JP2008089634A - 電気光学装置及び電子機器 - Google Patents

電気光学装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2008089634A
JP2008089634A JP2006266998A JP2006266998A JP2008089634A JP 2008089634 A JP2008089634 A JP 2008089634A JP 2006266998 A JP2006266998 A JP 2006266998A JP 2006266998 A JP2006266998 A JP 2006266998A JP 2008089634 A JP2008089634 A JP 2008089634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
organic
substrate
peripheral wall
wall portion
color filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006266998A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Monbetsu
芳信 門別
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006266998A priority Critical patent/JP2008089634A/ja
Publication of JP2008089634A publication Critical patent/JP2008089634A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

【課題】組み立て工程が簡単で歩留まりを向上させ、コストダウンを図ることができるとともに、封止性能を向上させることができ、さらに、表示不良を防止することができる電気光学装置及び電子機器を提供することを目的とする。
【解決手段】表示素子21を備えた表示素子基板35と、異なる色のカラーフィルタ層37を備えたカラーフィルタ基板36とが、表示素子21側とカラーフィルタ層37側とが対向するように貼り合わされた構成の電気光学装置1であって、カラーフィルタ基板36の基板本体31は、カラーフィルタ層37が形成される対向面31aの中央部分が掘り込まれ、周縁部に周壁部31bが形成された構成からなり、周壁部31bの先端部が表示素子基板35に接合されることで、表示素子基板35とカラーフィルタ基板36とが貼り合わされている。
【選択図】図3

Description

本発明は、電気光学装置及び電子機器に関するものである。
近年、情報機器の多様化等に伴い、消費電力が少なく軽量化された平面表示装置のニーズが高まっている。この様な平面表示装置の一つとして、有機エレクトロルミネッセンス装置(以下「有機EL装置」という。)が知られている。この有機EL装置には、自身が発光する自発光素子である有機エレクトロルミネッセンス素子(以下「有機EL素子」という。)が備えられている。この有機EL素子は、陽極と陰極との間に発光層が介在された構成からなるが、一般に湿気(水分)に弱く、素子外部から外気が浸入してくると、外気に含まれる水分と電極材料、または電極界面の有機材料(有機分子)に作用し、有機EL素子が部分的に失活してしまうダークスポットと呼ばれる非発光部が発生してしまう。したがって、有機EL装置では、有機EL素子が外気に触れないように封止しなければならない。
一方、液晶表示装置においては、シール材の加熱硬化時に当該シール材が表示領域側(内側)へ流れ出すのを防ぐ目的で、カラーフィルタ基板に障壁を設ける技術がある。この技術は、カラーフィルタ基板のガラス基板周縁部に障壁を外縁に沿って取り付けるものである。この技術では、カラーフィルタ基板とアクティブマトリクス基板とが貼り合されたときにアクティブマトリクス基板と障壁との間に隙間(ギャップ)が形成され、この隙間が表示領域におけるカラーフィルタ基板とアクティブマトリクス基板とのギャップよりも小さくなっている。これにより、アクティブマトリクス基板と障壁との隙間の毛細管現象により、シール材を外側に誘導し、シール材の表示領域側への流れ出しを防ぐことができる(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−174818号公報
しかしながら、カラーフィルタ基板に障壁を取り付ける上記した従来の技術では、カラーフィルタ基板のガラス基板に障壁を取り付ける工程が必要であるが、この工程が煩雑であるため、歩留まりが低下し、コストアップとなるという問題がある。また、上記した従来の技術では、元々別体である障壁とガラス基板とを接着させるため、接着箇所の接着不良などにより外気が内部に浸入する可能性があり、封止性能の信頼性が低いという問題がある。さらに、上記した従来の技術では、カラーフィルタ基板とアクティブマトリクス基板とのギャップが、それらの間にプラスチックビーズを介在させることで確保されているが、濃度分布によっては、セル厚にムラが生じてしまい、表示不良の原因となる。
本発明は上記した従来の問題が考慮されたものであり、組み立て工程が簡単で歩留まりを向上させ、コストダウンを図ることができるとともに、封止性能を向上させることができ、さらに、表示不良を防止することができる電気光学装置及び電子機器を提供することを目的としている。
本発明に係る電気光学装置は、表示素子を備えた表示素子基板と、異なる色のカラーフィルタ層を備えたカラーフィルタ基板とが、前記表示素子側と前記カラーフィルタ層側とが対向するように貼り合わされた構成の電気光学装置であって、前記カラーフィルタ基板の基板本体は、前記カラーフィルタ層が形成される対向面中央部分が掘り込まれ、周縁部に周壁部が形成された構成からなり、該周壁部の先端部が前記表示素子基板に接合されることで、前記表示素子基板と前記カラーフィルタ基板とが貼り合わされていることを特徴としている。
このような特徴により、周壁部がカラーフィルタ基板の基板本体と一体となっているため、周壁部をカラーフィルタ基板の基板本体に取り付ける工程が不要である。したがって、組み立て工程が簡単となり、歩留まりが向上し、コストダウンを図ることができる。
また、上記した周壁部は、カラーフィルタ基板の基板本体が掘り込まれて形成されたものであるため、高い強度が期待できる。したがって、この周壁部によって、表示素子基板とカラーフィルタ基板とのギャップがその周縁部分でしっかりと決まるため、表示素子基板とカラーフィルタ基板とのギャップを均一に保つことができる。これによって、表示不良を防止することができるとともに、表示素子基板とカラーフィルタ基板との間に介在させるギャップ材(例えばプラスチックビーズ等)が不要となり、また、一般的な液晶表示装置の場合には、液晶分子の流れ出しを防ぐために、シール剤で土手を築く必要があったが、これも不要になり、その分だけ部品数や工程を減らすことができる。
また、周壁部がカラーフィルタ基板の基板本体と一体であり、缶封止と同様の効果を果たすため、封止性能が向上し、信頼性が高くなる。
また、本発明に係る電気光学装置は、前記表示素子基板に、前記表示素子を被覆する封止層が設けられている構成とすることで、封止層により表示素子が封止される。これにより、封止性能をさらに向上させることができる。
また、本発明に係る電気光学装置は、前記表示素子基板と前記カラーフィルタ基板との間の空隙に、前記表示素子及び前記カラーフィルタ層を覆う封止材が封入されている構成とすることで、封止材により表示素子が封止され、封止性能をさらに向上させることができる。
また、本発明に係る電気光学装置は、前記周壁部の内側に乾燥剤が設けられている構成とすることで、周壁部の内側の空間内は乾燥剤によって除湿される。これにより、表示素子が湿気により劣化することを防止することができる。
また、本発明に係る電気光学装置は、前記周壁部の内側に、前記周壁部に対向する補助壁部が設けられている構成とすることで、表示素子基板とカラーフィルタ基板とのギャップが更にしっかりと決まり、ギャップ保持効果を増大させることができる。また、二重壁構造となるため、封止性能をさらに向上させることもできる。
さらに、前記周壁部と前記補助壁部との間に乾燥剤が収容されることで、乾燥剤によって除湿され、湿気による表示素子の劣化防止を図ることができる。また、周壁部と補助壁部とによって乾燥剤が位置決めされ、乾燥剤が表示領域の方に移動することを防止することができる。
また、本発明に係る電気光学装置は、前記周壁部の先端部と前記表示素子基板とが2面以上で接合されている構成とすることで、外気の浸入経路が延びる。このため、外気が浸入し難くなり、封止性能がさらに向上する。
具体的には、前記周壁部の先端部が段状に形成され、該段状の先端部に前記表示素子基板の周縁部が嵌合された状態で前記周壁部の先端部が前記表示素子基板に接合されている構成とすることで、周壁部の先端部と表示素子基板とが2面以上で接合されることとなり、外気が浸入し難くなる。
また、前記表示素子基板の周縁端部が段状に形成され、該段状の周縁端部に前記周壁部の先端部が嵌合された状態で前記周壁部の先端部が前記表示素子基板に接合されている構成とすることで、周壁部の先端部と表示素子基板とが2面以上で接合されることとなり、外気が浸入し難くなる。なお、ここでいう「周縁端部」とは、表示素子基板の周縁部のうち、周壁部の先端面に対向する部分をいう。
さらに、前記表示素子基板上に溝部が形成され、該溝部の中に前記周壁部の先端部が差し込まれた状態で前記周壁部の先端部が前記表示素子基板に接合されている構成とすることで、周壁部の先端部と表示素子基板との接合面が幅広となって外気の浸入経路が長くなり、外気が浸入し難くなる。
また、本発明に係る電気光学装置は、前記表示素子基板が、前記表示素子として有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたトップエミッション構造の有機エレクトロルミネッセンス素子基板であると、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光層が外気に触れることがなく、発光層のダークスポットの発生やその他の表示不良を防ぐことができる。これによって、電気光学装置の長寿命化を図ることができる。
