JP2002170021A - 商品販売促進方法及び商品販売登録処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品購入者が商品を確実にかつ早期に購入し
つつ販売の促進を図る。 【解決手段】 予め商品毎に販売実績管理期間，その期
間内の販売実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益
還元情報及び利益還元内容の確定条件を設定する。商品
購入者の商品購入情報が与えられると、その購入商品を
販売価格で販売登録するとともに購入時期がその商品の
販売実績管理期間か判断し、期間内であれば商品別に購
入数量を累計するとともに商品購入情報を蓄積記憶す
る。商品毎に利益還元内容の確定条件を満足するか否か
を判断し、確定条件を満足する商品の販売実績管理期間
における販売実績数量に対応して当該商品別に設定され
た購入単位数量当たりの利益還元情報を得、この購入単
位数量当たりの利益還元情報に基づいて当該商品購入者
別にその購入者の商品購入数量に応じた利益還元情報を
求め、この利益還元情報に相当する特典を該当商品購入
者に与えて利益を還元する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、実在店舗での商取
引若しくはネットワークを利用した電子商取引により商
品を購入した商品購入者に対して利益の一部を還元する
ことで販売の促進を図る商品販売促進方法及びこの方法
を実現するための商品販売登録処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電子商取引の分野において、各商
品の販売価格をそれぞれ注文申込み数量に応じた変動価
格として予め設定するとともに販売期間を定め、その期
間内に商品購入希望者が例えばインターネットのＷｅｂ
上で購入を希望する商品を希望購入価格とともに申込む
ようにし、商品毎に販売期間が経過した時点で総申込み
数量から販売価格を決定し、希望購入価格が決定販売価
格以上の商品購入希望者に対してのみ商品を販売する仕
組みが知られていた。また、商品毎に所定人数以上の購
入希望者が集まると、標準価格より安価に販売する仕組
みも知られていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
このような仕組みは、販売期間が経過しないと商品の販
売価格が決定されなかったので、それまで取引を成立さ
せることができなかった。このため、予め設定されてい
る変動価格の最高額を希望購入価格として申し込んだ商
品購入希望者は必ず商品を購入できるにも係らず、この
商品購入希望者に対しても商品が発送されるのは取引が
成立する販売期間経過後であり、商品購入者の手元に商
品が届くのが遅くなるという問題があった。また、所定
人数以上の購入希望者が集まらないで、結局、標準価格
で購入せざるを得なかったり、取引が成立しないで商品
の購入（入手）を断念せざるを得なかったりする問題が
あった。

【０００４】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その目的とするところは、商品購入者が商品
を確実にかつ早期に購入できるとともに、その商品購入
者が購入した商品の販売実績が上がるほどその商品購入
者に対して大きな特典が与えられることから販売の促進
が図られる販売促進方法及びこの販売促進方法を実現す
るための商品販売登録処理装置を提供しようとするもの
である。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本願請求項１乃至７記載
の発明は、購入単位数量当たりの販売価格が設定された
各商品の販売実績に応じてその商品購入者に対して利益
を還元することで販売の促進を図る商品販売促進方法に
関する発明である。特に、請求項１記載の発明は、予め
商品毎に、販売実績を管理する期間，その期間内の販売
実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元情報及
び利益還元内容の確定条件を設定しておく。そして、商
品購入者の商品購入情報として購入商品識別情報とその
商品の購入数量とがその商品購入者を特定する購入者特
定情報とともに与えられると、その購入商品識別情報で
識別される商品をその商品に対して設定された販売価格
で販売登録するとともに購入時期がその商品の販売実績
管理期間か否かを判断し、販売実績管理期間内であれば
商品別に購入数量を販売実績数量として累計するととも
に与えられた購入者特定情報，購入商品識別情報及び商
品購入数量を購入実績情報として蓄積記憶する。また、
商品毎に、その商品に対して設定された利益還元内容の
確定条件を満足するか否かを判断し、確定条件を満足す
る商品を検出するとその商品の販売実績管理期間におけ
る販売実績数量に対応して当該商品別に設定された購入
単位数量当たりの利益還元情報を得、この購入単位数量
当たりの利益還元情報と購入実績情報とに基づいて当該
商品の購入者別にその購入者の当該商品購入数量に応じ
た利益還元情報を求め、この商品購入者別に求めた商品
購入数量に応じた利益還元情報に相当する特典を該当す
る商品購入者に対して与えて利益を還元して販売の促進
を図るものである。

【０００６】また、請求項２記載の発明は、上記請求項
１記載の発明と同様に、商品毎にその商品に対して設定
された利益還元内容の確定条件を満足するか否かを判断
して、確定条件を満足する商品を検出するとその商品の
販売実績管理期間における販売実績数量に対応して当該
商品別に設定された購入単位数量当たりの利益還元情報
を得、この購入単位数量当たりの利益還元情報と購入実
績情報とに基づいて当該商品の購入者別にその購入者の
当該商品購入数量に応じた利益還元情報を求める。そし
て、この商品購入者別に求めた商品購入数量に応じた利
益還元情報を該当する商品購入者に対してそれぞれ通知
するようにして、販売の促進を図るものである。

【０００７】また、請求項３記載の発明は、上記請求項
１または２記載の発明と同様に、商品毎に、その商品に
対して設定された前記利益還元内容の確定条件を満足す
るか否かを判断し、確定条件を満足する商品を検出する
とその商品の前記販売実績管理期間における販売実績数
量に対応して当該商品別に設定された購入単位数量当た
りの利益還元情報を得、この購入単位数量当たりの利益
還元情報と前記購入実績情報とに基づいて当該商品の購
入者別にその購入者の当該商品購入数量に応じた利益還
元情報を求める。そして、この商品購入者別に求めた利
益還元情報を商品購入者毎に累積記憶し、この商品購入
者毎に累積した利益還元情報に相当する特典を該当する
商品購入者に対して与えて利益を還元して販売の促進を
図るものである。

【０００８】また、請求項４記載の発明は、上記請求項
３記載の発明での各商品購入者に対して与える特典とし
て、各商品購入者を構成会員とする会員制店舗における
当該商品購入者の会費に当該商品購入者別に累積した利
益還元情報に相当する金額を充当するようにしたもので
ある。なお、会費は、店舗運営資本への充当である出資
金であってもよい。

【０００９】また、請求項５記載の発明は、上記請求項
３記載の発明での各商品購入者に対して与える特典とし
て、当該商品購入者別に累積した利益還元情報に相当す
る金額の金券を発行するようにしたものである。

【００１０】また、請求項６記載の発明は、予め商品毎
に、販売実績を管理する期間及びその期間内の販売実績
数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元情報を設定
する。そして、商品購入者の商品購入情報として購入商
品識別情報とその商品の購入数量とがその商品購入者を
特定する購入者特定情報とともに与えられると、その購
入商品識別情報で識別される商品をその商品に対して設
定された販売価格で販売登録するとともに購入時期がそ
の商品の販売実績管理期間か否かを判断し、販売実績管
理期間内であれば商品別に購入数量を販売実績数量とし
て累計する。また、商品毎に現時点における前記販売実
績数量を取得し、この販売実績数量と当該販売実績数量
に対応して設定された購入単位数量当たりの利益還元情
報に相当する特典の内容とをその商品の購入を奨める領
域に商品別に提示することで販売の促進を図るものであ
る。

【００１１】また、請求項７記載の発明は、上記請求項
６記載の発明において、さらに現時点における販売実績
数量より大きい販売実績数量に対応し当該現時点の販売
実績数量に対応して設定された購入単位数量当たりの利
益還元情報とは異なる次の段階の利益還元情報に相当す
る特典の内容を当該現時点の販売実績数量とともにその
商品の購入を奨める領域に商品別に提示することで販売
の促進を図るものである。

