以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1〜8を参照しながら、実施形態に係るポイント管理システム1の機能および構成を説明する。ポイント管理システム1は、ユーザが商品を購入する際に該ユーザに付与または利用されるポイントを管理するコンピュータ・システムである。
「ポイント」とは、商品を購入するために利用できる金銭的価値であり、貨幣と同様の機能を有する。「ユーザ」とは、ポイント管理システム1により管理されるポイントを保有または使用することができる消費者である。一般に、ユーザがポイント以外の支払手段(例えば、貨幣、クレジットカード、またはプリペイドカード)により商品を購入すると、所定の条件に従って算出されたポイントがそのユーザに付与される。ユーザはそのポイントを次回以降の買い物で用いることができる。ある商品を購入する際にユーザがポイントの利用(適用)を指定すると、該商品の販売価格から、指定されたポイントに相当する金額が差し引かれ、ユーザは割引後の価格でその商品を得ることができる。ユーザがポイントのみで商品を購入することもあり得る。「商品」とは、支払手段を用いて取引される有体物または無体物(サービスの提供も含む)である。商品の例として飲食物、衣類、電気製品、雑貨、ソフトウェア、食事の提供、宿泊施設の提供、コンサートのチケットなどが挙げられるが、商品の種類は何ら限定されるものではない。
ポイント管理システム1の特徴は、ユーザにポイントを付与する方法と、割引のためにユーザのポイントを適用する方法とにある。
ユーザにポイントを付与する際には、ポイント管理システム1は一回の購入手続(決済)における合計金額に基づいてポイントを決定するのではなく、予め定められた特定の商品の価格のみに基づいてポイントを決定する。例えば、あるユーザが下記の4種類の商品を購入すると仮定する。
・メーカAの商品D(700円)
・メーカBの商品E(1000円)
・メーカAの商品F(500円)
・メーカCの商品G(800円)
この場合、合計金額は3000円である。従来の手法では合計金額に所定の率を乗ずることでポイントが決まる。例えばその率が3%であれば、ユーザは90ポイントを得る。これに対して、もしユーザがメーカAの商品を購入したことに応じてポイントを求めるのであれば、ポイント管理システム1は商品Dおよび商品Fの価格に所定の率を乗ずることでポイントを求める。例えばその率が3%であれば、ユーザは36ポイントを得る。このように特定の商品についてのみポイントを発生させることで、その商品(上記の例ではメーカAの商品)の販売を促すことができる。
割引のためにポイントを適用する際には、ポイント管理システム1は一回の購入手続(決済)における合計金額に対してポイントを適用するのではなく、予め定められた特定の商品の価格のみに対してポイントを適用する。例えば、1500ポイント(1ポイント=1円とする)を持つユーザが上記の商品D〜Gを購入すると仮定する。合計金額は3000円である。従来の手法のように合計金額にポイントを適用する場合には、ユーザはすべてのポイントを利用することで、商品D〜Gを1500円で得ることができる。これに対して、もしポイントがメーカAの商品のみに適用できるのであれば、ポイント管理システム1は商品D,Fの価格のみに対してポイントを適用する。したがって、ユーザは適用可能なポイントのすべてを利用することで、商品D〜Gを1800円で得ることができ、残った300ポイントを、将来、メーカAの商品を購入する際に使うことができる。このように特定の商品についてのみポイントを適用することで、その商品(上記の例ではメーカAの商品)の販売を促すことができる。
ポイント管理システム1の全体構成を図1に示す。上記の特徴的な処理を実現するために、ポイント管理システム1はポイント管理サーバ10およびデータベース群20を備え、ポイント管理サーバ10がユーザのポイントを管理する。本実施形態では、ポイント管理システム1はさらに、1以上のユーザ端末30、1以上のPOS(Point Of Sale)端末40、および少なくとも一つのオンライン・ショッピング・サーバ50から選択される少なくとも一種類のコンピュータを備える。これらの装置はインターネットやイントラネットなどの通信ネットワークNを通じて互いにデータを送受信することができる。通信ネットワークNの具体的な構成、すなわち装置間の具体的な接続の態様は何ら限定されない。
ポイント管理サーバ10の詳細を説明する前に他の装置について説明する。データベース群20は、1以上のデータベースの集合である。「データベース」とは、プロセッサまたは外部のコンピュータからの任意のデータ操作(例えば、抽出、追加、削除、上書きなど)に対応できるようにデータ集合を記憶する機能要素(記憶部)である。データベースの実装方法は限定されず、例えばデータベース管理システムでもよいし、テキストファイルでもよい。本実施形態では、データベース群20は商品データベース21、対象商品データベース22、およびポイントデータベース23を含む。
