JP2008132964A - パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パワーステアリング装置において、組み込みが円滑、かつ、簡単に行えて、しかも、信頼性の高い製品を提供できるように構成する。
【解決手段】一端がステアリングシャフト2に固定され、他端が電動モータM側の出力軸6に固定されるトーションバー7と、トーションバー7に外嵌状に配されて、トーションバー7の捩れに伴い磁気変化するコイルユニット12と、コイルユニット12の磁気変化を検知するセンサ回路基板19とを備えたトルク検知手段を構成するにあたり、前記コイルユニット12とセンサ回路基板19とを、ベースプレート17に組み込んでセンサアッシー11に構成し、コイルユニット12とセンサ回路基板19とを一度に組み込めるように構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステアリングホイールに作用する操作力に基づいて、電動モータを駆動してテアリングホイールの操作力をアシストするパワーステアリング装置の技術分野に属するものである。
一般に、電動モータを用いたパワーステアリング装置のなかには、一端がステアリングシャフトに連結され、他端が電動モータ側の出力軸に連結されるトーションバーと、前記トーションバーの捩れを検知するセンサとにより構成したトルク検知センサを設け、該トルク検知センサの検知値に基づいて電動モータを駆動制御することにより、軽快なステアリング操作ができるように構成したものが知られている。このようなトルク検知センサとしては、トーションバーに外嵌状に配されて、トーションバーが捩れることに伴い磁束量が変化するコイルユニットと、該コイルユニットの磁束量変化を検知するべくコイルユニットから引き出された巻線が接続された磁気回路を構成するセンサ回路基板とを備えて構成することが提唱されている。
前記トルク検知センサの一例としては、トーションバーに外嵌状に配されるコイルユニットに対し、センサ回路基板のプレート面を、コイルユニットの軸芯に対して平行に配設したもの(特許文献1)や、コイルユニットの外径方向に延出状に配設したもの(特許文献2)が提唱されている。
特開2005−35319 WO2004−009424
ところが、前記従来のものにおいて、コイル検知センサは、ステアリングシャフトとの基端部に一体的に取り付けられるパワーステアリング装置を構成するハウジングに収容されるが、何れのものにおいても、コイルユニットは、トーションバーを外嵌する出力軸に対し移動規制状態で外嵌せしめるとともに、センサ回路基板については、ハウジングに形成される基板収容部に固定するように構成されている。このため、コイルユニットとセンサ回路基板とをそれぞれ個別に配設することになるので組み込み作業が面倒であるうえ、これら各部材をそれぞれ組み込んだ後に、コイルユニットから引き出される巻線とセンサ回路基板とのあいだの接続作業が必要になるが、該作業はやり難いうえ、面倒、かつ、煩雑であることから、作業性が低下するという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ステアリングシャフトの回転トルクを検知して、該ステアリングシャフトの回転を電動モータの回転に基づいてアシストするパワーステアリング装置において、一端がステアリングシャフトに固定され、他端が電動モータ側の出力軸に固定されるトーションバーと、トーションバーに外嵌状に配されて、トーションバーの捩れに伴い磁気変化するコイルユニットと、コイルユニットの磁気変化を検知するセンサ回路基板とを備えたトルク検知手段を構成するにあたり、前記コイルユニットを、軸方向に積層される一対のコイルと、該コイルを外嵌する有底筒状のカバー体とで構成し、該カバー体の筒開口を、センサ回路基板が組み込まれたベースプレートに組み込んでセンサアッシーに構成したパワーステアリング装置である。
請求項2の発明は、センサアッシーは、ベースプレートを介してパワーステアリング装置のハウジングに固定されている請求項1に記載のパワーステアリング装置である。
請求項3の発明は、ベースプレートは、コイルユニットの軸芯に対して直交方向に延出する延出プレート部を備え、センサ回路基板は、前記延出プレート部に配設されてコイルユニットの外径方向に位置するように構成されている請求項1または2に記載のパワーステアリング装置である。
