JP2008106083A - 耐熱樹脂前駆体組成物およびそれを用いた半導体装置 - Google Patents

耐熱樹脂前駆体組成物およびそれを用いた半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱硬化後の膜とエポキシ樹脂などのパッケージ材料との、高温高湿下における接着特性劣化が小さい耐熱樹脂前駆体組成物およびそれを用いた半導体装置を提供する。
【解決手段】ポリペンゾオキサゾール、ポリイミド前躯体であり、ひとつは、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基に水酸基を含むジアミンと、同様の環を含むジカルボン酸からなる縮合セグメントが両末端ジカルボン酸誘導体であり、それと主鎖に水酸基をもつジアミン誘導体で表される繰り返し単位を主成分とするポリヒドロキシアミド樹脂、他のひとつは、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基に水酸基を含むジアミンと同様の環を含むジカルボン酸からなる縮合セグメントが両末端ジアミン酸誘導体であり、それと主鎖に水酸基をもつジカルボン酸誘導体で表される繰り返し単位を主成分とする樹脂を含有する耐熱樹脂前躯体組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、耐熱樹脂前駆体組成物およびそれを用いた半導体装置に関する。より詳しくは、半導体分野において層間絶縁膜、表面保護膜などに好適に用いられる耐熱樹脂前駆体組成物およびそれを用いた半導体装置に関する。
耐熱樹脂前駆体組成物は、半導体分野において層間絶縁膜、表面保護膜(バッファーコート膜、アルファー線遮蔽膜)などに利用されている。耐熱樹脂前駆体組成物を半導体用途に用いる場合、加熱硬化後の耐熱樹脂はデバイス内にパーマネント被膜として残るため、加熱硬化膜の接着特性は非常に重要である。半導体パッケージにおける信頼性を確保するためには、シリコン、酸化シリコン、窒化シリコン、リンシリケートガラスなどの半導体チップ表面に形成されるシリコン系材料との接着性のみならず、エポキシ樹脂に代表されるパッケージ材料との接着性が重要となる。
特に近年はパッケージ材料に対してより高い信頼性が要求されており、従来のポリイミド材料よりも高い接着性を有する材料が必要とされている。この課題を解決すべく、有機ケイ素化合物を含むポジ型感光性樹脂組成物が提案されている(例えば特許文献1−2参照)。しかし、この方法を用いても十分な接着性改善効果が得られず、加熱硬化後の耐熱樹脂表面を酸素プラズマなどで処理して表面の化学組成や表面荒さを変えてやるなど、プロセス面での改善によって接着性の向上を図るのが主な方法であった。しかし、プロセス面での改善はコストが高い上、少なからず膜そのものにダメージを与えることから、こうしたプロセス面での接着性改善を必要としない、高い接着性を有する耐熱樹脂前駆体組成物への需要は高まる一方であった。
特開平10−22281号公報 特開平11−102069号公報
半導体産業で用いられる素材には、異種材料界面の高い接着性が求められている。本発明は、加熱硬化後の膜とエポキシ樹脂などのパッケージ材料との接着性が高い、とりわけ高温高湿下においても接着特性の劣化が小さい耐熱樹脂前駆体組成物およびそれを用いた半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位または下記一般式(2)で表される繰り返し単位を主成分とする樹脂を含有することを特徴とする耐熱樹脂前駆体組成物である。
Figure 2008106083
(一般式(1)中、Rは炭素数2以上の2〜6価の有機基を示す。qは0〜4の整数を示す。Rは芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R〜Rは同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R〜R10は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR15、−NHCOR16、−N=CHR17、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。R11およびR12は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R13およびR14は水素または炭素数1〜20の有機基を示す。ただし、COOR13は−R−NHCO−R11−主鎖中のCO基に対して、COOR14は−R12−CONH−R−主鎖中のCO基に対して、各々オルソ位にある。aは1または2、bおよびcは0または1である。R15は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R16およびR17は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。
一般式(2)中、R18は炭素数2以上の2〜8価の有機基を示す。R19は同じでも異なってもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。mは0〜2の整数、pは0〜4の整数を示す。R20は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R21〜R24は同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R25〜R28は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。dおよびeは0または1、fは1または2である。ただし、dが0のときR25は、eが0のときR26はそれぞれ−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31からなる群より選ばれる基を示す。R29は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R30およびR31は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。)
本発明によれば、特定の繰り返し単位を主成分とする樹脂を含有することにより、加熱硬化後の膜とパッケージ材料との高温高湿下における接着性の劣化が小さい耐熱樹脂前駆体組成物を提供することができる。本発明の耐熱樹脂前駆体組成物を加熱処理して得られる硬化膜を有する半導体装置は、長期間にわたって高い信頼性を維持することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。本発明の耐熱樹脂前駆体組成物は、下記一般式(1)で表される繰り返し単位または下記一般式(2)で表される繰り返し単位を主成分とする樹脂(以下、耐熱樹脂前駆体ということがある)を含有することを特徴とする。これにより、加熱硬化後にパッケージ材料との高温高湿下における接着性の劣化が小さい耐熱樹脂前駆体組成物が得られる。ここで、主成分とは、下記一般式(1)で表される繰り返し単位または下記一般式(2)で表される繰り返し単位を全構造単位の70%以上含有することを意味し、好ましくは80モル%以上、さらに好ましくは90モル%以上である。
Figure 2008106083
一般式(1)中、Rは炭素数2以上の2〜6価の有機基を示す。qは0〜4の整数を示す。Rは芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R〜Rは同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R〜R10は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR15、−NHCOR16、−N=CHR17、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。R11およびR12は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R13およびR14は水素または炭素数1〜20の有機基を示す。ただし、COOR13は−R−NHCO−R11−主鎖中のCO基に対して、COOR14は−R12−CONH−R−主鎖中のCO基に対して、各々オルソ位にある。aは1または2、bおよびcは0または1である。R15は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R16およびR17は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。
