JP6583386B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、車両の車体後部におけるフロアパネルの下面側に、レンジエクステンダを備えたような車体後部構造に関する。
昨今、自動車などの車両において、従来の内燃機関を動力源とする車両に加えて、二次電池の電力によって駆動する駆動用モータを動力源とするハイブリッド車や電気自動車が増加している。このような車両のうち、例えば、シリーズハイブリッド方式のハイブリッド車やレンジエクステンダ付電気自動車では、二次電池に電力を供給するための発電機と、発電機を駆動するための発電用内燃機関とを備えている。
例えば、特許文献1には、走行用モータを車両前部に備え、発電機、発電用内燃機関、及び燃料タンクからなるレンジエクステンダを車両後部に備えたレンジエクステンダ付電気自動車が記載されている。
ところで、特許文献1のようなレンジエクステンダ付電気自動車では、車両前方からの走行風が車両後部に導風され難いため、発電用内燃機関、及び排気管が車両前方からの走行風で冷却され難く、かつ発電用内燃機関、及び排気管から放出された熱が車両後部にこもり易い。このため、特許文献1では、車両後部の熱気による熱害が生じるおそれがあった。
例えば、発電用内燃機関の熱、及び排気管の熱が、車両後部に配設されたコンバータや高電圧用ワイヤーハーネスなどに伝達されることで、意図しない熱害が生じるおそれがあった。あるいは、発電用内燃機関の熱、及び排気管の熱が、フロアパネルを介して車室内に伝達されることで、車室内の温度が上昇するおそれがあった。
このような問題を解決する手段として、例えば、送風ファンなどの送風手段を車体後部に配設することが考えられるが、送風手段の規模によっては、発電用内燃機関、及び排気管が配置された車両後部の重量が送風手段によってさらに重くなるという問題があった。
特開2017−52500号公報
本発明は、上述した問題に鑑み、重量増加を抑えて、車両後部における熱害を抑制できる車体後部構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両の走行用電力を発電する発電機、及び該発電機の動力源である発電用内燃機関で構成された発電ユニットと、前記発電用内燃機関に接続された排気管、触媒、及び消音器で構成された排気ユニットとが、車両前方からこの順番で車両後部の車体に配設された車体後部構造であって、前記排気ユニットの六方を囲繞する囲い部材と、該囲い部材に装着されるとともに、前記囲い部材の内部に外気を送風する送風ファンとを備え、前記囲い部材が、前記排気管の出口に対応する部分を開口した排気開口と、背面視において、車幅方向に対して交差する方向で、前記排気開口に対向するとともに、前記送風ファンを介して外気が導入される開口である導入開口と、背面視において、車幅方向の一端が前記導入開口に近接するとともに、前記囲い部材の外面に沿って、前記送風ファンの風を前記発電ユニットへ向けて導風する導風部分とを備え、前記送風ファンが、背面視において、前記導入開口と前記導風部分とに跨って配設されたことを特徴とする。
この発明により、重量増加を抑えて、車両後部における熱害を抑制することができる。
具体的には、囲い部材で囲繞された排気ユニットに対して、送風ファンを介して外気を送風することにより、車体後部構造は、排気ユニットを冷却することができる。
さらに、導入開口と排気開口とが対向配置されているため、車体後部構造は、導入開口から導入された外気を効率よく、排気開口へ流動させることができる。この際、車体後部構造は、排気管の出口から排出された排気ガスの流れに、囲い部材の排気開口から外部へ流動する空気の流れを合流させることができる。
これにより、車体後部構造は、囲い部材の導入開口から導入された外気を、排気開口から効率よく外部へ流動させることができる。このため、車体後部構造は、囲い部材の内部に滞留した熱気を効率よく外部へ流動させることができる。
加えて、排気ユニットの熱による囲い部材の温度上昇を抑えることができるため、車体後部構造は、囲い部材が放熱する熱量を抑えることができる。このため、車体後部構造は、囲い部材、及び送風ファンを備えていない場合に比べて、車両後部の温度上昇を抑えることができる。
さらにまた、車体後部構造は、発電ユニット、及び排気ユニットを一体的に囲繞する場合に比べて、囲い部材を小型化することができる。このため、車体後部構造は、送風ファンの静圧、及び風量を過剰に大きくする必要がなく、囲い部材、及び送風ファンの大型化による重量増加を抑えることができる。
従って、車体後部構造は、排気ユニットの熱を外部へ放出する構成としたことにより、重量増加を抑えて、車両後部における熱害を抑制することができる。
さらに、この発明は、前記囲い部材が、前記送風ファンの風を前記発電ユニットへ向けて導風する導風部分を備えたことを特徴とする。
この発明により、車体後部構造は、発電ユニット、及び排気ユニットの双方に、送風ファンの風を送風することができる。
さらに、車体後部構造は、例えば発電ユニットに隣接して配置されたコンバータなどの発熱機器に、冷却ファンによる風を送風することができる。このため、車体後部構造は、車両後部全体に空気の流れを発生させることができる。
従って、車体後部構造は、発電ユニットへ向けて導風する導風部分を囲い部材に備えたことにより、車両後部の温度上昇をより確実に抑えることができるため、車両後部における熱害をより確実に抑制することができる。
この発明の態様として、前記車両の車体後部が、車幅方向に延びるクロスメンバを有するサブフレームを備え、該サブフレームが、前記クロスメンバよりも車両後方で前記排気ユニット、及び前記囲い部材を支持する構成である。
この発明により、車体後部構造は、排気ユニット及び囲い部材の支持を容易にするとともに、囲い部材を支持する支持部材の数量を削減することができる。このため、車体後部構造は、重量増加を確実に抑えて、車両後部における熱害を抑制することができる。
