JP2008092366A - 音響装置、出力抑制方法及びプログラム - Google Patents

音響装置、出力抑制方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】小型化し得る入力切換装置を提案する。
【解決手段】本発明は、音声信号ラインLNに結線され、該音声信号ラインLNを介してマイクロホンMC2に対して基準電圧を供給する電圧供給ラインLNの電圧変化により、多極プラグの抜差を検出する検出手段53と、該検出手段53により多極プラグの脱抜が検出された場合には、音声信号ラインLNにおける信号増幅手段54Dからの出力を抑制し、これに対して多極プラグの差込が検出された場合には、当該抑制を解除する抑制手段SWとを設けるようにした。
【選択図】図15

Description

本発明は音響装置、出力抑制方法及びプログラムに関し、例えば音楽再生装置に適用して好適なものである。
従来、音楽再生装置に対して装脱着自在のヘッドホン(又はイヤホン)には、一般に、ピン形状のプラグが採用されることが多く、該プラグが採用された場合、プラグ端子は、プラグの抜差方向に対して平行に配置される。この場合、プラグ端子に対応するコネクタ端子も、プラグの抜差方向に対して平行に配置されることになる。
一方、音楽再生装置には、ノイズキャンセリング機能が搭載されている場合、音楽再生装置に対して装脱着自在のヘッドホン(又はイヤホン)には、当該ヘッドホン周辺の音をノイズ音として集音するマイクロホンが搭載されることになる。
ここで、このマイク付ヘッドホンのプラグに配置される各プラグ端子のうち、マイク入力端子とスピーカ出力端子とが、プラグの抜差方向に対して平行に配された場合、該プラグを対応するコネクタから抜差するとき、プラグ側のスピーカ出力端子と、コネクタ側のマイク入力端子とが接触することにより、スピーカからの出力の一部がマイクに帰還されることになり、この結果、発振(いわゆるハウリング)が生じるといった問題が起こる。
この問題を解決策の1つとして、ケーブル内の信号線に結線されたスイッチ設けるとともに、該スイッチを開閉動作させる棒状のスイッチレバーを、プラグの抜差方向と平行に設け、プラグの差込時にはスイッチレバーの先端部がジャックの端面に当接し、プラグのジャックへの挿入状態が完全になるにしたがって、スイッチ用レバーが端面に押されることにより生じる力でスイッチを開放するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
実開平5−31161号公報
ところがかかる構成のプラグは、スイッチ用レバー自体のスペースと、該スイッチ用レバーの可動スペースとを含む設置スペースを要するため大型化し、ひいては音楽再生装置全体としても大型化するという問題があった。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡素な構成により発振を防止し得る音響装置、出力抑制方法及びプログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明は、音響装置であって、複数のプラグ端子の全部又は一部が平行に配された多極プラグに対応するコネクタを設けるとともに、各プラグ端子にそれぞれ対応するコネクタ端子のうち、マイク入力端子と、マイク入力端子から供給される音声信号に対する逆位相の音声信号をノイズキャンセリング信号として出力されるスピーカ端子とを結ぶ信号経路上に、ノイズキャンセリング信号及び再生音声信号の合成結果を増幅する信号増幅手段を設ける。また、音声信号ラインに結線され、該音声信号ラインを介してマイクロホンに対して基準電圧を供給する電圧供給ラインの電圧変化により、多極プラグの抜差を検出する検出手段と、該検出手段により多極プラグの脱抜が検出された場合には、信号経路における信号増幅手段からの出力を抑制し、これに対して多極プラグの差込が検出された場合には、当該抑制を解除する抑制手段とを設けるようにした。
また本発明は、複数のプラグ端子の全部又は一部が平行に配された多極プラグに対応するコネクタに対する、該多極プラグの抜差に応じて音声信号の出力を抑制する出力抑制方法であって、各プラグ端子にそれぞれ対応するコネクタ端子のうち、マイク入力端子と、マイク入力端子から供給される音声信号に対する逆位相の音声信号をノイズキャンセリング信号として出力されるスピーカ端子とを結ぶ音声信号ラインに結線され、該音声信号ラインを介してマイクロホンに対して基準電圧を供給する電圧供給ラインの電圧変化により、多極プラグの抜差を検出し、多極プラグの脱抜が検出された場合には、音声信号ライン上に設けられた信号増幅手段からの出力を抑制し、多極プラグの差込が検出された場合には、当該抑制を解除するようにした。
さらに本発明は、複数のプラグ端子の全部又は一部が平行に配された多極プラグに対応するコネクタに対する、該多極プラグの抜差に応じて音声信号の出力を抑制するプログラムであって、各プラグ端子にそれぞれ対応するコネクタ端子のうち、マイク入力端子と、マイク入力端子から供給される音声信号に対する逆位相の音声信号をノイズキャンセリング信号として出力されるスピーカ端子とを結ぶ音声信号ラインに結線され、該音声信号ラインを介してマイクロホンに対して基準電圧を供給する電圧供給ラインの電圧変化により、多極プラグの抜差を検出すること、抑制手段に対して、多極プラグの脱抜が検出された場合には、音声信号ライン上に設けられた信号増幅手段からの出力を抑制し、多極プラグの差込が検出された場合には、当該抑制を解除することを実行させるようにした。
