JP2010087743A - 車載カメラの校正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の色の組み合わせパターンからなる校正指標を環境光の影響下で撮影して得られた撮影画像データから、効率的に且つ正確に校正点の検出と位置算定を行うことが可能な車載カメラの校正装置を提供する。
【解決手段】格子模様の境界線の交差点を校正点Qとする少なくとも2つの校正指標を含む撮影画像上において、第1校正点Q1が含まれる第1領域R1を設定し、第1領域R1において第1境界線V1、第1交差境界線H1を検出し、第1境界線V1及び第1交差境界線H1に基づいて第1校正点Q1を検出し、第1校正点Q1に基づいて第2校正点Q2が含まれる第2領域R2を設定し、第2領域R2において第2境界線V1、第2交差境界線H2を検出し、第2境界線V1及び第2交差境界線H2に基づいて第2校正点Q2を検出し、第1校正点Q1及び第2校正点Q2に基づいて車載カメラを校正する。
【選択図】図10

Description

本発明は、車載カメラを校正する車載カメラの校正装置に関する。
近年、車両の運転者が車両の側方や後方などの情景を車内のモニタを介して視認できるようにカメラが搭載された車両が増加している。さらに、このカメラの撮影画像を利用して画像処理などを行い、駐車などの運転を支援する装置も開発されている。特に、車両の位置決めなどに利用される情報を作り出すためのベースとなる撮影画像を取り込むカメラに関しては、光軸調整などの校正が高い精度で要求される。例えば、特開2008−131250号公報(特許文献1)には、カメラの視野内の2箇所に配置された白黒の市松模様のパターンを有するマーカ(校正指標)を車載カメラで撮影し、画像処理を通じてマーカの中心点(校正点)を検出し、車載カメラを校正する技術が示されている。
また、原稿の位置合わせのために予め原稿に記入されたターゲットの位置を正確に検出するというイメージスキャナの技術分野においては、次のような技術が知られている。特開平9−153139号公報(特許文献2)には、赤と青と緑の同心円パターンからなるターゲットの撮影画像信号を色差信号に変換し、色差信号を用いてターゲットの位置検出を行う映像信号処理装置が示されている。
特開2008−131250号公報(第23〜40段落、図1等) 特開平9−153139号公報(第17〜30段落、図1等)
特許文献1の技術では、白黒の市松模様の中心点を正確に検出する必要があるが、照明光や太陽光の状態によっては白黒領域のエッジ検出精度が不安定になり、マーカの中心点の検出精度が低下する場合がある。また、特許文献2の技術では、色差信号をターゲットの検出に用いるので、ターゲットの撮影画像信号に予め決められているターゲットパターンの色情報(色差成分)が十分に保持されていることが、正確な位置検出の前提条件となる。イメージスキャナでは、外乱光の影響を無視することができるので、ターゲットの撮影画像信号に正確な色差成分が保持されるとみなすことができる。これに対して、車載カメラによるターゲット撮影などでは、ターゲットを環境光の影響下で撮影することになるので、単純に、色差信号を用いるだけで正確なターゲットの位置検出は困難である。また、ターゲットの模様に類似したものをカメラ視野内に置いてしまった場合にも誤認識する可能性がある。これを防ぐために作業場の管理を厳格にすると、わずらわしくなり、生産性を低下させる可能性が生じる。
このような背景から、複数の色の組み合わせパターンからなる校正指標を環境光の影響下で撮影して得られた撮影画像データから校正点の正確な検出と位置算定が可能となる技術が求められている。しかし、市松模様等のパターンを有する校正指標の撮影画像データから、エッジ検出等の画像処理を通じて校正点を抽出するには、多くの演算時間を要する。白黒の校正指標を使うことによる上記課題を抑制するために有色の校正指標を用いた場合には、撮影画像データもカラー画像データとなるので、データ量が増大し、演算時間も増加する。従って、車載カメラの校正処理のために、効率的且つ正確に校正点の検出が可能な技術が求められている。
本願は、上記課題に鑑みて創案されたもので、複数の色の組み合わせパターンからなる校正指標を環境光の影響下で撮影して得られた撮影画像データから、効率的に且つ正確に校正点の検出と位置算定を行うことが可能な車載カメラの校正装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る車載カメラの校正装置の特徴構成は、
少なくとも異なる2箇所に配置され、第1色と第2色との格子模様の境界線の交差点を校正点とする校正指標を撮影範囲内に含む車載カメラによって撮影された撮影画像を受け取る画像受け取り部と、
前記撮影画像上において、前記校正点の内の1つである第1校正点が含まれる第1領域を設定する第1領域設定部と、
前記第1領域において、前記校正指標の格子模様の境界線の内の1つである第1境界線を検出する第1境界線検出部と、
前記第1領域内において、前記第1境界線に交差する第1交差境界線を検出する第1交差境界線検出部と、
検出された前記第1境界線及び前記第1交差境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、それらの交差点の座標を前記第1校正点として検出する第1校正点検出部と、