またこの発明の態様として、前記サブフレームが、車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバと、該サイドメンバの後端を車幅方向に連結する前記クロスメンバと、前記サイドメンバの後端から車両後方に延びる左右一対のクラッシュカンを備え、前記排気ユニットが、前記クラッシュカンの間に配置されたものである。
この発明により、車体後部構造は、重量増加を抑えた車両後部における熱害の抑制と、車両後方からの衝突に対する安全性の向上とを両立することができる。
具体的には、クラッシュカンの間に排気ユニットを配置したことにより、車体後部構造は、サイドメンバの間に発電ユニット、及び排気ユニットを配置した場合に比べて、車両前後方向におけるサイドメンバの長さを短くすることができる。
さらに、車両後方からの衝突荷重が加わった際、排気ユニット、及び囲い部材は、発電ユニットに比べて変形し易い。このため、車体後部に車両後方からの衝突荷重が加わった際、車体後部構造は、クラッシュカンの圧潰とともに、排気ユニット、及び囲い部材を一体的に変形させることができる。
これにより、車体後部構造は、車両後方からの衝突荷重を、クラッシュカンと、排気ユニットと、囲い部材とで吸収することができる。
従って、車体後部構造は、サブフレームにおけるクラッシュカンの間に排気ユニットを配置したことで、重量増加を抑えた車両後部における熱害の抑制と、車両後方からの衝突に対する安全性の向上とを両立することができる。
またこの発明の態様として、前記触媒、及び前記消音器が、車両上下方向に並置されたものある。
この発明により、車体後部構造は、重量増加を抑えて車両後部における熱害をより抑制できるとともに、車両後方からの衝突に対する安全性をより向上することができる。
具体的には、触媒、及び消音器を車両上下方向に並置したことにより、車体後部構造は、触媒、及び消音器を車両前後方向に並置した場合に比べて、車両前後方向における排気ユニット、及び囲い部材の長さを短くすることができる。
このため、車体後部構造は、導入開口を介して囲い部材の内部に導入された送風ファンの風が、車両前後方向に拡散することを抑制できる。これにより、車体後部構造は、送風ファンを大型化することなく、囲い部材の内部の熱気をより効率よく外部へ流動させることができる。
加えて、車両後方からの衝突荷重が加わった際、車体後部構造は、触媒と消音器とが車両上下方向に離間するように、排気ユニットを変形させることができる。これにより、車体後部構造は、車両後方からの衝突荷重が加わった際、車両前方への排気ユニットの移動量を抑えることができるため、車室内への排気ユニットや発電ユニットの侵入をより確実に防止することができる。
従って、車体後部構造は、触媒、及び消音器を車両上下方向に並置したことにより、重量増加を抑えて車両後部における熱害をより抑制できるとともに、車両後方からの衝突に対する安全性をより向上することができる。
本発明により、重量増加を抑えて、車両後部における熱害を抑制できる車体後部構造を提供することができる。
車両の構成を示す構成図。 車両下方から見た車体後部の外観を示す底面図。 車両上方から見たリヤサブフレームの外観を示す平面図。 車両後方下方から見た囲い部材の外観を示す外観斜視図。 図2中のA−A矢視における囲い部材の断面を示すA−A矢視断面図。 図2中のB−B矢視における囲い部材の断面を示すB−B矢視断面図。 排気ユニット内部における空気の流動をB−B矢視で説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
なお、図1は車両1の構成図を示し、図2は車両下方から見た車体後部の底面図を示し、図3は車両上方から見たサブフレーム36の平面図を示し、図4は車両後方下方から見た囲い部材40の外観斜視図を示し、図5は図2中のA−A矢視における囲い部材40のA−A矢視断面図、図6は図2中のB−B矢視における囲い部材40のB−B矢視断面図を示している。
また、図3中において、図示を明確にするため、囲い部材40、及び送風ファン50の図示を省略している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは前後方向を示しており、矢印Frは前方を示し、矢印Rrは後方を示している。さらに、矢印Rh及びLhは幅方向を示しており、矢印Rhは右方向を示し、矢印Lhは左方向を示し、車幅方向における車室内側を車幅方向内側とし、車幅方向における車両外側を車幅方向外側とする。
本実施形態の車両1は、車軸に駆動力を伝達する走行用モータを車両前部に備え、走行用モータに電力を供給する車載バッテリを車室下部に備え、かつ車載バッテリを充電するための発電機、及び発電用内燃機関を車両後部に備えた、所謂、レンジエクステンダ付電気自動車である。
より詳しくは、車両1は、図1に示すように、車両前部に配置された左右一対の前輪2と、車両後部に配置された左右一対の後輪3と、左右の前輪2に車軸4を介して連結された減速機5と、減速機5に連結された走行用モータ6と、高電圧用ワイヤーハーネスE1を介して走行用モータ6に電気的に接続された車載バッテリ7と、車載バッテリ7に電力を供給するレンジエクステンダ装置8とを備えている。
この車両1におけるレンジエクステンダ装置8は、図1に示すように、車両後部に配置された発電ユニット10と排気ユニット20とで構成されている。
発電ユニット10は、図1に示すように、車載バッテリ7に高電圧用ワイヤーハーネスE2を介して電気的に接続された発電機11と、発電機11を駆動させるための発電用内燃機関12と、発電用内燃機関12に供給される燃料を貯留する燃料タンク13とで構成されている。なお、発電用内燃機関12としては、例えばロータリーエンジンなどとする。
一方、排気ユニット20は、図1に示すように、発電用内燃機関12から排出された排気ガスが流下する排気管21と、排気ガス中の有害物質を除去する上流触媒22、及び下流触媒23と、排気ガスが外部に放出される際の音を抑制する消音器24とで構成されている。