本発明では、コネクタからプラグが脱抜される場合、音声信号ライン上に設けられた信号増幅手段からの出力が抑制されることにより、当該脱抜時に、コネクタにおけるマイク入力端子と、プラグ側のスピーカ出力端子とが接触した場合であっても、音声信号ラインからの出力の一部が再度帰還するといったことが回避され、この結果、発振(いわゆるハウリング)が防止される。
また本発明では、マイク入力端子に供給される電圧変化によりプラグの抜差を検出することにより、従来のように、スイッチ用レバーを設けることなく、音声信号ライン上に設けられた信号増幅手段からの出力を抑制することができる。
このように本発明は、抜差に応じて可動してスイッチを開閉するものを多極プラグに別途設けることなく、当該プラグの抜差を検出してハウリングを防止するようにしたため、簡素な構成により発振を防止し得る音響装置、出力抑制方法及びプログラムを実現できる。
以下図面について本発明を詳述する。
(1)携帯音楽プレーヤの外観構成
図1において、本実施の形態による携帯型の音楽再生装置(以下、これを携帯音楽プレーヤと呼ぶ)の外観構成を示す。この携帯音楽プレーヤ1は、丸みを帯びた略直方体形状として形成され、片手で把持できる程度の大きさとなっている。
この携帯音楽プレーヤ1の筺体表面には、各種操作ボタンや表示部DPなどが設けられている。また、この携帯音楽プレーヤ1の所定位置にはジャックJAKが設けられており、該ジャックJAKには、マイクロホンを搭載したイヤホン(以下、これをマイク付イヤホンと呼ぶ)EP1、EP2から引き回される接続コードCDの先端に設けられたプラグPLGが接続される。
(2)プラグ及びジャックの構成
このプラグPLG及びジャックJAKは、標準ミニプラグ規格に対応させて形成されている。このプラグPLGとジャックJAKの構成を以下説明する。
(2−1)プラグの構成
このプラグPLGは、図2乃至図6に示すように、第1の導体11、第1の絶縁体12、第2の導体13、第2の絶縁体14、第3の導体15、第3の絶縁体16、第4の導体17、第4の絶縁体18及び第5の導体19によって構成されている。
第1の導体11、第2の導体13、第3の導体15、第4の導体17及び第5の導体19は、何れも導電性の高い金属材料によって形成され、第1の絶縁体12、第2の絶縁体14、第3の絶縁体16及び第4の絶縁体18は何れも樹脂材料等の導電性を有しない材料によって形成されている。
この実施の形態の場合、第1の導体11は左スピーカの端子として割り当てられ、第2の導体13は右スピーカの端子として割り当てられる。また、第3の導体15はグランドの端子として割り当てられる。さらに、第4の導体17は左マイクの端子として割り当てられ、第5の導体18は右マイクの端子として割り当てられる。
第1の導体11は略丸軸状に形成され、大径の電極部11aと小径の嵌合部11bとを有している。第1の導体11には、電極部11aと嵌合部11bの間に外方へ張り出されたフランジ部11cが設けられ、嵌合部11bのフランジ部11cと反対側の端部にコード接続部11dが設けられている。
電極部11aの外周面は嵌合部11bに近付くに従って中心側へ変位するように傾斜された傾斜面11eとして形成されている。嵌合部11bは軸方向における長さが電極部11aより長くされている。コード接続部11dは、その径が電極部11aの径より小さく嵌合部11bの径より大きくされている。
第1の絶縁体12は略円筒状に形成され、軸方向における一端部が他の部分より外径の大きな大径部12aとして設けられ、該大径部12a以外の部分が小径部12bとして設けられている。大径部12aは小径部12bより肉厚に形成されている。小径部12bの大径部12aと反対側の端部は外方へ僅かに張り出された張出部12cとされ、大径部12aと張出部12cの間における外面側に浅い嵌合凹部12dが形成されている。
第1の絶縁体12は第1の導体11の嵌合部11bに外嵌されている。第1の絶縁体12は第1の導体11に外嵌された状態において、大径部12aの外周面がフランジ部11cの外周面と放射方向において一致されている。第1の導体11は電極部11a、フランジ部11c及びコード接続部11dが露出されている。
第2の導体13は略円筒状に形成され、大径の電極部13aと小径の嵌合部13bとを有している。第1の導体13には、電極部13aと嵌合部13bとを連結する略円環状に形成された連結部13cが設けられ、嵌合部13bの連結部13cと反対側の端部はコード接続部13dとして設けられている。
第2の導体13は第1の絶縁体12に外嵌されている。第2の導体13は第1の絶縁体12に外嵌された状態において、電極部13aが大径部12aの一端部を除く部分に結合され、嵌合部13b及び連結部13cが嵌合凹部12dに結合され、嵌合部13bの外周面が張出部12cの外周面と放射方向において一致されている。従って、第2の絶縁体12は大径部12aの一部と張出部12cとが露出されている。
第2の絶縁体14は略円筒状に形成され、軸方向における一端部が他の部分より外径の大きな大径部14aとして設けられ、該大径部14a以外の部分が小径部14bとして設けられている。大径部14aは小径部14bより肉厚に形成されている。小径部14bの大径部14aと反対側の端部は外方へ僅かに張り出された張出部14cとされ、大径部14aと張出部14cの間における外面側に浅い嵌合凹部14dが形成されている。
第2の絶縁体14は第2の導体13の嵌合部13bに外嵌されている。第2の絶縁体14は第2の導体13に外嵌された状態において、大径部14aの外周面が電極部13aの外周面と放射方向において一致されている。第2の導体13は電極部13aとコード接続部13dが露出されている。
第3の導体15は略円筒状に形成され、大径の電極部15aと小径の嵌合部15bとを有している。第1の導体15には、電極部15aと嵌合部15bとを連結する略円環状に形成された連結部15cが設けられ、嵌合部15bの連結部15cと反対側の端部はコード接続部15dとして設けられている。
