速に判定することができる。
画素数の判定は、領域設定部13で設定された領域において実施されるので、精度のよい判定が可能である。
本発明に係る車載カメラの校正装置は、前記撮影画像上において前記校正点が含まれる領域を設定する領域設定部を有することができる。
そして、前記成否判定部が、当該領域内の平均濃度が所定の許容範囲内であるか否かに基づいて成否を判定するものとすることができる。
校正点特定部によって検出される輪郭線の画素に変化が生じる場合には、輪郭線を検出する前の画像にも変化が生じている可能性が高い。従って、平均濃度に基づいて車載カメラの成否を判定するとより迅速な判定が可能となる。
濃度の判定は、領域設定部13で設定された領域において実施されるので、精度のよい判定が可能である。
本発明に係る車載カメラの校正装置は、前記成否判定部による判定結果を少なくとも視覚的又は聴覚的に報知する報知部を有することができる。
この構成によれば、判定結果が確実に作業者に報知されるので、作業者は校正のやり直しや、車載カメラの再取り付け、交換などの対策を迅速に実施することができる。
本発明に係る車載カメラの校正装置を用いて前記車載カメラの校正を行う組立調整工程を含む複数の組立調整工程を順次行う、本発明に係る車両の生産方法は、前記成否判定部による判定結果が否であった場合に、前記車載カメラの校正の次の組立調整作業への移行を制限する制限工程を有することを特徴とする。
この構成によれば、車載カメラの校正が達成されない場合に作業者がそれを見逃したとしても、生産工程を進めることができなくなる。従って、校正が不十分な製品が後工程に送られる可能性を抑制することができ、作業者は校正のやり直しなどの対策を迅速に実施することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、校正用のマーカ80(校正指標)と車両90との配置関係の一例を示す説明図である。カメラ1(車載カメラ)は、車両90の後方のナンバープレートの上方に車軸から側方へオフセットした位置に、光軸を下方(例えば水平から30°下方)に向けて設置される。カメラ1は、例えば水平方向の視野角110〜120°の広角カメラであり、後方約8m程度までの領域を撮影可能である。このカメラ1は、車両の生産工場等で車両90に取り付けられる際に取り付け誤差を吸収するべく校正される。また、修理工場などにおいて、走行による振動の累積や衝撃などによるカメラ1のずれを修正するべく校正される。以下、生産工場における校正を例として説明する。
〔校正指標配置工程〕
図1に示すように、カメラ1の校正は、車両90を所定位置に停車させた状態で行われる。例えば、車両90をバックまたは前進させ、所定位置に設けられたタイヤ溝やタイヤ止めによって車輪が停止するようにすれば、正確な位置で停止させることが可能である。図1に示す例では、2つのマーカ80(80a、80b)が床面上に配置されている。図1において、車両90は、後端部中央の床面がワールド座標系(基準座標系、XW,YW,ZW)の原点OWとなるように停車されている。カメラ1の光学中心OCを中心とするカメラ座標系(XC,YC,ZC)は、ワールド座標系に対して各軸が平行とは限らない。ワールド座標系、カメラ座標系共に右手系の座標系であり、図中では、紙面に対して鉛直方向のXW軸、及びほぼ鉛直方向のXC軸は図示していない。ワールド座標系とカメラ座標系との立体的な関係については図14に示す。
マーカ80は、カメラ1の視野範囲内において少なくとも2箇所に配置される。また、マーカ80は、ワールド座標系においてその座標が既知となるように配置される。本例において、マーカ80は、図2に示すように白黒の市松模様のパターンを有している。パターン中央の点Qが校正点であり、カメラ1の校正の基準となる。つまり、この校正点Qの座標がワールド座標系においてその座標が既知となるように配置される。尚、ここでは白の矩形2個、黒の矩形2個の計4個の矩形の例を示したが、計4個以上であっても良く、その数を限定するものではない。
図1に示す例では、2つのマーカ80は床上に車両の主軸(ワールド座標系のZW軸)に対して左右対称に配置されている(D1=D2、W1=W2)。ただし、常に左右対称である必要はなく、カメラ1の視野内であって、座標値が既知であればその配置は自由である。つまり、工場において確保できる広さや他の設備との関係によってマーカ80の配置を任意に設定することが可能である。
マーカ80の寸法は、カメラ1の分解能や校正装置が備える画像処理機能の性能、マーカの配置位置などに応じて、精度良く校正点Qを検出できるように適切に定められる。一例として、Diが1〜2m、Wiが1.5m程度である場合には、各白黒が10〜15cm四方、全体が20〜30cm四方のマーカ80が利用される。
