JP7224507B1 - 特典付与システム、特典付与方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】サービスを利用する利用者の利便性を高める。【解決手段】特典付与システム(S)の利用判定部(201)は、利用者が特典を受け取れない受取不可状態でサービスが利用されたか否かを判定する。仮特典生成部(202)は、受取不可状態でサービスが利用されたと判定された場合に、仮の特典を生成する。受取条件判定部(204)は、サービスの利用後に、仮の特典の受け取りに関する受取条件が満たされたか否かを判定する。仮特典付与部(205)は、受取条件が満たされたと判定された場合に、利用者に仮の特典を付与する。【選択図】図5

Description

本開示は、特典付与システム、特典付与方法、及びプログラムに関する。
従来、サービスを利用した利用者に特典を付与する技術が知られている。例えば、特許文献1には、会員カードのカード番号と、オンラインサービスにおける会員識別情報と、を関連付けていない利用者のポイントの利用条件を、カード番号及び会員識別情報を関連付けた利用者のポイントの利用条件よりも厳しくする技術が記載されている。
例えば、特許文献2には、利用者端末に送信された固定識別コード情報と仮付与ポイント値とを関連付けておいて、利用者端末がログイン状態とされて利用者識別情報が特定されたことに応じて、固定識別コード情報に関連付けられた仮付与ポイント値を、利用者識別情報に対応するポイント値に含める技術が記載されている。
特開2017-054282号公報 特開2020-166740号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、会員カードを持っていない利用者は、店舗を利用したとしても、ポイントを貯めることができない。会員カードを持参するのを忘れた利用者と、会員カードを店舗で提示し忘れた利用者と、も同様であり、ポイントを受け取ることができない。特許文献2の技術も同様であり、会員登録を済ませていない利用者、利用者端末を持参するのを忘れた利用者、及び利用者端末を店舗で提示し忘れた利用者は、ポイントを受け取ることができない。このため、従来の技術では、サービスを利用する利用者の利便性を十分に高めることができなかった。
本開示の目的の1つは、サービスを利用する利用者の利便性を高めることである。
本開示に係る特典付与システムは、利用者が特典を受け取れない受取不可状態でサービスが利用されたか否かを判定する利用判定部と、前記受取不可状態で前記サービスが利用されたと判定された場合に、仮の特典を生成する仮特典生成部と、前記サービスの利用後に、前記仮の特典の受け取りに関する受取条件が満たされたか否かを判定する受取条件判定部と、前記受取条件が満たされたと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与部と、を含む。
本開示によれば、サービスを利用する利用者の利便性が高まる。
特典付与システムの全体構成の一例を示す図である。 ポイントサービスに会員登録済みの利用者が実店舗を利用する様子の一例を示す図である。 ポイントサービスの会員ではない利用者が実店舗を利用する様子の一例を示す図である。 利用者が受取用コードを読み取る様子の一例を示す図である。 特典付与システムで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。 特典データベースの一例を示す図である。 仮特典データベースの一例を示す図である。 会員データベースの一例を示す図である。 特典付与システムで実行される実店舗利用処理の一例を示す図である。 特典付与システムで実行される会員登録処理の一例を示す図である。 第2実施形態で受取可能ポイントを受け取る流れの一例を示す図である。 第3実施形態で受取可能ポイントを受け取る流れの一例を示す図である。 利用者が提携クレジットカードを発行するまでの時系列的な流れの一例を示す図である。 変形例における機能ブロックの一例を示す図である。 変形例6で表示される画面の一例を示す図である。 変形例8で表示されるポイント管理画面の一例を示す図である。 変形例10で表示されるポイント管理画面の一例を示す図である。
[1.第1実施形態]
本開示に係る特典付与システムの実施形態の一例である第1実施形態を説明する。第1実施形態では、実店舗で商品の小売をする小売サービスと、実店舗における支払に利用可能なポイントを提供するポイントサービスと、が提携する場合を例に挙げる。実店舗の利用者は、ポイントサービスの会員ではないものとする。特典付与システムは、他の場面にも適用可能である。他の場面への適用例は、後述する。
[1-1.特典付与システムの全体構成]
図1は、特典付与システムの全体構成の一例を示す図である。例えば、特典付与システムSは、店舗サーバ10、特典管理サーバ20、会員管理サーバ30、店舗端末40、及び利用者端末50を含む。これらのコンピュータは、インターネット又はLAN等のネットワークNに接続可能である。
特典付与システムSは、少なくとも1つのコンピュータを含めばよく、図1の例に限られない。例えば、特典付与システムSは、特典管理サーバ20及び会員管理サーバ30だけを含み、店舗サーバ10、店舗端末40、及び利用者端末50は、特典付与システムSの外部に存在してもよい。例えば、特典付与システムSは、特典管理サーバ20だけを含み、会員管理サーバ30は、特典付与システムSの外部に存在してもよい。特典付与システムSは、図1に示さない他のコンピュータを含んでもよい。
店舗サーバ10は、小売サービスを提供する小売業者が管理するサーバコンピュータである。制御部11は、少なくとも1つのプロセッサを含む。記憶部12は、RAM等の揮発性メモリと、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリと、を含む。通信部13は、有線通信用の通信インタフェースと、無線通信用の通信インタフェースと、の少なくとも一方を含む。
特典管理サーバ20は、ポイントサービスを提供するポイント事業者が管理するサーバコンピュータである。制御部21、記憶部22、及び通信部23の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。
会員管理サーバ30は、ポイント事業者が管理するサーバコンピュータである。制御部31、記憶部32、及び通信部33の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。
店舗端末40は、小売業者の実店舗に配置されたコンピュータである。第1実施形態では、店舗端末40がPOS端末である場合を説明するが、店舗端末40は、他のコンピュータであってもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はスマートフォンであってもよい。制御部41、記憶部42、及び通信部43の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、及び通信部13と同様である。操作部44は、タッチパネル等の入力デバイスである。表示部45は、液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイである。
店舗端末40には、読取装置46及び出力装置47が接続される。読取装置46は、画像又は記憶媒体を読み取る装置である。第1実施形態では、読取装置46がコードリーダである場合を説明するが、読取装置46は、他の装置であってもよく、例えば、カメラ、スキャナ、NFCリーダ、又は磁気カードリーダであってもよい。読取装置46は、読取機能だけでなく、書き込み機能を有してもよい。
出力装置47は、画像形成装置である。第1実施形態では、出力装置47がレシートプリンタである場合を説明するが、出力装置47は、他の装置であってもよく、例えば、レシート以外の紙を出力するプリンタ、プリンタに分類されない画像形成装置、コピー機、又は複合機であってもよい。レシートは、物理的な紙ではなく、電子的なデータとして出力されてもよい。
利用者端末50は、利用者のコンピュータである。第1実施形態では、利用者端末50がスマートフォンである場合を説明するが、利用者端末50は、他のコンピュータであってもよく、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、又はウェアラブル端末であってもよい。制御部51、記憶部52、通信部53、操作部54、及び表示部55の物理的構成は、それぞれ制御部11、記憶部12、通信部13、操作部44、及び表示部45と同様である。読取部56は、読取装置46と同様であってもよいが、第1実施形態では、読取部56がスマートフォンのカメラであるものとする。
なお、記憶部12,22,32,42,52に記憶されるプログラムは、ネットワークNを介して供給されてもよい。また、情報記憶媒体に記憶されたプログラムが、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体を読み取る読取部(例えば、光ディスクドライブやメモリカードスロット)、又は、外部機器とデータの入出力をするための入出力部(例えば、USBポート)を介して供給されてもよい。
[1-2.第1実施形態の概要]
例えば、利用者は、ポイントサービスの会員になると、実店舗における利用額に応じたポイントを受け取れる。実店舗は、ポイントサービスの加盟店である。利用者は、物理的なポイントカードを発行することによってポイントサービスの会員になってもよいし、利用者端末50から会員登録することによってポイントサービスの会員になってもよい。利用者は、ポイントサービスの会員になると、自身が会員であることを証明するポイントカードを実店舗で提示する。
図2は、ポイントサービスに会員登録済みの利用者が実店舗を利用する様子の一例を示す図である。第1実施形態では、利用者端末50に表示されるポイントカード画面G1が仮想的なポイントカードとして利用される場合を説明するが、ICカード、磁気カード、NFCカード、又はその他のカードといった物理的なポイントカードが利用されてもよい。利用者端末50のICチップがポイントカードとして利用されてもよい。
例えば、利用者端末50には、ポイントサービスのアプリケーション(以降、ポイントアプリ)がインストールされている。利用者がポイントアプリを起動させると、ポイントサービスへのログイン処理が実行される。ログイン処理が成功すると、ポイントカード画面G1が表示部55に表示される。ポイントカード画面G1には、利用者のポイント残高とともに、利用者を識別可能な表示用IDを含むコードC10が表示される。コードC10は、バーコード又は二次元コードといった任意の種類であってよい。
実店舗の店員は、商品のバーコードと、ポイントカード画面G1のコードC10と、を読取装置46で読み取る。セルフレジであれば、利用者がこれらを読取装置46で読み取る。利用者は、ポイント残高の全部又は一部を利用することもできるし、ポイントを利用せずに貯めることもできる。利用者が会計を済ませると、出力装置47からレシートR2が出力される。レシートR2には、実店舗の利用履歴に関する利用履歴情報I20と、利用者のポイントに関するポイント情報I21が印刷される。
例えば、利用履歴情報I20として、店舗名、店舗の電話番号、店舗の住所、利用日時、利用者が購入した商品の明細、及び会計額といった情報がレシートR2に印刷される。例えば、ポイント情報I21として、ポイントカードを識別可能なカード番号の一部、ポイントの対象となった金額、受取予定ポイント、利用可能ポイント、及び取引を識別可能な取引コードがレシートR2に印刷される。
図2の例では、ポイントサービスの還元率が1%であり、利用者が4000円の買い物をした場合に、40ポイントが付与される予定である。第1実施形態では、ある程度の時間が経過した後に、利用者がポイントを受け取れる場合を説明するが、買い物の直後に利用者がポイントを受け取れるようにしてもよい。図2のように、利用者がポイントサービスの会員であれば、実店舗における利用額に応じたポイントを受け取れる。
図3は、ポイントサービスの会員ではない利用者が実店舗を利用する様子の一例を示す図である。利用者は、ポイントサービスの会員ではないので、実店舗を利用しても、基本的にはポイントを受け取れない。利用者は、ポイントカードを持っていないので、ポイントカードを提示せずに実店舗を利用する。利用者が会計を済ませると、出力装置47からレシートR3が出力される。
レシートR3には、利用履歴情報I30及びポイント情報I31が印刷される。利用履歴情報I30は、図2の利用履歴情報I20と同様である。ポイント情報I31は、図2のポイント情報I21とは異なる。例えば、ポイント情報I31として、ポイントサービスの会員であればポイントの対象となるはずだった金額、受取可能ポイント、及び受取用コードC310がレシートR3に印刷される。
第1実施形態では、ポイントサービスの会員ではない利用者が、読取部56で受取用コードC310を読み取ってポイントサービスの会員になると、受取可能ポイントを受け取れるようになっている。受取可能ポイントは、利用者が実店舗を利用したその場では受け取れないが、ポイントサービスの会員になれば受け取れるポイントである。受取用コードC310には、受取可能ポイントを識別可能な受取用IDと、ポイントサービスの会員登録画面へのリンクと、が含まれている。
図4は、利用者が受取用コードC310を読み取る様子の一例を示す図である。利用者が利用者端末50で受取用コードC310を読み取ると、会員登録画面G4が表示部55に表示される。例えば、利用者は、入力フォームF40~F44に、メールアドレス、会員ID、パスワード、氏名、及び生年月日といった会員情報を入力する。利用者が会員情報を入力してボタンB45を選択すると、ポイントサービスの会員登録が完了し、受取可能ポイントが利用者に付与される。
例えば、ポイントサービスの会員登録が完了すると、登録完了画面G5が表示部55に表示される。登録完了画面G5には、利用者に付与された受取可能ポイントと、ポイントサービスに登録された会員情報と、が表示される。図4の例では、利用者には、会員登録時に読み取った受取用コードC310と同じレシートR3に印刷された受取可能ポイントの40ポイントが付与される。利用者は、ボタンB50を選択してポイントアプリを利用者端末50にダウンロードしてインストールする。
ポイントアプリが利用者端末50にインストールされると、利用者は、ポイントアプリのポイントカード画面G1のコードC10を実店舗で提示することによって、会員登録時に付与された40ポイントを利用できる。会員登録時の特典として、受取可能ポイント以外のポイントが付与される場合には、このポイントも合算されたポイント残高がポイントカード画面G1に表示される。例えば、会員登録のキャンペーンとして2000ポイントが付与される場合には、利用者は、受取可能ポイントの40ポイントと合算した2040ポイントを最初から利用できる。
以上のように、第1実施形態では、利用者がポイントサービスの会員ではない状態で実店舗を利用した場合に、受取可能ポイントが生成される。利用者が、読取部56で受取用コードC310を読み取ってポイントサービスの会員になると、受取可能ポイントを受け取れる。これにより、従来は受け取れなかったポイントを利用者が受け取れるようになるので、利用者の利便性が高まり、ポイントサービスの会員になることへの訴求効果が高まる。以降、第1実施形態の詳細を説明する。
[1-3.特典付与システムで実現される機能]