請求項4の発明は、ベースプレートは、コイルユニット配設部位の近傍に補強部が形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載のパワーステアリング装置である。
請求項5の発明は、ベースプレートは、ハウジングに形成されるアッシー取り付け部に対し、センサ回路基板取り付け側の面を対向させて取り付けられている請求項2乃至4の何れか一項に記載のパワーステアリング装置である。
請求項6の発明は、センサ回路基板は、調整自在な電子部品が組み込まれるものとし、ベースプレートには、前記電子部品の調整をするための開口部が形成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載のパワーステアリング装置である。
請求項1の発明とすることにより、部品点数の削減が図れて、組み込み作業を円滑、かつ、容易に行得るとともに、組み込み後のコイルユニットとセンサ回路基板との接続作業を不要にできて、信頼性の向上を図れる。
請求項2の発明とすることにより、組み込み作業を一層容易にすることができる。
請求項3の発明とすることにより、コンパクト化に寄与できる。
請求項4の発明とすることにより、ベースプレートに歪みや変形が生じにくく、一層高い信頼性を備えたパワーステアリング装置とすることができる。
請求項5の発明とすることにより、センサアッシーの保護部材を格別設ける必要がなく、部品点数の削減を図れる。
請求項6の発明とすることにより、調整部品の調整をベースプレート側から行なうことができて、センサアッシーをハウジングに組み込んだ後であっても調整作業を容易に行なうことができる。
つぎに、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図面において、1は、車体に回転自在に設けられるステアリングホイール(操作ハンドル)であって、該ステアリングホイール1には、ステアリングシャフト(回転軸)2の一端(先端)部が連結され、ステアリングシャフト2の他端(基端)部に本発明が実施されたパワーステアリング装置3が設けられるが、これらの構成は従来通りとなっている。
前記パワーステアリング装置3を構成するハウジングHは、ステアリングシャフト2の軸芯方向に二つ割り状に形成された第一、第二ハウジング4、5を一体化することにより構成されている。前記第一、第二ハウジング4、5には、ステアリングシャフト2の軸芯と同芯となる関係で貫通孔4a、5aが連通状に開設されており、これら貫通孔4a、5aには、ステアリングシャフト2の他端部に連動連結される出力軸6が、軸受け4b、5bにより軸承される状態で回転自在に支持されている。
尚、前記ステアリングシャフト2は、車体側に固定されるステアリングコラム2aに回転自在に遊嵌しており、該ステアリングコラム2aの他端部には、パワーステアリング装置3のハウジングH(第一、第二ハウジング4、5)を一体的に固定するための取り付けブラケット2bが外径側に向けて延出状に形成されている。
前記出力軸6は、第一、第二ハウジング貫通孔4a、5aに対して貫通状に支持されており、第一ハウジング4の貫通孔4aから突出する出力軸6の一端部6aに、前記ステアリングシャフト2の他端部2cが予め設定される回転範囲において相対回転が許容され、該回転範囲を超える回転では一体回転する状態で連動連結されている。そして、前記出力軸6は筒孔6bを備えた円筒状に形成されており、前記筒孔6b内には、トルク検知センサを構成するトーションバー7が遊嵌されている。そして、トーションバー7は、一端部7aがステアリングシャフト2の他端面に凹設された支持孔2dに圧入固定される一方、他端部7bが出力軸6の他端部6cに固定ピン7cを用いて一体的に固定されている。これによって、後述するように、ステアリングホイール1が操作されて、ステアリングシャフト2に回転操作力が作用することに伴い、トーションバー7に前記操作力(トルク)に対応した捩れが発生すると、ステアリングシャフト2と出力軸6とのあいだにおいて前記所定の回転範囲内において相対回転がなされるように設定されている。
さらに、前記第一、第二ハウジング4、5の突き当て部には、ウォームホイール収容室WRが形成されており、該ウォームホイール収容室WRには、出力軸6に一体的に外嵌されるウオームホイール8が回転自在に収容されている。また、第一ハウジング4には、出力軸6に対して直交方向に延出するウォーム軸収容室4cが形成されており、該ウォーム軸収容室4cに、電動モータMの駆動に伴い回転するウォーム軸9が収容されており、該ウォーム軸9外周のウォーム9aとウォームホイール8とは、ウォーム軸収容室4cと前記ウォームホイール収容室WRの周回り方向所定の箇所との連通部位において噛合することにより連動連結するように設定されている。そして、後述するように、電動モータMが駆動した場合に、ウォーム軸9、ウォームホイール8、出力軸6が回転し、ステアリングシャフト2の回転作動をアシストするように設定されている。
