JP2005121507A - トルクセンサ - Google Patents

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高太郎 椎野
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Abstract

【課題】 円筒部材を第2シャフトにかしめ固定する前に、円筒部材を第2シャフトに対して軸方向、径方向、倒れ方向に位置規制できるようにして、円筒部材と第2シャフトとの組付作業性を向上させる。
【解決手段】 第1,第2シャフトをトーションバーを介して連結し、両シャフトの相対回動位置をコイルのインピーダンス変化から求める。第2シャフト4には非磁性でかつ導電性を有する円筒部材13を取付ける。第2シャフト4の端面の外周コーナ部16には複数の位置決め凹部17を形成し、第2シャフト4の外周コーナ部16から軸方向に離間した外周面にはかしめ溝18を形成する。円筒部材13の内周部には位置決め凹部17に係合する複数の係止突起20を形成する。係止突起20を位置決め凹部17に係合させ、円筒部材13を第2シャフトのかしめ溝18にかしめ固定する。
【選択図】 図1

Description

この出願の発明は、車両のステアリングの入力トルク等を検出するトルクセンサに関し、とりわけ、トルクをトーションバーの捩れ量に変換し、その捩れ量をさらにコイルのインピーダンス変化として検出するトルクセンサに関するものである。
この種のトルクセンサとして特許文献1に記載されるようなものが案出されている。
このトルクセンサは、同軸に配置された第1,第2シャフトをトーションバーによって連結し、両シャフトの相対的な回動位置を求めることによってトルクを検出する基本構成となっており、トーションバーの捩れに応じた両シャフトの相対的な回動位置を求める手段としてコイルのインピーダンス変化を利用した検出手段を用いている。
この検出手段は、第1シャフトに一体に設けられた磁性体製の検出用スプライン(内側磁路構成部)と、この検出用スプラインの外周側を囲繞するように第2シャフトに取付けられ、非磁性でかつ導電性を有する金属から成る円筒部材と、この円筒部材の外周側に対向配置されたコイルと、を備え、円筒部材の周壁には複数の透過窓が形成されている。そして、コイルのインピーダンスは、透過窓とスプライン歯のラップ状態に応じて変化するため、両シャフトの相対回動位置はコイルのインピーダンス変化から求めることができる。
また、前記円筒部材と第2シャフトの組付部には以下のような構造が採用されている。
即ち、第2シャフトの外周面には複数の軸方向溝と環状のかしめ溝とが形成され、円筒部材には前記軸方向溝に係合する複数の突起が形成されており、この複数の突起を軸方向溝に係合させるようにして円筒部材を第2シャフトに嵌合し、さらに円筒部材の端部を第2シャフトのかしめ溝にかしめ固定するようにしている。
特開平11−248562号公報
この従来のトルクセンサの場合、突起と軸方向溝の係合によって回転方向の位置決めを行いつつ円筒部材を第2シャフトに確実にかしめ固定することができるものの、円筒部材のかしめ固定時には円筒部材の姿勢と軸方向位置を調整しつつ作業を行わなければならないため、特に、精度の高い組付けを要求されるときには作業効率が良くないというのが実情である。
そこでこの出願の発明は、円筒部材と第2シャフトとの組付作業性をさらに向上させることのできるトルクセンサを提供しようとするものである。
上述した課題を解決するための手段として、この出願の発明は、第2シャフトの外周面に複数の位置決め凹部または係止突起を形成すると共に、第2シャフトの前記位置決め凹部または係止突起の形成位置から軸方向に離間した外周面にかしめ溝を形成し、円筒部材の内周部に前記位置決め凹部または係止突起に係合する複数の係止突起または位置決め凹部を形成し、前記係止突起と位置決め凹部を係合させるようにして円筒部材を第2シャフトの外周に嵌合し、その円筒部材を第2シャフトの前記かしめ溝にかしめ固定するようにした。
この発明の場合、円筒部材を第2シャフトにかしめ固定する前に、複数の係止突起を位置決め凹部に係合すると、円筒部材と第2シャフトが円周方向と軸方向で位置決めされ、さらに円筒部材の倒れも規制される。