検出された前記第1校正点の前記撮影画像上の座標値に基づいて、前記第1校正点とは異なる第2校正点が含まれる第2領域を、前記撮影画像上において前記第1領域よりも狭い範囲として設定する第2領域設定部と、
前記第2領域において、前記校正指標の格子模様の境界線の内の1つである第2境界線を検出する第2境界線検出部と、
前記第2領域内において、前記第2境界線に交差する第2交差境界線を検出する第2交差境界線検出部と、
検出された前記第2境界線及び前記第2交差境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、それらの交差点の座標を前記第2校正点として検出する第2校正点検出部と、
前記第1校正点、前記第2校正点の空間上の配置位置を示す基準座標系における座標と、前記撮影画像上において検出された前記第1校正点、前記第2校正点のカメラ座標系における座標とに基づいて、前記車載カメラを校正する校正演算部と、を備える点にある。
この構成によれば、先に検出された第1校正点を基準として、第2領域が設定される。第1校正点は、既に検出された点であるから、その座標値は正確であり、これを元にして設定される第2領域に校正指標が含まれる可能性は高くなる。従って、第1領域に比べて第2領域は、より狭い領域、つまり少ない画素数により構成される領域とすることができる。第2境界線や第2交差境界線は、この第2領域において検出されるが、その検出の際に画像処理の対象となる画素数が第1領域に比べて少なくなる。従って、演算時間を抑制することができる。また、第1校正点を基準として第2領域が設定されるので、安定して第2校正点が検出される。その結果、効率的に且つ正確に校正点の検出と位置算定を行うことが可能な車載カメラの校正装置を提供することが可能となる。
また、本発明に係る車載カメラの校正装置の別の特徴構成は、
少なくとも異なる2箇所に配置され、第1色と第2色との格子模様の境界線の交差点を校正点とする校正指標を撮影範囲内に含む車載カメラによって撮影された撮影画像を受け取る画像受け取り部と、
前記撮影画像上において、前記校正点の内の1つである第1校正点が含まれる第1領域を設定する第1領域設定部と、
前記第1領域において前記校正指標の格子模様の境界線の内の1つである第1境界線を検出する第1境界線検出部と、
検出された前記第1境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、前記撮影画像上において、前記第1校正点とは異なる第2校正点が含まれる第2領域を前記第1領域よりも狭い範囲として設定する第2領域設定部と、
前記第1領域内において、前記第1境界線に交差する第1交差境界線を検出する第1交差境界線検出部と、
前記第2領域において前記校正指標の格子模様の境界線の内の1つである第2境界線を検出する第2境界線検出部と、
前記第2領域内において、前記第2境界線に交差する第2交差境界線を検出する第2交差境界線検出部と、
検出された前記第1境界線及び前記第1交差境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、それらの交差点の座標を前記第1校正点として検出する第1校正点検出部と、
検出された前記第2境界線及び前記第2交差境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、それらの交差点の座標を前記第2校正点として検出する第2校正点検出部と、
前記第1校正点、前記第2校正点の空間上の配置位置を示す基準座標系における座標と、前記撮影画像上において検出された前記第1校正点、前記第2校正点のカメラ座標系における座標とに基づいて、前記車載カメラを校正する校正演算部と、を備える点にある。
この構成によれば、先に検出された1つの校正指標の第1境界線を基準として、第2領域が設定される。第1境界線は第1校正点を含む直線であるから、その両端部の座標値の間に第1校正点の座標値が含まれる。つまり、ある程度の高い精度で第1校正点が検出されていることになるので、この座標を元にして設定される第2領域に校正指標が含まれる可能性が高くなる。従って、第1領域に比べて第2領域は、より狭い領域、つまり少ない画素数により構成される領域とすることができる。第2境界線や第2交差境界線は、この第2領域において検出されるが、その検出の際に画像処理の対象となる画素数が第1領域に比べて少なくなる。従って、演算時間を抑制することができる。また、第1校正点近傍の座標を基準として第2領域が設定されるので、安定して第2校正点が検出される。その結果、効率的に且つ正確に校正点の検出と位置算定を行うことが可能な車載カメラの校正装置を提供することが可能となる。
また、本発明に係る車載カメラの校正装置は、上記各構成に加えて、
検出された前記第1境界線の前記撮影画像上の座標値に基づいて、前記第1領域内において前記第1領域よりも狭い第1絞り込み領域を設定する第1絞り込み領域設定部と、
検出された前記第2境界線の前記撮影画像上の座標値に基づいて、前記第2領域内において前記第2領域よりも狭い第2絞り込み領域を設定する第2絞り込み領域設定部と、をさらに備え、
前記第1交差境界線検出部は、前記第1絞り込み領域内において前記第1交差境界線を検出し、
前記第2交差境界線検出部は、前記第2絞り込み領域内において前記第12交差境界線を検出すると好適である。