また、本発明に係る電子機器は、上記した電気光学装置が備えられていることを特徴としている。
このような特徴により、上記した電気光学装置と同様の作用及び効果を奏するため、電子機器の長寿命化を図ることができる。
以下、本発明に係る電気光学装置及び電子機器の実施の形態について、図面に基いて説明する。なお、以下に示す各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材ごとに縮尺を異ならせてある。
[電気光学装置の第1の実施の形態]
まず、電気光学装置の第1の実施の形態について図1〜図5を用いて説明する。なお、本実施の形態においては、本発明の電気光学装置に相当するものとして有機EL装置1が示されており、本発明の表示素子に相当するものとして有機EL素子21が示されており、本発明の表示素子基板に相当するものとして有機EL素子基板35が示されている。
図1に示すように、本発明の電気光学装置に相当する有機EL装置1は、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下TFTと称する。)を用いたアクティブマトリクス方式のもので、複数の走査線101…と、各走査線101に対して直角に交差する方向に延びる複数の信号線102…と、各信号線102に並列に延びる複数の電源線103…とからなる配線構成を有し、走査線101…と信号線102…との各交点付近に画素領域X…を形成したものである。
もちろん本発明の技術的思想に沿えば、TFTなどを用いるアクティブマトリクスは必須ではなく、単純マトリクス向けの素子基板を用いて本発明を実施し、単純マトリクス駆動しても全く同じ効果が低コストで得られる。
信号線102には、シフトレジスタ、レベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチを備えるデータ線駆動回路100が接続されている。また、走査線101には、シフトレジスタ及びレベルシフタを備える走査線駆動回路80が接続されている。
さらに、画素領域Xの各々には、走査線101を介して走査信号がゲート電極に供給されるスイッチング用TFT(スイッチング素子)112と、このスイッチング用TFT112を介して信号線102から共有される画素信号を保持する保持容量113と、該保持容量113によって保持された画素信号がゲート電極に供給される駆動用TFT(スイッチング素子)123と、この駆動用TFT123を介して電源線103に電気的に接続したときに該電源線103から駆動電流が流れ込む陽極10と、該陽極10と陰極11との間に挟み込まれた発光層(有機発光層)12が設けられている。
この有機EL装置1によれば、走査線101が駆動されてスイッチング用TFT112がオン状態になると、そのときの信号線102の電位が保持容量113に保持され、該保持容量113の状態に応じて、駆動用TFT123のオン・オフ状態が決まる。そして、駆動用TFT123のチャネルを介して、電源線103から陽極10に電流が流れ、さらに発光層12を介して陰極11に電流が流れる。発光層12は、これを流れる電流量に応じて発光する。
次に、本実施形態の有機EL装置1の具体的な態様を、図2〜図5を参照して説明する。ここで、図2は有機EL装置1の構成を模式的に示す平面図である。図3は有機EL装置1の周縁部の断面構造を模式的に示す部分断面図である。図4は後述する有機EL素子基板35の断面構造を模式的に示す部分断面図である。
まず、図2を参照し、有機EL装置1の構成を説明する。
図2は、基板本体20上に形成された前述した各種配線,TFT,各種回路によって、発光層12を発光させるTFT素子基板(以下「素子基板」という。)30を示す図である。
有機EL装置1の素子基板30は、中央部分の実表示領域4(図2中二点鎖線枠内)と、実表示領域4の周囲に配置されたダミー領域5(一点鎖線および二点鎖線の間の領域)とを備えている。
図1に示す画素領域Xからは、赤(R)、緑(G)または青(B)のいずれかの光が取り出され、図2に示す表示領域RGBが形成されている。実表示領域4においては、表示領域RGBがマトリクス状に配置されている。また、表示領域RGBの各々は、紙面縦方向において同一色で配列しており、いわゆるストライプ配置を構成している。そして、表示領域RGBが一つのまとまりとなって、表示単位画素が構成されており、該表示単位画素はRGBの発光を混色させてフルカラー表示を行うようになっている。なお、この例の場合には、ストライプ型の画素配列であるが、本発明ではその他の画素配列(デルタ、モザイク、ペンタイル等)の場合でも対応できる。
実表示領域4の図2中両側であってダミー領域5の下層側には、走査線駆動回路80、80が配置されている。また、実表示領域4の図2中上方側であってダミー領域5の下層側には、検査回路90が配置されている。この検査回路90は、有機EL装置1の作動状況を検査するための回路であって、例えば検査結果を外部に出力する検査情報出力手段(不図示)を備え、製造途中や出荷時における有機EL装置1の品質、欠陥の検査を行うことができるように構成されている。
次に、図3を参照して、有機EL装置1の断面構造の概略を説明する。
本実施形態における有機EL装置1は、有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板36とが、有機EL素子21側とカラーフィルタ層37側とが対向するように貼り合わされた構成からなる。この有機EL装置1は、いわゆる「トップエミッション構造」の有機EL装置であり、光を有機EL素子基板35側ではなくカラーフィルタ基板36側から取り出すものである。このトップエミッション構造の有機EL装置1では、有機EL素子基板35に配置された各種回路の大きさに影響されず、発光面積を広く確保できるという効果がある。そのため、電圧及び電流を抑えつつ輝度を確保することが可能であり、発光素子の寿命を長く維持することができる。
有機EL素子基板35は、前述した素子基板30と、その素子基板30上に形成された自発光素子である有機EL素子21と、有機EL素子基板35の有機EL素子21側の最表層に形成されて有機EL素子21を被覆する透明な封止層19と、が備えられた構成からなる。なお、封止層19が無くても所定の封止性能が得られる場合には、封止層19が無い構成の有機EL素子基板を用いることも可能である。
一方、カラーフィルタ基板36は、ガラス基板等の透光性を有する基板本体31と、その基板本体31の表面(有機EL素子基板35側の面)に形成されたカラーフィルタ層37と、を備える構成からなる。
カラーフィルタ層37は、特定の色光のみを透過する顔料等からなり、通過する光を着色する着色層である。このカラーフィルタ層37には、通常、赤色の色光のみを透過する赤色着色層37Rと、緑色の色光のみを透過する緑色着色層37Gと、青色の色光のみを透過する青色着色層37Bとがある。このように異なる色の複数のカラーフィルタ層37(赤色着色層37R、緑色着色層37G、青色着色層37B)は、図2に示す実表示領域4内にマトリクス状に配置されており、しかも、赤色着色層37R、緑色着色層37G及び青色着色層37Bが、周期的に配列されている。また、複数のカラーフィルタ層37(赤色着色層37R、緑色着色層37G、青色着色層37B)の各々は後述する有機EL素子21の発光層12に対向して配置されている。これにより、発光層12から発光された光が、カラーフィルタ層37を透過し、赤色光、緑色光、青色光の各色光として観察者側に出射するようになっている。このように、発光層12の発光光を複数色のカラーフィルタ層37によって着色することでカラー表示を行うようになっている。
また、カラーフィルタ基板36には、複数のカラーフィルタ層37間を区画する遮光層32と、カラーフィルタ層37及び遮光層32を被覆する保護層40と、が備えられている。遮光層32は、隣接する画素領域からの光洩れを防止する所謂ブラックマトリクス層であり、各カラーフィルタ層37(赤色着色層37R、緑色着色層37G、青色着色層37B)間に形成されている。この遮光層32は、光吸収性を有する黒色の樹脂や金属クロム等からなる。
保護層40は、高さが異なるカラーフィルタ層37及び遮光層32により凹凸となった表面を平坦化するとともに、カラーフィルタ層37を保護するためのものであり、透明で電気絶縁性を有する材料からなる。なお、この例の場合には、3色であるが、本発明は3色以上の多色ディスプレイ(多色カラーフィルタ)にも対応することが可能である。
カラーフィルタ基板36の基板本体31は、カラーフィルタ層37が形成される対向面31aの中央部分が掘り込まれ、周縁部に周壁部31bが形成された構成からなる。つまり、カラーフィルタ基板36の基板本体31は、その表面にカラーフィルタ層37が形成される矩形板状のパネル部31cと、そのパネル部31c(基板本体31)の外縁に沿って延在する周壁部31bとから構成されている。この基板本体31は、分厚いガラス板等の基板素材を用意し、その基板素材の一方の表面を例えば切削・研磨の機械加工(例えばサンドブラスト法)等により掘り込み加工することで製作される。基板素材を掘り込み加工する際、基板素材の周縁部を残して中央部分だけを掘り込むことで、パネル部31cから周壁部31bが垂直に突出した断面凹形状の基板本体31が形成される。なお、掘り込み加工によって形成される基板本体31の凹部31dの底面31eは、掘り込み加工を行わない基板素材の他方の表面(基板本体31の表示側の表面31f)と平行に且つ平滑に仕上げられている。また、周壁部31bの内周面31gは、上記底面31e(対向面31a)に対して垂直に形成されており、周壁部31bの断面形状は矩形となっている。また、周壁部31bの突出長さL1(図3における上下方向の長さ)は、有機EL素子基板35の素子基板30とカラーフィルタ基板36の基板本体31とのギャップL2に合わせて決定されており、具体的には、周壁部31bの突出長さL1はギャップL2よりも若干小さくなっている。
上記した構成からなる有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板36とは、上記した周壁部31bの先端面31hと素子基板30の対向面30a(カラーフィルタ基板36側の表面)とが接着剤34を介して接合されることで、貼り合わされている。このとき、周壁部31bは、平面的にみて有機EL素子21を囲うように形成されており、有機EL素子21及びカラーフィルタ層37は、有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板36の基板本体31のパネル部31cと、基板本体31の周壁部31bと、で囲まれた空間内に収納された状態となっている。