また、前記位置決め凹部と係止突起は夫々円周方向等間隔に3箇所形成することが望ましい。
この場合、3つの係止突起が位置決め凹部に係合されると、円筒部材の倒れがより確実に防止されると共に、円筒部材が第2シャフトに対してセンタリングされる。
また、前記第2シャフトの端面の外周コーナ部、若しくは、第2シャフトに形成された段差面の外周コーナ部に複数の位置決め凹部を形成し、前記円筒部材の内周部に前記位置決め凹部に係合する複数の係止突起を形成するようにしても良い。
この出願の発明は、複数の係止突起を位置決め凹部に係合することにより、円筒部材と第2シャフトをかしめ固定前に円周方向と軸方向で位置決めし、かつ、円筒部材の倒れも規制することができるため、従来のものに比較して組付作業効率を大幅に向上させることができる。
さらに、この発明の場合、円筒部材のかしめ力が係止突起と位置決め凹部を押し付けるように作用するため、円筒部材と第2シャフトの締結力が強まるとい利点がある。
また、請求項3に記載の発明は、第2シャフト側の外周コーナ部に位置決め凹部を設けたため、円筒部材を第2シャフトに嵌合するに際して円筒部材の係止突起が第2シャフトの外周面に干渉することがなく、このことから組付作業性が向上する。
次に、この出願の発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図3に示す第1の実施形態について説明する。この実施形態は、この発明にかかるトルクセンサ1を車両用パワーステアリング装置の操舵トルク検出部に適用したものであり、パワーステアリング装置は以下のような概略構成となっている。
即ち、図2に示すように、車体に支持固定されるハウジング2にはステアリングホイール側の第1シャフト3と、転舵機構であるラック&ピニオンに連係される第2シャフト4が夫々軸受を介して回動自在に支持されており、第1シャフト3と第2シャフト4はトーションバー5を介して連結され、両者間に作用するトルクがトーションバー5の捩れ量に変換されるようになっている。第2シャフト4には、図外の電動モータの動力を受けるウォームホイール6が一体に取付けられており、電動モータは両シャフト3,4のトルクに応じたアシスト力を発生するようになっている。この発明にかかるトルクセンサ1は、トーションバー5の捩れに伴なう第1,第2シャフト3,4の相対回動位置の変化をコイル7A,7Bのインピーダンス変化として検出するようになっている。
第1シャフト3の下端部はトーションバー5を囲繞した状態で第2シャフト4との突き合わせ部まで延び、その先端部の縮径部8が第2シャフト4の上面の凹部9に非接触状態で挿入されている。そして、第1シャフト3の縮径部8と第2シャフトの凹部9にはスプライン状の複数(この実施形態の場合、6つ。)の凸部10a…,10b…(図1,図3参照。)が円周方向に沿って形成されており、これらの凸部10a…,10b…が両シャフト3,4の規定以上の相対回動時に相互に当接し、シャフト3,4相互の回動を規制するストッパとして機能するようになっている。
また、第1,第2シャフト3,4は磁性を有する鉄系金属等によって形成されている。トーションバー5を囲繞する第1シャフト3の下端側一般部3aの外周には、全体がほぼ円筒状を呈する遮蔽部材11が取付けられている。この遮蔽部材11は、第1シャフト3の下端側一般部3aと共にこの発明における内側磁路構成部を成す部材であり、アルミニウム等の非磁性でかつ導電性を有する金属材料によって形成されている。そして、遮蔽部材11の周壁には軸方向に沿う複数(この実施形態の場合、9本。)のスリット12が円周方向等間隔に形成され、隣接するスリット12,12間の梁部11aが磁束の通過を遮断する遮蔽領域を成すようになっている。したがって、遮蔽部材11は磁気抵抗の大きい領域と小さい領域とが梁部11aとスリット12によって交互に形成されている。尚、内側磁路構成部の具体的な組付構造については後に詳述する。
