JP2008110652A - シートバック用引出板構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートバック用引出板構造において、操作性を向上させる。
【解決手段】シートバック2の背面2aに下端部を回動中心として前後方向に回動可能に設けられ、上部をシートバック2の背面2aに沿う沿い位置とシートバック2の背面2aと離反する離反位置とに移動可能な収納体3と、収納体3に収納された収納位置と収納体3から引き出された引出位置と収納体3から引き出された後に回動し略水平状態となる使用位置とに移動可能な引出板5と、を備え、引出板5が引出位置に位置しているときには、シートバック2に対する収納体3の回動をロック機構7によって阻止する。
【選択図】図1
【解決手段】シートバック2の背面2aに下端部を回動中心として前後方向に回動可能に設けられ、上部をシートバック2の背面2aに沿う沿い位置とシートバック2の背面2aと離反する離反位置とに移動可能な収納体3と、収納体3に収納された収納位置と収納体3から引き出された引出位置と収納体3から引き出された後に回動し略水平状態となる使用位置とに移動可能な引出板5と、を備え、引出板5が引出位置に位置しているときには、シートバック2に対する収納体3の回動をロック機構7によって阻止する。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば車両用シートに設けられるシートバック用引出板構造に関する。
従来、リクライニング可能なシートのシートバックの背面側に引出板として例えば後部座席用のテーブルが設けられ、そのテーブルをシートバックの背面側に設けられた収納体に収納可能としたシートバック用引出板構造が知られている。このシートバック用引出板構造では、テーブルを収納体から上方へ引き出し、その後、テーブルを略水平となる使用位置に回動させることによって、テーブルが使用可能となる。
このようなシートバック用引出板構造では、シートバックがリクライニングしてもテーブルの水平が保たれるように、収納体がシートバックに対して回動可能に設けられるとともに、使用位置においては、収納体の後方への回動を規制しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開昭63−25148号公報
しかしながら、かかる従来技術では、収納体からテーブルを引き出す際や収納体にテーブルを収納する際に、収納体がシートバックに対して回動可能な構造であるため、収納体が回動してしまい、操作性が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、シートバック用引出板構造において、操作性を向上させることを目的とする。
本発明のシートバック用引出板構造は、リクライニング可能なシートのシートバックの背面に下端部を回動中心として前後方向に回動可能に設けられ、上部を前記シートバックの背面に沿う沿い位置と前記シートバックの背面と離反する離反位置とに移動可能な収納体と、前記収納体に対して摺動可能かつ回動可能に連結され、前記収納体に収納された収納位置と前記収納体から引き出された引出位置と前記収納体から引き出された後に回動し略水平状態となる使用位置とに移動可能な引出板と、前記引出板を前記使用位置に位置決めする位置決め部と、前記引出板が前記引出位置に位置しているときに前記シートバックに対する前記収納体の回動を阻止するロック機構と、を備えることを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、引出板が引出位置に位置しているときにはシートバックに対する収納体の回動がロック機構によって阻止されることにより、引出板を収納体に対して容易に出し入れすることができるので、シートバック用引出板構造の操作性を向上させることができる。
本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態のシートバック用引出板構造を示す斜視図、図2は、使用状態のシートバック用引出板構造を示す斜視図、図3および図4は、シートバック用引出板構造の動作を説明するための説明図であり、図3には、シートバック用引出板構造の斜視図が用いられ、図4には、シートバック用引出板構造の側面図が用いられている。