【００１２】一方、本願請求項８乃至請求項１２記載の
各発明は、入力手段を介して商品購入者の商品購入情報
として購入商品識別情報とその商品の購入数量とがその
商品購入者を特定する購入者特定情報とともに入力され
ると、その購入商品識別情報で識別される商品をその商
品に対して予め設定された購入単位数量当たりの販売価
格で販売登録する商品販売登録処理装置に関する発明で
ある。特に、請求項８記載の発明は、商品毎に、販売実
績を管理する期間，その期間内の販売実績数量に応じた
購入単位数量当たりの利益還元情報及び利益還元内容の
確定条件を予め設定する商品別情報設定手段と、商品の
販売登録を行なう毎に現時点がその商品の販売実績管理
期間か否かを判断する購入時期判断手段と、この購入時
期判断手段により現時点が販売実績管理期間であると判
断された各商品の購入数量を商品別に販売実績数量とし
て累計するとともに、当該商品の購入情報として入力さ
れた購入者特定情報，購入商品識別情報及び商品購入数
量を購入実績情報として蓄積記憶する購入実績管理手段
と、商品毎に、その商品に対してそれぞれ設定された利
益還元内容の確定条件を満足するか否かを判断する確定
条件判断手段と、この確定条件判断手段により確定条件
を満足すると判断された商品に対して購入実績管理手段
により当該商品別に累計された販売実績数量に対応して
商品別情報設定手段により当該商品別に設定された購入
単位数量当たりの利益還元情報を取得する利益還元情報
取得手段と、この取得手段により取得した商品別利益還
元情報と購入実績管理手段により蓄積記憶されている購
入実績情報とに基づいて当該商品の購入者別にその購入
者の当該商品購入数量に応じた利益還元情報を求める購
入者別利益還元情報取得手段とを備え、購入者別利益還
元情報取得手段により商品購入者別に求めた商品購入数
量に応じた利益還元情報に相当する特典を該当する商品
購入者に対して与えることを可能にしたものである。

【００１３】また、請求項９記載の発明は、上記請求項
８記載の発明に、購入者別利益還元情報取得手段により
商品購入者別に求めた商品購入数量に応じた利益還元情
報に相当する特典の内容を該当する商品購入者に対して
通知する特典内容通知手段を設けたものである。

【００１４】また、請求項１０記載の発明は、上記請求
項８記載の発明に、購入者別利益還元情報取得手段によ
り商品購入者別に求めた商品購入数量に応じた利益還元
情報を商品購入者毎に累積する購入者別利益還元情報累
積手段を設け、この購入者別利益還元情報累積手段によ
り商品購入者別に累積した利益還元情報に相当する特典
を該当する商品購入者に対して与えることを可能にした
ものである。

【００１５】また、請求項１１記載の発明は、商品毎
に、販売実績を管理する期間及びその期間内の販売実績
数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元情報を予め
設定する商品別情報設定手段と、商品の販売登録を行な
う毎に現時点がその商品の販売実績管理期間か否かを判
断する購入時期判断手段と、この購入時期判断手段によ
り現時点が販売実績管理期間であると判断された各商品
の購入数量を商品別に販売実績数量として累計する購入
実績管理手段と、この購入実績管理手段により商品毎に
管理される現時点の販売実績数量と当該販売実績数量に
対応して設定された購入単位数量当たりの利益還元情報
に相当する特典の内容とをその商品の購入を奨める領域
に商品別に提示する販売促進情報提示手段とを備えたも
のである。

【００１６】また、請求項１２記載の発明は、上記請求
項１１記載の発明の販売促進情報提示手段を、購入実績
管理手段により商品毎に管理される現時点の販売実績数
量より大きい販売実績数量に対応し当該現時点の販売実
績数量に対応して設定された購入単位数量当たりの利益
還元情報とは異なる次の段階の利益還元情報に相当する
特典の内容を当該現時点の販売実績数量とともにその商
品の購入を奨める領域に商品別に提示する手段としたも
のである。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を用いて説明する。なお、この実施の形態は、インタ
ーネットを利用した電子商取引に本発明を適用した場合
である。

【００１８】図１は本実施の形態における電子商取引シ
ステムの概要図であり、図中１はインターネット２上に
仮想店舗を構築し、この仮想店舗での商品販売登録処理
装置としての機能を有するサーバシステムである。この
サーバシステム１は、商品情報ファイル３等を形成し仮
想店舗で販売する商品の管理を行なう商品サーバ１１
と、会員情報ファイル４等を形成しこの仮想店舗のショ
ッピング会員になった商品購入者の管理を行なう会員サ
ーバ１２と、申込受付ファイル５等を形成し商品購入者
が電子商取引により購入した商品の決済（クレジットカ
ード，銀行振込，郵便振替，代引き，デビットカード，
店舗での支払い，店舗情報端末での支払い等）と配送を
管理する決済サーバ１３と、Ｗｅｂ表示用ファイル６等
を形成し電子商取引のためのＷｅｂページをインターネ
ット上に提供したり、インターネットメールの送受信を
行なうＷｅｂサーバ１４と、還元情報ファイル７，売上
管理ファイル８及び会員還元ファイル９等を形成し、本
発明の利益還元による商品販売促進機能を実現する還元
サーバ１５とを備えている。そして、各サーバ１１，１
２，１３，１４，１５間をＬＡＮ（Local Area Networ
k）１６によりデータ通信自在に接続している。

【００１９】また、ＬＡＮ１６にはルータ１７が接続さ
れており、このルータ１７を介してＩＰネットワークな
どの専用通信網２１が接続されている。この専用通信網
２１には、仮想店舗管理用のパーソナルコンピュータ
（以下、管理用ＰＣと略称する）２２や当該仮想店舗と
同一運営の各実在店舗にそれぞれ設置されている店頭情
報端末２３等が接続されている。

【００２０】商品情報ファイル３は、図２に示すよう
に、仮想店舗で販売する各商品を識別する商品コードに
対応して、商品名，購入単位数量当たりの販売価格であ
る単価，取引先情報，配送期間，部門コード，部門名，
通常原価，割戻し条件別原価等の商品固有の情報を商品
別に設定記憶するファイルである。会員情報ファイル４
は、図３に示すように、各商品購入者（ショッピング会
員）に対してそれぞれ発番されるユニークな会員番号に
対応して、氏名，住所，近隣店舗名（その会員が居住し
ている地域に最も近い同一運営の実在店舗名），電子メ
ール（インターネットメール）アドレス，パスワード，
性別，電話番号，クレジットカード番号，口座番号等の
会員固有の情報を会員別に設定記憶するファイルであ
る。

【００２１】申込受付ファイル５は、図４に示すよう
に、仮想店舗での電子商取引により商品の購入を申し込
んだ商品購入者の会員番号，その購入を申し込んだ商品
の商品コード，購入数量，注文受付日，会員名，単価，
売価，配送予定日，配送先住所，配送先電話番号，支払
方法種別コード等の情報を商品購入申込時に自動的に発
番されるユニークな注文番号とともに蓄積記憶するファ
イルである。

【００２２】表示用ファイル６は、仮想店舗に関する種
々のＷｅｂページを蓄積記憶するファイルである。因み
に、商品購入者は、Ｗｅｂブラウザを実装しているパー
ソナルコンピュータ２４やインターネット対応の携帯電
話等でインターネット２を介してＷｅｂサーバ１４にア
クセスすることにより、表示用ファイル６に蓄積された
Ｗｅｂページを閲覧して、仮想店舗で販売される商品の
購入を申し込むことができる。

【００２３】還元情報ファイル７は、図５に示すよう
に、利益還元サービス対象に設定された各キャンペーン
商品の商品コードにそれぞれ対応して、利益還元内容の
確定条件が期間なのか数量なのかを指定する確定種別情
報、販売実績管理期間の開始日及び終了日、確定条件が
数量の場合の確定数量、その商品の購入単位数量当たり
の販売価格である単価等とともに、販売実績管理期間内
の販売実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元
情報として、３段階に区分された販売実績数量範囲とそ
れに対応した還元額とを商品別に設定記憶するファイル
である。

【００２４】売上管理ファイル８は、図６に示すよう
に、利益還元サービス対象に設定された各キャンペーン
商品の商品コードにそれぞれ対応して、販売実績管理期
間内での売上金額，売上数量，予定還元額，確定フラグ
等の情報を商品別に更新記憶するファイルである。な
お、予定還元額は、現時点の売上数量（販売実績数量）
に応じた還元額である。確定フラグは初期値が“０”で
あり、還元額が確定すると“１”にセットされる。

