JPH10271706A - 電源装置および電気自動車 - Google Patents
電源装置および電気自動車Info
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- JPH10271706A JPH10271706A JP9090269A JP9026997A JPH10271706A JP H10271706 A JPH10271706 A JP H10271706A JP 9090269 A JP9090269 A JP 9090269A JP 9026997 A JP9026997 A JP 9026997A JP H10271706 A JPH10271706 A JP H10271706A
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- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M16/00—Structural combinations of different types of electrochemical generators
- H01M16/003—Structural combinations of different types of electrochemical generators of fuel cells with other electrochemical devices, e.g. capacitors, electrolysers
- H01M16/006—Structural combinations of different types of electrochemical generators of fuel cells with other electrochemical devices, e.g. capacitors, electrolysers of fuel cells with rechargeable batteries
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- H01—ELECTRIC ELEMENTS
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Y02T90/40—Application of hydrogen technology to transportation, e.g. using fuel cells
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 2次電池の残存容量の悪化を防止すると共
に、大きさが変動する負荷に対して常に充分な電力を供
給可能とする。 【解決手段】 燃料電池20と2次電池30とを備える
燃料電池システム10は、アクセルペダル33aにおけ
るアクセル開度が0の時には、切り替えスイッチ40,
42における接点の接続状態を制御して、燃料電池20
から2次電池30に対して充電を行う。このとき、燃料
電池20からの出力電圧は、燃料電池20からの出力が
最大となる状態でDC/DCコンバータ36によって昇
圧されて、2次電池30に供給される。また、モータ3
2での負荷量力が所定量以上の時には2次電池30と燃
料電池20との両方からモータ32に電力が供給され、
負荷量が所定量より小さいときにには燃料電池20だけ
が電力を供給する。
に、大きさが変動する負荷に対して常に充分な電力を供
給可能とする。 【解決手段】 燃料電池20と2次電池30とを備える
燃料電池システム10は、アクセルペダル33aにおけ
るアクセル開度が0の時には、切り替えスイッチ40,
42における接点の接続状態を制御して、燃料電池20
から2次電池30に対して充電を行う。このとき、燃料
電池20からの出力電圧は、燃料電池20からの出力が
最大となる状態でDC/DCコンバータ36によって昇
圧されて、2次電池30に供給される。また、モータ3
2での負荷量力が所定量以上の時には2次電池30と燃
料電池20との両方からモータ32に電力が供給され、
負荷量が所定量より小さいときにには燃料電池20だけ
が電力を供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置および電
気自動車に関し、詳しくは燃料電池と2次電池とを電源
として備えた電源装置と、この電源装置を搭載した電気
自動車に関する。
気自動車に関し、詳しくは燃料電池と2次電池とを電源
として備えた電源装置と、この電源装置を搭載した電気
自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電源装置として、燃料電
池と2次電池とを電源として備え、両者を併用して負荷
に対して電力を供給する電源装置が提案されている(例
えば特開昭47−32321号公報など)。この電源装
置では、電源装置を構成する回路に設けられた所定の接
点を開閉することによって、電源装置に接続された負荷
に対する電力の供給を制御する。負荷が小さな時には燃
料電池が単独で負荷に対して電力を供給し、負荷が大き
くなると燃料電池と2次電池との両方が負荷に対して電
力を供給するように切り替える。また、2次電池の残存
容量が低下したときには、燃料電池は負荷に電力を供給
すると共に2次電池を充電するよう回路の接続を切り替
える。燃料電池は出力電流が大きくなるに従って電圧が
降下してしまうという性質があるが、燃料電池と2次電
池とを併設する上記構成を採ることによって、負荷の消
費電力が大きいときにも充分な出力を得ることができ
る。
池と2次電池とを電源として備え、両者を併用して負荷
に対して電力を供給する電源装置が提案されている(例
えば特開昭47−32321号公報など)。この電源装
置では、電源装置を構成する回路に設けられた所定の接
点を開閉することによって、電源装置に接続された負荷
に対する電力の供給を制御する。負荷が小さな時には燃
料電池が単独で負荷に対して電力を供給し、負荷が大き
くなると燃料電池と2次電池との両方が負荷に対して電
力を供給するように切り替える。また、2次電池の残存
容量が低下したときには、燃料電池は負荷に電力を供給
すると共に2次電池を充電するよう回路の接続を切り替
える。燃料電池は出力電流が大きくなるに従って電圧が
降下してしまうという性質があるが、燃料電池と2次電
池とを併設する上記構成を採ることによって、負荷の消
費電力が大きいときにも充分な出力を得ることができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た電源装置においては、2次電池の残存容量が低下した
ときの対応としては、電源装置を構成する回路に設けた
所定の接点を開閉することによって、2次電池を放電状
態から充電可能な状態に切り替えるだけであった。この
ような構成では、負荷に供給する電力量が大きいと2次
電池の残存容量の低下に伴って上記接点が切り替わる
が、負荷がある程度大きい状態が引き続き継続すると、
燃料電池から2次電池への充電が行なわれず、2次電池
は残存容量を回復することができない。2次電池の残存
容量が回復しないまま負荷が大きい状態が継続すると、
2次電池は負荷に対して電力を供給することができない
ため、電源装置から負荷に供給される電力量が不足する
状態となる。このような状態では、燃料電池に対して大
きな負荷がかかってしまうため、燃料電池の出力電圧が
降下するなどの問題を生じ、燃料電池からも充分な出力
が得られなくなるという問題があった。
た電源装置においては、2次電池の残存容量が低下した
ときの対応としては、電源装置を構成する回路に設けた
所定の接点を開閉することによって、2次電池を放電状
態から充電可能な状態に切り替えるだけであった。この
ような構成では、負荷に供給する電力量が大きいと2次
電池の残存容量の低下に伴って上記接点が切り替わる
が、負荷がある程度大きい状態が引き続き継続すると、
燃料電池から2次電池への充電が行なわれず、2次電池
は残存容量を回復することができない。2次電池の残存
容量が回復しないまま負荷が大きい状態が継続すると、
2次電池は負荷に対して電力を供給することができない
ため、電源装置から負荷に供給される電力量が不足する
状態となる。このような状態では、燃料電池に対して大
きな負荷がかかってしまうため、燃料電池の出力電圧が
降下するなどの問題を生じ、燃料電池からも充分な出力
が得られなくなるという問題があった。
【0004】ここで、燃料電池と2次電池とを併用して
用いる上記したような電源装置では、両電池の出力に関
する性能のバランスによって、電源装置全体の性能が大
きく制約を受けることになる。各電池の性能は、その大
きさに大きく依存している。燃料電池では、燃料電池を
構成する積層セル数が出力電圧に、各セルが備える電極
の面積が出力電流に比例する。また2次電池では、2次
電池の個数が出力電圧に比例し、2次電池の容積および
重量がV−I特性の傾きに比例する。
用いる上記したような電源装置では、両電池の出力に関
する性能のバランスによって、電源装置全体の性能が大
きく制約を受けることになる。各電池の性能は、その大
きさに大きく依存している。燃料電池では、燃料電池を
構成する積層セル数が出力電圧に、各セルが備える電極
の面積が出力電流に比例する。また2次電池では、2次
電池の個数が出力電圧に比例し、2次電池の容積および
重量がV−I特性の傾きに比例する。
【0005】したがって、上記したように負荷が大きい
状態が継続する場合にも2次電池からの電力の供給を確
保するためには、2次電池の容量を増大させることによ
って、電源装置全体を長時間継続する大きな負荷に耐え
ることができる構成にするといった対応が考えられる。
しかしながら、2次電池の容量を増大させる場合には、
電源装置を設置するためにより大きなスペースが必要と
なり、採用しがたい場合がある。特に、上記電源装置を
電気自動車の駆動用電源として用いる場合には、積載可
能なスペースに厳しい制限があるため採用し難い。
状態が継続する場合にも2次電池からの電力の供給を確
保するためには、2次電池の容量を増大させることによ
って、電源装置全体を長時間継続する大きな負荷に耐え
ることができる構成にするといった対応が考えられる。
しかしながら、2次電池の容量を増大させる場合には、
電源装置を設置するためにより大きなスペースが必要と
なり、採用しがたい場合がある。特に、上記電源装置を
電気自動車の駆動用電源として用いる場合には、積載可
能なスペースに厳しい制限があるため採用し難い。
【0006】2次電池と燃料電池とが並列に接続されて
負荷に対して電力を供給している場合に、2次電池が放
電状態と充電状態とのうちいずれの状態になるかは、負
荷の大きさと、2次電池と燃料電池との出力容量のバラ
ンスとによって決まる。そこで、2次電池の残存容量が
著しく低下してしまうのを避け得る構成として、2次電
池からの出力電圧を、燃料電池からの出力電圧に比べて
相対的により小さくすることが考えられる。このような
構成とすることによって、燃料電池が2次電池を充電す
る充電領域がより広くなり、2次電池は残存容量を回復
しやすくなる。しかしながら、2次電池において燃料電
池に対する相対的な出力電圧を小さくする場合には、2
次電池の出力・容量ともに減少し、電源装置全体として
電力を供給可能な負荷の大きさが小さくなってしまい、
採用し難い。
負荷に対して電力を供給している場合に、2次電池が放
電状態と充電状態とのうちいずれの状態になるかは、負
荷の大きさと、2次電池と燃料電池との出力容量のバラ
ンスとによって決まる。そこで、2次電池の残存容量が
著しく低下してしまうのを避け得る構成として、2次電
池からの出力電圧を、燃料電池からの出力電圧に比べて
相対的により小さくすることが考えられる。このような
構成とすることによって、燃料電池が2次電池を充電す
る充電領域がより広くなり、2次電池は残存容量を回復
しやすくなる。しかしながら、2次電池において燃料電
池に対する相対的な出力電圧を小さくする場合には、2
次電池の出力・容量ともに減少し、電源装置全体として
電力を供給可能な負荷の大きさが小さくなってしまい、
採用し難い。
【0007】また、燃料電池の積層セル数や電極面積を
増大させて燃料電池からの出力を大きくすることによっ
て、2次電池を充電可能となる領域を拡大するととも
に、負荷が大きい状態における燃料電池からの出力の割
合を増大して2次電池の残存容量の悪化による出力減少
の影響を小さくするという方策も考えられる。しかしな
がら、燃料電池の出力を大きくすると、それに伴って、
燃料電池の運転時に駆動される補機類(酸化ガスを燃料
電池に供給するためのコンプレッサなど)で消費される
電力も増大してしまうため、燃料電池の出力を大きくし
ても実際には上記したような効果は得難い。すなわち、
補機類で消費される電力が増大すると、燃料電池の出力
を大きくしても2次電池の充電領域を広げる効果は充分
に得られず、また、負荷が大きい状態における燃料電池
からの出力の割合を充分に増大させることができない。
増大させて燃料電池からの出力を大きくすることによっ
て、2次電池を充電可能となる領域を拡大するととも
に、負荷が大きい状態における燃料電池からの出力の割
合を増大して2次電池の残存容量の悪化による出力減少
の影響を小さくするという方策も考えられる。しかしな
がら、燃料電池の出力を大きくすると、それに伴って、
燃料電池の運転時に駆動される補機類(酸化ガスを燃料
電池に供給するためのコンプレッサなど)で消費される
電力も増大してしまうため、燃料電池の出力を大きくし
ても実際には上記したような効果は得難い。すなわち、
補機類で消費される電力が増大すると、燃料電池の出力
を大きくしても2次電池の充電領域を広げる効果は充分
に得られず、また、負荷が大きい状態における燃料電池
からの出力の割合を充分に増大させることができない。
【0008】このように、燃料電池と2次電池とを備え
る電源装置において、大きさが変動する負荷に対して常
に充分な電力を供給することと、2次電池の残存容量の
悪化を防止することを共に達成する構成は従来知られて
おらず、その実現が望まれていた。
る電源装置において、大きさが変動する負荷に対して常
に充分な電力を供給することと、2次電池の残存容量の
悪化を防止することを共に達成する構成は従来知られて
おらず、その実現が望まれていた。
【0009】本発明の電源装置および電気自動車は、こ
うした問題を解決し、2次電池の残存容量の悪化を防止
すると共に、大きさが変動する負荷に対して常に充分な
電力を供給可能とすることを目的としてなされ、次の構
成を採った。
うした問題を解決し、2次電池の残存容量の悪化を防止
すると共に、大きさが変動する負荷に対して常に充分な
電力を供給可能とすることを目的としてなされ、次の構
成を採った。
【0010】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の電源装置は、燃料電池と2次電池とを備え、前記
燃料電池と前記2次電池との少なくとも一方から負荷に
対して電力の供給を行なう電源装置であって、前記燃料
電池から前記2次電池に対して充電を行なうべき状態で
あることを判断する充電時判断手段と、前記充電時判断
手段が前記燃料電池から前記2次電池に対して充電を行
なうべき状態であると判断したときに、前記燃料電池か
ら前記負荷に対して電力を供給する場合の出力電圧より
も高い所定の電圧で、前記燃料電池を供給側として前記
2次電池の充電を行なう充電手段とを備えることを要旨
とする。
発明の電源装置は、燃料電池と2次電池とを備え、前記
燃料電池と前記2次電池との少なくとも一方から負荷に
対して電力の供給を行なう電源装置であって、前記燃料
電池から前記2次電池に対して充電を行なうべき状態で
あることを判断する充電時判断手段と、前記充電時判断
手段が前記燃料電池から前記2次電池に対して充電を行
なうべき状態であると判断したときに、前記燃料電池か
ら前記負荷に対して電力を供給する場合の出力電圧より
も高い所定の電圧で、前記燃料電池を供給側として前記
2次電池の充電を行なう充電手段とを備えることを要旨
とする。
【0011】以上のように構成された本発明の電源装置
は、燃料電池と2次電池とを備え、前記燃料電池と前記
2次電池との少なくとも一方から負荷に対して電力の供
給を行なう。前記燃料電池から前記2次電池に対して充
電を行なうべき状態であることが判断されると、前記燃
料電池から前記負荷に対して電力を供給する場合の出力
電圧よりも高い電圧で、前記燃料電池を供給側として前
記2次電池の充電を行なう。
は、燃料電池と2次電池とを備え、前記燃料電池と前記
2次電池との少なくとも一方から負荷に対して電力の供
給を行なう。前記燃料電池から前記2次電池に対して充
電を行なうべき状態であることが判断されると、前記燃
料電池から前記負荷に対して電力を供給する場合の出力
電圧よりも高い電圧で、前記燃料電池を供給側として前
記2次電池の充電を行なう。
【0012】このような電源装置によれば、前記燃料電
池から前記負荷に対して電力を供給する場合の出力電圧
よりも高い電圧で、前記燃料電池を供給側として前記2
次電池の充電を行なうため、燃料電池の出力電圧と2次
電池の充電電圧との差だけに基づいて充電を行なう場合
に比べて、高い効率でより迅速に2次電池の充電を行な
うことができる。
池から前記負荷に対して電力を供給する場合の出力電圧
よりも高い電圧で、前記燃料電池を供給側として前記2
次電池の充電を行なうため、燃料電池の出力電圧と2次
電池の充電電圧との差だけに基づいて充電を行なう場合
に比べて、高い効率でより迅速に2次電池の充電を行な
うことができる。
【0013】ここで、前記負荷は、大きさが零となり得
る主負荷を含み、前記充電時判断手段は、前記主負荷が
略零となる状態を検出したときに、前記燃料電池から前
記2次電池に対して充電を行なうべき状態であると判断
する構成とすることもできる。
る主負荷を含み、前記充電時判断手段は、前記主負荷が
略零となる状態を検出したときに、前記燃料電池から前
記2次電池に対して充電を行なうべき状態であると判断
する構成とすることもできる。
【0014】このような場合には、大きさが変動する主
負荷の大きさが略零となったときに、前記燃料電池から
前記2次電池に対して充電を行なうべき状態であると判
断されるため、燃料電池の出力状態に余裕のあるときに
2次電池の充電を行なうことができる。したがって、2
次電池を充電することによって主負荷に対する電力供給
が影響を受けることがなく、また、大きく安定した電力
によって2次電池を充電することができる。
負荷の大きさが略零となったときに、前記燃料電池から
前記2次電池に対して充電を行なうべき状態であると判
断されるため、燃料電池の出力状態に余裕のあるときに
2次電池の充電を行なうことができる。したがって、2
次電池を充電することによって主負荷に対する電力供給
が影響を受けることがなく、また、大きく安定した電力
によって2次電池を充電することができる。
【0015】本発明の電源装置において、前記充電手段
は、前記燃料電池の出力に接続され、前記燃料電池から
の出力電圧を昇圧して前記2次電池に供給する昇圧手段
と、複数の接点を備え、該接点の接続の組み合わせによ
り、前記負荷に電力を供給する接続状態から、前記燃料
電池から前記昇圧手段を介して前記2次電池を充電する
接続状態に切り替え可能な接続手段と、前記充電時判断
手段が前記燃料電池から前記2次電池に対して充電を行
なうべき状態であると判断したときに、前記接続手段の
接点の接続の組み合わせを操作して、前記回路の接続状
態が前記燃料電池から前記2次電池に対して充電可能と
なる接続状態に変更すると共に、前記2次電池を充電す
る電圧が前記所定の電圧となるよう前記昇圧手段を制御
する制御手段とを備えることとしてもよい。
は、前記燃料電池の出力に接続され、前記燃料電池から
の出力電圧を昇圧して前記2次電池に供給する昇圧手段
と、複数の接点を備え、該接点の接続の組み合わせによ
り、前記負荷に電力を供給する接続状態から、前記燃料
電池から前記昇圧手段を介して前記2次電池を充電する
接続状態に切り替え可能な接続手段と、前記充電時判断
手段が前記燃料電池から前記2次電池に対して充電を行
なうべき状態であると判断したときに、前記接続手段の
接点の接続の組み合わせを操作して、前記回路の接続状
態が前記燃料電池から前記2次電池に対して充電可能と
なる接続状態に変更すると共に、前記2次電池を充電す
る電圧が前記所定の電圧となるよう前記昇圧手段を制御
する制御手段とを備えることとしてもよい。
【0016】このような電源装置では、前記燃料電池か
ら前記2次電池に対して充電を行なうべき状態であると
判断されると、制御手段が前記接続手段の接点の接続の
組み合わせを操作して、前記回路の接続状態が前記燃料
電池から前記2次電池に対して充電可能となる接続状態
に変更される。また、このとき、制御手段は昇圧手段を
制御して、前記2次電池を充電する電圧を前記所定の電
圧にする。したがって、前記燃料電池から前記2次電池
に対して充電を行なう必要がある場合には、高い電圧で
2次電池を充電することが可能となる。
ら前記2次電池に対して充電を行なうべき状態であると
判断されると、制御手段が前記接続手段の接点の接続の
組み合わせを操作して、前記回路の接続状態が前記燃料
電池から前記2次電池に対して充電可能となる接続状態
に変更される。また、このとき、制御手段は昇圧手段を
制御して、前記2次電池を充電する電圧を前記所定の電
圧にする。したがって、前記燃料電池から前記2次電池
に対して充電を行なう必要がある場合には、高い電圧で
2次電池を充電することが可能となる。
【0017】また、本発明の電源装置において、前記負
荷の状態を検出して前記負荷が高負荷状態であるか低負
荷状態であるかを判断する負荷状態判定手段と、前記負
荷状態判定手段が高負荷状態であると判断したときに
は、前記燃料電池と前記2次電池との両方から前記負荷
