JP2008111806A - トルク検知センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】コイルアッシーをケーシングに回り止め状に収容してなるトルク検知センサにおいて、コイルアッシーの回り止めを簡単な構成で、かつ、確実に回り止めできるように構成する。
【解決手段】巻線13b、14bが巻装されたコイルボビン13a、14aを筒状のヨーク22、23に内装した第一、第二コイルアッシー13、14を筒状のカバー体15に内装するにあたり、各ヨーク22、23の筒部22c、23cの外周面に、径方向対向部位に位置し、外径方向に向けて突出する切り起こし片22d、23dをそれぞれ形成し、第一、第二コイルアッシー22、23をカバー体15に回り止め状に圧入してコイルユニット12を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、パワーステアリング装置に設けられるトーションバーのトルク検知等に用いられるトルク検知センサの技術分野に属するものである。
一般に、トルク検知センサのなかには、パワーステアリング装置の構成部材としたものがあり、この場合では、トルク検知センサを、一端がステアリングシャフトに固定され他端が電動モータ側の出力軸に固定されるトーションバーに外嵌させ、ステアリング操作に伴いトーションバーに生じるトルクを検知するように構成されている。このようなトルク検知センサは、巻線が巻装されたコイルボビンをコイルヨークに内装してなるコイルアッシーの一対が、有底筒状のケーシングに筒孔方向(トーションバーの伸長方向、軸芯方向)に積層した状態で内装したコイルユニットを用いて構成されている。そして、このものにおいて、前記コイルユニットを構成する何れか一方のコイルアッシーが予め設定される周回り方向位置から位置ズレする等して、コイルアッシー同士が相対的に変位した状態となると、正確なトルクを検出することができなくなるという問題がある。そこで、一対のコイルアッシーを、リング状の弾性部材であって、例えば皿バネにより筒長方向(軸芯方向)に押圧することでコイルアッシーの周回り方向の変位を規制することが提唱されるが、弾性部材は、軸芯方向の押圧力でコイルアッシーの周回り方向の変位を規制するため、確実な規制を実現するには弾性部材による付勢力を大きく設定しなければならず、このようにするためには装置が大型化するという問題がある。
この改善策として、各コイルアッシーに設けられる端子台の互いの突き合せ面に、それぞれ係合突部と、該係合突部に係合する係合凹部を形成し、コイルアッシー同士を係合突部と係合凹部が係合する状態で積層して、コイルアッシー同士の相対変位を規制するようにすることが提唱されている。
WO2004−018987
しかるに、前記従来のものでは、弾性部材の大型化をする必要はなくなるものの、一対のコイルアッシーの各端子台の構成をそれぞれ異なる構成としなければならず構成が複雑になるうえ、一対のコイルアッシーを共通化することができないという問題がある。そのうえ、係合突部と係合凹部とによる係合は、コイルアッシー同士が離間することにより解除される構成であるので、これら係合部が係合解除されないようにするためには、弾性部材による弾圧力が依然として必要であって、部品点数を削減することはできず、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、巻線が巻装されたコイルボビンを筒状のコイルヨークに内装してなるコイルアッシーを、筒状のケーシングに内装してなるトルク検知センサにおいて、コイルヨーク筒部とケーシング筒部との何れか一方の筒部に、他方の筒部側に向けて突出する切り起こし片を径方向に対向する部位に位置して形成し、コイルアッシーをケーシングに回り止め状に圧入する構成としたトルク検知センサである。
請求項2の発明は、切り起こし片が形成される側の材料は、切り起こし片が形成されない側の材料よりも硬度の高い材料で形成されている請求項1に記載のトルク検知センサである。
請求項3の発明は、トルク検知センサは、少なくとも二つのコイルアッシーが積層状に内装されるものとし、切り起こし片を各コイルアッシーのコイルヨークに形成し、各コイルヨークの切り起こし片形成位置は、互いに周回り方向に位置ズレして形成されている請求項1または2に記載のトルク検知センサである。