一般式(2)中、R18は炭素数2以上の2〜8価の有機基を示す。R19は同じでも異なってもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。mは0〜2の整数、pは0〜4の整数を示す。R20は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R21〜R24は同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R25〜R28は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。dおよびeは0または1、fは1または2である。ただし、dが0のときR25は、eが0のときR26はそれぞれ−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31からなる群より選ばれる基を示す。R29は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R30およびR31は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。
本発明に用いられる耐熱樹脂前駆体は、主鎖にアミド結合を有したものであり、ポリイミド前駆体であるポリアミド酸、ポリアミド酸エステル、ポリベンゾオキサゾール前駆体となり得るポリヒドロキシアミド、ポリベンゾイミダゾール前駆体となり得るポリアミノアミド、ポリベンゾチアゾール前駆体となり得るポリチオヒドロキシアミド、ポリアミド、ポリアミドイミドなどを挙げることができるが、これら以外でも、上記一般式(1)で表される繰り返し単位または上記一般式(2)で表される繰り返し単位を主成分とする樹脂であればよい。これらの樹脂は、加熱あるいは適当な触媒により環状構造を形成することにより、耐熱性、耐溶剤性が飛躍的に向上する。
一般式(1)中、Rを構成する残基はジアミンの構造成分を表しており、炭素数2以上の2〜6価の有機基である。耐熱性の点から、Rは芳香環または芳香族複素環を含有し、かつ炭素数6〜30の2〜6価の有機基が好ましい。qは0〜4の整数を示す。
−R(OH)−の好ましい例としては、下記一般式(5)で表されるものまたはその水添化物などが挙げられる。
Figure 2008106083
ここで、R32は単結合、−CH−、−C(CH−、−C(CF−、>C=O、−SO−、−O−、−S−からなる群より選ばれる基を示す。R33およびR34は同じでも異なってもよく、−F、−OH、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。好ましくは炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1〜5のフルオロアルキル基である。o、sおよびtは0〜4の整数を示す。oおよびsの範囲は0〜2が好ましく、0または1がより好ましい。また、tの範囲は0〜3が好ましく、0または1がより好ましい。好ましい具体例としては下記構造またはその水添化物が挙げられる。
Figure 2008106083
一般式(1)の構造X中、Rは芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R中に含まれる芳香族環および芳香族縮合環の合計数は1〜2が好ましい。Rの好ましい具体例としては下記構造が挙げられるがこれらに限定されない。
Figure 2008106083
一般式(1)の構造X中、R〜Rは同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。芳香族環または芳香族縮合環を1つ有することが好ましい。R〜R10は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR15、−NHCOR16、−N=CHR17、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。ここで、R15は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R16およびR17は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。耐熱性、接着性の観点から、R〜R10は−H、−F、−NHR15、−NHCOR16および−N=CHR17からなる群より選ばれる基であることが好ましい。特に、R〜R10が−NHR15、−NHCOR16および−N=CHR17からなる群より選ばれる基であって、主鎖のアミド基に対してオルソ位にあることがより好ましい。この場合、熱処理による複素環の形成で耐熱性がさらに向上する利点がある。R11およびR12は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。その中でも特に好ましい構造としてトリメリット酸、ナフタレントリカルボン酸残基などを挙げることができる。R13およびR14は水素または炭素数1〜20の有機基を示す。ただし、COOR13およびCOOR14は同じでも異なってもよく、COOR13は−R−NHCO−R11−主鎖中のCO基に対して、COOR14は−R12−CONH−R−主鎖中のCO基に対して、各々オルソ位にある。aは1または2を示し、好ましくは2である。また、a個の−OH基は樹脂の主鎖に対してオルソ位にあることがより好ましい。この場合、熱処理による複素環の形成で耐熱性がさらに向上する利点がある。bおよびcは0または1である。
一般式(1)の構造Xで表される構造の好ましい具体例として下記に示す構造が挙げられるがこれらに限定されない。
Figure 2008106083
一般式(1)の構造において好ましくはb=c=0であってRおよびRはそれぞれ−NHR15、−NHCOR16および−N=CHR17からなる群より選ばれる基を示すか、または、b=c=1であってR〜R10はそれぞれ−NHR15、−NHCOR16および−N=CHR17からなる群より選ばれる基を示し、そのときR(OH)が前記[化4]から選ばれた少なくとも1つの構造で表される場合である。この組み合わせにおいては、加熱硬化によって構造単位あたりの複素環がより多く形成されるため、パッケージ材料に対する接着特性の劣化がより小さくなり、耐熱性、機械特性も向上するという利点がある。
一般式(2)中、R18は炭素数2以上の2〜8価の有機基を示す。R19は同じでも異なってもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。mは0〜2の整数、pは0〜4の整数を示す。−R18(OH)(COOR19−の好ましい具体例としては、下記一般式(6)で表されたものなどがあるがこれらに限定されない。
Figure 2008106083
一般式(6)中、R35は単結合、−CH−、−C(CH−、−C(CF−、>C=O、−SO−、−O−および−S−からなる群より選ばれる基を示す。R36およびR37は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。好ましくは−H、炭素数1〜5のアルキル基および炭素数1〜5のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基である。R38およびR39は同じでも異なってもよく、−H、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。好ましくは−H、炭素数1〜5のアルキル基および炭素数1〜5のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基である。uは0〜2の整数、vは0または1を示す。wは0〜4の整数を示し、0または1が好ましい。好ましい具体例としては下記に示すものが挙げられる。
Figure 2008106083
一般式(2)の構造Y中、R20は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R20中に含まれる芳香族環および芳香族縮合環の合計数は1〜2が好ましい。R20の好ましい具体例としては下記構造が挙げられるがこれらに限定されない。
Figure 2008106083
一般式(2)の構造Y中、R21〜R24は同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。芳香族環または芳香族縮合環を1つ有することが好ましい。R25〜R28は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基である。ここで、R29は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R30およびR31は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。耐熱性、接着性の観点から、R25〜R28は−H、−F、−NHR29、−NHCOR30および−N=CHR31からなる群より選ばれる基であることが好ましい。dおよびeは0または1を示し、dが0のときR25は、eが0のときR26はそれぞれ−NHR29、−NHCOR30および−N=CHR31からなる群より選ばれる基を示す。好ましくはR25〜R28が−NHR29、−NHCOR30および−N=CHR31からなる群より選ばれる基であって、樹脂の主鎖に対してオルソ位にあることである。この場合、熱処理による複素環の形成で耐熱性がさらに向上する利点がある。また、同様に耐熱性の観点からR29〜R31は水素または炭素数1〜5の脂肪族炭化水素であることがより好ましい。fは1または2であり、2が好ましい。さらに、f個の−OH基は樹脂の主鎖に対してオルソ位にあることがより好ましい。この場合、熱処理による複素環の形成で耐熱性がさらに向上する利点がある。
