JP2006224798A - 蓄電装置の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷却風通路の圧損の増大を抑えるとともに、蓄電装置への液体の浸入を抑制する蓄電装置の冷却構造を提供する。
【解決手段】 蓄電装置の冷却構造は、車両室内から蓄電装置に向けて延びる吸気通路39を備える。吸気通路39は、車両室内に開口するとともに、鉛直上方向に開口する吸気口21と、底面41cを有し、吸気口21に連通して形成されたタンク部41と、接続口45dを有し、接続口45dが、底面41cから鉛直上方向に離間した高さでタンク部41に接続されたダクト部45とを含む。吸気通路39を規定する側面41bおよび内壁42は、タンク部41とダクト部45との間で連なって形成されている。さらに、蓄電装置の冷却構造は、吸気口21と接続口45dとの間に位置して吸気通路39を規定する側面41bに形成され、吸気口21から浸入した液体を底面41cに向けて導くビード51を備える。
【選択図】 図2

Description

この発明は、一般的には、蓄電装置の冷却構造に関し、より特定的には、車両室内の空気が冷却風として導入される蓄電装置の冷却構造に関する。
従来の蓄電装置の冷却構造に関して、たとえば、特開平11−195437号公報には、冷却ファンの騒音による乗員への不快感を低減することを目的とした車両用バッテリ冷却装置が開示されている(特許文献1)。特許文献1に開示された車両用バッテリ冷却装置は、車両室内から取り入れた空気を2次電池に向かって導くダクトを備える。そのダクトの空気取り込み口は、リヤガラスの下方のリヤパッケージトレイに位置して、鉛直上方向に開口している。
また、特開平8−244473号公報には、バッテリフレームの車体からの取り外し作業を容易にすること等を目的としたバッテリ空調構造が開示されている(特許文献2)。特許文献2に開示されたバッテリ空調構造は、空気流路を形成し、空気流れの上流側から順に配置されたエアボックスおよび空気導入ダクトを備える。エアボックスと空気導入ダクトとの接続位置には、仕切り材が設置されている。仕切り材は、エアボックス内に流入した雨水等が空気導入ダクトに浸入することを防止する。空気導入ダクトは、その先端部が、エアボックス内の空間に突出するようにエアボックスに接続されている。
また、特開2004−161058号公報には、電池から発生するガスを車外に放出することを目的とした電池冷却ダクトが開示されている(特許文献3)。特許文献3に開示された電池冷却ダクトは、電池と車両の室内とを連通する吸気ダクトを備える。吸気ダクトには、上に凸の湾曲部と、湾曲部に設けられ、電池から発生した水素ガスを車外に排出するための自然換気ダクトとが形成されている。
また、特開2004−158202号公報には、異物の入り込みを防止することを目的とした蓄電装置の冷却構造が開示されている(特許文献4)。また、特開2001−167803号公報には、電池モジュール間の温度のばらつきを防止することを目的とした電池パックが開示されている(特許文献5)。
特開平11−195437号公報 特開平8−244473号公報 特開2004−161058号公報 特開2004−158202号公報 特開2001−167803号公報
上述の特許文献1に開示された車両用バッテリ冷却装置では、車両室内に開口する空気取り込み口が、鉛直上方向を向いているため、空気取り込み口の上方でジュースなどの液体が誤ってこぼされた場合に、その液体がダクト内に浸入しやすい。このため、液体がバッテリにまで到達して、バッテリに悪影響を及ぼすおそれが生じる。
一方、特許文献2に開示されたバッテリ空調構造では、雨水等の浸入を防止するため、エアボックスと空気導入ダクトとの接続位置に仕切り材が設けられている。しかしながら、空気導入ダクトの先端部が、空気の流れに逆行するようにエアボックス内の空間に突出しているため、エアボックスから空気導入ダクトに向かう空気流れに乱れが生じる。この場合、騒音が大きくなったり、空気流路の圧損が増大することによって、空気を効率良く導入できなかったりするおそれがある。
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、冷却風通路の圧損の増大を抑えるとともに、蓄電装置への液体の浸入を抑制する蓄電装置の冷却構造を提供することである。
