JP2008104683A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008104683A
JP2008104683A JP2006290930A JP2006290930A JP2008104683A JP 2008104683 A JP2008104683 A JP 2008104683A JP 2006290930 A JP2006290930 A JP 2006290930A JP 2006290930 A JP2006290930 A JP 2006290930A JP 2008104683 A JP2008104683 A JP 2008104683A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
temperature
water immersion
hot water
pot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006290930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4894456B2 (ja
Inventor
Yoshiko Yasunobu
淑子 安信
Masaki Yura
政樹 由良
Hideyuki Ohashi
大橋  秀行
Saori Kako
さおり 加古
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006290930A priority Critical patent/JP4894456B2/ja
Publication of JP2008104683A publication Critical patent/JP2008104683A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4894456B2 publication Critical patent/JP4894456B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

【課題】炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りなどを調整し、きめ細かな炊き分けを実現できる炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】炊飯工程の浸水工程は、低温浸水工程とその後の高温浸水工程を有し、熱水生成手段7により生成した熱水の鍋1内への供給タイミングは、少なくとも蒸らし工程時とし、炊飯設定手段14は、浸水工程における低温浸水工程と高温浸水工程の温度および時間、鍋1内へ供給する熱水の量および温度が予め設定された複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択するようにしたものである。これによって、炊飯設定手段14により、炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りなどを調整した複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択して、きめ細かな炊き分けを実現することができ、消費者の嗜好に十分に応えるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の好みの炊き上げが可能な炊飯器に関するものである。
近年、消費者の嗜好の多様化により、炊き上がりのおいしさに対する要求はさまざまなものがあり、炊き上がりの硬さ(弾力)や粘りといった物性を使用者の好みに炊き上げることができる炊飯器がある。炊飯器では、通常、浸水工程(前炊き工程)、炊き上げ工程、蒸らし工程が順次行われており、浸水工程に特徴をもたせることで、このような近年の動向に対応している。例えば、使用者の好みの甘さに炊き上げるため、浸水工程の温度を設定できるようにした炊飯器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、還元糖の生成を高めて、表面の崩れが少なく、張りのあるご飯を炊き上げるため、浸水工程を40℃以上60℃未満の工程と61℃以上70℃未満の2段階で加熱制御できるようにした炊飯器も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第3538971号公報 特開2001−46224号公報
しかしながら、前記従来の構成では、いずれも浸水工程中の温度制御のみを行っているものであり、これでは、さらに高度化した消費者の嗜好に十分に応えることはできないものである。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りなどを調整し、きめ細かな炊き分けを実現できる炊飯器を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の炊飯器は、炊飯工程の浸水工程は、低温浸水工程とその後の高温浸水工程を有し、熱水生成手段により生成した熱水の鍋内への供給タイミングは、少なくとも蒸らし工程時とし、炊飯設定手段は、浸水工程における低温浸水工程と高温浸水工程の温度および時間、鍋内へ供給する熱水の量および温度が予め設定された複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択するようにしたものである。