商品データベース21は、商品情報を記憶する装置である。商品情報の各レコードは商品IDおよび商品属性を含む。商品IDは商品を一意に特定する識別子であり、商品属性は商品の特徴を示す情報である。商品情報の例を図2に示す。この例では、商品属性が商品名およびメーカ名を含むが、商品属性として示されるデータ項目はこれに限定されず、商品カテゴリなどの他の項目が含まれてもよい。
対象商品データベース22は、購入に応じてポイントが発生する商品(本明細書ではこれを「ポイント付与商品」という)のリストを記憶する装置である。そのリストの例を図3に示す。この例では、リストの個々のレコードは、ポイント付与商品として扱われる商品の商品IDと、その商品の購入時にユーザに付与されるポイントの率(ポイント率)と、特別ポイントが発生する条件とを含む。特別ポイントとは、ポイント率に基づいて算出される値よりも大きなポイントがユーザに付与されることである。特別ポイントの条件は設定されなくてもよい。図3の例は、商品ID「P002」の商品については特定の店舗で購入するとポイントが2倍になり、商品ID「P003」の商品については特定の期間に購入するとポイントが2倍になり、商品ID「P001」、「P004」については特別ポイントが発生しないことを示す。
ポイントデータベース23は、ユーザが保有するポイント(本明細書ではこれを「保有ポイント」ともいう)を示すポイント情報を記憶する装置である。図4に示すように、本実施形態ではポイント情報の各レコードはユーザID、ポイント、および当該ポイントを適用可能な商品(本明細書ではこれを「ポイント適用商品」という)のリストを含む。ユーザIDはユーザを一意に特定する識別子である。ポイント適用商品とは、ポイントで購入金額を減ずることができる商品のことである。本実施形態では、ある特定のポイントを適用できる商品が限定されるので、図4におけるユーザID「U001」に関するレコードのように、一人のユーザに対して複数のレコード(複数種類のポイント)が生成され得る。この例では、ユーザ「U001」は合計で1600ポイントを持っているが、そのうちの1200ポイントは商品ID「P001」または「P004」で識別される商品などを購入する際にのみ利用可能であり、残りの400ポイントは商品ID「P003」で識別される商品などを購入する際にのみ利用可能である。
データベース群20内の各データベースおよび各レコードの構成は上記のものに限定されず、各データベースに対して任意の正規化または冗長化を行ってよい。例えば、ポイント付与商品のリストまたはポイント情報の各レコードが商品属性を含んでもよい。
ユーザ端末30は、ユーザが所有または利用するコンピュータまたは機器である。ユーザ端末30の具体的な種類は限定されない。例えば、ユーザ端末30は、高機能携帯電話機(スマートフォン)や携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよいし、据置型または携帯型のパーソナルコンピュータでもよいし、メガネ型や腕時計型などのウェアラブル端末でもよい。
POS端末40は、購入金額を計算および記録したり、売上データを所定のサーバに送信したりする機能を有するキャッシュレジスタである。POS端末は実店舗に置かれる。POS端末40は、ユーザが実店舗で商品を購入する際に店員の操作に従って購入金額を計算および記録する。
オンライン・ショッピング・サーバ50は、オンライン・ショッピング・サイト(例えば仮想商店街)の機能を提供するコンピュータである。オンライン・ショッピング・サーバ50は商品検索、買い物かご、購入手続(決済)などの機能をユーザに提供する。
以上を前提としてポイント管理サーバ10の詳細を説明する。ポイント管理サーバ10は、ユーザが商品を購入する際に該ユーザに付与または利用されるポイントを管理するコンピュータである。ポイント管理サーバ10は1台のコンピュータで構成されていてもよいし、複数台のコンピュータで構成されていてもよい。複数台のコンピュータを用いる場合には、これらのコンピュータがインターネットやイントラネットなどの通信ネットワークを介して接続されることで、論理的に一つのポイント管理サーバ10が構築される。
ポイント管理サーバ10として機能するコンピュータ100の一般的なハードウェア構成を図5に示す。コンピュータ100は、オペレーティングシステムやアプリケーション・プログラムなどを実行するプロセッサ(例えばCPU)101と、ROMおよびRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクやフラッシュメモリなどで構成される補助記憶部103と、ネットワークカードまたは無線通信モジュールで構成される通信制御部104と、キーボードやマウスなどの入力装置105と、モニタなどの出力装置106とを備える。
ポイント管理サーバ10内の各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上に所定のソフトウェアを読み込ませ、プロセッサ101の制御の下で通信制御部104や、入力装置105、出力装置106などを動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。処理に必要なデータおよびデータベースは主記憶部102または補助記憶部103内に格納される。
