JP2008089390A - メータ装置及び車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】視認性、特に、他のメータ装置などとの識別性をさらに向上させることができるメータ装置、及び当該メータ装置を備える車両を提供する。
【解決手段】スピードメータ120は、走行速度が表示された表示面121aを有するメータパネル121と、メータパネル121上を移動する指針とを備える。また、スピードメータ120は、メータパネル121の外縁部分121dを取り囲むライトガイド130を備える。ライトガイド130は、光源からの光を導く導光部材によって形成される。ライトガイド130、具体的には、外縁枠部132は、メータパネル121の背面側から前面側に向けて、表示面121aよりも突出する。
【選択図】図6
【解決手段】スピードメータ120は、走行速度が表示された表示面121aを有するメータパネル121と、メータパネル121上を移動する指針とを備える。また、スピードメータ120は、メータパネル121の外縁部分121dを取り囲むライトガイド130を備える。ライトガイド130は、光源からの光を導く導光部材によって形成される。ライトガイド130、具体的には、外縁枠部132は、メータパネル121の背面側から前面側に向けて、表示面121aよりも突出する。
【選択図】図6
Description
本発明は、計測量を示す情報が表示された表示面を有する表示板と、当該表示板上を移動する指針とを備えるメータ装置、及び当該メータ装置を備える車両に関する。
従来、自動二輪車などの車両には、走行速度を表示するスピードメータなど、計測量を表示するメータ装置が設けられる。また、アナログ表示式のメータ装置、つまり、計測量を示す情報(例えば、走行速度)が表示されたメータパネル(表示板)上を移動する指針によって計測量を表示するメータ装置では、メータ装置の視認性を向上させるため、メータパネルの外縁部分を光らせる方法が広く用いられている。
例えば、メータパネルの外縁部分に光源からの光を導く導光板を設けることによって、メータ装置の視認性、特に、他のメータ装置などとの識別性を向上させる方法が知られている。(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−340871号公報(第4−5頁、第2図)
しかしながら、上述した従来のメータ装置の視認性を向上させる方法には、次のような問題があった。すなわち、上述した従来のメータ装置の視認性、具体的には、他のメータ装置などとの識別性の向上にはさらに改善の余地があった。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、視認性、特に、他のメータ装置などとの識別性をさらに向上させることができるメータ装置、及び当該メータ装置を備える車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、計測量を示す情報(例えば、走行速度)が表示された表示面(表示面121a)を有する表示板(メータパネル121)と、前記表示板上を移動する指針(指針122)とを備えるメータ装置(スピードメータ120)であって、光源(メータランプ151)と、前記表示板の外縁部分(外縁部分121d)の少なくとも一部を取り囲む表示板枠(ライトガイド130)とを備え、前記表示板枠は、前記光源からの光を導く導光部材(例えば、アクリル樹脂)によって形成され、前記表示板枠は、前記表示板の背面側(D1方向側)から前面側(D2方向側)に向けて、前記表示面よりも突出することを要旨とする。
このようなメータ装置によれば、表示板の外縁部分の少なくとも一部を取り囲み、導光部材によって形成される表示板枠は、表示板の背面側から前面側に向けて、表示板の表示面よりも突出する。
表示板の背面側から前面側に向けて表示面よりも突出した表示板枠を発光させることによって、メータ装置をより立体的に視認させることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記表示板枠は、前記表示板の前面側に向けて突出する突状目盛り部(目盛り凸部133,基準目盛り凸部134)を有し、前記突状目盛り部は、前記計測量に応じた所定の位置(例えば、0km/hや180km/hの位置)に形成されることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記突状目盛り部は、前記外縁部分から前記表示板上の内側に向けて突出することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記表示板枠は、複数の前記突状目盛り部を有し、前記計測量の基準値(0km/h)に応じた位置に形成される前記突状目盛り部の大きさは、他の前記突状目盛り部よりも大きいことを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記表示板枠は、前記外縁部分側に形成される枠内側端(内側端132b)と、前記枠内側端よりも外側に形成される枠外側端(外側端132a)と、前記枠内