JP2005274566A - 不要波除去方式及び除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シングルコンバージョン構成で、ミキサのイメージを除去し、広い帯域を取り扱うことのできるスペクトラムアナライザ等を提供する。
【解決手段】 ローカルシンセ2及びRFミキサ1による周波数逓降によって得られた中間周波数帯域波をA/Dコンバータ4でA/D変換し、演算手段5で高速フーリエ変換し、得られたスペクトラム強度から、所定の周波数範囲のスペクトラム強度を抽出して周波数範囲の中心周波数が中心となるような重み付けを行い、局部発振周波数を所定の周波数だけ変化させながら上記周波数逓降から重み付けまでの動作を繰り返す。FFT解析したデータを2n(nは正の整数)個以上収集し、演算手段を介し、同一解析周波数上で、再度高速フーリエ変換することにより、入力信号とイメージとの挙動の相違によりミキサのイメージを除去する。また、重み付けを余弦関数で行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、不要波除去方式及び除去方法に関し、特にシングルコンバージョン方式を適用したスペクトラムアナライザや受信機等のイメージ除去方式及び除去方法に関する。
従来のスペクトラムアナライザや受信機等で使用されている周波数変換方式では、高周波ミキサ(以下RFミキサ)に信号を入力し、ローカル信号を掃引(スイープ)させ固定した周波数のIF帯に入力信号をダウンコンバートし、検波器で検波する。このダウンコンバート回路のミキサ等の非線形性による不要波(以下、「イメージ成分」とする)を検波器の受信帯域に混信しないように、従来は複雑な多重のヘテロダインステージ(多数のRFミキサを用いて段階的にダウンコンバートする方式)を設け、ハードウェアにてイメージ成分を除去するよう構成されていた。こうすることで、100M以上から何10GHzと広い周波数範囲の帯域の信号を検波していた。
また他の従来技術として、入力信号を直接サンプリングしてフーリエ解析を行うFFTアナライザもあるが、サンプラの特性や計算機リソースの観点から、何10GHzという周波数帯域に対しては対応することが出来なかった。
上述の多重のヘテロダインステージによって実現されていた広い周波数帯域の信号検出を、1段のミキサのみで周波数変換を行うシングルコンバージョン方式で実現してスペクトラムアナライザ等の回路を簡素化すると、イメージ成分に対して無防備なため、RFミキサで生成されるイメージ成分等を多く誤検波してしまうという問題点があった。
ここで、図7を参照して従来のシングルコンバージョン方式を適用したスペクトラムアナライザにおける誤検波動作の一例を説明する。
図7は、スペクトラムアナライザ等で使用されている従来のシングルコンバージョン方式を適用した電力検波器の構成の一例を示すブロック図である。図7に示すシングルコンバージョン方式の電力検波器では、RF入力信号をRFミキサ71で直接IFフィルタ72の周波数帯域にダウンコンバートし、検波器73で信号を検波する。
図8a,bは、図7のRF入力信号の入力周波数をFsとし、ローカル信号の周波数をLoとした場合に発生するイメージ成分の分布を示す説明図である。図8a,bの点線81で囲まれた領域は図7に示したIFフィルタ72の通過帯域で、この周波数帯域(検波器73の受信帯域内)に信号が入力されるとその信号は検波器73によって検波される。
図8aの場合、Fs(入力信号の入力周波数)とLo(ローカル信号の周波数)
の周波数差がFo(IFフィルタ72の中心周波数)であるため、検波器73の受信帯域(IFフィルタ72の通過帯域)にRF入力信号はダウンコンバートされ、入力信号が正常に検波される。その際、RFミキサ71の非線形性により、Foのm倍の周波数にイメージ成分が生成される。
また図8bは、さらに次の周波数を検波するために図8aのLoを変更して、FsとLoの周波数の差を1/2Foにした場合のイメージ成分の分布を示す説明図である。図8bの場合、RFミキサ71の非線形性によるイメージ成分が検波器73の受信帯域内(IFフィルタ72の通過帯域)に生成され、検波器73で誤検波されてしまう。
