JP2008117985A - バルブ金属複合電極箔の製造方法 - Google Patents

バルブ金属複合電極箔の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】積層型固体電解コンデンサの作製に適し、エッチングAl箔よりも高容量密度であり、かつ、同等の電極抵抗を有し、さらに、高価な希少金属であるTaやNbの使用量を減らした低コストの電解コンデンサ用電極箔の製造方法を提供する。
【解決手段】銅箔からなる集電体層(1)の両面に、Ta、Ta合金、Nb、またはNb合金などのバルブ金属からなる緻密層(2)を形成し、得られた一方または両方の緻密層(2)に、バルブ金属、およびバルブ金属と相溶しない異相成分が、粒径1nm〜1μmの範囲で均一に分布した合金薄膜(3)を形成し、熱処理をすることにより、合金薄膜中のバルブ金属、および前記異相成分を粒成長させる粒調整をし、その後、異相成分を除去することによりバルブ金属の多孔質層(5)を得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体電解コンデンサの陽極箔等として用いられるバルブ金属複合電極箔の製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化および高機能化に伴い、電子回路の小型化、高集積化、および動作周波数の高周波化が進められている。電子回路に用いられる受動部品に関しても同様に、小型化および高特性化が求められており、例えば、コンデンサに関しても、可能な限り小型、低背、大容量および低インピーダンスであることが求められている。
体積当たりの静電容量が大きいコンデンサとして、バルブ金属を陽極体として、その陽極酸化皮膜を誘電体とした電解コンデンサが、広く使用されている。例えば、電気化学的なエッチングで粗面化したAl箔を陽極酸化してAl23を形成したAl電解コンデンサ、Taの多孔質ペレットを陽極酸化してTa25を形成したTa電解コンデンサ、および、Nbの多孔質ペレットを陽極酸化してNb25を形成したNb電解コンデンサが用いられている。誘電体として、Ta25(誘電率24〜27)、および、Nb25(誘電率41)は、Al23(誘電率7〜10)に比較して、誘電率が大きいため、小型大容量の電解コンデンサの素材としては、TaやNbの方がAlより適している。
一般的なTa電解コンデンサまたはNb電解コンデンサでは、図2に示すように、TaまたはNbからなるワイヤ(12)を差し込んだ状態で、Ta粉末やNb粉末を、圧粉成型および焼結して製造された多孔質ペレット(11)を陽極体として用いている。サブミクロンのTa粉末やNb粉末を利用することにより表面積の非常に大きな多孔質ペレットが得られるが、製法から多孔質ペレットの小型化および薄型化には限界があるため、得られるTa電解コンデンサまたはNb電解コンデンサの小型化および低背化にも、おのずと限界が生じる。
これに対して、例えば、特許文献1(米国特許第3889357号公報)に開示されているように、Ta電解コンデンサまたはNb電解コンデンサにおいて、さらなる小型化および低背化を図るために、Ta粉末またはNb粉末をペースト状にして、Ta箔またはNb箔に塗布して焼成し、箔状の陽極体を得ることが、以前から試みられている。しかし、この方法では、焼結収縮により焼結体にクラックが生じやすい。また、粉末と箔の間よりも、粉末同士の焼結が進行しやすいため、焼結体と箔の界面での密着性が十分に得られない。これらのクラック発生や密着力不足は、コンデンサ製造工程でのハンドリング中に、焼結体が箔から剥離したり、漏れ電流特性の悪化を招き、好ましくない。
また、特許文献2(特開2006−49816号公報)においては、TaやNbと、それらと相溶性を持たない異相成分を混合して、TaやNbの基板上に成膜し、真空中または不活性ガス中で熱処理をし、その後、異相成分のみを選択的に除去するという方法で、TaやNbからなる多孔質層を有する箔状陽極体を製造することが開示されている。このように製造される箔状陽極体の断面図を図3に示す。得られる箔状陽極体により、コンデンサのさらなる小型化および低背化に有効である。しかしながら、これらの箔状陽極体は、希少金属であるTa箔やNb箔を、多孔質層(14)以外に、基板(13)として用いているため、従来の圧粉成型ペレットに比べて、TaやNbの使用量が多くなり、箔状陽極体のコストが高くなってしまうという問題がある。
