JP2008084769A - 燃料電池車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の充電特性および充電状態を考慮して燃料電池の発電量を適切な値に制御する燃料電池車両を提供する。
【解決手段】燃料電池20に並列に接続され、駆動モータ13に所定の電力を供給する二次電池15と、駆動モータ13の要求電力を含む燃料電池車両全体のシステム要求電力を算出する制御ユニット30とを備えた燃料電池車両において、複数の区分に分けられた二次電池の残容量と、複数の区分に分けられたシステム要求電力とから燃料電池20の目標発電電力値を導出する目標発電電力値導出テーブル33を具備し、各区分内のシステム要求電力および二次電池の残容量の上限値および下限値を、それぞれ隣接する区分間で互いに重複するように設定し、制御ユニット30は、目標発電電力値導出テーブル33に画定された目標発電電力値に基づいて燃料電池20の発電量を制御する制御部31を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池車両に係り、特に、二次電池の充電特性および充電状態を考慮して燃料電池の発電量を適切な値に制御する燃料電池車両に関する。
従来から、反応ガスの供給を受けて発電する燃料電池を搭載し、この燃料電池の発電電力で原動機を駆動して走行する燃料電池車両が知られている。通常、このような燃料電池車両には、燃料電池の発電電力および車両制動時の回生電力を蓄える二次電池が備えられており、燃料電池車両のシステム全体の要求電力が所定値より少ない場合には、燃料電池による発電を一時休止すると共に、この二次電池から電力を供給するようにした構成が周知である。
特許文献1には、燃料電池車両のシステム全体が要求する最大電力量を、少なくとも燃料電池の運転再開時から所定期間の間に供給することが可能な容量特性を有する二次電池を備えた燃料電池車両の構成が開示されている。反応ガスによる化学反応で発電を行う燃料電池においては、一時休止後の運転再開時に発電量が十分に回復するまで若干の時間を要することがあるが、上記したような構成によれば、燃料電池の休止中に高負荷要求があった際にも、これを二次電池からの供給電力によって直ちに賄うことができるので、乗員のスロットル操作に対する応答遅れ等を防止することが可能となる。
特開2005−190938号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、二次電池による適切な給電、すなわち、二次電池の放電を適切に行うためのものであり、二次電池の充電特性や充電状態を考慮して燃料電池の発電量を制御することに関しては、何らの開示および示唆もされていなかった。
本発明の目的は、上記した従来技術の課題を解決し、二次電池の充電特性および充電状態を考慮して燃料電池の発電量を適切な値に制御する燃料電池車両を提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明は、燃料電池に並列に接続され、車両の駆動源としての電動機に電力を供給する二次電池と、前記電動機の要求電力を含む燃料電池車両全体のシステム要求電力を算出する制御ユニットとを備えた燃料電池車両において、複数の区分に分けられた前記二次電池の残容量と、複数の区分に分けられた前記システム要求電力とから前記燃料電池の目標発電電力値を導出するマトリクス状のデータテーブルを具備し、前記各区分内のシステム要求電力および二次電池の残容量の上限値および下限値が、それぞれ隣接する区分間で互いに重複するように設定されており、前記制御ユニットは、前記データテーブルの各区分に画定された目標発電電力値に基づいて前記燃料電池の発電量を制御する制御部を含んでいる点に第1の特徴がある。
また、前記電動機の要求電力は、スロットル開度と車速とに基づいて算出される点に第2の特徴がある。
また、前記目標発電電力値は、前記二次電池の残容量が大きいほど小さくなるように設定されている点に第3の特徴がある。
さらに、前記制御ユニットは、前記システム要求電力の増加に応じて前記目標発電電力値が隣接する区分に移行した後に前記燃料電池の発電量を実際に増やすまでの第1の遅延時間と、前記システム要求電力の減少に応じて前記目標発電電力値が隣接する区分に移行した後に前記燃料電池の発電量を実際に減らすまでの第2の遅延時間とを、前記第1の遅延時間より前記第2の遅延時間の方が短くなるように設定する点に第4の特徴がある。