に対して電力を供給し、前記負荷状態判定手段が低負荷
状態であると判断したときには、前記燃料電池だけから
前記負荷に対して電力を供給する電源切り替え手段とを
備えることとしてもよい。
荷の状態を検出して前記負荷が高負荷状態であるか低負
荷状態であるかを判断する負荷状態判定手段と、前記負
荷状態判定手段が高負荷状態であると判断したときに
は、前記燃料電池と前記2次電池との両方から前記負荷
に対して電力を供給し、前記負荷状態判定手段が低負荷
状態であると判断したときには、前記燃料電池だけから
前記負荷に対して電力を供給する電源切り替え手段とを
備えることとしてもよい。
【0018】このような電源装置では、前記負荷の状態
を検出して前記負荷が高負荷状態であるか低負荷状態で
あるかを判断し、高負荷状態であると判断したときには
前記燃料電池と前記2次電池との両方から前記負荷に対
して電力を供給し、低負荷状態であると判断したときに
は前記燃料電池だけから前記負荷に対して電力を供給す
る。したがって、高負荷状態においては燃料電池と2次
電池との両方から電力が供給されるため、大きな負荷に
充分に対応することが可能となり、低負荷状態において
は2次電池から出力されてしまうことがなく、低負荷状
態のときに2次電池の残存容量が低下してしまうことが
ない。
を検出して前記負荷が高負荷状態であるか低負荷状態で
あるかを判断し、高負荷状態であると判断したときには
前記燃料電池と前記2次電池との両方から前記負荷に対
して電力を供給し、低負荷状態であると判断したときに
は前記燃料電池だけから前記負荷に対して電力を供給す
る。したがって、高負荷状態においては燃料電池と2次
電池との両方から電力が供給されるため、大きな負荷に
充分に対応することが可能となり、低負荷状態において
は2次電池から出力されてしまうことがなく、低負荷状
態のときに2次電池の残存容量が低下してしまうことが
ない。
【0019】さらに、本発明の電源装置において、前記
負荷の状態を検出して前記負荷が高負荷状態であるか低
負荷状態であるかを判断する負荷状態検出手段と、複数
の接点を備え、該接点の接続の組み合わせにより、前記
燃料電池により前記2次電池を充電する接続状態と、前
記燃料電池と前記2次電池との両方から前記負荷に対し
て電力を供給する接続状態と、前記燃料電池だけから前
記負荷に対して電力を供給する接続状態とを切り替え可
能な回路接続手段と、前記充電時判断手段に加えて前記
負荷状態判定手段から情報を入力して、該入力された情
報に基づいて前記回路接続手段における接点の接続の組
み合わせを操作して、前記燃料電池と前記2次電池との
両方から前記負荷に対して電力を供給可能な高負荷モー
ドと、前記燃料電池だけから前記負荷に対して電力を供
給可能な低負荷モードと、前記燃料電池から前記2次電
池に対して充電可能な充電モードとを切り替える回路制
御手段とを備えることとしてもよい。
負荷の状態を検出して前記負荷が高負荷状態であるか低
負荷状態であるかを判断する負荷状態検出手段と、複数
の接点を備え、該接点の接続の組み合わせにより、前記
燃料電池により前記2次電池を充電する接続状態と、前
記燃料電池と前記2次電池との両方から前記負荷に対し
て電力を供給する接続状態と、前記燃料電池だけから前
記負荷に対して電力を供給する接続状態とを切り替え可
能な回路接続手段と、前記充電時判断手段に加えて前記
負荷状態判定手段から情報を入力して、該入力された情
報に基づいて前記回路接続手段における接点の接続の組
み合わせを操作して、前記燃料電池と前記2次電池との
両方から前記負荷に対して電力を供給可能な高負荷モー
ドと、前記燃料電池だけから前記負荷に対して電力を供
給可能な低負荷モードと、前記燃料電池から前記2次電
池に対して充電可能な充電モードとを切り替える回路制
御手段とを備えることとしてもよい。
【0020】このような電源装置では、前記充電時判断
手段に加えて、前記負荷の状態を検出して前記負荷が高
負荷状態であるか低負荷状態であるかを判断する負荷状
態判定手段から情報を入力して、この入力された情報に
基づいて前記回路接続手段における接点の接続の組み合
わせを操作する。これによって、前記燃料電池と前記2
次電池との両方から前記負荷に対して電力を供給可能な
高負荷モードと、前記燃料電池だけから前記負荷に対し
て電力を供給可能な低負荷モードと、前記燃料電池から
前記2次電池に対して充電可能な充電モードとを切り替
える。したがって、負荷が大きいときには充分な電力を
確保し、負荷が小さいときには2次電池の残存容量が低
下してしまうのを防ぎ、2次電池を充電すべき時には高
い効率で迅速に2次電池を充電することができる。
手段に加えて、前記負荷の状態を検出して前記負荷が高
負荷状態であるか低負荷状態であるかを判断する負荷状
態判定手段から情報を入力して、この入力された情報に
基づいて前記回路接続手段における接点の接続の組み合
わせを操作する。これによって、前記燃料電池と前記2
次電池との両方から前記負荷に対して電力を供給可能な
高負荷モードと、前記燃料電池だけから前記負荷に対し
て電力を供給可能な低負荷モードと、前記燃料電池から
前記2次電池に対して充電可能な充電モードとを切り替
える。したがって、負荷が大きいときには充分な電力を
確保し、負荷が小さいときには2次電池の残存容量が低
下してしまうのを防ぎ、2次電池を充電すべき時には高
い効率で迅速に2次電池を充電することができる。
【0021】また、本発明の電源装置において、前記充
電手段は、前記燃料電池からの出力エネルギが最大とな
る状態で前記2次電池への充電を行なう構成も好適であ
る。このような構成とすれば、燃料電池によって2次電
池を充電する際の効率をさらに向上させることができ、
より迅速に2次電池を充電することができる。
電手段は、前記燃料電池からの出力エネルギが最大とな
る状態で前記2次電池への充電を行なう構成も好適であ
る。このような構成とすれば、燃料電池によって2次電
池を充電する際の効率をさらに向上させることができ、
より迅速に2次電池を充電することができる。
【0022】ここで、前記負荷状態判定手段は、前記負
荷の大きさを判断する負荷量判定手段である構成とする
ことができる。このような構成とすれば、負荷の大きさ
に関する情報をフィードバックして前記接続手段が備え
る接点の接続状態を変更することができ、負荷の大きさ
に応じて燃料電池と2次電池とを使い分けることが可能
となる。
荷の大きさを判断する負荷量判定手段である構成とする
ことができる。このような構成とすれば、負荷の大きさ
に関する情報をフィードバックして前記接続手段が備え
る接点の接続状態を変更することができ、負荷の大きさ
に応じて燃料電池と2次電池とを使い分けることが可能
となる。
【0023】さらに、前記負荷状態判定手段は、前記負
荷の変化量を判断する負荷変化量判定手段であることと
してもよい。このような構成とすれば、負荷の変化量に
従って、実際に負荷が増大してしまうのに先だって前記
接続手段が備える接点の接続状態を変更することができ
るため、負荷が所定量以上になったときには、燃料電池
と2次電池との両方から電力を供給可能な状態に準備す
ることができる。
荷の変化量を判断する負荷変化量判定手段であることと
してもよい。このような構成とすれば、負荷の変化量に
従って、実際に負荷が増大してしまうのに先だって前記
接続手段が備える接点の接続状態を変更することができ
るため、負荷が所定量以上になったときには、燃料電池
と2次電池との両方から電力を供給可能な状態に準備す
ることができる。
【0024】本発明の第1の電気自動車は、電気エネル
ギによってモータを回転させ、該モータの回転力を車軸
に伝えることによって駆動力を得る電気自動車であっ
て、請求項1ないし8いずれか記載の電源装置を搭載
し、前記モータは、前記電源装置から電力の供給を受け
る負荷の一つであることを要旨とする。
ギによってモータを回転させ、該モータの回転力を車軸
に伝えることによって駆動力を得る電気自動車であっ
て、請求項1ないし8いずれか記載の電源装置を搭載
し、前記モータは、前記電源装置から電力の供給を受け
る負荷の一つであることを要旨とする。
【0025】以上のように構成された本発明の第1の電
気自動車は、前記燃料電池から前記負荷に対して電力を
供給する場合の出力電圧よりも高い電圧で、前記燃料電
池を供給側として前記2次電池の充電を行なうため、燃
料電池の出力電圧と2次電池の充電電圧との差だけに基
づいて充電を行なう場合に比べて、高い効率でより迅速
に2次電池の充電を行なうことができる。したがって、
2次電池の残存容量を迅速に回復することができ、2次
電池からの出力が要求されるときには充分な電力を供給
することができる。さらに、走行時の負荷状態によって
燃料電池および2次電池とモータとの接続状態を切り替
える場合には、負荷状態が小さいときには2次電池から
負荷への電力供給を行なわないため、負荷状態が小さい
ときに2次電池の残存容量が低下してしまうことがな
い。したがって、燃料電池からの出力だけでは不充分と
なる高負荷状態で走行したいときに、2次電池から充分
な出力を得ることができる。
気自動車は、前記燃料電池から前記負荷に対して電力を
供給する場合の出力電圧よりも高い電圧で、前記燃料電
池を供給側として前記2次電池の充電を行なうため、燃
料電池の出力電圧と2次電池の充電電圧との差だけに基
づいて充電を行なう場合に比べて、高い効率でより迅速
に2次電池の充電を行なうことができる。したがって、
2次電池の残存容量を迅速に回復することができ、2次
電池からの出力が要求されるときには充分な電力を供給
することができる。さらに、走行時の負荷状態によって
燃料電池および2次電池とモータとの接続状態を切り替
える場合には、負荷状態が小さいときには2次電池から
負荷への電力供給を行なわないため、負荷状態が小さい
ときに2次電池の残存容量が低下してしまうことがな
い。したがって、燃料電池からの出力だけでは不充分と
なる高負荷状態で走行したいときに、2次電池から充分
な出力を得ることができる。
【0026】また、本発明の第2の電気自動車は、電気
エネルギによってモータを回転させ、該モータの回転力
を車軸に伝えることによって駆動力を得る電気自動車で
あって、請求項7記載の電源装置を搭載し、前記モータ
は、前記電源装置から電力の供給を受ける負荷の一つで
あり、前記負荷量判定手段は、前記電気自動車における
アクセル開度と車速とに基づいて前記負荷量を判断する
手段であることを要旨とする。
エネルギによってモータを回転させ、該モータの回転力
を車軸に伝えることによって駆動力を得る電気自動車で
あって、請求項7記載の電源装置を搭載し、前記モータ
は、前記電源装置から電力の供給を受ける負荷の一つで
あり、前記負荷量判定手段は、前記電気自動車における
アクセル開度と車速とに基づいて前記負荷量を判断する
手段であることを要旨とする。
【0027】以上のように構成された本発明の第2の電
気自動車は、前記電気自動車におけるアクセル開度と車
速とに基づいて前記負荷量を判断する。アクセル開度
は、電気自動車が備えるモータにおける出力トルクに関
する要求の度合いと対応関係を有する値であり、車速
は、電気自動車が備えるモータにおける回転数に対応す
る値である。したがって、アクセル開度と車速とに基づ
くことによって、負荷量、すなわち、モータにおける消
費電力を精度よく推定することができる。これによっ
て、負荷の大きさに関する情報をフィードバックして前
記接続手段が備える接点の接続状態を変更することがで
き、モータでの消費電力量に応じて燃料電池と2次電池
とを使い分けることが可能となる。
気自動車は、前記電気自動車におけるアクセル開度と車
速とに基づいて前記負荷量を判断する。アクセル開度
は、電気自動車が備えるモータにおける出力トルクに関
する要求の度合いと対応関係を有する値であり、車速
は、電気自動車が備えるモータにおける回転数に対応す
る値である。したがって、アクセル開度と車速とに基づ
くことによって、負荷量、すなわち、モータにおける消
費電力を精度よく推定することができる。これによっ
て、負荷の大きさに関する情報をフィードバックして前
記接続手段が備える接点の接続状態を変更することがで
き、モータでの消費電力量に応じて燃料電池と2次電池
とを使い分けることが可能となる。
【0028】また、本発明の第3の電気自動車は、電気
エネルギによってモータを回転させ、該モータの回転力
を車軸に伝えることによって駆動力を得る電気自動車で
あって、請求項8記載の電源装置を搭載し、前記モータ
は、前記電源装置から電力の供給を受ける負荷の一つで
あり、前記負荷変化量判定手段は、前記電気自動車にお
けるアクセル開速度に基づいて前記負荷の変化量を判断
する手段であることを要旨とする。
エネルギによってモータを回転させ、該モータの回転力
を車軸に伝えることによって駆動力を得る電気自動車で
あって、請求項8記載の電源装置を搭載し、前記モータ
は、前記電源装置から電力の供給を受ける負荷の一つで
あり、前記負荷変化量判定手段は、前記電気自動車にお
けるアクセル開速度に基づいて前記負荷の変化量を判断
する手段であることを要旨とする。
【0029】以上のように構成された本発明の第3の電
気自動車は、前記電気自動車におけるアクセル開速度に
基づいて前記負荷量を判断する。アクセル開速度は、電
気自動車において運転者が要求する加速の度合いに対応
している。したがって、アクセル開速度が所定値よりも
大きくなったときには、そのときの負荷量に関わらず高
負荷状態と判断することによって、実際に負荷が増大す
るときには、燃料電池と2次電池との両方から電力を供
給可能な状態に準備することができる。
気自動車は、前記電気自動車におけるアクセル開速度に
基づいて前記負荷量を判断する。アクセル開速度は、電
気自動車において運転者が要求する加速の度合いに対応
している。したがって、アクセル開速度が所定値よりも
大きくなったときには、そのときの負荷量に関わらず高
負荷状態と判断することによって、実際に負荷が増大す
るときには、燃料電池と2次電池との両方から電力を供
給可能な状態に準備することができる。
【0030】
【発明の他の態様】本発明の電源装置は、以下のような
他の態様をとることも可能である。すなわち、本発明の
電源装置において、前記電源装置の起動時に、前記燃料
電池の暖気状態を検出する暖気状態検出手段と、前記暖
気状態検出手段によって、前記燃料電池が所定の暖気状
態であると判断されたときには、前記燃料電池からの出
力を制限する出力制限手段とを備え、前記制御手段は、
前記暖気状態検出手段によって、前記燃料電池が所定の
暖気状態であると判断されたときには、前記回路の状態
が前記2次電池から前記負荷に対して電力を供給可能と
なるように、前記接続手段に対して指示信号を出力する
こととしてもよい。
他の態様をとることも可能である。すなわち、本発明の
電源装置において、前記電源装置の起動時に、前記燃料
電池の暖気状態を検出する暖気状態検出手段と、前記暖
気状態検出手段によって、前記燃料電池が所定の暖気状
態であると判断されたときには、前記燃料電池からの出
力を制限する出力制限手段とを備え、前記制御手段は、
前記暖気状態検出手段によって、前記燃料電池が所定の
暖気状態であると判断されたときには、前記回路の状態
が前記2次電池から前記負荷に対して電力を供給可能と
なるように、前記接続手段に対して指示信号を出力する
こととしてもよい。
【0031】このような構成とすれは、電源装置の起動
時において、前記燃料電池の暖気状態が不十分である間
に前記燃料電池に大きな負荷が接続されて、燃料電池に
おいて電圧降下などの不都合を生じてしまうことがな
い。また、燃料電池が暖気運転中であるときには2次電
池と負荷とが接続されるため、燃料電池の暖機運転に関
わらず負荷を駆動することが可能となる。ここで、前記
燃料電池の暖気状態は、燃料電池の運転温度を測定する
などの方法によって検出可能である。
時において、前記燃料電池の暖気状態が不十分である間
に前記燃料電池に大きな負荷が接続されて、燃料電池に
おいて電圧降下などの不都合を生じてしまうことがな
い。また、燃料電池が暖気運転中であるときには2次電
池と負荷とが接続されるため、燃料電池の暖機運転に関
わらず負荷を駆動することが可能となる。ここで、前記
燃料電池の暖気状態は、燃料電池の運転温度を測定する
などの方法によって検出可能である。
【0032】さらに、本発明の電源装置は、前記2次電
池の残存容量を検出する残存容量検出手段と、前記残存
容量検出手段が検出した前記残存容量の状態を、認識可
能に表示する残存容量表示手段と、前記燃料電池の暖気
運転中に前記2次電池の充電を開始するための指示を入
力可能な充電指示入力手段とを備え、前記制御手段は、
前記充電指示入力手段から前記2次電池の充電を開始す
るための指示が入力され、前記暖気状態検出手段が検出
した前記燃料電池の暖気状態が所定の状態になったとき
には、前記回路の状態が前記燃料電池から前記2次電池
に対して充電可能となるように、前記接続手段に対して
指示信号を出力すると共に、前記燃料電池からの出力電
圧が前記燃料電池の暖気状態に応じた前記所定の電圧と
なるよう前記昇圧手段に指示信号を出力する手段である
こととしてもよい。
池の残存容量を検出する残存容量検出手段と、前記残存
容量検出手段が検出した前記残存容量の状態を、認識可
能に表示する残存容量表示手段と、前記燃料電池の暖気
運転中に前記2次電池の充電を開始するための指示を入
力可能な充電指示入力手段とを備え、前記制御手段は、
前記充電指示入力手段から前記2次電池の充電を開始す
るための指示が入力され、前記暖気状態検出手段が検出
した前記燃料電池の暖気状態が所定の状態になったとき
には、前記回路の状態が前記燃料電池から前記2次電池
に対して充電可能となるように、前記接続手段に対して
指示信号を出力すると共に、前記燃料電池からの出力電
圧が前記燃料電池の暖気状態に応じた前記所定の電圧と
なるよう前記昇圧手段に指示信号を出力する手段である
こととしてもよい。
【0033】このような構成とすれば、電源装置の起動
時に2次電池の残存容量が低下しているときには、積極
的に2次電池の残存容量の回復を図ることが可能とな
る。特に、燃料電池の暖気運転が終了する以前に2次電
池の充電を開始することができるため、より早く2次電
池の残存容量を回復させることができる。このとき、燃
料電池の暖気状態に応じて燃料電池からの出力電圧を昇
圧する構成であるため、燃料電池に過剰な負荷をかける
ことなく高い効率で2次電池の充電を行なうことができ
る。
時に2次電池の残存容量が低下しているときには、積極
的に2次電池の残存容量の回復を図ることが可能とな
る。特に、燃料電池の暖気運転が終了する以前に2次電
池の充電を開始することができるため、より早く2次電
池の残存容量を回復させることができる。このとき、燃
料電池の暖気状態に応じて燃料電池からの出力電圧を昇
圧する構成であるため、燃料電池に過剰な負荷をかける
ことなく高い効率で2次電池の充電を行なうことができ
る。
【0034】さらに、本発明の電源装置において、前記
制御部は、前記電源装置の停止が指示されたときには、
前記回路の接続状態が前記燃料電池から前記2次電池に
対して充電可能となるように、前記接続手段に対して指
示信号を出力すると共に、前記燃料電池からの出力電圧
が前記所定の電圧となるよう前記昇圧手段に指示信号を
出力する手段であり、前記残存容量検出手段が検出する
前記2次電池の残存容量が所定量に達したときには、前
記燃料電池における発電を停止する燃料電池停止手段を
備えることとしてもよい。
制御部は、前記電源装置の停止が指示されたときには、
前記回路の接続状態が前記燃料電池から前記2次電池に
対して充電可能となるように、前記接続手段に対して指
示信号を出力すると共に、前記燃料電池からの出力電圧
が前記所定の電圧となるよう前記昇圧手段に指示信号を
出力する手段であり、前記残存容量検出手段が検出する
前記2次電池の残存容量が所定量に達したときには、前
記燃料電池における発電を停止する燃料電池停止手段を
備えることとしてもよい。
【0035】このような構成とすれば、2次電池の残存
容量を充分な状態としてから電源装置がを停止されるた
め、次回に電源装置を起動するときには、2次電池は充
分な残存容量を有していることになり、直ちに2次電池
から負荷に対して電力を供給することが可能となる。こ
こで、電源装置の停止時に、前記燃料電池からの出力エ
ネルギが最大となる状態で2次電池を充電する場合に
は、2次電池を充電する効率を向上させることができ、
電源装置の停止時に燃料電池が発電し続ける時間を短縮
することが可能となる。
容量を充分な状態としてから電源装置がを停止されるた
め、次回に電源装置を起動するときには、2次電池は充
分な残存容量を有していることになり、直ちに2次電池
から負荷に対して電力を供給することが可能となる。こ
こで、電源装置の停止時に、前記燃料電池からの出力エ
ネルギが最大となる状態で2次電池を充電する場合に
は、2次電池を充電する効率を向上させることができ、
電源装置の停止時に燃料電池が発電し続ける時間を短縮
することが可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以上説明した本発明の構成・作用
を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を
実施例に基づき説明する。図1は、本発明の好適な一実
施例である燃料電池システム10を搭載した電気自動車
の構成の概略を表すブロック図である。本実施例の燃料
電池システム10は、車両に搭載されて車両駆動用の電
源装置として働く。燃料電池システム10は、燃料電池
20、2次電池30、車両駆動用のモータ32、補機類
34、DC/DCコンバータ36,38、切り替えスイ
ッチ40,42、残存容量モニタ43、インバータ4
4、ダイオード46,48、車速センサ49、制御部5
0を主な構成要素とする。燃料電池20とDC/DCコ
