JP5184024B2 - パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
請求項2の発明は、センサアッシーは、ベースプレートを介してパワーステアリング装置のハウジングに固定されている請求項1に記載のパワーステアリング装置である。
請求項3の発明は、ベースプレートは、コイルユニットの軸芯に対して直交方向に延出する延出プレート部を備え、センサ回路基板は、前記延出プレート部に配設されてコイルユニットの外径方向に位置するように構成されている請求項1または2に記載のパワーステアリング装置である。
請求項4の発明は、ベースプレートは、コイルユニット配設部位の近傍に補強部が形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載のパワーステアリング装置である。
請求項5の発明は、ベースプレートは、ハウジングに形成されるアッシー取り付け部に対し、センサ回路基板取り付け側の面を対向させて取り付けられている請求項2乃至4の何れか一項に記載のパワーステアリング装置である。
請求項6の発明は、センサ回路基板は、調整自在な電子部品が組み込まれるものとし、前記基板支持体とベースプレートとには、貫通孔が連通状に形成されており、これら貫通孔を介して前記電子部品がベースプレート側から臨めるように構成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載のパワーステアリング装置である。
請求項2の発明とすることにより、組み込み作業を一層容易にすることができる。
請求項3の発明とすることにより、コンパクト化に寄与できる。
請求項4の発明とすることにより、ベースプレートに歪みや変形が生じにくく、一層高い信頼性を備えたパワーステアリング装置とすることができる。
請求項5の発明とすることにより、センサアッシーの保護部材を格別設ける必要がなく、部品点数の削減を図れる。
請求項6の発明とすることにより、調整部品の調整をベースプレート側から行なうことができて、センサアッシーをハウジングに組み込んだ後であっても調整作業を容易に行なうことができる。
図面において、1は、車体に回転自在に設けられるステアリングホイール(操作ハンドル)であって、該ステアリングホイール1には、ステアリングシャフト(回転軸)2の一端(先端)部が連結され、ステアリングシャフト2の他端(基端)部に本発明が実施されたパワーステアリング装置3が設けられるが、これらの構成は従来通りとなっている。
尚、前記ステアリングシャフト2は、車体側に固定されるステアリングコラム2aに回転自在に遊嵌しており、該ステアリングコラム2aの他端部には、パワーステアリング装置3のハウジングH(第一、第二ハウジング4、5)を一体的に固定するための取り付けブラケット2bが外径側に向けて延出状に形成されている。
尚、出力軸6の基端部は、図示しないステアリングギア(操舵装置)側の部材SGに連動連結され、出力軸6の回転に伴いステアリングギアを作動して、車両の操向操作を行うように設定されている。
前記センサアッシー11に設けられるコイルユニット12は、スリーブ10の外周に一体的に外嵌し、前記出力軸側検出用溝6dとステアリングシャフト側検出用溝10aとの対向状態に位置ズレが生じることに基づいて磁束量が変化する第一、第二コイル13、14を備えて構成されている。これら第一、第二コイル13、14は出力軸6の軸芯方向に隣接状に配設されており、第一、第二何れか一方のコイル13または14は、出力軸6とステアリングシャフト2とのあいだのトルク検知用であり、他方のコイル14または13は、コイルユニット12の温度変化に伴う誤検知防止用であり、このようにすることで、センサアッシー11による正確な検知作動が保証されるようにしている。
また、ヨーク13c、14cの外周部には支持部13f、14fがそれぞれ形成されており、これら支持部13f、14fには、各巻線13b、14bの巻き出し端部と巻き終り端部に接続される各一対のコイル側端子13e、14eがそれぞれ絶縁状に支持されるように構成されており、これら一対のコイル側端子13e、14eは、支持部13f、14fから外径側にそれぞれ突出配設されるように構成されている。
ここで、コイルユニット12は、第一、第二コイル13、14のコイルボビン13a、14aの筒孔、ヨーク13c、14c、ヨークカバー13d、14d、カバー体底片15a、皿バネ16にそれぞれ開設される貫通孔は、出力軸6の軸芯と同芯となる連通状貫通孔12aに構成されている。
一方、前記センサ回路基板19は、基板支持体18の底片18cに近接対向状に収容されており、該底片18cに開設された貫通孔18dを介して対向するベースプレート17の他方側プレート面17c、基板支持体底片18cとは所定間隙を存する状態で配設されている。そして、センサ回路基板19には、第一、第二コイル13、14の巻線(巻き出し端部、巻き終り端部)13b、14bに導通する各一対のコイル側端子13e、14eの突出端部にそれぞれ電気的に接続する四枚の基板側端子19a、19bが設けられている。これら基板側端子19a、19bは、それぞれU字形状に形成されており、一端はコイル側端子13e、14eに接続され、他端はセンサ回路基板19の一方側面19cから他方側面19dに貫通支持される状態となるよう基板支持体18に組み込まれている。そして、これら基板側端子19a、19b(巻線13b、14b)は、センサ回路基板19の他方側面19d上に設けられる電子部品19eにより構成されるセンサ回路に接続され、これによって、コイルユニット12(第一、第二コイル13、14のヨーク13c、14cおよびヨークカバー13d、14d)に生じる磁気変化が検知(センシング)されるように設定されている。
