JP5300463B2 - 表示シート - Google Patents

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Description

本発明は、屋外や屋内の歩行者が往来する場所における簡易的な広告あるいは各種商品展示コーナーの案内用サイン又は誘導サインとして、接着の剥離が繰り返し可能な表示シートに関するものである。
従来、屋外や屋内の情報、広告あるいは誘導を目的にした情報の媒体としての表示性・装飾性の高いシートが壁面や床面に使用されることが多い。そして、この表示シートが上述のように屋外や屋内の床面に取り付けられるときは床面上での歩行者の激しい往来にさらされても表示性あるいは装飾性を失わないことが要求される。そこでそのような表示シートは一般に、広告又は誘導案内サイン等の情報を印刷したシートの印刷面を耐摩耗性や耐傷性等の機械的耐久性又は機械的強度を備えた透明保護フィルムで覆い、それによって所望の強度及び外観を保つようにしている。このためのものとして、従来から耐久性に限らず耐汚染性への効果が付与された保護フィルムが提案されており(例えば、特許文献1参照。)、誘導案内サイン等の情報を印刷した印刷面上に、コーティングによって保護層を形成する手法も提案されている(例えば、特許文献2参照。)。そして、このような保護フィルム又は保護層により機械的耐久性、耐摩耗性、耐傷性が向上するとしている。
また、床面に貼り付けられる表示シートとしては、床面以外の看板用や壁面用のものと異なる性能として表面の防滑性が求められる。即ち、歩行者が床面上に貼り付けられた表示シートの上を安全に歩行できなければいけないためである。この防滑性を向上させる手法としては、シート表面に凸部を形成する無機粒子を分散させて固定したタイプ(例えば、特許文献3参照。)と、シート表面に粗さ付与加工を施して特定の表面形状を形成したタイプ(例えば、特許文献4参照。)が知られている。前者は、保護層を印刷面上に設ける発想の延長線上にあり、しかも保護層に使用される主たる合成樹脂よりもむしろ添加される硬質粒子がノンスリップ機能を付与している。また、後者は、保護層設置を前提としており、保護層表面を形成する主たる素材、即ち合成樹脂等の表面を特定の形状に加工することにより防滑性を達成しており、これにより透明性も確保できるとしている。
特開平8−118553号公報(特許請求の範囲、図1) 特開平11−10823号公報(特許請求の範囲、図1) 特開平2−144461号公報(特許請求の範囲) 特開2003−39582号公報(特許請求の範囲、図1、図2)
しかし、印刷面を保護するために、印刷された面を保護フィルム又は保護層により保護することは、その保護フィルムにより印刷面を被覆する作業又は保護層を印刷作業と別に形成する作業を必要とし、作業工数が増加することにより製品の単価が押し上げられる不具合があった。これを回避するためには、印刷面上に形成される保護層を省くことが考えられるが、保護層を省いた場合には印刷面の耐摩耗性や耐傷性等が劣ることになるとともに、表面の防滑性も劣る結果を生じさせる。
また、最近は店頭やショールーム等で、製品の陳列コーナーにおける床用の表示シートのニーズが急速に高まってきている。このような表示シートの具体的な利用例としては、例えば、自動車等の新商品ディスプレイの案内用サインがあるが、製品のレイアウトを頻繁に変更することがあるため、床面に貼付した案内用の表示シートは、床面からの糊残りがなく、剥離が容易でかつ繰り返し貼付して使用可能なものが望まれる。
本発明の目的は、従来の表示シートに必要とされてきた印刷面を保護するためのコスト高となる保護層を設けることなく、頻繁な歩行が行われる屋外及び屋内の床面に使用しても印刷面の摩耗による表示・装飾の視認性の低下が少ない表示シートを提供することにある。
本発明の別の目的は、床面への接着と床面からの剥離が繰返し可能であり、一度床面に貼り付けた表示シートの位置直しが容易である表示シートを提供することにある。
請求項1に係る発明は、裏面が床面に接着される基材と、基材の表面に形成された表面側合成樹脂組成物層と、基材の裏面に形成された裏面側合成樹脂組成物層と、表面側合成樹脂組成物層上に形成されたインク層とを備えた表示シートにおいて、基材が表面及び裏面に凹凸を有し、平均厚みが200〜500μm、単位面積当たりの質量が100〜300g/m2である帆布からなり、表面側合成樹脂組成物層の表面が凸部と凹部からなる凹凸面に形成され、表面側合成樹脂組成物層の表面はJIS−B−0601(2001)規格に準拠して測定されたカットオフ値λsが0.25mm及びλcが8mmにおける粗さ曲線の算術平均高さRaが10〜50μmの範囲内であり、かつ粗さ曲線要素の平均長さRSmが500〜2000μmの範囲内であり、床面への接着と床面からの剥離が繰返し可能な微粘着層が、裏面側合成樹脂組成物層の上に形成され、インク層は微細インクが凸部を覆いかつ凹部に浸透して形成されたことを特徴とする表示シートである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、表面側合成樹脂組成物層の凸部と凹部からなる凹凸面が基材表面の凹凸に起因して形成された表示シートである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、帆布は太さが22〜67デシテックス、糸密度が40〜80本/インチ(15.7〜31.5本/cm)の合成繊維のたて糸と、太さが22〜67デシテックスμm、糸密度が30〜70本/インチ(11.8〜27.6本/cm)の合成繊維のよこ糸からなる織布である表示シートである。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれか1項に係る発明であって、凸部を覆い凹部に形成されたインク層を最外層とする表示シートである。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし3いずれか1項に係る発明であって、凸部を覆い凹部に形成されたインク層の表面に防汚コーティング層が更に形成された表示シートである。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5いずれか1項に係る発明であって、表面側合成樹脂組成物層の表面に防汚コーティング層が形成され、防汚コーティング層の表面にインク層が部分的に形成された表示シートである。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし6いずれか1項に係る発明であって、表面側合成樹脂組成物層及び/又は裏面側合成樹脂組成物層が塩化ビニル樹脂、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれた1種又は2種以上からなる表示シートである。
