JP2008087665A - エアダクトの排液構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気の漏洩を抑えつつ、ダクト内に浸入した液体を外部に排出するエアダクトの排液構造、を提供する。
【解決手段】エアダクトの排液構造は、空気が流れる空間28を形成し、孔35が形成されたエアダクト21と、孔35に配置されるレジンフェルト層32とを備える。空間28に浸入した液体が、レジンフェルト層32を通じて空間28の外側に排出される。
【選択図】図5

Description

この発明は、一般的には、エアダクトの排液構造に関し、より特定的には、車両に搭載される蓄電装置に、車両室内の空気を冷却風として取り込むエアダクトの排液構造に関する。
従来のエアダクトの排液構造に関して、たとえば、特開平4−300497号公報には、取り付けが容易でドレンバルブが脱落することがなく、しかもチッピング等による損傷からドレンバルブが保護される車両用エアダクトのドレンバルブ取り付け構造が開示されている(特許文献1)。特許文献1では、エアダクトのダクト本体が、樹脂材料により3次元的に屈曲した形状に一体成形されている。ダクト本体には、排水孔が形成されている。この排水孔と軸心が一致するようにダクト本体の外側には、ロート状のドレンバルブが配置されている。ドレンバルブの先細りの先端部には、排水孔として機能するスリットが形成されている。
また、特開平9−203355号公報には、部品点数を増やすことなく水入りを防止することを目的とした自動二輪車のエアクリーナ装置が開示されている(特許文献2)。特許文献2では、空気導入室を形成するメインフレームとガセットとを溶接するに際し、意図的に一部を溶接しないことによって、水抜きとしての隙間を設ける。
また、特開平11−147265号公報には、2つの分割体を1次成形した後に2次成形で一体に接合するに際し、2次成形時の樹脂注入用の空室部を形成する内周側突出部が、樹脂成形圧の影響で空間部側へ変形することを防止する樹脂製中空製品の製造方法が開示されている(特許文献3)。特許文献3では、吸気マニホルドパイプを構成する分割体に、流入空気中の溝を排出する孔が形成されている。
また、特開平11−107865号公報には、搭載スペースの増大およびコストアップを抑制しつつ、内燃機関への水入り防止を良好に行なうことを目的とした内燃機関のエアクリーナが開示されている(特許文献4)。特許文献4では、エアクリーナケースに水抜き孔が形成されている。水抜き孔には、孔を開閉する一方向弁が設けられている。
また、特開2005−155439号公報には、吸気ダクトの空気取り入れ口の位置を低くしても、冠水路や浸水路を走行する際にエアクリーナ内に流入する水の量を少なく抑えることを目的としたエンジン吸気装置が開示されている(特許文献5)。特許文献5では、樹脂製のメイン吸気ダクトに、ダクト内に浸入した水を排出するためのフロート弁が設けられている。
また、特開平2−247438号公報には、水滴によりシャッタ板の開放動作性が損なわれることがなく、しかもシャッタ板の閉鎖音を静粛化するとともに、シャッタ支持枠内の排水性も併せて良好にすることを目的とした排気ダクト用シャッタ装置が開示されている(特許文献6)。特許文献6では、合成樹脂製のシャッタ枠部に、水抜き孔として利用される型抜き孔が形成されている。
特開平4−300497号公報 特開平9−203355号公報 特開平11−147265号公報 特開平11−107865号公報 特開2005−155439号公報 特開平2−247438号公報
上述の特許文献1では、エアダクト内に水が浸入したような場合に、それらの水が排水孔からドレンバルブ内に捕集される。ドレンバルブ内に捕集された水は、スリットを押し広げながら外部に排出される。しかしながら、このような構成では、エアダクト内を流れる空気がスリットから漏洩するおそれがある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、空気の漏洩を抑えつつ、ダクト内に浸入した液体を外部に排出するエアダクトの排液構造を提供することである。
この発明に従ったエアダクトの排液構造は、空気が流れる空間を形成し、孔が形成されたダクト体と、孔に配置される繊維集合体とを備える。空間に浸入した液体が、繊維集合体を通じて空間の外側に排出される。