第1の発明によれば、複数の区分に分けられた二次電池の残容量と、複数の区分に分けられたシステム要求電力とから燃料電池の目標発電電力値を導出するマトリクス状のデータテーブルを具備し、各区分内のシステム要求電力および二次電池の残容量の上限値および下限値が、それぞれ隣接する区分間で互いに重複するように設定されており、制御ユニットは、データテーブルの各区分に画定された目標発電電力値に基づいて燃料電池の発電量を制御する制御部を含んでいるので、区分間の移行回数を低減し、燃料電池の定常発電期間を長くすることが可能となる。これにより、燃料電池の発電効率が高められ、1回の反応ガスの充填で走行可能な航続距離を伸ばし、さらに、燃料電池の劣化による性能低下を防ぐことができるようになる。また、二次電池の充電状態に応じて、燃料電池の発電量を適切に制御することが可能となる。
第2の発明によれば、前記電動機の要求電力は、スロットル開度と車速とに基づいて算出されるので、特に乗員のスロットル操作に敏感に反応して燃料電池の目標発電電力値が頻繁に変更されることを防ぐことが可能となる。
第3の発明によれば、目標発電電力値は、二次電池の残容量が大きいほど小さくなるように設定されているので、二次電池の過充電等を防止し、二次電池の残容量を常に所定の範囲内に保つことができるようになる。
第4の発明によれば、制御ユニットは、システム要求電力の増加に応じて目標発電電力値が隣接する区分に移行した後に前記燃料電池の発電量を実際に増やすまでの第1の遅延時間と、システム要求電力の減少に応じて目標発電電力値が隣接する区分に移行した後に燃料電池の発電量を実際に減らすまでの第2の遅延時間とを、第1の遅延時間より第2の遅延時間の方が短くなるように設定したので、二次電池の充電時において電圧過多等を防止し、二次電池を安定的に使用することが可能となる。また、二次電池の充電特性を向上させるために二次電池の容量を増す必要がなく、燃料電池車両の大型化を防ぐことができる。さらに、二次電池に適切な充電を行うために、乗員のスロットル操作に対する電動機のレスポンスや出力特性を調整する必要がなくなり、燃料電池車両の高いドライバビリティを保つことができるようになる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車の側面図である。燃料電池車両としての燃料電池自動二輪車1は、化学反応で電気エネルギを発生させるための水素供給系、空気供給系、およびセルスタック(電極、セパレータ、電解質等を含む)とからなる燃料発電システムを備え、以下では、セルスタックおよびこれを収納するケースを燃料電池と呼ぶ。燃料電池自動二輪車1は、ヘッドパイプ4に前部を接合されたメインフレーム3と、前記ヘッドパイプ4に接合されて下方に延びるアンダーフレーム7と、前記メインフレーム3に接合されて後方に延長されたリアフレーム8とからなる骨格を有する。前記ヘッドパイプ4には、左右一対のフロントフォーク5がハンドル6によって操舵可能に取り付けられ、該フロントフォーク5の下端に前輪WFが回転自在に軸支されている。また、前記アンダーフレーム7の後端部に設けられたピボット部10には、ユニットスイング12が揺動自在に取り付けられており、リヤクッション11によってメインフレーム3に吊り下げられている。ユニットスイング12には、燃料電池自動二輪車1の動力源である原動機としての駆動モータ13が内蔵されており、この駆動モータ13で駆動される後輪軸14に後輪WRが軸支されている。
前記メインフレーム3およびアンダーフレーム7で囲まれた空間には、冷却水を圧送するウォータポンプ19、空気を圧送するスクロール型圧縮機21、空気の加湿器と乾燥機とを一体的に構成した加湿乾燥機22、水素ガスによる化学反応で発電を行う燃料電池20、該燃料電池20の発電制御等を行う制御ユニット30が収容されている。側面視長方形の燃料電池20は、ピボット部10の直前部においてその長方形が縦長になるように配置されている。また、燃料電池20の下方には、気液分離器23および希釈ボックス24が取り付けられている。
前記アンダーフレーム7の前方には、燃料電池20を冷却する冷却水用のラジエータ16が取り付けられ、ヘッドパイプ4の側方上部にはエアクリーナ17が配設されている。このエアクリーナ17から導入された空気は、吸入空気量等を計測するセンサが取り付けられた吸気管18を経由して燃料電池20に供給される。また、リヤフレーム8の左右両側には、燃料電池20に水素を供給する一対の水素ボンベ25が搭載されており、該水素ボンベ25に充填された水素は、水素ボンベレギュレータ(図2参照)で降圧されて燃料電池20に供給される。また、フロントフォーク5の左右両側には、縦長に配置された一対の二次電池15が取り付けられており、燃料電池20で発電された電力は、この二次電池15の電力と共に駆動モータ13および灯火器等の電力負荷に供給される。