これによって、炊飯設定手段により、炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りなどを調整した複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択して、きめ細かな炊き分けを実現することができ、消費者の嗜好に十分に応えるものである。
本発明の炊飯器は、炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りなど、きめ細かな炊き分けを実現することができ、消費者の嗜好に十分に応えるものである。
第1の発明は、調理物を収容する鍋と、鍋の開口部を覆う蓋と、鍋を加熱する鍋加熱手段と、鍋の温度を測定する鍋温度測定手段と、鍋温度測定手段による温度に基づいて鍋加熱手段に与える加熱量を制御し浸水工程、炊き上げ工程、蒸らし工程の炊飯工程を順次実行する制御手段と、鍋内に供給する熱水を生成する熱水生成手段と、炊飯コースを選択する炊飯設定手段とを備え、炊飯工程の浸水工程は、低温浸水工程とその後の高温浸水工程を有し、熱水生成手段により生成した熱水の鍋内への供給タイミングは、少なくとも蒸らし工程時とし、炊飯設定手段は、浸水工程における低温浸水工程と高温浸水工程の温度および時間、鍋内へ供給する熱水の量および温度が予め設定された複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択するようにした炊飯器としたものである。これによって、炊飯設定手段により、炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りなどを調整した複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択して、きめ細かな炊き分けを実現し、消費者の嗜好に十分に応えるものである。
第2の発明は、特に、第1の発明において、鍋内に供給する熱水は、蒸気であることにより、鍋内の結露によりご飯が白化することなく、澱粉の分解や糊化を促進することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、熱水は、100℃以上150℃以下の過熱蒸気であることにより、ご飯に対して、さまざまな温度の過熱蒸気を鍋内に投入することができるので、さらに澱粉の分解や糊化が促進し、ご飯が乾燥したり焦げたりすることなく、味のバリエーションが広がる。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明において、浸水工程時においても、熱水を鍋内に供給することにより、浸水工程中の鍋内をより効率的に、より均一に加熱することができ、低温浸水工程と高温浸水工程の温度管理を、より正確に行うことができる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、浸水工程時に鍋内に供給する熱水は、40℃以上70℃未満であることにより、浸水工程時の温度で鍋内を加熱し、温度管理を行うことができる。
第6の発明は、特に、第1〜第5のいずれか1つの発明において、浸水工程における低温浸水工程は40℃以上60℃未満、高温浸水工程の温度は60℃以上70℃未満であることにより、吸水が妨げられることなく、米の表面部からの溶出も少ない状態で、吸水させることができ、同時に低温で最も有効に働く酵素が作用し、加水分解が促進される。その後、糊化温度帯付近で高温浸水工程が実行され、予め低温浸水工程で吸水させているので、糊化による溶出が多量に生じる前に吸水が終了し、高温で最も有効に働く酵素も、短時間で加水分解を行うことができるので、糖の生成量を効率よく調整することが可能になる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、浸水工程における低温浸水工程および高温浸水工程はともに10分以上60分以下であることにより、限られた時間の中で、より効率よく、炊き上がりご飯の甘味、旨味などを調整することができる。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における炊飯器を示すものである。
図に示すように、本実施の形態における炊飯器は、調理物(米類や水)を収容し本体3内に装備する鍋1と、鍋1を加熱して調理物の調理を行う、電磁加熱コイルなどからなる鍋加熱手段2と、鍋1の開口部を覆う蓋4と、鍋1の温度を測定する温度センサーからなる鍋温度測定手段13と、鍋温度測定手段13による鍋1の温度に基づいて鍋加熱手段2に与える加熱量を制御し浸水工程、炊き上げ工程、蒸らし工程の炊飯工程を順次実行する制御手段12と、鍋1内に供給する熱水を生成する熱水生成手段7と、炊飯コースを選択する炊飯設定手段14とを備えている。
そして、炊飯工程の浸水工程は、低温浸水工程とその後の高温浸水工程を有し、熱水生成手段7により生成した熱水の鍋1内への供給タイミングは、少なくとも蒸らし工程時とし、炊飯設定手段14は、浸水工程における低温浸水工程と高温浸水工程の温度および時間、鍋1内へ供給する熱水の量および温度が予め設定された複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択するようにした。
また、浸水工程における低温浸水工程の温度は40℃以上60℃未満、高温浸水工程の温度は60℃以上70℃未満であり、かつ各浸水工程の時間はともに10分以上60分以下に設定してある。
