JPH07218251A - ステレオ画像計測方法およびステレオ画像計測装置 - Google Patents

ステレオ画像計測方法およびステレオ画像計測装置

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JPH07218251A
JPH07218251A JP6012504A JP1250494A JPH07218251A JP H07218251 A JPH07218251 A JP H07218251A JP 6012504 A JP6012504 A JP 6012504A JP 1250494 A JP1250494 A JP 1250494A JP H07218251 A JPH07218251 A JP H07218251A
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JP
Japan
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image
equation
rotation angle
stereo
camera
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Application number
JP6012504A
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English (en)
Inventor
Katsumasa Onda
田 勝 政 恩
Masato Nishizawa
澤 眞 人 西
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 相対的3次元回転角を用いて、実際のステレ
オカメラ配置にて得られたエピポーラ条件の成立しない
2画面間の対応付けを可能とする。 【構成】 実空間において互いに平行な少なくとも2本
の直線を、2台のカメラによって得られたそれぞれの画
像データから抽出し、2台のカメラ間の相対的3次元回
転角を推定する。また、得られた相対的3次元回転角を
用いて、2台のカメラで得られた画像を画像の平行移動
変換および回転変換等によって補正し、両画像の対応付
けを行なう。さらに、相対的3次元回転角が、あらかじ
め設定したしきい値より大きくなった場合に、ステレオ
画像計測不能あるいは計測されたデータの精度が失われ
ている可能性ありあと判断して警報を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像手段を2系統有
し、一方の撮像手段に対する他方の撮像手段の相対的3
次元回転角を推定するステレオ画像計測方法およびステ
レオ画像計測装置に関する。
【0002】産業上の応用分野としては、例えば、自動
車や移動ロボットの視覚機能として走行環境の3次元情
報獲得、さらには障害物回避、前方車両衝突回避、前方
車両自動追従などに利用できる。
【0003】
【従来の技術】まず初めに、ステレオ画像計測の原理を
図5を用いて説明する。ステレオ画像計測における撮像
手段として、一般的にビデオカメラが使用されるため、
以下では撮像手段の具体例としてビデオカメラ(以下、
単にカメラという。)を使って説明する。実空間を表す
座標としてx、y、zを用い、画像面(カメラ撮像面)
上の位置を表す座標としてX、Yを用いる。ただし、2
台のカメラの画像面を区別するために、左カメラの画像
面上の位置を表す座標としてXL 、YL を用い、右カメ
ラの画像画上の位置を表す座標としてXR 、YR を用い
る。x軸とXL 軸、x軸とXR 軸、y軸とYL 軸、y軸
とYR は各々互いに平行であり、z軸は2台のカメラの
光軸にともに平行であるとする。実空間座標系の原点で
あるOを左右のカメラの投影中心FL 、FR の中心にと
り、原点をOとする実空間座標系を基準カメラ座標系と
呼ぶことにする。また、FL とFR の間の距離を基線長
と呼びこの距離を2aとすると、FL 、FR の実空間内
での座標は、それぞれ(−a,0,0)、(a,0,
0)で表される。現実のカメラの画像面は、カメラの投
影中心に関して計測対象と反対側にあるが、以下に述べ
る幾何学的定量関係を見やすくするために、図5では画
像面を投影中心に関して対象の位置に描いている。投影
中心と画像面との距離(焦点距離)をfとすると、左右
の画像面における画像原点OL 、OR の実空間座標は、
それぞれ(−a,f,0)、(a,f,0)で表され
る。以下、左、右の画像を示す添字としてL、Rを用
い、原点Oを視点と呼ぶ。
【0004】今、実空間内の点pが左画像面上の点PL
(XL ,YL )および右画像面上の点PR (XR