図1に示すように、本実施形態のシートバック用引出板構造は、リクライニング可能なシート1のシートバック2の背面2aに沿う沿い位置と、シートバック2の背面2aと離反する離反位置と、に移動可能な収納体3を備えている。この収納体3は、その下端部に設けられた支軸4を回動中心として前後方向に回動可能にシートバック2に連結されているとともに、シート1のシートクッション8に対して規定の角度をなす規定位置でシートクッション8(図4参照)に対して位置決め可能となっている。この収納体3には、引出板5が引き出し可能に収納されている。本実施形態では、引出板5は、トノボードである。引出板5は、図1ないし図4に示すように、収納体3に収納された収納位置(図1,図3(b),図4(b)など)と収納体3から引き出された引出位置(図3(c),図4(c)など)との間で収納体3に対して摺動自在(スライド自在)であるとともに、引出位置では、収納体3に対してその一端部5aを回動中心として回動可能となっている(図2,図3(d),図4(d))。そして、この引出板5は、収納体3が規定位置に位置した状態で、位置決め部6によって使用位置に位置決め可能となっている(図2,図3(d),図4(d)など)。ここで、使用位置は、引出板5が略水平となる位置である。また、シートバック用引出板構造は、引出板5が引出位置に位置しているときと、収納体3が沿い位置に位置しかつ引出板5が収納位置に位置しているときと、にシートバック2に対する収納体3の回動を阻止するロック機構7を備えている。
ここで、本実施形態では、シートバック2は、2段階のリクライニングが可能であり、第1のリクライニング位置(図3(h),図4(h))と、この第1のリクライニング位置よりも後傾した第2のリクライニング位置(図3(b),図4(b))とに選択的に位置保持可能となっている。
次に、シートバック用引出板構造の各部を詳しく説明する。図5ないし図10は、シートバック用引出板構造の一部を拡大して示す斜視図、図11は、収納体3を示す斜視図、図12は、収納体3の上端部の一部を拡大して示す斜視図、図13は、支持軸部を示す斜視図である。
この収納体3は、図11に示すように、一対の側壁11と、これら側壁11の後縁同士を連結した背壁12と、底壁13とを備えている。この収納体3は、支軸4に設けられた図示しない位置決め用コイルバネによって、シートバック2の背面2aに向けて付勢されており、この位置決め用コイルバネによって規定位置に位置決めされるようになっている。この収納体3の上端部には、図5ないし図10に示すように、ロック機構7の一部が設けられている。
側壁11の内面には、上下に沿って延在した溝部14が設けられている。この溝部14の上下端は、閉塞されている。また、各側壁11の内面の上端部には、ロック機構7の各部を支持する支持部15が設けられている。
支持部15は、図12に示すように、上室16と、上室16の下端に連設された下室17と、上室16の内部に配置された第1の支持ピン18と、下室17の下方に配置された第2の支持ピン19と、この第2の支持ピン19の下方に配置された回動規制板20と、を備えている。
上室16は、側壁11と反対側の面が開口されているとともに、その下部の前面が開口されている。下室17は、側壁11と反対側の面および前面が開口されている。
この収納体3の下端部には、軸孔21が形成されており、この軸孔21に支軸4(図1)が挿通されている。支軸4は、図13に示すように、ブラケット22に回動可能に支持されて、このブラケット22と共に支持軸部23を構成している。この支軸4は、ブラケット22を介して車体に回動可能に連結されている。かかる構造によって、収納体3は、支軸4を回動中心として前後方向に回動可能となっている。
図14は、引出板5を示す斜視図である。図14に示すように、引出板5は、矩形状に形成されている。引出板5の一端部5a(収納位置での下端部)の左右の側面には、ピン31が立設されており、このピン31が収納体3の溝部14にスライド可能かつ回動可能に係合している。また、引出板5の一端部5aにおける表面(図面手前側の面)には、第1の操作部である左右一対の第1の押圧片32が立設されている。また、引出板5の他端部5b(収納位置での上端部)の中央部には、取っ手部33が形成されている。また、引出板5の一端部5aと他端部5bとの間における他端部5b寄りの左右の側面には、第2の押圧片34が設けられている。また、引出板5の他端部5bにおける車体側部62に近い方の端部には、ピン35が設けられている。このピン35は、引出板5に形成された図示しない収納孔に基端部が保持されるとともに、その先端部が収納孔から突出している。収納孔からのピン35の突出量は、調整可能となっている。