一方、電解コンデンサの低インピーダンス化という観点からは、薄型の固体電解コンデンサ素子を複数個、積層して、電気的に接続することが有効である。例えば、特許文献3(特開平11−135367号公報)には、このような積層型固体電解コンデンサが開示されている。この方法は、コンデンサの低インピーダンス化には有効であるが、箔状陽極体として、エッチングしたAl箔を使用しているため、前述のように、TaやNbからなる固体電解コンデンサに比べて、体積あたりの静電容量密度が低くなってしまうという問題がある。
また、前述の特許文献2(特開2006−49816号公報)のように、TaまたはNbからなる箔状陽極体を使用して、薄型の固体電解コンデンサ素子を利用することは、体積あたりの静電容量密度の向上に有効であると考えられるが、前述したように、希少金属であるTaやNbの使用量が増えるため、箔状陽極体のコスト増につながる。また、電解コンデンサの低インピーダンス化には、コンデンサの等価直列抵抗(ESR)の低減が重要であり、箔状陽極体の抵抗も可能な限り低いことが望ましい。しかしながら、TaやNbは、体積抵抗率が比較的高いため(Taの体積抵抗率:13.5μΩcm、Nbの体積抵抗率:14.5μΩcm)、TaやNbからなる箔状陽極体の抵抗は、エッチングしたAl箔(Alの体積抵抗率:2.7μΩcm)に比較して、大きくなってしまうという問題もある。
米国特許第3889357号公報 特開2006−49816号公報 特開平11−135367号公報
これらの問題に鑑み、本発明者は研究をすすめ、特願2006−191194号において、TaやNbよりも体積抵抗率が小さく、かつ低コストであるAl箔を基板として、TaやNbと、それらと相溶性を持たない異相成分を混合して成膜し、真空中または不活性ガス中で熱処理して粒調整をし、その後、異相成分のみを選択的に除去するという方法で、従来のエッチングAl箔より高容量密度で、かつ、Ta単体やNb単体からなる電極箔が得られることを提案している。
しかしながら、この製造方法では、Alの融点が660℃と低いため、粒調整のための熱処理温度に限界があり、すなわち、多孔質層を形成するTaやNbの粒径に限界がある。TaやNbの粒径が十分に大きくない場合、陽極酸化電圧を上げた時に、TaやNbの粒子全体が酸化されてしまうために静電容量が急激に低下したり、漏れ電流の増加を招くコンデンサしか作成することができない。
本発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであって、積層型固体電解コンデンサの作製に適し、エッチングAl箔よりも高容量密度であり、かつ、同等の電極抵抗を有し、さらに、高価な希少金属であるTaやNbの使用量を減らした低コストの電解コンデンサ用電極箔の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のバルブ金属複合電極箔の製造方法は、銅箔からなる集電体層の両面に、バルブ金属からなる緻密層を形成し、得られた一方または両方の緻密層に、バルブ金属、および該バルブ金属と相溶しない異相成分とが、粒径1nm〜1μmの範囲で均一に分布した合金薄膜を形成し、熱処理をすることにより、合金薄膜のバルブ金属、および前記異相成分を粒成長させる粒調整をし、その後、前記異相成分を除去することによりバルブ金属の多孔質層を得て、前記集電体層、前記緻密層、およびバルブ金属の多孔質層からなる電極箔を得る。
前記バルブ金属として、Ta、Ta合金、Nb、またはNb合金から選択される少なくとも1種を用いることが望ましい。
さらに、前記異相成分は、CuまたはAgであることが望ましい。
さらに、前記異相成分の除去は、前記集電体層の端面に絶縁性樹脂をコーティングし、その後、酸で溶解除去することにより行うことが望ましい。
さらに、前記合金薄膜を、スパッタリング法または真空蒸着法を用いて形成することが望ましい。
さらに、前記熱処理が、真空熱処理であることが望ましい。
