JP2008096006A - 風向変更装置 - Google Patents

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和夫 源水
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亮太 河本
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Abstract

【課題】乾燥すべき衣類の量や質、配置などに合わせて送風範囲を変更できるとともに、風向変更する乾燥空気の送風量を落とさずに乾燥時間を短縮できる風向変更装置を提供する。
【解決手段】除湿手段と送風手段3を内蔵した本体に除湿空気を吹出す吹出口を設け、吹出口の近傍に設けた仰角方向に風向を変更する上下風向ルーバー9と、左右方向に風向を変更する左右風向ルーバー4と、上下風向ルーバー9と左右風向ルーバー4を回動する駆動手段6bを有し、その回動角度によって除湿空気の風速も低下するが、駆動手段6bの回動速度を所定の角速度以上に大きくすることにより、風速低下が抑制され、除湿空気の平均風速が増加するので、衣類乾燥時間の大幅短縮ができる風向変更装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、除湿機などの空調装置の吹出口に使用される風向変更装置に関する。
従来、この種の風向変更装置は、除湿機本体の上面部に設けた吹出口に複数枚のベーンからなる風向変更ルーバーを回転自在に支持し、この風向ルーバーの回転角度を調整することにより、送風ファンのからの送風の吹き出し方向を上下に変更して衣類を乾燥するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その風向変更装置について図16、図17を参照しながら説明する。
図に示すように、本体101の吹出口102上部に回転自在の風向変更ルーバー103を設け、裏面には風向拡散板104がハの字形に一体に形成されている。そして、乾燥空気をシロッコファン105により吹出口102から室内に吹き出すときに、風向変更ルーバー103が回転することにより、吹出口102からの送風の吹き出し方向を、上方向から水平方向まで角度を任意に変更できるようになっている。風向変更ルーバー103を所定角度以上回転させたときに、初めて風向拡散板104により送風の一部が風向変更されるものであり、吹出口102から吹き出される送風の幅を広げるように機能する。
また、別のモデルの風向変更装置は、回転可能に設けられた軸に複数枚の風向変更板を同一傾斜方向に取付けたものを回転させることによって、多方向に風向を変更して衣類を乾燥するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
以下、その風向変更装置について図18,図19を参照しながら説明する。
図に示すように、本体109の吹出口110内側に乾燥空気を多方向に吹き出させるための風向板106をモーター108により回転自在に設け、風向板106は回転軸108に対して同一の傾斜を設けている。
そして、乾燥空気をシロッコファン111により吹出口110から室内に吹き出すときに、モーター108により風向板106を回転駆動して、乾燥空気を多方向に吹き出すようにしている。
特許第3807184号公報(第1頁、図6、図7) 特開平7−139759号公報(第1頁、図1、図2)
このような風向変更装置では、送風方向の変更は可能であるが、乾燥すべき衣類の量や質、配置などに合わせて送風範囲を上方向、下方向、拡大または集中といったその時々の最適な送風を送り出すことが難しく、また風向変更装置の動作速度や位置によっては吹出口から風量が減少して乾燥時間が長くなるという課題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、乾燥すべき衣類の量や質、配置などに合わせて送風範囲を変更できるとともに、風向変更する乾燥空気の送風量を落とさずに乾燥時間を短縮できる風向変更装置を提供することを目的としている。
本発明の風向変更装置は上記目的を達成するために、除湿手段と送風手段を内蔵した本体と、前記送風手段からの気流を吹き出す前記本体に設けた吹出口と、この吹出口の近傍に設けた仰角方向に風向を変更する上下風向ルーバーと、この上下風向ルーバーを回転可能に支持する回転軸と、この回転軸を周期的に回動する上下駆動手段を有し、前記上下風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上に大きくしたものである。
また他の手段は、上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒〜16度/秒としたものである。
