JP2007006570A - ブラシレスモータ及びブラシレスモータのセンサ位置調整方法 - Google Patents

ブラシレスモータ及びブラシレスモータのセンサ位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ブラシレスモータで使用されるロータの位置検出センサの調整の煩わしさや、位置検出センサを調整可能にするために装置構成が複雑化することを防止する。
【解決手段】 電動パワーステアリング装置1は、ブラシレスモータを構成するモータ部4と、第1ハウジング部2と、ベアリング13及びアンギュラベアリング55と、レゾルバ14とを有し、第1ハウジング部2とモータ部4との連結部分では、第1ハウジング部2側にフランジ20を設けると共に、このフランジ20にボルト3を挿通可能な長孔21を周方向に延びるように設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ロータの位置検出を行う回転検出部材を備えるブラシレスモータ、このようなブラシレスモータにおける回転検出部材の位置を調整する方法に関する。
ブラシレスモータは、永久磁石を有するロータと、複数のコイルを備えるステータとを有し、コイルへの通電を切り替えることでロータを回転させるもので、近年では車両の電動パワーステアリング装置のモータ部に適用されつつある。例えば、ラックタイプの電動パワーステアリング装置においては、同軸タイプのブラシレスモータが用いられ、ロータの回転軸内にラック軸が挿入され、車体側に固定されるハウジング側にステータが形成される。
ここで、コイルへの通電を切り替えるタイミングを決定するために、ブラシレスモータにはロータの回転位置を検出する位置検出センサを設けることが知られている。位置検出センサは、ブラケットに固定された回転検出部材を有し、ロータの回転に伴って回転検出部材からの出力が変動することでロータの回転角度を検出するように構成されている。ロータの回転角度を正しく検出するためには、回転検出部材を精度良く所定の位置に固定することが必要であり、さらに回転検出部材の固定時に応力による歪が発生しないようにすることが要求される。このため、従来のブラシレスモータでは、ブラケットに圧入される係止部材を樹脂で製造し、係止部材に設けられた可撓部で回転検出部材をブラケットに押し当てて固定するものがある(例えば、特許文献1参照)。このような係止部材では、回転検出部材に過大な応力がかかることが防止される。
また、回転検出部材に径方向に突出する突起部を設け、この突起部をブラケットに形成した収容凹部に収容し、突起部の両側面に当接するように一対の調整ボルトをブラケットに螺入し、これら一対の調整ボルトで突起部を挟持させたものがある(例えば、特許文献2参照)。この場合には、回転検出部材をブラケットに仮固定した後に、ドライバ等の治具をブラケット内に挿入し、調整ボルトを回転させることで突起部を移動させることで回転検出部材の周方向の角度調整を行うことができる。
特開2003−23761号公報 特開2003−32989号公報
しかしながら、ブラケットに収容凹部を形成し、治具を挿入する孔を設けると、ブラケットの構成が複雑になり、レイアウトの制約が大きくなるという問題があった。また、調整ネジが必要になるので、部品点数が増大してしまう。さらに治具を挿入する孔の防水対策を講じる必要があった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、ロータの回転位置を検出する回転検出部材を調整する際の煩わしさを解消し、装置構成を簡略化することである。
上記の課題を解決する本発明の請求項1に係る発明は、コイルが巻き回されるステータコアと、前記ステータコアを収容するハウジングとを備えるステータと、ロータマグネットが取り付けられ、前記ステータの内側に回転自在に配設されるロータと、前記ロータの回転に伴って回転検出信号を出力する回転検出部材と、前記ハウジングに結合されるブラケットと、を備えるブラシレスモータにおいて、前記回転検出部材は、前記ブラケットに固定されており、前記ステータは、前記ブラケットに対して、前記ロータの回転軸回りに相対的に回転させることで前記ステータと前記回転検出部材とが位置合わせ可能に構成されていることを特徴とするブラシレスモータとした。
