JP5954208B2 - 蓄電装置の冷却構造 - Google Patents

蓄電装置の冷却構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5954208B2
JP5954208B2 JP2013025502A JP2013025502A JP5954208B2 JP 5954208 B2 JP5954208 B2 JP 5954208B2 JP 2013025502 A JP2013025502 A JP 2013025502A JP 2013025502 A JP2013025502 A JP 2013025502A JP 5954208 B2 JP5954208 B2 JP 5954208B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
storage device
intake
power storage
collection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013025502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014151864A (ja
Inventor
和也 兒玉
和也 兒玉
健吾 前田
健吾 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013025502A priority Critical patent/JP5954208B2/ja
Publication of JP2014151864A publication Critical patent/JP2014151864A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5954208B2 publication Critical patent/JP5954208B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、車両に搭載される蓄電装置の冷却構造に関し、より詳細には、蓄電装置に供給される温度調節用の空気の流通経路に流入した埃等の集塵に関する。
例えば、電池パックは、冷却ファンによって冷却風を供給して冷却することができる。このとき、冷却ファンの近傍に設けられる電池パックの吸気口には、異物混入を防止するためにルーバーを設けることができる(特許文献1)。
特開2007−172939号公報 特開2000−133217号公報 特開平5−048281号公報
特許文献1では、ルーバーが冷却風の吸気口(流通経路)を閉塞するように設けられている。このため、ルーバーによる冷却風の圧力損失や流量低下を抑制するために、ルーバーが設けられる吸気口の開口面積を大きくしている。しかしながら、ルーバーに捕集された埃等によってルーバーが目詰まりを起こして冷却経路が閉塞されてしまうと、吸気口の開口面積を大きくしても冷却風の圧力損失や流量低下を抑制できない。このため、頻繁にルーバー(フィルタ)を清掃したり、交換する必要がある。
そこで、本発明の目的は、蓄電装置に供給される温度調節用の空気の流通経路に流入する埃等を捕集するとともに、捕集された塵埃による冷却性能の低下を抑制させてメンテナンス作業頻度を低減することができる蓄電装置の冷却構造を提供することにある。
本願第1の発明は、車両に搭載される蓄電装置の冷却構造である。本冷却構造は、車両の走行に用いられるエネルギを出力する蓄電装置の温度調節用の空気を蓄電装置に供給するブロアと、蓄電装置に供給される空気の流通経路において、蓄電装置及びブロアよりも上流側に配置される捕集ダクトと、を有する。捕集ダクトは、捕集ダクト内に流入する空気に遠心力を付与して空気の旋回流を発生させるガイド翼部と、ガイド翼部よりも下流側に設けられ、旋回流が流れるダクト本体部と、旋回流が流れる方向に延びる捕集面を有し、旋回流によってダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部と、を備える。そして、ガイド翼部は、中心軸体と、中心軸体から周方向外側に向かって配置された複数の翼部材と、を備えることができる。このとき、中心軸体は、捕集ダクト内に流入する空気の上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成することができる。
本願第1の発明によれば、捕集ダクト内に空気の旋回流を発生させるとともに、旋回流によってダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を、旋回流が流れる方向に延びる捕集面によって捕集するので、フィルタ部によって捕集された塵埃による流通経路の閉塞を抑制でき、冷却性能の低下を抑制することができる。従って、捕集ダクトの清掃や交換などのメンテナンス作業頻度が低減される。また、捕集ダクトが蓄電装置及びブロアよりも上流側に配置されているので、例えば、蓄電装置とブロアとの間に配置される場合に比べて、捕集ダクトに対するメンテナンス作業性をより向上させることができる。そして、中心軸体が、捕集ダクト内に流入する空気の上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成されているので、中心軸付近を流れる空気に含まれる塵埃が、旋回流によってダクト本体部の内周面に向かい易くすることができる。このため、捕集効率を向上させることができる。
フィルタ部は、ダクト本体部の内周面に設けることができ、旋回流が流れる方向に空洞でかつ内周面に沿って旋回流が流れる方向に延びる形状とすることができる。
ガイド翼部は、中心軸体から周方向外側に延びる翼部材の端部周囲に設けられる周壁部をさらに有することができる。このとき、周壁部は、中心軸体の形状に対応して、捕集ダクト内に流入する空気の上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成することができる。中心軸体を、上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成すると、ガイド翼部の流路断面積が減少するが、この流路断面積の減少に対してガイド翼部の外形形状を上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるよう形成することで、流路断面積の減少を抑制することができ、冷却性能の低下を抑制することができる。
ダクト本体部は、空気が流れる方向に直交する方向からフィルタ部を内部に収容又は取り外すための開口部と、開口部を覆うカバー部材と、を備えることができ、フィルタ部をダクト本体部に対して着脱可能に構成することができる。このように構成することで、捕集ダクト自体の清掃や交換等を行わずに、フィルタ部のみの清掃や交換でメンテナンスを行うことができ、メンテナンス作業の効率化を図ることができる。