尚、出力軸6の基端部は、図示しないステアリングギア(操舵装置)側の部材SGに連動連結され、出力軸6の回転に伴いステアリングギアを作動して、車両の操向操作を行うように設定されている。
一方、前記出力軸6の先端部6a近傍部位には、出力軸側検出用溝6dが周回り方向に複数形成されている一方、該出力軸側検出用溝6dの外周には円筒状のスリーブ10が相対回転自在に外嵌しており、該スリーブ10の先端部が、ステアリングシャフト2の基端部2cに一体固定手段(例えばカシメ)を介して固定されている。さらに、前記スリーブ10には、前記出力軸側検出用溝6dとは所定の対向状態でステアリングシャフト側検出用溝10aが筒部を貫通する状態で周回り方向に複数開設されている。そして、前述したように、ステアリングホイール1が任意の操作力に基づいて操作がなされた場合に、ステアリングシャフト2と出力軸6とのあいだに所定の回転範囲内での相対回転がなされると、ステアリングシャフト側検出用溝10aと出力軸側検出用溝6dとの対向状態に位置ズレが生じるように設定されている。
そして、前記スリーブ10の外周には、トルク検知センサを構成するセンサアッシー11が固定されており、該センサアッシー11により、前記ステアリングシャフト側検出用溝10aと出力軸側検出用溝6dとの対向状態に生じる位置ズレ(ステアリングシャフト2と出力軸6との相対回転)に基いてトーションバー7に作用するトルクを電気的に検知するように設定されており、前記センサアッシー11に本発明が実施されている。
前記センサアッシー11に設けられるコイルユニット12は、スリーブ10の外周に一体的に外嵌し、前記出力軸側検出用溝6dとステアリングシャフト側検出用溝10aとの対向状態に位置ズレが生じることに基づいて磁束量が変化する第一、第二コイル13、14を備えて構成されている。これら第一、第二コイル13、14は出力軸6の軸芯方向に隣接状に配設されており、第一、第二何れか一方のコイル13または14は、出力軸6とステアリングシャフト2とのあいだのトルク検知用であり、他方のコイル14または13は、コイルユニット12の温度変化に伴う誤検知防止用であり、このようにすることで、センサアッシー11による正確な検知作動が保証されるようにしている。
前記各第一、第二コイル13、14は、それぞれスリーブ10に外嵌する同形状のコイルボビン13a、14aに、同様の巻線13b、14bがそれぞれ巻装されたものを、磁性材で構成される有底筒状のヨーク13c、14cに内嵌せしめ、ヨークカバー13d、14dにより覆蓋することにより構成されている。そして、これら第一、第二コイル13、14は、巻線13b、14bに所定の電流を印加することにより、ステアリングシャフト側検出用溝10aと出力軸側検出用溝6dとの対向状態に位置ズレが生じることに伴い、ヨーク13c、14cおよびヨークカバー13d、14dの磁気に変化(磁気変化)が生じ、巻線13b、14bを流れる電流のインピーダンスが変化するように構成されている。
また、ヨーク13c、14cの外周部には支持部13f、14fがそれぞれ形成されており、これら支持部13f、14fには、各巻線13b、14bの巻き出し端部と巻き終り端部に接続される各一対のコイル側端子13e、14eがそれぞれ絶縁状に支持されるように構成されており、これら一対のコイル側端子13e、14eは、支持部13f、14fから外径側にそれぞれ突出配設されるように構成されている。
そして、これら第一、第二コイル13、14は、ヨークカバー13d、14d同士が当接(対向)し、かつ、コイル側端子13e、14e同士が周回り方向に隣接する状態で軸芯方向に隣接せしめた状態とし、リング状の底片15aを備えた有底筒状のカバー体15の筒部15bに皿バネ16とともに収容されるように設定されている。前記カバー体15は、筒部15bを切り欠いた切り欠き部15cが形成され、該切り欠き部15cからコイル側端子13e、14eが外径側に突出するように設定されている。さらに、前記カバー体15は、筒部15bの開口端縁部から外径側に延出するフランジ部15dが形成されており、該フランジ部15dの外周縁部に、周回り方向複数(三個)の取り付け爪片15eが形成されている。