一方、第2シャフト4の上端部には、前記第1シャフト3の下端側一般部3aと遮蔽部材11の外周側を非接触状態で囲繞する円筒部材13が取り付けられている。この円筒部材13は上述の遮蔽部材11と同様にアルミニウム等の非磁性でかつ導電性を有する金属材料から成り、その周壁には遮蔽部材11のスリット12(梁部11a)と同数(この実施形態の場合、9個。)の透過窓14A…,14B…の列が上下二段に設けられている。そして、各段の透過窓14A…,14B…は円周方向等間隔に配置され、両段の透過窓14A,14B同士は周方向に相互にオフセットされている。透過窓14A,14Bは、トーションバー5が捩られない中立位置において、遮蔽部材11のスリット12に対して(スリット12から露出した第1シャフト3に対して。)夫々左右で半分の面積分だけ重なり合っており、この状態からトーションバー5が捩られると、その捩れ量と方向に応じてスリット12に対する重なり面積が相反して増減変化するようになっている。
また、円筒部材13の各透過窓14A,14Bの外周側にはヨーク15に保持された一対のコイル7A,7Bが非接触状態で配置されている。ヨーク15はハウジング2の内周面に固定され、各コイル7A,7Bは図示しないインピーダンス検出回路(インピーダンス検出手段)に接続されている。各コイル7A,7Bのインピーダンスは前記上段と下段の透過窓14A,14Bの開口面積の関係から、トーションバー5が捩られると、常に逆向きに同量だけ増減変化する。インピーダンス検出回路においては、両コイル7A,7Bのインピーダンスの差を求め、その差を基にして入力トルクを求めるようにしている。したがって、温度変化等の入力トルク以外の要因によるインピーダンス変化は相殺される。
この発明にかかるトルクセンサ1は、上記の第1,第2シャフト3,4、トーションバー5、内側磁路構成部(第1シャフト3の下端側一般部3a、及び、遮蔽部材11)、円筒部材13、コイル7A,7B、イピーダンス検出回路等を主要素として構成されている。そして、第2シャフト4と円筒部材13の組付部には以下のような構造が採用されている。
第2シャフト4は、図1に示すように上端面の外周コーナ部16に複数(この実施形態の場合、3個。)の位置決め凹部17が円周方向等間隔に形成され、さらに、外周面のコーナ部16から軸方向に所定距離離間した位置に環状のかしめ溝18が形成されている。位置決め凹部17は所定曲率の球面状に形成され、かしめ溝18は矩形断面形状に形成されている。
一方、第2シャフト4に取り付けられる円筒部材13の基部には第1シャフト3側が縮径するように段差部19が設けられ、この段差部19の外側コーナ部に内周側に突出する複数(この実施形態の場合、3個。)の係止突起20が形成されている。係止突起20は、第2シャフト4の位置決め凹部17に対応するように円周方向等間隔に配置され、位置決め凹部17と同様に球面状に形成されている。ただし、係止突起20の球面の曲率半径は位置決め凹部17の曲率半径よりも小さくなるように設定されている。また、円筒部材13上における各係止突起20の形成位置は、下段側の透過窓14Bに対して円周方向にオフセットした位置、好ましくは隣接する透過窓14B,14Bの中間位置に設定されている。この構成により、係止突起20の形成に伴なう透過窓14Bの近傍部の変形が防止される。
円筒部材13は、段差部19の3つ係止突起20を第2シャフト4の対応する位置決め凹部17に係合させるようにして第2シャフト4に嵌合し、その状態において基部の外周面を第2シャフト4のかしめ溝18にかしめ固定する。円筒部材13は、このように第2シャフト4にかしめ固定される前に係止突起20が位置決め凹部17に係合されるため、円筒部材13と第2シャフト4は円周方向に正確に位置決めされるだけでなく軸方向にも同時に位置決めされ、さらに複数の係止突起20が同時に凹部17に当接することから、第2シャフト4に対する円筒部材13の倒れも規制される。したがって、このトルクセンサ1においては、第2シャフト4に対する円筒部材13の組付けを容易にかつ正確に行うことができる。
特に、この実施形態のトルクセンサ1の場合、係止突起20と位置決め凹部17が円周方向に等間隔に3個設けられているため、すべての係止突起20を位置決め凹部17に係合されることで円筒部材13と第2シャフト4を正確にセンタリングすることができると共に、円筒部材13の倒れをより確実に防止することができる。さらに、この実施形態においては、係止突起20と位置決め凹部17が球面形状であって、しかも、係止突起20の曲率半径が位置決め凹部17のものよりも小さく設定されているため、総ての係止突起20は対応する位置決め凹部17に対して点接触する。このことから、円筒部材13と第2シャフト4のセンタリングと倒れ規制はより精度の高いものとなる。