本発明のバルブ金属複合電極箔の製造方法は、多孔質層にTa、Ta合金、Nb、Nb合金、またはこれらの組合せからなるバルブ金属を用いているため、エッチングAl箔よりも体積あたりの静電容量密度が大きい。また、集電体層として銅箔を用いているため、Ta単体やNb単体の電極箔に比べて、電極抵抗を下げることができ、電解コンデンサの等価直列抵抗の低減に有利である。さらに、希少金属であるTaやNbの使用量を減らすことができるため、電極箔をより低コストに製造することができる。
以上のことから、本発明のバルブ金属複合電極箔は、電解コンデンサ電極箔として好適に用いることができる。特に、薄型固体電解コンデンサや積層型固体電解コンデンサの陽極箔として好適である。
小型、薄型、かつ、大容量である電解コンデンサの作製には、誘電率の差から、エッチングAl箔よりも、TaやNbからなる電極箔を用いる方が有利である。しかし、コンデンサの等価直列抵抗の低減には、電極箔の基板として、TaやNbよりも体積抵抗率の低い金属を使用することが有利であり、このような金属を用いることにより、希少金属であるTaやNbの使用量を減らすことができるため、電極箔がより低コストに製造できる。
本発明者らは、このような知見から鋭意研究を進め、TaやNbよりも体積抵抗率が数倍小さく、かつ、低コストである銅箔の上に、TaやNbと、それらと相溶性を持たない異相成分を混合して成膜し、真空中または不活性ガス中で熱処理して粒調整をし、その後、異相成分のみを選択的に除去するという方法で、従来のエッチングAl箔よりも、高容量密度であり、Ta単体やNb単体である電極箔よりも電極抵抗が小さく、さらに安価なバルブ金属の複合電極箔が得られることを見出した。しかし、異相成分を除去するときに銅箔も同時に除去されるため、陽極体が崩れてしまうという問題があり、この問題を解決するために、あらかじめ銅箔の両面に不溶性の緻密層を形成し、銅の溶出を防止することにより、本発明を完成するに至った。
Alを集電体にした場合は、熱処理をすると、Ta、Ta合金、Nb、Nb合金と、集電体のAlが、合金化するという問題がある。また、集電体との間にバリア層を成膜すれば合金化は防げるが、Alの融点が低く、高温で熱処理できないという問題がある。
本発明のバルブ金属複合電極箔の製造方法は、銅箔からなる集電体層の両面に、バルブ金属の緻密層を形成し、得られた一方または両方の緻密層に、バルブ金属、および該バルブ金属と相溶しない異相成分が、粒径1nm〜1μmの範囲で均一に分布した合金薄膜を形成し、熱処理をすることにより、合金薄膜のバルブ金属、および前記異相成分を粒成長させる粒調整をし、その後、前記異相成分を除去することにより、バルブ金属の多孔質層を得て、前記集電体層、前記緻密層、およびバルブ金属の多孔質層からなる電極箔を得る。
なお、本明細書では、バルブ金属とは、Alを除き、陽極酸化により酸化皮膜で覆われるTa、Nb、Ti、Hf、Zr、Zn、W、Bi、Sb、およびこれらの合金があるが、現在、実用に供されているバルブ金属は、Ta、Nb、またはこれらの合金である。Ta、Nbは、Alに比べ、陽極酸化した酸化皮膜の誘電率が大きいため、小型大容量の電解コンデンサの素材としてAlより適している。
電解コンデンサの電極箔には、多孔質層が十分な強度と表面積を有している必要がある。そのため、本発明のバルブ金属複合電極箔の多孔質層は、空隙率が30〜70%の範囲内であることが好ましい。空隙率が30%未満では、多孔質層の強度は十分となるが、見かけ面積あたりの表面積が小さくなってしまったり、多孔質層での異相成分の残留が多くなったり、電解コンデンサ化するときの陰極含浸が難しくなる。逆に、空隙率が70%を超えると、多孔質層の強度が十分に得られず、多孔質構造の破壊が起こりやすくなるため、好ましくない。
本発明では、集電体層に銅箔を用い、銅箔には、平滑な圧延銅箔や電解銅箔を使用する。これは、最終的に得られるバルブ金属複合電極箔の表面性状が、銅箔の表面粗さを反映することが理由である。ただし、本発明において、使用する銅箔の種類や表面粗さを制限せず、表面に凹凸のある特殊な電極箔が求められる場合などには、表面に凹凸のある銅箔を使用しても良い。
また、銅箔中の不純物が多いと、集電体層にTaまたはNbが拡散し、電極箔の漏れ電流特性を悪化させる可能性がある。そのため、できるだけ不純物の少ない銅箔を使用することが好ましい。
以下、本発明のバルブ金属複合電極箔の製造方法について、図1を用いて工程ごとに詳細に説明する。図1は、本発明のバルブ金属複合電極箔の製造方法の2つの実施態様を合わせて示した一連のフロー図である。