一般式(2)の構造Yで表される構造の好ましい具体例として下記に示した構造が挙げられるがこれらに限定されない。
Figure 2008106083
一般式(2)で表される繰り返し単位として好ましいのは、一般式(2)中、d=e=0であってR25およびR26はそれぞれ−NHR29、−NHCOR30および−N=CHR31からなる群より選ばれる基を示す場合、または、d=e=1であってR25〜R28はそれぞれ−NHR29、−NHCOR30および−N=CHR31からなる群より選ばれる基を示す場合である。この組み合わせにおいては加熱硬化によって繰り返し単位あたりの複素環がより多く形成されるため、パッケージ材料に対する接着特性の劣化がより小さくなるという利点がある。さらにこれら組み合わせにおいて、耐熱性、機械特性が向上する観点から、R18(COOR19(OH)が下記構造から選ばれた少なくとも1つの構造で表されることがより好ましい。
Figure 2008106083
一般式(1)または(2)で表される繰り返し単位は、それぞれを単独で用いてもよいし、複数を混合、あるいは共重合して用いてもよい。また、必要に応じて他の構造単位を含んでいていてもよい。
本発明に用いられる耐熱樹脂前駆体の重量平均分子量は、熱処理後の耐熱性、機械特性の観点から、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによるポリスチレン換算で、1,000以上であることが好ましく、5,000以上がより好ましい。上限は100,000以下であることが好ましく、感光性樹脂前駆体組成物とする場合は、現像液に対する溶解性の観点から、50,000以下がより好ましい。
本発明に用いられる耐熱樹脂前駆体は、公知の方法によって合成される。例えばポリイミド前駆体においては、テトラカルボン酸二無水物とジアミンを選択的に組み合わせ、これらをN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホロトリアミドなどを主成分とする極性溶媒や、γ−ブチロラクトンを主成分とする溶媒中で反応させるなどの方法や、 テトラカルボン酸二無水物とアルコール化合物を反応させた後、塩化チオニル等を用いて酸塩化物を合成した後に適当なジアミンと選択的に組み合わせるか、またはジシクロへキシルカルボジイミド等の適当な脱水剤を用いてジアミンと選択的に組み合わせ、これらをN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホロトリアミド等を主成分とする極性溶媒や、γ−ブチロラクトンを主成分とする溶媒中で反応させるなどの方法、または、テトラカルボン酸二無水物とジアミンとを選択的に組み合わせ、これらをN−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホロトリアミドなどを主成分とする極性溶媒や、γ−ブチロラクトンを主成分とする溶媒中で反応させたあと、側鎖のカルボキシル基の一部をエステル化試薬などを用いてアルキルエステル化するなどの方法によって得ることができる。
例えばポリベンゾオキサゾール前駆体、ポリベンズイミダゾール前駆体においては、ジヒドロキシジアミンまたはテトラアミンとハロゲン化ジカルボン酸との縮合、あるいはジヒドロキシジアミンまたはテトラアミンとジカルボン酸をジシクロヘキシルカルボジイミドなどの脱水縮合剤の存在下での縮合、あるいはジヒドロキシジアミンまたはテトラアミンとジカルボン酸エステルをエステル−アミド交換反応などの方法によって得ることができる。
本発明に用いられる耐熱樹脂前駆体は、下記一般式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物とを反応させることにより、または下記一般式(4)で表されるジアミン化合物とテトラカルボン酸二無水物、ジカルボン酸またはそのジエステル化物とを反応させることにより得ることができる。下記一般式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物とジアミン化合物とを反応させることにより、一般式(1)で表される繰り返し単位を有する樹脂が得られる。また、下記一般式(4)で表されるジアミン化合物とテトラカルボン酸二無水物、ジカルボン酸またはそのジエステル化物とを反応させることにより、一般式(2)で表される繰り返し単位を有する樹脂が得られる。
Figure 2008106083
一般式(3)中、R〜Rは同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R〜R10は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR15、−NHCOR16、−N=CHR17、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。R11およびR12は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。aは1または2、bおよびcは0または1である。R15は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R16およびR17は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。
Figure 2008106083
一般式(4)中、R20は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R21〜R24は同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R25〜R28は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。dおよびeは0または1、fは1または2である。ただし、dが0のときR25は、eが0のときR26はそれぞれ−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31からなる群より選ばれる基を示す。R29は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R30およびR31は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。
特に、一般式(4)で表されるジアミン化合物を用いる場合、下記構造より選ばれる少なくとも1つのジアミン化合物であることが好ましい。これらのジアミン化合物の使用によってポリマーの分子量が向上し、機械特性が良くなるという利点がある。
Figure 2008106083
さらに、シリコン基板やアルミ基板などの基材との接着特性をより向上させるために、前記耐熱樹脂前駆体の両末端のうち少なくとも一方がフェノール基および/またはチオフェノール基を含むことが好ましい。これらの基を含む末端の具体例としては下記に表される構造が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2008106083
末端にフェノール基および/チオフェノール基を有する耐熱樹脂前駆体は、上記した種々の公知の合成方法において、ジアミン、またはテトラカルボン酸二無水物を選択的に組み合わせて反応を行う際に、それらと同時にあるいはそれらより少し遅らせてフェノール基および/またはチオフェノール基を有する化合物(末端剤)を添加することによって得ることができる。
さらに、前記耐熱樹脂前駆体は、重合終了後にメタノールや水など、樹脂に対する貧溶媒中にて沈殿化した後、洗浄、乾燥して得られるものであることがより好ましい。再沈することで、重合時に用いたエステル化剤、縮合剤、および、酸クロライドによる副生成物や、樹脂前駆体の低分子量成分などが除去できるため、組成物の加熱硬化後の機械特性が大幅に向上する利点がある。
本発明の耐熱樹脂前駆体組成物は、前記耐熱樹脂前駆体と溶媒、および必要に応じて光酸発生剤、光開始剤、光重合性化合物、界面活性剤、シリコン系添加物などを含有する。
本発明の耐熱樹脂前駆体組成物は光酸発生剤を含有してもよく、ポジ型の感光性を付与することができる。光酸発生剤は、キノンジアジド化合物、スルホン酸オニウム塩化合物などが挙げられるが、キノンジアジド化合物であることが好ましく、特にo−キノンジアジド化合物であることが好ましい。キノンジアジド化合物としては、ポリヒドロキシ化合物にキノンジアジドのスルホン酸がエステルで結合したもの、ポリアミノ化合物にキノンジアジドのスルホン酸がスルホンアミド結合したもの、ポリヒドロキシポリアミノ化合物にキノンジアジドのスルホン酸がエステル結合および/またはスルホンアミド結合したものなどが挙げられる。これらポリヒドロキシ化合物やポリアミノ化合物の全ての官能基がキノンジアジドで置換されていなくても良いが、官能基全体の50モル%以上がキノンジアジドで置換されていることが好ましい。50モル%以上がキノンジアジドで置換されていることでアルカリ現像液に対する溶解性が良好となり、未露光部とのコントラストの高い精細なパターンを得ることができるという利点がある。このようなキノンジアジド化合物を用いることで、一般的な紫外線である水銀灯のi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)に感光するポジ型の感光性樹脂前駆体組成物を得ることができる。