ンバータ38は並列に、2次電池30とDC/DCコン
バータ36は並列に接続され、さらに、燃料電池20,
DC/DCコンバータ38,2次電池30,DC/DC
コンバータ36とインバータ44は、切り替えスイッチ
40,42の接点の状態により接続関係は切り替えられ
るが、基本的には並列に接続されている。以下、燃料電
池システム10の各構成要素について説明する。
を一層明らかにするために、以下本発明の実施の形態を
実施例に基づき説明する。図1は、本発明の好適な一実
施例である燃料電池システム10を搭載した電気自動車
の構成の概略を表すブロック図である。本実施例の燃料
電池システム10は、車両に搭載されて車両駆動用の電
源装置として働く。燃料電池システム10は、燃料電池
20、2次電池30、車両駆動用のモータ32、補機類
34、DC/DCコンバータ36,38、切り替えスイ
ッチ40,42、残存容量モニタ43、インバータ4
4、ダイオード46,48、車速センサ49、制御部5
0を主な構成要素とする。燃料電池20とDC/DCコ
ンバータ38は並列に、2次電池30とDC/DCコン
バータ36は並列に接続され、さらに、燃料電池20,
DC/DCコンバータ38,2次電池30,DC/DC
コンバータ36とインバータ44は、切り替えスイッチ
40,42の接点の状態により接続関係は切り替えられ
るが、基本的には並列に接続されている。以下、燃料電
池システム10の各構成要素について説明する。
【0037】燃料電池20は、固体高分子電解質型の燃
料電池であり、構成単位である単セル28を複数積層し
たスタック構造を有している。燃料電池20は、陰極側
に水素を含有する燃料ガスの供給を受け、陽極側には酸
素を含有する酸化ガスの供給を受けて以下に示す電気化
学反応によって起電力を得る。
料電池であり、構成単位である単セル28を複数積層し
たスタック構造を有している。燃料電池20は、陰極側
に水素を含有する燃料ガスの供給を受け、陽極側には酸
素を含有する酸化ガスの供給を受けて以下に示す電気化
学反応によって起電力を得る。
【0038】 H2 → 2H++2e- …(1) (1/2)O2+2H++2e- → H2O …(2) H2+(1/2)O2 → H2O …(3)
【0039】(1)式は陰極側における反応、(2)式
は陽極側における反応を示し、(3)式は電池全体で起
こる反応を表わす。図2は、この燃料電池20を構成す
る単セル28の構成を例示する断面図である。単セル2
8は、電解質膜21と、アノード22およびカソード2
3と、セパレータ24,25とから構成されている。
は陽極側における反応を示し、(3)式は電池全体で起
こる反応を表わす。図2は、この燃料電池20を構成す
る単セル28の構成を例示する断面図である。単セル2
8は、電解質膜21と、アノード22およびカソード2
3と、セパレータ24,25とから構成されている。
【0040】アノード22およびカソード23は、電解
質膜21を両側から挟んでサンドイッチ構造を成すガス
拡散電極である。セパレータ24,25は、このサンド
イッチ構造をさらに両側から挟みつつ、アノード22お
よびカソード23との間に、燃料ガスおよび酸化ガスの
流路を形成する。アノード22とセパレータ24との間
には燃料ガス流路24Pが形成されており、カソード2
3とセパレータ25との間には酸化ガス流路25Pが形
成されている。セパレータ24,25は、図2ではそれ
ぞれ片面にのみ流路を形成しているが、実際にはその両
面にリブが形成されており、片面はアノード22との間
で燃料ガス流路24Pを形成し、他面は隣接する単セル
が備えるカソード23との間で酸化ガス流路25Pを形
成する。このように、セパレータ24,25は、ガス拡
散電極との間でガス流路を形成するとともに、隣接する
単セル間で燃料ガスと酸化ガスの流れを分離する役割を
果たしている。もとより、単セル28を積層してスタッ
ク構造を形成する際、スタック構造の両端に位置する2
枚のセパレータは、ガス拡散電極と接する片面にだけリ
ブを形成することとしてもよい。
質膜21を両側から挟んでサンドイッチ構造を成すガス
拡散電極である。セパレータ24,25は、このサンド
イッチ構造をさらに両側から挟みつつ、アノード22お
よびカソード23との間に、燃料ガスおよび酸化ガスの
流路を形成する。アノード22とセパレータ24との間
には燃料ガス流路24Pが形成されており、カソード2
3とセパレータ25との間には酸化ガス流路25Pが形
成されている。セパレータ24,25は、図2ではそれ
ぞれ片面にのみ流路を形成しているが、実際にはその両
面にリブが形成されており、片面はアノード22との間
で燃料ガス流路24Pを形成し、他面は隣接する単セル
が備えるカソード23との間で酸化ガス流路25Pを形
成する。このように、セパレータ24,25は、ガス拡
散電極との間でガス流路を形成するとともに、隣接する
単セル間で燃料ガスと酸化ガスの流れを分離する役割を
果たしている。もとより、単セル28を積層してスタッ
ク構造を形成する際、スタック構造の両端に位置する2
枚のセパレータは、ガス拡散電極と接する片面にだけリ
ブを形成することとしてもよい。
【0041】ここで、電解質膜21は、固体高分子材
料、例えばフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導
性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性
を示す。本実施例では、ナフィオン膜(デュポン社製)
を使用した。電解質膜21の表面には、触媒としての白
金または白金と他の金属からなる合金が塗布されてい
る。触媒を塗布する方法としては、白金または白金と他
の金属からなる合金を担持したカーボン粉を作製し、こ
の触媒を担持したカーボン粉を適当な有機溶剤に分散さ
せ、電解質溶液(例えば、Aldrich Chemi
cal社、Nafion Solution)を適量添
加してペースト化し、電解質膜21上にスクリーン印刷
するという方法をとった。あるいは、上記触媒を担持し
たカーボン粉を含有するペーストを膜成形してシートを
作製し、このシートを電解質膜21上にプレスする構成
も好適である。また、白金などの触媒は、電解質膜21
ではなく、電解質膜21を接するアノード22およびカ
ソード23側に塗布することとしてもよい。
料、例えばフッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導
性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性
を示す。本実施例では、ナフィオン膜(デュポン社製)
を使用した。電解質膜21の表面には、触媒としての白
金または白金と他の金属からなる合金が塗布されてい
る。触媒を塗布する方法としては、白金または白金と他
の金属からなる合金を担持したカーボン粉を作製し、こ
の触媒を担持したカーボン粉を適当な有機溶剤に分散さ
せ、電解質溶液(例えば、Aldrich Chemi
cal社、Nafion Solution)を適量添
加してペースト化し、電解質膜21上にスクリーン印刷
するという方法をとった。あるいは、上記触媒を担持し
たカーボン粉を含有するペーストを膜成形してシートを
作製し、このシートを電解質膜21上にプレスする構成
も好適である。また、白金などの触媒は、電解質膜21
ではなく、電解質膜21を接するアノード22およびカ
ソード23側に塗布することとしてもよい。
【0042】アノード22およびカソード23は、共に
炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスにより形
成されている。なお、本実施例では、アノード22およ
びカソード23をカーボンクロスにより形成したが、炭
素繊維からなるカーボンペーパまたはカーボンフエルト
により形成する構成も好適である。
炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロスにより形
成されている。なお、本実施例では、アノード22およ
びカソード23をカーボンクロスにより形成したが、炭
素繊維からなるカーボンペーパまたはカーボンフエルト
により形成する構成も好適である。
【0043】セパレータ24,25は、ガス不透過の導
電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とし
た緻密質カーボンにより形成されている。セパレータ2
4,25はその両面に、平行に配置された複数のリブを
形成しており、既述したように、アノード22の表面と
で燃料ガス流路24Pを形成し、隣接する単セルのカソ
ード23の表面とで酸化ガス流路25Pを形成する。こ
こで、各セパレータの表面に形成されたリブは、両面と
もに平行に形成する必要はなく、面毎に直行するなど所
定の角度をなすこととしてもよい。また、リブの形状は
平行な溝状である必要はなく、ガス拡散電極に対して燃
料ガスまたは酸化ガスを供給可能であればよい。
電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とし
た緻密質カーボンにより形成されている。セパレータ2
4,25はその両面に、平行に配置された複数のリブを
形成しており、既述したように、アノード22の表面と
で燃料ガス流路24Pを形成し、隣接する単セルのカソ
ード23の表面とで酸化ガス流路25Pを形成する。こ
こで、各セパレータの表面に形成されたリブは、両面と
もに平行に形成する必要はなく、面毎に直行するなど所
定の角度をなすこととしてもよい。また、リブの形状は
平行な溝状である必要はなく、ガス拡散電極に対して燃
料ガスまたは酸化ガスを供給可能であればよい。
【0044】以上、燃料電池20の基本構造である単セ
ル28の構成について説明した。実際に燃料電池20と
して組み立てるときには、セパレータ24、アノード2
2、電解質膜21、カソード23、セパレータ25の順
序で構成される単セル28を複数組積層し(本実施例で
は100組)、その両端に緻密質カーボンや銅板などに
より形成される集電板26,27を配置することによっ
て、スタック構造を構成する。
ル28の構成について説明した。実際に燃料電池20と
して組み立てるときには、セパレータ24、アノード2
2、電解質膜21、カソード23、セパレータ25の順
序で構成される単セル28を複数組積層し(本実施例で
は100組)、その両端に緻密質カーボンや銅板などに
より形成される集電板26,27を配置することによっ
て、スタック構造を構成する。
【0045】図1のブロック図では図示しなかったが、
実際に燃料電池を用いて発電を行なうには、上記スタッ
ク構造を有する燃料電池本体の他に所定の周辺装置を必
要とする。図3は、燃料電池20とその周辺装置とから
なる燃料電池部60の構成を例示するブロック図であ
る。燃料電池部60は、上記燃料電池20と、メタノー
ルタンク61および水タンク62と、改質器64と、エ
アコンプレッサ66とを主な構成要素とする。
実際に燃料電池を用いて発電を行なうには、上記スタッ
ク構造を有する燃料電池本体の他に所定の周辺装置を必
要とする。図3は、燃料電池20とその周辺装置とから
なる燃料電池部60の構成を例示するブロック図であ
る。燃料電池部60は、上記燃料電池20と、メタノー
ルタンク61および水タンク62と、改質器64と、エ
アコンプレッサ66とを主な構成要素とする。
【0046】改質器64は、メタノールタンク61およ
び水タンク62から、メタノールおよび水の供給を受け
る。改質器64では、供給されたメタノールを原燃料と
して水蒸気改質法による改質を行ない、水素リッチな燃
料ガスを生成する。以下に、改質器64で行なわれる改
質反応を示す。
び水タンク62から、メタノールおよび水の供給を受け
る。改質器64では、供給されたメタノールを原燃料と
して水蒸気改質法による改質を行ない、水素リッチな燃
料ガスを生成する。以下に、改質器64で行なわれる改
質反応を示す。
【0047】 CH3OH → CO+2H2 …(4) CO+H2O → CO2+H2 …(5) CH3OH+H2O → CO2+3H2 …(6)
【0048】改質器64で行なわれるメタノールの改質
反応は、(4)式で表わされるメタノールの分解反応と
(5)式で表わされる一酸化炭素の変成反応とが同時に
進行し、全体として(6)式の反応が起きる。このよう
な改質反応は全体として吸熱反応である。改質器64で
生成された水素リッチな燃料ガスは燃料供給路68を介
して燃料電池20に供給され、燃料電池20内では各単
セル28において、前記燃料ガス流路24Pに導かれて
アノード22における電池反応に供される。アノード2
2で行なわれる反応は記述した(1)式で表わされる
が、この反応で必要な水を補って電解質膜21の乾燥を
防ぐために、燃料供給路68に加湿器を設け、燃料ガス
を加湿した後に燃料電池20に供給することとしてもよ
い。
反応は、(4)式で表わされるメタノールの分解反応と
(5)式で表わされる一酸化炭素の変成反応とが同時に
進行し、全体として(6)式の反応が起きる。このよう
な改質反応は全体として吸熱反応である。改質器64で
生成された水素リッチな燃料ガスは燃料供給路68を介
して燃料電池20に供給され、燃料電池20内では各単
セル28において、前記燃料ガス流路24Pに導かれて
アノード22における電池反応に供される。アノード2
2で行なわれる反応は記述した(1)式で表わされる
が、この反応で必要な水を補って電解質膜21の乾燥を
防ぐために、燃料供給路68に加湿器を設け、燃料ガス
を加湿した後に燃料電池20に供給することとしてもよ
い。
【0049】また、エアコンプレッサ66は、外部から
取り込んだ空気を燃料電池20に加圧供給する。エアコ
ンプレッサ66に取り込まれて加圧された空気は、空気
供給路69を介して燃料電池20に供給され、燃料電池
20内では各単セル28において、前記酸化ガス流路2
5Pに導かれてカソード23における電池反応に供され
る。一般に燃料電池では、両極に供給されるガスの圧力
が増大するほど反応速度が上昇するため電池性能が向上
する。そこで、カソード23に供給する空気は、このよ
うにエアコンプレッサ66によって加圧を行なってい
る。なお、アノード22に供給する燃料ガスの圧力は、
記述した燃料供給路68に設けたマスフロコントローラ
の電磁バルブ67の開閉状態を制御することによって容
易に調節可能である。
取り込んだ空気を燃料電池20に加圧供給する。エアコ
ンプレッサ66に取り込まれて加圧された空気は、空気
供給路69を介して燃料電池20に供給され、燃料電池
20内では各単セル28において、前記酸化ガス流路2
5Pに導かれてカソード23における電池反応に供され
る。一般に燃料電池では、両極に供給されるガスの圧力
が増大するほど反応速度が上昇するため電池性能が向上
する。そこで、カソード23に供給する空気は、このよ
うにエアコンプレッサ66によって加圧を行なってい
る。なお、アノード22に供給する燃料ガスの圧力は、
記述した燃料供給路68に設けたマスフロコントローラ
の電磁バルブ67の開閉状態を制御することによって容
易に調節可能である。
【0050】燃料電池20内のアノード22で電池反応
に使用された後の燃料排ガスと、エアコンプレッサ66
によって圧縮された空気の一部とは改質器64に供給さ
れる。既述したように、改質器64における改質反応は
吸熱反応であって外部から熱の供給が必要であるため、
改質器64内部には図示しないバーナが加熱用に備えら
れている。上記燃料ガスと圧縮空気とは、このバーナの
燃焼のために用いられる。燃料電池20の陽極側から排
出された燃料排ガスは燃料排出路71によって改質器6
4に導かれ、圧縮空気は空気供給路69から分岐する分
岐空気路70によって改質器64に導かれる。燃料排ガ
スに残存する水素と圧縮空気中の酸素とはバーナの燃焼
に用いられ、改質反応に必要な熱量を供給する。
に使用された後の燃料排ガスと、エアコンプレッサ66
によって圧縮された空気の一部とは改質器64に供給さ
れる。既述したように、改質器64における改質反応は
吸熱反応であって外部から熱の供給が必要であるため、
改質器64内部には図示しないバーナが加熱用に備えら
れている。上記燃料ガスと圧縮空気とは、このバーナの
燃焼のために用いられる。燃料電池20の陽極側から排
出された燃料排ガスは燃料排出路71によって改質器6
4に導かれ、圧縮空気は空気供給路69から分岐する分
岐空気路70によって改質器64に導かれる。燃料排ガ
スに残存する水素と圧縮空気中の酸素とはバーナの燃焼
に用いられ、改質反応に必要な熱量を供給する。
【0051】このような燃料電池20は、接続される負
荷の大きさに応じて燃料ガス量および酸化ガス量を調節
することによって出力を制御することができる。この出
力の制御は制御部50によって行なわれる。すなわち、
既述したエアコンプレッサ66や燃料供給路68に設け
た電磁バルブ67に対して制御部50からの駆動信号を
出力し、その駆動量や開閉状態を調節することで供給ガ
ス量を制御して燃料電池20の出力を調節している。
荷の大きさに応じて燃料ガス量および酸化ガス量を調節
することによって出力を制御することができる。この出
力の制御は制御部50によって行なわれる。すなわち、
既述したエアコンプレッサ66や燃料供給路68に設け
た電磁バルブ67に対して制御部50からの駆動信号を
出力し、その駆動量や開閉状態を調節することで供給ガ
ス量を制御して燃料電池20の出力を調節している。
【0052】以上説明した燃料電池20は、2次電池3
0、モータ32および補機類34と接続可能となってい
る。この燃料電池20は、燃料電池システム10のモー
ドが後述するように切り替わると、モータ32および補
機類34に対して電力の供給を行なう状態と、2次電池
30の充電を行なう状態とが切り替わる。このような燃
料電池20と2次電池30との充放電状態に関わる制御
については後に詳しく説明する。また、燃料電池20に
は、温度センサ45が設けられている。この温度センサ
45は、燃料電池20内部の温度を測定するものであ
り、温度センサ45によって検出された燃料電池20の
内部温度に関する情報は、後述する制御部50に入力さ
れる(図1参照)。
0、モータ32および補機類34と接続可能となってい
る。この燃料電池20は、燃料電池システム10のモー
ドが後述するように切り替わると、モータ32および補
機類34に対して電力の供給を行なう状態と、2次電池
30の充電を行なう状態とが切り替わる。このような燃
料電池20と2次電池30との充放電状態に関わる制御
については後に詳しく説明する。また、燃料電池20に
は、温度センサ45が設けられている。この温度センサ
45は、燃料電池20内部の温度を測定するものであ
り、温度センサ45によって検出された燃料電池20の
内部温度に関する情報は、後述する制御部50に入力さ
れる(図1参照)。
【0053】2次電池30は、上記燃料電池20ととも
にモータ32および補機類34に電力を供給する電源装
置である。本実施例では鉛蓄電池を用いたが、ニッケル
−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、リチウム
2次電池など他種の2次電池を用いることもできる。こ
の2次電池30の容量は、燃料電池システム10を搭載
する車両の大きさやこの車両の想定される走行条件、あ
るいは要求される車両の性能(最高速度や走行距離な
ど)などによって決定される。
にモータ32および補機類34に電力を供給する電源装
置である。本実施例では鉛蓄電池を用いたが、ニッケル
−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池、リチウム
2次電池など他種の2次電池を用いることもできる。こ
の2次電池30の容量は、燃料電池システム10を搭載
する車両の大きさやこの車両の想定される走行条件、あ
るいは要求される車両の性能(最高速度や走行距離な
ど)などによって決定される。
【0054】モータ32は、三相同期モータである。燃
料電池20や2次電池30が出力する直流電流は、後述
するインバータ44によって三相交流に変換されてモー
タ32に供給される。このような電力の供給を受けてモ
ータ32は回転駆動力を発生し、この回転駆動力は、燃
料電池システム10を搭載する車両における車軸を介し
て、車両の前輪および/または後輪に伝えられ、車両を
走行させる動力となる。このモータ32は、制御装置3
3の制御を受ける。制御装置33は、アクセルペダル3
3aの操作量を検出するアクセルペダルポジションセン
サ33bなどとも接続されている。また、制御装置33
は、燃料電池システム10の動作に関する基本的な制御
を行なう制御部50とも接続されており、この制御部5
0との間でモータ32の駆動などに関する種々の情報を
やり取りしている。
料電池20や2次電池30が出力する直流電流は、後述
するインバータ44によって三相交流に変換されてモー
タ32に供給される。このような電力の供給を受けてモ
ータ32は回転駆動力を発生し、この回転駆動力は、燃
料電池システム10を搭載する車両における車軸を介し
て、車両の前輪および/または後輪に伝えられ、車両を
走行させる動力となる。このモータ32は、制御装置3
3の制御を受ける。制御装置33は、アクセルペダル3
3aの操作量を検出するアクセルペダルポジションセン
サ33bなどとも接続されている。また、制御装置33
は、燃料電池システム10の動作に関する基本的な制御
を行なう制御部50とも接続されており、この制御部5
0との間でモータ32の駆動などに関する種々の情報を
やり取りしている。
【0055】補機類34は、燃料電池システム10の稼
働中に所定範囲内の電力を消費する負荷である。例え
ば、エアコンプレッサ66やウオータポンプやマスフロ
コントローラなどがこれに相当する。エアコンプレッサ
66は、既述したように、燃料電池20に供給する酸化
ガス圧を調節するものである。また、ウオータポンプ