次に、図4を参照して、上記した有機EL素子基板35の具体的な構成について説明する。
有機EL素子基板35を構成する素子基板30は、ガラス基板等の基板本体20の表面(カラーフィルタ基板36側の面)に前述した駆動用TFT123等の各種配線(以下、回路層24と記す。)が形成された構成からなる。
回路層24の上には、当該回路層24を被覆する窒化珪素等からなる無機絶縁層14が形成されている。この無機絶縁層14にはコンタクトホール(不図示)が形成されており、このコンタクトホールを通って有機EL素子21の後述する陽極10が回路層24の駆動用TFT123に接続されている。
また、無機絶縁層14上には、複数の有機EL素子21を区切る画素隔壁13と、アルミ合金等からなる金属反射板15が内装された平坦化層16とが形成されている。
間隔をあけて並べられた画素隔壁13の間であって上記した平坦化層16の上には、有機EL素子21が形成されている。この有機EL素子21は、一対の電極(陽極10と陰極11)間に発光層12が介在された構成からなる。
有機EL素子21の陽極10は、例えば、仕事関数が5eV以上の正孔注入層の高いITO(Indium Thin Oxide:インジウム錫酸化物)等の金属酸化物導電膜が用いられる。ただし、本実施形態においては、トップエミッション構造のため、陽極10は必ずしも光透過性を有する材料を用いる必要はなく、アルミ等からなる金属電極を用いてもよい。この構成を採用した場合は、金属反射板15は設けなくてよい。
有機EL素子21の陰極11を形成するための材料としては、本実施形態はトップエミッション構造であることから光透過性を有する材料である必要があり、したがって透明導電材料が用いられる。透明導電材料としては、例えば、ITOを用いることができるが、これ以外にも、例えば酸化インジウム・酸化亜鉛系アモルファス透明導電膜(Indium Zinc Oxide:IZO/アイ・ゼット・オー(登録商標))等を用いることができる。
また、陰極11は、電子注入効果の大きい(仕事関数が4eV以下)材料が好適に用いられる。例えば、カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、リチウム金属、又はこれらの金属化合物である。金属化合物としては、フッ化カルシウム等の金属フッ化物や酸化リチウム等の金属酸化物、アセチルアセトナトカルシウム等の有機金属錯体が該当する。また、これらの材料だけでは、電気抵抗が大きく電極として機能しないため、発光部分を避けるようにアルミニウムや金、銀、銅などの金属層をパターン形成したり、ITOや酸化錫などの透明な金属酸化物導電層との積層体と組み合わせて用いたりしてもよい。
有機EL素子21の発光層12としては、白色に発光する白色発光層が採用されている。この発光層12は、真空蒸着プロセスを用いて図2に示す実表示領域4全面に形成される。発光層12の材料としては、有機発光性材料が用いられ、例えば、スチリルアミン系発光材料,アントラセン系ドーパミント(青色)、或いはスチリルアミン系発光材料,ルブレン系ドーパミント(黄色)が用いられる。なお、発光層12の下層或いは上層に、トリアリールアミン(ATP)多量体正孔注入層、TDP(トリフェニルジアミン)系正孔輸送層、アルミニウムキノリノール(Alq3)層(電子輸送層)を成膜することが好ましい。
有機EL素子21の上には、有機EL素子21及び画素隔壁13、平坦化層16を被覆する透明な電極保護層17が形成されている。この電極保護層17は、透明性や密着性、耐水性、ガスバリア性を考慮して珪素酸窒化物などの珪素化合物で構成することが望ましい。また、電極保護層17の膜厚は100nm以上が好ましく、画素隔壁13を被覆することで発生する応力によるクラック発生を防ぐため、膜厚の上限は200nm以下に設定することが好ましい。なお、本実施形態においては、電極保護層17を単層で形成しているが、複数層で積層してもよい。例えば、低弾性率の下層と高耐水性の上層とで電極保護層17を構成してもよい。
電極保護層17上には、電極保護層17に被せるように透明な平坦化層18が形成されている。平坦化層18は、凹凸部分を埋めるように配置され、さらに、その上面が略平坦に形成されるものであり、凹凸を平坦化させるための層である。この平坦化層18によって、画素隔壁13の形状の影響により、凹凸状に形成された電極保護層17の凹凸が平坦化される。この平坦化層18の上面が略平坦化されているので、平坦化層18上に形成される硬い被膜からなる後述する封止層19も平坦化される。したがって、応力が集中する部位がなくなり、これにより、封止層19でのクラックの発生を防止する。また、平坦化層18は、基板本体20の反りや体積膨張により発生する応力を緩和し、不安定な形状の画素隔壁13からの電極保護層17の剥離を防止する機能を有する。
平坦化層18上には、平坦化層18を被覆する透明な封止層19が、電極保護層17の終端部まで覆うような広い範囲で形成されている。封止層19は、酸素や水分が浸入するのを防止するためのもので、これにより酸素や水分による有機EL素子21の発光層12の劣化(ダークスポットの発生)等を抑えることができる。封止層19の材質は、透明性、ガスバリア性、耐水性を考慮して、好ましくは窒素を含む珪素化合物、すなわち珪素窒化物や珪素酸窒化物などによって形成される。
封止層19の弾性率は、100GPa以上、具体的には200〜250GPa程度が好ましい。また、封止層19の膜厚は、200〜600nm程度が好ましい。200nm未満であると、異物に対する被覆性が不足し部分的に貫通孔が形成されてしまい、ガスバリア性が損なわれてしまうおそれがあるからであり、600nmを越えると、応力によるクラックが生じてしまうおそれがあるからである。
さらに、封止層19としては、積層構造としてもよいし、その組成を不均一にして特にその酸素濃度が連続的に、あるいは非連続的に変化するような構成としてもよい。なお、積層構造とした場合の膜厚は、第一封止層としては、200〜400nmが好ましく、200nm未満では平坦化層18の表面及び側面被覆が不足してしまう。異物等の被覆性を向上させる第二封止層としては、200〜800nmが好ましい。
総厚1000nm以上を超えるとクラックの発生頻度が上がること及び経済的な面で好ましくない。
また、本実施形態では、有機EL装置1をトップエミッション構造としていることから、封止層19は光透過性を有する必要があり、したがってその材質や膜厚を適宜に調整することにより、本実施形態では可視光領域における光線透過率を例えば80%以上にしている。
上記した構成からなる有機EL装置1によれば、周壁部31bがカラーフィルタ基板36の基板本体31と一体となっているため、周壁部31bをカラーフィルタ基板36の基板本体31に取り付ける工程が不要である。したがって、組み立て工程が簡単となり、歩留まりが向上し、コストダウンを図ることができる。
また、上記した周壁部31bは、カラーフィルタ基板36の基板本体31が掘り込まれて形成されたものであるため、高い強度が期待できる。したがって、この周壁部31bによって、有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板36とのギャップがその周縁部分でしっかりと決まるため、有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板36とのギャップを均一に保つことができる。これによって、表示不良を防止することができるとともに、有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板36との間に介在させるギャップ材(例えばプラスチックビーズ等)が不要となり、その分だけ部品数や工程を減らすことができる。
また、周壁部31bがカラーフィルタ基板36の基板本体31と一体であり、缶封止と同様の効果を果たすため、封止性能が向上し、信頼性が高くなる。特に、上記した実施の形態では、表示素子として有機EL素子21を備えたトップエミッション構造の有機EL素子基板35が表示素子基板となっており、この有機EL素子基板35にカラーフィルタ基板36が貼り合わされた構成となっているが、上記したように封止性能が向上するため、有機EL素子21の発光層12が外気に触れることがなく、発光層12のダークスポットの発生を防ぐことができる。これによって、有機EL装置1の長寿命化を図ることができる。
また、上記した構成からなる有機EL装置1では、有機EL素子基板35に、有機EL素子21を被覆する封止層19が設けられているため、封止層19により有機EL素子21が封止され、有機EL素子21が外気に触れることが防がれる。このため、外気に含まれる湿気等による有機EL素子21(発光層12)の劣化を防止することができる。また、有機EL素子21が封止層19により保護されるため、有機EL素子21の損傷を防止することができる。
[電気光学装置の第2の実施の形態]
次に、電気光学装置の第2の実施の形態について図5を用いて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同様の構成については、第1の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、第1の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
第2の実施の形態における有機EL装置201(電気光学装置)を構成する有機EL素子基板235は、素子基板30と有機EL素子21とが備えられた構成からなる。この有機EL素子基板235は、第1の実施の形態における封止層19が備えられていない構成となっており、その他の構成については、第1の実施の形態における有機EL素子基板35と同様である。なお、第2の実施の形態の構成において、第1の実施の形態のように、封止層19が形成された有機EL素子基板35を用いることもできる。つまり、封止層19と後述する封止材219とを併用する構成とすることも可能である。
また、第2の実施の形態における有機EL装置201を構成するカラーフィルタ基板36については、上述した第1の実施の形態と同様の構成からなる。
