JP2008081013A - 車両用滑り止めマット - Google Patents

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Abstract

【課題】建築物や鉄道車両、バス等の乗物の出入口部に敷設する滑り止めマットにおいて、汚れが着きにくく、掃除がし易く、表面樹脂層の下側に柄や文字を描いて意匠性をもたしたポリオレィン系樹脂製の車両用滑り止めマットを提供することを目的とする。
【解決手段】オレフィン系樹脂組成物からなる車両用滑り止めマットにおいて、表面樹脂層の上面側に巾方向に平行で直線的に連続した凹凸形状の加工を施し、前記表面樹脂層の下面側にプライマー層を介して印刷層を積層することによって、汚れが着きにくく、掃除がし易く、意匠性にも富んだ車両用滑り止めマットが得られることを見出し本発明に到達した。
【選択図】 図1

Description

この発明は、建築物や鉄道車両、バス等の乗物の出入口部で使用される滑り止めマットに関するものである。
従来から、建築物や、鉄道車両、バス等の乗物の出入口部には、凹凸形状をした塩化ビニル樹脂(PVC)や加硫ゴムからなる滑り止めマットが多く採用されていた。これらは、一定の性能を発揮するうえに、加工が容易で経済的にも優れた床材とされている。
しかしながら、PVC製の床材は火災時において、多量の発煙と共に塩化水素等の有毒ガスを発生することから、火災にみまわれた避難者がこれら有毒ガス等を吸入し、人命が危機にさらされてしまう等の問題や、また廃棄時に焼却する場合には、その強い酸化作用によって、焼却施設を著しく損傷してしまうだけでなく、適切でない焼却処理によっては、有害なダイオキシンを発生させ環境汚染をもたらすという問題があった。
そこで、近年ではPVC材料に代えて、燃焼時に有毒ガスの発生が少ない、エチレンー酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエステル樹脂等のポリオレフィン系樹脂製の床材が多く使われるようになってきている。
また、加硫ゴムからなる滑り止めマットにおいては、滑り止めとしては確かな性能を発揮するものではあるが、汚れ易くまた汚れが取れにくいことから、濃色に着色せざるをえず、意匠的に限定されることから好ましいものではなかった。
特許文献1においては、滑り抵抗係数の異なる2種類の樹脂を混合し、表面に現われる露出割合を略一定として、表面が平坦で清掃性に優れた防滑性床材を開示している。また、凹凸形状のある床材として特許文献2では、任意の帯状模様の表面上のみに凹凸模様を施した装飾性、意匠性に優れた床材が提案されている。しかしながら、本発明のように、意匠性及び清掃性に優れたポリオレフィン系樹脂製の滑り止めマットについては、未だ提案されていない。
特開2001−254504号報 特開平6−171056号報
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、建築物や鉄道車両、バス等の乗物の出入口部に敷設する滑り止めマットにおいて、汚れが着きにくく、掃除がし易く、表面樹脂層の下側に柄や文字を描いて意匠性をもたしたポリオレィン系樹脂製の車両用滑り止めマットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]オレフィン系樹脂組成物からなる車両用滑り止めマットにおいて、表面樹脂層の上面側に巾方向に平行で直線的に連続した凹凸形状の加工が施され、前記表面樹脂層の下面側にプライマー層を介して印刷層を積層したことを特徴とする車両用滑り止めマット。
[2]前記表面樹脂層がオレフィン系樹脂組成物からなり、前記表面樹脂層の凹凸形状の凹部の巾が0.3〜10mm、凸部の巾が0.3〜10mmで凹凸の厚さの差が0.3〜2.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の車両用滑り止めマット。
[3]前記表面樹脂層が、光安定剤及び紫外線吸収剤を0.1〜0.5重量%含有し、少なくともポリプロピレン樹脂50〜80重量%、オレフィン系熱可塑性エラストマー系相容化樹脂20〜50重量%含むことからなることを特徴とする前項1または2に記載の車両用滑り止めマット。