請求項8に係る発明は、請求項1ないし7いずれか1項に記載に係る発明であって、表面側合成樹脂組成物層又は裏面側合成樹脂組成物層の厚さが10〜200μmである表示シートである。
請求項9に係る発明は、請求項1ないし8いずれか1項に記載に係る発明であって、インク層がインクジェット印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、凸版印刷又は平板印刷のいずれかにより形成された表示シートである。
請求項10に係る発明は、請求項1ないし9いずれか1項に係る発明であって、裏面側合成樹脂組成物層の上に形成された微粘着層のステンレス板(SUS304)に対する粘着力が0.05〜5.0N/25mmであり、かつせん断強度が1〜50N/cm2である表示シートである。
請求項11に係る発明は、請求項1ないし10いずれか1項に係る発明であって、裏面側合成樹脂の上に形成された微粘着層が、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤又はウレタン系粘着剤の少なくとも1種を含む表示シートである。
請求項12に係る発明は、請求項11に係る発明であって、裏面側合成樹脂の上に形成された微粘着層が、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤又はウレタン系粘着剤の少なくとも1種を含む発泡層である表示シートである。
本発明によれば、基材が表面及び裏面に凹凸を有する帆布からなり、表面側合成樹脂組成物層の表面が凸部と凹部からなる凹凸面に形成され、表面側合成樹脂組成物層の表面はJIS−B−0601(2001)の規格に準拠して測定されたカットオフ値λsが0.25mm及びλcが8mmにおける粗さ曲線の算術平均高さRaが10〜50μmの範囲内であり、かつ粗さ曲線要素の平均長さRSmが500〜2000μmの範囲内であり、インク層は、微細インクが凸部を覆いかつ凹部に浸透して形成される。これにより、この表示シートを床面に貼り付けて、インク層が歩行者の往来により摩耗すると、表面側合成樹脂組成物層の凸部が表出する。そして、比較的に機械的強度が強い材料を使用しているので、表面側合成樹脂組成物層の凸部はインク層に比較して摩耗し難い。このため、印刷面上に、インク層の摩耗を防止するために形成される保護層等を設けなくても、表面側合成樹脂組成物層の凹部に残存するインク層はその凹部に隣接する凸部により保護され、頻繁な歩行が行われる屋外床面に使用しても印刷面の摩耗による表示及び装飾の視認性が低下することを防止することができる。
更に、裏面側合成樹脂組成物層の上には、床面への接着と床面からの剥離が繰返し可能な微粘着層が形成される。これにより、一度床面に貼り付けた表示シートの位置直しが容易となる。また、使用済みの表示シートを剥離する際に、床等の被着体表面を傷つけることはない。しかも微粘着層の一部が被着体表面に残らないため、被着体表面を汚すことなく容易に剥離することができ、作業性の面でも優れる。また、繰り返し使用が可能であるため、コスト的にも優れる。また、微粘着層の表面に積層された離型紙を更に備え、離型紙がクレープ加工されてその引張破断伸びが5〜50%の範囲内のものであれば、保存等のために離型紙を外側にしてシートを巻回すると、その離型紙には伸長方向に大きな張力がかかったまま維持され、そのシートの巻回を解くと伸長方向に張力が加わった離型紙は微粘着層とともに伸長して、微粘着層と離型紙との間にズレを生じさせない。このため、巻回を解いた際における離型紙と微粘着層との間に局部的な剥離が生じるような事態を回避し、その剥離に基づく離型紙の幅方向に延びる筋状の空洞(以下「トンネル」という。)が離型紙に生じるような事態を防止することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1又は図2に示すように、本発明の表示シート10は、裏面が床面17に接着される基材11と、基材11の表面に合成樹脂組成物を用いて塗布法により形成された表面側合成樹脂組成物層12と、基材11の裏面に形成された裏面側合成樹脂組成物層14と、表面側合成樹脂組成物層12上に形成されたインク層13とを備える。
本発明の表示シート10における特徴ある構成は、この基材11が表面に凹凸を有する帆布からなるところにある。即ち、本発明に使用される基材11は、床面用途としての十分な強度と柔軟性を有する帆布からなる。帆布はポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂及びそのブレンドや共重合体からなる糸11a、或いは綿や亜麻や大麻やジュートなどからなる比較的太い糸11aを使用し、その糸11aを密に織った比較的厚手の平織物からなる。このような帆布では、比較的太い糸11aを織ることからその表面及び裏面には比較的大きな凹凸が形成され、これを基材11として用いることにより基材11の表面に明確な凹凸を形成することができる。そして、好ましくは、ポリエステル樹脂繊維のマルチフィラメント糸又はスパン糸の平織りから成る帆布を基材11として用いることが機械的強度の点から好ましい。なお、本明細書において帆布(sailcloth)とは、強くて丈夫なキャンバス織り(canvas weave)の織布と定義する。
本発明で使用する帆布は平均厚みが200〜500μm、単位面積当たりの質量が100〜300g/m2のものである。平均厚みが200μm未満では、表面側合成樹脂組成物層の表面に所望の凹凸面を付与するのが困難になる。一方、500μmを超えると、製品全体の厚みが厚くなりすぎて、平滑な床面に添付する表示シートとしては美観上好ましくなく、またインクジェット印刷する場合において、表示シートが印刷機のノズル下で通過障害を起こすことがある。また、単位面積当たりの質量が100g/m2未満では、十分な機械的強度が得られず、300g/m2を超えると、帆布の柔軟性が乏しくなり、製品取扱時のハンドリング性が悪くなる。このうち、平均厚みが250〜450μm、単位面積当たりの質量が120〜280g/m2であるものが好ましい。