このように従来のシングルコンバージョン方式を適用した電力検波器では、多重のヘテロダインステージを組んでハードウェア的にイメージ成分を除去していないため、どのようなローカル信号の周波数にしても必ずイメージ成分を誤検波してしまっていた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであって、本発明は、シングルコンバージョン方式で、かつ、イメージ成分等の不要波を判別、除去し、RF入力信号を解析することが可能な不要波除去方式及び除去方法を提供することを目的とする。
また本発明の他の目的は、シングルコンバージョン方式で、かつ、イメージ成分等の不要波を判別、除去しRF入力信号を解析することが可能で、さらにまた数GHzまでの帯域を扱うことが可能な不要波除去方式及び除去方法を提供することである。
本発明の不要波除去方式は、外部制御で周波数を可変して所定周波数のローカル信号を発振するシンセサイズドローカル信号発生器と、前記所定周波数のローカル信号とRF入力信号とをミキシングして前記RF入力信号を周波数逓降するミキサと、該周波数逓降によって得られた中間周波数帯域波をアナログデジタル変換するアナログデジタル変換器と、該アナログデジタル変換器によって得られたデジタル信号を高速フーリエ変換する演算手段とを備え、前記演算手段は、前記シンセサイズドローカル信号発生器の発振周波数を所定の周波数だけ変化させながら高速フーリエ変換を繰り返して2n(nは正の整数)個以上のデータを高速フーリエ変換し、前記演算手段によって、高速フーリエ変換した前記2n(nは正の整数)個以上のスペクトラムデータ群に対して再度高速フーリエ変換し、RF入力信号と不要波との挙動の相違により不要波を除去することを特徴とする。
また前記演算手段は、前記高速フーリエ変換により得られたスペクトラムデータ群に対して再度高速フーリエ変換を行う際に、前記スペクトラムデータ群に重み付けを行うことを特徴とする。
また、前記スペクトラムデータ群の重み付けを余弦関数で行うことを特徴とする。
また、前記演算手段は、前記再度フーリエ変換されたスペクトラムデータ群のペクトラム強度の平均値を求め、前記平均値に対して前記再度高速フーリエ変換されたデータ群のスペクトラム強度の多数決をとり、少数の前記再度高速フーリエ変換されたスペクトラムデータのスペクトラム強度を強制的に平均値に置き換えることを特徴とする。
また本発明の不要波除去方法は、ローカル発振周波数を掃引してRF入力信号を周波数逓降し、得られた中間周波数帯域波をアナログデジタル変換し、得られたデジタル信号を高速フーリエ変換し、前記高速フーリエ変換により得られたスペクトラムデータ群を抽出し、前記ローカル発振周波数を所定の周波数だけ変化させながら上記周波数逓降からスペクトラムデータを抽出までの動作を繰り返し、高速フーリエ変換したスペクトラムデータを2n(nは正の整数)個以上収集し、 前記高速フーリエ変換で収集したスペクトラムデータ群を、再度高速フーリエ変換し、RF入力信号とイメージとの挙動の相違によりイメージを除去することを特徴とする。
また、前記スペクトラムデータ群に重み付けをしてから再度高速フーリエ変換を行うことを特徴とする。
また、前記スペクトラムデータ群の重み付けを余弦関数で行うことを特徴とする。
また、前記再度フーリエ変換されたスペクトラムデータ群のペクトラム強度の平均値を求め、前記平均値に対して前記再度高速フーリエ変換されたスペクトラムデータ群のスペクトラム強度の多数決をとり、少数の前記再度高速フーリエ変換されたスペクトラムデータのスペクトラム強度を強制的に平均値に置き換えることを特徴とする。
本発明によれば、シングルコンバージョン方式でミキサの不要波(イメージ成分)を除去することができる不要波除去方式及び除去方法を提供することができる。
また本発明によれば、シングルコンバージョン方式でミキサの不要波(イメージ成分)を除去することができ、数GHzまでの周波数帯域を取り扱うことのできる不要波除去方式及び除去方法を提供することができる。