図2は、本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車の構成を示すブロック図である。前記制御ユニット30に備えられる制御部31は、水素ボンベレギュレータ42を駆動して前記水素ボンベ25から燃料電池20へ供給される水素ガスの量を調整すると共に、電圧変換モジュールとしてのDC/DCコンバータ26を制御して燃料電池20の発電出力を調整する。また、二次電池15と燃料電池20とは並列に接続され、両者の間には、灯火器等からなる電力負荷43への供給電力を制御するインバータ40と、前記制御部31に制御されて駆動モータ13に駆動信号を発するモータドライバ41とが接続されている。そして、燃料電池20で発電された電力は、車両の走行状態に応じて、二次電池15、電力負荷43、駆動モータ13に適宜供給されるように構成されている。
制御ユニット30には、二次電池15の充電残容量を検知する二次電池残容量検知部32と、データテーブルとしての目標発電電力値導出テーブル33と、車両全体の要求電力を算出するシステム要求電力算出部34と、駆動モータ13の要求駆動力を算出するモータ駆動力算出部35と、前記電力負荷43の要求電力を検知する電力負荷要求電力検知部36とを含む。前記システム要求電力算出部34は、車速センサ50とスロットル開度センサ51からの情報に基づいてモータ駆動力算出部35で算出した駆動モータ13の要求駆動力、すなわち、駆動モータ13の要求電力と、電力負荷要求電力検知部36によって検知された電力負荷43の要求電力との和から、車両全体の要求電力である「システム要求電力」を算出して制御部31に伝達する。そして、制御部31は、この「システム要求電力」と、二次電池残容量検知部32によって検知される「二次電池の残容量」とから、目標発電電力値導出テーブル33に画定された「目標発電電力値」を導き出し、この発電電力値を実現するように、前記水素ボンベレギュレータ42およびDC/DCコンバータ26を駆動制御することとなる。
図3は、本発明の一実施形態に係る目標発電電力導出テーブルである。前記したように、この目標発電電力導出テーブル33は、システム要求電力算出部34によって算出された「システム要求電力」と、二次電池残容量検知部32によって検知された「二次電池の残容量」とから、燃料電池20の「目標発電電力値」を導き出すために実験等により予め設定されるデータテーブルである。本実施形態では、システム要求電力が、(1)0〜1.1、(2)0.9〜2.1、(3)1.9〜3.1、(4)2.9〜4.0[kW]の4区分に分けられており、また、二次電池の残容量は、(1)0〜27、(2)23〜52、(3)48〜77、(4)73〜100[%]の4区分に分けられている。そして、この各区分が構成するマトリクス状のセル(区分)に、それぞれの区分に対応する目標発電電力値が画定されており、制御部31は、「システム要求電力」および「二次電池の残容量」の値から一義的に求められる「目標発電電力値」に基づいて燃料電池20の発電制御を実行する。
本実施形態に係る目標発電電力導出テーブル33においては、例えば、システム要求電力が1.5[kW]で二次電池の残容量が10[%]であった場合に導出される目標発電電力は、2.3[kW]となる。また、システム要求電力が同じ1.5[kW]で、二次電池15の残容量が80[%]であった場合の目標発電電力値は、0.8[kW]となり、二次電池15の残容量が大きいほど目標発電電力値が小さくなるように設定されることで、二次電池15の残容量が常に所定の範囲内(例えば、50〜60%)に保たれるように構成されている。
前記システム要求電力の変化は、主に駆動モータ13の要求電力が変化することによって生じる。これは、特に、車両の加減速を行う際のスロットル操作に直接影響されるものである。しかしながら、水素ガスによる化学反応で発電する燃料電池20は、定常運転時において最も発電効率が高く、スロットル操作に応じて発電量をリニアに変化させるような運転に適合させることが難しい。さらに、発電量が頻繁に変わるような運転は、燃料電池の発電効率を低下させる可能性がある。これに対処するため、本実施形態においては、スロットル操作に敏感に反応して目標発電電力値が頻繁に変更されることのないように、目標発電電力導出テーブル33に画定するシステム要求電力を、所定の数値幅からなる4つの区分に分けると共に、数値幅を構成する上限値と下限値とが区分間で重複させ、区分間を移行する際にヒステリシス、つまり動作遅延が生じるように設定されている。これにより、区分間の移行回数を低減し、燃料電池20の定常発電期間を長くすることを可能としている。この結果、燃料電池20の発電効率が高められて1回の水素充填で走行可能な航続距離を伸ばすことができると共に、燃料電池20の性能低下を防ぐことができるようになる。なお、二次電池の残容量においては、その変動によって区分間の移行が頻繁に行われてしまう可能性は低いものの、システム要求電力の区分と同様に、区分間の移行時には若干のヒステリシスが生じるように設定されている。