また、使用する帆布は太さが22〜67デシテックス、糸密度が40〜80本/インチ(15.7〜31.5本/cm)のたて糸と、太さが22〜67デシテックス、糸密度が30〜70本/インチ(11.8〜27.6本/cm)のよこ糸からなる織布である。たて糸の太さが22デシテックス未満では、帆布の流れ方向、即ち帆布を製造する際の送り方向(マシン運転方向:Machine Direction)の機械的強度が低下したり、表面側合成樹脂組成物層の表面に所望の凹凸面を付与するのが困難になりやすい。67デシテックスを超えると、帆布の柔軟性が乏しくなりやすく、また、表面側合成樹脂組成物層の表面に所望の凹凸面を付与するのが困難になりやすい。よこ糸の太さが22デシテックス未満では、帆布の幅方向、即ち帆布を製造する際の送り方向と直角な方向(マシン運転方向と直角な方向:Cross Direction)の機械的強度が低下しやすい。一方、67デシテックスを超えると、帆布の柔軟性が乏しくなりやすく、また、表面側合成樹脂組成物層の表面に所望の凹凸面を付与するのが困難になりやすい。また、たて糸の糸密度が40本/インチ未満では、帆布の流れ方向、即ち帆布を製造する際の送り方向(マシン運転方向:Machine Direction)の機械的強度が低下したり、表面側合成樹脂組成物層の表面に所望の凹凸面を付与するのが困難になりやすい。一方、80本/インチを超えると、帆布の柔軟性が乏しくなりやすく、また、表面側合成樹脂組成物層の表面に所望の凹凸面を付与するのが困難になりやすい。よこ糸の糸密度が30本/インチ未満では、帆布の幅方向、即ち帆布を製造する際の送り方向と直角な方向(マシン運転方向と直角な方向:Cross Direction)の機械的強度が低下しやすい。一方、70本/インチを超えると、帆布の柔軟性が乏しくなりやすく、また、表面側合成樹脂組成物層の表面に所望の凹凸面を付与するのが困難になりやすい。このうち、たて糸は太さが28〜61デシテックス、密度が43〜70本/インチ(16.9〜27.6本/cm)であるものが好ましく、よこ糸は太さが28〜61デシテックス、密度が35〜65本/インチ(13.8〜25.6本/cm)であるものが好ましい。
また、基材11の表面に形成される表面側合成樹脂組成物層12、基材11の裏面に形成された裏面側合成樹脂組成物層14の素材は、床面用途としての十分な耐水性並びに印刷性が十分であれば特に限定するものではないが、塩化ビニル樹脂、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂等の合成樹脂及びそのブレンドや共重合体であってもよい。特に、基材11への被覆加工性の良さ及びコストの点から軟質塩化ビニル樹脂が好ましい。そして、基材11にこのような合成樹脂をロールコータ或いはスプレー等によって塗布することにより得られた表面側合成樹脂組成物層12の表面は、基材11表面の凹凸に起因して、凸部12a及び凹部12bからなる凹凸面に形成される。この凸部12a及び凹部12bは、歩行者の靴底との接触面積、即ち摩耗面積を極めて小さく抑えることで結果的に後述するインク層13における表示及び装飾の視認性低下を抑える機能を担っている。なお、本発明における凸部12a及び凹部12bは、規則的に配置している必要はなく不規則であっても良い。
ここで、凸部12aと凹部12bからなる凹凸面に形成された表面側合成樹脂組成物層12の表面は、JIS−B−0601(2001)において定義される2種のパラメータ即ち粗さ曲線の算術平均粗さRaと粗さ曲線要素の平均長さRSmによって規定される。ここで、上記Raは、凸部12aの突出し度合い及び凹部12bの抉れ度合いを与え、RSmは、凸部12aと凹部12bの分布頻度を与えるものである。
また、本発明における表面側合成樹脂組成物層12の表面形状は、高さ方向のパラメータとしてJIS−B−0601(2001)に定義される粗さ曲線の算術平均高さRaによって限定される。即ち、表面側合成樹脂組成物層12の表面においてJIS−B−0601(2001)に準拠して測定されたそれぞれ0.25mm及び8mmのカットオフ値λs及びλcにおける粗さ曲線の算術平均高さRaが10〜50μmの範囲内であることを特徴とする。ここで、粗さ曲線の算術平均高さRaは14〜40μmの範囲内が好ましく、14〜20μmの範囲内が更に好ましい。Raが10μm未満では、表面が平滑すぎて摩耗面積が大きくなり表示・装飾の視認性が維持できない。一方、Raが50μmを超える場合、印刷面としては表面が粗すぎて表示・装飾のグラフィック性が著しく劣るうえ歩行に違和感を感じさせてしまう。
また、本発明における表面側合成樹脂組成物層12の表面形状は、横方向のパラメータとしてJIS−B−0601(2001)に定義される粗さ曲線要素の平均長さRSmによって限定される。即ち、表面側合成樹脂組成物層12の表面においてJIS−B−0601(2001)に準拠して測定されたそれぞれ0.25mm及び8mmのカットオフ値λs及びλcにおける粗さ曲線要素の平均長さRSmが500〜2000μmの範囲内であることを特徴とする。ここで、粗さ曲線要素の平均長さRSmは740〜1200μmの範囲内が好ましい。RSmが500μm未満では凸部12aと凹部12bの数が多すぎてトータルの摩耗面積が大きくなり本発明の効果を示さない。RSmが2000μmを超えると凸部12aと凹部12bの数が少なすぎて算術平均高さRaを満たしたとしても本発明の効果に寄与しない。さらにカットオフ値λsが0.25mm未満の短波長成分は本発明の効果に寄与しない。一方、カットオフ値λcが8mmを超える長波長成分も本発明の効果に寄与しない。
一方、裏面側合成樹脂組成物層14上には、床面17への接着と床面17からの剥離が繰返し可能な微粘着層15が形成される。本発明に使用される微粘着層15は、表示シート10を床面17に貼付施工する際、表示シート10裏面の微粘着層15が床面17に対して容易に自己密着し、かつ容易に剥離することが可能なものである。これにより、一度床面17に貼り付けた表示シート10の位置直しが容易となる。また、使用済みの表示シート10を剥離する際に、床等の被着体表面を傷つけることはない。しかも微粘着層15の一部が被着体表面に残らないため、被着体表面を汚すことなく容易に剥離することができる。また、繰り返し使用が可能であるため、コスト的にも優れる。
微粘着層15の粘着力は、0.05〜5.0N/25mmの範囲であることが好ましく、このうち、0.1〜2.0N/25mmの範囲が特に好ましい。ここで、本明細書中、微粘着層15の粘着力とは、微粘着層15を備えた表示シート10を、JIS Z0237に準拠した圧着装置を用いて一往復圧着してステンレス板(SUS304)に貼合せ、温度23℃、相対湿度65%の条件下で1時間経過させた後、300mm/分の速度で180度の角度で剥離するときの剥離強度をいう。微粘着層15の粘着力が下限値未満では、屋外や屋内の床面に取り付けられた表示シートの表面上を歩行者が頻繁に往来した場合に、表示シートが捲れたり、床面から剥がれることがあるため好ましくない。一方、上限値を超えると、床面に貼付した表示シートの貼付位置をずらせたり、あるいは張替え作業をする際に、床面からの剥離抵抗力が大きくなるため、作業性の低下を来たすことがあることから好ましくない。また、この微粘着層15のせん断強度は、1〜50N/cm2であることが好ましい。ここで、本明細書中、微粘着層15のせん断強度とは、微粘着層15を備えた表示シート10を、JIS Z0237に準拠した圧着装置を用いて一往復圧着してステンレス板(SUS304)に貼合せ、温度23℃、相対湿度65%の条件下で1時間経過させた後、表示シート10の貼着面と平行に表示シート10をずらす際にかかる力のことをいう。微粘着層15のせん断強度が下限値未満では歩行者が頻繁に往来した場合に、貼着された表示シートがずれてしまうことがあるため好ましくない。一方、上限値を超えると、粘着力が大きくなりすぎて、剥離する際の作業性が低下するため好ましくない。