この発明に従った蓄電装置の冷却構造は、車両室内から蓄電装置に向けて延びる冷却風通路を備える。冷却風通路は、車両室内に開口するとともに、鉛直上方向に開口する通気口と、底面を有し、通気口に連通して形成された貯水部と、接続口を有し、その接続口が、底面から鉛直上方向に離間した高さで貯水部に接続されたダクト部とを含む。冷却風通路を規定する内壁は、貯水部とダクト部との間で連なって形成されている。さらに、蓄電装置の冷却構造は、通気口と接続口との間に位置して冷却風通路を規定する内壁に形成され、通気口から浸入した液体を底面に向けて導く導水部を備える。
このように構成された蓄電装置の冷却構造によれば、通気口から浸入し、冷却風通路を規定する内壁を伝う液体は、導水部により接続口への進行が妨げられ、貯水部の底面に向けて導かれる。この際、接続口は、底面から鉛直上方向に離間して位置するため、底面に導かれた液体が、ダクト部に浸入することを防止できる。また、冷却風通路を規定する内壁は、貯水部とダクト部との間で連なって形成されている。このため、貯水部とダクト部との間で、冷却風通路内の冷却風流れに乱れが生じることを抑制できる。したがって、本発明によれば、冷却風通路の圧損が増大することを抑えるとともに、蓄電装置に液体が到達することを抑制できる。
また好ましくは、導水部は、吸水性を有する部材により形成されている。このように構成された蓄電装置の冷却構造によれば、通気口から一度にたくさんの液体が浸入した場合であっても、導水部によってその液体を捕獲し、さらに底面に向けて導くことができる。このため、蓄電装置に液体が到達することを、より確実に防止できる。
また好ましくは、導水部は、撥水性を有する部材により形成されている。このように構成された蓄電装置の冷却構造によれば、導水部を伝う液体の速度が増大するため、より速やかに液体を底面に向けて導くことができる。このため、蓄電装置に液体が到達することを、より確実に防止できる。
また好ましくは、導水部は、冷却風通路を規定する内壁に対して突出または窪んで形成されたガイド部材である。このように構成された蓄電装置の冷却構造によれば、内壁を伝う液体は、ガイド部材に集まり、重力によって鉛直下方向に向かう。このため、液体を底面に向けて導く導水部を、簡易な構造で形成されたガイド部材によって実現することができる。
また好ましくは、ガイド部材の少なくとも一部は、冷却風通路を規定する内壁上で通気口と接続口とを最短経路で結ぶ線に、重なっている。このように構成された蓄電装置の冷却構造によれば、ガイド部材の少なくとも一部は、液体が通気口から接続口に達するおそれが大きくなる位置に形成されている。このため、蓄電装置に液体が到達することを、より確実に防止できる。
また好ましくは、ガイド部材の少なくとも一部は、鉛直方向に沿った底面との間の距離を減少させながら底面に向けて延びている。このように構成された蓄電装置の冷却構造によれば、ガイド部材に集まった液体は、重力を受けながら、ガイド部材を伝って導水部に向けて案内される。このため、液体の進行方向を強制的に底面に向けることができる。これにより、蓄電装置に液体が到達することを、より確実に防止できる。
また好ましくは、貯水部は、底面の周縁から立ち上がり、鉛直方向に沿った底面との間の距離を増大させるように延在する側面をさらに有する。導水部は、側面に形成されており、接続口は、側面に接続されている。このように構成された蓄電装置の冷却構造によれば、導水部は、接続口が接続された貯水部の側面に形成されている。このため、より高い確率で、通気口から接続口に向かう液体の経路上に貯水部を配置することができる。
また好ましくは、導水部は、通気口の開口縁から底面に向かって延び、その延びる先端が底面に対して凸状に形成されたガイド板である。このように構成された蓄電装置の冷却構造によれば、通気口から浸入した液体は、通気口の開口縁から、凸状に形成されたガイド板の先端に達し、その先端から導水部の底面に向けて落下する。このため、蓄電装置に液体が到達することを、より確実に防止できる。
以上説明したように、この発明に従えば、冷却風通路の圧損の増大を抑えるとともに、蓄電装置への液体の浸入を抑制する蓄電装置の冷却構造を提供することができる。
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における蓄電装置の冷却構造が適用されたハイブリッド車両を示す斜視図である。図中に示すハイブリッド自動車は、蓄電装置(2次電池)と、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関とを動力源として駆動する。図中には、車両室内のリヤシートを、車両前方から見た様子が示されている。
図1を参照して、リヤシート11とリヤウインド12との間には、略水平方向に延在するパッケージトレイ20が設けられている。パッケージトレイ20には、2つの吸気口21が、互いに間隔を隔てて形成されている。吸気口21は、車両室内に向けて略矩形形状に開口している。吸気口21は、鉛直上方向に開口している。