ここで、コイルユニット12は、第一、第二コイル13、14のコイルボビン13a、14aの筒孔、ヨーク13c、14c、ヨークカバー13d、14d、カバー体底片15a、皿バネ16にそれぞれ開設される貫通孔は、出力軸6の軸芯と同芯となる連通状貫通孔12aに構成されている。
17は、センサアッシー11を一体化するための長方形状のベースプレートであって、該ベースプレート17は、長方形状の金属製板材で形成されており、ベースプレート17の長手方向一半部には、コイルユニット12の連通状貫通孔12aと略同径か僅かに大径な貫通孔17aが開設され、さらに、貫通孔17aの外周縁部には周回り方向複数箇所(三箇所)にカシメ用取り付け孔17bが形成されている。そして、前記コイルユニット12は、ベースプレート17の他方側プレート面17cに対向せしめ、連通状貫通孔12aとベースプレート17の貫通孔17aとを同芯状とし、コイルユニット12をベースプレート貫通孔17aの外周縁部に突きあて、カバー体取り付け爪片15eをベースプレートカシメ用取り付け孔17bに挿し込んでカシメ付けることにより、ベースプレート17に一体的に組み込まれるように設定されている。そして、この組み込み状態において、コイルユニット12は、第一、第二コイル13、14が、カバー体底片15aとベースプレート17とのあいだにおいて皿バネ16の押圧力により出力軸6の軸芯方向に弾圧された状態となり、周回り方向、軸芯方向の位置決めがなされた状態でベースプレート17に固定されるように設定されている。また、ベースプレート17は、コイルユニット12が設けられない長手方向他半部が、本発明の延出プレート部に相当しており、該他半部はコイルユニット12の軸芯に対し直交方向に延出する状態となっている。
そして、前記ベースプレート17の他半部(延出プレート部)であって、コイルユニット12の隣接部位となる他方側プレート面17cには、樹脂材で形成された矩形枠状の基板支持体18が設けられるが、該基板支持体18に収容されるセンサ回路基板19とともに螺子18aを用いて固定されており、これによって、センサ回路基板19は、コイルユニット12の外径方向に位置して配設されるように設定されている。尚、基板支持体18は、螺子18aによる固定がなされるが、さらに、基板支持体18には一端側に突出する係止爪片18bが形成され、該係止爪片18bが、ベースプレート17に開設された爪取り付け孔17dに抜け止め状に止着されるように設定されている。
一方、前記センサ回路基板19は、基板支持体18の底片18cに近接対向状に収容されており、該底片18cに開設された貫通孔18dを介して対向するベースプレート17の他方側プレート面17c、基板支持体底片18cとは所定間隙を存する状態で配設されている。そして、センサ回路基板19には、第一、第二コイル13、14の巻線(巻き出し端部、巻き終り端部)13b、14bに導通する各一対のコイル側端子13e、14eの突出端部にそれぞれ電気的に接続する四枚の基板側端子19a、19bが設けられている。これら基板側端子19a、19bは、それぞれU字形状に形成されており、一端はコイル側端子13e、14eに接続され、他端はセンサ回路基板19の一方側面19cから他方側面19dに貫通支持される状態となるよう基板支持体18に組み込まれている。そして、これら基板側端子19a、19b(巻線13b、14b)は、センサ回路基板19の他方側面19d上に設けられる電子部品19eにより構成されるセンサ回路に接続され、これによって、コイルユニット12(第一、第二コイル13、14のヨーク13c、14cおよびヨークカバー13d、14d)に生じる磁気変化が検知(センシング)されるように設定されている。
尚、20は、コイル側端子13e、14eの突出部とセンサ回路基板基19とを覆うフード体である。
このように構成されるセンサアッシー11は、ハウジングH(第一ハウジング4)のウォームホイル室WRの一端側に形成される凹状のアッシー取り付け部4dに対してセンサ回路基板19が対向する状態で、ハウジングHの一端側から組み込まれるように設定されている。そして、コイルユニット12に形成される連通状貫通孔12aおよびベースプレート貫通孔17aを、出力軸6外周に相対回転自在に外嵌するスリーブ10の外周に、相対回転自在、かつ、同芯状となる状態で貫通させ、ベースプレート17の外縁部に開設された固定用取り付け孔17eから挿入した取り付け螺子17fを用いてアッシー取り付け部4dに螺合することにより、センサアッシー11がハウジングHに一体的に固定されている。そして、このように組み込むことにより、コイルユニット12とセンサ回路基板19とが一度の組み込み作業によってハウジングHに取り付けることが可能となり、しかも、コイルユニット12とセンサ回路基板19との接続がなされた状態で組み込むことができるように構成されている。しかも、このものでは、メンテナンス時に、センサアッシー11のみの交換についても容易に行えるように構成されている。