図6に示すように、ポイント管理サーバ10はユーザにポイントを付与する機能(付与機能)と、ユーザが商品を購入する際に購入金額にポイントを適用する機能(適用機能)とを備える。
[付与機能]
ポイント管理サーバ10は付与機能に関する構成要素として受付部111、判定部112、算出部113、通知部114、および登録部115を備える。
受付部111は、ユーザの1以上の購入商品を示すポイント付与要求を受け付ける機能要素である。受付部111は、プロセッサ101が後述の付与プログラムP1の指示に従って、通信制御部104を動作させ主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
購入商品とは、決済された商品のことである。ポイント付与要求とは、ユーザへのポイントの付与を指示するデータ信号であり、商品を購入したユーザを特定するユーザIDと、1以上の購入商品を示す購入情報とを含む。購入情報は、1以上の購入商品のそれぞれに関しての商品特定情報および購入金額を含む。商品特定情報とは、購入商品がポイント付与商品か否かを判定するために用いられる情報である。その判定が可能であるならば商品特定情報の具体的な値および形式は限定されない。本明細書において「受け付ける」という用語は、データまたは情報を能動的にまたは受動的に取得する処理を意味する。本実施形態では、受付部111はユーザ端末30、POS端末40、またはオンライン・ショッピング・サーバ50から送信されたポイント付与要求を受信して判定部112に出力する。
受付部111がポイント付与要求を受け付ける方法は、ユーザが商品を購入した場所が実店舗か仮想店舗(オンライン・ショッピング・サイト)かで異なり得る。以下にその処理の様々な例を示す。
ユーザがスーパーマーケットなどの実店舗で商品を購入した場合には、受付部111はレシートが写った画像データを含むポイント付与要求をユーザ端末30から受信してもよい。この場合にはその画像データが購入情報として処理される。ユーザが実店舗で商品を購入すると、その店舗はレシート(例えば、図7に示すようなレシートR)を発行する。ユーザがユーザ端末30でそのレシートを撮影してその写真をポイント管理サーバ10に送信する操作を行うと、ユーザ端末30はレシートの画像データとユーザIDとを含むポイント付与要求を生成し、その要求をポイント管理サーバ10に送信する。受付部111はそのポイント付与要求を受信する。
あるいは、受付部111は、ユーザ端末30がレシートの画像データに対して文字認識処理(例えばOCR)を実行することで得た商品特定情報(例えば商品名)および購入金額を含むポイント付与要求をそのユーザ端末30から受信してもよい。この場合には、商品特定情報および購入金額はテキストデータとしてポイント管理サーバ10に提供される。
ポイント付与商品の商品特定情報および購入金額を示すバーコード(例えば二次元バーコード)がレシートに印刷されてもよい。この場合には、受付部111はそのレシートが写った画像データを含むポイント付与要求をユーザ端末30から受信する。あるいは、受付部111は、ユーザ端末30がレシート上のバーコードを読み取ることで得た商品特定情報および購入金額を含むポイント付与要求を該ユーザ端末30から受信してもよい。
ユーザが実店舗で商品を購入した場合に、受付部111はPOS端末40からポイント付与要求を受信してもよい。この場合には、購入情報は、1以上の購入商品を示すテキストデータとして表される。
ユーザがオンライン・ショッピング・サイトで商品を購入した場合には、受付部111はオンライン・ショッピング・サーバ50またはユーザ端末30からポイント付与要求を受信してもよい。オンライン・ショッピングから得られる購入情報は一般的にはテキストデータである。例えば、一つの購入手続(決済)が完了すると、オンライン・ショッピング・サーバ50はその手続に対応する購入情報およびユーザIDを含むポイント付与要求をポイント管理サーバ10に送信する。あるいは、商品を購入したユーザがユーザ端末30を操作してそのポイント付与要求をポイント管理サーバ10に送信する。受付部111はこのような処理により送信されたポイント付与要求を受信する。
判定部112は、ポイント付与要求で示される1以上の購入商品がポイント付与商品を含むか否かを判定する機能要素である。判定部112はその判定を行うために対象商品データベース22を参照する。判定部112は、プロセッサ101が後述の付与プログラムP1の指示に従って、通信制御部104を動作させ主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
ポイント付与要求がレシートの画像データを含む場合には、判定部112は、その画像データに対してOCRなどの文字認識処理を実行することで、レシートに印刷された商品特定情報(例えば商品名)および購入金額をテキストデータとして取得する。ポイント付与要求がバーコード付きのレシートの画像データを含む場合には、判定部112はそのバーコードを読み取ることで商品特定情報および購入金額をテキストデータとして取得してもよい。ポイント付与要求内の購入情報がテキストデータで表されていれば、判定部112はそのデータをそのまま用いることができる。
