JP6202356B2 - 画像処理装置及び方法、並びに撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステレオカメラの撮像画像を処理する画像処理装置及び方法、並びに、該画像処理装置を備えた撮像装置に関する。
近年、2つ1組の左右カメラからなるステレオカメラを自動車などの移動体に搭載して、該ステレオカメラにて移動体前方等を撮影し、該撮影したステレオ画像から対象物までの距離を測定し、その測定結果に応じて衝突防止のために運転者に警告を行ったり、車間距離維持のためにブレーキ、ステアリングなどの制御を行う運転支援システムが実用化されている。
このような運転支援システムでは、ステレオカメラを構成する左右カメラで同一対象物を撮影して得られたステレオ画像の一方を基準画像、他方を参照画像として、ブロックマッチングによる対応点探索を行って対応点の位置ずれ(視差)を検出し、三角測量の原理により対象物までの距離を計算している。
ところで、ステレオカメラを構成する左右カメラの撮像面(センサ)が相対的に傾いていると、これら左右カメラで撮像された画像間には縦横のずれが生じ、画像も相対的に歪んだものとなり、正しく視差を検出することができない。正しく視差が検出されないと、測距精度が低下し、運転支援システムの信頼性や安全性が損なわれてしまう。そのため、視差検出に先立って、左右カメラで撮像された画像間の縦横のずれを補正する必要がある。
例えば、特許文献1には、ステレオカメラを構成する2つのカメラのレンズ焦点距離の不揃いやレンズ歪み等に起因する視差検出誤差を補正する技術が記載されているが、2つのカメラの撮像面(センサ)の相対的な傾きに起因する画像間の縦横のズレを補正することは考慮されていない。
従来、ステレオカメラを構成する左右カメラの撮像面(センサ)が相対的に傾いている場合、これら左右カメラで撮像されたそれぞれの画像について、理想の撮像位置に対する実際の撮像位置のずれを調べ、それぞれずれを補正していた。また、縦ずれを補正するには縦ずれを、横ずれを補正するには横ずれを、それぞれ調べる必要があった。
本発明の課題は、ステレオカメラを構成する左右カメラで撮像されたそれぞれの画像について、理想の撮像位置に対する実際の撮像位置のずれを調べることなく、また、縦横両方のずれを調べることなく、左右カメラの撮像面(センサ)が相対的に傾いていることに起因する画像間の縦横のズレを補正することにある。
本発明は、ステレオカメラを構成する左右カメラで撮像された撮像画像を処理する画像処理装置であって、前記左右カメラの撮像画像における2組以上の特徴点の組ごとに対応する2つ以上の相対的な縦ずれを検出する縦ずれ検出手段と、出された前記2つ以上の相対的な縦ずれから、前記左右カメラの撮像面の横方向軸まわりにおける相対的な傾き角を算出する傾き角算出手段と、前記算出された傾き角に応じて、前記左右カメラの撮像画像の相対的な縦ずれ及び横ずれを補正する縦横ずれ補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ステレオカメラを構成する左右カメラの撮像面の相対的な傾きに起因する画像内の縦横のずれを、縦ずれを検出するだけで補正することが可能になる。
本発明の一実施形態に係るハードウエア構成図である。 本発明の一実施形態に係る機能ブロック図である。 左右カメラの撮像面の相対的な傾きを示す図である。 左右カメラの撮像画像を示す図である。 左右カメラの撮像画像の縦ずれ検出の具体例を示す図である。 傾き角の算出を説明する図である。 平面から平面への透視変換を説明する図である。 平面と平面上の座標系の指定を説明する図である。 透視変換の手順を説明する図である。 左右カメラの撮像面を三次元空間の座標系で定義した図である。 縦横ずれ補正処理の具体例を示した図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の画像処理装置及び撮像装置を実現するための一実施形態のハードウエア構成図である。図1において、CPU10、ROM20、RAM30、カメラインタフェース回路(カメラI/F)40、画像メモリ50等は、互いにバス60で接続されている。また、カメラI/F40にはステレオカメラ70が接続されている。