また本発明によれば、シングルコンバージョン方式でミキサの不要波(イメージ成分)を除去することができ、数GHzまでの周波数帯域を取り扱うことのできるスペクトラムアナライザや受信機を提供することができる。
本発明によれば、シングルコンバージョン方式でミキサの不要波(イメージ成分)を除去することができる不要波除去方法を提供することができる。
また本発明によれば、シングルコンバージョン方式でミキサの不要波(イメージ成分)を除去することができ、数GHzまでの周波数帯域を取り扱うことのできる不要波除去方法を提供することができる。
また本発明によれば、シングルコンバージョン方式でミキサの不要波(イメージ成分)を除去することができ、数GHzまでの周波数帯域を取り扱うことのできるスペクトラムアナライザや受信機の不要波除去方法を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の主要構成である高速フーリエ変換(以下、「FFT」とする)解析回路の一実施形態を示すブロック図である。
図1に示すFFT解析回路は、シングルコンバージョン方式を採用し、大別して、広帯域ミキサ(以下、「RFミキサ」という)1と、RF入力信号を中間周波数帯域にダウンコンバートするためのシンセサイズドローカル信号発生器(以下、「ローカルシンセ」という)2と、標本化定理を考慮した低域通過濾波器(アンチエイリアスフイルタ、以下、「LPF」とする)3と、ダウンコンバートされた信号の標本化(以下、「サンプリング」という)を行うA/Dコンバータ4と、サンプリングしたデータについてFFT解析を行う演算手段としてのDSP(Digital Signal Processor)5とで構成される。また、ローカルシンセ2はDSP5の制御によって出力信号の角周波数が制御される。
次に、図1に示すFFT解析回路の動作について説明する。
RFミキサ1は、RF入力信号とローカルシンセ3の出力信号であるローカル信号とをミキシングし、RF入力信号をADコンバータ5が十分サンプリングできるような中間周波数帯域(以下、「被解析帯域内」という)にダウンコンバートする。
ローカルシンセ2は、連続的に周波数を変更させるのではなく、FFT解析を行う毎に一定の周波数を増分させるため、時間的には階段状の周波数変化となる。但し、ローカルシンセ2が発生させるスプリアス等のイメージ成分は、必ずダウンコンバートされたRF入力信号の被解析帯域内に対し、m倍の周波数に存在するように周波数を設計する。
これにより、FFT解析するIF周波数帯の被解析帯域内において、主信号はローカルシンセ13の周波数変動分と同じ周波数変動が生じるのに対し、RF入力信号によるスプリアスはm倍の周波数変動が生じる。つまりIF周波数帯の被解析帯域内でのローカルシンセ2の周波数変動分だけ変動し、その他のスプリアスはm倍の周波数変動が起こる。
またRFミキサ1において、被線形性を考慮した出力周波数を以下の式で示す。
Figure 2005274566
0は出力振幅、viは入力振幅とする。本式に対しRF入力信号cosωintとローカルシンセ1の出力信号であるローカル信号cosωintを入力する。4次までの項で検討すると、
Figure 2005274566
直流成分のa0は、本式では必要ないため無視する。
Figure 2005274566
上式中、図1のLPF3、及び図6のLPF64に示されるLPFの作用によって、IF周波数帯域にのみ存在しうる項を抽出する。
Figure 2005274566
〔数4〕からDC(直流成分)を除くと、(ωInt-ωLot)のm倍にしかイメージ成分が存在しない。また、(ωInt-ωLot)=「IFでの信号角周波数」であるともいえる。ここで、ローカル信号の角周波数ωLotを、
ωLot=ωLoBaset|=0+n・ΔωLot=n・ΔωLo
とおく。
ローカル信号の角周波数は、ΔωLot(所定の周波数変動増分値)のn倍に設定する。こうすることによって、IF帯域における各イメージ成分と入力信号成分との周波数対応が、ΔωLotで表示できる。
