JP2023149851A - 粘着シート、剥離ライナー付き粘着シート、粘着シートの製造方法、及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法 - Google Patents

粘着シート、剥離ライナー付き粘着シート、粘着シートの製造方法、及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法 Download PDF

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公祐 石見
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Abstract

【課題】シルバリングの発生を抑制できる粘着シート、剥離ライナー付き粘着シート、粘着シートの製造方法、及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法を提供する。【解決手段】透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で含む、粘着シート10を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、粘着シート、剥離ライナー付き粘着シート、粘着シートの製造方法、及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法に関する。
屋内外の看板及び装飾、並びに車両マーキング等の目的で、インクジェット用メディア等にインクジェットプリンター等によって文字、色、図形、記号、絵柄等(以下、「模様等」と総称する。)の印刷を施した、粘着シートが使用されている。すなわち、粘着シート上には、印刷によりインク層が形成されている。そして、インク層を保護するために、透明基材が貼付されている。
例えば、引用文献1には、メディアの印刷面に平均表面粗さが15μm未満となるようにインクジェット法によって光硬化型のインクを吐出し、インクに光を照射して硬化させるインク配置工程と、厚さが18μm以上の粘着層と粘着層を支持する基材とを有する保護フィルムの粘着層を印刷面及びインクの表面に接着させることにより、メディアと保護フィルムとを貼り合わせるラミネート工程とを含む印刷物作成方法が開示されている。
そして、図12は、従来の粘着シートの構成の一例を示す断面模式図である。
粘着シート100は、剥離ライナー170を有する剥離ライナー付き粘着シートである。粘着シート100は、図面の上方から下方に向けて、透明基材120、第1の粘着剤層130と、インク層140と、下地基材150と、第2の粘着剤層160と、剥離ライナー170とが、この順に、積層されている。そして、使用の際は、剥離ライナー170を剥がして、第2の粘着剤層160を露出させて、粘着シート110とする。そして、粘着シート110の第2の粘着剤層160を、貼り付ける目的箇所に貼り付けて使用する。そして、従来の粘着シート100では、インク層140が、下地基材150上に配置されており、使用者が外部から視認する際は、透明基材120及び第1の粘着剤層130を介して、インク層140の模様等を視認する(矢印L2参照)。
図13は、従来の粘着シート100の製造方法の一例の工程図である。図13A、図13B、図13C、図13D、図13E、及び図13Fは、従来の粘着シート100の製造方法の各工程を示す工程図である。
まず、剥離ライナー180上に、粘着剤組成物を塗布して、第1の粘着剤層130を形成する。そして、第1の粘着剤層130上に、透明基材120を貼り合わせて、透明基材120と、第1の粘着剤層130と、剥離ライナー180とを、この順で有する積層体100aを得る(図13A、図13B等参照)。
次に、剥離ライナー170上に、粘着剤組成物を塗布し、第2の粘着剤層160を形成する。そして、第2の粘着剤層160上に、下地基材150を貼り合わせて、下地基材150と、第2の粘着剤層160と、剥離ライナー170とを、この順で有する積層体100bを得る(図13C、図13D等参照)。
また、積層体100bの下地基材150の表面上に、インクジェットプリンター等を使用して、インクを塗布して、インク層140を形成する。このようにして、インク層140と、下地基材150と、第2の粘着剤層160と、剥離ライナー170とを、この順で有する積層体100cを得る(図13E等参照)。
そして、積層体100aの剥離ライナー180を剥がして、第1の粘着剤層130を露出させて、第1の粘着剤層130が、積層体100cのインク層140と接するように、積層体100aと積層体100cとを貼り合わせて、剥離ライナー付き粘着シート100を得る(図13F等参照)。
特開2019-042955号公報
しかし、図12に示す従来の粘着シート100では、インク層140が白っぽく見える白化現象(シルバリング)が起こりやすい。例えば、メディア表面の凹凸に、粘着シート100中の第1の粘着剤層130が、十分に追従できない場合には、追従できない部分に微小な空気の噛み込み(エアだまりp)が発生する。そうすると、使用者が外部から視認する際は、透明基材120及び第1の粘着剤層130だけでなく、エアだまりpも介して、インク層140、すなわちインクで形成された模様等を視認することになる(矢印L2参照)。このようなことから、例えば、第1の粘着剤層130とインク層140との界面にエアだまりpが発生すると、光の反射が変わってしまうため、シルバリングが発生し得る。シルバリングが発生すると、透明基材120側である外部から視認されるインク層140が、本来意図していた外観と異なってしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、シルバリングの発生を抑制できる、粘着シート、剥離ライナー付き粘着シート、粘着シートの製造方法、及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法を提供することである。
本発明者らは、上述した目的を達成するために鋭意検討した結果、透明基材と、透明基材の表面上に設けられたインク層と、第1の粘着剤層とを、この順で含む粘着シートとすることに知見を得て、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
<1>
透明基材と、
前記透明基材の表面上に設けられたインク層と、
第1の粘着剤層とを、この順で含む、粘着シートである。
<2>
前記第1の粘着剤層の、前記インク層とは反対側の表面上に設けられた、下地基材を、更に含む、<1>に記載の粘着シートである。
<3>
前記下地基材の、前記第1の粘着剤層とは反対側の表面上に設けられた、第2の粘着剤層を、更に含む、<2>に記載の粘着シートである。
<4>
前記第2の粘着剤層の、前記下地基材とは反対側の表面上に設けられた、芯材と、
前記芯材の、前記第2の粘着剤層とは反対側の表面上に設けられた、第3の粘着剤層と、
を更に含む、<3>に記載の粘着シートである。
<5>
前記第1の粘着剤層の、前記インク層とは反対側の表面上に設けられた、芯材と、
前記芯材の、前記第1の粘着剤層とは反対側の表面上に設けられた、第2の粘着剤層と、
前記第2の粘着剤層の、前記芯材とは反対側の表面上に設けられた、下地基材と、
前記下地基材の、前記第2の粘着剤層とは反対側の表面上に設けられた、第3の粘着剤層とを、更に含む、<1>に記載の粘着シートである。
<6>
<1>~<5>のいずれかに記載の粘着シートが、前記透明基材とは反対側の最表面に設けられた剥離ライナーを、更に含む、剥離ライナー付き粘着シートである。
<7>
(1)透明基材の表面上にインクを塗布することによって、インク層を形成する工程と、
(2)前記インク層の、前記透明基材とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層を形成する工程とを、含む、
前記透明基材と、前記透明基材の表面上に設けられた前記インク層と、前記第1の粘着剤層とを、この順で、少なくとも含む粘着シートを得る、
粘着シートの製造方法である。
<8>
<7>に記載の製造方法において、
前記(1)工程及び前記(2)工程によって、前記透明基材と、前記透明基材の表面上に設けられた前記インク層と、前記第1の粘着剤層とを、この順で含む積層体(i)を得る工程と、
(3)下地基材と、第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(ii)を準備する工程と、
(4)前記積層体(i)の前記第1の粘着剤層と、前記積層体(ii)の前記下地基材とが接するように、前記積層体(i)と前記積層体(ii)とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法である。
<9>
<7>に記載の製造方法において、
前記(2)工程は、前記インク層又は下地基材の表面上に、前記第1の粘着剤層を形成した後に、前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記下地基材とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材とを、この順に含む積層体(iii)を得る工程であり、
さらに、
(3)前記下地基材又は剥離ライナーの表面上に粘着剤を塗布して、第2の粘着剤層を形成した後に、前記第2の粘着剤層を介して、前記積層体(iii)の前記下地基材と、前記剥離ライナーとを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法である。
<10>
<7>に記載の製造方法において、
前記(2)工程は、
(2-1)下地基材と、第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(iv)を準備する工程と、
(2-2)前記インク層又は下地基材の表面上に、前記第1の粘着剤層を形成した後に、前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記積層体(iv)の前記下地基材とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法である。
<11>
<7>に記載の製造方法において、
前記(2)工程は、前記インク層又は下地基材の表面上に、前記第1の粘着剤層を形成した後に、前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記下地基材とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材とを、この順に含む積層体(v)を得る工程であり、
さらに、
(3)第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(vi)を準備する工程と、
(4)前記積層体(v)の前記下地基材と、前記積層体(vi)の前記第2の粘着剤層とを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法である。
<12>
<7>に記載の製造方法において、
前記(2)工程は、
(2-1)前記第1の粘着剤層と、下地基材と、第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(vii)を準備する工程と、
(2-2)前記インク層と、前記積層体(vii)の前記第1の粘着剤層とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法である。
<13>
<7>に記載の製造方法において、
前記(2)工程は、
(2-1)第1の粘着剤層を準備する工程と、
(2-2)下地基材と、第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(viii)を準備する工程と、
(2-3)前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記積層体(viii)の前記下地基材とを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法である。
<14>
<7>に記載の製造方法において、
前記(2)工程は、前記インク層又は下地基材の表面上に、前記第1の粘着剤層を形成した後に、前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記下地基材とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材とを、この順に含む積層体(ix)を得る工程であり、
さらに、
(3)第2の粘着剤層と、芯材と、第3の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(x)を準備する工程と、
(4)前記積層体(ix)の前記下地基材と、前記積層体(x)の前記第2の粘着剤層とを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記芯材と、前記第3の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法である。
<15>
<7>に記載の製造方法において、
前記(2)工程は、
(2-1)前記第1の粘着剤層と、芯材と、第2の粘着剤層とを、この順で含む積層体(xi)を準備する工程と、
(2-2)下地基材と、第3の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(xii)を準備する工程と、
(2-3)前記インク層と、前記積層体(xi)の前記第1の粘着剤層と、が接し、かつ、前記積層体(xi)の前記第2の粘着剤層と、前記積層体(xii)の前記下地基材と、が接するように、前記インク層を有する前記透明基材と、前記積層体(xi)と、前記積層体(xii)とを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記芯材と、前記第2の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第3の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法である。
本発明によれば、シルバリングの発生を抑制できる、粘着シート、剥離ライナー付き粘着シート、粘着シートの製造方法、及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法を提供できる。