請求項4の発明は、切り起こし片をコイルヨークに形成するにあたり、コイルヨークは、所定の板厚を備えた筒部を備えて形成され、前記筒部の所定の直径方向を基準線としたとき、該基準線と筒部内径との交点における接線と、基準線と筒部外径との交点における接線とのあいだの範囲に対応する筒外周面に位置し、前記基準線に直交する切り起こし方向に基づいて切り起こし片が形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載のトルク検知センサである。
請求項5の発明は、トルク検知センサは、パワーステアリング装置を構成するトーションバーのトルクを検知するように構成されている請求項1乃至四の何れか一項に記載のトルク検知センサである。
請求項1の発明とすることにより、コイルアッシーのケーシングに対する周回り方向の変位を規制できるものでありながら、構成の簡略化、部品点数の削減が図れる。
請求項2の発明とすることにより、コイルアッシーのケーシングへの安定した固定力が得られる。
請求項3の発明とすることにより、それぞれのコイルアッシーのケーシングへの固定力を、安定、かつ、バラツキない状態で、しかも同様に得られる。
請求項4の発明とすることにより、コイルユニットの磁気回路への影響を低減できる。
請求項5の発明とすることにより、信頼性の高いパワーステアリング装置とすることができる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は、車体に回転自在に設けられるステアリングホイール(操作ハンドル)であって、該ステアリングホイール1には、ステアリングシャフト(回転軸)2の一端(先端)部が連結され、ステアリングシャフト2の他端(基端)部に本発明が実施されたパワーステアリング装置3が設けられるが、これらの構成は従来通りとなっている。
前記パワーステアリング装置3を構成するハウジングHは、ステアリングシャフト2の軸芯方向に二つ割り状に形成された第一、第二ハウジング4、5を一体化することにより構成されている。前記第一、第二ハウジング4、5には、ステアリングシャフト2の軸芯と同芯となる関係で貫通孔4a、5aが連通状に開設されており、これら貫通孔4a、5aには、ステアリングシャフト2の他端部に連動連結される出力軸6が、軸受け4b、5bにより軸承される状態で回転自在に支持されている。
尚、前記ステアリングシャフト2は、車体側に固定されるステアリングコラム2aに回転自在に遊嵌しており、該ステアリングコラム2aの他端部には、パワーステアリング装置3のハウジングH(第一、第二ハウジング4、5)を一体的に固定するための取り付けブラケット2bが外径側に向けて延出状に形成されている。
前記出力軸6は、第一、第二ハウジング貫通孔4a、5aに対して貫通状に支持されており、第一ハウジング4の貫通孔4aから突出する出力軸6の一端部6aに、前記ステアリングシャフト2の他端部2cが予め設定される回転範囲において相対回転が許容され、該回転範囲を超える回転では一体回転する状態で連動連結されている。そして、前記出力軸6は筒孔6bを備えた円筒状に形成されており、前記筒孔6b内には、トルク検知センサを構成するトーションバー7が遊嵌されている。そして、トーションバー7は、一端部7aがステアリングシャフト2の他端面に凹設された支持孔2dに圧入固定される一方、他端部7bが出力軸6の他端部6cに固定ピン7cを用いて一体的に固定されている。これによって、後述するように、ステアリングホイール1が操作されて、ステアリングシャフト2に回転操作力が作用することに伴い、トーションバー7に前記操作力(トルク)に対応した捩れが発生すると、ステアリングシャフト2と出力軸6とのあいだにおいて前記所定の回転範囲内において相対回転がなされるように設定されている。
さらに、前記第一、第二ハウジング4、5の突き当て部には、ウォームホイール収容室WRが形成されており、該ウォームホイール収容室WRには、出力軸6に一体的に外嵌されるウオームホイール8が回転自在に収容されている。また、第一ハウジング4には、出力軸6に対して直交方向に延出するウォーム軸収容室4cが形成されており、該ウォーム軸収容室4cに、電動モータMの駆動に伴い回転するウォーム軸9が収容されている。前記ウォーム軸9外周のウォーム9aとウォームホイール8とは、ウォーム軸収容室4cと前記ウォームホイール収容室WRの周回り方向所定の箇所との連通部位において噛合することにより連動連結するように設定されている。そして、後述するように、電動モータMが駆動した場合に、ウォーム軸9、ウォームホイール8、出力軸6が回転し、ステアリングシャフト2の回転作動をアシストするように設定されている。
尚、出力軸6の基端部は、図示しないステアリングギア(操舵装置)側の部材SGに連動連結され、出力軸6の回転に伴いステアリングギアを作動して、車両の操向操作を行うように設定されている。