第1及び第2絞り込み領域は、第1及び第2領域に対して、大幅に絞り込まれた領域である。校正指標の格子模様の境界線の検出には、エッジ検出アルゴリズムなどの画像処理が利用されるが、画像処理の対象となる画素数が少なければ、その分だけ演算負荷が軽くなり、演算時間も短縮される。また、画像処理の対象となる領域が狭くなるので、第1及び第2交差境界線の近くにこれらと同じような直線が存在したとしても、それが第1及び第2絞り込み領域の範囲外であれば検出されない。従って、ノイズ耐性が向上し、安定した画像処理が可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、校正用のマーカ2(校正指標)と車両1との配置関係の一例を示す説明図である。カメラ1(車載カメラ)は、車両100の後方のナンバープレートの上方に車体長手軸心から側方へオフセットした位置で、カメラ光軸を下方(例えば水平から30°下方)に向けて設置される。もちろん、カメラ1は、オフセットすることなく、中央に配置されてもよい。なお、この図示例では、車体長手軸心とカメラ光軸とは平行ではない。カメラ1は、例えば水平方向の視野角110〜120°の広角カメラであり、後方約8m程度までの領域を撮影可能である。このカメラ1は、車両の生産工場等で車両100に取り付けられる際に取り付け誤差を吸収するべく校正される。また、修理工場などにおいて、走行による振動の累積や衝撃などによるカメラ1のずれを修正するべく校正される。以下、自動車生産工場におけるカメラ校正を例として説明する。
図1に示すように、カメラ1の校正は、車両100を所定位置に停車させた状態で行われる。例えば、車両100をバックまたは前進させ、所定位置に設けられたタイヤ溝やタイヤ止めによって車輪が停止するようにすれば、正確な位置で停止させることが可能である。図1に示す例では、2つの校正指標2(2a、2b)が床面上に配置されている。図から明らかなように、2つの校正指標2a、2bの間隔は車両1のトレッド幅に比べて狭く、マーカ2が車両1の車輪によって踏まれにくい配置となっている。この配置とは逆に、2つのマーカ2a、2bの間隔を車両100のトレッド幅に比べて広くとって、マーカ2が車両1の車輪によって踏まれにくい配置を採用してもよい。
図1において、車両100は、後端部中央の床面がワールド座標系(基準座標系、XW,YW,ZW)の原点OWとなるように停車されている。ここでは、カメラ1の光学中心OCを中心とするカメラ座標系(XC,YC,ZC)は、ワールド座標系に対して各軸が平行とはなっていない。ワールド座標系、カメラ座標系共に右手系の座標系であり、図中では、紙面に対して鉛直方向のXW軸、及びほぼ鉛直方向のXC軸は図示していない。ワールド座標系とカメラ座標系との間の座標変換は、例えば特開2008−131250号公報(特許文献1)等に記載されたような良く知られた演算法を用いて行うことができる。
マーカ2は、カメラ1の視野範囲内において少なくとも2箇所に配置される。また、マーカ2は、ワールド座標系においてその座標が既知となるように配置される。図2は、校正用のマーカ2の一例を示す説明図である。本例において、マーカ2は、図2に示すように青と赤の市松模様(格子模様の一例)のパターンを有している。パターンの境界線の交差点、つまり、中央の点Qが校正点であり、カメラ1の校正の基準となる。つまり、この校正点Qの座標がワールド座標系においてその座標が既知となるように、マーカ2は配置されている。尚、ここでは青の矩形2個、赤の矩形2個の計4個の矩形の例を示したが、計4個以上であっても良く、その数や形状はここで図示されているものに限定されない。
マーカ2は、蛍光灯からの光や窓ガラスから入射する日光などの環境光にさらされる床面に直接的または間接的に配置される。間接的な配置とは、台座等の上にマーカ2が配置されるような場合である。いずれにしても環境光の反射状況によっては画像認識が困難となる。従って、本発明では、鉄板につや消しサテン状塗料を2度塗りする塗装法を採用することで、マーカ2の表面をつや消し状態とし、環境光の反射等の影響を受けにくい撮影画像が得られるようにしている。
図1に示す例では、2つのマーカ2は床上に車両の主軸(ワールド座標系のZW軸)に対して左右対称に配置されている(D1=D2、W1=W2)。ただし、常に左右対称である必要はなく、カメラ1の視野内であって、座標値が既知であればその配置は自由である。つまり、工場において確保できる広さや他の設備との関係によってマーカ2の配置を任意に設定することが可能である。ワールド座標系において校正点Qの座標値が既知であれば問題はない。
マーカ2の寸法は、カメラ1の解像度やカメラ1による撮影画像を処理する画像処理機能の性能、マーカの配置位置などに応じて、精度良く校正点Qを検出できるように適切に定められる。一例として、D1とD2が1〜2m、W1とW2が0.5m程度である場合には、図2に示すような、各矩形が10〜15cm四方、全体が20〜30cm四方のマーカ2が利用される。尚、マーカ2は、床面ではなく、壁面上や衝立上に設置されてもよい。つまり、マーカ2は、カメラ1の視野内であれば、任意の面に設置可能である。
図3は、本発明の車載カメラの校正装置の構成を模式的に示すブロック図である。図に示すように、校正装置は、画像受け取り部3と、画像出力部4と、システム制御部5と、入力I/F部6と、出力I/F部7と、画像処理部10と、を有している。これら各部は、機能としての分担を示すものであり、必ずしも独立して設けられる必要はない。マイクロコンピュータなどのハードウェアと、ハードウェア上で実行されるプログラムなどのソフトウェアとの協働によって各機能が実現されるものでも勿論構わない。