判定部112はポイント付与要求で示される1以上の購入商品と対象商品データベース22内のリストとを比較し、購入商品の中にポイント付与商品が含まれているか否かを判定する。もし、どの購入商品もポイント付与商品でないならば、判定部112はこの時点で処理を終了する。この場合には、ポイント管理サーバ10における後続処理(算出部113、通知部114、および登録部115の処理)は実行されず、したがって、受信したポイント付与要求に対応するポイントは発生しない。一方、ポイント付与要求で示される1以上の購入商品がポイント付与商品を含む場合には、判定部112は特定したポイント付与商品およびその購入金額のリストをユーザIDと共に算出部113に出力する。
図2に示す商品情報、図3に示すリスト、および図7に示すレシートRを前提として、判定の例を説明する。この場合、判定部112は購入商品が「ビールPQR」(購入金額=500円)および「ベーコンBx」(購入金額=200円)という二つのポイント付与商品を含むと判定する。他の購入商品(「チーズCDE」、「ビールRST」、「シーザーサラダ」、および「唐揚げ」)はポイント付与商品のリストに存在しないので選択されず、したがって、これら4商品についてはポイントの算出および付与が行われない。
算出部113は、ポイント付与要求で示される1以上の購入商品がポイント付与商品を含むと判定された場合に、ポイント付与商品ではない購入商品についてポイントを付与することなく、ポイント付与商品である一または複数の購入商品についてのポイントを算出する機能要素である。算出部113は、プロセッサ101が後述の付与プログラムP1の指示に従って、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
算出部113は、判定部112から入力されたリストで示される個々の商品についてポイント率を対象商品データベース22から読み出す。なお、ポイント率は、判定部112がポイント付与商品の有無を判定する際に対象商品データベース22から読み出されてもよく、この場合には算出部113は判定部112から入力されたポイント率を用いる。そして、算出部113はポイント付与商品と判定された各商品について購入金額にポイント率を乗ずることでポイントを求める。特別ポイントの条件を満たすポイント付与商品が存在する場合には、算出部113は特別ポイントを求める。
例えば、判定部112が「ビールPQR」(購入金額=500円)および「ベーコンBx」(購入金額=200円)をポイント付与商品として特定したとする。図2,3からわかるように商品「ビールPQR」のポイント率は2%なので、算出部113は商品「ビールPQR」のポイントを10(=500×0.02)と算出する。また、図2,3からわかるように商品「ベーコンBx」のポイント率は3%であり、かつポイントが2倍になるので、算出部113は商品「ベーコンBx」のポイントを12(=200×0.03×2)と算出する。算出部113は求めたポイントおよび商品の組をユーザIDと共に通知部114および登録部115に出力する。
なお、算出部113は、特定したポイント付与商品が複数種類存在する場合に特別ポイントを設定してもよい。例えば、各ポイント付与商品のポイントを2倍にするという変形例を上記の例に適用すると、商品「ビールPQR」のポイントは20になり、「ベーコンBx」のポイントは24になる。
通知部114は、今回発生したポイントをユーザに通知するために、そのポイントの情報を外部の装置に向けて送信する機能要素である。通知部114は、プロセッサ101が後述の付与プログラムP1の指示に従って、通信制御部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。ユーザが今回のポイントを知ることができるのであれば通知先は限定されない。したがって、通知部114はユーザ端末30、POS端末40、およびオンライン・ショッピング・サーバ50のうちのいずれかの装置に今回のポイントを示す情報を送信すればよい。
登録部115は、算出されたポイントをポイントデータベース23に登録する機能要素である。「ポイントを登録する」とは、今回計算されたポイントをユーザの現在のポイントに加算することで、今回のポイントを保存する処理である。登録部115は、プロセッサ101が後述の付与プログラムP1の指示に従って、通信制御部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
登録部115は、入力されたユーザIDおよびポイント付与商品に対応するレコードのポイントに今回のポイントを加算することで、ポイントデータベース23を更新する。すなわち、登録部115は、ポイント適用商品がポイント付与商品(購入商品)と対応するポイント情報に、今回のポイントを登録する。この処理は、特定の商品群を購入したことで発生するポイントを、該特定の商品群を購入する際にのみ利用可能にすることを目的とする。このようにポイントを登録することで、その商品群の購入を促すことができる。