本発明のバルブ金属複合電極箔製造方法は、[1]銅箔からなる集電体層にTaまたはTa合金の緻密層を形成する第1工程、[2]得られた一方または両方の緻密層に、TaまたはTa合金、および、Taと相溶しない異相成分が、粒径1nm〜1μmの範囲で均一に分布した合金薄膜を形成する第2工程、[3]熱処理をすることによりTaまたはTa合金、および、異相成分を粒成長させる粒調整の第3工程、[4]異相成分を選択的に溶解除去する第4工程からなる。
あるいは、TaまたはTa合金の代わりに、NbまたはNb合金、あるいは、その他のバルブ金属またはその合金を用いることができる。以後、Ta、Ta合金、Nb、またはNb合金を例に説明する。
なお、Ta合金やNb合金としては、電解コンデンサの誘電体となるTa25やNb25の皮膜の漏れ電流や熱安定性などを改善するZr、Ti、Hfなどのバルブ金属、Al、微量のP、NまたはBなどのドーパントなどを含んだもの、あるいは任意の割合のTa−Nb合金などを挙げることができる。
[1]銅箔からなる集電体層の両面に、TaまたはTa合金(NbまたはNb合金)の緻密層を形成する第1工程:
集電体層(1)は、バルブ金属であるTaまたはTa合金(NbまたはNb合金)と反応しないものが望ましく、銅箔が適している。
緻密層(2)は、多孔質層(5)と集電体層(1)との接合層となる他、真空熱処理中において合金薄膜(3)中へ集電体層(1)の成分が拡散することを防ぐ役割をする。これに対して、緻密層(2)を設けずに、直接、合金薄膜(3)を形成した場合は、真空熱処理時に集電体層(1)の成分が拡散するため、多孔質層(5)に集電体層(1)の成分や異相成分が多く残留してしまい、コンデンサ特性に影響を及ぼしてしまい、好ましくない。緻密層(2)を形成する方法としては、粒径1nm〜1μmの範囲内にある粒子を、揮発性のバインダーに分散して、印刷する方法や、CVD(化学蒸着法)、溶射、スパッタリング、蒸着など、種々の方法が考えられるが、後工程と同じ方法を採る方が作製工程を低減することができるので、本発明においては、同時スパッタリング法または同時蒸着法を用いることが好ましい。緻密層の厚さは0.1μm〜1μmであるのが好ましい。
[2]得られた一方または両方の緻密層に、TaまたはTa合金(NbまたはNb合金)、および、Ta(Nb)と相溶しない異相成分が、粒径1nm〜1μmの範囲で均一に分布した合金薄膜を形成する第2工程
TaまたはTa合金(NbまたはNb合金)、および、Ta(Nb)と相溶しない異相成分が、粒径で1nm〜1μmの範囲内になかったり、分布が不均一であったりすると、最終的に得られる多孔質層(5)の粒径や細孔分布が不均一になり、電解コンデンサの特性の悪化を招く。粒径の範囲や分布の均一性は、粒径が100nm以上の場合は、走査電子顕微鏡などで容易に確認することができる。粒径が100nm未満のように微細な場合でも、透過電子顕微鏡で確認することができる。
異相成分の添加量としては、体積分率で求め、30〜70体積%の範囲内にあることが好ましい。多孔質層(5)は、最終的に異相成分を除去することにより得られる。異相成分を完全に除去するためには、異相成分が完全につながっている必要があるが、異相成分の添加量が、体積分率で求めて、30体積%未満であると、異相成分が完全につながらずに、除去することが困難になり、多孔質層(5)に残留して、見かけ面積あたりの表面積が小さくなってしまったり、電解コンデンサ化するときの陰極含浸が難しくなる。異相成分の添加量が、体積分率で求めて、70体積%を超えると、異相成分を除去した後に、TaまたはTa合金(NbまたはNb合金)からなる粒子の接合強度が弱かったり、粒子が完全につながりきれずに、多孔質構造を維持できなくなる。ただし、異相成分の添加量の範囲は、目安であり、異相成分の添加量を絶対的に制限するものではない。膜の配向の程度や使用目的によっては、前記範囲以外となる添加量を採用してもよい。
異相成分が微細均一に分布した合金薄膜を作製する方法としては、粒径が1nm〜1μmの範囲内にあるTaまたはTa合金(NbまたはNb合金)と異相成分の粒子を、揮発性のバインダーに分散して、印刷する方法や、CVD(化学蒸着法)、溶射、スパッタリング、蒸着など、種々の方法が考えられる。