[4]前記表面樹脂層の上面側の、乾燥時の滑り抵抗値Xが0.95〜1.45、湿潤時の滑り抵抗値Yが0.6〜1.05であって、1.0<X/Y<1.4の関係が成り立つことを特徴とする前項1〜3のいずれかに記載の車両用滑り止めマット。
[5]前記プライマー層が、変性オレフィン樹脂からなり、厚さ5〜15μmであって、前記印刷層が、インクジェット印刷機により紫外線硬化型インクで描かれ、厚さ10〜50μmである前項1〜4のいずれかの項に記載の車両用滑り止めマット。
[6]前記車両用滑り止めマットの表面樹脂層のヘイズ値が1〜50%で、印刷層が見える程度に透明であることを特徴とする前項1〜5のいずれかの項に記載の車両用滑り止めマット。
オレフィン系樹脂組成物のみからなる滑り止めマットであるので、汚れにくく燃焼時有害ガスを発生しないので安全である。表面に凹凸形状の加工が施されているので、滑り抵抗値が大きくなり滑りにくくなる。また巾方向に平行で直線的に連続した凹凸形状としているので、端まで汚れを移動しやすく掃除がし易い。
また、前記凹凸形状の凹部の巾が0.3〜10mm、凸部の巾が0.3〜10mmで凹凸の厚さの差が0.3〜2.0mmとしているので滑り抵抗値が大きくなり滑りにくくなる。
さらに前記表面樹脂層に光安定剤及び紫外線吸収剤を0.1〜0.5重量%含有しているので、屋外の使用においても十分耐久性を持ち、プライマー層や印刷層が変色することも防止できる。また、少なくともポリプロピレン樹脂50〜80重量%、オレフィン系熱可塑性エラストマー系相容化樹脂20〜50重量%とを含むことから、燃焼時に多量の発煙や有害ガスを発生することもなく、ポリプロピレン樹脂のみでは硬くなってしまうところ、柔軟性が付与されて施工性のよい、安全な車両用滑り止めマットとすることができる。
車両用滑り止めマットにおいて、乾燥時の滑り抵抗値Xが0.95〜1.45、湿潤時の滑り抵抗値Yが0.6〜1.05であり、1.0<X/Y<1.4の関係であるので、乾燥時と湿潤時において滑りにくく、しかも乾燥時と湿潤時の滑り抵抗値に大きな差がないことから、雨降りとか汚れ等が付着した時でも滑りにくく安全な車両用滑り止めマットとすることができる。
前記プライマー層が、変性オレフィン樹脂からなり、厚さ5〜15μmであるので、前記印刷層が、しっかりと前記表面樹脂層の柔軟性を保ったままで接着することができる。また、インクジェット印刷機により紫外線硬化型インクで柄が描かれるので、インクの乾燥工程が不要となりインクのにじみもなく、繊細な柄も描くことができる。また前記印刷層の厚さが10〜50μmであるので、柔軟な車両用滑り止めマットとすることができる。
また、前記車両用滑り止めマットのヘイズ値が1〜50%であり、前記表面樹脂層の下面側にプライマー層を介して印刷層を積層しているので、床材上に貼着した時、印刷層が見える程度に透明で、印刷層の意匠をそのまま表現することができる。また、人が滑り止めマットの存在することを認識できる程度の透明性なので、不意に滑り抵抗値の高いマットに足をとられる危険性を防ぐことができる。
以下、図面を参照して更に詳しく説明する。図1は、本実施形態の車両用滑り止めマットを示す模式的斜視図であり、2は凸部(山)、3は凹部(谷)、4は凸部(山)の巾、5は凹部(谷)の巾、6は凸部と凹部の高さの差を示している。本発明の車両用滑り止めマットはオレフィン系樹脂組成物のみからなっており、表面の巾方向に平行に直線的に連続した凹凸形状の加工が施されことを特徴としている。オレフィン系樹脂組成物の樹脂としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリブテン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンメチルアクリレート、ポリスチレン樹脂等を例示できる。中でもポリプロピレン樹脂がよい。凹凸の形状としては特に限定しないが、図1〜図3にあるように、矩形であったり、畝状やノコギリ状であってもかまわない。但し、凹凸形状の谷と山の高さは一定で巾方向に平行で直線的に連続して加工されていることがよい。これは、谷に溜まった土や砂などの汚れを端まで移動して取り除きやすいからである。