一例として、図4を参照しながら、商品「ビールPQR」の購入により発生した10ポイントと、商品「ベーコンBx」の購入により発生した12ポイントとをユーザ「U001」のために加算する処理について説明する。この場合には、登録部115はポイント適用商品が「P001,P004,…」であるレコードのポイントに10ポイントを加算し、ポイント適用商品が「P003,…」であるレコードのポイントに12ポイントを加算する。この結果、ポイント適用商品が「P001,P004,…」であるレコードのポイントは1210となり、ポイント適用商品が「P003,…」であるレコードのポイントは412となる。
[適用機能]
ポイント管理サーバ10は適用機能に関する構成要素として受付部121、判定部122、特定部123、出力部124、および更新部125を備える。
受付部121は、ユーザが購入しようとする1以上の購入予定商品を示すポイント適用要求を受け付ける機能要素である。受付部121は、プロセッサ101が後述の適用プログラムP2の指示に従って、通信制御部104を動作させ主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。本実施形態では、受付部121はユーザ端末30、POS端末40、またはオンライン・ショッピング・サーバ50から送信されたポイント適用要求を受信し、これらのデータを判定部122に出力する。
ポイント適用要求とは、ユーザが購入しようとする商品(購入予定商品)に対してポイントの適用を指示するデータ信号であり、購入手続を行っているユーザを特定するユーザIDと、1以上の購入予定商品を示す購入予定情報とを含む。購入予定情報は、1以上の購入予定商品のそれぞれに関しての商品特定情報および販売価格を含む。購入予定情報はテキストデータとしてポイント管理サーバ10に提供される。
受付部121がポイント適用要求を受け付ける方法は、ユーザが商品を購入した場所が実店舗か仮想店舗(オンライン・ショッピング・サイト)かで異なり得る。ユーザがスーパーマーケットなどの実店舗で商品を購入する場合には、受付部121はPOS端末40からポイント適用要求を受信する。ユーザがオンライン・ショッピング・サイトで商品を購入する場合には、受付部121はオンライン・ショッピング・サーバ50またはユーザ端末30からポイント適用要求を受信する。このようにポイント適用要求を受け付ける方法は限定されないが、いずれにしても、受付部121は決済前にその要求を受信する。
判定部122は、ポイント適用要求で示される1以上の購入予定商品が、ポイントを適用することが可能なポイント適用商品を含むか否かを判定する機能要素である。判定部122はその判定を行うためにポイントデータベース23を参照する。判定部122は、プロセッサ101が後述の適用プログラムP2の指示に従って、通信制御部104を動作させ主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
判定部122は、ポイント適用要求に含まれるユーザIDに対応するポイント情報をポイントデータベース23から読み出す。続いて、判定部122はそのポイント情報で示されるポイント適用商品とポイント適用要求で示される購入予定商品とを比較し、購入予定商品がポイント適用商品を含むか否かを判定する。もし、どの購入予定商品もポイント適用商品でないならば、判定部122はユーザが購入しようとする商品の中にポイント適用商品が無いことを示す判定結果を出力部124に出力する。一方、ポイント適用要求で示される1以上の購入予定商品がポイント適用商品を含む場合には、判定部122は特定したポイント適用商品およびその販売価格のリストをユーザIDと共に特定部123に出力する。
例えば、ポイント情報が図4に示すものであり、ユーザID「U001」を含むポイント適用要求が下記の二つの購入予定商品を示すとする。
・2個の「ビールPQR」(販売価格:260×2=520円)
・2個の「ビールSTU」(販売価格:200×2=400円)
この場合、判定部122はポイント適用要求が「ビールPQR」(販売価格=520円)という一つのポイント適用商品を含むと判定する。商品「ビールSTU」はユーザ「U001」にとってのポイント適用商品ではない。
別の例で、ポイント情報が図4に示すものであり、ユーザID「U002」を含むポイント適用要求が下記の2商品を示すとする。
・2個の「ビールPQR」(販売価格:260×2=520円)
・2個の「ビールSTU」(販売価格:200×2=400円)
この場合、判定部122はポイント適用要求が「ビールSTU」(販売価格=400円)という一つのポイント適用商品を含むと判定する。商品「ビールPQR」はユーザ「U002」にとってのポイント適用商品ではない。このように、購入しようとする商品がユーザ間で同じであってもポイント適用商品が異なり得る。
特定部123は、ポイント適用要求で示される1以上の購入予定商品がポイント適用商品を含むと判定された場合に、該ポイント適用商品にのみ適用されるユーザのポイントを特定する機能要素である。判定部122は、プロセッサ101が後述の適用プログラムP2の指示に従って、通信制御部104を動作させ主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