これは、炊飯器において、米への吸水率は、浸水工程時の温度が高いほど上昇する。しかし、60℃以上では糊化が始まることから、この温度帯での浸水が長くなりすぎると糊化反応により米の表面部の組織が軟化し、米中の成分が溶出しやすくなったり、表面部が糊化することにより、かえって吸水が妨げられることから、炊き上がりのご飯の表面が崩れやすくなったり、硬くなったりするからである。また、浸水工程では、米中に含まれる酵素が、澱粉に作用して、加水分解により、いろいろな糖を生成し、生成した糖は、最終炊き上がりご飯の味のもととなる。また、それぞれの酵素は、最もよく澱粉に作用し、糖を多く生成する温度帯を有しており、40℃以上60℃未満の低温で最もよく働くものや、60℃以上70℃未満の高温で最もよく働くものがあるからである。
そこで、浸水工程においては、まず糊化反応がおこらない温度帯で低温浸水工程を行う。この工程では、吸水が妨げられることなく、米の表面部からの溶出も少ない状態で、吸水させることができ、同時に低温で最も有効に働く酵素が作用し、加水分解が促進される。その後、糊化温度帯付近で高温浸水工程が実行され、予め低温浸水工程で吸水させているので、糊化による溶出が多量に生じる前に吸水が終了し、高温で最も有効に働く酵素も、短時間で加水分解を行うことができるので、糖の生成量を効率よく調整することが可能になる。
また、熱水の鍋1内への供給タイミングは、少なくとも蒸らし工程時としていることにより、ご飯をさらに水と熱で分解し、糊化や糖の生成を促進し、硬さ(弾力)、粘り、甘味、旨味を、調整することができ、さらに炊き上がり状態をより細かく調整できるものである。ここで、熱水は、100℃以上150℃以下の過熱蒸気であり、ご飯に対して、過熱蒸気を投入することで、さらに澱粉の分解や糊化を促進し、ご飯が乾燥したり焦げたりすることなく、味のバリエーションが広げている。
次に、前記蓋4には、金属材料で構成された放熱板5と、鍋1内に対向する加熱板6が収納されており、放熱板5と加熱板6の間の空間を熱水加熱部9としている。放熱板5には加熱コイル5aを設けており、加熱板6には熱水加熱部9で加熱された熱水を鍋1内に供給する孔などからなる熱水投入手段11を設けている。なお、蓋4、放熱板5、6には炊飯時における蒸気排出手段15が装備してある。
また、熱水生成手段7は、鍋1とは別に配置されており、水を貯蔵しておく着脱自在に装着された金属タンク装置である。この熱水生成手段7は、熱水加熱手段8である加熱コイルにて誘導加熱され、内部に収納された水を加熱する。熱水生成手段7にて生成された熱水は、管状の通路を有する熱水案内手段10にて熱水加熱部9へと案内され、熱水投入手段11から熱水を鍋1内に供給されるものである。
炊飯設定手段14は、炊飯器の本体3外郭の一部に設けてあり、炊飯設定手段14の炊飯ボタンなどを操作することにより、予め設定された複数の炊飯コースから一つのコースが実施され、甘味、旨味、硬さ(弾力)・粘りなどが自由かつ任意に選択できるものである。
ここで、精白米3合(450g)を鍋1に収納した場合を例にとって、本実施の形態における炊飯器の炊飯工程を説明する。
(表1)に、各炊飯コースの浸水工程条件及び蒸らし工程条件の一例を示した。
(表1)における実施の形態1の各炊飯コースA〜Cは、炊飯設定手段14で使用者が自由に選択できる。
浸水工程条件として、低温浸水工程の温度及び時間、高温浸水工程の温度及び時間、蒸らし工程条件として、投入する蒸気量及び蒸気温度を示している。
従来例1では、浸水工程が2段階で加熱制御された炊飯器の炊飯コースの各条件を示しており、従来例2では、浸水工程が1段階で加熱制御された炊飯器の炊飯コースの各条件を示している。
(表2)には、(表1)に示したそれぞれの炊飯コースで炊飯したときの、炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りを示している。甘味は、グルコース量、旨味はオリゴ糖の総量、硬さと粘りは、官能評価の結果を示した。
まず、鍋1に精白米と規定量の水を収納し、炊飯設定手段14で(表1)の炊飯コースCを選択し、炊飯ボタンなどを操作することにより、鍋温度測定手段13で測定した鍋1の温度に基づいて、浸水工程が開始される。
まず、低温浸水工程は、40℃で20分維持され、その後、高温浸水工程では、60℃で20分維持された後、炊き上げ、蒸らしの各工程が行われ、蒸らし工程では、蒸気量「中」、蒸気温度「中」が実行され、炊飯が終了する。
(表2)により、炊飯コースCでは、グルコース量は74mg、オリゴ糖総量は24mgと、従来例1や従来例2と比較して多くなった。
(表3)に、酵素に関するデータとして、各酵素の作用と最も有効に働く温度帯を示した。
(表3)により、40℃では、酵素aと酵素bが最も有効に作用し、オリゴ糖やグルコースが生成される。オリコ糖とは、単糖グルコースが、2から10結合した糖の総称で、ご飯に含まれる代表的なものに、マルトースが上げられる。味の特徴として、グルコースと比較すると甘味は少ないものの、旨味やこく味が感じられる。また、60℃では、酵素cが最も有効に作用し、オリゴ糖からグルコースが生成される。
(表1)の炊飯Cコースの浸水工程では、まず40℃で制御される低温浸水工程を20分行っており、40℃は糊化のおこらない温度帯なので、糊化による吸水阻害が生じることなく、また米の表面部からの溶出も少ない状態で吸水されつつ、低温で最もよく働く酵素aと酵素bが活発に作用するため、浸水工程が60℃一定で制御されている従来例2と比較すると、グルコースやオリゴ糖が多く生成されたと考えられる。特に、オリゴ糖は、炊き上がりご飯の旨味(こく)のもととなっている。