入力I/F部6は、カメラ1の校正開始の指示などの入力信号を車載カメラの校正装置よりも上位のシステムから受け取り、システム制御部5に伝達する。ここで、上位のシステムとは、車両100の組み立て調整システムや、車両100のバックモニタシステム、ナビゲーションシステム、マルチメディアシステムなどである。システム制御部5は、カメラ1の校正装置の全般を制御するものであり、校正開始の指示などに基づいて画像処理部10などを制御する。出力制御部7はシステム制御部5を介して画像処理結果などを受け取り、上位のシステムや、校正装置の報知部などに電気信号を出力する。
画像受け取り部3は、デジタルビデオカメラであるカメラ1による撮影画像をバッファ3a、同期分離部3b、クロック生成部3c、A/Dコンバー3cなどの公知の画像I/Fを介して受け取り、フレームメモリ3eに格納する。画像処理部10に備えられた不図示の画像データ制御部は、画像受け取り部3を制御する。例えば、フレームメモリ3eへの撮影画像の格納や、フレームメモリ3eからの撮影画像の読み出しを制御する。画像処理部10は、不図示の前処理部を有しており、必要に応じてカメラ1のレンズ特性等に起因する画像の歪みの補正や、濃度補正、コントラスト補正、シェーディング補正等のレベル調整を実行する。
画像処理部10は、その他、第1領域設定部11、第1境界線検出部12、第1絞り込み領域設定部13、第1交差境界線検出部14、第1校正点検出部15、第2領域設定部21、第2境界線検出部22、第2絞り込み領域設定部23、第2交差境界線検出部24、第2校正点検出部25、校正演算部31などの各機能部を有して構成されている。各機能部の詳細については、後述する。
図4は、キャプチャ領域の設定原理を示す説明図である。図に示すように、カメラ1の光軸が設計値通りの方向を向いている場合に、基準座標上の所定位置に配置されたマーカ2が撮影される撮影画像(h−v座標)上の校正点Qの位置を基準として、キャプチャ領域R1が設定される。本実施形態では、上述したように2つのマーカ2が用いられる。ここでは、それらの内の一方である第1マーカ2aの校正点Qを基準として、まず、キャプチャ領域R1が設定される。キャプチャ領域R1は、本発明の第1領域に相当する。
カメラ1の回転方向のずれは、3次元直交座標のそれぞれの軸を回転軸とする、ロール、チルト、パンの3方向において発生する可能性がある。そこで、カメラ1の光軸が設計値通りの方向を向いている場合に対して、それぞれ、±3度のずれが発生しても、校正点Qを含む市松模様の境界線H1及びV1が必ず含まれるように、キャプチャ領域R1が設定される。第1領域設定11は、撮影画像IM上において第1マーカ2aの校正点Q(第1校正点)が含まれるようにキャプチャ領域R1を設定する。
キャプチャ領域R1が設定されると、第1境界線検出部12は、当該キャプチャ領域R1内において、市松模様の十字の境界線の内の一方の境界線である第1境界線V1を検出する。第1境界線V1は、2つのマーカ2が並ぶ方向に対して交差する方向、本例では撮影画像IMのv軸方向に沿って延びる境界線である。しかし、第1境界線として、2つのマーカ2が並ぶ方向に沿う方向、本例では撮影画像IMのh軸方向に沿って延びる境界線h1であることを妨げるものではない。本実施形態においては、図1に示すように、車幅方向に2つのマーカ2が並んで配置されているので、車両100の進行方向の中心軸に沿った方向に延びる境界線が第1境界線V1として検出される。
第1境界線検出部12は、キャプチャ領域R1内において第1境界線V1を検出する。図5は、キャプチャ領域R1内において第1境界線V1を検出する原理を示す説明図である。第1境界線検出部12は、例えば、特開2008−131250号公報(特許文献1)等に記載された公知のエッジ検出アルゴリズム及び直線認識アルゴリズムを利用して、第1境界線V1を検出することができる。ここで、第1境界線V1は、図5において縦方向に延びる直線である。従って、第1境界線検出部12は、全ての方向のエッジ検出を試みることなく、図5中の破線矢印方向、及び概ねこの矢印に対して45度方向のエッジを検出すれば足りる。その結果、第1境界線V1を検出するための演算時間が大幅に短縮される。
本実施形態においては、上述したようにマーカ2は有色の指標である。従って、さらに以下に説明するアルゴリズムを適用すると、環境光の影響に対する耐性も強くなる。このアルゴリズムを実施するために、第1境界線検出部12は、不図示の色差変換部と、閾値設定部と、色領域判定部と、境界検出部とを含んでいる。これらの各機能部は、後述する第1交差境界線検出部14、第2境界線検出部22、第2交差境界線検出部24にも含まれる。
色差変換部は、RGB画像データとしてフレームメモリ3eに展開されている撮影画像IMのRGB画素値を演算して青色成分値と赤色成分値と輝度値を求めて色差画像データを生成する。この変換には、RGB表色系からYCbCr表色系への変換で用いられている、例えば次式を利用することができる。
Y=0.299×R+ 0.587×G+ 0.114×B
Cb=0.564×(B − Y)
Cr=0.713×(R − Y)
ここで、Y:輝度値、Cb:青色成分値、Cr:赤色成分値、R:R画素値、G:G画素値、B:B画素値である。この式からの理解できるように、第1の色成分値や第2の色成分値、例えば青色成分値:Cb、赤色成分値:Cr は撮影画像の輝度(明るさ)に応じて変化するものである。