上記した有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板36とは、第1の実施の形態と同様に、周壁部31bの先端面31hと素子基板30の対向面30aとが接着剤34を介して接合されることで、貼り合わされている。
有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板36との間における周壁部31bで囲まれた内部空間(空隙Y)には、熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等からなる封止材219が封入されている。この封止材219は、有機EL素子21及びカラーフィルタ層37を覆うように前記空隙Y内に充填されており、この封止材219によって酸素や水分が浸入するのを防止し、酸素や水分による有機EL素子21の発光層12におけるダークスポットの発生等を抑えることができる。また、封止材219は、有機EL素子基板235に対向配置されたカラーフィルタ基板36を固定させる役割を果たすとともに、外部からの機械的衝撃に対して緩衝機能を有して発光層12を保護する役割も果たす。なお、図5では、前記空隙Y内の端の部分に封止材219が充填されていない隙間が生じているが、勿論、封止材219が前記空隙Y内に隙間無く充填されていてもよい。
封止材219は、硬化前の原料主成分としては、流動性に優れ、かつ溶媒のような揮発成分を持たない有機化合物材料である必要があり、好ましくはエポキシ基を有する分子量3000以下のエポキシモノマー/オリゴマーが用いられる(モノマーの定義:分子量1000以下、オリゴマーの定義:分子量1000〜3000)。例えば、ビスフェノールA型エポキシオリゴマーやビスフェノールF型エポキシオリゴマー、フェノールノボラック型エポキシオリゴマー、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、アルキルグリシジルエーテル、3,4-エポキシシクロヘキセニルメチル-3',4'-エポキシシクロヘキセンカルボキシレート、ε-カプロラクトン変性3,4-エポキシシクロヘキシルメチル3',4'-エポキシシクロヘキサンカルボキレートなどがあり、これらが単独もしくは複数組み合わされて用いられる。
また、エポキシモノマー/オリゴマーと反応する硬化剤としては、電気絶縁性に優れ、かつ強靭で耐熱性に優れる硬化皮膜を形成するものが良く、透明性に優れ、かつ硬化のばらつきの少ない付加重合型が良い。例えば、3−メチル−1,2,3,6−テトラヒドロ無水フタル酸、メチル−3,6−エンドメチレン−1,2,3,6−テトラヒドロ無水フタル酸、1,2,4,5−ベンゼンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、またはそれらの重合物などの酸無水物系硬化剤が好ましい。これらの硬化は、60〜100℃の範囲で行われ、その硬化皮膜は珪素酸窒化物との密着性に優れるエステル結合を持つ高分子となる。さらに、酸無水の開環を促進する硬化促進剤として芳香族アミンやアルコール類、アミノフェノール等の比較的分子量の高いものを添加することで低温かつ短時間での硬化が可能となる。
また、塗布時の粘度は、100〜1000mPa・s(室温)が好ましい。理由は、貼り合わせ後の空間への材料充填性を考慮したもので、加熱直後に一度粘度が下がってから硬化が始まる材料が好ましい。また、貼り合わせ時に減圧した際に気泡が発生しにくくするため、含水量は100ppm以下に調整された材料であることが好ましい。
上記した構成からなる有機EL装置201によれば、有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板36との間の空隙Yに、有機EL素子21及びカラーフィルタ層37を覆う封止材219が封入されているため、封止材219により有機EL素子21が封止され、封止性能をさらに向上させることができる。また、有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板36との間の空隙Yが封入材219で詰まった構成となっているため、有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板36との間の空隙Yが空である場合と比較して、有機EL装置1の耐衝撃性を向上させることができる。
[電気光学装置の第3の実施の形態]
次に、電気光学装置の第3の実施の形態について図6を用いて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1、第2の実施の形態と同様の構成については、第1、第2の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、第1、第2の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
第3の実施の形態における有機EL装置301(電気光学装置)を構成する有機EL素子基板235は、上述した第2の実施の形態と同様の構成のものを用いることができる。なお、第3の実施の形態の構成において、第1の実施の形態のように、封止層19が形成された有機EL素子基板35を用いることもできる。
また、第3の実施の形態における有機EL装置301を構成するカラーフィルタ基板36は、上述した第1、第2の実施の形態と同様の構成のものを用いることができる。
上記した有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板36とは、第1、第2の実施の形態と同様に、周壁部31bの先端面31hと素子基板30の対向面30aとが接着剤34を介して接合されることで、貼り合わされている。
カラーフィルタ基板36の基板本体31の周壁部31bの内側には、湿気を吸収する乾燥剤319が設けられている。有機EL素子基板235の有機EL素子21及びカラーフィルタ基板36のカラーフィルタ層37は、周壁部31bから離間させてそれぞれ配設されており、乾燥剤319は、周壁部31bと有機EL素子21(カラーフィルタ層37)との間に配置されている。この乾燥剤319は、例えばシリカゲル等からなるものであり、有機EL素子基板235の素子基板30とカラーフィルタ基板36の基板本体31とで挟み込むことで保持されている。
上記した構成からなる有機EL装置301によれば、周壁部31bの内側に乾燥剤319が設けられているため、周壁部31bの内側の空間内は乾燥剤319によって除湿される。これにより、デバイス(素子)外部から浸入してくる水分だけではなく、デバイス内部に残留している水分をも除去できるため、有機EL素子に発生するダークスポットをより確実に防止することができる。
なお、上述した第3の実施の形態における有機EL装置301の構成において、第2の実施の形態と同様に、有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板36との間の空隙Yに封止材219が封入された構成とすることもできる。つまり、乾燥剤319よりも内側にある空隙Yに封止材219が封入されていてもよい。
[電気光学装置の第4の実施の形態]
次に、電気光学装置の第4の実施の形態について図7を用いて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1〜第3の実施の形態と同様の構成については、第1〜第3の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、第1〜第3の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
第4の実施の形態における有機EL装置401(電気光学装置)を構成する有機EL素子基板235は、上述した第2、第3の実施の形態と同様の構成のものを用いることができる。なお、第4の実施の形態の構成において、第1の実施の形態のように、封止層19が形成された有機EL素子基板35を用いることもできる。
また、第4の実施の形態における有機EL装置401を構成するカラーフィルタ基板436は、上述した第1〜第3の実施の形態と同様に、ガラス基板等の透明性を有する基板本体431の表面にカラーフィルタ層37が形成された構成からなる。このカラーフィルタ基板436の基板本体431には、上述した第1〜第3の実施の形態と同様に、周壁部431bが設けられ、さらに、周壁部431bの内側に周壁部431bに対向する補助壁部431b’が設けられた構成からなる。この補助壁部431b’は、周壁部431bと同じ側に突出されているとともに、周壁部431bと間隔をあけて平行に設けられている。つまり、周壁部431bと補助壁部431b’とは二重壁構造になっており、基板本体431は、基板本体431の周縁部に二重壁(周壁部431bと補助壁部431b’)が周縁に沿って形成された構成となっている。なお、上記した周壁部431b及び補助壁部431b’は、上述した第1〜第3の実施の形態における周壁部31と同様に、分厚いガラス板等の基板素材の表面を機械加工等により掘り込むことで形成される。また、上記した周壁部431b及び補助壁部431b’の断面形状は、それぞれ上述した第1〜第3の実施の形態における周壁部31と同様の形状になっている。
また、上記した周壁部431bと補助壁部431b’との間には、第3の実施の形態における乾燥剤319と同様の乾燥剤419が収容されている。この乾燥剤419の断面形状は、カラーフィルタ基板436の基板本体431の周壁部431bと補助壁部431b’とパネル部431cとにより形成された溝状部分431iの断面形状と略同形状となっており、具体的には、断面形状矩形となっている。そして、乾燥剤419は、上記した溝状部分431iの中に嵌合されており、これにより、基板本体431に保持されている。
上記した有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板436とは、上述した第1、第2、第3の実施の形態と同様に、周壁部431bの先端面431hと素子基板30の対向面30aとが接着剤34を介して接合されるとともに、上記した補助壁部431b’の先端面431h’と素子基板30の対向面30aとが接着剤34を介して接合されることで、貼り合わされている。