このブラシレスモータでは、ステータとブラケットとを相対的に回転自在に仮固定する。このとき、ステータのロータの回転位置を検出できるようにブラケット側の回転検出部材が配置されるので、この状態でステータに対してブラケットを相対的に回転させると、回転検出部材の取り付け位置が調整される。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のブラシレスモータにおいて、前記ブラケットは、前記ステータにネジ部材で取り付け可能とされ、前記ブラケット又は前記ステータの一方には前記ネジ部材が螺入されるネジ孔が設けられ、前記ブラケット又は前記ステータの他方には前記ネジ部材を挿入可能で、回転方向に延びる長孔が設けられていることを特徴とする。
このブラシレスモータでは、ネジ部材とネジ孔との位置は変化しないが、ネジ部材が長孔を挿通する位置を周方向で変化させることができる。このため、ネジ部材を長孔に沿って移動させると、長孔を有するステータ又はブラケットがネジ孔を有するステータ又はブラケットに対して相対的に回転する。
請求項3に係る発明は、コイルが巻き回されるステータコアと、前記ステータコアを収容するハウジングとを備えるステータに、前記ロータの位置を検出するセンサの回転検出部材が固定されたブラケットを取り付け、前記ステータの固定子巻線への通電タイミングを切り替えながら前記ロータを回転させ、このときの前記回転検出部材の出力から前記回転検出部材の位置調整を行うにあたり、前記回転検出部材を前記ブラケットごと前記ステータに対して回転軸回りに相対的に回転させることを特徴とするブラシレスモータのセンサ位置調整方法とした。
このブラシレスモータのセンサ位置調整方法では、ステータを構成する固定子巻線への通電を切り替えるタイミングを回転検出部材で正しく検出できるようにブラケットを相対的に回転させる。回転検出部材の組み付け誤差や、回転検出部材自体の誤差が、零又は許容範囲に収まるようになったら、ブラケットの相対的な回転を止め、この位置でステータにブラケットを固定する。
本発明によれば、ステータをブラケットに仮固定した状態で相対的に回転可能にしたので、ロータの回転位置を検出する回転検出部材をブラケットに固定したままで角度調整できるようになる。したがって、ブラシレスモータや電動パワーステアリング装置の構成を簡略化することができる。従来のように角度調整用の治具を挿入する必要がなくなるので、レイアウト性が向上し、防水処理が容易になる。また、回転検出部材の位置調整が容易になるので、組立工程における工数が削減され、低コスト化が図れる。
発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1にブラシレスモータを含むラックタイプの電動パワーステアリング装置の構成を示す。
電動パワーステアリング装置1は、ブラケットである第1ハウジング部2と、第1ハウジング部2の一端部側にボルト3(ネジ部材)で固定されるモータ部4と、モータ部4の一端部側にボルト3で固定されるブラケットである第2ハウジング部5とを備え、これら第1ハウジング部2、モータ部4、第2ハウジング部5内を順番に貫通するようにラック軸6が挿入されている。ラック軸6は、その両端が不図示のナックルアームなどを介して車両の車輪に連結されている。さらに、ラック軸6は、ギヤボックス内でラック・アンド・ピニオン機構を形成し、ステアリングホイールの操作に応じて軸方向に移動自在になっている。
第1ハウジング部2は、円筒状の基部10を有し、基部10の一端部側が拡径されて連結部11が形成されている。基部10には、不図示の車体にこの電動パワーステアリング装置1を固定するための車体取付用部材である取付部12が一体に延設されている。また、第1ハウジング部2の連結部11の内周には、ベアリング13の外周部が固定されている。ベアリング13よりも一端部側には、位置検出センサであるレゾルバ14の回転検出部材となるレゾルバステータ15がブラケット16によって連結部11の内周に固定されている。レゾルバステータ15は、ステータコアに巻線を巻き回してコイルを形成した構成を有し、巻線はプラグ17から第1ハウジング部2の外側に引き出されている。さらに、連結部11の開口側の外周部には、シール部材18を挿入するための環状溝19が形成されている。図1及び図2に示すように、環状溝19よりも基部10側には、環状のフランジ20が径方向外側に突設されている。このフランジ20は、さらに周方向で等間隔に4箇所だけ径方向外側に膨出しており、ここにボルト3を通す長孔21が周方向に延びるように形成されている。長孔21の大きさは、ボルト3を周方向に摺動可能ではあるが、ボルト3を径方向には移動させないように形成されている。
モータ部4は、ステータ35と、ステータ35の内側に回転自在に配設されるロータ45とを有している。ステータ35は、第1ハウジング部2のフランジ20に突き当てられる円筒状のハウジング30と、ステータコア36と、ステータコア36に複数の固定子巻線を巻き回したコイル37とを有している。