閾値設定部は、色差変換部によって生成された色差画像データに含まれている輝度値(Y)に基づいて、対象画素(対象領域)が赤色であるかまたは青色であるかを判定するための判定条件としての特定色検出閾値を設定する。YCbCr表色系における青色成分値や赤色成分値には輝度値の影響が入っており、撮影画像IMが明るいほどその成分値が大きくなり、画像が暗いほどその成分値が小さくなる。図6には、ターゲット2を含む色差画像を横方向に走査した際の、青色成分値:Cbと赤色成分値:Crの変動の様子が示されている。図6(a)は明るい環境下で取得された撮影画像IMに基づくもので、その輝度値:Yの値は相対的に高くなり、青色成分値:Cbと赤色成分値:Crのレベルも相対的に高くなっている。図6(b)は暗い環境下で取得された撮影画像IMに基づくもので、その輝度値:Yの値は相対的に低くなり、その輝度値:Yの値は相対的に低くなっている。従って、色差画像データからターゲット2の青色領域または赤色領域を精度よく検出するためには、図6(a)に示すように輝度値が高い場合には、その検出条件としての閾値(THb、THr)のレベルを相対的に高くするとよい。逆に、図6(b)に示すように輝度値が低い場合には、その検出条件としての閾値のレベルを相対的に低くするとよい。
このように画像の明るさ(輝度レベル)に応じて動的に閾値レベルを変動させるための好適な方法の1つとして、図7で模式的に示しているように、撮影画像IMにおける全画素の判定対象となる色成分値の平均値:VA_avgと、撮影画像における全画素のうち判定対象となる色成分値が上位レベルに属する画素(例えば最大色成分値の95%以上の色成分値を有する画素)の色成分値の色成分対応赤領域に対応する上位レベルの平均値:VH_avgと、それらの差分値:ΔV_avg(=VH_avg−VA_avg)とから、撮影画像の画素が特定色領域(ここでは青色または赤色)のいずれかに属すると判定するための特定色閾値:TH(THb、THr)を次式で求めことができる。
TH=VA_avg + K×ΔV_avg
ここで、Kは一定値であり、予め実験的に求められた値である。
このようにして算定された閾値:THは、撮影画像における輝度成分を含んだCb:青色成分値ないしはCr:赤色成分値をパラメータとする関数によって導出されているので、撮影画像における輝度レベルが高いと大きくなり、輝度レベルが低いと小さくなる。なお、この閾値を求める演算処理を簡単化するためには、青色の閾値:THbまたは赤色の閾値:THrの一方を求め、これを他方の閾値とするような閾値の共通化を行うとよい。
撮影画像の明るさ(輝度レベル)に応じて動的に閾値レベルを変動させる方法は、上述したもの以外に種々の演算方法が考えられるが、上位概念的には次のように説明することができる。例えば、青領域判定のための閾値:THbは、Y:撮影画像の輝度または色差情報の輝度値の統計学的(平均値、中央値など)数値:f(Y)とCb:青色成分値の統計学的数値:f(Cb)とのをパラメータとする以下の関数:Fbで求めることができる。そして、赤領域判定のための閾値:THrは、Y:撮影画像の輝度または色差情報の輝度値の統計学的数値:f(Y)とCb:赤色成分値の統計学的数値:f(Cr)とのをパラメータとする以下の関数:Frで求めることができる。
THb=Fb(f(Y),f(Cb))
THr=Fr(f(Y),f(Cr))
なお、ここでは、青領域判定のための閾値:THbと赤領域判定のための閾値:THrの2つの閾値を求めたが、一方の閾値を兼用して使用することも可能である。
色領域判定部は、閾値設定部によって動的に、つまり撮影画像毎に、設定された閾値を用いて、ターゲット2を含む色差画像を順次走査し、青色領域と赤色領域とを判定する。その際、青色領域を判定するための判定条件として、青色成分値が閾値を上回ることと赤色成分値が閾値を下回ることとをAND条件にするとよい。同様に、赤色領域を判定するための判定条件として、赤色成分値が閾値を上回ることと青色成分値が閾値を下回ることとをAND条件にするとよい。つまり、色差信号では青色成分値と赤色成分値とが対極関係にあるため、その差分を利用することでより正確な青色領域判定が可能となるからである。しかしながら、本発明では、青色領域と赤色領域とを判定する際に、一方の色成分値が閾値を上回ることと他方の色成分値が閾値を下回ることとをAND条件にすることに限定されているわけではない。青色領域を判定するための判定条件として、青色成分値が閾値を上回ることだけを採用しても良いし、赤色領域を判定するための判定条件として、赤色成分値が閾値を上回ることだけを採用しても良い。この手法で重要な点は、輝度情報を用いて特定色領域の判定条件を変更することである。
このようにして第1境界線V1が検出されると、次に、第1絞り込み領域設定部13は、第1境界線V1の撮影画像IM上の座標値に基づいて、キャプチャ領域R1を絞り込んで、キャプチャ領域R1よりも狭い絞り込み領域S1を設定する。この絞り込み領域S1は、本発明の第1絞り込み領域に相当する。図8は、キャプチャ領域R1から絞り込み領域S1を設定する原理を示す説明図である。
