JP2013244861A - 車両用バッテリユニットの空調構造 - Google Patents

車両用バッテリユニットの空調構造 Download PDF

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Abstract

【課題】バッテリユニットの後部に吸気用ファンを設けることを不要にしつつ、バッテリモジュールの冷却性能を向上させることができる車両用バッテリユニットの空調構造を提供する。
【解決手段】車室用空調装置からの空調空気をバッテリユニット21内部に導入する空気導入口37と、車室フロアパネルの下側であって、バッテリユニット21の第2収容部21bよりも上流に配設されるファン39と、該ファン39から送風される空調空気を第2収容部21b内に導入する吹出口311と、第2収容部21bの上部に配設された空調空気の空気排出口とを備え、第2収容部21b内には、バッテリモジュール222が複数並設され、吹出口311から第2収容部21b内に導入された空調空気の動圧を静圧に変換する静圧生成部93を備えた。
【選択図】図7

Description

この発明は、車室フロアの下側にバッテリユニットが搭載された車両用バッテリユニットの空調構造に関する。
一般に、電気自動車等の電動車両では、複数のバッテリモジュールが車室フロアの下側にユニット化された状態で搭載される。例えば特許文献1、2には、車室フロアの下側に取り付けたバッテリユニット内に、複数のバッテリモジュールを収容した構成が記載されている。
特開2010−70011号公報 特開2009−87773号公報
ところで、バッテリモジュールは、例えば、急速充電等で温度が過度に上昇すると、バッテリ性能が低下してしまうことから、バッテリユニット内に収容している各バッテリモジュールに対しては、その温度調整(冷却)が必要になる。特許文献1、2に記載されている電気自動車では、バッテリユニット内に車室用空調装置からの空調空気を導入し、それによって、各バッテリモジュールの冷却を行うようにしている。より具体的には、バッテリユニットの前部に空調空気の導入口を形成する一方、バッテリユニットの後部に空気の排気口を形成しており、これによって、導入口からバッテリユニット内に導入した空調空気を、バッテリユニットの後部に配設した吸気用ファンにより、複数のバッテリモジュールとの間で熱交換を行わせながら車体前後方向の後方へと流して、排気口から排出するようにしている。
ところが、バッテリユニット内に収容された複数のバッテリモジュールは、その温度状態が均一であることが望ましいが、前記の各特許文献に記載された構成では、バッテリユニットの前部から導入した空調空気を吸気用ファンによりそのまま車体後方に流して、後部から排気するようにしているため、バッテリユニット内を通過している間に、空調空気の温度は、バッテリモジュールとの間で行われる熱交換により次第に上昇し、熱気が車体前後方向の後側で滞留してしまうことになる。その結果、バッテリユニット内において車体前後方向の前側に配置しているバッテリモジュールは空調空気によって冷却が十分に行われる一方で、バッテリユニット内において車体前後方向の後側に配置しているバッテリモジュールは、空調空気の温度が既に上昇し、熱気が滞留してしまっていることから、冷却が十分に行われない。このことによって、複数のバッテリモジュール間に温度差が生じ、バッテリ性能が低下する虞がある。
特に、内燃機関を搭載した既存の車両を電気自動車に改造したコンバージョンEV等では、車体構造を大幅に変更することができないため、バッテリモジュールの配置が大きく制約される場合がある。例えばバッテリユニット内で前側位置と後側位置とに、バッテリモジュールを分散して配置しなければならない場合もある。その場合に、前述したように、バッテリモジュールの冷却に関し、バッテリユニットの前部から導入した空調空気を車体前後方向の一方向に流して、後部から排気する構成を採用したのでは、後側に配置したバッテリモジュールの冷却が益々行われ難くなり、複数のバッテリモジュール間の温度差がさらに拡大してしまうことが予想される。
また、前記の各特許文献に記載された構成では、バッテリユニットの後部に吸気用ファンを配設する必要があるが、例えば、前述したように、バッテリユニット内で前側位置と後側位置とにバッテリモジュールを分散して配置する場合には、バッテリユニットの後部に吸気用ファンを設けることが困難であった。
この発明は、バッテリユニットの後部に吸気用ファンを設けることを不要にしつつ、バッテリモジュールの冷却性能を向上させることができる車両用バッテリユニットの空調構造を提供することを目的とする。
この発明の車両用バッテリユニットの空調構造は、車室フロアの下側に搭載された複数のバッテリモジュール及び電気部品を収容するバッテリユニットと、車室用空調装置からの空調空気を上記バッテリユニット内部に導入する導入口と、上記車室フロアの下側であって、上記バッテリユニットよりも上流に配設されるファンと、該ファンから送風される空調空気を上記バッテリユニット内に導入する吹出口と、上記バッテリユニットの上部に配設された空調空気の排出口とを備えた車両用バッテリユニットの空調構造であって、上記バッテリユニット内には、上記バッテリモジュールが複数並設され、上記吹出口から上記バッテリユニット内に導入された空調空気の動圧を静圧に変換する静圧生成部を備えたものである。
この構成によれば、ファンにより加速された空調空気をバッテリモジュールに送風することができる。この場合、バッテリモジュールの温度上昇によって発生した熱気を、前記加速された空調空気によって早期に排出することができるため、バッテリモジュールの周辺で熱気が滞留することを防止でき、その結果、バッテリモジュールの冷却を行うことができる。
さらに、吹出口からバッテリユニット内に導入された空調空気の動圧を静圧生成部にて静圧に変換することで、空調空気を略均等に拡がるように流すことができる。このため、バッテリユニット内に複数並設されたバッテリモジュールを偏り無く略均等に冷却することができる。