ロック機構7は、図1、図5ないし図10に示すように、連結部材41と、この連結部材41の下端部に設けられた第1の係合部材42と、収納体3に移動可能に設けられ第1の係合部材42に係合可能な第2の係合部材43と、付勢力によって第1の係合部材42と第2の係合部材43とを係合させる第1の付勢部材である第1のコイルバネ51と、第1の係合部材42と第2の係合部材43との係合を解除する操作部44と、を備えている。ロック機構7は、引出板5が引出位置に位置しているときと、収納体3が沿い位置に位置しかつ引出板5が収納位置に位置しているときとに第2の係合部材43が第1の係合部材42に係合して、シートバック2および収納体3に対する連結部材41の移動を阻止し、これにより、シートバック2に対する収納体3の回動を阻止する。
図15は、連結部材41を示す斜視図、図16は、シートバック側支持部47を示す斜視図である。図15に示すように、連結部材41は、矩形板状に形成されている。この連結部材41は、収納体3の上端部とシートバックとを連結している(図1,図2参照)。
具体的には、連結部材41の上端部における左右の側面には、支軸4と平行な軸であるピン46が立設されている一方、シートバック2の背面2aには、図2に示すように、シートバック側支持部47が左右一対設けられている。シートバック側支持部47には、図2および図16に示すように、シートバック2の背面2aに沿って上下に延在した溝部48が設けられており、この溝部48にピン46がスライド自在かつ回動可能に係合している。溝部48は、連結部材41の上端部の支軸4回りの回動を阻止する。かかる構造によって、連結部材41は、その上端部がシートバック2に対する上下動可能であるとともにピン46回りに回動可能にシートバックに連結されている。
一方、連結部材41の下端部における左右の側面には、図15に示すように、第1の係合部材42が立設されている。この第1の係合部材42は、円柱部49と、この円柱部49の外周面に突設された複数の係合部である第1および第2の凸部50a,50bとを備えている。円柱部49は、収納体3の支持部15に設けられた第1の支持ピン18(図5,図12参照)によって回動可能に支持されている。この第1の支持ピン18は、支軸4と平行な軸である。かかる構造によって、連結部材41は、その下端部が第1の支持ピン18回りに回動可能に収納体3の上端部に連結されている。
第1の係合部材42は、詳しくは後述するが、第1および第2の凸部50a,50bによって、複数のリクライニング位置のいずれのリクライニング位置にシートバック2が位置しても第2の係合部材43に係合可能となっている。
図17は、第2の係合部材43と第1のコイルバネ51とを示す斜視図である。図17に示すように、第2の係合部材43は、短壁52と、この短壁52の前端から下方に延在した長壁53とを備えて、概略L字状に形成されている。短壁52の下面には、第1の係合部材42の第1および第2の凸部50a,50bに選択的に係合可能な凹部54が形成されている。この第2の係合部材43は、図5に示すように、収納体3の支持部15の上室16に収納されて、上下方向に移動可能となっており、短壁52が第2の係合部材43の上方に位置している。そして、第2の係合部材43は、第1のコイルバネ51によって下方に(第2の係合部材43に)向けて付勢されており、第2の係合部の凹部54が第2の係合部材43の第1の凸部50a又は第2の凸部50bに係合する。凹部54が第1の係合部材42の凸部50a又は50bに係合した状態では、シートバック2および収納体3に対する連結部材41の移動が阻止される。詳しくは、かかる係合によって、第1の支持ピン18回りの連結部材41の回動が阻止され、これにより、溝部48に対するピン46の移動が阻止され、シートバック2および収納体3に対する連結部材41の移動が阻止される。
操作部44は、図6に示すように、第1の押圧片32と、第2の操作部55とを備えている。第1の押圧片32は、引出板5が使用位置に位置しているときに、第1のコイルバネ51の付勢力に抗して第2の係合部材43と第1の係合部材42との係合を解除する一方、第2の操作部55は、シートバック2に対して収納体3が回動した状態(離反位置)であって、かつ、引出板5が収納位置に位置しているときに、第1の付勢部材の付勢力に抗して第1の係合部材42と第2の係合部材43との係合を解除する。
第1の押圧片32は、引出板5が引出位置から使用位置に回動するのに伴って第2の係合部材43を押す。
第2の操作部55は、図6に示すように、収納体3に設けられた介在部材56と、収納体3に設けられた回動体57と、引出板5に設けられた第2の押圧片34(図14参照)と、シートバック2の背面2aに設けられた突起片58と、を備えている。