なお、図示されていないが、パッケージトレイ20上には、吸気口21を覆うようにエアインテーク用のダクトが設けられている。吸気口21が開口する形状は、略矩形形状に限定されず、たとえば、円形や楕円形、矩形形状以外の多角形であっても良い。また、吸気口21は、1つであっても良いし、2より多い複数であっても良い。
パッケージトレイ20の下方には、蓄電装置を収容する電池パック38が配置されている。本実施の形態における蓄電装置の冷却構造は、吸気口21と電池パック38との間で延び、車両室内の空気を冷却風として電池パック38に送る吸気通路39と、吸気通路39を規定する内壁に形成された図示しないビード51とを備える。吸気通路39の経路上には、冷却ファン36が設置されている。なお、電池パック38に収容される蓄電装置は、充放電可能な電池であれば特に限定されず、たとえば、ニッケル水素電池であっても良いし、リチウムイオン電池であっても良い。
図2は、図1中のII−II線上に沿った蓄電装置の冷却構造の断面図である。図1および図2を参照して、吸気通路39は、2つの導入部ダクト23と、メインダクト40と、送風ダクト37とから構成されている。導入部ダクト23、メインダクト40および送風ダクト37は、挙げた順に、吸気口21に近い側、つまり、吸気通路39内の冷却風流れの上流側から並んで配置されている。冷却ファン36は、送風ダクト37に配置されている。導入部ダクト23およびメインダクト40は、たとえば、樹脂から形成されている。
パッケージトレイ20の下方には、パッケージトレイ20と距離を隔てて略水平方向に延在するボディ27が位置している。ボディ27には、2つの開口部28が、互いに間隔を隔てて形成されている。開口部28は、パッケージトレイ20を鉛直方向に見て、吸気口21とほぼ重なり合うように形成されている。
図3は、図2中のメインダクトを示す斜視図である。図2および図3を参照して、導入部ダクト23は、筒形状に形成されている。導入部ダクト23は、開口部28に嵌め合わされることによって、パッケージトレイ20とボディ27との間に位置決めされている。メインダクト40は、導入部ダクト23と反対側に位置してボディ27に取り付けられている。メインダクト40は、開口部28の直下に設けられたタンク部41と、タンク部41に接続されたダクト部45とから構成されている。タンク部41およびダクト部45は、挙げた順に、吸気口21に近い側、つまり、吸気通路39内の冷却風流れの上流側から並んで配置されている。タンク部41は、導入部ダクト23を介して吸気口21に連通するように設けられている。
導入部ダクト23は、吸気口21とタンク部41との間で吸気通路39を規定する内壁24を有する。内壁24は、吸気口21から導入された冷却風を鉛直下方向に案内するように、吸気口21の開口縁からタンク部41に向けて延在している。
タンク部41は、ボディ27から距離を隔てた位置で、略水平方向に延在する底面41cを有する。底面41cの鉛直上方向には、内壁24が位置している。タンク部41は、さらに、底面41cの周縁から立ち上がって鉛直上方向に延在する側面41bを有する。側面41bは、隣り合う位置で直交する4面で構成されており、側面41bに囲まれた位置には、内部空間44が形成されている。
なお、側面41bは、鉛直方向に対して傾斜して延在していても良い。また、側面41bは、鉛直方向に沿って湾曲して形成されていても良く、側面41bと底面41cとのコーナー部が、面取りされていたり、湾曲していても良い。側面41bは、3面または4面以上の多面で構成されていても良い。
ダクト部45は、接続口45dを有する。接続口45dは、底面41cから鉛直上方向に距離を隔てた位置で、タンク部41の側面41bに接続されている。ダクト部45は、タンク部41と、図1中の送風ダクト37との間で、吸気通路39を規定する内壁42を有する。内壁42は、接続口45dにおいて、タンク部41の側面41bに滑らかに連続するように形成されている。つまり、ダクト部45は、側面41bから内部空間44に突出することなく、タンク部41に接続されている。
このような構成により、冷却風がタンク部41からダクト部45に流入する際に、冷却風の流れに乱れが生じることを防止できる。つまり、冷却風を、より層流に近い状態で流すことができる。また、タンク部41とダクト部45との一体成形が行ないやすくなり、メインダクト40の製造コストを削減することができる。また、メインダクト40を一体成形した場合、タンク部41とダクト部45とを接続する必要がないため、製造時にシールの煩わしさが生じない。