側端から前記枠外側端までの間に形成される枠傾斜部(傾斜部132c)とを有することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記枠外側端は、前記枠内側端よりも前記表示板の前面側に位置することを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第5の特徴に係り、前記突状目盛り部は、前記外縁部分側に形成される目盛り部内側端(内側端133b)と、前記目盛り部内側端よりも外側に形成される目盛り部外側端(外側端133a)と、前記目盛り部内側端から前記目盛り部外側端までの間に形成される目盛り部傾斜部分(傾斜部分133c)とを有することを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、前記目盛り部外側端は、前記目盛り部内側端よりも前記前面側に位置することを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記指針は、前記光源または他の光源(指針用ランプ152)からの光を導く導光部材によって形成されることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記表示板枠の少なくとも一部を外側から取り囲む外側枠(リフレクターリング140)をさらに備え、前記外側枠には、光を反射する処理(例えば、メッキ処理)が施されることを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記メータ装置は、他のメータ装置(フューエルメータ160)と並んで配設され、前記メータ装置のみが、前記表示板枠を備えることを要旨とする。
本発明の第12の特徴は、本発明の第1乃至第11の何れかの特徴に係るメータ装置を備える車両(自動二輪車10)であることを要旨とする。
本発明の特徴によれば、視認性、特に、他のメータ装置などとの識別性をさらに向上させることができるメータ装置、及び当該メータ装置を備える車両を提供することできる。
(本実施形態に係る車両の構成)
次に、本発明に係る車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
次に、本発明に係る車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係る車両である自動二輪車10の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車10は、一般的な鞍乗り型の自動二輪車と比較して車体フレーム(不図示)が下方に配設される、いわゆるアンダーボーン型の自動二輪車である。
図1は、本実施形態に係る車両である自動二輪車10の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車10は、一般的な鞍乗り型の自動二輪車と比較して車体フレーム(不図示)が下方に配設される、いわゆるアンダーボーン型の自動二輪車である。
自動二輪車10は、前輪20と後輪70とを備え、エンジン50が発生する駆動力によって後輪70を駆動する。
自動二輪車10は、前輪20を回転可能に支持する左右一対のフロントフォーク21を備える。具体的には、フロントフォーク21は、路面状態の変化に応じて、前輪20を上下方向(実際には、所定のキャスター角が付与された方向)に移動(直線運動)させて、前輪20が受けた衝撃を吸収する。
自動二輪車10は、フロントフォーク21の一部やステアリングシャフト22(図1において不図示、図2参照)覆うフロントカウル30を備える。フロントカウル30の上方には、前輪20の方向を変えるためにライダーによって操作されるハンドル40及びコンビネーションメータユニット100が設けられる。
(2)メータ装置の構成
次に、本実施形態に係るメータ装置の構成について説明する。具体的には、コンビネーションメータユニット100の構成、及び本実施形態においてメータ装置を構成するスピードメータ120(図3参照)の詳細構成について説明する。
次に、本実施形態に係るメータ装置の構成について説明する。具体的には、コンビネーションメータユニット100の構成、及び本実施形態においてメータ装置を構成するスピードメータ120(図3参照)の詳細構成について説明する。
(2.1)コンビネーションメータユニットの構成
図2は、コンビネーションメータユニット100及びコンビネーションメータユニット100周辺の一部拡大側面図である。図3は、コンビネーションメータユニット100及びコンビネーションメータユニット100周辺の平面図である。
図2は、コンビネーションメータユニット100及びコンビネーションメータユニット100周辺の一部拡大側面図である。図3は、コンビネーションメータユニット100及びコンビネーションメータユニット100周辺の平面図である。
コンビネーションメータユニット100は、ハンドル40の前方に配設される。コンビネーションメータユニット100は、フロントフォーク21(図1参照)と連結されるステアリングシャフト22に固定される。