その後、引き続き行われる高温浸水工程は、20分実行され、予め低温浸水工程で吸水させているので、糊化による溶出が多量に生じる前に吸水が終了し、十分吸水されているので、酵素cも活発に働き、短時間でさらにグルコースの増量を行うことができた。
また、さらに蒸らし工程で、熱水が投入されるため、澱粉の熱と水による分解が促進され、炊飯Cコースの場合、この熱水がさらに熱水加熱手段8により加熱されているので、さらに澱粉の分解が促進し、40℃と65℃の2段階の浸水工程のみの従来例1より、グルコース量やオリゴ糖総量が増加したと考えられる。
低温浸水工程、高温浸水工程の温度や時間、蒸らし工程で投入される蒸気の量や温度の違いにより、糖の量は変化すると考えられ、それぞれの条件を自由に選択することにより、甘味、旨味のバリエーションが広がる。
例えば、炊飯コースAを選ぶと、炊飯コースCと比較して、グルコース量は半分に、オリゴ糖量は約3割と大きく減少し、炊飯コースBを選ぶと、炊飯コースCと比較して、グルコース量及びオリゴ糖は、やや少なめ程度である。
このように、浸水工程での温度・時間の制御と蒸らし工程での蒸気量・蒸気温度の制御で、グルコース量やオリゴ糖総量が調整でき、甘味はもちろんのこと、旨味も加わったより細かな味の選択が可能になった。
また、蒸らし工程での熱水の効果は、澱粉の糊化促進にも繋がり、実施の形態1の各炊飯コースでは、蒸らし工程で熱水を投入しているので、従来例1、2より硬さ(弾力)や粘りが増加した。
つまり、熱水量や熱水温度の制御で、甘味、旨味に加えて、硬さ(弾力)、粘りも、自由に選択できるようになり、さらにきめ細かな味の選択が可能になった。
例えば、炊飯コースAを選ぶと、炊飯コースCと比較して、硬さ(弾力)、粘りともにやや小さく、炊飯コースBを選ぶと、炊飯コースCと比較して、硬さ、粘りが強くなる。炊飯コースBでは、従来例1や2と比較すると、甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りどれもかなり大きく、特徴のあるご飯を炊き上げることができる。
なお、蒸らし工程で鍋1内に供給する熱水としては、蒸気であることが好ましいが、これに限定されるものでなく、ミストなどであってもよい。
以上から明らかなように、本実施の形態の炊飯器は、炊飯設定手段により、炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りなどを調整した複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択して、きめ細かな炊き分けを実現し、消費者の嗜好に十分に応えるものである。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における炊飯器について説明する。炊飯器の基本構成は、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略し、相違点についてのみ説明する。
本実施の形態における炊飯器は、浸水工程時においても、熱水生成手段7で生成した熱水を、熱水投入手段11により、鍋1内に供給することができるようにしたものである。ここで、浸水工程時に鍋1内に供給する熱水は、40℃以上70℃未満として、浸水工程時の温度で鍋1内を加熱し、温度管理を行うようにしている。
鍋1に精白米と規定量の水を収納し、炊飯設定手段14で炊飯コースの一つを選択し、炊飯ボタンなどを操作することにより、鍋温度測定手段13で測定した鍋1の温度に基づいて、浸水工程が開始される。
本実施の形態の場合、例えば、低温浸水工程が40℃に設定されている炊飯コースを選択すると、熱水生成手段7で40℃の熱水を生成し、熱水投入手段11より上部から鍋1内に供給することができることから、効率よく必要な浸水温度に調整することができる。次に、高温浸水工程では、例えば、65℃に設定された炊飯コースを選択したとすると、同様に熱水生成手段7で65℃の熱水を生成し、鍋1内に供給することにより、効率よく必要な浸水温度に調整することができ、低温浸水工程と高温浸水工程の温度管理を、より正確に行うことが可能になる。その後、さらに蒸らし工程時に熱水が供給され、甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りをきめ細かく正確に調整することができ、高度な消費者の嗜好に応じることができる。
なお、実施の形態1において説明したとおり、鍋1内に供給する熱水としては、蒸気であることが好ましいが、これに限定されるものでなく、ミストなどであってもよい。
以上から明らかなように、本実施の形態の炊飯器は、実施の形態1の構成に加えて、浸水工程においても熱水を鍋内に供給することにより、浸水工程時の温度が、より効率的に調整可能となり、より正確に温度管理ができることから、よりきめ細かな甘味、旨味を調整することができる。
以上のように、本発明にかかる炊飯器は、炊き上がりのご飯の甘味、旨味、硬さ(弾力)、粘りなど、きめ細かな炊き分けを実現し、消費者の嗜好に十分に応えるものであるので、一般家庭用の炊飯器としてはもちろんのこと、業務用の炊飯器にも適用することができる。
本発明の実施の形態1、2における炊飯器の断面図
符号の説明
1 鍋
2 鍋加熱手段
7 熱水生成手段
8 熱水加熱手段
9 熱水加熱部
10 熱水案内手段
11 熱水投入手段
12 制御手段
13 鍋温度測定手段
14 炊飯設定手段