図2は、図1に示した本実施形態のFFT解析回路において、入力信号とローカル信号との関係、並びにIF周波数帯域にダウンコンバートされた信号とイメージ成分の関係を示す関係図で、図2a,bはFs>Loの条件におけるFFT解析結果を示す関係図、図2cはFs<Loの条件におけるFFT解析結果を示す関係図である。なお、図2a,b,cの点線で囲まれた領域10は、LPF3の被解析帯域内である。
図2a,bに示すFs>Loの条件のとき、RFミキサ1の出力voIFは以下のようになる。
Figure 2005274566
また、図2cに示すFs<Loのとき、RFミキサ1の出力voIFは以下のようになる。
Figure 2005274566
図4と数5、及び図5と数6に示す関係によってIF周波数帯域にダウンコンバートされた入力信号を、A/Dコンバータ15でサンプリングし、DSP5でFFT解析を行う。
さらに、DSP5の制御によってローカル信号の角周波数をΔωLot分増加させ、同じくFFT解析を行う。ここで、IF周波数帯域の帯域幅は、
IFBW=k・ΔωLOt
と設定する。なお、IFBWはFFT解析の帯域幅であり、LPF3の帯域幅では無い。
また、ΔωLot変動毎のFFT解析結果を、ΔωLot分づつ解析結果の出力voRFを周波数軸上(以下、「最終解析周波数」とする)に並べるために、各々の解析結果に周波数補正を行う。周波数補正として、
Figure 2005274566
の関係を用いる。また、式の簡略化のために、各周波数を係数項でまとめる。本実施形態では各係数項をA,Bと置き換えると、数5,6は以下に示す数8,9のようになる。
Fs>Loの場合、
Figure 2005274566
Fs<Loの場合、
Figure 2005274566
上述のように、周波数補正を行ったFFT解析結果を最終解析周波数軸上に並べると図3のように示される。図3において、破線11で囲まれたデータがFs>Loの条件におけるRF入力信号のIF帯域での挙動であり、〔数8〕で示されるように最終解析周波数軸上で横一列となり、ΔωLotの変動に対して影響を受けることが無く、傾きを持たない。
破線12で囲まれたデータがFs<Loの条件における信号の挙動であり、正で2倍の傾きを持つ。破線13、14で囲まれたデータは同条件におけるイメージ成分(二次ハーモニクス)の挙動である。Fs>Loの条件では負で2倍の傾きを持ち、Fs<Loの条件では正で3倍の傾きを持つ。
また、m倍の変動を持つイメージ成分(ハーモニクス)も同様に−mもしくは、m+1の傾きを持つ。
以上をまとめると、本解析によって、Fs>Loの条件の場合は、入力信号であれば最終解析周波数軸上を横一列にvoRF=cos(ωINt)の関係で出現する。またFs<Loの条件であれば、最終解析周波数軸上にvoRF=cos(2n・ΔωLot-ωInt)の関係で出現する。
つまり最終解析周波数軸上において、この振幅出現条件を満たすものは必ず入力信号であり、両条件での分布において、散発的なデータで出現の確率が低いものは、m倍の変動を持つハーモニクス等のイメージ成分であるといえる。
上述の条件をもって、イメージ成分か入力信号かを判定するために、voRF=cos(ωINt)の関係、及びvoRF=cos(2n・ΔωLot-ωInt)の条件下で分布するデータを抽出し、それらのデータ群(データレコード)に対し2回目のFFT解析を行う。
この2回目のFFT解析では、サンプリング間隔はnとし、更に各データレコードに対して余弦の重み付けを行い、FFT解析を行う。入力信号の分布条件に合致している場合は同じ振幅(強度)で分布しているので、余弦の重み付けによって単一の周波数成分が強く検出される。これに対してイメージ成分の場合は、散発的に分布しているので、高い周波数成分などに広く弱く分布している。
図4は、2回目のFFT解析の実施結果を示す説明図である。図4において、Fs<Loの条件分布より、破線で囲まれた2箇所の解析周波数(データレコード41、42)を抽出している。
データレコード41は入力信号の分布に合致する(同じ振幅でデータが分布している)ものであり、このデータレコード41に対して余弦の重み付けを行った後、2回目のFFT解析を行うと、図6中のFFT解析結果43に示されるように、単一の周波数が強く検出される。これは、Fs>Loの条件をも組み合わせ、サンプルデータ数を広げることによって、更なる高性能なイメージ判断が可能である。