特定部123はポイントデータベース23を参照することで、判定部122から入力されたリストで示される個々の商品について、適用しようとするポイントを特定する。入力されたユーザIDが「U001」であり、入力されたリストが商品「ビールPQR」(販売価格=520円)であったとする。図2,4より、ユーザ「U001」は「ビールPQR」(商品ID「P001」)に適用可能な1200ポイントを持っている。したがって、特定部123は商品「ビールPQR」に適用可能なポイントが520であることを特定する。特定部123は求めたポイントおよび商品の組をユーザIDと共に出力部124および更新部125に出力する。
出力部124は、ポイント適用商品の購入金額を減ずるために、特定部123により特定されたポイントを出力する機能要素である。出力部124は、プロセッサ101が後述の適用プログラムP2の指示に従って、通信制御部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。ポイントを用いて購入金額を減ずることができるのであればポイントの出力先は限定されない。したがって、出力部124はユーザ端末30、POS端末40、およびオンライン・ショッピング・サーバ50のうちのいずれかの装置に特定されたポイントを送信すればよい。
例えば、ポイント情報が図4に示すものであり、ユーザID「U001」を含むポイント適用要求が下記の二つの購入予定商品を示すとする。
・2個の「ビールPQR」(販売価格:260×2=520円)
・2個の「ビールSTU」(販売価格:200×2=400円)
この場合、出力部124は、「ビールPQR」に適用される520ポイントを示す情報を出力し、その結果、ユーザ「U001」は400円を支払うだけで上記の商品を購入することができる。
出力部124が特定されたポイントを出力し、端末(ユーザ端末30またはPOS端末40)がそのポイントを直接または間接的に受信した場合には、その端末は、受信した個々のポイントをポイント適用商品と対応付けてユーザ(購入者)に対して出力してもよい。特定されたポイントをポイント適用商品と対応付けて出力するとは、どのポイント適用商品に対して何ポイント適用されたかが分かるように出力することを意味する。図8に示すレシートQは特定されたポイントをポイント適用商品と対応付けて出力する一例である。ユーザはそのレシートQを通して、「ビールPQR」というポイント適用商品にポイントが適用されたという具体的な情報を得ることができる。特定されたポイントとポイント適用商品との対応を出力する方法はレシートに限定されず、例えば、端末はその対応をモニタ上に表示してもよい。
購入予定商品の中にポイント適用商品が無いことを示す判定結果が判定部122から入力された場合には、出力部124はその判定結果を出力する。この場合には、ユーザはポイントを使うことなく貨幣およびクレジットカードなどの支払手段により購入手続を済ませる必要がある。
更新部125は、特定部123により特定されたポイント(すなわち、購入金額を減ずるために用いられたポイント)をユーザの保有ポイントから差し引く機能要素である。更新部125は、プロセッサ101が後述の適用プログラムP2の指示に従って、通信制御部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。
更新部125は、入力されたユーザIDおよびポイント適用商品に対応するレコードのポイントから使用ポイントを減ずることで、ポイントデータベース23を更新する。例えば、商品「ビールPQR」の購入に用いられた520ポイントをユーザ「U001」のポイントから減ずる場合には、更新部125はポイント適用商品が「P001,P004,…」であるレコードに対してその減算を実行するので、そのレコードで示されるポイントは680となる。
次に、図9,10を参照しながら、ポイント管理サーバ10の動作を説明するとともに本実施形態に係るポイント管理方法について説明する。
図9を参照しながら、ポイント付与機能について説明する。まず、受付部111がユーザ端末30、POS端末40、またはオンライン・ショッピング・サーバ50からポイント付与要求を受け付ける(ステップS11、受付ステップ)。続いて、判定部112が、ポイント付与要求で示される1以上の購入商品と対象商品データベース22内のリストとを比較して、購入商品の中にポイント付与商品が存在するか否かを判定する(ステップS12、判定ステップ)。もしポイント付与商品が存在しなければ(ステップS12においてNO)、ポイント管理サーバ10はポイントを付与することなく処理を終了する。
一方、ポイント付与商品が存在する場合には(ステップS12においてYES)、算出部113がそのポイント付与商品についてのポイントを算出する(ステップS13、算出ステップ)。算出部113は、ポイント付与商品ではない購入商品についてポイントを算出することなく、ポイント付与商品と判定された購入商品についてのみポイントを算出する。続いて、通知部114が算出されたポイントの情報をユーザ端末30、POS端末40、またはオンライン・ショッピング・サーバ50に送信し(ステップS14)、これにより、商品を購入したユーザは今回発生したポイントを知ることができる。また、登録部115が算出されたポイントをポイントデータベース23に登録し(ステップS15、登録ステップ)、これにより、今回発生したポイントがユーザに付与される。より具体的には、登録部115は、ポイント適用商品が購入商品に対応するポイント情報に、発生したポイントを登録する。