上記した構成からなる有機EL装置401によれば、周壁部431bの内側に、周壁部431bと同じ側に突出する補助壁部431b’が設けられているため、有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板436とのギャップが更にしっかりと決まり、ギャップ保持効果を増大させることができる。
また、周壁部431bと補助壁部431b’とによって二重壁構造となるため、周壁部431bだけの場合と比較して、外気が浸入し難くなり、封止性能を向上させることができる。これによって、有機EL素子21の劣化(発光層12のダークスポットの発生)をより確実に防止することができる。
さらに、周壁部431bと補助壁部431b’との間に乾燥剤419が収容されることで、乾燥剤419によって除湿される。これによって、湿気による有機EL素子の劣化(発光層12のダークスポットの発生)を防止することができる。
また、仮に、乾燥剤419が表示領域(有機EL素子21とカラーフィルタ層37との間)まで移動すると、その乾燥剤419によって表示不良が起こることが考えられるが、上記した構成の有機EL装置401によれば、周壁部431bと補助壁部431b’とによって乾燥剤419が位置決めされるため、乾燥剤419が表示領域側(図7における右側)に移動することを防止することができ、表示不良を防止することができる。
なお、上述した第4の実施の形態における有機EL装置401の構成において、乾燥剤419が無い構成とすることも可能である。つまり、周壁部431bと補助壁部431b’との間が空になった構成であってもよい。
また、上述した第4の実施の形態における有機EL装置401の構成において、第2の実施の形態と同様に、有機EL素子基板235とカラーフィルタ基板436との間の空隙Yに封止材219が封入された構成とすることもできる。つまり、周壁部431bと補助壁部431b’との間(溝状部分431i内)、及び補助壁部431b’よりも内側にある空隙Yの両方又は何れか一方に、封止材219が封入されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、補助壁部431b’が、周壁部431bと同様に、基板本体431が掘り込まれて形成されているが、本発明は、補助壁部431b’が、基板本体431に後付けされた別体のものであってもよい。つまり、上記した第1〜第3の実施の形態におけるカラーフィルタ基板36の基板本体31のパネル部31cに別部品である補助壁部431b’を接合させた構成であってもよい。
[電気光学装置の第5の実施の形態]
次に、電気光学装置の第5の実施の形態について図8を用いて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1〜第4の実施の形態と同様の構成については、第1〜第4の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、第1〜第4の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
第5の実施の形態における有機EL装置501(電気光学装置)を構成する有機EL素子基板35は、上述した第1の実施の形態と同様の構成のものを用いることができる。なお、第5の実施の形態の構成において、第2〜第4の実施の形態のように、封止層19が形成されていない有機EL素子基板235を用いることもできる。
一方、第5の実施の形態における有機EL装置501を構成するカラーフィルタ基板536は、上述した第1〜第4の実施の形態と同様に、ガラス基板等の透明性を有する基板本体531の表面にカラーフィルタ層37が形成され、基板本体531の周縁部に周壁部531bが形成された構成からなる
上記した周壁部531bの先端部531j(有機EL素子基板35側に向けられた端部)は、有機EL素子基板35に対して2面接合されている。具体的には、周壁部531bの先端部531jが段状に形成されている。つまり、周壁部531bは、断面形状矩形の壁体において先端内側の隅部が断面矩形に切り取られたような形状となっている。そして、この段状の先端部531jに素子基板30の周縁部30bが嵌合された状態で、周壁部531bの先端部531jが素子基板30に接着材34を介して接合され、これにより、有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板536とが貼り合わされている。詳しく説明すると、周壁部531bの段状の先端部531jには、基板本体531の対向面531aと平行に形成された平行面531mと、この平行面531mに対して垂直に形成された垂直面531nとが、それぞれ形成されている。そして、周壁部531bの先端部531jの平行面531mは、素子基板30の周縁部30bの対向面30aに対向配置されて接着材34を介して接合されている。また、周壁部531bの先端部531jの垂直面531nは、素子基板30の周縁部30bの側端面30cに対向配置されて接着材34を介して接合されている。なお、上記した周壁部531bの段状の先端部531jは、例えば切削・研磨の機械加工等により形成することができる。
上記した構成からなる有機EL装置501によれば、周壁部531bの先端部531jが段状に形成され、この段状の先端部531jに有機EL素子基板35(素子基板30)の周縁部が嵌合された状態で周壁部531bの先端部531jが有機EL素子基板35に接合されているため、周壁部531bの先端部531jと有機EL素子基板35(素子基板30)とが2面接合となる。このように、周壁部531bの先端部531jと有機EL素子基板35とが2面で接合されるため、有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板536との接合箇所の幅が延びて、外気の浸入経路が延びる。このため、外気が浸入し難くなり、封止性能が向上する。
また、有機EL素子基板35(素子基板30)の加工は不要であり、通常の形状の有機EL素子基板35(素子基板30)を用いることができる。
なお、上述した第5の実施の形態における有機EL装置501の構成において、上述した第2の実施の形態と同様に、封止層19に代えて或いは封止層19と併せて、封止材219を有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板536との間の空隙Yに封入させた構成とすることもできる。
また、上述した第5の実施の形態における有機EL装置501の構成において、上述した第3の実施の形態と同様に、周壁部531bの内側に乾燥剤319が設けられた構成とすることもできる。
また、上述した第5の実施の形態における有機EL装置501の構成において、上述した第4の実施の形態と同様に、周壁部531bの内側に補助壁部431b’が設けられた構成とすることができ、さらに、周壁部31bと補助壁部431b’との間に、乾燥剤419が設けられた構成とすることもできる。
[電気光学装置の第6の実施の形態]
次に、電気光学装置の第6の実施の形態について図9を用いて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1〜第5の実施の形態と同様の構成については、第1〜第5の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、第1〜第5の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
第6の実施の形態における有機EL装置601(電気光学装置)を構成するカラーフィルタ基板536は、上述した第5の実施の形態におけるものと同様のものを用いることができる。つまり、カラーフィルタ基板536の基板本体531の周縁部には周壁部531bが形成されており、この周壁部531bの先端部531jが段状に形成されている。
一方、第6の実施の形態における有機EL装置601を構成する有機EL素子基板635は、上述した第1の実施の形態と同様に、素子基板630と有機EL素子21と封止層19とが備えられた構成からなる。なお、第6の実施の形態の構成において、第2〜第5の実施の形態のように、封止層19が形成されていない構成にすることもできる。
上記した周壁部531bの先端部531jは、有機EL素子基板635に対して3面接合されている。具体的には、上記した素子基板630の周縁端部630b(有機EL素子基板635の周縁部)が段状に形成されている。つまり、素子基板630は、断面形状矩形の平板において周縁上側の隅部が断面矩形に切り取られたような形状となっている。そして、この段状の周縁端部630bに周壁部531bの段状の先端部531jが鉤状に噛み合った状態で、周壁部531bの先端部531jが素子基板630に接着材34を介して接合されており、これにより、有機EL素子基板35とカラーフィルタ基板536とは貼り合わされている。詳しく説明すると、素子基板630の段状の周縁端部630bには、素子基板630の対向面630aと平行に形成された平行面630dと、平行面630dに対して垂直に形成された垂直面630eとが、それぞれ形成されている。そして、素子基板630の周縁端部630bの平行面630dは、周壁部531bの先端面531hに対向配置されて接着材34を介して接合されている。また、素子基板630の周縁端部630bの垂直面630eは、周壁部531bの先端部531jの垂直面531nに対向配置されて接着材34を介して接合されている。さらに、素子基板630の周縁端部630bにおける対向面630aは、周壁部531bの先端部531jの平行面531mに対向配置されて接着材34を介して接合されている。なお、上記した素子基板630の段状の周縁端部630bは、例えば切削・研磨の機械加工等により形成することができる。
上記した構成からなる有機EL装置601によれば、素子基板630の周縁端部630bが段状に形成され、この段状の周縁端部630bに周壁部531bの段状の先端部531jが噛み合わされた状態で周壁部531bの先端部531jが素子基板630に接合されているため、周壁部531bの先端部531jと有機EL素子基板635(素子基板630)とが3面接合となる。このように、周壁部531bの先端部531jと有機EL素子基板635とが3面で接合されるため、有機EL素子基板635とカラーフィルタ基板536との接合箇所の幅が延びて、外気の浸入経路がさらに延びる。このため、外気が一層浸入し難くなり、封止性能がさらに向上する。
