JP2008215883A - メータ装置及び車両 - Google Patents
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- B60K2360/6992—
Abstract
【課題】指針の発光色に基づいて特定の計測量であることを乗り手に容易に認識させることができるメータ装置を提供する。
【解決手段】メータ装置は、白色ランプ152及び赤色ランプ153と、導光部材によって形成された指針110と、白色ランプ152及び赤色ランプ153からの光を指針110に導く指針用ライトガイド140とを備える。指針110は、走行速度を指示する針部112と、針部112の回転中心に設けられた軸部111とを備える。指針用ライトガイド140は、軸部111が挿通される挿通孔140aと、挿通孔140aの少なくとも一部を取り囲むように配列された光放射部143及び光放射部144とを備える。光放射部143は、計測量の所定の範囲に対応する位置に形成され、所定の色の光を放射する。光放射部144は、所定の範囲と異なる範囲に対応する位置に形成され、光放射部143と異なる色の光を放射する。
【選択図】 図5
【解決手段】メータ装置は、白色ランプ152及び赤色ランプ153と、導光部材によって形成された指針110と、白色ランプ152及び赤色ランプ153からの光を指針110に導く指針用ライトガイド140とを備える。指針110は、走行速度を指示する針部112と、針部112の回転中心に設けられた軸部111とを備える。指針用ライトガイド140は、軸部111が挿通される挿通孔140aと、挿通孔140aの少なくとも一部を取り囲むように配列された光放射部143及び光放射部144とを備える。光放射部143は、計測量の所定の範囲に対応する位置に形成され、所定の色の光を放射する。光放射部144は、所定の範囲と異なる範囲に対応する位置に形成され、光放射部143と異なる色の光を放射する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、光源と、導光部材によって形成された指針と、光源からの光を指針に導く導光板とを備えるメータ装置、及び当該メータ装置を備える車両に関する。
従来、自動二輪車などの車両には、走行速度を表示するアナログ表示式のスピードメータなど、計測量を表示するメータ装置が設けられる。このようなメータ装置において、指針の回転に応じて指針の発光色を変化させる構造が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のメータ装置は、メータパネル、指針、導光板及び2つの光源を備える。メータパネルには、走行速度を示す情報、すなわち、速度目盛りが付される。指針は、速度目盛りを指示する針部と、針部の回転中心に設けられた軸部とを有する。針部は、導光部材によって形成される。
導光板及び2つの光源は、メータパネルの裏面側に配置される。導光板には、軸部が挿通される挿通孔と、針部に光を放射する光放射部と、光放射部に光を導く2つの導光部とが形成される。光放射部は、挿通孔の外周に沿って形成される。
一方の光源は、メータパネルの裏面側において、速度目盛りの最小値付近に配置される。一方の導光部は、光放射部から一方の光源に向けて延びる。他方の光源は、メータパネルの裏面側において、速度目盛りの最大値付近に配置される。他方の導光部は、光放射部から他方の光源に向けて延びる。各光源は、白色光を発する。他方の導光部の先端部分には、赤色シリコンキャップが取り付けられる。
上記の構造により、光放射部には白色光と赤色光とが導かれるが、光放射部内で白色光と赤色光とが混ざり合う。これにより、針部が指示する走行速度が高速であるほど、針部に導かれる赤色光の度合いが強くなり、針部が発する光の赤色度合いも強くなる。
実開平4−122322号公報
しかしながら、特許文献1に記載のメータ装置では、乗り手は、針部の発光色に基づいて走行速度を特定するのは容易ではない。したがって、従来のメータ装置においては、視認性、具体的には、針部の発光色に基づいて特定の走行速度(計測量)であることを乗り手に認識させる点において改善の余地がある。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、指針の発光色に基づいて特定の計測量であることを乗り手に容易に認識させることができるメータ装置、及び当該メータ装置を備える車両を提供することを目的とする。
