JP2008111832A - スペクトラムアナライザ、スペクトラムアナライズ方法およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】フラクショナルスプリアスに応じたノイズを除去した周波数スペクトラムを出力する。
【解決手段】スペクトラムアナライザであって、指定された周波数のローカル信号を発生するローカル信号発生部と、ローカル信号と入力信号とを乗算した合成信号を出力する乗算部と、合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタにより通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力するAD変換部と、入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成するスペクトラム生成部と、スペクトラム生成部により生成された第1周波数スペクトラムに基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する除去部とを備えるスペクトラムアナライザを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、スペクトラムアナライザ、スペクトラムアナライズ方法およびプログラムに関する。特に本発明は、入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライザ、スペクトラムアナライズ方法およびプログラムに関する。
信号の周波数解析をする装置として、スペクトラムアナライザが知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。スペクトラムアナライザは、測定対象となる入力信号と、所定の周波数範囲で周波数を変化させたローカル信号とを乗算してIF信号を生成し、生成したIF信号の所定の周波数帯域成分をバンドパスフィルタにより通過させる。そして、スペクトラムアナライザは、バンドパスフィルタにより通過させた信号成分をサンプリングし、サンプリングして得られたデータに基づき入力信号の周波数スペクトラムを生成する。
また、フラクショナル分周器を用いたPLL(Phase Locked Loop)回路が知られている。フラクショナル分周器を用いたPLL回路は、出力周波数を、基準クロックの小数点以下の精度の倍数に設定することができる。
特開2001−272425号公報 国際公開第2002/029426号パンフレット
ところで、スペクトラムアナライザにおいて、フラクショナル分周器を用いたPLL回路をローカル信号発生器として適用した場合、ローカル信号の周波数を基準周波数よりも細かく変化させることができるので、周波数分解能を高くすることができる。しかしながら、フラクショナル分周器は、基準クロックとローカル信号との位相差に応じた周波数を有する信号であるフラクショナルスプリアスを発生する。従って、フラクショナル分周器を用いたPLL回路をローカル信号発生器として適用したスペクトラムアナライザは、フラクショナルスプリアスによるノイズを含んだ周波数スペクトラムを出力していた。また、スペクトラムアナライザは、バンドパスフィルタを通過した信号に対して回路の動作クロックがミキシングされて測定結果にノイズが含まれる場合もあった。
そこで本明細書に含まれる技術革新(イノベーション)の1つの側面においては、上記の課題を解決することのできるスペクトラムアナライザ、スペクトラムアナライズ方法およびプログラムを提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
即ち、本明細書に含まれるイノベーションに関連する第1の側面によるスペクトラムアナライザの一つの例 (exemplary) によると、入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライザであって、指定された周波数のローカル信号を発生するローカル信号発生部と、ローカル信号と入力信号とを乗算した合成信号を出力する乗算部と、合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタにより通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力するAD変換部と、入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成するスペクトラム生成部と、スペクトラム生成部により生成された第1周波数スペクトラムに基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する除去部とを備えるスペクトラムアナライザを提供する。
また、本明細書に含まれるイノベーションに関連する第2の側面によるスペクトラムアナライズ方法の一つの例 (exemplary) によると、スペクトラムアナライザにより、入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライズ方法であって、指定された周波数のローカル信号を発生し、ローカル信号と入力信号とを乗算した合成信号を出力し、合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させ、通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力し、入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成し、生成された第1周波数スペクトラムに基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する、スペクトラムアナライズ方法を提供する。
また、本明細書に含まれるイノベーションに関連する第3の側面によるプログラムの一つの例 (exemplary) によると、入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライザをコンピュータにより制御するプログラムであって、スペクトラムアナライザを、指定された周波数のローカル信号を発生するローカル信号発生部と、ローカル信号と入力信号とを乗算した合成信号を出力する乗算部と、合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、バンドパスフィルタにより通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力するAD変換部と、入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成するスペクトラム生成部と、スペクトラム生成部により生成された第1周波数スペクトラムに基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する除去部として機能させるプログラムを提供する。
また、本明細書に含まれるイノベーションに関連する第4の側面によるスペクトラムアナライザの一つの例 (exemplary) によると、入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライザであって、指定された周波数のローカル信号を発生するローカル信号発生部と、前記ローカル信号と前記入力信号とを乗算した合成信号を出力する乗算部と、前記合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、前記バンドパスフィルタにより通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力するAD変換部と、前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成するスペクトラム生成部とを備え、前記ローカル信号発生部は、制御信号に応じた周波数のローカル信号を発生する発振器と、整数値の第1分周比で分周する期間と整数値の第2分周比で分周する期間との切替比率が前記ローカル信号の周波数に応じて指定され、前記第1分周比および前記第2分周比を前記切替比率で切り替えながら前記ローカル信号を分周した分周信号を出力する分周器と、前記分周信号と基準クロックとの位相差に応じた前記制御信号を出力する位相検出器と、を有し、前記スペクトラム生成部は、前記基準クロックの基準周波数に前記第1分周比を乗じた第1周波数または前記基準周波数に前記第2分周比を乗じた第2周波数との周波数差が予め定められた閾値以下とならない周波数のローカル信号を発生するよう前記ローカル信号発生部を設定するスペクトラムアナライザを提供する。