マーカ80は、図3及び図4に示すように、壁面上や衝立85上に設置されてもよい。この場合、校正点Qのワールド座標(XW,YW,ZW)は、例えば(H3,W3,D3)となり、正確に把握可能である。つまり、マーカ80は、カメラ1の視野内であれば、床面及び壁面を含む任意の面に配置可能である。本実施形態では、カメラ1を下方に向けて車両に搭載しているため、天井面にマーカ80を配置することは適切ではない。しかし、天井面がカメラ1の視野に入る場合には勿論天井面に配置されてもよい。
マーカ80は、車両90の中心軸(ZW軸)に対して直角である必要はない。例えば、図3に示すようにカメラ1に対して対面するように配置されてもよい。また、当然他の軸(YW軸及びXW軸)に対して直角である必要もない。当然、2つのマーカ80の一方が床面上、他方が衝立上に配置されるなど、異なる面上に配置されてもよい。重要であるのは校正点Qであり、マーカ80はどのような面に配置されても構わない。つまり、ワールド座標系において校正点Qが正確に配置され、カメラ1の撮影画像から校正点Qが良好に検出可能であればマーカ80の設置方向は任意である。
〔システム構成〕
図5は、本発明の車載カメラの校正装置の構成を模式的に示すブロック図である。図に示すように、校正装置は、画像受け取り部2と、画像出力部3と、システム制御部5と、入力I/F部6と、出力I/F部7と、画像処理部10と、を有している。
画像受け取り部2は、デジタルビデオカメラであるカメラ1による撮影画像をバッファ2a、同期分離部2b、クロック生成部2c、A/Dコンバー2cなどの公知の画像I/Fを介して受け取り、フレームメモリ2eに格納する(画像受け取り工程)。画像処理部10に備えられた画像データ制御部11は、画像受け取り部2を制御する。例えば、フレームメモリ2eへの撮影画像の格納や、フレームメモリ2eからの撮影画像の読み出しを制御する。
画像処理部10は、さらに、歪補正部12と、領域設定部13と、校正点特定部15と、回転量演算部17と、応用機能処理部19とを有している。図6は、図5の回転量演算部17の構成を模式的に示すブロック図である。回転量演算部17は、第1行列演算部21と、第2行列演算部22と、第3行列演算部23と、回転角演算部25とを有している。各部の詳細な機能については後述するが、これら各部の働きにより、カメラ1の回転量が算出される。
また、図7は、図5の応用機能処理部19の構成を模式的に示すブロック図である。応用機能処理部19は、投影パラメータ演算部31と、座標変換部33と、限界領域演算部35と、成否判定部37とを有している。各部の詳細な機能については後述するが、これら各部の働きにより、カメラ1の投影パラメータなどが算出され、校正結果の精度検証などが行われる。
画像出力部3は、求められたカメラ1の回転量や投影パラメータに基づいて、撮影画像をディスプレイ等に表示するための画像信号を生成する。画像出力部3は、表示コントローラ3aと描画部3bとを有している。描画部3bは画像処理の結果に基づいて校正精度の検証結果などのスーパーインポーズなどを描画する。表示コントローラ3aは撮影画像にこのスーパーインポーズを重畳させて画像信号を出力する。画像出力部3は、本発明の重畳部や報知部としても機能する。
入力I/F部6は、カメラ1の校正開始の指示などの入力信号をカメラ1の校正装置よりも上位のシステムから受け取り、システム制御部5に伝達する。ここで、上位のシステムとは、車両90の組み立て調整システムや、車両90のバックモニタシステムなどである。システム制御部5は、カメラ1の校正装置の全般を制御するものであり、校正開始の指示などに基づいて画像処理部10などを制御する。出力制御部7はシステム制御部5を介して画像処理結果などを受け取り、上位のシステムや、校正装置の報知部などに出力信号を出力する。
尚、画像処理部10の各部は、機能としての分担を示すものであり、必ずしも独立して設けられる必要はない。マイクロコンピュータなどのハードウェアと、ハードウェア上で実行されるプログラムなどのソフトウェアとの協働によって各機能が実現されるものでも勿論構わない。
以下、画像処理部10による画像処理の手順について説明する。
〔歪補正工程〕
上述したように、カメラ1は広角カメラである。従って、カメラ1による撮影画像は、図8に示すように歪みを有した画像U1となる。画像U1において、下方には車両90のバンパー部91が映っており、上方及び側方には車両90が停車されている部屋の壁面が映っている。カメラ1の内部パラメータ(焦点距離など)は既知であるので、歪補正部12において歪みが補正される。図9に補正後の画像U2を示す。
〔領域設定工程〕
マーカ80は、ワールド座標系の既知の座標に配置されている。また、カメラ1のワールド座標系における詳細な回転状態(外部パラメータ)は当然未知であるが、おおまかな光軸方向(図1のZC方向)は既知である。つまり、カメラ1は所定の公差の範囲内で車両90に取り付けられるので、カメラ1の光軸方向のおおまかな方向は既知である。従って、撮影画像U1、及び歪みを補正された撮影画像U2におけるマーカ80の位置は予測可能である。そこで、画像U2(あるいはU1)において、校正点Qを含むマーカ80が収まる領域をORI(関心領域:Region of Interest)として設定する。ORIは、公差の平均値による画像上の位置を基準として、公差の範囲と画像処理のためのマージンを考慮して定められた位置とサイズに基づいて設定される。従って、理想的には、校正点QがORIの中心部に収まることとなる。