R )にそれぞれ投影されたとする。ステレオ画像計測
では、画像面上においてPL 、PR を決定し、三角測量
の原理に基づいて点pの実空間座標(x,y,z)を求
める。ここでは、2台のカメラの光軸が同一平面上にあ
りx軸とX軸とを平行にとっていることから、YL とY
R とは同じ値をとる。直線FL L とFR R とが点p
で交わるという幾何学的条件より、画像画上の座標
L 、YL 、XR 、YR と実空間内の座標x、y、zと
の関係は、
【0005】
【数1】 あるいは、
【0006】
【数2】 と求められる。ここで、d=XL −XR は視差を表して
いる。式2から、a>0であるので、 XL >XR L =YR (式3) これは、一方の画像画上の1点の他方の画像画上での対
応点は、エピポーラ線である同じ走査線の半径線上に存
在することを表す。以下、これをエピポーラ条件と呼
ぶ。また、このようなカメラ配置のことを理想ステレオ
カメラ配置と呼ぶことにする。
【0007】一方、現実のステレオ画像計測では、2台
のカメラの配置を常に理想ステレオカメラ配置に構成す
ることは非常に困難である。たとえば、移動ロボットや
自動車などの移動動物体へ取り付ける場合を考えると、
取り付け時に精度良くすなわち理想ステレオカメラ配置
に近い状態で取り付けることができたとしても、移動時
の振動等によりステレオカメラの配置すなわち左右カメ
ラの配置関係が変動することは避けられない。ステレオ
カメラの配置関係が変動し、理想ステレオカメラ配置か
らずれた場合には、式3のエピポーラ条件は成立しなく
なるため、左右画像間での対応点を探索することは困難
となり、従ってステレオ画像計測自体が困難となる。こ
のように、現実のステレオ画像計測では、そのカメラ間
の配置が必ずしも理想ステレオカメラ配置とはならない
ことが多いため、以下実際のステレオカメラ配置と記し
た場合には、理想ステレオカメラ配置からずれた配置と
なっていることを意味するものとする。
【0008】以上述べた理由により、ステレオ画像計測
装置における左右カメラ間の配置情報を画像データから
推定することは、現実のステレオが画像計測において必
要不可欠の技術であると考えられる。
【0009】ステレオ画像計測における2台のカメラの
基準カメラ座標系からのx、y、z各軸まわりの回転量
を推定する方法として、情報処理Vol.31、No.5(1990)が
ある。以下、図5および図6を用いて、この方法につい
て説明する。
【0010】図5において、視点Oを原点とする座標系
を基準カメラ座標系、FL (−a,0,0)を原点とす
る座標系を左カメラ座標系、FR (a,0,0)を原点
とする座標系を右カメラ座標系と呼ぶことにする。
【0011】今、図6に示すように、基準カメラ座標系
での3次元空間上の1点p(x,y,z)の、実際の左
カメラ座標系での座標をp’L (x’L ,y’L ,z’
L )とし、その画像画上での座標値をP’L (X’L
Y’L )とする。また、実際の左カメラのズームレンズ
の拡大率をσL 、基準カメラ座標系からのx、y、z各
軸まわりの回転角をそれぞれαL 、βL 、γL とする。
このとき、点pと点p’L の関係は、下記の式4および
式5で表される。ただし、焦点距離fを1としている。
【0012】
【数3】
【0013】
【数4】
【0014】ここで、Rx 、Ry 、Rz はそれぞれx、
y、z各軸まわりの回転を表す行列であり、それぞれ式
6、式7および式8で表される。
【0015】
【数5】
【0016】
【数6】
【0017】
【数7】
【0018】また、Sは画像の拡大率を表す行列であ
り、式9で表される。
【数8】
【0019】式4および式5から式10が得られる。
【数9】
【0020】式10の両辺をZ’L で割ると、下記の式
11が得られる。
【数10】
【0021】したがって、y/zを(X’L ,Y’L
の関数として下記式12で表すことができる。
【数11】
【0022】ただし、[式]y 、[式] xは式のy成分
とx成分を表す。
【0023】同様にして、実際の右カメラについても、
添字のLをRに変えることにより式13が得られる。
【0024】
【数12】 ここで、式2より、 YL =YR =y/z であるので、下記式14が成立する。
【0025】
【数13】
【0026】その結果、左右の画像間の対応点について
この式を満たすように、左右カメラの回転角(αL ,β
L ,γL )、(αR ,βR ,γR )と拡大率σL 、σR
を定めればよい。
【0027】ところで、式14の方程式は解析的に解く
ことができないため、実際には1次近似式を用いた反復