要するに、本実施形態では、ファンと静圧生成部との協働により、バッテリユニットの後部に吸気用ファンを設けることを不要にしつつ、バッテリモジュールの冷却性能を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記空調空気が、上記静圧生成部により動圧が静圧に変換された後、上記バッテリユニット内において、上記吹出口からの導入方向に対して直交する方向に供給されるものである。
この構成によれば、バッテリユニット内に複数並設されたバッテリモジュールの冷却をより確実に行うことができる。
この発明の一実施態様においては、上記吹出口からの導入方向が車体前後方向であると共に、上記直交する方向が車幅方向であり、上記バッテリモジュールが、車両の後席シートの下方に配設されたものである。
この構成によれば、後席シートの下方の空間を利用してバッテリモジュールを複数搭載することができ、これによって、バッテリモジュールの搭載性を確保することができる。さらに、吹出口からの導入方向を車体前後方向とし、上記直交する方向を車幅方向とすることで、バッテリモジュールの冷却性能を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記バッテリモジュールが、上下方向に複数積層されており、車幅方向に流れる上記空調空気を上記バテリモジュールの上下の少なくとも一方に流す流路が配設されたものである。
この構成によれば、バッテリモジュールの冷却性能を確保しつつ、バッテリモジュールの搭載性及びバッテリユニットの設計自由度を向上させることができる。
この発明の一実施態様においては、上記流路のうち、上下に上記バッテリモジュールが配置された流路のほうが、上下何れか一方のみに上記バッテリモジュールが配置された流路よりも空調空気の流量が多くなるように構成されているものである。
この構成によれば、上下にバッテリモジュールが配置されているためにより多くの熱交換が必要となる流路により多くの空調空気を供給することができる。これにより、バッテリモジュールの冷却効率を高めることができ、その結果、冷却性能をより向上させることができる。
この発明によれば、ファンと静圧生成部との協働により、バッテリユニットの後部に吸気用ファンを設けることを不要にしつつ、バッテリモジュールの冷却性能を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用バッテリユニットの空調構造を示す底面図。 バッテリユニットを示す斜視図。 バッテリユニットの上側カバー部材を外した状態を示す斜視図。 バッテリユニットの分解斜視図。 車室用空調装置とバッテリユニットとの接続構造を説明する斜視図。 流量制御構造を示す斜視図。 バッテリユニット内の空調空気の流れを説明する平面説明図。 図7のA−A線矢視断面図。 図7のB−B線矢視断面図。 図7のC−C線矢視断面図。 本発明の他の実施形態に係る車両用バッテリユニットの空調構造を示す断面図。
以下、車両用バッテリユニットの空調構造の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、例示である。図1は、電動車両(本実施形態では、電気自動車であり、以下、単に車両という)の車室フロアパネル1(車室フロアを構成する)の下側の構造を示し、図2は、前記車室フロアパネル1の下側に搭載されたバッテリユニット21を示す。この車両は特に、内燃機関を搭載した既存の車両を電気自動車に改造したコンバージョンEV(Electric Vehicle)である。この車両についての前、後、左、右、上及び下を、それぞれ単に前、後、左、右、上及び下という。また、図中、矢印Fは車両の前方、矢印Rは車両の後方を示す。
前記車室フロアパネル1は、図1、図2に示すように、フロントフロア部1aと、該フロントフロア部1aよりも上側の高さ位置に位置するリヤフロア部1bとから構成されている。フロントフロア部1aとリヤフロア部1bとの間には、図2に二点鎖線で示すように、段差状のキックアップ部1cが設けられ、このキックアップ部1cにより、リヤフロア部1bの高さ位置がフロントフロア部1aよりも高くなっている。
リヤフロア部1bの上面には、図2に示すような後席シート2Rが配置されており、フロントフロア部1aの後部の上面が、該後席シート2Rに着座した乗員の足置き場S(図2参照)である。フロントフロア部1aの前部の上面には、前席シートとしての運転席シート2FD及び助手席シート2FPが車幅方向(左右)に並んで配置される。
フロントフロア部1aの前端部は、ダッシュパネル11(図5参照)の下端部に結合されている。フロントフロア部1aの車幅方向両端部は、前後方向に延びる左右一対のサイドシル12に結合されている。
フロントフロア部1aの下面における車幅方向両端部よりも車幅方向内側の部分(図示省略のフロアトンネル部の車幅方向両外側)には、前後方向に延びる左右一対のフロントフロアフレーム7が車室フロアパネル1と一体に設けられている。各フロントフロアフレーム7は、後方に向かって車幅方向内側に僅かに傾斜している。すなわち、左右のフロントフロアフレーム7の間隔が後方に向かって小さくなっている。左右のフロントフロアフレーム7の前端部は、左右のフロントサイドフレーム8の後端部に、該後端部における中空断面内に挿入された状態でそれぞれ連結されている。
左側のフロントサイドフレーム8の後端部と左側のサイドシル12の前端部との間、及び、右側のフロントサイドフレーム8の後端部と右側のサイドシル12の前端部との間には、フロントサイドフレーム8とサイドシル12とを結合するトルクボックス15がそれぞれ配設されている。前述の通り、フロントサイドフレーム8の後端部にフロントフロアフレーム7の前端部が挿入されていることから、トルクボックス15は、フロントフロアフレーム7とサイドシル12とを結合すると言い換えてもよい。これらトルクボックス15は、フロントサイドフレーム8の高さ位置が変化する(後側に向かって徐々に低くなる)キック部の曲げ剛性を高めて、車両の前面衝突時に該部分で折れ曲がらないようにするものである。