また、このトルクセンサ1の場合、位置決め凹部17が第2シャフト4の端面の外周コーナ部16に設けられているため、円筒部材13を第2シャフト4に嵌合するに際して、係止突起20と第2シャフト4の外周面の干渉を招くことがなく、この点においても組付作業効率の向上に寄与している。さらに、このトルクセンサ1においては、第2シャフト4の直径が第1シャフト3や遮蔽部材11の直径よりも大きく形成されているため、トーションバー5を第1シャフト3と第2シャフト4に組付けた後に、第2シャフト4に対して円筒部材13を組付けることができる。つまり、このような順序で円筒部材13を組付けた場合であっても、円筒部材13の係止突起20は第1シャフト3や遮蔽部材11と干渉することがない。そして、上記のような順序で組付けを行う場合には、第1シャフト3とトーションバー5に連結ピン挿入用の孔21,22をあけるための加工と、連結ピン23を圧入する作業を円筒部材13の組付け前に行うことができ、その結果、円筒部材13やその内部に切削屑等が付着しにくくなり、センサ1の検出精度を高く維持することが可能となる。
さらに、このトルクセンサ1においては、円筒部材13の係止突起20を第2シャフト4の位置決め凹部17に係合させた状態で円筒部材13を第2シャフト4のかしめ溝18にかしめ固定するため、かしめ力が係止突起20を位置決め凹部17に押し付けるように作用し、その結果、円筒部材13と第2シャフト4の締結力が強まるという利点もある。特に、この実施形態においては、位置決め凹部17が円筒部材13の嵌入方向にテーパ状に拡径するように球面形状に形成されているため、円筒部材13にかしめ力が加わると、そのかしめ力が軸方向ばかりでなく径方向の圧接力としても作用する。したがって、円筒部材13のがたつきをより確実に抑えることができると共に、円筒部材13と第2シャフト4のセンタリングをより確実なものとすることができる。
また、この実施形態のトルクセンサ1においては、円筒部材13の上下各段の透過窓14A…,14B…の数(9個)とストッパの凸部10a…,10b…の数(6個)が夫々係止突起20の数(3個)の整数倍に設定されているため、第1,第2シャフト3,4と円筒部材13の組付けに際して周方向位置を厳格に管理する必要がなく、この点についても組付作業性の容易化に寄与している。
ここで、第1シャフト3の下端側一般部3aと遮蔽部材11から成る内側磁路構成部の組付構造について説明する。
第1シャフト3の下端側一般面3aは磁束の通路となる磁路本体部材を成す部分であるが、図2,図3に示すように、この一般部3aと縮径部8の間には段差面24が設けられ、その段差面24の外周コーナ部25には、円周方向等間隔に複数(この実施形態の場合、3個。)の位置決め凹部26が形成されている。そして、第1シャフト3の一般部3aの外周面うちの、外周コーナ部25から所定距離離間した位置には環状のかしめ溝27が形成されている。位置決め凹部26は半球状に形成され、かしめ溝27は矩形状断面に形成されている。
一方、遮蔽部材11は軸方向の一端側には内向きフランジ28が屈曲形成され、そのフランジ28の屈曲コーナには、第1シャフト3側の前記位置決め凹部26に係合可能な複数(3個。)の係止突起29が形成されている。尚、係止突起29は半球状に形成され、その曲率半径は位置決め凹部26の曲率半径よりも小さく設定されている。
そして、円筒状の遮蔽部材11は、内向きフランジ28が下方になるようにして第1シャフト3の一般部3aに嵌入され、フランジ28の外周側の係止突起29を第1シャフト3側の位置決め凹部26に係合させた状態において、上縁部がかしめ溝27内にかしめ固定されている。
したがって、この内側磁路構成部の場合にも、前述した円筒部材13と第2シャフト4の組付部とまったく同様に、かしめ固定前に複数の係止突起29を対応する位置決め凹部26に係合することにより、遮蔽部材11を第1シャフト3に容易にかつ正確に組付けることができる。