図18は、介在部材56と第2のコイルバネ59とを示す斜視図である。介在部材56は、図18に示すように、矩形ブロック状に形成されている。この介在部材56は、図5ないし図10に示すように、収納体3の支持部15の下室17に上下および前後に移動可能に収納されている。かかる構造によって、介在部材56は、第2の係合部材43と第1の係合部材42との係合を許容する許容位置(図5ないし図8)と、第2の係合部材43を押して第2の係合部材43と第1の係合部材42との係合を解除する解除位置(図9)とに移動可能となっている。ここで、許容位置は、介在部材56が下室17の底部に着地した位置であり、解除位置は、介在部材56が下室17の天井面に当接した状態で、その前端部が下室17の前面開口から突出した位置である。さらに詳しくは、許容位置としては、介在部材56全体が下室17に収納された第1の許容位置(図5,図6)と、介在部材56の前端部が下室17の前面開口から前方へ突出した第2の許容位置(図7,図8)とがある。そして、介在部材56は、第2の付勢部材である第2のコイルバネ59の付勢力によって前方に付勢されて、これにより、解除位置に位置付けられている。なお、解除位置では、図示しないストッパによってさらなる前方への移動が規制されている。ここで、下室17の内面に、潤滑油が塗布されており、これにより、介在部材56が下室17内をスムーズに移動可能となっている。
図19は、回動体57を示す斜視図である。回動体57は、図19に示すように、3つの折返し部が形成された概略W字状の帯状に形成されている。この回動体57は、図5に示すように、その真中の折返し部が収納体3の支持部15の第2の支持ピン19に回動可能に支持されている。詳しくは、回動体57は、介在部材56が許容位置に位置するのを許容する位置と、介在部材56を押して介在部材56を解除位置に位置させる位置との間で回動可能となっている。この回動体57は、第2の支持ピン19に外嵌された第3の付勢部材である第3のコイルバネ60によって、介在部材56が許容位置に位置するのを許容する位置に前記回動体57を付勢力によって位置付けられている。なお、許容位置では、回動規制板20によって、第3のコイルバネ60の付勢方向への回動体57のさらなる回動が規制されている。
第2の押圧片34は、引出板5が引出位置から収納位置に移動するのに伴って第2および第3のコイルバネ59,60の付勢力に抗して回動体57を回動させて、介在部材56を解除位置に移動させる。
図20は、シートバック2を示す斜視図である。突起片58は、シートバック2の背面2aに左右一対設けられている。突起片58は、シートバック2から収納体3が離反した状態であるときには介在部材56が解除位置に位置することを許容する一方、収納体3が沿い位置に位置する場合には介在部材56を押して介在部材56を許容位置に位置させる。
図21は、シートバック用引出板構造を示し、(a)は、シートバック2が第2のリクライニング位置に位置した状態を示し、(b)は、シートバック2が第1のリクライニング位置に位置した状態を示す。位置決め部6は、図21および図22に示すように、収納体3に設けられ引出板5の一端部5aを支持する収納体側支持部64と、車体側部62に設けられ引出板5の他端部5bを支持する車体側支持部61と、を備えている。
収納体側支持部64は、収納体の背壁12と、溝部14とから構成されている。収納体側支持部64は、使用位置に位置した引出板5の一端部5aの裏面を背壁12の上端で支持し、かつ、溝部14の上端によって引出板5のピン31の上方への移動を阻止することで、収納体3に対する引出板5の回動を阻止して引出板5の一端部5aを支持する。一方、車体側支持部61は、引出板5の他端部5bに設けられたピン35が嵌合可能な上面開口の凹状に形成されている。車体側支持部61は、引出板5が使用位置に位置した状態で、引出板5の他端部5bのピン35と嵌合することにより、引出板5の他端部5bを支持する。
次に、シートバック用引出板構造の動作を操作手順とともに説明する。本実施形態のシート1のシートバック2は、収納体3に引出板5が収納された状態で、前倒し可能であり(図3(a),図4(a))、この状態から引出板5を使用状態にする場合には、まず、使用者によって着座可能位置にシートバック2が回動される(図3(b),図3(h),図4(b),図4(h))。
シート1が着座可能位置(第1又は第2のリクライニング位置)に位置して、収納体3が沿い位置に位置し、収納体3に引出板5が収納されている状態(図3(b),図3(h),図4(b),図4(h))では、図5および図10に示すように、第1の係合部材42と第2の係合部材43とが係合しており、シートバック2に対する収納体3の回動が阻止されている。このとき、第2の凸部50bが凹部54と係合している。また、介在部材56は、下室17の底部に着地した状態で、シートバック2の突起片58によって第2のコイルバネ59の付勢力に抗して後方へ押圧されて第1の許容位置に位置決めされている。また、連結部材41の上端部のピン46は、シートバック側支持部47の溝部48の上端部に位置している。