ポリヒドロキシ化合物は、Bis−Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、TrisP−SA、TrisOCR−PA、BisOCHP−Z、BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X、DML−MBPC、DML−MBOC、DML−OCHP、DML−PCHP、DML−PC、DML−PTBP、DML−34X、DML−EP,DML−POP、ジメチロール−BisOC−P、DML−PFP、DML−PSBP、DML−MTrisPC、TriML−P、TriML−35XL、TML−BP、TML−HQ、TML−pp−BPF、TML−BPA、TMOM−BP、HML−TPPHBA、HML−TPHAP(以上、商品名、本州化学工業(株)製)、BIR−OC、BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−PCHP、BIP−BIOC−F、4PC、BIR−BIPC−F、TEP−BIP−A、46DMOC、46DMOEP、TM−BIP−A(以上、商品名、旭有機材工業(株)製)、2,6−ジメトキシメチル−4−t−ブチルフェノール、2,6−ジメトキシメチル−p−クレゾール、2,6−ジアセトキシメチル−p−クレゾール、ナフトール、テトラヒドロキシベンゾフェノン、没食子酸メチルエステル、ビスフェノールA、ビスフェノールE、メチレンビスフェノール、BisP−AP(商品名、本州化学工業(株)製)などが挙げられるが、これらに限定されない。
ポリアミノ化合物は、1,4−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド等が挙げられるが、これらに限定されない。
また、ポリヒドロキシポリアミノ化合物は、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、3,3’−ジヒドロキシベンジジン等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明において、キノンジアジドは5−ナフトキノンジアジドスルホニル基、4−ナフトキノンジアジドスルホニル基のいずれも好ましく用いられる。4−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物は水銀灯のi線領域に吸収を持っており、i線露光に適している。5−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物は水銀灯のg線領域まで吸収が伸びており、g線露光に適している。本発明においては、露光する波長によって4−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物、5−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物を選択することが好ましい。また、同一分子中に4−ナフトキノンジアジドスルホニル基、5−ナフトキノンジアジドスルホニル基を併用した、ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物を得ることもできるし、4−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物と5−ナフトキノンジアジドスルホニルエステル化合物を併用することもできる。
また、キノンジアジド化合物の分子量は300以上が好ましく、350以上がより好ましい。また、1500以下が好ましく、1200以下がより好ましい。分子量が300以上であると露光感度が高くなり、1500以下であると熱硬化後の膜の機械特性が向上するという利点がある。
光酸発生剤の含有量は全体として耐熱樹脂前駆体100重量部に対して1重量部以上が好ましく、3重量部以上がより好ましい。また、50重量部以下が好ましく、40重量部以下がより好ましい。また、キノンジアジド化合物の含有量は、耐熱樹脂前駆体100重量部に対して1重量部以上が好ましく、3重量部以上がより好ましい。また、50重量部以下が好ましく、40重量部以下がより好ましい。この範囲にあると硬化膜の機械特性が良好である利点がある。
本発明に用いられるキノンジアジド化合物は、特定のフェノール化合物から、次の方法により合成される。例えば5−ナフトキノンジアジドスルホニルクロライドとフェノール化合物をトリエチルアミン存在下で反応させる方法などがある。フェノール化合物の合成方法は、酸触媒下で、α−(ヒドロキシフェニル)スチレン誘導体を多価フェノール化合物と反応させる方法などがある。
また、本発明の耐熱樹脂前駆体組成物は、ネガ型の感光性を付与するために、一般式(1)中のR13またはR14としてメタクリル酸エチル基、アクリル酸エチル基、メタクリル酸プロピル基、アクリル酸プロピル基、エチルメタクリルアミド基、プロピルメタクリルアミド基、エチルアクリルアミド基、プロピルアクリルアミド基などのエチレン性不飽和二重結合を有する基を用いることができる。また、耐熱性樹脂前駆体組成物の感光性能を上げるために、光重合性化合物を含むことが好ましい。光重合性化合物としては、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレートエチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレートトリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、メチレンビスメタクリルアミド、メチレンビスアクリルアミドなどが挙げられるが、これらに限定されない。光重合性化合物は耐熱樹脂前駆体100重量部に対して1〜30重量部の範囲で含有することが好ましい。この範囲内であると感度が高く、熱硬化後の膜の機械特性も良好な組成物となる。これらの光重合性化合物は、単独であるいは2種以上用いることができる。
より好ましい光重合性化合物の例として、エチレン性不飽和二重結合及びアミノ基を含む下記一般式(7)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2008106083
上記一般式(7)中、R40〜R42は炭素数1〜30の有機基を示す。有機基としては脂肪族有機基が好ましく、炭化水素基、水酸基、カルボニル基、カルボキシル基、ウレタン基、ウレア基、アミド基などが挙げられるが、これらに限定されない。ただし、R40〜R42のうち少なくとも1つはエチレン性不飽和二重結合を含む。
一般式(7)で表される化合物の好ましい具体例として、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルメタクリレート、ジエチルアミノプロピルメタクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、ジエチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジエチルアミノエチルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、ジエチルアミノエチルアクリルアミドなどが挙げられるがこれらに限定されない。また、一般式(7)で表される化合物は単独種であってもよいし、2種以上であってもよい。
一般式(7)で表される化合物の好ましい含有量としては、耐熱樹脂前駆体のカルボキシル基に対して20モル%以上が好ましく、50モル%以上がより好ましく、70モル%以上がさらに好ましい。また、500モル%以下が好ましく、300モル%以下がより好ましく、250モル%以下がより好ましい。この範囲内であると感度も高く、熱硬化後の膜の機械特性も良好な組成物となる。
さらに、本発明の耐熱樹脂前駆体組成物にネガ型の感光性を付与する場合、光重合開始剤を含有してもよい。本発明に適した光重合開始剤としては、N−フェニルジエタノールアミン、N−フェニルグリシンなどの芳香族アミン類、ミヒラーズケトンなどの芳香族ケトン類、3−フェニル−5−イソオキサゾロンに代表される環状オキシム化合物、1−フェニルプロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムに代表される鎖状オキシム化合物、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、ジベンジルケトン、フルオレノンなどのベンゾフェノン誘導体、チオキサントン、2−メチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントンなどのチオキサントン誘導体などが挙げられるがこれらに限定されない。