このような構成の車両1における車体後部構造について、より詳しく説明する。
車両1の車体後部構造は、図2に示すように、車幅方向に所定間隔を隔てた位置で車両前後方向に延びる左右一対のサイドシル31と、サイドシル31の間で車両前後方向に延びる左右一対のフロアフレーム32と、フロアフレーム32の後端から車両後方に延びるリヤサイドフレーム33と、リヤサイドフレーム33の後端から車両後方に延びるアッパクラッシュカン34と、アッパクラッシュカン34の後端同士を車幅方向に連結するアッパバンパレインフォースメント35と、フロアフレーム32、及びリヤサイドフレーム33よりも車両下方に配設されたサブフレーム36とで構成されている。
フロアフレーム32は、底面視において、車体前部を構成するフロントサイドフレーム(図示省略)の後端から車幅方向外側へ向けて延設した形状に形成されている。
このフロアフレーム32の後端には、図2に示すように、左右一対の後輪3を支持するトーションビーム9が、揺動自在に支持されている。より詳しくは、トーションビーム9は、車両前後方向に延びるアーム部の前端が、フロアフレーム32の後端に揺動自在に支持されている。
また、リヤサイドフレーム33は、図2に示すように、フロアフレーム32の後端から車両後方へ向けて延設されている。
また、アッパクラッシュカン34は、図2に示すように、リヤサイドフレーム33の後端に設けたアッパ連結部に締結固定されている。
また、アッパバンパレインフォースメント35は、図2に示すように、底面視において、車幅方向略中央が車両後方へ僅かに突出するように湾曲した形状に形成されている。
また、サブフレーム36は、フロアフレーム32の下方に配設されたバッテリケースフレーム37と、リヤサイドフレーム33の下方に配設されたリヤサブフレーム38とを、車両前方からこの順番で連結して構成している。
バッテリケースフレーム37は、図2に示すように、底面視において、フロアパネル(図示省略)の下面を覆う大きさに形成されている。
詳述すると、バッテリケースフレーム37は、図2に示すように、底面視において、フロアフレーム32に沿って車両前後方向に延びる左右の前後方向フレーム371と、前後方向フレーム371の前端を連結する第1幅方向フレーム(図示省略)と、前後方向フレーム371の後端を連結する第2幅方向フレーム372と、左右の前後方向フレーム371、第1幅方向フレーム、及び第2幅方向フレーム372で囲われた部分を覆うパネル部材373とで構成されている。
このバッテリケースフレーム37は、前後方向フレーム371がフロアフレーム32の下面に締結固定され、第1幅方向フレーム、及び第2幅方向フレーム372が、左右のフロアフレーム32を車幅方向に連結する複数のクロスメンバ(図示省略)に締結固定されている。
そして、バッテリケースフレーム37におけるパネル部材373の上面には、図3に示すように、フロアパネルとの間に位置する車載バッテリ7と、車載バッテリ7の後部における車両左側に隣接して配設した燃料タンク13とが載置固定されている。
なお、車載バッテリ7は、詳細な図示を省略するが、リチウムイオン二次電池で構成された複数の電池セルと、電池セルへの充放電を制御する制御装置と、高電圧ワイヤーハーネスが接続されるジャンクションボックスなどで一体構成されている。
また、リヤサブフレーム38は、図2及び図3に示すように、リヤサイドフレーム33よりも車幅方向内側で車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ381と、サイドメンバ381の後端同士を連結するクロスメンバ382と、サイドメンバ381の後端から車両後方へ延びる左右一対のロアクラッシュカン383と、ロアクラッシュカン383の後端同士を連結するロアバンパレインフォースメント384と、リヤサイドフレーム33に連結される前側連結部385、及び後側連結部386とで構成されている。
サイドメンバ381は、図3に示すように、平面視において、バッテリケースフレーム37における前後方向フレーム371の後端から車両後方へ延びるように、バッテリケースフレーム37の第2幅方向フレーム372に締結固定されている。換言すると、リヤサイドフレーム33は、バッテリケースフレーム37の第2幅方向フレーム372を、サイドメンバ381の前端を車幅方向に連結するクロスメンバとしている。
このサイドメンバ381は、図2に示すように、底面視において、リヤサイドフレーム33の後端よりも車両前方の位置に、その後端が位置する車両前後方向の長さで形成されている。
クロスメンバ382は、図2に示すように、底面視において、左右のリヤサイドフレーム33の間隔と略同等の車幅方向の長さを有する形状に形成されている。
より詳しくは、クロスメンバ382は、図5に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、車両後方が開口した断面略ハット状のインナパネル382aと、断面略平板状のアウタパネル382bとを、車両前方からこの順番で接合した断面略矩形の閉断面形状に形成されている。
このクロスメンバ382には、図5に示すように、アウタパネル382bの後面に、後述する囲い部材40が締結される上部ブラケット387、及び下部ブラケット388が接合されている。
上部ブラケット387は、図5に示すように、所定の厚みを有する板材を折り曲げて形成されたブラケットであって、アウタパネル382bの後面における上部に接合されている。
より詳しくは、上部ブラケット387は、図3及び図5に示すように、車両前後方向に厚みを有してアウタパネル382bの後面に接合される上部接合部387aと、上部接合部387aの上端から車両後方へ延設するとともに、後述する囲い部材40が締結される上部延設部387bとで一体形成されている。
なお、上部ブラケット387は、図3に示すように、クロスメンバ382の車両上方をとおる排気管21と車両右側のロアクラッシュカン383との車幅方向間隔よりも僅かに短い車幅方向の長さを有する形状に形成されている。