尚、20は、コイル側端子13e、14eの突出部とセンサ回路基板基19とを覆うフード体である。
また、コイルユニット12の配設部位に対し、センサ回路基板19はコイルユニット12の外径方向に延出するように配設されている。これによって、ステアリングシャフト2と出力軸6との連結部において、従来のセンサ回路基板を軸芯方向に長く設ける場合のように軸芯方向に長いスペースを確保する必要がなく、コイルユニット12を配設するのに必要なスペースだけを確保すれば、両者を配設することができるように構成されている。
尚、ビード17hは、コイルユニット12のカバー体15がカシメ固定されるカシメ用取り付け孔17bの形成位置と略同芯円上に位置して形成されており、これによって、ビード17hがコイルユニット12をベースプレート17にカシメ固定する際にも効果的な補強をするように設定されている。
前記第二の実施の形態のセンサアッシー22は、ベースプレート23の一半部23aに、第一の実施の形態と同様に構成されたコイルユニット12が設けられ、コイルユニット12の外径方向に延出するベースプレート23の他半部23bに、基板支持体24、該基板支持体24に収容される状態でセンサ回路基板25が設けられる構成となっており、これらの基本構成は前記第一の実施の形態と同様である。
そして、このものでは、センサ回路基板25に、調整自在な電子部品25a、例えば、センサ回路の静電容量値を微調整するトリマ等が設けられている。一方、基板支持体24とベースプレート23とには、電子部品25a配設箇所に対向する部位に位置して貫通孔24a、23cが連通状に開設されており、これら貫通孔24a、23cを介して電子部品25aがベースプレート23側から臨めるように構成されている。これによって、センサアッシー22を、前記第一の実施の形態と同様にハウジングHに組み込んだ状態において、ベースプレート23が外部に露出するが、該ベースプレート23側から貫通孔23c、基板支持体24の貫通孔24aを介して電子部品25aの調整ができるように構成されている。
ここで、本実施形態において、調整自在な電子部品25aは複数(三個)設けられているが、これら電子部品25aは一箇所に集約して設けられており、これによって、基板支持体24とベースプレート23に開設する貫通孔24a、23cを、できるだけ少なく、かつ、小さくなるように配慮されている。さらに、このように複数の電子部品25aを集約して設けることにより、調整作業の作業性が向上するという利点もある。
尚、この場合に、ベースプレート23に、貫通孔23cを開閉自在に覆蓋するカバー体を設けてもよく、このようにすることにより、センサ回路基板25側に異物が混入するのを確実に防止することができる。
2 ステアリングシャフト
3 パワーステアリング装置
4 第一ハウジング
6 出力軸
7 トーションバー
8 ウオームホイール
9 ウォーム軸
10 スリーブ
11 センサアッシー
12 コイルユニット
13 第一コイル
14 第二コイル
15 カバー体
16 皿バネ
17 ベースプレート
17h ビード
18 基板支持体
19 センサ回路基板
21 制御部
Claims (6)
- ステアリングシャフトの回転トルクを検知して、該ステアリングシャフトの回転を電動モータの回転に基づいてアシストするパワーステアリング装置において、一端がステアリングシャフトに固定され、他端が電動モータ側の出力軸に固定されるトーションバーと、トーションバーに外嵌状に配されて、トーションバーの捩れに伴い磁気変化するコイルユニットと、コイルユニットの磁気変化を検知するセンサ回路基板とを備えたトルク検知手段を構成するにあたり、前記コイルユニットを、軸方向に積層される一対のコイルと、該コイルを外嵌する有底筒状のカバー体とで構成し、該カバー体の筒開口を、センサ回路基板が組み込まれた金属製板材からなるベースプレートに組み込んでセンサアッシーに構成すると共に、前記センサ回路基板を、樹脂材で形成された基板支持体に収容し、対向する前記ベースプレートとは所定間隔を存する状態で前記ベースプレートに固定したパワーステアリング装置。
- センサアッシーは、ベースプレートを介してパワーステアリング装置のハウジングに固定されている請求項1に記載のパワーステアリング装置。
- ベースプレートは、コイルユニットの軸芯に対して直交方向に延出する延出プレート部を備え、センサ回路基板は、前記延出プレート部に配設されてコイルユニットの外径方向に位置するように構成されている請求項1または2に記載のパワーステアリング装置。
- ベースプレートは、コイルユニット配設部位の近傍に補強部が形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載のパワーステアリング装置。
- ベースプレートは、ハウジングに形成されるアッシー取り付け部に対し、センサ回路基板取り付け側の面を対向させて取り付けられている請求項2乃至4の何れか一項に記載のパワーステアリング装置。
- センサ回路基板は、調整自在な電子部品が組み込まれるものとし、前記基板支持体とベースプレートとには、貫通孔が連通状に形成されており、これら貫通孔を介して前記電子部品がベースプレート側から臨めるように構成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載のパワーステアリング装置。
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