上述した問題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、光源(白色ランプ152、赤色ランプ153)と、導光部材によって形成された指針(指針110)と、前記光源からの光を前記指針に導く導光板(指針用ライトガイド140)とを備えるメータ装置であって、前記指針は、計測量(例えば、走行速度)を指示する針部(針部112)と、前記針部の回転中心に設けられた軸部(軸部111)とを備え、前記導光板は、前記軸部が挿通される挿通孔(挿通孔140a)と、前記挿通孔の少なくとも一部を取り囲むように配列された複数の光放射部(光放射部143、光放射部144)とを備え、前記複数の光放射部は、所定の色(例えば、白色)の光を放射する第1光放射部(光放射部143)と、前記第1光放射部と異なる色(例えば、赤色)の光を放射する第2光放射部(光放射部144)とを備え、前記第1光放射部は、前記計測量の所定の範囲(例えば、0〜100km/h)に対応する位置に形成され、前記第2光放射部は、前記所定の範囲と異なる範囲(例えば、100〜180km/h)に対応する位置に形成されることを要旨とする。
このような特徴によれば、軸部が挿通される挿通孔の少なくとも一部を取り囲む第1光放射部及び第2光放射部は、互いに異なる色の光を放射する。第1光放射部は、計測量の所定の範囲に対応する位置に形成される。第2光放射部は、所定の範囲と異なる範囲に対応する位置に形成される。
針部は、所定の範囲の計測量を指示するときは、第1光放射部が放射する光を受けて発光する。また、針部は、所定の範囲と異なる範囲の計測量を指示するときは、第2光放射部が放射する光を受けて発光する。したがって、指針の発光色に基づいて特定の計測量であることを乗り手に容易に認識させることができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記光源は、第1光源(白色ランプ152)と、前記第1光源と異なる色の光で発光する第2光源(赤色ランプ153)とを備え、前記第1光放射部は、前記第1光源からの光を放射し、前記第2光放射部は、前記第2光源からの光を放射することを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第2の特徴に係り、前記第1光放射部は、前記針部に対向する第1光放射部分(光放射部分143b)と、前記挿通孔の内周面に形成された第1傾斜部分(傾斜部分143a)とを有し、前記第1傾斜部分は、前記第1光源からの光を前記第1光放射部分に向けて反射し、前記第2光放射部は、前記針部に対向する第2光放射部分(光放射部分144b)と、前記挿通孔の内周面に形成された第2傾斜部分(傾斜部分144a)とを有し、前記第2傾斜部分は、前記第2光源からの光を前記第2光放射部分に向けて反射することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記導光板は、前記第1光放射部に光を導く第1導光部(導光部1422)と、前記第2光放射部に光を導く第2導光部(導光部1421)とを備え、前記第1導光部と前記第2導光部とは、互いに異なる色に着色されることを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記第1光放射部は、前記針部に対向する第1光放射部分(光放射部分1441b)を備え、前記第2光放射部は、前記針部に対向する第2光放射部分(光放射部分1451b)を備え、前記第1光放射部分と前記第2光放射部分とは、互いに異なる色に着色されることを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記指針は、前記軸部から前記針部と反対方向に延びる後端部(後端部113)を備え、前記後端部は、前記複数の光放射部からの光を受ける受光部分(受光部分113a)を備えることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第6の特徴に係り、前記計測量が表示された表示面を有する表示板(メータパネル121)と、前記表示板の外縁部分の少なくとも一部を取り囲む表示板枠(枠用ライトガイド130)とをさらに備え、前記表示板枠は、前記光源からの光を導く導光部材によって形成されることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記表示板枠は、前記表示板の背面側から前面側に向けて、前記表示面よりも突出することを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記導光板と前記表示板枠とは、一体に形成されることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、本発明の第1〜第9のいずれかの特徴に係るメータ装置を備える車両(自動二輪車10)であることを要旨とする。
