JP5713624B2 - 三次元計測方法 - Google Patents
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Description
Step101(校正):あらかじめ精密な校正チャートを用いて、各カメラの画像歪を補正するとともに2つのカメラのそれぞれの焦点位置および各センサ面の相対位置を求める。
Step102(撮影):2つのカメラに共に特徴点が写るように撮影を行う。
Step103(対応点の探索):パターンマッチング等で各センサ面に写っている特徴点に対応する対応点の三次元座標を探索する。
Step104(三角測量):Step103でもとめた2つの対応点から三角測量法により三次元計測を行うことで特徴点の三次元座標を計測する。
の以上の4Stepで三次元計測が行われる。
またロボットアーム等に三次元計測装置を搭載した場合の様な、振動が常に生じるため撮影には悪条件であっても、偏向角の大きさと偏向位置を独立に制御することにより高精度の三次元計測が可能なようにする方法が開示されている。
第一のカメラにて特徴点を撮影し、第二のカメラは前記特徴点を撮影しないが、前記第二のカメラにて前記特徴点に連なる特徴点群を撮影する工程と、
前記特徴点に対応する第一のカメラのセンサ面上の対応点、及び前記第一のカメラの焦点位置、及び前記第二のカメラの焦点位置を含む平面を算出し、前記算出された平面と前記第二のカメラのセンサ面を含む平面との交差線である第一の線を算出する工程と、
前記特徴点に連なる前記特徴点群に対応する前記第二のカメラのセンサ面上の対応点群からなる第二の線を算出する工程と、
前記第一の線と前記第二の線の交点を求めて、前記特徴点に対応する前記第二のカメラのセンサ面を含む平面上の対応点を算出する工程と、
前記第一のカメラのセンサ面上の対応点と前記第一のカメラの焦点位置を通る直線と前記第二のカメラのセンサ面上の対応点と前記第二のカメラの焦点位置を通る直線を算出すると共に、算出された両直線の交点を前記特徴点の三次元座標として算出する工程と、
を有することを特徴とする。
本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の三次元計測法を表すフローチャートである。図2(a)はカメラと計測対象を示す図である。図3(a)は図2のカメラ1で撮影した画像、図3(b)は図2のカメラ2で撮影した画像を示す。
図2(a)は計測対象3上にある計測する特徴点Xおよび特徴点Xに連なる特徴点群Ynに対して2つのカメラ1,2を配置する条件を示した図である。
すなわち少なくとも一方のカメラ(図2(a)ではカメラ1)の視野に特徴点Xを含み、他方のカメラ(図2(a)ではカメラ2)の視野に特徴点群Ynを含む。このように配置することによってカメラ1,2の撮影画像はそれぞれ図3(a)、図3(b)のようになる。すなわちカメラ1の撮影画像である図3(a)は特徴点Xに対応する対応点xaを含み、カメラ2の撮影画像である図3(b)には特徴点Xに連なる特徴点群Ynに対応する対応点群ynが含まれる。「特徴点Xに連なる特徴点群」は、特徴点Xに連結したエッジ上の点を意味する。エッジ上の点群に対応するYnをたどれば特徴点Xに到達することができる。特徴点群Ynは点群からなる幾何学的な形状が、特徴点Xを含むように選ばれる。
このStepでは、既知のステレオ計測法における校正法と同様の方法を用いて校正を行う。精密な二次元位置が分かっているパターンが印刷されている校正チャートを用いて、空間上で数回位置を変えて撮影したものから校正を行うことができる。
このStepではStep1で設置した条件で、すなわち少なくとも一方のカメラ(図2(a)ではカメラ1)の視野に特徴点Xを含み、他方のカメラ(図2(a)ではカメラ2)の視野に特徴点Xに連なる特徴点群Ynを含むように、2つのカメラで特徴点Xを撮影し、画像を取得する。