一方、前記出力軸6の先端部6a近傍部位には、出力軸側検出用溝6dが周回り方向に複数形成されている一方、該出力軸側検出用溝6dの外周には円筒状のスリーブ10が相対回転自在に外嵌しており、該スリーブ10の先端部が、ステアリングシャフト2の基端部2cに一体固定手段(例えばカシメ)を介して固定されている。さらに、前記スリーブ10には、前記出力軸側検出用溝6dとは所定の対向状態でステアリングシャフト側検出用溝10aが筒部を貫通する状態で周回り方向に複数開設されている。そして、前述したように、ステアリングホイール1が任意の操作力に基づいて操作がなされた場合に、ステアリングシャフト2と出力軸6とのあいだに所定の回転範囲内での相対回転がなされると、ステアリングシャフト側検出用溝10aと出力軸側検出用溝6dとの対向状態に位置ズレが生じるように設定されている。
そして、前記スリーブ10の外周には、トルク検知センサ11が固定されており、該トルク検知センサ11により、前記ステアリングシャフト側検出用溝10aと出力軸側検出用溝6dとの対向状態に生じる位置ズレ(ステアリングシャフト2と出力軸6との相対回転)に基づいてトーションバー7に作用するトルクを電気的に検知するように設定されている。
そして、前記トルク検知センサ11を構成するコイルユニット12は、スリーブ10の外周に一体的に外嵌し、前記出力軸側検出用溝6dとステアリングシャフト側検出用溝10aとの対向状態に位置ズレが生じることに基づいて磁束量が変化する第一、第二コイルアッシー13、14を備えて構成されている。これら第一、第二コイルアッシー13、14は、出力軸6の軸芯方向に隣接して積層する状態で配設されており、第一、第二何れか一方のコイルアッシー13または14は、出力軸6とステアリングシャフト2とのあいだのトルク検知用であり、他方のコイルアッシー14または13は、コイルユニット12の温度変化に伴う誤検知防止用であり、このようにすることで、トルク検知センサ11による正確な検知作動が保証されるようにしている。
前記各第一、第二コイルアッシー13、14は、それぞれスリーブ10に外嵌する形状であって、絶縁材で構成され、互いに同形状に形成されたコイルボビン13a、14aに、巻線13b、14bがそれぞれ巻装されたものを、磁性材で構成された有底筒状の第一、第二のヨーク(本発明のコイルヨークに相当する)22、23に内嵌せしめ、第一、第二の各ヨークカバー22a、23aによりそれぞれ覆蓋されており、これらの基本構成は同様に形成されている。そして、これら第一、第二コイルアッシー13、14は、巻線13b、14bに所定の電流を印加することにより、ステアリングシャフト側検出用溝10aと出力軸側検出用溝6dとの対向状態に位置ズレが生じることに伴い、ヨーク22、23およびヨークカバー22a、23aの磁気に変化(磁気変化)が生じ、巻線13b、14bを流れる電流のインピーダンスが変化するように構成されている。
さらに、ヨーク22、23の外周部にはコイルボビン13a、14aから延出する支持部13c、14cがそれぞれヨーク22、23の外周から突出する状態で配設されており、これら支持部13c、14cには、各巻線13b、14bの巻き出し端部と巻き終り端部に接続される各一対のコイル側端子13d、14dがそれぞれ絶縁状に支持されており、これら一対のコイル側端子13d、14dは、支持部13c、14cから外径側にそれぞれ突出配設されるように構成されている。
さて、前記ヨーク22、23は、前述したように、平板リング状の底面22b、23bと、ヨーク筒部22c、23cとを備えた有底筒状に形成されており、ヨーク筒部22c、23c外周面には、周回り方向に複数の切り起こし片22d、23dがそれぞれ形成されている。
前記切り起こし片22d、23dは、図4(A)に示すように、ヨーク筒部22c、23cの各外周面において、径方向に対向する一対のものが四箇所、周回り方向に都合八箇のものが形成されており、筒長方向に長く、かつ、外径方向に突出する形状に形成されている。そして、これら八個の切り起こし片22d、23dは、それぞれ切り起こし具をヨーク筒部22c、23cの外周面に押し当てて外径方向に向けて突出するように切り起こすこと(所謂ナール加工)により形成されているが、その形成条件はつぎのように設定されている。