なお上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明の(一)側面を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係るスペクトラムアナライザ10の構成を示す。スペクトラムアナライザ10は、ローカル信号発生部20と、乗算部22と、バンドパスフィルタ24と、AD変換部26と、スペクトラム生成部28と、除去部30と、出力部32とを備え、入力信号の周波数毎の信号成分を計測する。そして、スペクトラムアナライザ10は、計測した結果に基づき、入力信号の測定周波数範囲内の各周波数に対する信号レベルを表す周波数スペクトラムを出力する。
ローカル信号発生部20は、指定された周波数のローカル信号を発生する。ローカル信号発生部20は、基準クロック発生部40と、同期部41とを有する。基準クロック発生部40は、基準周波数の基準クロックを発生する。同期部41は、基準クロックの基準周波数に小数点以下の精度を有する倍数を乗じたローカル周波数のローカル信号を出力する。例えば、Nを1以上の整数、Fを0以上1以下の値とした場合、同期部41は、一例として、基準周波数の(N+F)倍のローカル周波数のローカル信号を出力してよい。
同期部41は、発振器42と、フラクショナル分周器44と、位相検出器46と、ローパスフィルタ48とを含んでよい。発振器42は、制御信号に応じた周波数のローカル信号を発生する。
フラクショナル分周器44は、本発明に係る分周器の一例である。フラクショナル分周器44は、整数値の第1分周比と、整数値の第2分周比と、整数値の第1分周比で分周する期間と整数値の第2分周比で分周する期間との切替比率とが、発生すべきローカル信号の周波数に応じて指定される。フラクショナル分周器44は、一例として、第1分周比としてN(Nは、1以上の整数)、第2分周比として(N+1)、切替比率として、0以上1以下の値Fが指定されてよい。フラクショナル分周器44は、第1分周比および第2分周比を指定された切替比率で切り替えながらローカル信号を分周する。フラクショナル分周器44は、一例として、第1分周比Nで分周する期間と第2分周比(N+1)で分周する期間とをF:(1−F)の比率で切り替えながら、ローカル信号を分周してよい。
これにより、フラクショナル分周器44は、時間方向に平均化した場合に整数値の第1分周比と整数値の第2分周比との間における切替比率に応じた小数点以下の比率となる分周比で、ローカル信号を分周することができる。フラクショナル分周器44は、一例として、第1分周比N、第2分周比(N+1)、切替比率Fが指定された場合、平均化したときに(N+F)となる分周比でローカル信号を分周することができる。そして、フラクショナル分周器44は、ローカル信号を分周した分周信号を出力する。なお、フラクショナル分周器44は、一例として、整数値の分周比で固定された第1の分周器を例えば前段に含み、第1の分周器の出力を小数点以下の分周比で分周することができる第2の分周器を後段に含んでよい。
位相検出器46は、分周信号と基準クロックとの位相差を検出する。そして、位相検出器46は、検出した位相差に応じた制御信号を出力する。ローパスフィルタ48は、位相検出器46により出力された制御信号をローパスフィルタリングして、発振器42に出力する。ローパスフィルタ48は、一例として、フラクショナル分周器44に指定される切替比率に応じて時定数を変化させてよい。ローパスフィルタ48は、一例として、フラクショナル分周器44の切替比率に応じて発生するフラクショナルスプリアスが大きい場合には時定数を大きく、フラクショナルスプリアスが小さい場合には時定数を小さくしてよい。これにより、ローパスフィルタ48は、フラクショナルスプリアスが大きくなる切替比率の場合にはフラクショナルスプリアスをより低減し、フラクショナルスプリアスが小さくなる切替比率の場合には応答をより早くすることができる。
このような構成のローカル信号発生部20によれば、基準クロックの基準周波数をX倍(ここで、Xは、小数点以下の精度で表された値)した周波数のローカル信号を出力することができる。さらに、ローカル信号発生部20は、第1分周比、第2分周比および切替比率により定まる周波数のローカル信号を出力することができる。すなわち、ローカル信号発生部20は、基準クロックの基準周波数に第1分周比を乗じた第1周波数と、基準周波数に第2分周比を乗じた第2周波数との間における切替比率に応じた周波数のローカル信号を出力することができる。ローカル信号発生部20は、一例として、第1分周比N、第2分周比(N+1)、切替比率Fが指定された場合、基準周波数の(N+F)倍の周波数のローカル信号を出力することができる。
例えば、出力するローカル信号のローカル周波数が2〜4GHz、基準クロックの基準周波数が10MHz、200〜400の整数倍の分周比により動作するPLL回路は、10MHz間隔のローカル信号を出力する。すなわち、当該PLL回路は、2GHz(分周比200)、2.01GHz(分周比201)、2.02GHz(分周比202)、・・・、3.99GHz(分周比399)、4GHz(分周比400)のローカル信号を出力する。これに対して、フラクショナル分周器44を有するローカル信号発生部20は、小数点以下のより細かい分解能で周波数を制御することができる。例えば、1/4096の分周比を設定することができるフラクショナル分周器44を有するローカル信号発生部20は、2GHz(分周比200+0)、2.000002441GHz(分周比200+1/4096)、2.000004882GHz(分周比200+2/4096)、・・・、2.01GHz(分周比200+0)、2.010002441GHz(分周比200+1/4096)、・・・、4GHz(分周比400+0)のローカル信号を出力することができる。
乗算部22は、ローカル信号と入力信号とを乗算した合成信号を出力する。これにより、乗算部22は、入力信号をローカル周波数分周波数シフトした合成信号を出力することができる。バンドパスフィルタ24は、合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させる。これにより、バンドパスフィルタ24は、入力信号におけるローカル周波数により定まる周波数の信号成分を通過させることができる。
AD変換部26は、バンドパスフィルタ24より通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力する。AD変換部26は、一例として、AD変換器52と、記憶部54とを有してよい。AD変換器52は、所定のサンプリング周波数でバンドパスフィルタ24により通過された信号をサンプリングしたデジタル出力信号を出力する。記憶部54は、AD変換器52から出力されたデジタル出力信号を順次に記憶する。
スペクトラム生成部28は、ローカル信号発生部20から発生されるローカル信号のローカル周波数を制御して、入力信号の測定周波数範囲の信号成分をバンドパスフィルタ24により通過させる。そして、スペクトラム生成部28は、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成する。次に、スペクトラム生成部28は、ローカル信号発生部20から発生されるローカル信号を、第1周波数スペクトラムの生成時とは異なるローカル周波数に制御して、入力信号の測定周波数範囲の信号成分をバンドパスフィルタ24により通過させる。そして、スペクトラム生成部28は、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成する。