微粘着層15は、裏面側合成樹脂組成物層14上に粘着剤を塗布することにより形成される。微粘着層15の材質については、上記範囲の粘着力及びせん断強度が得られれば特に限定されるものではないが、アクリル系粘着剤、シリコーン粘着剤、ゴム系粘着剤又はウレタン系粘着剤を使用することができる。
アクリル系粘着剤は、例えば、(メタ)アクリル酸エステルモノマーと、これと共重合可能なモノマーが共重合した(メタ)アクリル酸エステルポリマーを主成分とする。(メタ)アクリル酸エステルモノマーと共重合可能なモノマーは、例えば、官能基としてのカルボキシル基をもつアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸又は無水マレイン酸、或いは官能基としての水酸基をもつヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート又はヒドロキシプロピルメタクリレート等のモノマーが挙げられる。上記ポリマーは、更に架橋剤によって架橋されていてもよい。
シリコーン粘着剤は、シリコーンエラストマーを主成分とし、このシリコーンエラストマーは、オルガノポリシロキサンを架橋することにより得ることができる。オルガノポリシロキサンは特に限定されず、例えば、付加型オルガノポリシロキサンや縮合型オルガノポリシロキサンを使用することができる。
微粘着層15の形成には、上記アクリル系粘着剤、シリコーン粘着剤、ゴム系粘着剤、又はウレタン系粘着剤を単独で用いても良いし、或いはこれらの2種以上を組み合わせて使用することもできる。微粘着層15の厚さは50〜500μmである必要があり、70〜400μmであることがより好ましい。微粘着層15の厚さが50μm未満であると被着体への密着力が十分でなく、屋外や屋内の床面に取り付けられた表示シートの表面上を歩行者が頻繁に往来した場合に、表示シートが捲れたり、床面から剥がれる不具合が生じやすい。一方、微粘着層15の厚さが500μmを超えると、表示シートの総厚が大きくなり過ぎるため、インクジェット印刷する場合において、表示シートが印刷機のノズル下で通過障害を起こす等の不具合が生じやすい。
また、微粘着層15は、上記アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤又はウレタン系粘着剤の少なくとも1種を含む発泡層としても良い。微粘着層15を発泡層に形成する方法は、先ず、上記粘着剤の原料となる、合成樹脂含有量が通常30〜60質量%程度である合成樹脂エマルジョンに、必要に応じて各種添加剤として、例えば、架橋剤、起泡剤、整泡剤、粘度調節剤、着色剤、充填剤、酸化防止剤又は防カビ剤などを配合する。次いで、これら添加剤を配合した合成樹脂エマルジョンを、機械発泡機にて空気と混合させて、気泡を含有する発泡性エマルジョンとする。最後に、調整した発泡性エマルジョンを裏面側合成樹脂組成物層14上に直接塗工した後、焼成することにより、微粘着層15を発泡層に形成することができる。また、発泡性エマルジョンを裏面側合成樹脂組成物層14上に直接塗工し焼成する代わりに、上記発泡性エマルジョンを一度剥離紙に塗工して乾燥させた後、転写法により裏面側合成樹脂組成物層14に密着性良く積層して形成しても良い。
この微粘着層15の表面には離型紙16が更に積層される。離型紙16はクレープ加工されJIS−P−8113にて測定される引張破断伸びが5〜50%の範囲内であるクレープ紙からなる。即ち、離型紙16は、例えば基材となるクラフト紙等に対してクレープ加工を行い、その加工により得られたクレープ紙を一般的な熱可塑性樹脂のラミネート加工及び剥離剤塗工を行って得られる。熱可塑性樹脂のラミネート加工は、クレープ紙の片面に、公知のポリエチレン等の加熱溶融された樹脂を押し出し機で押し出しラミネートする。熱可塑性樹脂はポリオレフィン樹脂をはじめとする公知のものが使用出来るが、例えばL−LDPE(線状低密度ポリエチレン)、MDPE(中密度ポリエチレン)、HDPE(高密度ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)等の樹脂が好ましい。一方、剥離剤は一般にシリコーン樹脂を用い、熱可塑性樹脂をラミネートしたクレープ紙のラミネート面にシリコーンを塗工することによりクレープ紙からなる離型紙16が得られる。このうち、離型紙16には、クレープ紙の片面にポリオレフィン樹脂がラミネートされたポリオレフィン樹脂フィルムを用いるのが好ましい。
微粘着層15を発泡層に形成する上記以外の方法としては、次のような方法がある。先ず、ポリエチレンテレフタレートフィルム等の厚さ10〜100μmの合成樹脂製支持体を用意する。次に、この支持体の表面に上記発泡性エマルジョンを塗工し、その塗工面にポリプロピレンフィルム等の剥離フィルムを貼り合わせることにより微粘着層形成フィルムを得る。最後に、得られた微粘着層形成フィルムを、裏面側合成樹脂組成物層14の表面に予め塗工された粘着層表面に積層する。
この発泡層は、塗工時に塗工表面から気体が抜けたり泡が破壊することにより、開放された気泡群が層内に形成される。この気泡群をそのまま残して架橋させると、各気泡群がそれぞれ物理的吸着性を有する、いわゆる微小吸盤として機能する。この微小吸盤の好ましい数は、1万〜3万個/cm2である。微小吸盤の平均直径は1〜300μmの範囲が好ましい。具体的に、本発明の表示シート10における微粘着層15として好適な発泡層には、例えば、ゼオンALシート (ゼオン化成株式会社製)、ダイヤフィット(ダイヤミック株式会社製)、ぴたっと君(大庫洋紙株式会社製)等が挙げられる。
基材11とこの基材11の表裏面に形成された表側及び裏面側合成樹脂組成物12,14と裏面側合成樹脂組成物層14上に形成された微粘着層15とこの微粘着層15の表面に積層された離型紙16から構成された表示シート10の全体の厚みは1.0mm以下であることが好ましい。離型紙16を含めた全体の厚みが1.0mmを超えると、例えばインクジェット印刷によりインク層13を形成する場合、インクジェットプリンタの対応厚みを越える可能性がある。そして、インクジェットプリンタにより表面側合成樹脂組成物層12の表面に形成されるインク層13は、微細インクが凸部12aを覆いかつ凹部12bに浸透して形成される。