図1は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの断面模式図である。 図2は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の一例の工程図であり、図2A、図2B、図2C、図2D、図2E、及び図2Fは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。 図3は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図3A、図3B、図3C、及び図3Dは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。 図4は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図4A、図4B、図4C、図4D、及び図4Eは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。 図5は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図5A、図5B、図5C、図5D、図5E、及び図5Fは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。 図6は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図6A、図6B、図6C、図6D、図6E、及び図6Fは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。 図7は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図7A、図7B、図7C、図7D、図7E、図7F、及び図7Gは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。 図8は、第2実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの断面模式図である。 図9は、第2実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の一例の工程図であり、図9A、図9B、図9C、図9D、図9E、及び図9Fは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。 図10は、第3実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの断面模式図である。 図11は、第3実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の一例の工程図であり、図11A、図11B、図11C、図11D、図11E、図11F、及び図11Gは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。 図12は、従来の剥離ライナー付き粘着シートの構成の一例を示す断面模式図である。 図13は、従来の剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の一例の工程図であり、図13A、図13B、図13C、図13D、図13E、及び図13Fは、従来の粘着シート100の製造方法の各工程を示す工程図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
そして、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
また、本明細書において、「略」を付した用語は、当業者の技術常識の範囲内でその「略」を除いた用語の意味を示すものであり、「略」を除いた意味自体をも含むものとする。
本実施形態に係る粘着シートは、透明基材と、透明基材の表面上に設けられたインク層と、第1の粘着剤層とを、この順で含む、粘着シートである。本実施形態に係る粘着シートは、インク層を透明基材の表面上に設けることによって、透明基材とインク層の間にエアだまりが発生することを抑制できる。これによって、シルバリングの発生が抑制された粘着シートとすることができる。なお、本明細書の「シート」とは、「テープ」等と呼ばれるものも包含し、例えば、略長尺の形状であるもの等が例示されるが、このような形状に限定されない。
そして、かかる粘着シートの製造方法の好適例としては、
(1)透明基材の表面上にインクを塗布することによって、インク層を形成する工程と、
(2)インク層の、透明基材とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層を形成する工程とを、含む、
透明基材と、透明基材の表面上に設けられたインク層と、第1の粘着剤層とを、この順で、少なくとも含む粘着シートを得る、粘着シートの製造方法が挙げられる。
この点、例えば、図12に示すような従来の粘着シート110及び剥離ライナー付き粘着シート100では、第1の粘着剤層130が、透明基材120とインク層140の間に配置されている。したがって、使用者がインク層140、すなわちインクで形成された文字、色、図形、記号、絵柄等(以下、「模様等」と総称する。)を視認する際は、透明基材120と第1の粘着剤層130を介して、インク層140を視認することになる(矢印L2参照)。しかし、エアだまりpが第1の粘着剤層130とインク層140との界面に発生するため、使用者は、エアだまりpを介して、インク層140を視認することになる(図12の矢印L2参照)。このようなことから、従来の粘着シート110では、シルバリングが発生してしまう。
一方で、本実施形態に係る粘着シートは、上述したように、透明基材とインク層の間のエアだまりの発生が抑制されている。そのため、使用者が、エアだまりを介することなく、インク層を鮮明に視認できる(図1の矢印L1参照)。すなわち、シルバリングの発生が抑制できることとなる。
このように、本実施形態に係る粘着シートは、少なくとも、インク層を透明基材の表面上に設けることによって、シルバリングの発生を抑制できるものである。そして、本実施形態は、様々なバリエーションを取ることができる。粘着シートの構成について、種々の態様を取り得る。さらに、その製造方法についても、種々の態様を取り得る。以下に、これらの態様を例示する。
<第1実施形態の粘着シート及び剥離ライナー付き粘着シート>
(粘着シート)
図1は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの断面模式図である。
第1実施形態に係る粘着シート10は、透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で、少なくとも含む、粘着シート10である。すなわち、粘着シート10は、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で、少なくとも含むものである。そして、剥離ライナー付き粘着シート1は、この粘着シート10の貼付面である第2の粘着剤層15の表面に、剥離ライナー16が貼り付けられたものであり、この状態で保管されたりする。なお、本明細書では、かかる剥離ライナー付き粘着シートも、「粘着シート」と称することがある。
さらに、粘着シート10は、第1の粘着剤層13の、インク層12とは反対側の表面上に設けられた、下地基材14を、更に含むことが好ましい。すなわち、粘着シート10は、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14とを、この順で、少なくとも含むことが好ましい。
またさらに、粘着シート10は、下地基材14の、第1の粘着剤層13とは反対側の表面上に設けられた、第2の粘着剤層15を、更に含むことがより好ましい。すなわち、粘着シート10は、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15とを、この順で、少なくとも含むことが好ましい。
そして、粘着シート10は、透明基材11と反対側の最表面に設けられた、剥離ライナー16を更に含む剥離ライナー付き粘着シート1とすることができる。すなわち、剥離ライナー付き粘着シート1は、この粘着シート10と、第2の粘着剤層の表面上に設けられた剥離ライナー16と、を含む。この場合、使用時には、剥離ライナー16を剥がして、第2の粘着剤層15を露出させる。そして、第2の粘着剤層15の貼付面を、対象物(粘着シート10を貼り付ける被着物)の所定の箇所に貼り付ける。
以下、各部材について、説明する。
(透明基材)
透明基材11として、例えば、透明性を有する保護フィルム等を使用できる。そして、透明基材11の材料としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、アセチルセルロースブチレート、ポリビニルアルコール、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、ポリエーテルイミド、ポリイミド、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、ノルボルネン系樹脂、及びシクロオレフィン系樹脂等からなる群より選択される1種以上が挙げられる。ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。
これらの中でも、樹脂としては、透明性、経済性、及び第1の粘着剤層13との密着性等の観点から、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、アクリル系樹脂、及びフッ素系樹脂からなる少なくとも1種であることが好ましく、ポリ塩化ビニル、アクリル系樹脂、ポリウレタン、及びフッ素系樹脂からなる少なくとも1種であることがより好ましい。また、樹脂としては、出発原料を石油とする石油化学由来の樹脂であってもよく、カーボンニュートラルなサトウキビ等植物由来の樹脂であってもよい。例えば、バイオマス原料由来のポリエステル、バイオマス原料由来のポリオレフィン、バイオマス原料由来のポリ塩化ビニル等を使用することもできる。
そして、透明基材11は、添加剤等を更に含んでもよい。添加剤の種類は、特に限定されず、用途等を考慮して公知のものを選択することができる。添加剤としては、例えば、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、充填剤、屈折率調整剤等が挙げられる。
また、図示はしないが、透明基材11の層構造は、特に限定されず、1層のみからなる単層構造でもよいし、2層以上から構成される多層構造でもよい。例えば、透明基材11は、第1の基材層と、第1の基材層の表面上に形成された第2の基材層とを、含む2層構造であってもよい。そして、第1の基材層は、上述した樹脂の1種を含み、第2の基材層は、第1の基材層の樹脂と異なる樹脂を含むものとしてもよい。
透明基材11の全光線透過率は、特に限定されないが、85%以上であることが好ましい。これにより、粘着シート10として十分な透明性を付与でき、インク層12の視認性をより高く維持できる。この全光線透過率の値は、例えば、ヘーズメーター(例えば、日本電色工業社製、ヘーズメーター「NDH 5000」)を用いて、JIS K 7361:1997に準拠して測定することができる。
透明基材11の平均厚さは、特に限定されないが、5μm以上300μm以下であることが好ましい。この平均厚さの下限は、10μm以上であることがより好ましく、15μm以上であることが更に好ましい。また、この平均厚さの上限は、200μm以下であることがより好ましく、150μm以下であることが更に好ましく、100μm以下であることがより更に好ましい。平均厚さは、JIS K 7130:1999に準拠して測定され、例えば、定圧厚さ測定器を用いて等間隔で10箇所を測定した厚さの算術平均をいう。
透明基材11は、例えば、第1の粘着剤層13との密着性の向上等を目的として、コロナ処理等の表面処理が施されていてもよい。表面処理の手法及び条件は、特に限定されず、その目的に応じて、公知の手法及び条件を採用することができる。
(インク層)
インク層12には、インクジェット印刷に用いられるインクを使用でき、例えば、溶剤系インク(solvent ink)、ラテックス系インク(latex ink)、紫外線硬化型インク(UV ink)等が挙げられる。
溶剤系インクとしては、例えば、SS21(ミマキエンジニアリング社製)、TrueVIS INK(ローランド ディー.ジー.社製)等が挙げられる。ラテックス系インクとしては、例えば、HP873(ヒューレット・パッカード社製)、LX101(ミマキエンジニアリング社製)等が挙げられる。紫外線硬化型インクとしては、例えば、UltraChrome UVインク(セイコーエプソン社製)、LUS-170(ミマキエンジニアリング社製)、UVgel 460 ink(キヤノンプロダクションプリンティングシステムズ社製)等が挙げられる。
また、使用可能なインクの材料は、特に限定されず、例えば、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、ウレタン系樹脂、アクリルウレタン共重合体等が挙げられる。
好適な具体例の1つを例示する。紫外線硬化型インクとしては、例えば、アクリル系インクであることが好ましい。これにより、紫外線硬化型インクの硬化性等を一層向上させることができる。また、第1の粘着剤層13がアクリル系粘着剤を含む材料で構成されたものである場合に、インク層12と第1の粘着剤層13との親和性が向上し、インク層12と第1の粘着剤層13との密着性を、一層向上させることができる。
アクリル系インクに含有されるアクリル系材料としては、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリレート、及びこれらのうちの少なくとも1種を含む重合体(例えば、ダイマー、トリマー、オリゴマー、プレポリマー等)等が挙げられる。そして、(メタ)アクリレートとしては、例えば、単官能の(メタ)アクリレート、多官能の(メタ)アクリレート等が挙げられる。
単官能の(メタ)アクリレート具体例として、例えば、イソアミル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、イソミルスチル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル-ジグリコール(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、2-(メタ)アクリロイロキシエチルヘキサヒドロフタル酸、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシプロピレングリコール(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシ-3-フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、2-(メタ)アクリロイロキシエチルコハク酸、2-(メタ)アクリロイロキシエチルフタル酸、2-(メタ)アクリロイロキシエチル-2-ヒドロキシエチル-フタル酸、t-ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
多官能の(メタ)アクリレートの具体例としては、例えば、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9-ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジメチロール-トリシクロデカンジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAのPO付加物ジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート等の2官能の(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート等の3官能の(メタ)アクリレート;ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、グリセリンプロポキシトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールエトキシテトラ(メタ)アクリレート等の3官能以上の(メタ)アクリレート;ポリエステルアクリレートオリゴマーを含む(メタ)アクリロイル基を有するオリゴマー、及びこれらの変性物等が挙げられる。このような変性物の具体例としては、例えば、エチレンオキサイド基を挿入したエチレンオキサイド変性(EO変性)アクリレート、プロピレンオキサイドを挿入したプロピレンオキサイド変性(PO変性)アクリレート等が挙げられる。