図5に示すように、第1境界線V1は、始点V1sと終点V1eとを結ぶ線分である。尚、始点及び終点の呼称は便宜的なものであり、何れが始点及び終点であってもよい。第1マーカ2aの校正点Qは、第1境界線V1のどこかに含まれているはずである。第1交差境界線H1は、第1境界線V1のどこかで交差するので、第1領域R1における始点V1sと終点V1eとのv座標の範囲内に絞り込み領域S1が設定される。また、第1交差境界線H1の線分の長さもマーカ2の仕様や、シミュレーション結果によって一定の画素数内に収まる。そこで、始点V1s及び終点V1eのh座標からそれぞれ外側に向けて所定の画素数A及びBの範囲に、それぞれ余裕画素数M1及びM2を加えた範囲が絞り込み領域S1として設定される。尚、所定の画素数A及びBは同じ画素数であってよく、余裕画素数M1及びM2が同じ画素数であってよい。
第1交差境界線検出部14は、絞り込み領域S1内において第1交差境界線H1を検出する。第1交差境界線検出部14は、第1境界線検出部12と同様に、公知のエッジ検出アルゴリズム及び直線認識アルゴリズムを利用して、第1交差境界線H1を検出する。また、マーカ2は有色の指標であるから、上述した色差変換処理を伴うアルゴリズムも適用される。
ここで、第1交差境界線H1は、図8において横方向に延びる直線である。従って、第1交差境界線検出部14は、全ての方向のエッジ検出を試みることなく、図示矢印方向、及び概ねこの矢印に対して45度方向のエッジを検出すれば足りる。その結果、第1交差境界線H1を検出するための演算時間が大幅に短縮される。また、絞り込み領域S1はキャプチャ領域R1に対して、大幅に絞り込まれた領域であるから、エッジ検出アルゴリズムを用いて走査される画素数も大幅に少なくなっており、さらに演算時間が短縮される。また、キャプチャ領域R1内において、第1交差境界線H1と同じような直線Nが存在したとしても、それが第1絞り込み領域S1の外側であれば検出されない。従って、走査領域を狭くすることによって、ノイズ耐性も向上する。
第1校正点検出部15は、検出された第1境界線V1と第1交差境界線H1とに基づいて、その交点を第1校正点Q1として検出する。図9は、校正点Qを検出する原理を示す説明図である。符号H1s及びH1eは、それぞれ検出された第1交差境界線H1の始点と終点とを示す。2つの直線V1及びH1が検出されていれば、簡単な幾何学演算により、第1校正点Q1は容易に演算することができる。
第2領域設定部21は、第1校正点Q1の座標値に基づいて第2マーカ2bの校正点Qを検出するためのキャプチャ領域R2(第2領域)を設定する機能部である。図10は、別のマーカに対応するキャプチャ領域の設定原理を示す説明図である。ここでは、先に検出された第1校正点Q1を基準として、最大左右幅(h方向幅)が設定される。具体的には、校正点Q1のh座標に対して画素数C離れた座標と、画素数D離れた座標とで挟まれた範囲の外側にそれぞれ余裕分の画素数M3及びM4を加味した範囲がh方向の領域として設定される。画素数C、D、M3、M4は、マーカ2の仕様やシミュレーション結果に応じて定められる。余裕分の画素数M3及びM4は同じ画素数であってよい。また、縦方向(v方向)については、h方向に±3度ずれた場合を考慮して領域が設定される。v方向に関しては、概ね第1領域R1のv方向の画素数と同じ画素数となる。第2領域R2は、検出された第1校正点Q1に基づいて設定されるので、特にh方向の幅において第1領域R1よりも絞り込まれた領域となる。
第2境界線検出部22は、キャプチャ領域R2において第2境界線V2を検出する機能部である。第2境界線検出部22は、第1境界線検出部12と同様に公知のエッジ検出アルゴリズム、直線認識アルゴリズム、及び上述した色差変換処理を伴うアルゴリズムを利用して、第2境界線V2を検出する。上述したように、第2領域R2は、検出された第1校正点Q1に基づいて設定されるので、第1領域R1よりも絞り込まれた狭い領域である。従って、第2境界線V2を検出するための演算時間は、第1境界線V1を検出するための演算時間に比べて短縮される。
次に、第2絞り込み領域設定部23は、第2境界線V2の撮影画像IM上の座標値に基づいて、キャプチャ領域R2を絞り込んで、キャプチャ領域R2よりもさらに狭い絞り込み領域S2を設定する。この絞り込み領域S2は、本発明の第2絞り込み領域に相当する。図11は、キャプチャ領域R2と絞り込み領域S2との関係を示す説明図である。上述した第1絞り込み領域S1への絞り込みと同様に、図11に示すように第2絞り込み領域S2へとキャプチャ領域R2が絞り込まれる。
第2交差境界線検出部24は、絞り込み領域S2内において第2交差境界線H2を検出する。第2交差境界線検出部24は、第1交差境界線検出部14と同様に、公知のエッジ検出アルゴリズム、直線認識アルゴリズム、及び上述した色差変換処理を伴うアルゴリズムを利用して、第2交差境界線H2を検出する。絞り込み領域S2はキャプチャ領域R2に対して、大幅に絞り込まれた領域であるから、エッジ検出アルゴリズムを用いて走査される画素数も大幅に少なくなっており、演算時間が短縮される。また、キャプチャ領域R2内において、第2交差境界線H2と同じような直線が存在したとしても、それが第2絞り込み領域S2の外側であれば検出されない。従って、走査領域を狭くすることによって、ノイズ耐性も向上する。
第2校正点検出部25は、検出された第2境界線V2と第1交差境界線H2とに基づいて、その交点を第2校正点Q2として検出する。第1校正点Q1と同様、図11に示すように、2つの直線が検出されていれば、簡単な幾何学演算により、第2校正点Q2は容易に演算される。