このように種々の方法が考えられるが、本発明においては、同時スパッタリング法または同時蒸着法を用いることが好ましい。これらの方法では、原子あるいはクラスターレベルで、飛来した物質が集電体層に付着して薄膜を形成していく。そのため、粒度が微細であり、かつ、均一に分散した薄膜を、再現性よく、容易に得ることができる。また、ターゲットや蒸着源に投入する電力を変えることにより、合金組成を容易に変えることができる。すなわち、最終的に得られる多孔質層(5)の空隙率を、容易に調整することができる。
異相成分としては、TaおよびTa合金、または、NbおよびNb合金に溶解せず、スパッタリングが容易であり、粒成長しやすい成分が好ましい。たとえば、CuまたはAgは、Ta、Ta合金、Nb、およびNb合金に、ほとんど溶解せず、スパッタリングも容易である。さらに、融点も比較的高く(Cu:1083℃、Ag:960℃)、粒成長もしやすいため、異相成分として好適である。
また、Mg、Ca、またはこれらの酸化物も使用することができる。MgおよびCaは、Ta、Ta合金、Nb、およびNb合金に、ほとんど溶解せず、これらの酸化物は、Taの酸化物や、Nbの酸化物よりも、熱力学的に安定である。
[3]熱処理をすることによりTaまたはTa合金(NbまたはNb合金)、および、異相成分を粒成長させる粒調整の第3工程:
TaまたはTa合金(NbまたはNb合金)を粒成長させないと、多孔質層の一体性が確保できず、また、異相成分を粒成長させる粒調整をして、連続化させることにより、異相成分の溶解除去が可能になる。
熱処理の雰囲気としては、Arなどの不活性雰囲気中で粒調整させることも可能であるが、TaまたはTa合金(NbまたはNb合金)の酸化を極力防いで、電極箔の漏れ電流を小さくするという観点から、高真空中雰囲気であることが好ましい。
一般に、高温で熱処理をするほど粒成長が進行し、最終的に得られる多孔質層の構造が粗くなる。粒調整の熱処理温度は、200℃以上、異相成分または集電体層の融点以下で任意に決定することができるが、700℃以上とすることが好ましい。熱処理温度が200℃未満では多孔質層の構造の一体性が無くなり、連続体にならない場合がある。一方、熱処理温度が200℃以上であれば、熱処理温度が低いほど、粒成長が起こりにくくなり、かつ、得られる多孔質層の表面積が大きくなる。しかしながら、700℃未満の場合、得られる複合電極箔は、陽極酸化電圧が10Vにおける面積静電容量については非常に大きいものの、陽極酸化電圧を上げると面積当たりのCVが急激に低下する。この現象は、多孔質層を形成しているTa粒子(Nb粒子)が微細すぎるため、陽極酸化電圧を上げたときに、Ta粒子(Nb粒子)のすべてが酸化物になっていることを示している。このような現象は、単に静電容量に寄与する有効面積を減少させるだけでなく、漏れ電流の増加や、細孔がつぶれることによる電解液の陰極含浸が困難になるなどの問題を引き起こす。このような電極箔を用いた場合には、陽極酸化電圧に限界が生ずる。例えば、固体電解コンデンサの定格電圧は陽極酸化電圧の1/3程度と言われており、このような電極箔を陽極として用いた場合には、低い耐電圧の固体電解コンデンサしか作成できないことになる。従って、コンデンサ作成時に、より実用的な電圧で陽極酸化を行う場合、例えば15V以上の陽極酸化電圧の場合には、熱処理温度を700℃以上とすることが好ましい。
一方、異相成分または集電体層の融点を超えると、異相成分または集電体層が熱処理中に溶解してしまうため、好ましくない。例えば、銅の融点(1083℃)が、熱処理温度の上限となる。
なお、スパッタリング法や真空蒸着法を行なう場合は、集電体層を加熱しながら、合金薄膜の形成を行なうことにより、膜形成と同時に粒調整を行なうことができる。
[4]異相成分を選択的に溶解除去する第4工程:
前述したように、熱処理で粒調整をした後、異相成分の除去を行う。除去方法として、種々の方法を用いることができるが、操作の簡便さから、電極箔の構成成分であるTa、Ta合金、Nb、およびNb合金と、異相成分との耐食性の差を利用して、酸で溶解除去することが好ましい。酸には、異相成分を選択的に溶解する酸を選択する。例えば、硝酸、過酸化水素を添加した硫酸や塩酸などを使用することができる。酸で溶解除去する際に、銅箔からなる集電体層の溶解を確実に防止するために、集電体層の端面に、絶縁性樹脂をコーティングするなどの処置を行う。銅箔からなる集電体層の両面は、不溶性の緻密層が形成されていることにより、酸による溶解を防止することができるが、より確実に酸による溶解を防止するために、前述の絶縁性樹脂のコーティングが好ましい。このようにして、異相成分を選択的に溶解除去した後、水洗し、乾燥して、バルブ金属複合電極箔が得られる。なお、集電体層の端面にコーティングをせずに、端面を若干、浸食させて、当該部分を使用しないことにより、工程を減じてもよい。
このようにして得られたバルブ金属複合電極箔は、空隙が均一に分布し、表面積も大きい。また、陽極酸化により誘電体皮膜が形成される多孔質層(5)が、Ta、Ta合金、Nb、またはNb合金の粒子から形成されているため、従来のエッチングAl箔よりも、静電容量密度が大きくなる。また、集電体層として、体積抵抗率の小さいCuを用いているため、Ta、Ta合金、Nb、またはNb合金のみで形成された電極箔よりも、電極抵抗を小さくすることができる。また、希少金属であるTaやNbの使用量が少なくてすむため、より低コストで、電極箔を作製することが可能である。また、集電体層として、Alの代わりにCuを用いているため、高温で熱処理が可能となり、粗大粒子を作製でき、電極箔を実用的な電圧で陽極酸化ができるという利点がある。
さらに、高温で粒調整をすることが可能であることから、高電圧まで陽極酸化可能であり、実用的な耐電圧を有する電解コンデンサを作製することができる。
なお、Ta、Nb、これらの合金を例示して説明したが、Alを除く他のバルブ金属およびこれらの合金が電解コンデンサ用に実用化されれば、これらも同様に本発明は適用できる。
以下、実施例により本発明を詳しく説明する。
(実施例1)
集電体層として、20mm×20mm×厚さ18μmの圧延銅箔(住友金属鉱山伸銅株式会社製)を使用し、スパッタリングターゲットとして純度99.99%のTaターゲットおよびCuターゲット(いずれもφ152.4mm、株式会社高純度化学研究所製)を用い、多元スパッタ装置(株式会社アルバック製、SH−450)で10mtorrのAr雰囲気中、Taからなる緻密層を約1μm成膜した。その後、裏面にも、Taからなる緻密層を約1μm成膜し、引き続きTa−60vol%Cuの組成の合金薄膜を20μm成膜した。その後、高温真空炉(株式会社東京真空製、turbo−vac)を用い、3.0×10-3Pa以下の真空中で、800℃×1hrの熱処理を行った。その後、端面を絶縁性樹脂でコーティングして保護した後、6.7mol/lの硝酸水溶液に浸漬すると、気泡を発生しながら合金薄膜中のCuが溶解し始めた。硝酸水溶液中に1hr浸漬して、Ta−60vol%Cuの組成の合金薄膜から、Cuを完全に溶解した後、水洗し、乾燥して、Ta/Cu複合電極箔を得た。
得られたTa/Cu複合電極箔の断面を、走査電子顕微鏡で観察したところ、厚さ18μmのCuからなる集電体層の一方の側に、Taからなる緻密層1μmと、粒径約0.15μmのTa粒子からなる多孔質層20μmが形成され、他方の側に、Taからなる緻密層1μmが形成され、Ta/Cu複合電極箔の総厚さは、40μmであった。なお、Cuからなる集電体層には、何らの問題も見られなかった。
得られたTa/Cu複合電極箔を、10mm角に切断し、スポットウエルダで直径0.2mmのNbワイヤをリードとして取り付けた後、電気伝導度10mS/cm、80℃のリン酸水溶液中で、初期電流密度0.01mA/cm2、電圧は10V、20V、および30Vの3通り、6hrの定電圧化成を行うことにより、表面に誘電体となるTa25皮膜を形成した。
その後、30質量%の硫酸中で、LCRメータ(Agilent社製、4263B)を用い、印加バイアス1.5V、周波数120Hz、実効値1.0Vrmsで、静電容量を測定し、面積静電容量密度(μF/cm2)および面積当たりのCV(μFV/cm2)を算出した。測定結果を表1に示す。
(実施例2)
両方の緻密層の上に、Ta−60vol%Cuの組成の合金薄膜を20μm成膜したことと、950℃×1hrの熱処理を行ったこと以外は、実施例1と同様に、Ta/Cu複合電極箔を得た。