第3の導体15は第2の絶縁体14に外嵌されている。第3の導体15は第2の絶縁体14に外嵌された状態において、嵌合凹部14dに結合され、電極部15aの外周面が大径部14aの外周面と放射方向において一致され、嵌合部15bの外周面が張出部14cの外周面と放射方向において一致されている。従って、第2の絶縁体14は大径部14aと張出部14cとが露出されている。
第3の絶縁体16は略円筒状に形成され、軸方向における一端部が外径の大きな大径部16aとして設けられ、軸方向において大径部16aに連続する部分が小径部16bとして設けられ、軸方向における他端部が小径部16bより外径の大きな張出部16cとして設けられている。大径部16aと張出部16cは小径部16bより肉厚に形成されている。第3の絶縁体16には大径部16aと張出部16cの間における外面側に浅い嵌合凹部16dが形成されている。
第3の絶縁体16は第3の導体15の嵌合部15bに外嵌されている。第3の絶縁体16は第3の導体15に外嵌された状態において、大径部16aと張出部16cの外周面が電極部15aの外周面と放射方向において一致されている。第3の導体15は電極部15aとコード接続部15dが露出されている。
第4の導体17は略円筒状に形成され、電極部17aと該電極部17aの軸方向における中央部の外周面に外方へ突出して設けられた円環状の突部17bとから成る。電極部17aの一部はコード接続部17cとして設けられている。
第4の導体17は第3の絶縁体16の嵌合凹部16dに外嵌されている。第4の導体17は第3の絶縁体16に外嵌された状態において、電極部17aの外周面が大径部16aの外周面と張出部16cの外周面とに放射方向において一致されている。従って、第3の絶縁体16は大径部16aと張出部16cとが露出されている。
第4の絶縁体18は導体取付部20と延設部21とが一体に形成されて成る(図4及び図6参照)。
導体取付部20は一方向に長く形成され、図7に示すように、本体部20aと該本体部20aの長手方向における一端部から短手方向へ互いに反対側へ突出された突出部20b、20bとから成る。本体部20aには、長手方向に延びる導体取付溝20cが形成され、該導体取付溝20cが形成された面と反対側の面に短手方向へ延びる嵌合溝20dが形成されている。延設部21は導体取付部20の長手方向における一端面から突出部20b、20bの突出方向と直交する方向へ突出されている。
第4の絶縁体18は、導体取付部20が第3の絶縁体14の大径部14aから張出部14cまでに亘る部分の外周面の一部に取り付けられ、延設部21が第3の導体15のコード接続部15dから第1の絶縁体12の張出部12cまでに亘る部分の外周面の一部に取り付けられている。このように第4の絶縁体18が取り付けられた状態においては、嵌合溝20dに第4の導体17の突部17bが嵌合され、導体取付部20が延設部21より外周側に位置されている。
第5の導体19は一方向に長い板状に形成され、長手方向における中間部に互いに反対方向へ突出された規制突片19a、19aを有している。第5の導体19は、規制突片19a、19aを基準として一方の側が挿入部19bとされ、他方の側がコード接続部19cとされている。挿入部19bにおけるコード接続部19cと反対側の端部には厚み方向へ突出された接続用突部19dが設けられている。
第5の導体19は挿入部19bが導体取付溝20cに挿入されて第4の絶縁体18に取り付けられる(図3参照)。第5の導体19は第4の絶縁体18に取り付けられた状態において、規制突片19a、19aが本体部20aの一端面に接し、コード接続部19cが延設部21より外周側に離隔して位置されている(図4参照)。
以上のようにして構成されたプラグ5では、図5及び図6に示すように、第1の導体11のコード接続部11d、第2の導体13のコード接続部13d、第3の導体15のコード接続部15d、第4の導体17のコード接続部17c及び第5の導体19のコード接続部19cに、対応する接続コードCDa、CDb、CDc、CDd、CDeの一端が、例えば、半田付けによりそれぞれ接続される。
これら接続コードCDa、CDb、CDc、CDd、CDeの他端は、マイク付イヤホンEP1(図1)のスピーカSK1(図1)、マイク付イヤホンEP2(図1)のスピーカSK2(図1)、マイク付イヤホンER1、ER2におけるグランド端子(図示せず)、マイク付イヤホンEP1(図1)のマイクロホンMC1(図1)、イク付イヤホンEP2(図1)のマイクロホンMC2(図1)にそれぞれ接続される。
ちなみに、これら接続コードCDa、CDb、CDc、CDd、CDeは、第4の導体17の突部17bから第1の導体11のコード接続部11dまでに亘る部分がカバー10によって覆われ、コード接続部11d、13d、15d、17c、19cが閉塞される(図2参照)。
(2−2)ジャックの構成
次に、このプラグPLGに対応するジャックJAKの構成を説明する。図8に示すように、このジャックJAKは、筐体24を有し、この携帯音楽プレーヤ1の所定位置に取り付けられている。
この筐体24には一方に開口されたプラグ挿入孔24aが形成されている。ジャックJAKにおけるプラグ挿入孔24aの開口と反対側の端部からは、5つの端子片25が突出されている。端子片25はこの携帯音楽プレーヤ1内部の電子回路に接続されている。
この筐体24の内部には、図9及び図10に示すように、第1の接続端子26、第2の接続端子27、第3の接続端子28、第4の接続端子29及び第5の接続端子30が配置されている。
第1の接続端子26(図9参照)は、ジャックJAKの内面に沿って配置されたベース部26aと、該ベース部26aから折り返されプラグ挿入孔24aから遠去かる方向へ延びる基端部26bと、該基端部26bに連続し基端部26bに対してベース部26aから離隔する方向へ屈曲された板バネ部26cとを有し、該板バネ部26cの先端部が接続部26dとして設けられている。