尚、この発明実施形態は以上で説明したものに限るものでなく、例えば、上述した第1の実施形態では、第2シャフト4側の位置決め凹部17と円筒部材13側の係止突起20を球面状に形成したが、図4に示す第2の実施形態のように位置決め凹部117と係止突起120を夫々断面略V状に形成するようにしても良い。また、図5に示す第3の実施形態のように円筒部材213をストレート状に形成し、そのストレートな周壁に径方向内側に突出する係止突起220を形成するようにしても良い。ただし、加工の面から言えば、第1の実施形態のように段差部19のコーナに係止突起20を形成する方が成形作業は容易となる。
さらに、以上で説明した実施形態においては、第2シャフト4の上端の外周コーナ部16に位置決め凹部17(117)を形成したが、位置決め凹部17(117)を形成するのは必ずしも上端部に限らず、第2シャフト4に上部側が縮径するような段差面を形成し、その段差面の外周コーナ部に位置決め凹部17(117)を形成するようにしても良い。
以上で説明した実施形態は第2シャフト4側に位置決め凹部17(117)を形成し、円筒部材13(113)側にこの凹部17(117)に係合する係止突起20(120,220)を形成したが、逆に、第2シャフト4の外周側に係止突起を形成し、円筒部材13(113)の内周側に位置決め凹部を形成することも可能である。
また、以上の実施形態は第1シャフト3がステアリング側に連結され、第2シャフト4がラック&ピニオンに連結されたものであるが、この発明における第1,第2シャフトはステアリング側、転舵機構側のいずれ側のシャフトであっても良い。
次に、上述した実施形態の内容から把握し得る前記請求項に記載した発明以外の発明について、以下にその効果と共に記載する。
(イ) 前記位置決め凹部は、第2シャフトに対する円筒部材の嵌合方向に向かって径方向外側にテーパー状に開くように形成したことを特徴とする請求項3に記載のトルクセンサ。
この場合、円筒部材に加えられるかしめ力によって係止突起部分が軸方向に引っ張られると、係止突起と位置決め凹部の間に軸方向ばかりでなく径方向にも圧接力が働くようになる。この結果、円筒部材の軸方向、径方向のがたつきが確実に抑制される。また、係止突起と位置決め凹部が夫々円周方向等間隔に3箇所形成されている場合には、円筒部材と第2シャフトとのセンタリングもより確実なものとなる。
(ロ) 前記係止突起と位置決め凹部を球面状に形成し、係止突起の曲率半径を位置決め凹部の曲率半径よりも小さくしたことを特徴とする請求項1〜3、前記(イ)のいずれかに記載のトルクセンサ。
この場合、係止突起と位置決め凹部とが点接触するため、複数の係止突起を同時に対応する位置決め凹部に安定接触させることが可能となる。
(ハ) 前記第2シャフトの外周コーナ部の直径を、内側磁路構成部の直径よりも大きく形成し、円筒部材に、前記外周コーナ部のある端面または段差面に対応するように段差部を形成すると共に、その段差部のコーナに係止突起を形成したことを特徴とする請求項3に記載のトルクセンサ。
この場合、位置決め凹部が円筒部材の段差部のコーナに配置されるため、そのコーナの外側からの加圧等によって係止突起を容易に形成することが可能となる。
(ニ) 前記係止突起を、円筒部材の透過窓形成部に対して円周方向にオフセットした位置に形成したことを特徴とする請求項1〜3、前記(イ)〜(ハ)のいずれかに記載のトルクセンサ。
この場合、係止突起が透過窓に対して円周方向にオフセットした位置に形成されているため、円筒部材に係止突起を形成するときに透過窓の周囲に変形が生じにくくなる。
(ホ) 前記透過窓と係止突起を夫々円周方向に等間隔に配置すると共に、透過窓の数を係止突起の数の整数倍に設定したことを特徴とする請求項1〜3、前記(イ)〜(ニ)のいずれかに記載のトルクセンサ。
この場合、係止突起をどの位置決め凹部に係合させても円筒部材の透過窓と第2シャフトとの位置関係は何等変わることがないため、円筒部材の組付作業が容易となる。
(ヘ) 前記第1,第2シャフトの相対回動を規制するストッパが、両シャフトに夫々突設されて相互に当接可能な複数の凸部によって構成されると共に、各シャフトの前記凸部が円周方向に等間隔に配置されている前記(ホ)に記載のトルクセンサにおいて、両シャフトの前記凸部の数を前記係止突起の数の整数倍に設定したことを特徴とするトルクセンサ。
