JP2008083986A - 還元サービス処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 複数の店が混在してなる商店街やショッピングセンターの活性化を図り得る。
【解決手段】買い回りキャンペーンを識別するキャンペーン識別情報に対応して、そのキャンペーンに参加する店舗の情報及びその店舗においてキャンペーン対象に指定された商品の情報を記憶するキャンペーンデータベースと、各顧客を識別する顧客識別情報に対応して、その顧客が各店舗で購入した商品の情報を記憶する顧客データベースとを備える。入力手段を介して顧客識別情報が入力されると、顧客データベース及びキャンペーンデータベースを検索して、入力された顧客識別情報で識別される顧客が各店舗でそれぞれ購入した商品の中にその店舗でキャンペーン対象に指定された商品があるか否かを判断し、キャンペーン対象に指定された商品の購入履歴があると判断された店舗に応じて、入力手段を介して入力された顧客識別情報で識別される顧客にポイント等の特典を付与する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、複数の店が混在してなる商店街,ショッピングセンター等において、複数の店舗を訪れた買い回り客に対する還元サービスに対応し得る還元サービス処理装置に関する。
従来、1人の顧客による複数回の買物でその都度購入した商品の組合せや合計点数が予め設定された特典対象条件を満足した場合に、その顧客に特典を付与する還元サービスに対応し得た処理システムは既に知られていた。(例えば、特許文献1参照)。
また、これに関連して、1つの店舗に限らず、同一チェーンの異なる店舗を訪れるいわゆる買い回り客に対して同様な特典を付与する還元サービスに対応し得た処理システムも既に知られていた(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−309566号公報 特開平9−223274号公報
ところで近年、店での顧客の囲い込みや販売促進方法の1つとして、ポイント還元サービスがある。この還元サービスは、各顧客に対してそれぞれ商品の購入金額等に応じてポイントを発行し、各顧客はそれぞれ発行されたポイントを累積し、累積ポイントが予め設定されたポイントに達すると値引等の特典が得られるというものである。
このようなポイント還元サービスは、1つの店舗に限らず、業態の異なる複数の店が混在してなる商店街やショッピングセンター等でも導入することができる。この場合において、複数の店を訪れる買い回り客に対してはさらに特典を付与することで、商店街やショッピングセンター全体の活性化を図りたいという要望があった。
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、複数の店が混在してなる商店街やショッピングセンター等の活性化を図り得る還元サービス処理装置を提供しようとするものである。
本発明の還元サービス処理装置は、商店街やショッピングセンター等で実施される買い回りキャンペーンを識別するキャンペーン識別情報に対応して、そのキャンペーンに参加する店舗を特定する情報及びその店舗においてキャンペーン対象に指定された商品を特定する情報を記憶するキャンペーンデータベースと、各顧客を識別する顧客識別情報に対応して、その顧客が各店舗で購入した商品を特定する情報を記憶する顧客データベースとを備える。また、顧客識別情報を入力する入力手段を備える。しかして、入力手段を介して顧客識別情報が入力されると、顧客データベース及びキャンペーンデータベースを検索して、入力された顧客識別情報で識別される顧客が各店舗でそれぞれ購入した商品の中にその店舗においてキャンペーン対象に指定された商品があるか否かを判断し、キャンペーン対象に指定された商品の購入履歴があると判断された店舗に応じて、入力手段を介して入力された顧客識別情報で識別される顧客にポイント等の特典を付与するようにしたものである。