図5は、特典付与システムSで実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
[1-3-1.店舗サーバで実現される機能]
データ記憶部100は、記憶部12を主として実現される。サービス提供部101及び出力部102は、制御部11を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部100は、利用者に小売サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部100は、小売サービスで販売される商品に関する商品データベースを記憶する。商品データベースには、商品を識別可能な商品コード、商品名、価格、及び在庫といった情報が格納される。商品データベース自体は、公知の小売サービスにおける種々のデータベースを利用可能である。例えば、データ記憶部100は、利用者による小売サービスの利用結果に関する利用結果データベースを記憶する。利用結果データベースには、レシートR2,R3に印刷される利用履歴情報I20,I30とポイント情報I21,I31に相当する情報が格納される。
[サービス提供部]
サービス提供部101は、利用者に小売サービスを提供する。小売サービスの提供方法自体は、公知の種々の方法を利用可能である。ポイントサービスの利用者が実店舗でポイントを利用したりポイントを貯めたりするための処理も、公知の種々の方法を利用可能である。ただし、第1実施形態では、ポイントサービスに登録していない利用者が実店舗を利用した場合のレシートR3の出力方法は、従来の方法とは異なる。店舗サーバ10の機能としては、主に出力部102の機能が従来の機能とは異なる。店舗サーバ10の他の機能は、従来の機能を流用可能なので、小売サービス側としては、最低限の改修によって、第1実施形態の機能を導入できる。
[出力部]
出力部102は、実店舗でレシートR2,R3を出力させる。レシートR2,R3の出力とは、出力装置47に、利用履歴情報I20,I30とポイント情報I21,I31をレシートR2,R3に印刷させてレシートR2,R3を排出することである。第1実施形態では、利用者の会計時に店舗サーバ10と店舗端末40が通信することによって、レシートR2,R3が出力される場合を説明するが、レシートR2,R3は、特典管理サーバ20と店舗端末40が通信することによって出力されてもよい。店舗端末40は、レシートR2,R3の出力時に、他のコンピュータと通信しなくてもよい。
例えば、出力部102は、受取不可状態で小売サービスが利用されたと判定された場合には、受取用IDを含むレシートR3を実店舗で出力させることによって、実店舗で受取用IDを出力させる。レシートR3は、第1レシートの一例である。このため、レシートR3について説明している箇所は、第1レシートと読み替えることができる。第1レシートは、受取不可状態の利用者に対するレシートである。第1レシートは、第1レイアウトで印刷される。
受取不可状態は、利用者がポイントを受け取れない状態である。第1実施形態では、利用者がポイントサービスの会員ではない状態が受取不可状態に相当する。このため、ポイントサービスの会員ではない状態について説明している箇所は、受取不可状態と読み替えることができる。受取不可状態は、ポイントサービスの会員ではない状態以外の他の状態であってもよく、第1実施形態の例に限られない。
例えば、小売サービスの利用時に、その場で即時に利用者がポイントを受け取れる場合には、受取不可状態は、即時にはポイントを受け取れない状態である。利用者が、ポイントサービスの会員だったとしてもポイントカードを提示しなければ、即時にはポイントを受け取れない。このため、ポイントサービスの会員である利用者がポイントカードを提示しない状態は、受取不可状態に相当する。
例えば、小売サービスの利用後に、ある程度の期間(図2の例であれば、3日以内の期間)が経過してから、利用者がポイントを受け取れる場合には、受取不可状態は、この期間が経過してもポイントが付与されない状態である。利用者が、ポイントサービスの会員だったとしてもポイントカードを提示しなければ、小売サービスを利用してから上記期間が経過しても、ポイントを受け取れない。このため、ポイントサービスの会員である利用者がポイントカードを提示しない状態は、受取不可状態に相当する。
例えば、出力部102は、受取可能状態で小売サービスが利用された場合には、レシートR3とはレイアウトが異なり、かつ、受取用IDを含まないレシートR2を実店舗で出力させる。レシートR2について説明している箇所は、第2レシートと読み替えることができる。第2レシートは、受取可能状態の利用者に対するレシートである。第2レシートは、第1レイアウトとは異なる第2レイアウトで印刷される。
受取可能状態は、利用者がポイントを受け取れる状態である。受取可能状態は、受取不可状態ではない状態である。第1実施形態では、利用者がポイントサービスの会員である状態が受取可能状態に相当する。このため、この状態について説明している箇所は、受取可能状態と読み替えることができる。より具体的には、利用者がポイントサービスの会員であり、かつ、実店舗でポイントカードを提示した状態が受取可能状態に相当する。例えば、ポイントサービスの会員であることを口頭で確認するといったように、ポイントカードを提示する必要がない場合には、利用者がポイントサービスの会員であることの確認が取れた状態が受取可能状態に相当する。
出力部102は、レシートR2,R3の出力に必要な情報を店舗端末40に送信することによって、店舗端末40にレシートR2,R3を出力させる。この情報は、レシートR2,R3に印刷すべき内容であってもよいし、レシートR2,R3を出力するための命令に相当する情報であってもよい。レシートR2の出力方法は、従来の方法と同様なので、第1実施形態では、レシートR3の出力方法について説明する。
出力部102は、店舗端末40に、受取用コードC310が印刷されたレシートR3を出力させる。第1実施形態では、特典管理サーバ20は、受取可能ポイントを生成すると、店舗サーバ10に対し、受取可能ポイントの生成が完了したことを示す生成完了通知を送信する。生成完了通知には、受取用コードC310又は後述の受取用IDと、受取可能ポイントの数値と、が含まれる。店舗サーバ10は、生成完了通知を受信すると、この数値に基づいて、店舗端末40に対し、レシートR3を出力することを示す出力要求を送信する。
出力要求は、所定形式のデータが送信されることによって行われる。出力要求には、レシートR2又はR3の何れを出力すべきかを示す情報が含まれていてもよい。レシートR3の出力要求には、ポイント情報I31が含まれる。出力要求には、利用履歴情報I30が含まれてもよい。店舗端末40は、出力要求に基づいて、レシートR3を出力する。出力部102は、出力要求を送信することによって、店舗端末40にレシートR3を出力させる。
第1実施形態では、レシートR2,R3の2つのレイアウトが存在するので、出力要求には、2つのレイアウトのうちの何れかを識別可能なレイアウト識別情報が含まれる。利用者がポイントサービスの会員である場合には、出力部102は、店舗端末40に対し、レシートR2のレイアウトを示すレイアウト識別情報を含む出力要求を送信する。利用者がポイントサービスの会員ではない場合には、出力部102は、店舗端末40に対し、レシートR3のレイアウトを示すレイアウト識別情報を含む出力要求を送信する。
[1-3-2.特典管理サーバで実現される機能]
データ記憶部200は、記憶部22を主として実現される。利用判定部201、仮特典生成部202、出力部203、受取条件判定部204、仮特典付与部205、及び特典付与部206は、制御部21を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部200は、ポイントに関する各種データを記憶する。ポイントは、特典の一例である。このため、ポイントについて説明している箇所は、特典と読み替えることができる。特典は、ユーザに何らかの利益をもたらすものである。特典自体は、公知の種々のものを利用可能であり、例えば、クーポン、電子マネー、動画等のコンテンツ、又は物理的な商品が特典に相当してもよい。ポイントと記載した箇所は、他の種々の特典と読み替えることができる。データ記憶部200は、特典データベースDB1及び仮特典データベースDB2を記憶する。
図6は、特典データベースDB1の一例を示す図である。特典データベースDB1は、特典の一例であるポイントを管理するためのデータベースである。特典データベースDB1には、ポイントサービスの会員が保有するポイントに関する各種情報が格納される。例えば、特典データベースDB1には、会員ID、カード番号、表示用ID、ポイント残高、及びポイント履歴が格納される。
会員IDは、ポイントサービスの会員を識別可能なIDである。カード番号は、ポイントカードを識別可能な情報である。先述したように、第1実施形態のポイントカードは、物理的なカードに限られず、ポイントアプリを利用した電子的なカード(仮想的なカード)であってもよい。ある会員が複数のポイントカードを保有する場合には、この会員の会員IDには、複数のカード番号が関連付けられる。会員IDとカード番号を区別せずに、1つのIDとしてもよい。
表示用IDは、ポイントアプリのポイントカード画面G1に表示されるコードC10に含まれる情報である。コードC10には、会員ID又はカード番号が含まれてもよいが、第1実施形態では、5分程度の短時間だけ有効な表示用IDがコードC10に含まれるものとする。例えば、特典管理サーバ20は、利用者端末50からコードC10の生成要求を受信すると、他の表示用IDと重複しないように表示用IDを生成する。表示用IDの生成方法自体は、公知の種々の方法を利用可能である。特典管理サーバ20は、特典データベースDB1に表示用IDを格納し、利用者端末50に対し、表示用IDを送信する。
ポイント残高は、ポイントの現在の残高である。実店舗の利用後に、ある程度の時間が経過してからポイントが付与される場合には、ポイント残高とは別に、受取予定ポイントが特典データベースDB1に格納されてもよい。ポイント履歴は、ポイントの受取履歴と、ポイントの利用履歴と、の少なくとも一方である。例えば、ポイント履歴には、実店舗を識別可能な店舗ID、受取予定ポイント、利用ポイント、実店舗の利用日時、及び実店舗で購入した商品の明細といった情報が格納される。
図7は、仮特典データベースDB2の一例を示す図である。仮特典データベースDB2は、受取可能ポイントを管理するためのデータベースである。仮特典データベースDB2には、受取可能ポイントに関する各種情報が格納される。例えば、仮特典データベースDB2には、受取用ID、受取可能ポイント、及びサービス利用履歴が格納される。
受取用IDは、仮特典識別情報の一例である。このため、受取用IDと記載した箇所は、仮特典識別情報と読み替えることができる。仮特典識別情報は、仮の特典を識別可能な情報である。仮特典識別情報は、文字、数字、その他の記号、又はこれらの組み合わせによって表現される。仮特典識別情報は、実店舗における取引を識別可能な情報でもある。仮特典識別情報は、他の仮特典識別情報と重複しないように生成される。
受取可能ポイントは、仮の特典の一例である。このため、受取可能ポイントと記載した箇所は、仮の特典と読み替えることができる。仮の特典は、利用者に付与されることが確定していない特典である。仮の特典は、受け取ることが未確定な特典ということもできる。仮の特典は、先述した特典と同様、クーポン等の他の種類であってもよい。
サービス利用履歴は、小売サービスの利用履歴に関する情報である。例えば、利用者が小売サービスを利用すると受取可能ポイントが生成され、この時に利用者が購入した商品に関する情報が格納される。例えば、サービス利用履歴には、実店舗の店舗ID、利用日時、商品の明細、利用額、及びポイントの対象となる金額が格納される。
[利用判定部]
利用判定部201は、受取不可状態で小売サービスが利用されたか否かを判定する。例えば、店舗サーバ10又は店舗端末40は、利用者が小売サービスを利用する場合に、特典管理サーバ20に、受取不可状態であるか受取可能状態であるかを示す情報を送信する。利用判定部201は、この情報に基づいて、受取可能状態で小売サービスが利用されたか否かを判定する。この情報は、店舗端末40における操作部44又は読取装置46からの入力に基づいて生成されるものとする。
小売サービスは、本開示に係るサービスの一例である。このため、小売サービスと記載した箇所は、サービスと読み替えることができる。サービスは、利用者が利用すると何らかの特典を付与可能なサービスである。利用者がサービスを利用した場合に、必ずしも特典が発生しなくてもよく、何らかの条件が満たされた場合にのみ特典が発生してもよい。サービスは、任意のサービスであってよく、小売サービスに限られない。
例えば、サービスは、飲食サービス、美容サービス、電力サービス、引越しサービス、又はその他の日常生活に関係するサービスであってもよい。実店舗は、コンビニエンスストア又はスーパーマーケットといった小売店に限られず、飲食物を提供する飲食店、美容院、又はエステサロンといった任意の店舗であってよい。サービスは、実店舗又は利用者の自宅等の現実空間で提供されるものに限られず、オンライン又は仮想空間で提供されるものであってもよい。例えば、サービスは、オンラインショッピングサービス(電子商取引サービス)、旅行予約サービス、決済サービス、金融サービス、又は通信サービスであってもよい。これらの例示は、この後に説明する他のサービスにも適用可能である。
ポイントサービスは、本開示に係る他のサービスの一例である。このため、ポイントサービスと記載した箇所は、他のサービスと読み替えることができる。他のサービスは、小売サービスを一例とするサービスとは異なるサービスである。他のサービスは、ポイントを一例とする特典を受け取るためのサービスである。他のサービスは、任意のサービスであってよく、ポイントサービスに限られない。本開示に係るサービス及び他のサービスの組み合わせは、任意の組み合わせであってよく、第1実施形態の例に限られない。
第1実施形態では、利用判定部201は、利用者がポイントサービスの会員ではない状態で小売サービスが利用されたか否かを判定することによって、受取不可状態でサービスが利用されたか否かを判定する。例えば、利用判定部201は、ポイントアプリのポイントカード画面G1に表示されたコードC10に含まれる表示用IDが取得されたか否かを判定することによって、利用者がポイントサービスの会員ではない状態で小売サービスが利用されたか否かを判定する。
例えば、表示用IDが取得されることなく小売サービスが利用されることは、利用者がポイントサービスの会員ではない状態で小売サービスが利用されることに相当する。表示用IDが取得されて小売サービスが利用されることは、利用者がポイントサービスの会員である状態で小売サービスが利用されることに相当する。利用判定部201の判定で利用される情報は、ポイントサービスの会員であることを証明可能な情報であればよく、表示用IDに限られない。例えば、この情報は、会員ID、カード番号、又はその他の情報であってもよい。
第1実施形態では、利用判定部201は、コードC10が表示された利用者端末50を実店舗で提示しない状態でサービスが利用されたか否かを判定することによって、受取不可状態でサービスが利用されたか否かを判定する。ポイントカード画面G1に表示されたコードC10が読取装置46で読み取られると、店舗端末40は、特典管理サーバ20に対し、表示用IDを送信する。