リヤフロア部1bの後端部は、荷室フロアパネル3の前端部に繋がる。この荷室フロアパネル3には、図には明示しないスペアタイヤパンが、下側に膨出するように形成されている。リヤフロア部1b及び荷室フロアパネル3の下面における車幅方向両端部には、前後方向に延びる左右一対のリヤサイドフレーム9がそれぞれ設けられている。左右のリヤサイドフレーム9の前端部は、前記左右のサイドシル12の後端部にそれぞれ連結されている。リヤフロア部1bの下面の後端部には、車幅方向に延びかつ前記左右のリヤサイドフレーム9同士を連結するリヤクロスメンバ10が設けられている。左右のリヤサイドフレーム9の間隔は、左右のフロントフロアフレーム7の間隔よりも大きい。
フロントサイドフレーム8のキック部に対応する前後位置(後述のバッテリユニット21の前側)には、車幅方向に延びかつ左右の前輪サスペンションアーム17を支持するサスペンションクロスメンバ16が配設されている。図示は省略するが、サスペンションクロスメンバ16の前部は、その左右両側が左右のフロントサイドフレーム8におけるキック部よりも前側の部分にそれぞれ結合されている。また、サスペンションクロスメンバ16の後端縁は、図1に端的に示されるように、車幅方向の中央部がその両端部よりも前方に位置するように湾曲して形成されており、その車幅方向の両端部に、左右のトルクボックス15の下面にそれぞれ結合される後側結合部16b(トルクボックス15の下面から下方に延びるボルト軸が挿通される貫通孔が形成されている部分)が設けられている。
前記サスペンションクロスメンバ16の直ぐ前側には、前記車両を駆動するパワーユニット71が設けられている。このパワーユニット71は、その詳細な構成は省略するが、モータを含むモータユニット72と、該モータユニットのモータの駆動力を前輪へ伝達するための動力伝達機構(減速機構及び差動機構)を含むトランスアクスル73とが車幅方向に並ぶように一体に結合されてなるものである。モータユニットのモータ軸(つまり駆動軸)の軸心、トランスアクスル(減速機構)におけるモータ軸と連結される入力軸の軸心、及び、パワーユニット71の出力軸(つまりトランスアクスル(差動機構)の出力軸)であるジョイントシャフト(等速ジョイントを介して前輪駆動軸に連結される)の軸心は、車幅方向に延びている。また、パワーユニット71全体としての軸心も車幅方向に延びている。
前記パワーユニット71の車幅方向両端部は、不図示のブラケットと、ゴムブッシュを含むマウント本体とを介して、左右のフロントサイドフレーム8にそれぞれ弾性支持されている。また、図1に示すように、パワーユニット71の車幅方向の中央部の下部は、トルクロッド101を介して前記サスペンションクロスメンバ16に連結されている。パワーユニット71の車幅方向両端部における前記弾性支持により、パワーユニット71全体が車幅方向に延びる軸回りに回動(揺動)することになるが、前記トルクロッド101は、パワーユニット71全体が前記軸回りに回動し過ぎるのを規制する。トルクロッド101の前端部は、ゴムブッシュ102を介して、車幅方向に延びる軸回りに回動可能にパワーユニット71の車幅方向中央部に連結され、トルクロッド101の後端部は、ゴムブッシュ103を介して、車幅方向に延びる軸回りに回動可能にサスペンションクロスメンバ16の車幅方向中央部に連結されている。
前記パワーユニット71、前記サスペンションクロスメンバ16及び後述のバッテリユニット21は、前側から後側に向かってこの順に並びかつ、詳細な図示は省略するが上下方向において互いに重なりを持って配置されている。すなわち、サスペンションクロスメンバ16とバッテリユニット21とが同じ高さ位置にあるとともに、これらがパワーユニット71の下部と同じ高さ位置(トルクロッド101と同じ高さ位置)にある。
次に、図1〜図10を参照して、バッテリユニット21の構造を詳細に説明する。尚、以下に説明するバッテリユニット21についての前、後、左、右、上及び下は、それぞれ、バッテリユニット21が前記車両に搭載された状態での前、後、左、右、上及び下のことであり、前記車両についての前、後、左、右、上及び下と同じである。
前記バッテリユニット21は、図1〜4に示すように、複数のバッテリモジュール221、222と、該複数のバッテリモジュール221、222を支持する支持部材としてのフレーム部材40、60と、上側カバー部材23及び下側カバー部材24とを有している。すなわち、車室フロアパネル1の下側に、複数のバッテリモジュール221、222がユニット化された状態で搭載されている。バッテリユニット21は、フロントフロア部1aの下側に搭載された第1収容部21aと、該第1収容部21aの後側に連通して設けられかつ前記リヤフロア部1bの下側に搭載された第2収容部21bとを有している。そうして詳しくは後述するが、このバッテリユニット21では、複数のバッテリモジュール221、222を、第1収容部21aと第2収容部21bとのそれぞれに収容することによって、前側のフロントフロア部1aと後側のリヤフロア部1bとに分散して配置している。
第1収容部21aは、該第1収容部21aにおける複数のバッテリモジュール221を支持するフレーム部材40を有し、第2収容部21bは、該第2収容部21bにおける複数のバッテリモジュール222を支持するフレーム部材60を有している。
第1収容部21aのフレーム部材40は、前部41a、後部41b及び左右一対の側部41cを含む枠状に形成されている。フレーム部材40の前部41aは車幅方向に延びて、その両端部が前後方向に延びる左右の側部41cの前端部とそれぞれ連結されている。フレーム部材40の後部41bは、左右の側部41cよりも車幅方向外側まで延びており、両側部41cは、後部41bの車幅方向中間部に連結されている。すなわち、両側部41cは、第1収容部21aの車幅方向両側の端部にそれぞれ設けられていて、第2収容部21bの前端部から前側に向かって、フロントフロアフレーム7、7に沿うように傾斜しながら延びている。フレーム部材40の前部41aには、後述するインバータ接続用端子31を支持するインバータ接続用端子支持部44が設けられている。フレーム部材40の後部41b及び両側部41cは、断面矩形で内部が中空とされている。