Claims (7)

  1. 調理物を収容する鍋と、鍋の開口部を覆う蓋と、鍋を加熱する鍋加熱手段と、鍋の温度を測定する鍋温度測定手段と、鍋温度測定手段による温度に基づいて鍋加熱手段に与える加熱量を制御し浸水工程、炊き上げ工程、蒸らし工程の炊飯工程を順次実行する制御手段と、鍋内に供給する熱水を生成する熱水生成手段と、炊飯コースを選択する炊飯設定手段とを備え、炊飯工程の浸水工程は、低温浸水工程とその後の高温浸水工程を有し、熱水生成手段により生成した熱水の鍋内への供給タイミングは、少なくとも蒸らし工程時とし、炊飯設定手段は、浸水工程における低温浸水工程と高温浸水工程の温度および時間、鍋内へ供給する熱水の量および温度が予め設定された複数の炊飯コースから一つのコースを任意に選択するようにした炊飯器。
  2. 鍋内に供給する熱水は、蒸気である請求項1に記載の炊飯器。
  3. 熱水は、100℃以上150℃以下の過熱蒸気である請求項2に記載の炊飯器。
  4. 浸水工程時においても、熱水を鍋内に供給する請求項1または2に記載の炊飯器。
  5. 浸水工程時に鍋内に供給する熱水は、40℃以上70℃未満である請求項4に記載の炊飯器。
  6. 浸水工程における低温浸水工程は40℃以上60℃未満、高温浸水工程の温度は60℃以上70℃未満である請求項1〜5のいずれか1項に記載の炊飯器。
  7. 浸水工程における低温浸水工程および高温浸水工程はともに10分以上60分以下である請求項1〜6のいずれか1項に記載の炊飯器。
JP2006290930A 2006-10-26 2006-10-26 炊飯器 Active JP4894456B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006290930A JP4894456B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 炊飯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006290930A JP4894456B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 炊飯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008104683A true JP2008104683A (ja) 2008-05-08
JP4894456B2 JP4894456B2 (ja) 2012-03-14