かかる手段を講じた本発明によれば、複数の店が混在してなる商店街やショッピングセンター等において、複数の店舗を訪れた買い回り客がそれぞれその店舗で指定されたキャンペーン商品を購入した場合にポイント等の特典を付与するという運用を容易に実施することができ、商店街やショッピングセンター等の活性化を図り得る還元サービス処理装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、業態の異なる複数の店舗が混在してなるショッピングセンターで導入されているポイント還元サービスを活用して買い回りキャンペーンを実施する場合である。因みに、買い回りキャンペーンとは、各店舗がそれぞれ独自にキャンペーン対象商品を指定し、2店舗以上のキャンペーン対象商品を購入した買物客に対して通常の買上ポイントとは別にボーナスポイントを付与するキャンペーンのことである。
図1は本実施の形態のシステム構成を示す模式図である。本システムは、データベースサーバ1と、複数台のPOS端末2と、1乃至複数台の情報発信端末3とを備えている。データベースサーバ1と各POS端末2及び情報発信端末3とは、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等のネットワーク4を介して双方向通信自在に接続されている。
各POS端末2は、センター内の各店舗にそれぞれ設置されている。各POS端末2には、それぞれ当該POS端末2が設置されている店舗を識別するための店舗IDが予め設定されている。情報発信端末3は、センター出入口等の共有場所に設置されている。各POS端末2及び情報発信端末3には、それぞれカードリーダ5が接続されている。カードリーダ5は、ポイントカード6のデータを読取り可能なものである。カード読取方式は接触式,非接触式のいずれであってもよい。ポイントカード6は、当該ショッピングセンターのポイント会員となった顧客に対して発行される。ポイントカード6には、各顧客を識別する顧客識別情報としての顧客IDが少なくとも記録されている。
データベースサーバ1は、ショッピングセンターの本部等に設置されており、少なくとも顧客データベース7とキャンペーンデータベース8とを管理する機能を有している。
顧客データベース7には、図2に示すように、各顧客を識別する顧客IDに対応して、その顧客の累積ポイントを加減算更新するとともに、購買履歴データとキャンペーン実績データとをそれぞれ蓄積記憶する顧客データファイル70が保存されている。
購買履歴データは、対応する顧客IDによって特定される顧客が当該ショッピングセンター内の各店舗で購入した商品に関する情報であって、購買日時,購入店舗ID,購入商品情報(商品コード,単価,点数,金額等),合計・支払情報等の各項目で形成されている。商品コードは、顧客が購入した商品を特定する情報として機能する。
購買履歴データは、POS端末2から供給される商取引のトランザクションデータによって作成される。すなわちPOS端末2では、買物客が購入する商品の販売データと支払データとが入力されて商取引が決済されると、その商取引で売上げられた商品の商品コード,単価,点数,金額等の購入商品情報や、合計金額,支払い区分,支払金額等の合計・支払情報を含むトランザクションデータが生成される。また、購入金額等に応じたポイントが算出され、カードリーダ5でポイントカード6のカードデータが読取られた場合には、そのカードデータ中の顧客IDとともにポイントデータがトランザクションデータに含まれる。さらに、当該POS端末2が設置されている店舗を特定する店舗IDも上記トランザクションデータに含まれる。しかして、この購入商品情報,合計・支払情報,顧客ID,ポイントデータ及び店舗ID等からなるトランザクションデータがネットワーク4を介してデータベースサーバ1に伝送される。
そこで、データベースサーバ1は、このトランザクションデータに基づいて購買履歴データを生成し、顧客IDが一致する顧客データファイル70に追加登録する。また、同顧客データファイル70の累積ポイントにトランザクションデータ中のポイントデータを加算するものとなっている。
キャンペーン実績データは、対応する顧客IDによって特定される顧客が還元サービスを受けた買い回りキャンペーンに関する情報であって、キャンペーンコード,還元日時,購入店舗数及びボーナスポイントの各項目で形成されている。ここで、キャンペーンコードは、買い回りキャンペーンを識別するキャンペーン識別情報として機能する。
キャンペーンデータベース8には、図3に示すように、各種の買い回りキャンペーンを識別するキャンペーンコードに対応して、開始日及び終了日のキャンペーン期間情報を記憶するとともに、そのキャンペーンに参加する店舗別のキャンペーン明細データを記憶したキャンペーンデータファイル80が保存されている。