また他の手段は、上下風向ルーバーの広角動作範囲において、吹出口からの風速が低下する回動範囲における回動速度を大としたものである。
また他の手段は、上下風向ルーバーの下方向回動範囲において、回動速度を大としたものである。
また他の手段は、除湿手段と送風手段を内蔵した本体と、前記送風手段からの気流を吹き出す前記本体に設けた吹出口と、この吹出口の近傍に設けた左右方向に風向を拡大、平行または集中させる左右風向ルーバーと、この左右風向ルーバーを回動可能に支持する水平方向の回転軸と、この回転軸を周期的に回動する左右駆動手段を有し、前記左右風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上に大きくしたものである。
また他の手段は、左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒〜16度/秒としたものである。
また他の手段は、除湿手段と送風手段を内蔵した本体と、前記送風手段からの気流を吹き出す前記本体に設けた吹出口と、この吹出口の下流側に設けた仰角方向に風向を変更する上下風向ルーバーと、この吹出口の上流側に設けた左右方向に風向を拡大または集中する左右風向ルーバーと、この左右風向ルーバーを回動可能に支持する水平方向の回転軸と、この回転軸を周期的に回動する左右駆動手段を有し、前記上下風向ルーバーと左右風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上に大きくしたものである。
また他の手段は、左右風向ルーバーが風向の拡大と平行との間を周期的に動作するように、左右駆動手段を制御したものである。
また他の手段は、左右方向に風向を拡大、平行または集中に設定可能とした左右風向ルーバーを設け、この左右風向ルーバーの風向を集中に設定し、上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上としたものである。
これらの手段により、乾燥すべき衣類の量や質、配置などに合わせて送風範囲を変更することができ、また、乾燥空気の送風量を出来る限り落とさずに風向を変更できる風向変更装置が得られる。
本発明によれば、本体の吹出口に近接して設けた上下風向ルーバーを広角で連続往復して動作させるときに、上下風向ルーバーの回動速度を大きくすることにより、風速の低下を抑制して平均風速を大きくすることができ、吹出口からの総風量を増やすことで、衣類などの乾燥時間を短縮できる風向変更装置を提供できる。
また、上下風向ルーバーまたは左右風向ルーバーの回動速度を大きくするとともに、上限を定めて適正範囲に設定することで、上下風向ルーバーまたは左右風向ルーバーの風向変更機能を損なうことなく、総風量を増やすことができる。
また、風速の低下しやすい回動範囲において、上下風向ルーバーの回動速度を大きくすることにより、総風量を増やすことができる。
また、送風方向を上向きとした送風手段を有し、上下風向ルーバーの水平方向を含む回動範囲において、上下風向ルーバーの回動速度を大きくすることにより、総風量を増やすことができる。
また、本体の吹出口に近接して設けた左右風向ルーバーを連続的に往復して動作させるときに、左右風向ルーバーの回動速度を大きくすることにより、吹出口からの総風量を増やして、衣類などの乾燥時間を短縮できる風向変更装置を提供できる。
また、左右風向ルーバーと上下風向ルーバーの回動速度をともに大きくすることにより、送風範囲および仰角方向の変化を組み合わせて、最適な範囲に乾燥空気を吹き出すとともに、2つの風向ルーバーの回動速度を大きくすることにより、吹出口からの平均風速を相乗的に大きくして、総風量を増やすことができる。
また、左右風向ルーバーの「集中」の回動方向を省いた「拡大」と「平行」との間を周期的に動作させることで、吹出風速の大幅な低下なく平均風速を大きくできるとともに、乾燥させる衣類の量が多い場合に、風速を下げずに広範囲に衣類に風をあてることができる。
また、左右風向ルーバーが風向の集中と平行との間を周期的に動作させることで、乾燥させる衣類の量が少ない場合は、無駄なく衣類に速い風速を供給することができる。
また、乾燥させる衣類の量が極端に少ない場合には、左右風向ルーバーの送風範囲を「集中」に設定し、上下風向ルーバーの回動速度を大きくして乾燥風を衣類に供給することにより、乾燥効率を向上することができる。