そして、この組込み状態で、センサアッシー11は、ベースプレート17がステアリングシャフト2側である一端側に面するように組み込まれており、これによって、電子部品19eが配されるセンサ回路基板19は、一端側をベースプレート17により覆蓋され、他端側をハウジングHのアッシー取り付け部4dにより覆蓋される状態となって、カバー体20とともにセンサ回路基板19の保護が図れるように構成されている。
また、コイルユニット12の配設部位に対し、センサ回路基板19はコイルユニット12の外径方向に延出するように配設されている。これによって、ステアリングシャフト2と出力軸6との連結部において、従来のセンサ回路基板を軸芯方向に長く設ける場合のように軸芯方向に長いスペースを確保する必要がなく、コイルユニット12を配設するのに必要なスペースだけを確保すれば、両者を配設することができるように構成されている。
そして、センサアッシー11は、ステアリングシャフト2が出力軸6に対して相対回転してトーションバー7に捻れが生じる状態となると、前述したように、出力軸側検出用溝6dとステアリングシャフト側検出用溝10aとの対向状態が変化し、該変化に伴うコイルユニット12(第一、第二コイル13、14)の磁束変化が、巻線13b、14bが接続されるセンサ回路基板19においてインピーダンスの変化として検知される。そして、前記検知値は、パワーステアリング装置3近傍部位に配される制御部21に出力され、制御部21では、前記検知値に基づいて演算等のデータ処理を行い、対応する駆動信号を電動モータMに出力することにより、電動モータMが駆動してウォーム軸9を回転せしめ、これによって、ウォームホイール8が出力軸6とともに回転し、もって、ステアリングシャフト2の回転操作をアシストするように設定されている。
ところで、センサアッシー11による精度の高いセンシングをするには、コイルユニット12(第一、第二コイル13、14)の軸芯と、出力軸6、ステアリングシャフト2、トーションバー7、スリーブ10の各軸芯との位置関係が正確に同芯状に保持されることが必要である。これに対し、本実施の形態のコイルユニット12は、直接ハウジングHに固定されるのではなく、ベースプレート17上に支持されたものをハウジングHに固定する構成であるので、コイルユニット12やベースプレート17に何らかの負荷が作用した場合に、コイルユニット12の軸芯ズレが生じやすいことが想定される。そこで、本実施の形態では、ベースプレート17のコイルユニット12支持部外周部位に、補強部として一方側プレート面17gから他端側に向けて突出するよう押し出し加工されたビード17hが所定間隙を存してリング状に形成されている。これによって、ベースプレート17やコイルユニット12に負荷が作用したような場合に、ベースプレート17に歪みや変形が生じるような不具合を抑制でき、コイルユニット12の軸芯と、出力軸7、スリーブ10の軸芯同士がずれてしまい、正確なトルク検知ができなくなるようなことがないように構成されている。
尚、ビード17hは、コイルユニット12のカバー体15がカシメ固定されるカシメ用取り付け孔17bの形成位置と略同芯円上に位置して形成されており、これによって、ビード17hがコイルユニット12をベースプレート17にカシメ固定する際にも効果的な補強をするように設定されている。