ハンドル40は、左側に位置する左側ハンドル41L、右側に位置する右側ハンドル41R、及びステアリングシャフト22と連結されるハンドルクラウン42によって構成される。左側ハンドル41L及び右側ハンドル41Rは、ハンドルクラウン42に連結される。具体的には、左側ハンドル41Lは、左側ハンドル連結部42aに連結される。また、右側ハンドル41Rは、右側ハンドル連結部42bに連結される。
ハンドルクラウン42は、コンビネーションメータユニット100に沿って湾曲している。具体的には、ハンドルクラウン42は、コンビネーションメータユニット100の下端部100aに沿って湾曲している。このため、下端部100aは、左側ハンドル連結部42aと右側ハンドル連結部42bとを結ぶ直線L1よりもハンドルクラウン42側に入り込むように配設される。
図4は、コンビネーションメータユニット100の平面図である。図4に示すように、コンビネーションメータユニット100は、スピードメータ120、フューエルメータ160及びシフトインジケータ170を有する。
スピードメータ120は、アナログ表示式のスピードメータであり、メータパネル121(表示板)と、指針122とを備える。指針122は、メータパネル121上を移動し、自動二輪車10の走行速度を指示する。指針122は、光源、具体的には、指針用ランプ152(図4において不図示、図7参照)の光を導く導光部材によって形成される。本実施形態では、指針122は、アクリル樹脂によって形成される。
メータパネル121には、光源、具体的には、メータランプ151(図4において不図示、図5参照)の光を透過する透過部分121p(0,180,km/hなどの英数字部分)が形成される。透過部分121pは、光透過性のインクを用いて印刷される。或いは、メータパネル121を非光透過性のインクを用いて印刷した後、所定の英数字の形状に応じてインクを除去することによって、透過部分121pを形成してもよい。
メータパネル121の外側には、ライトガイド130(表示板枠)が設けられる。ライトガイド130は、メータランプ151(図5参照)からの光を導く導光部材によって形成される。本実施形態では、ライトガイド130は、アクリル樹脂によって形成される。また、ライトガイド130は、オレンジ色に着色される。
また、本実施形態では、ライトガイド130の外側には、リフレクターリング140(外側枠)が設けられる。リフレクターリング140は、外側からライトガイド130を取り囲む。リフレクターリング140には、光を反射する処理、具体的には、メッキ処理が施される。
フューエルメータ160(他のメータ装置)は、メータパネル161と、指針162とを備え、自動二輪車10の燃料タンク(不図示)に蓄えられた燃料の量を表示する。メータパネル161には、メータパネル121と同様に、光を透過する透過部分161p(Fや燃料のアイコンなど)が形成される。
フューエルメータ160は、スピードメータ120の右斜め上方に、スピードメータ120と並んで配設される。フューエルメータ160のサイズ(直径)は、スピードメータ120のサイズよりも小さい。
また、本実施形態では、フューエルメータ160の外側には、ライトガイド130のような導光部材は設けられていない。つまり、スピードメータ120のみが、光源からの光を導くライトガイド130を備える。
シフトインジケータ170は、選択されている変速ギア(またはニュートラル)を表示する。
図5は、図4に示したF5−F5線に沿ったコンビネーションメータユニット100の断面図である。図5に示すように、スピードメータ120は、メータパネル121と指針122とを備える。メータパネル121の下側には、ライトガイド130が設けられる。
ライトガイド130は、メータランプ151の光を導き、導いた光によってメータパネル121の外縁部分121d周辺、及びメータパネル121の透過部分121pを光らせる。
フューエルメータ160は、F5−F5線に沿った断面において、スピードメータ120と並んで配設される。つまり、指針122と指針162とは、深さ方向(図中のD1方向)において略同様の位置に配設される。また、メータパネル161の下側には、透過部分161p(図4参照)にランプ(不図示)からの光を導くライトガイド163が設けられる。
ライトガイド163は、メータパネル161の下側のみに設けられ、ライトガイド130のように、メータパネル121の外側には露出していない。
(2.2)メータ装置の詳細構成
次に、本実施形態に係るメータ装置、すなわち、スピードメータ120の詳細構成について説明する。
次に、本実施形態に係るメータ装置、すなわち、スピードメータ120の詳細構成について説明する。
(2.2.1)表示板及び表示板枠の形状
図6は、本実施形態において表示板を構成するメータパネル121、及び本実施形態において表示板枠を構成するライトガイド130の分解斜視図である。
図6は、本実施形態において表示板を構成するメータパネル121、及び本実施形態において表示板枠を構成するライトガイド130の分解斜視図である。