【００２５】会員還元ファイル９は、図７に示すよう
に、各商品購入者の会員番号にそれぞれ対応して、未還
元の還元額を累計して算出される還元合計額を商品購入
者別に更新記憶するとともに、その会員が購入したキャ
ンペーン商品の購入履歴として購入商品コード，購入数
量，確定還元額，削除フラグ等の情報と、その会員が還
元を受けた履歴として還元種別情報，還元金額，還元完
了日等の情報をそれぞれ商品購入者別に蓄積記憶するフ
ァイルである。なお、還元種別としては、各商品購入者
を構成会員とする会員制仮想店舗における当該商品購入
者の会費に充当する仕組み、店舗情報端末２３を利用し
て商品券，割引券などの金券を発行する仕組み、商品購
入者の銀行口座に振り込む仕組み、既存のポイントサー
ビスのポイントに振り替えて累計する仕組み等がある。

【００２６】さて、本実施の形態において、特に還元情
報ファイル７に新たな還元情報レコードを追加する場合
には、管理用ＰＣ２２を用いて行なう。具体的には、管
理用ＰＣ２２からキャンペーン商品の商品コード、確定
種別情報、販売実績管理期間の開始日及び終了日、確定
条件が数量の場合には確定数量、３段階の販売実績数量
範囲とそれに対応する還元額等の必要情報を入力する。
そうすると、これらの入力情報が専用通信網２１を通じ
てサーバシステム１に送信され、還元サーバ１５に送り
込まれる。これにより、還元サーバ１５は、図８の流れ
図に示す還元情報受付処理を実行するものとなってい
る。

【００２７】すなわち、ＳＴ（ステップ）１としてキャ
ンペーン商品の商品コード、確定種別情報、販売実績管
理期間の開始日及び終了日、確定条件が数量の場合には
確定数量、３段階の販売実績数量範囲とそれに対応する
還元額等の還元情報を入力すると、ＳＴ２としてキャン
ペーン商品が仮想店舗で取扱っている商品か否か、つま
りキャンペーン商品の商品コードが商品情報ファイル３
に設定されているか否かを商品サーバ１１に問合わせて
確認する。その結果、該当商品コードが商品情報ファイ
ル３に設定されておらず取扱っていないと判定された場
合には、入力還元情報をエラーとして破棄する。

【００２８】ＳＴ２にて該当商品コードが商品情報ファ
イル３に設定されており取扱っていると判定された場合
には、ＳＴ３としてその入力還元情報と商品情報ファイ
ル３において該当商品コードに対応して設定されている
単価とから還元情報ファイル７の新規レコードを作成
し、還元情報ファイル７に追加する。また、ＳＴ３とし
て該当商品コードで売上管理ファイル８の新規レコード
（売上金額，売上数量，予定還元額，確定フラグをいず
れも０とする）を作成し、売上管理ファイル８に追加す
る。さらに、ＳＴ５として該当商品コードに対応して商
品情報ファイル３に設定されている商品情報と入力され
た還元情報とから該当商品の購入を奨めるＷｅｂ画像情
報を作成し、Ｗｅｂサーバ１４に転送して表示用ファイ
ル６にセットするものとなっている。

【００２９】ここで、キャンペーン商品の購入を奨める
Ｗｅｂ画像情報の一例を図１３（ａ）に示す。この例
は、キャンペーン商品２品目を１画面に同時に表示して
商品の購入を奨める例であり、その商品の画像や単価等
とともに、その商品に対して設定された各販売実績数量
範囲とそれに対応する還元額の一覧表と、現時点までの
販売実績数量（注文数）と、その現時点までの販売実績
数量に対応した予定還元額とを表示している。

【００３０】因みに、図１３（ａ）の場合、キャンペー
ン商品「○○ビール（単価３７８０円／１ケース）」
は、確定条件が期間（９／１〜９／３０）であり、販売
実績数量範囲が１〜１００ケースまでの還元額が１００
円で、１０１〜２００ケースまでの還元額が１５０円
で、２０１ケース以上での還元額が２２０円であり、現
在の注文数が１００ケースであり、したがって予定還元
額は１００円であることを示している。また、キャンペ
ーン商品「無農薬米（単価３４８０円／１袋）」は、確
定条件が数量（２０００袋）であり、販売実績数量範囲
が１〜１０００袋までの還元額が１５０円で、１００１
〜１５００袋までの還元額が３００円で、１５００袋以
上（２０００袋まで）での還元額が５００円であり、現
在の注文数が１７７７ケースであり、したがって予定還
元額は３００円であることを示している。

【００３１】さて、商品購入者は、パソコン２４等を利
用してインターネット２を介してＷｅｂサーバ１４にア
クセスすることにより、図１３（ａ）に示すような商品
紹介画像を閲覧し、希望する商品の購入を申し込むこと
ができる。この場合における商品購入申込手順，会員未
登録の場合の会員登録手順，購入商品代金の決済手順は
既存の電子商取引システムと同様であり、ここでの説明
は省略する。

【００３２】今、商品購入者がパソコン２４を利用して
キャンペーン商品「○○ビール」を２ケース注文したと
する。そうすると、キャンペーン商品「○○ビール」の
識別情報である商品コードと、その商品の購入数量と、
商品購入者を特定する購入者特定情報である会員番号
と、お届け先情報，決済種別等の情報が購入申込情報と
してインターネット２を通じてＷｅｂサーバ１４に送信
され、さらに決済サーバ１３と還元サーバ１５に送り込
まれる。これにより、決済サーバ１３は、電子商取引に
よる決済の正当性を判断し、決済を承認すると注文番号
を自動的に発番するとともに申込受付レコードを作成し
て申込受付ファイル５に販売登録する。また、購入申込
商品の配送指示等を、当該商品の取引先ホストに対して
専用通信網２１を介して通知するなどの発注処理を行な
うものとなっている。

【００３３】一方、還元サーバ１５は、決済サーバ１３
において販売登録が行なわれたことに応じて図９の流れ
図に示す購入申込受付処理を実行するものとなってい
る。すなわち、ＳＴ１として上記購入申込情報が入力さ
れると、ＳＴ２としてこの購入申込商品が利益還元サー
ビス対象のキャンペーン商品であるか否か、つまり商品
コードが還元情報ファイル７に設定されておりかつ購入
時期がその商品の販売実績管理期間内か否かを判断する
（購入時期判断手段）。ここで、購入申込商品の商品コ
ードが還元情報ファイル７に設定されていないか、購入
時期がその商品の販売実績管理期間外の場合には利益還
元サービスの対象商品でないと判断して、この処理を終
了する。

【００３４】ＳＴ２にて購入申込商品の商品コードが還
元情報ファイル７に設定されておりかつ購入時期がその
商品の販売実績管理期間内の場合にはキャンペーン商品
であると判断して、ＳＴ３として購入数量を売上管理フ
ァイル８の該当商品コードに対応する売上数量データに
加算する（購入実績管理手段）。また、購入申込商品の
単価に購入数量を乗算した金額を該当商品コードに対応
する売上金額データに加算する。

【００３５】次に、ＳＴ４として還元情報ファイル７を
参照して購入申込商品の確定条件が数量なのか期間なの
かを判別する。ここで、確定条件が数量の場合には、Ｓ
Ｔ５として売上管理ファイル８の該当商品コードに対応
する確定フラグが“１”にセットされているか否かを判
断する。“１”にセットされていた場合には、当該商品
は既に確定数量の購入申し込みがあり利益還元サービス
を受けられないので、この処理を終了する。