タンク部41の側面41bには、側面41bから張り出した状態で、互いに間隔を隔てて帯状に延びるビード51pおよび51q(以後、双方を合わせてビード51と呼ぶ)が形成されている。ビード51は、互いに向い合う一対の側面41bに形成されている。ビード51は、タンク部41に一体に成形されていても良いし、タンク部41とは別に形成された後、側面41bに張り合わされていても良い。
ビード51は、鉛直方向に沿った底面41cとの間の距離Hを減少させながら、底面41cに向かって延びている。吸気通路39を規定する内壁(内壁24および側面41b)上に、吸気口21と接続口45dとを結ぶ経路101を適当に設定した場合に、ビード51は、経路101に交差するように延びている。ビード51は、経路101を遮るように延びている。ビード51pおよび51qは、経路101が延びる方向に位置をずらして形成されている。吸気通路39に沿った吸気口21とビード51との間の距離は、吸気通路39に沿ったビード51と蓄電装置との間の距離よりも小さい。ビード51は、吸気口21と冷却ファン36との間に位置している。ビード51は、底面41cにまで延びて形成されていても良い。
車両室内でジュースをこぼすなどして、吸気口21から液体が浸入すると、その液体が、内壁24と側面41bとを伝い、たとえば経路101をたどって接続口45dに向かう場合がある。しかしながら、本実施の形態では、経路101を遮るようにビード51が形成されているため、接続口45dに向かう液体の進行は、ビード51で停止する。液体は、ビード51に沿って流れることによって、底面41cに向かって案内される。この際、ビード51は、鉛直方向に沿った底面41cとの間の距離Hを減少させながら底面41cに向かって延びているため、液体は、重力を受けながら、よりスムーズに底面41cに向けて案内される。
底面41cに達した液体は、タンク部41に形成された図示しないドレン孔から、タンク部41の外部に排出される。この際、接続口45dは、底面41cの鉛直上方向に離間した高さで側面41bに接続されているため、底面41cに貯まった液体が、接続口45dからダクト部45に浸入するということがない。好ましくは、図示しないドレン孔は、底面41cに開口して形成されている。
ビード51は、吸水性を有する部材、たとえば、スポンジや高吸水性樹脂によって形成されていても良い。この場合、吸気口21から大量の液体が浸入した場合であっても、その液体をビード51に一時的に蓄え、その後、底面41cへと導くことができる。これにより、液体が、ビード51を乗り越えて接続口45dに向かうことを防止できる。また、ビード51は、撥水性を有する部材、たとえば、シリコーンゴム、フッ素樹脂またはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などによって被膜されていても良い。この場合、ビード51に接触した液体を、底面41cに向けて速やかに導くことができる。
また、ビード51を替えて、側面41bから凹んだ形状の溝部が側面41bに形成されていても良い。この場合にも、液体は、溝部に沿って流れるため、底面41cに向けて液体を導くことができる。
この発明の実施の形態1における蓄電装置の冷却構造は、車両室内から蓄電装置(電池パック38)に向けて延びる冷却風通路としての吸気通路39を備える。吸気通路39は、車両室内に開口するとともに、鉛直上方向に開口する通気口としての吸気口21と、底面41cを有し、吸気口21に連通して形成された貯水部としてのタンク部41と、接続口45dを有し、接続口45dが、底面41cから鉛直上方向に離間した高さでタンク部41に接続されたダクト部45とを含む。吸気通路39を規定する内壁としての側面41bおよび内壁42は、タンク部41とダクト部45との間で連なって形成されている。さらに、蓄電装置の冷却構造は、吸気口21と接続口45dとの間に位置して吸気通路39を規定する内壁としての側面41bに形成され、吸気口21から浸入した液体を底面41cに向けて導く導水部としてのビード51を備える。
このように構成された、この発明の実施の形態1における蓄電装置の冷却構造によれば、ビード51により、吸気口21から浸入した液体を底面41cに向けて積極的に導くことができる。これにより、液体が、電池パック38に到達することを抑制し、電池パック38に収容された蓄電装置が液体に浸ることを防止できる。また、吸気通路39は、液体を捕獲するために設けられたタンク部41と、タンク部41から延びるダクト部45との間で、圧損の増大が抑制される形状に形成されているため、電池パック38内の蓄電装置を効率良く冷却することができる。したがって、本実施の形態によれば、蓄電装置の信頼性を向上させることができる。