本発明の請求項1記載の発明は、除湿手段と送風手段を内蔵した本体と、前記送風手段からの気流を吹出す前記本体に設けた吹出口と、この吹出口の近傍に設けた仰角方向に風向を変更する上下風向ルーバーと、この上下風向ルーバーを回転可能に支持する回転軸と、この回転軸を周期的に回動する上下駆動手段を有し、前記上下風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上に大きくしたものであり、上下風向ルーバーを広角で連続往復して動作させるときに、上下風向ルーバーの回動角度が水平方向に大きく回動する間は、送風手段の吹き出し風向が大きく変更されるので、乾燥空気の風速が低下することになるが、この大きく回動している時間を短くすることにより、風速の低下を抑制して最低風速を高めることができ、平均風速を大きくできるという作用を有する。
また、上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒〜16度/秒としたものであり、上下風向ルーバーを広角で連続往復して動作させるときに、角速度を16度/秒以上としたときの回動速度が速くなりすぎて本来の風向変更機能が十分に発揮できない現象を回避するとともに、適正な回動速度で平均風速を大きくして運転できるという作用を有する。
また、上下風向ルーバーの広角動作範囲において、吹出口からの風速が低下する回動範囲における回動速度を大としたものであり、吹出口の風速が低下する回動範囲があらかじめ分かっている場合には、この回動範囲にあるときは回動速度を上げることで、吹出口の風速低下が生じ難くすることにより、平均風速を大きくできるという作用を有する。
また、送風方向を上向きとした送風手段を有し、上下風向ルーバーの水平方向を含む回動範囲において、回動速度を大としたものであり、上下風向ルーバーの水平方向への回動範囲にあるときは、風向が略90度に大きく変更されるので、吹出口の風速が低下する回動範囲にあり、回動速度を上げることで、乾燥空気の風速の低下を抑制することにより、平均風速を大きくできるという作用を有する。
また、除湿手段と送風手段を内蔵した本体と、前記送風手段からの気流を吹き出す前記本体に設けた吹出口と、この吹出口の近傍に設けた左右方向に風向を拡大、平行または集中させる左右風向ルーバーと、この左右風向ルーバーを回動可能に支持する水平方向の回転軸と、この回転軸を周期的に回動する左右駆動手段を有し、前記左右風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上としたものであり、左右風向ルーバーを連続して往復動作する場合に、左右風向ルーバーの回動方向が「集中」のときに、吹出口の中心位置以外では、吹出風速が大きく低下するが、左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上とすることにより、吹出風速の低下を抑制することができ、平均風速を大きくできるという作用を有する。
また、左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒〜16度/秒としたものであり、左右風向ルーバーを連続回転にて往復動作させると、角速度を16度/秒以上としたときの回動速度が速くなりすぎて本来の風向変更機能が十分に発揮できない現象を回避するとともに、適正な回動速度で平均風速を大きくして運転できるという作用を有する。
また、本体に設けた吹出口と、この吹出口の下流側に設けた仰角方向に風向を変更する上下風向ルーバーと、この吹出口の上流側に設けた左右方向に風向を拡大または集中する左右風向ルーバーと、この左右風向ルーバーを回動可能に支持する水平方向の回転軸と、この回転軸を周期的に回動する左右駆動手段を有し、前記左右風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、左右風向ルーバーと上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上と大きくしたものであり、送風範囲および仰角方向の変化を組み合わせて、最適な範囲に乾燥空気を吹き出すとともに、2つの風向ルーバーの回動速度を大きくすることにより、吹出口からの平均風速を相乗的に大きくできるという作用を有する。
また、左右風向ルーバーが風向の拡大と平行との間を周期的に動作するように、左右駆動手段を制御したものであり、左右風向ルーバーの回動方向が「集中」のときに、吹出口の中心位置以外では、吹出風速が大きく低下するが、回動方向の「集中」を省いて「拡大」と「平行」との間を周期的に動作させることで、吹出風速の大幅な低下を無くして、平均風速を大きくできるとともに、乾燥させる衣類の量が多い場合に、風速を下げずに広範囲に衣類に風をあてることができるという作用を有する。
また、左右風向ルーバーが風向の集中と平行との間を周期的に動作するように、左右駆動手段を制御したものであり、乾燥させる衣類の量が少ない場合は、左右風向ルーバーの回動方向が「拡大」のときに、衣類のない外方向に乾燥空気が供給されることになるが、回動方向の「拡大」を省いて「集中」と「平行」との間を周期的に動作させることで、無駄なく衣類に乾燥風を供給することができるという作用を有する。