図10に、ORIの一例を示す。図10(a)は図1のマーカ80a、(b)は図1のマーカ80bに対して設定されたORIを示す。
〔校正点特定工程〕
次に、校正点特定部15においてマーカ80の中心点である校正点Qの撮影画像上における座標を検出する。本実施形態のように、マーカ80として市松模様が使用される場合、公知のコーナ検出器を用いて校正点Qを検出ことが可能である。コーナ検出器としては、Tomasi-Kanade検出器や、ハリス検出器を利用することができる。
ただし、カメラ1が安価なカメラの場合、アパーチャリングやコアリング手法によって画像情報に修飾が加えられている場合がある。その場合には、画像品質の低さに起因して上記コーナ検出器を用いても正しい交点位置(校正点Q)が検出できない可能性が生じる。車載カメラの校正装置は、種々の車種、種々のカメラに対応可能であることが望ましい。従って、本実施形態では、さらに汎用的な手法によって校正点Qを検出する。以下、マーカ80の水平・垂直の境界線を検出してその交点である校正点Qの座標を求める校正点特定工程について、輪郭線(エッジ)検出工程、直線当てはめ工程、交点演算工程に分けて説明する。
〔校正点特定工程/輪郭線(エッジ)検出工程〕
本実施形態では、ガウシアンフィルタ(Gaussian filter)が組み込まれたCannyエッジ検出器を利用する。Cannyエッジ検出器は、エッジ特徴を保存すると共に、画像に含まれるノイズを除去する働きがあり、安定したエッジ検出が可能である。Cannyエッジ検出器に関しては、J.F.Canny "Finding edge and lines in images". Master's thesis, AITR-720. MIT, Cambridge, USA, 1983や、J.F.Canny "A computational approach to edge detection". IEEE Trans. on Pattern Analysis and Machine Intelligence, 8(6):679-698, November 1986に詳しいので、ここでは詳細な説明を省略する。尚、当然ながら、Cannyエッジ検出器に限らず、他の方法を用いてエッジ検出を行ってもよい。
図10に示すROI領域の画像に対して、エッジ検出処理を行うと、図11に示すようにほぼマーカ80の水平・垂直の境界線に対応するエッジ点群E(輪郭線の画素)が検出される。
〔校正点特定工程/直線当てはめ工程〕
次にこれらエッジ点群Eに対して、直線当てはめ処理が実施される。この直線当てはめ処理には、最小自乗法やハフ変換などを利用することも可能であるが、演算負荷が大である。本実施形態では、これらより遙かに演算量の少ないRANSAC(RANdom SAmple Consensus)手法を用いて直線当てはめを行う。RANSAC手法では、直線や曲線のフィッティングに必要な最小点数の点がエッジ点群Eから選択され、フィッティングモデルが設定される。直線の場合の最小点数は2点であり、ランダムに選択された2点を結ぶ直線が直線モデルとして設定される。そして、エッジ点群Eの他の点がこの直線モデルに対してどの程度フィットするかが評価される。順次、2点を選んで評価を繰り返し、最もフィットした直線モデルが直線として決定される。図12は、図11に示すエッジ点群Eに対して直線Gを当てはめた例を示している。
〔校正点特定工程/交点演算工程〕
直線Gが当てはめられると、まず、その直線Gがマーカ80の水平・垂直の境界線として著しく想定と異なるものでないことが確認される。直線Gは撮影画像の座標系、つまりカメラ座標系において一次関数で表されている。従って、簡単な計算により、当てはめられた直線を評価することができる。
次に、当てはめられた直線Gの交点の座標が算出される。直線Gは一次関数であるから簡単な計算により、カメラ座標系における交点座標(校正点Q)を得ることができる(図13参照)。
〔変形例〕
上記説明においては、歪補正工程、領域設定工程、輪郭線(エッジ)検出工程の順に処理を行ったが、領域設定工程、輪郭線(エッジ)検出工程を先に行ってもよい。つまり、直線当てはめを行う前までは画像に歪みを生じていても良いので、演算の負荷を考慮して順序を入れ替えても問題ない。
校正点Qのワールド座標系における座標値は、マーカ80を配置する時点で既知である。また、カメラ座標系における座標値は、上述したように演算で求められた。以下、これらの座標値を用いて、カメラ1の回転状態を示すカメラ1の外部パラメータを求める手順について説明する。