前記フレーム部材40の各側部41cの車幅方向外側の面には、側方結合部48が、所定の間隔を開けて4つずつ設けられている。各側方結合部48は、左右のフロントフロアフレーム7に、ボルトによって締結固定される。この内、最も前側の左右2つの側方結合部48は、図1に示すように、フロントフロアフレーム7とフロントサイドフレーム8との連結部(フロントフロアフレーム7とフロントサイドフレーム8とが重なり合った部分であって、トルクボックス15の近傍に位置する)に固定される。すなわち、最も前側の側方結合部48は、フロントフロアフレーム7におけるトルクボックス15の近傍に結合されている。このように、バッテリユニット21をボルト結合によって車体に取り付けることにより、バッテリユニット21の脱着が容易になり、バッテリユニット21の組み付け性やメンテナンス性を高めることができる。
前記フレーム部材40の後部41bの左右両端部49は、左側のリヤサイドフレーム9と左側のサイドシル12との連結部、及び、右側のリヤサイドフレーム9と右側のサイドシル12との連結部にそれぞれ締結固定される。
前記第2収容部21bのフレーム部材60は、車幅方向に延びる前部及び後部、並びに、前記前部及び後部の車幅方向両端部同士をそれぞれ連結する左右一対の側部を含む枠状に形成されている。このフレーム部材60の前部は、前記第1収容部21aのフレーム部材40の後部41bと連結されて一体化されている。フレーム部材60の両側部の間隔は、フレーム部材40の両側部41cの間隔よりも大きい。すなわち、第2収容部21bの車幅方向の長さが、第1収容部21aの車幅方向の長さよりも大きくされている。
前記上側カバー部材23及び下側カバー部材24は、前記複数のバッテリモジュール221、222の周囲を覆っている。すなわち、上側及び下側カバー部材23,24間に、バッテリモジュール221、222が収容される空間が形成されている。また、フレーム部材40,60の一部は、上側カバー部材23の周縁部と下側カバー部材24の周縁部との間から外側にはみ出しており、これにより、フレーム部材40,60の外側面の一部が外気に面している。
上側カバー部材23は、第1部23a及び第2部23bに分割されており、第1部23aは第1収容部21aに位置し、第2部23bは第2収容部21bに位置する。第2部23bの上面は、フロントフロア部1a及びリヤフロア部1bの高さ位置に対応して、第1部23aの上面よりも上側の高さ位置に位置する。
第1部23aの前側部分には、インバータ接続用端子支持部44を覆うように膨出する膨出部231が、車幅方向の中央部であって、第1部23aの前端から後方に所定距離だけ延びて形成されている。
また、下側カバー部材24は、図1に示すように、第1部24a及び第2部24bに分割されており、第1部24aは第1収容部21aに位置し、第2部24bは第2収容部21bに位置する。下側カバー部材24の第1部24a及び第2部24bの下面は略同じ高さ位置にある。従って、第1収容部21aは、前後方向の長さが比較的長いと共に、上下方向の高さが相対的に低いため、扁平な形状であるのに対し、第2収容部21bは、第1収容部21aよりも上下方向の高さが高くかつ、車幅方向の幅が長い一方で、前後方向の長さが短い概略直方体の箱状である。
上側カバー部材23には、バッテリユニット21内(バッテリモジュール221、222が収容される空間)に空気を導入するための空気導入口37が形成されると共に、該空気導入口37と逆側には、バッテリユニット21内の空気を排出するための空気排出口38が形成されている。空気導入口37は、フロントフロア部1aの下側(第1収容部21a)のバッテリモジュール221と、リヤフロア部の下側(第2収容部21b)のバッテリモジュール222との間に設けられ、第1部23aにおける上面の前後方向の中央部に、上向きに開口するように2つ形成されている。2つの空気導入口37、37は、図5に示すように、ダッシュパネル11の近傍に配設された車室用の空調装置18における空気吹出口用のダクト、正確には、運転席シート2FD及び助手席シート2FPの下側に配置されて、後席シート2Rに着座した乗員の足下に空調空気を吹き出す吹出口まで空調空気を導くために、車室フロアパネル1上に配設された既存のダクト181、181から分岐する接続部材182、182に接続されている。尚、ダクト181、181は、センターコンソールの下方に配置してもよい。
空気排出口38は、第2部23bにおける上面の前後方向の後端部であって、車幅方向の中央部に上向きに開口するように形成されている。そして、この空気排出口38は、図4に示すように、第2収容部21bに搭載されたバッテリモジュール222の後部上側に配設されている。これにより、図5に一点鎖線で示すように、この空気排出口38は、車室フロアパネル1の下側であって、後席シート2Rのシートバック2Raに相当する車体前後位置付近(リヤクロスメンバ10付近)に位置する。
バッテリユニット21内には、空気導入口37に接続されると共に、空調装置18から送られかつ、空気導入口37からバッテリユニット21内に導入された空調空気を、各バッテリモジュール221、222に供給するためのダクト800が配設されている。ダクト800は、図3、4に示すように、上側カバー部材23の裏面に取り付けられる。ダクト800は、分配部80と、分配部80から前方に向かって延びる供給ダクト81と、を備えて構成されている。
分配部80は、上端が開放した上下方向に厚みの薄い矩形箱状で、車幅方向に対して、前述した2つの空気導入口37、37の間隔に相当する幅を有している。分配部80は、その上端が上側カバー部材23の第1部23aの裏面に当接することによって、この第1部23aと共に閉空間を形成する。
また、分配部80の底面には、図2、図4、図6、図7に示すように、複数のフィン82、82、83、83が立設されており、これら分配部80及びフィン82、82、83、83により、前後への空調空気の流量を制御する流量制御構造84が構成されている。この流量制御構造84は、空気導入口37、37の近傍に配設され、2つの空気導入口37、37は、流量制御構造84に対向して左右対称に配設されている。
流量制御構造84において、フィン82、82、83、83は、前述した空気導入口37、37よりも後方に位置している。そして、フィン82、82は、車幅方向中央部にて、後方かつ車幅方向内方に傾斜するように左右一対配設される一方、フィン83、83は、フィン82、82の車幅方向外方にて車幅方向に延びるように左右一対配設されている。