は、冷却水を加圧して燃料電池20内を循環させるもの
であり、このように冷却水を循環させて燃料電池20内
で熱交換を行なわせることによって、燃料電池20の内
部温度を所定の温度以下に制御する。マスフロコントロ
ーラは、既述したように燃料電池20に供給する燃料ガ
スの圧力と流量を調節する。従って、図1のブロック図
では燃料電池20と補機類34とは独立して表わされて
いるが、これら燃料電池20の運転状態の制御に関わる
機器については燃料電池20の周辺機器ということもで
きる。このような補機類34の電力消費量は本実施例で
は最大5kwであり、モータ32の消費電力に比べて少
なく、電力消費量の変動も小さい。
働中に所定範囲内の電力を消費する負荷である。例え
ば、エアコンプレッサ66やウオータポンプやマスフロ
コントローラなどがこれに相当する。エアコンプレッサ
66は、既述したように、燃料電池20に供給する酸化
ガス圧を調節するものである。また、ウオータポンプ
は、冷却水を加圧して燃料電池20内を循環させるもの
であり、このように冷却水を循環させて燃料電池20内
で熱交換を行なわせることによって、燃料電池20の内
部温度を所定の温度以下に制御する。マスフロコントロ
ーラは、既述したように燃料電池20に供給する燃料ガ
スの圧力と流量を調節する。従って、図1のブロック図
では燃料電池20と補機類34とは独立して表わされて
いるが、これら燃料電池20の運転状態の制御に関わる
機器については燃料電池20の周辺機器ということもで
きる。このような補機類34の電力消費量は本実施例で
は最大5kwであり、モータ32の消費電力に比べて少
なく、電力消費量の変動も小さい。
【0056】DC/DCコンバータ38は、燃料電池2
0および2次電池30が出力する電気エネルギの電圧を
変換して補機類34に供給する。モータ32を駆動する
のに必要な電圧は、通常200V〜300V程度であ
り、燃料電池20および2次電池30からはこれに見合
った電圧が出力されている。しかしながら、既述したウ
オータポンプなどの補機類34を駆動するときの電圧は
12V程度であり、燃料電池20および2次電池30か
ら出力される電圧をそのままの状態で供給することはで
きない。したがって、DC/DCコンバータ38によっ
て電圧を降下させている。
0および2次電池30が出力する電気エネルギの電圧を
変換して補機類34に供給する。モータ32を駆動する
のに必要な電圧は、通常200V〜300V程度であ
り、燃料電池20および2次電池30からはこれに見合
った電圧が出力されている。しかしながら、既述したウ
オータポンプなどの補機類34を駆動するときの電圧は
12V程度であり、燃料電池20および2次電池30か
ら出力される電圧をそのままの状態で供給することはで
きない。したがって、DC/DCコンバータ38によっ
て電圧を降下させている。
【0057】DC/DCコンバータ36は、燃料電池2
0が出力する電気エネルギの電圧を変換して2次電池3
0に供給する。後述するように、モータ32において電
力の消費が行なわれないときには、本実施例の燃料電池
システム10では、接点の切り替えが行なわれて燃料電
池20と2次電池30とがこのDC/DCコンバータ3
6を介して接続される。燃料電池システム10の回路が
このような接続状態になると、燃料電池20からの出力
電圧はDC/DCコンバータ36によって昇圧され、2
次電池30へ供給される。
0が出力する電気エネルギの電圧を変換して2次電池3
0に供給する。後述するように、モータ32において電
力の消費が行なわれないときには、本実施例の燃料電池
システム10では、接点の切り替えが行なわれて燃料電
池20と2次電池30とがこのDC/DCコンバータ3
6を介して接続される。燃料電池システム10の回路が
このような接続状態になると、燃料電池20からの出力
電圧はDC/DCコンバータ36によって昇圧され、2
次電池30へ供給される。
【0058】切り替えスイッチ40,42は、燃料電池
20,2次電池30およびモータ32のそれぞれの間の
接続状態を切り替えるスイッチである。切り替えスイッ
チ40は、そのコモン側接点が切り替え側接点c,d,
eのいずれかと接続した状態となる。切り替え側接点c
と接続したときには、燃料電池20は2次電池30とは
接続しない状態となる。切り替え側接点dと接続したと
きには、燃料電池20と2次電池30は並列に接続した
状態となる。切り替え側接点eと接続したときには、燃
料電池20は、DC/DCコンバータ36を介して2次
電池30を充電可能な状態となるように接続される。
20,2次電池30およびモータ32のそれぞれの間の
接続状態を切り替えるスイッチである。切り替えスイッ
チ40は、そのコモン側接点が切り替え側接点c,d,
eのいずれかと接続した状態となる。切り替え側接点c
と接続したときには、燃料電池20は2次電池30とは
接続しない状態となる。切り替え側接点dと接続したと
きには、燃料電池20と2次電池30は並列に接続した
状態となる。切り替え側接点eと接続したときには、燃
料電池20は、DC/DCコンバータ36を介して2次
電池30を充電可能な状態となるように接続される。
【0059】一方、切り替えスイッチ42は、そのコモ
ン側接点が切り替え側接点a,bのいずれかと接続した
状態となる。切り替え側接点aと接続したときには、モ
ータ32は2次電池30とは接続しない状態となる。ま
た、切り替え側接点bと接続したときには、モータ32
は2次電池30と接続可能になる。この切り替えスイッ
チ40,42は制御部50に接続されており、制御部5
0から出力される信号に従って回路の切り替えが制御さ
れる。このように切り替えスイッチ40,42によって
回路が切り替えられることで、燃料電池システム10の
モードが後述するように制御される。
ン側接点が切り替え側接点a,bのいずれかと接続した
状態となる。切り替え側接点aと接続したときには、モ
ータ32は2次電池30とは接続しない状態となる。ま
た、切り替え側接点bと接続したときには、モータ32
は2次電池30と接続可能になる。この切り替えスイッ
チ40,42は制御部50に接続されており、制御部5
0から出力される信号に従って回路の切り替えが制御さ
れる。このように切り替えスイッチ40,42によって
回路が切り替えられることで、燃料電池システム10の
モードが後述するように制御される。
【0060】残存容量モニタ43は、2次電池30の残
存容量を検出するものであり、ここではSOCメータに
よって構成されている。SOCメータは2次電池30に
おける充電・放電の電流値と時間とを積算するものであ
り、この値を基に制御部50は2次電池30の残存容量
を演算する。ここで残存容量モニタ43は、SOCメー
タの代わりに電圧センサによって構成することとしても
よい。2次電池30は、その残存容量が少なくなるにつ
れて電圧値が低下するため、この性質を利用して電圧を
測定することによって2次電池30の残存容量を検出す
ることができる。このような電圧センサは制御部50に
接続される。制御部50に予め電圧センサにおける電圧
値と残存容量との関係を記憶しておくことによって、電
圧センサから入力される測定値を基に制御部50は2次
電池30の残存容量を求めることができる。あるいは、
残存容量モニタ43は、2次電池30の電解液の比重を
測定して残存容量を検出する構成としてもよい。
存容量を検出するものであり、ここではSOCメータに
よって構成されている。SOCメータは2次電池30に
おける充電・放電の電流値と時間とを積算するものであ
り、この値を基に制御部50は2次電池30の残存容量
を演算する。ここで残存容量モニタ43は、SOCメー
タの代わりに電圧センサによって構成することとしても
よい。2次電池30は、その残存容量が少なくなるにつ
れて電圧値が低下するため、この性質を利用して電圧を
測定することによって2次電池30の残存容量を検出す
ることができる。このような電圧センサは制御部50に
接続される。制御部50に予め電圧センサにおける電圧
値と残存容量との関係を記憶しておくことによって、電
圧センサから入力される測定値を基に制御部50は2次
電池30の残存容量を求めることができる。あるいは、
残存容量モニタ43は、2次電池30の電解液の比重を
測定して残存容量を検出する構成としてもよい。
【0061】インバータ44は、燃料電池20や2次電
池30から供給される直流電流を、3相交流電流に変換
してモータ32に供給する。ここでは、制御部50から
の指示に基づいて、モータ32に供給する3相交流の振
幅(実際にはパルス幅)および周波数を調節することに
よって、モータ32で発生する駆動力を制御可能となっ
ている。このインバータ44は、6個のスイッチング素
子(例えば、バイポーラ形MOSFET(IGBT))
を主回路素子として構成されており、これらのスイッチ
ング素子のスイッチング動作により燃料電池20および
2次電池30から供給される直流電流を任意の振幅およ
び周波数の三相交流に変換する。インバータ80が備え
る各スイッチング素子はそれぞれ制御部50に接続され
ており、制御部50からの駆動信号によりそのスイッチ
ングのタイミングの制御を受ける。
池30から供給される直流電流を、3相交流電流に変換
してモータ32に供給する。ここでは、制御部50から
の指示に基づいて、モータ32に供給する3相交流の振
幅(実際にはパルス幅)および周波数を調節することに
よって、モータ32で発生する駆動力を制御可能となっ
ている。このインバータ44は、6個のスイッチング素
子(例えば、バイポーラ形MOSFET(IGBT))
を主回路素子として構成されており、これらのスイッチ
ング素子のスイッチング動作により燃料電池20および
2次電池30から供給される直流電流を任意の振幅およ
び周波数の三相交流に変換する。インバータ80が備え
る各スイッチング素子はそれぞれ制御部50に接続され
ており、制御部50からの駆動信号によりそのスイッチ
ングのタイミングの制御を受ける。
【0062】ダイオード46,48は、燃料電池システ
ム10を構成する回路中の所定の位置に設けられてお
り、回路内を電流が非所望の方向に逆流してしまうのを
防止する。ダイオード46は、切り替えスイッチ40の
切り替え側接点cと、切り替えスイッチ42の切り替え
側接点aとの間に接続され、燃料電池20側からインバ
ータ44側に電流を流すことができる向きに配置されて
いる。ダイオード48は、DC/DCコンバータ36
と、2次電池30との間に接続され、DC/DCコンバ
ータ36側から2次電池30側に電流を流すことができ
る向きに配置されている。
ム10を構成する回路中の所定の位置に設けられてお
り、回路内を電流が非所望の方向に逆流してしまうのを
防止する。ダイオード46は、切り替えスイッチ40の
切り替え側接点cと、切り替えスイッチ42の切り替え
側接点aとの間に接続され、燃料電池20側からインバ
ータ44側に電流を流すことができる向きに配置されて
いる。ダイオード48は、DC/DCコンバータ36
と、2次電池30との間に接続され、DC/DCコンバ
ータ36側から2次電池30側に電流を流すことができ
る向きに配置されている。
【0063】車速センサ49は、燃料電池システム10
を搭載する車両の速度を検出するセンサである。車速セ
ンサ49は、例えば、上記車両が備える車軸における回
転数を検出することによって構成可能である。あるい
は、上記車両が備える各車輪の回転数に関する情報を基
に車速を推定する構成としてもよい。
を搭載する車両の速度を検出するセンサである。車速セ
ンサ49は、例えば、上記車両が備える車軸における回
転数を検出することによって構成可能である。あるい
は、上記車両が備える各車輪の回転数に関する情報を基
に車速を推定する構成としてもよい。
【0064】制御部50は、マイクロコンピュータを中
心とした論理回路として構成され、CPU52、ROM
54、RAM56および入出力ポート58からなる。C
PU52は、予め設定された制御プログラムに従って所
定の演算などを実行する。ROM54には、CPU52
で各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや
制御データなどが予め格納されており、RAM56に
は、同じくCPU52で各種演算処理を実行するのに必
要な各種データが一時的に読み書きされる。入出力ポー
ト58は、制御装置33から入力されるモータ32の駆
動状態に関する情報などを入力すると共に、CPU52
での演算結果に応じて、切り替えスイッチ40,42や
インバータ44などに駆動信号を出力して燃料電池シス
テムの各部の駆動状態を制御する。
心とした論理回路として構成され、CPU52、ROM
54、RAM56および入出力ポート58からなる。C
PU52は、予め設定された制御プログラムに従って所
定の演算などを実行する。ROM54には、CPU52
で各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや
制御データなどが予め格納されており、RAM56に
は、同じくCPU52で各種演算処理を実行するのに必
要な各種データが一時的に読み書きされる。入出力ポー
ト58は、制御装置33から入力されるモータ32の駆
動状態に関する情報などを入力すると共に、CPU52
での演算結果に応じて、切り替えスイッチ40,42や
インバータ44などに駆動信号を出力して燃料電池シス
テムの各部の駆動状態を制御する。
【0065】図1では、制御部50に関しては、インバ
ータ44および切り替えスイッチ40,42への駆動信
号の出力と、残存容量モニタ43,温度センサ45およ
び車速センサ49からの検出信号の入力と、制御装置3
3との間の信号のやり取りのみを示したが、制御部50
はこの他にも燃料電池システム10における種々の制御
を行なっている。制御部50による図示しない制御の中
で主要なものとしては、燃料電池20の運転状態の制御
を挙げることができる。既述したように、エアコンプレ
ッサ66やマスフロコントローラに駆動信号を出力して
酸化ガス量や燃料ガス量を制御したり、改質器64に供
給するメタノールおよび水の量を制御したり、燃料電池
20の温度管理や改質器64の温度管理も制御部50が
行なっている。
ータ44および切り替えスイッチ40,42への駆動信
号の出力と、残存容量モニタ43,温度センサ45およ
び車速センサ49からの検出信号の入力と、制御装置3
3との間の信号のやり取りのみを示したが、制御部50
はこの他にも燃料電池システム10における種々の制御
を行なっている。制御部50による図示しない制御の中
で主要なものとしては、燃料電池20の運転状態の制御
を挙げることができる。既述したように、エアコンプレ
ッサ66やマスフロコントローラに駆動信号を出力して
酸化ガス量や燃料ガス量を制御したり、改質器64に供
給するメタノールおよび水の量を制御したり、燃料電池
20の温度管理や改質器64の温度管理も制御部50が
行なっている。
【0066】以上燃料電池システム10の構成について
説明したが、次に、この燃料電池システム10の動作に
ついて説明する。まず最初に、燃料電池システム10に
おいて行なわれる燃料電池20および2次電池30から
の出力制御の概要について説明する。図4は、燃料電池
システム10が種々の状態(システム起動時、低負荷状
態、高負荷状態、アクセルオフ状態等)となったときの
切り替えスイッチ40,42における接点の接続状態
と、そのときの各電池の充放電状態とをまとめた説明図
である。図5は、図4におけるのシステム起動時,
の低負荷状態およびの高負荷状態における燃料電池2
0と2次電池30との放電VI特性図である。図6は、
図4におけるの状態、すなわちアクセルがオフとなっ
たときやシステム停止時などにおいて燃料電池20から
2次電池30への充電が行なわれるときの充電VI特性
図である。以下に、図4,5,6に基づいて、上記,
,,の状態と、それぞれの状態での燃料電池シス
テム10における充放電状態について順次説明する。
説明したが、次に、この燃料電池システム10の動作に
ついて説明する。まず最初に、燃料電池システム10に
おいて行なわれる燃料電池20および2次電池30から
の出力制御の概要について説明する。図4は、燃料電池
システム10が種々の状態(システム起動時、低負荷状
態、高負荷状態、アクセルオフ状態等)となったときの
切り替えスイッチ40,42における接点の接続状態
と、そのときの各電池の充放電状態とをまとめた説明図
である。図5は、図4におけるのシステム起動時,
の低負荷状態およびの高負荷状態における燃料電池2
0と2次電池30との放電VI特性図である。図6は、
図4におけるの状態、すなわちアクセルがオフとなっ
たときやシステム停止時などにおいて燃料電池20から
2次電池30への充電が行なわれるときの充電VI特性
図である。以下に、図4,5,6に基づいて、上記,
,,の状態と、それぞれの状態での燃料電池シス
テム10における充放電状態について順次説明する。
【0067】の状態は、既述したようにシステムの起
動時であり、燃料電池システム10の起動が使用者によ
って指示されて燃料電池システム10における起動時の
動作が開始されてから、燃料電池20の運転温度が所定
の温度に昇温するまでの期間に対応する。このの状態
では、切り替えスイッチ42は、コモン側接点と切り替
え側接点bとを接続した状態となり、切り替えスイッチ
40は、コモン側接点と切り替え側接点cとを接続した
状態となるように制御される(図4参照)。各切り替え
スイッチが上記した状態になっているときには、2次電
池30だけがモータ32に対して電力を供給可能に接続
されており、燃料電池20は補機類34に対してだけ電
力を供給する。
動時であり、燃料電池システム10の起動が使用者によ
って指示されて燃料電池システム10における起動時の
動作が開始されてから、燃料電池20の運転温度が所定
の温度に昇温するまでの期間に対応する。このの状態
では、切り替えスイッチ42は、コモン側接点と切り替
え側接点bとを接続した状態となり、切り替えスイッチ
40は、コモン側接点と切り替え側接点cとを接続した
状態となるように制御される(図4参照)。各切り替え
スイッチが上記した状態になっているときには、2次電
池30だけがモータ32に対して電力を供給可能に接続
されており、燃料電池20は補機類34に対してだけ電
力を供給する。
【0068】このように、モータ32は2次電池30と
だけ接続された状態となるため、燃料電池システム10
を搭載する電気自動車においては、燃料電池システム1
0を起動した直後には、電気自動車は2次電池30によ
ってのみ駆動されることになる。また、燃料電池20
は、その起動時においては暖機運転を要し、燃料電池2
0の運転温度が充分に上昇するまでは充分な発電量を得
ることができないが、本実施例では、燃料電池20は補
機類34に対してだけ電力を供給しながら暖機運転を行
なう構成となっている。補機類34は、既述したように
その負荷の大きさが所定範囲内である安定した負荷であ
る。暖気運転中の燃料電池に対してこのように小さな安
定した負荷に接続することによって、燃料電池20は支
障なく暖機運転を完了して運転温度を充分に昇温させる
ことができる。なお、図1に示した燃料電池システム1
0では、このシステム起動時には補機類34に対する電
力の供給は暖気中の燃料電池20によってのみ行なわれ
る構成としたが、2次電池30からも電力を補う構成と
してもよい。また、2次電池30が出力する電気エネル
ギを用いて積極的に燃料電池20を加熱し、燃料電池2
0の暖機運転に要する時間を短縮する構成としてもよ
い。
だけ接続された状態となるため、燃料電池システム10
を搭載する電気自動車においては、燃料電池システム1
0を起動した直後には、電気自動車は2次電池30によ
ってのみ駆動されることになる。また、燃料電池20
は、その起動時においては暖機運転を要し、燃料電池2
0の運転温度が充分に上昇するまでは充分な発電量を得
ることができないが、本実施例では、燃料電池20は補
機類34に対してだけ電力を供給しながら暖機運転を行
なう構成となっている。補機類34は、既述したように
その負荷の大きさが所定範囲内である安定した負荷であ
る。暖気運転中の燃料電池に対してこのように小さな安
定した負荷に接続することによって、燃料電池20は支
障なく暖機運転を完了して運転温度を充分に昇温させる
ことができる。なお、図1に示した燃料電池システム1
0では、このシステム起動時には補機類34に対する電
力の供給は暖気中の燃料電池20によってのみ行なわれ
る構成としたが、2次電池30からも電力を補う構成と
してもよい。また、2次電池30が出力する電気エネル
ギを用いて積極的に燃料電池20を加熱し、燃料電池2
0の暖機運転に要する時間を短縮する構成としてもよ
い。
【0069】上記したようにの状態ではモータ32は
2次電池30によってのみ駆動されるため、そのときの
放電V−I特性図は、2次電池30そのものの放電V−
I特性図に一致する(図5参照)。なお、図5には燃料
電池20の放電V−I特性図も記載しているが、これは
燃料電池20が定常状態に達したときのものである。
の状態では燃料電池20は暖気運転中であるためこの放
電V−I特性図とは異なる特性を示す。暖気運転中の燃
料電池20における出力特性の変化については、後に説
明する。
2次電池30によってのみ駆動されるため、そのときの
放電V−I特性図は、2次電池30そのものの放電V−
I特性図に一致する(図5参照)。なお、図5には燃料
電池20の放電V−I特性図も記載しているが、これは
燃料電池20が定常状態に達したときのものである。
の状態では燃料電池20は暖気運転中であるためこの放
電V−I特性図とは異なる特性を示す。暖気運転中の燃
料電池20における出力特性の変化については、後に説
明する。
【0070】の状態は、既述したように燃料電池シス
テム10における負荷が小さい状態、すなわち、モータ
32で消費する電力が少ない状態である。このの状態