このように構成されたエアダクトの排液構造によれば、ダクト体に形成された孔に繊維集合体を配置することにより、孔から空気が漏洩することを抑制しつつ、空間に浸入した液体をダクト体から排出することができる。
また好ましくは、ダクト体を空間内の空気流れに直交する平面で切断した場合に、得られるダクト体の断面内の鉛直下側に、孔が形成されている。このように構成されたエアダクトの排液構造によれば、空間に浸入した液体は、重力によってダクト体の断面内の鉛直下側に集まる。このため、その位置に孔を形成することにより、液体を効率良くダクト体から排出することができる。
また好ましくは、ダクト体を空間内の空気流れに直交する平面で切断した場合に、得られるダクト体の断面内に空気の圧力分布が存在する。孔は、その断面内で圧力が最も高くなる位置に形成されている。このように構成されたエアダクトの排液構造によれば、空間に浸入した液体は、空間内の空気流れに従って圧力分布の最も高くなる位置に導かれる。このため、その位置に孔を形成することにより、液体を効率良くダクト体から排出することができる。
また好ましくは、ダクト体を流通する空気流れの経路上には、電装部が設置されている。ダクト体は、電装部よりも空気流れの上流側に配置されている。孔は、電装部と隣り合う位置に形成されている。このように構成されたエアダクトの排液構造によれば、液体が電装部に達することをより確実に防ぐことができる。これにより、電装部の信頼性を向上させることができる。
また好ましくは、電装部は、空間内に空気流れを形成するファンである。このように構成されたエアダクトの排液構造によれば、ファンへの液体の浸入を防ぐことができる。
また好ましくは、ダクト体は、空間に浸入した液体を貯留する液溜め部を含む。孔は、液溜め部に形成されている。このように構成されたエアダクトの排液構造によれば、液体を貯留する液溜め部に孔を形成することにより、液体を効率良くダクト体から排出することができる。
また好ましくは、ダクト体は、樹脂から形成され、互いに組み合わされる第1分割体および第2分割体を含む。第1分割体の接合縁と第2分割体の接合縁とが、孔が形成される部分で繊維集合体を介在させて突き合わされ、その部分を除いた位置で溶着されている。このように構成されたエアダクトの排液構造によれば、第1分割体と第2分割体とが接合される位置の適当な箇所から液体を排出することができる。
また好ましくは、ダクト体は、内側から順に積層されたレジンフェルト層、フィルム層および外層を含む。レジンフェルト層は、上記の繊維集合体から形成されている。フィルム層は、フィルム状の樹脂から形成されている。外層は、多数の繊維が集まった繊維集合体から形成されている。このように構成されたエアダクトの排液構造によれば、ダクト体が含む3層のうち最も内側に配置されたレジンフェルト層を利用して排液構造を構成することができる。
以上説明したように、この発明に従えば、空気の漏洩を抑えつつ、ダクト内に浸入した液体を外部に排出するエアダクトの排液構造を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1におけるエアダクトの排液構造が適用されたハイブリッド車両を示す斜視図である。図中に示すハイブリッド車両は、蓄電装置(2次電池)と、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関とを動力源として駆動する。図中には、車両室内のリヤシートを、車両前方から見た様子が示されている。
図1を参照して、リヤシート11とリヤウインド12との間には、略水平方向に延在するパッケージトレイ14が設けられている。パッケージトレイ14には、2つの吸気口15mおよび15n(以下、両者を特に区別しない場合には、吸気口15とも呼ぶ)が、互いに間隔を隔てて形成されている。吸気口15は、車両室内に向けて略矩形形状に開口している。吸気口15は、鉛直上方向に開口している。
なお、図示されていないが、パッケージトレイ14上には、吸気口15を覆うようにエアインテーク用のダクトが設けられている。吸気口15が開口する形状は、略矩形形状に限定されず、たとえば、円形や楕円形、矩形形状以外の多角形であっても良い。また、吸気口15は、1つであっても良いし、2より多い複数であっても良い。