【００３６】ＳＴ５にて確定フラグが“０”にリセット
されていた場合には、ＳＴ６として売上管理ファイル８
の該当商品コードに対応する売上数量と、還元情報ファ
イル７の該当商品コードに対応する確定数量とを比較し
て、売上数量が確定数量に到達したか否かを判断する
（確定条件判断手段）。ここで、売上数量が確定数量に
到達していない場合には、ＳＴ７として還元情報ファイ
ル７を参照してその売上数量が含まれる販売実績数量範
囲の還元額を取得し、売上管理ファイル８の該当商品コ
ードに対応する予定還元額データを更新する。そして、
ＳＴ８としてこの購入申込商品の購入を奨めるＷｅｂ画
像情報の注文数及び予定還元額を現時点における売上管
理ファイル８の売上数量及び予定還元額に更新するよう
にＷｅｂサーバ１４に指令する。さらに、ＳＴ９として
会員還元ファイル９に格納されている当該商品購入者の
会員番号レコードに今回のサービス商品注文情報（購入
商品コード，注文数量，確定還元額＝０，削除フラグ＝
０）を追加して（購入実績管理手段）、この処理を終了
する。

【００３７】ＳＴ６にて売上数量が確定数量に到達した
場合には、ＳＴ１０として売上管理ファイル８の該当商
品コードに対応する確定フラグを“１”にセットする。
また、ＳＴ１１としてこの購入申込商品の購入を奨める
Ｗｅｂ画像情報に利益還元サービス終了を通知するメッ
セージ（例えば「購入申込者が限定数に到達いたしまし
たので、利益還元サービスを終了させていただきま
す。」）を追加するようにＷｅｂサーバ１４に指令す
る。しかる後、前記ＳＴ９の処理に進み、会員還元ファ
イル９に格納されている当該商品購入者の会員番号レコ
ードに今回のサービス商品注文情報を追加して（購入実
績管理手段）、この処理を終了する。

【００３８】ＳＴ４にて確定条件が期間であった場合に
は、前記ＳＴ７，８，９の各処理を実行する。すなわ
ち、還元情報ファイル７を参照してその売上数量が含ま
れる販売実績数量範囲の還元額を取得し、売上管理ファ
イル８の該当商品コードに対応する予定還元額データを
更新する。そして、この購入申込商品の購入を奨めるＷ
ｅｂ画像情報の注文数及び予定還元額を現時点における
売上管理ファイル８の売上数量及び予定還元額に更新す
る。さらに、会員還元ファイル９に格納されている当該
商品購入者の会員番号レコードに今回のサービス商品注
文情報を追加して（購入実績管理手段）、この処理を終
了する。

【００３９】また、Ｗｅｂサーバ１４は、決済サーバ１
３において決済が承認されたことに応じて、図１３
（ｂ）に示すような決済承認を商品購入者に知らせるＷ
ｅｂ画像情報を作成し、商品購入者のパソコン２４に転
送するものとなっている。ここで、決済承認のＷｅｂ画
像情報には、決済サーバ１３にて発番された注文番号
や、購入申込商品の商品名，購入数量，金額，数量分の
予定還元額，配送日，お届け先，お支払方法のほか、還
元サーバ１５によって更新された当該購入申込商品の最
新の注文数及びその注文数に応じた予定還元額が含まれ
る。

【００４０】一方、還元サーバ１５は、日付が更新され
る毎に図１０の流れ図に示す還元確定判定処理を実行す
るようになっている。すなわち、還元情報ファイル７か
ら還元情報レコードを１レコードずつ順次読み込む。そ
して、１レコードを読み込む毎に以下の処理を実行す
る。先ず、ＳＴ１としてそのレコードの確定種別情報を
調べる。ここで、確定種別情報が「数量」，つまり確定
条件が数量の場合には、ＳＴ２としてそのレコードの商
品コードで売上管理ファイル８を検索して対応する確定
フラグが“１”にセットされているか否かを判断する。
そして、“１”にセットされていた場合には、ＳＴ３と
して更新された現在の日付が当該レコードの販売実績管
理期間の終了日を経過したか否かを判断する。そして、
販売実績管理期間の終了日を経過していない場合には、
次のレコードを読み込む。

【００４１】ＳＴ３にて現在日付が販売実績管理期間の
終了日を経過していた場合にはＳＴ７に進み、この還元
情報レコードを還元情報ファイル７から削除する。しか
る後、次のレコードを読み込む。

【００４２】一方、ＳＴ１にて確定種別情報が「期
間」，つまり確定条件が期間の場合、及びＳＴ２にて確
定フラグが“０”にリセットされていた場合には、ＳＴ
４として更新された現在の日付が当該レコードの販売実
績管理期間の終了日を経過したか否かを判断する（確定
条件判断手段）。そして、販売実績管理期間の終了日を
経過していない場合には、次のレコードを読み込む。

【００４３】ＳＴ４にて現在日付が販売実績管理期間の
終了日を経過していた場合には、ＳＴ５としてそのレコ
ードの商品コードで売上管理ファイル８を検索して対応
する確定フラグを“１”にセットする。また、ＳＴ６と
してこの購入申込商品の購入を奨めるＷｅｂ画像情報に
利益還元サービス終了を通知するメッセージ（例えば
「購入申込者が限定数に到達いたしましたので、利益還
元サービスを終了させていただきます。」）を追加する
ようにＷｅｂサーバ１４に指令する。しかる後、前記Ｓ
Ｔ７に進み、この還元情報レコードを還元情報ファイル
７から削除したならば、次のレコードを読み込む。

【００４４】こうして、還元情報ファイル７に蓄積格納
された全ての還元情報レコードについて上記処理を繰返
し実行したならば、還元サーバ１５は、次に図１１に具
体的に示す還元確定処理を実行する。すなわち、会員還
元ファイル９から会員還元レコードを１レコードずつ順
次読み込む。そして、１レコードを読み込む毎に以下の
処理を実行する。先ず、ＳＴ１としてそのレコードの有
効なサービス商品注文情報（削除フラグが“１”にセッ
トされていない情報）の中に、売上管理ファイル８にお
いて確定フラグが“１”にセットされている商品の注文
情報が存在するか否かを検索する。そして、該当するサ
ービス商品注文情報が存在しない場合には（ＳＴ２のＮ
Ｏ）、次のレコードを読み込む。

【００４５】これに対し、確定フラグが“１”にセット
されている商品の注文情報が存在する場合には（ＳＴ２
のＹＥＳ）、ＳＴ３として売上管理ファイル８から該当
するサービス商品注文情報の商品コードに対応する予定
還元額を購入単位数量当たりの確定還元額として取込む
（利益還元情報取得手段）。そして、この購入単位数量
当たりの確定還元額に、該当するサービス商品注文情報
の販売数量を乗算して当該購入者の当該商品購入数量に
応じた還元額を求め、この還元額を該当するサービス商
品注文情報の確定還元額としてセットする（購入者別利
益還元情報取得手段）。また、この確定還元額を当該レ
コードの還元合計額に加算する（購入者別利益還元情報
累積手段）。さらに、ＳＴ４として該当するサービス商
品注文情報の削除フラグを“１”にセットして無効化す
る。しかる後、ＳＴ５として、当該レコードの会員番号
で識別されるショッピング会員に対し、該当サービス商
品注文情報の商品コードで識別されるキャンペーン商品
の利益還元サービスの確定を通知する電子メール（図１
４を参照）を作成し、Ｗｅｂサーバ１４に転送したなら
ば（特典内容通知手段）、次のレコードを読込む。

【００４６】なお、１会員の会員還元レコードに確定フ
ラグが“１”にセットされている商品の注文情報が２つ
以上あった場合には、それぞれについてＳＴ３，４の処
理を行ない、ＳＴ５では複数商品の利益還元サービスの
確定をまとめて通知する電子メールを作成する。こうし
て、会員還元ファイル９に蓄積格納された全ての会員還
元レコードについて上記処理を繰返し実行したならば、
この処理を終了する。

【００４７】今、確定条件が期間であったキャンペーン
商品「○○ビール」の販売実績管理期間が終了し、購入
累計数量が３４５ケースであったとすると、購入単位数
量当たりの確定還元額が２２０円となる。したがって、
このキャンペーン商品「○○ビール」を２ケース購入し
た商品購入者に対しては、確定還元額が４４０円とな
る。そして、この確定還元額４４０円を累積した還元合
計額４０２０円とともに、図１４に示すような内容の電
子メールが作成されて、インターネット２を通じて当該
商品購入者宛に発信される。これにより当該商品購入者
は、パソコン２４を用いてこの電子メールを確認するこ
とによって、今回確定したキャンペーン商品「○○ビー
ル」の還元額や現在までの還元合計額を知り得る。