利用判定部201は、特典データベースDB1を参照し、店舗端末40から受信した表示用IDが存在するか否かを判定する。利用判定部201は、特典データベースDB1に表示用IDが存在しない場合、又は、そもそも表示用IDを受信しなかった場合に、受取不可状態で小売サービスが利用されたと判定する。利用判定部201は、特典データベースDB1に表示用IDが存在する場合に、受取可能状態で小売サービスが利用されたと判定する。
例えば、ポイントサービスの会員ではない利用者は、実店舗でコードC10を提示できないので、店舗端末40は、小売サービスの利用完了までの間に、特典管理サーバ20に対し、表示用IDを送信しない。このため、利用判定部201は、小売サービスの利用完了までの間に、店舗端末40から表示用IDを受信しなかった場合に、受取不可状態で小売サービスが利用されたと判定する。第1実施形態では、実店舗における会計が完了することが、小売サービスの利用が完了することに相当する。
例えば、利用判定部201は、店舗サーバ10又は店舗端末40から特典管理サーバ20に対して送信される利用完了通知に基づいて、小売サービスの利用が完了したことを検知する。利用完了通知は、小売サービスの利用が完了したことを示す所定の形式のデータである。利用判定部201は、利用完了通知を受信するまでの間に、表示用IDを受信しなかった場合には、受取不可状態で小売サービスが利用されたと判定する。表示用IDが利用完了通知に含まれる場合には、利用判定部201は、利用完了通知に表示用IDが含まれるか否かを判定することによって、受取不可状態で小売サービスが利用されたか否かを判定すればよい。
表示用IDが表示された利用者端末50は、特典の受け取りに関する物の一例である。このため、利用者端末50について説明している箇所は、特典の受け取りに関する物と読み替えることができる。この物は、利用者端末50以外の他の物であってもよい。例えば、ICカード、磁気カード、NFC機能付きカード、その他のカード、又はカード以外の会員証が、特典の受け取りに関する物に相当してもよい。これらの物には、特典を受け取る資格を証明する情報が含まれているものとする。
なお、店舗端末40は、特典管理サーバ20ではなく、店舗サーバ10等の他のコンピュータに対し、表示用IDを送信してもよい。この場合、当該他のコンピュータは、特典管理サーバ20に対し、表示用IDを転送する。利用判定部201は、当該転送された表示用IDに基づいて、受取不可状態で小売サービスが利用されたか否かを判定すればよい。
また、実店舗におけるコードを利用者端末50で読み取るタイプ、又は、利用者端末50に対する操作だけで完結するタイプの電子決済が実行される場合には、利用者端末50が、特典管理サーバ20に対し、表示用IDを送信してもよい。この場合、利用判定部201は、利用者端末50から受信した表示用IDに基づいて、受取不可状態で小売サービスが利用されたか否かを判定する。この場合も、利用者端末50は、特典管理サーバ20ではなく、店舗サーバ10等の他のコンピュータに対し、表示用IDを送信してもよい。
[仮特典生成部]
仮特典生成部202は、受取不可状態で小売サービスが利用されたと判定された場合に、受取可能ポイントを生成する。受取可能ポイントを生成するとは、受取可能ポイントに関する情報を生成することである。仮の特典としてポイント以外の他の特典を利用する場合には、仮特典生成部202は、仮の特典の種類に応じた情報を生成することによって、仮の特典を生成すればよい。例えば、仮特典生成部202は、仮の特典として、クーポン、電子チケット、電子マネー、動画等のコンテンツ(デジタルコンテンツ)、デジタルコンテンツ等の所有権、デジタルコンテンツ等と対応付けられたトークン、デジタルアセット、又は物理的な商品に関する情報を生成してもよい。仮の特典は、例えば、ブロックチェーンネットワーク等の分散台帳上で管理されるものに関する情報であってよい。
第1実施形態では、受取用IDと、受取可能ポイントの数値を示す情報と、を生成することが、受取可能ポイントを生成することに相当する。仮特典生成部202は、他の受取用IDと重複しないように、受取用IDを生成する。受取用IDは、所定のルールに基づいて生成されるようにすればよい。仮特典生成部202は、利用者による小売サービスの利用結果に基づいて、受取可能ポイントを決定する。
例えば、仮特典生成部202は、利用者の利用額に所定の還元率を乗算した数値を、受取可能ポイントとして決定する。仮特典生成部202は、利用額に関係なく固定の数値を、受取可能ポイントとして決定してもよい。例えば、仮特典生成部202は、受取用IDと、生成した受取可能ポイントと、を関連付けて仮特典データベースDB2に登録する。これらは、仮特典データベースDB2以外の他の任意のデータベースに登録可能である。
第1実施形態では、仮特典データベースDB2には、サービス利用履歴も格納されるので、仮特典生成部202は、受取用ID、受取可能ポイント、及びサービス利用履歴の3つの情報を生成し、当該生成した3つの情報を仮特典データベースDB2に格納する。サービス利用履歴は、店舗サーバ10又は店舗端末40から受信する利用完了通知に含まれているものとする。
第1実施形態では、仮特典生成部202は、利用者がポイントサービスの会員である状態で小売サービスが利用されたと判定された場合には、受取可能ポイントを生成しない。この場合、後述の特典付与部206により、利用者にポイントが付与される。後述する第2実施形態のように、仮特典生成部202は、利用者がポイントサービスの会員だったとしても、ポイントカードを提示しなければ、受取可能ポイントを生成する。
[出力部]
出力部203は、実店舗でレシートR2,R3を出力させる。出力部203は、レシートR2,R3の出力に必要な情報を、店舗サーバ10又は店舗端末40に送信することによって、店舗端末40にレシートR2,R3を出力させる。この情報は、レシートR2,R3に印刷すべき内容であってもよいし、レシートR2,R3を出力するための命令に相当する情報であってもよい。レシートR2の出力方法は、従来の方法と同様なので、第1実施形態では、レシートR3の出力方法について説明する。
出力部203は、実店舗で受取用IDを出力させる。第1実施形態では、出力部203は、受取用IDに基づいて、店舗サーバ10に対し、店舗サーバ10の出力部102の処理で説明した生成完了通知を送信する。その後、店舗サーバ10の出力部102により、レシートR3の出力要求が店舗端末40に送信されるので、出力部203は、生成完了通知を送信することによって、実店舗で受取用IDを出力させる。出力部203は、店舗サーバ10ではなく、店舗端末40に対し、直接的に受取用IDを送信することによって、店舗端末40にレシートR3を出力させてもよい。
[受取条件判定部]
受取条件判定部204は、小売サービスの利用後に、受取可能ポイントの受け取りに関する受取条件が満たされたか否かを判定する。例えば、特典管理サーバ20は、会員管理サーバ30又は利用者端末50から、受取条件が満たされたか否かを判定するための情報を受信する。受取条件判定部204は、この情報に基づいて、受取条件が満たされたか否かを判定する。
第1実施形態では、ポイントサービスの会員になることが受取条件に相当する場合を説明する。このため、ポイントサービスの会員になることについて説明している箇所は、受取条件と読み替えることができる。受取条件は、受取可能ポイントを受け取るための条件である。受取条件は、任意の条件であってよく、ポイントサービスの会員になることに限られない。例えば、受取条件は、ポイントサービスの会員になってから一定期間が経過すること、ポイントサービスの会員になってから小売サービスを所定の利用回数又は利用額以上利用すること、ポイントサービス以外の他のサービスの会員になること、小売サービスにおける特定の商品を購入すること、又はポイントサービスに対して所定の会員情報を登録することであってもよい。
第1実施形態では、受取条件判定部204は、利用者がポイントサービスの会員になったか否かを判定することによって、受取条件が満たされたか否かを判定する。ポイントサービスの会員は、会員管理サーバ30で管理されているので、受取条件判定部204は、会員管理サーバ30から取得した情報に基づいて、利用者がポイントサービスの会員になったか否かを判定する。
第1実施形態では、仮特典データベースDB2に、受取用IDと受取可能ポイントとが関連付けられている。利用者がポイントサービスの会員になっただけでは、どの受取可能ポイントを受け取る資格があるのかを特定できない。このため、受取条件判定部204は、利用者端末50から受取用IDが取得されたか否かを判定することによって、受取条件が満たされたか否かを判定する。受取条件判定部204は、利用者端末50から受取用IDが取得されたと判定されない場合には、受取条件が満たされたと判定せず、利用者端末50から受取用IDが取得されたと判定された場合に、受取条件が満たされたと判定する。
第1実施形態では、受取用IDが受取用コードC310に含まれているので、受取条件判定部204は、受取用コードC310に含まれる受取用IDが利用者端末50から取得されたか否かを判定する。例えば、利用者端末50は、レシートR3の受取用コードC310を読み取る。利用者端末50は、受取用コードC310に含まれる受取用IDとリンクを取得し、会員管理サーバ30に対し、受取用IDを送信して会員登録画面G4にアクセスする。利用者端末50は、会員登録画面G4を表示部55に表示させる。利用者が入力フォームF40~F44に会員情報を入力してボタンB45を選択すると、後述の会員登録部301により会員登録処理が実行される。
会員管理サーバ30は、会員登録処理が完了すると、特典管理サーバ20に対し、利用者端末50から受信した受取用IDと、会員IDを含む会員情報と、を含む登録完了通知を送信する。登録完了通知は、会員登録が完了したことを示す所定形式のデータである。特典管理サーバ20は、会員管理サーバ30から受取用ID及び会員情報を受信すると、特典データベースDB1に新たなレコードを作成する。特典管理サーバ20は、当該新たなレコードに、会員管理サーバ30から受信した会員情報が格納される。
受取条件判定部204は、仮特典データベースDB2を参照し、特典管理サーバ20から受信した受取用IDが存在するか否かを判定する。受取条件判定部204は、仮特典データベースDB2に受取用IDが存在しない場合に、受取条件が満たされたと判定せず、仮特典データベースDB2に受取用IDが存在する場合に、受取条件が満たされたと判定する。利用者が受取用コードC310を読み取らずに会員登録をした場合には、特典管理サーバ20は、受取用IDを受信しないので、受取条件判定部204は、受取用IDを受信しなかった場合には、受取条件が満たされたと判定しない。
[仮特典付与部]
仮特典付与部205は、受取条件が満たされたと判定された場合に、利用者に受取可能ポイントを付与する。受取可能ポイントを付与するとは、受取可能ポイントを利用可能な状態にすることである。第1実施形態では、特典データベースDB1に格納された利用者のポイント残高に受取可能ポイントを反映することが受取可能ポイントを付与することに相当する。受取可能ポイントを反映するとは、受取可能ポイントの数値だけポイント残高を増加させることである。
仮特典付与部205は、仮の特典の種類に応じた方法で、仮の特典を付与すればよい。例えば、仮の特典としてクーポンが生成される場合、仮特典付与部205は、利用者にクーポンを付与する。例えば、仮の特典として電子マネーが生成される場合、仮特典付与部205は、利用者の電子マネー残高を増加させる。例えば、仮の特典として動画等のコンテンツが生成される場合、仮特典付与部205は、利用者にコンテンツを付与する。例えば、仮の特典としてデジタルコンテンツに対応付けられたトークン等のトークンが生成される場合には、仮特典付与部205は、ブロックチェーンネットワーク等の分散台帳と連携して、特典付与システムSの管理者と対応するウォレットアドレスから利用者と対応するウォレットアドレスへトークンを移転するための処理を実行する。例えば、仮の特典として物理的な商品に関する情報が生成される場合には、仮特典付与部205は、利用者に物理的な商品を配送するための処理を実行する。
第1実施形態では、会員管理サーバ30から受信した受取用IDが仮特典データベースDB2に存在する場合に、受取条件が満たされたと判定される。この場合、仮特典付与部205は、この受取用IDに関連付けられた受取可能ポイントを、利用者に付与する。例えば、仮特典付与部205は、特典データベースDB1のうち、会員管理サーバ30から受信した会員情報に含まれる会員IDが格納されたレコードのポイント残高を、利用者に付与する受取可能ポイント分だけ増加させる。
仮特典付与部205は、受取条件が満たされたと判定されない場合、利用者に受取可能ポイントを付与しない。この場合、利用者のポイント残高は増加しない。ただし、会員登録時のキャンペーン等が行われている場合には、他の要因によって、利用者のポイント残高が増加してもよい。
[特典付与部]
特典付与部206は、利用者が特典を受け取れる受取可能状態で小売サービスが利用されたと判定された場合に、利用者にポイント等の特典を付与する。この場合に利用者にポイントを付与するための処理自体は、公知の処理を利用可能である。例えば、特典付与部206は、コードC10に含まれる表示用IDに関連付けられたポイント残高を、受取予定ポイントだけ増加させることによって、利用者にポイントを付与すればよい。特典付与部206は、小売サービスの利用時に、即時にポイントを付与してもよい。なお、特典の種類は、仮の特典の種類を含んでよい。このとき、特典付与部206は、特典の種類に応じた方法で、特典を付与すればよい。特典がポイントに限られない点は、仮の特典と同様である。ポイント以外の他の特典の例も、仮の特典の説明で例示したものを適用可能である。
[1-3-3.会員管理サーバで実現される機能]
データ記憶部300は、記憶部32を主として実現される。会員登録部301は、制御部31を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部300は、ポイントサービスの会員管理に必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部は、会員データベースDB3を記憶する。
図8は、会員データベースDB3の一例を示す図である。会員データベースDB3は、ポイントサービスの会員に関する会員情報が格納されたデータベースである。例えば、会員データベースDB3には、会員ID、パスワード、メールアドレス、氏名、生年月日、住所、及び電話番号が格納される。会員データベースDB3に格納される会員情報は、任意の情報であってよく、図8の例に限られない。
例えば、会員データベースDB3には、カード番号、表示用ID、ポイント残高、及びポイント履歴が、会員情報として格納されてもよい。この場合、会員データベースDB3と特典データベースDB1との間で、これらの情報の整合性が取られるものとする。更に、特典データベースDB1と会員データベースDB3が1つのデータベースにまとめられてもよい。
[会員登録部]
会員登録部301は、ポイントサービスの会員登録を実行する。会員登録の処理自体は、公知の種々の処理を利用可能である。例えば、会員登録部301は、利用者端末50から会員登録要求を受信すると、会員データベースDB3に新たなレコードを作成する。会員登録部301は、当該レコードに、新たに会員になる利用者の会員ID、パスワード、メールアドレス、氏名、生年月日、住所、及び電話番号を格納することによって、会員登録を実行する。会員登録部301は、会員登録が完了すると、特典管理サーバ20に対し、受取条件判定部204の処理で説明した登録完了通知を送信する。
[1-3-4.店舗端末で実現される機能]
