JP2013233915A - 車両用バッテリパックの排気装置 - Google Patents

車両用バッテリパックの排気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】冷却性能を高めつつ、車両後部に外力が作用した際にバッテリパックを保護できる車両用バッテリパックの排気装置を提供すること。
【解決手段】リヤフロアパネル105の開口部109にバッテリパック2および排気ダクト32が挿入され、かつ排気ダクト32が開口部109における車両前後方向後方側の後側開口縁部109Aに対向するように配置され、後側開口縁部109Aに対向する壁部が車両前後方向後方に向けて突出するように湾曲する形状であり、車両後部101が車両後方からの外力を受けて後側開口縁部109Aが車両前後方向前側に移動した際に、後側開口縁部109Aが、車両幅方向外側の両端に位置する端部側外壁部33Bよりも車両前後方向後方側に配置された後側外壁部に、先に圧接するように設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は車両用バッテリパックの排気装置に関し、さらに詳しくは、ハイブリッド車両や電気自動車の後部に搭載される車両用バッテリパックの排気装置に関する。
従来の車両用バッテリパックとしては、バッテリモジュールを収納する電源ユニットを、リヤシートよりも車両後方側のタイヤパンに載置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この電源ユニットには、排気ダクトが設けられている。この排気ダクトは、上流側が電源ユニットの車両前後方向前面に取り付けられ、下流側が電源ユニットの側方を通って電源ユニットの車両前後方向後部で車両幅方向側方に延ばされている。しかしながら、このような構造では、車両後部に車両後方から外力が作用した際に、例えばリヤバンパメンバやバックパネルなどの車体部品が電源ユニットの後部に向けて移動して車体部品と電源ユニットとが強く干渉する虞がある。また、このような構造において、排気ダクトは、全長が長く、しかも電源ユニットに沿って複数箇所で急激な角度(直角)に屈曲している。このため、このような構造では、排気ダクト内を流れる冷却風が排気ダクト内を円滑に流れ難くなり、圧力損失が増加して冷却風冷却性能が低下する虞がある。
この他の従来の車両用バッテリパックとしては、リヤシートよりも車両後方側の後部フロアパネルの下方に電源ユニットを取り付けたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この従来の車両用バッテリパックでは、電源ユニットの後面部に車両後方に向けて延びる冷却空気排出口を備えている。この冷却空気排出口は、電源ユニットの本体から車両後方に向けて形成された矩形状の筒である。このような冷却空気排出口では、車両後部に車両後方(矩形状の筒の軸心方向の車両後方側)から外力が作用した際に、冷却空気排出口の筒壁(周壁)が電源ユニットの本体へ外力を直接伝達させてしまう。したがって、このような構造では、車両後部に車両後方から外力が作用した際に電源ユニットを保護し難いものであった。
特開2010−120397号公報 特開2010−285151号公報
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、冷却性能を高めつつ、車両後部に外力が作用した際にバッテリパックを保護できる車両用バッテリパックの排気装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様は、バッテリを収容したバッテリパックがリヤシートよりも車両前後方向後方側の空間内に搭載され、バッテリパックの内側を流れる冷却風を外側へ排出する排気ダクトが設けられた車両用バッテリパックの排気装置において、リヤシートよりも車両前後方向後方側のリヤフロアパネルに開口部が形成され、排気ダクトは、バッテリパックにおける車両前後方向後側の後面部に設けられるとともに、内部空間を取り囲むように外壁部を備え、開口部にバッテリパックおよび排気ダクトが挿入され、かつ排気ダクトが開口部における車両前後方向後方側の後側開口縁部に対向するように配置され、後側開口縁部に車両前後方向で対向する外壁部が車両前後方向後方に向けて突出するように湾曲する形状であり、車両後部が車両後方からの外力を受けて後側開口縁部が車両前後方向前方に向けて移動した際に、後側開口縁部が、外壁部における車両幅方向外側の両端に位置する端部側外壁部よりも、外壁部におけるこれら端部側外壁部で挟まれこの端部側外壁部よりも車両前後方向後方に位置する後側外壁部に、先に圧接するように設定されていることを特徴としている。