〔原理〕
車両のバックモニタ装置や運転支援装置のように、二次元画像と三次元空間との間の変換を必要とする装置では、その変換のためにカメラパラメータの全てを知る必要がある。上述したように特許文献1では、カメラパラメータの内、内部パラメータと、外部パラメータの並進成分は既知として、組み付け公差の大きい回転成分のみを手動で校正していた。本発明では、この回転成分を自動検出するが、始めにその原理を説明し、その後具体的な手順を説明する。
図14は、ワールド座標系とカメラ座標系との関係を示す説明図である。図1や図3に示したように車両90及びマーカ80は原点をOWとするワールド座標系(XW,YW,ZW)で定義される座標に配置されている。以降、2つのマーカ80の校正点Qは、空間上の2つの点P1及びP2で表す。カメラ1は、ワールド座標系において並進成分T(TX,TY,TZ)を有して配置される。また、カメラ1は、ワールド座標系に対して回転成分Rを有して配置される。つまり、ワールド座標系において並進成分Tを伴った位置を原点OCとして、さらに回転成分Rを伴ったカメラ座標系(XC,YC,ZC)が存在する。
ワールド座標系、カメラ座標系共にここでは右手系の直交座標系を用いている。右手座標系とは右手の親指、人差し指、中指を開いた向きの順にX、Y、Z軸を定める方式である。また、右手系においては、図15に示すように軸が右ねじの方向に進む場合の回転方向を、回転の正の方向と定義する。ここで、X軸を中心とする回転をパン(pan)、Y軸を中心とする回転をチルト(Tilt)、Zを中心とする回転を(Roll)と称する。
図16は、Nベクトルを示す説明図である。始めにNベクトルについて説明する。直交座標系を持つ画像面を二次元射影空間(射影面)とみなすと、点や直線は、全てがゼロではない3個の実数からなる同次座標で表される。同次座標は、画像処理における計算上の問題を解決する上で好適なものである。解決のための最も簡単な手段は、同次座標の3要素が常に単位ベクトルとなるようにしておくことである。正規化した同次座標の組を単位ベクトルとして表したものをNベクトルと称する。
点Pは、射影面上の点であり、fは視点Oから射影面までの距離(焦点距離とほぼ等価。)を示す。三次元直交座標のZ軸はfと一致し、Z軸は射影面に直交し、XY平面は射影面と平行である。Nベクトルmは、視点Oを始点として点Pを指し示す単位ベクトルである。Nベクトルnは、点Pを通る直線Lと、視点Oとによって定まる平面に垂直な単位法線ベクトルである。つまり、Nベクトルnは、直線Lを表すベクトルである。尚、ベクトルlは、Nベクトルではなく、直線Lの向きを表す単位ベクトルである。
ここで、カメラの光学中心(図16の視点O)を固定してカメラが回転したと仮定する。カメラの回転により、射影面上の点P及び直線Lの座標は変化し、Nベクトルも変化する。つまり、回転前の射影面上の点P及び点Pを通る直線Lと、回転後の射影面上の点P’及び点P’を通る直線L’とが与えられる。この時、点P’を点Pに一致させ、直線L’を直線Lに向きを含めて一致させるようなカメラ回転行列Rは下記の式(1)のように一意的に定まる。
R=(l’m’n’)(lmn)T ・・・(1)
ここで、l’は直線L’の向きを表す単位ベクトル、m’は点P’を表すNベクトル、n’は直線L’を表すNベクトルである。
式(1)は、R1=(lmn)、R2=(l’m’n’)とおくと、下記式(2)と表すことができる。
R=R21 T ・・・(2)
つまり、図17に示すように、ワールド座標系を基準とした回転前後の2つの画像から車両に搭載されたカメラ1の回転ベクトルRを求めることができる。ただし、本発明の校正装置では、車両90及びカメラ1は固定されるので、カメラ1から入力される画像は1つである。複数の画像を得るために車両90やカメラ1を動かすことは、校正時間を増やし、また校正精度の上からも好ましくない。
しかし、上記原理の本質は、{l,m,n}による定まる座標系から、{l’,m’,n’}により定まる座標系の回転行列を求めれば、それがカメラ1の回転行列と一致することにある。つまり、{l,m,n}を回転前の座標系から求め、{l’,m’,n’}を回転後の座標系から求めれば足りる。
そこで、回転前の座標系は、ワールド座標系において、カメラ1の光学中心OCまで純粋に並進したのみのカメラ座標系(第1のカメラ座標系)と考える。また、回転後の座標系は、第1のカメラ座標系が光学中心OCを中心として回転したカメラ座標系(第2のカメラ座標系)と考える。
〔第1行列演算工程〕
第1のカメラ座標系は、ワールド座標系の原点OWを基準として純粋並進した回転成分のない座標系である。図18に示すように光学中心OCからマーカ80の校正点Qを示す点P1、P2へのNベクトルを求める。尚、当然ながら第1行列演算工程では、カメラ1による撮影画像及び撮影画像から得られる各種情報は不要である。本工程は、図6に示す第1行列演算部21において実行されるが、カメラ1による撮影画像は用いられていない。