また、分配部80の後部では、その車幅方向両側部に縦壁80a、80aが配設される一方、車幅方向中央部には、分配部80に導入された空調空気の一部を後方に吹き出すための後方吹出部80bが形成されている。そして、この後方吹出部80bと対応する位置には、前述のフィン82、82が配設されている。
供給ダクト81は、分配部の前面における車幅方向内方側で、所定の間隔を空けて平行に配設された左側ダクト811と、右側ダクト812とを含んで構成されている。左側ダクト811及び右側ダクト812はそれぞれ、その基端側の部分(分配部80側の部分)が、上下方向の高さが前後方向の長さに比べて大幅に低いような扁平形状を有している。それに連続する先端側の部分は、膨出部231の高さに対応する断面三角形状になっており、左側及び右側ダクト811、812はそれぞれ、その断面形状が、途中で扁平形状から縦長形状へと切り替わっている。
供給ダクト81の左側ダクト811及び右側ダクト812はそれぞれ、第1部23aの前端付近にまで延びており、この位置は、後述するバッテリモジュール221の前端に相当する。また、詳細な図示は省略するが、左側ダクト811及び右側ダクト812には、その車幅方向の外側方を向いた面に、空調空気を車幅方向の外方に向かって吹き出す吹出口が、前後方向に並んで複数個形成されている。これによって、第1収容部21a内においては、図7、8に矢印で示すように、相対的に上側に配置された供給ダクト81から、前後方向の所定の範囲に亘って、車幅方向の両側外方に空調空気が吹き出される。
バッテリユニット21の前端部には、パワーユニット71の上側に配設された不図示のインバータとバッテリユニット21とを電気的に接続するためのインバータ接続用端子31が配設されている。インバータを介してバッテリユニット21からパワーユニット71におけるモータユニット72のモータへ電力が供給される。インバータ接続用端子31は、前述の如くフレーム部材40の前部41aに設けたインバータ接続用端子支持部44(図3参照)に支持されている。
図3に示すように、バッテリユニット21における複数のバッテリモジュール221、222の内、第1収容部21aに搭載されるバッテリモジュール221と、第2収容部21bに搭載されるバッテリモジュール222と、は、その形状が互いに異なる。第1収容部21aに搭載されるバッテリモジュール221は、前後方向の長さが、車幅方向の幅や上下方向の高さと比較して大幅に長く、前後方向に細長い形状を有している。この長いバッテリモジュール221は、第1収容部21aにおいて、車幅方向に間隔を空けて2つ配置されている。従って、図6、7に端的に示すように、各バッテリモジュール221は、前述した供給ダクト81の左側ダクト811及び右側ダクト812に対し車幅方向の両側外方位置であって、左側ダクト811及び右側ダクト812よりも下側に、それらのダクト811、812に沿うように配置されている。
これに対し、第2収容部21bに搭載されるバッテリモジュール222は、第1収容部21aに搭載される長いバッテリモジュール221に対して、その前後方向の長さが半分程度にされている。この短いバッテリモジュール222は、第1収容部21aよりも相対的に、車幅方向の長さが長くかつ、上下方向の高さが高く構成された第2収容部21bにおいて、図7、9に端的に示すように、車幅方向に4つ並んで配置されると共に、その各々について上下方向に3つ積層されており、第2収容部21b、すなわち後席シート2Rの下方には、図10に示すように、短いバッテリモジュール222が合計で12個配置されている。
また、第2収容部21bには、図3、図4、図7、図10に示すように、車幅方向に並んで配置されたバッテリモジュール222、222間の隙間を上方から覆う金属製のカバー板90と、前後から覆う柱状のスポンジ等からなる断熱材91とが配設されている。そして、第2部24b上には、図7、9、10に示すように、スポンジ等からなる断熱材92が敷設され、この断熱材92上にバッテリモジュール222が載置されている。車幅方向中央部では、車幅方向に隣接するバッテリモジュール222、222と、カバー板90と、断熱材91、92とによって区画された空間により、静圧生成部93が構成されている。
ここで、カバー板90と断熱材91とは、図4に示すように予め一体化されており、具体的には、カバー板90の底面の前後端部に断熱材91の上面が予め接着されている。このため、カバー板90、断熱材91の組み付けの際には、先ず、バッテリモジュール222、222間の隙間に合わせてその前後に断熱材91、91が嵌め込まれ、その後、カバー板90をバッテリモジュール222、222の上面にネジ留め等することで、カバー板90及び断熱材91が所定位置に固定される。そして、車幅方向に並んで配置された最上位のバッテリモジュール222、222、…同士がカバー板90、90、…により連結される。
また、断熱材92には、図7、9、10に示すように、車幅方向に延びる凹溝92aが複数形成されると共に、上下方向に積層されたバッテリモジュール222、222間には、図9に示すように、車幅方向に延びるスペーサ94が配設され、このスペーサ94により、上下のバッテリモジュール222、222間には隙間が形成されている。
また、本実施形態では、図9に示すように、第2部24bが車体後方かつ上方に傾斜するように形成されている。これにより、例えば、縁石等に乗り上げる等して車両が後方かつ下方に傾斜したとしても、第2部24bの後部が路面に接触しないような構成になっている。一方、断熱材92の後部は、この第2部24bの形状に対応して、前部よりも相対的に肉薄に形成されており、これにより、バッテリモジュール222が略水平に載置されるような構成になっている。
バッテリユニット21内にはまた、バッテリモジュール221、222に対する充放電制御等に関連するECUや、コンタクタ等の電気部品25が複数個、配置されており、これらの電気部品25は、第1収容部21aにおける2つのバッテリモジュール221の間の位置、第1収容部21aにおけるバッテリモジュール221よりも後方の位置、及び、第2収容部21bにおけるバッテリモジュール222の上方位置にそれぞれ配置されている。なお、図示の便宜上、図7では、電気部品25の図示を省略している。