第2の接続端子27(図10参照)は、ジャックJAKの内面と平行な状態で配置された基端部27aと、該基端部27aに連続し基端部27aに対してジャックJAKの内面から離隔する方向へ屈曲された板バネ部27bとを有し、該板バネ部27bの先端部が接続部27cとして設けられている。接続部27cは第1の接続端子26の接続部26dよりプラグ挿入孔24a側に位置されている。
第3の接続端子28(図9参照)は、ジャックJAKの内面に沿って配置された基端部28aと、該基端部28aに連続し基端部28aに対してジャックJAKの内面から離隔する方向へ屈曲された板バネ部28bとを有し、該板バネ部28bの先端部が接続部28cとして設けられている。接続部28cは第2の接続端子27の接続部27cよりプラグ挿入孔24a側に位置されている。
第4の接続端子29(図9及び図10参照)は、ジャックJAKの内面に沿って配置された基端部29aと、該基端部29aに連続し基端部29aに対してジャックJAKの内面から離隔する方向へ屈曲された板バネ部29bとを有し、該板バネ部29bの先端部が接続部29cとして設けられている。接続部29cは第3の接続端子28の接続部28cよりプラグ挿入孔24a側に位置され、該プラグ挿入孔24aの開口の直ぐ内側に位置されている。
第5の接続端子30(図10参照)は、ジャックJAKの内面に沿って配置された基端部30aと、該基端部30aに連続し基端部30aに対してジャックJAKの内面から離隔する方向へ屈曲された板バネ部30bとを有し、該板バネ部30bの先端部が接続部30cとして設けられている。接続部30cはプラグ挿入孔24aの開口の直ぐ内側に位置されている。
ジャックJAKの内部にはストッパー壁31が設けられている(図10参照)。ストッパー壁31は第5の接続端子30の板バネ部30bを挟んでジャックJAKの内面と反対側に位置されている。
ジャックJAKの内部には保持用絶縁部材32が設けられている(図9及び図10参照)。保持用絶縁部材32はプラグ挿入孔24aの開口と反対側の端部に設けられている。
第1の接続端子26、第2の接続端子27、第3の接続端子28、第4の接続端子29及び第5の接続端子30は、それぞれ一部が保持用絶縁部材32に埋設されて保持され、端子片25に各別に連続されている。従って、第1の接続端子26、第2の接続端子27、第3の接続端子28、第4の接続端子29及び第5の接続端子30は、それぞれ端子片25を介して、この携帯音楽プレーヤ1の内部の回路に接続されている。
(2−3)プラグ及びジャックの接続状態
このジャックJAKのプラグ挿入孔24aにプラグPLGが挿入された場合、図11及び図12に示すように、第1の導体11の電極部11a、第2の導体13の電極部13a、第3の導体15の電極部15a、第4の導体17の電極部17a及び第5の導体19の接続用突部19aが、対応する左スピーカ用の第1の接続端子26の接続部26d、右スピーカ用の第2の接続端子27の接続部27c、グランド用の第3の接続端子28の接続部28c、左マイク用の第4の接続端子29の接続部29c及び右マイク用の第5の接続端子30の接続部30cに接続される。
このときプラグPLGは第4の導体17の突部17bがジャックJAKにおけるプラグ挿入孔24aの外側開口縁に接触すると共に第5の導体19の挿入部19bの一端面がストッパー壁31に接触する位置まで挿入され、ジャックJAKに対する挿入方向における位置決めが行われる。
接続部26d、27c、28c、29c、30cはそれぞれ基端部26b、27a、28a、29a、30aに対してバネ力に抗して弾性変形され、電極部11a、電極部13a、電極部15a、電極部17a、接続用突部19aに押し付けられた状態で接続される。
(3)携帯音楽プレーヤの回路構成
(3−1)携帯音楽プレーヤ全体の回路構成
次に、この携帯音楽プレーヤ1の回路構成として、該携帯音楽プレーヤ1全体の回路構成を説明する。図13に示すように、この携帯音楽プレーヤ1は、当該携帯音楽プレーヤ1全体の制御を司る制御部50に対して、操作部51、データ記憶媒体52、プラグ検出部53、表示部DP及び信号処理部54を接続することにより構成される。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)と、各種プログラムや設定データが格納されるROM(Read Only Memory)と、当該CPUのワークメモリとして用いられるRAM(Random Access Memory)とを含むマイクロコンピュータとして構成される。
この制御部50は、ROMに記憶されたプログラムに従い、操作部51から与えられる制御データと、ROMに記憶された設定データとに基づいて、データ記憶媒体52、表示部DP及び信号処理部54を適宜制御する。
操作部51は、この携帯音楽プレーヤ1の筺体表面に設けられた各種操作ボタンの操作に対応する制御データを生成し、これを制御部50へ送出する。
データ記憶媒体52は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)でなり、当該データ記憶媒体12には、ディジタルオーディオ信号D1などの各種データが記憶される。
表示部DPは、例えばFL(Fluorescent Lamp)管として、この携帯音楽プレーヤ1の筺体表面に設けられており(図1参照)、制御部50により生成された表示データに基づいて、例えば、再生内容、現時点で指定されている再生モードの状態、ノイズキャンセリング対応のイヤホン(又はヘッドホン)が接続されているか否か等を、文字や図形により表示する。