データ記憶部400は、記憶部42を主として実現される。サービス提供部401及び出力部402は、制御部41を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部400は、利用者に小売サービスを提供するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部400は、店舗サーバ10のデータ記憶部100と同様に、商品データベースと、利用結果データベースと、を記憶してもよい。データ記憶部400は、会計前の商品に関する商品情報と、ポイントアプリのポイントカード画面G1に表示されたコードC10から取得された表示用IDと、を記憶してもよい。データ記憶部400は、この表示用IDに関連付けられたカード番号及びポイント残高を記憶してもよい。データ記憶部400は、レシートR2,R3の各々のレイアウトに関するレイアウトデータを記憶してもよい。
[サービス提供部]
サービス提供部401は、利用者に小売サービスを提供する。店舗サーバ10のサービス提供部101の処理で説明したように、小売サービスの提供方法自体は、公知の種々の方法を利用可能であり、店舗端末40の機能としては、主に出力部402の機能が従来とは異なる。このため、小売サービス側としては、最低限の改修によって、第1実施形態の機能を導入できる。
[出力部]
出力部402は、実店舗で受取用IDを出力させる。出力部402は、出力装置47に、レシートR2,R3を出力させる。第1実施形態では、店舗端末40は、店舗サーバ10から受信した出力要求に基づいて、レシートR2,R3を出力する場合を説明するが、出力部402は、店舗サーバ10及び特典管理サーバ20の各々からの何らかの要求に基づいて、出力装置47に、レシートR2,R3を出力させてもよい。出力部402は、店舗サーバ10からの要求ではなく、特典管理サーバ20からの要求に基づいて、出力装置47に、レシートR2,R3を出力させてもよい。出力部402は、店舗サーバ10及び特典管理サーバ20の各々からの要求ではなく、操作部44から行われた操作に基づいて、出力装置47に、レシートR2,R3を出力させてもよい。
[1-3-5.利用者端末で実現される機能]
データ記憶部500は、記憶部52を主として実現される。表示制御部501及び操作受付部502は、制御部51を主として実現される。
[データ記憶部]
データ記憶部500は、ポイントサービスを利用するために必要なデータを記憶する。例えば、データ記憶部500は、ポイントアプリと、表示用IDと、を記憶する。
[表示制御部]
表示制御部501は、任意の画面を表示部55に表示させる。例えば、表示制御部501は、図2のポイントカード画面G1と、図4の会員登録画面G4及び登録完了画面G5と、の各々を表示部55に表示させる。各画面は、ポイントアプリ以外のアプリ又はブラウザを利用して表示されてもよい。
[操作受付部]
操作受付部502は、任意の操作を受け付ける。例えば、操作受付部502は、図2のポイントカード画面G1と、図4の会員登録画面G4及び登録完了画面G5と、の各々に対する操作を受け付ける。
[1-4.特典付与システムで実行される処理]
第1実施形態では、特典付与システムSで実行される処理の一例として、利用者が実店舗を利用する場合に実行される実店舗利用処理と、ポイントサービスの会員ではない利用者がレシートR3を利用して会員登録をする場合に実行される会員登録処理と、を説明する。
[実店舗利用処理]
図9は、特典付与システムSで実行される実店舗利用処理の一例を示す図である。実店舗利用処理は、制御部11,21,41がそれぞれ記憶部12,22,42に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。なお、図9では、利用者が現金で商品を購入する場合を説明するが、利用者が電子決済(キャッシュレス決済)を利用する場合には、電子決済の決済処理も実行される。
図9のように、店舗端末40は、実店舗で行われた操作を特定する(S100)。S100では、商品のバーコードを読取装置46で読み取る操作、ポイントアプリのポイントカード画面G1に表示されたコードC10を読取装置46で読み取る操作、又は、会計の完了を意味する操作部44に対する会計操作が行われる。
S100において、商品のバーコードが読取装置46で読み取られた場合(S100;商品読取)、店舗端末40は、バーコードから商品の商品コードを取得し(S101)、この商品の商品名等の商品情報を取得するための商品情報取得処理を実行する(S102)。図9では、店舗端末40が、店舗サーバ10と通信することによって、商品情報を取得する場合を説明するが、店舗端末40は、店舗サーバ10と通信せずに、記憶部42に記憶された商品データベースから商品情報を取得してもよい。
S100において、コードC10が読取装置46で読み取られた場合(S100;コード読取)、店舗端末40は、コードC10から表示用IDを取得し(S103)、特典管理サーバ20との間で、ポイント残高を照会するポイント照会処理を実行する(S104)。S104では、店舗端末40は、特典管理サーバ20との間で通信することによって、特典データベースDB1から、表示用IDに関連付けられたポイント残高が取得される。店舗端末40は、当該取得されたポイント残高を記憶部42に記録する。ポイント残高は、表示部45に表示されてもよい。ポイント照会処理では、カード番号等の他の情報も取得されてよい。
S100において、操作部44に対し、会計が完了したことを示す操作が行われた場合(S100;会計操作)、店舗端末40は、S103の処理により表示用IDが取得されたか否かを判定する(S105)。S105では、店舗端末40は、記憶部42に表示用IDやポイント残高といった情報が記憶されているか否かを判定する。即ち、店舗端末40は、利用者がポイントサービスの会員であるか否かを判定する。
S105において、表示用IDが取得されたと判定された場合(S105;Y)、店舗端末40は、店舗サーバ10及び特典管理サーバ20の少なくとも一方と通信し、商品の会計を済ませるための会計処理と、利用者にポイントを付与するための付与処理と、を実行し(S106)、店舗端末40は、受取用コードC310を含まないレシートR2を出力し(S107)、本処理は終了する。利用者は、商品とレシートR2を受領して退店する。S106の会計処理及び付与処理は、従来の処理と同様であってよい。レシートR2を出力するための処理も、従来の処理と同様であってよい。
S105において、表示用IDが取得されたと判定されない場合(S105;N)、店舗端末40は、店舗サーバ10及び特典管理サーバ20の少なくとも一方と通信し、会計処理と、受取可能ポイントを生成するための生成処理と、を実行し(S108)、受取用コードC310を含むレシートR3を出力し(S109)、本処理は終了する。利用者は、商品とレシートR3を受領して退店する。S108の会計処理は、従来の処理と同様であってよい。
S108では、会計処理が完了すると、店舗サーバ10又は店舗端末40は、特典管理サーバ20に対し、利用額や商品の明細等のサービス利用履歴を含む利用完了通知を送信する。特典管理サーバ20は、受取用IDと、受取可能ポイントと、を生成する。特典管理サーバ20は、受取用ID、受取可能ポイント、及びサービス利用履歴を、仮特典データベースDB2に格納する。特典管理サーバ20は、店舗サーバ10に対し、受取用ID及び受取可能ポイントを含む生成完了通知を送信する。店舗サーバ10は、生成完了通知を受信すると、店舗端末40に対し、レシートR3の出力要求を送信する。S109では、店舗端末40は、この出力要求に基づいて、レシートR3を出力する。
[会員登録処理]
図10は、特典付与システムSで実行される会員登録処理の一例を示す図である。会員登録処理は、制御部21,31,51がそれぞれ記憶部22,32,52に記憶されたプログラムに従って動作することによって実行される。
図10のように、利用者端末50は、レシートR3の受取用コードC310を読取部56で読み取る(S200)。利用者端末50は、受取用コードC310から、受取用IDと、会員登録画面G4へのリンクと、を取得し(S201)、会員管理サーバ30にアクセスして会員登録画面G4を表示部55に表示させる(S202)。会員管理サーバ30は、S202で利用者端末50から受取用IDを受信して受取用IDを保持してもよい。利用者端末50は、会員登録画面G4に対する会員情報の入力を受け付ける(S203)。利用者端末50は、利用者がボタンB45を選択すると、会員管理サーバ30に対し、会員登録要求を送信する(S204)。
会員管理サーバ30は、会員登録要求を受信すると(S205)、利用者の会員登録を実行する(S206)。会員管理サーバ30は、特典管理サーバ20に対し、会員登録が完了した利用者の会員IDと、利用者端末50から受信した受取用IDと、を含む登録完了通知を送信する(S207)。特典管理サーバ20は、登録完了通知を受信すると(S208)、特典データベースDB1に新たなレコードを作成する(S209)。
会員管理サーバ30は、仮特典データベースDBを参照し、会員管理サーバ30から受信した受取用IDが存在するか否かを判定する(S210)。受取用IDが存在すると判定された場合(S210;Y)、特典管理サーバ20は、会員登録をした利用者に受取可能ポイントを付与し(S211)、本処理は終了する。受取用IDが存在すると判定されない場合(S210;N)、S211の処理が実行されずに、本処理は終了する。
本実施形態の特典付与システムSは、受取不可状態で小売サービスが利用されたと判定された場合に、受取可能ポイントを生成する。特典付与システムSは、小売サービスの利用後に受取条件が満たされたと判定された場合に、利用者に受取可能ポイントを付与する。これにより、利用者が受取不可状態で小売サービスを利用したとしても、事後的に受取可能ポイントが付与されるので、利用者の利便性が高まる。例えば、利用者がポイントサービスの会員ではなく、受取不可状態だったとしても、事後的に受取可能ポイントが付与されるので、ポイントサービスの会員ではない利用者に対し、ポイントサービスの会員になることの訴求効果が高まる。受取条件として、他の条件が設定される場合には、利用者に対し、他の条件を満たすことの訴求効果が高まる。小売業者からしても、ポイントサービスの加盟店になれば、利便性の高い仕組みによって集客効果が高まるので、小売業者に対する利益も発生する。
また、特典付与システムSは、受取可能状態で小売サービスが利用されたと判定された場合に、利用者にポイントを付与する。特典付与システムSは、受取可能状態で小売サービスが利用されたと判定された場合には、受取可能ポイントを生成しない。これにより、不必要な受取可能ポイントが生成されないので、特典管理サーバ20の処理負荷を軽減し、仮特典データベースDB2のメモリ消費量を抑制できる。
また、特典付与システムSは、利用者がポイントサービスの会員ではない状態で小売サービスが利用されたか否かを判定することによって、受取不可状態で小売サービスが利用されたか否かを判定する。特典付与システムSは、利用者がポイントサービスの会員になったか否かを判定することによって、受取条件が満たされたか否かを判定する。これにより、利用者が、ポイントサービスの会員になった場合に、受取可能ポイントを受け取ることができるので、ポイントサービスの会員ではない利用者に対し、ポイントサービスの会員になることの訴求効果が高まる。その結果、ポイントサービスの会員数を効果的に増やすことができる。
また、特典付与システムSは、利用者端末50から、実店舗で出力された受取用IDが取得されたか否かを判定することによって、受取条件が満たされたか否かを判定する。これにより、実店舗を訪れた利用者しか原則として知りえない受取用IDを利用して、利用者に受取可能ポイントを付与できるようになる。その結果、実店舗を利用していない第三者が勝手に受取可能ポイントを受け取るといった不正を防止できる。
また、特典付与システムSは、利用者がポイントカードを実店舗で提示しない状態で小売サービスが利用されたか否かを判定することによって、受取不可状態で小売サービスが利用されたか否かを判定する。これにより、利用者がポイントサービスの会員であるか否かを、ポイントカードを利用して確実に判定したうえで、受取可能ポイントを生成できる。
また、特典付与システムSは、受取不可状態で小売サービスが利用されたと判定された場合には、受取用IDを含むレシートR3を実店舗で出力させることによって、実店舗で受取用IDを出力させる。これにより、利用履歴情報I30と、ポイント情報I31と、が別々のレシートではなく、同じレシートR3に印刷されるので、利用者の利便性が高まる。利用者は、1つのレシートR3を持ち帰ればよいので、受取用IDを紛失しにくくなる。また、特典付与システムSは、受取可能状態で小売サービスが利用された場合には、レシートR3とはレイアウトが異なり、かつ、受取用IDを含まないレシートR2を実店舗で出力させる。これにより、レシートR2のスペースを節約し、レシート用紙を節約できる。より短いレシートR2になるので、利用者の利便性も高まる。レシートR2,R3のレイアウトを互いに異ならせることによって、受取用IDが出力されたか否かを利用者が把握しやすくなる。
また、特典付与システムSは、受取用IDを含む受取用コードC310が形成されたレシートR3を実店舗で出力させることによって、実店舗で受取用IDを出力する。特典付与システムSは、受取用コードC310に含まれる受取用IDが利用者端末50から取得されたか否かを判定する。これにより、利用者端末50の読取部56で受取用コードC310を読み取るといった簡易な操作で受取用IDを取得できるので、利用者の利便性が高まる。利用者が利用者端末50の操作部54から受取用IDを手入力する場合には、入力ミスが発生する可能性があるが、受取用コードC310を利用することによって、このような入力ミスを防止できる。更に、会員登録画面G4へのリンクを受取用コードC310に含める場合には、ポイントサービスの会員ではない利用者が会員登録画面G4にアクセスしやすくなるので、利用者の利便性が高まる。ポイントサービスの会員を効果的に増やすこともできる。
[2.第2実施形態]
例えば、利用者は、ポイントサービスの会員だったとしても、実店舗がポイントサービスの加盟店であることを知らなかった場合には、ポイントカード画面G1を提示せずに実店舗を利用することがある。例えば、利用者は、ポイントアプリを起動させるのが億劫だったり、利用者端末50を忘れたりした場合にも、ポイントカード画面G1を提示せずに実店舗を利用することがある。これらの点は、利用者が物理的なポイントカードを利用する場合も同様である。
従来の技術では、利用者は、実店舗でポイントカード画面G1を提示しなければ、実店舗を利用しても、ポイントが付与されない。ポイントカード画面G1を提示しなかった利用者が、実店舗を再び訪れてレシートを提示した場合に、実店舗のオペレーションによって、事後的にポイントを付与することも考えられる。しかしながら、この場合には、実店舗の負担が高まる。そこで、第2実施形態では、ポイントサービスの会員である利用者が、実店舗でポイントカード画面G1を提示しなかったとしても、レシートR3を利用して、事後的にポイントが付与される場合を説明する。
図11は、第2実施形態で受取可能ポイントを受け取る流れの一例を示す図である。第2実施形態では、利用者が、ポイントアプリを利用して、受取可能ポイントを受け取る場合を例に挙げる。例えば、利用者が、ポイントカード画面G1に表示された「受取可能ポイントの受取」のリンクL11を選択すると、読取部56が起動して読取画面G6が表示部55に表示される。