かかる状態のうち、まず、シート1が第2のリクライニング位置に位置して、収納体3が沿い位置に位置している状態(図3(b),図4(b))から引出板5を使用状態にする場合について、説明する。ここで、この第2のリクライニング位置では、収納体3は、規定位置に位置している。収納体3に収納された引出板5が使用者によって引出位置(図3(c),図4(c))に引き出される間は、第1の係合部材42と第2の係合部材43との係合は、維持されており、シートバック2に対する収納体3の回動は、阻止されている。また、このときも、介在部材56は、第1の許容位置に位置している。
この状態(図3(c),図4(c))から、使用者によって引出板5が使用位置(図3(d),図4(d))に回動されると、図6に示すように、その回動に伴って第1の押圧片32が、第1のコイルバネ51の付勢力に抗して、第2の係合部材43を押し上げて、第2の係合部材43と第1の係合部材42との係合を解除する。これによって、シートバック2に対する収納体3の回動が許容される。このとき、引出板5の一端部5aが収納体側支持部64に支持される一方、引出板5の他端部5bのピン35が車体側部62の車体側支持部61に嵌合支持されて、引出板5が使用位置に位置決めされる(図21(a))。これにより、引出板5が使用状態となる。このときも、介在部材56は、第1の許容位置に位置している。
かかる状態では、第2の係合部材43と第1の係合部材42との係合が解除されて、シートバック2に対する収納体3の回動が許容されているので、シートバック2のリクライニング位置を変更しても引出板5は、使用位置に保持される。具体的には、上記状態(図3(d),図4(d))から、使用者によってシートバック2が第1のリクライニング位置に回動された場合には(図3(e),図4(e))、連結部材41の上端部のピン46がシートバック側支持部47の溝部48の上端から下端に移動し、連結部材41の下端部がシートバック2に近接した位置から離反した位置に変位するように連結部材41が回動し、連結部材41が、シートバック2の背面2aと収納体3の上端部との間を塞ぐ。これにより、シートバック2と収納体3との間にものが落下するのが防止される。このとき、引出板5は、使用位置から移動しない(図21(b))。
そして、この場合も、図7に示すように、第1の係合部材42と第2の係合部材43との係合は解除された状態のままであり、シートバック2に対する収納体3の回動が許容されている。また、このとき、連結部材41が上述のように回動することにより、凹部54に対向し凹部54に係合可能となる凸部50a又は50bが、第2の凸部50bから第1の凸部50aに変更される。また、このとき、介在部材56は、下室17の底部に位置しているが、シートバック2の突起片58による後方への押圧が解除され、第2のコイルバネ59によって前方へ移動させられて図示しないストッパによって位置決めされて、第2の許容位置に位置する。
そして、上記操作の逆順の操作が行われることによって、引出板5が、使用位置から(図3(e),図4(e))、引出位置(図3(c),図4(c))を経て収納位置(図3(b),図4(b))に移動され、引出板5が収納体3に収納される。このとき、引出板5が引出位置(図3(c),図4(c))と収納位置(図3(b),図4(b))との間に位置している場合は、第1の係合部材42と第2の係合部材43とが係合しており、シートバック2に対する収納体3の回動が阻止されている。また、本実施形態では、引出板5を収納した収納体3が沿い位置に位置した状態においては(図3(b),図4(b))、シートバック2に対する収納体3の回動が阻止されている。即ち、シートバック2が沿い位置に位置している場合には、収納体3に引出板5を収納することによって、収納体3をシートバック2に対してロックすることができる。
次に、使用状態(図3(e),図4(e))から引出板5を収納位置に移動させる別の方法を説明する。この場合には、まず、使用状態(図3(e),図4(e))から、使用者によって引出板5が引出位置へ回動される(図3(f),図4(f))。これにより、図8に示すように、第1の押圧片32による第2の係合部材43の押上が解除されて、第2の係合部材43が第1のコイルバネ51によって押し下げられて、第2の係合部材43の凹部54が第1の係合部材42の第1の凸部50aに係合する。これによって、シートバック2に対する収納体3の回動が阻止される。このとき、介在部材56は、第2の許容位置に位置している。