ステータ35のハウジング30の他端部は、周方向に4箇所だけ径方向外側に膨出し、これら膨出部31のそれぞれにボルト3を螺入するボルト孔32(ネジ孔)が形成されている。同様に、ハウジング30の一端部は、周方向に4箇所だけ径方向外側に膨出し、これら膨出部33のそれぞれにボルト3を螺入するボルト孔34(ネジ孔)が形成されている。ハウジング30の内周には、金属製のコアプレートを積層させたステータコア36が圧入されている。コイル37を形成する固定子巻線は、ステータ35に固定されたターミナル38を介して通電されるようになっており、ターミナル38に給電するケーブル39は、プラグ40を介してハウジング30の外側に引き出されている。
ロータ45は、ハウジング30の一端部及び他端部からそれぞれ軸線方向に突出する円筒状の回転軸46を有している。回転軸46の他端部は、第1ハウジング部2のベアリング13の内周部に圧入によって軸着されている。また、回転軸46の他端部側の外周には、レゾルバ14を構成するレゾルバロータ47がブラケット48を介して固定されている。レゾルバロータ47は、複数の磁極を周方向に有する環状の永久磁石から構成されている。回転軸46の外周でステータ35に臨む位置には、金属プレートの積層体49を介して環状の永久磁石からなるロータマグネット50がブラケット51によって固定されている。ロータマグネット50は、複数の磁極が周方向に配置されている。また、回転軸46の一端部には、ボールナット52が固定されている。このボールナット52は、ラック軸6の一部に形成されているボールネジ53との間に複数のボール54を介在させることでボールナット機構を形成している。なお、ボールナット52は、第2ハウジング部5の内周に設けられたアンギュラベアリング55に支持されており、回転軸46と一体に回転するようになっている。
第2ハウジング部5は、ハウジング30の一端部に突き当て固定される連結部56を有し、連結部56を縮径させつつ一端側に延ばした基部57には、不図示の車体に電動パワーステアリング装置1を固定するための車体取付用部材である取付部58が一体に設けられている。連結部56の開口側の外周には、シール部材18を挿入するための環状溝59が形成されると共に、環状溝59よりも基部57側には、環状のフランジ60が径方向外側に突設されている。さらに、フランジ60は、周方向で等間隔に4箇所だけ径方向外側にさらに膨出しており、ここにハウジング30を突き当てた状態で固定するボルト3を通す長孔61が周方向に延びるように形成されている。フランジ60及び長孔61は、図2に示す第1ハウジング部2のフランジ20及び長孔21と同じ形状及び配置になっている。また、連結部56の内周には、前記したアンギュラベアリング55の外周部が固定されている。
なお、この実施の形態において、ブラシレスモータは、モータ部4、第1ハウジング部2、ベアリング13、アンギュラベアリング55及びレゾルバ14によって構成されている。また、モータ部4と第1ハウジング部2とを回転可能に支持する支持部は、ボルト孔32と長孔21とからなる。同様に、モータ部4と第2ハウジング部5とを回転可能に支持する支持部は、ボルト孔34と長孔61とからなる。
次に、この実施の形態の作用について、レゾルバ14の位置調整方法を中心にして説明する。
まず、第1ハウジング部2のフランジ20に、ハウジング30の端面を付き当てた状態で、ボルト3を緩く螺入し、第1ハウジング部2とハウジング30とを仮固定する。さらに、ハウジング30の一端部に調整用ハウジング部(不図示)を固定する。調整用ハウジング部は、第2ハウジング部5と略同形状を有している。調整用ハウジング部を固定することで、ロータ45の回転軸46が2ヶ所で軸支されるようになるので、モータ部4のケーブル39から給電してステータコア36に磁界を発生させ、ロータ45を回転させる。このとき、複数のコイル37への通電を切り替えるタイミングと、レゾルバステータ15から出力される回転検出信号とからレゾルバ14の検出誤差を調べ、この検出誤差が零になるか、又は予め定められている許容範囲に収まるように、第1ハウジング部2又はモータ部4の一方のみをロータ45の軸線回りに回転させる。このとき、第1ハウジング部2の長孔21がボルト3に対して相対的に移動して、第1ハウジング部2とモータ部4との組み付け角度が変化する。その結果、レゾルバステータ15に対するレゾルバロータ47の位置が調整される。なお、このときの第1ハウジング部2に対するモータ部4の相対的な回転量を記録しておく。