つまり、ヨーク底片22b、23bに対し、所定の直径方向を向く第一、第二基準線L1、L2、これら第一、第二基準線L1、L2とヨーク筒部22c、23cの内径側縁部との交点における内径側接線TN1、TN2、第一、第二基準線L1、L2とヨーク筒部22c、23cの外径側縁部との交点における外径側接線TS1、TS2をそれぞれ設定したとき、切り起こし片22d、23dは、ヨーク筒部22c、23cの前記内径側接線TN1、TN2と外径側接線TS1、TS2とのあいだに対応する範囲に形成されるように設定されている。しかも、切り起こし片22d、23dは、ヨーク筒部22c、23c外周面の前記範囲において、切り起こし具を第一、第二基準線L1、L2に向けて直交する方向(図4(A)の矢印方向)に押し当てて、ヨーク筒部22c、23cの外周面から外径側に突出する状態で切り起こし形成されている。因みに、本実施の形態では、第一、第二基準線L1、L2を用い、前記各第一、第二基準線L1、L2の径方向両側において、さらに、周回り方向両側から各第一、第二基準線L1、L2に向けてそれぞれ一つづつ切り起こし片22d、23dを形成することにより、各ヨーク筒部22c、23cの外周に、周回り方向に都合八個の切り起こし片22d、23dが形成されるように設定されている。
ここで、基準線は必ずしも二本設定する必要はなく、また、二本以上であってもよい。
このように、切り起こし片22d、23dは、ヨーク筒部22c、23cの前記内径側接線TN1、TN2と外径側接線TS1、TS2とのあいだに対応する範囲に形成することにより、切り起こし具による切り起こし加工の際に発生する負荷がヨーク筒部22c、23cの板厚に沿うように作用する構成として、ヨーク筒部22c、23cの変形を防止することができ、これによって、ヨーク22、23およびヨークカバー22a、23aに生じる磁気への影響を低減することができるように構成されている。
そして、このように形成された第一、第二コイルアッシー13、14は、第一、第二コイルアッシー13、14のヨークカバー22a、23a同士が当接(対向)する状態で軸芯方向に隣接し、かつ、コイル側端子13d、14d同士が周回り方向に隣接するよう周回り方向に位置ズレさせた状態で積層させて、カバー体(本発明のケーシングに相当する)15に収容されるように設定されている(図7参照)。前記カバー体15の材料は、第一、第二コイルアッシー13、14のヨーク22、23の材料と硬度差のあるものが用いられ、ヨーク22、23の硬度よりも低硬度の材料となっている。そして、カバー体15は、リング状の底片15aと筒部15bとを備えた有底筒状に構成されており、筒部15bの内径は、前記ヨーク筒部22c、23cの切り起こし片22d、23dが形成されない部位における外径と略同様に設定されている。これによって、切り起こし片22d、23dが形成された第一、第二コイルアッシー13、14をカバー体15に収容する場合に、第一、第二コイルアッシー13、14を圧入状に収容するように設定され、該圧入により、切り起こし片部22d、23dがカバー体筒部15b内周面に食い込んだ状態となり、もって、第一、第二コイルアッシー13、14がカバー体筒部15bに固定され、軸芯方向の移動、周回り方向の移動が規制されるように設定されている。
このとき、第一、第二コイルアッシー13、14の各切り起こし片22d、23dはそれぞれ径方向に対向する一対のものが複数対形成されており、カバー体15に収容したとき、カバー体15に対して芯ズレするようなことがないように構成されている。さらに、第一、第二コイルアッシー13、14は、同様の構成で形成されているが、コイル側端子13d、14dが周回り方向に隣接するよう周回り方向に位置ズレさせた状態で積層されている。このとき、周回り方向の位置ズレにより、ヨーク筒部22c、23cに形成される切り起こし片22d、23d同士が圧入方向に重なることがない。この結果、カバー体筒部15bに先行して圧入される第二コイルアッシー14の切り起こし片23dにより形成される筒部15b内周面の食い込み部に、後行して圧入される第一コイルアッシー13の切り起こし片22dが前記食い込み部が干渉することがなく、筒部15b内周面には、それぞれ別な位置に食い込み部が形成されるように設定されている。これによって、第一、第二コイルアッシー13、14の両者が共に筒部15b内周面に確実に食い込むことができて、カバー体15への固定を確実に、しかも、両者バラツキなく安定した状態で行うことができるように構成されている。
さらに、前記カバー体15は、筒部15bを切り欠いた切り欠き部15cが形成され、該切り欠き部15cからコイル側端子13d、14dが外径側に突出するように設定されている。また、カバー体15は、筒部15bの開口端縁部から外径側に延出するフランジ部15dが形成されており、該フランジ部15dの外周縁部の周回り方向に、複数(三個)形成された取り付け爪片15eが形成されている。