パッケージトレイ14の下方には、リヤクーラ16が設置されている。リヤクーラ16は、温度調節された気流をリヤシート11の搭乗者に向けて導入する。パッケージトレイ14の下方には、電池パック43が配置されている。電池パック43は、ハイブリッド車両の動力源としての蓄電装置を収容する。蓄電装置は、充放電可能な2次電池であれば特に限定されず、たとえば、ニッケル水素電池であっても良いし、リチウムイオン電池であっても良い。
吸気口15mとリヤクーラ16との間および吸気口15nとリヤクーラ16との間は、それぞれ、吸気ダクト18mおよび吸気ダクト18nにより接続されている。車両室内の空気が、吸気ダクト18mおよび18nを通じてリヤクーラ16に取り込まれる。
吸気ダクト18nには、エアダクト21が接続されている。エアダクト21には、電装部としてのシロッコファン41が接続されている。シロッコファン41は、電動ファンである。シロッコファン41を稼動させることにより、車両室内の空気が、吸気ダクト18nおよびエアダクト21を順に通って、電池パック43に冷却風として取り込まれる。電池パック43に取り込まれる空気の経路上において、エアダクト21は、シロッコファン41よりも空気流れの上流側に配置されている。
なお、本実施の形態では、リヤクーラ16に取り込まれる空気を分岐させて電池パック43に導入する構成としたが、これに限られず、たとえば、エアダクト21が直接、吸気口15に接続される構成としても良い。
図2は、図1中のエアダクトを示す斜視図である。図2を参照して、エアダクト21は、空気が流通する空間28を形成する。エアダクト21は、空気が流入する一方端24と、空気が流出する他方端25とを含む。本実施の形態では、一方端24が吸気ダクト18nに接続され、他方端25がシロッコファン41に接続される。空間28は、一方端24と他方端25との間でほぼ90°進行方向を変化させる。空間28は、空気の流れ方向を変化させるコーナ部を含む。
図3は、図2中のエアダクトの断面層を示す図である。図3を参照して、エアダクト21は、樹脂から形成されている。エアダクト21は、積層された複数の層としての、レジンフェルト層32、フィルム層33および外層34を含む。レジンフェルト層32は、最も内側に配置され、空間28を形成する。外層34は、最も外側に配置される。フィルム層33は、レジンフェルト層32と外層34との間に配置される。
レジンフェルト層32は、多数の繊維が集まった繊維集合体から形成されている。レジンフェルト層32は、繊維状の樹脂を含む。レジンフェルト層32は、繊維状の樹脂が押し固められて形成された不織布である。レジンフェルト層32は、これ以外の製造方法により作製された不織布であっても良い。レジンフェルト層32の内部には、空気層が存在する。その空気層は、繊維間に形成され、互いに繋がっている。
レジンフェルト層32は、たとえば繊維状のポリプロピレン(PP)を含む。レジンフェルト層32は、繊維状のポリエチレンテレフタレート(PET)を含んでも良い。レジンフェルト層32は、複数種類の樹脂材料から形成されても良い。レジンフェルト層32は、繊維状の樹脂のほか、糸くず等の樹脂以外の材料を含んでも良い。この場合、好ましくは、レジンフェルト層32が80%以上の割合で繊維状の樹脂を含む。レジンフェルト層32に替えて、繊維同士を織り込んで形成した織布層が設けられても良い。
外層34は、多数の繊維が集まった繊維集合体から形成されている。外層34は、レジンフェルト層32と同じ構造を備える。レジンフェルト層32と外層34とは、同じ樹脂材料から形成されても良いし、異なる樹脂材料から形成されても良い。本実施の形態では、外層34の厚みがレジンフェルト層32の厚みよりも小さい。
フィルム層33は、フィルム状の樹脂から形成されている。フィルム層33は、たとえばポリエチレン(PE)から形成されている。フィルム状の樹脂から形成されたフィルム層33により、エアダクト21の防水性が確保されている。
図4は、図2中のエアダクトの分解組み立て図である。図2および図4を参照して、エアダクト21は、複数の分割体が組み合わさって形成されている。エアダクト21は、第1分割体としてのダクト部品23pと、第2分割体としてのダクト部品23qとを含む。ダクト部品23pおよび23qは、一方端24および他方端25を含む。ダクト部品23pおよび23qは、空間28内の空気の流れ方向に沿った平面でエアダクト21を2分割した形状を有する。