本発明によれば、指針の発光色に基づいて特定の計測量であることを乗り手に容易に認識させることができるメータ装置、及び当該メータ装置を備える車両を提供できる。
次に、本発明に係る車両の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。
したがって、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係る車両である自動二輪車10の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車10は、一般的な鞍乗り型の自動二輪車と比較して車体フレーム(不図示)が下方に配設される、いわゆるアンダーボーン型の自動二輪車である。
図1は、本実施形態に係る車両である自動二輪車10の左側面図である。図1に示すように、自動二輪車10は、一般的な鞍乗り型の自動二輪車と比較して車体フレーム(不図示)が下方に配設される、いわゆるアンダーボーン型の自動二輪車である。
自動二輪車10は、前輪20と後輪70とを備え、エンジン50が発生する駆動力によって後輪70を駆動する。
自動二輪車10は、前輪20を回転可能に支持する左右一対のフロントフォーク21を備える。具体的には、フロントフォーク21は、路面状態の変化に応じて、前輪20を上下方向(実際には、所定のキャスター角が付与された方向)に移動(直線運動)させて、前輪20が受けた衝撃を吸収する。
自動二輪車10は、フロントフォーク21の一部やステアリングシャフト22(図1において不図示、図2参照)を覆うフロントカウル30を備える。フロントカウル30の上方には、コンビネーションメータユニット100と、前輪20の方向を変えるために乗り手によって操作されるハンドル40とが設けられる。
図2は、コンビネーションメータユニット100、及びコンビネーションメータユニット100周辺の一部拡大側面図である。図3は、コンビネーションメータユニット100及びコンビネーションメータユニット100周辺の平面図である。
コンビネーションメータユニット100は、ハンドル40の前方に配設される。コンビネーションメータユニット100は、フロントフォーク21と連結されるステアリングシャフト22に固定される。
ハンドル40は、左側に位置する左側ハンドル41L、右側に位置する右側ハンドル41R、及びステアリングシャフト22と連結されるハンドルクラウン42によって構成される。左側ハンドル41L及び右側ハンドル41Rは、ハンドルクラウン42に連結される。具体的には、左側ハンドル41Lは、左側ハンドル連結部42aに連結される。また、右側ハンドル41Rは、右側ハンドル連結部42bに連結される。
(2)メータ装置の構成
次に、本実施形態に係るメータ装置であるスピードメータの構成について説明する。
次に、本実施形態に係るメータ装置であるスピードメータの構成について説明する。
(2.1)コンビネーションメータユニットの構成
図4は、コンビネーションメータユニット100の平面図である。図4に示すように、コンビネーションメータユニット100は、スピードメータ120、フューエルメータ160及びシフトインジケータ170を有する。
図4は、コンビネーションメータユニット100の平面図である。図4に示すように、コンビネーションメータユニット100は、スピードメータ120、フューエルメータ160及びシフトインジケータ170を有する。
スピードメータ120は、アナログ表示式のスピードメータであり、メータパネル121及び指針110を備える。指針110は、メータパネル121上を回転し、自動二輪車10の走行速度を表示する。
指針110は、導光部材によって形成される。本実施形態では、指針110は、アクリル樹脂によって形成される。
メータパネル121には、光を透過する透過部分121p(0,180,km/hなどの英数字部分)が形成される。透過部分121pは、光透過性のインクを用いて印刷される。或いは、メータパネル121を非光透過性のインクを用いて印刷した後、所定の英数字の形状に応じてインクを除去することによって、透過部分121pを形成してもよい。
メータパネル121の外側には、枠用ライトガイド130が設けられる。枠用ライトガイド130は、導光部材によって形成される。本実施形態では、枠用ライトガイド130は、オレンジ色に着色されたアクリル樹脂によって形成される。
フューエルメータ160は、メータパネル16及び指針162を備え、自動二輪車10の燃料タンク(不図示)に蓄えられた燃料の量を表示する。メータパネル161には、メータパネル121と同様に、光を透過する透過部分161p(Fや燃料のアイコンなど)が形成される。