図10を参照しながら、ポイント適用機能について説明する。まず、受付部121がユーザ端末30、POS端末40、またはオンライン・ショッピング・サーバ50からポイント適用要求を受け付ける(ステップS21、受付ステップ)。続いて、判定部122が、ポイント適用要求に含まれる購入予定商品とポイントデータベース23内のポイント情報で示されるポイント適用商品とを比較して、購入しようとする商品の中にポイント適用商品が存在するか否かを判定する(ステップS22、判定ステップ)。
ポイント適用商品が存在する場合には(ステップS22においてYES)、特定部123がその商品に適用されるポイントを特定する(ステップS23、特定ステップ)。続いて、出力部124がポイント適用商品の購入金額を減ずるためにそのポイントを出力する(ステップS24、出力ステップ)。また、更新部125がユーザのポイントを更新する(ステップS25)。一方、ポイント適用商品が存在しない場合には(ステップS22においてNO)、出力部124が、ポイント適用商品が無いことを示す判定結果を出力する(ステップS26)。
少なくとも一つのプロセッサにより実行されるポイント管理方法の処理手順は図9,10の例に限定されない。例えば、ポイント管理サーバ10はその図におけるステップ(処理)の一部を省略してもよいし、別の順序で各ステップを実行してもよい。例えば、上記のステップS14,S15を実行する順序は限定されないし、上記のステップS24,S25を実行する順序も限定されない。また、その図に示されるステップの任意の2以上のステップが組み合わされてもよいし、ステップの一部が修正または削除されてもよい。あるいは、ポイント管理サーバ10は図9,10に示される各ステップに加えて他のステップを実行してもよい。図9,10で示される各ステップは、ポイント管理サーバ10内に存在する少なくとも一つのプロセッサのうちの一つまたは複数のプロセッサにより実行される。稼働するプロセッサは個々のステップ(処理)毎に変わり得る。
次に、図11を参照しながら、コンピュータをポイント管理サーバ10として機能させるためのポイント管理プログラムPを説明する。
ポイント管理プログラムPは、ポイント管理サーバ10の付与機能をコンピュータに実行させるための付与プログラムP1と、ポイント管理サーバ10の適用機能をコンピュータに実行させるための適用プログラムP2とを含む。
付与プログラムP1はメインモジュールP10、受付モジュールP11、判定モジュールP12、算出モジュールP13、通知モジュールP14、および登録モジュールP15を含む。メインモジュールP10は、ポイント付与機能を統括的に実行する部分である。受付モジュールP11、判定モジュールP12、算出モジュールP13、通知モジュールP14、および登録モジュールP15を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記の受付部111、判定部112、算出部113、通知部114、および登録部115の機能と同様である。
適用プログラムP2はメインモジュールP20、受付モジュールP21、判定モジュールP22、特定モジュールP23、出力モジュールP24、および更新モジュールP25を含む。メインモジュールP20は、ポイント適用機能を統括的に実行する部分である。受付モジュールP21、判定モジュールP22、特定モジュールP23、出力モジュールP24、および更新モジュールP25を実行することにより実現される機能はそれぞれ、上記の受付部121、判定部122、特定部123、出力部124、および更新部125の機能と同様である。
ポイント管理プログラムPは、例えば、CD−ROMやDVD−ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、ポイント管理プログラムPは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。付与プログラムP1および適用プログラムP2はそれぞれ単独で提供されてもよい。
以上説明したように、本発明の一側面に係るポイント管理システムは、ユーザの1以上の購入商品を示すポイント付与要求を受け付ける受付部と、商品を購入するために利用可能なポイントが発生するポイント付与商品のリストを記憶する対象商品データベースを参照して、1以上の購入商品がポイント付与商品を含むか否かを判定する判定部と、1以上の購入商品がポイント付与商品を含むと判定された場合に、ポイント付与商品ではない購入商品についてポイントを付与することなく、ポイント付与商品である一または複数の購入商品についてのポイントを算出する算出部と、ユーザの保有ポイントを示すポイント情報を記憶するポイントデータベースに、算出されたポイントを登録する登録部とを備える。