本実施形態において、スペクトラム生成部28は、第1分周比、第2分周比および切替比率をローカル信号発生部20に対して指定することにより、所定の周波数のローカル信号をローカル信号発生部20から出力させる。すなわち、スペクトラム生成部28は、第1分周比、第2分周比および切替比率をフラクショナル分周器44に対して指定することにより、所定の周波数のローカル信号を発振器42から出力させる。
さらに、スペクトラム生成部28は、ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させることにより入力信号を周波数方向に掃引して、入力信号の測定周波数範囲内の各周波数の信号成分をバンドパスフィルタ24より通過させ、通過させた信号成分をAD変換部26にサンプリングさせる。そして、スペクトラム生成部28は、AD変換部26によりサンプリングされた測定周波数範囲内の各周波数の信号成分のデジタル出力信号に基づき、周波数スペクトラムを生成する。
ここで、ローカル信号発生部20は、フラクショナル分周器44を用いていることから、当該フラクショナル分周器44の切替比率に応じた周波数にフラクショナルスプリアスが含まれるローカル信号を出力する。すなわち、ローカル信号発生部20は、基準クロックの基準周波数と第1分周比とを乗算した周波数と、ローカル信号の周波数との差に応じた周波数に、フラクショナルスプリアスが含まれるローカル信号を出力する。この結果、スペクトラム生成部28は、所定の周波数位置にフラクショナルスプリアスの影響によるノイズが含まれた周波数スペクトラムを出力する。
このようなスペクトラム生成部28は、第1掃引部56と、第2掃引部58とを有する。第1掃引部56は、ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタ24より通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成する。第2掃引部58は、第1周波数スペクトラムの生成時とは異なる切替比率によりローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタ24より通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成する。すなわち、第2掃引部58は、第1周波数スペクトラムの生成時とは異なる周波数で、ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタ24より通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成する。
このようにスペクトラム生成部28は、異なる切替比率により入力信号を2回掃引する。すなわち、スペクトラム生成部28は、異なる周波数のローカル信号を順次に発生させて、入力信号を2回掃引する。これにより、スペクトラム生成部28は、フラクショナルスプリアスに応じたノイズの発生周波数が異なる2つの周波数スペクトラムを生成することができる。
除去部30は、第1掃引部56により生成された第1周波数スペクトラムおよび第2掃引部58により生成された第2周波数スペクトラムに基づいて、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する。除去部30は、一例として、第1周波数スペクトラムおよび第2周波数スペクトラムにおける略同一周波数の信号成分のうちの小さい値に基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成してもよい。除去部30は、一例として、フラクショナルスプリアスに応じたノイズの発生周波数が異なる第1周波数スペクトラムと第2周波数スペクトラムとを比較することにより、フラクショナルスプリアスに応じたノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する。
出力部32は、ノイズが除去された周波数スペクトラムを除去部30から取得して、出力する。出力部32は、一例として、除去部30から取得した周波数スペクトラムをモニタ上に表示してよい。以上のような構成のスペクトラムアナライザ10によれば、フラクショナルスプリアスに応じたノイズを除去した周波数スペクトラムを出力することができる。
図2は、測定結果出力画面62の一例を示す。出力部32は、一例として、コンピュータのモニタ上に測定結果出力画面62を表示して、当該測定結果出力画面62を介して利用者に対して当該スペクトラムアナライザ10よる計測結果を出力してよい。出力部32は、一例として、X軸に周波数、Y軸に信号レベルを表したグリッド64上に周波数スペクトラムを示すグラフ66がプロットされた測定結果出力画面62を、表示してよい。このような測定結果出力画面62によれば、フラクショナルスプリアスによるノイズが除去された周波数スペクトラムを表示することができる。
図3(A)は、第1周波数スペクトラムの一例を示し、図3(B)は、第2周波数スペクトラムの一例を示す。第1掃引部56および第2掃引部58は、互いに異なる切替比率をフラクショナル分周器44に対して指定することにより、互いに異なるローカル周波数を発振器42から発生させて入力信号を掃引する。従って、第1掃引部56および第2掃引部58は、図3(A)および図3(B)に示すように、対応するサンプル点における入力信号の周波数が互いに異なる第1周波数スペクトラムおよび第2周波数スペクトラムを生成する。これにより、第1掃引部56および第2掃引部58は、フラクショナルスプリアスに応じたノイズの発生周波数が互いに異なる第1周波数スペクトラムと第2周波数スペクトラムを生成することができる。
除去部30は、一例として、第1周波数スペクトラムにおけるフラクショナルスプリアスに応じたノイズが含まれた周波数の信号成分を、第2周波数スペクトラムにおける略同一の周波数の信号成分に置き換えることにより、フラクショナルスプリアスに応じたノイズを除去した周波数スペクトラムを生成してよい。
また、スペクトラム生成部28は、一例として、第1周波数スペクトラムと第2周波数スペクトラムとの対応するサンプル点の周波数の差を、バンドパスフィルタ24の通過帯域内の周波数差としてよい。より好ましくは、スペクトラム生成部28は、一方のサンプル点においてフラクショナルスプリアスが大きい場合には、他方のサンプル点においてフラクションスプリアスが小さくなるような関係の周波数差とする。そして、除去部30は、第1周波数スペクトラムと第2周波数スペクトラムとの対応するサンプル点のレベルを比較して、レベルの低い一方の値を選択して周波数スペクトラムを生成してよい。これにより、除去部30は、フラクショナルスプリアスに応じたノイズを除去した周波数スペクトラムを簡単に生成することができる。
図4は、ローカル周波数に対するフラクショナルスプリアスの強度、および、フラクショナルスプリアスの除去するローカル周波数の範囲を示す。本実施形態においてフラクショナルスプリアスは、ローカル信号の周波数fが、基準クロックの基準周波数に第1分周比を乗じた第1周波数fとより近い場合に、強度が大きくなる。さらに、フラクショナルスプリアスは、ローカル信号の周波数fが、基準クロックの基準周波数に第2分周比を乗じた第2周波数fとより近い場合に、強度が大きくなる。すなわち、フラクショナルスプリアスは、ローカル信号の周波数fが第1周波数fと第2周波数fとの丁度中間の周波数近傍の場合には強度が小さくなり、第1周波数fまたは第2周波数fに近付くにつれて強度が大きくなる。
そこで、除去部30は、第1周波数fまたは第2周波数fとの周波数差が予め定められた閾値以下となる周波数のローカル信号が設定されて、バンドパスフィルタ24から出力された入力信号の信号成分に対して、ノイズの除去処理をしてよい。除去部30は、一例として、第1周波数fまたは第2周波数fとの周波数の差が、レジスタに格納された予め定められた閾値以下となる周波数のローカル信号が設定されて、ノイズの除去処理をしてよい。これにより、除去部30は、周波数スペクトラムの各周波数成分のうち、フラクショナルスプリアスが発生する周波数の信号成分に対してだけノイズの除去処理をすることができる。これにより、除去部30によれば、効率よくノイズの除去処理をすることができる。