Family

ID=39438538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006290930A Active JP4894456B2 (ja) 2006-10-26 2006-10-26 炊飯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4894456B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009279279A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 自動炊飯器
JP2010119832A (ja) * 2008-10-23 2010-06-03 Panasonic Corp 炊飯器
JP2015043933A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 タイガー魔法瓶株式会社 炊飯装置、および炊飯方法
JP2017209391A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 日立アプライアンス株式会社 炊飯器

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2662833B2 (ja) * 1991-07-31 1997-10-15 タイガー魔法瓶株式会社 電気炊飯器
JPH10137117A (ja) * 1996-11-13 1998-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2001046224A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP3538971B2 (ja) * 1995-06-16 2004-06-14 松下電器産業株式会社 電気炊飯器
JP2004248894A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2004248900A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2006081642A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2006149713A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2662833B2 (ja) * 1991-07-31 1997-10-15 タイガー魔法瓶株式会社 電気炊飯器
JP3538971B2 (ja) * 1995-06-16 2004-06-14 松下電器産業株式会社 電気炊飯器
JPH10137117A (ja) * 1996-11-13 1998-05-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2001046224A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2004248894A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2004248900A (ja) * 2003-02-20 2004-09-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2006081642A (ja) * 2004-09-15 2006-03-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器
JP2006149713A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009279279A (ja) * 2008-05-23 2009-12-03 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 自動炊飯器
JP2010119832A (ja) * 2008-10-23 2010-06-03 Panasonic Corp 炊飯器
JP2015043933A (ja) * 2013-08-29 2015-03-12 タイガー魔法瓶株式会社 炊飯装置、および炊飯方法
JP2017209391A (ja) * 2016-05-27 2017-11-30 日立アプライアンス株式会社 炊飯器

Also Published As

Publication number Publication date
JP4894456B2 (ja) 2012-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI489963B (zh) Cooking appliances
CN107432657A (zh) 烹饪设备及其烹饪控制方法
JP2002300963A (ja) 炊飯器
KR20060115579A (ko) 증기를 이용한 음식 조리 방법
JP2009101211A (ja) 炊飯器
JP2012176193A (ja) 炊飯器
JP4894456B2 (ja) 炊飯器
JP5262024B2 (ja) 炊飯器
JP2009219674A (ja) 炊飯器
JP2008067899A (ja) 炊飯器
CN110986110A (zh) 用于燃气灶的控制方法、控制装置和燃气灶
JP2007125357A (ja) 炊飯器
JP5125255B2 (ja) 炊飯器
JP2011115251A (ja) 炊飯器
JP2008194354A (ja) 炊飯器
JP2006149593A (ja) 製パン機能付き炊飯器
JP7015985B2 (ja) 炊飯器
JPH11123140A (ja) 加熱調理器
KR100715244B1 (ko) 전기압력밥솥의 취사 전처리 및 취사 제어 방법
JP5298788B2 (ja) 炊飯器
JP2006149713A (ja) 炊飯器
JP2008295623A (ja) 炊飯器
JP2009153771A (ja) 炊飯器
JP5309691B2 (ja) 自動炊飯器
JP2001046224A (ja) 炊飯器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090928

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091014

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111129

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111212

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4894456

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3