アクリル系インクは、上述したアクリル系材料と重合可能なその他の成分(例えば、非アクリル系の成分(非アクリル系重合成分))を含んでいてもよい。ここでいう「非アクリル系の成分」とは、アクリル構造を有しない成分であることをいう。非アクリル系重合成分としては、例えば、アクリロニトリル、スチレン、スチレン誘導体、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノアルキルエステル、シトラコン酸、無水シトラコン酸、シトラコン酸モノアルキルエステル等のカルボキシル基含有モノマー等が挙げられる。
例えば、紫外線硬化型インクの場合、インクジェット法によりインクを透明基材11の表面の少なくとも一部に吐出した後に、紫外線照射によりこれを硬化させる。これによって、透明基材11の表面上にインク層12を形成することができる。
紫外線硬化型のインクは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
インク層12は、上述した以外の成分(その他の成分)を含んでいてもよい。このような成分としては、例えば、シリコーン等の吐出安定剤;非重合性の溶剤;顔料、染料等の各種着色剤;フィラー;光重合開始剤;近赤外線吸収剤;酸化防止剤、熱重合防止剤等の安定剤;レベリング剤、消泡剤、増粘剤、沈降防止剤、顔料分散剤、帯電防止剤、防曇剤等の界面活性剤;ワックス;スリップ剤等が挙げられる。
インク層12の形状、大きさ及びパターン等は、特に限定されず、所望の形状、大きさ等を選択することができる。インク層12の形状としては、例えば、文字、色、図形、記号、絵柄等(模様等)を表示するものが挙げられる。インク層12は、例えば、単色のインクによるベタ印刷層であってもよい。
インク層12の厚さは、特に限定されないが、0.5μm以上100μm以下であることが好ましい。この厚さの下限は、1μm以上であることがより好ましい。また、この厚さの上限は、30μm以下であることがより好ましい。
(第1の粘着剤層)
第1の粘着剤層13の形態は、特に限定されず、溶剤型粘着剤、水系エマルション型粘着剤、ホットメルト型粘着剤等が挙げられる。
また、使用可能な粘着剤の材料は、特に限定されず、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、及びシリコーン系粘着剤等からなる群より選ばれる少なくとも1種が挙げられる。
好適な具体例の1つを例示する。アクリル系粘着剤としては、例えば、溶剤型アクリル系粘着剤、水系エマルション型アクリル系粘着剤、ホットメルト型アクリル系粘着剤等が使用可能である。合成ゴム系粘着剤としては、溶剤型合成ゴム系粘着剤、水系エマルション型合成ゴム系粘着剤、ホットメルト型合成ゴム系粘着剤等が使用可能である。
第1の粘着剤層13は、粘着付与樹脂(「タッキファイヤー」等と称することもある。)を含有してもよい。粘着付与樹脂は、粘着シート10の用途に応じて適宜選択することができる。例えば、ロジン系樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、水添石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂等が挙げられる。
第1の粘着剤層13は、必要に応じて、添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、軟化剤、熱光安定剤、酸化防止剤、架橋剤等が挙げられる。軟化剤としては、例えば、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤等が挙げられる。熱光安定剤としては、例えば、ベンゾフェノン系安定剤、ベンゾトリアゾール系安定剤、ヒンダードアミン系安定剤等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えば、アニリド系酸化防止剤、フェノール系酸化防止剤、ホスファイト系酸化防止剤、チオエステル系酸化防止剤等が挙げられる。
また、第1の粘着剤層13は、透明であることが好ましい。第1の粘着剤層13の全光線透過率は、特に限定されないが、85%以上であることが好ましい。これにより、粘着シート10として十分な透明性を付与でき、インク層12の視認性をより高く維持できる。この全光線透過率の値は、例えば、ヘーズメーター(例えば、日本電色工業社製、ヘーズメーター「NDH 5000」)を用いて、JIS K 7361:1997に準拠して測定することができる。
第1の粘着剤層13の厚さは、特に限定されないが、5μm以上50μm以下であることが好ましい。この厚さの下限は、10μm以上であることがより好ましく、15μm以上であることが更に好ましい。また、この厚さの上限は、50μm以下であることがより好ましく、40μm以下であることが更に好ましく、35μm以下であることがより更に好ましく、30μm以下であることがより一層好ましい。
(下地基材)
下地基材14の材料としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、アクリル系樹脂、合成紙、紙等が挙げられる。また、下地基材14の層構造は、特に限定されず、1層のみからなる単層構造でもよいし、2層以上から構成される多層構造でもよい。多層構造である場合、上記した材料のみで構成されていてもよいし、上記した材料に他の樹脂や金属箔が貼り合わされているものでもよい。
さらに、図示はしないが、下地基材14の第1の粘着剤層13側と反対側の表面に、別のインク層を設けていてもよい。例えば、別のインク層を設けることによって、対象物の色や模様等が透けてしまうこと(色透け)を、防止できる。例えば、第1実施形態(図1参照)の場合、下地基材14の第1の粘着剤層13に対向する表面とは反対側の表面に、別のインク層が設けられている。すなわち、第1実施形態では、断面視において、透明基材11/インク層12/第1の粘着剤層13/下地基材14/別のインク層(不図示)/第2の粘着剤層15の順で、積層させることができる。例えば、使用者が、粘着シート10の透明基材11側から、矢印L1方向に、インク層12を視認する場合等に、対象物の色や模様等が透けてしまうこと(色透け)を、防止できる。
下地基材14の厚さは、特に限定されないが、5μm以上300μm以下であることが好ましい。この厚さの下限は、10μm以上であることがより好ましく、20μm以上であることが更に好ましい。また、この厚さの上限は、200μm以下であることがより好ましく、100μm以下であることが更に好ましい。
(第2の粘着剤層)
第2の粘着剤層15は、第1の粘着剤層13として説明した材料及び条件等を採用することができる。第1の粘着剤層13及び第2の粘着剤層15の成分、形状、及び大きさは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、第2の粘着剤層15は、高い透明性を有するものであってもよいし、そうでなくてもよい。すなわち、第2の粘着剤層15は、透明であってもよいし、透明でなくてもよい。したがって、粘着シート10の用途等によっては、第2の粘着剤層15には、充填剤や顔料等を含んでいてもよい。例えば、粘着シート10の対象物への貼付面である粘着剤層(第1実施形態の場合は、第2の粘着剤層15)は、充填剤及び/又は顔料等を含むことによって、対象物の色や模様等が透けてしまうこと(色透け)を、防止できる。
第2の粘着剤層15の厚さは、特に限定されないが、5μm以上80μm以下であることが好ましい。この厚さの下限は、10μm以上であることがより好ましく、15μm以上であることが更に好ましい。また、この厚さの上限は、60μm以下であることがより好ましく、50μm以下であることが更に好ましく、40μm以下であることがより更に好ましく、30μm以下であることがより一層好ましい。
(剥離ライナー)
剥離ライナー16の材料としては、特に限定されず、公知のものを用いることができる。剥離ライナー16の材料としては、例えば、樹脂材料、紙等が挙げられる。樹脂材料としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、アセチルセルロースブチレート、ポリビニルアルコール、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルペンテン、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリアミド、ポリイミド、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、ノルボルネン系樹脂、シクロオレフィン系樹脂等が挙げられる。ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。また、紙としては、例えば、合成紙、上質紙、クラフト紙、グラシン紙、ラミネート紙等が挙げられる。
そして、剥離ライナー16の厚さは、特に限定されないが、10μm以上300μm以下であることが好ましい。厚さの下限は、20μm以上であることがより好ましい。また、厚さの上限は、250μm以下であることがより好ましい。この厚さは、JIS K 7130:1999に準拠して測定された平均厚さであり、例えば、定圧厚さ測定器を用いて等間隔で10箇所を測定した厚さの算術平均をいう。
<第1実施形態の粘着シート及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法>
そして、第1実施形態の粘着シート10及び剥離ライナー付き粘着シート1の製造方法としては、各層を適宜積層する方法を採用し得るが、以下に述べるように、いくつかの好適なバリエーションが例示される。粘着シート10及び剥離ライナー付き粘着シート1は、例えば、以下の製造方法によって、作製することができる。
(製造方法1-1、図2参照)
図2は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の一例の工程図であり、図2A、図2B、図2C、図2D、図2E、及び図2Fは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。
図2に示す製造方法は、
(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する工程と、
(2)インク層12の、透明基材11とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層13を形成する工程とを、含む、
透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で、少なくとも含む粘着シート10を得る、粘着シートの製造方法である。
より具体的には、図2に示す製造方法としては、
上記(1)工程及び上記(2)工程によって、透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で含む積層体(i)を得る工程と、
(3)下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(ii)を準備する工程と、
(4)積層体(i)の第1の粘着剤層13と、積層体(ii)の下地基材14とが接するように、積層体(i)と積層体(ii)とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む製造方法とすることがより好ましい。このような製造方法によって、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
以下に、図2に示す各工程を、詳しく説明する。
まず、(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する工程を行う。これによって、透明基材11と、その表面上に設けられたインク層12とを、有する積層体を得る。インクの塗布は、例えば、インクジェットプリンターを使用することができる(図2A、図2B参照)。なお、透明基材11の表面上に、インクジェットプリンターでインク層12を形成する際には、透明基材11の印刷面(すなわち、インク層12が形成される側の表面)とは反対側の表面に、透明基材11を保護するための保護粘着フィルムを貼っておいてもよい。
そして、(2)インク層12の、透明基材11とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層13を形成する工程を行う(図2B、図2C参照)。
この(2)工程は、少なくともインク層12の表面上に第1の粘着剤層13を形成すればよい。なお、第1実施形態において、(2)工程の第1の粘着剤層13を形成する工程には、(a)インク層12の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成する工程や、(b)(下地基材14や使い捨ての剥離ライナー等といった)他の部材の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成した後に、インク層12の表面上に第1の粘着剤層13を貼り合わせる工程等も包含されることはいうまでもない。例えば、図2の場合であれば、第1の粘着剤層13だけでなく、使い捨ての剥離ライナー17も有する2層の積層体を準備し、その第1の粘着剤層13と、インク層12とを貼り合わせる態様も包含される(図2B、図2C参照)。したがって、第1の粘着剤層13は、必ずしも、それ単独で準備及び使用することに限定されるものではなく、任意の2層以上の積層体の最表面に設けられた粘着剤層であってもよい(例えば、後述する、図2の積層体(i)、図3の積層体(iii)、図5の積層体(v)、図6の積層体(vii)等の説明を参照)。
図2の場合、第1の粘着剤層13は、製造工程中で使い捨てられる剥離ライナー(使い捨ての剥離ライナー)17の表面上に、粘着剤組成物を塗布することによって、形成することができる(図2B参照)。この剥離ライナー17は、製造工程中で使い捨てられる剥離ライナー(使い捨ての剥離ライナー)である。剥離ライナー17と第1の粘着剤層13とを有する積層体(不図示)の第1の粘着剤層13を、インク層12と貼り合わせて、積層体(i)を得ることができる。その後に、剥離ライナー17を剥がすことによって、第1の粘着剤層13を露出させることができる。
粘着剤組成物は、上述した粘着剤の種類及び材料等として説明したものを含有することができる。さらに、希釈のため、有機溶剤や水を含有してもよい。有機溶剤としては、例えば、アルコール類(メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-メチル-1-プロパノール、2-ブタノール、2-メチル-2-プロパノール、ジアセトンアルコール、ベンジルアルコール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等)、セロソルブ類(メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸n-ブチル、酪酸エチル、グリコール酸n-ブチルエステル、ジエチレングリコールモノアセテート等)、ハロゲン化炭化水素類(クロロホルム、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、四塩化炭素等)、炭化水素類(n-ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン、ソルベッソ等)等が挙げられる。なお、粘着剤組成物に有機溶剤や水を含有する場合、粘着剤層(例えば、第1の粘着剤層13や後述する第2の粘着剤層15等)を形成するために塗布した粘着剤組成物を乾燥させる工程を含むことが好ましい。