また、前記凹凸形状の凹部の巾は0.3〜10mm、凸部の巾が0.3〜10mmで凹凸の厚さの差が0.3〜2.0mmであることが好ましい。この凸部間隔があまり広いと、床材の滑り抵抗値と差がなくなってしまい、車両用滑り止めマットの意味をなさなくなってしまう。また、凸部間隔が狭くなると滑り抵抗値が減少し、かえって滑りやすくなってしまい危険である。好ましくは1.0〜5mmである。また、凹凸の厚さの差が0.3mmより少ないとほとんど凹凸差がなくなってしまい、滑り抵抗値を上げることが出来ない。2.0mmを超えて滑り抵抗値を上げるような構造にすると、かえって通行する人の歩行運動の妨げになり好ましくない。より好ましい凹凸の厚さの差は0.5〜1.5mmである。
また、図2のように凸部のなかにさらに凸部を2個形成したものにおいては、滑り抵抗値を適度に上げることができ、車両用滑り止めマットとして好ましい形状である。
また、本発明は、表面樹脂層に光安定剤及び紫外線吸収剤をオレフィン系樹脂組成物に対し0.1〜0.5重量%含有する。光安定剤としては、N,N‘,N’‘,N’‘’・テトラキス(4,6−ビス(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミンを含有する高分子量ヒンダードアミン系光安定剤が好適である。また、紫外線吸収剤としては、2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノールを含有する紫外線吸収剤が好適である。光安定剤及び紫外線吸収剤を含有することによって、樹脂の黄変防止等の耐候性が向上し、プライマー層や印刷層が変色することも防止できる。
さらに、本発明の車両用滑り止めマットにおいて、乾燥時の滑り抵抗値Xが0.95〜1.45で、湿潤時の滑り抵抗値Yが0.6〜1.05であって、1.0<X/Y<1.4の関係であることが好ましい。このことは乾燥時と湿潤時において滑りにくいのは当然のこと、乾燥時と湿潤時の滑り抵抗値に大きな差がないことを意味し、晴天時の滑りやすさと、雨降りとか汚れが付着したときの滑りやすさに差がなく安全な車両用滑り止めマットであることを示している。
本発明の車両用滑り止めマットの凹凸の付け方は、オレフィン系樹脂組成物の樹脂板から削り出したり、加熱したエンボスロールを加圧して作ってもよいが、図6のように、加熱溶融したオレフィン系樹脂組成物をエンボスロールと加圧ロールの間を通過させ冷却する方法が効率的で好ましい。
こうして凹凸の付けられた車両用滑り止めマットの下面側に、プライマー層として変性オレフィン樹脂を5〜15g/m(乾燥時)塗布し、厚さ5〜15μmの層とするのが好ましい。変性オレフィン樹脂としては、無水マレイン酸変性したポリプロピレン樹脂、無水マレイン酸変性したポリエチレン樹脂、塩素化変性したポリプロピレン樹脂、塩素化変性したポリエチレン樹脂等が挙げられる。
該プライマー層の上にインクジェット印刷機により、紫外線硬化型インクで柄を描く。紫外線硬化型インクとしては、カチオン系の紫外線硬化型インクが好適である。また、柄としては、どのような柄を描いてもかまわないが、車両用マットであるので、乗客の注意を喚起するため、図4のように優先座席とか女性専用車というような文字であってもかまわない。
また、本発明の車両用滑り止めマットを床材に貼着する方法は、床材に接着剤を塗り、車両用滑り止めマットを貼ってもよいし、予め車両用滑り止めマットの製造工程において粘着剤を塗布し離型紙を貼り、施工時に離型紙を剥がして床材に貼着する方法にしてもよい。また、粘着剤としてはアクリル系2液架橋型のものが、接着力が強く、また凝集力も強いことからベタツキもなく好ましい。粘着剤の塗布量としては100〜300g/m(乾燥時)が好ましい。本発明の車両用滑り止めマットを床材に貼着したときの剥離強度としては、25N/25mm以上あることが望ましい。
車両用滑り止めマットを構成するオレフィン系樹脂の主成分として、ポリプロピレン樹脂50〜80重量%とするのが好ましい。50重量%を下回ると、汚染性、耐磨耗性に問題が発現する。80重量%を超えると車両用滑り止めマットは硬くなり施工がし難くなる。より好ましくは60〜75重量%がよい。また、前記オレフィン系樹脂組成物には、柔軟性を付与して施工性のよい車両用滑り止めマットとするために、オレフィン系熱可塑性エラストマー系相容化樹脂20〜50重量%添加している。より好ましくは25〜40重量%がよい。オレフィン系熱可塑性エラストマー系相容化樹脂としては、ポリプロピレン樹脂に微分散するエチレン・プロピレン共重合体の樹脂を挙げる事が出来る。本発明においてはマットが透明であることを重要視しており、透明なポリプロピレン樹脂にオレフィン系熱可塑性エラストマー系相容化樹脂を添加したときに白濁しにくいものを選択しなければならない。