このように構成された表示シート10では、インク層13が形成される以前の状態で巻回されて保存され、その保存された状態から巻回を解き、その表面側合成樹脂組成物層12の表面にインク層13が形成される。ここで、このシートは基材11が帆布からなり、それに微粘着層15を形成したので比較的厚いものになる。一般的にシートの巻回は離型紙16を外側にして巻き取られ、このような比較的厚いシートを離型紙16を外側にして巻回すると、その離型紙16には伸長方向に大きな張力がかかったまま維持されることになるけれども、本発明の表示シート10では、引張破断伸びが5〜50%の範囲内であるクレープ紙を離型紙16として用いるので、伸長方向に張力が加わった離型紙16は微粘着層15とともに伸長して、微粘着層15と離型紙16との間にズレを生じさせることはない。
巻回されて保存されたシートは、その状態から巻回を解かれてその表面側合成樹脂組成物層12の表面にインク層13が形成され、インク層13を形成することにより本発明の表示シート10が得られる。インク層13の形成には、特に限定されないが、インクジェット印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、凸版印刷又は平板印刷等の印刷法が挙げられる。印刷の際に巻回されたシートを巻き出すと、層間のズレや離型紙16の伸びが残る離型紙16は微粘着層15と局部的剥離であるトンネルを生じやすく、そのようなものが生じるとインクジェット印刷で印刷を行う場合に支障を来すことになる。しかし、本発明の表示シート10では、引張破断伸びが5〜50%の範囲内であるクレープ紙を離型紙16として用いるので、巻回されたシートを巻き出すと、離型紙16は微粘着層15とともに長手方向に収縮して、離型紙16にトンネルが生じるような事態を回避することができる。
インク層13が形成された本発明の表示シート10は、その後所定の大きさに裁断等され、歩行者が往来する床面に貼付して使用される。この床面への貼り付けは離型紙16を剥がすことにより表出する微粘着層15を用いて行われ、この微粘着層15を備えることにより床面への貼り付け作業を容易にすることができる。
また、本発明の表示シート10は、従来設けられていた印刷面上に形成される保護層を省き、このインク層13を最外層とするため、歩行者の往来からインク層13を保護することができずに、そのインク層13は歩行者の往来により摩耗する。しかし、本発明の表示シート10は、基材11として表面に凹凸を有する帆布を用い、表面側合成樹脂組成物層12の表面に基材11表面の凹凸に起因する凸部12a及び凹部12bを有し、微細インクが表面側合成樹脂組成物層12の凹部12bに浸透して形成したので、インク層13が歩行者の往来により摩耗すると、図2に示すように、表面側合成樹脂組成物層12の凸部12aが表出する。そして、比較的機械的強度が強い材料を使用しているので、その表面側合成樹脂組成物層12の凸部12aはインク層13に比較して摩耗し難い。このため、表面側合成樹脂組成物層12の凹部12bに残存するインク層13はその凹部12bに隣接する凸部12aにより保護され、頻繁な歩行が行われる屋外床面に使用しても印刷面の摩耗による表示及び装飾の視認性が低下することを防止することができる。
本発明の表示シート10は、インク層13の汚れによる視認性の低下を防止するために、インク層13の表面に防汚コーティング層を更に形成しても良い。また、表面側合成樹脂組成物層12表面にインク層13が部分的に形成されるような場合、インク層13が形成されていない表面側合成樹脂組成物層12の表面の非印刷面の汚れを防止するために、インク層13を形成する前の表面側合成樹脂組成物層12の表面に防汚コーティング層を更に形成しても良い。この場合に、部分的に形成されたインク層の表面に更に防汚コーテイング層を形成しても良い。防汚コーティング層の材料には、フッ素樹脂溶剤系又はフッ素樹脂・アクリル樹脂溶剤系等のフッ素樹脂系防汚剤や、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョン、アクリル系樹脂エマルジョン又は合成ゴム系ラテックス等のエマルジョン・ラテックス系防汚剤の他、ケイ酸ソーダ又はケイ酸ソーダ・アクリル系樹脂混合液等のケイ酸ソーダ(いわゆる水ガラス)系防汚剤、或いは二酸化チタン又は二酸化ケイ素等の無機ナノ粒子系防汚剤等が挙げられる。塗布方法は、例えば、コンマコーティング法、ドクターナイフコーティング法、リバースロールコーティング法、グラビアコーティング法又はバーコーティング法等が挙げられるが、塗布溶液の塗工に適した方法であるグラビアコーティング法又はスクリーンコーティング法等が特に好ましい。防汚コーティング層の厚さは、インク層13の表面に形成する場合は、0.5〜200μmの範囲内が好ましい。一方、表面側合成樹脂組成物層12の表面に形成する場合は、0.5〜10μmの範囲内が好ましい。
従って、本発明の表示シート10は、歩行者が往来する床面に貼付して使用される場合に、印刷面に保護層を有しない従来のシートと比較し、印刷面の表示・装飾の視認性維持に優れ、印刷面に保護層を有する従来のものと比較しても印刷面の表示・装飾の視認性維持を大きく損なうことがない。よって、本発明の表示シート10は、従来の床面用途に必要とされた保護層を設ける必要がないため、低コスト化及び製造工程の簡素化において有用である。
また、本発明の表示シート10は、基材11に帆布を使用しているため、引張破断強度1000N/3cm以上の非常に高い強度が得られる。そのため、本発明の表示シート10は、基材11に帆布以外のものを使用する従来のものに比べ、耐久性に優れる。更に、床面への接着と床面からの剥離が繰返し可能な微粘着層15を備えるため、一度床面に貼り付けた表示シート10の位置直しが容易となる。また、使用済みの表示シート10を剥離する際に、床等の被着体表面を傷つけることはない。しかも微粘着層15の一部が被着体表面に残らないため、被着体表面を汚すことなく容易に剥離することができ、作業性の面でも優れる。る。また、繰り返し使用が可能であるため、コスト的にも優れる。
次に本発明の実施例を比較例とともに説明する。
<実施例1>
先ず、帆布であるポリエステル樹脂繊維織布からなる基材11に、その表面及び裏面に塩化ビニルからなる表面側及び裏面側合成樹脂組成物層12,14が形成された、厚みが540μmのシート(株式会社クラレ製の商品名「クレモナ」)を用意した。このシートの表面性状をJIS−B−0601(2001)に準拠して測定したところ、Raが18.6μm、RSmが1165.2μmであった。なお、使用した上記帆布であるポリエステル樹脂繊維織布は、平均厚みが367μm、単位面積当たりの質量が238g/m2であった。また、このポリエステル樹脂繊維織布は、たて糸の太さが59デシテックス、糸密度が46本/インチ(18.1本/cm)であり、よこ糸の太さが59デシテックス、糸密度が42本/インチ(16.5本/cm)であった。