光重合開始剤の含有量は、耐熱樹脂前駆体100重量部に対して0.01重量部以上が好ましく、0.1重量部以上がより好ましい。また、30重量部以下が好ましく、20重量部以下がより好ましい。この範囲内であると感度も高く、熱硬化後の膜の機械特性も良好な組成物となる。これらの光開始剤は、単独で、あるいは2種以上用いることができる。
さらにネガ型の感光特性を向上させるために光増感剤を含むことがより好ましい。本発明に適した光増感剤としては、アジドアントラキノン、アジドベンザルアセトフェノンなどの芳香族モノアジド、7−ジエチルアミノベンゾイルクマリン、3,3’−カルボニルビス(ジエチルアミノクマリン)などのアミノクマリン類、ベンズアントロン、フェナントレンキノンなどの芳香族ケトン類など、一般に光硬化性樹脂に使用されるようなものが挙げられる。その他電子写真感光体の電荷移動剤として使用されるものであれば好ましく使用できることもある。
光増感剤の含有量は、耐熱樹脂前駆体100重量部に対して0.01重量部が好ましく、0.1重量部以上がより好ましい。また、30重量部以下が好ましく、20重量部以下がより好ましい。この範囲内であると感度も高く、熱硬化後の膜の機械特性も良好な組成物となる。これらの光増感剤は、単独で、あるいは2種以上用いることができる。
本発明の耐熱樹脂前駆体組成物に感光性を付与する場合、耐熱樹脂前駆体は、露光する化学線に対してできるだけ透明であることが望ましい。そのため、耐熱樹脂前駆体のγ−ブチロラクトン溶液(樹脂濃度40%)を用いて作製されるプリベーク膜の365nmにおける吸光度は、膜厚1μmあたり0.1以下であることが好ましい。より好ましくは0.08以下である。0.1以下であると365nmの化学線に対する組成物の吸収が小さくなり、この化学線で露光したときの感度が向上するという利点がある。ここで言うプリベーク膜とは溶液を“パイレックス(登録商標)”ガラス基材に塗布後120℃のホットプレート(大日本スクリーン製造(株)製SKW−636)にて2〜4分ベークした厚さ3〜10μmの膜のことである。
パッケージ材料との接着特性の劣化をさらに抑えるために、本発明の耐熱樹脂前駆体組成物はさらにポリヒドロキシ化合物を含有してもよい。好ましいポリヒドロキシ化合物は、たとえば、Bis−Z、BisP−EZ、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisOCHP−Z、BisP−MZ、BisP−PZ、BisP−IPZ、BisOCP−IPZ、BisP−CP、BisRS−2P、BisRS−3P、BisP−OCHP、メチレントリス−FR−CR、BisRS−26X、BIP−PC、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−BIPC−F等が挙げられる。これらのうち、特に好ましいポリヒドロキシ化合物は、たとえば、Bis−Z、TekP−4HBPA、TrisP−HAP、TrisP−PA、BisRS−2P、BisRS−3P、BIR−PC、BIR−PTBP、BIR−BIPC−Fである。
ポリヒドロキシ化合物の含有量は、耐熱樹脂前駆体100重量部に対して1重量部以上が好ましく、5重量部以上がより好ましい。1重量部以上であると、ヒドロキシ基の極性効果によりパッケージ材料との接着特性の劣化を小さくできる利点がある。また、100重量部以下が好ましく、40重量部以下がより好ましい。100重量部以下であると熱硬化後の膜の耐熱性が向上するという利点がある。
本発明の耐熱樹脂前駆体組成物は熱架橋剤を含有してもよい。熱架橋剤としては、メチロール化合物、メトキシメチロール化合物、ウレア化合物など、いずれの化合物でも好ましく用いることができる。とくに、露光後放置安定性の点でメトキシメチロール化合物が好ましく用いられる。具体的には以下の化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
Figure 2008106083
これらの熱架橋剤を含有することで、キュア後の収縮率が少なく、高い寸法再現性の膜となる。また、組成物が感光性の場合はさらに、露光前はアルカリ現像液にほとんど溶解せず、露光すると容易にアルカリ現像液に溶解するために、現像による膜減りが少なく、かつ短時間で現像ができる利点がある。
熱架橋剤の含有量は、耐熱樹脂前駆体100重量部に対して、好ましくは0.5重量部以上、より好ましくは3重量部以上であり、一方、好ましくは50重量部以下、より好ましくは40重量部以下である。この範囲にあると組成物の耐薬品性が向上するという利点がある。
本発明に用いられる溶媒とは、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどの極性の非プロトン性溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸エチルなどのエステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類などの溶剤を単独、または2種以上使用することができる。
本発明の耐熱樹脂前駆体組成物は、シリコン、窒化シリコン、酸化シリコン、およびリンシリケートガラスなどのシリコン系材料との接着性をより高めるために、シランカップリング剤、チタンキレート剤などを併用することもできる。メチルメタクリロキシジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシランなどのシランカップリング剤、チタンキレート剤、アルミキレート剤を耐熱樹脂前駆体100重量部に対して0.5〜10重量部含有することが好ましい。
また、上記シリコン系材料との接着性をより高める手法として、一般式(1)においてRのうち1〜10モル%をシロキサン結合を有するジアミン化合物の残基とすることも好ましく用いられる。このシロキサン結合を有するジアミン化合物の具体例としては、ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサンなどが挙げられるが、これに限定されない。
また、シリコン系材料表面をあらかじめ前処理することによって、さらに接着性を向上させることも可能である。前処理の方法としては、例えば次のような方法が挙げられる。上記で述べたカップリング剤をイソプロパノール、エタノール、メタノール、水、テトラヒドロフラン、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテル、乳酸エチル、アジピン酸ジエチルなどの溶媒に0.5〜20重量部溶解させた溶液をスピンコート、浸漬、スプレー塗布、蒸気処理などで表面処理をする。場合によっては、その後50〜300℃までの温度をかけることで、シリコン系材料表面と上記カップリング剤との反応を進行させる。
また、必要に応じて本発明の耐熱樹脂前駆体組成物と組成物の塗布対象物である基板との塗れ性を向上させる目的で界面活性剤、乳酸エチルやプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、エタノールなどのアルコール類、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類を組成物に含有してもよい。また、二酸化ケイ素、二酸化チタンなどの無機粒子、あるいはポリイミドの粉末などを含有することもできる。
本発明の耐熱樹脂前駆体組成物は上記した耐熱樹脂前駆体、必要に応じて溶剤およびその他添加剤を攪拌混合して得ることができる。攪拌混合の条件については特に限定されない。
次に、本発明の耐熱樹脂前駆体組成物を用いてパターンを形成する方法について説明する。
本発明の耐熱樹脂前駆体組成物を基板上に塗布する。基板としてはシリコン、セラミックス類、ガリウムヒ素などのウエハー、または、その上に金属材料、例えば銅、金、チタン系金属からなる電極および/または配線とが形成されているものが用いられるが、これらに限定されない。塗布方法としてはスピンナーを用いた回転塗布、スプレー塗布、ロールコーティングなどの方法がある。また、塗布膜厚は、塗布手法、組成物の固形分濃度、粘度などによって異なるが、通常、乾燥後の膜厚が0.1〜150μmになるように塗布する。
次に耐熱樹脂前駆体組成物を塗布した基板を乾燥して、耐熱樹脂前駆体組成物被膜を得る。乾燥はオーブン、ホットプレート、赤外線などを使用し、50〜150℃の範囲で1分〜数時間行うことが好ましい。必要に応じて、80℃で2分の後120℃で2分など、2段あるいはそれ以上の多段で乾燥することもできる。
次に、この被膜上に所望のパターンを有するマスクを通して化学線を照射し、露光する。露光に用いられる化学線としては紫外線、可視光線、電子線、X線などがあるが、本発明では水銀灯のi線(365nm)、h線(405nm)、g線(436nm)を用いるのが好ましい。耐熱樹脂前駆体組成物に感光性が付与されていない場合、耐熱樹脂前駆体被膜の上にさらにもう1層フォトレジスト被膜を形成させる必要がある。このフォトレジストにはOFPR−800(東京応化(株)製)などの一般的なノボラック系レジストが好ましく用いられる。フォトレジスト被膜の形成は耐熱樹脂前駆体被膜の形成と同様の方法で行われる。