叙述の如く構成された本形態において、パワーステアリング装置3は円滑なステアリングホイール1の操作を実現することができるが、この場合に、ステアリングシャフト2とパワーステアリング装置3の出力軸6との相対回転を検知するべく、一対の第一、第二コイル13、14およびカバー体15とで構成されるコイルユニット12と、該コイルユニット12の巻線13b、14bが接続されるセンサ回路基板19とは、ベースプレート17に組み込むことにより、一つの組み込み部品(アッシー)であるセンサアッシー11としてパワーステアリング装置3に組み込まれている。これによって、部品点数の削減が図れて、組み込み作業を円滑、かつ、容易に行うことが可能となる。しかも、このものでは、コイルユニット12の巻線13b、14bをセンサ回路基板19に接続した状態として、組み込み部品化がなされているので、コイルユニットとセンサ回路基板とをそれぞれ個別にパワーステアリング装置に組み込んだ場合のように、組み込んだ後にこれらの接続作業をする必要がなくなり、予め接続作業がなされることで作業性の向上とともに、信頼性の向上を図ることが可能となる。そのうえ、メンテナンス時に、センサアッシー11のみの交換を容易に行うことができるので、長期にわたる使用が可能となって、コスト低下に寄与できる。
さらに、本発明が実施されたものにあっては、センサアッシー11は、コイルユニット12をスリーブ10に外嵌せしめ、ベースプレート17をハウジングHに固定するだけの作業でハウジングHに固定できるので、組み込み作業を一層容易にすることができる。
しかも、このものにおいては、センサ回路基板19がコイルユニット12の外径方向に向けて延出する構成となっているので、センサアッシー11を配設するにあたり、出力軸6の軸芯方向のスペースを小さくすることができて、コンパクト化に寄与できる。
そのうえ、このものにおいては、ベースプレート17のコイルユニット12配設部位にビード17hが形成されていて、ベースプレート17が歪んだり、変形したりすることを防止できて、コイルユニット12と出力軸6との芯合せがずれて検知精度が低下するような不具合が低減され、一層高い信頼性を備えたセンサアッシー11とすることができる。
さらに、このものにあっては、センサアッシー11をハウジングHのアッシー取り付け部4dに組み込むにあたり、センサ回路基板19は、凹状に形成されたアッシー取り付け部4dの開口をベースプレート17が覆う状態で組み込まれている。この結果、センサ回路基板19が、金属製のアッシー取り付け部4dと金属製のベースプレート17とのあいだに配設されることになって、センサ回路基板19に対する異物混入対策や電波ノイズ対策等を格別採用することなく、センサ回路基板19を保護することができて、部品点数の削減を図れる。そのうえ、このものでは、アッシー取り付け部4dとベースプレート17とを固定することで、金属材同士を直接当接した状態での固定がなされるので、センサ回路基板19に対する電波ノイズの影響を一層低減させることができる。
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないことは勿論であって、図10に示す第二の実施の形態のようにすることもできる。
前記第二の実施の形態のセンサアッシー22は、ベースプレート23の一半部23aに、第一の実施の形態と同様に構成されたコイルユニット12が設けられ、コイルユニット12の外径方向に延出するベースプレート23の他半部23bに、基板支持体24、該基板支持体24に収容される状態でセンサ回路基板25が設けられる構成となっており、これらの基本構成は前記第一の実施の形態と同様である。
そして、このものでは、センサ回路基板25に、調整自在な電子部品25a、例えば、センサ回路の静電容量値を微調整するトリマ等が設けられている。一方、基板支持体24とベースプレート23とには、電子部品25a配設箇所に対向する部位に位置して貫通孔24a、23cが連通状に開設されており、これら貫通孔24a、23cを介して電子部品25aがベースプレート23側から臨めるように構成されている。これによって、センサアッシー22を、前記第一の実施の形態と同様にハウジングHに組み込んだ状態において、ベースプレート23が外部に露出するが、該ベースプレート23側から貫通孔23c、基板支持体24の貫通孔24aを介して電子部品25aの調整ができるように構成されている。
ここで、本実施形態において、調整自在な電子部品25aは複数(三個)設けられているが、これら電子部品25aは一箇所に集約して設けられており、これによって、基板支持体24とベースプレート23に開設する貫通孔24a、23cを、できるだけ少なく、かつ、小さくなるように配慮されている。さらに、このように複数の電子部品25aを集約して設けることにより、調整作業の作業性が向上するという利点もある。
尚、この場合に、ベースプレート23に、貫通孔23cを開閉自在に覆蓋するカバー体を設けてもよく、このようにすることにより、センサ回路基板25側に異物が混入するのを確実に防止することができる。