校正演算部31は、校正点Q(Q1及びQ2)の空間上の配置位置を示すワールド座標系(基準座標系)における座標と、撮影画像IM上において検出された校正点Q(Q1及びQ2)のカメラ座標系における座標とに基づいて、カメラ1の回転量を演算してカメラ1を校正する。例えば、求められた回転量に基づいて回転ベクトルを求め、当該回転ベクトル又はその逆ベクトルを用いて、撮影画像IMが補正される。補正された画像は、カメラ1が設計値通りに設置された場合と同様の画像となる。補正された後の画像は、画像出力部4を介して出力され、例えば、車両100に搭載されたナビゲーションシステムのディスプレイ等に表示される。回転量や回転ベクトルの演算方法などは、特開2008−131250公報等に記載されたような公知の手法を用いて実施することができるのでここでは詳細な説明を省略する。
本発明の車載カメラの校正装置は、車両の生産工程や修理工程において用いられる。このような生産工程を経て生産される車両、修理工程を経てメンテナンスされる車両は、例えば、車両の後方を撮影するバックカメラを有し、その撮影画像をナビゲーションシステム等のディスプレイに表示させるバックモニタシステムなどの機能を備えたマルチメディアシステムを有している。ここで、マルチメディアシステムとは、オーディオビジュアル機能やナビゲーション機能などの複合的な機能を備えたシステムである。このマルチメディアシステムは、例えば、バックカメラの撮影画像を利用して画像処理を実施し、駐車支援を実行する駐車支援システムを備えることができる。バックモニタシステムや、駐車支援システムにおいて、車載カメラが精度良く校正されていることは非常に重要である。そして、車載カメラが搭載される車両が増加している今日では、効率的に車載カメラを校正することが、車両の生産性を高める上でも非常に重要である。本発明によれば、効率的に且つ正確に校正点の検出と位置算定を行うことが可能な車載カメラの校正装置を提供することが可能となる。
〔別実施形態1〕
上記実施形態では、第1校正点Q1に基づいて第2領域R2を設定する例を示した。しかし、第1校正点Q1を検出する前であっても、第1境界線V1に基づいて第2領域R2を設定することが可能であり、そのように構成されていてもよい。この場合には第1境界線V1は、マーカ2の市松模様の境界線の内、2つのマーカ2が並ぶ方向に対して交差する方向、即ちv方向に沿った方向の境界線であることが好ましい。v方向に沿った方向の振れ幅が小さくなり、第2領域R2が良好に絞り込まれるからである。以下、第1境界線V1に基づいて第2領域R2を設定する原理を示す図12を利用して説明する。尚、2つのマーカ2が並ぶ方向に沿う方向、即ちh方向に沿った方向の境界線に基づいて第2領域R2を設定することも可能である。上述したように、境界線V1及びH1は、始点V1s及びH1s、終点V1e及びH1eとがほぼ特定される。従って、h方向に沿った方向の境界線であっても、始点及び終点の座標値に基づいて第2領域R2を設定することが可能である。
第2のマーカ2bに関する第2領域設定部21は、2つのマーカ2が並ぶ方向に直交する方向である、第1のマーカ2aの第1境界線V1を基準として、最大左右幅(h方向幅)を設定する。第1境界線V1の始点V1s及び終点V1eを基準として、最大左右幅(h方向幅)が設定される。具体的には、始点V1sのh座標に対して画素数C離れた座標と、始点V1eのh座標に対して画素数D離れた座標とで挟まれた範囲の外側にそれぞれ余裕分の画素数M3及びM4を加味した範囲がh方向の領域として設定される。画素数C、D、M3、M4は、マーカ2の仕様やシミュレーション結果に応じて定められる。余裕分の画素数M3及びM4は同じ画素数であってよい。
また、縦方向(v方向)については、始点V1sのv座標に対して画素数E離れた座標と、始点V1eのv座標に対して画素数F離れた座標とで挟まれた範囲の外側にそれぞれ余裕分の画素数M5及びM6を加味した範囲がv方向の領域として設定される。画素数E、F、M5、M6は、マーカ2の仕様やシミュレーション結果に応じて定められる。余裕分の画素数M5及びM6は同じ画素数であってよい。
〔別実施形態2〕
上記、実施形態においては、第1絞り込み領域設定部13及び第2絞り込み領域設定部23を有して、キャプチャ領域(第1領域R1及び第2領域R2)をさらに絞り込んだ上で、第1交差境界線H1及び第2交差境界線H2を検出する例を示した。しかし、キャプチャ領域R1及びR2をさらに絞り込むことなく、第1交差境界線H1及び第2交差境界線H2を検出しても勿論構わない。
以上、本発明によって、複数の色の組み合わせパターンからなる校正指標を環境光の影響下で撮影して得られた撮影画像データから、効率的に且つ正確に校正点の検出と位置算定を行うことが可能な車載カメラの校正装置を提供することが可能となる。
校正用のマーカと車両との配置関係の一例を示す説明図 校正用のマーカの一例を示す説明図 本発明の車載カメラの校正装置の構成を模式的に示すブロック図 キャプチャ領域の設定原理を示す説明図 キャプチャ領域内において第1境界線を検出する原理を示す説明図 マーカを含む色差画像を横方向に走査した際の、青色成分値:Cbと赤色成分値:Crの変動の様子を示す説明図 YCbCr表色系での撮影画像に対する捜査結果を示すグラフ キャプチャ領域から絞り込み領域を設定する原理を示す説明図 校正点を検出する原理を示す説明図 別のマーカに対応するキャプチャ領域の設定原理を示す説明図 キャプチャ領域と絞り込み領域との関係を示す説明図である 第1境界線に基づいて第2領域を設定する原理を示す説明図