また、加工性を向上させるために、石油樹脂系の低分子量域の樹脂や熱可塑性オリゴマーや天然系樹脂を0〜10重量%まで添加してもよい。石油樹脂系の低分子量域の樹脂としてはC系石油樹脂、天然系樹脂としてはテルペン樹脂を挙げる事が出来る。
本発明の車両用滑り止めマットはヘイズ値が1〜50%であることが好ましい。印刷層の柄がよく見えるように透明にしている。また、あまり透明過ぎると、人間が滑り止めマットを識別できなくて危険なこともある。より好ましいヘイズ値は2〜30%である。
またその他顔料、染料などの着色剤や帯電防止剤、難燃剤、酸化防止剤などの薬剤を、本発明の効果をそこなわない範囲で添加することができる。
次に、この発明の具体的実施例について説明する。
<実施例1>
ポリプロピレン樹脂59.8重量%、EPDM(エチレンプロピレンジエン三元共重合体)樹脂35重量%(オレフィン系熱可塑性エラストマー系相容化樹脂)、テルペン樹脂(天然樹脂系の低分子量域の樹脂)5重量%、N,N‘,N’‘,N’‘’・テトラキス(4,6−ビス(ブチル−(N−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミノ)トリアジン−2−イル)−4,7−ジアザデカン−1,10−ジアミンを含有する高分子量ヒンダードアミン系光安定剤0.1重量%及び2−[5−クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(tert−ブチル)フェノールを含有する紫外線吸収剤0.1重量%を混合し、加熱溶融してカレンダー機にて1.4mm厚のシートにした後直ぐに図6のように、図1の凹凸形状となるエンボスロールと加圧ロールの間を通過させ、凹部の巾は2.5mm、凸部の巾が2.5mmで凹凸の厚さの差が1.0mmのシートを得た。次に別の工程で、前記シートにプライマー層として無水マレイン酸変性したポリプロピレン樹脂を10g/m(乾燥時)塗布し乾燥してから、インクジェット印刷機で女性専用車と文字を印刷し、次の工程で粘着層を塗布し離型紙を積層した。こうしてできた離型紙付きの前記シートをマットの形状に裁断し車両用滑り止めマットを作製した。車両用滑り止めマットのヘイズ値は5%、乾燥時の滑り抵抗値Xが1.064、湿潤時の滑り抵抗値Yが0.800、X/Y=1.33の結果を得た。また、車両の床に貼り付けた時の剥離強度は30N/25mmであった。
<実施例2>
図2の凹凸形状とした以外は実施例1と同様にして車両用滑り止めマットを得た。各種物性を表1に示した。
<実施例3>
図3の凹凸形状とした以外は実施例1と同様にして車両用滑り止めマットを得た。各種物性を表1に示した。
<実施例4>
図4のようにマット周辺部を凹部の厚さに、凸部を削り落とした以外は実施例1と同様にして車両用滑り止めマットを得た。各種物性を表1に示した。
<比較例1>
図5のように凹部を曲線形状とした以外は実施例1と同様にして車両用滑り止めマットを得た。各種物性を表1に示した。
<実施例5>
ポリプロピレン樹脂54.8重量%、EPDM樹脂40重量%、テルペン樹脂5重量%を混合した以外は実施例1と同様にして車両用滑り止めマットを得た。各種物性を表1に示した。
<比較例2>
塩化ビニル樹脂50重量%、可塑剤50重量%とした以外は実施例1と同様にして車両用滑り止めマットを得た。各種物性を表1に示した。
<比較例3>
実施例1においてエンボスロールと加圧ロールの間を通過させずに加工した以外は実施例1と同様にして車両用滑り止めマットを得た。各種物性を表1に示した。
<比較例4>
実施例1において光安定剤及び紫外線吸収剤を混合しなかったところ、透明であった車両用滑り止めマットが使用中に黄変し使用に耐えられないものとなってしまった。
<汚染性の評価方法>
JIS A1454に準拠し、色、光沢の変化及び膨れの無いものを○、少しでもみられるものを×とした。
<黄変の評価方法>
JIS L0842に準拠し、黄変の無いものを○、少しみられるものを△とし、明らかに認められるものを×とした。
<掃除のし易さ評価方法>