上記態様としては、排気ダクトの後側外壁部に車両前後方向で対向する領域の後側開口縁部は、後側外壁部の湾曲形状と同様に湾曲する凹形状に形成されていることが好ましい。すなわち、排気ダクトにおける後側外壁部と車両前後方向で対向する領域の後側開口縁部と、後側外壁部とは、後側開口縁部が車両前後方向前方へ移動した際に、車両前後方向で重なるように設定されていることが好ましい。
上記態様としては、後側開口縁部が車両前後方向前方へ向けて移動した際に、後側外壁部に車両前後方向で対向する領域の後側開口縁部がこの後側外壁部に当接した際に、この後側外壁部に対向しない領域の後側開口縁部は、後面部(バッテリパックにおける車両前後方向後側の後面部)との間に隙間が介在するように後面部と離間するように形成されていることが好ましい。
上記態様としては、排気ダクトにおける、端部側外壁部が、後側外壁部よりも曲率半径が小さく、かつ車両幅方向外側に向けて湾曲するように設定されていることが好ましい。
上記態様としては、排気ダクトは、端部側外壁部の厚さ寸法が、後側外壁部の厚さ寸法よりも小さく設定されていることが好ましい。
上記態様としては、排気ダクトは、リヤフロアパネルの下方に排出口を備えることが好ましい。
本発明によれば、冷却性能を高めつつ、車両後部に外力が作用した際にバッテリパックを保護できる車両用バッテリパックの排気装置を実現できる。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用バッテリパックの排気装置を搭載した車両の側面図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る車両用バッテリパックの排気装置を搭載した車両後部の平面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る車両用バッテリパックの排気装置を示す説明図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る排気装置を備えるバッテリパックを車両に搭載する状態を示す要部破断斜視図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る排気装置を備えるバッテリパックを車両前後方向に縦に切断した状態を示す要部破断側面図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る車両用バッテリパックの排気装置を搭載した車両後部の斜視図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る車両用バッテリパックの排気装置を搭載した状態を示す背面図である。 図8は、図7のVIII−VIII断面を示し、車両後部に車両後方から外力が作用したときに、排気ダクトが変形する状態を示す説明図である。 図9は、本発明の実施の形態に係る車両用バッテリパックの排気装置の変形例を示し、車両後部に車両後方から外力が作用したときに、排気ダクトが変形する状態を示す説明図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る車両用バッテリパック(以下、バッテリパックと云う。)の排気装置の詳細を図面に基づいて説明する。なお、本実施の形態では、説明の便宜を図るために、図中において車両の前後方向、左右方向、ならびに上下方向を矢印で示す。
[車両の概略構成]
本実施の形態に係る排気装置を備えた車両用バッテリパックは、例えば、ハイブリッド車もしくは電気自動車などの車両に搭載されている。図1および図3に示すように、バッテリパック2は、車両100の車両後部101におけるリヤシート102よりも車両前後方向後方の空間103に配置されている。なお、リヤシート102は、シートクッション102Aと、シートバック102Bと、を備えている。したがって、より具体的には、バッテリパック2は、シートクッション102Aの車両前後方向後方に配置されている。
図2に示すように、車両後部101の車両幅方向の両側には、それぞれ車両前後方向に沿って延びる一対のリヤサイドメンバ104が設けられている。これらリヤサイドメンバ104の上には、リヤフロアパネル105が設けられている。図1に示すように、車両後部101の車両幅方向の両側には、一対の後輪110が配置されている。図1に示すように、リヤフロアパネル105の車両前後方向後方には、車両幅方向に沿ってリヤバンパメンバ106が設けられている。このリヤバンパメンバ106の車両前後方向前方には、リヤパネル107が設けられている。また、このリヤバンパメンバ106には、車両幅方向に沿ってリヤバンパ108が支持されている。