Step3で撮影した画像のうち特徴点Xが写っているほうのカメラからの画像から、既知の方法を用いて、特徴点Xに対する第一のカメラのセンサ面s1上の対応点xa(以下、第一の対応点と呼ぶ)の位置を求める作業を行うStepである。
このステップでは、Step2で求めた各カメラの焦点F1,F2の位置およびStep4で求めた、特徴点Xに対する第一の対応点xaの位置を用いて、図5に示したセンサ面s2を含む平面S2上の直線Eを求める。
なお焦点F1,F2の2点を含む平面eをエピポーラ面と呼ぶ。この平面は一意に求まらない。しかし点F1,F2はStep2の段階で既知となり、以後の計測では変わらないので、あらかじめエピポーラ面の条件を求めておけば、毎回の計測時のStep5の計算量を減らすことが可能である。
Step3で撮影した画像のうち一直線上にある特徴点群Ynが写っているカメラ2により撮影した画像から、既知の方法を用いて、対応点群ynを求める作業を行うStepである。対応点群ynはstep4と同様に既知の方法で求めることができる。すなわち一例としてテンプレートマッチング法や画像上で境界を表す輪郭線をもとめて、その輪郭線上の点群を対応点群ynとする方法がある。
Step6で求めたセンサ面s2上の対応点群yn(図6(a)ではy1〜y4)から図6(a)に示す直線Gを求めるStepである。
なお図5ではセンサ面s2に対して鏡像が写っているが、説明の簡便化のため図6(a)では正像を示している。
ここまでで、Step4,5,6,7の順番に説明したが、図1に示す通りStep4,5とStep6,7は並列して実行しても良い。またStep6,7の方を先に実行しても良い。
Step5,Step7で求めた2つの直線E,Gから特徴点Xに対する第二の対応点xbを求める。特徴点Xに対する第二の対応点xbは直線E,Gいずれの直線上にも含まれるから、図6(b)に示したように直線Eと直線G交点を求めればその点を特徴点Xに対する第二の対応点xbとすることができる。
このようにして対応点xbはセンサ面s2上になく直接撮影はできないが、その位置を割り出すことができる。
Step4、Step8でもとめた特徴点Xに対応する二つの対応点xa,xbから、特徴点Xの位置を求めるStepである。
ここで従来から知られた三角測量法を用いるが、その方法について図7で説明する。
このStepまでにStep2でF1,F2の位置が求まっておりStep4,8で特徴点Xに対応する二つの対応点xa,xbが求まっている。
またStep5の説明で示した通り、通常の画角を持つカメラでの計測では、3つの点X,F1,F2が一直線上に並ぶことはない。このことから点X,xa,xbは一意の三角形を形成する。このため特徴点Xの三次元位置を一意に求めることができる。
具体的にはxaからF1への空間ベクトル、xbからF2への空間ベクトルを求めて、それぞれを外挿し交点を求めればよい。
なお求める必要がある計測点が複数ある場合はStep4からStep9を繰り返せばよい。
この場合でも本実施形態で順に2点X1,X2の三次元位置を求めることができる。
なお共通視野外にある特徴点を計測するのに、共通視野部で三次元画像マップを作成した上で、図形の連続性から視野外の特徴点を割り出す方法がある。この場合三次元画像を計算するのに多くの計算が必要であるといった問題がある。またステレオ法においては奥行き方向の分解能はカメラ間の距離すなわち基線長に反比例する。このため二次元での計測と比べて分解能が落ち、測定精度が低くなるのが一般的である。従って上記方法は精度の面でも問題があった。
第一の実施形態では、計測する特徴点に連なる特徴点群が直線上にある場合を示したが、これ以外(例えば曲線)にも特徴点Xに連なる特徴点群Ynに対応する画像上の線が既知の情報により外挿できる形態であれば、第一の実施形態に示した方法を実施することが可能である。
