JP2008079837A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】排尿時において、男性性器を容易に取り出し可能な使い捨ておむつを提供すること。
【解決手段】使い捨ておむつは、装着時における前身頃と、後身頃と、を少なくとも有するシャーシーと、該シャーシーの少なくとも一部に配設される液透過性の表面シートと、該表面シートの厚さ方向における一方側に配設される液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配設される液保持性の吸収体と、を備える。シャーシーの前記前身頃には、前記使い捨ておむつの長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線を跨いで互いに離間した点のそれぞれを結ぶ切り離し線に沿って前記前身頃の所定の部位を切り離し可能に形成される開口可能部と、該開口可能部を覆うように配置される補助シートと、が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、使い捨ておむつに関する。特に、容易に男性性器を取り出し可能な使い捨ておむつに関する。
従来より、高齢者や身障者等が使用する吸収性物品として、使い捨ておむつ、トレーニングパンツ、失禁用パンツなどがある。これらの吸収性物品は、いずれも着用者の生活習慣や介護レベルに応じて使い分けられている。例えば、使い捨ておむつは、高齢者や身障者等のように自力での排泄行為が困難な人に対して、その排泄物を漏らすことなく保持吸収することにより、排泄等のための補助具として、又は介護用衛生品として、使用されている。
ここで、使い捨ておむつは、自力での排尿行為が困難な人だけでなく、軽度の失禁症等の身障者や歩行が可能な高齢者等のような自力での排尿行為が可能な人であっても使用する場合がある。しかしながら、軽度の失禁症の身障者や歩行が可能な高齢者等にとっては、おむつが一般的に自力での排尿行為が困難な人が使用するものであるという印象により、おむつを穿くこと自体に抵抗感を有することが多かった。これは、従来のおむつが漏れ防止の観点より、排尿時において、一般的な男性用下着に備えられているような男性性器を取り出すための排尿用取出し口等を有していないためである。これにより、自力で排尿する場合には、個室に入り、おむつを脱ぐ等の一般的な排尿時における行為とは異なる行為を必要としていた。そして、このような行為は、特に男性の着用者にとっては大変煩雑な行為であり、おむつを穿くことに対してより一層の抵抗感を与えるものであった。
これに対し、紙おむつの着用時であっても男性の性器の取り出しを可能とする吸収性物品が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の吸収性物品は、内面シートと、外面シートと、これらの間に設けられる中間シートとを備え、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部と、その間の股下部とに区分される紙おむつ本体と、紙おむつ本体の股下部に貼着される吸収体を有する。腹側部の内面及び外面シートには、装着時に男性性器を取り出し可能な開口部を形成するためのミシン目が設けられ、止着材をはずし、中間シートをずらすことにより内面及び外面シートの開口部が連通して腹側部に貫通口が形成可能に構成されている。これにより、紙おむつ装着時であっても男性性器の取り出しができるというものである。
特開2005−80996号公報
しかしながら、特許文献1に開示の紙おむつは、腹側部の内面及び外面シートに性器を取り出すための開口部は形成されているが、この開口部は、開口のみの構成であるため広げにくいという問題があった。また、この紙おむつは、着用者が排尿するにあたり、男性性器を開口部から取り出すために様々な動作を必要としていた。例えば、男性性器を取り出すにあたり、中間シートをずらすために中間シートの止着部材を外す必要があった。このような行為は、例えば、麻痺等により片手しか使えない着用者にとっては、自力での排尿行為を困難なものとするものであった。さらには、中間シートを止着部材から外すとき、特有の音を発生させるおそれがあった。これにより、排尿時において周囲に紙おむつを着用していることを気づかれるおそれがあり、この紙おむつを使用することに対する抵抗感を増加させるものであった。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたものであり、排尿時において、男性性器を容易に取り出し可能な使い捨ておむつを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために、使い捨ておむつの所定位置に排尿用の開口可能部を設けると共に、使い捨ておむつにおける所定の部位を伸縮可能に形成することにより、排尿行為が容易になることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、以下のような使い捨ておむつを提供することを目的とする。
(1) 装着時における前身頃と、後身頃と、を少なくとも有するシャーシーと、該シャーシーの少なくとも一部に配置される液透過性の表面シートと、該表面シートの厚さ方向における一方側に配置される液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される液保持性の吸収体と、を備える使い捨ておむつであって、前記シャーシーの前記前身頃には、前記使い捨ておむつの長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線を跨いで互いに離間した点のそれぞれを結ぶ切断誘導線に沿って前記前身頃における前記シャーシーの所定の部位を切り離し可能に形成される開口可能部と、該開口可能部を覆うように設けられる補助シートと、を有する使い捨ておむつ。
(2) 前記開口可能部は、前記切断誘導線に沿ってスリット状の切断部を間欠的に設けることにより形成される(1)に記載の使い捨ておむつ。
(3) 前記開口可能部は、前記切断誘導線に沿って前記シャーシーを薄肉状にすることにより形成される(1)に記載の使い捨ておむつ。
(4) 前記吸収体は、略縦長に形成されると共に、少なくとも前記前身頃に配置されており、前記開口可能部は、前記前身頃における前記吸収体の外縁から離間した位置に形成される(1)から(3)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(5) 該使い捨ておむつは、前記シャーシーの前記前身頃と前記後身頃とを所定の位置において、予め又は装着時に接合又は係止させることにより、胴開口部と、一対の脚開口部と、を備えるパンツ形状に形成可能であり、パンツ形状における前記シャーシーは、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される(1)から(4)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(6) パンツ形状における前記シャーシーは、前記胴開口部の前記後身頃における略中央と、前記開口可能部の股下方向側にある股間部の近傍と、をパンツ形状における前記シャーシーの胴周囲に沿って繋ぐことにより形成される開口伸縮領域を備え、該開口伸縮領域は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される(5)に記載の使い捨ておむつ。
(7) 前記開口伸縮領域における非伸張時に対する伸張時の伸張倍率が、1.1倍から4.0倍の範囲にある(6)に記載の使い捨ておむつ。
(8) 前記開口伸縮領域の非伸張時における胴周囲の長さを100%とした場合に、該開口伸縮領域の胴周囲の長さを少なくとも非伸張時における胴周囲の長さの150%になるまで伸張させた場合の引張応力が、20N以下である(6)に記載の使い捨ておむつ。
(9) パンツ形状における前記シャーシーは、前記前身頃と前記後身頃との接合又は係止位置を含む境界部近傍の全部又は一部に形成される弾性境界領域を備え、該弾性境界領域は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される(5)に記載の使い捨ておむつ。