キャンペーン明細データは、対応するキャンペーンコードで識別される買い回りキャンペーンに参加する店舗を特定する参加店舗IDと、その店舗がキャンペーン対象商品に指定した1乃至複数の商品を特定する商品コード等の商品情報と、キャンペーン対象商品を購入した際のボーナスポイント(bp)の各情報とで形成されている。
因みに、本実施の形態では、異なる買い回りキャンペーンのキャンペーン期間が重複しないように、キャンペーンデータファイル80のデータが設定されている。
図4は前記情報発信端末3の要部構成を示すブロック図である。情報発信端末3には、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)31が設けられている。そして、このCPU31に、前記カードリーダ5の他、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、時計部34、通信インターフェイス35、キーボード36、ディスプレイ37、プリンタ38などの各部が、アドレスバス,データバス等のバスライン39を介して接続されている。
RAM33には、図5に示すように、顧客データメモリ41、キャンペーンデータメモリ42、店舗数カウンタ43、ポイント合計器44及び番号カウンタ45の各種メモリエリアが形成されている。
しかしてCPU31は、ROM32に記憶されたプログラムに従って図6の流れ図に示す手順の処理を実行するように構成されている。すなわちCPU31は、顧客識別情報の入力手段であるカードリーダ5により、ポイントカード6に記録された少なくとも顧客IDを含むカードデータが読取られたことを検知すると、この処理を開始する。
先ず、CPU31は、データベースサーバ1にアクセスしてキャンペーンデータベース8を検索する。そして、時計部34にて計時されている現在の日付がキャンペーン期間中に含まれるキャンペーンデータファイル80が保存されているか否かをチェックする(ST1)。ここで、現在日付がキャンペーン期間中に含まれるキャンペーンデータファイル80が保存されていた場合には(ST1のYES)、CPU31は、そのキャンペーンデータファイル80のデータを読込み、キャンペーンデータメモリ42に上書きする。そして、このキャンペーンデータファイル80のデータに基づきキャンペーン期間,参加店舗リスト,店舗別キャンペーン対象商品リスト等を含むキャンペーン詳細情報を編集してディスプレイ37に表示させる(ST2)。その後、一定時間を経過したならば、ディスプレイ37の画面を初期画面に戻して、今回の処理を終了する。
なお、図示しないが、キャンペーン詳細情報の表示中にキーボード36のキー操作によってプリントアウトが指令された場合には、CPU31は、プリンタ38の駆動を制御して、表示中のキャンペーン詳細情報に含まれるキャンペーン期間、参加店舗リスト及び店舗別キャンペーン対象商品リスト等のプリンタアウトを行う。
一方、キャンペーンデータベース8を検索した結果、現在日付がキャンペーン期間中に含まれるキャンペーンデータファイル80が保存されていなかった場合には(ST1のNO)、CPU31は、キャンペーンデータベース8を再度検索して、還元対象キャンペーンが有るか否かを判断する(ST3)。具体的には、キャンペーン期間終了日付から現在日付までの経過日数が所定日数(例えば7日)以内のキャンペーンデータファイル80がキャンペーンデータベース8に保存されているか否かをチェックする。ここで、保存されている場合には還元対象キャンペーンが有ると判断し、保存されていない場合には還元対象キャンペーンがないと判断する。
キャンペーンデータベース8を再度検索した結果、還元対象キャンペーンがないと判断した場合には(ST3のNO)、CPU31は、後述するST5の処理に進む。これに対し、還元対象キャンペーンがあると判断した場合には(ST3のYES)、CPU31は、この還元対象キャンペーンと判断されたキャンペーンデータファイル80、すなわちキャンペーン期間終了日付から現在日付までの経過日数が所定日数以内のキャンペーンデータファイル80のデータを読込み、キャンペーンデータメモリ42に上書きする。