読取画面G6には、読取部56が生成した撮影画像I60が表示される。利用者端末50がレシートR3の受取用コードC310を読み取ると、利用者端末50は、受取用コードC310から受取用IDを取得する。受取用コードC310には、会員登録画面G4へのリンクも含まれているが、第2実施形態では、利用者が、ポイントサービスに登録済みであり、かつ、ポイントアプリからポイントサービスにログインしているので、会員登録画面G4は表示されない。利用者端末50は、会員登録画面G4へのリンクを破棄し、特典管理サーバ20に対し、受取用IDを送信する。
特典管理サーバ20は、受取用IDを受信すると、受取条件判定部204は、仮特典データベースDB2を参照し、当該受信した受取用IDが存在するか否かを判定することによって、受取条件が満たされたか否かを判定する。仮特典付与部205は、仮特典データベースDB2に受取用IDが存在すると判定された場合、当該受取用IDに関連付けられた受取可能ポイントを、ログイン中の利用者に付与する。仮特典付与部205は、特典データベースDB1を参照し、当該利用者の会員IDに関連付けられたポイント残高を、当該受取可能ポイントだけ増加させる。仮特典付与部205は、特典データベースDB1から、当該付与された受取可能ポイントに対応するレコードを削除する。
受取可能ポイントが付与されると、付与完了画面G7が表示部55に表示される。例えば、付与完了画面G7には、利用者に付与された受取可能ポイントと、受取可能ポイントの受け取り後のポイント残高と、が表示される。利用者がボタンB70を選択すると、ポイントカード画面G1に戻る。図11の右下のポイントカード画面G1のように、利用者が受け取った受取可能ポイントがポイント残高に反映される。受取可能ポイントのポイント残高への反映は、ある程度の時間が経過した後であってもよい。
なお、利用者端末50は、会員管理サーバ30に対し、受取用IDを送信してもよい。この場合、会員管理サーバ30は、ログイン中の利用者の会員IDと、利用者端末50から受信した受取用IDと、を特典管理サーバ20に転送する。特典管理サーバ20は、会員管理サーバ30から会員ID及び受取用IDを受信すると、受取条件判定部204及び仮特典付与部205は、上記と同様の処理を実行し、ログイン中の利用者に受取可能ポイントを付与する。
第2実施形態の特典付与システムSは、ポイントサービスの会員である利用者に対し、受取可能ポイントを事後的に付与できる。これにより、ポイントサービスの会員である利用者が実店舗でポイントカード画面G1を提示しなかったとしても、事後的に受取可能ポイントが付与されるので、利用者の利便性が高まる。実店舗に特別なオペレーションを発生させる必要がなくなるので、実店舗の負担も軽減できる。
[3.第3実施形態]
第1実施形態及び第2実施形態では、利用者が実店舗の小売サービスを利用する場面を例に挙げたが、利用者がオンライン上のサービスを利用する場面にも、特典付与システムSを適用可能である。例えば、小売サービスではなく、利用者がオンラインショッピングサービスを利用する場合にも、第1実施形態及び第2実施形態と同様の処理を実行可能である。第3実施形態では、第1実施形態及び第2実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
第3実施形態では、オンラインショッピングサービスと、ポイントサービスと、が互いに連携している。ただし、利用者は、オンラインショッピングサービスにおける買い物でポイントを受け取るためには、オンラインショッピングサービスの会員IDと、ポイントサービスの会員IDと、を関連付ける必要があるものとする。これらの関連付けが行われると、利用者は、オンラインショッピングサービスにおける利用額に応じたポイントを受け取ることができるようになる。
第3実施形態では、利用者は、実店舗ではなく、オンラインショッピングサービス上の仮想的な店舗で買い物をする。店舗サーバ10は、仮想的な店舗のサーバである。店舗端末40は、仮想的な店舗の運営者が操作するコンピュータである。複数の店舗が存在するオンラインショッピングモールが提供される場合には、店舗サーバ10は、オンラインショッピングモールの管理者のサーバコンピュータであってもよい。
図12は、第3実施形態で受取可能ポイントを受け取る流れの一例を示す図である。図12のように、利用者は、利用者端末50を操作してオンラインショッピングサービスのウェブサイトにアクセスすると、オンラインショッピングサービスのトップ画面G8が表示部55に表示される。ここでは、利用者がオンラインショッピングサービスの会員であり、オンラインショッピングサービスにログインするものとする。
利用者がトップ画面G8から商品を選択して購入すると、購入完了画面G9が表示部55に表示される。購入完了画面G9と同様の内容を含む電子メール等のメッセージが利用者に送信されてもよい。購入完了画面G9には、商品の購入内容及び受取可能ポイントとともに、会員登録画面G4へのリンクL90が表示される。受取可能ポイントの生成の流れは、第1実施形態及び第2実施形態と同様であってよい。
第3実施形態では、リンクL90に受取用IDが含まれるものとする。利用者がリンクL90を選択すると、図4と同様の会員登録画面G4と登録完了画面G5が表示部55に表示される。会員登録の流れは、第1実施形態と同様であってよい。なお、受取用IDは、購入完了画面G9に表示されてもよいし、商品の購入後に利用者宛てに送信される電子メールに含まれてもよい。この場合、利用者が、ポイントサービスへの会員登録時又はその後に、受取用IDを手入力してもよい。
利用者がポイントサービスへの会員登録を完了させると、受取可能ポイントが利用者に付与される。利用者のポイントカードは、自動的にオンラインショッピングサービスにも登録されるものとする。図12のように、利用者が再度トップ画面G8を表示させると、利用者のポイント残高は、購入完了画面G9に表示された受取可能ポイントの65Pになる。以降、利用者がオンラインショッピングサービスを利用すると、利用額に応じたポイントが付与される。
第3実施形態の特典付与システムSは、第1実施形態の特典付与システムSと同様の理由で、オンラインショッピングサービスの利用者の利便性が高まる。ポイントサービスの会員ではない利用者に対し、ポイントサービスの会員になることの訴求効果も高まる。なお、第3実施形態において、利用者がオンラインショッピングサービスにログインせずに、ゲストユーザとして商品を注文してしまったとしても、第2実施形態と同様にして、事後的に受取可能ポイントが付与されるようにしてもよい。
なお、第3実施形態では、利用者がオンラインショッピングサービスの会員である場合を説明したが、利用者が実店舗で提供される小売サービスの会員である場合にも、第3実施形態と同様の処理が実行されてもよい。この場合、第1実施形態及び第3実施形態を組み合わせた処理と、第2実施形態及び第3実施形態を組み合わせた処理と、が実行されるようにしてもよい。
まず、第1実施形態及び第3実施形態を組み合わせた処理を説明する。例えば、利用者が、実店舗の「AAAショップ」が提供する小売サービスの会員である「AAA会員」だったとする。例えば、利用者は、「AAA会員」のポイントカードを提示して実店舗を利用すると、小売サービスにおけるポイントである「AAAポイント」を受け取れたり、宅配サービス又は割引サービス等の会員専用のサービスを利用できたりする。例えば、利用者が、ポイントサービスの会員である「XXX会員」になると、小売サービスの「AAAポイント」とは別に、「XXXポイント」を受け取れるものとする。
例えば、利用者が、「AAA会員」ではあるが、「XXX会員」ではなかったとする。この場合も、利用者は、「XXXポイント」を受け取れないので、受取不可状態に相当する。利用者が、「AAA会員」のポイントカードを提示して実店舗を利用すると、受取用ポイントが生成される。この受取用ポイントは、受取用IDではなく、「AAA会員」の会員IDに関連付けられてもよい。利用者が「XXX会員」に会員登録する場合に、自身の「AAA会員」の会員IDを入力すれば、特典管理サーバ20は、この利用者に付与すべき受取可能ポイントを特定できる。
第2実施形態と第3実施形態を組み合わせた場合も同様に、利用者が、実店舗で「AAA会員」のポイントカードを提示したが、「XXX会員」のポイントカードを提示しなかった場合に、「AAA会員」の会員IDに、受取可能ポイントが関連付けられてもよい。利用者は、「XXX会員」のウェブサイト等から「AAA会員」の会員IDを入力すれば、当該会員IDに関連付けられた受取可能ポイントが事後的に受け取れる。
なお、「AAA会員」の会員IDと、「XXX会員」の会員IDと、が互いに連携している場合には、利用者が、実店舗で「XXX会員」のポイントカードを提示しなくても、「AAA会員」のポイントカードを提示すれば、自動的に「XXXポイント」が付与されてもよい。これとは逆に、利用者が実店舗で「AAA会員」のポイントカードを提示しなくても、「XXX会員」のポイントカードを提示すれば、自動的に「AAA会員」のポイントが付与されてもよい。
[4.第4実施形態]
例えば、オンラインサービスの中には、利用者が特定の条件を満たした場合に、ポイントの還元率が高くなるサービスもある。第4実施形態では、このようなオンラインサービスで特定の条件が満たされるまでの間に、利用者がオンラインサービスを利用するたびに、受取可能ポイントが生成される場合を説明する。事後的に特定の条件が満たされた場合に、受取条件が満たされたと判定され、利用者は、過去の利用分で生成された受取可能ポイントを受け取れる。第4実施形態では、第1実施形態~第3実施形態と同様の構成については、説明を省略する。
第4実施形態では、利用者が、オンラインショッピングサービスの会員になると、自動的にポイントサービスの会員になるものとする。更に、第4実施形態では、オンラインショッピングサービスを提供する電子商取引業者と、ポイントサービスを提供するポイント事業者と、は同じであるものとする。オンラインショッピングサービスとポイントサービスを包含した大きな1つのサービスの会員の概念が存在するということもできる。利用者は、この大きな1つのサービスの会員であるものとする。
例えば、オンラインショッピングサービス及びポイントサービスの運営者は、クレジットカードを発行する特定のカード会社と提携している。以降、このカード会社を、提携カード会社という。提携カード会社が発行したクレジットカードを、提携クレジットカードという。提携カード会社以外のカード会社を、他社という。他社が発行したクレジットカードを、他社クレジットカードという。
第4実施形態では、利用者が、オンラインショッピングサービスで提携クレジットカードを利用すると、他社クレジットカードを利用するよりも、ポイントの還元率が高くなる。提携カード会社は、オンラインショッピングサービスにおけるポイントの還元率の高さに基づいて、提携クレジットカードを持っていない利用者に対し、バナー広告又はキャンペーン等を利用して、提携クレジットカードの発行を訴求する。提携クレジットカードを発行することは、提携カード会社が提供するクレジットカードサービスの会員になること(即ち、提携クレジットカードに入会すること)に相当する。
この点、提携クレジットカードを持っていない利用者が、提携クレジットカードを発行したとしても、将来の買い物におけるポイントの還元率が高くなるだけなので、訴求効果としては十分ではない。提携クレジットカードの発行時の特典として、一定量のポイントを利用者に付与することもあるが、種々のカード会社が同様の特典を提供しているので、訴求効果としては十分ではない。
そこで、第4実施形態の特典付与システムSは、提携クレジットカードを持っていない利用者が、オンラインショッピングサービスで買い物をした時に、第1実施形態~第3実施形態の処理を流用し、提携クレジットカードを持っていたと仮定した場合に受け取れた分の受取可能ポイントを生成する。利用者は、提携クレジットカードを発行すると、過去の買い物に遡って、受取可能ポイントを受け取れる。これにより、利用者に対し、提携クレジットカードの訴求効果が高まるようになっている。
図13は、利用者が提携クレジットカードを発行するまでの時系列的な流れの一例を示す図である。例えば、利用者は、2022年2月1日に、オンラインショッピングサービスの会員になったとする。先述した通り、利用者は、自動的にポイントサービスの会員にもなる。例えば、会員登録直後のポイント残高を0ポイントとする。他社クレジットカードの還元率を1%とし、提携クレジットカードの還元率を1.5%とする。
例えば、利用者が、2022年2月9日に他社クレジットカードで5000円の買い物をしたとする。第1実施形態のように、ある程度の時間が経過してからポイントが付与されてもよいが、ここでは、ポイントが即時に付与されるものとする。この買い物の利用額は5000円であり、他社クレジットカードの還元率は1%なので、50ポイントが付与される。ポイント残高は、0ポイントから50ポイントになる。
例えば、利用者が、2022年2月9日の買い物で提携クレジットカードを利用したと仮定すると、提携クレジットカードの還元率は1.5%なので、75ポイントが付与されたはずである。このため、付与されたはずである75ポイントと、実際に付与された50ポイントと、の差分である25ポイントの受取可能ポイントが生成される。25ポイント分の受取可能ポイントは、利用者の会員IDに関連付けられて、仮特典データベースDB2に格納される。
以降同様に、利用者が提携クレジットカードを発行するまでの買い物に対し、受取可能ポイントが生成される。図13の例では、2022年2月16日の12000円分の買い物に対し、60ポイントの受取可能ポイントが生成される。2022年2月21日の6000円分の買い物に対し、30ポイントの受取可能ポイントが生成される。受取可能ポイントは、還元率の差分である0.5%ずつが生成されて加算されることになる。他社クレジットカードの還元率である1%分のポイントは、即時に付与されてポイント残高に加算されるものとする。
例えば、利用者が、2022年2月25日に、提携クレジットカードを発行したとする。この場合、提携クレジットカードを発行した特典として、過去に生成された受取可能ポイントの合計値である115ポイントが利用者に付与される。即ち、利用者が、過去の買い物で提携クレジットカードを利用したと仮定した時と同じ条件でポイントを受け取れるように、過去に遡ってポイントが付与される。
第4実施形態の機能ブロック図は、第1実施形態~第3実施形態と同様である。ただし、一部の機能は、第1実施形態~第3実施形態と異なる。例えば、仮特典生成部202は、オンラインショッピングサービス及びポイントサービスにおいて利用者を識別可能な会員IDと、生成した受取可能ポイントと、を関連付けて仮特典データベースDB2に登録する。受取可能ポイントの生成方法自体は、第3実施形態と同様であるが、第4実施形態では、利用者はオンラインショッピングサービス及びポイントサービスの会員になっているので、受取用IDではなく、会員IDに受取可能ポイントが関連付けられる。
受取条件判定部204は、利用者がクレジットカードサービスの会員になったか否かを判定することによって、受取条件が満たされたか否かを判定する。提携クレジットカードを発行することは、クレジットカードサービスの会員になることに相当する。第4実施形態では、クレジットカードサービスが他のサービスに相当する。第4実施形態では、利用者は、オンラインショッピングサービス及びポイントサービスの会員IDを入力したうえで、提携クレジットカードを発行するものとする。受取条件判定部204は、提携カード会社のサーバコンピュータから、提携クレジットカードを発行した利用者の会員IDを受信する。受取条件判定部204は、この会員IDに基づいて、利用者がクレジットカードサービスの会員になったか否かを判定する。