このようにしてレゾルバ14の位置調整を行ったら、ボルト3を締め込んでモータ部4と第2ハウジング部5とを固定してから、調整用ハウジング部を取り外し、車体に取り付ける。この際に、第1ハウジング部2の取付部12と、第2ハウジング部5の取付部58との軸線回りの位置は、車体によって予め定められているので、レゾルバ14を位置調整したときのモータ部4の相対的な回転量を打ち消すようにして第2ハウジング部5をボルト3で固定し、各取付部12,58が車体を基準として正しい位置に固定されるようにする。
このようにして車体に取り付けられた電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイールを操舵した際の運転者の負担を軽減するように動作する。すなわち、運転者がステアリングホイールを回転させたときに、ステアリングシャフトなどに操舵トルクが発生するので、この操舵トルクの力の方向及び大きさに応じて補助トルクを発生するようにステータ35のコイル37に通電が行われる。その結果、ステータ35に発生する磁界によってロータ45が回転すると、ボールナット52及びボール54を介して連結されているボールネジ53、すなわちラック軸6が回転しながら軸方向に移動し、車輪の転舵がアシストされる。
この実施の形態によれば、レゾルバステータ15が固定された第1ハウジング部2のフランジ20に長孔21を設けたので、第1ハウジング部と、レゾルバロータ47が取り付けられたモータ部4との組み付け角度を軸線回りに調整することが可能になる。これによって、レゾルバ14の位置調整をブラシレスモータの外側から行うことが可能になるので、調整作業が容易になる。また、レゾルバステータ15を第1ハウジング部2に対して軸線回りに回転可能に構成する必要がなくなる。したがって、第1ハウジング部2の構成が簡略化され、部品点数の削減、部品管理の手間や工数削減ができ、製造コストを削減することができる。また、従来のように、第1ハウジング部2内に位置調整用の調整治具を挿入する必要がないので、レイアウト性に優れ、防水が容易になる。
ここで、この実施の形態の変形例を図3に示す。この電動パワーステアリング装置70は、モータ部71がラック軸6の一端部側に延設されるハウジング72を備えている。ハウジング72には、車体に取り付けられる取付部12が一体に延設されている。さらに、ハウジング72内には、ベアリング13が固定されており、このベアリング13に回転軸46が軸支されている。ハウジング72の一端部には、フランジ73が設けられ、フランジ73には、長孔74が形成されている。ハウジング72にボルト3で固定される第1ハウジング部75(ブラケット)は、フランジ78とボルト孔77(ネジ孔)とを有している。第1ハウジング部75内には、レゾルバステータ15が固定されており、回転軸46の一端部側に配置されたレゾルバロータ47と共にレゾルバ14が形成されている。さらに、第1ハウジング部75の一端部には、フランジ78とボルト孔79(ネジ孔)とが形成されている。
フランジ73及び長孔74の配置及び形状は、図2に示すフランジ20及び長孔21と同じである。また、フランジ76,78及びボルト孔77,79の配置は、フランジ60,73及び長孔61,74の配置及び形状に合わせて製造されている。したがって、モータ部71と第1ハウジング部75とを固定する際には、長孔74とボルト孔77からなる支持部によって、ハウジング72に対する第1ハウジング部75の組み付け角度が軸線回りに調整可能である。同様に、第1ハウジング部75と第2ハウジング部5とを固定する際には、長孔61とボルト孔79からなる支持部によって、第1ハウジング部75に対する第2ハウジング部5の組み付け角度が軸線回りに調整可能である。
この電動パワーステアリング装置70では、位置調整用の長孔74がハウジング72に設けられており、モータ部71と第1ハウジング部75とを固定した後に、第1ハウジング部75に第2ハウジング部5を位置調整しながら組み付ける他は、前記と同様の作用及び効果を有する。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図4及び図5に示すように、ブラシレスモータ80は、ステータ82と、ロータ83とからなるモータ部84を有し、このモータ部84の開口を覆うようにブラケット85が固定されている。
ステータ82は、有底筒状のハウジング81と、ハウジング81内に圧入されステータコア86を有し、ステータコア86には複数の固定子巻線を巻き回すことで複数のコイル87が形成されている。ステータ82の内周側には、ロータ83が回転自在に配設されている。ロータ83は、回転軸90を有し、回転軸90の端部は、ハウジング81の底部88に固定されたベアリング89で軸支されている。回転軸90には、複数の磁極を周方向に配設させたロータマグネット91が固定されており、ロータマグネット91の外周にはマグネットカバー91Aが装着されている。また、回転軸90には、位置検出センサであるレゾルバ92のレゾルバロータ93が固定されている。