(10) 前記補助シートは、その全部又は一部に弾性部材を備える(1)から(9)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(11) 前記補助シートは、その全部又は一部に吸収性部材を備える(1)から(10)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(12) 前記開口可能部の略中央には、前記切断誘導線の一部を切断した開裂部が設けられる(1)から(11)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(13) 前記開口可能部の両端部には、所定形状の穴部又は湾曲部が設けられる(1)から(12)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(14) 前記開口可能部の両端部には、剛性の高い補強部材が配置される(1)から(13)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(15) 前記開口可能部の近傍には、該開口可能部の存在を示唆する案内標識が設けられる(1)から(14)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
(16) 前記案内標識は、色彩を付与することにより前記開口可能部の存在を示唆する(15)に記載の使い捨ておむつ。
(17) 前記案内標識は、凹凸により前記開口可能部の存在を示唆する(15)に記載の使い捨ておむつ。
(18) 前記開口可能部の股間部側には、開口補助具が設けられる(1)から(17)のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
本発明によれば、排尿時において、男性性器を容易に取り出し可能な使い捨ておむつを提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明の実施形態は、下記の実施形態に何ら限定されることなく、本発明の技術的範囲は、これに限定されるものではない。例えば、本実施形態においては、大人用の使い捨ておむつについて説明するが、本発明においてはこれに限らず、子供のトイレトレーニング用の使い捨ておむつ等について使用してもよい。
また、以下の実施形態において、使い捨ておむつのうち着用者の身体に向けられる側を肌当接面側とし、肌当接面側と反対側を非肌当接面側とする。
図1は、本発明の第1実施形態に係る使い捨ておむつの展開状態における斜視分解組立図である。図2(A)は、本発明の第1実施形態に係る使い捨ておむつの正面図である。図2(B)は、図2(A)のX−X断面図である。図3(A)は、パンツ型の使い捨ておむつの装着状態を示す図である。図3(B)は、展開型の使い捨ておむつの装着状態を示す図である。図4(A)は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性部材の配置を示す展開図である。図4(B)は、図4(A)の使い捨ておむつをパンツ型に形成した正面図である。図5(A)から(F)は、第1実施形態に係る開口可能部であるスリット部を示す正面図である。図6(A)は、スリット部と吸収体との位置関係を示す正面図である。図6(B)は、スリット部と吸収体との位置関係を示す展開図である。図7(A)から(F)は、開口可能部の両端部の形状を示す図である。図8(A)及び(B)は、補強部材である補強シートの装着状態を示す図である。図9(A)は、補助シートであるマスキングシートを示す斜視分解組立図である。図9(B)及び(C)は、マスキングシートの他の形態を示す斜視分解組立図である。図10(A)は、吸収性部材を配置したマスキングシートを示す斜視分解組立図である。図10(B)は、図10(A)のY−Y断面図である。
図11(A)は、マスキングシートの接合状態を示す正面図である。図11(B)から(F)は、マスキングシートの接合状態の他の形態を示す正面図である。図12(A)は、マスキングシートの接合状態を示す断面図である。図12(B)から(E)は、マスキングシートの接合状態の他の形態を示す部分断面図である。図13(A)は、弾性部材の配置位置を示す正面図である。図13(B)は、弾性部材の配置位置の他の形態を示す正面図である。図14(A)は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの開口伸縮領域を示す斜視図である。図14(B)は、開口伸縮領域が伸張することにより、スリット部が開口した状態を示す図である。図15(A)は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性後身頃領域を示す斜視図である。図15(B)は、弾性後身頃領域が伸張することにより、スリット部が開口した状態を示す図である。図16(A)は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性境界領域を示す斜視図である。図16(B)は、弾性境界領域が伸張することにより、開口部が開口した状態を示す図である。図17は、第1実施形態に係る使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。図18は、第1実施形態に係る使い捨ておむつのスリット部を開口させた状態を示す斜視図である。図19は、第2実施形態に係る使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。図20は、第2実施形態に係る使い捨ておむつの薄肉部を開口させた状態を示す斜視図である。
[1]第1実施形態
[1.1]全体構成
本発明の実施形態におけるパンツ型の使い捨ておむつ1を用いて、本発明に係る使い捨ておむつを説明する。図1及び図2に示すように、使い捨ておむつ1は、当該使い捨ておむつ1の外形を形成し、装着時における前身頃2、後身頃3及び股間部4を構成するシャーシー13と、シャーシー13の肌当接面側に設けられ、表面層を構成する略縦長に形成された液透過性の表面シート11と、表面シート11の一方側であるシャーシー13の非肌当接面側に設けられ、裏面層を構成する略縦長に形成された液不透過性の裏面シート14と、表面シート11とシャーシー13との間に配置され、吸収層を構成する略縦長に形成された液保持性の吸収体12と、を有する。
ここで、略縦長とは、例えば、長手方向と短手方向とを有する略矩形のものを含むものとし、また、長手方向に伸びる側辺の一部が長手方向に伸びる幅方向中心線に向かって窪んだもの、若しくは、長手方向に伸びる側辺の一部が長手方向に伸びる幅方向中心線と反対方向に隆起したものであってもよい。すなわち、略縦長に形成された吸収体12は、長手方向の両側辺の一部が長手方向に伸びる幅方向中心線に向かって窪んだもの、若しくは、長手方向に伸びる幅方向中心線と反対方向に隆起したものであってもよい。言い換えると、吸収体12は、吸収体12の長手方向の一部に幅方向における長さが異なるものであってもよい。また、吸収体12は、使い捨ておむつ1の幅方向に縦長になるように配置されてもよく、使い捨ておむつ1の長手方向に縦長になるように配置されてもよい。
また、前身頃2と後身頃3とは、例えば、使い捨ておむつ1の長手方向を二分する幅方向中心線C2により区別されるものを含む。
表面シート11及び吸収体12は、シャーシー13の肌当接面側において、シャーシー13の前身頃2から股間部4を介して後身頃3まで配置される。また、裏面シート14は、シャーシー13の非肌当接面側において、シャーシー13の前身頃2から股間部4を介して後身頃3まで配置される。これにより、例えば、着用者の排泄部から排泄された尿等の排泄物は、表面シート11における液透過領域を透過して、吸収体12で吸収されるが、非肌当接面側に配置される裏面シート14は、液不透過性であるため、尿等の排泄物は非肌当接面側には透過せず、吸収体12に吸収された状態で保持され、外部への漏れが防止される。
なお、吸収体12は、ティッシュ(図示せず)や親水性不織布(図示せず)に包まれた状態で配置してもよい。例えば、親水性不織布に包まれている場合、表面シート11を用いない構成や表面シート11を部分的にのみ使用する構成とすることができる。これにより、例えば、生産コストの減少を図ることが可能になる。さらに、裏面シート14は、裏面シート14の非肌当接面側に不織布等を接合させたものを使用してもよい。裏面シート14の非肌当接面側に不織布等を接合させることにより、着用者の装着時等における肌触りが向上するためである。また、裏面シート14にフィルムを使用した場合には、フィルムに不織布等を接合させることにより、例えば、フィルムの擦れから生じる不快な音の発生を防止できるためである。