現像時のパターンの解像度が向上したり、現像条件の許容幅が増大する場合には、現像前にベーク処理をする工程を取り入れても差し支えない。この温度としては50〜180℃の範囲が好ましく、特に60〜150℃の範囲がより好ましい。時間は10秒〜数時間が好ましい。この範囲内であると反応が良好に進行し、現像時間も短くて済むという利点がある。
耐熱樹脂前駆体成物のパターンを形成するには、現像処理を行う。該耐熱樹脂前駆体組成物がネガ型感光性の場合、未露光部を現像液で除去することにより、ポジ型感光性の場合、露光部を現像液で除去することによりレリーフ・パターンが得られる。
現像液は耐熱樹脂前駆体の構造に合わせて適当なものを選択することができるが、アンモニア、テトラメチルアンモニウムの水溶液、ジエタノールアミン、ジエチルアミノエタノール、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチルアミン、ジエチルアミン、メチルアミン、ジメチルアミン、酢酸ジメチルアミノエチル、ジメチルアミノエタノール、ジメチルアミノエチルメタクリレート、シクロヘキシルアミン、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルカリ性を示す化合物の水溶液を好ましく使用することができる。
また、現像液として本発明の耐熱樹脂前駆体組成物の良溶媒であるN−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチルホスホルトリアミドなどや、耐熱樹脂前駆体組成物の貧溶媒であるメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、水、メチルカルビトール、エチルカルビトール、トルエン、キシレン、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネート、2−ヘプタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、酢酸エチルなどを単独あるいは数種類で上記良溶媒と組み合わせた混合液も好ましく使用することができる。
現像は上記の現像液を塗膜面にそのまま、あるいは、霧状にして放射する、現像液中に浸漬する、あるいは浸漬しながら超音波をかけるなどの方法によって行うことができる。
ついでリンス液により、現像によって形成したレリーフ・パターンを洗浄することが好ましい。リンス液としては、現像液にアルカリ水溶液を用いた場合、水を好ましく使用できる。このとき、エタノール、イソプロピルアルコール類、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートなどのエステル類、炭酸ガス、塩酸、酢酸などの酸などを水に加えてリンス処理をしてもよい。
有機溶媒でリンスをする場合、現像液との混和性の良いメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネート、2−ヘプタノン、酢酸エチルなどが好ましく用いられる。
耐熱樹脂前駆体組成物に感光性が付与されていない場合は、現像後に耐熱樹脂前駆体被膜上に形成されたフォトレジスト被膜の除去を行わなければならない。この除去はドライエッチによる除去、ないしは剥離溶剤によるウェットエッチなどで行われることが多い。上記剥離溶剤としては、アセトン、酢酸ブチル、乳酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチル−3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプロピオネート、2−ヘプタノン、酢酸エチルなどの有機溶剤や、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの水溶液などが用いられるがこれらに限定されない。
耐熱樹脂前駆体としてポリイミド前駆体、ポリベンゾイミダゾール前駆体などの加熱あるいは触媒により環状構造を形成する樹脂を用いた場合には、環状構造を有する耐熱樹脂に変換するため、200〜500℃の温度を加える。これら耐熱樹脂の加熱処理は温度を選び、段階的に昇温するか、ある温度範囲を選び連続的に昇温しながら5分から5時間実施する。一例としては、130℃、200℃、350℃で各30分ずつ熱処理する。あるいは室温より400℃まで2時間かけて直線的に昇温するなどの方法が挙げられる。
上記のように本発明の耐熱樹脂前駆体組成物を加熱処理して得られる硬化膜は、表面保護膜(パッシベーション膜、バッファーコート膜、α線遮蔽膜)や層間絶縁膜などのパーマネント被膜として、半導体装置に好ましく用いられる。
以下、本発明を詳細に説明するために、実施例で説明する。
合成例1 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(DA1)の合成
乾燥窒素気流下、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン(BAHF)18.3g(0.05モル)をアセトン100ml、プロピレンオキシド17.4g(0.3モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。ここに3−ニトロベンゾイルクロリド20.4g(0.11モル)をアセトン100mlに溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間攪拌して、その後室温に戻した。溶液をロータリーエバポレーターで濃縮し、得られた固体をテトラヒドロフランとエタノールの溶液で再結晶した。
再結晶して集めた固体をエタノール100mlとテトラヒドロフラン300mlに溶解させて、5%パラジウム−炭素を2g加えて、激しく攪拌した。ここに水素を風船で導入して、還元反応を室温で行った。約4時間後、風船がこれ以上しぼまないことを確認して反応を終了させた。反応終了後、濾過して触媒であるパラジウム化合物を除き、ロータリーエバポレーターで濃縮し、下記に示すヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA1を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例2 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(DA2)の合成
BAHF18.3gをDA1 30.2g(0.05モル)に変えた以外は合成例1と同様にして下記に示すヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA2を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例3 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(DA3)の合成
BAHF18.3gを2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン(APBS)14.0g(0.05モル)に変えた以外は合成例1と同様にしてジアミン化合物を得た。さらにこのジアミン化合物25.9g(0.05モル)を出発物質として合成例1の反応をもう一回繰り返し下記式に示すヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA3を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例4 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(DA4)の合成
乾燥窒素気流下、BAHF18.3g(0.05モル)をアセトン100ml、プロピレンオキシド17.4g(0.3モル)に溶解させ、−15℃に冷却した。ここに3,4−ジニトロベンゾイルクロリド25.4g(0.11モル)をアセトン100mlに溶解させた溶液を滴下した。滴下終了後、−15℃で4時間攪拌して、その後室温に戻した。溶液をロータリーエバポレーターで濃縮し、得られた固体をテトラヒドロフランとエタノールの溶液で再結晶した。
再結晶して集めた固体をエタノール100mlとテトラヒドロフラン300mlに溶解させて、5%パラジウム−炭素を2g加えて、激しく攪拌した。ここに水素を風船で導入して、還元反応を室温で行った。約4時間後、風船がこれ以上しぼまないことを確認して反応を終了させた。反応終了後、濾過して触媒であるパラジウム化合物を除き、ロータリーエバポレーターで濃縮し、テトラアミン化合物を得た。このテトラアミン化合物31.7g(0.05モル)をN−メチル−2−ピロリドン(NMP)100mlに溶解させて、0℃に冷却した。ここに無水酢酸10.21g(0.1モル)を滴下した。滴下終了後、0℃で1時間攪拌して、その後室温で3時間攪拌した。溶液を10lの水に投入して得られた沈殿を濾過で集めた。その後60℃の真空乾燥機で20時間乾燥させ、下記式に示すヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA4を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例5 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(DA5)の合成