捕集ダクトを、車両の室内に面する吸気口とブロアの吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として設けることができる。このとき、吸気ダクトは、吸気口及び捕集ダクトに接続される第1吸気ダクトと、捕集ダクトを挟んで第1吸気ダクトの反対側に設けられ、ブロアの吸気側及び捕集ダクトに接続される第2吸気ダクトと、を含むように構成することができる。このように構成することで、蓄電装置の搭載位置や吸気口の位置に応じて設定される吸気ダクトに対して、捕集ダクトを容易に配設することができる。
また、車両の室内に面する吸気口とブロアの吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として捕集ダクトを設ける場合、吸気ダクトにおいてブロアよりも吸気口に近い部位に捕集ダクトを配置することができる。このように構成することで、車両の室内から捕集ダクトまでの距離が短くなるため、捕集ダクトの清掃や交換等が必要になった場合でも作業性が向上する。
本願第2の発明は、車両に搭載される蓄電装置の冷却構造であり、車両の走行に用いられるエネルギを出力する蓄電装置の温度調節用の空気を前記蓄電装置に供給するブロアと、蓄電装置に供給される空気の流通経路において、蓄電装置及びブロアよりも上流側に配置される捕集ダクトと、を有する。捕集ダクトは、捕集ダクト内に流入する空気に遠心力を付与して空気の旋回流を発生させるガイド翼部と、ガイド翼部よりも下流側に設けられ、旋回流が流れるダクト本体部と、旋回流が流れる方向に延びる捕集面を有し、旋回流によってダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部と、を備えている。ダクト本体部は、空気が流れる方向に直交する方向からフィルタ部を内部に収容又は取り外すための開口部と、開口部を覆うカバー部材と、を備えており、フィルタ部を、ダクト本体部に対して着脱可能に設けることができる。
また、本願第3の発明は、車両に搭載される蓄電装置の冷却構造であり、車両の走行に用いられるエネルギを出力する蓄電装置の温度調節用の空気を蓄電装置に供給するブロアと、蓄電装置に供給される空気の流通経路において、蓄電装置及びブロアよりも上流側に配置される捕集ダクトと、を有する。捕集ダクトは、捕集ダクト内に流入する空気に遠心力を付与して空気の旋回流を発生させるガイド翼部と、ガイド翼部よりも下流側に設けられ、旋回流が流れるダクト本体部と、旋回流が流れる方向に延びる捕集面を有し、旋回流によってダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部と、を備えている。捕集ダクトは、車両の室内に面する吸気口とブロアの吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として設けられる。そして、吸気口及び捕集ダクトに接続される第1吸気ダクトと、捕集ダクトを挟んで第1吸気ダクトの反対側に設けられ、ブロアの吸気側及び捕集ダクトに接続される第2吸気ダクトと、をさらに有するように構成される。
さらに、本願第4の発明は、車両に搭載される蓄電装置の冷却構造であり、車両の走行に用いられるエネルギを出力する蓄電装置の温度調節用の空気を蓄電装置に供給するブロアと、蓄電装置に供給される空気の流通経路において、蓄電装置及びブロアよりも上流側に配置される捕集ダクトと、を有する。捕集ダクトは、捕集ダクト内に流入する空気に遠心力を付与して空気の旋回流を発生させるガイド翼部と、ガイド翼部よりも下流側に設けられ、旋回流が流れるダクト本体部と、旋回流が流れる方向に延びる捕集面を有し、旋回流によってダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部と、を備えている。そして、捕集ダクトは、車両の室内に面する吸気口とブロアの吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として設けられる。ここで、吸気ダクトにおいて、ブロアよりも吸気口に近い部位に捕集ダクトが配置されるように構成される。
実施例1において、電池パックの搭載構造の一例を示す概略図である。 実施例1において、電池パックの冷却構造の一例を示す概略斜視図である。 実施例1において、電池パックの冷却構造の一例を示す概略側面図である。 実施例1において、電池パックの冷却構造の一例を示す概略上面図である。 実施例1において、捕集ダクトの外観斜視図である。 実施例1において、捕集ダクトの分解斜視図である。 実施例1において、捕集ダクトのガイド翼部によって形成される旋回流と旋回流によって集塵される埃の捕集とを説明するための図である。 実施例1において、捕集ダクトのガイド翼部の一例を示す図であり、(a)は、正面図、(b)は、A−A断面図である。 実施例1において、電池パックの搭載構造の変形例を示す図であり、捕集ダクトがブロアに直接接続された一例を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
図1から図9は、本発明の第1実施例を示す図である。電池パック1は、車両の走行に用いられるエネルギを出力する。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車とは、車両を走行させるための動力源として、電池パック1に加えて、燃料電池や内燃機関といった他の動力源を備えた車両である。電気自動車は、車両の動力源として、電池パック1だけを備えた車両である。
電池パック1は、モータ・ジェネレータに接続されている。モータ・ジェネレータは、電池パック1からの電力を受けることにより、車両を走行させるための運動エネルギを生成することができる。モータ・ジェネレータは、車輪に接続されており、モータ・ジェネレータによって生成された運動エネルギは、車輪に伝達される。車両を減速させたり、停止させたりするとき、モータ・ジェネレータは、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換する。モータ・ジェネレータによって生成された電気エネルギは、電池パック1に蓄えることができる。
図1は、車両に搭載される電池パックの搭載構造を示す概略図である。図1において、矢印Frは、車両の前進方向を示し、矢印Upは車両の上方向、矢印Rhは前進方向Frに直交する横方向(車両幅方向)を示している。
本実施例の電池パック1は、図1に示すように、例えば、車両の車室内に配設される後部座席100の後方に位置するラゲージスペースに配置することができる。つまり、電池パック1は、後部座席100の後方に配置され、電池パック1の上方に形成されたスペースを含む後部座席100後方のスペースがラゲージルームとして用いられる。なお、電池パック1を配置する位置は、図1に示す位置に限るものではなく、車室内のレイアウトに応じて適宜設定することができる。