図2に示すように、リヤフロアパネル105には、バッテリパック2の上部を挿入する略矩形状の開口部109が形成されている。特に、本実施の形態では、開口部109における車両前後方向後側に位置する後側開口縁部(一辺)109Aは、車両前後方向後方へ向けて凹形状に湾曲するように形成されている。さらに、後側開口縁部109Aは、開口部109内に配置されるバッテリパック2の後面部2Rとの間に、この後面部2Rの車両左右方向全体に亘って隙間が形成されるように設定されている。特に、本実施の形態では、後側開口縁部109Aは、曲率半径が大きく設定され、湾曲の度合いが小さく緩やかな曲線を描いている。したがって、後側開口縁部109Aは、車両後部101に後方から外力が作用した場合に、バッテリパック2の後面部2Rに対して局部的に当接し難いように設定されている。
[バッテリパックおよび排気装置]
排気装置1は、バッテリパック2に一体に設けられている。図3に示すように、バッテリパック2は、ケース21と、このケース21内に収納された複数のバッテリ22と、ケース21の上に配置されたエアクリーナ23と、ケース21内に設けられた冷却ファン31と、冷却ファン31からの冷却風をケース21の外側に案内する排気ダクト32と、を備える。
図4〜図7に示すように、バッテリパック2は、リヤフロアパネル105に形成した開口部109に上部が挿入された状態で保持されている。なお、図3〜図5に示すように、バッテリパック2の上部は、リヤフロアパネル105の開口部109の上部を覆うように形成された筒状のカバーパネル111と、このカバーパネル111の上部開口部に装着されたリッド112で覆われている。このため、カバーパネル111およびリッド112は、荷室側の空間とバッテリパック2を配置する空間103とを区画している。なお、この空間103は、車内もしくは車外から空気が導入できるようになっている。
ケース21は、電気絶縁性を有する材料で形成された略直方体形状の剛性を有する筐体である。ケース21の上部分であるケース上部21Aの平面輪郭は、開口部109内に収まるような大きさに形成されている。なお、ケース21におけるケース上部21Aよりも下の部分は、ケース上部21Aに比べて平面輪郭が大きく設定されている。すなわち、ケース21においては、ケース上部21Aが小さく形成され、ケース上部21Aより下のケース下部21B部分が大きく形成されている。
ケース21内には、高電圧を発生する複数のバッテリ22を組み合わせたモジュールが、複数段をなすように収納されている。一般に、リヤフロアパネル105は、車室のフロアに比べて高い位置に設けられている。したがって、本実施の形態では、バッテリパック2におけるケース下部21Bを、リヤフロアパネル105の下方の大きな空間を利用して配置している。このため、本実施の形態では、全体として容量の大きくサイズが大きなバッテリパック2を、リヤフロアパネル105の上下の空間に効率的に搭載できる。
図3に示すように、エアクリーナ23は、ケース上部21Aの上に載置されている。このエアクリーナ23は、内部に図示しないエアフィルタが収納されている。本実施の形態においては、エアクリーナ23は、バッテリパック2が搭載された空間103から空気を取り入れるようになっている。なお、ケース21内には、エアクリーナ23から導入した冷却風をバッテリ22へ案内する空気案内路24と、バッテリ22から冷却ファン31へ空気を案内する空気案内路25と、を有している。なお、これら空気案内路24,25は、バッテリ22でなるモジュールとケース21の内壁との間隙や、モジュール同士の間隙や、バッテリ22同士の間隙などを含む。
図3に示すように、本実施の形態に係る排気装置1は、冷却ファン31と排気ダクト32とを備える。冷却ファン31は、バッテリパック2のケース21内に配置され、ケース21内を通過してバッテリ22を冷却する冷却風を発生させる。冷却ファン31は、ケース上部21Aの後面部2R側に形成した排気用開口部27に向けた空気案内路26を介して、ケース21外へ冷却風を排気するように設定されている。なお、空気案内路26は、ダクト状の構造でなくてもよく、冷却風が送出される送風空間であってもよい。排気ダクト32は、ケース21の後面部2Rに、排気用開口部27と連通するように設けられている。なお、この後面部2Rは、平板状に形成されている。
図7に示すように、排気ダクト32は、バッテリパック2の後面部2Rに沿って車両幅方向一方(右)側から他方(左)側に向けて筒状に延びるように形成されている。この排気ダクト32の下流端部(車両幅方向左側部分)には、リヤフロアパネル105よりも下方で車両前後方向後方に向けて開口する排出口34が形成されている。図3に示すように、排出口34は、リヤフロアパネル105の下方で後方に向けて冷却風f6を排出するようになっている。
図8は、図7のVIII−VIII断面図であり、バッテリパック2および排気ダクト32をリヤフロアパネル105の高さでの水平断面を示す。図8に示すように、排気ダクト32は、内部空間Sを取り囲む略筒状の外壁部33を備えている。なお、バッテリパック2および排気ダクト32を上方から見た場合、排気ダクト32の外側面の輪郭(平面輪郭)は、車両前後方向後方へ向けて膨らむような曲線となる。