車両用滑り止めマットに砂をまき、ホウキで取り除こうとしたとき、簡単に取り除けるものを○、時間がかかるものを△、取り除けないものを×とした。
<ヘイズ値の測定方法>
JIS K7105に準拠し、ヘイズ値の測定をした。
<滑り抵抗値の測定方法>
滑り試験機(O−Y.PSM)を用い、巾方向に対し直角方向のC.S.R(値滑り抵抗値)を算出した。
上記表1から明らかなように、この発明の実施例1〜5においては、汚れが着きにくく、掃除がし易く、透明な車両用滑り止めマットを得ることが出来た。比較例1では、滑り抵抗値やヘイズ値は良好であるが、掃除のし易さに問題があり不合格と判定された。比較例2では滑り抵抗値に乾燥時と湿潤時に差があり危険と判断した。比較例3においては、エンボスが付与されず滑り抵抗値が低くなり不合格と判定された。
更に、実施例1と比較例2の車両用滑り止めマットとについて、NBS燃焼試験、を行った。これらの結果を表2に示す。なお、NBS燃焼試験法とは、密閉した発煙箱の中に試料を垂直に置き、その正面にあるヒーターから輻射熱を当てながらバーナーの炎も当て有炎燃焼させ、発煙箱中に発生した煙に対して光電管により光透過率を測定し、この光透過率(T)から下記算出式に基づいて煙濃度(Ds)を算出するものである。
Ds=132log(100/T)
試験開始後4分のDs値及び最大Ds値を求めた。更に、発煙箱中のガスを回収バックに採取し、検知管で分析を行った。
上記表2から明らかなように、この発明の実施例1においては、比較例2と較べDs値も明らかに低く、有害ガスの発生も少なかった。
また、耐磨耗性について、JIS A1454に準拠し、実施例1と比較例2についてテーバー磨耗試験を行ない、表面の凹凸が無くなり平滑になるまでの回転数をみたところ、実施例1では5000以上、比較例2では1000となり、本発明の耐磨耗性についての優位性が確認できた。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態を示す斜視図である。 本発明の比較例の一実施形態を示す斜視図である。 凹凸形状を付けるエンボス工程の概略図である。
符号の説明
1 車両用滑り止めマット
2 凸部(山)
3 凹部(谷)
4 凸部(山)の巾
5 凹部(谷)の巾
6 凸部と凹部の高さの差
7 ボーター部
8 加圧ロール
9 エンボスロール
10 溶融樹脂

Claims (6)

  1. オレフィン系樹脂組成物からなる車両用滑り止めマットにおいて、表面樹脂層の上面側に巾方向に平行で直線的に連続した凹凸形状の加工が施され、前記表面樹脂層の下面側にプライマー層を介して印刷層を積層したことを特徴とする車両用滑り止めマット。
  2. 前記表面樹脂層がオレフィン系樹脂組成物からなり、前記表面樹脂層の凹凸形状の凹部の巾が0.3〜10mm、凸部の巾が0.3〜10mmで凹凸の厚さの差が0.3〜2.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の車両用滑り止めマット。
  3. 前記表面樹脂層が、光安定剤及び紫外線吸収剤を0.1〜0.5重量%含有し、少なくともポリプロピレン樹脂50〜80重量%、オレフィン系熱可塑性エラストマー系相容化樹脂20〜50重量%含むことからなることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用滑り止めマット。
  4. 前記表面樹脂層の上面側の、乾燥時の滑り抵抗値Xが0.95〜1.45、湿潤時の滑り抵抗値Yが0.6〜1.05であって、1.0<X/Y<1.4の関係が成り立つことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用滑り止めマット。
  5. 前記プライマー層が、変性オレフィン樹脂からなり、厚さ5〜15μmであって、前記印刷層が、インクジェット印刷機により紫外線硬化型インクで描かれ、厚さ10〜50μmである請求項1〜4のいずれかの項に記載の車両用滑り止めマット。
  6. 前記滑り止めマットの表面樹脂層のヘイズ値が1〜50%で、印刷層が見える程度に透明であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の車両用滑り止めマット。
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