次に、CPU31は、データベースサーバ1にアクセスして顧客データベース7を検索する。そして、ポイントカード6から読取ったカードデータ中の顧客IDが設定された顧客データファイル70に、キャンペーンデータメモリ42に記憶されたキャンペーンデータファイル80内のキャンペーンコードを含むキャンペーン実績データが保存されているか否かをチェックする(ST4)。ここで、保存されている場合には、サービス還元済であるので(ST4のYES)、ST5の処理に進む。
ST5では、データベースサーバ1にアクセスしてキャンペーンデータベース8を再び検索する。そして、時計部34にて計時されている現在の日付以降を開始日とするキャンペーンデータファイル80の中で開始日が現在日付に最も近いキャンペーンデータファイル80を読込み、キャンペーンデータメモリ42に上書きする。しかる後、このキャンペーンデータファイル80のデータに基づきキャンペーン期間,参加店舗リスト,店舗別キャンペーン対象商品リスト等を含むキャンペーン予告情報を編集してディスプレイ37に表示させる。その後、一定時間を経過したならば、ディスプレイ37の画面を初期画面に戻して、今回の処理を終了する。
なお、図示しないが、キャンペーン予告情報の表示中にキーボード36のキー操作によってプリントアウトが指令された場合には、CPU31は、プリンタ38の駆動を制御して、表示中のキャンペーン予告情報に含まれるキャンペーン期間、参加店舗リスト及び店舗別キャンペーン対象商品リスト等のプリンタアウトを行う。
一方、顧客データベース7を検索した結果、ポイントカード6から読取ったカードデータ中の顧客IDが設定された顧客データファイル70に当該還元対象キャンペーンを特定するキャンペーンコードを含むキャンペーン実績データが保存されていない場合には、サービス還元済でないので(ST4のNO)、CPU31は、当該顧客データファイル70を読込み、顧客データメモリ41に上書きする(ST6)。しかる後、購入履歴判断手段(ST7〜ST15)及び特典付与手段(ST16〜ST20)としての処理を実行する。
先ず、CPU31は、店舗数カウンタ43,ポイント合計器44及び番号カウンタ45をいずれも“0”にクリアする(ST7)。次に、CPU31は、番号カウンタ45のカウント値nを“1”だけカウントアップする(ST8)。そして、顧客データメモリ41に記憶されている顧客データファイル70からn番目(nはカウンタメモリ45のカウント値n)の購買履歴データを取得する(ST9)。
ここで、上記顧客データファイル70にn番目の購買履歴データが登録されており、取得できた場合には(ST10のYES)、CPU31は、そのn番目購買履歴データの購買日付がキャンペーンデータメモリ42に記憶されているキャンペーンデータファイル80のキャンペーン期間内か否かを判断する(ST11,ST12)。
その結果、キャンペーン期間内であると判断した場合には(ST11のNOかつST12のNO)、CPU31は、そのn番目購買履歴データの購入店舗IDを参加店舗IDとするキャンペーン明細データが、キャンペーンデータメモリ42に記憶されているキャンペーンデータファイル80内に存在するか否かを判断する(ST13)。そして、該当するキャンペーン明細データが存在する場合には(ST13のYES)、CPU31は、このキャンペーン明細データ中のキャンペーン対象商品の中に、n番目購買履歴データ中の購入商品が1つでも含まれているか否かを判断する(ST14)。そして、含まれている場合には(ST14のYES)、CPU31は、店舗数カウンタ43の値Aを“1”だけカウントアップする。また、ポイント合計器44の値Pに当該キャンペーン明細データ中のボーナスポイントpbを加算する(ST15)。しかる後、CPU31は、ST8に戻る。
なお、n番目購買履歴データの購買日付がキャンペーン期間より前の日付であった場合(ST11のYES)、または、n番目購買履歴データの購入店舗IDを参加店舗IDとするキャンペーン明細データがキャンペーンデータファイル80内に存在しない場合(ST13のNO)、あるいは、該当するキャンペーン明細データ中のキャンペーン対象商品の中に、n番目購買履歴データ中の購入商品が1点も含まれていない場合には(ST14のNO)、その時点でST8に戻る。