加えて、本実施の形態では、図8に示すように、排気ダクト32の外壁部33は、角部が湾曲した形状となっている。このため、外壁部33の内面は、曲面で構成されている。なお、図8は、排気ダクト32をリヤフロアパネル105の高さでの水平断面を示すが、外壁部33は略全体的に湾曲している。このため、排気ダクト32内の内部空間Sは、外壁部33の内側面である連続的な曲面で囲まれている。
図8に示すように、水平断面における排気ダクト32の筒状の部分は、車両前後方向で、開口部109の後側開口縁部109Aと対向する領域の外側外壁部33Aと、車両幅方向の両端の端部側外壁部33Bと、バッテリパック2の後面部2Rに接合する平板状の前側外壁部33Cと、を備える。端部側外壁部33Bは、一点鎖線L1,L2で、後側外壁部33Aと前側外壁部33Cと区画されている。排気ダクト32の外壁部33のうち、外側外壁部33Aおよびその両側に形成された湾曲する端部側外壁部33Bは、車両前後方向後方に向けて全体的に突出した(撓んだ)形状に形成されている。そして、排気ダクト32における後側開口縁部109Aに対向する後側外壁部33Aは、リヤフロアパネル105の後側開口縁部109Aの凹形状に対応する凸形状に形成されている。
本実施の形態では、端部側外壁部33Bの曲率半径は、後側外壁部33Aの曲率半径よりも小さく設定されている。また、端部側外壁部33Bの湾曲中心(湾曲して最も車両幅方向外側へ突出した部分)の厚さ寸法t1が、外側外壁部33Aの厚さ寸法t2よりも、小さく設定されている。なお、端部側外壁部33Bの湾曲中心において厚さ寸法t1とする部分は、開口部109に対向する部分(リヤフロアパネル105と同じ高さの部分)だけではなく、端部側外壁部33Bの車両上下方向に沿って連続するように形成されていることが好ましい。
また、図8に示すように、本実施の形態では、開口部109の後側開口縁部109Aであって、排気ダクト32の外側外壁部33Aに対して車両前後方向で対向する領域は、外側外壁部33Aと略平行をなすように形成されている。したがって、排気ダクト32の外側外壁部33Aと、後側開口縁部109Aと、の車両前後方向の距離D1は、車両幅方向に亘って略等距離となるように設定されている。図2、図5および図8に示すように、本実施の形態では、車両後部101に後方より外力Fが作用したときに、開口部109の車両前後方向後方側の後側開口縁部109Aが、後面部2Rに当接せずに排気ダクト32の外壁部33を押圧するように設定されている。
[作用および効果]
以上、本実施の形態に係る車両用バッテリパックの排気装置1の構成について説明したが、以下に排気装置1の作用および効果について説明する。
図5に示すように、本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32によって、車両後部101に車両後方から外力Fが作用した際に、車体部品(例えば、リヤバンパメンバ106、リヤパネル107、リヤバンパ108など)が直接、バッテリパック2に干渉することを防止できる。すなわち、車両後部101に車両後方から外力Fが加わった際に、車体部品(例えば、リヤバンパメンバ106、リヤパネル107、リヤバンパ108など)がリヤフロアパネル105を車両前後方向前方側へ押して、リヤフロアパネル105に形成された後側開口縁部109Aを排気ダクト32の後側外壁部33Aに当接させることができる。
本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32の後側外壁部33Aが車両前後方向後方に向けて突出するように湾曲する形状である。このため、車両後部101に車両後方から外力Fが作用した際に、排気ダクト32は、リヤフロアパネル105に押されて、湾曲した部分を起点に排気ダクト32を容易に変形または潰すことができる。これによって、車体部品からバッテリパック2に向けて伝達される衝撃を緩和でき、バッテリパック2を保護することができる。
本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32を上方から見た場合、排気ダクト32の後側外壁部33Aを車両前後方向後方側へ向けて凸状となるように湾曲させたことで、バッテリパック2内から排出される冷却風を排気ダクト32の湾曲した曲面に沿って案内することができる。したがって、本実施の形態の排気ダクト32においては、冷却風の圧力損失を低減できるという効果がある。これによって、排気装置1では、排気ダクト32内の冷却風の流れを円滑にすることができ、バッテリパック2内の冷却性能を高めることができる。