以上に代えて、除去部30は、第1周波数fおよび第2周波数fの中間周波数から負側に所定量離れた負側閾周波数以上、中間周波数から正側に所定量離れた正側閾周波数以下の中心周波数範囲以外の周波数に、ローカル信号の周波数が設定され、ノイズの除去処理をしてよい。なお、この場合において、負側閾周波数と中間周波数との距離(周波数の絶対値)と、正側閾周波数と中間周波数との距離(周波数の絶対値)とは異なってよい。
また、スペクトラム生成部28は、第1周波数fまたは第2周波数fとの周波数差が予め定められた閾値以下とならない周波数のローカル信号を発生するようローカル信号発生部を設定してよい。ローカル周波数を、第1周波数fまたは第2周波数fとの周波数差が、予め定められた閾値以下となることがないように設定することで、ノイズの除去処理をしなくともフラクショナルスプリアスを抑制できる。この場合、第1掃引部56による周波数掃引の結果として得られる第1周波数スペクトラムにより、フラクショナルスプリアスを抑制し得る。
以上に代えて、スペクトラム生成部28は、第1周波数fおよび第2周波数fの中間周波数から負側に所定量離れた負側閾周波数以上、中間周波数から正側に所定量離れた正側閾周波数以下の中心周波数範囲に、ローカル信号の周波数を設定してよい。なお、この場合において、負側閾周波数と中間周波数との距離(周波数の絶対値)と、正側閾周波数と中間周波数との距離(周波数の絶対値)とは異なってよい。
図5は、本実施形態の第1変形例に係るスペクトラムアナライザ10の構成を示す。本変形例に係るスペクトラムアナライザ10は、図1に示したスペクトラムアナライザ10と略同一の構成および機能を採るので、図1の部材と略同一の構成および機能を有する部材については図1と同一の符号を付け、以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例において、ローパスフィルタ48は、位相検出器46により出力された制御信号を、第1時定数または当該第1時定数とは異なる第2時定数でローパスフィルタリングして、発振器42に出力する。ローパスフィルタ48は、一例として、位相検出器46により出力された制御信号に対して第1時定数のローパスフィルタリングをする第1LPF72と、位相検出器46により出力された制御信号に対して第2時定数によりローパスフィルタリングをする第2LPF74と、第1LPF72および第2LPF74の出力を切り替えて発振器42に出力する切替部76とを含んでよい。
ここで、ローパスフィルタ48は、ローパスフィルタリングの時定数を長くすると、ノイズをより低減することができる。従って、ローパスフィルタ48は、ローパスフィルタリングの時定数を切り替えることにより、ローカル信号に含まれるフラクショナルスプリアスの強度を増減することができる。
スペクトラム生成部28の第1掃引部56は、ローパスフィルタ48の時定数を第1時定数に設定し、ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタ24により通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成する。また、スペクトラム生成部28の第2掃引部58は、ローパスフィルタ48の時定数を第2時定数に設定し、ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタ24により通過させ、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成する。これに加えて、第2掃引部58は、第1周波数スペクトラムの生成時とは異なる切替比率によりローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて入力信号の測定周波数範囲内の信号成分をバンドパスフィルタ24より通過させてもよい。
そして、除去部30は、第1周波数スペクトラムと第2周波数スペクトラムとを比較し、比較結果に基づき信号成分が予め定められた振幅以上変化した周波数を検出し、検出した周波数近傍の信号成分からノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する。第1周波数スペクトラムと第2周波数スペクトラムとは、同じ周波数においてローカル信号に含まれるフラクショナルスプリアスの強度が異なるので、フラクショナルスプリアスに応じたノイズが発生する周波数において信号レベルが変化する。従って、除去部30は、比較結果が予め定められた振幅以上変化した場合、当該変化した周波数近傍にフラクショナルスプリアスに応じたノイズが含まれているとして、フラクショナルスプリアスに応じたノイズの除去処理をしてよい。
これにより、第1変形例に係る除去部30は、周波数スペクトラムの各周波数成分のうち、フラクショナルスプリアスが発生する周波数の信号成分に対してだけノイズの除去処理をすることができる。よって、除去部30によれば、効率よくノイズの除去処理をすることができる。
図6は、本実施形態の第2変形例に係るスペクトラムアナライザ10の構成を示す。本変形例に係るスペクトラムアナライザ10は、図1に示したスペクトラムアナライザ10と略同一の構成および機能を採るので、図1の部材と略同一の構成および機能を有する部材については図1と同一の符号を付け、以下相違点を除き説明を省略する。
スペクトラム生成部28は、第1掃引部56および第2掃引部58に代えて、第1FFT演算部82と、第2FFT演算部84と有してよい。第1FFT演算部82は、ローカル信号の周波数を制御して、入力信号における測定周波数範囲の信号成分をバンドパスフィルタ24により通過させる。そして、第1FFT演算部82は、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に対してフーリエ変換演算(例えばFFT演算)して、第1周波数スペクトラムを生成する。第2掃引部58は、ローカル信号の周波数を第1周波数スペクトラムの生成時とは異なる周波数に制御して、入力信号における測定周波数範囲の信号成分をバンドパスフィルタ24により通過させる。そして、第2FFT演算部84は、通過させた信号成分から得られたデジタル出力信号に対してフーリエ変換演算(例えばFFT演算)して、第2周波数スペクトラムを生成する。
以上のような第2変形例に係るスペクトラムアナライザ10によれば、FFT演算することにより周波数スペクトラムを生成することができる。これにより、スペクトラムアナライザ10によれば、バンドパスフィルタ24の通過帯域よりも狭い周波数分解能の周波数スペクトラムを生成することができる。
また、バンドパスフィルタ24の通過帯域よりも広い周波数スパンの周波数スペクトラムを生成する場合、スペクトラム生成部28は、バンドパスフィルタ24の通過帯域またはこれより狭い帯域毎に周波数スパンを分割した複数の分割範囲を生成する。スペクトラム生成部28は、複数の分割範囲のそれぞれを測定周波数範囲とし、ローカル周波数をそれぞれの分割範囲に応じた周波数に順次に制御して、それぞれの分割範囲から複数のデジタル出力信号を取得する。スペクトラム生成部28は、取得した複数のデジタル出力信号のそれぞれに対してFFT演算を行って複数の周波数スペクトラムを生成する。そして、スペクトラム生成部28は、生成した複数の周波数スペクトラムを周波数方向に合成する。
また、スペクトラム生成部28は、FFT演算によって周波数スペクトラムを生成する場合、測定周波数範囲の中心周波数からIF周波数分だけ離れた位置に、ローカル周波数を設定してよい。例えば、乗算部22は、2つのミキサーを含むとする。1段目のミキサーは、ローカル信号発生部20から出力されたローカル信号を入力信号に乗算することにより、入力信号を421.4MHzのIF信号にダウンコンバートする。2段目のミキサーは、1段目のミキサーの出力信号に400MHzの正弦波信号を乗算して、入力信号を更に21.4MHzのIF信号にダウンコンバートする。このような構成の乗算部22を用いて、中心周波数3GHz、周波数スパン8MHzの周波数スペクトラムを生成する場合、スペクトラム生成部28は、ローカル周波数を、3.4214GHz(=3GHz+421.4MHz)又は2.5786GHz(=3GHz−421.4MHz)に設定してよい。