続いて、図2中に示す蓄電装置の冷却構造の変形例について説明を行なう。図4は、図2中の蓄電装置の冷却構造の第1の変形例を示す断面図である。図4を参照して、本変形例では、図2中のビード51に替えて、ビード56が側面41bに形成されている。ビード56は、ビード51と同様に延びているが、その延びる方向に沿って一定の間隔ごとに側面41bから張り出して形成されている。ビード56は、ドット状に側面41bから張り出している。
このような構成では、側面41bを伝う液体がビード56に接触すると、液体は、表面張力によってビード56に集まろうとする。集まった液体の量が一定値を超えると、液体は、重力によってビード51から離脱し、鉛直下方向に位置する底面41cに向かう。したがって、本変形例でも、液体が電池パック38に到達することを抑制できる。
図5は、図2中の蓄電装置の冷却構造の第2の変形例を示す斜視図である。図5を参照して、本変形例では、図2中のビード51に替えて、ビード61が側面41bに形成されている。ビード61は、吸気口21と接続口45dとを結ぶ経路101に直交するように延びている。このような構成によれば、ビード61によって、液体を吸気口21から接続口45dに向かう方向の直交方向に流すことができる。これにより、液体を接続口45dから速やかに遠ざけることができ、液体が接続口45dに達することをより確実に防止できる。
図6は、図2中の蓄電装置の冷却構造の第3の変形例を示す斜視図である。図7は、図6中のVII−VII線上に沿った蓄電装置の冷却構造の断面図である。図6および図7を参照して、タンク部41は、底面41cと向い合い、鉛直下方向に面して延在する頂面41aを有する。側面41bは、頂面41aと底面41cとの間で鉛直方向に延在している。
本変形例では、図2中のビード51に替えて、ビード66が頂面41aに形成されている。ビード66は、頂面41aから張り出した状態で、一方向に延びて形成されている。吸気通路39を規定する内壁(内壁24および側面41b)上に、吸気口21と接続口45dとを最短経路で結ぶ経路102を設定した場合に、ビード66は、経路102に交差するように延びている。液体が、吸気口21と接続口45dとの距離が最も小さくなる経路102上を進行した場合、その液体が接続口45dに達する可能性は、他の経路を進行する場合よりも大きくなる。本変形例では、その経路102を遮るようにビード66が形成されているため、液体が接続口45dに達することを効果的に防止できる。
なお、本実施の形態では、本発明を吸気通路39に適用した場合について説明したが、これに限定されず、電池パック38から車両室内に向けて延び、冷却風を電池パック38から車両室内に排出する排気通路に適用しても良い。しかしながら、温度調整された車両室内の空気を冷却風として取り込むために、吸気通路39は、車両室内に連通して設けられていることが好ましい。このため、本発明は、好ましい形態として車両室内に連通して設けられた吸気通路39で、より有効に利用される。
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2における蓄電装置の冷却構造を示す断面図である。本実施の形態における蓄電装置の冷却構造は、実施の形態1における蓄電装置の冷却構造と比較して、基本的には同様の構造を備える。以下、重複する構造については説明を繰り返さない。
図8を参照して、本実施の形態では、図2中の導入部ダクト23に替えて、導入部ダクト73が設けられている。導入部ダクト73は、吸気口21とタンク部41との間で吸気通路39を規定する内壁74を有する。内壁74は、吸気口21の開口縁からタンク部41に向けて延在し、さらに、タンク部41の内部空間44において、底面41cに近接する方向に延在している。
導入部ダクト73は、内部空間44で内壁74が延在する先端に、先端部73eを有する。先端部73eは、頂面41aから鉛直下方向に離間するとともに、側面41bからも離間した位置に設けられている。先端部73eの鉛直下方向には、底面41cが位置する。本実施の形態では、導入部ダクト73が導水部として機能し、吸気口21から浸入した液体は、内壁74によって底面41cに向けて導かれる。
このような構成により、吸気口21から浸入した液体は、内壁74を伝って先端部73eから底面41c上に落下する。この際、先端部73eは、頂面41aおよび側面41bから離間して設けられているため、液体が、先端部73eから頂面41aもしくは側面41bに伝うということがない。このため、液体が、接続口45dを通ってダクト部45に浸入することを防止できる。