仮特典付与部205は、利用者がクレジットカードサービスの会員になったと判定された場合に、会員IDに関連付けられた受取可能ポイントを、利用者に付与する。受取用IDではなく会員IDに関連付けられた受取可能ポイントが付与される点で第1実施形態~第3実施形態とは異なるが、受取可能ポイントの付与方法自体は、第1実施形態~第3実施形態と同様である。
第4実施形態の特典付与システムSは、利用者がクレジットカードサービスの会員になったと判定された場合に、会員IDに関連付けられた受取可能ポイントを、利用者に付与する。これにより、クレジットカードサービスの会員になることに対する訴求効果が高まる。利用者からしても、過去に遡って受取可能ポイントが付与されるので、利便性が高まる。
[5.変形例]
なお、本開示は、以上に説明した第1実施形態~第4実施形態に限定されるものではない。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更可能である。
図14は、変形例における機能ブロックの一例を示す図である。第1制限部207、第2制限部208、第3制限部209、第4制限部210、第1提示部211、第2提示部212、及び第3提示部213は、制御部21を主として実現される。
[5-1.変形例1]
例えば、利用者によっては、第1実施形態で説明したレシートR3を、店舗の不要レシート入れ又はごみ箱に捨てることがある。悪意のある第三者は、店舗又はその他の場所から、不特定多数の大量のレシートR3を入手し、自身の利用者端末50から不正に受取可能ポイントを受け取ろうとする可能性がある。このような不正行為は、ポイントサービスの趣旨に反する行為であり、店舗又はその他の場所の防犯上も好ましくない。
そこで、第三者の不正行為を防止するために、受取可能ポイントに対し、一定の制限を設けてもよい。変形例1では、仮特典生成部202は、生成した受取可能ポイントに有効期限を設定する。有効期限は、受取可能ポイントが有効な期限である。有効期限は、受取可能ポイントの受け取りが可能な期限ということもできる。有効期限は、受取可能ポイントが生成されてから一定時間だけ後の時点である。
以降、受取可能ポイントが生成されてから有効期限までの期間の長さを、有効期限の長さという。変形例1では、有効期限の長さが2週間である場合を説明するが、有効期限の長さは、任意の長さであってよい。例えば、有効期限の長さは、数分~数日程度であってもよいし、1週間~半年程度であってもよい。有効期限の長さは、固定であってもよいし、可変であってもよい。例えば、実店舗の種類又はエリアに応じて有効期限の長さが異なってもよい。
例えば、利用額に応じて有効期限の長さが異なってもよい。利用額が多いほど有効期限の長さを短くすれば、不正行為の抑止力が高まる。ただし、利用者の利便性としては低下するので、逆に、利用額が多いほど有効期限の長さを長くしてもよい。不正行為の抑止力と利用者の利便性はトレードオフの関係にあるので、特典付与システムSの管理者や実店舗の担当者等の要望に応じて、有効期限の長さが設定されるようにすればよい。
変形例1の仮特典データベースDB2には、受取可能ポイントの有効期限も格納されるものとする。例えば、仮特典生成部202は、受取可能ポイントを生成すると、当該受取可能ポイントに設定する有効期限を決定する。仮特典生成部202は、受取可能ポイントの生成前に、有効期限を決定してもよい。例えば、仮特典生成部202は、有効期限を決定する処理を実行する時の現在日時から2週間後の時点を、有効期限として決定する。現在日時は、リアルタイムクロック又はGPS信号等を利用して取得されるようにすればよい。仮特典生成部202は、受取用ID、有効期限、受取可能ポイント、及びサービス利用履歴を互いに関連付けて、仮特典データベースDB2に格納する。
受取条件判定部204は、有効期限内に利用者端末50から受取用IDが取得されたか否かを判定することによって、受取条件が満たされたか否かを判定する。受取条件判定部204は、仮特典データベースDB2を参照し、受取用IDに関連付けられた有効期限を取得する。受取条件判定部204は、現在日時に基づいて、当該取得された有効期限が経過したか否かを判定する。受取条件判定部204は、現在日時が有効期限よりも後であれば、有効期限が経過したと判定する。有効期限が経過していれば、仮特典データベースDB2に受取用IDが格納されていても、受取可能ポイントが付与されない。
なお、有効期限が経過した受取可能ポイントのレコードは、仮特典データベースDB2から削除されてもよい。この場合、有効期限が経過した受取用IDが仮特典データベースDB2に存在しなくなるので、有効期限が経過した受取可能ポイントの受取用IDが取得されたとしても、受取可能ポイントは付与されない。仮特典データベースDB2に格納された受取可能ポイントの有効期限が経過したか否かは、夜間バッチ等によって定期的に実行されるようにすればよい。有効期限が経過した受取可能ポイントは、仮特典データベースDB2から削除されるのではなく、有効期限が経過したか否かを示すフラグ等によって管理されてもよい。
変形例1の特典付与システムSは、有効期限内に利用者端末50から受取用IDが取得されたか否かを判定することによって、受取条件が満たされたか否かを判定する。これにより、悪意のある第三者に対する抑止力が働くので、不正行為を防止できる。不正行為の防止を目的としなかったとしても、利用者がレシートR3を捨ててしまった場合に、受け取りが発生しない受取可能ポイントが仮特典データベースDB2にいつまでも残るといったことを防止できる。
[5-2.変形例2]
例えば、悪意のある第三者による不正行為を防止する方法は、変形例1で説明した方法に限られない。変形例2では、ある期間にある会員IDで受け取れる受取可能ポイントに上限を設ける場合について説明する。悪意のある第三者は、大量のレシートR3を不正に入手したとしても、変形例2で説明する上限により、一定以上の受取可能ポイントを受け取れない。変形例2では、この上限により、不正行為に対する抑止力を持たせるようにしている。会員IDが発行された者は、正当な利用者も悪意のある第三者もシステム的には利用者として認識されるので、利用者と記載した箇所は、正当な利用者とは限らない。
変形例2では、特典データベースDB1に格納されたポイント履歴に、ある会員IDに対して付与された受取可能ポイントの履歴も含まれているものとする。仮特典付与部205は、ある利用者に受取可能ポイントを付与すると、この利用者の会員IDに関連付けられたポイント履歴として、当該付与された受取可能ポイントと、当該受取可能ポイントの付与日時と、を特典データベースDB1に格納する。付与日時は、受取可能ポイントを付与する処理が実行された時の現在日時である。
変形例2の特典付与システムSは、第1制限部207を含む。第1制限部207は、所定の期間内に利用者に付与された受取可能ポイントが上限に達したか否かを判定する。所定の期間は、過去の全期間であってもよいが、変形例2では、直近の一部の期間であるものとする。変形例2では、所定の期間が直近の1週間であるものとするが、所定の期間の長さは、任意の長さであってよい。例えば、所定の期間は、数時間~数日程度であってもよいし、1週間よりも長くてもよい。
上限は、受取可能ポイントの付与を制限するための閾値に相当する情報である。例えば、上限は、受取可能ポイントを付与可能な上限回数である。例えば、上限は、受取可能ポイントを付与可能な上限ポイント数である。変形例2では、上限回数及び上限ポイント数の両方が利用される場合を説明するが、上限回数又は上限ポイント数の何れか一方のみが利用されてもよい。
例えば、第1制限部207は、ある利用者が受取条件を満たしたと判定された場合に、特典データベースDB1を参照し、この利用者のポイント履歴を取得する。第1制限部207は、当該取得されたポイント履歴に基づいて、上限に達したか否かを判定する。例えば、第1制限部207は、ある利用者のポイント履歴に基づいて、この利用者に対する直近1週間の受取可能ポイントの付与回数及び総ポイント数を集計する。第1制限部207は、付与回数が上限回数に達したか否かを判定する。第1制限部207は、総ポイント数が上限ポイント数に達したか否かを判定する。
第1制限部207は、上限に達したと判定された場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。ここでの制限とは、利用者に受取可能ポイントを付与しないようにすることである。即ち、利用者に対する受取可能ポイントの付与を禁止することが、制限に相当する。例えば、第1制限部207は、付与回数が上限回数に達したと判定された場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。例えば、第1制限部207は、付与ポイント数が上限ポイント数に達したと判定された場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。第1制限部207は、上限に達したと判定されない場合には、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限しない。
変形例2の特典付与システムSは、所定の期間内に利用者に付与された受取可能ポイントが上限に達したと判定された場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。これにより、悪意のある第三者に対する抑止力が働くので、不正行為を防止できる。
[5-3.変形例3]
例えば、悪意のある第三者による不正行為を防止する方法は、変形例1-2で説明した方法に限られない。変形例3では、レシートR3を出力した実店舗と、利用者が普段いる場所と、の位置関係が不自然であれば、受取可能ポイントを付与しないように制限する場合について説明する。
例えば、悪意のある第三者が、近所の実店舗で不正に入手した大量のレシートR3を、転売サイト等を利用して遠方にいる他の第三者に販売したとする。他の第三者は、この実店舗から遠方にいるので、受取用コードC310を読み取ったとしても、受取可能ポイントが付与されない。変形例3では、レシートR3が出力された実店舗と、受取可能ポイントが付与されようとしている者と、の場所的な関係により、不正行為に対する抑止力を持たせるようにしている。
変形例3では、仮特典データベースDB2に格納されたサービス利用履歴に、実店舗の場所に関する場所情報が含まれているものとする。実店舗の場所情報は、サービス利用履歴ではなく、他のデータベースに格納されていてもよい。この場合、サービス利用履歴には、実店舗の店舗IDが含まれているものとする。この店舗IDによって、他のデータベースに格納された場所情報が取得されてもよい。場所情報自体は、種々の情報を利用可能であり、例えば、緯度経度情報、座標情報、住所、又は郵便番号であってもよい。
特典付与システムSは、第2制限部208を含む。第2制限部208は、実店舗に関する第1場所と、利用者に関する第2場所と、が対応するか否かを判定する。第1場所は、実店舗がある場所である。第2場所は、利用者に関連付けられた場所である。例えば、第2場所は、利用者がポイントサービスに登録した住所、利用者が小売サービスを利用した複数の実店舗の中心地、又は利用者端末50の場所である。利用者端末50の場所は、GPS等のGNSSによって取得されてもよいし、携帯基地局又はアクセスポイントを利用して取得されてもよい。
第1場所と第2場所が対応するとは、第1場所と第2場所の距離が一定範囲に収まることである。第2制限部208は、第1場所に関する第1場所情報と、第2場所に関する第2場所情報と、を取得する。第2制限部208は、第1場所情報と、第2場所情報と、に基づいて、第1場所と第2場所との距離を計算する。第2制限部208は、この距離が閾値以上であるか否かを判定する。第2制限部208は、この距離が閾値以上であると判定された場合に、第1場所と第2場所が対応しないと判定し、この距離が閾値未満であると判定された場合に、第1場所と第2場所が対応すると判定する。
第2制限部208は、第1場所と、第2場所と、が対応すると判定されない場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。制限の意味は、変形例2で説明した通りである。第2制限部208は、第1場所と第2場所が対応すると判定された場合には、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限しない。
変形例3の特典付与システムSは、実店舗に関する第1場所と、利用者に関する第2場所と、が対応すると判定されない場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。これにより、悪意のある第三者に対する抑止力が働くので、不正行為を防止できる。
[5-4.変形例4]
例えば、悪意のある第三者による不正行為を防止する方法は、変形例1-3で説明した方法に限られない。変形例4では、ある利用者が受取可能ポイントを受け取ろうとする場合に、この受取可能ポイントに関連付けられたサービス利用履歴と、過去に付与された受取可能ポイントのサービス利用履歴と、の関係が不自然であれば、受取可能ポイントを付与しないように制限する場合について説明する。
例えば、悪意のある第三者が、近所の実店舗の不要レシート入れから大量のレシートR3を入手したとする。第三者は、同一の実店舗で出力された大量のレシートR3で、次々と受取可能ポイントを受け取ろうとする。正当な利用者であれば、このようなことは考えにくいので、不自然である。他にも例えば、同じ商品の明細が印刷された複数のレシートR3で次々と受取可能ポイントを受け取ろうとすることは、正当な利用者であれば考えにくいので、不自然である。このため、変形例4では、レシートR3が出力された時のサービスの利用履歴に基づいて、不正行為に対する抑止力を持たせるようにしている。
変形例4では、仮特典データベースDB2に格納された受取可能ポイントが付与されたとしても、この受取可能ポイントに対応するレコードが消去されないものとする。その代わりに、仮特典データベースDB2には、受取可能ポイントが付与されたか否かを示す付与済み情報が格納されるものとする。受取可能ポイントが付与されると、受取可能ポイントが付与されたことを示すように、付与済み情報の値が変わる。
特典付与システムSは、第3制限部209を含む。第3制限部209は、利用者端末50から受取用IDが取得された場合に、当該取得された受取用IDに対応するサービスの利用履歴が正当であるか否かを判定する。利用履歴が正当とは、サービス利用履歴が所定の条件を満たすことである。この条件は、任意の条件を設定可能である。変形例4では、過去のサービス利用履歴と、今回のサービス利用履歴と、に基づいて判定される条件を例に挙げるが、他の条件であってもよい。例えば、利用者の属性と、今回のサービス利用履歴と、に基づいて判定される条件であってもよい。
例えば、第3制限部209は、ある利用者の過去におけるサービス利用履歴と、この利用者の今回におけるサービス利用履歴と、に基づいて、正当であるか否かを判定する。第3制限部209は、同じ実店舗のレシートR3で受取可能ポイントが連続して付与される回数が閾値以上であるか否かを判定する。例えば、第3制限部209は、同じ商品の明細が印刷されたレシートR3で受取可能ポイントが連続して付与される回数が閾値以上であるか否かを判定してもよい。第3制限部209は、これらの回数が閾値以上であると判定された場合に、正当であると判定せず、これらの回数が閾値未満であると判定された場合に、正当であると判定する。