バッテリユニット21内にはさらに、図3に示すように、空気導入口37から導入される空調空気、及び第1収容部21a内の空気を吸気、混合して車体後方の第2収容部21bに送風するためのファン39が配設されている。ファン39は、第2収容部21bにおけるバッテリモジュール222よりも上流に配設され、具体的には、空気導入口37とバッテリモジュール222との間の位置において、車幅方向の中央部に配置されている。これにより、ファン39の前側には、流量制御構造84のフィン82、83が配設されている。そして、このファン39は、第1収容部21aに搭載されたバッテリモジュール221と、第2収容部21bに搭載されたバッテリモジュール222との間の位置であって、フロントフロア部1a及び供給ダクト81よりも下側の位置に配置されている。これにより、ファン39の上側には、後席シート2Rに着座した乗員の足置き場Sが設定されている。
また、このファン39から、第2収容部21bに向かって後方に延びる送風ダクト310がバッテリユニット21内に配設されている。本実施形態では、送風ダクト310が、車幅方向の中央部に配置され、ファン39から第2収容部21bの前部(バッテリモジュール222の前部)の静圧生成部93まで延びている。
以上の構成により、バッテリユニット21内の空調は次のようにして行われる、すなわち、先ず空調装置18からダクト181を通じて送られた空調空気は、空気導入口37を通じてバッテリユニット21内の分配部80に導入される。
空調空気は、図7に矢印で示すように、分配部80において、前後に導入される流量が制御される。具体的には、空調空気の一部が、フィン82、83により後方吹出部80bを介して後方の第2収容部21b(バッテリモジュール222)へ直接導入される一方、一部は、フィン83により車幅方向両側から車幅方向中央部前側に導入される。
この時、分配部80の前部では、フィン83により車幅方向中央部に前側に導入された空調空気が互いに衝突することにより、その流速が低下し、気圧が上昇する。そして、空調空気の動圧が静圧に変換される。これにより、空調空気は、前後方向の前方、前後方向と直交する車幅方向の両側外方、及び、上下方向のそれぞれに略均等に拡がり、分配部80に接続された左側ダクト811と右側ダクト812とを通じて第1収容部21aの方に流れる。
第1収容部21aにおいては、前述したように、左側ダクト811と右側ダクト812とには、その車幅方向の外側面に複数の吹出口が形成されているため、空調空気は、各吹出口を通じて車幅方向の外方へと吹き出される。吹き出された空調空気は、図7、8に矢印で示すように、左側ダクト811及び右側ダクト812に対し車幅方向の両側外方の下側に配置されたバッテリモジュール221に供給される。そうして、第1収容部21aに収容されている2つのバッテリモジュール221のそれぞれについて、冷却が行われる。
その後、空調空気は、バッテリユニット21内の底面に沿って、車幅方向の外方から内方へと流れるようになり、2つのバッテリモジュール221の間に配設されている電気部品25に対する冷却が行われる。
そうして、空調空気は、バッテリモジュール221及び電気部品25の冷却を行った後に、車幅方向の中央部を車体後方側へと流れるようになり、バッテリモジュール221の後方に配置されたファン39に吸い込まれる。そして、ファン39により、バッテリモジュール221及び電気部品25の冷却を行った後の空調空気と、空気導入口37から後方吹出部80bを介して直接導入された空調空気とが混合され、車体後方の第2収容部21b(バッテリモジュール222)に供給される。
第2収容部21b内では、ファン39により吸い込まれた空調空気が、ファン39の作動によって加速され、送風ダクト310後端部の吹出口311から、後方に向かって吹き出される。これによって、第2収容部21bを通過する空調空気は、ファン39の作動により、第1収容部21aを通過する空調空気よりも速い流速で第2収容部21b内に導入されるようになっている。そして、空調空気は、前後方向についての長さが比較的短い矩形箱状の第2収容部21b内で、前後方向の後方、前後方向と直交する車幅方向の両側外方、及び、上下方向のそれぞれに略均等に拡がるように流れて、そこに収容されている各バッテリモジュール222の冷却を行う。
具体的には、送風ダクト310の吹出口311が、図10に一点鎖線で示すように、第2収容部21bの車幅方向の中央部に配設された静圧生成部93の下部に配置されている。
また、図10に示すように、空調空気をバッテリモジュール222の上下の少なくとも一方に流す流路95A、95B、95Cが形成されている。具体的には、第2部23bとバッテリモジュール222との間に隙間が形成され、この隙間によってバッテリモジュール222の後方、両側外方、及び上方には、空調空気の流路95Aが形成されている。
そして、車幅方向に延びるスペーサ94により、上下方向に積層されたバッテリモジュール222、222間には、図10に示すように、上下にバッテリモジュール222、222が配置された流路95Bが形成されている。
さらに、バッテリモジュール222の下方には図7、9、10に示すように、車幅方向に延びる、断熱材92の凹溝92aにより、空調空気の流路95Cが形成されている。
ここで、凹溝92aの断面積は、その合計が、上下のバッテリモジュール222、222間に形成された隙間の断面積よりも小さくなるように設定されており、これによって、上下にバッテリモジュール222、222が配置された流路95Bのほうが、上方のみにバッテリモジュール222が配置された流路95Cよりも空調空気の流量が多くなるように構成されている。
送風ダクト310後端部の吹出口311から吹き出された空調空気は、先ず、図7、10に矢印で示すように、静圧生成部93に導入される。この時、ファン39の作動によって加速された空調空気が、バッテリモジュール222と、カバー板90と、断熱材91、92とによって区画された狭い空間内に導入されることで、その流速が低下し、静圧生成部93内の気圧が上昇する。そして、空調空気の動圧が静圧に変換される。
空調空気は、静圧生成部93で静圧に変換されることにより、車幅方向に延びる流路95B、95Cに沿って、吹出口311からの吹き出し方向(導入方向)と直交する車幅方向に略均等に拡がる。この時、バッテリモジュール222、222間の隙間がカバー板90及び断熱材91によって密閉されていることにより、空調空気は、図7、10に矢印で示すように、前後及び上方に漏れることなく、車幅方向の両側外方に流れる。