図7は、フラクショナルスプリアスに応じて発生するノイズの一例を示す。フラクショナル分周器44を用いる場合、ローカル信号にフラクショナルスプリアスが重畳されるので、スペクトラム生成部28により生成される周波数スペクトラムには、フラクショナルスプリアスに応じたノイズが含まれる。
例えば、上記の構成の乗算部22を用いて、中心周波数3GHz、周波数スパン8MHzの周波数スペクトラムを生成する場合、スペクトラム生成部28は、フラクショナル分周器44に対して(342+(573/4096))の分周比を設定してよい。このような場合、周波数スペクトラムには、図7(A)に示すように、入力信号から1.4MHz(=10MHz×(573/4096))離れた位置に、フラクショナルスプリアスに応じたノイズが含まれる。
ここで、スペクトラム生成部28は、図7(A)に示すような第1周波数スペクトラムを生成した後、ローカル周波数を僅かにずらして第2周波数スペクトラムを生成する。例えば、第1周波数スペクトラムの生成時におけるローカル周波数よりも1MHz高周波数側にずらしたローカル周波数により第2周波数スペクトラムを生成してよい。この場合、中心周波数は、3.001GHzとなり、ローカル周波数は、3.4224GHz(=3.4214GHz+1MHz)となり、フラクショナル分周器44に設定する分周比は、(342+(983/4096))となる。従って、スペクトラム生成部28は、図7(B)に示すように、入力信号から2.4MHz(=10MHz×(983/4096))離れた位置に、フラクショナルスプリアスに応じたノイズが含まれた周波数スペクトラムを生成する。
このような第1周波数スペクトラム及び第2周波数スペクトラムは、周波数スパンが互いにずれるが、入力信号の周波数位置が3GHzで互いに同一となる。これに対して、第1周波数スペクトラム及び第2周波数スペクトラムは、フラクショナルスプリアスに応じたノイズが含まれる周波数位置が互いに異なる。従って、除去部30は、第1周波数スペクトラムおよび第2周波数スペクトラムを比較することにより、フラクショナルスプリアスに応じたノイズと、入力信号の信号成分とを区別することができる。
例えば、除去部30は、第1周波数スペクトラムおよび第2周波数スペクトラムについて、同じ周波数位置の信号成分を比較して、小さい方の値を用いて新たな周波数スペクトラムを生成することによって、フラクショナルスプリアスに応じたノイズを除去した周波数スペクトラムを生成してよい。なお、この場合、除去部30により新たに生成される周波数スペクトラムの周波数スパンが、ローカル周波数のずれ分だけ短くなるので、スペクトラム生成部28は、ローカル周波数のずれの分だけ予め第1周波数スペクトラムおよび第2周波数スペクトラムの周波数スパンを広く設定してよい。
なお、除去部30は、フラクショナルスプリアスを除去することに加えて、第1周波数スペクトラムと第2周波数スペクトラムとを比較することにより、バンドパスフィルタ24を通過した信号にミキシングされた、ローカル周波数の変化に応じて周波数が変化するノイズを除去した周波数スペクトラムを生成してもよい。例えば、除去部30は、バンドパスフィルタ24を通過した信号に対して回路の動作クロックがミキシングされた信号を除去した周波数スペクトラムを生成してよい。例えば、25MHzの動作クロックが21.4MHzのIF信号とミキシングされることにより、周波数スペクトラムには、3.6MHzのノイズが含まれる。ローカル信号の周波数の変化に応じてIF信号の周波数が変化するので、当該ノイズは、ローカル信号の周波数の変化に応じて、周波数が変化する。除去部30は、このようなノイズを、フラクショナルスプリアスに応じたノイズと共に除去した周波数スペクトラムを生成してよい。
図8は、本実施形態の第3変形例に係るスペクトラムアナライザ10の構成を示す。本変形例に係るスペクトラムアナライザ10は、図1に示したスペクトラムアナライザ10と略同一の構成および機能を採るので、図1の部材と略同一の構成および機能を有する部材については図1と同一の符号を付け、以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係るスペクトラムアナライザ10は、出力部32に代えて、表示部34を備える。表示部34は、スペクトラム生成部28により第1の周波数スペクトラムが生成された後、除去部30によるノイズの除去が完了するまでの間に第1の周波数スペクトラムをスペクトラム生成部28から取得して表示する。そして、表示部34は、除去部30によるノイズの除去が完了したことに応じてノイズ除去済周波数スペクトラムを除去部30から取得して表示する。
以上のような構成のスペクトラムアナライザ10によれば、ノイズを除去した周波数スペクトラムを出力することができる。さらに、このような構成のスペクトラムアナライザ10によれば、ノイズの除去処理に長時間を費やしてしまう場合であっても、ノイズ除去処理の経過に応じた計測結果を表示することができる。
なお、除去部30は、フラクショナルスプリアスに応じたノイズに限らず、他の種類のノイズを除去してよい。この場合において、表示部34は、除去部30によるノイズの除去が完了するまでの間にノイズ除去前の第1の周波数スペクトラムをスペクトラム生成部28から取得して表示し、除去部30によるノイズの除去が完了したことに応じてノイズ除去済周波数スペクトラムを表示してよい。
除去部30は、一例として、乗算部22から出力された合成信号の中心周波数(中間周波数)の2倍の周波数に含まれるノイズを除去してよい。この場合において、除去部30は、スペクトラム生成部28により生成された周波数スペクトラムに対して、各周波数のスペクトル値と、当該周波数に中間周波数の2倍の周波数を加算又は減算した周波数のスペクトル値との2つのスペクトル値のうち、より値が小さいスペクトル値を選択する。そして、除去部30は、選択したスペクトル値を、スペクトラム生成部28により生成された周波数スペクトラムにおける各周波数のスペクトル値とすることにより、ノイズを除去してよい。また、除去部30は、乗算部22から出力された合成信号に、ローカル信号の高調波成分が含まれる場合には、当該高調波成分を除去すべく処理を行ってもよい。
図9は、ノイズ除去前の測定結果出力画面62の一例を示す。図10は、ノイズ除去後の測定結果出力画面62の一例を示す。表示部34は、一例として、コンピュータのモニタ上に測定結果出力画面62を表示して、当該測定結果出力画面62を介して利用者に対して当該スペクトラムアナライザ10よる計測結果を出力してよい。表示部34は、一例として、X軸に周波数、Y軸に信号レベルを表したグリッド64上に周波数スペクトラムを示すグラフ66がプロットされた測定結果出力画面62を、表示してよい。
計測動作が開始されると、まず、スペクトラム生成部28は、第1の周波数スペクトラムを生成する。そして、表示部34は、スペクトラム生成部28により第1の周波数スペクトラムが生成された後、除去部30によるノイズの除去が完了するまでの間に、図9に示すような第1の周波数スペクトラムをスペクトラム生成部28から取得して表示する。
第1の周波数スペクトラムを生成が終了すると、次に、スペクトラム生成部28は、第2の周波数スペクトラムを生成する。第2の周波数スペクトラムが生成されると、除去部30は、第1の周波数スペクトラムと第2の周波数スペクトラムとに基づき、ノイズ除去済周波数スペクトラムを生成する。そして、表示部34は、除去部30によるノイズの除去が完了したことに応じて、図10に示すようなノイズ除去済周波数スペクトラムを表示する。さらに、表示部34は、ノイズ除去処理を行った部分を、ノイズ除去処理を行っていない部分と識別可能に表示してもよい。以上のように表示部34によれば、ノイズ除去処理の経過に応じた計測結果を表示することができる。
図11は、本実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、及び表示装置2080を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、及びCD−ROMドライブ2060を有する入出力部と、入出力コントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070を有するレガシー入出力部とを備える。