ここで、コイルユニット12において、第一、第二コイルアッシー13、14のコイルボビン13a、14aの筒孔、ヨーク22、23、ヨークカバー22a、23a、カバー体底片15aにそれぞれ開設される貫通孔は、出力軸6の軸芯と同芯となる連通状貫通孔12aに構成されている。
17は、トルク検知センサ11を一体化するための長方形状のベースプレートであって、該ベースプレート17は、長方形状の金属製板材で形成されており、ベースプレート17の長手方向一半部には、コイルユニット12の連通状貫通孔12aと略同径か僅かに大径な貫通孔17aが開設され、さらに、貫通孔17aの外周縁部には周回り方向複数箇所(三箇所)にカシメ用取り付け孔17bが形成されている。そして、前記コイルユニット12は、カバー体15の開口側、即ち、第一コイルアッシー13をベースプレート17の他方側プレート面17cに対向せしめ、連通状貫通孔12aとベースプレート17の貫通孔17aとを同芯状として、コイルユニット12をベースプレート貫通孔17aの外周縁部に突きあて、カバー体取り付け爪片15eをベースプレートカシメ用取り付け孔17bに挿し込んでカシメ付けることにより、ベースプレート17に一体的に組み込まれるように設定されている。
さらに、前記ベースプレート17の他半部であって、コイルユニット12の隣接部位となる他方側プレート面17cには、樹脂材で形成された矩形枠状の基板支持体18が、該基板支持体18に収容されるセンサ回路基板19とともに、螺子18aを用いて固定されている。尚、基板支持体18は、螺子18aによる固定がなされるが、さらに、基板支持体18には一端側に突出する係止爪片18bが形成され、該係止爪片18bが、ベースプレート17に開設された爪取り付け孔17dに抜け止め状に止着されるように設定されている。
一方、前記センサ回路基板19は、ベースプレート17の他方側プレート面17cとは所定間隙を存する状態で配設されている。そして、センサ回路基板19には、第一、第二コイルアッシー13、14の巻線(巻き出し端部、巻き終り端部)13b、14bに導通する各一対のコイル側端子13d、14dの突出端部にそれぞれ電気的に接続する四枚の基板側端子19a、19bが設けられるが、これら基板側端子19a、19bは、それぞれU字形状に形成されており、一端がコイル側端子13d、14dに接続され、他端がセンサ回路基板19を一方側面19cから他方側面19dに向けて貫通支持されるように組み込まれている。そして、これら基板側端子19a、19b(巻線13b、14b)は、センサ回路基板19の他方側面19d上に設けられる電子部品19eにより構成されるセンサ回路に接続され、これによって、コイルユニット12(第一、第二コイルアッシー13、14のヨーク22、23およびヨークカバー22a、23a)に生じる磁気変化が検知(センシング)されるように設定されている。
尚、20は、コイル側端子13d、14dの突出部とセンサ回路基板基19とを覆うフード体である。
このように構成されるトルク検知センサ11は、ハウジングH(第一ハウジング4)のウォームホイル室WRの一端側に形成されるアッシー取り付け部4dに対してセンサ回路基板19が対向する状態で、ハウジングHの一端側から組み込まれるように設定されている。そして、コイルユニット12に形成される連通状貫通孔12aおよびベースプレート貫通孔17aを、出力軸6外周に相対回転自在に外嵌するスリーブ10の外周に相対回転自在、かつ、同芯状となる状態で貫通させ、ベースプレート17の外縁部に開設された固定用取り付け孔17eから挿入した取り付け螺子17fを用いてアッシー取り付け部4dに螺合することにより、トルク検知センサ11がハウジングHに一体的に固定されている。そして、このように組み込むことにより、コイルユニット12とセンサ回路基板19とが一度の組み込み作業によってハウジングHに取り付けることが可能となり、しかも、コイルユニット12とセンサ回路基板19との接続がなされた状態で組み込むことができるように構成されている。さらに、このものでは、メンテナンス時に、トルク検知センサ11のみの交換についても容易に行えるように構成されている。
尚、この組込み状態において、コイルユニット12の配設部位に対し、センサ回路基板19はコイルユニット12の外径方向に延出するように配設されているため、ステアリングシャフト2と出力軸6との連結部において、従来のセンサ回路基板を軸芯方向に長く設ける場合のように軸芯方向に長いスペースを確保する必要がなく、コイルユニット12を配設するのに必要なスペースだけを確保すれば両者を配設することができるように配慮されている。