電池パック1は、長手方向がRh方向となるように後部座席100の後方に配置することができる。また、Rh方向において電池パック1と並んでブロア20が配置されている。ブロア20は、電池パック1内に車室内の空気を温度調節用の空気として供給するための送風機である。
ブロア20は、流出側がダクトを介して電池パック1に接続されるとともに、流入側が後部座席100の前方側の車室(客室)内の面する吸気口50に、吸気ダクト30を介して接続されている。
吸気口50は、後部座席100と車両幅方向の側面との間に設けられるシートサイドガーニッシュに設けられ、開口面が後部座席100の前方側を向くように配置されている。シートサイドガーニッシュからブロア20に延びる吸気ダクト30は、ラゲージスペースの床面に対してほぼ垂直方向に延びる側壁を構成するラゲージサイドトリム(ラゲージスペースの床面と交差する方向に延びる壁面部分であるラゲージサイドトリム)内のスペースを介して、ブロア20まで延びている。
また、電池パック1には、ブロア20から供給された空気を電池パック1の外部に排気する排気ダクト40が設けられている。排気ダクト40の排気口は、例えば、ラゲージサイドトリム内のスペースに位置するように配置したり、ラゲージスペースに配置することができる。
図2は、電池パック1の冷却構造の一例を示す外観斜視図である。図3は、電池パック1の冷却構造の一例を示す概略側面図であり、図4は、電池パック1の冷却構造の一例を示す概略上面図である。
図2に示すように、電池パック1の冷却構造は、温度調節用の空気を電池パック1内に供給するブロア20と、ブロア20の吸気側に接続されるとともに吸気口50に接続される吸気ダクト30と、ブロア20の排気側と電池パック1とを接続する吸気ダクト41と、電池パック1内部を流通した空気を電池パック1の外部に排気させる排気ダクト40、とを含んで構成されている。
吸気ダクト30は、後部座席100の前方側に面する吸気口50に接続され、客室内の空気をブロア20の導く吸気経路を形成する。吸気ダクト30は、3つの領域に区画されており、吸気口50に接続される第1吸気ダクト31、ブロア20の吸気側(吸気口)に接続される第2吸気ダクト32、及び第1吸気ダクト31と第2吸気ダクト32との間に配置される捕集ダクト33で構成されている。
図3に示すように、ブロア20は、Rh方向において電池パック1と並んで配置され、電池パック1のRh方向側面の下側に形成された当該電池パック1の吸気口13に、吸気ダクト41を介して接続される。吸気ダクト41は、電池パック1とブロア20との間に配設され、電池パック1に対する吸気経路として形成される。
吸気口50から吸気ダクト30に取り込まれた空気は、第1吸気ダクト31、捕集ダクト33、第2吸気ダクト32を通過し、ブロア20に流入する。ブロア20に流入した空気は、吸気ダクト41を介して電池パック1内に供給される。
電池パック1(蓄電装置に相当する)内部には、組電池10が収容されており、電池パック1に供給される空気は、電池パック1を冷却するための温度調節用の空気として用いられる。組電池10は、複数の単電池11を有しており、複数の単電池11は、所定の方向(Rh方向)に並んでいる。複数の単電池11は、不図示のバスバーによって電気的に直列に接続されている。なお、組電池10には、電気的に並列に接続された複数の単電池11が含まれていてもよい。また、組電池10を構成する単電池11の数は、車両要求出力等に応じて適宜設定することができる。
また、単電池11(蓄電素子に相当する)として、いわゆる角型の単電池を用いることができる。また、単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることもできる。
図3の例では、複数の単電池11が一方向に並んでいるが、これに限るものではない。具体的には、2つ以上の単電池11によって1つの電池モジュールを構成し、複数の電池モジュールを一方向(Rh方向)に並べることができる。1つの電池モジュールに含まれる複数の単電池11は、電気的に直列に接続することができる。
また、複数の単電池11が並んで配置される方向(Rh方向)の両端には、不図示の一対のエンドプレートが配置されている。一対のエンドプレートは、組電池10を構成する複数の単電池11を挟んでおり、複数の単電池11に対して拘束力を与えるために用いられる。拘束力とは、Rh方向において、単電池11を挟む力である。単電池11に拘束力を与えることにより、単電池11の膨張を抑制することができ、単電池11の入出力特性が劣化するのを抑制することができる。
具体的には、Rh方向に延びる不図示の拘束バンドの両端が、一対のエンドプレートに接続されることで、一対のエンドプレートが、複数の単電池11を拘束するように構成することができる。拘束バンドは、組電池10の上面および下面に配置することができ、拘束バンドを配置する位置や数は、適宜設定することができる。
隣り合って配置される2つの単電池11の間には、不図示のスペーサを配置することができる。スペーサは、2つの単電池11の間に、スペースを形成するために用いられる。スペーサは、樹脂といった絶縁性材料で形成することができる。スペーサによって形成されるスペースは、単電池11の温度を調節するための空気が移動するスペースとなる。
そして、本実施例では、電池パック1に収容される組電池10の下面に、吸気通路S1が形成されており、組電池10の上面に、排気通路S2が形成されている。吸気通路S1は、組電池10の下面とケース部材2とによって形成され、排気通路S2は、組電池10の上面とケース部材2とによって形成されている。
電池パック1内の吸気通路S1に流入した空気は、電池パック1に収容されている組電池10の周囲及び組電池10を構成する複数の単電池11の間のスペースを流れて組電池10(単電池11)との間で熱交換を行う。組電池10との熱交換を行った空気は、排気通路S2を流れ、電池パック1の排気口14から電池パック1外部に排気される。
電池パック1の排気口14には、排気ダクト40が接続されている。電池パック1の排気口14は、吸気口13が形成される同じ側面側であって、吸気口13の上方に形成されている。排気ダクト40は、Rh方向においてブロア20に向かって突出しつつ、途中からFr方向後方側に湾曲した形状に形成されている。
なお、電池パック1の吸気口13及び排気口14は、上下逆であってもよい。つまり、吸気ダクト41を電池パック1のRh方向側面の上方に接続し、吸気ダクト41の下方に排気ダクト40が接続されるように構成することもできる。この場合、組電池10の吸気経路S1及び排気通路S2も上下逆となる。