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000及びグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010及びRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
入出力コントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、CD−ROMドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラム及びデータを格納する。CD−ROMドライブ2060は、CD−ROM2095からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
また、入出力コントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、及び入出力チップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラムや、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラム又はデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。入出力チップ2070は、フレキシブルディスク・ドライブ2050や、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095、又はICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900をスペクトラムアナライザ10の制御装置として機能させるプログラムは、ローカル信号発生モジュールと、乗算モジュールと、バンドパスフィルタモジュールと、AD変換モジュールと、スペクトラム生成モジュールと、除去モジュールと、出力モジュールとを備える。また、当該プログラムは、出力モジュールに代えて、表示モジュールを備えてもよい。これらのプログラム又はモジュールは、CPU2000等に働きかけて、スペクトラムアナライザ10を、ローカル信号発生部20、乗算部22、バンドパスフィルタ24、AD変換部26、スペクトラム生成部28、除去部30、出力部32、表示部34としてそれぞれ機能させる。
以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク2090、CD−ROM2095の他に、DVDやCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
以上、本発明の(一)側面を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
図1は、本発明の実施形態に係るスペクトラムアナライザ10の構成を示す。 図2は、測定結果出力画面62の一例を示す。 図3(A)は、第1周波数スペクトラムの一例を示し、図3(B)は、第2周波数スペクトラムの一例を示す。 図4は、ローカル周波数に対するフラクショナルスプリアスの強度、および、フラクショナルスプリアスの除去するローカル周波数の範囲を示す。 図5は、本発明の実施形態の第1変形例に係るスペクトラムアナライザ10の構成を示す。 図6は、本発明の実施形態の第2変形例に係るスペクトラムアナライザ10の構成を示す。 図7は、フラクショナルスプリアスに応じて発生するノイズの一例を示す。 図8は、本発明の実施形態の第3変形例に係るスペクトラムアナライザ10の構成を示す。 図9は、ノイズ除去前の測定結果出力画面62の一例を示す。 図10は、ノイズ除去後の測定結果出力画面62の一例を示す。 図11は、本発明の実施形態に係るコンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。
符号の説明
10 スペクトラムアナライザ
20 ローカル信号発生部
22 乗算部
24 バンドパスフィルタ
26 AD変換部
28 スペクトラム生成部
30 除去部
32 出力部
34 表示部
40 基準クロック発生部
41 同期部
42 発振器
44 フラクショナル分周器
46 位相検出器
48 ローパスフィルタ
52 AD変換器
54 記憶部
56 第1掃引部
58 第2掃引部
62 測定結果出力画面
64 グリッド
66 グラフ
72 第1LPF
74 第2LPF
76 切替部
82 第1FFT演算部
84 第2FFT演算部
1900 コンピュータ
2000 CPU
2010 ROM
2020 RAM
2030 通信インターフェイス
2040 ハードディスクドライブ
2050 フレキシブルディスク・ドライブ
2060 CD−ROMドライブ
2070 入出力チップ
2075 グラフィック・コントローラ
2080 表示装置
2082 ホスト・コントローラ
2084 入出力コントローラ
2090 フレキシブルディスク
2095 CD−ROM

Claims (23)

  1. 入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライザであって、
    指定された周波数のローカル信号を発生するローカル信号発生部と、
    前記ローカル信号と前記入力信号とを乗算した合成信号を出力する乗算部と、
    前記合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタにより通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力するAD変換部と、
    前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成するスペクトラム生成部と、
    前記スペクトラム生成部により生成された前記第1周波数スペクトラムに基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する除去部と
    を備えるスペクトラムアナライザ。
  2. 前記ローカル信号発生部は、基準クロックの基準周波数に小数点以下の精度を有する倍数を乗じたローカル周波数のローカル信号を出力する同期部を備え、
    前記スペクトラム生成部は、前記ローカル信号のローカル周波数を制御して前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき前記第1周波数スペクトラムを生成し、前記第1周波数スペクトラムの生成時とは異なる前記ローカル周波数に制御して前記入力信号の前記測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成し、
    前記除去部は、前記第1周波数スペクトラムおよび前記第2周波数スペクトラムに基づいて、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項1に記載のスペクトラムアナライザ。
  3. 前記スペクトラム生成部は、前記ローカル信号のローカル周波数を離散的に順次変化させて前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき周波数スペクトラムを生成する
    請求項2に記載のスペクトラムアナライザ。
  4. 前記スペクトラム生成部は、前記バンドパスフィルタを通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号をフーリエ変換することにより、周波数スペクトラムを生成する
    請求項2に記載のスペクトラムアナライザ。
  5. 前記除去部は、前記第1周波数スペクトラムおよび前記第2周波数スペクトラムにおける略同一周波数の信号成分のうちの小さい値に基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項2に記載のスペクトラムアナライザ。
  6. 前記同期部は、
    制御信号に応じた周波数のローカル信号を発生する発振器と、