シャーシー13には、装着時における前身頃2の所定の位置に開口可能部であるスリット部5が形成されている。スリット部5は、使い捨ておむつ1の長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線C1を跨いで互いに離間した点のそれぞれを結ぶ切断誘導線に沿って形成される。具体的には、スリット部5は、切断誘導線に沿ってスリット状に切断した切断部5aを間欠的に連続して形成したものである。言い換えると、スリット部5は、切断誘導線に沿って、切断部5aと非切断部5bとを交互に配置することにより形成される。スリット部5の略中央には、スリット部5の一部を所定の長さで切断することによりスリット部5を予め開裂させた状態を形成する開裂部51が設けられている。また、スリット部5の両端には、穴部52、52が設けられている。さらに、穴部52、52を含むスリット部5の両端近傍には、補強部材である補強シート53、53が配置されている。なお、スリット部5は、補助シートであるマスキングシート6に覆われている。
ここで、第1実施形態に係る使い捨ておむつ1は、シャーシー13の前身頃2及び後身頃3における接合部であるサイドシール部8、8において、前身頃2と後身頃3とを超音波シール等により接合することによりパンツ型に形成される。すなわち、使い捨ておむつ1は、着用状態において着用者の胴周りに位置する胴開口部9と、着用者の両足のそれぞれに位置する一対の脚開口部7、7と、を有する。なお、サイドシール部8、8における他の接合方法としては、例えば、熱シール及びホットメルト接着剤等による接合が例示できる。
図2(A)及び(B)にパンツ型に形成された使い捨ておむつ1を示す。図2(A)及び(B)に示すように、パンツ型に形成された第1実施形態に係る使い捨ておむつ1は、装着時において着用者の腹部側に配置される前身頃2と、装着時において着用者の背部側に配置される後身頃3と、着用者の股間部近傍に配置される股間部4と、を有する。そして、使い捨ておむつ1は、前身頃2と後身頃3とをサイドシール部8、8において接合することにより胴開口部9と、一対の脚開口部7、7と、が形成される。
パンツ型に形成された着用前の状態における使い捨ておむつ1の股上方向の長さ(股間部4から胴開口部9までの股上方向における長さの最大長)としては、例えば、350mmから450mmが例示できる。また、使い捨ておむつ1の股上方向と直行する方向(以下、幅方向という)の展開状態における各サイドシール部8、8間の最大長としては、例えば、425mmから900mmが例示できる。なお、展開状態とは、図1に示すような前身頃2と後身頃3とが非接合である状態をいう。また、最大長とは、後述する糸状の弾性部材又は伸縮性を有する基材シート等の弾性力により縮んだ状態の使い捨ておむつ1を幅方向、及び股上若しくは股下方向に引き伸ばすことにより得られる長さを含む。
使い捨ておむつ1を子供用として使用する場合には、例えば、パンツ型に形成された着用前の状態における子供用の使い捨ておむつ1の股上方向の長さとしては、200mmから300mmが例示できる。また、子供用の使い捨ておむつ1の幅方向の展開状態における各サイドシール部8、8間の最大長としては、例えば、300mmから450mmが例示できる。
なお、本実施形態においては、図3(A)に示すように、前身頃2と後身頃3とを所定のサイドシール部8、8において接合することにより胴開口部9及び一対の脚開口部7、7を有するパンツ型に形成される使い捨ておむつ1について説明するが、本発明においてはこれに限らない。例えば、図3(B)に示すように、前身頃2と後身頃3とを係止部材8A等で係止させることにより着用可能な展開型の使い捨ておむつ1Aに用いてもよい。また、例えば、パンツ型に形成された使い捨ておむつの前身頃2及び後身頃3の所定のサイドシール部8、8において、展開型の使い捨ておむつ1Aに用いられるような再係止が可能な面ファスナー等の係止部材を設けることにより、パンツ型の使い捨ておむつでありながら容易に当該おむつの係止を解除し、パンツ型の使い捨ておむつを展開及び再係止させることが可能な使い捨ておむつに用いてもよい。
また、本実施形態においては、裏面シート14をシャーシー13の非肌当接面側に配置したが、本発明においてはこれに限らない。例えば、裏面シート14は、吸収体12とシャーシー13との間に配置してもよい。また、裏面シート14は、シャーシー13が複数のシート部材から形成される場合においては、それぞれのシート部材の間に配置してもよい。
さらに、本発明においては、弾性部材と防漏シートを用いて形成される防漏壁、いわゆる立体ギャザー(図示せず)を使い捨ておむつ1の吸収体12の幅方向の両端に沿って配置してもよい。例えば、本発明に係る使い捨ておむつ1は、立体ギャザーとして、吸収体12と、シャーシー13若しくは裏面シート14との間から吸収体12の幅方向に延出するように防漏シートを設け、その防漏シートの幅方向端部に少なくとも1本以上の糸状の弾性部材を配置し、ホットメルト接着剤等により固定することができる。防漏シートは、吸収体12の幅方向に延出したままの状態であってもよく、吸収体12の幅方向における中心方向に折り返すことにより、その折り返し部が吸収体12の肌当接面側に配置されるようにしてもよい。
なお、立体ギャザーは、吸収体12から吸収体12の幅方向に延出している場合においては、吸収体12の長手方向における略中心領域において、吸収体12と立体ギャザーにおける弾性部材との距離が20mm以上の範囲にあることが好ましい。また、立体ギャザーを折り返して配置されている場合においては、略中心領域において立体ギャザーの防漏シートを幅方向に広げた状態において、吸収体12と立体ギャザーにおける弾性部材との距離が20mm以上の範囲にあることが好ましい。
図4(A)及び(B)に示すように、使い捨ておむつ1のシャーシー13の前身頃2及び後身頃3には、伸縮性不織布や伸縮フィルム等の伸縮性を有する弾性シートが配置されている。これにより、使い捨ておむつ1は、伸張性若しくは伸縮性を備える。なお、使い捨ておむつ1は、例えば、シャーシー13の前身頃2及び後身頃3の全部又は一部に糸状の弾性部材を配置することにより伸張性若しくは伸縮性を備えることとしてもよく、例えば、前身頃2及び後身頃3の一部に弾性シートを配置することにより伸張性若しくは伸縮性を備えることとしてもよい。このように、使い捨ておむつ1は、例えば、シャーシー13の前身頃2及び後身頃3の全部である胴回り若しくは、この胴回りの一部に弾性シート若しくは弾性部材を用いることにより、伸張性若しくは伸縮性を備える。
弾性シート等による伸張性若しくは伸縮性を備える部位としては、例えば、胴開口部9の後身頃3における略中央と、スリット部5の股下方向側にある股間部4の近傍と、をパンツ形状におけるシャーシー13の胴回りに沿って繋ぐことにより形成される開口伸縮領域55の少なくとも一部が伸長若しくは伸縮するものであればよく、例えば、開口伸縮領域55の一部であるスリット部5の股下方向側であってもよい。また、例えば、前身頃2及び後身頃3との接続又は係止位置を含む境界部近傍の全部又は一部を含む弾性境界領域57であってもよい。さらに、胴開口部9の一部である後身頃3近傍の全部又は一部を含む弾性後身頃領域56であってもよい。使い捨ておむつ1は、開口伸縮領域55、弾性境界領域57及び弾性後身頃領域56の少なくともいずれかを備えていればよく、それぞれを組み合わせたものを備えていてもよい。
ここで、使い捨ておむつ1は、20Nの引張応力でスリット部5の股間部4側を股下方向に引っ張った場合に、開口伸縮領域55の非伸張時の長さを100%とすると、開口伸縮領域55の非伸張時の長さに対する開口伸縮領域55の伸長時の長さが110%から400%まで伸長可能なものを用いることができる。好ましくは、150%から400%まで伸長可能なものを用いることができる。開口伸縮領域の伸長時の長さが110%以上なるまで伸長可能であれば、スリット部5を開口させた場合にスリット部5は、男性性器の取出し口として使用することが可能であるためである。また、開口伸縮領域の伸長時の長さが150%から400%まで伸長可能であれば、使い易さが向上するためである。
また、使い捨ておむつ1若しくはシャーシー13に使用される弾性シートとしては、例えば、非伸張時に対する伸張時の伸縮倍率が1.1倍から4.0倍のものを用いることができる。すなわち、使い捨ておむつ1は、最大伸長倍率が1.1倍から4.0倍の弾性シート、若しくは、最大伸長倍率が1.1倍から4.0倍まで伸張若しくは伸縮可能なシャーシー13を用いることができる。