ダクト部品23pは、接合縁26pを含む。ダクト部品23qは、接合縁26qを含む。接合縁26pおよび接合縁26qは、それぞれ、ダクト部品23pおよびダクト部品23qの周縁が折り返された形状を有する。接合縁26pおよび接合縁26qは、それぞれ、ダクト部品23pおよびダクト部品23qの周縁に沿って帯状に延びる。ダクト部品23pおよびダクト部品23qは、接合縁26pと接合縁26qとが突き合うように組み合わされる。接合縁26pと接合縁26qとが接合されることによって、ダクト部品23pおよびダクト部品23qが一体化され、エアダクト21が成形される。
図5は、図2中のV−V線上に沿ったエアダクトの断面図である。図6は、図5中のVI−VI線上に沿ったエアダクトの断面図である。図5および図6を参照して、接合縁26pと接合縁26qとが突き合う位置で、ダクト部品23pを形成するレジンフェルト層32と、ダクト部品23qを形成するレジンフェルト層32とが接触する。
超音波溶着あるいは熱溶着によって、接合縁26pと接合縁26qとが溶着されている。より詳細には、接合縁26pと接合縁26qとが突き合う位置に、ダクト部品23pを形成するレジンフェルト層32と、ダクト部品23qを形成するレジンフェルト層32とが一体化した溶着層32gが形成される。溶着層32gでは、レジンフェルト層32を形成する繊維状の樹脂が溶け込み、繊維間が結合した状態となる。溶着層32gの内部では、レジンフェルト層32の状態で存在した空気層が消失する。
なお、接合縁26pおよび26qの溶着が進行する程度によっては、フィルム層33および外層34を含んで溶着層が形成されても良い。
図7は、図5中のVII−VII線上に沿ったエアダクトの断面図である。図5および図7を参照して、エアダクト21には、孔35が形成されている。孔35には、繊維集合体であるレジンフェルト層32が配置されている。
すなわち、図7中に示す断面では、接合縁26pと接合縁26qとが溶着されていない。本実施の形態では、ダクト部品23pのフィルム層33とダクト部品23qのフィルム層33とに囲まれた位置に孔35が形成されている。孔35は、防水性を備える部材であるフィルム層33によって形成されている。孔35には、繊維集合体のまま保持されたレジンフェルト層32が配置されている。
車両室内でジュースをこぼした場合等、液体がエアダクト21に浸入する場合が想定される。本実施の形態では、エアダクト21に接合縁26pと接合縁26qとが溶着されない部位を設けることにより、エアダクト21に浸入した液体を繊維集合体であるレジンフェルト層32を通じてダクトの外側に排出することができる。一方、孔35に配置されたレジンフェルト層32は、フィルム層33および外層34によって圧縮された状態とされる。このため、エアダクト21を流通する空気が、孔35に配置されたレジンフェルト層32を通じてほぼ漏洩することのない構成が得られる。
図2および図5を参照して、エアダクト21は、液溜め部31を含む。液溜め部31は、空間28を形成するエアダクト21の内壁から凹んだ形状を有する。エアダクト21に浸入した液体は、液溜め部31に貯留される。孔35は、液溜め部31に形成されている。また、空間28内の空気流れに直交する平面でエアダクト21を切断した場合に、孔35は、得られる断面内の鉛直下側に形成されている。エアダクト21に浸入した液体は、重力によって鉛直下側に集まる。このような構成により、エアダクト21に浸入した液体を、孔35に配置されたレジンフェルト層32を通じて、効率良く排出することができる。
また、孔35は、エアダクト21よりも空気流れの下流側に配置されたシロッコファン41と隣り合う位置に形成されている。このような構成により、エアダクト21に浸入した液体がシロッコファン41に到達することをより確実に防止できる。これにより、電装部であるシロッコファン41の信頼性を向上させることができる。
なお、孔35は、1箇所に限られず複数箇所に形成されても良い。本実施の形態では、孔35にレジンフェルト層32が配置された構成を、接合縁26pと接合縁26qとを溶着しない部位を設けるだけで簡単に得ることができる。
この発明の実施の形態1におけるエアダクトの排液構造は、空気が流れる空間28を形成し、孔35が形成されたダクト体としてのエアダクト21と、孔35に配置される繊維集合体としてのレジンフェルト層32とを備える。空間28に浸入した液体が、レジンフェルト層32を通じて空間28の外側に排出される。