この状態(図3(f),図4(f))から、使用者によって引出板5が収納位置にスライド移動されると(図3(g),図4(g))、図9に示すように、引出位置において、第2の押圧片34が、第2および第3のコイルバネ59,60の付勢力に抗して回動体57の後端部を押し下げて、回動体57を回動させる。これにより、回動体57の前端部が第2の許容位置に位置する介在部材56を押し上げ、介在部材56が解除位置に移動するとともに、第2の係合部材43を上方へ移動させて、第2の係合部材43と第1の係合部材42との係合を解除する。これにより、シートバック2に対する収納体3の回動が許容される。
この状態(図3(g),図4(g))から、使用者によって収納体3が前方へ回動されて沿い位置に移動されると(図3(h),図4(h))、解除位置に位置する介在部材56が、図10に示すように、シートバック2の突起片58によって第2のコイルバネ59の付勢力に抗して後方へ押圧されて、後方へ移動しながら自重によって降下し、第1の許容位置に移動する。これにより、回動体57と第2の係合部材43との間から介在部材56が抜け出て、第2の係合部材43が第1のコイルバネ51に押されて降下し第1の係合部材42と係合する。これにより、シートバック2に対する収納体3の回動が阻止される。即ち、シートバック2に対して収納体3がロックされる。つまり、本実施形態では、引出板5を収納した収納体3がシートバック2に対して回動した状態である場合には(図3(g),図4(g))、収納体3をシートバック2に向けて押して収納体3を沿い位置に移動させることによって、収納体3をシートバック2に対してロックすることができる。
次に、シート1が第1のリクライニング位置に位置して、引出板5を収納した収納体3が沿い位置に位置した状態(図3(h),図4(h))から、使用者によって引出板5が引出位置(図3(i),図4(i))に引き出された場合について説明する。この場合、第2のリクライニング位置のときと同様に、第1の係合部材42と第2の係合部材43との係合は、維持されており、シートバック2に対する収納体3の回動は、阻止されている。
そして、この状態(図3(i),図4(i))から、使用者によって引出板5が使用位置(図3(e),図4(e))に回動されると、連結部材41の上端部のピン46がシートバック側支持部47の溝部48の上端から下端に移動して、連結部材41の下端部がシートバック2に近接した位置から離反した位置に位置するように連結部材41が回動する。このとき、位置決め部6によって、引出板5が使用位置に位置決めされ、引出板5が使用状態となる。
以上説明したように、本実施形態では、引出板5が引出位置に位置しているときには、シートバック2に対する収納体3の回動がロック機構7によって阻止されることにより、引出板5を収納体3に対して容易に出し入れすることができ、操作がし易い。
また、本実施形態では、収納体3がシートバック2の背面2aに沿う沿い位置に位置し、かつ、引出板5が収納位置に位置しているときには、シートバック2に対する収納体3の回動がロック機構7によって阻止されることにより、シートバック2をリクライニングまたは前倒しする際に、シートバック2と引出板5とが一体的に可動して、リクライニングまたは前倒し操作がし易い。
また、ロック機構7は、連結部材41と、第1の係合部材42と、第2の係合部材43と、第1のコイルバネ51と、第1の操作部(第1の押圧片32)と、を備えるため、引出板5が使用位置に位置しているときに、シートバック2に対する収納体3のロックを解除して、引出板5の使用状態である水平状態を保ったまま、シートバック2のリクライニングを行うことができる。
また、ロック機構7は、上記に加えて第2の操作部55を備えるため、収納体3が離反位置に位置し、かつ、引出板5が収納位置に位置しているときに、シートバック2に対する収納体3のロックを解除して、収納体3の離反位置から沿い位置への移動操作をし易くする。
また、第1の操作部は、引出板5に設けられた第1の押圧片32であるため、引出板5の引出位置から使用位置への回動に伴って、シートバック2に対する収納体3のロックを解除できるため、別途ロック解除操作をしなくてよく、操作し易い。
また、第2の操作部55は、介在部材56と、第2の付勢部材である第2のコイルバネ59と、回動体57と、第3の付勢部材である第3のコイルバネ60と、第2の押圧片34と、突起片58と、を備えることにより、引出板5の引出位置から収納位置への移動に伴って、シートバック2に対する収納体3のロックを解除できるため、別途ロック解除操作をしなくてよく、操作しやすい。さらに、収納体3をシートバック2の背面2aと離反する離反位置から、シートバック2の背面2aに沿う沿い位置へ回動させることによって、突起片58が介在部材56を押して、介在部材56を許容位置に位置させ、そして、第1の係合部材42と第2の係合部材43とが第1のコイルバネ51の付勢力によって係合し、シートバック2に対する収納体3の回動をロックすることができるため、別途ロック操作をしなくてよく、操作し易い。