シフトインジケータ170は、選択されている変速ギア(又はニュートラル)を表示する。
(2.2)スピードメータの詳細構成
次に、図5〜図7を用いて、スピードメータ120の詳細構成について説明する。図5は、スピードメータ120の分解斜視図である。
次に、図5〜図7を用いて、スピードメータ120の詳細構成について説明する。図5は、スピードメータ120の分解斜視図である。
スピードメータ120は、指針110、メータパネル121、枠用ライトガイド130、指針用ライトガイド140、白色ランプ152及び赤色ランプ153を有する。
(2.2.1)指針の構成
図5に示すように、指針110は、軸部111、針部112及び後端部113を有する。
図5に示すように、指針110は、軸部111、針部112及び後端部113を有する。
軸部111は、針部112の回転中心に設けられる。軸部111は、指針軸115(図6において不図示、図7参照)に固定される。
針部112は、軸部111からメータパネル121の外縁部分の上方まで延びる。針部112は、先端側に向かうほど断面積が減少する先細り形状を有する。針部112は、メータパネル121に表示された走行速度などを指示する。
後端部113は、軸部111から針部112と反対方向に向けて延びる。後端部113の長さは、針部112の長さよりも短い。
軸部111は、指針キャップ114によって覆われる。指針キャップ114は、非光透過性の部材によって形成される。
(2.2.2)メータパネル及び枠用ライトガイドの構成
メータパネル121は、走行速度などが表示された表示面121aを有する。具体的には、走行速度などを表示する英数字(0,180など)は、透過部分121pによって形成される。メータパネル121には、指針110の軸部111が挿通する開口部121cが形成される。
メータパネル121は、走行速度などが表示された表示面121aを有する。具体的には、走行速度などを表示する英数字(0,180など)は、透過部分121pによって形成される。メータパネル121には、指針110の軸部111が挿通する開口部121cが形成される。
枠用ライトガイド130は、メータパネル121の裏面側に配設される。枠用ライトガイド130は、メータパネル121の外縁部分121dを取り囲む。
枠用ライトガイド130は、略円板状の底板部131と、底板部131の外縁からメータパネル121を取り囲むように、メータパネル121の方向に向けて延びる外縁枠部132とを有する。底板部131には、指針110の軸部111が挿通する開口部131aが形成される。
また、枠用ライトガイド130は、メータパネル121の外縁部分121dからメータパネル121上の内側に向けて突出する目盛り凸部133を有する。目盛り凸部133は、メータパネル121の前面側に向けて突出する。目盛り凸部133は、走行速度(20km/hや40km/hなど)に応じた所定の位置に形成される。
メータパネル121には、枠用ライトガイド130に形成される目盛り凸部133と係合する切欠き121bが形成される。
(2.2.3)指針用ライトガイドの構成
指針用ライトガイド140は、枠用ライトガイド130の背面側に配置される。指針用ライトガイド140は、白色ランプ152からの白色光及び赤色ランプ153からの赤色光を指針110に導く。
指針用ライトガイド140は、枠用ライトガイド130の背面側に配置される。指針用ライトガイド140は、白色ランプ152からの白色光及び赤色ランプ153からの赤色光を指針110に導く。
指針用ライトガイド140は、光放射部143、光放射部144、採光部141a、採光部141b、導光部142a及び導光部142bを有する。また、指針用ライトガイド140には、指針110の軸部111が挿通する挿通孔140aが形成される。
光放射部143及び光放射部144は、挿通孔140aの外周に沿って配列される。本実施形態では、光放射部143は、メータパネル121上の走行速度が0〜100km/hである範囲に対応して形成される。光放射部144は、メータパネル121上の走行速度が100〜180km/hである範囲に対応して形成される。
導光部142aは、採光部141aから光放射部143までの間に形成される。導光部142bは、採光部141bから光放射部144までの間に形成される。採光部141aは、導光部142aから白色ランプ152に向けて延びる。採光部141bは、導光部142bから赤色ランプ153に向けて延びる。
図6は、指針用ライトガイド140を背面側から観た斜視図である。