CPU10は、全体の動作を制御すると共に、種々の処理を実行する。本発明に関して云えば、ステレオカメラ70を構成する左右カメラ71,72の撮像面(センサ)が相対的に傾いていることは起因する画像間のずれを補正する処理を実行する。ROM20は、CPU10で実行するプログラムや各種パラメータ等を格納している。RAM30は作業用メモリであり、CPU10で実行するプログラムがROM20から読み出されて格納されたり、CPU10での処理途中のデータ等が格納される。
ステレオカメラ70を構成する左カメラ71と右カメラ72は、両者の光軸が平行に所定の間隔(基線長)で配置され、CPU10の制御下で互いに同期して動作して、それぞれ異なる視点から被写体を撮影し、その光学像をアナログ電気信号に変換し、更にデジタル信号に変換して画像データとして出力する。画像データは、例えば8ビット/画素からなる。
カメラI/F40は、CPU10の制御下で、ステレオカメラ70を構成する左カメラ71と右カメラ72から出力される画像データを取り込んで画像メモリ50へ転送する。画像メモリ50は、カメラI/F40から転送された左右カメラ71,72の画像データを保持する。さらに、画像メモリ50は、CPU10での処理後の画像データも保持する。
図2は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。本画像処理装置は、縦ずれ検出部110、傾き角算出部120、縦横ずれ補正部130からなる。実際には、図1のCPU10がROM20に保持されたプログムをRAM30に読み出して実行することで、図2の各部の処理機能が実現される。なお、本発明の画像処理方法は、図2の各部をステップと読み替えればよい。
以下、図2の各部110〜130の処理動作を説明する。なお、画像データは単に画像と略称する。また、以下では、左カメラ71の撮像画像を基準として、それに右カメラ72の撮像画像を合わせるとするが、逆でもよい。
縦ずれ検出部110は、左カメラ71の撮像画像101及び右カメラ72の撮像画像102を入力して、該撮像画像101,102の相対的な縦ずれを検出する。
図3は、撮像装置をピンホールカメラと仮定し、左右カメラ71,72の撮像面(センサ)の相対的な傾きの関係を示した図である。便宜上、図3では、左カメラ71は撮像面に傾きがなく(撮像面が光軸と直交)、右カメラ72が、撮像面に傾きがあると想定している。左右カメラ71,72の撮像面の相対的な傾きは、角度φで示される。
図3に示すように、左カメラ71は撮像面に傾きが無く(撮像面が光軸と直交)、右カメラ72が、その撮像面が光軸と直交する面から傾いている場合、左右カメラ71,72の撮像画像101,102は、図4のようになる。便宜上、被写体は矩形図形とする。すなわち、左カメラ71の撮像画像101は被写体と同じ矩形となるが、右カメラ72の撮像画像102は台形の形に歪み、しかも、傾きがない場合の理想位置から縦横にずれる。ここで、縦方向のずれa,bが傾き角φに関係する。逆に、縦方向のずれa,bが分かれば、傾き角φが求まる。傾き角φが分かれば、右カメラ72の撮像画像も補正可能である。すなわち、図4(b)の点線で示す矩形に戻すことができ、図4(a)の左カメラ11の撮像画像101の矩形とは、被写体からの距離に応じた差分だけ横方向にずれた画像とすることができる。
縦ずれ検出部110では、左右カメラ71,72の撮像画像101,102について、一方を基準画像(ここでは、撮像画像101)他方を参照画像(撮像画像102)として、基準画像から特徴点を抽出し、周知のブロックマッチング手法等により、参照画像から同一特徴点を探索し、基準画像の特徴点と参照画像の同一特徴点の位置関係から、撮像画像101,102の相対的な縦ずれを検出する。
図5は、縦ずれ検出の具体的イメージを示した図である。すなわち、図5では、左右カメラ71,72で前方車両を撮像するとし、左カメラ71の撮像画像101、右カメラ72の撮像画像102から前方車両の右上角m,m’及び左テールランプ位置n,n’を特徴点として抽出して、縦ずれa,bを検出する。
傾き角算出部120は、縦ずれ検出部110で検出された縦ずれから、左右カメラ71,72の撮像面(センサ)の相対的傾き角φを算出する。
ここで、左右カメラ71,72の撮像面(センサ)の相対的な傾きの関係が、図3の如くとする。この場合、図6から次式(1),(2)が成立する。
h’=h×cos(θ)÷cos(θ+φ) (1)
h”=h×cos(θ)÷cos(θ−φ) (2)
ここで、θ=arctan(h/f)である。
すなわち、h,h’,h”,θが分かれば、左右カメラ71,72の撮像面(センサ)の相対的な傾き角φが求まる。hとh’とhとh”の差が縦ずれa,bである。