本発明の一側面に係るポイント管理方法は、プロセッサを備えるポイント管理システムにより実行されるポイント管理方法であって、ユーザの1以上の購入商品を示すポイント付与要求を受け付ける受付ステップと、商品を購入するために利用可能なポイントが発生するポイント付与商品のリストを記憶する対象商品データベースを参照して、1以上の購入商品がポイント付与商品を含むか否かを判定する判定ステップと、1以上の購入商品がポイント付与商品を含むと判定された場合に、ポイント付与商品ではない購入商品についてポイントを付与することなく、ポイント付与商品である一または複数の購入商品についてのポイントを算出する算出ステップと、ユーザの保有ポイントを示すポイント情報を記憶するポイントデータベースに、算出されたポイントを登録する登録ステップとを含む。
本発明の一側面に係るポイント管理プログラムは、ユーザの1以上の購入商品を示すポイント付与要求を受け付ける受付ステップと、商品を購入するために利用可能なポイントが発生するポイント付与商品のリストを記憶する対象商品データベースを参照して、1以上の購入商品がポイント付与商品を含むか否かを判定する判定ステップと、1以上の購入商品がポイント付与商品を含むと判定された場合に、ポイント付与商品ではない購入商品についてポイントを付与することなく、ポイント付与商品である一または複数の購入商品についてのポイントを算出する算出ステップと、ユーザの保有ポイントを示すポイント情報を記憶するポイントデータベースに、算出されたポイントを登録する登録ステップとをコンピュータに実行させる。
このような側面においては、ユーザが購入した商品の中でどの商品がポイント付与商品であるかが判定され、ポイント付与商品であると判定された購入商品についてのみポイントが算出および登録される。したがって、特定の商品についてのみユーザにポイントを付与することができる。
他の側面に係るポイント管理システムでは、受付部が、実店舗で発行されたレシートの画像データを含むポイント付与要求を受け付け、判定部が、画像データを解析することでテキストデータを取得し、該テキストデータとリストとを比較することで、1以上の購入商品がポイント付与商品を含むか否かを判定してもよい。この場合には、ユーザはレシートに記載された商品の情報をユーザ端末で入力する必要がなく、単に画像データを送信すれば済む。すなわち、ポイントを得るためのユーザ操作を簡単にすることができる。
他の側面に係るポイント管理システムでは、判定部が、画像データに対して文字認識処理を実行することで、またはレシートに印刷されたバーコードを読み取ることで、リストと比較するためのテキストデータを取得してもよい。文字認識処理またはバーコード読み取りにより、購入商品に関する情報を画像データから正確に抽出することができる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
ユーザが、特定の商品についてのアフィリエイト・リンクからオンライン・ショッピング・サイトにアクセスしてその商品を購入し、かつその購入商品がポイント付与商品である場合には、ポイント管理サーバ10がそのユーザ(購入者)に加えてアフィリエイト・リンクの掲載者にも所定のポイントを付与してもよい。この場合には、ポイントデータベース23はアフィリエイト・リンクの掲載者のポイント情報も記憶する。また、ポイント付与要求はアフィリエイト・リンクの掲載者を示す掲載者IDも含む。算出部113は任意の計算式を用いて、掲載者に付与するポイントを算出してよい。登録部115は、ユーザ(購入者)のポイントを登録すると共に、アフィリエイト・リンクの掲載者のポイントも登録する。
すなわち、他の側面に係るポイント管理システムでは、ポイント付与要求が、アフィリエイト・リンクの掲載者を示す掲載者IDと、該アフィリエイト・リンクからアクセスしたオンライン・ショッピング・サイトで購入された1以上の購入商品とを含み、登録部が、ユーザのポイント情報に算出されたポイントを登録すると共に、掲載者のポイント情報に所定のポイントを登録してもよい。アフィリエイト・リンクの掲載者にもポイントを付与することで、インターネット上でポイント付与商品の広告の掲載が促され、ひいてはポイント付与商品の販売を促進させることが期待できる。
上記実施形態ではポイント管理システム1がデータベース群20を備えたが、データベースの設置箇所は限定されない。例えば、データベース群20またはその中のデータベースの少なくとも一つが、ポイント管理システム1とは別のコンピュータ・システムの中に存在してもよい。
上記実施形態ではポイント管理サーバ10が付与機能および適用機能の双方を備えたが、ポイント管理サーバ10はその二つの機能のどちらか一方のみを備えてもよい。これに関連して、ポイント管理プログラムPは付与プログラムP1および適用プログラムP2のどちらか一方のみを備えてもよい。ポイント管理サーバ10が付与機能のみを備える場合には、特定の購入商品に対して付与されたポイントが任意の商品に適用されてもよい。ポイント管理サーバ10が適用機能のみを備える場合には、どの購入商品に対してポイントが付与されたかにかかわらず、そのポイントは特定の商品にのみ適用されてもよい。すなわち、ポイント管理サーバ10が付与機能および適用機能の一方のみを備える場合には、ポイント付与商品とポイント適用商品との間に対応関係が存在しなくてもよい。
ポイント管理サーバ10の付与機能に関し、通知部114が省略されてもよい。