    整数値の第1分周比で分周する期間と整数値の第2分周比で分周する期間との切替比率が前記ローカル信号の周波数に応じて指定され、前記第1分周比および前記第2分周比を前記切替比率で切り替えながら前記ローカル信号を分周した分周信号を出力する分周器と、
    前記分周信号と基準クロックとの位相差に応じた前記制御信号を出力する位相検出器と、
    を有する請求項2に記載のスペクトラムアナライザ。
  7. 前記除去部は、前記第1周波数スペクトラムと前記第2周波数スペクトラムとを比較することにより、前記第1周波数と前記ローカル信号の周波数との差により定まる周波数に発生するフラクショナルスプリアスに応じたノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項6に記載のスペクトラムアナライザ。
  8. 前記除去部は、前記基準クロックの基準周波数に前記第1分周比を乗じた第1周波数または前記基準周波数に前記第2分周比を乗じた第2周波数との周波数差が予め定められた閾値以下となる周波数のローカル信号が設定されて、前記バンドパスフィルタから出力された入力信号の信号成分に対して、ノイズの除去処理をする
    請求項6に記載のスペクトラムアナライザ。
  9. 前記同期部は、前記位相検出器により出力された制御信号を、第1時定数または当該第1時定数とは異なる第2時定数でローパスフィルタリングして、前記発振器に出力するローパスフィルタを更に有し、
    前記スペクトラム生成部は、前記第1周波数スペクトラムの生成時において前記ローパスフィルタの時定数を前記第1時定数に設定し、前記第2周波数スペクトラムの生成時において前記ローパスフィルタの時定数を前記第2時定数に設定し、
    前記除去部は、前記第1周波数スペクトラムと前記第2周波数スペクトラムとを比較し、比較結果に基づき信号成分が予め定められた振幅以上変化した周波数を検出し、検出した周波数近傍の信号成分からノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項6に記載のスペクトラムアナライザ。
  10. 前記除去部は、前記第1周波数スペクトラムと前記第2周波数スペクトラムとを比較することにより、前記バンドパスフィルタを通過した信号にミキシングされた、ローカル周波数の変化に応じて周波数が変化するノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項2に記載のスペクトラムアナライザ。
  11. 整数値の第1分周比で分周する期間と整数値の第2分周比で分周する期間との切替比率が前記ローカル信号の周波数に応じて指定され、前記第1分周比および前記第2分周比を前記切替比率で切り替えながら前記ローカル信号を分周した分周信号を出力する分周器と、
    前記分周信号と基準クロックとの位相差に応じた前記制御信号を出力する位相検出器と、
    前記位相検出器により出力された制御信号を、第1時定数または当該第1時定数とは異なる第2時定数でローパスフィルタリングして、前記ローカル信号発生部が有する発振器に出力するローパスフィルタと、
    を更に備え、
    前記発振器は、前記制御信号に応じた周波数のローカル信号を発生し、
    前記スペクトラム生成部は、前記ローパスフィルタの時定数を前記第1時定数に設定し、前記ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成し、前記ローパスフィルタの時定数を前記第2時定数に設定し、前記ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて前記入力信号の前記測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成し、
    前記除去部は、前記第1周波数スペクトラムと前記第2周波数スペクトラムとを比較し、比較結果に基づき信号成分が予め定められた振幅以上変化した周波数を検出し、検出した周波数近傍の信号成分からノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項1に記載のスペクトラムアナライザ。
  12. スペクトラムアナライザにより、入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライズ方法であって、
    指定された周波数のローカル信号を発生し、
    前記ローカル信号と前記入力信号とを乗算した合成信号を出力し、
    前記合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させ、
    通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力し、
    前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成し、
    生成された前記第1周波数スペクトラムに基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する、
    スペクトラムアナライズ方法。
  13. ローカル信号を発生する段階において、基準クロックの基準周波数に小数点以下の精度を有する倍数を乗じたローカル周波数のローカル信号を出力し、
    第1周波数スペクトラムを生成する段階において、前記ローカル信号のローカル周波数を制御して前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき前記第1周波数スペクトラムを生成し、
    更に、前記第1周波数スペクトラムの生成時とは異なるローカル周波数に制御して前記入力信号の前記測定周波数範囲内の信号成分を通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成し、
    ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する段階において、前記第1周波数スペクトラムおよび前記第2周波数スペクトラムに基づいて、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項12に記載のスペクトラムアナライズ方法。
  14. ローカル信号を発生する段階において、制御信号に応じた周波数のローカル信号を発生し、
    整数値の第1分周比で分周する期間と整数値の第2分周比で分周する期間との切替比率が前記ローカル信号の周波数に応じて指定され、前記第1分周比および前記第2分周比を前記切替比率で切り替えながら前記ローカル信号を分周した分周信号を出力し、
    前記分周信号と基準クロックとの位相差に応じた前記制御信号を出力し、
    前記制御信号を、第1時定数または当該第1時定数とは異なる第2時定数でローパスフィルタリングして、前記ローカル信号を発生する段階に出力し、
    第1周波数スペクトラムを生成する段階において、前記ローパスフィルタリングの時定数を前記第1時定数に設定し、前記ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき前記第1周波数スペクトラムを生成し、
    前記ローパスフィルタリングの時定数を前記第2時定数に設定し、前記ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて前記入力信号の前記測定周波数範囲内の信号成分を通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成し、
    ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する段階において、前記第1周波数スペクトラムと前記第2周波数スペクトラムとを比較し、比較結果に基づき信号成分が予め定められた振幅以上変化した周波数を検出し、検出した周波数近傍の信号成分からノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項12に記載のスペクトラムアナライズ方法。