粘着剤組成物の成分の具体例としては、例えば、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、ウレタン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、及びシリコーン系粘着剤等からなる群より選ばれる少なくとも1種と、上記した溶剤とを、含有する組成物が挙げられる。さらに、必要に応じて、上記した添加剤(軟化剤、熱光安定剤、酸化防止剤、架橋剤等)を含有してもよい。
続いて、積層体1aのインク層12と、剥離ライナー17上の第1の粘着剤層13とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、剥離ライナー17とをこの順に有する積層体(i)を得る(図2C参照)。
その一方で、(3)下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(ii)を準備する工程を行う(図2D、図2E参照)。例えば、剥離ライナー16の表面上に、粘着剤組成物を塗布することによって、第2の粘着剤層15を形成する。そして、第2の粘着剤層15と下地基材14とを貼り合わせることによって、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とをこの順に有する積層体(ii)を得る。
上記した(1)工程及び(2)工程と、(3)工程と、の順番は、その作用に反しない限度で、特に限定されず、順不同で行うことができる。よって、(1)工程及び(2)工程によって積層体(i)を準備するとともに、(3)工程によって積層体(ii)を準備することも可能である。
そして、(4)積層体(i)の第1の粘着剤層13と、積層体(ii)の下地基材14とが接するように、積層体(i)と積層体(ii)とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程を行う(図2F参照)。例えば、積層体(i)の使い捨ての剥離ライナー17を剥がすことによって、第1の粘着剤層13を露出させて、積層体(i)の第1の粘着剤層13と、積層体(ii)の下地基材14と、が接するように、積層体(i)と積層体(ii)とを積層させる。これによって、透明基材11、インク層12、第1の粘着剤層13、下地基材14、第2の粘着剤層15、及び剥離ライナー16を、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を製造できる。
積層体(i)と積層体(ii)の貼り合わせは、上述したように、積層体(i)が使い捨ての剥離ライナー17を有する場合は、この剥離ライナー17を剥がして第1の粘着剤層13を露出させて、第1の粘着剤層13と下地基材14とを貼り合わせることができる。
なお、図2に例示された製造方法1-1は、
透明基材11の表面上にインクを塗布して、インク層12を形成することによって、透明基材11とインク層12とを含む積層体1aを得る工程と、
インク層12の表面上に、第1の粘着剤層13を形成することによって、透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13と、使い捨ての剥離ライナー17とを、少なくとも、この順で含む積層体(i)を得る工程と、
下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(ii)を準備する工程と、
積層体(i)の使い捨ての剥離ライナー17を剥がして、第1の粘着剤層13と、積層体(ii)の下地基材14とが接するように、積層体(i)と積層体(ii)とを貼り合わせることによって、透明基材11
と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程と、を含む、剥離ライナー付き粘着シート1の製造方法、ということもできる。
上述したことから明らかなように、製造方法1-1によって、第1実施形態に係る粘着シート10及び剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
(製造方法1-2、図3参照)
図3は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図3A、図3B、図3C、及び図3Dは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。
図3に示す製造方法は、
(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する工程と、
(2)インク層12の、透明基材11とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層13を形成する工程とを、含む、
透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で、少なくとも含む粘着シート10を得る、粘着シートの製造方法である。なお、上述したように、(2)工程の第1の粘着剤層13を形成する工程には、(a)インク層12の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成する工程や、(b)(下地基材14や使い捨ての剥離ライナー等といった)他の部材の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成した後に、インク層12の表面上に第1の粘着剤層13を貼り合わせる工程等も包含されることはいうまでもない。
より具体的には、図3に示す製造方法は、
上記(2)工程は、インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14とを、この順に含む積層体(iii)を得る工程であり、
さらに、
(3)下地基材14又は剥離ライナー16の表面上に粘着剤組成物を塗布して、第2の粘着剤層15を形成した後に、第2の粘着剤層15を介して、積層体(iii)の下地基材14と、剥離ライナー16とを、貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む製造方法とすることがより好ましい。このような製造方法によって、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
そして、上記した(1)工程、(2)工程、及び(3)工程の順番は、その作用に反しない限度で、特に限定されず、順不同で行うことができる。
以下に、図3に示す各工程を、詳しく説明する。
まず、(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する(図3A、図3B参照)。これによって、透明基材11と、その表面上に設けられたインク層12とを、有する積層体1aを得る。インク層12の形成は、上記した(製造方法1-1)において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、透明基材11の表面上に、上記したインクジェットプリンターを使用して、インク層12を形成することができる。
そして、(2)インク層12の、透明基材11とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、インク層12と第1の粘着剤層13とを貼り合わせる工程を行う(図3B、図3C参照)。この(2)工程は、具体的には、インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14とを、この順に含む積層体(iii)を得る工程である。
インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成する方法は、上記した(製造方法1-1)において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、インク層12又は下地基材14の表面上に、上述した粘着剤組成物を塗布することによって、第1の粘着剤層13を形成することができる。
インク層12の表面上に、粘着剤組成物を塗布して、インク層12の上に第1の粘着剤層13を形成する場合は、この第1の粘着剤層13と、下地基材14とを貼り合わせて、積層体(iii)を得ることができる。あるいは、下地基材14の表面上に、粘着剤組成物を塗布して、下地基材14の上に第1の粘着剤層13を形成する場合は、この第1の粘着剤層13と、インク層12とを貼り合わせて、積層体(iii)を得ることができる。
この(2)工程における第1の粘着剤層13の形成は、製造工程中で使い捨てとなる剥離ライナーを用いることなく行うことができる。(2)工程では、インク層12又は下地基材14の表面上に直接粘着剤組成物を塗布することによって第1の粘着剤層13を形成することができるからである。もちろん、使い捨ての剥離ライナーを用いて、第1の粘着剤層13を形成してもよい。使い捨ての剥離ライナーを用いて、第1の粘着剤層13を形成する場合、剥離ライナーの表面上に粘着剤組成物を塗布することによって、第1の粘着剤層13を形成することができる。
さらに、(3)下地基材14又は剥離ライナー16の表面上に粘着剤組成物を塗布して、第2の粘着剤層15を形成した後に、第2の粘着剤層15を介して、積層体(iii)の下地基材14と、剥離ライナー16とを、貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程を行うことができる。(3)工程を行うことによって、剥離ライナー16を有する剥離ライナー付き粘着シート1を製造することができる。
この(3)工程における第2の粘着剤層15の形成は、製造工程中で使い捨てとなる剥離ライナーを用いることなく行うことができる。(3)工程では、下地基材14または剥離ライナー16の表面上に直接粘着剤組成物を塗布することによって第2の粘着剤層15を形成することができるからである。このようにして、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート1を製造することが可能である。
なお、図3に例示された製造方法1-2は、
透明基材11の表面上にインクを塗布して、インク層12を形成することによって、透明基材11とインク層12とを含む積層体1aを得る工程と、
インク層12の表面上に、さらに、第1の粘着剤層13及び下地基材14を、この順で形成することによって、透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14とを、少なくとも、この順で含む積層体(iii)を得る工程と、
剥離ライナー16の表面上に、第2の粘着剤層15を形成して、第2の粘着剤の積層体と剥離ライナー16とを有する積層体(不図示)を得る工程と、
積層体(iii)の下地基材14に、第2の粘着剤層15を貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程と、を含む、剥離ライナー付き粘着シート1の製造方法、ということもできる。
上述したことから明らかなように、製造方法1-2によって、第1実施形態に係る粘着シート10及び剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
(製造方法1-3、図4参照)
図4は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図4A、図4B、図4C、図4D、及び図4Eは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。
図4に示す製造方法は、
(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する工程と、
(2)インク層12の、透明基材11とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層13を形成する工程とを、含む、
透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で、少なくとも含む粘着シート10を得る、粘着シートの製造方法である。なお、上述したように、(2)工程の第1の粘着剤層13を形成する工程には、(a)インク層12の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成する工程や、(b)(下地基材14や使い捨ての剥離ライナー等といった)他の部材の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成した後に、インク層12の表面上に第1の粘着剤層13を貼り合わせる工程等も包含されることはいうまでもない。
より具体的には、図4に示す製造方法は、
上記(2)工程は、
(2-1)下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(iv)を準備する工程と、
(2-2)インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、積層体(iv)の下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む製造方法とすることがより好ましい。このような製造方法によって、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
そして、上記した(1)工程、(2)工程、(2-1)工程、及び(2-2)工程の順番は、その作用に反しない限度で、特に限定されず、順不同で行うことができる。
以下に、図4に示す各工程を、詳しく説明する。
まず、(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する(図4A、図4B参照)。これによって、透明基材11と、その表面上に設けられたインク層12とを、有する積層体1aを得る。インク層12の形成は、上記した(製造方法1-1~1-2)において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、透明基材11の表面上に、上記したインクジェットプリンターを使用して、インク層12を形成することができる。
次に、(2)工程として、まず、(2-1)下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(iv)を準備する工程を行う(図4C、図4D参照)。積層体(iv)は、例えば、下地基材14又は剥離ライナー16の表面上に、粘着剤組成物を塗布して、第2の粘着剤層15を形成した後に、第2の粘着剤層15を介して、下地基材14と、剥離ライナー16とを貼り合わせることによって得ることができる。なお、第2の粘着剤層15の塗布形成は、上記した(製造方法1-1~1-2)において説明した内容を、適宜採用することができる。