なお、本実施の形態では、導入部ダクト73が内部空間44に突出して形成されているが、導入部ダクト73は、内部空間44を規定するタンク部41よりも、冷却風流れの上流側に位置している。このため、冷却風が導入部ダクト73から内部空間44に流入する際に、冷却風流れが大きく乱れるということがない。
このように構成された、この発明の実施の形態2における蓄電装置の冷却構造によれば、実施の形態1に記載の効果と同様の効果を得ることができる。
図9は、図8中の蓄電装置の冷却構造の変形例を示す断面図である。図9を参照して、本変形例では、図8中の導入部ダクト73が、タンク部41に一体に形成されている。タンク部41は、筒状部81を有する。筒状部81は、吸気口21の開口縁から底面41cに近接する方向に延在する内壁82と、内壁82が延在する先端に位置する先端部81eとを有する。内壁82および先端部81eは、それぞれ、図8中の内壁74および先端部73eに対応している。このような構成によっても、図8中の蓄電装置の冷却構造と同様の効果を得ることができる。加えて、筒状部81をタンク部41に一体に形成することにより、製造コストの削減を図ることができる。
なお、以上に説明した実施の形態および実施の形態中の変形例を、適宜、組み合わせて別の蓄電装置の冷却構造を構成しても良い。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1における蓄電装置の冷却構造が適用されたハイブリッド車両を示す斜視図である。 図1中のII−II線上に沿った蓄電装置の冷却構造の断面図である。 図2中のメインダクトを示す斜視図である。 図2中の蓄電装置の冷却構造の第1の変形例を示す断面図である。 図2中の蓄電装置の冷却構造の第2の変形例を示す斜視図である。 図2中の蓄電装置の冷却構造の第3の変形例を示す斜視図である。 図6中のVII−VII線上に沿った蓄電装置の冷却構造の断面図である。 この発明の実施の形態2における蓄電装置の冷却構造を示す断面図である。 図8中の蓄電装置の冷却構造の変形例を示す断面図である。
符号の説明
21 吸気口、38 電池パック、39 吸気通路、41 タンク部、41b 側面、41c 底面、42,74,82 内壁、45 ダクト部、45d 接続口、51,56,61,66 ビード、73 導入部ダクト、81 筒状部。

Claims (8)

  1. 車両室内から蓄電装置に向けて延びる冷却風通路を備える蓄電装置の冷却構造であって、
    前記冷却風通路は、
    車両室内に開口するとともに、鉛直上方向に開口する通気口と、
    底面を有し、前記通気口に連通して形成された貯水部と、
    接続口を有し、前記接続口が、前記底面から鉛直上方向に離間した高さで前記貯水部に接続されたダクト部とを含み、
    前記冷却風通路を規定する内壁は、前記貯水部と前記ダクト部との間で連なって形成されており、さらに、
    前記通気口と前記接続口との間に位置して前記冷却風通路を規定する内壁に形成され、前記通気口から浸入した液体を前記底面に向けて導く導水部を備える、蓄電装置の冷却構造。
  2. 前記導水部は、吸水性を有する部材により形成されている、請求項1に記載の蓄電装置の冷却構造。
  3. 前記導水部は、撥水性を有する部材により形成されている、請求項1に記載の蓄電装置の冷却構造。
  4. 前記導水部は、前記冷却風通路を規定する内壁に対して突出または窪んで形成されたガイド部材である、請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電装置の冷却構造。
  5. 前記ガイド部材の少なくとも一部は、前記冷却風通路を規定する内壁上で前記通気口と前記接続口とを最短経路で結ぶ線に、重なっている、請求項4に記載の蓄電装置の冷却構造。
  6. 前記ガイド部材の少なくとも一部は、鉛直方向に沿った前記底面との間の距離を減少させながら前記底面に向けて延びている、請求項4または5に記載の蓄電装置の冷却構造。
  7. 前記貯水部は、前記底面の周縁から立ち上がり、鉛直方向に沿った前記底面との間の距離を増大させるように延在する側面をさらに有し、
    前記導水部は、前記側面に形成されており、前記接続口は、前記側面に接続されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄電装置の冷却構造。
  8. 前記導水部は、前記通気口の開口縁から前記底面に向かって延び、その延びる先端が前記底面に対して凸状に形成されたガイド板である、請求項1から7のいずれか1項に記載の蓄電装置の冷却構造。
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