では、切り替えスイッチ42は、コモン側接点と切り替
え側接点aとを接続した状態となり、切り替えスイッチ
40は、コモン側接点と切り替え側接点cとを接続した
状態となるように制御される(図4参照)。各切り替え
スイッチが上記した状態になると、燃料電池20は補機
類34の他にモータ32に対しても電力を供給可能とな
り、2次電池30はモータ32とも燃料電池20とも接
続されない状態となる。このように、モータ32は2次
電池30とは接続せず燃料電池20とだけ接続した状態
となるため、燃料電池システム10を搭載する電気自動
車は、燃料電池20が発電した電力だけによって駆動さ
れる。このとき2次電池30は、充放電ともに行なわれ
ない。
テム10における負荷が小さい状態、すなわち、モータ
32で消費する電力が少ない状態である。このの状態
では、切り替えスイッチ42は、コモン側接点と切り替
え側接点aとを接続した状態となり、切り替えスイッチ
40は、コモン側接点と切り替え側接点cとを接続した
状態となるように制御される(図4参照)。各切り替え
スイッチが上記した状態になると、燃料電池20は補機
類34の他にモータ32に対しても電力を供給可能とな
り、2次電池30はモータ32とも燃料電池20とも接
続されない状態となる。このように、モータ32は2次
電池30とは接続せず燃料電池20とだけ接続した状態
となるため、燃料電池システム10を搭載する電気自動
車は、燃料電池20が発電した電力だけによって駆動さ
れる。このとき2次電池30は、充放電ともに行なわれ
ない。
【0071】上記したようにの状態ではモータ32は
燃料電池20によってのみ駆動されるため、そのときの
放電V−I特性図は、燃料電池20そのものの放電V−
I特性図に一致する。これは、図5において低負荷時と
示した範囲内の太線で示した曲線に相当する。
燃料電池20によってのみ駆動されるため、そのときの
放電V−I特性図は、燃料電池20そのものの放電V−
I特性図に一致する。これは、図5において低負荷時と
示した範囲内の太線で示した曲線に相当する。
【0072】の状態は、既述したように燃料電池シス
テム10における負荷が大きい状態、すなわち、車両が
加速中あるいは登坂中などの理由でモータ32で消費す
る電力が多い状態である。このの状態では、切り替え
スイッチ42は、コモン側接点と切り替え側接点bとを
接続した状態となり、切り替えスイッチ40は、コモン
側接点と切り替え側接点dとを接続した状態となるよう
に制御される(図4参照)。各切り替えスイッチが上記
した状態になると、燃料電池20と2次電池30とは、
並列に接続されて両者ともにモータ32に対して電力を
供給可能になる。このように、燃料電池20と2次電池
30とを並列に接続して両者を同時に利用することによ
って、高負荷状態となったモータ32が要求する電力量
を充分に賄うことが可能となる。なお、の起動時以外
にモータ32が駆動している時に、その状態がの低負
荷状態に属するのかの高負荷状態に属するのかの判断
方法については、後に詳しく説明する。
テム10における負荷が大きい状態、すなわち、車両が
加速中あるいは登坂中などの理由でモータ32で消費す
る電力が多い状態である。このの状態では、切り替え
スイッチ42は、コモン側接点と切り替え側接点bとを
接続した状態となり、切り替えスイッチ40は、コモン
側接点と切り替え側接点dとを接続した状態となるよう
に制御される(図4参照)。各切り替えスイッチが上記
した状態になると、燃料電池20と2次電池30とは、
並列に接続されて両者ともにモータ32に対して電力を
供給可能になる。このように、燃料電池20と2次電池
30とを並列に接続して両者を同時に利用することによ
って、高負荷状態となったモータ32が要求する電力量
を充分に賄うことが可能となる。なお、の起動時以外
にモータ32が駆動している時に、その状態がの低負
荷状態に属するのかの高負荷状態に属するのかの判断
方法については、後に詳しく説明する。
【0073】上記したようにの状態では、モータ32
は燃料電池20と2次電池30との両方から電力を供給
される状態となる。このときの放電V−I特性図は、図
5において高負荷時と示した範囲内の太線で示した曲線
に相当する。
は燃料電池20と2次電池30との両方から電力を供給
される状態となる。このときの放電V−I特性図は、図
5において高負荷時と示した範囲内の太線で示した曲線
に相当する。
【0074】ここで、図5では、負荷の大きさが図中の
電流値IA に対応する大きさとなったときに、上記した
の状態との状態とが切り替わるように表わした。図
5中の電流値IB は、燃料電池20と2次電池30とを
並列に接続して負荷に対して電力を供給した場合に、燃
料電池20と2次電池30との両方から負荷に対して電
力が供給されるようになるときの負荷量に相当する。す
なわち、燃料電池20の出力電圧が、2次電池30の無
負荷時電圧と等しくなるときの燃料電池20の出力電流
値がIB となる。ここでは、上記IA の値を上記IB の
値よりも所定量だけ高い値として設定した。このよう
に、燃料電池20と2次電池30との両方から出力され
るようになる電流値IA を、両電池を並列に接続したと
きに両電池から出力されるようになる電流値IB よりも
高い値に設定すると、負荷の大きさがより広い範囲で、
燃料電池20だけから出力されるようになる。このよう
な燃料電池20単独で出力する負荷の範囲の上限として
のIA の値は、燃料電池20の出力容量と、モータ32
や車両の性能などに基づいて定めることができる。な
お、負荷の状態がの低負荷状態に属するのかの高負
荷状態に属するのかを判断するために、実際の燃料電池
システム10において行なわれる動作については後に説
明する。
電流値IA に対応する大きさとなったときに、上記した
の状態との状態とが切り替わるように表わした。図
5中の電流値IB は、燃料電池20と2次電池30とを
並列に接続して負荷に対して電力を供給した場合に、燃
料電池20と2次電池30との両方から負荷に対して電
力が供給されるようになるときの負荷量に相当する。す
なわち、燃料電池20の出力電圧が、2次電池30の無
負荷時電圧と等しくなるときの燃料電池20の出力電流
値がIB となる。ここでは、上記IA の値を上記IB の
値よりも所定量だけ高い値として設定した。このよう
に、燃料電池20と2次電池30との両方から出力され
るようになる電流値IA を、両電池を並列に接続したと
きに両電池から出力されるようになる電流値IB よりも
高い値に設定すると、負荷の大きさがより広い範囲で、
燃料電池20だけから出力されるようになる。このよう
な燃料電池20単独で出力する負荷の範囲の上限として
のIA の値は、燃料電池20の出力容量と、モータ32
や車両の性能などに基づいて定めることができる。な
お、負荷の状態がの低負荷状態に属するのかの高負
荷状態に属するのかを判断するために、実際の燃料電池
システム10において行なわれる動作については後に説
明する。
【0075】の状態は、2次電池30が燃料電池20
によって充電される状態に対応する。具体的な車両の状
態としては、アクセルペダル33aがオフ状態(踏まれ
ていない状態)となっている場合や、燃料電池システム
10を停止する際などを挙げることができる。すなわ
ち、アクセルペダル33aがオフ状態となると、モータ
32への電力の供給が停止され、この間は燃料電池20
による2次電池30の充電が行なわれる。また、燃料電
池システム10の運転を停止する際にも2次電池30の
充電が行なわれる。既述したように、燃料電池システム
10の起動時に燃料電池20の暖機運転を行なっている
間は、2次電池30だけがモータ32に対して電力を供
給する構成となっているため、燃料電池システム10の
起動時には2次電池20の残存容量が充分である必要が
ある。そのため本実施例では、燃料電池システム10を
停止する際に、2次電池30を充分に充電してから燃料
電池20の運転を停止し、燃料電池システム10を完全
に停止させる構成としている。
によって充電される状態に対応する。具体的な車両の状
態としては、アクセルペダル33aがオフ状態(踏まれ
ていない状態)となっている場合や、燃料電池システム
10を停止する際などを挙げることができる。すなわ
ち、アクセルペダル33aがオフ状態となると、モータ
32への電力の供給が停止され、この間は燃料電池20
による2次電池30の充電が行なわれる。また、燃料電
池システム10の運転を停止する際にも2次電池30の
充電が行なわれる。既述したように、燃料電池システム
10の起動時に燃料電池20の暖機運転を行なっている
間は、2次電池30だけがモータ32に対して電力を供
給する構成となっているため、燃料電池システム10の
起動時には2次電池20の残存容量が充分である必要が
ある。そのため本実施例では、燃料電池システム10を
停止する際に、2次電池30を充分に充電してから燃料
電池20の運転を停止し、燃料電池システム10を完全
に停止させる構成としている。
【0076】このようなの状態では、切り替えスイッ
チ42は、コモン側接点と切り替え側接点bとを接続し
た状態となり、切り替えスイッチ40は、コモン側接点
と切り替え側接点eとを接続した状態となるように制御
される(図4参照)。各切り替えスイッチが上記した状
態になると、燃料電池20の出力電圧はDC/DCコン
バータ36で昇圧され、2次電池30に印加される。2
次電池30は、DC/DCコンバータ36により昇圧さ
れた高電圧により充電される。
チ42は、コモン側接点と切り替え側接点bとを接続し
た状態となり、切り替えスイッチ40は、コモン側接点
と切り替え側接点eとを接続した状態となるように制御
される(図4参照)。各切り替えスイッチが上記した状
態になると、燃料電池20の出力電圧はDC/DCコン
バータ36で昇圧され、2次電池30に印加される。2
次電池30は、DC/DCコンバータ36により昇圧さ
れた高電圧により充電される。
【0077】上記の状態における燃料電池20から2
次電池30への充電V−I特性図は図6に示した通りで
あって、本実施例では、燃料電池20によって2次電池
30を充電する際に、この燃料電池20からの出力電圧
を、DC/DCコンバータ36によって所定のレベルに
まで昇圧する。ここで、燃料電池20からの出力電圧を
昇圧する所定のレベルは、本実施例では、燃料電池20
からの出力エネルギが最大となる状態を基にして定める
こととした。すなわち、本実施例では、燃料電池20の
出力エネルギ量の最大値で充電を行なうものとして、充
電電流が最大値となるように、昇圧する電圧値を定め
た。図6では、2次電池30の充電V−I特性と共に、
この充電V−I特性を放電側に対称に移動したグラフが
示されており、燃料電池20からの出力電圧を昇圧する
レベルは、このグラフで規定される2次電池30の充電
エネルギが、燃料電池20からの出力エネルギの最大値
と一致するときの電圧値として表わされている。ここ
で、2次電池30の充電V−I特性は2次電池30の残
存容量によって変化するものであり、2次電池30の残
存容量から求められる2次電池30の出力特性に基づい
て、2次電池30を充電するために燃料電池20からの
出力電圧を昇圧するレベルを決定することとしている。
したがって、燃料電池20の出力が最大となるときの電
流値をIC 、電圧値をVC とし、上記のように定めた充
電時の電流値をID 、電圧値をVD とすると、DC/D
Cコンバータ36の変換効率を無視すれば、IC ×VC
=ID ×VD が成り立つ。
次電池30への充電V−I特性図は図6に示した通りで
あって、本実施例では、燃料電池20によって2次電池
30を充電する際に、この燃料電池20からの出力電圧
を、DC/DCコンバータ36によって所定のレベルに
まで昇圧する。ここで、燃料電池20からの出力電圧を
昇圧する所定のレベルは、本実施例では、燃料電池20
からの出力エネルギが最大となる状態を基にして定める
こととした。すなわち、本実施例では、燃料電池20の
出力エネルギ量の最大値で充電を行なうものとして、充
電電流が最大値となるように、昇圧する電圧値を定め
た。図6では、2次電池30の充電V−I特性と共に、
この充電V−I特性を放電側に対称に移動したグラフが
示されており、燃料電池20からの出力電圧を昇圧する
レベルは、このグラフで規定される2次電池30の充電
エネルギが、燃料電池20からの出力エネルギの最大値
と一致するときの電圧値として表わされている。ここ
で、2次電池30の充電V−I特性は2次電池30の残
存容量によって変化するものであり、2次電池30の残
存容量から求められる2次電池30の出力特性に基づい
て、2次電池30を充電するために燃料電池20からの
出力電圧を昇圧するレベルを決定することとしている。
したがって、燃料電池20の出力が最大となるときの電
流値をIC 、電圧値をVC とし、上記のように定めた充
電時の電流値をID 、電圧値をVD とすると、DC/D
Cコンバータ36の変換効率を無視すれば、IC ×VC
=ID ×VD が成り立つ。
【0078】なお、上記したの状態、すなわち、アク
セルペダル33aが踏み込まれていない状態であって、
車速vが0ではないときには、回生によってモータ32
側から2次電池30に対して充電を行なうことが可能な
場合がある。このような場合としては、坂道を下ってい
るときに運転者がアクセルペダル33aから足を離して
いる状態や、所定以上の速度で走行中に運転者がアクセ
ルペダル33aから足を離して慣性で走行している状態
を挙げることができる。の状態では切り替えスイッチ
42はポジションbと接続しているため、上記した回生
が行なわれるときには、モータ32における回転軸が回
転してモータ32で生じるエネルギは、インバータ44
および切り替えスイッチ42を介して2次電池30に供
給される。なお、の充電状態において、モータ32側
から2次電池30への回生が行なわれないとき(車速が
0あるいは小さいときなど)には、制御部50はインバ
ータ44のスイッチング素子を制御して、モータ32側
への通電を阻止している。上記した回生による2次電池
30の充電を行なうことによって、燃料電池システム1
0全体のエネルギ効率を向上させることが可能となる。
セルペダル33aが踏み込まれていない状態であって、
車速vが0ではないときには、回生によってモータ32
側から2次電池30に対して充電を行なうことが可能な
場合がある。このような場合としては、坂道を下ってい
るときに運転者がアクセルペダル33aから足を離して
いる状態や、所定以上の速度で走行中に運転者がアクセ
ルペダル33aから足を離して慣性で走行している状態
を挙げることができる。の状態では切り替えスイッチ
42はポジションbと接続しているため、上記した回生
が行なわれるときには、モータ32における回転軸が回
転してモータ32で生じるエネルギは、インバータ44
および切り替えスイッチ42を介して2次電池30に供
給される。なお、の充電状態において、モータ32側
から2次電池30への回生が行なわれないとき(車速が
0あるいは小さいときなど)には、制御部50はインバ
ータ44のスイッチング素子を制御して、モータ32側
への通電を阻止している。上記した回生による2次電池
30の充電を行なうことによって、燃料電池システム1
0全体のエネルギ効率を向上させることが可能となる。
【0079】の状態において、上記した回生が可能な
状態、すなわち、2次電池30を充電可能なエネルギが
モータ32で発生するときには、2次電池30は、モー
タ32と燃料電池20との両方から電力の供給を受ける
ことが可能となる。このような場合には、DC/DCコ
ンバータ36で燃料電池20からの出力電圧を昇圧する
レベルを、モータ32側からの回生電圧に釣り合うよう
に制御すれば、モータ32で発生するエネルギと燃料電
池30からの出力との両方によって、2次電池30を充
電することができる。もとより、モータ32側からの回
生電圧が、燃料電池20からの出力を最大としたときの
昇圧電圧(図6参照)よりも低い場合には、モータ32
側からの回生は行なわない構成としてもよい。このよう
な場合には、燃料電池20の最大出力を利用して2次電
池30の充電を行なうことによって、より速く2次電池
30の残存容量を回復することができる。
状態、すなわち、2次電池30を充電可能なエネルギが
モータ32で発生するときには、2次電池30は、モー
タ32と燃料電池20との両方から電力の供給を受ける
ことが可能となる。このような場合には、DC/DCコ
ンバータ36で燃料電池20からの出力電圧を昇圧する
レベルを、モータ32側からの回生電圧に釣り合うよう
に制御すれば、モータ32で発生するエネルギと燃料電
池30からの出力との両方によって、2次電池30を充
電することができる。もとより、モータ32側からの回
生電圧が、燃料電池20からの出力を最大としたときの
昇圧電圧(図6参照)よりも低い場合には、モータ32
側からの回生は行なわない構成としてもよい。このよう
な場合には、燃料電池20の最大出力を利用して2次電
池30の充電を行なうことによって、より速く2次電池
30の残存容量を回復することができる。
【0080】次に、上記したの低負荷状態のモードと
の高負荷状態のモードとを切り替える判断時の動作に
ついて説明する。図5に基づくと、上記モードの切り替
えを行なうべき負荷の大きさは、対応する出力電流値が
IA となったときとなる。したがって、車両における負
荷の大きさを検出し、この負荷の大きさが出力電流値I
A に等しくなったときに、既述した各接点の接続状態を
切り替える構成とすればよいことになる。
の高負荷状態のモードとを切り替える判断時の動作に
ついて説明する。図5に基づくと、上記モードの切り替
えを行なうべき負荷の大きさは、対応する出力電流値が
IA となったときとなる。したがって、車両における負
荷の大きさを検出し、この負荷の大きさが出力電流値I
A に等しくなったときに、既述した各接点の接続状態を
切り替える構成とすればよいことになる。
【0081】ここで、上記した各切り替えスイッチの接
点の切り替えのタイミングを決定するための負荷の大き
さの判定は、負荷の大きさ、すなわちモータ32におけ
る消費電力量に直接基づいて行なう必要はなく、消費電
力量を反映する他の変数を基にして行なってもよい。こ
こで、上記モータ32における消費電力、すなわち負荷
の大きさに対応する消費エネルギ量は、モータ32にお
ける回転数と出力トルクとの積の値となる。したがっ
て、上記各切り替えスイッチの接点の切り替えのタイミ
ングを決定するための負荷の大きさの判定は、モータ3
2における回転数や出力トルクと対応関係を有する値に
基づいて行なうことができる。本実施例では、モータ3
2の回転数に対応する値として車速を、出力トルクと対
応関係を有する値としてアクセル開度を利用し、このア
クセル開度と車速との関係に基づいて負荷の大きさを判
定する構成とした。アクセル開度とは、アクセルペダル
ポジションセンサ33bが検出したアクセルペダル33
aの踏み込み量のことであり、このアクセル開度は運転
者による要求トルクの大きさに対応していると考えるこ
とができる。以下に、アクセル開度と車速との関係に基
づいて負荷の大きさを判定する動作について説明する。
点の切り替えのタイミングを決定するための負荷の大き
さの判定は、負荷の大きさ、すなわちモータ32におけ
る消費電力量に直接基づいて行なう必要はなく、消費電
力量を反映する他の変数を基にして行なってもよい。こ
こで、上記モータ32における消費電力、すなわち負荷
の大きさに対応する消費エネルギ量は、モータ32にお
ける回転数と出力トルクとの積の値となる。したがっ
て、上記各切り替えスイッチの接点の切り替えのタイミ
ングを決定するための負荷の大きさの判定は、モータ3
2における回転数や出力トルクと対応関係を有する値に
基づいて行なうことができる。本実施例では、モータ3
2の回転数に対応する値として車速を、出力トルクと対
応関係を有する値としてアクセル開度を利用し、このア
クセル開度と車速との関係に基づいて負荷の大きさを判
定する構成とした。アクセル開度とは、アクセルペダル
ポジションセンサ33bが検出したアクセルペダル33
aの踏み込み量のことであり、このアクセル開度は運転
者による要求トルクの大きさに対応していると考えるこ
とができる。以下に、アクセル開度と車速との関係に基
づいて負荷の大きさを判定する動作について説明する。
【0082】図7は、アクセル開度と車速とに基づい
て、負荷がの低負荷状態であるのかの高負荷状態で
あるのかを判定する際に用いるマップを表わす。本実施
例では、負荷の大きさの判定を行なう際には、まずアク
セル開度と車速とを読み込み、予め制御部50内に記憶
しておいた図7に示すマップを参照して、読み込んだア
クセル開度と車速とに対応する状態がの低負荷状態で
あるかの高負荷状態であるかを判断する。図7のマッ
プにおいて、アクセル開度および車速のとり得る値は複
数の範囲に分割されており(本実施例では、アクセル開
度は5段階、車速は6段階)、高負荷状態と低負荷状態
との境界線は、アクセル開度と車速とに応じて段階的に
変化することとした。ここで、車速が遅い場合には、ア
クセル開度がある程度大きくならないと高負荷であると
判断されないが、車速が速くなるとアクセル開度がより
小さい状態で高負荷であると判断されるようになる。こ
の図7における高負荷領域と低負荷領域との境界は、ア
クセル開度と車速との積の値が所定の範囲内、すなわ
ち、図5における出力電流値IA に対応する所定の領域
内となるように設定されている。したがって、図7のマ
ップに基づいて負荷の大きさの判定を行なうことによっ
て、上記したようにモータ32における回転数と出力ト
ルクとの積の値であるモータ32での消費電力が、出力
電流値IA に対応する所定の範囲内となるときに、各切
り替えスイッチの接点を切り替えることが可能となる。
て、負荷がの低負荷状態であるのかの高負荷状態で
あるのかを判定する際に用いるマップを表わす。本実施