ここで、ブロア20から電池パック1に供給される空気は、単電池11の外面に接触し、空気および単電池21の間で熱交換が行われる。例えば、単電池11が充放電等によって発熱しているときには、冷却用の空気を単電池11に接触させることにより、単電池11の温度上昇を抑制することができる。また、単電池11が過度に冷却されているときには、加温用の空気を単電池11に接触させることにより、単電池11の温度低下を抑制することができる。
車室内の空気は、車両に搭載された空調装置等によって、単電池11の温度調節に適した温度となっている。したがって、車室内の空気を単電池11に供給すれば、単電池11の温度調節を行うことができる。単電池11の温度を調節することにより、単電池11の入出力特性が劣化してしまうのを抑制することができる。
また、ケース部材2の一部を、Rh方向に延設するように構成し、延設された部位にブロア20が固定されるように構成することもできる。この場合、ブロア20を含む冷却構造全体を電池パック1と一体的に取り扱うことができるため、電池パック1の車両への組付性を向上させることができる。
次に、図4を参照し、ブロア20に接続される吸気ダクト30について詳細に説明する。第1吸気ダクト31は、一端が吸気口50の開口形状に対応した大きさに形成されており、吸気口50側から捕集ダクト33側に向かって捕集ダクト33のダクト径に対応する大きさに形成されている。
ここで、図4に示すように、ブロア20と吸気口50とは、Rh方向において位置が相違し、ブロア20に対して吸気口50が外側に位置している。このため、吸気ダクト30は、シートサイドガーニッシュに形成される吸気口50からブロア20まで、全体的に湾曲した形状に形成されており、第1吸気ダクト31及び第2吸気ダクト33が、コーナー状に形成されている。なお、捕集ダクト33は、直線状に形成されている。また、本実施例では、図3に示すように、吸気口50がブロア20よりも上方の位置しているため、吸気ダクト30は、吸気口50からブロア20に向かってUp方向下方に傾斜して配置されている。
第1吸気ダクト31は、Fr方向前方に面する吸気口50からブロア20に向かってRh方向内側に向かって湾曲した形状に形成されており、ブロア20側の端部が捕集ダクト33と接続される。一方、第2吸気ダクト32は、ブロア20の吸気側から吸気口50に向かってRh方向外側に向かって湾曲した形状に形成されており、吸気口50側の端部が捕集ダクト33に接続される。第2吸気ダクト32のダクト径は、捕集ダクト33側からブロア20側にかけて同じ断面積となっている。
捕集ダクト33は、車両の室内に面する吸気口50とブロア20の吸気側との間に設けられる吸気ダクト30の一部として設けられ、Rh方向に傾斜して配置されている。第1吸気ダクト31及び第2吸気ダクト32は、捕集ダクト33を介して接続されている。
図5は、捕集ダクト33の外観斜視図であり、図6は、捕集ダクト33の分解斜視図である。
捕集ダクト33は、電池パック1に温度調節用の空気を供給するブロア20の吸気側、言い換えれば、電池パック1に供給される空気の流通経路において、吸気口50に対して電池パック1及びブロア20よりも上流側に配置される。捕集ダクト33は、ブロア20(電池パック1)への塵埃の混入を防止するために用いられる。
図5及び図6に示すように、捕集ダクト33は、全体が円筒形状に形成されている。捕集ダクト33は、捕集ダクト33内に流入する空気に遠心力を付与して空気の旋回流を発生させるガイド翼部331と、ガイド翼部331よりも下流側に設けられ、旋回流が流れるダクト本体部332と、旋回流が流れる方向に延びる捕集面Tを有し、旋回流によってダクト本体部332の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部333と、を備えている。
ガイド翼部331は、ダクト本体部332の上流側端部332Aに配置される。ガイド翼部331は、ダクト本体部332(捕集ダクト33)に導入される空気の経路内に設けられる中心軸体3310と、中心軸体から周方向外側に向かって配置される複数の翼部材3311と、を有するルーバーである。
ガイド翼部331は、中心軸体3310から周方向外側に延びる翼部材3311の端部周囲に設けられる周壁部3312をさらに備えている。翼部材3311の一端は、周壁部3312の内周に固定され、他端が中心軸体3310を固定される。このため、中心軸体3310を含む複数の翼部材3311が、周壁部3312に固定配置される。なお、本実施例では、ガイド翼部331とダクト本体部332とを別部材で構成した一例を示しているが、これに限らず、例えば、ダクト本体部332の上流側端部332Aに一体的にガイド翼部331を設けるようにしてもよい。
ダクト本体部332は、内部に空気が流れるスペースを有する円筒状に形成されている。上流側端部332Aは、ガイド翼部331が設けられるとともに、ガイド翼部331が取り付けられた状態で、第1吸気ダクト31と接続される接続部を構成している。上流側端部332Aは、外周面が内側に傾斜したテーパ状に形成することができる。ガイド翼部材331は、周壁部3312の外周面が上流側端部332Aの内周面に係合するように配置される。また、第1吸気ダクト31の端部側内周面と上流側端部332Aの外周面が係合することで、第1吸気ダクト31と捕集ダクト33とが接続される。
同様に、下流側端部332Bは、第2吸気ダクト32と接続される接続部を構成している。下流側端部332Bは、外周面が内側に傾斜したテーパ状に形成することができ、第2吸気ダクト32の端部側内周面と下流側端部332Bの外周面が係合することで、第2吸気ダクト32と捕集ダクト33とが接続される。
フィルタ部333は、ダクト本体部332の内部に収容される捕集フィルタであり、ダクト本体部332の内周面332Cに配設される。ダクト本体部332内において旋回流が流れる方向に空洞であり、かつ内周面332Cに沿って旋回流が流れる方向に延びる円筒形状に形成されている。
ダクト本体部332は、フィルタ部333を内部に配置するための開口部332Dが形成されており、開口部332Dを覆うカバー部材332Eを備えている。例えば、ダクト本体部332の周壁部の一部を、フィルタ部333の円筒形状に応じた大きさに切り取り、切り取った周壁部の一部をカバー部材332Eとして構成することができる。
フィルタ部333は、ダクト本体部332の開口部332Dからダクト本体部332内部に取り付けることができる。ダクト本体部332内に配置された状態で開口部332dから露出するフィルタ部333は、カバー部材332Eで被覆される。ダクト本体部332は、空気が流れる方向に直交する方向からフィルタ部333を内部に収容したり、フィルタ部333を取り外したりする開口部332Dを備えており、フィルタ部333が、ダクト本体部332に対して着脱可能に設けられている。