傾き角算出部120では、縦ずれ検出部110で検出された縦ずれの値により、式(1)あるいは式(2)のいずれかを適用して、左右カメラ71,72の撮像面(センサ)の相対的な傾き角φを計算する。なお、式(1)あるいは(2)のいずれを適用するかは任意である。いずれの式を適用しても、結果は同じである。
縦横ずれ補正部130は、傾き角算出部120で求まった傾き角φをもとに、あらかじめ導出しておいたずれ補正式(座標変換式)を用いて、参照画像(ここでは、右カメラ72の撮像画像)について縦ずれ及び横ずれを補正する。ずれ補正式(座標変換式)は、左右カメラ71,72の撮像面の相対的な傾き角と、縦ずれ補正値及び横ずれ補正値との関係を表わした式であり、例えば、非特許文献1に記載の透視変換(射影変換)の手法を適用して以下のようにして導出される。
図7に示すように、3次元空間内のある点(E)を投影中心として、ひとつの平面(Π0)上の点(P)を、別の平面(Π1)上の点(Q)へ投影する透視変換を考える。まず、3次元空間内での投影中心と二つの平面、および二つの平面上での座標系が与えられた時に、平面Π上の2次元空間R上の座標(s0,t0)から、平面Π1上の2次元空間R1上の座標(s1,t1)への透視変換行列を決定する手順を説明する。なお、斉次座標、射影空間内の平面などの概念は非特許文献1を参照する。また、非特許文献1に倣い行ベクトルの斉次座標表現を用いる。
3次元空間内の平面は、参照点(p)と法線ベクトル(n)で指定する。点p=(p,p,p)を含み、ベクトルn=(n,n,n)を法線とする平面方程式は、
(x−p)+n(y−p)+n(z−p)=0 (3)
であり、この平面の斉次座標は、
[μ0123]=[nx,,n,−n−n−n
(4)
となる。
この平面上の座標系は、参照点pと、互いに直交する平面上の二つの単位ベクトルu,vにより指定する。つまり、平面上で点pを原点、uに向きを横(s)方向、vを縦(t)方向とする。
このように、参照点:p、法線ベクトル:n、縦横方向単位ベクトル:u,vにより、3次元空間中の平面、および平面上の座標系が指定できる。図8はこれを示したものである。
目的とする変換は、元の2次元空間(R)上の座標から、変換先の2次元空間(R)の座標への変換であるが、これを図9に示すように、3段階に分けて考える。
まず、2次元空間Rの2次元座標(s0,t0)から、3次元空間内の平面Π上の3次元座標(x0,y0,z0)へ変換する(ステップ1)。これを斉次座標表現で3×4行列:Aで表す。
この変換は、平面Π0とその上の座標系だけによって決まる。平面Π0の参照点をp0=[p0x,p0y,p0z]、縦横単位ベクトルをu0=[u0x,u0y,u0z],v=[v0x,v0y,v0z]とすると、行列Aは、
Figure 0006202356
となる。
次に、3次元空間内の(平面Π上の)3次元座標(x0,y0,z0)から、同じ3次元空間内の平面Π上の3次元座標(x1,y1,z1)への、Eを投影中心とした透視変換を行う(ステップ2)。これを4×4行列:Bで表す。
行列Bは、投影中心(E)と、投影先平面(Π1)から決まる(行列Bは3次元空間内の全ての点から平面Π1への投影を表すので、Π0は関係しない)。
投影中心Eと平面Π1をそれぞれ斉次座標表現で、e=[e1,e2,e3,e4],μ=[μ1,μ2,μ3,μ4]とすると、投影行列Bは、
Figure 0006202356
と書ける。ただし、(x・y)はベクトルxとyの通常の内積を表す。
次に、3次元空間内の平面Π上の3次元座標(x1,y1,z1)から2次元空間Rの2次元座標(s1,t1)へ変換を行う(ステップ3)。これを4×3行列:Cで表す。
行列Cは、平面Π1についてのステップ1の変換の逆変換と考えられる。まず、平面Π1について、Cと逆方向の変換を表す行列A1を考える。これは平面Π1の参照点と縦横単位ベクトルを使って、
Figure 0006202356
と書ける。
求める行列Cは、このA1の一般化右逆行列、
Figure 0006202356
として求められる。
最終的に求める[s0,t0]から[s1,t1]への透視変換を表す3×3行列:Mは、単純に行列A,B,Cの積をとれば求められる(座標が列ベクトルなので右から順にかける)。すなわち、
M=ABC (10)
として求められる。