一方、前記したように、燃料電池自動二輪車1は、燃料電池20の発電電力および車両制動時の回生電力を蓄える二次電池15を備えており、本実施形態においても、前記「システム要求電力」が所定値より少ない場合には、燃料電池20による発電を一時休止すると共に、この二次電池15から電力を供給する構成とされている。しかしながら、燃料電池20は、一時休止後の運転再開時に発電量が十分に回復するまで若干の時間を要するため、燃料電池20の休止中に急加速等の高負荷要求があった際には、二次電池15からの供給電力でこれを賄い、乗員のスロットル操作に対する応答遅れ等を防止する構成が適用されている。
そして、二次電池15から電力が供給された後は、二次電池15の残容量を所定の範囲内に戻すため、燃料電池20の発電電力で充電する制御が実行される。しかし、通常、二次電池の充電時に使用できる電圧の範囲には制限があり、所定値以上の大きな電圧で充電を行うと、二次電池の負担が大きくなることがある。このため、本実施形態では、上記したような二次電池の充電特性を考慮して燃料電池の発電量等を制御するように構成されている。以下、図4を参照して、燃料電池20の発電制御および二次電池15の充電制御方法を説明する。
図4(a)〜(d)は、本発明の一実施形態に係る燃料電池の発電制御および二次電池の充電制御を示すグラフであり、(a):システム要求電力値、(b)目標発電電力値、(c):燃料電池の実際の発電電力値、(d):二次電池の放充電電力値のそれぞれについて、時間経過に伴う推移を示したものである。図4(a)は、システム要求電力値が、時間t1においてゼロの状態から増加を開始し、時間t3からW2[kW]の定常値となり、その後、時間t4において減少し始め、時間t6で再びゼロとなる状態を示している。
このとき、前記制御部31は、図3に示した目標発電電力導出テーブル33に基づいて目標発電電力値を決定するが、システム要求電力値が所定の区分の上限値であるW1に達する時間t2を経過しても、図4(b)に示すように、すぐには区分移行後の目標発電電力値を適用せず、第1の遅延時間Taを経過した後の時間t21に到達してはじめて、増加した目標発電電力値を適用するように設定されている。そして、時間t4に到達してシステム要求電力値が減少を開始し、区分の下限値であるWに下がる時間t5に到達しても、すぐには区分移行後の目標発電電力値を適用せず、第2の遅延時間Tbを経過した後の時間t51に到達してはじめて、減少した目標発電電力値を適用するように設定されている。
上記したように、本実施形態では、システム要求電力値の増減に伴って、前記目標発電電力値導出テーブルに示される区分が隣接する区分に移行する状態になっても、すぐには移行後の目標発電電力値を適用しない。そして、システム要求電力値の増加に伴って区分が移行する場合には、実際に区分移行後の目標発電電力値を適用するまでに第1の遅延時間Taを設け、また、システム要求電力値の減少に伴って区分が移行する場合には、実際に区分移行後の目標発電電力値を適用するまでに第2の遅延時間Tbを設けるように構成されている。ここで、第2の遅延時間Tbは、第1の遅延時間Taより短くなるように設定されている。
次に、図4(c)を参照すると、燃料電池20は、時間t21において区分移行後の目標発電電力値が実際に適用された時点で発電開始指令を受け、一時休止後の回復遅れによる立ち上がり期を経過した後、時間t22において目標発電電力値で定常発電が行われる状態となる。そして、時間t51において、区分移行後の目標発電電力値が実際に適用された時点で発電休止指令を受け、時間t51において完全な休止状態に戻ることとなる。