第3制限部209は、利用履歴が正当であると判定されない場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。制限の意味は、変形例2で説明した通りである。例えば、第3制限部209は、利用履歴が正当であると判定された場合には、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限しない。
変形例4の特典付与システムSは、利用者端末50から取得された受取用IDに対応するサービスの利用履歴が正当であると判定されない場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。これにより、悪意のある第三者に対する抑止力が働くので、不正行為を防止できる。
[5-5.変形例5]
例えば、悪意のある第三者による不正行為を防止する方法は、変形例1~4で説明した方法に限られない。変形例5では、ある利用者が受取可能ポイントを受け取ろうとする場合に、小売サービスに登録された利用者情報と、ポイントサービスに登録された利用者情報と、が一致していなければ、受取可能ポイントを付与しないように制限する場合について説明する。
変形例5では、利用者は、小売サービスの会員であるものとする。利用者は、小売サービスにも会員登録している。利用者は、実店舗で買い物をすると、小売サービス独自のポイントと、ポイントサービスのポイントと、の両方を貯めることができるものとする。この点は、第3実施形態の最後に説明した例と同様である。利用者が、小売サービスの会員であるが、ポイントサービスの会員ではなかったとすると、第1実施形態と同様にして、利用者がポイントサービスの会員になった場合に、事後的に受取可能ポイントを付与できる。利用者がポイントカードを提示し忘れた場合には、第2実施形態と同様にして、事後的に受取可能ポイントを付与できる。
変形例5では、店舗サーバ10のデータ記憶部100は、小売サービスの会員に関する会員データベースを記憶する。この会員データベースには、利用者が小売サービスに登録した住所や氏名等の利用者情報が格納されている。正当な利用者がレシートR3の受取用コードC310を読み取ると、このレシートR3が示す買い物をした者と、受取可能ポイントを受け取ろうとしている者と、が同じなので、小売サービスの利用者情報と、ポイントサービスに登録された利用者情報と、が一致する。
一方、悪意のある第三者がレシートR3の受取用コードC310を読み取ると、このレシートR3が示す買い物をした者と、受取可能ポイントを受け取ろうとしている者と、が異なるので、このレシートR3から特定される小売サービスの利用者情報と、ポイントサービスに登録された利用者情報と、は一致しない。このため、変形例5では、これらの利用者情報が一致しなかった場合には、受取可能ポイントを付与しないように制限することによって、不正行為に対する抑止力を持たせるようにしている。
仮特典データベースDB2のサービス利用履歴には、小売サービスにおける利用者の会員IDも含まれているものとする。特典管理サーバ20は、この会員IDにより、小売サービスのどの会員が実店舗を利用したかを特定できるようになる。受取条件判定部204は、小売サービスとは異なるポイントサービスにログインした利用者端末50から受取用IDを取得したか否かを判定する。この点は、第1実施形態~第3実施形態と同様である。変形例3の特典付与システムSは、第4制限部210を含む。第4制限部210は、小売サービスにおける利用者の第1会員情報と、ポイントサービスにおける利用者の第2会員情報と、が一致するか否かを判定する。
第4制限部210による比較対象になるのは、第1会員情報及び第2会員情報のうちの1つの項目だけであってもよいし、複数の項目であってもよい。比較対象になる項目は、任意の項目であってよく、第1実施形態等で例示したものに限られない。例えば、第4制限部210は、クレジットカード番号又は電子マネーIDといった他の項目を、比較対象としてもよい。第1会員情報及び第2会員情報の一致は、完全一致が要求されてもよいし、部分一致が要求されてもよい。
第4制限部210は、第1会員情報と、第2会員情報と、が一致すると判定されない場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。制限の意味は、変形例3で説明した通りである。第4制限部210は、第1会員情報と、第2会員情報と、が一致すると判定された場合には、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限しない。
変形例5の特典付与システムSは、小売サービスにおける利用者の第1会員情報と、ポイントサービスにおける利用者の第2会員情報と、が一致すると判定されない場合に、利用者に受取可能ポイントが付与されることを制限する。これにより、悪意のある第三者が正当な利用者になりすまして受取可能ポイントを受け取ろうとしても、氏名等の情報が一致しないので、不正行為を防止できる。
[5-6.変形例6]
例えば、第4実施形態の例において、提携クレジットカードを発行していない利用者に対し、事前に受取可能ポイントを提示してもよい。第4実施形態では、受取可能ポイントを提示する構成を説明しなかったが、第4実施形態の仕組み自体を利用者が知ることにより、提携クレジットカードを発行することの訴求効果は得られる。このため、変形例6の構成が無くても、第4実施形態で説明した訴求効果を得られるが、変形例6の構成により、より強い訴求効果を得られる。
図15は、変形例6で表示される画面の一例を示す図である。特典付与システムSは、第1提示部211を含む。第1提示部211は、利用者が他のサービスの会員になる前に、受取可能ポイントを利用者に提示する。図15の例では、第1提示部211は、オンラインショッピングサービスのトップ画面G8のリンクL80が選択された場合に、利用者の会員IDに関連付けられた受取可能ポイントを示すポイント管理画面G10を表示部55に表示させることによって、受取可能ポイントを利用者に提示する。
第1提示部211は、特典管理サーバ20によって実現されるので、第1提示部211は、利用者端末50に対し、ポイント管理画面G10を表示させるためのデータを送信することによって、受取可能ポイントを利用者に提示する。例えば、利用者が、ポイント管理画面G10のリンクL100を選択すると、提携カード会社のウェブサイトに接続される。利用者は、このウェブサイトから、提携クレジットカードを発行する。提携クレジットカードを発行する流れ自体は、公知の流れであってよい。特典管理サーバ20が提携クレジットカードの発行を検知する処理は、第4実施形態で説明した通りである。
なお、第1提示部211は、ポイント管理画面G10以外の他の任意の画面を利用して、利用者に受取可能ポイントを提示してもよい。また、第1提示部211は、他の任意の媒体を利用して、受取可能ポイントを提示してよい。例えば、第1提示部211は、電子メール、メッセージアプリのメッセージ、SNS、SMS、バナー広告、実店舗のレシート、又は音声を利用して、受取可能ポイントを提示してもよい。この点は、後述の第2提示部212及び第3提示部213も同様である。
変形例6の特典付与システムSは、利用者がクレジットカードサービスの会員になる前に、受取可能ポイントを利用者に提示する。これにより、利用者にクレジットカードサービスの会員になることを、より強く訴求できる。
[5-7.変形例7]
例えば、変形例6において、特典付与システムSは、オンラインショッピングサービス以外にも、複数のサービスに対応可能である。即ち、提携クレジットカードに関する特典が得られるのは、オンラインショッピングサービス以外の他のサービスが存在してもよい。変形例6では、オンラインショッピングサービスだけではなく、電力サービス、旅行予約サービス、及び通信サービスについても、提携クレジットカードを利用した場合のポイントの還元率が高まるものとする。
変形例7の仮特典付与部205は、受取条件が満たされたと判定された場合に、複数のサービスの各々の受取可能ポイントを、利用者に付与する。例えば、仮特典付与部205は、利用者が提携クレジットカードを発行した場合に、オンラインショッピングサービス、電力サービス、旅行予約サービス、及び通信サービスといった4つのサービスの過去の利用時に生成された受取可能ポイントを合算する。仮特典付与部205は、当該合算された受取可能ポイントを、利用者に付与してもよい。
個々のサービスが利用された場合の受取可能ポイントの生成方法は、第4実施形態と同様の処理を利用すればよい。仮特典生成部202は、複数のサービスの各々を利用者が利用した場合に、当該利用されたサービスの利用内容に応じた受取可能ポイントを生成し、利用者の会員IDに関連付けて仮特典データベースDB2に格納する。仮特典データベースDB2のサービス利用履歴には、利用者が利用したサービスを識別可能な情報が含まれてもよい。
仮特典付与部205の処理は、複数のサービスの受取可能ポイントを合算する点で、第4実施形態とは異なるが、受取可能ポイントの付与方法自体は、第4実施形態と同様である。例えば、オンラインショッピングサービス、電力サービス、旅行予約サービス、及び通信サービスの受取可能ポイントが、それぞれ1420ポイント、2580ポイント、3000ポイント、及び1512ポイントだったとすると、仮特典付与部205は、提携クレジットカードが発行された場合に、これら4つのサービスの過去の利用に遡って、これらの合計値である7512ポイントを利用者に付与する。
変形例7の特典付与システムSは、受取条件が満たされたと判定された場合に、複数のサービスの各々の受取可能ポイントを、利用者に付与する。これにより、利用者にクレジットカードサービスの会員になることを、より強く訴求できる。利用者からしても、より多くの受取可能ポイントを受け取れるので、利便性がより高まる。
[5-8.変形例8]
例えば、変形例7のように複数のサービスが存在する場合でも、変形例6と同様に、利用者が提携クレジットカードを発行した場合に付与される受取可能ポイントが提示されてもよい。変形例8の特典付与システムSは、第2提示部212を含む。第2提示部212は、複数のサービスの各々の受取可能ポイントの合計と、サービスごとの受取可能ポイントと、を利用者に提示する。変形例8では、変形例6と同様に、ポイント管理画面G10において、利用者に対する提示が行われるものとする。
図16は、変形例8で表示されるポイント管理画面G10の一例を示す図である。図16のように、ポイント管理画面G10には、オンラインショッピングサービス、電力サービス、旅行予約サービス、及び通信サービスといった4つのサービスの過去の利用時に生成された受取可能ポイントの合計と、個々のサービスの個別の受取可能ポイントと、が表示される。図16の例では、変形例7で例示したポイント数が表示される。
例えば、第2提示部212は、ある利用者にポイント管理画面G10を提示する場合に、仮特典データベースDB2を参照し、この利用者の会員IDに関連付けられた受取可能ポイントとサービス利用履歴を取得する。第2提示部212は、これらの情報に基づいて、サービスごとに受取可能ポイントを集計し、複数の受取可能ポイントの合計を計算する。第2提示部212は、これらの集計結果及び計算結果に基づいて、図16のポイント管理画面G10を表示部55に表示させる。
変形例8の特典付与システムSは、複数のサービスの各々の受取可能ポイントの合計と、サービスごとの受取可能ポイントと、を利用者に提示する。これにより、利用者にクレジットカードサービスの会員になることを、より強く訴求できる。利用者からしても、提携クレジットカードを発行した場合に過去に遡って受け取れる受取可能ポイントを把握しやすくなるので、利用者の利便性が高まる。
[5-9.変形例9]
例えば、第4実施形態のような仕組みを提供する特典付与システムSは、クレジットカードサービス以外にも、複数の他のサービスに対応可能である。オンラインショッピングサービスの利用時に生成された受取可能ポイントが付与されるのは、クレジットカードサービス以外の他のサービスが存在してもよい。変形例9では、クレジットカードサービスだけではなく、利用者が通信サービスの会員になった場合にも、受取可能ポイントを受け取れるものとする。
例えば、利用者がクレジットカードサービス及び通信サービスの何れの会員でもない場合には、オンラインショッピングサービスにおけるポイントの還元率が1%だったとする。利用者がクレジットカードサービスの会員になると、還元率が0.5%増加し、利用者が通信サービスの会員になると、還元率が1%増加するものとする。このため、利用者がクレジットカードサービス及び通信サービスの両方の会員になった場合には、還元率が2.5%になる。
クレジットカードサービス及び通信サービスは、他のサービスの一例である。他のサービスは、2つに限られず、3つ以上であってもよい。変形例9の仮特典生成部202は、他のサービスごとに、会員ID及び受取可能ポイントを関連付けて仮特典データベースDB2に登録する。例えば、クレジットカードサービス及び通信サービスの何れの会員でもない利用者がオンラインショッピングサービスを利用した場合に、仮特典生成部202は、クレジットカードサービスに対応する受取可能ポイントとして、利用額に0.5%を乗じた数値を仮特典データベースDB2に登録する。仮特典生成部202は、通信サービスに対応する受取可能ポイントとして利用額に1%を乗じた数値を仮特典データベースDB2に登録する。
変形例9の仮特典付与部205は、利用者が複数の他のサービスのうちの何れかの会員になったと判定された場合に、当該他のサービスの会員IDに関連付けられた受取可能ポイントを、利用者に付与する。例えば、仮特典付与部205は、利用者がクレジットカードサービスの会員になった場合に、この利用者の会員IDに関連付けられて仮特典データベースDB2に登録された、クレジットカードサービスに対応する受取可能ポイントを、この利用者に付与する。仮特典付与部205は、利用者が通信サービスの会員になった場合に、この利用者の会員IDに関連付けられて仮特典データベースDB2に登録された、通信サービスに対応する受取可能ポイントを、この利用者に付与する。
変形例9の特典付与システムSは、利用者が複数の他のサービスのうちの何れかの会員になったと判定された場合に、当該他のサービスの会員IDに関連付けられた受取可能ポイントを、利用者に付与する。これにより、より多くの他のサービスの会員になることの訴求効果が高まる。利用者からしても、受取可能ポイントを受け取りやすくなるので、利便性がより高まる。
[5-10.変形例10]
例えば、変形例9のように複数の他のサービスが存在する場合でも、変形例6又は変形例8と同様に、利用者が他のサービスの会員になった場合に付与される受取可能ポイントが提示されてもよい。変形例10の特典付与システムSは、第3提示部213を含む。第3提示部213は、他のサービスごとに、当該他のサービスの会員になった場合に付与される受取可能ポイントと、を利用者に提示する。変形例10では、変形例6又は変形例8と同様に、ポイント管理画面G10において、利用者に対する提示が行われるものとする。
図17は、変形例10で表示されるポイント管理画面G10の一例を示す図である。図17のように、ポイント管理画面G10には、クレジットカードサービス及び通信サービスといった2つの他のサービスの会員になった場合に付与される受取可能ポイントの合計と、個々の他のサービスの個別の受取可能ポイントと、が表示される。図17の例では、利用者がクレジットカードサービスの会員になると、1500ポイント分の受取可能ポイントが付与される。利用者が通信サービスの会員になると、3000ポイント分の受取可能ポイントが付与される。