そして、(2-2)インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、積層体(iv)の下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程を行う(図4B、図4D、図4E参照)。なお、第1の粘着剤層13の塗布形成は、上記した(製造方法1-1~1-2)において説明した内容を、適宜採用することができる。
なお、図4に例示された製造方法1-3は、
透明基材11の表面上にインクを塗布して、インク層12を形成することによって、透明基材11とインク層12とを含む積層体1aを得る工程と、
下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(iv)を準備する工程と、
インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、積層体(iv)の下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む剥離ライナー付き粘着シート1の製造方法、ということもできる。
上述したことから明らかなように、製造方法1-3によって、第1実施形態に係る粘着シート10及び剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
(製造方法1-4、図5参照)
図5は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図5A、図5B、図5C、図5D、図5E、及び図5Fは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。
図5に示す製造方法は、
(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する工程と、
(2)インク層12の、透明基材11とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層13を形成する工程とを、含む、
透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で、少なくとも含む粘着シート10を得る、粘着シートの製造方法である。なお、上述したように、(2)工程の第1の粘着剤層13を形成する工程には、(a)インク層12の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成する工程や、(b)(下地基材14や使い捨ての剥離ライナー等といった)他の部材の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成した後に、インク層12の表面上に第1の粘着剤層13を貼り合わせる工程等も包含されることはいうまでもない。
より具体的には、図5に示す製造方法は、
上記(2)工程は、インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14とを、この順に含む積層体(v)を得る工程であり、
さらに、
(3)第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(vi)を準備する工程と、
(4)積層体(v)の下地基材14と、積層体(vi)の第2の粘着剤層15とを、貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む製造方法とすることがより好ましい。このような製造方法によって、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
そして、上記した(1)工程、(2)工程、(3)工程、及び(4)工程の順番は、その作用に反しない限度で、特に限定されず、順不同で行うことができる。
以下に、図5に示す各工程を、詳しく説明する。
まず、(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する(図5A、図5B参照)。これによって、透明基材11と、その表面上に設けられたインク層12とを、有する積層体1aを得る。インク層12の形成は、上記した(製造方法1-1~1-3)において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、透明基材11の表面上に、上記したインクジェットプリンターを使用して、インク層12を形成することができる。
そして、(2)工程として、インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14とを、この順に含む積層体(v)を得る工程を行う(図5B、図5C参照)。なお、第1の粘着剤層13の塗布形成は、上記した(製造方法1-1~1-3)において説明した内容を、適宜採用することができる。
また、(3)第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(vi)を準備する工程を行う。この工程で準備する積層体(vi)は、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、少なくとも含むものであればよい。例えば、第2の粘着剤層15は、使い捨ての剥離ライナー171の表面上に、粘着剤組成物を塗布することによって、形成することができる(図5D、図5E参照)。剥離ライナー171は、製造工程中で使い捨てられる剥離ライナー(使い捨ての剥離ライナー)である。積層体(vi)を積層体(v)と貼り合わせる際に、積層体(vi)の使い捨ての剥離ライナー171を剥がすことによって、第2の粘着剤層15を露出させることができる。
なお、第2の粘着剤層15の塗布形成は、上記した(製造方法1-1~1-3)において説明した内容を、適宜採用することができる。また、本実施形態では、使い捨ての剥離ライナー171の表面上に粘着剤組成物を塗布して、その表面上に第2の粘着剤層15を形成させた後に、そこに剥離ライナー16を貼り合わせて、積層体(vi)を作製してもよいが、剥離ライナー16の表面上に粘着剤組成物を塗布して、その表面上に第2の粘着剤層15を形成させた後に、そこに使い捨ての剥離ライナー171を貼り合わせて、積層体(vi)を作製することが、好ましい。
そして、(4)積層体(v)の下地基材14と、積層体(vi)の第2の粘着剤層15とを、貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程を行う。上述したように、積層体(vi)が使い捨ての剥離ライナー171を有する場合、この剥離ライナー171を剥がして、第2の粘着剤層15を露出させてから、下地基材14と第2の粘着剤層15を貼り合わせればよい。またさらに、第2の粘着剤層15と使い捨ての剥離ライナー171との間の剥離力よりも、第2の粘着剤層15と剥離ライナー16との間の剥離力の方が大きいことが好ましい。ここでいう剥離力とは、剥離ライナーを粘着剤層から引き剥がすために必要とする力を意味する。剥離力が大きい方が、より剥がしにくいといえる。
なお、図5に例示された製造方法1-4は、
透明基材11の表面上にインクを塗布して、インク層12を形成することによって、透明基材11とインク層12とを含む積層体1aを得る工程と、
インク層12又は下地基材14の表面上に、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14とを、この順に含む積層体(v)を得る工程と、
使い捨ての剥離ライナー171又は剥離ライナー16の表面上に、第2の粘着剤層15を形成した後に、第2の粘着剤層15を介して、使い捨ての剥離ライナー171と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(vi)を準備する工程と、
積層体(vi)の使い捨ての剥離ライナー171を剥がして、積層体(v)の下地基材14と、積層体(vi)の第2の粘着剤層15とを、貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む剥離ライナー付き粘着シート1の製造方法、ということもできる。
上述したことから明らかなように、製造方法1-4によって、第1実施形態に係る粘着シート10及び剥離ライナー付き粘着シート1を好適に製造することができる。
(製造方法1-5、図6参照)
図6は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図6A、図6B、図6C、図6D、図6E、及び図6Fは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。
図6に示す製造方法は、
(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する工程と、
(2)インク層12の、透明基材11とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層13を形成する工程とを、含む、
透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で、少なくとも含む粘着シート10を得る、粘着シートの製造方法である。なお、上述したように、(2)工程の第1の粘着剤層13を形成する工程には、(a)インク層12の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成する工程や、(b)(下地基材14や使い捨ての剥離ライナー等といった)他の部材の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成した後に、インク層12の表面上に第1の粘着剤層13を貼り合わせる工程等も包含されることはいうまでもない。
より具体的には、図6に示す製造方法は、
上記(2)工程は、
(2-1)第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(vii)を準備する工程と、
(2-2)インク層12と、積層体(vii)の第1の粘着剤層13とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む製造方法とすることがより好ましい。このような製造方法によって、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
そして、上記した(1)工程、(2)工程、(2-1)工程、及び(2-2)工程の順番は、その作用に反しない限度で、特に限定されず、順不同で行うことができる。
以下に、図6に示す各工程を、詳しく説明する。
まず、(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する(図6A、図6B参照)。これによって、透明基材11と、その表面上に設けられたインク層12とを、有する積層体1aを得る。インク層12の形成は、上記した(製造方法1-1~1-4)において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、透明基材11の表面上に、上記したインクジェットプリンターを使用して、インク層12を形成することができる。
そして、(2)工程として、まず、(2-1)第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(vii)を準備する工程を行う。この工程で準備する積層体(vii)は、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で、少なくとも含むものであればよい。積層体(vii)は、例えば、第1の粘着剤層13の表面に、使い捨ての剥離ライナー172を更に有していてもよい。その場合、例えば、第1の粘着剤層13は、使い捨ての剥離ライナー172の表面上に、粘着剤組成物を塗布することによって、形成することができる(図6C、図6D、図6E参照)。なお、第1の粘着剤層13及び第2の粘着剤層15の形成方法は、上記した(製造方法1-1~1-4)において説明した内容を、適宜採用することができる。
例えば、まず、下地基材14又は剥離ライナー16の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第2の粘着剤層15を形成した後、第2の粘着剤層15を介して、下地基材14と、剥離ライナー16とを貼り合わせることによって、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とをこの順で含む積層体1bを得る。続いて、使い捨ての剥離ライナー172、又は、積層体1bの下地基材14の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第1の粘着剤層13を形成した後、第1の粘着剤層13を介して、使い捨ての剥離ライナー172と、下地基材14とを貼り合わせる。これによって、使い捨ての剥離ライナー172と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とをこの順で含む積層体(vii)を得ることができる。ここで示した積層体(vii)の各層を貼り合わせる順番は、一例であり、貼り合わせの順番は特に限定されない。例えば、第2の粘着剤層15を形成した後に、第1の粘着剤層13を形成する方法等でもよいし、その逆でもよい。
続いて、(2-2)インク層12と、積層体(vii)の第1の粘着剤層13とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程を行う。この場合、積層体(vii)の使い捨ての剥離ライナー172を剥がすことによって、第1の粘着剤層13を露出させた後、第1の粘着剤層13をインク層12に貼り付けることによって、剥離ライナー付き粘着シート1を得ることができる。
この製造方法によれば、例えば、まず、使用者(印刷業者等)が、所定の好みの模様等を透明基材11の表面に印刷する。使用者は、積層体(vii)をあらかじめ用意しておき、その使い捨ての剥離ライナー172を剥がして第1の粘着剤層13を露出させる。そして、第1の粘着剤層13を、インク層12(印刷面)の表面に貼り付ければよい。例えば、使用者としては、既に積層された積層体(vii)を製造者から入手すればよいだけであるから、自分で粘着剤層(第1の粘着剤層13及び第2の粘着剤層15)を形成する必要がない。よって、使用者は、上述した粘着剤組成物を調製したり、これを塗布したりする工程を行う必要がない。したがって、印刷業者等の使用者にとって、簡便かつ汎用性が高い方法であるといえる。
なお、図6に例示された製造方法1-5は、
透明基材11の表面上にインクを塗布して、インク層12を形成することによって、透明基材11とインク層12とを含む積層体1aを得る工程と、
下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体1bを準備する工程と、
使い捨ての剥離ライナー172又は下地基材14の表面上に、粘着剤組成物を塗布して、第1の粘着剤層13を形成した後に、第1の粘着剤層13を介して、使い捨て剥離ライナー172と、下地基材14とを貼り合わせることによって、使い捨ての剥離ライナー172と、第1の粘着剤層13と、下地基材14とを、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順に含む積層体(vii)を得る工程と、