このように構成された、この発明の実施の形態1におけるエアダクトの排液構造によれば、エアダクト21からの空気の漏洩を抑えつつ、エアダクト21に浸入した液体をダクトの外側に排出することができる。これにより、電池パック43に収容された蓄電装置の冷却効率を高く維持するとともに、蓄電装置が液体に浸ることを防止できる。
なお、本実施の形態では、吸気通路上に設置されるエアダクト21に本発明を適用した場合について説明したが、これに限られず、排気通路上に設置されるエアダクトに本発明を適用しても良い。
また、孔35には、繊維集合体に替えてスポンジ部材が配置されても良い。スポンジ部材は、孔同士が繋がった半連泡スポンジである。この場合、エアダクトの排液構造は、空気が流れる空間28を形成し、孔35が形成されたダクト体としてのエアダクト21と、孔35に配置されるスポンジ部材とを備える。空間28に浸入した液体が、スポンジ部材を通じて空間28の外側に排出される。
(実施の形態2)
本実施の形態では、図5中に示すエアダクトの排液構造の各種変形例について説明を行なう。
図8は、図5中のエアダクトの排液構造の第1の変形例を示す断面図である。図8を参照して、本変形例では、エアダクトの排液構造が捕液部材51をさらに備える。捕液部材51は、吸水性を備える部材、たとえばスポンジや高吸収性樹脂によって形成されている。捕液部材51は、エアダクト21の内壁21cに設けられている。捕液部材51は、レジンフェルト層32が配置された孔35よりも空間28内の空気流れの上流側に配置されている。
このような構成により、エアダクト21に一度に大量の液体が浸入するような場合があっても、捕液部材51によってその液体を一時的に捕獲することができる。その後、液体は、孔35に配置されたレジンフェルト層32を通じて徐々に排出される。このため、本変形例によれば、エアダクト21に浸入した液体が電池パック43に到達することを、より確実に防ぐことができる。
図9は、図5中のエアダクトの排液構造の第2の変形例を示す断面図である。図9を参照して、空間28内の空気流れに直交する平面でエアダクト21を切断した場合に、得られる断面内には空気の圧力分布が存在する。本変形例では、空気の流れ方向が変化するエアダクト21のコーナ部の断面位置で、空気の圧力分布が存在する。孔35は、その断面内で空気の圧力が最も高くなる位置、すなわちコーナ部の外周側に形成されている。
エアダクト21に浸入した液体は、空間28内の空気流れの慣性力により、エアダクト21のコーナ部の外周側に導かれる。このため、その位置に孔35を形成することにより、エアダクト21に浸入した液体を効率良く、ダクトの外側に排出することができる。
(実施の形態3)
図10および図11は、この発明の実施の形態3におけるエアダクトの排液構造を示す断面図である。図10は、実施の形態1における図6に対応する図であり、図11は、実施の形態1における図7に対応する図である。本実施の形態におけるエアダクトの排液構造は、実施の形態1におけるエアダクトの排液構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図10および図11を参照して、本実施の形態では、エアダクト21が単層から形成されている。エアダクト21は、樹脂層66を含む。樹脂層66は、樹脂から形成されている。樹脂層66は、たとえばポリプロピレン(PP)から形成されている。樹脂層66は、防水性を備える。
図10を参照して、接合縁26pと接合縁26qとが突き合う位置で、ダクト部品23pを形成する樹脂層66と、ダクト部品23qを形成する樹脂層66とが接触する。本実施の形態では、ダクト部品23pを形成する樹脂層66と、ダクト部品23qを形成する樹脂層66とが直接、溶着されている。
図11を参照して、エアダクト21には、孔67が形成されている。孔67には、繊維集合体であるレジンフェルト層68が配置されている。すなわち、図11に示す断面では、ダクト部品23pを形成する樹脂層66と、ダクト部品23qを形成する樹脂層66とが、レジンフェルト層68を介在させて突き合わされている。ダクト部品23pを形成する樹脂層66と、ダクト部品23qを形成する樹脂層66とは、溶着されていない。孔67は、ダクト部品23pを形成する樹脂層66と、ダクト部品23qを形成する樹脂層66とに囲まれた位置に形成されている。孔67は、樹脂層66によって形成されている。
このような構成により、エアダクト21に浸入した液体を繊維集合体であるレジンフェルト層68を通じてダクトの外側に排出することができる。