例では、負荷の大きさの判定を行なう際には、まずアク
セル開度と車速とを読み込み、予め制御部50内に記憶
しておいた図7に示すマップを参照して、読み込んだア
クセル開度と車速とに対応する状態がの低負荷状態で
あるかの高負荷状態であるかを判断する。図7のマッ
プにおいて、アクセル開度および車速のとり得る値は複
数の範囲に分割されており(本実施例では、アクセル開
度は5段階、車速は6段階)、高負荷状態と低負荷状態
との境界線は、アクセル開度と車速とに応じて段階的に
変化することとした。ここで、車速が遅い場合には、ア
クセル開度がある程度大きくならないと高負荷であると
判断されないが、車速が速くなるとアクセル開度がより
小さい状態で高負荷であると判断されるようになる。こ
の図7における高負荷領域と低負荷領域との境界は、ア
クセル開度と車速との積の値が所定の範囲内、すなわ
ち、図5における出力電流値IA に対応する所定の領域
内となるように設定されている。したがって、図7のマ
ップに基づいて負荷の大きさの判定を行なうことによっ
て、上記したようにモータ32における回転数と出力ト
ルクとの積の値であるモータ32での消費電力が、出力
電流値IA に対応する所定の範囲内となるときに、各切
り替えスイッチの接点を切り替えることが可能となる。
【0083】なお、図7は、実線で表わしたアクセル踏
み込み時のマップと、点線で表わしたアクセル戻し時の
マップとからなる。アクセル踏み込み時マップとは、ア
クセルが踏み込まれての低負荷状態からの高負荷状
態へモードが切り替わる際に参照されるマップであり、
アクセル戻し時マップとは、踏み込んでいたアクセルが
戻されての高負荷状態からの低負荷状態へモードが
切り替わる際に参照されるマップである。これらアクセ
ル踏み込み時のマップとアクセル戻し時のマップとは、
図7に示すように、高負荷領域と低負荷領域との境界線
においてヒステリシスが設けられている。このようなヒ
ステリシスを設けることによって、上記境界領域に近い
状態で車両を走行させる際に、各切り替えスイッチ4
0,42において接点の切り替え動作が頻繁になってし
まうという不都合が生じるのを防止することができる。
なお、こうしたヒステリシスの幅は、燃料電池システム
10を搭載する車両等の使用特性などによって定められ
るものである。
み込み時のマップと、点線で表わしたアクセル戻し時の
マップとからなる。アクセル踏み込み時マップとは、ア
クセルが踏み込まれての低負荷状態からの高負荷状
態へモードが切り替わる際に参照されるマップであり、
アクセル戻し時マップとは、踏み込んでいたアクセルが
戻されての高負荷状態からの低負荷状態へモードが
切り替わる際に参照されるマップである。これらアクセ
ル踏み込み時のマップとアクセル戻し時のマップとは、
図7に示すように、高負荷領域と低負荷領域との境界線
においてヒステリシスが設けられている。このようなヒ
ステリシスを設けることによって、上記境界領域に近い
状態で車両を走行させる際に、各切り替えスイッチ4
0,42において接点の切り替え動作が頻繁になってし
まうという不都合が生じるのを防止することができる。
なお、こうしたヒステリシスの幅は、燃料電池システム
10を搭載する車両等の使用特性などによって定められ
るものである。
【0084】以上、図7に基づいて、の低負荷状態と
の高負荷状態との切り替え時について説明したが、既
述したように、上記接点の切り替えが行なわれる境界は
段階的に値が変化する構成となっており、境界における
消費電力の値は図5における電流値IA に対応する一定
値とはならない。しかしながら、この境界における消費
電力の値は、上記した電流値IA に対応する所定の範囲
内の値となるため、本実施例の燃料電池システム10で
は、図5におけるIB に対応する出力電流値よりも負荷
が大きい状態まで、燃料電池20が単独でモータ32に
対して負荷を供給するように制御される。上記した負荷
の大きさの判定を行なう際には、実際に負荷が増大して
燃料電池20からの出力だけでは不足してしまう状態と
なる前に、からの状態に各切り替えスイッチの接点
の切り替えが完了可能であればよい。
の高負荷状態との切り替え時について説明したが、既
述したように、上記接点の切り替えが行なわれる境界は
段階的に値が変化する構成となっており、境界における
消費電力の値は図5における電流値IA に対応する一定
値とはならない。しかしながら、この境界における消費
電力の値は、上記した電流値IA に対応する所定の範囲
内の値となるため、本実施例の燃料電池システム10で
は、図5におけるIB に対応する出力電流値よりも負荷
が大きい状態まで、燃料電池20が単独でモータ32に
対して負荷を供給するように制御される。上記した負荷
の大きさの判定を行なう際には、実際に負荷が増大して
燃料電池20からの出力だけでは不足してしまう状態と
なる前に、からの状態に各切り替えスイッチの接点
の切り替えが完了可能であればよい。
【0085】以上、の低負荷状態との高負荷状態と
の間でモードの切り替えを行なう際に、アクセル開度と
車速とに基づいて判断を行なう動作について説明した
が、本実施例の燃料電池システム10では、車両のアク
セル開速度に基づくモードの切り替えも行なわれる。ア
クセル開速度とは、単位時間におけるアクセル開度の変
化量のことであり、運転者がアクセルを踏み込んだ強さ
に対応する。このアクセル開速度は、運転者が要求する
加速の度合いに対応している。したがって、アクセル開
速度が大きいほど急激な加速が運転者により要求されて
いることを示し、アクセル開速度が大きくなるとその直
後に急激に負荷が増大することになる。アクセル開速度
が大きい場合には、たとえそれまでの車速が遅い場合で
あっても負荷は急激に増大する。したがって、本実施例
では、既述したアクセル開度と車速との関係とは別に、
アクセル開度に基づいて負荷の大きさを判定している。
の間でモードの切り替えを行なう際に、アクセル開度と
車速とに基づいて判断を行なう動作について説明した
が、本実施例の燃料電池システム10では、車両のアク
セル開速度に基づくモードの切り替えも行なわれる。ア
クセル開速度とは、単位時間におけるアクセル開度の変
化量のことであり、運転者がアクセルを踏み込んだ強さ
に対応する。このアクセル開速度は、運転者が要求する
加速の度合いに対応している。したがって、アクセル開
速度が大きいほど急激な加速が運転者により要求されて
いることを示し、アクセル開速度が大きくなるとその直
後に急激に負荷が増大することになる。アクセル開速度
が大きい場合には、たとえそれまでの車速が遅い場合で
あっても負荷は急激に増大する。したがって、本実施例
では、既述したアクセル開度と車速との関係とは別に、
アクセル開度に基づいて負荷の大きさを判定している。
【0086】本実施例の燃料電池システム10におい
て、上記した負荷の大きさの判定結果を基にして既述し
た各モードの切り替え(切り替えスイッチの接点の切り
替え)を行なう際の動作について、図8に例示する充放
電状態制御処理ルーチンに基づいて説明する。本ルーチ
ンは、燃料電池システム10を搭載する車両において、
この燃料電池システムを始動させる所定のスタートスイ
ッチがオン状態になったときから、CPU52によって
所定時間ごとに実行される。
て、上記した負荷の大きさの判定結果を基にして既述し
た各モードの切り替え(切り替えスイッチの接点の切り
替え)を行なう際の動作について、図8に例示する充放
電状態制御処理ルーチンに基づいて説明する。本ルーチ
ンは、燃料電池システム10を搭載する車両において、
この燃料電池システムを始動させる所定のスタートスイ
ッチがオン状態になったときから、CPU52によって
所定時間ごとに実行される。
【0087】本ルーチンが実行されると、まず、CPU
52は、燃料電池20が暖気運転中であるかどうかを判
断する(ステップS100)。この判断は、記述した温
度センサ45から燃料電池20の内部温度に関する情報
を入力し、燃料電池20の運転温度が所定の温度以上に
昇温しているかどうかを判断することによって実行可能
である。この所定の運転温度とは、燃料電池20が単独
でモータ32を駆動したときに、所定量の負荷(の状
態との状態とが切り替わるときの負荷、すなわち、図
5における電流値IA に対応する負荷)に対して支障な
く出力可能となる運転温度として予め設定され、制御部
50に記憶されている。
52は、燃料電池20が暖気運転中であるかどうかを判
断する(ステップS100)。この判断は、記述した温
度センサ45から燃料電池20の内部温度に関する情報
を入力し、燃料電池20の運転温度が所定の温度以上に
昇温しているかどうかを判断することによって実行可能
である。この所定の運転温度とは、燃料電池20が単独
でモータ32を駆動したときに、所定量の負荷(の状
態との状態とが切り替わるときの負荷、すなわち、図
5における電流値IA に対応する負荷)に対して支障な
く出力可能となる運転温度として予め設定され、制御部
50に記憶されている。
【0088】ステップS100において、燃料電池20
の運転温度が所定温度を下回るなどにより暖気中である
と判断された場合には、CPU52は、燃料電池システ
ム10が既述したの起動時であると判定する(ステッ
プS110)。次にステップS220に移行して、切り
替えスイッチ40,42に対して指示信号を出力し、各
切り替えスイッチの接点の状態を、上記の起動時に対
応する既述した状態にして(図4参照)、本ルーチンを
終了する。
の運転温度が所定温度を下回るなどにより暖気中である
と判断された場合には、CPU52は、燃料電池システ
ム10が既述したの起動時であると判定する(ステッ
プS110)。次にステップS220に移行して、切り
替えスイッチ40,42に対して指示信号を出力し、各
切り替えスイッチの接点の状態を、上記の起動時に対
応する既述した状態にして(図4参照)、本ルーチンを
終了する。
【0089】ステップS100において暖気運転中では
ないと判断された場合には、次に、アクセル開度θn と
θn+1 とを読み込む(ステップS120)。本実施例の
燃料電池システム10では、ごく短時間であるΔt(例
えば50msec)毎に、アクセルペダルポジションセ
ンサ33bが検出するアクセル開度を、制御装置33を
介して制御部50に入力して所定のメモリ内に展開する
処理ルーチンが、充放電状態制御処理ルーチンとは別に
実行されている。上記ステップS120において読み込
まれるアクセル開度とは、Δt毎に検出されているアク
セル開度の最新の値θn+1 と、その一つ前の値θn であ
る。
ないと判断された場合には、次に、アクセル開度θn と
θn+1 とを読み込む(ステップS120)。本実施例の
燃料電池システム10では、ごく短時間であるΔt(例
えば50msec)毎に、アクセルペダルポジションセ
ンサ33bが検出するアクセル開度を、制御装置33を
介して制御部50に入力して所定のメモリ内に展開する
処理ルーチンが、充放電状態制御処理ルーチンとは別に
実行されている。上記ステップS120において読み込
まれるアクセル開度とは、Δt毎に検出されているアク
セル開度の最新の値θn+1 と、その一つ前の値θn であ
る。
【0090】次に、車速センサ49から車両の車速vを
読み込む(ステップS130)。アクセル開度および車
速を読み込むと、次に、読み込んだ値を基にアクセル開
速度Θを求めてその大きさを判定する(ステップS14
0)。アクセル開速度Θは、(θn+1 −θn )/Δtに
よって求めることができる。このアクセル開速度Θが0
である場合には、次にアクセル開度θn+1 が0であるか
どうかを判断する(ステップS150)。ステップS1
50においてアクセル開度θn+1 が0であった場合に
は、CPU52は、燃料電池システム10が既述した
の状態であると判定する(ステップS160)。このよ
うな、アクセル開速度もアクセル開度も共に0である状
態とは、アクセルペダル33aが全く踏まれていない状
態に対応する。すなわち、車両が停車しているか、車両
が慣性で走行している状態である。次にステップS22
0に移行して、切り替えスイッチ40,42に対して指
示信号を出力し、各切り替えスイッチの接点の状態を、
上記に対応する既述した状態にして(図4参照)、本
ルーチンを終了する。
読み込む(ステップS130)。アクセル開度および車
速を読み込むと、次に、読み込んだ値を基にアクセル開
速度Θを求めてその大きさを判定する(ステップS14
0)。アクセル開速度Θは、(θn+1 −θn )/Δtに
よって求めることができる。このアクセル開速度Θが0
である場合には、次にアクセル開度θn+1 が0であるか
どうかを判断する(ステップS150)。ステップS1
50においてアクセル開度θn+1 が0であった場合に
は、CPU52は、燃料電池システム10が既述した
の状態であると判定する(ステップS160)。このよ
うな、アクセル開速度もアクセル開度も共に0である状
態とは、アクセルペダル33aが全く踏まれていない状
態に対応する。すなわち、車両が停車しているか、車両
が慣性で走行している状態である。次にステップS22
0に移行して、切り替えスイッチ40,42に対して指
示信号を出力し、各切り替えスイッチの接点の状態を、
上記に対応する既述した状態にして(図4参照)、本
ルーチンを終了する。
【0091】上記ステップS150においてアクセル開
度θn+1 が0でない場合には、前回に実行したルーチン
において負荷状態を判定した結果を読み込む(ステップ
S170)。ここで、アクセル開速度Θが0であってア
クセル開度θn+1 が0でない状態とは、アクセルペダル
33aを所定量踏み続けている状態に対応する。このよ
うな場合には、負荷の判定状態、すなわち各切り替えス
イッチの接点の接続状態を変更することなく維持する。
なお、ステップS170において読み込む前回のルーチ
ンにおける判定結果は、図8に示した充放電状態制御処
理ルーチンを一回実行するごとに、制御部50内の所定
のアドレスに記憶している。ステップS170で前回の
ルーチンにおける負荷状態の判定結果を読み込むと、次
にステップS220に移行して、各切り替えスイッチに
対して接点の接続状態を維持する指示を出力し、本ルー
チンを終了する。
度θn+1 が0でない場合には、前回に実行したルーチン
において負荷状態を判定した結果を読み込む(ステップ
S170)。ここで、アクセル開速度Θが0であってア
クセル開度θn+1 が0でない状態とは、アクセルペダル
33aを所定量踏み続けている状態に対応する。このよ
うな場合には、負荷の判定状態、すなわち各切り替えス
イッチの接点の接続状態を変更することなく維持する。
なお、ステップS170において読み込む前回のルーチ
ンにおける判定結果は、図8に示した充放電状態制御処
理ルーチンを一回実行するごとに、制御部50内の所定
のアドレスに記憶している。ステップS170で前回の
ルーチンにおける負荷状態の判定結果を読み込むと、次
にステップS220に移行して、各切り替えスイッチに
対して接点の接続状態を維持する指示を出力し、本ルー
チンを終了する。
【0092】ステップS140において求めたアクセル
開速度Θが、0よりも大きい場合には、次に、このΘが
所定の値a以上であるかどうかを判断する(ステップS
180)。この所定の値aは、アクセルペダル33aが
非常に強い勢いで踏み込まれており、モータ32での負
荷が急激に大きくなることが指示されていることを判断
する基準となる値であり、予め設定されて制御部50内
に記憶されている。ステップS180においてアクセル
開速度Θが上記所定の値a以上であると判断された場合
には、そのときの車速に関わらず燃料電池システム10
が既述したの高負荷の状態であると判定する(ステッ
プS200)。次にステップS220に移行して、切り
替えスイッチ40,42に対して指示信号を出力し、各
切り替えスイッチの接点の状態を、上記に対応する既
述した状態にして(図4参照)、本ルーチンを終了す
る。
開速度Θが、0よりも大きい場合には、次に、このΘが
所定の値a以上であるかどうかを判断する(ステップS
180)。この所定の値aは、アクセルペダル33aが
非常に強い勢いで踏み込まれており、モータ32での負
荷が急激に大きくなることが指示されていることを判断
する基準となる値であり、予め設定されて制御部50内
に記憶されている。ステップS180においてアクセル
開速度Θが上記所定の値a以上であると判断された場合
には、そのときの車速に関わらず燃料電池システム10
が既述したの高負荷の状態であると判定する(ステッ
プS200)。次にステップS220に移行して、切り
替えスイッチ40,42に対して指示信号を出力し、各
切り替えスイッチの接点の状態を、上記に対応する既
述した状態にして(図4参照)、本ルーチンを終了す
る。
【0093】ステップS180において、アクセル開速
度Θが上記所定の値aよりも小さいと判断された場合に
は、次に、車速vおよびアクセル開度θn+1 とに基づい
て、図7において実線で示したアクセル踏み込み時マッ
プを参照することによって負荷の大きさを判定する(ス
テップS190)。このようなステップS190の判断
を行なう場合とは、アクセル開速度は正の値、すなわち
アクセルペダル33aを踏み込みつつある状態であっ
て、アクセルペダル33aを踏み込む速度は所定の範囲
内である状態に対応する。したがって、図7のアクセル
踏み込み時マップを参照することによって、負荷状態が
の低負荷状態であるかの高負荷状態であるかを判定
することができる。ステップS190において負荷状態
を判定すると、ステップS220に移行して切り替えス
イッチ40,42に対して指示信号を出力し、各切り替
えスイッチの接点の状態を負荷状態に対応した状態にし
て(図4参照)、本ルーチンを終了する。
度Θが上記所定の値aよりも小さいと判断された場合に
は、次に、車速vおよびアクセル開度θn+1 とに基づい
て、図7において実線で示したアクセル踏み込み時マッ
プを参照することによって負荷の大きさを判定する(ス
テップS190)。このようなステップS190の判断
を行なう場合とは、アクセル開速度は正の値、すなわち
アクセルペダル33aを踏み込みつつある状態であっ
て、アクセルペダル33aを踏み込む速度は所定の範囲
内である状態に対応する。したがって、図7のアクセル
踏み込み時マップを参照することによって、負荷状態が
の低負荷状態であるかの高負荷状態であるかを判定
することができる。ステップS190において負荷状態
を判定すると、ステップS220に移行して切り替えス
イッチ40,42に対して指示信号を出力し、各切り替
えスイッチの接点の状態を負荷状態に対応した状態にし
て(図4参照)、本ルーチンを終了する。
【0094】ステップS140において、アクセル開速
度Θが負の値であると判断された場合には、次にステッ
プS210に移行して、アクセル開度θn+1 および車速
vに基づいて、図7において点線で示したアクセル戻し
時マップを参照することによって負荷の大きさを判断す
る。ステップS210において負荷状態を判定すると、
ステップS220に移行して切り替えスイッチ40,4
2に対して指示信号を出力し、各切り替えスイッチの接
点の状態を負荷状態に対応した状態にして(図4参
照)、本ルーチンを終了する。
度Θが負の値であると判断された場合には、次にステッ
プS210に移行して、アクセル開度θn+1 および車速
vに基づいて、図7において点線で示したアクセル戻し
時マップを参照することによって負荷の大きさを判断す
る。ステップS210において負荷状態を判定すると、
ステップS220に移行して切り替えスイッチ40,4
2に対して指示信号を出力し、各切り替えスイッチの接
点の状態を負荷状態に対応した状態にして(図4参
照)、本ルーチンを終了する。
【0095】以上のように構成された本実施例の燃料電
池システム10によれば、燃料電池20によって2次電
池30の充電を行なう際には、燃料電池20からの出力
電圧を昇圧して2次電池30に供給する構成となってい
るため、燃料電池20から2次電池30への充電電圧を
高くすることができ、2次電池30の残存容量が悪化し
てしまう前に2次電池30を充電する動作を開始するこ
とができる。比較例として、図9に、燃料電池と2次電
池とを並列に接続したときに燃料電池によって2次電池
を充電する際のV−I特性図を示す。2次電池の充電
は、2次電池に対して、2次電池の充電V−I特性に示
された電圧よりも高い電圧を印加するときに可能とな
る。したがって、燃料電池と2次電池とを並列に接続し
て回路の切り替えを行なわない場合には、全体の出力電
流値が図9中のIE よりも小さくなったときにのみ、燃
料電池からの出力電圧が2次電池の充電電圧を上回って
充電が行なわれるようになる(図9中、斜線で示した領
域は、燃料電池からの出力電圧が2次電池の充電電圧を
上回る領域である)。これに対して本実施例の燃料電池
システム10では、2次電池30の残存容量がさほど低
下していなくても、運転者がアクセルペダル33aを踏
み込んでいない間は2次電池30を充電する動作が行な
われ、2次電池30の残存容量を常に充分な状態に保つ
ための制御が行なわれる。そのため、負荷が増大して2
次電池30からの出力が要求される状態になれば、2次
電池30から充分な電力を供給することができる。ま
た、本実施例では、上記したように燃料電池20からの
出力電圧を昇圧する構成とすることで充電可能領域を広
げているため、2次電池30の出力や容量を非所望の大
きさにまで小さくしたり、燃料電池20を不必要に大型
化する必要がない。
池システム10によれば、燃料電池20によって2次電
池30の充電を行なう際には、燃料電池20からの出力
電圧を昇圧して2次電池30に供給する構成となってい
るため、燃料電池20から2次電池30への充電電圧を
高くすることができ、2次電池30の残存容量が悪化し
てしまう前に2次電池30を充電する動作を開始するこ
とができる。比較例として、図9に、燃料電池と2次電