【００４８】このように、インターネットを利用した電
子商取引によりキャンペーン商品の購入を申し込んだシ
ョッピング会員である商品購入者に対しては、その商品
が期間を確定条件とする場合には販売実績管理期間の終
了後、数量を確定条件とする場合には限定数量の申込到
達後（ただし限定数量までの申込がないまま販売実績管
理期間が経過した場合にはその期間終了後）に、最終の
販売実績数量に対応して当該商品別に設定された購入単
位数量当たりの還元額が得られ、この還元額と当該商品
購入者の当該商品購入数量とから商品購入者毎に還元額
が確定される。そして、この確定還元額は商品購入者別
に累積される。

【００４９】こうして、商品購入者別に累積された還元
合計額は、各商品購入者を構成会員とする会員制仮想店
舗における当該商品購入者の会費に充当することができ
る。この場合、会費を支払う商品購入者は、管理用ＰＣ
２２から会員番号と会費に充当する金額とを入力するこ
とによってサーバシステム１に対して還元を要求する。

【００５０】また、店舗情報端末２３を利用して、商品
購入者別に累積された還元合計額を額面金額とする金券
を発行することもできる。この場合、店頭情報端末２３
から金券の発行を受ける商品購入者は、会員コードと金
券の額面金額とを入力することによってサーバシステム
１に対して還元を要求する。

【００５１】この会員番号と要求額（充当金額または金
券額面金額）とからなる還元要求情報を専用通信回線２
１を通じて受信したサーバシステムの還元サーバ１５
は、図１２の流れ図に示す還元要求受付処理を実行する
ものとなっている。すなわち、ＳＴ１として還元要求情
報の入力を確認すると、ＳＴ２としてその情報中の会員
番号で会員還元ファイル９を検索して対応する還元合計
額を取得し、この会員合計額と還元要求情報中の要求額
とを比較する。その結果、合計額より要求額の方が多い
場合には（ＳＴ３のＮＯ）、要求額の還元が得られない
ので、ＳＴ４として専用通信回線２１を通じて還元不可
情報を要求元の機器（管理用ＰＣ２２または店頭情報端
末２３）に送信して、この処理を終了する。

【００５２】これに対し、要求額が合計額以下の場合に
は（ＳＴ３のＹＥＳ）、要求額の還元が得られるので、
ＳＴ５として専用通信回線２１を通じて還元許可情報を
要求元の機器（管理用ＰＣ２２または店頭情報端末２
３）に送信する。また、会員還元ファイル９の該当会員
番号に対応する還元合計額から要求額を減算するととも
に、還元完了履歴情報（還元種別，還元額，還元期日
等）を会員還元ファイル９の該当会員番号に対応するレ
コードに追加して、この処理を終了する。

【００５３】因みに、管理用ＰＣ２２においては、還元
要求情報を発信後、還元許可情報を受信すると、該当会
員番号の会費振込先の口座に還元額を振込んで充当す
る。また、店頭情報端末２３においては、還元許可情報
を受信すると、還元額を額面金額とする金券を印字発行
するものとなっている。

【００５４】このように、本実施の形態のサーバシステ
ム１によってインターネット２上に構築される仮想店舗
では、購入単位当たりの販売価格が予め設定された状態
で各商品が販売されている。そして、この仮想店舗のシ
ョッピング会員となった会員は、パソコン２４等でイン
ターネット２を介して当該仮想店舗にアクセスして各商
品を紹介するＷｅｂページを閲覧し、購入を希望する商
品があると、商品購入情報としてその購入商品の識別情
報である商品コードとその商品の購入数量とを、商品購
入者を特定する購入者特定情報である会員番号とともに
入力する。また、この購入を希望した商品の代金決済に
必要な情報も入力して申し込む。そうすると、決済サー
バ１２により電子商取引による決済の正当性が判断され
る。そして、決済が承認されると注文番号が自動的に発
番され、申込受付レコードが作成されて、購入申込商品
がその商品の販売価格で申込受付ファイル５に販売登録
される。また、購入申込商品の配送指示等が当該商品の
取引先ホストに対し専用通信網２１を介して通知され
る。これにより、商品購入者に対しては可能な限り早い
時期に商品が届けられる。

【００５５】ところで、本実施の形態では、各商品のう
ち取引先などによって任意に決定されるキャンペーン商
品については、販売実績に応じてその商品購入者に対し
て利益を還元するようにして販売の促進を図るようにし
ている。すなわち、予め利益還元サービス対象のキャン
ペーン商品毎に、販売実績を管理する期間の開始日及び
終了日と、その期間内の販売実績数量に応じた購入単位
数量当たりの利益還元情報として３段階に区分された販
売実績数量範囲とそれに対応した還元額と、当該商品購
入者に対する利益還元内容の確定条件を設定し期間なの
か数量なのかを指定する確定種別情報とを設定してい
る。また、確定条件が数量のキャンペーン商品について
は、その確定数量も設定している。そして、これらの設
定情報は、還元サーバ１５によって管理される還元情報
ファイル７に設定登録されている。

【００５６】今、その一例として、確定条件が期間（９
／１〜９／３０）であり、第１段階の販売実績数量範囲
が１〜１００ケースまででその還元額が１００円であ
り、第２段階の販売実績数量範囲が１０１〜２００ケー
スまででその還元額が１５０円であり、第２段階の販売
実績数量範囲が２０１ケース以上でその還元額が２２０
円であるキャンペーン商品「○○ビール（単価３７８０
円／１ケース）」と、確定条件が２０００袋限定の数量
であり、第１段階の販売実績数量範囲が１〜１０００袋
まででその還元額が１５０円であり、第２段階の販売実
績数量範囲が１００１〜１５００袋まででその還元額が
３００円であり、第３段階の販売実績数量範囲が１５０
０袋以上でその還元額が５００円であるキャンペーン商
品「無農薬米（単価３４８０円／１袋）」が設定されて
いたとする。

【００５７】この場合、各キャンペーン商品を紹介しそ
の購入を奨めるＷｅｂページには、図１３（ａ）に示す
ように、そのキャンペーン商品の画像や購入単位数量当
たりの販売価格等とともに、その商品に対して設定され
た各販売実績数量範囲とそれに対応する還元額の一覧表
が表示されている。したがって、このＷｅｂページを閲
覧した商品購入（希望）者は、商品の価格等とともにそ
の商品が利益還元対象のキャンペーン商品であること及
び利益還元の内容を知り、購入意欲が高められるので、
販売の促進につながる。しかも自身で購入した場合に
は、その商品の販売実績が高まれば利益還元率が大きく
なるので、当該商品の購入を他人にも奨めるようにな
り、販売促進の効果は大きい。また、比較的少ない還元
額の際に購入を申込み既に商品を入手した者に対して
も、その後の販売実績数量の増加に応じてより大きな還
元を行なうことができるので、サービス効果が大きいも
のである。

【００５８】さて、商品購入者が上記Ｗｅｂページから
キャンペーン商品の購入を申し込み、その商品購入情報
がインターネット２を介してサーバシステム１に与えら
れると、その他の通常商品と同様に、決済サーバ１２に
より電子商取引による決済の正当性が判断され、決済が
承認されると申込受付レコードが作成されて、購入申込
商品がその商品の販売価格で申込受付ファイル５に販売
登録される。また、購入申込商品の配送指示等が当該商
品の取引先ホストに対して通知されて、商品購入者に可
能な限り早い時期にキャンペーン商品が届けられる。