フィルタ部333は、円筒形状に形成されたフィルタ部材333Aと、フィルタ部材333Aを保持する枠体333Bを含んで構成されている。フィルタ部材333Aは、ガイド翼部331によって形成される旋回流によって、ダクト本体部332の内周面に向かう空気に含まれ、外側に集塵された塵埃等の異物を捕集する。例えば、グラスウールなどの繊維状の部材を用いることができる。フィルタ部333は、旋回流が流れる方向に延びる捕集面Tを構成し、ダクト本体部332の軸方向に直交する断面方向において、旋回流となって流れる空気を閉塞しない位置に配置されている。
枠体333Bは、内側の枠体3331と外側の枠体3332の2つの円筒状の枠体で構成され、例えば、細長い部材を所定間隔で編み込むことで形成することができる。内側と外側の各枠体3331,3332の間にフィルタ部材333Aを配置した状態では、内側の枠体3331からフィルタ333Aの表面が露出した状態となる。旋回流によってダクト本体部332の内周面に集塵された塵埃を捕集する捕集面Tが、ダクト本体部332の内周面に配置される。なお、フィルタ部材333Aのみでフィルタ部333を構成することもでき、また、枠体333Bは、ダクト本体部332と一体的に構成し、フィルタ部材333Aのみをダクト本体部332に着脱可能に設けるように構成することもできる。
なお、本実施例の捕集ダクト33は、ブロア20の気流騒音や共鳴音などを減衰させる消音効果を発揮することができる。つまり、上述したように、フィルタ部333がダクト本体部332の内周面に配置されるため、グラスウール等で構成されるフィルタ部333は、消音材(消音壁)として作用し、吸気ダクト30を流れる空気の騒音等を抑制することができる。
図7は、捕集ダクト33のガイド翼部331によって形成される旋回流と旋回流によって集塵される埃の捕集とを説明するための図である。
図7に示すように、吸気口50から取り込まれた客室内の空気は、第1吸気ダクト31を通過し、捕集ダクト33に流入する。捕集ダクト33の上流側端部332Aに配設され、捕集ダクト33に流れ込む吸気の経路内に位置するガイド翼部331は、空気に遠心力を付与して空気の旋回流を発生させる。
ガイド翼部331によって形成された旋回流は、下流側に流れる空気をダクト本体部332の径方向外側(内周面)に向かう流れに変向させる。このため、ダクト本体部332の内周面には、旋回流(空気)に含まれる塵埃等の異物が集塵される。
そして、ガイド翼部331よりも下流側に設けられ、旋回流が流れる方向に延びるフィルタ部333の捕集面Tが、ダクト本体部332の内周面に集塵された塵埃を捕集する。ダクト本体部332内を流れる吸気の旋回流は、下流側端部332Bを通過してブロア20と接続される第2吸気ダクト32に流入する。なお、下流側端部332Bや第2吸気ダクト32に、捕集ダクト33で形成された旋回流を整流するガイド部材等を配設し、ブロア20に流れ込む空気を整流させるようにしてもよい。
図8(a)は、ガイド翼部331の正面図であり、図8(b)は、図8(a)のA−A断面図である。翼部材3311は、中心軸体3310の周囲に等間隔で配置されており、隣り合う翼部材3311の間には隙間が形成されている。なお、中心軸体3310の軸は、円筒状のダクト本体部332の軸と同一である。
翼部材3311は、図8(b)に示すように、中心軸体3310の軸に対して断面形状が傾斜しており、中心軸体3310の軸方向に対して外側に向かって湾曲した形状に形成されている。したがって、ガイド翼部331に対して中心軸体3310の軸と直交する断面方向から翼部材3311に流れ込む空気は、翼部材3311の外側に向かって湾曲した翼面に沿ってダクト本体部332の内周面に向かって変向され、ガイド翼部331の下流側を流れる空気に旋回流を発生させることができる。
また、本実施例の中心軸体3110は、捕集ダクト33(ダクト本体部332)内に流入する空気の上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成されている。つまり、図8(b)に示すように、上流側に位置する中心軸体3310の断面積は、上流側で小さく、下流側に向かうにつれて徐々に大きくなるように形成されている。このように構成することで、中心軸体3310付近を流れる空気に含まれる塵埃が、旋回流によってダクト本体部332の内周面に向かい易くすることができ、フィルタ部333による捕集効率を向上させることができる。
より具体的に説明すると、中心軸体3310付近を流れる空気と、中心軸体3310よりも外側を流れる空気とでは、ダクト本体部332の内周面までの距離が異なり、中心軸体3310付近を流れる空気の方が、ダクト本体部332の内周面までの距離が長くなる。このため、フィルタ部333(捕集面T)が位置するダクト本体部332の内周面に到達させようとする場合、翼部材3311によって発生する旋回流の角速度に対して、ダクト本体部332の長さを長くしなければならない。
したがって、ダクト本体部332の長さによって、中心軸体3310付近を流れる空気が、ダクト本体部332の内周面まで到達せずに、塵埃を集塵できない領域が形成されてしまうが、本実施例のように、上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように中心軸体3310を形成することで、中心軸体3310付近を流れる空気を、ダクト本体部332の周方向外側に向かって変向させることができる。言い換えれば、中心軸体3310が軸方向に対して周方向に向かって傾斜しているので、中心軸体3310付近を流れる空気を傾斜面に沿って周方向外側にガイドしつつ、翼部材3311によって旋回流に変向させることができる、中心軸体3310付近を流れる空気が、ダクト本体部332の内周面まで到達せずに、塵埃を集塵できない領域が形成されてしまうことを抑制することができる。
また、本実施例では、中心軸体3310の形状に応じて、周壁部3312が、捕集ダクト33(ダクト本体部332)内に流入する空気の上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成されている。
上述したように、中心軸体3310が上流側から下流側にかけて断面積が大きくなるように形成されていると、図8(b)に示すように、空気の流路断面積が少なからず減少してしまう。このため、圧力損失が生じて冷却性能が低下するおそれがある。そこで、本実施例では、周壁部3312が、中心軸体3310の形状に応じて、上流側から下流側にかけて断面積が拡張するように傾斜して形成されており、ガイド翼部331において上流側の断面積よりも下流側の断面積が大きくなるように形成されている。このように構成することで、中心軸体3310の断面形状の変化による流路断面積の減少を抑制し、圧力損失を低減させることができる。