図6に示すように、光放射部143は、挿通孔140aの内周面に形成された傾斜部分143aを有する。傾斜部分143aは、白色ランプ152から導かれた白色光を上方、つまり、指針110の方向に反射させる。これにより、白色ランプ152から導かれた白色光は、赤色光を放射する光放射部144に導かれず、指針110の方向に導かれる。
同様に、光放射部143は、挿通孔140aの内周面に形成された傾斜部分144a(図6において不図示、図7参照)を有する。赤色ランプ153から導かれた赤色光は、白色光を放射する光放射部143に導かれず、指針110の方向に導かれる。
同様に、光放射部143は、挿通孔140aの内周面に形成された傾斜部分144a(図6において不図示、図7参照)を有する。赤色ランプ153から導かれた赤色光は、白色光を放射する光放射部143に導かれず、指針110の方向に導かれる。
(2.2.4)指針の発光機能
図7は、白色ランプ152及び赤色ランプ153によって指針110が発光する様子を説明する説明図である。なお、図7では、断面のハッチング表示は省略されている。
図7は、白色ランプ152及び赤色ランプ153によって指針110が発光する様子を説明する説明図である。なお、図7では、断面のハッチング表示は省略されている。
採光部141aは、白色ランプ152によって放射される白色光を採光する。導光部142aは、採光部141aによって採光された白色光を光放射部143に導く。
光放射部143の傾斜部分143aは、導光部142aによって導かれた白色光を指針110の方向に反射する。傾斜部分143aによって反射された白色光は、光放射部143の光放射部分143bから放射される。
一方、採光部141bは、赤色ランプ153によって放射される赤色光を採光する。導光部142bは、採光部141bによって採光された赤色光を光放射部144に導く。
光放射部144の傾斜部分144aは、導光部142bによって導かれた赤色光を指針110の方向に反射する。傾斜部分144aによって反射された赤色光は、光放射部144の光放射部分144bから放射される。
針部112の軸部111側の端部には、指針用ライトガイド140からの光を受ける受光部112aが形成される。受光部112aは、指針用ライトガイド140に対向する受光部分112bが受けた光を針部112の先端側に向けて反射する傾斜部分112cが形成される。
受光部分112bは、指針110の回転に応じて、白色光又は赤色光を受ける。具体的には、受光部分112bが光放射部分143bに対向する場合には、受光部分112bは白色光を受ける。受光部分112bが光放射部分144bに対向する場合には、受光部分112bは赤色光を受ける。
受光部分112bが受けた光は、針部112に形成される傾斜部分112cによって、針部112の先端側に向けて反射される。
(3)作用・効果
スピードメータ120では、軸部111が挿通される挿通孔140aを取り囲む光放射部143及び光放射部144は、互いに異なる色の光を放射する。光放射部143は、メータパネル121上の走行速度が0〜100km/hである範囲に対応する位置に形成される。光放射部144は、メータパネル121上の走行速度が100〜180km/hである範囲に対応する位置に形成される。
スピードメータ120では、軸部111が挿通される挿通孔140aを取り囲む光放射部143及び光放射部144は、互いに異なる色の光を放射する。光放射部143は、メータパネル121上の走行速度が0〜100km/hである範囲に対応する位置に形成される。光放射部144は、メータパネル121上の走行速度が100〜180km/hである範囲に対応する位置に形成される。
針部112は、0〜100km/hを指示するときは、光放射部143が放射する白色光を受けて発光する。一方、針部112は、100〜180km/hを指示するときは、光放射部144が放射する赤色光を受けて発光する。
したがって、針部112の発光色に基づいて特定の走行速度であることを乗り手に容易に認識させることができる。
また、スピードメータ120は、白色ランプ152と赤色ランプ153とを備える。光放射部143は、白色ランプ152からの光を放射し、光放射部144は、赤色ランプ153からの光を放射する。このため、赤色シリコンキャップ等の取付部品を用いることなく、針部112の発光色を変化させることができる。
さらに、指針用ライトガイド140は、挿通孔140aの内周面に形成された傾斜部分143a及び傾斜部分144aを備える。傾斜部分143aは、白色ランプ152からの白色光を光放射部分143bに向けて反射する。傾斜部分144aは、赤色ランプ153からの赤色光を光放射部分143bに向けて反射する。
このため、白色ランプ152から導かれた白色光は、赤色光を放射する光放射部144に導かれず、指針110の方向に導かれる。赤色ランプ153から導かれた赤色光は、白色光を放射する光放射部143に導かれず、指針110の方向に導かれる。したがって、白色光と赤色光とが混ざり合うことが回避される。