このように構成された、この発明の実施の形態3におけるエアダクトの排液構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態では、エアダクト21に排水機構を設けることを目的に、ダクト部品23pを形成する樹脂層66と、ダクト部品23qを形成する樹脂層66との間に部分的にレジンフェルト層68が配置される。これに対して、実施の形態1におけるエアダクトの排液構造では、エアダクト21を構成するレジンフェルト層32によって排水機構が設けられるため、エアダクト21に改めてレジンフェルト層を追加する必要がない。このため、部品コストの増大を招くことなく、本発明によるエアダクトの排液構造を構成することができる。
以上に説明した実施の形態および実施の形態中の変形例を適宜、組み合わせて別のエアダクトの排液構造を構成しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1におけるエアダクトの排液構造が適用されたハイブリッド車両を示す斜視図である。 図1中のエアダクトを示す斜視図である。 図2中のエアダクトの断面層を示す図である。 図2中のエアダクトの分解組み立て図である。 図2中のV−V線上に沿ったエアダクトの断面図である。 図5中のVI−VI線上に沿ったエアダクトの断面図である。 図5中のVII−VII線上に沿ったエアダクトの断面図である。 図5中のエアダクトの排液構造の第1の変形例を示す断面図である。 図5中のエアダクトの排液構造の第2の変形例を示す断面図である。 この発明の実施の形態3におけるエアダクトの排液構造を示す断面図であり、実施の形態1における図6に対応する図である。 この発明の実施の形態3におけるエアダクトの排液構造を示す断面図であり、実施の形態1における図7に対応する図である。
符号の説明
21 エアダクト、23p,23q ダクト部品、26p,26q 接合縁、28 空間、32,68 レジンフェルト層、31 液溜め部、35,67 孔、41 シロッコファン。

Claims (8)

  1. 空気が流れる空間を形成し、孔が形成されたダクト体と、
    前記孔に配置される繊維集合体とを備え、
    前記空間に浸入した液体が、前記繊維集合体を通じて前記空間の外側に排出される、エアダクトの排液構造。
  2. 前記ダクト体を前記空間内の空気流れに直交する平面で切断した場合に、得られる前記ダクト体の断面内の鉛直下側に、前記孔が形成されている、請求項1に記載のエアダクトの排液構造。
  3. 前記ダクト体を前記空間内の空気流れに直交する平面で切断した場合に、得られる前記ダクト体の断面内に空気の圧力分布が存在し、
    前記孔は、前記断面内で圧力が最も高くなる位置に形成されている、請求項1または2に記載のエアダクトの排液構造。
  4. 前記ダクト体を流通する空気流れの経路上には、電装部が設置され、
    前記ダクト体は、前記電装部よりも空気流れの上流側に配置され、前記孔は、前記電装部と隣り合う位置に形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のエアダクトの排液構造。
  5. 前記電装部は、前記空間内に空気流れを形成するファンである、請求項4に記載のエアダクトの排液構造。
  6. 前記ダクト体は、前記空間に浸入した液体を貯留する液溜め部を含み、
    前記孔は、前記液溜め部に形成されている、請求項1から5のいずれか1項に記載のエアダクトの排液構造。
  7. 前記ダクト体は、樹脂から形成され、互いに組み合わされる第1分割体および第2分割体を含み、
    前記第1分割体の接合縁と前記第2分割体の接合縁とが、前記孔が形成される部分で前記繊維集合体を介在させて突き合わされ、前記部分を除いた位置で溶着されている、請求項1から6のいずれか1項に記載のエアダクトの排液構造。
  8. 前記ダクト体は、内側から順に積層されたレジンフェルト層、フィルム層および外層を含み、
    前記レジンフェルト層は、前記繊維集合体から形成され、
    前記フィルム層は、フィルム状の樹脂から形成され、
    前記外層は、多数の繊維が集まった繊維集合体から形成されている、請求項1から7のいずれか1項に記載のエアダクトの排液構造。
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