  15. 入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライザをコンピュータにより制御するプログラムであって、
    前記スペクトラムアナライザを、
    指定された周波数のローカル信号を発生するローカル信号発生部と、
    前記ローカル信号と前記入力信号とを乗算した合成信号を出力する乗算部と、
    前記合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタにより通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力するAD変換部と、
    前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成するスペクトラム生成部と、
    前記スペクトラム生成部により生成された第1周波数スペクトラムに基づき、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する除去部と
    して機能させるプログラム。
  16. 前記ローカル信号発生部は、基準クロックの基準周波数に小数点以下の精度を有する倍数を乗じたローカル周波数のローカル信号を出力する同期部を備え、
    前記スペクトラム生成部は、前記ローカル信号のローカル周波数を制御して前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき前記第1周波数スペクトラムを生成し、前記第1周波数スペクトラムの生成時とは異なる前記ローカル周波数に制御して前記入力信号の前記測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成し、
    前記除去部は、前記第1周波数スペクトラムおよび前記第2周波数スペクトラムに基づいて、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項15に記載のプログラム。
  17. 前記プログラムは、
    前記スペクトラムアナライザを、
    整数値の第1分周比で分周する期間と整数値の第2分周比で分周する期間との切替比率が前記ローカル信号の周波数に応じて指定され、前記第1分周比および前記第2分周比を前記切替比率で切り替えながら前記ローカル信号を分周した分周信号を出力する分周器と、
    前記分周信号と基準クロックとの位相差に応じた前記制御信号を出力する位相検出器と、
    前記位相検出器により出力された制御信号を、第1時定数または当該第1時定数とは異なる第2時定数でローパスフィルタリングして、前記ローカル信号発生部が有する発振器に出力するローパスフィルタと、
    として更に機能させ、
    前記発振器は、前記制御信号に応じた周波数のローカル信号を発生し、
    前記スペクトラム生成部は、前記ローパスフィルタの時定数を前記第1時定数に設定し、前記ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき前記第1周波数スペクトラムを生成し、前記ローパスフィルタの時定数を前記第2時定数に設定し、前記ローカル信号の周波数を離散的に順次変化させて前記入力信号の前記測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第2周波数スペクトラムを生成し、
    前記除去部は、前記第1周波数スペクトラムと前記第2周波数スペクトラムとを比較し、比較結果に基づき信号成分が予め定められた振幅以上変化した周波数を検出し、検出した周波数近傍の信号成分からノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する
    請求項15に記載のプログラム。
  18. 前記スペクトラム生成部により前記第1周波数スペクトラムが生成された後、前記除去部によるノイズの除去が完了するまでの間に前記第1周波数スペクトラムを表示し、前記除去部によるノイズの除去が完了したことに応じてノイズを除去した周波数スペクトラムを表示する表示部を更に備える、請求項1に記載のスペクトラムアナライザ。
  19. 前記スペクトラム生成部は、前記第1の周波数スペクトラムを生成した後に、前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第2の周波数スペクトラムを生成し、
    前記除去部は、前記第1の周波数スペクトラムおよび前記第2の周波数スペクトラムに基づき、前記ノイズ除去済周波数スペクトラムを生成する
    請求項18に記載のスペクトラムアナライザ。
  20. 前記ローカル信号発生部は、
    基準クロックの基準周波数に小数点以下の精度を有する倍数を乗じたローカル周波数のローカル信号を出力する同期部を有し、
    前記スペクトラム生成部は、前記ローカル信号のローカル周波数を制御して前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第1の周波数スペクトラムを生成し、前記第1の周波数スペクトラムの生成時とは異なる前記ローカル周波数に制御して前記入力信号の前記測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第2の周波数スペクトラムを生成する
    請求項19に記載のスペクトラムアナライザ。
  21. 第1周波数スペクトラムを生成する段階により前記第1周波数スペクトラムが生成された後、ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する段階によるノイズの除去が完了するまでの間に前記第1周波数スペクトラムを表示し、前記ノイズを除去した周波数スペクトラムを生成する段階によるノイズの除去が完了したことに応じてノイズを除去した周波数スペクトラムを表示する
    請求項12に記載のスペクトラムアナライズ方法。
  22. 前記プログラムは、
    前記スペクトラムアナライザを、
    前記スペクトラム生成部により前記第1の周波数スペクトラムが生成された後、前記除去部によるノイズの除去が完了するまでの間に前記第1の周波数スペクトラムを表示し、前記除去部によるノイズの除去が完了したことに応じて前記ノイズ除去済周波数スペクトラムを表示する表示部として更に機能させる
    請求項15に記載のプログラム。
  23. 入力信号の周波数毎の信号成分を計測するスペクトラムアナライザであって、
    指定された周波数のローカル信号を発生するローカル信号発生部と、
    前記ローカル信号と前記入力信号とを乗算した合成信号を出力する乗算部と、
    前記合成信号の所定の周波数帯域の信号成分を通過させるバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタにより通過された信号成分をサンプリングしてデジタル化したデジタル出力信号を出力するAD変換部と、
    前記入力信号の測定周波数範囲内の信号成分を前記バンドパスフィルタにより通過させ、通過させた信号成分から得られた前記デジタル出力信号に基づき第1周波数スペクトラムを生成するスペクトラム生成部と
    を備え、
    前記ローカル信号発生部は、
    制御信号に応じた周波数のローカル信号を発生する発振器と、
    整数値の第1分周比で分周する期間と整数値の第2分周比で分周する期間との切替比率が前記ローカル信号の周波数に応じて指定され、前記第1分周比および前記第2分周比を前記切替比率で切り替えながら前記ローカル信号を分周した分周信号を出力する分周器と、
    前記分周信号と基準クロックとの位相差に応じた前記制御信号を出力する位相検出器と、
    を有し、
    前記スペクトラム生成部は、前記基準クロックの基準周波数に前記第1分周比を乗じた第1周波数または前記基準周波数に前記第2分周比を乗じた第2周波数との周波数差が予め定められた閾値以下とならない周波数のローカル信号を発生するよう前記ローカル信号発生部を設定する
    スペクトラムアナライザ。
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