また、左右方向に風向を拡大、平行または集中に設定可能とした左右風向ルーバーを設け、この左右風向ルーバーの風向を集中に設定し、上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上としたものであり、乾燥させる衣類の量が極端に少ない場合や、ジーンズ1本などの厚手の衣類を短時間で乾燥させたい場合には、左右風向ルーバーの送風範囲を「集中」に設定し、上下風向ルーバーの回動速度を大きくして乾燥風を衣類に供給することにより、平均風速を高めることができ、乾燥効率を向上できるという作用を有する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図15に示すように、本体1は冷凍サイクルまたは除湿素子からなる除湿手段10と、除湿手段10で除湿された乾燥空気を吸引して上方に吹き出す送風手段3を有し、本体1の表面に設けた操作部11の入力操作により、制御部12を介して運転制御される。
本体1の上部に乾燥空気を吹き出す吹出口2が開口されており、吹出口2の下流側には上下方向に風向を変更させる横長形状の上下風向ルーバー9が、吹出口2を横断するように配置されている。上下風向ルーバー9は駆動手段となる小型モーター6bにより回転可能に設けられ、小型モーター6bは制御部12により駆動制御される。
上下風向ルーバー9は小型モーター6bに連結される回転軸4aを備え、この回転軸4aの回動角度を変えることにより送風方向を上方からやや下方に向けた範囲内で変更できるようになっている。上下風向ルーバー9は中央付近を円弧状に太くした細長形状の2枚の翼板と、この翼板間に間隔を形成するために挿入される複数の縦リブからなり、一体に固定されている。
また、左右風向ルーバー4は、吹出口2の上流側を横断するように、送風手段3の吐出側に近接して配置され、気流を左右方向に拡大、平行または集中させるものである。左右風向ルーバー4は駆動手段となる小型モーター6aにより回転可能に設けられ、小型モーター6aは制御部12により駆動制御される。左右風向ルーバー4は小型モーター6aに連結される回転軸7と、回転軸7に中心を貫通されて傾斜して固定される複数枚の風向変更板5にて構成され、風向変更板5は回転軸7の途中で傾斜の向きが変わるように配置され、回転軸7の回動角度を変えることにより通過する風向が変わり、吹出口2の中央を中心として送風範囲が拡大、平行、集中などに変更できるようになっている。風向変更板5はそれぞれ長円の平板形状をなし、回転軸7の端に近いものほど、垂直面に対して傾斜角度を大とするとともに、長円形状の長径寸法も大としている。
また、操作部11の操作により小型モーター6a、6bがそれぞれ駆動制御されて、上下風向ルーバー9および左右風向ルーバー4は予め設定された停止位置に向けて所定角度だけ回動し、この停止位置で風向変更するものである。このとき小型モーター6a、6bが回動するときの通電1パルス当りの回動角度を基準にして、定められた整数倍のパルスを連続して通電することにより、正確な停止位置まで回動できるようになっている。
また、連続的に回動させるときには、操作部11の操作に応じて、まず小型モーター6a、6bの回動範囲となる2箇所の停止位置が設定され、その間を往復して回動することで、周期的に風向変更できるものである。
なお、上下風向ルーバー9と左右風向ルーバー4の間に保護金網として吹出格子8を設けている。
上記構成において,運転開始するときは操作部11を操作して制御部12に入力信号を送り、制御部12により除湿手段10と送風手段3が駆動される。送風手段3の起動で、本体1の背面より吸込まれた室内空気は除湿手段10で除湿され、乾燥空気となって左右風向ルーバー4と吹出格子8を通過した乾燥空気は上下風向ルーバー9により俯仰方向の風向変更がなされ、乾燥すべき衣類に向けて放出される。
また、図8に示すように上下風向ルーバー9は、操作部11にて往復範囲(スイング範囲)として、広角モード、上方向モード、下方向モードのいずれかを選択できるようにしている。操作部11の操作により広角モードを選択した場合は、小型モーター6bが駆動制御され、垂直面を基準として上方から動作角度110度の幅でスイングし、操作部11の操作により上方向モードを選択した場合は、垂直面の上方から動作角度40度の幅でスイングし、操作部11の操作により下方向モードを選択した場合は、垂直面を基準とした下方向へ70度から110度の範囲を、動作角度40度の幅でスイングする。
また、上下風向ルーバー9を、所定角度範囲だけ連続して往復回動させているが、上下風向ルーバー9を広角で周期的に風向変更させると、上下風向ルーバー9の回動角度が水平方向においては、送風方向が略90度方向変換されるため、風速が大幅に低下する。このとき上下風向ルーバー9の回動速度を角速度8度/秒以上に設定した場合は、乾燥空気の下がろうとする風速が低下しきれない間に上下風向ルーバー9が上方に回動するため、最低風速が上昇することになり、相対的に平均風速も上昇して総風量は増加することになる。