本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32における後側外壁部33Aと車両前後方向で対向する領域の後側開口縁部109Aと、この後側外壁部33Aと、が、後側開口縁部109Aが車両前後方向前方へ移動した際に、車両前後方向で重なるように設定されている。このため、本実施の形態に係る排気装置1においては、車両後部101に車両後方から外力Fが作用した際に、リヤフロアパネル105の後側開口縁部109Aと排気ダクト32の後側外壁部33Aとの接触領域(接触面積)を大きくすることができる。
したがって、本実施の形態の係る排気装置1では、リヤフロアパネル105の後側開口縁部109Aが、排気ダクト32の後側外壁部33Aを車両前後方向前方側に均等に押圧して、排気ダクト32の一部に応力集中することを回避できる。この結果、本実施の形態に係る排気装置1では、後側外壁部33Aの局部的な変形を防ぐことができる。そして、本実施の形態に係る排気装置1では、リヤフロアパネル105の後側開口縁部109Aが排気ダクト32を押圧する力を排気ダクト32の後側外壁部33Aの車両幅方向全領域に亘って分散することができる。したがって、本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32を車両前後方向に偏平状に潰すことができ、排気ダクト32で衝撃を確実に吸収することができる。
本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32の端部側外壁部33Bが、後側外壁部33Aよりも曲率半径が小さく、かつ車両幅方向外側に向けて湾曲するように設定されている。このため、湾曲した端部側外壁部33Bの湾曲中心を起点に、これら端部側外壁部33Bを車両幅方向外側に向けて容易に変形させることができる。したがって、本実施の形態に係る排気装置1では、リヤフロアパネル105の後側開口縁部109Aが排気ダクト32の後側外壁部33Aに当接した際に、排気ダクト32を確実に偏平状に変形または潰すことができる。この結果、本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32の変形によってバッテリパック2に伝わる衝撃を吸収して、バッテリパック2を保護できる。
本実施の形態に係る排気装置1では、端部側外壁部33Bの厚さ寸法t1が、後側外壁部の厚さ寸法t2よりも小さく設定されている。このため、これら端部側外壁部33Bを車両幅方向外側に向けて容易に変形させることができる。したがって、本実施の形態に係る排気装置1では、リヤフロアパネル105の後側開口縁部109Aが排気ダクト32の後側外壁部33Aに当接した際に、排気ダクト32を確実に偏平状に変形または潰すことができる。この結果、本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32の変形によってバッテリパック2に伝わる衝撃を吸収して、バッテリパック2を保護できる。端部側外壁部33Bで確実に変形させることができる。
本実施の形態に係る排気装置1では、リヤフロアパネル105の下方に排出口34が設けられているため、バッテリパック2内で熱を吸収して暖められた冷却風を荷室に排出することなく車外へ排出することができる。このため、本実施の形態に係る排気装置1では、冷却性能を向上できる。
本実施の形態に係る排気装置1では、排気ダクト32がバッテリパック2の後面部2Rのみに配置されるため、排気ダクト32の引き回し距離が短く、構成を簡略化でき、圧力損失を低減して冷却性能を向上できる。
[変形例]
図9は、本実施の形態に係る排気装置1の変形例を示している。図9は、図8と同様の位置を切断した状態を示す断面図である。この変形例では、車両後部101に後方から外力Fが作用してリヤフロアパネル105の後側開口縁部109Aが車両前後方向前方へ向けて移動した場合に、この後側開口縁部109Aにおける後側外壁部33Aと車両前後方向で対向しない領域の部分がバッテリパック2の後面部2Rに衝突しにくい形状に設定されている。すなわち、後側開口縁部109Aと後面部2Rとの間に隙間が介在するように後面部2Rと離間するように形成されている。具体的には、図9に示すように、後側開口縁部109Aにおける、車両前後方向で排気ダクト32に直接対向しない領域は、バッテリパック2の後面部2Rに対する車両前後方向の距離D2が、外側外壁部33Aと、後側開口縁部109Aと、の車両前後方向の距離D1よりも長く設定されている。