法により解を求めている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のステレオ画像計測方法における回転角推定方法で
は、左右画像間での複数の対応点をもとに解を求めてい
るため、左右画像間での対応点を別の手段により獲得し
なくてはならない。左右画像間の対応点を探索する方法
は、画像処理分野で種々提案されてはいるが、エピポー
ラ条件などの強い拘束条件なしで精度よくしかも高速に
対応点を探索することはかなり難しく、処理も複雑にな
る。
【0029】本発明は、上記問題点に鑑み、左右画像間
で複数の対応点を探索することなく、ステレオ画像計測
における2台のカメラ間の配置情報のうち相対的3次元
回転角すなわちx、y、z各軸まわりの回転量を推定す
るステレオ画像計測方法を提供することを目的とする。
【0030】本発明はまた、相対的3次元回転角情報を
用いて、実際のステレオカメラ配置により得られたエピ
ポーラ条件の成立しない2画像間の対応付けを可能とす
るステレオ画像計測方法およびその装置を提供すること
を目的とする。
【0031】本発明はまた、実際のステレオカメラ配置
から大きくずれた場合には、ステレオ画像計測不能な状
態、あるいは計測されたデータの精度が失われている可
能性があるため、これを使用者あるいは他のシステムへ
通知する機能を持たせることにより、システムの信頼性
を向上するステレオ画像計測装置を提供することを目的
とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、実空間において互いに平行な少なくとも
2本の直線を、2台のカメラによって得られたそれぞれ
の画像データから抽出し、平行直線の無限遠点が理想ス
テレオカメラ配置においては2画像間で一致するという
性質を用いて2台のカメラ間の相対的3次元回転角を推
定する。つまり、前記2平行直線の無限遠点座標はカメ
ラの平行移動では移動せず、x、y、z各軸まわりの回
転によってのみ移動するという性質を利用するものであ
る。
【0033】本発明はまた、計測された相対的3次元回
転角情報を用いて、2台のカメラによって得られた画像
を画像処理によって補正し、両画像を対応付けるように
したものである。
【0034】本発明はまた、計測された相対的3次元回
転角が、あらかじめ設定したしきい値より大きくなった
場合に、ステレオ画像計測不能あるいは計測されたデー
タの精度が失われている可能性ありと判断して警報を発
するようにしたものである。
【0035】
【作用】したがって、本発明によれば、画像中から実空
間において互いに平行な2直線情報を抽出し、この情報
のみから回転角を推定することができるため、容易に相
対的3次元回転角を推定することが可能となる。
【0036】また、本発明によれば、実際のステレオカ
メラ配置により得られたエピポーラ条件の成立しない画
像を、例えば平行移動変換および回転変換によって補正
することにより、2画像間の対応付けが可能となるた
め、常に安定かつ高精度なステレオ画像計測が可能とな
る。
【0037】また、本発明によれば、2撮像手段間の相
対的3次元回転角を利用して、実際のステレオカメラ配
置が理想ステレオカメラ配置から大きくずれた場合には
警報を発することにより、ステレオ画像計測不能あるい
は計測されたデータの精度が失われている可能性がある
ことを使用者あるいは他のシステムへ警告し、ステレオ
画像計測装置の異常を通知することにより、システムの
信頼を向上することができる。
【0038】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1は実際のステレオカメラ配置を説明する図
であり、左カメラ座標系が図5に示す理想ステレオカメ
ラ配置に対してx、y、z各軸まわりの回転ずれを生じ
ている図を表している。図2は理想ステレオカメラ配置
における2平行直線の画像面上での無限遠点座標が左右
画像面座標で一致することを説明するための図である。
図3は左カメラ座標系がx、y、z各軸まわりに回転ず
れを生じた場合に、2平行直線の画像面上での無限遠点
座標が左右画像面座標で移動する様子を説明するための
図である。
【0039】図1おいて、視点Oを原点とする座標系を
基準カメラ座標系、FL (−a,0,0)を原点とする
座標系を左カメラ座標系、FR (a,0,0)を原点と
する座標系を右カメラ座標系と呼ぶことにする。また、
本実施例では右カメラ座標系を基準とし、視点Oを原点
とする基準カメラ座標系のx、y、z各軸方向を右カメ
ラ座標系のx’R 、y’R 、z’R 各軸方向とそれぞれ
平行となるように定義する。
【0040】今、図1において、基準カメラ座標系での