積層体(vii)の使い捨ての剥離ライナー172を剥がして、積層体1aのインク層12と、積層体(vii)の第1の粘着剤層13とを、貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む剥離ライナー付き粘着シート1の製造方法、ということもできる。
上述したことから明らかなように、製造方法1-5によって、第1実施形態に係る粘着シート10及び剥離ライナー付き粘着シート1を好適に製造することができる。
(製造方法1-6、図7参照)
図7は、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の別の一例の工程図であり、図7A、図7B、図7C、図7D、図7E、図7F、及び図7Gは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。
図7に示す製造方法は、
(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する工程と、
(2)インク層12の、透明基材11とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層13を形成する工程とを、含む、
透明基材11と、透明基材11の表面上に設けられたインク層12と、第1の粘着剤層13とを、この順で、少なくとも含む粘着シート10を得る、粘着シートの製造方法である。なお、上述したように、(2)工程の第1の粘着剤層13を形成する工程には、(a)インク層12の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成する工程や、(b)(下地基材14や使い捨ての剥離ライナー等といった)他の部材の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層13を形成した後に、インク層12の表面上に第1の粘着剤層13を貼り合わせる工程等も包含されることはいうまでもない。
より具体的には、図7に示す製造方法は、
上記(2)工程は、
(2-1)第1の粘着剤層13を準備する工程と、
(2-2)下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(viii)を準備する工程と、
(2-3)第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、積層体(viii)の下地基材14とを、貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程と、
を含む製造方法とすることがより好ましい。このような製造方法によって、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート1を、好適に製造することができる。
そして、上記した(1)工程、(2)工程、(2-1)工程、(2-2)工程、及び(2-3)工程の順番は、その作用に反しない限度で、特に限定されず、順不同で行うことができる。
以下に、図7に示す各工程を、詳しく説明する。
まず、(1)透明基材11の表面上にインクを塗布することによって、インク層12を形成する(図7A、図7B参照)。これによって、透明基材11と、その表面上に設けられたインク層12とを、有する積層体1aを得る。インク層12の形成は、上記した(製造方法1-1~1-5)において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、透明基材11の表面上に、上記したインクジェットプリンターを使用して、インク層12を形成することができる。
そして、(2)工程として、まず、(2-1)第1の粘着剤層13を準備する工程を行う(図7C、図7D参照)。なお、第1の粘着剤層13の形成方法は、上記した(製造方法1-1~1-5)において説明した内容を、適宜採用することができる。この工程で準備する第1の粘着剤層13は、使い捨ての剥離ライナー143と、第1の粘着剤層13と、使い捨ての剥離ライナー174と、を少なくともこの順で含む積層体1cとしてもよい。
例えば、まず、使い捨ての剥離ライナー173又は使い捨ての剥離ライナー174の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第1の粘着剤層13を形成した後、第1の粘着剤層13を介して、剥離ライナー173と、剥離ライナー174とを貼り合わせることによって、基材(芯材)を有しない、基材レスの両面テープ(transfer tape)とすることができる。この製造方法は、いわば、印刷された透明基材と、下地粘着シートとを、この基材レスの両面テープで貼り合わせる方法といえる。
また、(2-2)下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体(viii)を準備する工程を行う。例えば、下地基材14又は剥離ライナー16の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第2の粘着剤層15を形成した後、第2の粘着剤層15を介して、下地基材14と、剥離ライナー16とを貼り合わせることによって、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とをこの順で含む積層体(viii)を得る。
続いて、(2-3)第1の粘着剤層13を介して、インク層12と、積層体(viii)の下地基材14とを、貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程を行う。
例えば、(2-1)工程で準備した積層体1c(基材レスの両面テープ)の片面の剥離ライナー(例えば、使い捨ての剥離ライナー173)を剥がして、第1の粘着剤層13の片面を露出させて、これをインク層12と貼り合わせる。続いて、別の片面の剥離ライナー(例えば、使い捨ての剥離ライナー174)を剥がして、第1の粘着剤層13のもう一方の片面を露出させて、これを下地基材14と貼り合わせる。このようにして、第1実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート1を得ることができる。
なお、図7に例示された製造方法1-6は、
透明基材11の表面上にインクを塗布して、インク層12を形成することによって、透明基材11とインク層12とを含む積層体1aを得る工程と、
使い捨ての剥離ライナー173と、第1の粘着剤層13と、もう1つの別なる使い捨ての剥離ライナー174と、をこの順で含む積層体1cを準備する工程と、
下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む積層体1bを準備する工程と、
積層体1cの使い捨ての剥離ライナー173を剥がして、積層体1aのインク層12と、積層体1cの第1の粘着剤層13とを、貼り合わせ、かつ、積層体1cのもう1つの別なる使い捨ての剥離ライナー174を剥がして、積層体1cの第1の粘着剤層13と、積層体(vii)の下地基材14とを貼り合わせることによって、透明基材11と、インク層12と、第1の粘着剤層13と、下地基材14と、第2の粘着剤層15と、剥離ライナー16とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート1を得る工程とを、含む剥離ライナー付き粘着シート1の製造方法、ということもできる。
上述したことから明らかなように、製造方法1-6によって、第1実施形態に係る粘着シート10及び剥離ライナー付き粘着シート1を好適に製造することができる。
<第2実施形態の粘着シート及び剥離ライナー付き粘着シート>
(粘着シート)
図8は、第2実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの断面模式図である。
第2実施形態に係る粘着シート20は、第1実施形態に係る粘着シート10と同様に、透明基材21と、透明基材21の表面上に設けられたインク層22と、第1の粘着剤層23とを、この順で、少なくとも含む、粘着シート20である。いわば、第2実施形態に係る粘着シート20は、透明基材21と、インク層22と、第1の粘着剤層23とを、この順で、少なくとも含む点で、第1実施形態と共通する。
さらに、図示はしないが、下地基材24の第1の粘着剤層23側と反対側の表面に、別のインク層を設けていてもよい。例えば、別のインク層を設けることによって、対象物の色や模様等が透けてしまうこと(色透け)を、防止できる。例えば、第2実施形態(図8参照)の場合、下地基材24の第1の粘着剤層23に対向する表面とは反対側の表面に、別のインク層が設けられている。すなわち、第2実施形態では、断面視において、透明基材21/インク層22/第1の粘着剤層23/下地基材24/別のインク層(不図示)/第2の粘着剤層25の順で、積層させることができる。例えば、使用者が、粘着シート20の透明基材21側から、インク層22を視認する場合等に、対象物の色や模様等が透けてしまうこと(色透け)を、防止できる。
そして、第2実施形態に係る粘着シート20は、第2の粘着剤層25の、下地基材24とは反対側の表面上に設けられた、芯材26と、芯材26の、第2の粘着剤層25とは反対側の表面上に設けられた、第3の粘着剤層27とを、更に含むことが好ましい。第2実施形態に係る粘着シート20は、少なくとも、芯材26及び第3の粘着剤層27を有している点で、第1実施形態に係る粘着シート10と相違する。
そして、粘着シート20は、透明基材21と反対側の最表面に設けられた、剥離ライナー28を更に含む剥離ライナー付き粘着シート2とすることができる。すなわち、剥離ライナー付き粘着シート2は、この粘着シート20と、第3の粘着剤層27の表面上に設けられた剥離ライナー28と、を含む。この場合、使用時には、剥離ライナー28を剥がして、第3の粘着剤層27を露出させる。そして、第3の粘着剤層27の貼付面を、対象物の所定の箇所に貼り付ける。
透明基材21、インク層22、第1の粘着剤層23、第2の粘着剤層25、下地基材24、及び剥離ライナー28は、特に断りがない限り、第1実施形態において説明した内容を、適宜採用することができる。そして、第1の粘着剤層23、第2の粘着剤層25、及び第3の粘着剤層27の成分、形状、及び大きさは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。ただし、第2実施形態では、第1の粘着剤層23は、透明であることが好ましい。そして、第1の粘着剤層23の全光線透過率は、特に限定されないが、85%以上であることが好ましい。これにより、粘着シート10として十分な透明性を付与でき、インク層32の視認性をより高く維持できる。この全光線透過率の値は、例えば、ヘーズメーター(例えば、日本電色工業社製、ヘーズメーター「NDH 5000」)を用いて、JIS K 7361:1997に準拠して測定することができる。なお、下地基材24よりも貼付面側(図面の下方)に位置する、第2の粘着剤層25及び後述する第3の粘着剤層27は、透明でなくてもよく、充填剤や顔料等を含んでいてもよい。
(第3の粘着剤層)
第3の粘着剤層27は、第1の粘着剤層23及び第2の粘着剤層25として説明した材料及び条件等を採用することができる。なお、第3の粘着剤層27は、高い透明性を有するものであってもよいし、そうでなくてもよい。すなわち、第3の粘着剤層27は、透明であってもよいし、透明でなくてもよい。したがって、粘着シート20の用途等によっては、第3の粘着剤層27には、充填剤や顔料等を含んでいてもよい。例えば、粘着シート20の対象物への貼付面である粘着剤層(第2実施形態の場合は、第3の粘着剤層27)は、充填剤及び/又は顔料等を含むことによって、対象物の色や模様等が透けてしまうこと(色透け)を、防止できる。
第3の粘着剤層27の厚さは、特に限定されないが、5μm以上80μm以下であることが好ましい。この厚さの下限は、10μm以上であることがより好ましい。また、この厚さの上限は、60μm以下であることがより好ましく、50μm以下であることが更に好ましく、40μm以下であることがより更に好ましく、30μm以下であることがより一層好ましい。
(芯材)
芯材26の材料としては、特に限定されず、公知のものを用いることができる。芯材26の材料としては、例えば、樹脂材料、紙、金属箔等が挙げられる。樹脂材料としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、アセチルセルロースブチレート、ポリビニルアルコール、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、フッ素系樹脂、アクリル系樹脂、不織布等が挙げられる。ポリエステルとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等が挙げられる。ポリオレフィンとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等が挙げられる。また、紙としては、例えば、合成紙、上質紙、クラフト紙、グラシン紙、ラミネート紙等が挙げられる。金属箔としては、アルミニウム、銅等が挙げられる。
そして、芯材26の厚さは、特に限定されないが、2μm以上500μm以下であることが好ましい。厚さの下限は、10μm以上であることがより好ましい。また、厚さの上限は、250μm以下であることがより好ましい。この厚さは、JIS K 7130:1999に準拠して測定された平均厚さであり、例えば、定圧厚さ測定器を用いて等間隔で10箇所を測定した厚さの算術平均をいう。
<第2実施形態の粘着シート及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法>
そして、第2実施形態の粘着シート20及び剥離ライナー付き粘着シート2の製造方法としては、各層を適宜積層する方法を採用し得るが、いくつかの好適なバリエーションが例示される。粘着シート20及び剥離ライナー付き粘着シート2は、例えば、以下の製造方法によって、作製することができる。
(製造方法2、図9参照)
図9は、第2実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の一例の工程図であり、図9A、図9B、図9C、図9D、図9E、及び図9Fは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。
図9に示す製造方法は、
(1)透明基材21の表面上にインクを塗布することによって、インク層22を形成する工程と、
(2)インク層22の、透明基材21とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層23を形成する工程とを、含む、
透明基材21と、透明基材21の表面上に設けられたインク層22と、第1の粘着剤層23とを、この順で、少なくとも含む粘着シート20を得る、粘着シートの製造方法である点で、第1実施形態に係る製造方法と、共通する。なお、第2実施形態において、(2)工程の第1の粘着剤層23を形成する工程には、(a)インク層22の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層23を形成する工程や、(b)(下地基材24や使い捨ての剥離ライナー等といった)他の部材の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層23を形成した後に、インク層22の表面上に第1の粘着剤層23を貼り合わせる工程等も包含されることはいうまでもない。