また、スピードメータ120によれば、メータパネル121の外縁部分121dを取り囲み、アクリル樹脂によって形成される枠用ライトガイド130は、メータパネル121の背面側から前面側に向けて、メータパネル121の表示面121aよりも突出する。
メータパネル121の背面側から前面側に向けて表示面121aよりも突出した枠用ライトガイド130が発光させられるため、スピードメータ120をより立体的に視認させることができる。つまり、スピードメータ120の視認性、特に、フューエルメータ160やシフトインジケータ170との識別性を向上させることができる。
さらに、枠用ライトガイド130は、メータパネル121の外縁部分121dからメータパネル121の内側に向けて突出する目盛り凸部133を有する。目盛り凸部133も発光させられるため、スピードメータ120の視認性、具体的には、針部112が所定の走行速度(20km/hや40km/hなど)を指示していることを乗り手に視認させ易くすることができる。
[第1変更例]
図8は、本変更例に係る指針用ライトガイド140Aの斜視図である。図8に示すように、指針用ライトガイド140Aは、長手方向に沿って2つに分割されており、一方には着色が施されている。指針用ライトガイド140Aは、2つの白色ランプ152A,153Aからの白色光を指針110に導く。
図8は、本変更例に係る指針用ライトガイド140Aの斜視図である。図8に示すように、指針用ライトガイド140Aは、長手方向に沿って2つに分割されており、一方には着色が施されている。指針用ライトガイド140Aは、2つの白色ランプ152A,153Aからの白色光を指針110に導く。
具体的には、指針用ライトガイド140Aは、採光部1411a,1411b,1412a,1412bと、導光部1421,1422と、光放射部143A,144Aとを有する。
また、採光部1411a,1412aと、導光部1421と、光放射部143Aとは、白色(又は透明)に着色される。光放射部143Aは、白色光を放射する。
一方、採光部1411b,1412bと、導光部1422と、光放射部144Aとは、赤色に着色される。光放射部144Aは、赤色光を放射する。
本変更例によれば、指針用ライトガイド140Aは、光放射部143Aに光を導く導光部1421と、光放射部144Aに光を導く導光部1422とは、互いに異なる色に着色される。したがって、同一色の光源、すなわち白色ランプ152A及び白色ランプ153Aによって、異なる色の光(白色光及び赤色光)を指針110に導くことができる。
[第2変更例]
図9は、本変更例に係る指針用ライトガイド140Bの斜視図である。図9に示すように、指針用ライトガイド140Bは、採光部1413a,1413bと、導光部1423と、光放射部143B,144B,145Bとを有する。指針用ライトガイド140Bは、2つの白色ランプ152B,153Bからの白色光を指針110に導く。
図9は、本変更例に係る指針用ライトガイド140Bの斜視図である。図9に示すように、指針用ライトガイド140Bは、採光部1413a,1413bと、導光部1423と、光放射部143B,144B,145Bとを有する。指針用ライトガイド140Bは、2つの白色ランプ152B,153Bからの白色光を指針110に導く。
採光部1413a,1413bと、導光部1423と、光放射部143B,144B,145Bとは、白色又は透明の導光部材によって形成される。
光放射部144Bの光放射部分1441bは、青色に着色される。具体的には、光放射部分1441bは、青色フィルム又は光透過性の青色塗料によって形成される。これにより、光放射部144Bは、青色光を放射する。
光放射部145Bの光放射部分1451bは、赤色に着色される。具体的には、光放射部分1451bは、赤色フィルム又は光透過性の赤色塗料によって形成される。これにより、光放射部145Bは、赤色光を放射する。
したがって、光放射部143Bの光放射部分1431bは白色光を放射し、光放射部144Bの光放射部分1441bは青色光を放射し、光放射部145Bの光放射部分1451bは赤色光を放射する。すなわち、指針用ライトガイド140Bが放射する光の色を増加させることができるので、指針110が発光可能な色を増加させることができる。
[第3変更例]
本変更例では、上述した枠用ライトガイド130と指針用ライトガイド140とを一体に形成した構成について説明する。図10は、本変更例に係るライトガイド130Cの一部切断斜視図である。