3次元空間上の1点p(x、y、z)の実際の左カメラ
座標系での座標をp’L (x’L 、y’L 、z’L )と
し、その画像面上での座標値をP’L (X’L
Y’L )とする。また、実際の左カメラの右カメラ座標
系からのx、y、z各軸回りの相対3次元回転角をそれ
ぞれαL 、βL 、γL とする。すなわち、本実施例では
右カメラ座標系に対する左カメラ座標系の相対3次元回
転角を推定する場合について説明する。拡大率は左右カ
メラとも1とし焦点距離をfとする。このとき、点pと
点p’L の関係は、下記の式15および式16で表され
る。なおfは焦点距離であり、既知であるものとする。
【0041】
【数14】
【0042】
【数15】 ここで、Rx,Ry,Rzは、それぞれ式6、式7およ
び式8に示した回転行列でる。
【0043】一例として自動車におけるステレオ画像計
測の例について説明する。自動車の走行する環境におい
て最も一般的な平行直線として白線(走行レーン)があ
る。カメラによって撮像された画像情報から白線を抽出
する方法は種々提案されており、なかでも最も一般的な
方法はハフ変換を用いて白線を直線近似して抽出するも
のである。ここでは、平行する2白線(一方を左白線、
もう一方を右白線と呼ぶことにする。)が、左右のカメ
ラにより得られた画像においてそれぞれ例えば前述のハ
フ変換等の画像処理技術により抽出できているものとす
る。
【0044】まず、左カメラについて左白線、右白線の
左画像面への投影式が下記式17および式18のように
得られているとする。 左白線 A'll ・X' L +B'll ・Y' L +f・C'll =0 (式17) 右白線 A'lr ・X' L +B'lr ・Y' L +f・C'lr =0 (式18) ここで、X’L 、Y’L は実際の左カメラの画像面上の
位置を表す座標である。また、A'll 、B'll 、C'll
およびA'lr 、B'lr 、C'lr は左カメラの画像面上で
抽出された左白線、右白線の直線式における係数であり
白線抽出によって得られる既知の数値である。したがっ
て、式17および式18より、実際の左カメラの画像面
上における左白線、右白線の交点座標(以下、仮想無限
遠点座標と呼ぶ。)(X' Lm ,Y’Lm)は、下記式1
9および式20により算出することができる。 X' Lm=−(B'lr ・C'll −B'll ・C'lr )・f/(A'll ・B'lr − A'lr ・B'll ) (式19) Y’Lm=−(A'lr ・C'll −A'll ・C'lr )・f/(A'lr ・B'll − A'll ・B'lr ) (式20) 同様に、右カメラについて左白線、右白線の右画像面へ
の投影式が下記式21および式22のように得られてい
るとする。 左白線 Arl・XR +Brl・YR +f・Crl=0 (式21) 右白線 Arr・XR +Brr・YR +f・Crr=0 (式22) ここで、XR 、YR は実際の右カメラの画像面上の位置
を表す座標である。また、Arl、Brl、Crlは右カメラ
の画像面上で抽出された左白線、右白線の直線式におけ
る係数であり,白線抽出によって得られる既知の数値で
ある。したがって、式21および式22より、実際の右
カメラの画像面上における左白線、右白線の交点座標
(XRm ,YRm)は、下記式23および24により算出
することができる。 XRm=−(Brr・Crl−Brl・Crr)・f/(Arl・Brr−Arr・Brl) (式23) YRm=−(Arr・Crl−Arl・Crr)・f/(Arr・Brl−Arl・Brr) (式24)
【0045】さて、実際のステレオカメラ配置から、理
想ステレオカメラ配置への座標変換は、前記式15の逆
変換によって得ることができる。すなわち、
【0046】
【数16】
【0047】次に、理想ステレオカメラ配置の場合の左
カメラの実空間から画像面上の投影は下記式26で表さ
れる。
【0048】
【数17】 ここで、αL 、βL 、γL は小さい値とし、
【0049】
【数18】 と近似し、かつ2次以上の項を無視すると、式25の回
転行列部は下記式28のように近似することができる。
【0050】
【数19】 式25、式26、式27および式28から、実際のカメ
ラ配置画像面から理想ステレオカメラ配置における左カ
メラ画像面への変換式は、下記式29および式30に示
す近似式によって表すことができる。
【0051】
【数20】
【0052】
【数21】 したがって、理想ステレオカメラ配置における左カメラ
画像面上での仮想無限遠点座標(XLm ,YLm)は、実
際の左カメラ画像面上での仮想無限遠点座標(X’
Lm ,Y’Lm)を用いて下記の近似式31および式32
で表すことができる。