この変形例において、後側開口縁部109Aのうち、排気ダクト32と車両前後方向で対向しない部分は、バッテリパック2の後面部2Rとの距離D2が長く設定されている。この変形例では、車両後部101が車両後方からの外力Fを受けて後側開口縁部109Aが車両前後方向前側に向けて移動した際に、この後側開口縁部109Aが、端部側外壁部33Bや後側外壁部33Aに先に圧接し、後面部2Rに後側開口縁部109Aが直接当たることを確実に防止できる。したがって、排気ダクト32は、後側開口縁部109Aが排気ダクト32の後面部2Rに直接当たることをさらに防止できるため、バッテリパック2を保護する効果が高い。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、この実施の形態の開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
例えば、上記実施の形態では、リヤフロアパネル105の開口部109の後側開口縁部109Aと、排気ダクト32の後側外壁部33Aと、は、予め離間して配置されており互いに接触していないが、後側開口縁部109Aが最初から後側外壁部33Aに接触した構成としてもよい。
また、上記実施の形態において、後側開口縁部109Aの開口端面を上下に長い幅広な帯状に形成して、排気ダクト32の後側外壁部33Aとの接触面積を増加させた構成としてもよい。
さらに、上記実施の形態では、バッテリパック2の後面部2Rにおいて排気用開口部27が上部右側に配置され、排気ダクト32において排出口34が下部左側に配置されているが、本発明はこれに限定されるものではない。
1 排気装置
2 バッテリパック
2R 後面部
21 ケース
21A ケース上部
21B ケース下部
22 バッテリ
27 排気用開口部
31 冷却ファン
32 排気ダクト
33 外壁部
33A 後側外壁部
33B 端部側外壁部
33C 前側外壁部
34 排出口
100 車両
101 車両後部
102 リヤシート
102A シートクッション
103 空間
104 リヤサイドメンバ
105 リヤフロアパネル
106 リヤバンパメンバ
107 リヤパネル
108 リヤバンパ
109 開口部
109A 後側開口縁部
S 内部空間

Claims (6)

  1. バッテリを収容したバッテリパックがリヤシートよりも車両前後方向後方側の空間内に搭載され、前記バッテリパックの内側を流れる冷却風を外側へ排出する排気ダクトが設けられた車両用バッテリパックの排気装置において、
    前記リヤシートよりも車両前後方向後方側のリヤフロアパネルに開口部が形成され、
    前記排気ダクトは、前記バッテリパックにおける車両前後方向後側の後面部に設けられるとともに、内部空間を取り囲むように外壁部を備え、
    前記開口部に前記バッテリパックおよび前記排気ダクトが挿入され、かつ前記排気ダクトが前記開口部における車両前後方向後方側の後側開口縁部に対向するように配置され、
    前記後側開口縁部に車両前後方向で対向する前記外壁部が車両前後方向後方に向けて突出するように湾曲する形状であり、
    車両後部が車両後方からの外力を受けて前記後側開口縁部が車両前後方向前方に向けて移動した際に、当該後側開口縁部が、前記外壁部における車両幅方向外側の両端に位置する端部側外壁部よりも、前記外壁部における前記端部側外壁部で挟まれ当該端部側外壁部よりも車両前後方向後方に位置する後側外壁部に、先に圧接するように設定されていることを特徴とする車両用バッテリパックの排気装置。
  2. 前記排気ダクトの前記後側外壁部に車両前後方向で対向する領域の前記前記後側開口縁部は、前記後側外壁部の湾曲形状と同様に湾曲する凹形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用バッテリパックの排気装置。
  3. 前記後側開口縁部が車両前後方向前方へ移動した際に、前記後側外壁部に車両前後方向で対向する領域の前記後側開口縁部が前記後側外壁部に当接した際に、前記後側外壁部に対向しない領域の前記後側開口縁部は、前記後面部との間に隙間が介在するように当該後面部と離間するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用バッテリパックの排気装置。
  4. 前記排気ダクトにおける、前記端部側外壁部が、前記後側外壁部よりも曲率半径が小さく、かつ車両幅方向外側に向けて湾曲するように設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の車両用バッテリパックの排気装置。
  5. 前記排気ダクトは、前記端部側外壁部の厚さ寸法が、前記後側外壁部の厚さ寸法よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の車両用バッテリパックの排気装置。
  6. 前記排気ダクトは、前記リヤフロアパネルの下方に排出口を備えることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車両用バッテリパックの排気装置。
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