そして、トルク検知センサ11は、ステアリングシャフト2が出力軸6に対して相対回転してトーションバー7に捻れが生じる状態となると、前述したように、出力軸側検出用溝6dとステアリングシャフト側検出用溝10aとの対向状態が変化し、該変化に伴うコイルユニット12(第一、第二コイルアッシー13、14)の磁束変化が、巻線13b、14bが接続されるセンサ回路基板19においてインピーダンスの変化として検知される。そして、前記検知値は、パワーステアリング装置3近傍部位に配される制御部21に出力され、制御部21では、前記検知値に基づいて演算等のデータ処理を行い、対応する駆動信号を電動モータMに出力することにより、電動モータMが駆動してウォーム軸9を回転せしめ、これによって、ウォームホイール8が出力軸6とともに回転し、もって、ステアリングシャフト2の回転操作をアシストするように設定されている。
ところで、トルク検知センサ11による精度の高いセンシングをするには、コイルユニット12(第一、第二コイルアッシー13、14)の軸芯と、出力軸6、ステアリングシャフト2、トーションバー7、スリーブ10の各軸芯との位置関係が正確に同芯状に保持されることが必要である。これに対し、本実施の形態のコイルユニット12は、直接ハウジングHに固定されるのではなく、ベースプレート17上に支持されたものをハウジングHに固定する構成であるので、コイルユニット12やベースプレート17に何らかの負荷が作用した場合に、コイルユニット12の軸芯ズレが生じやすいことが想定される。そこで、本実施の形態では、ベースプレート17のコイルユニット12支持部外周部位に、補強部として一方側プレート面17gから他端側に向けて突出するよう押し出し加工されたビード17hが所定間隙を存してリング状に形成されている。これによって、ベースプレート17やコイルユニット12に負荷が作用したような場合に、ベースプレート17に歪みや変形が生じるような不具合を抑制でき、コイルユニット12の軸芯と、出力軸7、スリーブ10の軸芯同士がずれてしまい、正確なトルク検知ができなくなるようなことがないように構成されている。
尚、ビード17hは、コイルユニット12のカバー体15がカシメ固定されるカシメ用取り付け孔17bの形成位置と略同芯円上に位置して形成されており、これによって、ビード17hがコイルユニット12をベースプレート17にカシメ固定する際にも効果的な補強をするように設定されている。
叙述の如く構成された本形態において、パワーステアリング装置3は円滑なステアリングホイール1の操作を実現することができるが、この場合に、ステアリングシャフト2とパワーステアリング装置3の出力軸6との相対回転を検知するコイルユニット12は、第一、第二コイルアッシー13、14のヨーク筒部22c、23cに外径側に突出する切り起こし片22d、23dが周回り方向に複数形成され、これら切り起こし片22d、23dがカバー体15の内周面に食い込むように圧入されている。これによって、第一、第二コイルアッシー13、14は、カバー体15に対し、軸芯方向の変位、周回り方向の変位が規制された状態で収容され、第一、第二コイルアッシー13、14同士が周回り方向に相対変位してトルク検知が損なわれるような不具合をなくすことができる。しかも、このものでは、第一、第二コイルアッシー13、14の切り起こし片22d、23dは、それぞれ径方向に対向して形成されているので軸芯がずれてしまうことがないようにすることができる。この結果、従来の第一、第二コイルアッシーにそれぞれ係合突部と係合受け部を形成し、弾性部材により第一、第二コイルアッシーを弾圧する構成のもののように、構成が複雑になるようなことがないうえ、弾性部材を不要にできて、構成の簡略化、部品点数の削減が図れる。
さらに、このものでは、カバー体15を、ヨーク22、23を構成する材料の硬度よりも低い硬度の材料で形成したので、カバー体筒部15bへの圧入する際に、ヨーク22、23を変形させるような不具合がないうえ、切り起こし片22d、23d自体の変形を低減させることができるので、切り起こし片22d、23dによるカバー体筒部15b内周面への食い込みが確実になって、第一、第二コイルアッシー13、14のカバー体15への安定した固定力を得ることができる。
しかも、このものでは、第一、第二コイルアッシー13、14を軸芯方向に積層してカバー体15に圧入するものであるが、第一、第二コイルアッシー13、14とを同様の構成で形成しながら、コイル側端子13d、14dが周回り方向に位置ズレする状態で積層されているので、各コイルアッシー13、14の切り起こし片22d、23d同士も周回り方向に位置ズレしている。このため、第一、第二コイルアッシー13、14の各切り起こし片22d、23d同士が圧入方向に干渉することがなく、第一、第二コイルアッシー13、14のカバー体15への固定力を、安定、かつ、バラツキのない状態で、しかも、同様の固定力を得ることができる。