ここで、ハウジング81の開口側の周縁部には、径方向外側の延びるフランジ94が形成されており、このフランジ94には、図5に示す固定ネジ95(ネジ部材)を螺入するネジ孔(不図示)が形成されている。
また、図4に示すように、ブラケット85は、中央に回転軸90を通す貫通孔が形成されており、ここに回転軸90を軸支するベアリング96と、レゾルバ92の回転検出部材となるレゾルバステータ97とが固定されている。レゾルバステータ97及びレゾルバロータ93の構成は、第1の実施の形態と同じである。また、ブラケット85には、ステータ82のコイル87に通電するためのターミナル98が接続されており、給電用のケーブルが接続されるコネクタ99と、レゾルバ92の出力ケーブルが接続されるコネクタ100とが側方に設けられている。また、図5に示すように、ブラケット85には、周方向に延設されるフランジ101が形成されている。このフランジ101には、ハウジング81のネジ孔に螺入される固定ネジ95を通す長孔102が周方向に延びるように形成されている。長孔102は、ネジ孔と共に支持部を形成するもので、固定ネジ95を周方向には摺動可能とするが、固定ネジ95を径方向には移動させない形状になっている。なお、フランジ101に形成されている他の孔103は、ブラシレスモータ80を他の装置に固定するために使用される。
ここで、レゾルバ92の位置を調整する場合には、ハウジング81のフランジ94にブラケット85を突き当てて、固定ネジ95で仮固定した状態で、コネクタ99及びターミナル98を介してステータ82のコイル87に通電してロータ83を回転させる。コイル87の通電タイミングの切り替えと、レゾルバステータ97の回転出力信号とを比べ、レゾルバ92の零点誤差がなくなるか、許容範囲内に収まるように、ハウジング81に対してブラケット85を軸線回りに回転させる。長孔102が固定ネジ95に対してスライドするので、調整が済んだ時点で固定ネジ95を締め込んでブラケット85をハウジング81に固定する。他の装置に固定するときには、フランジ101の孔103を用いて固定する。なお、このようなブラシレスモータ80の使用例としては、コラムタイプや、ピニオンタイプの電動パワーステアリング装置があげられる。
この実施の形態によれば、モータ部84と1つのブラケット85のみの構成であっても第1の実施の形態と同様の構成が得られる。このブラシレスモータ80は、片側のみが他の装置に固定されるので、位置調整時の回転量を戻すようにして他の装置に組み付ける必要はない。
ここで、図6にこの実施の形態の変形例を示す。図6に示すブラシレスモータ110は、ステータ82と、ロータ113とからなるモータ部114を有し、このモータ部114の開口を覆うようにブラケット115が固定されている。ロータ113は、回転軸90を有し、回転軸90の端部は、ハウジング81の底部88に固定されたベアリング89で軸支されている。回転軸90には、複数の磁極を周方向に配設させたロータマグネット91がステータ82に臨むように固定されている。また、回転軸90には、マグネットホルダ116を介して回転検出部材であるセンサマグネット117が固定されている。センサマグネット117は、ロータマグネット91と同じ磁極が周方向で配列されるように着磁されている。
ブラケット115は、中央に回転軸90を通す貫通孔が形成されており、ここに回転軸90を軸支するベアリング96が圧入されている。また、ブラケット115には、センサ部118がロータ113側のセンサマグネット117の固定位置に臨むように突設されている。このセンサ部118には、センサの回転検出部材であるホール素子119が固定されている。ホール素子119は、センサマグネット117の磁極が変化したときに回転検出信号を出力するもので、ホール素子119は、コイル87の相の数に合わせて、3つ設けられている。このブラケット115には、図5と同様のフランジ101が形成されており、前記と同様にしてハウジング81にブラケット115を仮止めした状態でロータ113を回転させ、ホール素子119の回転検出信号を検出してコイル87の通電タイミングの切り替えと、ホール素子119の出力信号とを比べ、ホール素子119の零点誤差がなくなるか、許容範囲内に収まるように、ハウジング81に対してブラケット115を軸線回りに回転させて調整を行う。