一方、下部ブラケット388は、図5に示すように、所定の厚みを有する板材を折り曲げて形成されたブラケットであって、アウタパネル382bの後面における下部に接合されている。
より詳しくは、下部ブラケット388は、図5に示すように、車両前後方向に厚みを有してアウタパネル382bの後面に接合される下部接合部388aと、下部接合部388aの下端から車両後方下方へ向けて延設されるとともに、後述する囲い部材40が締結される下部延設部388bとで一体形成されている。なお、下部ブラケット388は、左右のサイドメンバ381における車幅方向の間隔よりも短い車幅方向の長さを有する形状に形成されている。
ロアクラッシュカン383は、図3に示すように、アッパクラッシュカン34における車両前後方向の長さよりも長い車両前後方向の長さを有するとともに、サイドメンバ381の後端に設けたロア連結部に締結固定されている。このロアクラッシュカン383は、図6に示すように、車幅方向に沿った縦断面における断面形状が、断面略十字状の閉断面形状に形成されている。
ロアバンパレインフォースメント384は、図3に示すように、底面視において、車幅方向略中央が車両後方へ僅かに突出するように湾曲した形状に形成されている。
このロアバンパレインフォースメント384は、図5に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、車両後方が開口した断面略ハット状のインナパネル384aと、断面略平板状のアウタパネル384bとを、車両前方からこの順番で接合した断面略矩形の閉断面形状に形成されている。なお、ロアバンパレインフォースメント384のアウタパネル384bは、図5に示すように、その下端が車両前方へ向けて延設された形状に形成されている。
前側連結部385は、図2に示すように、車両前方側が短辺となる平面視略台形状であって、クロスメンバ382の車幅方向外側における前面と、クロスメンバ382よりも車両前方側におけるリヤサイドフレーム33の下面とを連結する形状に形成されている。
後側連結部386は、図2に示すように、ロアクラッシュカン383の車両前後方向略中央と、リヤサイドフレーム33の後端近傍とを連結する形状に形成されている。
このような構成のリヤサブフレーム38には、図2及び図3に示すように、左右のサイドメンバ381、及びロアクラッシュカン383の間に、上述した発電ユニット10の発電機11、及び発電用内燃機関12と、排気ユニット20とが、車両前方からこの順番で配設されている。
具体的には、発電ユニット10の発電機11、及び発電用内燃機関12は、図3に示すように、バッテリケースフレーム37、左右のサイドメンバ381、及びクロスメンバ382に囲われた空間に、一体的に連結された状態で配設されている。
発電機11は、その回転軸の軸中心が、車両前後方向と略一致するように配設されている。
一方、発電用内燃機関12は、その出力軸の軸中心が発電機11の回転軸と略同軸上に位置するように発電機11の車両後方側に連結されている。
そして、発電機11、及び発電用内燃機関12は、図3に示すように、発電機11の前端に設けた前側マウントブラケット14を介して、左右のリヤサイドフレーム33の前端を車幅方向に連結するクロスメンバ(図示省略)に支持されている。さらに、発電機11、及び発電用内燃機関12は、前側マウントブラケット14が連結されるクロスメンバよりも車両後方で、左右のリヤサイドフレーム33を車幅方向に連結するクロスメンバ(図示省略)に、発電用内燃機関12の後端に設けた後側マウントブラケット15を介して支持されている。
排気ユニット20は、図3に示すように、クロスメンバ382、左右のロアクラッシュカン383、及びロアバンパレインフォースメント384で囲われた空間に、上流触媒22、下流触媒23、及び消音器24が位置するように配設されるとともに、消音器24の車幅方向両端が、吊りゴム25を介して、後側連結部386の車幅方向内側に支持されている。
詳述すると、上流触媒22、及び下流触媒23は、図3、図5、及び図6に示すように、左右のロアクラッシュカン383の間において、車両左側からこの順番で車幅方向に沿って並置されている。なお、下流触媒23の外径は、上流触媒22よりも大径に形成されているものとする。
一方、消音器24は、左右のロアクラッシュカン383の間において、上流触媒22、及び下流触媒23の車両下方側に、平面視で重合するように配設されている。
このように配設された上流触媒22、下流触媒23、及び消音器24は、一端が発電用内燃機関12の車両左側に連結され、他端が開口した排気管21を介して連結されている。
このうち、発電用内燃機関12と上流触媒22とを連結する排気管21は、発電用内燃機関12からクロスメンバ382の車両上方をとおって車両後方へ延びる形状に形成されている。
さらに、下流触媒23と消音器24とを連結する排気管21は、下流触媒23から車両右側へ延設されたのち、車両下方、かつ車両左側へ向けてUターンした形状に形成されている。
加えて、消音器24に一端が連結された排気管21は、消音器24から車両左側へ僅かに延設されたのち、車両後方下方、より具体的にはロアバンパレインフォースメント384よりも車両下方へ向けて延設された形状に形成されている。なお、排気管21の他端である排気管出口21aは、図2及び図4に示すように、車両右側へ向けて拡径した長楕円形状に開口形成されている。
このような構成の車両1の車体後部構造は、図2、図4から図6に示すように、ロアクラッシュカン383、クロスメンバ382、及びロアバンパレインフォースメント384を挟んで、上流触媒22、下流触媒23、及び消音器24の六方を一体的に囲う囲い部材40と、囲い部材40の内部に対して送風する送風ファン50とを備えている。
囲い部材40は、ステンレス製の薄板を三次元的に折り曲げて形成した立体形状であって、車両下方が開口した略ボックス状の上側囲い部材41と、車両上方が開口した略ボックス状の下側囲い部材42とで構成されている。
上側囲い部材41は、図5及び図6に示すように、ロアクラッシュカン383よりも車両上方に露出した排気ユニット20を、車両上方から覆う形状に形成されている。