ここで、試験結果を見ると、図11および図12に示すように、本体1の吹出口2前面に設置した風速センサーの風速変化を比較することにより、平均風速の増加が確認できるものである。本実施の形態では比較試験物の平均風速が8.21m/s(角速度=約2度/秒)の結果が得られ、発明試験物の平均風速が8.98m/s(角速度=約9度/秒)の結果が得られ、発明試験物の平均風速は比較試験物と比較して9.4%増加するものである。
また、実際に衣類の乾燥試験を行った結果を次に示すと、室内環境として室温20度、湿度70%の約6畳の環境試験室にて行ない、図13に示すように、乾燥すべき衣類(約2.4kg)を幅広く干した場合では、送風範囲を連続回転に設定し、スイング範囲を衣類に一番風があたるように広角モードに設定すると、比較試験物の回動速度(角速度=約2度/秒)での衣類乾燥時間は190分、発明試験物の回動速度(角速度=約9度/秒)での衣類乾燥時間は176分となり、乾燥時間を約8%短縮する効果が得られた。
つぎに、左右風向ルーバー4については、操作部11の操作により小型モーター6aにより駆動制御され、所定角度だけ回動させている。送風範囲を「拡大」、「平行」および「集中」のいずれかに設定した場合は、図5〜図7に示すように、回転軸7を回転させて設定された位置に停止する。
また、左右風向ルーバー4を、所定角度範囲だけ連続して往復回動させているが、左右風向ルーバー4の回動角度が集中のときに、吹出口2に中央付近を除いた領域では風速が極端に低下するため、送風量が大幅に低下する。このとき回動速度を角速度8度/秒以上に設定することにより、左右風向ルーバー4の送風範囲が集中のときに、乾燥空気の風速が下がろうとする風速が低下しきれない間に左右風向ルーバー4が回動するため、最低風速が上昇することになり、相対的に平均風速も上昇して総風量は増加することになる。
ここで試験結果を見ると、図9および図10に示すように、左右風向ルーバー4の測定結果では、本体1の吹出口2前面に設置した風速センサーの風速変化を比較することにより、平均風速の増加が確認できるものである。本実施の形態では比較試験物(角速度=約2度/秒)の平均風速が2.31m/sとなり、発明試験物(角速度=約9度/秒)の平均風速が2.44m/sの結果と比較すると、発明試験物の平均風速は比較試験物より5.6%増加するものである。
また、実際に衣類の乾燥試験を行った結果を次に示すと、送風範囲の往復範囲を拡大と平行を繰り返し動作する設定では、左右風向ルーバー4の発明試験物(角速度=約9度/秒)での衣類乾燥時間は170分となり、乾燥時間を約12%短縮する効果が得られる。
さらに、図14に示すように、乾燥させる衣類の量が極端に少ない場合や、ジーンズ1本などの厚手の衣類を短時間で乾燥させたい場合には、左右風向ルーバー4の送風範囲を集中位置に設定し、上下風向ルーバー9のスイング範囲を衣類に一番風があたる上方向モードに設定する。この風向設定で、衣類乾燥を実施した試験結果をみると、ジーンズ1本(約420g)の乾燥時間は68分となり、送風範囲の連続往復を風向集中と平行を繰り返し動作するようにした場合では、発明試験物(角速度=約9度/秒)での衣類乾燥時間は65分となり、乾燥時間を約4%短縮する効果が得られた。
このとき、もう少し衣類が増えて左右の送風幅を広げたいときは、左右風向ルーバー4の往復範囲を集中と平行に設定して、往復の回動速度を角速度大なる高速回動を行うことにより、衣類に対しては平均風速を上げた乾燥風を送出できるとともに、乾燥風を無駄なく衣類に供給することができる。
さらに、乾燥させる衣類の量が多い場合や、部屋全体を短時間で乾燥させたい場合には、左右風向ルーバー4の往復回動範囲を全範囲に設定し、上下風向ルーバー9のスイング範囲を全ての衣類に風があたるように広角モードに設定する。この風向設定で、約4kgの衣類を図15に示すように上下に幅広く吊り下げた場合の試験では、比較試験物(角速度=約2度/秒)での衣類乾燥時間は272分、発明試験物(角速度=約9度/秒)での衣類乾燥時間は249分となり、乾燥時間を約9%短縮する効果が得られた。
従って、乾燥すべき衣類の量、質および吊り下げ位置や範囲などに対応して、左右方向の送風範囲と上下方向のスイング範囲を組み合わせ、さらに固定または連続を組み合わせることで最適な送風範囲とスイング範囲の設定を行ない乾燥空気を吹き出すことにより、衣類の乾燥効率を大幅に向上させて、衣類の乾燥時間の短縮ができるとともに、衣類乾燥を省エネルギーで行うことができる。