【００５９】決済サーバ１２においてキャンペーン商品
の決済が承認され販売登録が行なわれると、それに応じ
て還元サーバ１５において購入申込受付処理が実行され
る。これにより、売上管理ファイル８において当該キャ
ンペーン商品の販売実績管理期間内の売上数量つまり販
売実績数量と、同期間内の売上金額とが累計される。ま
た、会員還元ファイル９において、商品購入者特定情報
である会員番号別に、当該商品購入者が購入を申し込ん
だ商品の商品コードとその購入数量とが購入実績情報と
して蓄積記憶される。

【００６０】このように、本実施の形態においては、売
上管理ファイル９により各キャンペーン商品の販売実績
管理期間内における販売実績数量がほぼリアルタイムに
累計管理される。そして、キャンペーン商品毎に現時点
における販売実績数量に対応して設定された購入単位数
量当たりの還元額が還元情報ファイル７の設定情報から
求められ、予定還元額として売上管理ファイル９にてキ
ャンペーン商品別に記憶管理される。また、各キャンペ
ーン商品を紹介しその購入を奨めるＷｅｂページには、
図１３（ａ）に示すように、各キャンペーン商品にそれ
ぞれ対応して現時点における販売実績数量（注文数）と
予定還元額とが表示される。したがって、キャンペーン
商品のＷｅｂページを閲覧した商品購入者または購入希
望者は、その商品に対して設定された各販売実績数量範
囲とそれに対応する還元額の内容とともに、現時点にお
ける販売実績数量と予定還元額を知り得るので、現在の
還元額がいくらなのか、また、あとどれくらいの申込み
があれば還元額がいくらになるのか等の情報を容易に得
ることができる。これらの情報を得た者は、自身で商品
を購入したり、他人に当該商品の購入を奨めたりする可
能性が高いので、販売促進の効果がより一層大きいもの
となる。

【００６１】例えば、図１３（ａ）のＷｅｂページを見
た商品購入希望者は、キャンペーン商品「○○ビール」
の販売実績数量が１００ケースであり、現時点の予定還
元額が１００円であるが、あと１ケースでも販売される
と予定還元額が１５０円になることがわかる。そこで、
このキャンペーン商品「○○ビール」を２ケース申し込
んだとすると、当該商品「○○ビール」の販売実績数量
が１０２ケースに更新され、予定還元額が１５０円に変
更される。そして、この更新内容は、図１３（ｂ）に示
すように決済承認を商品購入者に知らせるＷｅｂページ
上に表示され、商品購入者に通知される。

【００６２】ところで、キャンペーン商品の還元額を決
定する条件としては、期間と数量の２通りがある。期間
の場合には、予め設定された販売実績管理期間が経過し
た時点でその期間内の販売実績数量に対応する購入単位
数量当たりの還元額が確定還元額として求められる。一
方、数量の場合には、販売実績管理期間内に予め設定さ
れた確定数量まで販売された場合にはその確定数量に対
応する購入単位数量当たりの還元額が確定還元額として
求められ、同期間内に確定数量まで販売されなかった場
合には同期間経過時点の販売実績数量に対応する購入単
位数量当たりの還元額が確定還元額として求められる。

【００６３】そして、キャンペーン商品の購入単位数量
当たりの還元額が確定すると、会員還元ファイル９に蓄
積記憶されている各商品購入者の購入実績情報が参照さ
れて、当該キャンペーン商品を購入した商品購入者毎に
購入数量に応じた確定還元額が求められ、この確定還元
額が会員還元ファイル９上で商品購入者別に還元合計額
として累積記憶される。

【００６４】また、還元額が確定したキャンペーン商品
を購入した商品購入者に対して、図１４に示すように、
還元額が確定したキャンペーン商品の品名，注文総数，
購入単位数量当たりの確定還元額等とともに、当該商品
購入者の購入数量に応じた確定還元額（今回還元額）
や、現在までの還元合計額（還元額合計）等を記録した
電子メールがインターネット２を介して発送される。し
たがって、この電子メールを確認した商品購入者は、自
身が購入したキャンペーン商品の還元額が確定しその還
元額がいくらになったのか、また自身の還元合計額がい
くらになったのか等の情報を容易に知り得るので、サー
ビス性がよい。

【００６５】こうして、商品購入者別に累計された還元
合計額は、当該仮想店舗が各商品購入者を構成会員とす
る会員制仮想店舗の場合、当該商品購入者の会費に充当
することで利益還元することができる。また、当該仮想
店舗が各会員から出資金を集める生活協同組合によって
運営されている場合、当該商品購入者の出資金に上乗せ
することで利益還元することもできる。なお、会費とは
一般に必要経費であり、通常は返却されないものであ
る。一方、出資金とは資本への充当であり、配当を受け
たり退会時に返金を受けたりするものである。

【００６６】さらに、当該仮想店舗に関連する実在店舗
が存在する場合には、この実在店舗に設置された担当情
報端末２３を利用して、還元合計額以内の金額を額面金
額とする金券を発行して利益還元を受けることもでき
る。この場合、実在店舗で使用可能な金券とすることに
よって、実在店舗の来店促進効果が高まる。

【００６７】このように、商品購入者毎に確定還元額が
累積され、その累積された還元合計額に相当する特典が
該当する商品購入者に対して与えられるので、商品購入
者は継続的にキャンペーン商品を購入するようになる。
この点からも販売促進の効果は大きい。

【００６８】なお、前記一実施の形態では、販売実績数
量に応じた利益還元情報を金額（還元額）としたが、商
品購入者毎に商品購入金額をポイント換算し、このポイ
ントを購入者毎に累計して、その累計ポイントに応じて
特典を付与する制度，いわゆるポイントサービス制度を
導入している店舗向けに、利益還元情報をポイント（還
元ポイント）としてもよい。

【００６９】また本発明は、電子商取引の商品販売促進
方法に限定されるものではなく、実在店舗での商取引の
商品販売促進方法としても適用できるものである。この
場合、単一店舗においてはＰＯＳ（Point Of Sales）タ
ーミナルや各ＰＯＳターミナルを集中管理するストアコ
ントローラに本発明の商品販売登録処理装置としての各
手段を組み込むことによって適用できる。また、チェー
ン店舗の場合には、各チェーン店舗を管理する本部のコ
ンピュータシステムに本発明の商品販売登録処理装置と
しての各手段を組み込むことによって適用できる。

【００７０】なお、実在店舗の場合、商品陳列棚に設け
られる棚ラベル表示器を利用して、キャンペーン商品の
現時点の販売実績数量及び利益還元情報と、各販売実績
数量範囲とそれに対応する利益還元情報との一覧表を表
示させることにより、販売促進の効果が高められる。こ
の場合において、全ての販売実績数量範囲とそれに対応
する利益還元情報とを表示させる必要はなく、現時点の
販売実績数量より大きい販売実績数量に対応し当該現時
点の販売実績数量に対応して設定された購入単位数量当
たりの利益還元情報とは異なる次の段階の利益還元情報
に相当する特典の内容を表示させればよい。このこと
は、前記一実施の形態でのキャンペーン商品を紹介する
Ｗｅｂページ上でも同様である。

【００７１】

【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項１乃至
７記載の発明の商品販売促進方法によれば、商品購入者
が商品を確実にかつ早期に購入できるとともに、その商
品購入者が購入した商品の販売実績が上がるほどその商
品購入者に対して大きな特典が与えられることから、商
品購入者が他人に当該商品の購入を奨めるようになり、
販売促進の効果が大きいものとなる。また、比較的少な
い還元額の際に購入を申込み既に商品を入手した者に対
しても、その後の販売実績数量の増加に応じてより大き
な還元を行なうことができるので、サービス効果が大き
いものとなる。

【００７２】特に、本願請求項２記載の発明によれば、
商品購入者に対して与えられる特典内容が自動的に当該
商品購入者に対して通知されるので、商品購入者に対し
て特典が得られたことを強く意識させることができる。
その結果、商品購入者が再度店舗を利用するようになる
ので、さらなる販売の促進が図られる。

【００７３】また、本願請求項３記載の発明によれば、
商品購入者別に求められた利益還元情報が商品購入者毎
に累積され、この商品購入者毎に累積された利益還元情
報に相当する特典が該当する商品購入者に対して与えら
れるので、商品購入者が継続して店舗を利用するように
なり、販売促進の効果がより大きいものとなる。