この表示部DPに表示される表示画面例を図14に示す。表示画面の左端には、現再生対象に関する画像IM又は設定データとしてROMに記憶されたサンプル画像(図示せず)が表示される。また、表示画面の中央上段には現再生対象のタイトル名、中央中段には現再生対象のアーティスト名、中央下段には現再生対象の再生時間が、図形及び文字により表示される。さらに、表示画面の右下端には、バッテリー容量に対する現時点での残量が、電池を模した図形により表示される。
一方、この電池を模した図形の左側には、シャッフル再生モードを表す図形AC1及びリピート再生モードを表す図形AC2が、また電池を模した図形の上側には、サラウンドモード及びその番号を表す図形AC3が、当該モードを指定した場合にそれぞれ表示される。
他方、図形AC3の上側には、ノイズキャンセリング対応のイヤホン(又はヘッドホン)が接続されていることを表す図形AC4が、該イヤホン(又はヘッドホン)が接続された場合に、当該図形AC4以外の文字及び図形とは異なる色で、表示される。したがって、この表示画面例では、ノイズキャンセリング対応のイヤホン(又はヘッドホン)が接続されていることを、着目させることができるようになされている。
プラグ検出部53は、ジャックノイズキャンセリング対応のイヤホン(又はヘッドホン)のプラグPLGにおける接続の有無を検出する。具体的には、ジャックJAKに配される各接続端子26、27、28、29、30(例えば図9及び図10)のうち、マイク付イヤホンMP1のマイクロホンMC1に接続されるプラグ側の端子18に対応する端子(マイク入力端子)29を介して、該マイクロホン29に対する基準電圧を供給する信号線(以下、これを電圧供給ラインと呼ぶ)の電圧変化により、ジャックノイズキャンセリング対応のイヤホン(又はヘッドホン)のプラグPLGにおける抜差状態(接続の有無)を検出する。
なお、ノイズキャンセリング非対応のイヤホン(又はヘッドホン)、つまりマイクロホンが搭載されていないイヤホン(又はヘッドホン)の標準ミニプラグが接続された場合、ジャックJAKに配される各接続端子26、27、28、29、30(例えば図9及び図10)のうち、左右チャンネルのスピーカ用の接続端子26、27と、グランド用の接続端子28だけがプラグ側の端子と接続することになる。
この場合、電圧供給ラインには電圧変化が生じないため、プラグ検出部53では、ジャックノイズキャンセリング対応のイヤホン(又はヘッドホン)のプラグPLGにおける抜差状態(接続の有無)は非検出となる。
またプラグ検出部53は、このプラグPLGが差込又は脱抜されたことを検出したとき、音声ラインに設けられたスイッチ(図示せず)を開放することにより、ノイズキャンセリング非対応のイヤホン(又はヘッドホン)からの音声信号の入力を強制的に遮断するようになされている。
信号処理部54のDSP(Digital Signal Processor)54Aには、データ記憶媒体12から再生されたディジタルオーディオ信号D1が入力される。また、ジャックJAKに対してノイズキャンセリング対応のイヤホン(又はヘッドホン)のプラグPLGが差し込まれている場合、ノイズキャンセリングモード対応の周波数特性を表す第1のフィルタ係数が設定データとして入力され、当該プラグPLGが接続されていない場合、ノイズキャンセリングモード非対応の周波数特性を表す第2のフィルタ係数が設定データとして入力される。
DSP54Aは、設定データとして入力される第1又は第2のフィルタ係数に基づいて、ディジタルオーディオ信号D1に対してフィルタ処理を施す。ちなみに、ディジタルオーディオ信号D1が圧縮されている場合、DSP54Aは、当該圧縮方式に応じた伸長処理も施すようになされている。
また、DSP54Aは、このフィルタ処理後にD/A(Digital/Analog)変換処理を施し、この結果得られる左右チャンネルのアナログオーディオ信号S1を合成部54Cに送出する。
一方、信号処理部54のノイズキャンセリング信号生成部54Bには、ジャックJAKに対してノイズキャンセリング対応のイヤホン(又はヘッドホン)のプラグPLGが差し込まれている場合、当該プラグPLGを介して、マイク付イヤホンEP1、EP2のマイクロホンMC1、MC2(図1)から左右チャンネルの音声信号S2が入力される。
ノイズキャンセリング信号生成部54Bは、入力される左右チャンネルの音声信号S2と逆位相の音声信号をそれぞれ生成し、これらをノイズキャンセリング信号S3として合成部54Cに送出する。
合成部54Cは、DSP54Aから供給される左右チャンネルのアナログオーディオ信号S1と、ノイズキャンセリング信号生成部54Bから供給される左右チャンネルのノイズキャンセリング信号S3とを対応するチャンネル単位で合成し、これら左右チャンネルの合成結果を音声出力信号S4として信号増幅部54Dに送出する。
ちなみに、ノイズキャンセリング信号生成部54Bからノイズキャンセリング信号S3が供給されない場合、つまりジャックJAKに対してノイズキャンセリング非対応のイヤホン(又はヘッドホン)のプラグが差し込まれている場合、DSP54Aから供給されるアナログオーディオ信号S1が音声出力信号S4として信号増幅部54Dに送出される。
信号増幅部54Dは、操作部11から与えられるボリューム制御データに基づいて、合成部54Cから入力される音声出力信号S4を増幅し、これをジャックJAKの対応する接続端子26、27(例えば図9及び図10)に出力するようになされている。
(3−2)プラグ検出部について
(3−2−1)プラグ検出部の接続状態
まず、プラグ検出部53の接続状態について説明する。図15に示すように、右のマイクロホンMC2からプラグ側の端子18に対応するジャック側の端子30(マイク入力端子)に結線される音声信号の信号線(以下、これを音声信号ラインと呼ぶ)LNには、対応するノイズキャンセリング信号生成部54B、合成部54C及び信号増幅部54Dがそれぞれ接続される。