なお、この発明は、前記の各実施の形態に限定されずに広く応用することができる。
例えば、図4に示すブラシレスモータ80のハウジング81の底部88を別体の第2ハウジング部として、この第2ハウジング部に他の装置に固定するための取付部を設け、第1の実施の形態と同様にしてレゾルバ92の位置調整及びブラシレスモータ80の取り付け作業を行うようにしても良い。
また、図1及び図3において、取付部12,58が第1、第2ハウジング部2,5、ハウジング72とは別体で構成され、ボルト等で第1、第2ハウジング部2,5、ハウジング72に固定されるようにしても良い。
さらに、長孔21,61,74,102の数や形状は、実施の形態に限定されない。例えば、長孔を略環状に設けるなどしても良い。
本発明の実施の形態に係るブラシレスモータを含むラックタイプの電動パワーステアリング装置の構成図である。 図1のA−A線に沿った矢視図であって、長孔の配置を示す図である。 ブラシレスモータを含む電動パワーステアリング装置の他の形態を示す構成図である。 ブラシレスモータの構成を示す断面図である。 図4のB矢視図である。 ブラシレスモータの構成を示す断面図である。
符号の説明
1,70,80,110 電動パワーステアリング装置
2,75 第1ハウジング部(ブラケット)
3 ボルト(ネジ部材)
4,84 モータ部
5 第2ハウジング部
6 ラック軸
12,58 取付部(車体取付用部材)
14,92 レゾルバ(センサ)
15,97 レゾルバステータ(回転検出部材)
21,61,74,102 長孔
30,72,82 ハウジング
32,34,77,79 ボルト孔(ネジ孔)
35,82 ステータ
37,87 コイル(固定子巻線)
45,83 ロータ
46,90 回転軸
85 ハウジング部(ブラケット)
95 固定ネジ(ネジ部材)
119 ホール素子(回転検出部材、センサ)

Claims (3)

  1. コイルが巻き回されるステータコアと、前記ステータコアを収容するハウジングとを備えるステータと、
    ロータマグネットが取り付けられ、前記ステータの内側に回転自在に配設されるロータと、
    前記ロータの回転に伴って回転検出信号を出力する回転検出部材と、
    前記ハウジングに結合されるブラケットと、
    を備えるブラシレスモータにおいて、
    前記回転検出部材は、前記ブラケットに固定されており、前記ステータは、前記ブラケットに対して、前記ロータの回転軸回りに相対的に回転させることで前記ステータと前記回転検出部材とが位置合わせ可能に構成されていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 前記ブラケットは、前記ステータにネジ部材で取り付け可能とされ、前記ブラケット又は前記ステータの一方には前記ネジ部材が螺入されるネジ孔が設けられ、前記ブラケット又は前記ステータの他方には前記ネジ部材を挿入可能で、回転方向に延びる長孔が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. コイルが巻き回されるステータコアと、前記ステータコアを収容するハウジングとを備えるステータに、前記ロータの位置を検出するセンサの回転検出部材が固定されたブラケットを取り付け、前記ステータの固定子巻線への通電タイミングを切り替えながら前記ロータを回転させ、このときの前記回転検出部材の出力から前記回転検出部材の位置調整を行うにあたり、前記回転検出部材を前記ブラケットごと前記ステータに対して回転軸回りに相対的に回転させることを特徴とするブラシレスモータのセンサ位置調整方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008172915A (ja) * 2007-01-11 2008-07-24 Kayaba Ind Co Ltd モータ構造
JP2009177968A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Nsk Ltd ブラシレスモータ及びそれを用いた電動パワーステアリング装置
JP2016156383A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 株式会社ショーワ ハウジング構造および操舵装置
DE202015103013U1 (de) * 2015-06-10 2016-09-14 Baumüller Nürnberg GmbH Elektrische Maschine

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