具体的には、上側囲い部材41は、図5及び図6に示すように、クロスメンバ382の上部ブラケット387に締結固定される上側前端部411と、ロアバンパレインフォースメント384のアウタパネル384bに締結固定される上側後端部412と、上側前端部411、及び上側後端部412の間を覆う天板部413と、車幅方向の開口を覆う上側左側壁部414、及び上側右側壁部415とで一体形成されている。
上側前端部411は、図5に示すように、車両上下方向に厚みを有するとともに、上部ブラケット387における車幅方向の長さと略同じ車幅方向の長さを有する平面視略矩形の平板に形成されている。この上側前端部411は、上部ブラケット387の上部延設部387bに対して車両上方から当接して締結固定される。
上側後端部412は、図4及び図5に示すように、車両前後方向に厚みを有する背面視略矩形で、ロアバンパレインフォースメント384のアウタパネル384bに沿って湾曲した形状に形成されている。この上側後端部412は、アウタパネル384bの後面に対して車両後方から当接して締結固定される。
天板部413は、図5に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、上側前端部411の後端から車両上方へ延設された上側前面部分413aと、上側前面部分413aの上端から車両後方へ延設された第1上面部分413bと、第1上面部分413bの後端から車両下方へ延設された上側後面部分413cと、上側後面部分413cの後端から車両後方へ延設されるとともに、上側後端部412に連結された第2上面部分413dとで構成されている。
上側前面部分413aは、図5及び図6に示すように、下流触媒23の上端よりも車両上方に上端が位置する車両上下方向の長さと、発電用内燃機関12と上流触媒22とを連結する排気管21の近傍から後述する上側右側壁部415に至る車幅方向の長さとを有する略平板状に形成されている。
第1上面部分413bは、図5及び図6に示すように、下流触媒23の後端よりも車両後方の位置に後端が位置する車両前後方向の長さと、車幅方向におけるロアクラッシュカン383の間隔よりも僅かに短い車幅方向の長さとを有する略平板状に形成されている。なお、第1上面部分413bは、上側前面部分413aの上端から車両後方、かつ僅かに車両上方へ向けて延設されている。
上側後面部分413cは、図4及び図5に示すように、上側前面部分413aにおける車両上下方向の長さと略同じ車両上下方向の長さと、第1上面部分413bにおける車幅方向の長さと略同じ車幅方向の長さとを有する略平板状に形成されている。
第2上面部分413dは、図4及び図5に示すように、上側後面部分413cの下端から上側後端部412の上端に至る車両前後方向の長さと、上側後面部分413cにおける車幅方向の長さと略同じ車幅方向の長さとを有する略平板状に形成されている。
上側左側壁部414は、図6に示すように、天板部413における車両左側の縁端から車両下方へ向けて延設した略平板状に形成されている。この上側左側壁部414は、図6に示すように、車両左側のロアクラッシュカン383における車両内側の側面と車幅方向内側で重合する車両上下方向の長さで延設されている。
さらに、この上側左側壁部414は、図6に示すように、背面視において、上側前面部分413aに隣接する排気管21との隙間を覆う折り曲げ部分414aが一体形成されている。折り曲げ部分414aは、上側左側壁部414の前縁を車両前方へ延設するとともに、車幅方向内側へ折り曲げて形成されている。
加えて、上側左側壁部414は、図6に示すように、車両左側の後側連結部386と重合する部分を車両外側上方へ向けて折り曲げることで、後側連結部386が遊嵌する切欠きを形成している。なお、上側左側壁部414は、屈曲させた部分を介して後側連結部386の上面に締結固定されている。
上側右側壁部415は、図4及び図6に示すように、天板部413における車両右側の縁端から車幅方向外側、かつ車両下方へ向けて延設した略平板状に形成されている。この上側右側壁部415は、図6に示すように、車両右側のロアクラッシュカン383における車両外側の側面と車幅方向外側で重合する長さで延設されている。
さらに、上側右側壁部415は、図4及び図6に示すように、車両右側の後側連結部386と重合する部分を車両外側上方へ向けて折り曲げることで、後側連結部386が遊嵌する切欠きを形成している。なお、上側右側壁部415は、屈曲させた部分を介して、後側連結部386の上面に締結固定されている。
一方、下側囲い部材42は、図5及び図6に示すように、ロアクラッシュカン383よりも車両下方に露出した排気ユニット20を、車両下方から覆う形状に形成されている。
具体的には、下側囲い部材42は、図5及び図6に示すように、クロスメンバ382の下部ブラケット388に締結固定される下側前端部421と、ロアバンパレインフォースメント384のアウタパネル384bに締結固定される下側後端部422と、下側前端部421、及び下側後端部422の間を覆う底板部423と、車幅方向の開口を覆う下側左側壁部424、及び下側右側壁部425とで一体形成されている。
下側前端部421は、図5に示すように、下部ブラケット388の下部延設部388bに沿った形状に形成されている。より詳しくは、下側前端部421は、図5に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、前端に対して下端が車両下方に位置にするように傾斜した形状に形成されている。この下側前端部421は、下部ブラケット388の下部延設部388bに対して車両下方から当接して締結固定される。
下側後端部422は、図2、図4、及び図5に示すように、車両上下方向に厚みを有するとともに、車幅方向における左右のロアクラッシュカン383の間隔よりも短い車幅方向の長さを有する略平板状に形成されている。この下側後端部422は、ロアバンパレインフォースメント384におけるアウタパネル384bの下面に対して車両下方から当接して締結固定される。