使い捨ておむつ1は、胴開口部9の周領域において、胴開口部9を弾性化させるために糸状の弾性部材91を配置することにより形成される、いわゆる胴回りギャザーを有している。胴回りギャザーは、例えば、着用中におけるパンツ型の使い捨ておむつ1の着用位置や着用状態を好適に保つことを可能にする。また、使い捨ておむつ1は、脚開口部7、7の周領域において、脚開口部7、7に沿った部分を弾性化させるために、糸状の弾性部材(図示せず)を配置することにより形成される、いわゆるレッグギャザーを有してもよい。レッグギャザーは、例えば、着用時における脚周りを適当に締め付けることにより漏れを防止することを可能にする。ここで、弾性部材91は、糸状のものであってもよく、帯状のものであってもよい。また、弾性部材91としては、例えば、伸縮性不織布(ポリウレタンとポリプロピレンの混合繊維から形成される不織布等)や伸縮フィルム等の伸縮性を有する弾性シートを用いることができる。
[1.2]スリット部
[1.2.1]全体
図5(A)に示すように、スリット部5は、例えば、使い捨ておむつ1の長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線C1を跨ぐ互いに離間した点のそれぞれを結ぶ切断誘導線に沿って、スリット状の切れ目や開口等の切断部5aを間欠的に連続して形成したものである。言い換えると、スリット部5は、例えば、ミシン目状のように切断部5aと非切断部5bとを連続的に形成したものである。そして、着用者は、スリット部5における各非切断部5bを破断させることにより、スリット部5を開口させ、男性性器の取り出し口として使用するものである。なお、切断誘導線は、直線からなるものであってもよく、曲線からなるものであってもよい。また、直線及び曲線の組み合わせからなるものであってもよい。
[1.2.2]形状
スリット部5は、例えば、図5(A)に示すように、幅方向を二分する略中心線C1と直行するように直線状に形成されたものであってもよく、幅方向を二分する略中心線C1と所定の角度を有するように形成されてもよい。また、例えば、図5(B)に示すように、直線を組み合わせることにより所定の形状に形成されたものであってもよい。例えば、所定の形状が山型である場合においては、略中央部が胴開口部9側に凸状に形成されたものであってもよく、股間部側に凸状に形成されたものであってもよい。また、例えば、図5(C)に示すように、曲線からなる波状に形成されたものであってもよく、直線と曲線の組み合わせからなるものであってもよい。また、例えば、図5(D)及び(E)に示すように、例えば、切断部5a及び非切断部5bにより、多角形や円形等の図形を構成するものであってもよい。
また、例えば、図5(E)に示すように、吸収体12の一部にスリット部5を設けるための領域を形成し、吸収体12の内部にスリット部5を設けてもよい。さらに、図5(D)に示すように、吸収体12を分割し、各吸収体12の間にスリット部5を設けるための領域を形成し、吸収体12の内部にスリット部5を設けてもよい。
ここで、スリット部5は、前身頃2における吸収体12の外縁から離間した位置に形成される。言い換えると、スリット部5は、例えば、吸収体12の幅方向における外縁から離間した位置に配置されてもよく、例えば、吸収体12の長手方向における外縁から離間した位置に配置されてもよい。また、例えば、図5(F)に示すように、吸収体12の一部が切り欠かれた状態にある場合には、スリット部5は、吸収体12の切り欠かれた部分と略平行に離間した位置に配置してもよい。つまり、スリット部5は、使い捨ておむつ1の長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線C1に対して、所定の角度を有するように、例えば、斜め方向に湾曲若しくは直線状に形成してもよい。
[1.2.3]大きさ
使い捨ておむつ1の展開状態におけるスリット部5の最大長としては、例えば、100mm以上であって、使い捨ておむつ1の展開状態における幅方向の最大長の60%以内の範囲の長さを例示できる。好ましくは、120mm以上であって、使い捨ておむつ1の幅方向の長さの40%以内の範囲における長さを例示できる。着用者が自らの男性性器を取り出すためには、スリット部5の長さは、100mm以上の長さが必要であるためであり、スリット部5の長さを使い捨ておむつ1の幅方向の長さの60%の範囲を超える長さにすると、着用時における使い捨ておむつの引き上げが困難となり、使いづらいものとなってしまうためである。例えば、使い捨ておむつ1の幅方向における長さが550mmの場合、スリット部5の長さは200mmを例示できる。
間欠的に連続して形成される切断部5aの長さとしては、例えば、1.0mmから20.0mmの範囲を例示できる。好ましくは、2.0mmから8.0mmの範囲を例示できる。また、切断部5aのピッチである非切断部5bの長さとしては、例えば、0.5mmから5.0mmの範囲を例示できる。好ましくは、1.0mmから3.0mmの範囲を例示できる。なお、切断部5aは、非切断部5bと同じ長さか、若しくは、非切断部5bよりも長いことが好ましい。
[1.2.4]配置位置
図6(A)に示すように、スリット部5は、前身頃2における胴周囲23にあることが好ましい。なお、胴周囲23とは、使い捨ておむつ1の股間部4を除く前身頃2及び後身頃3を含む。スリット部5の配置位置としては、例えば、図6(B)に示すように、胴開口部9の端部からスリット部5の下端までの距離をcとし、スリット部5の下端から展開状態における幅方向に伸び、長手方向を二分する略中心線C2(以下、略中心線C2という。)までの距離をdとし、胴開口部9端部から略中心線C2までの距離をeとした場合において、d/cに該当する値が、0.65以上であり、8.0以下の範囲にあることが好ましい。
具体的には、スリット部5は、胴開口部9の端部からスリット部5の下端までの距離cが50mmから270mmの範囲にあることが好ましい。また、スリット部5の下端から展開状態における略中心線C2までの距離dが180mmから400mmの範囲にあることが好ましい。また、胴開口部9端部から展開状態における略中心線C2までの距離eが350mmから450mmの範囲にあることが好ましい。
また、スリット部5は、吸収体12よりも胴開口部9側に設けられることが好ましい。すなわち、スリット部5は、吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁から展開状態における略中心線C2までの距離をfとし、スリット部5の下端から吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁までの距離をgとした場合において、d/fに該当する値が、1.0よりも大きく、2.3よりも小さい範囲にあることが好ましい。具体的には、スリット部5は、吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁から展開状態における略中心線C2までの距離fが175mmから395mmの範囲にあることが好ましい。また、スリット部5の下端から吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁までの距離gが5mmから225mmの範囲にあることが好ましい。
例えば、第1実施形態に係る使い捨ておむつ1よりも小さい、いわゆる子供が使用する子供用の使い捨ておむつとしては、スリット部5は、胴開口部9端部からスリット部5の下端までの距離cが35mmから180mmの範囲にあることが好ましい。また、スリット部5の下端から展開状態における略中心線C2までの距離dが120mmから265mmの範囲にあることが好ましい。また、胴開口部9の端部から展開状態における略中心線C2までの距離eが200mmから300mmの範囲にあることが好ましい。
同様に、子供用の場合の使い捨ておむつ1は、吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁から展開状態における略中心線C2までの距離fが115mmから260mmの範囲にあることが好ましい。また、スリット部5の下端から吸収体12の前身頃2における長手方向の外縁までの距離gが5mmから150mmの範囲にあることが好ましい。
[1.3]開裂部