図6に示すように、メータパネル121は、走行速度などが表示された表示面121aを有する。具体的には、走行速度などを表示する英数字(0,180など)は、透過部分121pによって形成される。なお、図6では、走行速度などを表示する英数字は、一部のみ表示されている。
また、メータパネル121には、ライトガイド130に形成された目盛り凸部133及び基準目盛り凸部134とそれぞれ係合する切欠き121b及び切欠き121cが形成される。
ライトガイド130は、メータパネル121の下側に配設される。ライトガイド130は、メータパネル121の外縁部分121dを取り囲む。
ライトガイド130は、略円板状の底板部131と、底板部131の外縁からメータパネル121を取り囲むように、メータパネル121の方向に向けて延びる外縁枠部132とを有する。
また、ライトガイド130は、メータパネル121の外縁部分121dからメータパネル121上の内側に向けて突出する目盛り凸部133及び基準目盛り凸部134を有する。本実施形態において、目盛り凸部133及び基準目盛り凸部134は、突状目盛り部を構成する。目盛り凸部133及び基準目盛り凸部134は、メータパネル121の前面側に向けて突出する。
目盛り凸部133は、走行速度(20km/hや40km/hなど)に応じた所定の位置に形成される。基準目盛り凸部134は、基準の走行速度、具体的には、自動二輪車10の走行速度が0km/hのときに、指針122が指示する位置に形成される。
つまり、ライトガイド130は、複数の目盛り凸部133を有し、計測量の基準値、具体的には、基準の走行速度(0km/h)に応じた位置に形成される基準目盛り凸部134の幅は、目盛り凸部133の幅よりも大きい。
(2.2.2)指針の発光機能
図7は、ライトガイド130の一部切断斜視図である。ライトガイド130は、指針122に光源の光を導くためにも用いられる。図7に示すように、ライトガイド130には、採光部135及び光放射部136が形成される。
図7は、ライトガイド130の一部切断斜視図である。ライトガイド130は、指針122に光源の光を導くためにも用いられる。図7に示すように、ライトガイド130には、採光部135及び光放射部136が形成される。
採光部135は、指針用ランプ152の光を採光する。採光部135によって採光された指針用ランプ152の光は、光放射部136に導かれる。光放射部136は、指針用ランプ152の光を放射する。
図8は、指針用ランプ152の光によって指針122が発光する様子を説明する説明図である。なお、図8では、断面のハッチング表示は、省略されている。図8に示すように、光放射部136には、指針用ランプ152の光(点線で表示)を上方、つまり、指針122の方向に反射させる傾斜部分136aが形成される。
また、指針122には、指針用ランプ152の光を指針122の先端側に反射させる傾斜部分122aが形成される。
(2.2.3)外縁枠部の詳細形状
次に、ライトガイド130の外縁枠部132の詳細形状について説明する。図9は、図6に示したF9−F9線に沿ったライトガイド130の断面図である。
次に、ライトガイド130の外縁枠部132の詳細形状について説明する。図9は、図6に示したF9−F9線に沿ったライトガイド130の断面図である。
図9に示すように、ライトガイド130、具体的には、外縁枠部132は、メータパネル121の背面側(図中のD1方向側)から前面側(図中のD2方向側)に向けて、表示面121aよりも突出する。
また、外縁枠部132は、外側端132a(枠外側端)、内側端132b(枠内側端)及び傾斜部132c(枠傾斜部)を有する。
内側端132bは、メータパネル121の外縁部分121d側に形成される。外側端132aは、内側端132bよりも外側に形成される。また、本実施形態では、外側端132aは、内側端132bよりも前面側に位置する。傾斜部132cは、内側端132bから外側端132aまでの間に形成される。つまり、外縁枠部132は、外側端132aから内側端132bに向けて低くなる、すり鉢状の形状を有する。
図10は、図6に示したF10−F10線に沿ったライトガイド130の断面図である。図10に示すように、目盛り凸部133は、外側端133a(目盛り部外側端)、内側端133b(目盛り部内側端)及び傾斜部分133c(目盛り部傾斜部分)を有する。
内側端133bは、メータパネル121の外縁部分121d側に形成される。外側端133aは、内側端133bよりも外側に形成される。また、本実施形態では、外側端133aは、内側端133bよりも前面側に位置する。傾斜部分133cは、内側端133bから外側端133aまでの間に形成される。つまり、目盛り凸部133は、外側端133aから内側端133bに向けて低くなる形状を有する。
なお、図示しないが、基準目盛り凸部134も目盛り凸部133と同様の側面形状を有する。
(作用・効果)
コンビネーションメータユニット100、具体的には、スピードメータ120によれば、メータパネル121の外縁部分121dを取り囲み、アクリル樹脂によって形成されるライトガイド130は、メータパネル121の背面側から前面側に向けて、メータパネル121の表示面121aよりも突出する。