一方、データレコード17は、イメージ成分が干渉している周波数である。このデータレコード17に対して重み付けを行った後、2回目のFFT解析を行うと、図6中のFFT解析結果44に示されるように、検出を予定している周波数成分ではなく、広い範囲や高い周波数成分に出力される。
以上、説明したようにして、本実施形態のシングルコンバージョン方式を採用したFFT解析回路でイメージ成分であるか、イメージ成分でないかが判断して不要波(イメージ成分)を除去することができ、数GHzまでの周波数帯域を取り扱うことができる。
また本実施形態のFFT解析回路では、別のイメージ成分判定として多数決決着も用いることができる。図5は、本実施形態のFFT解析回路において多数決着を用いたイメージ成分判定を示す説明図である。
2回目のFFT解析と同じく、Fs<Lo、Fs>Loの両条件分布から、該当のデータレコードを抽出し、データレコード全体のスペクトラム強度の平均値を求める(図7a)。さらに、求めたスペクトラム強度の平均値に対して多数決をとり、多勢の方はデータの修正はせず、少数の方のデータのスペクトラム強度を強制的に平均値に置き換える(図7b)。図7bに示された実施形態では、2つのデータが平均値を上回っているので、これら2つのデータを平均値に修正している。これら動作をデータレコード毎に繰り返すことによって収束させ、振幅を確定させることができる。この多数決によるイメージ成分判定は、FFT解析を行うよりもルーチンが簡素化できるという効果がある。
次に、本発明の実施形態におけるスペクトラムアナライザについて説明する。図6は、本実施形態におけるスペクトラムアナライザの構成を示すブロック図であり、動作概要は以下の通りである。図6に示すスペクトラムアナライザは、図1に示したFFT解析回路を用いたシングルコンバージョン方式のスペクトラムアナライザである。本実施形態のスペクトラムアナライザは、可変減衰器(可変アッテネータ:以下、「可変ATT」とする)61を用いてリファレンスレベルの切り替えを行い、最良のダイナミックレンジを得られるよう動作する。なお、スペクトラムアナライザに可変ATT61を用いることは周知の技術であり、詳細な説明は省略する。
DSP68によって周波数制御されるローカルシンセ25とRFミキサ26によって、RF入力信号をIF帯域にダウンコンバートする。このIF信号は、LPF24によって帯域制限され、IFアンプ23で高速A/Dコンバータ22のダイナミックレンジが最良になるようにゲイン調整されている。
IFアンプ23から出力されたIF信号を高速A/Dコンバータ22でサンプリングを行い、その結果はFIFO21にバッファリングする。FIFO21にバッファリングされたデータを読み出し、DSP19でFFT解析を行う。FFT解析結果はSRAM20に保存し、再度ローカルシンセ25を所定周波数分だけ周波数を増加し、同様にFFT解析を行う。
FFT解析結果がFIFO21に蓄積され、2回目のFFT解析を行うことが可能になった段階で、DSP19は2回目のFFT解析を行うことによりイメージ成分の除去し、最終的な周波数情報の記録または送出を行う。
次に、図6を参照して本実施形態のスペクトラムアナライザについて詳細に説明する。本実施形態のスペクトラムアナライザは図6に示されるように、可変減衰器(可変アッテネータ、以下「可変ATT」する)61と、RFミキサ62と、ローカルシンセ63と、LPF64と、IFアンプ65と、高速A/Dコンバータ66と、FIFO67と、DSP68と、RAM69とから構成される。
可変ATT61は、本システムのリファレンスレベルの切り替えを行い、RF入力信号の電力に対して、最良のダイナミックレンジを保ち測定をすることができるようにする。
RFミキサ62は、ローカルシンセ63によって、任意の周波数で発振するローカル信号を用いてRF入力信号をIF帯域にダウンコンバートする。このダウンコンバートされたRF入力信号はLPF64で帯域制限され、高速A/Dコンバータ66を用いてサンプリングを行う。