スリット部5は、略中央部に予めスリット部5の一部を開裂させた開裂部51が設けられている。開裂部51は、例えば、着用者がスリット部5を開口させる際に、指を掛けることが可能な大きさを有していればよく、例えば、開裂部51の長さとしては、25mmから60mmの範囲を例示できる。また、例えば、開裂部51は、切断部5aと同様のスリット状のものであってもよく、矩形状や多角形状を有していてもよい。また、例えば、楕円形等の湾曲部を有する形状であってもよい。なお、開裂部51は、スリット部5の切断部5aをスリット部5の略中央に形成した場合においては、この切断部5aを開裂部51としてもよい。このように、開裂部51を設けることにより、着用者は、指等をスリット部5に差し込むことが可能となり、そこから容易にスリット部5を開口させることが可能になる。
また、スリット部5の一部、すなわち、開裂部51にかかる部分を非肌当接面側に突出するように形成した場合においては、開裂部51に指を差し込むほかに、開裂部51の突出した部分を摘まむことが可能となり、容易にスリット部5を開口させることが可能となる。この場合、当該開裂部51にかかる部分、すなわち、突出するように形成された部分に、剛性の高い材料を配置することが好ましい。
[1.4]穴部
スリット部5の両端には、穴部52、52が設けられている。穴部52、52は、耐引裂かれ強度を向上させるためのものであり、例えば、着用者がスリット部5を開口させた場合に、スリット部5の両端にかかる引裂き応力を分散させることが可能になる。具体的には、穴部52、52を設けることにより、スリット部5の端部に発生していた引裂き応力を点ではなく、穴部52、52の曲面で受けることが可能となり、穴部52、52を設けない場合に比して、耐引裂かれ強度を向上させることが可能となる。穴部52、52は、例えば、図7(A)に示すように、円形のものであってもよく、例えば、図7(B)に示すように、楕円形のものであってもよい。また、穴部52、52は、例えば、スリット部5の長手方向両端、すなわち外側に円形や楕円形等の滑らかな曲線を備えるものであればよく、例えば、図7(C)に示すように、略半円形のものであってもよく、例えば、図7(D)に示すように、雫形状のものであってもよい。
さらに、図7(E)及び(F)に示すように、穴部52、52の代わりに、例えば、スリット部5の端部がスリット部5の伸びる方向と異なる方向に湾曲する湾曲部52’、52’を備えるものであってもよい。湾曲部52’、52’を設けることにより、引裂き応力を分散させることが可能となるためである。なお、湾曲部52’、52’は、曲線からなるものであってもよく、直線を屈曲させたものを用いてもよい。
このように、スリット部5の両端に滑らかな曲線を有する穴部52、52を設けることにより、着用者がスリット部5を開口させた場合において、引裂き応力が一点に集中することが回避可能となり、耐引裂かれ強度を向上させることが可能となる。また、穴部52、52の代わりにスリット部5の両端にスリット部5の延びる方向と異なる方向に伸びる湾曲部52’、52’を設けることにより、例えば、引裂き応力を湾曲部52’、52’の接線方向に逃がすことが可能になり、耐引裂かれ強度を向上させることが可能となる。
[1.5]補強シート
図8(A)に示すように、使い捨ておむつ1におけるスリット部5の両端には、補強部材である補強シート53、53が設けられている。具体的には、スリット部5の両端には、略矩形に形成された一対の補強シート53、53が設けられている。なお、補強シート53、53は、スリット部5の両端に設けるが、補強シート53、53がスリット部5と重なる部分においては、予め当該部分に重なる補強シート53、53を切断しておくことが好ましい。スリット部5にかかる部分に補強シート53、53を設けた場合においては、スリット部5の非切断部5bが切断しにくくなるためである。
補強シート53、53は、例えば、幅方向、長手方向のいずれにおいても引裂き強度(測定法:A−1法(シングルタング法)JIS L 1906)が5N以上を有する不織布、若しくはフィルム等の部材を用いることができる。補強シート53、53の大きさとしては、例えば、縦(股上方向)60mm×横(幅方向)40mmの大きさを例示できる。なお、補強シート53、53は、例えば、ホットメルト接着、熱シール、超音波シール等を用いてスリット部5の両端に接合することができる。また、図8(B)に示すように、前身頃2を構成するシャーシー13a、13bが複数により形成されている場合においては、補強シート53、53をシャーシー13a、13bの間に配置し、両面から補強シート53、53を接合若しくは固定してもよい。なお、本実施形態においては、補強シート53、53は、略矩形に形成したものを用いたが、本発明においてはこれに限らない。例えば、円形、楕円形、多角形等、様々な形状のものをもちいることができる。
[1.6]マスキングシート
図9(A)に示すように、マスキングシート6は、糸状に形成された複数の弾性部材63を一対の帯状の基材シート61、61で挟み込むことにより形成される。具体的には、伸張させた複数の弾性部材63を不織布等の基材シート61、61で挟み込むと共に、基材シート61、61のそれぞれをホットメルト接着剤等で接着することにより形成される。マスキングシート6は、接着後、弾性部材63の張力を解除することにより、いわゆるギャザーが形成され、このギャザーの分だけ伸張可能となる。このように、マスキングシート6は、例えば、着用時においては、弾性部材63の弾性力により着用者の腹部に当接し着用者の肌の露出を防止するが、着用者がスリット部5を開口させた場合においては、スリット部5の開口状態に追従し、ギャザーの分だけ伸張可能となる。
なおマスキングシート6は、スリット部5を覆うようにしてシャーシー13の肌当接面側、若しくは、非肌当接面側に接合される。これにより、マスキングシート6の長手方向における長さは、少なくともスリット部5の長さよりも長くなるように形成されていればよい。すなわち、使い捨ておむつ1の幅方向における長さと略同じ長さであってもよく、スリット部5を覆うことが可能な長さであってもよい。
図9(B)に示すように、マスキングシート6は、例えば、帯状に形成された弾性部材64と基材シート61とを接着することにより形成してもよい。また、マスキングシート6は、例えば、帯状の弾性部材64を一対の基材シート61、61で挟み込み、基材シート61、61のそれぞれを接着することにより形成してもよい。さらに、マスキングシート6は、例えば、一枚の基材シート61を折りたたみ、その間に弾性部材63、64を挟み込んで形成してもよい。なお、マスキングシート6は、帯状の弾性部材として伸縮性不織布等の基材シートを用い、これをマスキングシート6としてもよい。
図9(C)に示すように、マスキングシート6は、例えば、不織布等の基材シート61に、ポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)のフィルム等の液不透過性シート65を張り合わせることにより形成してもよい。基材シート61が複数枚積層させたものからなる場合においては、これらの基材シート61、61の間に液不透過性シート65を挟んで形成してもよい。
また、マスキングシート6は、図10(A)及び(B)に示すように、その一部又は全部に吸収性材料からなる吸収体67と、この吸収体67を覆う液不透過性シート66を非肌当接面側又は肌当接面側に配置してもよい。マスキングシート6の全部又は一部に吸収体67を設けることにより、例えば、男性性器を取り出す途中に尿漏れを起こしても、スリット部5の吸収体67で漏れた尿を吸収することが可能となるため、着衣を汚すことを防止することができる。
マスキングシート6は、前身頃2に形成されるスリット部5の全部を覆うように、接合部68でシャーシー13と接合される。ここで、シャーシー13とマスキングシート6との接合部68としては、例えば、図11(A)に示すように、マスキングシート6は、スリット部5の股下方向側及びマスキングシート6の長手方向両端側の前身頃2における全部においてシャーシー13と接合してもよく、例えば、図11(B)に示すように、スリット部5の股上方向側及びマスキングシート6の長手方向両端側の前身頃2における全部においてシャーシー13と接合してもよい。なお、マスキングシート6は、スリット部5の両端の一部を含むようにシャーシー13と接合されてもよい。また、例えば、図11(C)に示すように、マスキングシート6は、スリット部5の股上方向側及びマスキングシート6の長手方向両端側の少なくとも一部において、シャーシー13と接合させてもよく、例えば、図11(D)に示すように、マスキングシート6は、スリット部5の股下方向側及びマスキングシート6の長手方向両端側の少なくとも一部において、シャーシー13と接合させてもよい。また、例えば、図11(E)に示すように、マスキングシート6は、スリット部5の股下方向側の一部及びマスキングシート6の長手方向両端側の少なくとも一部においてシャーシー13と接合してもよい。また、例えば、図11(F)に示すように、マスキングシート6は、スリット部5の股下方向側の一部及びマスキングシート6の長手方向両端側の前身頃2における一部においてシャーシー13と接合してもよい。なお、接合部68は、シャーシー13と連続的に接合するものであってもよく、所定間隔をもって接合するものであってもよい。