そして、番号カウンタ45のカウント値nをさらに“1”だけカウントアップした後、ST9〜ST15の各処理を再度実行する。すなわち、顧客データファイル70からn番目の購買履歴データを取得する。そして、そのn番目購買履歴データの購買日付がキャンペーン期間内であった場合には、そのn番目購買履歴データの購入店舗IDを参加店舗IDとするキャンペーン明細データが、キャンペーンデータメモリ42に記憶されているキャンペーンデータファイル80内に存在するか否かを判断する。そして、該当するキャンペーン明細データが存在する場合には、このキャンペーン明細データ中のキャンペーン対象商品の中に、n番目購買履歴データ中の購入商品が1つでも含まれているか否かを判断する。そして、含まれている場合には、店舗数カウンタ43の値Aを“1”だけカウントアップする。また、ポイント合計器44の値Pに当該キャンペーン明細データ中のボーナスポイントpbを加算する。
以後、番号カウンタ45のカウント値nを“1”ずつカウントアップする毎に、ST9〜ST15の各処理を繰返し実行する。
こうして、顧客データファイル70にn番目の購買履歴データが登録されていないことが確認されるか(ST10のNO)、n番目購買履歴データの購買日付がキャンペーンデータメモリ42に記憶されているキャンペーンデータファイル80のキャンペーン期間より後の日付であることが確認されると(ST12のYES)、CPU31は、店舗数カウンタ43の値Aが「2」以上か否かを判断する。ここで、店舗数カウンタ43の値Aの値が「1」以下であった場合には(ST16のNO)、キャンペーン期間中にキャンペーン対象商品を買上げた店舗数が1店舗以下であり、買い回りキャンペーンの還元サービス対象外の客なので、CPU31は、今回の処理を終了する。
これに対し、店舗数カウンタ43の値Aが「2」以上であった場合には(ST16のYES)、キャンペーン期間中にキャンペーン対象商品を買上げた店舗数が2店舗以上であり、買い回りキャンペーンの還元サービス対象客なので、CPU31は、顧客データメモリ41に記憶されている顧客データファイル70内の累積ポイントにポイント合計器44の値P、つまりは買い回りキャンペーン期間中にキャンペーン参加店舗でキャンペーン対象商品を購入したことによって店側から付与されるボーナスポイントの合計ポイントを加算する(ST17)。また、ポイント合計器44の値Pに相当するボーナスポイントが付与されたことを示すキャンペーン還元情報をディスプレイ37に表示させる(ST18)。
次に、CPU31は、キャンペーンデータメモリ42に記憶されているキャンペーンデータファイル80のキャンペーンコードと、時計部34で計時されている現在日時(還元日時)と、店舗数カウンタ43の値A(購入店舗数)と、ポイント合計器44の値P(ボーナスポイント)とによりキャンペーン実績データを作成する。そして、このキャンペーン実績データを顧客データメモリ41に記憶されている顧客データファイル70に追加登録したならば(ST19)、この顧客データファイル70をデータベースサーバ1に送出して、顧客データベース7を更新する(ST20)、その後、一定時間を経過したならば、ディスプレイ37の画面を初期画面に戻して、今回の処理を終了する。
なお、図示しないが、キャンペーン還元情報の表示中にキーボード36のキー操作によってプリントアウトが指令された場合には、CPU31は、プリンタ38の駆動を制御して、表示中のキャンペーン還元情報に含まれるボーナスポイント等のプリンタアウトを行う。
このようなシステムが構築された本実施の形態のショッピングセンターにおいては、ポイント会員である顧客は、各店で商品を購入する際にポイントカード6を提示する。これにより、各店のPOS端末2では、買上金額等に応じたポイントが算出される。そしてポイントは、データベースサーバ1によって管理されている顧客データベース7上で顧客別に累積される。また、顧客別に店毎の購買履歴データが作成されて、同顧客データベース7上に蓄積保存される。
また顧客は、情報発信端末3を介して買い回りキャンペーンに関する情報を得たり、買い回りキャンペーンによる還元サービスを受けたりすることができる。つまり顧客は、適時、情報発信端末3のカードリーダ5でポイントカード6のデータを読取らせる。そうすると、情報発信端末3では、図6の流れ図に示した処理が実行される。
すなわち、買い回りキャンペーンの期間中であった場合には、そのキャンペーン期間,参加店舗リスト,店舗別キャンペーン対象商品リスト等を含むキャンペーン詳細情報がディスプレイ37に表示されるので、顧客は、現在実施中の買い回りキャンペーンに関する情報を得ることができる。