なお、ガイド翼部331の周壁部3312が、中心軸体3310の形状に応じて、上流側から下流側にかけて断面積が拡張するように傾斜して形成されているが、これに対応して、ガイド翼部331が配置されるダクト本体部332の上流側端部332Aも、上流側の断面積よりも下流側の断面積が大きくなるように形成することができる。
このように本実施例の電池パック1の冷却構造は、吸気口50に対して電池パック1及びブロア20よりも上流側の吸気経路に対し、捕集ダクト33によって空気に含まれる塵埃等を捕集するものであり、捕集ダクト33内に空気の旋回流を発生させるとともに、旋回流によってダクト本体部332の内周面に集塵された塵埃を、旋回流が流れる方向に延びる捕集面Tによって捕集する。このため、フィルタ部333によって捕集された塵埃による空気の流通経路の閉塞を抑制でき、冷却性能の低下を抑制することができる。従って、捕集ダクトの清掃や交換などのメンテナンス作業頻度が低減される。
また、捕集ダクト33が電池パック1及びブロア20よりも上流側に配置されているので、捕集ダクト33に対するメンテナンスの作業性がより向上する。例えば、電池パック1とブロア20との間に吸気経路(吸気ダクト41)に捕集ダクト33を配置すると、捕集ダクト33へのアクセス(捕集ダクト33を取り外すなど)がブロア20を介して行う必要がある。また、捕集ダクト33のフィルタ部333を取り外したり、取り付けたりする場合、電池パック1とブロア20との間に作業スペースが確保できないとメンテナンス作業自体ができないおそれがある。特に、作業スペースを確保する観点では、電池パック1の冷却構造の大型化を招く要因となるため、現実的ではない。これに対して、本実施例の電池パック1の冷却構造は、捕集ダクト33が電池パック1及びブロア20よりも上流側に配置されることで、ブロア20と独立した捕集ダクト33のメンテナンス作業を行うことができると共に、電池パック1及びブロア20に対する作業スペースの確保などが不要となるので、捕集ダクト33に対する高いメンテナンス性を実現できる。
また、ガイド翼部331において空気の流通経路上に位置する中心軸体3310は、捕集ダクト33内に流入する空気の上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成されている。このため、中心軸体3310付近を流れる空気に含まれる塵埃が、旋回流によってダクト本体部332の内周面に向かい易くすることができ、捕集効率を向上させることができる。
さらには、ガイド翼部331の周壁部3312が、中心軸体3310の形状に応じて、上流側から下流側にかけて断面積が拡張するように傾斜して形成されているので、中心軸体3310の断面形状の変化による流路断面積の減少を抑制し、圧力損失を低減させることができる。
また、ダクト本体部332は、空気が流れる方向に直交する方向からフィルタ部333を内部に収容又は取り外すための開口部333Dと、開口部333Dを覆うカバー部材333Eと、を備え、フィルタ部333をダクト本体部332に対して着脱可能に構成されている。このため、捕集ダクト33自体の清掃や交換等を行わずに、フィルタ部のみの清掃や交換でメンテナンスを行うことができ、メンテナンス作業の効率化を図ることができる。
また、捕集ダクト33は、車両の室内に面する吸気口50とブロア20の吸気側との間に設けられる吸気ダクト30の一部として設けられ、吸気ダクト30が、吸気口50及び捕集ダクト33に接続される第1吸気ダクト31と、捕集ダクト33を挟んで第1吸気ダクト31の反対側に設けられ、ブロア20の吸気側及び捕集ダクト33に接続される第2吸気ダクト32と、を含むように構成されている。
この場合、車両における吸気口50の位置及びブロア20(電池パック1)の搭載位置に応じて、第1吸気ダクト31及び第2吸気ダクト32の長さ及び形状を適宜設定することで、吸気口50に対して電池パック1及びブロア20の上流側に、捕集ダクト33を容易に配設することができる。したがって、第1吸気ダクト31及び第2吸気ダクト32との間に捕集ダクト33を配置する中間接続型の吸気ダクト30が形成され、吸気ダクト30の配設スペースに合わせて捕集ダクト33を容易に適用できる。
さらには、中間接続型の吸気ダクト30は、捕集ダクト33のメンテナンス(捕集ダクト33自体又はフィルタ部333の清掃や交換)を行う際、例えば、吸気口50が設けられるシートサイドガーニッシュから第1吸気ダクト31を取り外すことで、捕集ダクト33(フィルタ部333)に容易にアクセスすることができ、吸気ダクト30全体を取り外したり、吸気ダクト30の配設スペース付近のガーニッシュ等を取り外す必要がないため、メンテナンス時の作業性が良い。
また、車両の室内に面する吸気口50とブロア20の吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として捕集ダクト33を設ける場合、吸気ダクト30においてブロア20よりも吸気口50に近い部位に捕集ダクト30を配置することができる。
例えば、図1の例において、吸気口50とブロア20(電池パック1)とを結ぶ所定の経路において、第1吸気ダクト31を短く形成し、第2吸気ダクト32を長く形成することで、吸気口50に対して捕集ダクト33を吸気口50側に近い位置に配置することができる。このように構成することで、車両の室内(吸気口50が設けられるシートサイドガーニッシュ)から捕集ダクト33までの距離が短くなるため、捕集ダクト33の清掃や交換等が必要になった場合でも、捕集ダクト33へのアクセスが容易となり、作業性が向上する(図4参照)。
なお、図3及び図4に示したように、吸気ダクト30全体は、吸気口50に対してUp方向下方に傾斜しているため、単純に吸気口50からブロア20までの経路長において、第1吸気ダクト31の長さが第2吸気ダクト32の長さよりも長い場合でも、例えば図4に示す上面視において、捕集ダクト33が吸気口50側に近い位置に配置されるように構成することで、同様に捕集ダクト33へのアクセスが容易となり、作業性が向上する。
図9は、本実施例の電池パック1の冷却構造の変形例を示す図である。図9に示す変形例は、捕集ダクト33をブロア20の吸気側に直接接続している。捕集ダクト33は、Fr方向前方に面するブロア20の吸気口に対し、捕集ダクト33の軸方向がFr方向となるように配置されている。
本変形例では、第2吸気ダクト32を省略し、第1吸気ダクト31及び捕集ダクト33で吸気ダクト30が構成される。このため、第1吸気ダクト31、捕集ダクト33及び第2吸気ダクト32で構成される上述した中間接続型の吸気ダクト30に比べて、ブロア20に捕集ダクト33を直接接続する直接接続型の吸気ダクト30となるため、部品点数の低減を図ることが可能になる。