さて、図3に示した左右カメラ71,72の撮像面(センサ)を3次元空間の座標系XYZ上で重ねた場合、図10のように表わすことができる。ここで、平面Π1が左カメラ71の撮像面101、平面Π0が右カメラ72の撮像面102である。右カメラ72の撮像画像の縦ずれ及び横ずれを補正することは、透視変換では、平面Π0上の2次元空間R0上の座標[s0,t0]を平面Π1上の2次元空間R1上の座標[s1,t1]に変換することに相当する。
透視変換に必要なパラメータは、
(1)投影中心点E(x,y,z)
(2)Π0における参照点p0(x,y,z)
(3)Π1における参照点p1(x,y,z)
(4)Π1の横方向を表すベクトルu1(x,y,z)
(5)Π1の縦方向を表すベクトルv1(x,y,z)
(6)Π0の横方向を表すベクトルu0(x,y,z)
(7)Π0の縦方向を表すベクトルv0(x,y,z)
である。
図10で、投影中心点Eは(0,0,10)である。また、Π0およびΠ1における参照点は両平面の中心で共通点であり、p0=p1=(0,0,0)である。
Π1はz=0の平面とし、センサ上向きをY軸の正方向、センサ右向きをX軸の正方向と定めることで、Π1の横方向を表わすベクトルとΠ1の縦方向を表わすベクトルは、u1=(1,0,0)、v1=(0,1,0)となる。Π1の横方向を表すベクトルは、X軸回転であれば、Π0の横方向と一致する。したがって、u0=u1=(1,0,0)となる。
Π0の縦方向を表すベクトルは、X軸まわりのセンサ回転量φに依存する。Π0の縦方向は、図10に示す太線のベクトル方向である。したがって、v0=(0,cos(φ),-sin(φ))となる。
以上のように、(1)〜(7)のパラメータ値が決まると、式(10)の変換行列M=ABCは以下のように求まる。なお、ここではΠ0からΠ1への変換を考えるので、先の変換(Π1からΠ0への変換)とは逆の変換となっている。
Figure 0006202356
投影中心点E=[0 0 10]の斉次座標表現e=[0 0 10 1]、平面Π1の斉次座標表現μ=[0 0 1 0]であることから、
Figure 0006202356
Figure 0006202356
Figure 0006202356
Figure 0006202356
よって、
Figure 0006202356
以上より、
Figure 0006202356
となる。
この変換行列Mを使って、Π0上の点(x0,y0)(斉次表現では(x0,y0,1))からΠ1上の点(x1,y1)(斉次表現では(x1,y1,1))への変換は、以下のように計算される。
Figure 0006202356
ここで斉次表現ではない2次元平面上の座標に変換するため、w1=1となるように全体を割る、つまり、
Figure 0006202356
とする。
なお、図10では、投影中心点E(x,y,z)を(0,0,10)と仮想したが、一般にzは任意でよく、E=(0,0,c)とすることができる。ここで、cは任意の定数である。すると、式(11)は、
Figure 0006202356
となる。
縦横ずれ補正部130では、傾き角算出部120で求まった傾き角φをもとに、式(12)により、右カメラ72の撮像画像102について、座標(x0,y0)の画素を座標(x1,1)の位置に変換する。これを右カメラ72の撮像画像の各画素について実施することで、左右カメラ71,72の撮像面(センサ)の相対的な傾きに起因する左右カメラ71,72の撮像画像101,102の間の相対的な縦ずれ及び横ずれが補正される。
図11は、図4に示した左右カメラ71,72の撮像画像101,102について、縦横ずれ補正部130の具体的処理イメージを示した図である。図4と同様に、図11(a)は左カメラ71の撮像画像101、図11(b)は右カメラ72の撮像画像102を示している。ここで、左カメラ71の撮像画像101はそのままである。一方、右カメラ71の撮像画像102は、図11(b)に矢印で示すように、各画素位置を補正する。これにより、補正前の台形図形が、左カメラ71の撮像画像101と同様の矩形図形に戻される。すなわち、左右カメラ71,72の撮像画像101,102は、被写体からの距離に応じた差分(視差;d−c)だけ横方向にずれた同じ矩形図形となる。
したがって、左カメラ71の撮像画像101と補正後の右カメラ72の撮像画像102について、周知のブロックマッチングを適用することで、高精度に視差を検出することが可能になる。そして、この検出された視差を用いて、被写体までの距離を高精度に算出することが可能になる。
なお、被写体までの距離Zは、視差を用いて、三角測量の原理に基づき、次式により求まる。