次に、微粘着層形成用塗布組成物を次の手順により調製した。先ず、アクリル酸エステル共重合体エマルジョン(組成:アクリル酸エチル46/アクリル酸ブチル52.4/アクリル酸1.6の共重合体樹脂)100質量部(固形分換算)に、3.6質量部のオキサゾリン系架橋剤を添加し、ホモジナイザーで撹拌した。次に、撹拌を継続しながら、増粘剤として、固形分換算で1.2質量部のカルボン酸変性アクリル酸エステル重合体(東亞合成社製、アロンB−300)を、また固形分換算で3.55質量部の整泡剤をこの順に添加し、150メッシュでろ過した。次いで、撹拌を継続しながらアンモニアを添加して粘度を4000mPa・sに調整して発泡性樹脂組成物を得た。この発泡性樹脂組成物を発泡機にて発泡させ、発泡倍率が1.6倍の微粘着層形成用塗布組成物を得た。
次いで、上記調製した微粘着層形成用塗布組成物を、ロールコータ上でクリアランスが調整されたロール間に供給して、厚さ200μmのクレープ紙からなる伸縮性離型紙16上に塗膜を形成した。この塗膜を、転写方式により上記シートの裏面側合成樹脂組成物層14上に転写させた後、130℃の乾燥炉を通して乾燥・架橋させることにより、厚さ200μmの微粘着層を形成した。
これにより、基材11とこの基材11の表裏面に形成された表面側及び裏面側合成樹脂組成物12,14と裏面側合成樹脂組成物層14上に形成された微粘着層15とこの微粘着層15の表面に積層されたクレープ紙からなる伸縮性離型紙16とから構成された全体の厚みが940μmの積層シートを得た。
この積層シートにインクジェットプリンタ(ローランドディージー株式会社の機種名「ローランドプロ3」)にて1文字30×30mmサイズの任意の10文字を印刷して本発明の表示シートを得た。この表示シートを実施例1とした。
<実施例2>
先ず、帆布であるポリエステル樹脂繊維織布からなる基材11に、その表面及び裏面に塩化ビニルからなる表面側及び裏面側合成樹脂組成物層12,14が形成された、厚みが350μmのシート(株式会社クラレ製の商品名「カルディ」)を用意した。このシートの表面性状をJIS−B−0601(2001)に準拠して測定したところ、Raが14.3μm、RSmが744.8μmであった。なお、使用した上記帆布であるポリエステル樹脂繊維織布は、平均厚みが290μm、単位面積当たりの質量が160g/m2であった。また、このポリエステル樹脂繊維織布は、たて糸の太さが29.5デシテックス、糸密度が66本/インチ(26本/cm)あり、よこ糸の太さが29.5デシテックス、糸密度が60本/インチ(23.6本/cm)であった。
次に、このシートの裏面側合成樹脂組成物層14上に、実施例1で調製したものと同じ微粘着層形成用塗布組成物を用いて、実施例1と同一条件及び同じ方法により微粘着層15を形成し、全体の厚みが750μmの積層シートを得た。
この積層シートにインクジェットプリンタ(ローランドディージー株式会社の機種名「ローランドプロ3」)にて1文字30×30mmサイズの任意の10文字を印刷して本発明の表示シートを得た。この表示シートを実施例2とした。
<実施例3>
先ず、実施例1で用いたシート(株式会社クラレ製の商品名「クレモナ」)と同一のシートを用意した。このシート(クレモナ)の裏面側合成樹脂組成物層14上に、厚さ200μmのクレープ紙からなる伸縮性離型紙を用いた転写方式により、厚さ80μmの粘着層を予め形成した。
また、厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート支持体の表面に厚さ150μmの発泡性アクリル樹脂層を塗工し、更にこの塗工面に伸縮性離型紙16として、厚さ30μmのポリプロピレンフィルムを貼り合わせて形成した、表面に気泡群を有する微粘着層形成フィルム(ゼオン化成株式会社製 商品名「ゼオンALシート 」)を用意した。
次に、予め粘着層を形成した上記シート(クレモナ)から、クレープ紙からなる伸縮性離型紙を剥離して粘着層の表面を露出させた。この粘着層の表面に、上記微粘着層形成フィルムを密着させるように重ねた後、クリアランス0.7mmに設定した圧着ロールを通して圧着させた。
これにより、基材11とこの基材11の表裏面に形成された表側及び裏面側合成樹脂組成物12,14と裏面側合成樹脂組成物層14上に予め形成された粘着層を介し積層された気泡群を含有する微粘着層15と、この表面に積層されたポリプロピレンフィルムである伸縮性離型紙16から構成された全体の厚みが810μmの積層シートを得た。
この積シートにインクジェットプリンタ(ローランドディージー株式会社の機種名「ローランドプロ3」)にて1文字30×30mmサイズの任意の10文字を印刷して本発明の表示シートを得た。この表示シートを実施例3とした。
<比較例1>
綾織りである帆布とは異なるポリエステル樹脂繊維織布の基材11に表面側及び裏面側合成樹脂組成物層12,14が形成された幅100mm、厚み1120μmのシートを用意した。このシートの表面性状をJIS−B−0601(2001)に準拠して測定したところ、Raが120.6μm、RSmが2025μmであった。
このシートに、厚さ200μmのクレープ紙からなる伸縮性離型紙16を用い、転写方式によって厚さ80μmの粘着層を形成した。これにより、基材11とこの基材11の表裏面に形成された表側及び裏面側合成樹脂組成物12,14と裏面側合成樹脂組成物層14上に形成された粘着層とこの粘着層の表面に積層された離型紙16から構成された全体の厚みが1400μmの積層シートを得た。なお、使用した上記綾織りのポリエステル樹脂繊維織布は、平均厚みが630μm、単位面積当たりの質量が350g/m2であった。また、このポリエステル樹脂繊維織布は、たて糸の太さが83デシテックス、糸密度が20本/インチ(7.9本/cm)であり、よこ糸の太さが83デシテックス、糸密度が16本/インチ(6.3本/cm)であった。
この積層シートに実施例1と同様にインクジェットプリンタ(ローランドディージー株式会社の機種名「ローランドプロ3」)にて1文字30×30mmサイズの任意の10文字を印刷して表示シートを得た。この表示シートを比較例1とした。
<比較例2>
先ず、実施例1で用いたシート(株式会社クラレ製の商品名「クレモナ」)と同一のシートを用意した。このシート(クレモナ)の裏面側合成樹脂組成物層14上に、厚さ200μmのクレープ紙からなる伸縮性離型紙16を用いた転写方式により、厚さ80μmのアクリル酸エステル共重合体エマルジョンからなる非発泡性の粘着層を形成した。
これにより、基材11とこの基材11の表裏面に形成された表側及び裏面側合成樹脂組成物12,14と裏面側合成樹脂組成物層14上に形成された粘着層とこの粘着層の表面に積層された離型紙16から構成された全体の厚みが820μmの積層シートを得た。