池とを並列に接続したときに燃料電池によって2次電池
を充電する際のV−I特性図を示す。2次電池の充電
は、2次電池に対して、2次電池の充電V−I特性に示
された電圧よりも高い電圧を印加するときに可能とな
る。したがって、燃料電池と2次電池とを並列に接続し
て回路の切り替えを行なわない場合には、全体の出力電
流値が図9中のIE よりも小さくなったときにのみ、燃
料電池からの出力電圧が2次電池の充電電圧を上回って
充電が行なわれるようになる(図9中、斜線で示した領
域は、燃料電池からの出力電圧が2次電池の充電電圧を
上回る領域である)。これに対して本実施例の燃料電池
システム10では、2次電池30の残存容量がさほど低
下していなくても、運転者がアクセルペダル33aを踏
み込んでいない間は2次電池30を充電する動作が行な
われ、2次電池30の残存容量を常に充分な状態に保つ
ための制御が行なわれる。そのため、負荷が増大して2
次電池30からの出力が要求される状態になれば、2次
電池30から充分な電力を供給することができる。ま
た、本実施例では、上記したように燃料電池20からの
出力電圧を昇圧する構成とすることで充電可能領域を広
げているため、2次電池30の出力や容量を非所望の大
きさにまで小さくしたり、燃料電池20を不必要に大型
化する必要がない。
【0096】さらに、本実施例の燃料電池システム10
では、燃料電池20から2次電池30への充電を行なう
際に、燃料電池20からの出力エネルギが最大となる状
態で燃料電池20からの出力電圧を昇圧して2次電池3
0に電力を供給することが可能である。したがって、燃
料電池20によって2次電池30を充電する際の効率を
さらに高くすることができ、充電に要する時間を短縮す
ることができる。そのため、燃料電池システム10の動
作中であって、アクセルペダル33aが踏まれていない
時間を有効に利用して2次電池30の残存容量を回復す
ることが可能となり、2次電池30の残存容量が非所望
のレベルにまで低下してしまうのを抑えることができ
る。また、車両をアイドリング状態にして2次電池30
の充電を行なう場合にも、燃料電池と2次電池とを並列
に接続したときの電圧差に従って充電する場合に比べ
て、はるかに早く充電を完了することが可能となる。
では、燃料電池20から2次電池30への充電を行なう
際に、燃料電池20からの出力エネルギが最大となる状
態で燃料電池20からの出力電圧を昇圧して2次電池3
0に電力を供給することが可能である。したがって、燃
料電池20によって2次電池30を充電する際の効率を
さらに高くすることができ、充電に要する時間を短縮す
ることができる。そのため、燃料電池システム10の動
作中であって、アクセルペダル33aが踏まれていない
時間を有効に利用して2次電池30の残存容量を回復す
ることが可能となり、2次電池30の残存容量が非所望
のレベルにまで低下してしまうのを抑えることができ
る。また、車両をアイドリング状態にして2次電池30
の充電を行なう場合にも、燃料電池と2次電池とを並列
に接続したときの電圧差に従って充電する場合に比べ
て、はるかに早く充電を完了することが可能となる。
【0097】また、本実施例の燃料電池システム10で
は、負荷が所定量よりも大きいとき以外は燃料電池20
だけから出力する構成としており、負荷が増大して燃料
電池20の他に2次電池30からも出力する必要がある
と判断した場合にだけ、2次電池30からも出力する構
成としている。したがって、負荷がそれほど大きくない
状態で2次電池30から出力されてしまうことがない。
すなわち、充分な残存容量を有する2次電池と燃料電池
とを並列に接続した場合には、負荷が比較的小さな段階
で2次電池から電力が供給されてしまい、2次電池の残
存容量が次第に低下してしまう。しかしながら本実施例
では、負荷の大きさがある程度大きくなるまでは2次電
池と負荷との接続が遮断されているため、燃料電池20
からの出力だけで充分な負荷量のときに、2次電池30
の充電量が低下してしまうことがない。そのため、負荷
が増大して燃料電池20からの出力だけでは不足する場
合に、2次電池30から充分に電力を補うことができ
る。
は、負荷が所定量よりも大きいとき以外は燃料電池20
だけから出力する構成としており、負荷が増大して燃料
電池20の他に2次電池30からも出力する必要がある
と判断した場合にだけ、2次電池30からも出力する構
成としている。したがって、負荷がそれほど大きくない
状態で2次電池30から出力されてしまうことがない。
すなわち、充分な残存容量を有する2次電池と燃料電池
とを並列に接続した場合には、負荷が比較的小さな段階
で2次電池から電力が供給されてしまい、2次電池の残
存容量が次第に低下してしまう。しかしながら本実施例
では、負荷の大きさがある程度大きくなるまでは2次電
池と負荷との接続が遮断されているため、燃料電池20
からの出力だけで充分な負荷量のときに、2次電池30
の充電量が低下してしまうことがない。そのため、負荷
が増大して燃料電池20からの出力だけでは不足する場
合に、2次電池30から充分に電力を補うことができ
る。
【0098】既述したように、本実施例では、アクセル
開度と車速とに基づいて判定される負荷の大きさに加え
て、アクセル開速度に基づいて判定される負荷変動の要
求量によっても、燃料電池20および2次電池30と負
荷との接続状態が制御される。このように、負荷変動の
要求量に基づいた制御を行なうことによって、実際に負
荷が増大する前に回路の接続状態を望ましい状態に切り
替えておくことが可能となり、実際の負荷の増大に遅れ
ることなく対応することができる。
開度と車速とに基づいて判定される負荷の大きさに加え
て、アクセル開速度に基づいて判定される負荷変動の要
求量によっても、燃料電池20および2次電池30と負
荷との接続状態が制御される。このように、負荷変動の
要求量に基づいた制御を行なうことによって、実際に負
荷が増大する前に回路の接続状態を望ましい状態に切り
替えておくことが可能となり、実際の負荷の増大に遅れ
ることなく対応することができる。
【0099】上記した実施例において、高負荷状態と低
負荷状態との判定を行なう際に用いた図7のマップは、
とり得る車速vの値が6段階に、とり得るアクセル開度
θn+1 の値が5段階に分割されており、判定時の車速お
よびアクセル開度がこれらのどの領域に属するかを判断
している。ここで、高負荷状態と低負荷状態との判定を
行なう際に用いるマップは、とり得るアクセル開度θn+
1 の値と、とり得る車速vの値とを異なる段階数に分割
して構成することとしても良い。また、このようなマッ
プにおいて、とり得る車速vとアクセル開度θn+1 とを
無段階的に設定することとしてもよい。このように無段
階なマップとした場合の例を図10に示す。ここでは、
図7に示したマップと同様に、アクセル踏み込み時マッ
プとアクセル戻し時マップとの間にヒステリシスが設け
られており、それぞれの動作状態に応じたマップを参照
して負荷の大小が判定される。また、図10に示したマ
ップでは、高負荷状態と低負荷状態との境界が直線上に
なるように設定したが、この境界における負荷の値が図
5に示した電流値IA により近い値となるように、高負
荷状態と低負荷状態との境界が2次曲線となるようにマ
ップを設定してもよい。
負荷状態との判定を行なう際に用いた図7のマップは、
とり得る車速vの値が6段階に、とり得るアクセル開度
θn+1 の値が5段階に分割されており、判定時の車速お
よびアクセル開度がこれらのどの領域に属するかを判断
している。ここで、高負荷状態と低負荷状態との判定を
行なう際に用いるマップは、とり得るアクセル開度θn+
1 の値と、とり得る車速vの値とを異なる段階数に分割
して構成することとしても良い。また、このようなマッ
プにおいて、とり得る車速vとアクセル開度θn+1 とを
無段階的に設定することとしてもよい。このように無段
階なマップとした場合の例を図10に示す。ここでは、
図7に示したマップと同様に、アクセル踏み込み時マッ
プとアクセル戻し時マップとの間にヒステリシスが設け
られており、それぞれの動作状態に応じたマップを参照
して負荷の大小が判定される。また、図10に示したマ
ップでは、高負荷状態と低負荷状態との境界が直線上に
なるように設定したが、この境界における負荷の値が図
5に示した電流値IA により近い値となるように、高負
荷状態と低負荷状態との境界が2次曲線となるようにマ
ップを設定してもよい。
【0100】また、上記実施例では、燃料電池20によ
って2次電池30を充電する際に、燃料電池20の出力
電圧を昇圧させるためにDC/DCコンバータを用いる
こととしたが、このような昇圧手段はDC/DCコンバ
ータに限るものではない。DC/DCコンバータのよう
な昇圧のための装置を設けることなく、燃料電池20か
らの出力電圧を昇圧する構成としてもよい。例えば、燃
料電池20を複数のスタックからなる構成とし、これら
各スタックの接続状態を変えることによって燃料電池か
らの出力電圧を昇圧させることも可能である。例えば、
燃料電池20を4個の燃料電池スタックによって構成
し、通常は2個の燃料電池スタックを直列に接続した上
でこれらを並列に接続して用いることとし、2次電池3
0の充電を行なう際にはこれらのスタックの接続状態を
変更して、4個の燃料電池スタックをすべて並列に接続
するならば、充電時における燃料電池20の出力電圧を
2倍にすることができる。
って2次電池30を充電する際に、燃料電池20の出力
電圧を昇圧させるためにDC/DCコンバータを用いる
こととしたが、このような昇圧手段はDC/DCコンバ
ータに限るものではない。DC/DCコンバータのよう
な昇圧のための装置を設けることなく、燃料電池20か
らの出力電圧を昇圧する構成としてもよい。例えば、燃
料電池20を複数のスタックからなる構成とし、これら
各スタックの接続状態を変えることによって燃料電池か
らの出力電圧を昇圧させることも可能である。例えば、
燃料電池20を4個の燃料電池スタックによって構成
し、通常は2個の燃料電池スタックを直列に接続した上
でこれらを並列に接続して用いることとし、2次電池3
0の充電を行なう際にはこれらのスタックの接続状態を
変更して、4個の燃料電池スタックをすべて並列に接続
するならば、充電時における燃料電池20の出力電圧を
2倍にすることができる。
【0101】上記実施例では、負荷の大きさ、すなわち
モータ32における消費電力の大きさを判定するため
に、アクセル開度と車速とに基づくこととしたが、異な
る変数に基づいて負荷の大きさを判定することとしても
よい。たとえば、インバータ44における出力電流を測
定することによっても、モータ32における消費電力の
大きさを判定することができる。ここで、インバータ4
4における負荷の大きさに基づく制御は、現在の負荷量
に基づく制御となるため、負荷が急激に増大する際に、
既述した接点の切り替えを負荷の増大に間に合って行な
うためには、上記実施例のようにアクセル開速度などを
組み合わせて制御することが好ましい。
モータ32における消費電力の大きさを判定するため
に、アクセル開度と車速とに基づくこととしたが、異な
る変数に基づいて負荷の大きさを判定することとしても
よい。たとえば、インバータ44における出力電流を測
定することによっても、モータ32における消費電力の
大きさを判定することができる。ここで、インバータ4
4における負荷の大きさに基づく制御は、現在の負荷量
に基づく制御となるため、負荷が急激に増大する際に、
既述した接点の切り替えを負荷の増大に間に合って行な
うためには、上記実施例のようにアクセル開速度などを
組み合わせて制御することが好ましい。
【0102】また、上記実施例では、アクセル開度θn+
1 が0であることに基づいて、燃料電池システム10が
の充電状態であると判断する構成を示したが、アクセ
ル開度以外の要因に基づいての充電状態になることを
判断することとしてもよい。例えば、インバータ44に
おける出力電流が0またはマイナス(すなわち回生時)
になったときにの充電状態であると判断することがで
きる。また、燃料電池システム10を備える車両におい
て、の充電状態となることを指示可能なスイッチを、
アクセルペダル33aと独立して設けることとしてもよ
い。このようなスイッチを設けることによって、例え
ば、燃料電池20が定常状態に達していない暖気運転中
であっても、燃料電池20の運転温度に応じて出力電圧
を昇圧して2次電池30に供給することが可能となり、
燃料電池20の暖気運転中に2次電池30の充電を開始
するという動作ができる。このような動作を実際に行な
う場合には、さらに、残存容量モニタ43が検出した2
次電池30の残存容量を運転者が認識可能となるように
表示する構成を設ければよい。これによって、燃料電池
システム10の起動時に2次電池30の残存容量が低下
している時には運転者がこれを認識可能となり、必要に
応じて上記スイッチから指示を入力することが可能とな
る。以下に、このような構成について説明する。
1 が0であることに基づいて、燃料電池システム10が
の充電状態であると判断する構成を示したが、アクセ
ル開度以外の要因に基づいての充電状態になることを
判断することとしてもよい。例えば、インバータ44に
おける出力電流が0またはマイナス(すなわち回生時)
になったときにの充電状態であると判断することがで
きる。また、燃料電池システム10を備える車両におい
て、の充電状態となることを指示可能なスイッチを、
アクセルペダル33aと独立して設けることとしてもよ
い。このようなスイッチを設けることによって、例え
ば、燃料電池20が定常状態に達していない暖気運転中
であっても、燃料電池20の運転温度に応じて出力電圧
を昇圧して2次電池30に供給することが可能となり、
燃料電池20の暖気運転中に2次電池30の充電を開始
するという動作ができる。このような動作を実際に行な
う場合には、さらに、残存容量モニタ43が検出した2
次電池30の残存容量を運転者が認識可能となるように
表示する構成を設ければよい。これによって、燃料電池
システム10の起動時に2次電池30の残存容量が低下
している時には運転者がこれを認識可能となり、必要に
応じて上記スイッチから指示を入力することが可能とな
る。以下に、このような構成について説明する。
【0103】既述したように、本実施例の燃料電池シス
テム10では、システムの停止時に2次電池30の充電
を行ない、2次電池30の残存容量を充分な状態として
から燃料電池システム10を停止する構成となってい
る。しかしながら、車両を長期間放置した場合などには
2次電池30は自然放電してしまい、その残存容量は低
下してしまう。既述したように、本実施例の燃料電池シ
ステム10では、その起動時においては、2次電池30
だけを用いてモータ32を駆動する構成となっており、
起動時において2次電池30の残存容量を充分に用意す
ることによって、燃料電池20の暖機運転中にモータ3
2を駆動するのに充分な電力をモータ32に供給するこ
とが可能となる。ここで、上記したように、残存容量モ
ニタ43が検出した2次電池30の残存容量を表示する
構成とすれば、燃料電池システム10の起動時に2次電
池30の残存容量が低下している場合には、運転者は2
次電池30の残存容量が低下していることを認識するこ
とが可能となる。運転者は、2次電池30の残存容量が
低下していることを認識した場合には、車両を発進させ
る前に上記したスイッチを介して2次電池30の充電を
指示することによって、燃料電池20の暖機運転が完了
する以前に、燃料電池20の出力にある程度の余力が生
じた時点でDC/DCコンバータ36を介して高電圧を
印加し、2次電池30を効率よく充電して、2次電池3
0の残存容量を速やかに回復させることができる。
テム10では、システムの停止時に2次電池30の充電
を行ない、2次電池30の残存容量を充分な状態として
から燃料電池システム10を停止する構成となってい
る。しかしながら、車両を長期間放置した場合などには
2次電池30は自然放電してしまい、その残存容量は低
下してしまう。既述したように、本実施例の燃料電池シ
ステム10では、その起動時においては、2次電池30
だけを用いてモータ32を駆動する構成となっており、
起動時において2次電池30の残存容量を充分に用意す
ることによって、燃料電池20の暖機運転中にモータ3
2を駆動するのに充分な電力をモータ32に供給するこ
とが可能となる。ここで、上記したように、残存容量モ
ニタ43が検出した2次電池30の残存容量を表示する
構成とすれば、燃料電池システム10の起動時に2次電
池30の残存容量が低下している場合には、運転者は2
次電池30の残存容量が低下していることを認識するこ
とが可能となる。運転者は、2次電池30の残存容量が
低下していることを認識した場合には、車両を発進させ
る前に上記したスイッチを介して2次電池30の充電を
指示することによって、燃料電池20の暖機運転が完了
する以前に、燃料電池20の出力にある程度の余力が生
じた時点でDC/DCコンバータ36を介して高電圧を
印加し、2次電池30を効率よく充電して、2次電池3
0の残存容量を速やかに回復させることができる。
【0104】図11に示すように、暖気運転中の燃料電
池20は、その運転温度によって出力特性が異なる。図
11のグラフに示した各燃料電池の運転温度は、tC <
tB<tA である。燃料電池の運転温度が上がるに従っ
て出力電圧は上昇し、より大きな負荷(電流値)に対応
可能となる。図8に示した充放電状態制御処理ルーチン
のステップS100において、燃料電池20が暖気運転
中かどうかを判断する際に基準とする燃料電池20の運
転温度は、燃料電池20が単独で所定量のエネルギ(図
5に示したIA に対応する)を出力可能となる温度とし
て設定されている。しかしながら、これよりも低い運転
温度であっても補機類34で要する以上の電力は出力可
能であり、このエネルギの余力(出力可能な電力から補
機類34での消費電力を除いたエネルギ量)を用いて2
次電池30を充電することができる。
池20は、その運転温度によって出力特性が異なる。図
11のグラフに示した各燃料電池の運転温度は、tC <
tB<tA である。燃料電池の運転温度が上がるに従っ
て出力電圧は上昇し、より大きな負荷(電流値)に対応
可能となる。図8に示した充放電状態制御処理ルーチン
のステップS100において、燃料電池20が暖気運転
中かどうかを判断する際に基準とする燃料電池20の運
転温度は、燃料電池20が単独で所定量のエネルギ(図
5に示したIA に対応する)を出力可能となる温度とし
て設定されている。しかしながら、これよりも低い運転
温度であっても補機類34で要する以上の電力は出力可
能であり、このエネルギの余力(出力可能な電力から補
機類34での消費電力を除いたエネルギ量)を用いて2
次電池30を充電することができる。
【0105】ここで、暖気運転中の燃料電池20におけ
る出力特性は、燃料電池20の運転温度から推定するこ
とが可能であり、暖気運転中の各運転温度における燃料
電池20の最大出力(あるいは、各運転温度において充
分に出力可能な値)の大きさを予め設定しておくことが
できる(図11参照)。また、2次電池30の充電特性
は、そのときの2次電池30の残存容量によって決ま
る。したがって、燃料電池20の運転温度によって定ま
る燃料電池20の最大出力と、2次電池30の残存容量
によって定まる2次電池30の充電特性とに基づいて、
記述したの状態の場合と同様に、燃料電池20の出力
電圧をどの値にまで昇圧すべきであるかを決定すること
ができる。燃料電池20からの出力電圧を、この決定し
た値にまで出力して2次電池に供給し、2次電池30を
充電する構成とすることによって、燃料電池20の暖機
運転中に2次電池30の充電を開始することが可能とな
る。
る出力特性は、燃料電池20の運転温度から推定するこ
とが可能であり、暖気運転中の各運転温度における燃料
電池20の最大出力(あるいは、各運転温度において充
分に出力可能な値)の大きさを予め設定しておくことが
できる(図11参照)。また、2次電池30の充電特性
は、そのときの2次電池30の残存容量によって決ま
る。したがって、燃料電池20の運転温度によって定ま
る燃料電池20の最大出力と、2次電池30の残存容量
によって定まる2次電池30の充電特性とに基づいて、
記述したの状態の場合と同様に、燃料電池20の出力
電圧をどの値にまで昇圧すべきであるかを決定すること
ができる。燃料電池20からの出力電圧を、この決定し
た値にまで出力して2次電池に供給し、2次電池30を
充電する構成とすることによって、燃料電池20の暖機
運転中に2次電池30の充電を開始することが可能とな
る。
【0106】図12は、上記した動作が行なわれるとき
に、CPU52によって実行される暖機時充電制御処理
ルーチンを表すフローチャートである。本ルーチンは、
燃料電池システム10が始動された後に、上記スイッチ
を運転者が操作して、2次電池30を充電すべき指示が
入力されると実行される。
に、CPU52によって実行される暖機時充電制御処理
ルーチンを表すフローチャートである。本ルーチンは、
燃料電池システム10が始動された後に、上記スイッチ
を運転者が操作して、2次電池30を充電すべき指示が
入力されると実行される。
【0107】本ルーチンが起動されると、CPU52
は、まず、2次電池30の残存容量の読み込みを行なう
(ステップS300)。次に、ステップS300で読み
込んだ値を基に、2次電池30の残存容量が充分である
かどうかを判断する(ステップS310)。2次電池3
0の残存容量が充分である場合、すなわち、上記スイッ
チからの指示入力が誤ってなされた場合や、本ルーチン
を実行し続けることによって2次電池30の残存容量が
充分に回復した場合には、本ルーチンから抜けて、図8
に示した通常の充放電制御処理ルーチンによる制御に移
行する。
は、まず、2次電池30の残存容量の読み込みを行なう
(ステップS300)。次に、ステップS300で読み