例えば、第3提示部213は、ある利用者にポイント管理画面G10を提示する場合に、仮特典データベースDB2を参照し、この利用者の会員IDに関連付けられた、他のサービスごとの受取可能ポイントを取得する。第3提示部213は、これらの情報に基づいて、他のサービスごとに受取可能ポイントを集計し、複数の受取可能ポイントの合計を計算する。第2提示部212は、これらの集計結果及び計算結果に基づいて、図17のポイント管理画面G10を表示部55に表示させる。
変形例10の特典付与システムSは、他のサービスごとに、当該他のサービスの会員になった場合に付与される受取可能ポイントと、を利用者に提示する。これにより、利用者に、複数の他のサービスの各々の会員になることを、より強く訴求できる。利用者からしても、どのサービスの会員になれば、どの程度の受取可能ポイントを受け取れるのかを理解しやすくなるので、利便性が高まる。
[5-11.その他変形例]
例えば、上記説明した変形例を組み合わせてもよい。
例えば、店舗サーバ10で実現されるものとして説明した機能は、特典管理サーバ20、会員管理サーバ30、又は他のサーバコンピュータで実現されてもよい。特典管理サーバ20で実現されるものとして説明した機能は、店舗サーバ10、会員管理サーバ30、又は他のサーバコンピュータで実現されてもよい。会員管理サーバ30で実現されるものとして説明した機能は、店舗サーバ10、特典管理サーバ20、又は他のサーバコンピュータで実現されてもよい。例えば、1台のコンピュータで実現されるものとして説明した機能は、複数のコンピュータで分担されてもよい。各機能は、少なくとも1つのコンピュータで実現されるようにすればよい。
S 特典付与システム、N ネットワーク、10 店舗サーバ、11,21,31,41,51 制御部、12,22,32,42,52 記憶部、13,23,33,43,53 通信部、20 特典管理サーバ、30 会員管理サーバ、40 店舗端末、50 利用者端末、44,54 操作部、45,55 表示部、46 読取装置、47 出力装置、56 読取部、DB1 特典データベース、DB2 仮特典データベース、DB3 会員データベース、100 データ記憶部、101 サービス提供部、102 出力部、200 データ記憶部、201 利用判定部、202 仮特典生成部、203 出力部、204 受取条件判定部、205 仮特典付与部、206 特典付与部、207 第1制限部、208 第2制限部、209 第3制限部、210 第4制限部、211 第1提示部、212 第2提示部、213 第3提示部、300 データ記憶部、301 会員登録部、400 データ記憶部、401 サービス提供部、402 出力部、500 データ記憶部、501 表示制御部、502 操作受付部。

Claims (17)

  1. 利用者が利用した実店舗の店舗端末から、前記実店舗が加盟するサービスの会員を識別可能な識別情報を受信したか否かを判定する利用判定部と、
    前記識別情報を受信しなかったと判定された場合に、仮の特典を生成し、当該仮の特典を識別可能な仮特典識別情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成部と、
    前記サービスの会員登録画面にアクセスするためのリンクと、前記仮特典識別情報と、に関するコードを含むレシートを、前記実店舗で出力させる出力部と、
    前記利用者の利用者端末で前記コードが読み取られた場合に、前記利用者端末に前記会員登録画面を表示させる表示制御部と、
    前記会員登録画面から前記利用者が前記会員になったか否かを判定する会員判定部と、
    前記会員になったと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与部と、
    を含む特典付与システム。
  2. 前記出力部は、前記会員になることを促すメッセージと、前記コードと、を含む前記レシートを、前記実店舗で出力させる、
    請求項1に記載の特典付与システム。
  3. 利用者が利用した実店舗の店舗端末から、前記実店舗が加盟するサービスの会員を識別可能な識別情報を受信したか否かを判定する利用判定部と、
    前記識別情報を受信しなかったと判定された場合に、仮の特典を生成し、当該仮の特典を識別可能な仮特典識別情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成部と、
    前記実店舗で前記仮特典識別情報を出力させる出力部と、
    前記サービスの利用後に、利用者端末から前記仮特典識別情報が取得されたか否かを判定する取得判定部と、
    前記仮特典識別情報が取得されたと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与部と、
    所定の期間内に前記利用者に付与された前記仮の特典が上限に達したか否かを判定し、前記上限に達したと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典が付与されることを制限する第1制限部と、
    を含む特典付与システム。
  4. 利用者が利用した実店舗の店舗端末から、前記実店舗が加盟するサービスの会員を識別可能な識別情報を受信したか否かを判定する利用判定部と、
    前記識別情報を受信しなかったと判定された場合に、仮の特典を生成し、当該仮の特典を識別可能な仮特典識別情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成部と、
    前記実店舗で前記仮特典識別情報を出力させる出力部と、
    前記サービスの利用後に、利用者端末から前記仮特典識別情報が取得されたか否かを判定する取得判定部と、
    前記仮特典識別情報が取得されたと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与部と、
    前記利用者端末から前記仮特典識別情報が取得された場合に、前記サービスの利用履歴が正当であるか否かを判定し、前記利用履歴が正当であると判定されない場合に、前記利用者に前記仮の特典が付与されることを制限する第3制限部と、
    を含む特典付与システム。
  5. 第1サービスを提供する実店舗の店舗端末から、前記実店舗が加盟する第2サービスの会員を識別可能な識別情報を受信したか否かを判定する利用判定部と、
    前記識別情報を受信しなかったと判定された場合に、仮の特典を生成し、当該仮の特典を識別可能な仮特典識別情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成部と、
    前記実店舗で前記仮特典識別情報を出力させる出力部と、
    前記第1サービスの利用後に、前記第2サービスにログインした利用者端末から前記仮特典識別情報が取得されたか否かを判定する取得判定部と、
    前記仮特典識別情報が取得されたと判定された場合に、利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与部と、
    前記第1サービスにおける前記利用者の第1会員情報と、前記第2サービスにおける前記利用者の第2会員情報と、が一致するか否かを判定し、前記第1会員情報と、前記第2会員情報と、が一致すると判定されない場合に、前記利用者に前記仮の特典が付与されることを制限する第4制限部と、
    を含む特典付与システム。
  6. 第1サービスの会員である利用者が前記第1サービスを利用した場合に、前記第1サービスの会員を識別可能な第1会員情報と、第2サービスの会員を識別可能な第2会員情報と、が関連付けられているか否かを判定する利用判定部と、
    前記第1会員情報と前記第2会員情報が関連付けられていないと判定された場合に、仮の特典を生成し、前記第1会員情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成部と、
    前記第1サービスの利用後に、前記利用者が前記第2サービスの会員になったか否かを判定する会員判定部と、
    前記第2サービスの会員になったと判定された場合に、前記第1会員情報に関連付けられた前記仮の特典を、前記利用者に付与する仮特典付与部と、
    を含む特典付与システム。
  7. 前記特典付与システムは、前記利用者が前記第2サービスの会員になる前に、前記仮の特典を前記利用者に提示する第1提示部を更に含む、
    請求項6に記載の特典付与システム。
  8. 前記特典付与システムは、複数の前記第1サービスに対応し、
    前記仮特典付与部は、前記仮の特典の受け取りに関する受取条件が満たされたと判定された場合に、前記複数の第1サービスの各々の前記仮の特典を、前記利用者に付与する、
    請求項6又は7に記載の特典付与システム。
  9. 前記特典付与システムは、前記複数の第1サービスの各々の前記仮の特典の合計と、前記第1サービスごとの前記仮の特典と、を前記利用者に提示する第2提示部を更に含む、
    請求項8に記載の特典付与システム。
  10. 前記特典付与システムは、複数の前記第2サービスに対応し、
    前記仮特典生成部は、前記第2サービスごとに、前記第1会員情報及び前記仮の特典を関連付けて前記データベースに登録し、
    前記仮特典付与部は、前記利用者が前記複数の第2サービスのうちの何れかの会員になったと判定された場合に、当該第2サービスと前記第1会員情報に関連付けられた前記仮の特典を、前記利用者に付与する、
    請求項6~9の何れかに記載の特典付与システム。
  11. 前記特典付与システムは、前記他のサービスごとに、当該他のサービスの会員になった場合に付与される前記仮の特典と、を前記利用者に提示する第3提示部を更に含む、
    請求項10に記載の特典付与システム。
  12. 利用者が利用した実店舗の店舗端末から、前記実店舗が加盟するサービスの会員を識別可能な識別情報を受信したか否かを判定する利用判定ステップと、
    前記識別情報を受信しなかったと判定された場合に、仮の特典を生成し、当該仮の特典を識別可能な仮特典識別情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成ステップと、
    前記サービスの会員登録画面にアクセスするためのリンクと、前記仮特典識別情報と、に関するコードを含むレシートを、前記実店舗で出力させる出力ステップと、
    前記利用者の利用者端末で前記コードが読み取られた場合に、前記利用者端末に前記会員登録画面を表示させる表示制御ステップと、
    前記会員登録画面から前記利用者が前記会員になったか否かを判定する会員判定ステップと、
    前記会員になったと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与ステップと、
    を含む特典付与方法。
  13. 利用者が利用した実店舗の店舗端末から、前記実店舗が加盟するサービスの会員を識別可能な識別情報を受信したか否かを判定する利用判定ステップと、
    前記識別情報を受信しなかったと判定された場合に、仮の特典を生成し、当該仮の特典を識別可能な仮特典識別情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成ステップと、
    前記実店舗で前記仮特典識別情報を出力させる出力ステップと、
    前記サービスの利用後に、利用者端末から前記仮特典識別情報が取得されたか否かを判定する取得判定ステップと、
    前記仮特典識別情報が取得されたと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与ステップと、
    所定の期間内に前記利用者に付与された前記仮の特典が上限に達したか否かを判定し、前記上限に達したと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典が付与されることを制限する第1制限ステップと、
    を含む特典付与方法。
  14. 利用者が利用した実店舗の店舗端末から、前記実店舗が加盟するサービスの会員を識別可能な識別情報を受信したか否かを判定する利用判定ステップと、
    前記識別情報を受信しなかったと判定された場合に、仮の特典を生成し、当該仮の特典を識別可能な仮特典識別情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成ステップと、
    前記実店舗で前記仮特典識別情報を出力させる出力ステップと、
    前記サービスの利用後に、利用者端末から前記仮特典識別情報が取得されたか否かを判定する取得判定ステップと、
    前記仮特典識別情報が取得されたと判定された場合に、前記利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与ステップと、
    前記利用者端末から前記仮特典識別情報が取得された場合に、前記サービスの利用履歴が正当であるか否かを判定し、前記利用履歴が正当であると判定されない場合に、前記利用者に前記仮の特典が付与されることを制限する第3制限ステップと、
    を含む特典付与方法。
  15. 第1サービスを提供する実店舗の店舗端末から、前記実店舗が加盟する第2サービスの会員を識別可能な識別情報を受信したか否かを判定する利用判定ステップと、
    前記識別情報を受信しなかったと判定された場合に、仮の特典を生成し、当該仮の特典を識別可能な仮特典識別情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成ステップと、
    前記実店舗で前記仮特典識別情報を出力させる出力ステップと、
    前記第1サービスの利用後に、前記第2サービスにログインした利用者端末から前記仮特典識別情報が取得されたか否かを判定する取得判定ステップと、
    前記仮特典識別情報が取得されたと判定された場合に、利用者に前記仮の特典を付与する仮特典付与ステップと、
    前記第1サービスにおける前記利用者の第1会員情報と、前記第2サービスにおける前記利用者の第2会員情報と、が一致するか否かを判定し、前記第1会員情報と、前記第2会員情報と、が一致すると判定されない場合に、前記利用者に前記仮の特典が付与されることを制限する第4制限ステップと、
    を含む特典付与方法。
  16. 第1サービスの会員である利用者が前記第1サービスを利用した場合に、前記第1サービスの会員を識別可能な第1会員情報と、第2サービスの会員を識別可能な第2会員情報と、が関連付けられているか否かを判定する利用判定ステップと、
    前記第1会員情報と前記第2会員情報が関連付けられていないと判定された場合に、仮の特典を生成し、前記第1会員情報と、当該仮の特典と、を関連付けてデータベースに登録する仮特典生成ステップと、
    前記第1サービスの利用後に、前記利用者が前記第2サービスの会員になったか否かを判定する会員判定ステップと、
    前記第2サービスの会員になったと判定された場合に、前記第1会員情報に関連付けられた前記仮の特典を、前記利用者に付与する仮特典付与ステップと、
    を含む特典付与方法。
  17. 請求項1~11の何れかに記載の特典付与システムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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