また、本実施形態では、位置決め部6は、引出板5の一端部5aと他端部5bとを支持することにより、引出板5を使用位置に安定して固定することができる。
また、本実施形態では、第1の係合部材42は、複数のリクライニング位置のいずれのリクライニング位置にシートバック2が位置しても第2の係合部材43に係合可能に複数の係合部である第1および第2の凸部50a,50bを備えていることにより、シートバック2がどのリクライニング位置に位置していても、引出板5が収納位置と引出位置との間に位置しているときにはシートバック2に対する収納体3の回動をロック機構7によって阻止することができる。
なお、本発明は、本実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。例えば、本実施形態では、引出板5としてトノボードを例に説明したが、引出板5は、テーブルであっても良い。
また、本実施形態では、収納体3が背壁12、底壁13を備えた例を説明したが、収納体としては、例えば、背壁12や底壁13を備えていなくても良く、左右一対の側壁11同士が連結されていれば良い。また、左右一対の側壁11は、レール状であっても良い。
1 シート
2 シートバック
2a シートバックの背面
3 収納体
5 引出板
5a 引出板の一端部
5b 引出板の他端部
6 位置決め部
7 ロック機構
32 第1の押圧片(第1の操作部)
34 第2の押圧片
41 連結部材
42 第1の係合部材
43 第2の係合部材
50a 第1の凸部(係合部)
50b 第2の凸部(係合部)
51 第1のコイルバネ(第1の付勢部材)
55 第2の操作部
56 介在部材
57 回動体
58 突起片
59 第2のコイルバネ(第2の付勢部材)
60 第3のコイルバネ(第3の付勢部材)
61 車体側支持部
64 収納体側支持部
2 シートバック
2a シートバックの背面
3 収納体
5 引出板
5a 引出板の一端部
5b 引出板の他端部
6 位置決め部
7 ロック機構
32 第1の押圧片(第1の操作部)
34 第2の押圧片
41 連結部材
42 第1の係合部材
43 第2の係合部材
50a 第1の凸部(係合部)
50b 第2の凸部(係合部)
51 第1のコイルバネ(第1の付勢部材)
55 第2の操作部
56 介在部材
57 回動体
58 突起片
59 第2のコイルバネ(第2の付勢部材)
60 第3のコイルバネ(第3の付勢部材)
61 車体側支持部
64 収納体側支持部
Claims (8)
- リクライニング可能なシートのシートバックの背面に下端部を回動中心として前後方向に回動可能に設けられ、上部を前記シートバックの背面に沿う沿い位置と前記シートバックの背面と離反する離反位置とに移動可能な収納体と、
前記収納体に対して摺動可能かつ回動可能に連結され、前記収納体に収納された収納位置と前記収納体から引き出された引出位置と前記収納体から引き出された後に回動し略水平状態となる使用位置とに移動可能な引出板と、
前記引出板を前記使用位置に位置決めする位置決め部と、
前記引出板が前記引出位置に位置しているときに前記シートバックに対する前記収納体の回動を阻止するロック機構と、
を備えるシートバック用引出板構造。 - 前記ロック機構は、前記収納体が前記沿い位置に位置し、かつ、前記引出板が前記収納位置に位置しているときに前記シートバックに対する前記収納体の回動を阻止する請求項1に記載のシートバック用引出板構造。
- 前記ロック機構は、
上端部を前記シートバックと摺動可能かつ回動可能に連結され、下端部を前記収納体の上部と回動可能に連結された連結部材と、
前記連結部材の下端部に設けられた第1の係合部材と、
前記収納体に移動可能に設けられ、前記第1の係合部材に係合可能であり、前記第1の係合部材に係合することにより前記シートバックおよび前記収納体に対する前記連結部材の移動を阻止する第2の係合部材と、
付勢力によって前記第1の係合部材と前記第2の係合部材とを係合させる第1の付勢部材と、
前記引出板が前記使用位置に位置しているときに、前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第1の係合部材と前記第2の係合部材との係合を解除する第1の操作部と、
を備える請求項1又は2に記載のシートバック用引出板構造。 - 前記ロック機構は、前記収納体が前記離反位置に位置し、かつ、前記引出板が前記収納位置に位置しているときに、前記第1の付勢部材の付勢力に抗して前記第1の係合部材と前記第2の係合部材との係合を解除する第2の操作部を備える請求項3に記載のシートバック用引出板構造。