BAHF18.3gをAPBS14.0g(0.05モル)に変えた以外は合成例4と同様にして下記式に示すヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA5を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例6 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(DA6)の合成
BAHF18.3gを合成例4で得られたヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA4 35.9g(0.05モル)に変えた以外は合成例4と同様にして下記式に示すヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA6を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例7 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(DA7)の合成
BAHF18.3gを合成例5で得られたヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA5 31.6g(0.05モル)に変えた以外は合成例4と同様にして下記式に示すヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA7を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例8 ヒドロキシル基含有ジアミン化合物(DA8)の合成
BAHF18.3gを合成例1で得られたヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA1 30.2g(0.05モル)に変えた以外は合成例4と同様にして下記式に示すジアミン化合物DA8を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例9 ヒドロキシル基含有酸無水物(DH1)の合成
乾燥窒素気流下、BAHF18.3g(0.05モル)とアリルグリシジルエーテル34.2g(0.3モル)を酢酸エチル100gに溶解させ、−15℃に冷却した。ここに酢酸エチル50gに溶解させた無水トリメリット酸クロリド22.1g(0.11モル)を反応液の温度が0℃を越えないように滴下した。滴下終了後、0℃で4時間攪拌した。
この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮して、トルエン1lに投入して下記式に示すヒドロキシル基含有酸無水物DH1を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例10 ヒドロキシル基含有酸無水物(DH2)の合成
BAHF18.3gを合成例1で得られたヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA1 30.2g(0.05モル)に変えた以外は合成例9と同様にして下記式に示すヒドロキシル基含有酸無水物DH2を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例11 ヒドロキシル基含有酸無水物(DH3)の合成
BAHF18.3gを2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン(APBS)14.0g(0.05モル)に変えた以外は合成例1と同様にしてヒドロキシル基含有ジアミン化合物を得た。さらにこのヒドロキシル基含有ジアミン化合物25.9g(0.05モル)をBAHFの代わりとして合成例9の反応を行い下記式に示すヒドロキシル基含有酸無水物DH3を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例12 ヒドロキシル基含有酸無水物(DH4)の合成
合成例4で得られたヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA4 35.9g(0.05モル)とアリルグリシジルエーテル34.2g(0.3モル)を酢酸エチル100gに溶解させ、−15℃に冷却した。ここに酢酸エチル50gに溶解させた無水トリメリット酸クロリド22.1g(0.11モル)を反応液の温度が0℃を越えないように滴下した。滴下終了後、0℃で4時間攪拌した。
この溶液をロータリーエバポレーターで濃縮して、トルエン1lに投入して下記式に示すヒドロキシル基含有酸無水物DH4を得た。得られた固体をそのまま反応に使用した。
Figure 2008106083
合成例13 ヒドロキシル基含有酸無水物(DH5)の合成
ヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA4 35.9gをヒドロキシル基含有ジアミン化合物DA5 31.6g(0.05モル)に変えた以外は合成例12と同様にして下記式に示すヒドロキシル基含有酸無水物DH5を得た。
Figure 2008106083
合成例14 活性ジエステル(ES1)の合成
乾燥窒素気流下、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸クロリド14.8g(0.05モル)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール13.5g(0.1モル)をNMP100mLに溶解させ、−15℃に冷却した。ここにトリエチルアミン10.1g(0.1モル)をNMP50mLで希釈したものを1時間かけてゆっくりと滴下した。滴下終了後−15℃で1時間、ついで室温で3時間攪拌し、濾過によってアミン塩を取り除いた。濾液を1Lの純水に投入し、イソプロピルアルコールで3回洗浄した。洗浄後40℃の真空乾燥機で30時間乾燥し、下記式に示す活性ジエステルES1を得た。
Figure 2008106083
合成例15〜42
以下、表1に示したジアミン成分、酸成分、および末端剤の組み合わせで耐熱樹脂前駆体を重合し、耐熱樹脂1〜28を得た。この時、用いる酸成分によって以下のように反応を行った。
1)酸成分が酸無水物の場合
乾燥窒素気流下、ジアミン化合物をNMP500mLに溶解させ、これに酸無水物を加えて40℃で2時間撹拌した。その後必要に応じて末端剤を加え40℃でさらに1時間攪拌した。これにN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール33.7g(0.23モル)を加え、40℃で2時間撹拌し、室温に降温した。その後、酢酸60g(1モル)を投入し、室温で1時間攪拌した。これを水15Lに投入して沈殿物を濾別し、50℃で120時間乾燥して目的の耐熱樹脂を得た。
2)酸成分が活性ジエステルの場合
乾燥窒素気流下、ジアミン化合物をNMP500mLに溶解させ、これに活性ジエステルを加えて75℃で12時間撹拌した。その後必要に応じて末端剤を加え75℃でさらに12時間攪拌した。これを水15Lとメタノール5Lとの混合液に投入して沈殿物を濾別し、50℃で120時間乾燥して目的の耐熱樹脂を得た。
表1中用いられている記号は以下の通りである。
SiDA:ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン
ODPA:3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸2無水物
DAE :4,4’−ジアミノジフェニルエーテル
3−Aph:3−アミノフェノール
NA :ノルボルネンジカルボン酸無水物。
Figure 2008106083
実施例1〜32、比較例1〜4
これら耐熱樹脂前駆体1〜28をγ−ブチロラクトンに溶解させ、光開始剤、光酸発生剤、重合性化合物、フェノール化合物等をそれぞれ耐熱樹脂100重量部に対して表2に示した重量部で添加し、耐熱樹脂前駆体濃度28%の耐熱樹脂前駆体組成物1〜36を作製した。得られた耐熱樹脂前駆体組成物について下記の評価を行った。結果を表3に示す。なお、表2中用いられている記号は以下の通りである。
TPPA−280(東洋合成製):
Figure 2008106083
Tekp−4HBPA(本州化学製):
Figure 2008106083
CGI−242(チバガイギー製):
Figure 2008106083
PDBE−250(日本油脂製):
Figure 2008106083
Z−6851(東レダウコーニングシリコーン製):
Figure 2008106083
Figure 2008106083
a)パッケージ材料との接着性