本実施形態では、マーカ80が床面上に配置されているので、XW軸方向の座標は実質ゼロであるが、点P1の座標をP1(X1,Y1,Z1)、点P2の座標をP2(X2,Y2,Z2)とする。直線Lは、点P1から点P2へ向かう直線とする。光学中心OCから点P1の方向にはNベクトルm1がある。光学中心OCから点P2の方向にはNベクトルm2がある。説明を容易にするために図18にはNベクトルm1で代表させている。この結果、Nベクトルmは、下記の式(3)のようになる。
また、Nベクトルnは面OC12の単位法線ベクトルとして、次の式(4)のようになる。
直線Lの向きlは、下記の式(5)のようにmとnとの外積として得られる。
l=m×n ・・・(5)
その結果、回転行列R1は下記の式(6)のようになる。
1=(lmn) ・・・(6)
このようにして、第1行列演算部21は、ワールド座標系(基準座標系)におけるマーカ80の校正点Q(P1、P2)の座標に基づいて、カメラ1の光学中心OCから見た校正点P1、P2及び校正点P1、P2を通る直線Lに関するベクトルを示す第1行列R1を演算する。
〔第2行列演算工程〕
第2のカメラ座標系は、第1のカメラ座標系が光学中心OCを中心として回転した回転成分のある座標系である。第1行列演算工程とは異なり、カメラ1による撮影画像が用いられる。図19に示すように、床面上に配置された校正点Q(P1、P2)は、射影面上の点p1、p2に相当する。点p1、p2の射影面上での座標値は、既に説明したように、校正点特定部15において特定されている。従って、図6に示すように、本工程は校正点特定部15の結果を受けて第2行列演算部22において実行される。
ここで、光学中心OCから射影面上の点p1(x1,y1)、p2(x2,y2)へのNベクトルを考える。尚、(xi,yi)は射影面上(撮影画像上)の座標である。直線Lに相当する直線lは、点p1から点p2へ向かう直線とする。光学中心OCから点p1の方向にはNベクトルm1’がある。光学中心OCから点p2の方向にはNベクトルm2’がある。説明を容易にするために図19にはNベクトルm1’で代表させている。この結果、Nベクトルm’は、下記の式(7)のようになる。
また、Nベクトルn’は面OC12の単位法線ベクトルとして、次の式(8)のようになる。
直線Lの向きl’は、下記の式(9)のようにm’とn’との外積として得られる。
l’=m’× n’ ・・・(9)
その結果、回転行列R2は下記の式(10)のようになる。
2=(l’m’n’) ・・・(10)
このようにして、第2行列演算部22は、校正点特定部15により特定された射影面(撮影画像)上の校正点Q(p1、p2)の座標に基づいて、車載カメラの光学中心OCから見た校正点p1、p2及び校正点p1、p2を通る直線lに関するベクトルを示す第2行列R2を演算する
〔第3行列演算工程〕
第3行列演算部23は、上記のようにして得られた第1行列R1及び第2行列R2に基づいて、ワールド座標系におけるカメラ1の回転状態を示す回転行列Rを演算する。つまり、上述した式(2)と同様に下記に示す式(11)に従って回転行列Rを演算する。
R=R21 T=(l’m’n’)(lmn)T ・・・(11)
〔回転角演算工程〕
カメラ1は、ピンホールカメラに代表される透視カメラモデル(perspective camera model)である。透視カメラモデルのカメラ行列は、カメラの内部パラメータ行列と、外部パラメータ行列とから構成される。内部パラメータ行列は、焦点距離などのカメラ内部のパラメータ行列である。外部パラメータ行列は、並進行列T及び上記で求めた回転行列Rである。射影カメラモデル(projective camera model)は、透視カメラモデルのカメラ行列を一般化して表したものである。射影カメラモデルでは、上記で求めた回転行列Rが得られれば、三次元空間からの投影が可能である。しかし、透視カメラモデルでは、回転行列Rをさらに三次元直交座標の各軸の回転角パン・チルト・ロールに分解する必要がある。回転角演算部25は、以下に示す手順で各軸の回転角を演算する。
式(11)で求めた回転行列Rは、次式(12)のように書くことができる。ここで、θはチルト角、φはロール角、ψはパン角である。
r11 2 + r21 2 = cosφcosθ2 + sinφcosθ2 = cos2θ ・・・(13)
式(13)により、φが消去できるので、式(14)を得る。
式(14)には解が2つ存在する。「-r31」が「-sinθ」であるので、θは式(15)のようになる。
また、kを正の定数とすると式(16)である。
tan-1(a/b) = tan-1(ka/kb) ・・・(16)
ここで、cosθ≠0と置ける場合には、ロール角φとパン角ψは、それぞれ式(17)、式(18)のようになる。
ここで、カメラ1の搭載方法(下向き約30度=−30度)に基づいて、式(19)の拘束条件を適用する。