このシートをインクジェットプリンタ(ローランドディージー株式会社の機種名「ローランドプロ3」)にて1文字30×30mmサイズの任意の10文字を印刷して本発明の表示シートを得た。この表示シートを比較例2とした。
<評価試験及び評価1>
実施例1〜3及び比較例1,2の各表示シートを、#400の紙ヤスリで200回平行に往復し表面を削った後の視認性の目視評価をもって行った。表示・装飾の視認性は、大まかに30×30mmサイズの任意の一文字が読み取れれば「良好」とし、削れが激しく文字の読み取り困難又は読み取れても形状の崩れが激しいならば「不可」と評価した。この結果を表面形状値とともに表1に示すとともに、紙ヤスリで表面を削る処理前と処理後の写真図を図3に示す。
表1及び図3から明らかなように、実施例1〜3の表示シートでは、上記試験方法において「良好」の評価が得られた。それに対して、比較例1,2の表示シートは、上記試験方法において「不可」の評価であった。これは、合成樹脂組成物層上に形成されたインク層は、その合成樹脂成形物層の表面を適度な凸部と凹部からなる凹凸面に形成することにより保護できることを意味し、その適度な凸部と凹部からなる凹凸面に形成された合成樹脂成形物層の表面は、JIS−B−0601規格(2001)のカットオフ値λsが0.25mm及びλcが8mmにおける粗さ曲線の算術平均高さRaであれば10〜50μmの範囲内であり、かつ粗さ曲線要素の平均長さRSmであれば500〜2000μmの範囲内であることが判る。
<評価試験及び評価2>
実施例1〜3及び比較例1,2の各表示シートについて2.5cm×7.0cm角に切り出した試験片を用意した。これらの各試験片の裏面に積層された離型紙を剥して露出した微粘着層又は粘着層の表面を、表面が清浄処理されたステンレス板(SUS304)に貼合せて、JIS Z0237に準拠した圧着装置を用いて一往復圧着させた。続いて、温度23℃、相対湿度65%の条件下で1時間放置した。これらの試験片について、剥離速度300mm/分で180度剥離強度を測定した。
この各試験片をステンレス板に貼り合わせて放置した後、剥離するまでの工程を1サイクルとし、この工程を更に2サイクル繰り返し行い、上記条件と同一の条件でそれぞれ180度剥離強度を測定した。これらの結果を以下の表2に示す。
また、上記条件と同一の条件で処理した各試験片について、それぞれせん断強度を測定した。その結果を以下の表2に示す。
次に、実施例1〜3及び比較例1,2の各表示シートについて30cm×40cm角に切り出した試験片を用意した。これらの試験片を、温度23℃、相対湿度65%の条件に設定された恒温室内のコンクリート床面上に貼り合わせて1時間放置した後、手で剥離し剥離重さを触感により評価することで、この時の剥離容易性を判定した。この試験片をコンクリート床面上に貼り合わせて放置した後、剥離するまでの工程を1サイクルとし、この工程を更に2サイクル繰り返し行い、上記条件と同一の条件で剥離しその剥離重さを触感で評価することにより、剥離容易性の再現性を評価した。その結果を以下の表3に示す。なお、表3において、「床面からの剥離容易性」の項目における記号「A」は、試験片を床面から剥離する際に、試験片に材破を起こすことなく、また床面に未剥離部分を残すこともなく、一般的な人間の手によって、指でつまみ上げる程度の力で容易に剥離できたことを示し、記号「B」は、試験片を床面から剥離する際に、試験片に材破を起こしたり、また床面に未剥離部分が残り、指でつまみ上げる程度では容易に剥離できなかったことを示す。また、「剥離容易性の再現性」の項目における記号「A」は、1回目と比較して、剥離重さに変化が感じられなかったことを示し、記号「B」は、1回目と比較して、剥離重さに明らかな変化を感じたことを示す。
また、実施例1〜3及び比較例1,2の各表示シートをコンクリート床面上に貼り合わせた後、各表示シート上を一定時間、実歩行に晒して床面からのズレ難さ及びその再現性について評価した。ズレ難さの再現性については、表示シートを実歩行に晒した後、一端床面から剥離し、再度床面上に貼り合わせて実歩行に晒した後のズレを評価(計3回)したものである。その結果を以下の表3に示す。なお、表3において、「床面からのズレ難さ」の評価項目における記号「A」は、設置場所からのズレが1mm未満であったことを示し、記号「B」は、設置場所からのズレが1mm以上であったことを示す。また、「ズレ難さの再現性」の項目における記号「A」は、1回目の使用時のズレ量と、2,3回目の使用時のズレ量との間に変化がなかったこと、即ち計3回のいずれの使用時においてもズレが1mm未満であったことを示し、記号「B」は、1回目の使用時のズレ量と2又は3回目の使用時のズレ量のいずれかとの間に明らかな変化があったこと、即ち計3回のいずれかの使用時においてズレが1mm以上確認されたことを示す。
表2及び表3から明らかなように、実施例1〜3では、180度剥離強度が低く、被着体であるコンクリート床からの剥離容易性及びその再現性が良好であることが確認された。一方、比較例1,2では、剥離回数の増加とともに180度剥離強度が大幅に低下し、また初回の剥離強度が大きいため、床面からの剥離が容易でないことが確認された。また、初回のせん断強度については、実施例1〜3及び比較例1,2ともに高く、床面からのズレ難さにおいても高い評価が得られた。しかし、実施例1〜3では、剥離回数が増加しても安定して高いせん断強度が得られ、ズレ難さの再現性についても良好な結果が得られたのに対し、比較例1,2では、剥離回数の増加とともにせん断強度が大幅に低下し、ズレ難さの再現性が悪い結果となった。このことから、本発明の表示シートは、床面からの剥離が容易であり、しかも繰り返し剥離してもせん断強度が高く、ズレ難いことが確認された。
<実施例4>
フッ素樹脂6質量%、アクリル樹脂10質量%、溶剤84質量%の割合で調製した溶剤系フッ素樹脂溶液を用意し、これを実施例1で得られた表面にインク層が形成された表示シートの全面に、バーコーターにて、塗布量が20g/m2となるように塗布した後、温度100℃で3分間乾燥し、防汚コーティング層を形成した。
<実施例5>
溶剤系フッ素樹脂溶液の代わりに、濃度9質量%の酸化チタン水溶液を用い、この酸化チタン水溶液の塗布量を15g/m2としたこと以外は、実施例4と同様に、防汚コーティング層を形成した。
<実施例6>
溶剤系フッ素樹脂溶液の代わりに、濃度50質量%のEVAエマルジョン(中央理化工業株式会社製)を用い、このエマルジョンの塗布量を30g/m2としたこと以外は、実施例4と同様に、防汚コーティング層を形成した。
<実施例7>