また、買い回りキャンペーンの期間外であり、かつ還元対象キャンペーンも存在しない場合には、最も近い買い回りキャンペーンの予告情報がディスプレイ37に表示されるので、顧客は、買い回りキャンペーンの予告情報を得ることができる。
一方、買い回りキャンペーンの終了日から一定期間内であり、還元サービス対象の買い回りキャンペーンが存在する場合には、当該顧客がこの買い回りキャンペーンの還元サービスを既に受けているか否かが判断される。そして、既に受けている場合には、最も近い買い回りキャンペーンの予告情報がディスプレイ37に表示される。
これに対し、まだ還元サービスを受けていない顧客の場合には、その顧客がキャンペーン期間中にショッピングセンター内で買物をした際の購買履歴データが検索される。そして、キャンペーン参加店舗で購入した商品の中に、その店舗がキャンペーン対象商品に指定した商品が含まれているか否かが判断される。そして、含まれている場合には、その店舗から供給されるボーナスポイントpbがポイント合計器44にて合計される。また、店舗数が店舗数カウンタAによって計数される。そして、店舗数が「2」以上、つまりは、キャンペーン期間中にキャンペーン対象商品を買上げた店舗数が2店舗以上ある顧客に対しては、ポイント合計器44内のポイントが付与される。
このように本実施の形態によれば、業態の異なる複数の店が混在してなるショッピングセンターにおいて、複数の店舗を訪れた買い回り客がそれぞれその店舗で指定されたキャンペーン商品を購入した場合にポイント等の特典を付与するという運用を容易に実施することができる。その結果、ショッピングセンター内の各店舗を買い回りする客の増加が見込まれるので、ショッピングセンターの活性化を図ることができる。
ところで、上記実施の形態(以下、第1の実施の形態と称する)では、店舗毎に買い回りキャンペーンに対する還元サービスのボーナスポイント(bp)を設定し、2以上の店舗でキャンペーン対象商品を購入した顧客に対してその店舗からのボーナスポイントの合計ポイントを当該顧客に付与する場合を特典付与手段として示したが、本発明の特典付与手段は、これに限定されるものではない。例えば、キャンペーン対象に指定された商品の購入履歴があると判断された店舗の数を計数し、その店舗数に応じて予め設定されたサービスポイントを付与することも可能である。
以下、このような実施の形態を第2の実施の形態として、図面を用いて説明する。なお、この第2の実施の形態も、第1の実施の形態と同様のショッピングセンターに適用するものとし、図1〜図5については同一なので、これを共有する。
図7は情報発信端末3のROM32またはRAM33に記憶される店舗数別ポイントテーブル90の一例である。この例では、2以上の購入店舗数に対して、店舗数の増加に伴い増加するボーナスポイント(pb)が予め設定されている。
しかして、CPU31は、ROM32に記憶されたプログラムに従って図8の流れ図に示す手順の処理を実行するように構成されている。なお、図6に示す第1の実施の形態と共通する部分には同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
すなわち、この第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ST21とST22の処理である。すなわちCPU31は、n番目購買履歴データの購入店舗IDを参加店舗IDとするキャンペーン明細データが、キャンペーンデータメモリ42に記憶されているキャンペーンデータファイル80内に存在するか否かを判断し(ST13)、該当するキャンペーン明細データが存在する場合に(ST13のYES)、このキャンペーン明細データ中のキャンペーン対象商品の中に、n番目購買履歴データ中の購入商品が1つでも含まれているか否かを判断する(ST14)。そして、含まれている場合に(ST14のYES)、この第2の実施の形態では、店舗数カウンタ43のカウントアップだけ行う(ST21)。
また、CPU31は、店舗数カウンタ43の値Aが「2」以上か否かを判断し(ST16)、「2」以上であった場合に(ST16のYES)、店舗数別ポイントテーブル90を参照して、店舗数カウンタ43の値Aに対応するボーナスポイント(pb)を読出し、ポイント合計器Pに加算する(ST22)。しかる後、CPU31は、前記ST17〜ST20の各処理を実行する。