なお、上述した第6の実施の形態における有機EL装置601の構成において、上述した第2の実施の形態と同様に、封止層19に代えて或いは封止層19と併せて、封止材219を有機EL素子基板635とカラーフィルタ基板536との間の空隙Yに封入させた構成とすることもできる。
また、上述した第6の実施の形態における有機EL装置601の構成において、上述した第3の実施の形態と同様に、周壁部531bの内側に乾燥剤319が設けられた構成とすることもできる。
また、上述した第6の実施の形態における有機EL装置601の構成において、上述した第4の実施の形態と同様に、周壁部531bの内側に補助壁部431b’が設けられた構成とすることができ、さらに、周壁部531bと補助壁部431b’との間に、乾燥剤419が設けられた構成とすることもできる。
また、上述した第6の実施の形態では、カラーフィルタ基板536側の周壁部531bの先端部531jと、有機EL素子基板635側の周縁端部630bとが、それぞれ段状に形成されており、これらが鉤状に噛み合って接合されているが、本発明は、上述した第1〜第4の実施の形態の周壁部31b,431bのように、周壁部531bの先端部531jが段状でなくフラットになっていてもよく、この先端がフラットな周壁部を段状の有機EL素子基板635側の周縁端部630bに嵌合させて接合させた構成にすることも可能である。
[電気光学装置の第7の実施の形態]
次に、電気光学装置の第7の実施の形態について図10を用いて説明する。なお、本実施の形態では、上述した第1〜第6の実施の形態と同様の構成については、第1〜第6の実施の形態と同一の符号を付してその説明を省略し、第1〜第6の実施の形態と異なる点についてのみ説明する。
第7の実施の形態における有機EL装置701(電気光学装置)を構成するカラーフィルタ基板736は、上述した第1〜第3の実施の形態におけるカラーフィルタ基板36と略同様であるが、基板本体731の周壁部731bの突出長さL3(図7における上下方向の長さ)が上述した第1〜第3の実施の形態におけるカラーフィルタ基板36と比較して長くなっている。つまり、周壁部731bの突出長さL3は、有機EL素子基板735の素子基板730とカラーフィルタ基板736の基板本体731とのギャップL2よりも長くなっている。
一方、第7の実施の形態における有機EL装置701を構成する有機EL素子基板735は、上述した第1の実施の形態と同様に、素子基板730と有機EL素子21と封止層19とが備えられた構成からなる。なお、第7の実施の形態の構成において、第2〜第5の実施の形態のように、封止層19が形成されていない構成にすることもできる。
上記した素子基板730の対向面730aには、凹状の溝部730fが形成されている。この溝部730fは、周壁部731bの先端部731jが嵌合される溝であり、周壁部731bと同形状に延在されている。したがって、溝部730fは、素子基板730上に形成される有機EL素子21を囲うように環状に形成されている。この溝部730fは、断面形状矩形の溝であり、周壁部731bの先端部731jよりも若干大きい断面で形成されている。そして、先端面731hがフラットな周壁部731bの先端部731jが凹状の溝部730fに差し込まれた状態で、周壁部731bの先端部731jが素子基板730に接着材34を介して接合されており、これにより、有機EL素子基板735とカラーフィルタ基板736とは貼り合わされている。詳しく説明すると、素子基板730の溝部730fには、素子基板730の対向面730aと平行に形成された底面730gと、底面730gの両側にそれぞれ在って底面730gに対して垂直に形成された側面730h,730hとが、それぞれ形成されている。そして、素子基板730の溝部730fの底面730gは、周壁部731bの先端面731hに対向配置されて接着材34を介して接合されている。また、素子基板730の溝部730fの垂直面730h,730hは、周壁部731bの先端部731jの内周面731gと外周面731kにそれぞれ対向配置されて接着材34を介して接合されている。なお、上記した素子基板730上の溝部730fは、例えば切削・研磨の機械加工等により形成することができる。
上記した構成からなる有機EL装置701によれば、素子基板730(有機EL素子基板735)上に凹状の溝部730fが形成され、この溝部730fの中に周壁部731bの先端部731jが差し込まれた状態で周壁部731bの先端部731jが素子基板730に接合されているため、周壁部731bの先端部731jと有機EL素子基板735(素子基板730)とが3面接合となる。このように、周壁部731bの先端部731jと有機EL素子基板735とが2面で接合されるため、有機EL素子基板735とカラーフィルタ基板736との接合箇所の幅が延びて、外気の浸入経路が延びる。このため、外気が浸入し難くなり、封止性能が向上する。
また、上記した構成からなる有機EL装置701によれば、周壁部731bの先端部731jの加工が不要である。
なお、上述した第7の実施の形態における有機EL装置701の構成において、上述した第2の実施の形態と同様に、封止層19に代えて或いは封止層19と併せて、封止材219を有機EL素子基板735とカラーフィルタ基板736との間の空隙Yに封入させた構成とすることもできる。
また、上述した第7の実施の形態における有機EL装置701の構成において、上述した第3の実施の形態と同様に、周壁部731bの内側に乾燥剤319が設けられた構成とすることもできる。
また、上述した第7の実施の形態における有機EL装置701の構成において、上述した第4の実施の形態と同様に、周壁部731bの内側に補助壁部431b’が設けられた構成とすることができ、さらに、周壁部731bと補助壁部431b’との間に、乾燥剤419が設けられた構成とすることもできる。
また、上述した第7の実施の形態では、素子基板730に断面矩形状の凹状の溝部730fが形成されているが、本発明は、素子基板730(有機EL素子基板735)上に形成する溝部730fの形状は如何なる形状であってもよく、例えば、断面形状がV字状やU字状(湾曲形状)の溝部であってもよい。ただし、外気の浸入をより確実に防ぐため、素子基板730の溝部730fの断面形状は、周壁部731bの先端部731jの断面形状と同様の形状にすることが好ましい。
以上、本発明に係る電気光学装置の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記した実施の形態では、電気光学装置として、有機EL素子21を備えたトップエミッション構造の有機EL装置1,201,301を示しているが、本発明は、液晶表示装置やプラズマディスプレイ装置にも適用することができる。
また、上記した実施の形態では、周壁部31b,431b,531b,731bの内周面31g,431g,531g,731g及び外周面31k,431k,531k,731kは、底面31e,431e,531e,731e(対向面31a,431a,531a,731a)に対して垂直に形成されており、周壁部31b,431b,531b,731bの断面形状は矩形となっているが、本発明は、周壁部31b,431b,531b,731bの内周面31g,431g,531g,731gや外周面31k,431k,531k,731kが底面31e,431e,531e,731eに垂直でなく斜めに形成されていてもよい。例えば、図3に示す凹部31dが、有機EL基板35側(図3における下側)に向かって外側(図3における左側)に広がる断面台形状であって、周壁部31aの内周面31gが有機EL基板35側に向かって外側に傾くテーパー面となっていてもよい。また、周壁部31aの外周面31kが有機EL基板35側に向かって内側(図3における右側)に傾くテーパー面となっていてもよい。これによって、周壁部31bの断面形状は、基端部分(パネル部31c側の部分)が幅広の台形となり、周壁部31bの基端部分が折れ難くなる。
また、上記した実施の形態では、白色発光の発光層12を有する有機EL素子21が備えられているが、本発明は、発光層12が白色以外の発光をするものであってもよく、例えば、異なる色(例えば、赤、緑、青)に塗分けされた発光層12を有する有機EL素子21を備えるものであってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
[電子機器の実施の形態]
次に、前記実施形態の有機EL装置1,201,301,401,501,601,701を備えた電子機器の例について説明する。
図11(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図11(a)において、符号50は携帯電話本体を示し、符号51は有機EL装置1,201,301,401,501,601,701を備えた表示部を示している。
図11(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図11(b)において、符号60は情報処理装置、符号61はキーボードなどの入力部、符号63は情報処理本体、符号62は有機EL装置1,201,301,401,501,601,701を備えた表示部を示している。
図11(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図8(c)において、符号70は時計本体を示し、符号71は有機EL装置1,201,301,401,501,601,701を備えたEL表示部を示している。
図11(a)〜(c)に示す電子機器は、先の実施形態に示した有機EL装置1,201,301,401,501,601,701が備えられたものであるので、表示特性が良好な電子機器となる。
なお、電子機器としては、前記電子機器に限られることなく、種々の電子機器に適用することができる。例えば、ディスクトップ型コンピュータ、液晶プロジェクタ、マルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ページャ、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置等の電子機器に適用することができる。