またIFアンプ65は、高速A/Dコンバータ66のダイナミックレンジが最良になるよう、所望のリファレンスレベルが入力された場合に、高速A/Dコンバータ入力で、フルスイングするようゲイン調整する。
また高速A/Dコンバータ66は、ダウンコンバートされたIF信号をサンプリングする。高速A/Dコンバータ66でサンプリングしたデータは、FIFO67にバッファリングされる。
高速A/Dコンバータ66のサンプリングが終了するとFIFO67からデータを読み出して、DSP68でFFT解析を行う。なお、FFT解析の周波数分解能幅はシンセサイズドローカル信号源の最小周波数変動幅に対して割り切れる値を設定する。例えば、1MHzの周波数変動幅であった場合、1MHzを割り切れる周波数幅(例えば1KHzなど)に設定する。こうすることで、各FFT解析結果を、同一周波数軸上に並べることが可能となる。なお本実施形態は、連続時間のFFT解析でなく離散的なFFT解析であるため、FFT解析中にサンプリングは行わない。
FFT解析結果は、所定の周波数増分だけ前述した周波数補正を行い、RAM69に保存する。そして、再度ローカルシンセ63を所定の周波数増分(ΔωLot)だけ周波数を増加させ、同様にFFT解析を行う。ある程度FFT解析結果がRAM69に蓄積された段階で、蓄積したデータレコードを元にイメージ成分除去をDSP68で行い、最終的な周波数情報を再度、RAM69に記録、もしくは外部に送出する。
また本実施形態は、シングルコンバージョン方式だけではなく、多数のヘテロダインステージを設けた受信機(スペクトラムアナライザも含む)のイメージ除去や、信号の周波数移動速度等の検出にも使用できる。
本発明の一実施形態のFFT解析回路の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態のFFT解析回路において、入力信号とローカル信号との関係、並びにIF周波数帯域にダウンコンバートされた信号とイメージ成分の関係を示す関係図である。 本発明の一実施形態のFFT解析回路において、周波数補正を行ったFFT解析結果を最終解析周波数軸上に並べた状態を示す説明図である。 本発明の一実施形態のFFT解析回路において、2回目のFFT解析の実施結果を示す説明図である。 本発明の一実施形態のFFT解析回路において、多数決着を用いたイメージ成分判定を示す説明図である。 本発明の一実施形態のスペクトラムアナライザの構成を示すブロック図である。 従来のシングルコンバージョン方式を適用した電力検波器の構成の一例を示すブロック図である。 従来のシングルコンバージョン方式を適用したスペクトラムアナライザにおける動作を示す説明図である。
符号の説明
1,62,71 RFミキサ
2,63 ローカルシンセ
3,64 LPF
4 A/Dコンバータ
5,68 DSP
61 ATT
65 IFアンプ
66 高速A/Dコンバータ
67 FIFO
69 RAM

Claims (12)

  1. 外部制御で周波数を可変して所定周波数のローカル信号を発振するシンセサイズドローカル信号発生器と、前記所定周波数のローカル信号とRF入力信号とをミキシングして前記RF入力信号を周波数逓降するミキサと、該周波数逓降によって得られた中間周波数帯域波をアナログデジタル変換するアナログデジタル変換器と、該アナログデジタル変換器によって得られたデジタル信号を高速フーリエ変換する演算手段とを備え、
    前記演算手段は、前記シンセサイズドローカル信号発生器の発振周波数を所定の周波数だけ変化させながら高速フーリエ変換を繰り返して2n(nは正の整数)個以上のデータを高速フーリエ変換し、
    前記演算手段によって、高速フーリエ変換した前記2n(nは正の整数)個以上のスペクトラムデータ群に対して再度高速フーリエ変換し、RF入力信号と不要波との挙動の相違により不要波を除去することを特徴とする不要波除去方式。
  2. 前記演算手段は、前記高速フーリエ変換により得られたスペクトラムデータ群に対して再度高速フーリエ変換を行う際に、前記スペクトラムデータ群に重み付けを行うことを特徴とする請求項1記載の不要波除去方式。
  3. 前記スペクトラムデータ群の重み付けを余弦関数で行うことを特徴とする請求項2記載の不要波除去方式。