図13は第三の実施形態を説明するための図である。自動車6に搭載された前方カメラ8と後方カメラ7を用いて壁5の切れ目Enの三次元位置を計測するシチュエーションを示している。前方カメラ8には計測する特徴点Enが写るようになっていて、後方カメラ7にはEnに連なる壁上の特徴点群Wnが写るようになっている。またこの例では前後のカメラ7,8の間に共通視野が全くない設定となっている。
第一の実施例と同様にして前方カメラ8で撮影した画像から計測する壁5の端点En(本実施例における特徴点)に対応する対応点Ena(不図示)が求まる。また点Enaと2つのカメラ7,8の焦点位置から後方カメラ7のセンサ面s7を含む平面S7上の直線E8が求まり、センサ面s7上のEnに連なる壁上の特徴点群Wnに対応する特徴点群wnから、センサ面s7を含む平面S7上の直線W7が求まる。さらに直線E8と直線W7の交点を求めることにより、特徴点Enに対応する平面S7上の対応点Enbを求めることができる。図14でEnbが後方カメラの視野に入っているように見えるが、見かけ上のことで実際に写るわけではない。すなわち特徴点Enは後方カメラの光軸方向から90°以上大きな角の方向にあるため、直線W7が90°の方向を境として折り返すためである。
なお実施形態は自動車に搭載することを限定しない。2つのカメラの共有視野がない場合にすべて適用できる。本実施形態では2つのカメラの共有視野が全くなくても三次元計測が可能となるため、カメラ配置の自由度が生じるといった効果を有する。
図15は本発明の第四の実施形態を適用する場合の説明図である。ここでXXXは計測する特徴点、Pnは特徴点XXXに連なる特徴点群、Qnは特徴点XXXに連なる別の特徴点群である。この設定でカメラ2で撮影した時の画像が図16のセンサ面s2上の画像である。
この実施形態は、視野外にある対応点の求め方のみ、第四の実施形態と異なる。これを図19を使って説明する。
図20は第六の実施形態を示すフローチャートである。ここでStep11からStep13は第一の実施形態のStep1からStep3に対応していて作用も同じなので説明を省略する。
まずStep11で特徴点Xに連なる特徴点群Ynが写るように設定されたカメラで取得した画像に対して公知のエッジ処理により写っている図形(物品に対応する図形)の輪郭線を求める。つぎに図21のように特徴点群Ynに対応する対応点群ynを含む輪郭線を求め、この輪郭線が閉領域を形成しているかを判定する。図21(a)の場合は領域Aは閉領域であり、図21(b)の領域Aは閉領域でない。
領域Aが閉領域である場合、領域Aが特徴点Xの属する図形がもつ属性を満たすかを判定する。属性とは面積、輝度、形状(n角形、楕円、… 。)等を少なくとも一つ以上組み合わせたものである。領域Aが特徴点Xの属する図形がもつ属性を満たすと判定される場合は、その画像内に必ず特徴点Xに対応する対応点が存在するのでN=2とする。
図22は第七の実施形態の構成を示す図である。3台のカメラ17,18,19で単一のワークを撮影する。点Xが三次元位置を計測する特徴点、点群Ynは特徴点Xに連なる特徴点群で、この場合は直線を構成する。図22の構成の場合カメラ17,18,19で取得される画像はそれぞれ図23(a),(b),(c)のようになる。ここでxa17は特徴点Xに対応するカメラ17で取得した画像上の点である。yn18、yn19はそれぞれ特徴点群Ynに対応するカメラ18,19で取得した画像上の点群である。この場合yn18,yn19は直線となる。図24は第七の実施形態を示すフローチャートである。ここでSTEP30からSTEP 34は第一の実施形態のSTEP1からSTEP 5に対応していて作用も同じなので説明を省略する。
第八の実施形態についても、第七の実施形態と同様にして図22のような構成をとることが可能で、各カメラで取得される画像は図23のようになるため、以下これらの図、および図25を用いて説明する。なお第七の実施例と同じくカメラの台数や位置を限定するものではない。