また、図12(A)に示すように、マスキングシート6は、シャーシー13の肌当接面側におけるスリット部5の股上方向側に設けられる接合部68においてシャーシー13と接合してもよく、例えば、図12(B)に示すように、マスキングシート6は、シャーシー13の非肌当接面側におけるスリット部5の股上方向側に設けられる接合部68においてシャーシー13と接合してもよい。さらに、例えば、図12(C)に示すように、マスキングシート6は、シャーシー13の肌当接面側におけるスリット部5の股下方向側に設けられる接合部68においてシャーシー13と接合してもよく、例えば、図12(D)に示すように、マスキングシート6は、シャーシー13の非肌当接面側におけるスリット部5の股下方向側に設けられる接合部68においてシャーシー13と接合してもよい。なお、図12(E)に示すように、マスキングシート6をシャーシー13の肌当接面側におけるスリット部5の股下方向側に設けられる接合部68においてシャーシー13と接合させる場合においては、マスキングシート6は、表面シート11の一部で接合部68を覆うように形成してもよい。
このように、マスキングシート6は、その全部又は一部に弾性部材63を備え、例えば、スリット部5の非肌当接面側にマスキングシート6を設けた場合においては、スリット部5におけるシャーシー13を着用者の肌等に当接させることが可能になると共に、着用者の肌等が露出されることを防止することが可能になる。また、肌当接面側にマスキングシート6を設けた場合においては、スリット部5におけるシャーシー13を着用者の肌側に引き寄せることが可能となると共に、着用者の肌等が露出されることを防止することが可能になる。
ここで、図13(A)に示すように、マスキングシート6をシャーシー13の肌当接面側のスリット部5の股上方向側である胴開口部9側において接合した場合(例えば、図12(A)参照)には、スリット部5の股下方向側である股間部4側にある股下領域54aの少なくとも一部に弾性部材を設けることが好ましい。弾性部材は、糸状のものであってもよく、シート状のものであってもよい。
また、図13(B)に示すように、マスキングシート6をシャーシー13の肌当接面側のスリット部5の股下方向側である股間部4側において接合した場合(例えば、図12(C)参照)には、スリット部5の股上方向側である胴開口部9側の股上領域54bの少なくとも一部に弾性部材を設けることが好ましい。なお、弾性部材は、糸状のものであってもよく、シート状のものであってもよい。
このように、スリット部5は、弾性部材を配置したマスキングシート6をシャーシー13に接合することにより、着用者の肌を露出することなく、必要に応じてスリット部5を開閉することが可能になる。
[1.7]その他
[1.7.1]開口補助具
本発明に係る使い捨ておむつ1は、例えば、開口可能部であるスリット部5の股間部4側又は胴開口部9側に開口補助具である取手部(図示せず)を設けてもよい。取手部としては、例えば、紐状若しくは帯状の基材シート等をシャーシー13の前身頃2に接合してもよく、舌状の突起部を設けてもよい。このように、開口補助具である取手部を設けることにより、例えば、着用者は、取手部を用いてスリット部5を容易に開口させることが可能となる。また、例えば、介護を必要とする人が着用した場合においても、介護者が取手部を引っ張ることによりスリット部5を容易に開口させることが可能となるため、患者の排尿等の補助行為も容易となる。
[1.7.2]案内標識
本発明に係る使い捨ておむつ1は、例えば、開口可能部であるスリット部5の近傍に案内標識(図示せず)を設けてもよい。案内標識としては、例えば、スリット部5の股間部4側、若しくは胴開口部9側、或いは、スリット部5周域に色彩を付すものであってもよい。このように、色彩を付すことにより、例えば、着用者にスリット部5の位置を容易に認識させることが可能となるため、排尿行為を容易とすることができるためである。
また、案内標識は、矢印等の記号や文字等を付するものであってもよい。このように、矢印等の記号や文字を付することにより、例えば、着用者自身だけでなく、介護者等が着用者の排尿の補助をする場合においても、スリット部5の位置や開口方向を間違えることなく容易に開口させることができる。
さらに、案内標識としては、例えば、スリット部5の股間部4側、若しくは胴開口部9側、或いは、スリット部5周域にエンボス加工等による凹凸加工を施したり、凹凸を有する基材シートを接合してもよい。このように、スリット部5の周域等に凹凸加工を施すことにより、着用者は、スリット部5の周域等を触るだけでスリット部5の位置の確認が可能となるため、排尿行為を容易とすることができるためである。
[1.8]使用形態
次に、本発明の第1実施形態における使い捨ておむつ1の使用態様について説明する。
図17に示すように、第1実施形態における使い捨ておむつ1は、パンツ型に形成されており、着用者は、通常のパンツと同様に穿き、使用することが可能な使い捨ておむつである。排尿時においては、着用者は、例えば、スリット部5に設けられた開裂部51に指等を挿入させ、股下方向に引っ張ることにより、スリット部5を開口させる。このとき、スリット部5には、その両端に穴部52、52及び補強シート53、53が設けられているため、所定の長さを切断するにとどまり、所定の長さ以上の開裂を防止することができる。なお、使い捨ておむつ1に例えば紐状の開口補助具(図示せず)がスリット部5の股下方向側に設けられている場合においては、着用者は、その開口補助具を把持するか、指等に引っ掛け、股下方向側に開口補助具を引っ張ることにより、スリット部5の非切断部5bを切断させ、開口させてもよい。また、スリット部5の近傍、例えば、スリット部5の股上方向側の一部、若しくは、スリット部5の股下方向側に一部に色彩を付与するか、若しくは、凹凸を有する不織布等を配置する等の案内標識(図示せず)を付与した場合には、着用者が容易にスリット部5の位置を把握することが可能になる。
次いで、着用者は、開口したスリット部5の一部をさらに股下方向側へ引っ張る。これにより、図18に示すように、シャーシー13における所定の部位が着用者が引っ張る方向に伸長するため、着用者は、スリット部5による男性性器を取り出すための大きさの開口を確保することが可能となり、男性性器を容易に取出すことができる。ここで、シャーシー13が伸長する部位としては、例えば、シャーシー13の全体が伸長するものであってもよく、図14(A)に示すような、胴開口部9の後身頃3の略中央部とスリット部5の前身頃2の略中央部とをパンツ形状における外周に沿って繋ぐ領域である開口伸縮領域55の全部若しくは一部が伸長するものであってもよい。このように、シャーシー13における開口伸縮領域55の全部又は一部が少なくとも伸長することにより、例えば、図14(B)に示すように、スリット部5により形成された開口が着用者が引っ張る方向である股間部4側に伸長し、スリット部5が男性性器を取り出し可能な開口を確保することが可能となる。
また、スリット部5が男性性器を取り出し可能な大きさの開口を形成することができるシャーシー13の他の伸縮部位としては、例えば、図15(A)に示すように、胴開口部9近傍の後身頃3に伸縮可能な弾性部材を用いることにより形成される弾性後身頃領域56が例示できる。このように、少なくともシャーシー13における弾性後身頃領域56を伸縮可能とすることにより、例えば、図15(B)に示すように、スリット部5により形成された開口が着用者が引っ張る方向である股間部4側に伸長し、スリット部5が男性性器を取り出し可能な開口を確保することが可能となる。
さらに、スリット部5が男性性器を取り出し可能な大きさの開口を形成することができるシャーシー13の他の伸縮部位としては、例えば、図16(A)に示すように、前身頃2と後身頃3との接合又は係止位置を含む境界部近傍の全部又は一部に伸縮可能な弾性部材を用いることにより形成される弾性境界領域57が例示できる。このように、少なくともシャーシー13における弾性境界領域57を伸縮可能に形成することにより、例えば、図16(B)に示すように、スリット部5により形成された開口が着用者が引っ張る方向である股間部4側に伸長し、スリット部5が男性性器を取り出し可能な開口を確保することが可能となる。