【００７４】また、本願請求項４記載の発明によれば、
各商品購入者を構成会員とする会員制店舗において、当
該商品購入者の会費に当該商品購入者別に累積した利益
還元情報に相当する金額を充当することで利益還元され
るので、会費の負担が小さくなり、会員数増加の効果が
得られる。

【００７５】また、本願請求項５記載の発明によれば、
当該商品購入者別に累積した利益還元情報に相当する金
額の金券を発行することで利益還元されるので、金券の
利用に伴う来店促進効果が得られる。

【００７６】また、本願請求項６記載の発明によれば、
商品毎に現時点における販売実績数量と当該販売実績数
量に対応して設定された購入単位数量当たりの利益還元
情報に相当する特典の内容とがその商品の購入を奨める
領域に商品別に提示されるので、商品購入希望者の購入
意欲を高めることができ、販売促進の効果が大きいもの
となる。

【００７７】また、本願請求項７記載の発明によれば、
さらに現時点における販売実績数量より大きい販売実績
数量に対応し当該現時点の販売実績数量に対応して設定
された購入単位数量当たりの利益還元情報とは異なる次
の段階の利益還元情報に相当する特典の内容が併せて表
示されるので、商品購入希望者の購入意欲がより一層高
められ、販売促進の効果は非常に大きいものとなる。

【００７８】一方、本願請求項８乃至１２記載の発明の
商品販売登録処理装置によれば、商品購入者に対して商
品を確実にかつ早期に引き渡すことができるとともに、
その商品購入者が購入した商品の販売実績が上がるほど
その商品購入者に対して大きな特典を与えることができ
るので、格別なシステム運用コストを費やすことなく大
きな販売促進の効果が得られる。また、比較的少ない還
元額の際に購入を申込み既に商品を入手した者に対して
も、その後の販売実績数量の増加に応じてより大きな還
元を行なうことができるので、サービス効果が大きいも
のとなる。

【００７９】特に、本願請求項９記載の発明によれば、
商品購入者に対して与えられる特典内容が自動的に当該
商品購入者に対して通知されるので、通知に要する業務
負担を生ずることなく商品購入者へのサービス性を高め
ることができる。

【００８０】また、本願請求項１０記載の発明によれ
ば、商品購入者別に求められた利益還元情報を商品購入
者毎に累積し、この商品購入者毎に累積した利益還元情
報に相当する特典を該当する商品購入者に対して与える
ことができるので、商品購入者が継続して店舗を利用す
るようになり、販売促進の効果がより大きいものとな
る。

【００８１】また、本願請求項１１記載の発明によれ
ば、商品毎に現時点における販売実績数量と当該販売実
績数量に対応して設定された購入単位数量当たりの利益
還元情報に相当する特典の内容とをその商品の購入を奨
める領域に商品別に提示できるので、商品購入希望者の
購入意欲を高めることができ、販売促進の効果が大きい
ものとなる。

【００８２】また、本願請求項１２記載の発明によれ
ば、さらに現時点における販売実績数量より大きい販売
実績数量に対応し当該現時点の販売実績数量に対応して
設定された購入単位数量当たりの利益還元情報とは異な
る次の段階の利益還元情報に相当する特典の内容を併せ
て表示できるので、商品購入希望者の購入意欲がより一
層高められ、販売促進の効果は非常に大きいものとな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施の形態である電子商取引シス
テムの概要図。

【図２】 同実施の形態における商品情報ファイルのレ
コード構成を示す図。

【図３】 同実施の形態における会員情報ファイルのレ
コード構成を示す図。

【図４】 同実施の形態における申込受付ファイルのレ
コード構成を示す図。

【図５】 同実施の形態における還元情報ファイルのレ
コード構成を示す図。

【図６】 同実施の形態における売上管理ファイルのレ
コード構成を示す図。

【図７】 同実施の形態における会員還元ファイルのレ
コード構成を示す図。

【図８】 同実施の形態において還元サーバが実行する
還元情報受付処理の要部を示す流れ図。

【図９】 同実施の形態において還元サーバが実行する
購入申込受付処理の要部を示す流れ図。

【図１０】同実施の形態において還元サーバが実行する
還元確定判定処理の要部を示す流れ図。

【図１１】図１０における還元確定処理を具体化した流
れ図。

【図１２】同実施の形態において還元サーバが実行する
還元要求受付処理の要部を示す流れ図。

【図１３】同実施の形態において表示されるＷｅｂペー
ジの一例を示す図。

【図１４】同実施の形態において発送される電子メール
の一例を示す図。

【符号の説明】

１…サーバシステム ２…インターネット ３…商品情報ファイル ４…会員情報ファイル ５…申込受付ファイル ６…表示用ファイル ７…還元情報ファイル ８…売上管理ファイル ９…会員還元ファイル １１…商品サーバ １２…会員サーバ １３…決済サーバ １４…Ｗｅｂサーバ １５…還元サーバ ２２…管理用ＰＣ ２３…店頭情報端末 ２４…パソコン