底板部423は、図5に示すように、車両前後方向に沿った縦断面において、下側前端部421の後端から車両下方へ延設された下側前面部分423aと、下側前面部分423aの下端から車両後方へ延設された底面部分423bと、底面部分423bの後端から車両上方へ延設されるとともに、下側後端部422に連結された下側後面部分423cとで構成されている。
下側前面部分423aは、図5及び図6に示すように、消音器24の下端よりも車両下方に下端が位置する車両上下方向の長さと、下部ブラケット388における車両左側の縁端から後述する下側右側壁部425に至る車幅方向の長さとを有する略平板状に形成されている。
底面部分423bは、図5及び図6に示すように、下側前面部分423aの下端からロアバンパレインフォースメント384の前端に至る車両前後方向の長さと、車幅方向におけるロアクラッシュカン383の間隔と略同等の車幅方向の長さとを有する略平板状に形成されている。なお、底面部分423bは、下側前面部分423aの下端から車両後方、かつ僅かに車両上方へ向けて延設されている。
さらに、底面部分423bには、図2及び図4に示すように、排気管21の排気管出口21aが挿通される底部開口S1が開口形成されている。この底部開口S1は、図2に示すように、底面視において、排気管出口21aと重合する底面部分423bの後端を長辺とし、底面部分423bの前端近傍に至る車両前後方向の長さを有する底面視略台形状に開口されている。
下側後面部分423cは、図4及び図5に示すように、底面部分423bの後端からロアバンパレインフォースメント384の下端に至る車両上下方向長さと、底面部分423bにおける車幅方向の長さと略同じ車幅方向の長さを有する略平板状に形成されている。この下側後面部分423cには、図4に示すように、底面部分423bの底部開口S1から連続する開口が形成されている。なお、底部開口S1は、下側後面部分423cの開口を含めた開口とする。
下側左側壁部424は、図6に示すように、底板部423における車両左側の縁端から車両上方へ向けて延設した略平板状に形成されている。この下側左側壁部424は、図6に示すように、車両左側のロアクラッシュカン383における車両外側の側面と車幅方向外側で重合する車両上下方向の長さで延設されている。
さらに、この下側左側壁部424は、図6に示すように、背面視において、下側前面部分423aとの隙間を覆う折り曲げ部分424aが一体形成されている。折り曲げ部分424aは、下側左側壁部424の前縁を車両前方へ延設するとともに、車幅方向内側へ折り曲げて形成されている。
加えて、下側左側壁部424は、図6に示すように、車両左側の後側連結部386と重合する部分を車両外側下方へ向けて折り曲げることで、後側連結部386が遊嵌する切欠きを形成している。なお、下側左側壁部424は、屈曲させた部分を介して後側連結部386の下面に締結固定されている。
下側右側壁部425は、図4及び図6に示すように、底板部423における車両右側の縁端から車幅方向外側、かつ車両上方へ向けて延設した略平板状に形成されている。この下側右側壁部425は、図6に示すように、上側囲い部材41の上側右側壁部415の下端に上端が近接する長さで延設されている。
さらに、下側右側壁部425には、図4及び図6に示すように、背面視において、車幅方向に対して交差する方向で底部開口S1と対向する送風開口S2が形成されている。
この送風開口S2は、後述する送風ファン50の回転半径と略同じ半径で、かつ下側右側壁部425の上端が開口するように切り欠かれた略円弧状に形成されている。なお、送風開口S2は、送風ファン50の風を囲い部材40の内部に導入する導入口として機能する。
送風ファン50は、図2及び図6に示すように、送風開口S2における開口中心と、回転軸の軸中心とが略一致するように、下側囲い部材42の下側右側壁部425に装着固定されている。
このため、送風ファン50は、図6に示すように、背面視において、下側囲い部材42における下側右側壁部425の上端よりも車両上方に、その上部が露出している。なお、送風ファン50は、下側囲い部材42に装着固定された状態において、車両右側から取り込んだ空気を、車両左側へ向けて送風するよう構成されているものとする。
引き続き、上述した構成において、送風ファン50が回転駆動した際の風の流れについて、図7を用いて詳しく説明する。
なお、図7は排気ユニット20内部における空気の流動を説明する説明図を示している。
送風ファン50が回転駆動して送風を開始すると、送風ファン50の風は、図7に示すように、上側囲い部材41の上側右側壁部415を挟んで、車両上方、及び車両下方に送風される。
このうち、上側囲い部材41の上側右側壁部415よりも車両上方に送風された風の流れW1は、図7に示すように、上側右側壁部415の上面に沿うように、車両左側上方へ向けて流動する流れとなる。
この際、上側囲い部材41の第1上面部分413bが、前端に対して下端が車両下方に位置するように傾斜しているため、風の流れW1は、上側右側壁部415から第1上面部分413bに沿って車両前方へ向けて流動する流れとなる。つまり、上側囲い部材41の上側右側壁部415、及び第1上面部分413bは、送風ファン50の風を発電ユニット10に導風する導風手段として機能する。
これにより、リヤサブフレーム38のクロスメンバ382よりも車両前方の空間に、発電ユニット10の発熱による熱気よりも低い温度の空気が送られる。このため、発電ユニット10が配置された空間内の熱気が流動開始するとともに、発電ユニット10に対して比較的低温な空気が供給される。
一方、上側右側壁部415よりも車両下方に送風された風は、図7に示すように、送風開口S2を介して囲い部材40の内部に流入する。そして、囲い部材40の内部に流入した風は、例えば車両右側のロアクラッシュカン383や消音器24との衝突によって偏向して、消音器24とロアクラッシュカン383との間をとおる風の流れW2と、消音器24と下側囲い部材42との間をとおる風の流れW3とに分流する。