【0053】
【数22】
【0054】
【数23】 上記式31および式32は、図3に示すように、実際の
ステレオカメラ配置によって得られた2平行線の仮想無
限遠点座標(X’Lm ,Y’Lm)を、回転角α L
βL 、γL をパラメータとして理想ステレオカメラ配置
にて得られるべき仮想無限遠点座標(XLm ,YLm)に
変換する式を表している。
【0055】また、図2に示すように、理想ステレオカ
メラ配置においては、左カメラの仮想無限遠点座標(X
Lm ,YLm)は、右カメラの仮想無限遠点座標すなわち
右画像面上における2白線の交点座標(XRm ,YRm
と一致しなくてはならない。
【0056】そこで、例えば、 E=Σ{(XLm−XRm2 +(YLm−YRm2 } (式33) なる関数Eを定義し、関数Eを最小とするαL 、βL
γL の値を最小2乗法によって求めれば、αL 、βL
γL を推定することができる。式33において(X
Lm ,YLm)、(XRm ,YRm)は、ある同時刻に得ら
れた左右画像対から一組得られるデータであり、最小2
乗法により推定する場合には、複数の時刻における左右
画像からのデータが必要である。
【0057】また、式29、式30および式33から分
母を払い、 EX =XRmY’LmαL −(X’LmRm+f2 )βL +fY’LmγL +f(X’ Lm −XRm) (式34) Ey =(Y’LmRm+f2 )αL −X’LmRmβL −fX’LmγL +f(Y’ Lm −YRm) (式35) とし、下記式36の関数E’を定義し、E’を最小とす
るαL 、βL 、γL の値を最小2乗法によって推定して
もよい。 E’=Σ(Ex 2 +Ey 2 ) (式36)
【0058】以上の説明は、自動車におけるステレオ画
像う計測を例に、特に2平行線の具体例として白線を用
いたが、本発明は白線のみに限定されるものではなく、
また、平行線の数も2本に限定するものではない。さら
に理想ステレオカメラ配置として図1に示すような左右
平行配置のステレオ画像計測を例に説明したが2台のカ
メラ配置を上下配置にしてもよい。
【0059】次に、例えば上述のような方法によって推
定した回転角αL 、βL 、γL を用いて、実際のステレ
オカメラの配置、すなわち理想ステレオカメラの配置か
ら回転ずれが生じている状態で得られた2画面間で対応
付けを行なう方法について説明する。ハードウェアの構
成方法は様々な方法が考えられるので、ここでは図4を
参照して基本的な考え方のみについて説明する。
【0060】図4において、1は第1の撮像手段である
右カメラ、2は第2の撮像手段である左カメラ、3は基
準となる一方の右カメラ1に対する他方の左カメラ2の
相対的3次元回転角を上記方法を用いて計測可能な3次
元画像計測手段、4は得られた3次元回転角を用いて2
画像間の対応付けを行なう2画像対応付け手段、5は警
報手段である。
【0061】このような構成において、2画像対応付け
手段4により、実際のステレオカメラの配置により得ら
れた左カメラ画像(X’L ,Y’L )を、理想ステレオ
カメラ配置により得られるべき左カメラ画像(XL ,Y
L )に変換することによってエピポーラ条件が成立す
る。したがって、左右画像間での対応探索は、理想ステ
レオカメラ配置により得られた画像と同様、エピポーラ
条件下で探索すればよいことになる。
【0062】そのひとつの方法は、式31および式32
を用いてx、y、zの3軸まわりの回転補正を行なうこ
とである。
【0063】また、別な方法として、式25からも明ら
かなように、まずx軸まわりに−α L の回転変換を行な
い、前記回転変換された画像に対してy軸まわりに−β
L の回転変換を行ない、最後に前記x、y軸まわりに回
転変換された画像に対して−γL の回転変換を行なうこ
とによっても、x、y、z各軸まわりの回転補正を行な
うことができる。
【0064】後者のx、y、z各軸まわりの回転補正方
法について、以下3段階にわけて説明する。 (1)第一段階:x軸まわりに−αL 回転補正変換 αL が小さく、fが十分に大きければ式37および式3
8のような近似ができる。
【0065】
【数24】
【0066】
【数25】 したがって、第一段階の回転補正は、y軸方向への平行
移動で近似変換できることがわかる。 (2)第二段階:y軸まわりに−βL 回転補正変換 βL が小さく、fが十分に大きければ式39および式4
0のような近似ができる。
【0067】
【数26】
【0068】
【数27】 したがって、第二段階の回転補正は、x軸方向への平行
移動で近似変換できることがわかる。 (3)第三段階:z軸まわりに−γL 回転補正変換 γL が小さく、fが十分に大きければ式41および式4