次に、図4(d)を参照すると、前記した第2の遅延時間Tbを、第1の遅延時間Taより短く設定する理由が明らかとなる。二次電池15は、時間t1において放電が開始されるが、時間t22で燃料電池20の発電が開始されることに伴って定常状態に戻る。そして、時間t4では、システム要求電力値の減少開始に伴って、放電した電力を回復するために燃料電池20の発電電力による充電が開始される。本実施形態においては、前記第2の遅延時間Tbを所定の値に設定することで、時間t4で開始された充電は、燃料電池20が発電休止指令を受けるt51で終了することとなる。しかしながら、例えば、第2の遅延時間Tbが第1の遅延時間Taと同一に設定されていた場合には、二次電池15への充電が時間t53まで継続されてしまうことになり、これに伴って、図中の太破線で示すような経路で充電が行われると、充電の際に使用できる電圧範囲を超える可能性がある。
上記した課題に対処するため、本実施形態では、第2の遅延時間Tbを第1の遅延時間Taより短く設定することにより、充電時の電圧過多等を防止すると共に、二次電池15の充電特性を考慮した充電を行うことで、二次電池15を安定的に使用することを可能としている。また、二次電池15の充電特性を向上させるために二次電池15の容量を増す必要がなく、燃料電池自動二輪車1の大型化を防ぐことができる。さらに、二次電池15の充電特性を考慮し、乗員のスロットル操作に対する駆動モータ13のレスポンスや出力特性を変更する等の調整が不要となり、燃料電池自動二輪車1の高いドライバビリティを保つことができるようになる。また、目標発電電力導出テーブル33内の各設定値は、実験等によって予め適切な値を選定することができるので、適用する二次電池15の充電特性および充電状況に応じた燃料電池20の発電制御を行うことが可能となる。
なお、目標発電電力値導出テーブル内の各設定値や、第1の遅延時間および第2の遅延時間の設定値、燃料電池や二次電池の形態等は、上記した実施形態に限られず、種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車の側面図である。 本発明の一実施形態に係る燃料電池自動二輪車の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る目標発電電力導出テーブルである。 本発明の本実施形態に係る燃料電池の発電制御および二次電池の充電制御を示すグラフである。
符号の説明
13…駆動モータ、15…二次電池、20…燃料電池、26…DC/DCコンバータ、30…制御ユニット、31…制御部、32…二次電池残容量検知部、33…目標発電電力値導出テーブル、34…システム要求電力算出部、35…モータ駆動力算出部、36…電力負荷要求電力検知部、41…モータドライバ、42…水素ボンベレギュレータ、50…車速センサ、51…スロットル開度センサ

Claims (4)

  1. 燃料電池に並列に接続され、車両の駆動源としての電動機に電力を供給する二次電池と、前記電動機の要求電力を含む燃料電池車両全体のシステム要求電力を算出する制御ユニットとを備えた燃料電池車両において、
    複数の区分に分けられた前記二次電池の残容量と、複数の区分に分けられた前記システム要求電力とから前記燃料電池の目標発電電力値を導出するマトリクス状のデータテーブルを具備し、
    前記各区分内のシステム要求電力および二次電池の残容量の上限値および下限値が、それぞれ隣接する区分間で互いに重複するように設定されており、
    前記制御ユニットは、前記データテーブルの各区分に画定された目標発電電力値に基づいて前記燃料電池の発電量を制御する制御部を含んでいることを特徴とする燃料電池車両。
  2. 前記電動機の要求電力は、スロットル開度と車速とに基づいて算出されることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両。
  3. 前記目標発電電力値は、前記二次電池の残容量が大きいほど小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両。
  4. 前記制御ユニットは、前記システム要求電力の増加に応じて前記目標発電電力値が隣接する区分に移行した後に前記燃料電池の発電量を実際に増やすまでの第1の遅延時間と、前記システム要求電力の減少に応じて前記目標発電電力値が隣接する区分に移行した後に前記燃料電池の発電量を実際に減らすまでの第2の遅延時間とを、前記第1の遅延時間より前記第2の遅延時間の方が短くなるように設定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の燃料電池車両。
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