消音器24とロアクラッシュカン383との間をとおる風の流れW2、及び消音器24と下側囲い部材42との間をとおる風の流れW3は、図7に示すように、車両右側から車両左側へ向けて流動したのち、囲い部材40の車両左側において、底部開口S1へ向けて偏向した流れとなる。
その後、風の流れW2、及び風の流れW3は、底部開口S1から外部に流出したのち、排気管21の排気管出口21aから排出される排気ガスとともに、囲い部材40の外部を流動する空気の流れに合流する。
以上のようにして排気ユニット20に対して送風する車両1の車体後部構造は、重量増加を抑えて、車両後部における熱害を抑制することができる。
具体的には、囲い部材40で囲繞された排気ユニット20に対して、送風ファン50を介して外気を送風することにより、車体後部構造は、排気ユニット20を冷却することができる。
さらに、送風開口S2と底部開口S1とが対向配置されているため、車体後部構造は、送風開口S2から導入された外気を効率よく、底部開口S1へ流動させることができる。この際、車体後部構造は、排気管21の排気管出口21aから排出された排気ガスの流れに、囲い部材40の底部開口S1から外部へ流動する空気の流れを合流させることができる。
これにより、車体後部構造は、囲い部材40の送風開口S2から導入された外気を、底部開口S1から効率よく外部へ流動させることができる。このため、車体後部構造は、囲い部材40の内部に滞留した熱気を効率よく外部へ流動させることができる。
加えて、排気ユニット20の熱による囲い部材40の温度上昇を抑えることができるため、車体後部構造は、囲い部材40が放熱する熱量を抑えることができる。このため、車体後部構造は、囲い部材40、及び送風ファン50を備えていない場合に比べて、車両後部の温度上昇を抑えることができる。
さらにまた、車体後部構造は、発電ユニット10、及び排気ユニット20を一体的に囲繞する場合に比べて、囲い部材40を小型化することができる。このため、車体後部構造は、送風ファン50の静圧、及び風量を過剰に大きくする必要がなく、囲い部材40、及び送風ファン50の大型化による重量増加を抑えることができる。
従って、車体後部構造は、排気ユニット20の熱を外部へ放出する構成としたことにより、重量増加を抑えて、車両後部における熱害を抑制することができる。
また、リヤサブフレーム38が、クロスメンバ382よりも車両後方で排気ユニット20、及び囲い部材40を支持する構成により、車体後部構造は、排気ユニット20及び囲い部材40の支持を容易にするとともに、囲い部材40を支持する支持部材の数量を削減することができる。このため、車体後部構造は、重量増加を確実に抑えて、車両後部における熱害を抑制することができる。
また、リヤサブフレーム38が、車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバ381と、サイドメンバ381の後端を車幅方向に連結するクロスメンバ382と、サイドメンバ381の後端から車両後方に延びる左右一対のロアクラッシュカン383を備え、排気ユニット20が、ロアクラッシュカン383の間に配置されたことにより、車体後部構造は、重量増加を抑えた車両後部における熱害の抑制と、車両後方からの衝突に対する安全性の向上とを両立することができる。
具体的には、ロアクラッシュカン383の間に排気ユニット20を配置したことにより、車体後部構造は、サイドメンバ381の間に発電ユニット10、及び排気ユニット20を配置した場合に比べて、車両前後方向におけるサイドメンバ381の長さを短くすることができる。
さらに、車両後方からの衝突荷重が加わった際、排気ユニット20、及び囲い部材40は、発電ユニット10に比べて変形し易い。このため、車体後部に車両後方からの衝突荷重が加わった際、車体後部構造は、ロアクラッシュカン383の圧潰とともに、排気ユニット20、及び囲い部材40を一体的に変形させることができる。
これにより、車体後部構造は、車両後方からの衝突荷重を、ロアクラッシュカン383と、排気ユニット20と、囲い部材40とで吸収することができる。
従って、車体後部構造は、リヤサブフレーム38におけるロアクラッシュカン383の間に排気ユニット20を配置したことで、重量増加を抑えた車両後部における熱害の抑制と、車両後方からの衝突に対する安全性の向上とを両立することができる。
また、囲い部材40が、送風ファン50の風を発電ユニット10へ向けて導風する上側右側壁部415、及び第1上面部分413bを備えたことにより、車体後部構造は、発電ユニット10、及び排気ユニット20の双方に、送風ファン50の風を送風することができる。
さらに、車体後部構造は、例えば発電ユニット10に隣接して配置されたコンバータなどの発熱機器に、冷却ファンによる風を送風することができる。このため、車体後部構造は、車両後部全体に空気の流れを発生させることができる。
従って、車体後部構造は、発電ユニット10へ向けて導風する上側囲い部材41の上側右側壁部415、及び第1上面部分413bを囲い部材40に備えたことにより、車両後部の温度上昇をより確実に抑えることができるため、車両後部における熱害をより確実に抑制することができる。
また、触媒(上流触媒22、下流触媒23)と、消音器24とが、車両上下方向に並置されたことにより、車体後部構造は、重量増加を抑えて車両後部における熱害をより抑制できるとともに、車両後方からの衝突に対する安全性をより向上することができる。
具体的には、触媒(上流触媒22、下流触媒23)と、消音器24とを車両上下方向に並置したことにより、車体後部構造は、触媒(上流触媒22、下流触媒23)と、消音器24と車両前後方向に並置した場合に比べて、車両前後方向における排気ユニット20、及び囲い部材40の長さを短くすることができる。
このため、車体後部構造は、送風開口S2を介して囲い部材40の内部に導入された送風ファン50の風が、車両前後方向に拡散することを抑制できる。これにより、車体後部構造は、送風ファン50を大型化することなく、囲い部材40の内部の熱気をより効率よく外部へ流動させることができる。