本変更例では、上述した枠用ライトガイド130と指針用ライトガイド140とを一体に形成した構成について説明する。図10は、本変更例に係るライトガイド130Cの一部切断斜視図である。
本変更例に係るライトガイド130Cは、図10に示すように、採光部135a,135bと、光放射部143C,144C,145Cとを有する。
採光部135aは、ライトガイド130Cから白色ランプ152Cに向けて突出する。採光部135bは、ライトガイド130Cから白色ランプ153Cに向けて突出する。
光放射部143C,144C,145Cは、上述した第2変更例と同様にして形成される。ライトガイド130Cの他の構成については、上述した実施形態と同様である。
本変更例によれば、枠用ライトガイド130と指針用ライトガイド140とを一体に形成するので、上述した実施形態よりも部品点数が削減され、スピードメータ120のサイズやコストを削減することができる。
[その他の実施形態]
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上述した実施形態では、指針110の針部112のみを発光させていた。しかし、図14に示すように、指針110Dの針部112Dだけではなく、後端部113Dを発光させてもよい。この場合、後端部113Dには、受光部分113bが受けた光を反射する傾斜部分113cが形成される。後端部113Dも発光させることで、指針110Dの視認性を高めることができる。
上述した実施形態では、スピードメータ120の指針110の発光色を変化させていたが、フューエルメータ160の指針162の発光色を変化させる構成としてもよい。例えば、燃料の残量が一定量以下となった場合に、指針162の発光色を変化させることができる。
上述した実施形態では、指針110、枠用ライトガイド130及び指針用ライトガイド140は、アクリル樹脂によって形成されていたが、指針110、枠用ライトガイド130及び指針用ライトガイド140は、アクリル樹脂以外の材料、例えば、ポリカーボネート樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン−テレフタレート(PET)又はガラスを用いてもよい。つまり、指針110、枠用ライトガイド130又は指針用ライトガイド140の形成に用いられる材料は、空気よりも屈折率が高い透光性の材料であればよい。
また、上述した実施形態では、光源としてランプを使用していたが、LEDを使用してもよい。
上述した実施形態では、メータパネル121の外縁部分121d全域に渡って枠用ライトガイド130が設けられていたが、枠用ライトガイド130は、必ずしも外縁部分121d全域に渡って設けられていなくても構わない。
上述した実施形態では、自動二輪車10を例として説明したが、本発明は、自動二輪車以外の車両、例えば、自動四輪車など、メータ装置を備える車両に適用することができる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
10…自動二輪車、16…メータパネル、20…前輪、21…フロントフォーク、22…ステアリングシャフト、30…フロントカウル、40…ハンドル、41L…左側ハンドル、41R…右側ハンドル、42…ハンドルクラウン、42a…左側ハンドル連結部、42b…右側ハンドル連結部、50…エンジン、70…後輪、100…コンビネーションメータユニット、110,110D…指針、111…軸部、112,112D…針部、112a…受光部、112b…受光部分、112c…傾斜部分、113,113D…後端部、113a,113b…受光部分、113c…傾斜部分、114…指針キャップ、115…指針軸、120…スピードメータ、121…メータパネル、121a…表示面、121c…開口部、121d…外縁部分、121p…透過部分、130…枠用ライトガイド、130C…ライトガイド、131…底板部、131a…開口部、132…外縁枠部、133…目盛り凸部、135a,135b,141a,141b…採光部、140,140A,140B…指針用ライトガイド、140a…挿通孔、142a,142b…導光部、143,143A,143B,144,144A,144B,145B,143C,144C,145C…光放射部、143a…傾斜部分、143b,144b…光放射部分、144a…傾斜部分、152,152A,153A,152B,153B,153C…白色ランプ、153…赤色ランプ、160…フューエルメータ、161…メータパネル、161p…透過部分、162…指針、170…シフトインジケータ、1411a,1411b,1412a,1412b…採光部、1421,1422,1423…導光部、1431b,1441b,1451b…光放射部分
Claims (10)