この場合、係止突起をどの位置決め凹部に係合させても、円筒部材の透過窓と第2シャフトの凸部との位置関係は何等変わることがないため、円筒部材の組付作業が容易となる。
(ト) トーションバーによって連結された第1,第2シャフトと、
この第1シャフトに一体に設けられ、磁気抵抗の大きい領域と小さい領域が外周面に沿って交互に配置された内側磁路構成部と、
この内側磁路構成部の周域を囲繞した状態で前記第2シャフトの外周に取り付けられ、周壁に透過窓が形成された非磁性でかつ導電性を有する金属材料から成る円筒部材と、
この円筒部材の外周側に非接触状態で配置されたコイルと、
このコイルのインピーダンス変化を検出するインピーダンス検出手段と、
を備えたトルクセンサであって、
前記内側磁路構成部が、磁性材料から成る磁路本体部材と、非磁性でかつ導電性を有する金属材料から成り前記磁路本体部材に取れ付けられて磁路本体部の外周面に周方向等間隔に離散した遮蔽領域を形成する円筒状の遮蔽部材と、を備えて成るものにおいて、
前記磁路本体部材に形成された段差面の外周コーナ部、若しくは、磁路本体部材の端面の外周コーナ部に、複数の位置決め凹部を形成すると共に、磁路本体部材の前記外周コーナ部から軸方向に離間した外周面にかしめ溝を形成し、
前記遮蔽部材の内周部に前記位置決め凹部に係合する複数の係止突起を形成し、
この係止突起を前記位置決め凹部に係合させるようにして前記遮蔽部材を磁路本体部材の外周に嵌合し、その遮蔽部材を磁路本体部材の前記かしめ溝にかしめ固定したことを特徴とするトルクセンサ。
この発明の場合、遮蔽部材を磁路本体部材にかしめ固定する前に、遮蔽部材の複数の係止突起を磁路本体部材の外周コーナ部の位置決め凹部に係合すると、遮蔽部材と磁路本体部材が円周方向と軸方向で位置決めされ、さらに遮蔽部材の倒れをも規制される。
この出願の発明の第1の実施形態を示す要部の分解斜視図。 同実施形態を示す縦断面図。 同実施形態を示す斜視図。 この出願の発明の第2の実施形態を示す要部の分解斜視図。 この出願の発明の第3の実施形態を示す部品の斜視図。
符号の説明
1…トルクセンサ
3…第1シャフト
3a…下端側一般部(内側磁路構成部)
4…第2シャフト
5…トーションバー
7A,7B…コイル
11…遮蔽部材(内側磁路構成部)
13,213…円筒部材
14A,14B…透過窓
16…外周コーナ部
17,117…位置決め凹部
18…かしめ溝
20,120,220…係止突起

Claims (3)

  1. トーションバーによって連結された第1,第2シャフトと、
    この第1シャフトに一体に設けられ、磁気抵抗の大きい領域と小さい領域が外周面に沿って交互に配置された内側磁路構成部と、
    この内側磁路構成部の周域を囲繞した状態で前記第2シャフトの外周に取り付けられ、周壁に透過窓が形成された非磁性でかつ導電性を有する金属材料から成る円筒部材と、
    この円筒部材の外周側に非接触状態で配置されたコイルと、
    このコイルのインピーダンス変化を検出するインピーダンス検出手段と、
    を備えたトルクセンサにおいて、
    前記第2シャフトの外周面に複数の位置決め凹部または係止突起を形成すると共に、第2シャフトの前記位置決め凹部または係止突起の形成位置から軸方向に離間した外周面にかしめ溝を形成し、
    前記円筒部材の内周部に前記位置決め凹部または係止突起に係合する複数の係止突起または位置決め凹部を形成し、
    前記係止突起と位置決め凹部を係合させるようにして前記円筒部材を第2シャフトの外周に嵌合し、その円筒部材を第2シャフトの前記かしめ溝にかしめ固定したことを特徴とするトルクセンサ。
  2. 前記位置決め凹部と係止突起を夫々円周方向等間隔に3箇所形成したことを特徴とする請求項1に記載のトルクセンサ。
  3. 前記第2シャフトの端面の外周コーナ部、若しくは、第2シャフトに形成された段差面の外周コーナ部に複数の位置決め凹部を形成し、前記円筒部材の内周部に前記位置決め凹部に係合する複数の係止突起を形成したことを特徴とする請求項1または2に記載のトルクセンサ。
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