そして、流路95B、95Cを流れる空調空気は、急速充電等で温度が上昇しているバッテリモジュール222との間で熱交換を行うことによって自身の温度が上昇するため、自然と上方に流れることになる。このため、本実施形態では、空調空気が、第2収容部21b内において、バッテリモジュール222の外側方、上方の順に流路95Aを流れる。
このように、空調空気が、第2収容部21b内で、車幅方向の両側外方に略均等に拡がるように流れる過程において、これがバッテリモジュール222の上下の流路95A〜95Cを流れることにより、熱気の滞留が防止され、その結果、バッテリモジュール222の冷却が行われる。
その後、空調空気は、バッテリモジュール222の上方の流路95Aに沿って空気排出口38に至り、最終的には、空気排出口38からバッテリユニット21の外へと排出される。
このように、本実施形態では、フロントフロア部1aの下側(第1収容部21a)のバッテリモジュール221と、リヤフロア部1bの下側(第2収容部21b)のバッテリモジュール222との間に空気導入口37を配設すると共に、前後への空調空気の流量を制御する流量制御構造84を設けたことにより、空気導入口37から前後のバッテリモジュール221、222に導入される空調空気の流量を流量制御構造84によって適切にすることができる。このため、バッテリユニット21の後部に吸気用ファンを設けることを不要にしつつ、バッテリユニット21内に収容した複数のバッテリモジュール221、222の温度調整を均一化することができる。
また、流量制御構造84を空気導入口37の近傍に設けることで、空気導入口37から導入された直後の空調空気を前後に供給することができる。このため、空調空気の温度が上昇又は低下しないうちにこれを確実に前後に供給することができる。
また、空気導入口37とバッテリモジュール222との間にファン39を設け、該ファン39により、バッテリモジュール221を冷却した後の空調空気と、空気導入口37から直接バッテリモジュール222へ導入される空調空気とを混合して後方へ供給することにより、バッテリモジュール221を冷却した後の空調空気と空気導入口37から直接バッテリモジュール222へ導入される空調空気とを混合、加速してバッテリモジュール222に送風することができる。この場合、バッテリモジュール222の温度上昇によって発生した熱気を、前記加速された空調空気によって早期に排出することができるため、バッテリモジュール222の周辺(ここでは、第2収容部21b内)で熱気が滞留することを防止でき、その結果、バッテリモジュール222の冷却を行うことができる。
また、バッテリユニット21に導入する空気は、車室用空調装置18の空調空気であるため、バッテリモジュール221、222の冷却を効率的に行うことが可能である。この構成において、このバッテリユニット21の空気導入口37は、前後方向の中間部に形成していて、ダッシュパネル11近傍の空調装置18から離れているため、ダクトが必要になるものの、空気導入口37を、運転席シート2FD及び助手席シート2FPの下方に配設することで、車室用空調装置18における空気吹出口用の既存のダクト181、181を利用してバッテリユニット21に空調空気を導入(供給)するため、新たなダクトが不要であるという利点がある。
そして、空気導入口37を流量制御構造84に対向して対称に設けることで、流量制御構造84内では、前述したように、空気導入口37から導入される空調空気が互いに衝突することになる。この時、空調空気の流速が低下し、気圧が上昇することによって空調空気の動圧が静圧に変換されるため、流量制御構造84による流量の制御をより容易に行うことができる。
また、流量制御構造84が、空気導入口37よりも後方かつファン39よりも前方にフィン82、83を有することで、簡素な構成でありながら、バッテリモジュール222に導入される空調空気の流量制御をより確実に行うことができる。
また、フロントフロア部1aの下側であって、バッテリユニット21の第2収容部21bよりも上流にファン39を配設することで、ファン39により加速された空調空気を前後方向の後側に配置しているバッテリモジュール222に送風することができる。この場合、バッテリモジュール222の温度上昇によって発生した熱気を、前記加速された空調空気によって早期に排出することができるため、バッテリモジュール222の周辺(ここでは、第2収容部21b内)で熱気が滞留することを防止でき、その結果、バッテリモジュール222の冷却を行うことができる。
さらに、吹出口311からバッテリユニット21の第2収容部21b内に導入された空調空気の動圧を静圧生成部93にて静圧に変換することで、空調空気を略均等に拡がるように流すことができる。このため、第2収容部21b内に複数並設されたバッテリモジュール222、222、…を偏り無く略均等に冷却することができる。
要するに、本実施形態では、ファン39と静圧生成部93との協働により、バッテリユニット21の後部に吸気用ファンを設けることを不要にしつつ、バッテリモジュール222の冷却性能を向上させることができる。
また、静圧生成部93にて動圧が静圧に変換された後、空調空気が、吹出口311からの吹き出し方向(導入方向)に対して直交する方向に供給されることで、第2収容部21b内に複数並設されたバッテリモジュール222、222、…の冷却をより確実に行うことができる。
また、バッテリモジュール222を後席シート2Rの下方に設けることで、後席シート2Rの下方の空間を利用してバッテリモジュール222を複数搭載することができ、これによって、バッテリモジュール222の搭載性を確保することができる。さらに、吹出口311からの吹き出し方向(導入方向)を前後方向とし、上記直交する方向を車幅方向とすることで、バッテリモジュール222の冷却性能を向上させることができる。
また、バッテリモジュール222を上下方向に複数積層し、車幅方向に流れる空調空気を、バッテリモジュール222の上下の少なくとも一方に流す流路95A〜95Cを設けることで、バッテリモジュール222の冷却性能を確保しつつ、バッテリモジュール222の搭載性及びバッテリユニット21(第2収容部21b)の設計自由度を向上させることができる。