耐熱樹脂前駆体組成物をスピンナーで6インチのシリコンウエハー上に回転塗布し、次いで真空吸着式のホットプレート(大日本スクリーン(株)製SCW636型)を用いて80℃で2分、100℃で2分乾燥を行った。これを、窒素雰囲気下、オーブンにて140℃で30分、次いで320℃で1時間キュアした。このキュア後膜上に東レ(株)製エポキシ封止樹脂TM20−100を高さ5mm、直径5mmの円柱状にトランスファー成形によって形成した。テンシロン(東洋ボールドウィン(株))を用い、封止樹脂がキュア後膜から引き剥がされる際の強度を求めた。封止樹脂の付いたキュア後膜をプレッシャークッカーテスト(PCT)にて100時間加熱加湿処理した後に上記と同様の引き剥がし試験を行い、PCT処理をしない場合の強度と比較した。PCT処理による強度低下率が30%未満を合格、それ以外は不合格とした。PCT処理は121℃、2気圧の飽和条件で行った。
b)機械特性(キュア膜の伸度)
耐熱樹脂前駆体組成物をスピンナーで6インチのシリコンウエハー上に回転塗布し、次いで真空吸着式のホットプレート(大日本スクリーン(株)製SCW636型)を用いて80℃で2分、100℃で2分乾燥を行った。これを、窒素雰囲気下、オーブンにて140℃で30分、次いで320℃で1時間キュアした後、膜をウエハーより剥離した。剥離したキュア膜を幅1cm、長さ約9cmの短冊状にカットしたものを、伸度測定用試料とした。伸度測定には“テンシロン”(RTM−100;オリエンテック製)を用い、測定結果から上位5点の平均値を求めた。測定条件については表4に示す。このとき求めた値が15%以上を合格、それ以外は不合格とした。
c)基材との接着性
シリコンウエハー上に500nm厚みで形成されたアルミ基板を用意した。この基板上に耐熱樹脂前駆体組成物を回転塗布し、次いで、120℃のホットプレートで3分ベーク(大日本スクリーン製造(株)製SKW−636)し、最終的に厚さ8μmのプリベーク膜を作製した。窒素雰囲気下、オーブンにて140℃で30分、次いで320℃で1時間キュアしてポリイミド膜を得た。キュアは窒素中(酸素濃度は100ppm以下)で行った。キュア後の膜に2mm間隔で10行10列の碁盤目状の切り込みをいれ、セロテープ(登録商標)による引き剥がしによって100マスのうち何マス剥がれたかで金属材料/耐熱性樹脂間の接着特性の評価を行った。まず、キュア直後に引き剥がしテストを行い、PCTにて400時間加熱加湿処理した後に再度引き剥がしテストを行った。PCT処理前後ともに剥がれ個数が10未満のものを合格、10以上のものを不合格とした。PCT処理は121℃、2気圧の飽和条件で行った。
Figure 2008106083
Figure 2008106083
表3の結果より、本発明の耐熱樹脂前駆体組成物はパッケージ材料との接着特性の高温高湿下での劣化が非常に小さくなることがわかる。

Claims (9)

  1. 下記一般式(1)で表される繰り返し単位または下記一般式(2)で表される繰り返し単位を主成分とする樹脂を含有することを特徴とする耐熱樹脂前駆体組成物。
    Figure 2008106083
    (一般式(1)中、Rは炭素数2以上の2〜6価の有機基を示す。qは0〜4の整数を示す。Rは芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R〜Rは同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R〜R10は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR15、−NHCOR16、−N=CHR17、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。R11およびR12は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R13およびR14は水素または炭素数1〜20の有機基を示す。ただし、COOR13は−R−NHCO−R11−主鎖中のCO基に対して、COOR14は−R12−CONH−R−主鎖中のCO基に対して、各々オルソ位にある。aは1または2、bおよびcは0または1である。R15は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R16およびR17は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。
    一般式(2)中、R18は炭素数2以上の2〜8価の有機基を示す。R19は同じでも異なってもよく、水素または炭素数1〜20の有機基を示す。mは0〜2の整数、pは0〜4の整数を示す。R20は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R21〜R24は同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R25〜R28は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。dおよびeは0または1、fは1または2である。ただし、dが0のときR25は、eが0のときR26はそれぞれ−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31からなる群より選ばれる基を示す。R29は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R30およびR31は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。)
  2. 下記一般式(3)で表されるテトラカルボン酸二無水物と、ジアミン化合物を反応させて得られる樹脂を含有することを特徴とする耐熱性樹脂前駆体組成物。
    Figure 2008106083
    (一般式(3)中、R〜Rは同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R〜R10は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR15、−NHCOR16、−N=CHR17、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。R11およびR12は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。aは1または2、bおよびcは0または1である。R15は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R16およびR17は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。)
  3. 下記一般式(4)で表されるジアミン化合物と、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボン酸またはそのジエステル化物とを反応させて得られる樹脂を含有することを特徴とする耐熱性樹脂前駆体組成物。
    Figure 2008106083
    (一般式(4)中、R20は芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R21〜R24は同じでも異なってもよく、芳香族環または芳香族縮合環を含む炭素数6〜30の有機基を示す。R25〜R28は同じでも異なってもよく、−H、−F、−OH、−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31、炭素数1〜20のアルキル基および炭素数1〜10のフルオロアルキル基からなる群より選ばれる1価の基を示す。dおよびeは0または1、fは1または2である。ただし、dが0のときR25は、eが0のときR26はそれぞれ−NHR29、−NHCOR30、−N=CHR31からなる群より選ばれる基を示す。R29は水素または炭素数1〜20の1価の有機基を示し、R30およびR31は炭素数1〜20の1価の有機基を示す。)
  4. 前記ジアミン化合物が下記構造より選ばれる少なくとも1つで表されることを特徴とする請求項3記載の耐熱性樹脂前駆体組成物。
    Figure 2008106083
  5. 前記樹脂の主鎖両末端のうち少なくとも一方が、フェノール基および/またはチオフェノール基を含むことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の耐熱樹脂前駆体組成物。
  6. さらに光酸発生剤を含有することを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の耐熱樹脂前駆体組成物。
  7. 前記光酸発生剤がo−キノンジアジド化合物を含有することを特徴とする請求項6記載の耐熱樹脂前駆体組成物。
  8. さらに光重合開始剤および光重合性化合物を含有することを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の耐熱樹脂前駆体組成物。
  9. 請求項1〜8いずれか記載の耐熱樹脂前駆体組成物を200℃以上で処理して得られる硬化膜を有することを特徴とする半導体装置。
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