より具体的には、図9に示す製造方法としては、
上記(2)工程は、インク層22又は下地基材24の表面上に、第1の粘着剤層23を形成した後に、第1の粘着剤層23を介して、インク層22と、下地基材24とを貼り合わせることによって、透明基材21と、インク層22と、第1の粘着剤層23と、下地基材24とを、この順に含む積層体(ix)を得る工程であり、
さらに、
(3)第2の粘着剤層25と、芯材26と、第3の粘着剤層27と、剥離ライナー28とを、この順で含む積層体(x)を準備する工程と、
(4)積層体(ix)の下地基材24と、積層体(x)の第2の粘着剤層25とを、貼り合わせることによって、透明基材21と、インク層22と、第1の粘着剤層23と、下地基材24と、第2の粘着剤層25と、芯材26と、第3の粘着剤層27と、剥離ライナー28とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート2を得る工程と、
を含む製造方法とすることがより好ましい。このような製造方法によって、第2実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート2を、好適に製造することができる。
そして、上記した(1)工程、(2)工程、(3)工程、及び(4)工程の順番は、その作用に反しない限度で、特に限定されず、順不同で行うことができる。
以下に、図9に示す各工程を、詳しく説明する。
まず、(1)透明基材21の表面上にインクを塗布することによって、インク層22を形成する工程を行う(図9A、図9B参照)。これによって、透明基材21と、その表面上に設けられたインク層22とを、有する積層体2aを得る。インク層22の形成は、第1実施形態において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、透明基材21の表面上に、上記したインクジェットプリンターを使用して、インク層22を形成することができる。
そして、(2)インク層22又は下地基材24の表面上に、第1の粘着剤層23を形成した後に、第1の粘着剤層23を介して、インク層22と、下地基材24とを貼り合わせることによって、透明基材21と、インク層22と、第1の粘着剤層23と、下地基材24とを、この順に含む積層体(ix)を得る工程を行う(図9C参照)。
インク層22又は下地基材24の表面上に、第1の粘着剤層23を形成する方法は、第1実施形態において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、インク層22又は下地基材24の表面上に、上述した粘着剤組成物を塗布することによって、第1の粘着剤層23を形成することができる。
インク層22の表面上に、粘着剤組成物を塗布して、インク層22の上に第1の粘着剤層23を形成する場合は、この第1の粘着剤層23と、下地基材24とを貼り合わせて、積層体(ix)を得ることができる。あるいは、下地基材24の表面上に、粘着剤組成物を塗布して、下地基材24の上に第1の粘着剤層23を形成する場合は、この第1の粘着剤層23と、インク層22とを貼り合わせて、積層体(ix)を得ることができる。
また、(3)第2の粘着剤層25と、芯材26と、第3の粘着剤層27と、剥離ライナー28とを、この順で含む積層体(x)を準備する工程を行う。この工程で準備される積層体(x)は、第2の粘着剤層25と、芯材26と、第3の粘着剤層27と、剥離ライナー28とを、少なくとも、この順で含むものであればよい。積層体(x)は、例えば、第2の粘着剤層25の表面に、使い捨ての剥離ライナー291を更に有していてもよい。(図9D、図9E参照)。
例えば、まず、剥離ライナー28の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第3の粘着剤層27を形成した後、第3の粘着剤層27を介して、剥離ライナー28と、芯材26とを貼り合わせる。一方、使い捨ての剥離ライナー291の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第2の粘着剤層25を形成する。そして、第2の粘着剤層25を、芯材26と貼り合わせることによって、使い捨ての剥離ライナー291と、第2の粘着剤層25と、芯材26と、第3の粘着剤層27と、剥離ライナー28とを、この順で含む積層体(x)とすることができる。この場合、使い捨ての剥離ライナー291を剥がして、第2の粘着剤層25を露出させて、積層体(x)を積層体(ix)と貼り合わせることができる。なお、第2の粘着剤層25を形成した後に、第3の粘着剤層27を形成してもよいし、その逆でもよい。
そして、(4)積層体(ix)の下地基材24と、積層体(x)の第2の粘着剤層25とを、貼り合わせることによって、透明基材21と、インク層22と、第1の粘着剤層23と、下地基材24と、第2の粘着剤層25と、芯材26と、第3の粘着剤層27と、剥離ライナー28とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート2を得る工程を行う。
例えば、上述したように、積層体(ix)が使い捨ての剥離ライナー291を有する場合、剥離ライナー291を剥がして、下地基材24と、第2の粘着剤層25とを、貼り合わせることによって、剥離ライナー付き粘着シート2を得ることができる。
なお、図9に例示された製造方法2は、
透明基材21の表面上にインクを塗布して、インク層22を形成することによって、透明基材21とインク層22とを含む積層体2aを得る工程と、
インク層22又は下地基材24の表面上に、第1の粘着剤層23を形成した後に、第1の粘着剤層23を介して、インク層22と、下地基材24とを貼り合わせることによって、透明基材21と、インク層22と、第1の粘着剤層23と、下地基材24とを、この順に含む積層体(ix)を得る工程と、
使い捨ての剥離ライナー291と、第2の粘着剤層25と、芯材26と、第3の粘着剤層27と、剥離ライナー28とを、この順で含む積層体(x)を準備する工程と、
積層体(x)の使い捨ての剥離ライナーを剥がして、積層体(ix)の下地基材24と、積層体(x)の第2の粘着剤層25とを、貼り合わせることによって、透明基材21と、インク層22と、第1の粘着剤層23と、下地基材24と、第2の粘着剤層25と、芯材26と、第3の粘着剤層27と、剥離ライナー28とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート2を得る工程とを、含む剥離ライナー付き粘着シート2の製造方法、ということもできる。
上述したことから明らかなように、製造方法2によって、第2実施形態に係る粘着シート20及び剥離ライナー付き粘着シート2を好適に製造することができる。
<第3実施形態の粘着シート及び剥離ライナー付き粘着シート>
(粘着シート)
図10は、第3実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの断面模式図である。
第3実施形態に係る粘着シート30は、第1実施形態に係る粘着シート10及び第2実施形態に係る粘着シート20と同様に、透明基材31と、透明基材31の表面上に設けられたインク層32と、第1の粘着剤層33とを、この順で、少なくとも含む、粘着シート30である。いわば、第3実施形態に係る粘着シート30は、透明基材31と、インク層32と、第1の粘着剤層33とを、この順で、少なくとも含む点で、第1実施形態及び第2実施形態と共通する。そして、第3実施形態に係る粘着シート30は、芯材36及び第3の粘着剤層37を有している点で、少なくとも第1実施形態に係る粘着シート10と相違する。また、第3実施形態に係る粘着シート30は、芯材36と下地基材34の配置順序が、第2実施形態に係る粘着シート20と相違する。
さらに、図示はしないが、下地基材34の第1の粘着剤層33側と反対側の表面に、別のインク層を設けていてもよい。例えば、別のインク層を設けることによって、対象物の色や模様等が透けてしまうこと(色透け)を、防止できる。第3実施形態(図10参照)の場合であれば、第1の粘着剤層33は下地基材34と接しておらず、他の層(芯材36及び第2の粘着剤層35)を介して、配置されているが、このような場合であっても、下地基材34の第1の粘着剤層33側と反対側の表面に、別のインク層が設けられている、と言える。すなわち、第3実施形態では、断面視において、透明基材31/インク層32/第1の粘着剤層33/芯材36/第2の粘着剤層35/下地基材34/別のインク層(不図示)/第3の粘着剤層37の順で、積層させることができる。
そして、第3実施形態に係る粘着シート30は、
第1の粘着剤層33の、インク層32とは反対側の表面上に設けられた、芯材36と、
芯材36の、第1の粘着剤層33とは反対側の表面上に設けられた、第2の粘着剤層35と、
第2の粘着剤層35の、芯材36とは反対側の表面上に設けられた、下地基材34と、
下地基材34の、第2の粘着剤層35とは反対側の表面上に設けられた、第3の粘着剤層37とを、更に含むことが好ましい。
そして、粘着シート30は、透明基材31と反対側の最表面に設けられた、剥離ライナー38を更に含む剥離ライナー付き粘着シート3とすることができる。すなわち、剥離ライナー付き粘着シート3は、この粘着シート30と、第3の粘着剤層37の表面上に設けられた剥離ライナー38と、を含む。この場合、使用時には、剥離ライナー38を剥がして、第3の粘着剤層37を露出させる。そして、第3の粘着剤層37の貼付面を、対象物の所定の箇所に貼り付ける。
透明基材31、インク層32、第1の粘着剤層33、第2の粘着剤層35、下地基材34、及び剥離ライナー38は、特に断りがない限り、第1実施形態及び第2実施形態において説明した内容を、適宜採用することができる。ただし、第3実施形態では、第1の粘着剤層33及び第2の粘着剤層35は、透明であることが好ましい。第1の粘着剤層33及び第2の粘着剤層35の全光線透過率は、特に限定されないが、それぞれ、85%以上であることが好ましい。これにより、粘着シート10として十分な透明性を付与でき、インク層32の視認性をより高く維持ができる。この全光線透過率の値は、例えば、ヘーズメーター(例えば、日本電色工業社製、ヘーズメーター「NDH 5000」)を用いて、JIS K 7361:1997に準拠して測定することができる。
(芯材)
芯材36は、第2実施形態において説明した内容を、適宜採用することができる。ただし、第3実施形態では、芯材36は、高い透明性を有することが好ましい。この全光線透過率は、特に限定されないが、85%以上であることが好ましい。これにより、粘着シート10として十分な透明性を付与でき、インク層32の視認性をより高く維持できる。この全光線透過率の値は、例えば、ヘーズメーター(例えば、日本電色工業社製、ヘーズメーター「NDH 5000」)を用いて、JIS K 7361:1997に準拠して測定することができる。
(第3の粘着剤層)
第3の粘着剤層37は、第2実施形態において説明した内容を、適宜採用することができる。そして、第1の粘着剤層33、第2の粘着剤層35、及び第3の粘着剤層37の成分、形状、及び大きさは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。なお、第3の粘着剤層37は、高い透明性を有するものであってもよいし、そうでなくてもよい。すなわち、第3の粘着剤層37は、透明であってもよいし、透明でなくてもよい。したがって、粘着シート30の用途等によっては、第3の粘着剤層37には、充填剤や顔料等を含んでいてもよい。例えば、粘着シート30の対象物への貼付面である粘着剤層(第3実施形態の場合は、第3の粘着剤層37)は、充填剤及び/又は顔料等を含むことによって、対象物の色や模様等が透けてしまうこと(色透け)を、防止できる。
<第3実施形態の粘着シート及び剥離ライナー付き粘着シートの製造方法>
そして、第3実施形態の粘着シート30及び剥離ライナー付き粘着シート3の製造方法としては、各層を適宜積層する方法を採用し得るが、いくつかの好適なバリエーションが例示される。粘着シート30及び剥離ライナー付き粘着シート3は、例えば、以下の製造方法によって、作製することができる。
(製造方法3、図11参照)
図11は、第3実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シートの製造方法の一例の工程図であり、図11A、図11B、図11C、図11D、図11E、図11F、及び図11Gは、当該製造方法の各工程を示す工程図である。
図11に示す製造方法は、
(1)透明基材31の表面上にインクを塗布することによって、インク層32を形成する工程と、
(2)インク層32の、透明基材31とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層33を形成する工程とを、含む、
透明基材31と、透明基材31の表面上に設けられたインク層32と、第1の粘着剤層33とを、この順で、少なくとも含む粘着シート30を得る、粘着シートの製造方法である点で、第1実施形態に係る製造方法及び第2実施形態に係る製造方法と、共通する。なお、第3実施形態において、(2)工程の第1の粘着剤層33を形成する工程には、(a)インク層32の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層33を形成する工程や、(b)(芯材36や使い捨ての剥離ライナー等といった)他の部材の表面上に粘着剤組成物を塗布して第1の粘着剤層33を形成した後に、インク層32の表面上に第1の粘着剤層33を貼り合わせる工程等も包含されることはいうまでもない。
より具体的には、図11に示す製造方法としては、
上記(2)工程は、
(2-1)第1の粘着剤層33と、芯材36と、第2の粘着剤層35とを、少なくともこの順で含む積層体(xi)を準備する工程と、
(2-2)下地基材34と、第3の粘着剤層37と、剥離ライナー38とを、少なくともこの順で含む積層体(xii)を準備する工程と、
(2-3)インク層32と、積層体(xi)の第1の粘着剤層33とが接し、かつ、積層体(xi)の第2の粘着剤層35と、積層体(xii)の下地基材34とが接するように、インク層32を有する透明基材31と、積層体(xi)と、積層体(xii)とを、貼り合わせることによって、透明基材31、インク層32、第1の粘着剤層33、芯材36、第2の粘着剤層35、下地基材34、第3の粘着剤層37、及び剥離ライナー38を、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート3を得る工程とを含む製造方法とすることがより好ましい。このような製造方法によって、第3実施形態に係る剥離ライナー付き粘着シート3を、好適に製造することができる。
そして、上記した(1)工程、(2)工程、(2-1)工程、(2-2)工程、及び(2-3)工程の順番は、その作用に反しない限度で、特に限定されず、順不同で行うことができる。
以下に、図11に示す各工程を、詳しく説明する。
まず、(1)透明基材31の表面上にインクを塗布することによって、インク層32を形成する工程を行う(図11A、図11B参照)。これによって、透明基材31と、その表面上に設けられたインク層32とを、有する積層体3aを得る。インク層32の形成は、第1実施形態において説明した内容を、適宜採用することができる。例えば、透明基材31の表面上に、上記したインクジェットプリンターを使用して、インク層32を形成することができる。