加えて、車両後方からの衝突荷重が加わった際、車体後部構造は、触媒(上流触媒22、下流触媒23)と、消音器24とが車両上下方向に離間するように、排気ユニット20を変形させることができる。これにより、車体後部構造は、車両後方からの衝突荷重が加わった際、車両前方への排気ユニット20の移動量を抑えることができるため、車室内への排気ユニット20や発電ユニット10の侵入をより確実に防止することができる。
従って、車体後部構造は、触媒(上流触媒22、下流触媒23)と、消音器24とを車両上下方向に並置したことにより、重量増加を抑えて車両後部における熱害をより抑制できるとともに、車両後方からの衝突に対する安全性をより向上することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の触媒は、実施形態の上流触媒22、及び下流触媒23に対応し、
以下同様に、
導入開口は、送風開口S2に対応し、
排気管の出口は、排気管21の排気管出口21aに対応し、
排気開口は、底部開口S1に対応し、
サブフレームは、リヤサブフレーム38に対応し、
左右一対のクラッシュカンは、左右一対のロアクラッシュカン383に対応し、
導風部分は、上側囲い部材41の上側右側壁部415、及び第1上面部分413bに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、発電ユニット10と排気ユニット20とをクロスメンバ382を挟んで車両前後方向に沿って配置したが、これに限定せず、クロスメンバ382よりも車両前方に、発電ユニット10と排気ユニット20とを車両前後方向に沿って配置してもよい。
また、上側囲い部材41、及び下側囲い部材42で構成された囲い部材40で、排気ユニット20の六方を囲う構成としたが、排気ユニット20の六方を囲うことができれば、囲い部材の形状は適宜の形状としてもよい。
また、上側囲い部材41の上側右側壁部415、及び第1上面部分413bを、送風ファン50の風を発電ユニット10に導風する導風部分としたが、これに限定せず、例えば、囲い部材40に発電ユニット10へ導風する導風フィンを設けてもよい。あるいは、囲い部材40の内部に導入された風を発電ユニット10に導風するダクトなどであってもよい。
また、囲い部材40の送風開口S2と底部開口S1とが、車幅方向に対して交差する方向で対向する構成としたが、これに限定せず、例えば、下側囲い部材42の下側左側壁部424から排気管21の排気管出口21aが露出する構成し、送風開口S2と底部開口S1とが車幅方向で対向するようにしてもよい。あるいは、囲い部材40の車両前方側に送風ファン50を設け、送風開口S2と底部開口S1とが車両前後方向、あるいは車両前後方向に対して交差する方向で対向する構成としてもよい。
また、送風ファン50を囲い部材40に装着固定する構成としたが、これに限定せず、リヤサブフレーム38、あるいはリヤサブフレーム38に設けたブラケットに、送風ファン50を装着固定する構成としてもよい。
また、送風開口S2を介して囲い部材40の内部に送風する構成としたが、これに限定せず、囲い部材40と送風ファン50とをダクトで連結し、ダクト及び送風開口S2を介して、囲い部材40の内部に送風する構成としてもよい。
1…車両
10…発電ユニット
11…発電機
12…発電用内燃機関
20…排気ユニット
21…排気管
21a…排気管出口
22…上流触媒
23…下流触媒
24…消音器
38…リヤサブフレーム
40…囲い部材
50…送風ファン
381…サイドメンバ
382…クロスメンバ
383…ロアクラッシュカン
413b…第1上面部分
415…上側右側壁部
S1…底部開口
S2…送風開口

Claims (4)

  1. 車両の走行用電力を発電する発電機、及び該発電機の動力源である発電用内燃機関で構成された発電ユニットと、
    前記発電用内燃機関に接続された排気管、触媒、及び消音器で構成された排気ユニットとが、車両前方からこの順番で車両後部の車体に配設された車体後部構造であって、
    前記排気ユニットの六方を囲繞する囲い部材と、
    該囲い部材に装着されるとともに、前記囲い部材の内部に外気を送風する送風ファンとを備え、
    前記囲い部材が、
    前記排気管の出口に対応する部分を開口した排気開口と、
    背面視において、車幅方向に対して交差する方向で、前記排気開口に対向するとともに、前記送風ファンを介して外気が導入される開口である導入開口と、
    背面視において、車幅方向の一端が前記導入開口に近接するとともに、前記囲い部材の外面に沿って、前記送風ファンの風を前記発電ユニットへ向けて導風する導風部分とを備え、
    前記送風ファンが、
    背面視において、前記導入開口と前記導風部分とに跨って配設された
    車体後部構造。
  2. 前記車両の車体後部が、
    車幅方向に延びるクロスメンバを有するサブフレームを備え、
    該サブフレームが、
    前記クロスメンバよりも車両後方で前記排気ユニット、及び前記囲い部材を支持する構成である
    請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記サブフレームが、
    車両前後方向に延びる左右一対のサイドメンバと、
    該サイドメンバの後端を車幅方向に連結する前記クロスメンバと、
    前記サイドメンバの後端から車両後方に延びる左右一対のクラッシュカンを備え、
    前記排気ユニットが、
    前記クラッシュカンの間に配置された
    請求項2に記載の車体後部構造。
  4. 前記触媒、及び前記消音器が、車両上下方向に並置された
    請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の車体後部構造。
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