本発明の実施の形態における有機EL装置の配線構造を示す模式図である。 本発明の実施の形態における有機EL装置の構成を模式的に示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態における有機EL装置の周縁部分の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態における有機EL装置の有機EL素子基板を模式的に示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態における有機EL装置の周縁部分の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の第3の実施の形態における有機EL装置の周縁部分の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の第4の実施の形態における有機EL装置の周縁部分の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の第5の実施の形態における有機EL装置の周縁部分の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の第6の実施の形態における有機EL装置の周縁部分の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の第7の実施の形態における有機EL装置の周縁部分の構成を模式的に示す部分断面図である。 本発明の実施の形態における電子機器を示す図である。
符号の説明
1,201,301,401,501,601,701…有機EL装置(電気光学装置)
19…封止層
21…有機EL素子(表示素子)
31,431,531,731…基板本体
31b,431b,531b,731b…周壁部
35,235,635,735…有機EL素子基板(表示素子基板)
36,336,436,536,736…カラーフィルタ基板
37…カラーフィルタ層
219…封止材
319,419…乾燥剤
431b’…補助壁部
531j,730j…(周壁部の)先端部
730f…溝部
Y…空隙

Claims (12)

  1. 表示素子を備えた表示素子基板と、異なる色のカラーフィルタ層を備えたカラーフィルタ基板とが、前記表示素子側と前記カラーフィルタ層側とが対向するように貼り合わされた構成の電気光学装置であって、
    前記カラーフィルタ基板の基板本体は、前記カラーフィルタ層が形成される対向面中央部分が掘り込まれ、周縁部に周壁部が形成された構成からなり、
    該周壁部の先端部が前記表示素子基板に接合されることで、前記表示素子基板と前記カラーフィルタ基板とが貼り合わされていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記表示素子基板に、前記表示素子を被覆する封止層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記表示素子基板と前記カラーフィルタ基板との間の空隙に、前記表示素子及び前記カラーフィルタ層を覆う封止材が封入されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電気光学装置。
  4. 前記周壁部の内側に乾燥剤が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記周壁部の内側に、前記周壁部に対向する補助壁部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記周壁部と前記補助壁部との間に乾燥剤が収容されていることを特徴とする請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記周壁部の先端部と前記表示素子基板とが2面以上で接合されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  8. 前記周壁部の先端部が段状に形成され、
    該段状の先端部に前記表示素子基板の周縁部が嵌合された状態で前記周壁部の先端部が前記表示素子基板に接合されていることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
  9. 前記表示素子基板の周縁端部が段状に形成され、
    該段状の周縁端部に前記周壁部の先端部が嵌合された状態で前記周壁部の先端部が前記表示素子基板に接合されていることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
  10. 前記表示素子基板上に溝部が形成され、
    該溝部の中に前記周壁部の先端部が差し込まれた状態で前記周壁部の先端部が前記表示素子基板に接合されていることを特徴とする請求項7に記載の電気光学装置。
  11. 前記表示素子基板が、前記表示素子として有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたトップエミッション構造の有機エレクトロルミネッセンス素子基板であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  12. 請求項1ないし11のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
JP2006266998A 2006-09-29 2006-09-29 電気光学装置及び電子機器 Withdrawn JP2008089634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006266998A JP2008089634A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 電気光学装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006266998A JP2008089634A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 電気光学装置及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008089634A true JP2008089634A (ja) 2008-04-17

Family

ID=39373905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006266998A Withdrawn JP2008089634A (ja) 2006-09-29 2006-09-29 電気光学装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008089634A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109857A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Casio Comput Co Ltd 保護板一体型表示パネル
JP2011007909A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ、および当該カラーフィルタを備えた有機el表示装置
JP2011119176A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Toppan Printing Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ及びその製造方法
WO2011101918A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 パナソニック株式会社 発光装置とその製造方法
JP2012109225A (ja) * 2010-10-20 2012-06-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 照明装置
JP2013048115A (ja) * 2012-12-03 2013-03-07 Sony Corp 表示装置、表示装置の製造方法、および電子機器
WO2020100305A1 (ja) * 2018-11-16 2020-05-22 シャープ株式会社 表示装置

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0594878A (ja) * 1991-10-01 1993-04-16 Sharp Corp マルチカラーelパネル
JPH0982475A (ja) * 1995-09-11 1997-03-28 Sharp Corp 薄膜カラーelパネル及びその製造方法
JPH11185955A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Tdk Corp 有機elカラーディスプレイ
JP2002050471A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Sharp Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP2002280168A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Nippon Seiki Co Ltd 有機elパネル
JP2003297558A (ja) * 2002-04-03 2003-10-17 Seiko Epson Corp エレクトロルミネッセンス装置とその製造方法、電子機器
JP2004087153A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Fuji Electric Holdings Co Ltd 有機elディスプレイ
JP2005116497A (ja) * 2003-03-10 2005-04-28 Nippon Sheet Glass Co Ltd 表示パネル及びその製造方法
JP2005183353A (ja) * 2003-11-25 2005-07-07 Seiko Epson Corp 電気光学装置、電子機器、および画像形成装置