なお、上記の弾性後身頃領域56及び弾性境界領域57は、前述した胴回りギャザー(図示せず)と併用して形成することにより伸縮可能としてもよく、弾性後身頃領域56若しくは弾性境界領域57のみにより伸縮可能としてもよい。また、本実施形態においては、前述したレッグギャザーを設けていないが、脚開口部7の周域に糸状の弾性部材、若しくは、伸縮性不織布や伸縮フィルム等の帯状の弾性部材を脚開口部7の全周又はその一部に配置してもよい。
このように、着用者は、使い捨ておむつ1の着用時においても容易に男性性器を取り出すことが可能となり、例えば、片手で男性性器を取り出すこともできる。これにより、例えば、着用者は、排尿時において、使い捨ておむつ1を脱ぐことなく排尿することが可能になる。また、スリット部5における開口方向(着用者が引張る方向)が股間部4に向かう方向であり、かつ、スリット部5が使い捨ておむつの幅方向に伸びる略縦長となっているため、例えば、右利きの人でも、左利きの人でも関係なく、容易にスリット部5を股間部4側に開口させることができる。また、スリット部5の肌当接面側若しくは非肌当接面側には、伸縮性を有するマスキングシート6が接合されているため、通常時及び排尿後には、着用者の腹部と当接可能となり、不要に肌や男性性器が露出されることを防止することができる。また、マスキングシート6に設けられた弾性部材により、着用感を向上させることが可能となる。
[2]第2実施形態
図19及び図20を用いて、本発明の第2実施形態に係る使い捨ておむつ1Bについて説明する。なお、第2実施形態において、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様であり、図面に付した番号も第1実施形態と同様である場合は、同じ番号を付している。
図19及び図20に示すように、第2実施形態にかかる使い捨ておむつ1Bは、開口可能部を形成する構成、及びシャーシー13の伸縮可能領域において第1実施形態と異なる。具体的には、第2実施形態に係る使い捨ておむつ1Bの開口可能部は、シャーシー13の一部を他のシャーシー13よりも肉薄に形成することにより、他の部分よりも強度を弱くし、当該部分を切り離し可能とする切断誘導線に沿って形成される薄肉部5Bを用いることにおいて第1実施形態と異なる。また、使い捨ておむつ1Bは、シャーシー13の伸縮領域として、弾性境界領域57を設けることにおいて、第1実施形態と異なる。
薄肉部5Bは、例えば、エンボス加工等により押圧することにより形成することができる。また、薄肉部5Bは、当該部分の目付を小さくすることにより形成してもよい。なお、薄肉部5Bは、第2実施形態においては、直線状により形成したが、本発明においてはこれに限らない。例えば、前身頃2における使い捨ておむつの長手方向に伸びて幅方向を二分する略中心線C1を跨ぐ2点を結ぶことにより形成される曲線、直線、及びそれらを組み合わせた線状に形成してもよい。具体的には、波状、山状等により形成してもよい。また、薄肉部5Bは、その全部又は一部を切り取り可能な構成としてもよい。例えば、薄肉部5Bを円形、楕円形、多角形等により形成し、当該部分の全部又は一部を切り取り可能に形成してもよい。
第2実施形態に係る使い捨ておむつ1Bは、前身頃2と後身頃3との接合又は係止位置を含む境界部近傍に糸状の弾性部材、若しくは、伸縮性不織布や伸縮フィルム等の帯状の弾性部材を配置することにより形成される弾性境界領域57を備える。これにより、使い捨ておむつ1は、薄肉部5Bの股上方向側及び股下方向側を含む前身頃2において、当該部分における引張応力がそれ以外の部分の引張応力よりも小さくなる。言い換えると、弾性境界領域57は、薄肉部5Bの股上方向側及び股下方向側よりも引張応力が大きく、着用者が薄肉部5Bの開口を引張った場合において、弾性境界領域が伸縮可能となる。
このように、第2実施形態における使い捨ておむつ1Bは、薄肉部58の股下方向側若しくは股上方向側の引張応力を弾性境界領域57の引張応力よりも小さくする。これにより、薄肉部58の股下方向側若しくは股上方向側は伸縮率が小さくなり、伸び率も小さいため、装着状態における薄肉部5Bの長さを最大長に近い状態で保つことができる(図19参照)。また、シャーシー13の少なくとも一部である弾性境界領域57が弾性力により伸張するため、薄肉部5Bが股下方向へ容易に伸張可能となる(図20参照)。これにより、着用者は、容易に所定の大きさの開口を確保することが可能となる。
[3]各構成物
以下に、使い捨ておむつ1の各構成物について説明する。
[3.1]表面シート
表面シート11は、使用時には身体側に配置されると共に排泄部に当接される。表面シート11は、全面が液透過性であってもよく、一部が液透過性であってもよい。また、一枚のシート状部材で構成されていてもよく、複数のシート状部材が接着されて構成されていてもよい。
表面シート11としては、例えば、着用中に圧縮、捩れ、摩擦等による負荷がかかっても破損しない強度をもち、肌に刺激を与えない材料が好ましく、織布、不織布、或いは、有孔プラスチックシート等、液透過性を有するシート状材料を用いることができる。不織布としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系等の疎水性繊維に親水処理を施したものをポイントボンド、エアスルー、スパンボンド等の製法により形成したものが例示できる。また、不織布の材料としては、例えば、天然繊維、化学繊維を主体として、目付が15g/mから35g/mの範囲から得られる材料が例示できる。天然繊維としては、コットン等のセルロースを例示できる。また、化学繊維としては、レーヨン、再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、若しくは親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維を例示できる。熱可塑性疎水性化学繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の単繊維、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)をグラフト重合してなる繊維、芯鞘構造等の複合繊維を例示できる。
有孔プラスチックシートとしては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のような熱可塑性樹脂による有孔シートや、多孔質の発泡材等を例示できる。
[3.2]吸収体
吸収体は、尿などの排出された体液を吸収、保持する。吸収体としては、例えば、高吸収性ポリマーと親水性繊維とが混合されて積層されたもの、或いは、高吸収性ポリマーが親水性シートにホットメルト接着剤等により固定化された構造を有してもよい。また、高吸収性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸塩系、デンプン/アクリル酸塩系などの吸収性ポリマーで、その吸水可能倍率が20g/g以上、その粒度が100μmから800μmであるものが80%以上を占めるものが例示できる。親水性繊維としては、例えば、粉砕したパルプ繊維やレーヨン繊維などが例示できる。親水性シートとしては、ポリオレフィン系、ポリエステル系などの疎水性繊維に親水処理を施したものから形成されるポイントボンド、エアスルー、スパンボンドなどの不織布(目付15g/mから35g/m)が例示できる。
[3.3]シャーシー
シャーシー13は、使い捨ておむつ1の外形を構成する。シャーシー13は、一枚のシート状部材で構成されていてもよく、複数のシート状部材が積層されて構成されていてもよい。なお、第1実施形態においては、使い捨ておむつ1は、シャーシー13が前身頃2、後身頃3及び前身頃2と後身頃3との間に位置される股間部4を有し、シャーシー13の所定位置に表面シート11、吸収体12及び裏面シート14が配置されたものであるが、本発明においてはこれに限らない。例えば、シャーシー13が前身頃2及び後身頃3を有し、表面シート11、吸収体12及び裏面シート14を有する股間部4が独立してシャーシー13と接合させるものであってもよい。この場合、股間部4における裏面シート14とシャーシーとを接合してもよく、裏面シート14にシャーシー13の役割をもたせるものであってもよい。