-90[deg] < チルト角θ < +90[deg] ・・・(19)
式(19)の拘束条件より、チルト角θのcosの値がゼロとなる場合を無視することができるので、一意の回転角θ、φ、ψを求めることができる。
まず、式(19)より、「cosθ>0」なので、負の値を考慮することなく、式(15)は次式(20)となり、チルト角θが定まる。
同様に「cosθ>0」であるので、ロール角φとパン角ψは式(12)より、式(21)、式(22)に示すように容易に得られる。
〔投影パラメータ演算工程〕
以上、説明したようにカメラ1の外部パラメータとしての三次元直交座標の各軸に対する回転成分が求められた。外部パラメータの内の並進成分T(TX,TY,TZ)は、光軸中心OCの座標としてワールド座標系において既知である。また、内部パラメータはカメラ1の特性として既知である。従って、応用機能処理部19の投影パラメータ演算部31は、カメラ1の投影パラメータの全てを整えることができる。
〔座標変換工程〕
カメラ1の投影パラメータの全てが整うと、座標変換部33は、校正点Q(P1、P2)のワールド座標系の三次元座標値を二次元の射影面上の座標値に変換する。つまり、図20に示すような理論上の校正点Vの座標値を演算する。
〔限界領域演算工程〕
図20に示すように、限界領域演算部35は、座標変換により求められた理論上の校正点Vを基準として各回転角度の許容誤差を加味した射影面上の限界領域Cを演算する。射影面上には、実際にカメラ1で撮影されたマーカ80が映っている。また、校正点特定部15によって特定された校正点Q(P1、P2)の射影面上の座標も明らかである。ここで、校正点Qが限界領域Cの中に入っていれば、所定の精度でカメラ1が校正されたことになる。図20に示すように、校正点Qが限界領域Cの外にある場合には、カメラ1の校正が成功していないことになる。
描画部3bは、座標変換部33で算出された理論上の校正点Vをカメラ1の撮影画像に重畳可能なように描画する。また、限界領域演算部35で算出された限界領域Cをカメラ1の撮影画像に重畳可能なように描画する。さらに、校正点特定部15によって特定された校正点Qの中心座標を強調する強調表示を描画する。そして、これらを表示コントローラ3aを介して撮影画像上に重畳させて、画像信号として出力する。出力された画像信号は、ディスプレイ装置上で表示される。このように、描画部3b及び表示コントローラ3aは、本発明の重畳部に相当する。
尚、実際には図8に示したような撮影画像に限界領域C、校正点V及びQが、例えば色分けされて重畳されるが、図示の視認性を考慮して図20では、マーカ80は省略している。
〔成否判定工程〕
図21は、カメラ1の校正装置を含む車両90の組み立て調整制御装置のディスプレイ装置の表示画面の一例である。上述した理論上の校正点V、限界領域C、実際に撮影された画像から求めた校正点Qが、表示される。本例では、一方の校正点Q2は限界領域C内であるが、他方の校正点Q1が限界領域C外となった場合を示している。例えば、車両90の組み立て調整を行う作業者は、この画面により校正の成否を判定することができる。
また、作業者の目視に依らず、自動的に成否を判定することもできる。射影面上での各座標値は上述したように既に算出されているので、成否判定部37は、校正の成否を自動的に判定する。
〔報知工程〕
成否判定部37による判定結果は、描画部3b及び表示コントローラ3aを介してディスプレイ装置に表示される。図21に示した例では、「光軸調整NG(S1)」とのスーパーインポーズが表示される。また、ディスプレイ装置がタッチパネルなど、入力を受け付ける機能を有している場合には、「再調整(S2)」や「戻る(S3)」という操作ボタンが設けられる。これらの入力は、入力信号となって入力I/F部6からシステム制御部5へと伝達される。
また、このような視覚的な表示に限らず、ブザーやチャイム、音声などにより、聴覚的に報知してもよい。システム制御部5、出力I/F部7を介して、校正結果を外部に出力するようにしてもよい。
〔制限工程〕
一方、「次へ(S4)」の操作ボタンは、他のスーパーインポーズに比べて淡く表示され、選択できないようにその機能が制限される。カメラ1の校正は、車両90の組み立て調整作業の中で実施される。カメラ1の校正が不成功である場合に、組み立て調整作業を継続すれば、校正が不十分な製品が後工程に送られる可能性がある。しかし、次の組み立て校正作業への移行を制限すれば、そのような問題を未然に防止することができる。また、作業者は校正のやり直しなどの対策を迅速に実施することができる。
このような制限処理は応用機能処理部19やシステム制御部5で実行し、画像出力部3に伝達する。また、出力I/F回路7を介して校正結果を受け取った組み立て調整システムなどで実行してもよい。その場合は、制限の指示が入力I/F回路6を介して画像出力部3に与えられる。
〔成否判定工程(別実施形態)〕