また、上下にバッテリモジュール222が配置された流路95Bのほうが、上方のみにバッテリモジュール222が配置された流路95Cよりも空調空気の流量が多くなるように構成されていることで、上下にバッテリモジュール222が配置されているためにより多くの熱交換が必要となる流路95Bにより多くの空調空気を供給することができる。これにより、バッテリモジュール222の冷却効率を高めることができ、その結果、冷却性能をより向上させることができる。
また、そのように車幅方向中央部において、第1収容部21a内を前後方向に延びるように配設された供給ダクト81(左側ダクト811及び右側ダクト812)に対して、バッテリモジュール221は、左側ダクト811及び右側ダクト812の下方位置であって、車幅方向の両側外方において、その左側ダクト811及び右側ダクト812に沿うように配設されている一方で、それらの左側ダクト811及び右側ダクト812からは車幅方向の両側外方に向かって空調空気が吹き出される。このため、バッテリモジュール221に対して、効率的に空調空気を供給することが可能である。
また、左側ダクト811及び右側ダクト812から吹き出された空調空気は、第1収容部21a内を循環するように流れるから、空調空気とバッテリモジュール221との熱交換を効率的に行って、バッテリモジュール221の冷却を効率的に行うことを可能になると共に、その後に、電気部品25の冷却をも効率的に行うことが可能になる。特に、バッテリモジュール221と電気部品25とを比較したときには、バッテリモジュール221の方が冷却に対する要求が高いため、左側ダクト811及び右側ダクト812からの空調空気を、先にバッテリモジュール221に供給し、その後に電気部品25に供給することは、バッテリモジュール221及び電気部品25のそれぞれを、適切に冷却することを可能にする。
尚、分配部80及び前方の第1収容部21aに向かって延びる供給ダクトとを備えるダクトの構成は前記の構成には限定されず、第1収容部21a内のバッテリモジュールの配置構成(例えばバッテリモジュールの形状、数等)と、第2収容部21b内のバッテリモジュールの配置構成とに応じて、適宜設定すればよい。
また、前述した実施形態では、フロントフロア部1aの下側に第1収容部21aを配設して、その内部にバッテリモジュール221を収容する構成としたが、本発明では、フロントフロア部1aの下側に必ずしも第1収容部21a(バッテリモジュール221)を配設しなくてもよい。
また、図3、図4、図7、図10に示すように、最上位に配置されたバッテリモジュール222、222間のみをカバー板90で覆うことにも限定されない。例えば、図11に示すように、下位に配置されたバッテリモジュール222、222間をカバー板90で覆うようにしてもよい。この場合、流路95B、95Cを流れる空調空気が途中で上位の流路95Bに流れ込むことを確実に防止できるため、各バッテリモジュール222をより確実に冷却することができる。
また、流量制御構造84において、フィン82、83を分配部80の底面に固定することにも限定されず、例えば、前後のバッテリモジュールの配置構成や温度等に応じてフィン82、83の方向を変化させるように構成してもよい。また、フィン82、83の代わりに、前後のバッテリモジュールの配置構成や温度等に応じて前後に導入する空調空気の流量を変化させることが可能なシャッタ部材を設けてもよい。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、バッテリユニットは、第2収容部21bに対応し、
以下同様に、
導入口は、空気導入口37に対応し、
排出口は、空気排出口38に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
2R…後席シート
18…車室用空調装置
21…バッテリユニット
21b…第2収容部
25…電気部品
37…空気導入口
38…空気排出口
39…ファン
93…静圧生成部
95A、95B、95C…流路
221、222…バッテリモジュール
311…吹出口

Claims (5)

  1. 車室フロアの下側に搭載された複数のバッテリモジュール及び電気部品を収容するバッテリユニットと、
    車室用空調装置からの空調空気を上記バッテリユニット内部に導入する導入口と、
    上記車室フロアの下側であって、上記バッテリユニットよりも上流に配設されるファンと、
    該ファンから送風される空調空気を上記バッテリユニット内に導入する吹出口と、
    上記バッテリユニットの上部に配設された空調空気の排出口とを備えた車両用バッテリユニットの空調構造であって、
    上記バッテリユニット内には、上記バッテリモジュールが複数並設され、
    上記吹出口から上記バッテリユニット内に導入された空調空気の動圧を静圧に変換する静圧生成部を備えた
    車両用バッテリユニットの空調構造。
  2. 上記空調空気は、上記静圧生成部により動圧が静圧に変換された後、上記バッテリユニット内において、上記吹出口からの導入方向に対して直交する方向に供給される
    請求項1記載の車両用バッテリユニットの空調構造。
  3. 上記吹出口からの導入方向が車体前後方向であると共に、
    上記直交する方向が車幅方向であり、
    上記バッテリモジュールが、車両の後席シートの下方に配設された
    請求項2記載の車両用バッテリユニットの空調構造。
  4. 上記バッテリモジュールは、上下方向に複数積層されており、
    車幅方向に流れる上記空調空気を上記バテリモジュールの上下の少なくとも一方に流す流路が配設された
    請求項3記載の車両用バッテリユニットの空調構造。
  5. 上記流路のうち、上下方向に上記バッテリモジュールが配置された流路のほうが、上下何れか一方のみに上記バッテリモジュールが配置された流路よりも空調空気の流量が多くなるように構成されている
    請求項4記載の車両用バッテリユニットの空調構造。
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