  4. 前記演算手段は、前記再度フーリエ変換されたスペクトラムデータ群のペクトラム強度の平均値を求め、前記平均値に対して前記再度高速フーリエ変換されたデータ群のスペクトラム強度の多数決をとり、少数の前記再度高速フーリエ変換されたスペクトラムデータのスペクトラム強度を強制的に平均値に置き換えることを特徴とする請求項1または2記載の不要波除去方式。
  5. 外部制御で周波数を可変して所定周波数のローカル信号を発振するシンセサイズドローカル信号発生器と、前記所定周波数のローカル信号とRF入力信号とをミキシングして前記RF入力信号を周波数逓降するミキサと、該周波数逓降によって得られた中間周波数帯域波をアナログデジタル変換するアナログデジタル変換器と、該アナログデジタル変換器によって得られたデジタル信号を高速フーリエ変換する演算手段と、前記演算手段による演算結果を記憶する記憶手段とを備え、
    前記演算手段は、前記シンセサイズドローカル信号発生器の発振周波数を所定の周波数だけ変化させながら高速フーリエ変換を繰り返して前記記憶手段に高速フーリエ変換したデータを2n(nは正の整数)個以上収集し、
    前記演算手段によって、高速フーリエ変換した前記2n(nは正の整数)個以上のスペクトラムデータ群に対して再度高速フーリエ変換し、RF入力信号と不要波との挙動の相違により不要波を除去することを特徴とするスペクトラムアナライザ。
  6. 請求項5記載の前記演算手段は、前記高速フーリエ変換により得られたスペクトラムデータ群に対して再度高速フーリエ変換を行う際に、前記スペクトラムデータ群に重み付けを行うことを特徴とするスペクトラムアナライザ。
  7. 前記スペクトラムデータ群の重み付けを余弦関数で行うことを特徴とする請求項6記載のスペクトラムアナライザ。
  8. 請求項5記載の前記演算手段は、前記再度フーリエ変換されたスペクトラムデータ群のペクトラム強度の平均値を求め、前記平均値に対して前記再度高速フーリエ変換されたデータ群のスペクトラム強度の多数決をとり、少数の前記再度高速フーリエ変換されたデータのスペクトラム強度を強制的に平均値に置き換えることを特徴とする請求項5または6記載のスペクトラムアナライザ。
  9. ローカル発振周波数を掃引してRF入力信号を周波数逓降し、得られた中間周波数帯域波をアナログデジタル変換し、得られたデジタル信号を高速フーリエ変換し、前記高速フーリエ変換により得られたスペクトラムデータ群を抽出し、
    前記ローカル発振周波数を所定の周波数だけ変化させながら上記周波数逓降からスペクトラムデータを抽出までの動作を繰り返し、高速フーリエ変換したスペクトラムデータを2n(nは正の整数)個以上収集し、
    前記高速フーリエ変換で収集したスペクトラムデータ群を、再度高速フーリエ変換し、RF入力信号とイメージとの挙動の相違によりイメージを除去することを特徴とする不要波除去方法。
  10. 請求項9記載の不要波除去方法において、前記スペクトラムデータ群に重み付けをしてから再度高速フーリエ変換を行うことを特徴とする請求項9記載の不要波除去方法。
  11. 請求項10記載の不要波除去方法において、前記スペクトラムデータ群の重み付けを余弦関数で行うことを特徴とする請求項10記載の不要波除去方法。
  12. 請求項9または10記載の不要波除去方法において、
    前記再度フーリエ変換されたスペクトラムデータ群のペクトラム強度の平均値を求め、前記平均値に対して前記再度高速フーリエ変換されたスペクトラムデータ群のスペクトラム強度の多数決をとり、少数の前記再度高速フーリエ変換されたスペクトラムデータのスペクトラム強度を強制的に平均値に置き換えることを特徴とする請求項9または10記載の不要波除去方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008111832A (ja) * 2006-10-03 2008-05-15 Advantest Corp スペクトラムアナライザ、スペクトラムアナライズ方法およびプログラム

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