Z=B×f/d (13)
式(12)において、Bはステレオカメラ70を構成する左右カメラ71,72の光軸間の距離(基線長)、fはカメラの焦点距離、dは視差である。
以上、実施形態では、左カメラ71は、撮像面(センサ)が光軸と直交していると仮定したが、左右カメラ71,72とも、撮像面が光軸と直交していない場合でも、透視変換の原理により、縦横ずれ補正部130で使用するずれ補正式(座標変換式)は、左右カメラ71,72の撮像面の相対的な傾き角φに依存する式となる。
また、実施形態では、右カメラ72の撮像画像102について縦ずれ及び横ずれを補正するとしたが、左カメラ71の撮像画像101について補正処理することでもよい。一般に左右カメラのいずれの撮像画像を補正処理の対象とするかは任意である。例えば、撮像面(センサ)の傾きが大きい方のカメラの撮像画像を補正処理の対象とすればよい。
70 ステレオカメラ
71 左カメラ
72 右カメラ
101 左カメラ画像
102 右カメラ画像
110 縦ずれ検出部
120 傾き角検出部
130 縦横ずれ補正部
特許第3261115号公報
出口光一郎著,センシング/認識シリーズ第5巻,「画像と空間」(コンピュータビジョンの幾何学),(株)昭晃堂,1991年,p99〜119

Claims (7)

  1. ステレオカメラを構成する左右カメラで撮像された撮像画像を処理する画像処理装置であって、
    前記左右カメラの撮像画像における2組以上の特徴点の組ごとに対応する2つ以上の相対的な縦ずれを検出する縦ずれ検出手段と、
    出された前記2つ以上の相対的な縦ずれから、前記左右カメラの撮像面の横方向軸まわりにおける相対的な傾き角を算出する傾き角算出手段と、
    前記算出された傾き角に応じて、前記左右カメラの撮像画像の相対的な縦ずれ及び横ずれを補正する縦横ずれ補正手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記縦横ずれ補正手段は、前記算出された傾き角に応じて、前記左右カメラのいずれか一方の撮像画像の各画素を座標変換して、前記左右カメラの撮像画像の相対的な縦ずれ及び横ずれを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記縦横ずれ補正手段は、下記の座標変換式
    Figure 0006202356
    φ ;傾き角
    c ;任意の定数
    0,y0 ;変換前の座標値
    1,y1 ;変換後の座標値により、前記左右カメラのいずれか一方の撮像画像の各画素を座標変換することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. ステレオカメラを構成する左右カメラで撮像された撮像画像を処理する画像処理方法であって、
    前記左右カメラの撮像画像における2組以上の特徴点の組ごとに対応する2つ以上の相対的な縦ずれを検出する縦ずれ検出ステップと、
    出された前記2つ以上の相対的な縦ずれから、前記左右カメラの撮像面の横方向軸まわりにおける相対的な傾き角を算出する傾き角算出ステップと、
    前記算出された傾き角に応じて、前記左右カメラの撮像画像の相対的な縦ずれ及び横ずれを補正する縦横ずれ補正ステップと、を有することを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記縦横ずれ補正ステップは、前記算出された傾き角に応じて、前記左右カメラのいずれか一方の撮像画像の各画素を座標変換して、前記左右カメラの撮像画像の相対的な縦ずれ及び横ずれを補正することを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記縦横ずれ補正ステップは、下記の座標変換式
    Figure 0006202356
    φ ;傾き角
    c ;任意の定数
    0,y0 ;変換前の座標値
    1,y1 ;変換後の座標値により、前記左右カメラのいずれか一方の撮像画像の各画素を座標変換することを特徴とする請求項5に記載の画像処理方法。
  7. 左右カメラからなるステレオカメラと、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置と、を備えていることを特徴とする撮像装置。
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