図7に示すように、合否判定部37は、校正点特定部15からの出力に基づいてカメラ1の校正の合否を判定することもできる。つまり、最終的な投影パラメータの算出を待つことなく、校正の途中の工程において当該校正の合否を迅速に判定することができる。
校正点特定部15によって特定される校正点Qの座標は、カメラ1が正常に取り付けられていれば、ある程度の座標範囲内に収まる。逆に、特定された校正点Qがこの座標範囲内に収まっていなければ、それ以降、校正を継続しても成功しない可能性が高くなる。従って、特定された校正点Qが所定の座標範囲内に存在するか否かに基づいて校正の成否を判定すると迅速な判定が可能となる。
図22は、エッジ検出後の画像の一例を示す図である。図11と対比すると、図22(a)はエッジ点群Eの数が多く、(b)はエッジ点群Eの数が少ない。エッジ点群Eの数が多いと、直線当てはめ工程において無駄な直線を当てはめたり、誤った直線を当てはめてしまったりする可能性が生じる。その結果、直線が誤った座標で交差して校正点の特定ができなくなる。また、エッジ点群Eの数が少ないと、直線当てはめ工程において直線を当てはめることができなかったり、誤った直線を当てはめたりしてしまう可能性が生じる。その結果、やはり校正点の特定ができなくなる。
このように、エッジ点群Eの数が適正な範囲、即ち所定の許容範囲内でなければ、校正点の特定ができず、カメラ1の校正が成功しない可能性が高くなる。従って、成否判定部37は、検出された輪郭線の画素数が所定の許容範囲内か否かに基づいてカメラ1の校正の成否を判定する。
画素数の判定は、領域設定部13で設定された領域において実施されるので、精度のよい判定が可能である。
図23は、エッジ検出後の画像の別の例を示す図である。図23において破線で挟まれた領域は、領域設定工程において設定された領域内において輪郭線が検出されると想定される想定領域Aである。図23では、この想定領域Aにエッジ点群Eが存在せず(又は少なく)、想定領域Aの外に多くのエッジ点群Eが存在する。つまり、領域設定工程において設定された領域内においてエッジ点群Eの分布に偏りが生じている。このような場合には、領域設定工程において正しい領域が設定されていないことも考えられる。そして、その場合には、車両90が正しい位置に停止していなかったり、カメラ1が著しく外れた位置に取り付けられたりしていることも考えられる。いずれにせよカメラ1の校正を継続しても正しい結果は得られない。
このように、領域設定工程において設定された領域内において、エッジ点群E(輪郭線の画素)の分布が偏っていればカメラ1の校正が成功しない可能性が高くなる。従って、成否判定部37は、検出された輪郭線の画素の分布に基づいてカメラ1の校正の成否を判定する。
画素の偏りの判定は、領域設定部13で設定された領域において実施されるので、精度のよい判定が可能である。
図24は、エッジ検出後の画像の別の例を示す図である。図23とは異なり、想定領域A内にエッジ点群Eが多く存在する。しかし、想定領域Aの外の領域Bにも多くのエッジ点群Eが存在する。このため、直線当てはめ工程において無駄な直線を当てはめたり、誤った直線を当てはめてしまったりする可能性が生じる。その結果、直線が誤った座標で交差して校正点の特定ができなくなる。このような場合には、カメラ1の撮影画像にノイズが多いなどの理由が考えられる。
このように、想定領域Aの外の領域Bにも多くのエッジ点群Eが存在する場合には、カメラ1の校正が成功しない可能性が高くなる。従って、成否判定部37は、想定領域Aの外で検出された輪郭線の画素数に基づいてカメラ1の校正の成否を判定する。
画素数の判定は、領域設定部13で設定された領域において実施されるので、精度のよい判定が可能である。
また、輪郭線が検出される前の画像(図10参照)の平均濃度に基づいてカメラ1の校正の成否を判定してもよい。上述したようにエッジ点群Eに変化が生じる場合には、輪郭線を検出する前の画像にも変化が生じている可能性が高い。従って、平均濃度に基づいてカメラ1の成否を判定するとより迅速な判定が可能となる。
濃度の判定は、領域設定部13で設定された領域において実施されるので、精度のよい判定が可能である。
図25は、エッジ検出が適正でない場合の組み立て調整画面の一例を示す説明図である。図21に対応する画面であるが、カメラ1の投影パラメータを演算する前に校正の成否を判定しているので、図21とは異なった報知、例えば「マーカ未検出(S5)」との表示がなされる。
以上、説明したように、本発明によって、簡単な構成で、短時間で精度良く車載カメラの校正が可能、且つ校正の成否を迅速に判定可能な車載カメラの校正装置を提供することができる。