さらには、切り起こし片22d、23dを、ヨーク筒部22c、23cの前記内径側接線TN1、TN2と外径側接線TS1、TS2とのあいだに対応する範囲に形成下ので、切り起こし具による切り起こし加工の際に発生する負荷によりヨーク22、23を変形させてしまうような不具合を防止できて、コイルユニット12に基づく磁気回路への影響を低減することができ、例えばコイルユニット12によるトルク検知を行う場合では、その検知機能を損なうことを防止できる。
このように、コイルユニット12は、第一、第二コイルアッシー13、14の軸芯方向、周回り方向両者の変位規制がなされた状態でカバー体15に収容されているので、コイルユニット12をパワーステアリング装置3の構成部材とした場合に、トーションバー7のトルク検知を精度良く、しかも、長期にわたって実施できることになって、信頼性の高いパワーステアリング装置を提供することができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、切り起こし片を、ケーシングの内周面に形成する構成としてもよく、この場合では、切り起こし片は、内径側に突出して形成される。
パワーステアリング装置の取り付け状態を説明する概略斜視図である。 パワーステアリング装置の断面図である。 図3(A)、(B)はそれぞれトルク検知センサの側面図、図3(A)のX−X断面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれコイルアッシーの側面図、図4(A)のX−X断面図である。 図5(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれカバー体の平面図、側面図、図5(B)のX−X断面図、他側面図、底面図である。 図6(A)、(B)、(C)はそれぞれベースプレートの側面図、図6(A)のX−X断面図、他側面図である。 図7(A)、(B)はそれぞれコイルユニットにおけるコイルアッシーの積層状態を説明する側面図、図7(A)の底面図である。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 パワーステアリング装置
4 第一ハウジング
6 出力軸
7 トーションバー
8 ウオームホイール
9 ウォーム軸
10 スリーブ
11 トルク検知センサ
12 コイルユニット
13 第一コイル
14 第二コイル
15 カバー体
17 ベースプレート
17h ビード
18 基板支持体
19 センサ回路基板
21 制御部
22 ヨーク
23 ヨーク
22d 切り起こし片

Claims (5)

  1. 巻線が巻装されたコイルボビンを筒状のコイルヨークに内装してなるコイルアッシーを、筒状のケーシングに内装してなるトルク検知センサにおいて、コイルヨーク筒部とケーシング筒部との何れか一方の筒部に、他方の筒部側に向けて突出する切り起こし片を径方向に対向する部位に位置して形成し、コイルアッシーをケーシングに回り止め状に圧入する構成としたトルク検知センサ。
  2. 切り起こし片が形成される側の材料は、切り起こし片が形成されない側の材料よりも硬度の高い材料で形成されている請求項1に記載のトルク検知センサ。
  3. トルク検知センサは、少なくとも二つのコイルアッシーが積層状に内装されるものとし、切り起こし片を各コイルアッシーのコイルヨークに形成し、各コイルヨークの切り起こし片形成位置は、互いに周回り方向に位置ズレして形成されている請求項1または2に記載のトルク検知センサ。
  4. 切り起こし片をコイルヨークに形成するにあたり、コイルヨークは、所定の板厚を備えた筒部を備えて形成され、前記筒部の所定の直径方向を基準線としたとき、該基準線と筒部内径との交点における接線と、基準線と筒部外径との交点における接線とのあいだの範囲に対応する筒外周面に位置し、前記基準線に直交する切り起こし方向に基づいて切り起こし片が形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載のトルク検知センサ。
  5. トルク検知センサは、パワーステアリング装置を構成するトーションバーのトルクを検知するように構成されている請求項1乃至四の何れか一項に記載のトルク検知センサ。
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