コンビネーションメータユニット100、具体的には、スピードメータ120によれば、メータパネル121の外縁部分121dを取り囲み、アクリル樹脂によって形成されるライトガイド130は、メータパネル121の背面側から前面側に向けて、メータパネル121の表示面121aよりも突出する。
メータパネル121の背面側から前面側に向けて表示面121aよりも突出したライトガイド130が、メータランプ151によって発光させられるため、スピードメータ120をより立体的に視認させることができる。つまり、スピードメータ120の視認性、特に、フューエルメータ160やシフトインジケータ170との識別性をさらに向上させることができる。
また、ライトガイド130が表示面121aよりも突出しているため、ライトガイド130がメータランプ151によって発光させられていない場合でも、スピードメータ120を立体的に視認させることができる。
本実施形態では、ライトガイド130は、メータパネル121の外縁部分121dからメータパネル121の内側に向けて突出する目盛り凸部133及び基準目盛り凸部134を有する。目盛り凸部133及び基準目盛り凸部134もメータランプ151によって発光させられるため、スピードメータ120の視認性、具体的には、指針122が所定の走行速度(20km/hや40km/hなど)を指示していることをライダーに視認させ易くすることができる。
さらに、0km/hの位置に形成される基準目盛り凸部134の幅は、目盛り凸部133の幅よりも大きい。このため、指針122の基準となる位置をライダーに認識させ易くすることができる。
本実施形態では、外縁枠部132は、外側端132aから内側端132bに向けて低くなる傾斜部132cを有する。つまり、外縁枠部132は、すり鉢状の形状を有する。このため、傾斜部132cにおいて光が前面側に向けて散乱し、スピードメータ120をより立体的に視認させることができる。
また、外縁枠部132が、すり鉢状の形状を有するため、図9に示すように、メータパネル121と外縁枠部132との隙間Gを目立たないようにすることができる。さらに、外縁枠部132が、すり鉢状の形状を有するため、切欠き121b,121cが形成されたメータパネル121と、目盛り凸部133及び基準目盛り凸部134が形成されたライトガイド130との組み付けが容易になる。
また、目盛り凸部133(基準目盛り凸部134を含む)は、外縁枠部132と同様に、外側端133aから内側端133bに向けて低くなる傾斜部分133cを有する。このため、傾斜部分133cにおいて光が前面側に向けて散乱し、スピードメータ120をより立体的に視認させることができる。
本実施形態では、指針122も導光部材、具体的には、アクリル樹脂によって形成される。また、本実施形態では、メッキ処理が施されたリフレクターリング140が、ライトガイド130を外側から取り囲むため、メータパネル121を取り囲むライトガイド130の外側も含めた広い範囲を光らせることができる。つまり、スピードメータ120の視認性がさらに向上する。
(その他の実施形態)
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
上述したように、本発明の一実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態が明らかとなろう。
例えば、ライトガイド130の形状は、図11(a)、(b)及び図12に示すように変更してもよい。図11(a)に示すライトガイド130A、及び図11(b)に示すライトガイド130Bは、外縁枠部の形状が異なる。
図11(a)に示すライトガイド130Aは、外縁枠部132から外側及び内側に向けて延びる目盛り部133Aと、基準目盛り部134Aとを有する。図11(b)に示すライトガイド130Bは、外縁枠部132から外側に延びる目盛り凸部133Bと、基準目盛り凸部134Bとを有する。目盛り部133A、目盛り凸部133B、基準目盛り部134A及び基準目盛り凸部134Bは、メータパネル121の前面側に向けて突出する。
図12は、ライトガイド130の他の変更例を示す。図12に示すライトガイド130Cは、円形ではなく、長方形の形状を有する。指針122Cは、指針122のように回転するのではなく、メータパネル123の長手方向に沿って平行に移動する。
ライトガイド130Cは、外側枠部132Cを有する。また、ライトガイド130Cは、複数の目盛り部137を有する。目盛り部137は、外側枠部132Cには接しておらず、表示量(例えば、燃料)に応じた所定の位置に形成される。目盛り部137は、メータパネル121の前面側に向けて突出する。
また、上述した実施形態では、指針122及びライトガイド130は、アクリル樹脂によって形成されていたが、指針122またはライトガイド130は、アクリル樹脂以外の材料、例えば、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン−テレフタレート(PET)またはガラスを用いてもよい。つまり、指針122またはライトガイド130の形成に用いられる材料は、空気よりも屈折率が高い透光性の材料であればよい。
また、上述した実施形態では、指針122も導光部材で形成されていたが、指針122は、必ずしも導光部材で形成されていなくても構わない。