- 前記第1の操作部は、前記引出板の一端部に設けられ、前記引出板が前記引出位置から前記使用位置に回動するのに伴って前記第2の係合部材を押す第1の押圧片である請求項3又は4に記載のシートバック用引出板構造。
- 前記第2の操作部は、
前記第2の係合部材と前記第1の係合部材との係合を許容する許容位置と前記第2の係合部材を押して前記第2の係合部材と前記第1の係合部材との係合を解除する解除位置とに移動可能に前記収納体に設けられた介在部材と、
付勢力によって前記介在部材を前記解除位置に位置付ける第2の付勢部材と、
前記介在部材が許容位置に位置するのを許容する位置と前記介在部材を押して前記介在部材を前記解除位置に位置させる位置との間で前記収納体に回動可能に設けられた回動体と、
前記介在部材が許容位置に位置するのを許容する位置に前記回動体を付勢力によって位置付ける第3の付勢部材と、
前記引出板に設けられ、前記引出板が前記引出位置から前記収納位置に移動するのに伴って前記2および第3の付勢部材の付勢力に抗して前記回動体を回動させて、前記介在部材を前記解除位置に移動させる第2の押圧片と、
前記収納体が前記沿い位置に位置する場合には前記介在部材を押して前記介在部材を前記許容位置に位置させる突起片と、
を備える請求項4に記載のシートバック用引出板構造。 - 前記位置決め部は、
前記収納体に設けられ前記引出板の一端部を支持する収納体側支持部と、
車体側部に設けられ前記引出板の他端部を支持する車体側支持部と、
を備える請求項1ないし6のいずれか一項に記載のシートバック用引出板構造。 - 前記第1の係合部材は、複数のリクライニング位置のいずれのリクライニング位置に前記シートバックが位置しても前記第2の係合部材に係合可能に複数の係合部を備えている請求項3ないし6のいずれか一項に記載のシートバック用引出板構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006294246A JP2008110652A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | シートバック用引出板構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006294246A JP2008110652A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | シートバック用引出板構造 |
Publications (1)
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JP2008110652A true JP2008110652A (ja) | 2008-05-15 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2006294246A Pending JP2008110652A (ja) | 2006-10-30 | 2006-10-30 | シートバック用引出板構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008110652A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101707778B1 (ko) * | 2016-08-25 | 2017-02-17 | 강석환 | 시트에 장착되는 트레이 조립체 |
CN114795810A (zh) * | 2022-03-31 | 2022-07-29 | 中国人民解放军陆军军医大学第一附属医院 | 一种牙科椅专用调节垫 |
-
2006
- 2006-10-30 JP JP2006294246A patent/JP2008110652A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101707778B1 (ko) * | 2016-08-25 | 2017-02-17 | 강석환 | 시트에 장착되는 트레이 조립체 |
WO2018038324A1 (ko) * | 2016-08-25 | 2018-03-01 | 강석환 | 시트에 장착되는 트레이 조립체 |
CN114795810A (zh) * | 2022-03-31 | 2022-07-29 | 中国人民解放军陆军军医大学第一附属医院 | 一种牙科椅专用调节垫 |
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