なお、本実施の形態では、上下風向ルーバー9と左右風向ルーバー4の回動速度を角速度8度以上としたが、回動速度の上限を角速度16度としてもよく、これにより回動速度を適正に保ち、風向変更機能を損なうことのない高性能で安定した風向変更装置とすることができる。
本発明は乾燥空気の上下方向の風向変更、左右方向の風向幅変更を行うときに、送風量を増加して衣類乾燥や衣類乾燥時間の低減ができるものであり、乾燥空気以外に加湿空気や冷温風の風向変更装置に応用可能であり、送風速度を変えて吹き出す加湿器、エアコンなどの空調機器の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1の外観斜視図 同、本体と風向変更装置の右前面側の透視図 同、ブロック回路図 同、本体と風向変更装置の左前面側の透視図 同、左右風向ルーバーの拡大吹き出し時の正面透視図 同、左右風向ルーバーの集中吹き出し時の正面透視図 同、左右風向ルーバーの平行吹き出し時の正面透視図 同、上下風向ルーバーの動作角を示す説明図 同、左右風向ルーバーと風速センサーの関係を示す説明図 同、左右風向ルーバーの風速特性図 同、上下風向ルーバーと風速センサーの関係を示す説明図 同、上下風向ルーバーの風速特性図 同、衣類を幅広く干した場合の衣類乾燥の説明図 同、厚手の衣類を干した場合の衣類乾燥の説明図 同、上下に幅広く吊り下げた場合の衣類乾燥の説明図 従来例1の除湿機の風向変更装置の概略縦断面図 同、風向変更装置の概略横断面図 従来例2の除湿機の風向変更装置の概略断面図 同、風向変更装置の外観斜視図
符号の説明
1 本体
2 吹出口
3 送風手段
4 左右風向ルーバー
4a 回転軸
6a 小型モーター
6b 小型モーター
7 回転軸
9 上下風向ルーバー
10 除湿手段

Claims (10)

  1. 除湿手段と送風手段を内蔵した本体と、前記送風手段からの気流を吹出す前記本体に設けた吹出口と、この吹出口の近傍に設けた仰角方向に風向を変更する上下風向ルーバーと、この上下風向ルーバーを回転可能に支持する回転軸と、この回転軸を周期的に回動する上下駆動手段を有し、前記上下風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上に大きくした風向変更装置。
  2. 上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒〜16度/秒とした請求項1記載の風向変更装置。
  3. 上下風向ルーバーの広角動作範囲において、吹出口からの風速が低下する回動範囲における回動速度を大としてなる請求項1記載の風向変更装置。
  4. 送風方向を上向きとした送風手段を有し、上下風向ルーバーの水平方向を含む回動範囲において、回動速度を大としてなる請求項1または3記載の風向変更装置。
  5. 除湿手段と送風手段を内蔵した本体と、前記送風手段からの気流を吹き出す前記本体に設けた吹出口と、この吹出口の近傍に設けた左右方向に風向を拡大、平行または集中させる左右風向ルーバーと、この左右風向ルーバーを回動可能に支持する水平方向の回転軸と、この回転軸を周期的に回動する左右駆動手段を有し、前記左右風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上に大きくした風向変更装置。
  6. 左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒〜16度/秒とした請求項5記載の風向変更装置。
  7. 除湿手段と送風手段を内蔵した本体と、前記送風手段からの気流を吹き出す前記本体に設けた吹出口と、この吹出口の下流側に設けた仰角方向に風向を変更する上下風向ルーバーと、この吹出口の上流側に設けた左右方向に風向を拡大、平行または集中する左右風向ルーバーと、この左右風向ルーバーを回動可能に支持する水平方向の回転軸と、この回転軸を周期的に回動する左右駆動手段を有し、前記左右風向ルーバーと上下風向ルーバーの回動によって、前記吹出口からの風向および風速を変化させるとともに、前記左右風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上に大きくした請求項1記載の風向変更装置。
  8. 左右風向ルーバーが風向の拡大と平行との間を周期的に動作するように、左右駆動手段を制御してなる請求項5〜7記載の風向変更装置。
  9. 左右風向ルーバーが風向の集中と平行との間を周期的に動作するように、左右駆動手段を制御してなる請求項5〜7記載の風向変更装置。
  10. 左右方向に風向を拡大、平行または集中に設定可能とした左右風向ルーバーを設け、この左右風向ルーバーの風向を集中に設定し、上下風向ルーバーの回動速度を角速度8度/秒以上とした請求項1記載の風向変更装置。
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