校正用マーカと車両との配置関係の一例を示す説明図 校正用マーカの一例を示す説明図 校正用マーカと車両との配置関係の他の例を示す説明図 図2の校正用マーカの三次元配置を示す説明図 本発明の車載カメラの校正装置の構成を模式的に示すブロック図 図5の回転量演算部の構成を模式的に示すブロック図 図5の応用機能処理部の構成を模式的に示すブロックズ 歪み補正前の画像の一例を示す説明図 歪み補正後の画像の一例を示す説明図 領域設定後の画像の一例を示す説明図 エッジ検出後の画像の一例を示す説明図 直線当てはめ後の画像の一例を示す説明図 校正点検出後の画像の一例を示す説明図 ワールド座標系とカメラ座標系との関係を示す説明図 右手系におけるカメラ回転を説明する説明図 Nベクトルを示す説明図 カメラ回転に関する基本定理を説明する説明図 第1行列の元となるNベクトルを示す説明図 図2行列の元となるNベクトル示す説明図 限界領域を示す説明図 組み立て調整画面の一例を示す説明図 エッジ検出が適正でない場合の例1を示す説明図 エッジ検出が適正でない場合の例2を示す説明図 エッジ検出が適正でない場合の例を3示す説明図 エッジ検出が適正でない場合の組み立て調整画面の一例を示す説明図
符号の説明
1:カメラ(車載カメラ)
2:画像受け取り部
3:画像出力部(重畳部)
10:画像処理部
13:領域設定部
15:校正点特定部
21:第1行列演算部
22:第2行列演算部
23:第3行列演算部
25:回転角演算部
31:投影パラメータ演算部
33:座標変換部
35:限界領域設定部
37:成否判定部
80:マーカ(校正指標)
90:車両
C:限界領域
E:エッジ点(輪郭線の画素)
Q:校正点

Claims (8)

  1. 車両に取り付けられた車載カメラを校正する車載カメラの校正装置であって、
    少なくとも異なる2箇所に配置された校正指標を視界内に含む前記車載カメラの撮影画像を受け取る画像受け取り部と、
    前記撮影画像において前記校正指標の中のそれぞれの校正点を特定する校正点特定部と、
    基準座標系における前記校正指標の前記校正点の座標に基づいて、前記車載カメラの光学中心から見た前記校正点及び前記校正点を通る直線に関するベクトルを示す第1行列を演算する第1行列演算部と、
    前記校正点特定部により特定された前記撮影画像上の前記校正点の座標に基づいて、前記車載カメラの光学中心から見た当該校正点及び当該校正点を通る直線に関するベクトルを示す第2行列を演算する第2行列演算部と、
    前記第1行列及び前記第2行列に基づいて、前記基準座標系における前記車載カメラの回転状態を示す回転行列を演算する第3行列演算部と、
    前記撮影画像に基づいて前記車載カメラの校正の成否を判定する成否判定部と、を有する車載カメラの校正装置。
  2. 前記成否判定部は、前記校正点特定部で特定された前記校正点が所定の座標範囲内に存在するか否かに基づいて成否を判定する請求項1に記載の車載カメラの校正装置。
  3. 前記撮影画像上において前記校正点が含まれる領域を設定する領域設定部を有し、
    前記校正点特定部は、設定された前記領域に対して輪郭線検出を行い、検出された輪郭線情報に基づいて前記校正点を特定するものであり、
    前記成否判定部は、検出された輪郭線の画素数が所定の許容範囲内か否かに基づいて成否を判定する請求項1に記載の車載カメラの校正装置。
  4. 前記撮影画像上において前記校正点が含まれる領域を設定する領域設定部を有し、
    前記校正点特定部は、設定された前記領域に対して輪郭線検出を行い、検出された輪郭線情報に基づいて前記校正点を特定するものであり、
    前記成否判定部は、検出された輪郭線の画素の前記領域内における分布に基づいて成否を判定する請求項1に記載の車載カメラの校正装置。
  5. 前記撮影画像上において前記校正点が含まれる領域を設定する領域設定部を有し、
    前記校正点特定部は、設定された前記領域に対して輪郭線検出を行い、検出された輪郭線情報に基づいて前記校正点を特定するものであり、
    前記成否判定部は、設定された領域内において輪郭線が検出されると想定される想定領域を設定すると共に、当該想定領域外で検出された輪郭線の画素数に基づいて成否を判定する請求項1に記載の車載カメラの校正装置。
  6. 前記撮影画像上において前記校正点が含まれる領域を設定する領域設定部を有し、
    前記成否判定部は、当該領域内の平均濃度が所定の許容範囲内であるか否かに基づいて成否を判定する請求項1に記載の車載カメラの校正装置。
  7. 前記成否判定部による判定結果を少なくとも視覚的又は聴覚的に報知する報知部を有する請求項1〜6の何れか一項に記載の車載カメラの校正装置。
  8. 請求項1〜6の何れか一項に記載の車載カメラの校正装置を用いて前記車載カメラの校正を行う組立調整工程を含む複数の組立調整工程を順次行う車両の生産方法であって、
    前記成否判定部による判定結果が否であった場合に、前記車載カメラの校正の次の組立調整作業への移行を制限する制限工程を有する車両の生産方法。
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