得られたTa/Cu複合電極箔の断面を、走査電子顕微鏡で観察したところ、厚さ18μmのCuからなる集電体層の両方の側に、Taからなる緻密層0.8μmと、粒径約0.3μmのTa粒子からなる多孔質層20μmが形成され、Ta/Cu複合電極箔の総厚さは、60μmであった。
その後、実施例1と同様にして評価をした。測定結果を表1に示す。
(実施例3)
集電体層として、20mm×20mm×厚さ18μmの圧延銅箔(住友金属鉱山伸銅株式会社製)を使用し、スパッタリングターゲットとして純度99.99%のNbターゲットおよびCuターゲット(いずれもφ152.4mm、株式会社高純度化学研究所製)を用い、多元スパッタ装置(株式会社アルバック製、SH−450)で10mtorrのAr雰囲気中、Nbからなる緻密層を約0.4μm成膜した。その後、裏面にも、Nbからなる緻密層を約0.4μm成膜し、引き続きNb−60vol%Cuの組成の合金薄膜を10μm成膜した。その後、高温真空炉(株式会社東京真空製、turbo−vac)を用い、3.0×10-3Pa以下の真空中で、800℃×1hrの熱処理を行った。その後、端面を絶縁性樹脂でコーティングして保護した後、6.7mol/lの硝酸水溶液に浸漬すると、気泡を発生しながらCuが溶解し始めた。硝酸水溶液中に1hr浸漬して、Nb−60vol%Cuの組成の合金薄膜から、Cuが完全に溶解した後、水洗し、乾燥して、Nb/Cu複合電極箔を得た。
得られたNb/Cu複合電極箔の断面を、走査電子顕微鏡で観察したところ、厚さ18μmのCuからなる集電体層の一方の側に、Nbからなる緻密層0.4μmと、粒径約0.2μmのNb粒子からなる多孔質層10μmが形成され、他方の側に、Nbからなる緻密層0.4μmが形成され、Nb/Cu複合電極箔の総厚さは、29μmであった。
その後、実施例1と同様にして評価をした。測定結果を表1に示す。
(従来例1)
厚さが約30μmである基材と、両面に厚さが約40μmであるエッチング層とからなり、総厚さが110μmである交流エッチングAl箔を、10cm角に切断し、直径0.2mmのNbワイヤをリードとして取り付けた後、ほう酸アンモニウム水溶液中で、電圧10Vで、陽極酸化処理を行うことにより、表面に誘電体となるAl23皮膜を形成した。
その後、30質量%の硫酸中で、LCRメータ(Agilent社製、4263B)を用い、印加バイアス1.5V、周波数120Hz、実効値1.0Vrmsで、静電容量を測定し、面積静電容量密度(μF/cm2)および面積当たりのCV(μFV/cm2)を算出した。測定結果を表1に示す。
(従来例2)
集電体層として、25mm×25mm×厚さ50μmのTa(純度99.99%、東京電解株式会社製)を使用し、スパッタリングターゲットとして純度99.99%のTaターゲットおよびCuターゲット(いずれもφ152.4mm、株式会社高純度化学研究所製)を用い、多元スパッタ装置(株式会社アルバック製、SH−450)で10mtorrのAr雰囲気中、一方の側に、Ta−60vol%Cuの組成の合金薄膜を20μm成膜した。その後、高温真空炉(株式会社東京真空製、turbo−vac)を用い、3.0×10-3Pa以下の真空中で、950℃×1hrの熱処理を行った。その後、端面を絶縁性樹脂でコーティングして保護した後、6.7mol/lの硝酸水溶液に浸漬すると、気泡を発生しながらCuが溶解し始めた。硝酸水溶液中に1hr浸漬して、Ta−60vol%Cuの組成の合金薄膜から、Cuが完全に溶解した後、水洗し、乾燥して、Ta電極箔を得た。
得られたTa電極箔の断面を、走査電子顕微鏡で観察したところ、厚さ50μmのTaからなる集電体層の一方の側に、粒径約0.3μmのTa粒子からなる多孔質層20μmが形成され、Ta電極箔の総厚さは、70μmであった。
その後、実施例1と同様にして評価をした。測定結果を表1に示す。
(比較例1)
集電体層として、20mm×20mm×厚さ18μmの圧延銅箔(住友金属鉱山伸銅株式会社製)を使用し、スパッタリングターゲットとして純度99.99%のTaターゲットおよびCuターゲット(いずれもφ152.4mm、株式会社高純度化学研究所製)を用い、多元スパッタ装置(株式会社アルバック製、SH−450)で10mtorrのAr雰囲気中、一方の側に、Ta−60vol%Cuの組成の合金薄膜を20μm成膜した。その後、高温真空炉(株式会社東京真空製、turbo−vac)を用い、3.0×10-3Pa以下の真空中で、950℃×1hrの熱処理を行った。その後、端面を絶縁性樹脂でコーティングして保護した後、6.7mol/lの硝酸水溶液に浸漬すると、気泡を発生しながらCuが溶解し始めた。硝酸水溶液中に1hr浸漬して、Ta−60vol%Cuの組成の合金薄膜から、Cuが完全に溶解した後、水洗し、乾燥して、Ta/Cu複合電極箔を得た。