- 光源と、導光部材によって形成された指針と、前記光源からの光を前記指針に導く導光板とを備えるメータ装置であって、
前記指針は、
計測量を指示する針部と、
前記針部の回転中心に設けられた軸部とを備え、
前記導光板は、
前記軸部が挿通される挿通孔と、
前記挿通孔の少なくとも一部を取り囲むように配列された複数の光放射部とを備え、
前記複数の光放射部は、
所定の色の光を放射する第1光放射部と、
前記第1光放射部と異なる色の光を放射する第2光放射部とを備え、
前記第1光放射部は、前記計測量の所定の範囲に対応する位置に形成され、
前記第2光放射部は、前記所定の範囲と異なる範囲に対応する位置に形成されるメータ装置。 - 前記光源は、
第1光源と、
前記第1光源と異なる色の光で発光する第2光源とを備え、
前記第1光放射部は、前記第1光源からの光を放射し、
前記第2光放射部は、前記第2光源からの光を放射する請求項1に記載のメータ装置。 - 前記第1光放射部は、
前記針部に対向する第1光放射部分と、
前記挿通孔の内周面に形成された第1傾斜部分とを有し、
前記第1傾斜部分は、前記第1光源からの光を前記第1光放射部分に向けて反射し、
前記第2光放射部は、
前記針部に対向する第2光放射部分と、
前記挿通孔の内周面に形成された第2傾斜部分とを有し、
前記第2傾斜部分は、前記第2光源からの光を前記第2光放射部分に向けて反射する請求項2に記載のメータ装置。 - 前記導光板は、
前記第1光放射部に光を導く第1導光部と、
前記第2光放射部に光を導く第2導光部とを備え、
前記第1導光部と前記第2導光部とは、互いに異なる色に着色される請求項1に記載のメータ装置。 - 前記第1光放射部は、前記針部に対向する第1光放射部分を備え、
前記第2光放射部は、前記針部に対向する第2光放射部分を備え、
前記第1光放射部分と前記第2光放射部分とは、互いに異なる色に着色される請求項1に記載のメータ装置。 - 前記指針は、前記軸部から前記針部と反対方向に延びる後端部を備え、
前記後端部は、前記複数の光放射部からの光を受ける受光部分を備える請求項1に記載のメータ装置。 - 前記計測量が表示された表示面を有する表示板と、
前記表示板の外縁部分の少なくとも一部を取り囲む表示板枠とをさらに備え、
前記表示板枠は、前記光源からの光を導く導光部材によって形成される請求項1に記載のメータ装置。 - 前記表示板枠は、前記表示板の背面側から前面側に向けて、前記表示面よりも突出する請求項7に記載のメータ装置。
- 前記導光板と前記表示板枠とは、一体に形成される請求項7に記載のメータ装置。
- 請求項1〜9のいずれかのメータ装置を備える車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007050369A JP2008215883A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | メータ装置及び車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007050369A JP2008215883A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | メータ装置及び車両 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2008215883A true JP2008215883A (ja) | 2008-09-18 |
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ID=39836105
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JP2007050369A Pending JP2008215883A (ja) | 2007-02-28 | 2007-02-28 | メータ装置及び車両 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008215883A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8733979B2 (en) | 2011-01-25 | 2014-05-27 | Denso Corporation | Display device |
-
2007
- 2007-02-28 JP JP2007050369A patent/JP2008215883A/ja active Pending
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