3、4 撮影物体
5 壁
6 自動車
102、106、107 レンズ
103、104、105、116、117 プリズム
108、109、110、111 モータ
112、113、114、115 歯車
Claims (10)
- 少なくとも二つのカメラを用いてステレオ計測法にて物品の特徴点の三次元座標を計測する三次元計測方法であって、
第一のカメラにて特徴点を撮影し、第二のカメラは前記特徴点を撮影しないが、前記第二のカメラにて前記特徴点に連なる特徴点群を撮影する工程と、前記特徴点に対応する第一のカメラのセンサ面上の対応点、及び前記第一のカメラの焦点位置、及び前記第二のカメラの焦点位置を含む平面を算出し、前記算出された平面と前記第二のカメラのセンサ面を含む平面との交差線である第一の線を算出する工程と、
前記特徴点に連なる前記特徴点群に対応する前記第二のカメラのセンサ面上の対応点群からなる第二の線を算出する工程と、
前記第一の線と前記第二の線の交点を求めて、前記特徴点に対応する前記第二のカメラのセンサ面を含む平面上の対応点を算出する工程と、
前記第一のカメラのセンサ面上の対応点と前記第一のカメラの焦点位置を通る直線と前記第二のカメラのセンサ面上の対応点と前記第二のカメラの焦点位置を通る直線を算出すると共に、算出された両直線の交点を前記特徴点の三次元座標として算出する工程を有することを特徴とする三次元計測方法。 - 前記特徴点に連なる特徴点群は複数有り、前記第二の線を算出する工程においては、前記複数の特徴点群に対応する前記第二のカメラのセンサ面上の複数の対応点群のそれぞれに対して前記第二の線を算出し、更に、前記第二のカメラのセンサ面を含む平面上の対応点を算出する工程においては、前記第一の線と複数の第二の線の交点から前記対応点を算出することを特徴とする請求項1に記載の三次元計測方法。
- 前記第一の線と前記第二の線とがなす角が最も大きいものとの交点を
前記特徴点に対応する第二のカメラのセンサ面上の対応点とする請求項2記載の三次元計測方法。 - 前記第二のカメラのセンサ面を含む平面上の対応点を算出する工程では、前記第一の線と前記複数の第二の線それぞれの交点の重心位置を前記対応点として算出することを特徴とする請求項2記載の三次元計測方法。
- 前記第二の線は直線であることを特徴とする請求項1に記載の三次元計測方法。
- 前記第二の線は曲線であることを特徴とする請求項1に記載の三次元計測方法。
- 更に、前記特徴点に対応する対応点が、前記二つのカメラそれぞれで撮影された画像内に含まれるか判定する工程と、
前記二つのカメラそれぞれで撮影された画像内とも計測する特徴点が写っていると判定できる場合は直接に、対応点を計測することにより特徴点の三次元位置を計測する工程、を有することを特徴とする請求項1に記載の三次元計測方法。 - 前記判定工程においては、前記カメラで撮影された画像内の前記物品に対応する図形の輪郭線であると共に前記特徴点群を含む輪郭線を算出し、算出された輪郭線が閉領域を形成しているか否かを判定することを特徴とする請求項7に記載の三次元計測方法。
- 前記特徴点に連なる特徴点群を撮影するカメラは複数あり、
前記第二のカメラとして前記第二の線長が最も長い画像を取得可能なカメラが選択されることを特徴とする請求項1記載の三次元計測方法。 - 請求項1記載の三次元計測方法においてさらに、
前記第二のカメラとして、前記対応点群からなる線の線長が予め定められた長さより長い画像を取得可能なカメラが複数選択され、複数の第二のカメラにより取得された前記第二の線にそれぞれ基づき、複数の特徴点の三次元座標候補の重みつき重心位置を前記特徴点の真の三次元座標として算出する工程を有することを特徴とする三次元計測方法。
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