また、図11は、第三の実施の形態におけるセンサアッシー26をパターン化した図面であって、このものでは、金属製のベースプレート27をハウジングHに固定することによりセンサアッシー26が取り付けられており、ベースプレート27には基板支持体28が固定され、該基板支持体28にセンサ回路基板29が支持されている。そして、センサ回路基板29のベースプレート27側の面に電子部品29aが固定され、該電子部品29aの調整部29bが、ベースプレート27と基板支持体28とに開設された貫通孔27a、28aを介して外部に露出するように構成されている。そして、このものでも、センサアッシー26をハウジングHに固定した状態で、貫通孔27a、28aを介して調整部品29aの調整部29bを操作することができて、調整作業を作業性よく行なうことができるうえ、センサ回路基板29の保護を図ることができる。
パワーステアリング装置の取り付け状態を説明する概略斜視図である。 パワーステアリング装置の背面図である。 パワーステアリング装置の断面図である。 図4(A)、(B)はそれぞれセンサアッシーの側面図、図4(A)のX−X断面図である。 図5(A)、(B)、(C)はそれぞれセンサアッシーの組み込み過程における側面図、図5(A)のX−X断面図、他側面図である。 図6(A)、(B)はそれぞれコイルの側面図、図6(A)のX−X断面図である。 図7(A)、(B)、(C)、(D)、(E)はそれぞれカバー体の平面図、側面図、図7(B)のX−X断面図、他側面図、底面図である。 図8(A)、(B)、(C)はそれぞれベースプレートの側面図、図8(A)のX−X断面図、他側面図である。 図9(A)、(B)、(C)はそれぞれ基板支持体の側面図、図9(A)のX−X断面図、図9(A)のY−Y断面図である。 図10(A)、(B)はそれぞれ第二の実施の形態におけるセンサアッシーの組み込み過程における側面図、他側面図である。 第三の実施の形態におけるセンサアッシーのパターン化した断面図である。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングシャフト
3 パワーステアリング装置
4 第一ハウジング
6 出力軸
7 トーションバー
8 ウオームホイール
9 ウォーム軸
10 スリーブ
11 センサアッシー
12 コイルユニット
13 第一コイル
14 第二コイル
15 カバー体
16 皿バネ
17 ベースプレート
17h ビード
18 基板支持体
19 センサ回路基板
21 制御部

Claims (6)

  1. ステアリングシャフトの回転トルクを検知して、該ステアリングシャフトの回転を電動モータの回転に基づいてアシストするパワーステアリング装置において、一端がステアリングシャフトに固定され、他端が電動モータ側の出力軸に固定されるトーションバーと、トーションバーに外嵌状に配されて、トーションバーの捩れに伴い磁気変化するコイルユニットと、コイルユニットの磁気変化を検知するセンサ回路基板とを備えたトルク検知手段を構成するにあたり、前記コイルユニットを、軸方向に積層される一対のコイルと、該コイルを外嵌する有底筒状のカバー体とで構成し、該カバー体の筒開口を、センサ回路基板が組み込まれたベースプレートに組み込んでセンサアッシーに構成したパワーステアリング装置。
  2. センサアッシーは、ベースプレートを介してパワーステアリング装置のハウジングに固定されている請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. ベースプレートは、コイルユニットの軸芯に対して直交方向に延出する延出プレート部を備え、センサ回路基板は、前記延出プレート部に配設されてコイルユニットの外径方向に位置するように構成されている請求項1または2に記載のパワーステアリング装置。
  4. ベースプレートは、コイルユニット配設部位の近傍に補強部が形成されている請求項1乃至3の何れか一項に記載のパワーステアリング装置。
  5. ベースプレートは、ハウジングに形成されるアッシー取り付け部に対し、センサ回路基板取り付け側の面を対向させて取り付けられている請求項2乃至4の何れか一項に記載のパワーステアリング装置。
  6. センサ回路基板は、調整自在な電子部品が組み込まれるものとし、ベースプレートには、前記電子部品の調整をするための開口部が形成されている請求項1乃至5の何れか一項に記載のパワーステアリング装置。
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