得られたTa/Cu複合電極箔の断面を、走査電子顕微鏡で観察したところ、厚さ18μmのCuからなる集電体層の一方の側に、粒径約0.3μmのTa粒子からなる多孔質層20μmが形成され、Ta/Cu複合電極箔の総厚さは、38μmであった。
その後、実施例1と同様にして評価をした。測定結果を表1に示す。
Figure 2008117985
実施例1〜3のバルブ金属複合電極箔、および従来例1のエッチングAl箔において、陽極酸化電圧10Vの時の面積静電容量密度に着目すると、いずれもエッチングAl箔より薄いにもかかわらず、同等以上の面積静電容量密度を有しており、コンデンサの小型化および大容量化に有利であることが分かる。
また、実施例1、2のTa/Cu複合電極箔と、従来例2のTa電極箔は、陽極酸化電圧10V、20V、および30Vで、ほぼ同じ面積静電容量密度を持つ。従って、本発明の製造方法により、高価なTaの使用量を少なくして、同等の特性を持つ電極箔を得られることが分かる。また、集電体層にTa箔よりも体積抵抗率の小さい銅箔を使用しているため、等価直列抵抗(ESR)が低減できる。
比較例1のTa/Cu複合電極箔は、酸洗すると基板の銅箔が溶解して、電極箔の形状を維持できなかった。
一方、実施例1〜3の電極箔は、銅箔からなる集電体層が、Taからなる緻密層で保護されているため、酸に接触することがなく、電極箔が製造可能である。
以上、説明したように、本発明のバルブ金属複合電極箔の製造方法により、従来のエッチングAl箔以上の静電容量密度を有し、かつ、Ta単体およびNb単体の電極箔と比較して、電極抵抗の低いバルブ金属複合電極箔が得られる。また、集電体層として銅箔を使用しており、希少金属であるTaおよびNbを単体で使用した電極箔と比較して、低コストで電極箔を作製することが可能である。
本発明のバルブ金属複合電極箔の製造方法の2つの実施態様を合わせて示した一連のフロー図である。 従来のTa電解コンデンサまたはNb電解コンデンサに使用される多孔質ペレットからなる陽極体を示す断面図である。 従来の箔状陽極体を示す断面図である。
符号の説明
1 基板
2 緻密層
3 合金薄膜
4 粒調整後の合金薄膜
5 多孔質層
11 多孔質ペレット
12 ワイヤ
13 基板
14 多孔質層

Claims (6)

  1. 銅箔からなる集電体層の両面に、バルブ金属からなる緻密層を形成し、得られた一方または両方の緻密層に、バルブ金属、および該バルブ金属と相溶しない異相成分とが、粒径1nm〜1μmの範囲で均一に分布した合金薄膜を形成し、熱処理をすることにより、合金薄膜のバルブ金属、および前記異相成分を粒成長させる粒調整をし、その後、前記異相成分を除去することによりバルブ金属の多孔質層を得て、前記集電体層、前記緻密層、およびバルブ金属の多孔質層からなる電極箔を得ることを特徴とするバルブ金属複合電極箔の製造方法。
  2. 前記バルブ金属として、Ta、Ta合金、Nb、またはNb合金から選択される少なくとも1種を用いることを特徴とする請求項1に記載のバルブ金属複合電極箔の製造方法。
  3. 前記異相成分は、CuまたはAgであることを特徴とする請求項1または2に記載のバルブ金属複合電極箔の製造方法。
  4. 前記異相成分の除去は、前記集電体層の端面に絶縁性樹脂をコーティングし、その後、酸で溶解除去することにより行う請求項1〜3のいずれかに記載のバルブ金属複合電極箔の製造方法。
  5. 前記合金薄膜を、スパッタリング法または真空蒸着法を用いて形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のバルブ金属複合電極箔の製造方法。
  6. 前記熱処理が、真空熱処理であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のバルブ金属複合電極箔の製造方法。
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