2のような近似ができる。
【0069】
【数28】
【0070】
【数29】 したがって、第三段階の回転補正は、(XLy ,YLy
=(0,0)を中心に−γの回転変換である。
【0071】次に、ステレオ画像計測不能あるいは計測
されたデータの精度が失われている可能性ありと判断す
る方法について説明する。
【0072】例えば、上述したような方法によって実際
のステレオカメラ配置における相対的3次元回転角が計
測できたとし、x、y、z各軸まわりの回転量をαL
βL、γL とする。最も簡単な方法は、以下のいずれか
の条件が成立したときにステレオ画像計測不能あるいは
計測されたデータの精度が失われている可能性がありと
判断して、警報手段5から警報を発することである。 (条件1)αL >αth ただしαthはあらかじめ設定し
たしきい値である。 (条件2)βL >βth ただしβthはあらかじめ設定し
たしきい値である。 (条件3)γL >γth ただしγthはあらかじめ設定し
たしきい値である。 上述のように、あらかじめ設定たしきい値と実際に計測
された回転角を比較して、あらかじめ設定したしきい値
より計測された回転角が大きくなったときに警報手段5
により警告を発することにより、ステレオ画像計測装置
の異常を通知することができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明のステレオ画像計
測方法およびステレオ画像計測装置によれば、ステレオ
画像計測装置を構成する際に多少のずれが存在しても、
また使用中に前記回転ずれが生じても、自律的に回転ず
れ量を推定し、回転ずれを生じている実際のステレオ配
置にて得られた画像を、例えば画像処理によって理想ス
テレオカメラ配置にて得られるべき画像へ変換補正する
ことによって、常にエピポーラ条件が成立し、安定にか
つ容易に対応点探索あるいは視差を計測することが可能
となる。しかも、回転ずれ量があらかじめ設定した許容
値よりも大きくなったときには警報を発するようにした
ので、システムの異常を自己診断して外部に通知するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のステレオ画像計測方法を説明するため
の模式図
【図2】本発明の理想ステレオカメラ配置における左右
画像面上での無限遠点座標を説明するための模式図
【図3】本発明の実際のステレオカメラ配置における左
右画像面上での無限遠点座標を説明するための模式図
【図4】本発明のステレオカメラ画像計測装置を説明す
るための概略ブロック図
【図5】ステレオ画像計測の原理および理想ステレオカ
メラ配置を説明するための模式図
【図6】従来のステレオ画像計測方法を説明するための
模式図
【符号の説明】
L (−α,0,0)、FR (α,0,0) 原点 p(x,y,z) 3次元空間上の1点 p’(x’L ,y’L ,z’L ) 点pの左カメラ座標
系での座標 P’L (X’L ,Y’L ) 点pの左画像面上の座標値 PR (XR ,YR ) 点pの理想配置における左画像面
上の座標値 1 第1の撮像手段である右カメラ 2 第2の撮像手段である左カメラ 3 3次元画像計測手段 4 2画像対応付け手段 5 警報手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段を2系統有し、一方の撮像手段
    に対する他方の撮像手段の相対的3次元回転角を、実空
    間において平行な少なくとも2本の直線から推定するス
    テレオ画像計測方法。
  2. 【請求項2】 平行な直線として道路の白線を利用する
    ことを特徴とする請求項1記載のステレオ画像計測方
    法。
  3. 【請求項3】 撮像手段を2系統有し、一方の撮像手段
    に対する他方の撮像手段の相対的3次元回転角を計測
    し、前記計測した相対的3次元回転角情報を用いて前記
    2系統撮像手段により得られた画像を画像処理によって
    補正するステレオ画像計測方法。
  4. 【請求項4】 撮像手段を2系統有し、一方の撮像手段
    に対する他方の撮像手段の相対的3次元回転角を計測す
    る手段と、前記計測した相対的3次元回転角情報を用い
    て前記2系統撮像手段により得られた2画像間の対応付
    けを行なう手段とを備えたステレオ画像計測装置。
  5. 【請求項5】 相対的3次元回転角が、あらかじめ設定
    したしきい値より大きくなったときに警報を発する請求
    項4記載のステレオ画像計測装置。
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