符号の説明
1:カメラ(車載カメラ)
2:マーカ(校正指標)
3:画像受け取り部
11:第1領域設定部
12:第1境界線検出部
13:第1絞り込み領域設定部
14:第1交差境界線検出部
15:第1校正点検出部
21:第2領域設定部
22:第2境界線検出部
23:第2絞り込み領域設定部
24:第2交差境界線検出部
25:第2校正点検出部
31:校正演算部
H1:第1交差境界線
H2:第2交差境界線
IM:撮影画像
Q、Q1、Q2:校正点
Q1:第1校正点
Q2:第2校正点
R1:第1領域
R2:第2領域
S1:第1絞り込み領域
S2:第2絞り込み領域
V1:第1境界線
V2:第2境界線

Claims (3)

  1. 少なくとも異なる2箇所に配置され、第1色と第2色との格子模様の境界線の交差点を校正点とする校正指標を撮影範囲内に含む車載カメラによって撮影された撮影画像を受け取る画像受け取り部と、
    前記撮影画像上において、前記校正点の内の1つである第1校正点が含まれる第1領域を設定する第1領域設定部と、
    前記第1領域において、前記校正指標の格子模様の境界線の内の1つである第1境界線を検出する第1境界線検出部と、
    前記第1領域内において、前記第1境界線に交差する第1交差境界線を検出する第1交差境界線検出部と、
    検出された前記第1境界線及び前記第1交差境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、それらの交差点の座標を前記第1校正点として検出する第1校正点検出部と、
    検出された前記第1校正点の前記撮影画像上の座標値に基づいて、前記第1校正点とは異なる第2校正点が含まれる第2領域を、前記撮影画像上において前記第1領域よりも狭い範囲として設定する第2領域設定部と、
    前記第2領域において、前記校正指標の格子模様の境界線の内の1つである第2境界線を検出する第2境界線検出部と、
    前記第2領域内において、前記第2境界線に交差する第2交差境界線を検出する第2交差境界線検出部と、
    検出された前記第2境界線及び前記第2交差境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、それらの交差点の座標を前記第2校正点として検出する第2校正点検出部と、
    前記第1校正点、前記第2校正点の空間上の配置位置を示す基準座標系における座標と、前記撮影画像上において検出された前記第1校正点、前記第2校正点のカメラ座標系における座標とに基づいて、前記車載カメラを校正する校正演算部と、を備える車載カメラの校正装置。
  2. 少なくとも異なる2箇所に配置され、第1色と第2色との格子模様の境界線の交差点を校正点とする校正指標を撮影範囲内に含む車載カメラによって撮影された撮影画像を受け取る画像受け取り部と、
    前記撮影画像上において、前記校正点の内の1つである第1校正点が含まれる第1領域を設定する第1領域設定部と、
    前記第1領域において前記校正指標の格子模様の境界線の内の1つである第1境界線を検出する第1境界線検出部と、
    検出された前記第1境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、前記撮影画像上において、前記第1校正点とは異なる第2校正点が含まれる第2領域を前記第1領域よりも狭い範囲として設定する第2領域設定部と、
    前記第1領域内において、前記第1境界線に交差する第1交差境界線を検出する第1交差境界線検出部と、
    前記第2領域において前記校正指標の格子模様の境界線の内の1つである第2境界線を検出する第2境界線検出部と、
    前記第2領域内において、前記第2境界線に交差する第2交差境界線を検出する第2交差境界線検出部と、
    検出された前記第1境界線及び前記第1交差境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、それらの交差点の座標を前記第1校正点として検出する第1校正点検出部と、
    検出された前記第2境界線及び前記第2交差境界線の前記撮影画像上の座標に基づいて、それらの交差点の座標を前記第2校正点として検出する第2校正点検出部と、
    前記第1校正点、前記第2校正点の空間上の配置位置を示す基準座標系における座標と、前記撮影画像上において検出された前記第1校正点、前記第2校正点のカメラ座標系における座標とに基づいて、前記車載カメラを校正する校正演算部と、を備える車載カメラの校正装置。
  3. 検出された前記第1境界線の前記撮影画像上の座標値に基づいて、前記第1領域内において前記第1領域よりも狭い第1絞り込み領域を設定する第1絞り込み領域設定部と、
    検出された前記第2境界線の前記撮影画像上の座標値に基づいて、前記第2領域内において前記第2領域よりも狭い第2絞り込み領域を設定する第2絞り込み領域設定部と、をさらに備え、
    前記第1交差境界線検出部は、前記第1絞り込み領域内において前記第1交差境界線を検出し、
    前記第2交差境界線検出部は、前記第2絞り込み領域内において前記第12交差境界線を検出する、請求項1又は2に記載の車載カメラの校正装置。
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