また、この音声信号ラインLNのうち、ジャック側の端子(マイク入力端子)30及びノイズキャンセリング信号生成部54B間には、電源供給ラインLNが結線されており、この電源供給ラインLN上にプラグ検出部53が配されている。
一方、左のマイクロホンMC1が接続されるプラグ側の端子17に対応するジャック側の端子(マイク入力端子)29に結線される音声信号ラインLNには、対応するノイズキャンセリング信号生成部54B、合成部54C及び信号増幅部54Dがそれぞれ接続される。
また、この音声信号ラインLNのうち、ジャック側の端子(マイク入力端子)29及びノイズキャンセリング信号生成部54B間には、スイッチ素子SWが接続される。
このスイッチ素子SWは、プラグ検出部53に接続されており、ジャックJAKに対してプラグPLGが脱抜状態にある場合には開状態とされ、該プラグPLGが差込状態にある場合には閉状態とされる。このスイッチSWの開閉動作はプラグ検出部53により実行される。
(3−2−2)プラグ検出部の構成
次に、プラグ検出部53の具体的な構成について説明する。図16に示すように、このプラグ検出部53はトランジスタTRを有し、該トランジスタTRのエミッタは電源供給ラインLNに接続され、コレクタは、抵抗を介してグランドに接続されるとともに、該抵抗及びコレクタの接続中点を介してスイッチに接続される。
またベースは、抵抗R2を介してエミッタに接続されるとともに、抵抗R3を介して音声信号ラインLNに接続される。
(3−2−3)プラグ差込時におけるプラグ検出部の動作
ここで、プラグPLGが脱抜状態にあるとき、トランジスタTRのベース及びコレクタ間には電圧差が生じないため、該トランジスタTRはオフ状態となる。この場合、電圧源から供給される電圧がスイッチSWに供給されることはなく、該スイッチSWは開状態とされる。
この状態において、ジャックJAKに対してプラグPLGが差し込まれ始め、そのプラグPLGにおける右のマイク入力端子18が、対応するジャックJAKの端子30に接続した場合、プラグ検出部53に対してベース電流が流れ、トランジスタTRのベース及びコレクタ間に電圧差が生じることにより、該トランジスタTRはオン状態となる。この場合、電圧源から供給される電圧はスイッチSWに供給され、これにより該スイッチSWは閉状態となる。
(3−2−4)プラグ脱抜時におけるプラグ検出部の動作
一方、プラグPLGが差し込まれた状態において、該プラグPLGが脱抜され始め、そのプラグPLGにおける右のマイク入力端子18が、対応するジャックJAKの端子30から離脱した場合、プラグ検出部53に対するベース電流の流入が途絶えることにより、トランジスタTRのベース及びコレクタ間に電圧差がなくなり、この結果、該スイッチSWは開状態となる。この場合、電圧源から供給される電圧はスイッチSWに供給されなくなり、この結果、該スイッチSWは開状態となる。
(3−2−5)プラグ検出部の動作のまとめ
このようにしてプラグ検出部53は、電源供給ラインLNに結線されたトランジスタTRおけるベース及びコレクタ間の電圧差が生じたとき、スイッチSWを閉状態とする一方、該トランジスタTRおけるベース及びコレクタ間の電圧差がなくなったとき、スイッチSWを開状態とするようになされている。
(4)本実施の形態による動作及び効果
以上の構成において、この携帯音楽プレーヤ1では、プラグ検出部53が、ジャックJAKのプラグ挿入孔24a(図8)に対して最も近接する位置に配置されるマイク入力用の端子30(図10等)に対応する音声信号ラインLN(図15)に結線された電圧供給ラインLNの電圧変化を監視する。
したがって、この携帯音楽プレーヤ1では、ジャックJAKからプラグPLGが脱抜される場合(図11又は図12参照)、マイク入力用の端子30に対して対応するプラグ側の端子18が最初に離脱することになるため、スイッチSW(図15)は、脱抜直後に、プラグ検出部53により開状態とされ、他方の音声信号ラインLNは短絡される。
これによりこの携帯音楽プレーヤ1では、ジャックJAKからプラグPLGがさらに脱抜されるときに(図11又は図12参照)、該ジャックJAKにおける他方のマイク入力用の端子29と、プラグPLGにおけるスピーカ出力用の端子11、13とが接触した場合であっても、対応する音声信号ラインLN(図15)からの出力の一部が再度帰還するといったことが回避され、この結果、発振(いわゆるハウリング)が防止されることになる。
一方、ジャックJAKにプラグPLGが差し込まれる場合(図11又は図12参照)、該プラグPLGがジャックJAKに対して完全に差し込まれるまでは、マイク入力用の端子30に対して対応するプラグ側の端子18が接続されないことになるため、スイッチSWは、ジャックJAKに対するプラグPLGの差込状態が不完全である場合には、プラグ検出部53により閉状態とされず、音声信号ラインLNは短絡されたままの状態となる。
これによりこの携帯音楽プレーヤ1では、ジャックJAKに対してプラグPLGを差し込む際に(図11又は図12参照)、該ジャックJAKにおけるマイク入力用の端子29、30と、プラグPLGにおけるスピーカ出力用の端子11、13とが接触した場合であっても、対応する音声信号ラインLN(図15)からの出力の一部が再度帰還するといったことが回避され、この結果、発振(いわゆるハウリング)が防止されることになる。
また、この携帯音楽プレーヤ1では、ジャックJAKのプラグ挿入孔24a(図8)に対して最も近接する位置に配置されるマイク入力用の端子30(図10等)に供給される電圧をプラグ検出部53により監視することにより、従来のように、スイッチ用レバーを設けることなくスイッチSWの開閉動作を実行させることができるため、該スイッチ用レバーの可動スペースを回避できる分だけ小型化を実現できる。