上述した実施形態では、メータパネル121の外縁部分121d全域に渡ってライトガイド130(外縁枠部132)及びリフレクターリング140が設けられていたが、ライトガイド130(外縁枠部132)またはリフレクターリング140は、必ずしも外縁部分121d全域に渡って設けられていなくても構わない。また、リフレクターリング140は、必ずしも設けられていなくてもよい。
上述した実施形態では、外側端132aが内側端132bよりも前面側に位置する傾斜部132c、及び外側端133aが内側端133bよりも前面側に位置する傾斜部分133cが形成されていたが、内側端132bまたは内側端133bが前面側に位置するようにしてもよい。また、傾斜部132c、傾斜部分133c、目盛り凸部133または基準目盛り凸部134は、必ずしも形成されていなくてもよい。
さらに、上述した実施形態では、基準目盛り凸部134の幅を目盛り凸部133の幅よりも大きくしたが、基準目盛り凸部134の長さを目盛り凸部133の長さよりも長くしたり、短くしたりしてもよい。或いは、基準目盛り凸部134の高さを目盛り凸部133の高さよりも高くしたり低くしたりしてもよい。
上述した実施形態では、自動二輪車10を例として説明したが、本発明は、自動二輪車以外の車両、例えば、自動四輪車など、メータ装置を備える車両に適用することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
10…自動二輪車、20…前輪、21…フロントフォーク、22…ステアリングシャフト、30…フロントカウル、40…ハンドル、41L…左側ハンドル、41R…右側ハンドル、42…ハンドルクラウン、42a…左側ハンドル連結部、42b…右側ハンドル連結部、50…エンジン、70…後輪、100…コンビネーションメータユニット、100a…下端部、120…スピードメータ、121…メータパネル、121a…表示面、121b,121c…切欠き、121d…外縁部分、121p…透過部分、122,122C…指針、122a…傾斜部分、123…メータパネル、130,130A〜130C…ライトガイド、131…底板部、132,132C…外縁枠部、132a…外側端、132b…内側端、132c…傾斜部、133,133B…目盛り凸部、133A…目盛り部、133a…外側端、133b…内側端、133c…傾斜部分、134,134B…基準目盛り凸部、134A…基準目盛り部、135…採光部、136…光放射部、136a…傾斜部分、137…目盛り部、140…リフレクターリング、151…メータランプ、152…指針用ランプ、160…フューエルメータ、161…メータパネル、161p…透過部分、162…指針、163…ライトガイド、170…シフトインジケータ、G…隙間、L1…直線
Claims (12)
- 計測量を示す情報が表示された表示面を有する表示板と、前記表示板上を移動する指針とを備えるメータ装置であって、
光源と、
前記表示板の外縁部分の少なくとも一部を取り囲む表示板枠とを備え、
前記表示板枠は、前記光源からの光を導く導光部材によって形成され、
前記表示板枠は、前記表示板の背面側から前面側に向けて、前記表示面よりも突出するメータ装置。 - 前記表示板枠は、前記表示板の前面側に向けて突出する突状目盛り部を有し、
前記突状目盛り部は、前記計測量に応じた所定の位置に形成される請求項1に記載のメータ装置。 - 前記突状目盛り部は、前記外縁部分から前記表示板上の内側に向けて突出する請求項2に記載のメータ装置。
- 前記表示板枠は、複数の前記突状目盛り部を有し、
前記計測量の基準値に応じた位置に形成される前記突状目盛り部の大きさは、他の前記突状目盛り部よりも大きい請求項2に記載のメータ装置。 - 前記表示板枠は、
前記外縁部分側に形成される枠内側端と、
前記枠内側端よりも外側に形成される枠外側端と、
前記枠内側端から前記枠外側端までの間に形成される枠傾斜部と
を有する請求項1に記載のメータ装置。 - 前記枠外側端は、前記枠内側端よりも前記表示板の前面側に位置する請求項5に記載のメータ装置。
- 前記突状目盛り部は、
前記外縁部分側に形成される目盛り部内側端と、
前記目盛り部内側端よりも外側に形成される目盛り部外側端と、
前記目盛り部内側端から前記目盛り部外側端までの間に形成される目盛り部傾斜部分と
を有する請求項5に記載のメータ装置。 - 前記目盛り部外側端は、前記目盛り部内側端よりも前記前面側に位置する請求項6に記載のメータ装置。
- 前記指針は、前記光源または他の光源からの光を導く導光部材によって形成される請求項1に記載のメータ装置。
- 前記表示板枠の少なくとも一部を外側から取り囲む外側枠をさらに備え、
前記外側枠には、光を反射する処理が施される請求項1に記載のメータ装置。 - 前記メータ装置は、他のメータ装置と並んで配設され、
前記メータ装置のみが、前記表示板枠を備える請求項1に記載のメータ装置。 - 請求項1乃至11の何れかのメータ装置を備える車両。
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