このように構成された第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、複数の店が混在してなるショッピングセンターにおいて、複数の店舗を訪れた買い回り客がそれぞれその店舗で指定されたキャンペーン商品を購入した場合にポイント等の特典を付与するという運用を容易に実施することができる。
なお、この発明はショッピングセンターに限定されるものではなく、業態の異なる複数の店が混在してなる商店街等にも同様に適用できるものである。
本発明の一実施の形態であるショッピングセンターに構築されるシステムの概略構成を示す模式図。 同実施の形態において、データベースサーバが管理する顧客データベースで記憶される顧客データファイルのデータ構造を示す模式図。 同実施の形態において、データベースサーバが管理するキャンペーンデータベースで記憶されるキャンペーンデータファイルのデータ構造を示す模式図。 同実施の形態において、情報発信端末の要部構成を示すブロック図。 同実施の形態において、情報発信端末のRAMに形成される主要なメモリエリアを示す模式図。 同実施の形態において、情報発信端末のCPUが実行する処理の要部手順を示す流れ図。 本発明の第2の実施の形態において、情報発信端末のRAMに形成される店舗数別ポイントテーブルのデータ構造例を示す模式図。 同実施の形態において、情報発信端末のCPUが実行する処理の要部手順を示す流れ図。
符号の説明
1…データベースサーバ、2…POS端末、3…情報発信端末、5…カードリーダ、6…ポイントカード、7…顧客データベース、8…キャンペーンデーベース、31…CPU、41…顧客データメモリ、42…キャンペーンデータメモリ、43…店舗数カウンタ、44…ポイント合計器、45…番号カウンタ、70…顧客データファイル、80…キャンペーンデータファイル、90…店舗数別ポイントテーブル。

Claims (4)

  1. 商店街やショッピングセンター等で実施される買い回りキャンペーンを識別するキャンペーン識別情報に対応して、そのキャンペーンに参加する店舗を特定する情報及びその店舗においてキャンペーン対象に指定された商品を特定する情報を記憶するキャンペーンデータベースと、
    各顧客を識別する顧客識別情報に対応して、その顧客が前記各店舗で購入した商品を特定する情報を記憶する顧客データベースと、
    前記顧客識別情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段を介して前記顧客識別情報が入力されると前記顧客データベース及びキャンペーンデータベースを検索して、入力された顧客識別情報で識別される顧客が各店舗でそれぞれ購入した商品の中にその店舗においてキャンペーン対象に指定された商品があるか否かを判断する購入履歴判断手段と、
    この購入履歴判断手段により前記キャンペーン対象に指定された商品の購入履歴があると判断された店舗に応じて、前記入力手段を介して入力された前記顧客識別情報で識別される顧客に特典を付与する特典付与手段と、
    を具備したことを特徴とする還元サービス処理装置。
  2. 前記特典付与手段は、予め前記キャンペーン対象に指定された商品を購入した顧客に対して付与されるサービスポイントを店舗毎に設定し、前記キャンペーン対象に指定された商品の購入履歴があると判断された店舗のサービスポイントの合計ポイントを付与することを特徴とする請求項1記載の還元サービス処理装置。
  3. 前記特典付与手段は、前記キャンペーン対象に指定された商品の購入履歴があると判断された店舗の数を計数し、その店舗数に応じて予め設定されたサービスポイントを付与することを特徴とする請求項1記載の還元サービス処理装置。
  4. 前記キャンペーンデータベースは、キャンペーン実施期間に関する情報を併せて記憶し、
    前記顧客データベースは、顧客が前記各店舗で購入した商品を特定する情報を購入日情報とともに記憶し、
    前記購入履歴判断手段は、入力された顧客識別情報で識別される顧客が前記キャンペーン実施期間中に各店舗でそれぞれ購入した商品の中にその店舗においてキャンペーン対象に指定された商品があるか否かを判断することを特徴とする請求項1記載の還元サービス処理装置。
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