なお、この実施の形態の場合におけるプラグ検出部53(図15)では、電圧源から供給される基準電圧の調整抵抗(具体的にはおよそ3[kΩ])R3を介してトランジスタTRのベース及びコレクタ間に流れるベース電流の有無に応じて、該トランジスタTRがオンオフ動作するように、抵抗R1、R2が配されている。これによりこのプラグ検出部53では、調整抵抗を、プラグ検出用の抵抗としても用いることができ、その回路構成を小型化し得るようになされている。
以上の構成によれば、ジャックJAKのプラグ挿入孔24a(図8)に対して最も近接する位置に配置されるマイク入力用の端子30に供給される電圧変化によりプラグPLGの抜差を検出するとともに、該脱抜に応じて音声信号ラインLNを短絡するようにしたことにより、独立した接続検出用の端子を多極プラグに別途を設けることなく、当該プラグPLGを検出してハウリングを防止することができ、かくして簡素な構成により発振を防止し得る携帯音楽プレーヤ1を実現できる。
(5)他の実施の形態
上述の実施の形態においては、標準ミニプラグ規格のプラグPLG及びジャックJAKを採用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば左右スピーカのいずれか一方にのみマイクが搭載されたイヤホン(又はヘッドホン)に対応するピンプラグ及びジャック、つまりマイク入力端子がモノラルでなるピンプラグ及びジャックを採用してもよい。また、この標準ミニプラグ規格以外のピンプラグ及びピンジャックを採用してもよく、また、ピン形式以外のコネクタを採用するようにしてもよい。
なお、上述のプラグPLGにおける各端子の割り当てを、先端側から左(又は右)スピーカ、右(又は左)スピーカ、グランド、左(又は右)マイク及び右(又は左)マイクとしたが(例えば図2)、本発明はこれに限らず、これ以外の割り当て態様であってもよい。ちなみに、ジャックPLGにおける各端子の割り当てについても同様である。
ただし、マイク入力が2チャンネル以上の場合、プラグ検出部53は、コネクタの挿入口に対して近いほうのマイク入力端子に対応する音声信号ラインに結線された電圧供給ライン上に設けるようにし、スイッチSWは、コネクタの挿入口に対して遠いほうのマイク入力端子に対応する音声信号ラインに設ける必要がある。このようにすれば、上述の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
また上述の実施の形態においては、信号増幅手段からの出力を抑制する抑制手段として、音声信号ライン上に設けられたスイッチSWを開放するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、信号増幅部54Dに対する電源供給を遮断するようにしてもよく、また、該信号増幅部54Dに対する出力レベルを所定レベル(ハウリングが生じない程度)まで引き下げるようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、プラグ検出部53を図16に示すハードウェア構成とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、該プラグ検出部をCPU、ROM、RAMを含むコンピュータとして構成し、該CPUが、ROMに格納されたプログラム、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、半導体メモリ等の記録媒体からインストールしたプログラム又はインターネットからダウンロードしたプログラムをRAM上に展開し、そのプログラムに従って、電圧供給ラインの電圧変化により、多極プラグの抜差を検出することと、抑制手段に対して、多極プラグの脱抜が検出された場合には、音声信号ライン上に設けられた信号増幅手段からの出力を抑制し、多極プラグの差込が検出された場合には、当該抑制を解除することを実行させるようにしてもよい。
さらに上述の実施の形態においては、携帯音楽プレーヤ1を適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、DVDプレーヤ、MD(Mini Disk)プレーヤ、CDプレーヤ、ディジタルカメラ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、ビデオカメラ又はテレビジョン受信機等、マイクロホンの入力端子が配されたプラグに対応するコネクタを有するこの他種々の装置を適用することができる。
本発明は、マイクロホンの入力端子が配されたプラグに対応するコネクタを有する装置に利用可能である。
携帯音楽プレーヤの外観構成を示す略線図である。 プラグの拡大斜視図である。 プラグの拡大側面図である。 図3とは異なる方向から見た状態で示すプラグの拡大側面図である。 プラグの拡大断面図である。 図5とは異なる方向から見た状態で示すプラグの拡大断面図である。 第4の絶縁体と第5の導体を示す拡大斜視図である。 ジャックの拡大斜視図である。 図8のIX―IX線に沿う断面図である。 図8のX―X線に沿う断面図である。 プラグがジャックに連結された状態を示す拡大断面図である。 図11とは異なる方向から見た状態でプラグがジャックに連結された状態を示す拡大断面図である。 携帯音楽プレーヤの回路構成を示すブロック図である。 表示画面例を示す略線図である。 プラグ検出部の結線状態を示す略線図である。 プラグ検出部の構成を示す略線図である。
符号の説明