JP2006054146A (ja) * 2004-08-16 2006-02-23 Toppan Printing Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2006202650A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Seiko Epson Corp 電気光学装置および画像印刷装置
JP2006236880A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、並びに電子機器
JP2006244945A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、並びに電子機器

Patent Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0594878A (ja) * 1991-10-01 1993-04-16 Sharp Corp マルチカラーelパネル
JPH0982475A (ja) * 1995-09-11 1997-03-28 Sharp Corp 薄膜カラーelパネル及びその製造方法
JPH11185955A (ja) * 1997-12-22 1999-07-09 Tdk Corp 有機elカラーディスプレイ
JP2002050471A (ja) * 2000-08-01 2002-02-15 Sharp Corp 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP2002280168A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Nippon Seiki Co Ltd 有機elパネル
JP2003297558A (ja) * 2002-04-03 2003-10-17 Seiko Epson Corp エレクトロルミネッセンス装置とその製造方法、電子機器
JP2004087153A (ja) * 2002-08-23 2004-03-18 Fuji Electric Holdings Co Ltd 有機elディスプレイ
JP2005116497A (ja) * 2003-03-10 2005-04-28 Nippon Sheet Glass Co Ltd 表示パネル及びその製造方法
JP2005183353A (ja) * 2003-11-25 2005-07-07 Seiko Epson Corp 電気光学装置、電子機器、および画像形成装置
JP2006054146A (ja) * 2004-08-16 2006-02-23 Toppan Printing Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2006202650A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Seiko Epson Corp 電気光学装置および画像印刷装置
JP2006236880A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、並びに電子機器
JP2006244945A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Seiko Epson Corp 有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、並びに電子機器

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009109857A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Casio Comput Co Ltd 保護板一体型表示パネル
JP2011007909A (ja) * 2009-06-24 2011-01-13 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタ、および当該カラーフィルタを備えた有機el表示装置
JP2011119176A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Toppan Printing Co Ltd 有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ及びその製造方法
WO2011101918A1 (ja) * 2010-02-22 2011-08-25 パナソニック株式会社 発光装置とその製造方法
US8519425B2 (en) 2010-02-22 2013-08-27 Panasonic Corporation Light-emitting device and manufacturing method thereof
JP2012109225A (ja) * 2010-10-20 2012-06-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 照明装置
US9188323B2 (en) 2010-10-20 2015-11-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Lighting device
JP2013048115A (ja) * 2012-12-03 2013-03-07 Sony Corp 表示装置、表示装置の製造方法、および電子機器
WO2020100305A1 (ja) * 2018-11-16 2020-05-22 シャープ株式会社 表示装置
CN112997236A (zh) * 2018-11-16 2021-06-18 夏普株式会社 显示装置
US11903299B2 (en) 2018-11-16 2024-02-13 Sharp Kabushiki Kaisha Display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4337852B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置とその製造方法及び電子機器
JP4670875B2 (ja) 有機el装置
JP5119865B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置、電子機器
JP4978138B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
US7915823B2 (en) Organic electroluminescent device with surface-modifying layer, method for manufacturing the same, and electronic apparatus including the same
JP2008066216A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置とその製造方法及び電子機器
JP2012216454A (ja) 発光装置及び電子機器
JP2008089634A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2006222071A (ja) 発光装置、発光装置の製造方法、及び電子機器
JP2006004907A (ja) エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器
JP2014035799A (ja) 発光装置、発光装置の製造方法、電子機器
JP2008059868A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置とその製造方法及び電子機器
JP2009048834A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、電子機器
JP5056777B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置、その製造方法および電子機器
JP2009134984A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置およびその製造方法
JP2012209215A (ja) 有機el装置の製造方法、電子機器
JP2009199979A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置およびその製造方法
JP2009048835A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、電子機器
KR102037871B1 (ko) 유기발광다이오드 표시장치
US8323065B2 (en) Organic electro-luminescence display device and manufacturing method thereof
JP5228513B2 (ja) 有機el装置
JP5012848B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置及び電子機器
JP2009252687A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法及び有機エレクトロルミネッセンス装置
JP2013016372A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2011018508A (ja) 電気光学装置および電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090713

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20090714

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111101

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20111206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111207