また、ブロア20(電池パック1)の車両への搭載位置によっては、捕集ダクト33をそのまま吸気口50に接続することも可能となり、例えば、捕集ダクト33のガイト翼部331を吸気口50として、後部座席100の前方側を向くように配置することができる。この場合、吸気ダクト30の構成がより簡素化され、部品点数削減と共に、ダクトの配置スペースの効率化を図ることができる。
また、上述したように、捕集ダクト33は、消音機能を有するので、ブロア20に直接接続した場合でも、ブロア20の気流騒音や共鳴音を減衰させることでき、電池パック1の冷却構造における騒音抑制も図ることができる。このため、吸気口50から電池パック1までの吸気経路において、本実施例では捕集ダクト33をブロア20及び電池パック1よりも上流側に配置しているので、車室(客室)内への騒音を低減することができる。
1:電池パック
2:ケース部材
10:組電池
11:単電池
20:ブロア
30:吸気ダクト
31:第1吸気ダクト
32:第2吸気ダクト
33:捕集ダクト
331:ガイド翼部
3310:中心軸体
3311:翼部材
3312:周壁部
332:ダクト本体部
333:フィルタ部
40:排気ダクト
41:吸気ダクト
50:排気口
100:後部座席
T:捕集面

Claims (9)

  1. 車両に搭載される蓄電装置の冷却構造であって、
    車両の走行に用いられるエネルギを出力する前記蓄電装置の温度調節用の空気を前記蓄電装置に供給するブロアと、
    前記蓄電装置に供給される前記空気の流通経路において、前記蓄電装置及び前記ブロアよりも上流側に配置される捕集ダクトと、を有し、
    前記捕集ダクトは、
    前記捕集ダクト内に流入する前記空気に遠心力を付与して前記空気の旋回流を発生させるガイド翼部と、
    前記ガイド翼部よりも下流側に設けられ、前記旋回流が流れるダクト本体部と、
    前記旋回流が流れる方向に延びる捕集面を有し、前記旋回流によって前記ダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部と、を備え、
    前記ガイド翼部は、
    中心軸体と、
    前記中心軸体から周方向外側に向かって配置された複数の翼部材と、を有し、
    前記中心軸体は、前記捕集ダクト内に流入する前記空気の上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成されていることを特徴とする蓄電装置の冷却構造。
  2. 前記フィルタ部は、前記ダクト本体部の内周面に設けられ、前記旋回流が流れる方向に空洞であり、かつ前記内周面に沿って前記旋回流が流れる方向に延びる形状であることを特徴とする請求項1に記載の蓄電装置の冷却構造。
  3. 前記ガイド翼部は、前記中心軸体から周方向外側に延びる前記翼部材の端部周囲に設けられる周壁部をさらに有し、
    前記周壁部は、前記中心軸体の形状に対応して、前記捕集ダクト内に流入する前記空気の上流側から下流側に向かって断面積が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の蓄電装置の冷却構造。
  4. 前記ダクト本体部は、前記空気が流れる方向に直交する方向から前記フィルタ部を内部に収容又は取り外すための開口部と、前記開口部を覆うカバー部材と、を備え、
    前記フィルタ部が、前記ダクト本体部に対して着脱可能に設けられることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の蓄電装置の冷却構造。
  5. 前記捕集ダクトは、前記車両の室内に面する吸気口と前記ブロアの吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として設けられ、
    前記吸気口及び前記捕集ダクトに接続される第1吸気ダクトと、
    前記捕集ダクトを挟んで前記第1吸気ダクトの反対側に設けられ、前記ブロアの吸気側及び前記捕集ダクトに接続される第2吸気ダクトと、
    をさらに有することを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の蓄電装置の冷却構造。
  6. 前記捕集ダクトは、前記車両の室内に面する吸気口と前記ブロアの吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として設けられ、
    前記吸気ダクトにおいて、前記ブロアよりも前記吸気口に近い部位に前記捕集ダクトが配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか1つに記載の蓄電装置の冷却構造。
  7. 車両に搭載される蓄電装置の冷却構造であって、
    車両の走行に用いられるエネルギを出力する前記蓄電装置の温度調節用の空気を前記蓄電装置に供給するブロアと、
    前記蓄電装置に供給される前記空気の流通経路において、前記蓄電装置及び前記ブロアよりも上流側に配置される捕集ダクトと、を有し、
    前記捕集ダクトは、
    前記捕集ダクト内に流入する前記空気に遠心力を付与して前記空気の旋回流を発生させるガイド翼部と、
    前記ガイド翼部よりも下流側に設けられ、前記旋回流が流れるダクト本体部と、
    前記旋回流が流れる方向に延びる捕集面を有し、前記旋回流によって前記ダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部と、を備え、
    前記ダクト本体部は、前記空気が流れる方向に直交する方向から前記フィルタ部を内部に収容又は取り外すための開口部と、前記開口部を覆うカバー部材と、を備え、
    前記フィルタ部が、前記ダクト本体部に対して着脱可能に設けられることを特徴とする蓄電装置の冷却構造。
  8. 車両に搭載される蓄電装置の冷却構造であって、
    車両の走行に用いられるエネルギを出力する前記蓄電装置の温度調節用の空気を前記蓄電装置に供給するブロアと、
    前記蓄電装置に供給される前記空気の流通経路において、前記蓄電装置及び前記ブロアよりも上流側に配置される捕集ダクトと、を有し、
    前記捕集ダクトは、
    前記捕集ダクト内に流入する前記空気に遠心力を付与して前記空気の旋回流を発生させるガイド翼部と、
    前記ガイド翼部よりも下流側に設けられ、前記旋回流が流れるダクト本体部と、
    前記旋回流が流れる方向に延びる捕集面を有し、前記旋回流によって前記ダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部と、を備え、
    前記捕集ダクトは、前記車両の室内に面する吸気口と前記ブロアの吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として設けられ、