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 購入単位数量当たりの販売価格が設定さ
   れた各商品の販売実績に応じてその商品購入者に対して
   利益を還元することで販売の促進を図る商品販売促進方
   法であって、 予め商品毎に、販売実績を管理する期間，その期間内の
   販売実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元情
   報及び利益還元内容の確定条件を設定し、 商品購入者の商品購入情報として購入商品識別情報とそ
   の商品の購入数量とがその商品購入者を特定する購入者
   特定情報とともに与えられると、その購入商品識別情報
   で識別される商品をその商品に対して設定された前記販
   売価格で販売登録するとともに購入時期がその商品の前
   記販売実績管理期間か否かを判断し、販売実績管理期間
   内であれば商品別に購入数量を前記販売実績数量として
   累計するとともに与えられた購入者特定情報，購入商品
   識別情報及び商品購入数量を購入実績情報として蓄積記
   憶し、 かつ商品毎に、その商品に対して設定された前記利益還
   元内容の確定条件を満足するか否かを判断し、確定条件
   を満足する商品を検出するとその商品の前記販売実績管
   理期間における販売実績数量に対応して当該商品別に設
   定された購入単位数量当たりの利益還元情報を得、この
   購入単位数量当たりの利益還元情報と前記購入実績情報
   とに基づいて当該商品の購入者別にその購入者の当該商
   品購入数量に応じた利益還元情報を求め、この商品購入
   者別に求めた商品購入数量に応じた利益還元情報に相当
   する特典を該当する商品購入者に対して与えて利益を還
   元することを特徴とする商品販売促進方法。
2. 【請求項２】 購入単位数量当たりの販売価格が設定さ
   れた各商品の販売実績に応じてその商品購入者に対して
   利益を還元することで販売の促進を図る商品販売促進方
   法であって、 予め商品毎に、販売実績を管理する期間，その期間内の
   販売実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元情
   報及び利益還元内容の確定条件を設定し、 商品購入者の商品購入情報として購入商品識別情報とそ
   の商品の購入数量とがその商品購入者を特定する購入者
   特定情報とともに与えられると、その購入商品識別情報
   で識別される商品をその商品に対して設定された前記販
   売価格で販売登録するとともに購入時期がその商品の前
   記販売実績管理期間か否かを判断し、販売実績管理期間
   内であれば商品別に購入数量を前記販売実績数量として
   累計するとともに与えられた購入者特定情報，購入商品
   識別情報及び商品購入数量を購入実績情報として蓄積記
   憶し、 かつ商品毎に、その商品に対して設定された前記利益還
   元内容の確定条件を満足するか否かを判断し、確定条件
   を満足する商品を検出するとその商品の前記販売実績管
   理期間における販売実績数量に対応して当該商品別に設
   定された購入単位数量当たりの利益還元情報を得、この
   購入単位数量当たりの利益還元情報と前記購入実績情報
   とに基づいて当該商品の購入者別にその購入者の当該商
   品購入数量に応じた利益還元情報を求め、この商品購入
   者別に求めた商品購入数量に応じた利益還元情報を該当
   する商品購入者に対してそれぞれ通知することを特徴と
   する商品販売促進方法。
3. 【請求項３】 購入単位数量当たりの販売価格が設定さ
   れた各商品の販売実績に応じてその商品購入者に対して
   利益を還元することで販売の促進を図る商品販売促進方
   法であって、 予め商品毎に、販売実績を管理する期間，その期間内の
   販売実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元情
   報及び利益還元内容の確定条件を設定し、 商品購入者の商品購入情報として購入商品識別情報とそ
   の商品の購入数量とがその商品購入者を特定する購入者
   特定情報とともに与えられると、その購入商品識別情報
   で識別される商品をその商品に対して設定された前記販
   売価格で販売登録するとともに購入時期がその商品の前
   記販売実績管理期間か否かを判断し、販売実績管理期間
   内であれば商品別に購入数量を前記販売実績数量として
   累計するとともに与えられた購入者特定情報，購入商品
   識別情報及び商品購入数量を購入実績情報として蓄積記
   憶し、 かつ商品毎に、その商品に対して設定された前記利益還
   元内容の確定条件を満足するか否かを判断し、確定条件
   を満足する商品を検出するとその商品の前記販売実績管
   理期間における販売実績数量に対応して当該商品別に設
   定された購入単位数量当たりの利益還元情報を得、この
   購入単位数量当たりの利益還元情報と前記購入実績情報
   とに基づいて当該商品の購入者別にその購入者の当該商
   品購入数量に応じた利益還元情報を求め、この商品購入
   者別に求めた利益還元情報を商品購入者毎に累積記憶
   し、この商品購入者毎に累積した利益還元情報に相当す
   る特典を該当する商品購入者に対して与えて利益を還元
   することを特徴とする商品販売促進方法。
4. 【請求項４】 各商品購入者に対して与える特典とし
   て、各商品購入者を構成会員とする会員制店舗における
   当該商品購入者の会費に当該商品購入者別に累積した利
   益還元情報に相当する金額を充当することを特徴とする
   請求項３記載の商品販売促進方法。
5. 【請求項５】 各商品購入者に対して与える特典とし
   て、当該商品購入者別に累積した利益還元情報に相当す
   る金額の金券を発行することを特徴とする請求項３記載
   の商品販売促進方法。
6. 【請求項６】 購入単位数量当たりの販売価格が設定さ
   れた各商品の販売実績に応じてその商品購入者に対して
   利益を還元することで販売の促進を図る商品販売促進方
   法であって、 予め商品毎に、販売実績を管理する期間及びその期間内
   の販売実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元
   情報を設定し、 商品購入者の商品購入情報として購入商品識別情報とそ
   の商品の購入数量とがその商品購入者を特定する購入者
   特定情報とともに与えられると、その購入商品識別情報
   で識別される商品をその商品に対して設定された前記販
   売価格で販売登録するとともに購入時期がその商品の前
   記販売実績管理期間か否かを判断し、販売実績管理期間
   内であれば商品別に購入数量を前記販売実績数量として
   累計し、 かつ商品毎に現時点における前記販売実績数量を取得
   し、この販売実績数量と当該販売実績数量に対応して設
   定された前記購入単位数量当たりの利益還元情報に相当
   する特典の内容とをその商品の購入を奨める領域に商品
   別に提示することを特徴とする商品販売促進方法。
7. 【請求項７】 現時点における販売実績数量より大きい
   販売実績数量に対応し当該現時点の販売実績数量に対応
   して設定された購入単位数量当たりの利益還元情報とは
   異なる次の段階の利益還元情報に相当する特典の内容を
   当該現時点の販売実績数量とともにその商品の購入を奨
   める領域に商品別に提示することを特徴とする請求項６
   記載の商品販売促進方法。
8. 【請求項８】 入力手段を介して商品購入者の商品購入
   情報として購入商品識別情報とその商品の購入数量とが
   その商品購入者を特定する購入者特定情報とともに入力
   されると、その購入商品識別情報で識別される商品をそ
   の商品に対して予め設定された購入単位数量当たりの販
   売価格で販売登録する商品販売登録処理装置において、 商品毎に、販売実績を管理する期間，その期間内の販売
   実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元情報及
   び利益還元内容の確定条件を予め設定する商品別情報設
   定手段と、 前記商品の販売登録を行なう毎に現時点がその商品の前
   記販売実績管理期間か否かを判断する購入時期判断手段
   と、 この購入時期判断手段により現時点が販売実績管理期間
   であると判断された各商品の購入数量を商品別に前記販
   売実績数量として累計するとともに、当該商品の購入情
   報として入力された購入者特定情報，購入商品識別情報
   及び商品購入数量を購入実績情報として蓄積記憶する購
   入実績管理手段と、 商品毎に、その商品に対してそれぞれ設定された前記利
   益還元内容の確定条件を満足するか否かを判断する確定
   条件判断手段と、 この確定条件判断手段により確定条件を満足すると判断
   された商品に対して前記購入実績管理手段により当該商
   品別に累計された販売実績数量に対応して前記商品別情
   報設定手段により当該商品別に設定された購入単位数量
   当たりの利益還元情報を取得する利益還元情報取得手段
   と、 この取得手段により取得した商品別利益還元情報と前記
   購入実績管理手段により蓄積記憶されている購入実績情
   報とに基づいて当該商品の購入者別にその購入者の当該
   商品購入数量に応じた利益還元情報を求める購入者別利
   益還元情報取得手段とを具備し、 この購入者別利益還元情報取得手段により商品購入者別
   に求めた商品購入数量に応じた利益還元情報に相当する
   特典を該当する商品購入者に対して与えることを可能に
   したことを特徴とする商品販売登録処理装置。
9. 【請求項９】 購入者別利益還元情報取得手段により商
   品購入者別に求めた商品購入数量に応じた利益還元情報
   に相当する特典の内容を該当する商品購入者に対して通
   知する特典内容通知手段を備えたことを特徴とする請求
   項８記載の商品販売登録処理装置。
10. 【請求項１０】 購入者別利益還元情報取得手段により
    商品購入者別に求めた商品購入数量に応じた利益還元情
    報を商品購入者毎に累積する購入者別利益還元情報累積
    手段を備え、この購入者別利益還元情報累積手段により
    商品購入者別に累積した利益還元情報に相当する特典を
    該当する商品購入者に対して与えることを可能にしたこ
    とを特徴とする請求項８記載の商品販売登録処理装置。
11. 【請求項１１】 入力手段を介して商品購入者の商品購
    入情報として購入商品識別情報とその商品の購入数量と
    がその商品購入者を特定する購入者特定情報とともに入
    力されると、その購入商品識別情報で識別される商品を
    その商品に対して予め設定された購入単位数量当たりの
    販売価格で販売登録する商品販売登録処理装置におい
    て、 商品毎に、販売実績を管理する期間及びその期間内の販
    売実績数量に応じた購入単位数量当たりの利益還元情報
    を予め設定する商品別情報設定手段と、 前記商品の販売登録を行なう毎に現時点がその商品の前
    記販売実績管理期間か否かを判断する購入時期判断手段
    と、 この購入時期判断手段により現時点が販売実績管理期間
    であると判断された各商品の購入数量を商品別に前記販
    売実績数量として累計する購入実績管理手段と、 この購入実績管理手段により商品毎に管理される現時点
    の販売実績数量と当該販売実績数量に対応して設定され
    た前記購入単位数量当たりの利益還元情報に相当する特
    典の内容とをその商品の購入を奨める領域に商品別に提
    示する販売促進情報提示手段とを具備したことを特徴と
    する商品販売登録処理装置。
12. 【請求項１２】 販売促進情報提示手段は、購入実績管
    理手段により商品毎に管理される現時点の販売実績数量
    より大きい販売実績数量に対応し当該現時点の販売実績
    数量に対応して設定された購入単位数量当たりの利益還
    元情報とは異なる次の段階の利益還元情報に相当する特
    典の内容を当該現時点の販売実績数量とともにその商品
    の購入を奨める領域に商品別に提示する手段であること
    を特徴とする請求項１１記載の商品販売登録処理装置。