そして、(2-1)第1の粘着剤層33と、芯材36と、第2の粘着剤層35とを、この順で、少なくとも含む積層体(xi)を準備する工程を行う。この工程で準備される積層体(xi)は、第1の粘着剤層33と、芯材36と、第2の粘着剤層35とを、少なくとも、この順で含むものであればよい。積層体(xi)は、例えば、第1の粘着剤層33の表面に、使い捨ての剥離ライナー391を更に有していてもよいし、第2の粘着剤層35の表面に、使い捨ての剥離ライナー392を更に有していてもよい(図11C、図11D参照)。
例えば、まず、使い捨ての剥離ライナー391の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第1の粘着剤層33を形成した後、第1の粘着剤層33を介して、剥離ライナー391と、芯材36とを貼り合わせる。一方、使い捨ての剥離ライナー392の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第2の粘着剤層35を形成する。そして、第2の粘着剤層35を、芯材36と貼り合わせることによって、剥離ライナー391と、第1の粘着剤層33と、芯材36と、第2の粘着剤層35と、剥離ライナー392とを、この順で含む積層体(xi)とすることができる。この場合、使い捨ての剥離ライナー391を剥がして、第1の粘着剤層33を露出させて、インク層32と貼り合わせることができる。そして、剥離ライナー392を剥がして、第2の粘着剤層35を露出させて、積層体(xii)の下地基材34と貼り合わせることができる。なお、第1の粘着剤層33を形成した後に、第2の粘着剤層35を形成してもよいし、その逆でもよい。
また、(2-2)下地基材34と、第3の粘着剤層37と、剥離ライナー38とを、この順で、少なくとも含む積層体(xii)を準備する工程を行う(図11E、図11F参照)。
例えば、まず、下地基材34又は剥離ライナー38の表面に、粘着剤組成物を塗布して、第3の粘着剤層37を形成した後、第3の粘着剤層37を介して、下地基材34と、剥離ライナー38とを貼り合わせることによって、下地基材34と、第3の粘着剤層37と、剥離ライナー38とをこの順で含む積層体(xii)を得ることができる。
そして、(2-3)インク層32と、積層体(xi)の第1の粘着剤層33と、が接し、かつ、積層体(xi)の第2の粘着剤層35と、積層体(xii)の下地基材34と、が接するように、インク層32を有する透明基材31と、積層体(xi)と、積層体(xii)とを、貼り合わせることによって、透明基材31と、インク層32と、第1の粘着剤層33と、芯材36と、第2の粘着剤層35と、下地基材34と、第3の粘着剤層37と、剥離ライナー38とを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート3を得る工程を行う(図11G参照)。
例えば、上述したように、積層体(xi)が、使い捨ての剥離ライナー391、392を有する場合、剥離ライナー391を剥がして、第1の粘着剤層33と、インク層32とを、貼り合わせる。また、剥離ライナー392を剥がして、第2の粘着剤層35と、下地基材34とを、貼り合わせる。これによって、剥離ライナー付き粘着シート3を得ることができる。
なお、図11に例示された製造方法3は、
透明基材31の表面上にインクを塗布して、インク層32を形成することによって、透明基材31とインク層32とを含む積層体3aを得る工程と、
使い捨ての剥離ライナー391と、第1の粘着剤層33と、芯材36と、第2の粘着剤層35と、もう1つの別なる使い捨ての剥離ライナー392とを、少なくともこの順で含む積層体(xi)を準備する工程と、
下地基材34と、第3の粘着剤層37と、剥離ライナー38とを、少なくともこの順で含む積層体(xii)を準備する工程と、
積層体(xi)の使い捨ての剥離ライナー391を剥がして、インク層32と、積層体(xi)の第1の粘着剤層33とを貼り合わせ、かつ、積層体(xi)の別なる使い捨ての剥離ライナー392を剥がして、第2の粘着剤層35と、積層体(xii)の下地基材34とを貼り合わせることによって、透明基材31、インク層32、第1の粘着剤層33、芯材36、第2の粘着剤層35、下地基材34、第3の粘着剤層37、及び剥離ライナー38を、この順で含む剥離ライナー付き粘着シート3を得る工程とを、含む剥離ライナー付き粘着シート3の製造方法、ということもできる。
上述したことから明らかなように、製造方法3によって、第3実施形態に係る粘着シート30及び剥離ライナー付き粘着シート3を好適に製造することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る粘着シート10、20、30及び剥離ライナー付き粘着シート1、2、3は、シルバリングの発生を効果的に抑制できるため、種々の装飾シート及び表示シート等として、好適に使用することができる。このような装飾シート及び表示シート等の好適例としては、例えば、建築物の内装や外装の装飾用途、家具及び建具の装飾用途、自動車等の装飾用途、看板、並びに広告物等といった、屋内外での使用が想定されるシート類が挙げられる。
1、2、3:剥離ライナー付き粘着シート(粘着シート)
10、20、30:粘着シート
11、21、31:透明基材
12、22、32:インク層
13、23、33:第1の粘着剤層
14、24、34:下地基材
15、25、35:第2の粘着剤層
16、28、38:剥離ライナー
17、171、172、173、174、291、391、392:使い捨ての剥離ライナー(剥離ライナー)
26、36:芯材
27、37:第3の粘着剤層
100:従来の剥離ライナー付き粘着シート(粘着シート)
110:従来の粘着シート
120:従来の透明基材
130:従来の第1の粘着剤層
140:従来のインク層
150:従来の下地基材
160:従来の第2の粘着剤層
170:従来の剥離ライナー
180:従来の使い捨ての剥離ライナー(剥離ライナー)
p:エアだまり
L1、L2:矢印

Claims (15)

  1. 透明基材と、
    前記透明基材の表面上に設けられたインク層と、
    第1の粘着剤層とを、この順で含む、粘着シート。
  2. 前記第1の粘着剤層の、前記インク層とは反対側の表面上に設けられた、下地基材を、更に含む、
    請求項1に記載の粘着シート。
  3. 前記下地基材の、前記第1の粘着剤層とは反対側の表面上に設けられた、第2の粘着剤層を、更に含む、
    請求項2に記載の粘着シート。
  4. 前記第2の粘着剤層の、前記下地基材とは反対側の表面上に設けられた、芯材と、
    前記芯材の、前記第2の粘着剤層とは反対側の表面上に設けられた、第3の粘着剤層と、
    を更に含む、
    請求項3に記載の粘着シート。
  5. 前記第1の粘着剤層の、前記インク層とは反対側の表面上に設けられた、芯材と、
    前記芯材の、前記第1の粘着剤層とは反対側の表面上に設けられた、第2の粘着剤層と、
    前記第2の粘着剤層の、前記芯材とは反対側の表面上に設けられた、下地基材と、
    前記下地基材の、前記第2の粘着剤層とは反対側の表面上に設けられた、第3の粘着剤層とを、更に含む、
    請求項1に記載の粘着シート。
  6. 請求項1~5のいずれか一項に記載の粘着シートが、前記透明基材とは反対側の最表面に設けられた剥離ライナーを、更に含む、
    剥離ライナー付き粘着シート。
  7. (1)透明基材の表面上にインクを塗布することによって、インク層を形成する工程と、
    (2)前記インク層の、前記透明基材とは反対側の表面上に、第1の粘着剤層を形成する工程とを、含む、
    前記透明基材と、前記透明基材の表面上に設けられた前記インク層と、前記第1の粘着剤層とを、この順で、少なくとも含む粘着シートを得る、
    粘着シートの製造方法。
  8. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記(1)工程及び前記(2)工程によって、前記透明基材と、前記透明基材の表面上に設けられた前記インク層と、前記第1の粘着剤層とを、この順で含む積層体(i)を得る工程と、
    (3)下地基材と、第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(ii)を準備する工程と、
    (4)前記積層体(i)の前記第1の粘着剤層と、前記積層体(ii)の前記下地基材とが接するように、前記積層体(i)と前記積層体(ii)とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
    を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法。
  9. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記(2)工程は、前記インク層又は下地基材の表面上に、前記第1の粘着剤層を形成した後に、前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記下地基材とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材とを、この順に含む積層体(iii)を得る工程であり、
    さらに、
    (3)前記下地基材又は剥離ライナーの表面上に粘着剤を塗布して、第2の粘着剤層を形成した後に、前記第2の粘着剤層を介して、前記積層体(iii)の前記下地基材と、前記剥離ライナーとを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
    を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法。
  10. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記(2)工程は、
    (2-1)下地基材と、第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(iv)を準備する工程と、
    (2-2)前記インク層又は下地基材の表面上に、前記第1の粘着剤層を形成した後に、前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記積層体(iv)の前記下地基材とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
    を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法。
  11. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記(2)工程は、前記インク層又は下地基材の表面上に、前記第1の粘着剤層を形成した後に、前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記下地基材とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材とを、この順に含む積層体(v)を得る工程であり、
    さらに、
    (3)第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(vi)を準備する工程と、
    (4)前記積層体(v)の前記下地基材と、前記積層体(vi)の前記第2の粘着剤層とを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
    を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法。
  12. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記(2)工程は、
    (2-1)前記第1の粘着剤層と、下地基材と、第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(vii)を準備する工程と、
    (2-2)前記インク層と、前記積層体(vii)の前記第1の粘着剤層とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
    を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法。
  13. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記(2)工程は、
    (2-1)第1の粘着剤層を準備する工程と、
    (2-2)下地基材と、第2の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(viii)を準備する工程と、
    (2-3)前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記積層体(viii)の前記下地基材とを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
    を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法。
  14. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記(2)工程は、前記インク層又は下地基材の表面上に、前記第1の粘着剤層を形成した後に、前記第1の粘着剤層を介して、前記インク層と、前記下地基材とを貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材とを、この順に含む積層体(ix)を得る工程であり、
    さらに、
    (3)第2の粘着剤層と、芯材と、第3の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(x)を準備する工程と、
    (4)前記積層体(ix)の前記下地基材と、前記積層体(x)の前記第2の粘着剤層とを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第2の粘着剤層と、前記芯材と、前記第3の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
    を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法。
  15. 請求項7に記載の製造方法において、
    前記(2)工程は、
    (2-1)前記第1の粘着剤層と、芯材と、第2の粘着剤層とを、この順で含む積層体(xi)を準備する工程と、
    (2-2)下地基材と、第3の粘着剤層と、剥離ライナーとを、この順で含む積層体(xii)を準備する工程と、
    (2-3)前記インク層と、前記積層体(xi)の前記第1の粘着剤層と、が接し、かつ、前記積層体(xi)の前記第2の粘着剤層と、前記積層体(xii)の前記下地基材と、が接するように、前記インク層を有する前記透明基材と、前記積層体(xi)と、前記積層体(xii)とを、貼り合わせることによって、前記透明基材と、前記インク層と、前記第1の粘着剤層と、前記芯材と、前記第2の粘着剤層と、前記下地基材と、前記第3の粘着剤層と、前記剥離ライナーとを、この順で含む剥離ライナー付き粘着シートを得る工程と、
    を含む、剥離ライナー付き粘着シートの製造方法。
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