1……携帯音楽プレーヤ、50……制御部、51……操作部、52……データ記憶部、53……プラグ検出部、53A……抵抗、53B……電圧検出回路、53C……スイッチ素子、54……信号処理部、54A……DSP、54B……ノイズキャンセリング信号生成部、54C……合成部、54D……信号増幅部、DP……表示部、AC1〜AC4……図形、EP1、EP2……マイク付イヤホン、MC1、MC2……マイクロホン、SK1、SK2……スピーカ、JAK……ジャック、PLG……プラグ、TR……トランジスタ、SW……スイッチ、R1〜R3……抵抗。

Claims (9)

  1. 複数のプラグ端子の全部又は一部が平行に配された多極プラグに対応するコネクタと、
    各上記プラグ端子にそれぞれ対応するコネクタ端子のうち、マイク入力端子と、上記マイク入力端子から供給される音声信号に対する逆位相の音声信号をノイズキャンセリング信号として出力されるスピーカ端子とを結ぶ音声信号ライン上に設けられ、上記ノイズキャンセリング信号及び再生音声信号の合成結果を増幅する信号増幅手段と、
    上記音声信号ラインに結線され、該音声信号ラインを介してマイクロホンに対して基準電圧を供給する電圧供給ラインの電圧変化により、上記多極プラグの抜差を検出する検出手段と、
    上記検出手段により上記多極プラグの脱抜が検出された場合には、上記信号増幅手段からの出力を抑制し、上記多極プラグの差込が検出された場合には、当該抑制を解除する抑制手段と
    を具えることを特徴とする音響装置。
  2. 上記信号増幅手段は、
    一対の上記マイク入力端子と、該マイク入力端子に対応する一対の上記スピーカ出力端子との間を結ぶ各上記音声信号ライン上にそれぞれ設けられ、
    上記検出手段は、
    一対の上記マイク入力端子のうち、上記コネクタの挿入口に対して近いほうの上記マイク入力端子に対応する上記音声信号ラインに結線された上記電圧供給ラインの電圧変化により上記多極プラグの抜差を検出し、
    上記抑制手段は、
    上記コネクタの挿入口に対して遠いほうの上記マイク入力端子に対応する上記音声信号ラインに設けられた上記信号増幅手段からの出力を抑制し又は当該抑制を解除する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  3. 上記コネクタの挿入口に対して近いほうの上記マイク入力端子は、各上記コネクタ端子のうち最も上記コネクタの挿入口に対して近い位置に配置されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の音響装置。
  4. 上記抑制手段は、
    上記マイク入力端子及び上記信号増幅手段の間に設けられ、上記検出手段により上記多極プラグの脱抜が検出された場合には該検出手段により開状態とされ、上記多極プラグの差込が検出された場合には該検出手段により閉状態とされるスイッチでなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  5. 上記抑制手段は、
    上記信号増幅手段に対する電源供給を遮断することにより、上記音声信号ラインにおける上記信号増幅手段からの出力を抑制する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  6. 上記抑制手段は、上記信号増幅手段に対する出力レベルを所定レベルまで引き下げることにより、上記音声信号ラインにおける上記信号増幅手段からの出力を抑制する
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  7. 上記検出手段は、上記マイク入力端子を介してマイクロホンに供給される基準電圧を調整する調整抵抗と共用された
    ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。
  8. 複数のプラグ端子の全部又は一部が平行に配された多極プラグに対応するコネクタに対する、該多極プラグの抜差に応じて音声信号の出力を抑制する出力抑制方法であって、
    各上記プラグ端子にそれぞれ対応するコネクタ端子のうち、マイク入力端子と、上記マイク入力端子から供給される音声信号に対する逆位相の音声信号をノイズキャンセリング信号として出力されるスピーカ端子とを結ぶ音声信号ラインに結線され、該音声信号ラインを介してマイクロホンに対して基準電圧を供給する電圧供給ラインの電圧変化により、上記多極プラグの抜差を検出する第1のステップと、
    上記多極プラグの脱抜が検出された場合には、上記音声信号ライン上に設けられた信号増幅手段からの出力を抑制し、上記多極プラグの差込が検出された場合には、当該抑制を解除する第2のステップと
    を具えることを特徴とする出力抑制方法。
  9. 複数のプラグ端子の全部又は一部が平行に配された多極プラグに対応するコネクタに対する、該多極プラグの抜差に応じて音声信号の出力を抑制するプログラムであって、
    各上記プラグ端子にそれぞれ対応するコネクタ端子のうち、マイク入力端子と、上記マイク入力端子から供給される音声信号に対する逆位相の音声信号をノイズキャンセリング信号として出力されるスピーカ端子とを結ぶ音声信号ラインに結線され、該音声信号ラインを介してマイクロホンに対して基準電圧を供給する電圧供給ラインの電圧変化により、上記多極プラグの抜差を検出すること、
    抑制手段に対して、上記多極プラグの脱抜が検出された場合には、上記音声信号ライン上に設けられた信号増幅手段からの出力を抑制し、上記多極プラグの差込が検出された場合には、当該抑制を解除すること
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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