込んだ値を基に、2次電池30の残存容量が充分である
かどうかを判断する(ステップS310)。2次電池3
0の残存容量が充分である場合、すなわち、上記スイッ
チからの指示入力が誤ってなされた場合や、本ルーチン
を実行し続けることによって2次電池30の残存容量が
充分に回復した場合には、本ルーチンから抜けて、図8
に示した通常の充放電制御処理ルーチンによる制御に移
行する。
【0108】ステップS310において、2次電池30
の残存容量が不十分であると判断された場合には、燃料
電池20の運転温度を読み込む(ステップS320)。
次に、この燃料電池20の運転温度に基づいて、燃料電
池20による2次電池30の充電が可能かどうかを判断
する(ステップS330)。この判断は、燃料電池20
の出力がある程度以上になる時の燃料電池20の運転温
度として予め定めておいた値と、ステップS320で読
み込んだ実際の運転温度とを比較することによって行な
う。ステップS330において、充電できない、すなわ
ち、燃料電池20の運転温度が所定の温度よりも低いと
判断されたときには、再びステップS320に戻り、燃
料電池20の運転温度が充分に上昇するまで燃料電池2
0の運転温度の読み込みを繰り返すこととする。
の残存容量が不十分であると判断された場合には、燃料
電池20の運転温度を読み込む(ステップS320)。
次に、この燃料電池20の運転温度に基づいて、燃料電
池20による2次電池30の充電が可能かどうかを判断
する(ステップS330)。この判断は、燃料電池20
の出力がある程度以上になる時の燃料電池20の運転温
度として予め定めておいた値と、ステップS320で読
み込んだ実際の運転温度とを比較することによって行な
う。ステップS330において、充電できない、すなわ
ち、燃料電池20の運転温度が所定の温度よりも低いと
判断されたときには、再びステップS320に戻り、燃
料電池20の運転温度が充分に上昇するまで燃料電池2
0の運転温度の読み込みを繰り返すこととする。
【0109】ステップS330において、燃料電池20
の昇温状態が充分であると判断されたときには、記述し
たように2次電池30の残存容量と燃料電池20の運転
温度とに基づいて、燃料電池20からの出力電圧をどの
値にまで昇圧するかを決定する(ステップS340)。
つぎに、切り替えスイッチ40,42に指示信号を出力
して、回路の接続状態をの状態からの状態に切り替
える(ステップS350)。ここで、DC/DCコンバ
ータ36に信号を出力することによって、燃料電池20
からの出力電圧をステップS340で決定した値に昇圧
し(ステップS360)、本ルーチンを終了する。な
お、上記した動作に従って2次電池30の充電を行って
いるときに、アクセルペダル33aが踏み込まれたとき
には、上記ルーチンの実行を停止して、記述した充放電
状態制御処理ルーチンに移行し、モータ32を駆動可能
にしている。
の昇温状態が充分であると判断されたときには、記述し
たように2次電池30の残存容量と燃料電池20の運転
温度とに基づいて、燃料電池20からの出力電圧をどの
値にまで昇圧するかを決定する(ステップS340)。
つぎに、切り替えスイッチ40,42に指示信号を出力
して、回路の接続状態をの状態からの状態に切り替
える(ステップS350)。ここで、DC/DCコンバ
ータ36に信号を出力することによって、燃料電池20
からの出力電圧をステップS340で決定した値に昇圧
し(ステップS360)、本ルーチンを終了する。な
お、上記した動作に従って2次電池30の充電を行って
いるときに、アクセルペダル33aが踏み込まれたとき
には、上記ルーチンの実行を停止して、記述した充放電
状態制御処理ルーチンに移行し、モータ32を駆動可能
にしている。
【0110】このような構成とすれば、燃料電池システ
ム10の起動時に2次電池30の残存容量が低下してし
まっている場合にも、燃料電池20の暖機運転完了前
に、DC/DCコンバータ36を介して供給される高電
圧により2次電池30の充電を開始することが可能とな
り、より速く2次電池30の残存容量を回復して、支障
なく車両を発進させることが可能となる。もとより、上
記したような燃料電池20の暖気運転中に2次電池30
の充電を開始する制御を行なわない場合には、燃料電池
20の暖機運転終了後には車両を発進させるまでの充
電状態となり、定常状態の燃料電池20の最大出力を利
用して2次電池30の充電が行なわれる。また、上記し
た説明では、燃料電池20の暖気時に2次電池30の充
電を開始するためには、上記所定のスイッチからの指示
入力を要する構成としたが、スイッチからの指示入力を
不要とする構成とすることもできる。すなわち、燃料電
池システム10の始動時にはCPU52が2次電池30
の残存容量を確認し、この残存容量が所定量以下の場合
には燃料電池20の暖気運転中に2次電池30の充電を
開始して、アクセルペダル33aが踏まれるまでは2次
電池30を充電する構成としてもよい。
ム10の起動時に2次電池30の残存容量が低下してし
まっている場合にも、燃料電池20の暖機運転完了前
に、DC/DCコンバータ36を介して供給される高電
圧により2次電池30の充電を開始することが可能とな
り、より速く2次電池30の残存容量を回復して、支障
なく車両を発進させることが可能となる。もとより、上
記したような燃料電池20の暖気運転中に2次電池30
の充電を開始する制御を行なわない場合には、燃料電池
20の暖機運転終了後には車両を発進させるまでの充
電状態となり、定常状態の燃料電池20の最大出力を利
用して2次電池30の充電が行なわれる。また、上記し
た説明では、燃料電池20の暖気時に2次電池30の充
電を開始するためには、上記所定のスイッチからの指示
入力を要する構成としたが、スイッチからの指示入力を
不要とする構成とすることもできる。すなわち、燃料電
池システム10の始動時にはCPU52が2次電池30
の残存容量を確認し、この残存容量が所定量以下の場合
には燃料電池20の暖気運転中に2次電池30の充電を
開始して、アクセルペダル33aが踏まれるまでは2次
電池30を充電する構成としてもよい。
【0111】なお、記述した実施例のように、負荷量が
所定量以上になるまでは2次電池30からの出力を行な
わない制御を行なう場合にも、所定量よりも大きい負荷
が長時間持続する場合には、2次電池30の残存容量の
悪化によって、車両の走行中に充分な出力が得られなく
なる場合が想定される。このように、車両の走行中に、
残存容量モニタ43によって2次電池30の残存容量の
低下が検出された場合には、残存容量が低下してしまっ
たことを運転者に知らせて、残存容量を積極的に回復す
るための措置をとるよう運転者に促す構成とすることが
望ましい。例えば、運転席周辺に設けた所定の表示を点
灯させたり、音声を発したりして残存容量の低下を知ら
せることができる。
所定量以上になるまでは2次電池30からの出力を行な
わない制御を行なう場合にも、所定量よりも大きい負荷
が長時間持続する場合には、2次電池30の残存容量の
悪化によって、車両の走行中に充分な出力が得られなく
なる場合が想定される。このように、車両の走行中に、
残存容量モニタ43によって2次電池30の残存容量の
低下が検出された場合には、残存容量が低下してしまっ
たことを運転者に知らせて、残存容量を積極的に回復す
るための措置をとるよう運転者に促す構成とすることが
望ましい。例えば、運転席周辺に設けた所定の表示を点
灯させたり、音声を発したりして残存容量の低下を知ら
せることができる。
【0112】上記したような方法によって、2次電池3
0の残存容量が所定量以下になったこと、あるいは2次
電池30の残存容量の低下状況が所定の状態となったこ
とを運転者に認識させれば、運転者は、残存容量を回復
するための措置をとることができる。たとえば、可能な
限り車両のスピードを落として負荷を減少させることに
よって2次電池における電力消費を抑えたり、また、可
能であれば一旦停車して燃料電池システム10を既述し
た状態として、2次電池30の残存容量の回復を待つ
こともできる。このような対策をとることによって、2
次電池30からの電力供給がなくなってアクセルペダル
33aを踏み込んでも充分な出力が得られなくなる状態
となるのを防止することができ、走行の安全性を高める
ことができる。さらに、本実施例の燃料電池システム1
0では、燃料電池30の出力が最大となる状態で2次電
池30の充電を行なうため、上記したように一旦停車し
て2次電池30の残存容量の回復を待つ場合にも、迅速
に2次電池30の残存容量を回復させることができる。
0の残存容量が所定量以下になったこと、あるいは2次
電池30の残存容量の低下状況が所定の状態となったこ
とを運転者に認識させれば、運転者は、残存容量を回復
するための措置をとることができる。たとえば、可能な
限り車両のスピードを落として負荷を減少させることに
よって2次電池における電力消費を抑えたり、また、可
能であれば一旦停車して燃料電池システム10を既述し
た状態として、2次電池30の残存容量の回復を待つ
こともできる。このような対策をとることによって、2
次電池30からの電力供給がなくなってアクセルペダル
33aを踏み込んでも充分な出力が得られなくなる状態
となるのを防止することができ、走行の安全性を高める
ことができる。さらに、本実施例の燃料電池システム1
0では、燃料電池30の出力が最大となる状態で2次電
池30の充電を行なうため、上記したように一旦停車し
て2次電池30の残存容量の回復を待つ場合にも、迅速
に2次電池30の残存容量を回復させることができる。
【0113】また、上記実施例の燃料電池システム10
の構成においては、種々の変更を行なうことができる。
燃料電池システム10が備える燃料電池20は、燃料ガ
スを生成するための原燃料としてメタノールを用いた
が、メタノール以外の炭化水素、例えばメタンやガソリ
ンなどを原燃料として用い、これらを改質して水素リッ
チな燃料ガスを生成することとしてもよい。また、改質
器64で進行する改質反応は、水蒸気改質反応に代え
て、あるいは水蒸気改質反応に加えて部分酸化改質反応
を行なうこととしてもよい。さらに、上記したように原
燃料を改質して燃料ガスを生成する方法に代えて、水素
貯蔵装置を設けて水素ガスを燃料ガスとして用いること
としてもよい。また、燃料電池20は固体高分子型燃料
電池に限るものではなく、りん酸型燃料電池や固体電解
質型燃料電池など他種の燃料電池を用いることとしても
よい。
の構成においては、種々の変更を行なうことができる。
燃料電池システム10が備える燃料電池20は、燃料ガ
スを生成するための原燃料としてメタノールを用いた
が、メタノール以外の炭化水素、例えばメタンやガソリ
ンなどを原燃料として用い、これらを改質して水素リッ
チな燃料ガスを生成することとしてもよい。また、改質
器64で進行する改質反応は、水蒸気改質反応に代え
て、あるいは水蒸気改質反応に加えて部分酸化改質反応
を行なうこととしてもよい。さらに、上記したように原
燃料を改質して燃料ガスを生成する方法に代えて、水素
貯蔵装置を設けて水素ガスを燃料ガスとして用いること
としてもよい。また、燃料電池20は固体高分子型燃料
電池に限るものではなく、りん酸型燃料電池や固体電解
質型燃料電池など他種の燃料電池を用いることとしても
よい。
【0114】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
様態で実施し得ることは勿論である。本発明の電源装置
を、電気自動車以外の負荷、例えば、家庭内の電力負荷
に電力を供給する電源装置として用いることとしてもよ
い。また、本発明の電源装置が備える2次電池は、所定
量の電力を蓄えて必要に応じて供給可能に準備すること
ができればよく、充分量の電気エネルギを蓄えることが
できるならば、本発明の電源装置が備える2次電池をコ
ンデンサと読み替える構成とすることもできる。
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々なる
様態で実施し得ることは勿論である。本発明の電源装置
を、電気自動車以外の負荷、例えば、家庭内の電力負荷
に電力を供給する電源装置として用いることとしてもよ
い。また、本発明の電源装置が備える2次電池は、所定
量の電力を蓄えて必要に応じて供給可能に準備すること
ができればよく、充分量の電気エネルギを蓄えることが
できるならば、本発明の電源装置が備える2次電池をコ
ンデンサと読み替える構成とすることもできる。
【図1】本発明の好適な一実施例である燃料電池システ
ム10の構成を表わすブロック図である。
ム10の構成を表わすブロック図である。
【図2】単セル28の構成を表わす断面模式図である。
【図3】燃料電池部60の構成を表わすブロック図であ
る。
る。
【図4】燃料電池システム10の運転状態と、各切り替
えスイッチの接続状態との対応を表わす説明図である。
えスイッチの接続状態との対応を表わす説明図である。
【図5】燃料電池20と2次電池30との放電V−I特
性図である。
性図である。
【図6】燃料電池20によって2次電池30を充電する
際の充電V−I特性図である。
際の充電V−I特性図である。
【図7】アクセル開度と車速との関係に基づいた負荷状
態の判定の様子を表わす説明図である。
態の判定の様子を表わす説明図である。
【図8】回路の接点を切り替える際に実行される充放電
状態制御処理ルーチンを例示するフローチャートであ
る。
状態制御処理ルーチンを例示するフローチャートであ
る。
【図9】燃料電池と2次電池とを並列に接続したとき
に、燃料電池によって2次電池を充電する際のV−I特
性図である。
に、燃料電池によって2次電池を充電する際のV−I特
性図である。
【図10】アクセル開度と車速との関係に基づいた負荷
状態の判定の様子を表わす説明図である。
状態の判定の様子を表わす説明図である。
【図11】定常状態となる以前の運転温度における燃料
電池20の出力特性を表わす説明図である。
電池20の出力特性を表わす説明図である。
【図12】燃料電池20の暖機運転時に2次電池30の
充電を行なう際に実行される暖機時充電制御処理ルーチ
ンを例示するフローチャートである。
充電を行なう際に実行される暖機時充電制御処理ルーチ
ンを例示するフローチャートである。
10…燃料電池システム 20…燃料電池 21…電解質膜 22…アノード 23…カソード 24,25…セパレータ 24…セパレータ 24P…燃料ガス流路 25…セパレータ 25P…酸化ガス流路 26,27…集電板 28…単セル 30…燃料電池 32…モータ 33…制御装置 33a…アクセルペダル 33b…アクセルペダルポジションセンサ 34…補機類 36,38…DC/DCコンバータ 40,42…切り替えスイッチ 43…残存容量モニタ 44…インバータ 45…温度センサ 46,48…ダイオード 49…車速センサ 50…制御部 52…CPU 54…ROM 56…RAM 58…入出力ポート 60…燃料電池部 61…メタノールタンク 62…水タンク 64…改質器 66…エアコンプレッサ 67…電磁バルブ 68…燃料供給路 69…空気供給路 70…分岐空気路 71…燃料排出路 80…インバータ 90…電流センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H02J 7/00 H02J 7/00 P 303 303E
Claims (11)
- 【請求項1】 燃料電池と2次電池とを備え、前記燃料
電池と前記2次電池との少なくとも一方から負荷に対し
て電力の供給を行なう電源装置であって、 前記燃料電池から前記2次電池に対して充電を行なうべ
き状態であることを判断する充電時判断手段と、 前記充電時判断手段が前記燃料電池から前記2次電池に
対して充電を行なうべき状態であると判断したときに、
前記燃料電池から前記負荷に対して電力を供給する場合
の出力電圧よりも高い所定の電圧で、前記燃料電池を供
給側として前記2次電池の充電を行なう充電手段とを備
える電源装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電源装置であって、 前記負荷は、大きさが零となり得る主負荷を含み、 前記充電時判断手段は、前記主負荷が略零となる状態を
検出したときに、前記燃料電池から前記2次電池に対し
て充電を行なうべき状態であると判断する電源装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の電源装置であっ
て、 前記充電手段は、 前記燃料電池の出力に接続され、前記燃料電池からの出
力電圧を昇圧して前記2次電池に供給する昇圧手段と、 複数の接点を備え、該接点の接続の組み合わせにより、
前記負荷に電力を供給する接続状態から、前記燃料電池
から前記昇圧手段を介して前記2次電池を充電する接続
状態に切り替え可能な接続手段と、 前記充電時判断手段が前記燃料電池から前記2次電池に
対して充電を行なうべき状態であると判断したときに、
前記接続手段の接点の接続の組み合わせを操作して、前
記回路の接続状態が前記燃料電池から前記2次電池に対
して充電可能となる接続状態に変更すると共に、前記2
次電池を充電する電圧が前記所定の電圧となるよう前記
昇圧手段を制御する制御手段とを備える電源装置 - 【請求項4】 請求項1ないし3いずれか記載の電源装
置であって、 前記負荷の状態を検出して前記負荷が高負荷状態である
か低負荷状態であるかを判断する負荷状態判定手段と、 前記負荷状態判定手段が高負荷状態であると判断したと
きには、前記燃料電池と前記2次電池との両方から前記
負荷に対して電力を供給し、前記負荷状態判定手段が低
負荷状態であると判断したときには、前記燃料電池だけ
から前記負荷に対して電力を供給する電源切り替え手段
とを備える電源装置。 - 【請求項5】 請求項1または2記載の電源装置であっ
て、 前記負荷の状態を検出して前記負荷が高負荷状態である
か低負荷状態であるかを判断する負荷状態判定手段と、 複数の接点を備え、該接点接続の組み合わせにより、前
記燃料電池により前記2次電池を充電する接続状態と、
前記燃料電池と前記2次電池との両方から前記負荷に対
して電力を供給する接続状態と、前記燃料電池だけから
前記負荷に対して電力を供給する接続状態とを切り替え
可能な回路接続手段と、 前記充電時判断手段に加えて前記負荷状態判定手段から
情報を入力して、該入力された情報に基づいて前記回路
接続手段における接点の接続の組み合わせを操作して、
前記燃料電池と前記2次電池との両方から前記負荷に対
して電力を供給可能な高負荷モードと、前記燃料電池だ
けから前記負荷に対して電力を供給可能な低負荷モード
と、前記燃料電池から前記2次電池に対して充電可能な
充電モードとを切り替える回路制御手段とを備える電源
装置。 - 【請求項6】 前記充電手段は、前記燃料電池からの出
力エネルギが最大となる状態で前記2次電池への充電を
行なう請求項1ないし5いずれか記載の電源装置。 - 【請求項7】 前記負荷状態判定手段は、前記負荷の大
きさを判断する負荷量判定手段である請求項4または5
記載の電源装置。 - 【請求項8】 前記負荷状態判定手段は、前記負荷の変
化量を判断する負荷変化量判定手段である請求項4また
は5記載の電源装置。 - 【請求項9】 電気エネルギによってモータを回転さ
せ、該モータの回転力を車軸に伝えることによって駆動
力を得る電気自動車であって、 請求項1ないし8いずれか記載の電源装置を搭載し、 前記モータは、前記電源装置から電力の供給を受ける負
荷の一つである電気自動車。 - 【請求項10】 電気エネルギによってモータを回転さ
せ、該モータの回転力を車軸に伝えることによって駆動
力を得る電気自動車であって、 請求項7記載の電源装置を搭載し、 前記モータは、前記電源装置から電力の供給を受ける負
荷の一つであり、 前記負荷量判定手段は、前記電気自動車におけるアクセ
ル開度と車速とに基づいて前記負荷量を判断する手段で
ある電気自動車。 - 【請求項11】 電気エネルギによってモータを回転さ
せ、該モータの回転力を車軸に伝えることによって駆動
力を得る電気自動車であって、 請求項8記載の電源装置を搭載し、 前記モータは、前記電源装置から電力の供給を受ける負
荷の一つであり、 前記負荷変化量判定手段は、前記電気自動車におけるア
クセル開速度に基づいて前記負荷の変化量を判断する手
段である電気自動車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090269A JPH10271706A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 電源装置および電気自動車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9090269A JPH10271706A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 電源装置および電気自動車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10271706A true JPH10271706A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13993799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9090269A Pending JPH10271706A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 電源装置および電気自動車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10271706A (ja) |
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