フッ素樹脂6質量%、アクリル樹脂10質量%、溶剤84質量%の割合で調製した溶剤系フッ素樹脂溶液を用意し、これを実施例1で得られた表面にインク層が形成される前の非印刷表示シートの全面に、グラビアロールにて、塗布量が5g/m2となるように塗布した後、温度100℃で3分間乾燥し、防汚コーティング層を形成した。このシートをインクジェットプリンタ(ローランドディージー株式会社の機種名「ローランドプロ3」)にて1文字30×30mmサイズの任意の10文字を印刷して本発明の表示シートを得た。この実施例7では、インク層は防汚コーティング層の表面に部分的に形成された。
<評価試験及び評価3>
防汚コーティング層を形成した実施例4〜7の表示シートについて、以下の付着防止性及びクリーニング性を評価した。その結果を以下の表4に示す。なお、実施例7については、表示シートのインク層が形成されていない表面について評価したものである。
(1) 付着防止性:表示シートを屋内コンクリート床に貼り合わせて、1週間の実歩行に晒した使用後の表示シートについて、その表面の汚染度(%)を測定した。なお、汚染度(%)は、使用前の表示シートと使用後の表示シートの表面について、色彩色差計(ミノルタ株式会社製)により白色度(CIELab表示方式によるLab表記方法のL値)を測定し、次の式(1)から算出した値である。
汚染度={(使用前のL値−使用後のL値)/使用前のL値}×100 (1)
(2) クリーニング性:使用後の表示シートの表面を、水拭き及び空拭きを行い、汚れの落とし易さを目視により評価した。表4中、記号「A」は、汚れが簡単に落とせたことを示し、記号「B」は、汚れをある程度落とせたが、完全には落ちなかったことを示し、記号「C」は、汚れが全く落ちなかったことを示す。
表4から明らかなように、防汚コーティング層を形成した実施例4〜7では、形成しない場合に比べて汚染度が低くなり、付着防止性が更に向上することが確認された。また、防汚コーティング層を形成した実施例4〜7では、クリーニング性においても、防汚コーティング層を形成しない場合に比べ、高い評価が得られることが確認された。
屋外や屋内の歩行者が往来する場所における簡易的な広告あるいは各種商品展示コーナーの案内用サイン又は誘導サインとして、特に頻繁に移動や張り替えを行う表示シートとして利用できる。
本発明の表示シートの構造を示す断面図である。 その表示シートにおけるインク層が摩耗して合成樹脂層の凸部が出現した状態を示す図1に対応する断面図である。 実施例及び比較例における処理前後の状態を示す写真図である。
符号の説明
10 表示シート
11 基材
12 表面側合成樹脂組成物層
12a 凸部
12b 凹部
13 インク層
14 裏面側合成樹脂組成物層
15 微粘着層
16 離型紙

Claims (12)

  1. 裏面が床面(17)に接着される基材(11)と、前記基材(11)の表面に形成された表面側合成樹脂組成物層(12)と、前記基材(11)の裏面に形成された裏面側合成樹脂組成物層(14)と、前記表面側合成樹脂組成物層(12)上に形成されたインク層(13)とを備えた表示シートにおいて、
    前記基材(11)が表面及び裏面に凹凸を有し、平均厚みが200〜500μm、単位面積当たりの質量が100〜300g/m2である帆布からなり、
    前記表面側合成樹脂組成物層(12)の表面が凸部(12a)と凹部(12b)からなる凹凸面に形成され、
    前記表面側合成樹脂組成物層(12)の表面はJIS−B−0601(2001)規格に準拠して測定されたカットオフ値λsが0.25mm及びλcが8mmにおける粗さ曲線の算術平均高さ(Ra)が10〜50μmの範囲内であり、かつ粗さ曲線要素の平均長さ(RSm)が500〜2000μmの範囲内であり、
    前記床面(17)への接着と前記床面(17)からの剥離が繰返し可能な微粘着層(15)が、前記裏面側合成樹脂組成物層(14)の上に形成され、
    前記インク層(13)は微細インクが前記凸部(12a)を覆いかつ前記凹部(12b)に浸透して形成された
    ことを特徴とする表示シート。
  2. 表面側合成樹脂組成物層(12)の凸部(12a)と凹部(12b)からなる凹凸面が基材(11)表面の凹凸に起因して形成された請求項1記載の表示シート。
  3. 帆布は太さが22〜67デシテックス、糸密度が40〜80本/インチ(15.7〜31.5本/cm)の合成繊維のたて糸と、太さが22〜67デシテックス、糸密度が30〜70本/インチ(11.8〜27.6本/cm)の合成繊維のよこ糸からなる織布である請求項1又は2記載の表示シート。
  4. 凸部(12a)を覆い凹部(12b)に形成されたインク層(13)を最外層とする請求項1ないし3いずれか1項に記載の表示シート。
  5. 凸部(12a)を覆い凹部(12b)に形成されたインク層(13)の表面に防汚コーティング層が更に形成された請求項1ないし3いずれか1項に記載の表示シート。
  6. 表面側合成樹脂組成物層(12)の表面に防汚コーティング層が形成され、前記防汚コーティング層の表面にインク層(13)が部分的に形成された請求項1ないし5いずれか1項に記載の表示シート。
  7. 表面側合成樹脂組成物層(12)及び/又は裏面側合成樹脂組成物層(14)が塩化ビニル樹脂、エチレン―酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリウレタン樹脂及びポリアミド樹脂からなる群より選ばれた1種又は2種以上からなる請求項1ないし6いずれか1項に記載の表示シート。
  8. 表面側合成樹脂組成物層(12)又は裏面側合成樹脂組成物層(14)の厚さが10〜200μmである請求項1ないし7いずれか1項に記載の表示シート。
  9. インク層(13)がインクジェット印刷、シルクスクリーン印刷、オフセット印刷、グラビア印刷、凸版印刷又は平板印刷のいずれかにより形成された請求項1ないし8いずれか1項に記載の表示シート。
  10. 裏面側合成樹脂組成物層(14)の上に形成された微粘着層(15)のステンレス板(SUS304)に対する粘着力が0.05〜5.0N/25mmであり、かつせん断強度が1〜50N/cm2である請求項1ないし9いずれか1項に記載の表示シート。
  11. 裏面側合成樹脂(14)の上に形成された微粘着層(15)が、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤又はウレタン系粘着剤の少なくとも1種を含む請求項1ないし10いずれか1項に記載の表示シート。
  12. 裏面側合成樹脂(14)の上に形成された微粘着層(15)が、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ゴム系粘着剤又はウレタン系粘着剤の少なくとも1種を含む発泡層である請求項11記載の表示シート。
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