    前記吸気口及び前記捕集ダクトに接続される第1吸気ダクトと、
    前記捕集ダクトを挟んで前記第1吸気ダクトの反対側に設けられ、前記ブロアの吸気側及び前記捕集ダクトに接続される第2吸気ダクトと、
    をさらに有することを特徴とする蓄電装置の冷却構造。
  9. 車両に搭載される蓄電装置の冷却構造であって、
    車両の走行に用いられるエネルギを出力する前記蓄電装置の温度調節用の空気を前記蓄電装置に供給するブロアと、
    前記蓄電装置に供給される前記空気の流通経路において、前記蓄電装置及び前記ブロアよりも上流側に配置される捕集ダクトと、を有し、
    前記捕集ダクトは、
    前記捕集ダクト内に流入する前記空気に遠心力を付与して前記空気の旋回流を発生させるガイド翼部と、
    前記ガイド翼部よりも下流側に設けられ、前記旋回流が流れるダクト本体部と、
    前記旋回流が流れる方向に延びる捕集面を有し、前記旋回流によって前記ダクト本体部の内周面に集塵された塵埃を捕集するフィルタ部と、を備え、
    前記捕集ダクトは、前記車両の室内に面する吸気口と前記ブロアの吸気側との間に設けられる吸気ダクトの一部として設けられ、
    前記吸気ダクトにおいて、前記ブロアよりも前記吸気口に近い部位に前記捕集ダクトが配置されていることを特徴とする蓄電装置の冷却構造。
JP2013025502A 2013-02-13 2013-02-13 蓄電装置の冷却構造 Active JP5954208B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013025502A JP5954208B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 蓄電装置の冷却構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013025502A JP5954208B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 蓄電装置の冷却構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014151864A JP2014151864A (ja) 2014-08-25
JP5954208B2 true JP5954208B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=51574132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013025502A Active JP5954208B2 (ja) 2013-02-13 2013-02-13 蓄電装置の冷却構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5954208B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6992523B2 (ja) * 2018-01-11 2022-01-13 トヨタ自動車株式会社 二次電池の冷却構造
JP6965781B2 (ja) * 2018-02-13 2021-11-10 トヨタ自動車株式会社 ダクト開口部構造
JP7024588B2 (ja) * 2018-05-09 2022-02-24 トヨタ自動車株式会社 電気機器の冷却装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08322768A (ja) * 1995-06-02 1996-12-10 Sharp Corp 電気掃除機
JP3323781B2 (ja) * 1996-09-05 2002-09-09 日揮株式会社 ガス移送配管
KR100494936B1 (ko) * 2003-06-30 2005-06-13 현대자동차주식회사 전기자동차 배터리 냉각장치용 공기 덕트

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014151864A (ja) 2014-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6107929B2 (ja) 温度調節構造
JP6044244B2 (ja) 車両用バッテリパック
US9160042B2 (en) Battery pack for electric vehicle and battery pack mounting structure
JP5447675B2 (ja) 車両
JP2013001382A (ja) 電気自動車のバッテリ冷却構造
WO2013084935A1 (ja) バッテリパックの車載構造
JP5954208B2 (ja) 蓄電装置の冷却構造
JP2016107894A (ja) バッテリパックの冷却構造
JP2009507337A (ja) 二重フィルタ装置を含むバッテリーパックのための冷却システム
WO2008072782A1 (ja) 車載バッテリ冷却構造
JP5742664B2 (ja) 組電池及び車両
JP6500646B2 (ja) エンジンの吸気装置
JP5822281B2 (ja) 電動車両用バッテリパック
JP6693989B2 (ja) 車載用バッテリー
CN116547158A (zh) 具有带附加热交换器的切向流涡轮机的用于电动或混合动力机动车辆的冷却模块
JP5741460B2 (ja) 車載電池用冷却ダクトの騒音低減構造
JP5009096B2 (ja) 電気自動車
JP4359444B2 (ja) 組電池の冷却装置
CN110450802B (zh) 列车用气体调控系统及列车
US20180200659A1 (en) Filter device and battery cooling apparatus
JP6516577B2 (ja) バッテリパックの冷却装置
JP6992523B2 (ja) 二次電池の冷却構造
CN212907892U (zh) 一种用于混合动力车辆的电池包组件及混合动力车辆
JP6441738B2 (ja) バッテリパックのファンユニット
JP2013233915A (ja) 車両用バッテリパックの排気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160105

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160530

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5954208

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151