シャーシー13は、例えば、通気性であり、着用中に圧縮、捩れ、摩擦等による負荷がかかっても、破損しない強度を有し、肌に刺激を与えない材料が好ましく、不織布、或いは、有孔プラスチックシート等、通気性を有するシート状材料を用いることができる。不織布としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系等の合成繊維をポイントボンド、エアスルー、スパンボンド等により形成したものが例示できる。不織布の材料としては、例えば、天然繊維、化学繊維を主体として、目付が15g/mから35g/mの範囲から得られる材料が例示できる。天然繊維としては、コットン等のセルロースを例示できる。また、化学繊維としては、レーヨン、再生セルロース、アセテート、トリアセテート等の半合成セルロース、熱可塑性疎水性化学繊維、若しくは親水化処理を施した熱可塑性疎水性化学繊維を例示できる。熱可塑性疎水性化学繊維としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の単繊維、ポリエチレン(PE)とポリプロピレン(PP)をグラフト重合してなる繊維、芯鞘構造等の複合繊維を例示できる。
[3.4]裏面シート
裏面シート14としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等を主体とした熱可塑性フィルム、通気性の樹脂フィルム、スパンボンド又はスパンレース等の不織布に通気性の樹脂フィルムを接合したもの、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)の複数層等を用いることができる。好ましくは、例えば、ポリオレフィン系の樹脂を主体とし、目付が10g/mから30g/mの範囲から得られる樹脂フィルムが好ましい。
[3.5]弾性部材
弾性部材91としては、例えば、天然ゴムや、スチレン−ブタジエン、ブタジエン、イソプレン等の合成ゴムを用いることができる。また、シート状の弾性部材としては、例えば、目付が30g/mから80g/mの発泡ポリウレタン、目付が20g/mから70g/mのポリウレタンとポリプロピレンとの混合繊維から形成される不織布等を用いることができる。
[3.6]接着剤
表面シート11及び吸収体12とシャーシー13とは、それぞれがホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。また、表面シート11と吸収体12とは、ホットメルト接着剤により貼り合わされるようにして接合される。なお、接合は、上記ホットメルト接着に限られず、例えば、熱シール、超音波シール等を単独又は組み合わせて使用してもよい。
ホットメルト接着剤としては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合物)、SIS(スチレン−イソブチレン−スチレン共重合物)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合物)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合物)、APAO(Amorphous Poly Alpha Orefin)などをベースポリマーとしたものが例示できる。ホットメルト接着により接合した場合における塗工パターンは、例えば、スパイラル塗工、コントロールシーム塗工、コーター塗工、カーテンコーター塗工、サミットガン塗工等が挙げられる。ホットメルト接着における接着剤の目付量は、1g/mから30g/mが好ましく、さらには3g/mから10g/mであることが好ましい。また、接着剤が線状に塗工されているパターンの場合には、その線径は30μmから300μmであることが好ましい。
[3.7]マスキングシート
[3.7.1]基材シート
基材シート61としては、液透過性シート、又は液不透過性シートのいずれかを用いることができる。液透過性シートを用いる場合においては、例えば、表面シート11として例示した液透過性シートをそれぞれ用いることができる。基材シート61は、厚さの薄い不織布であればよく、スパンボンド不織布、ポイントボンド不織布、スパンレース不織布等であり、目付が10g/mから30g/mの範囲から得られる不織布が例示できる。これは、厚さの薄い不織布のほうが、帯状部の伸縮状態のスムーズ性が高まるためである。
液不透過性シートを用いる場合においては、例えば、裏面シート14として例示した液不透過性シートをそれぞれ用いることができる。液不透過性シートは、弾性部材に対して、肌当接面側にあってもよく、非肌当接面側にあってもよい。
[3.7.2]弾性部材
弾性部材63としては、前述した弾性部材91と同様のものを使用することができる。
[3.7.3]接着剤
基材シート61と弾性部材63との接合、又は基材シート61、61同士の接合で、ホットメルト接着剤により基材シート61、61を接合する場合においては、スパイラル塗工、コントロールシーム塗工、コーター塗工、カーテンコーター塗工、サミットガン塗工等の塗工方法によりホットメルト接着剤を塗工し、その上に弾性部材63を重ね、さらにその上に基材シート61、61を重ね合わせて接合する。なお、弾性部材63が基材シート61、61から外れにくくするために、予め弾性部材63にスリット塗工、コントロールシーム塗工などの塗工方法で塗工しておいてもよい。また、接合は、上記ホットメルト接着に限られず、例えば、熱シール、超音波シール等を単独又は組み合わせて使用してもよい。
ホットメルト接着剤としては、SBS(スチレン−ブタジエン−スチレン共重合物)、SIS(スチレン−イソブチレン−スチレン共重合物)、SEBS(スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合物)、SEPS(スチレン−エチレン−プロピレン−スチレン共重合物)、APAO(Amorphous Poly Alpha Orefin)などをベースポリマーとしたものが例示できる。ホットメルト接着における接着剤の目付量は、1g/mから30g/mが好ましく、さらには3g/mから10g/mであることが好ましい。また、接着剤が線状に塗工されているパターンの場合には、その線径は30μmから300μmであることが好ましい。
第1実施形態に係る使い捨ておむつの展開状態における斜視分解組立図である。 本発明の第1実施形態に係る使い捨ておむつを示す図である。 パンツ型及び展開型の使い捨ておむつの装着状態を示す斜視図である。 前記実施形態に係るパンツ型の使い捨ておむつ弾性部材の配置を示す図である。 前記実施形態に係るスリット部を示す正面図である。 スリット部と吸収体等との位置関係を示す図である。 スリット部の両端の形状を示す図である。 補強部材である補強シールの装着状態を示す図である。 補助シートであるマスキングシートを示す斜視図である。 吸収性部材を配置したマスキングシートを示す斜視展開図である。 マスキングシートの接合状態を示す正面図である。 マスキングシートの接合状態を示す断面図である。 弾性部材の配置位置を示す正面図である。 第1実施形態に係る使い捨ておむつの開口伸縮領域を示す斜視図である。 第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性後身頃領域を示す斜視図である。 第1実施形態に係る使い捨ておむつの弾性境界領域を示す斜視図である。 第1実施形態に係る使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。 図17のスリット部を開口させた状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る使い捨ておむつの着用状態を示す斜視図である。 図19の薄肉部を開口させた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 使い捨ておむつ
2 前身頃
3 後身頃
4 股間部
5 スリット部
5B 薄肉部
6 マスキングシート
7 脚開口部
8 サイドシール部
9 胴開口部
11 表面シート
12 吸収体
13 シャーシー
14 裏面シート
51 開裂部
52 穴部
53 補強シート
55 開口伸縮領域
56 弾性後身頃領域
57 弾性境界領域

Claims (18)

  1. 装着時における前身頃と、後身頃と、を少なくとも有するシャーシーと、該シャーシーの少なくとも一部に配置される液透過性の表面シートと、該表面シートの厚さ方向における一方側に配置される液不透過性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に配置される液保持性の吸収体と、を備える使い捨ておむつであって、
    前記シャーシーの前記前身頃には、前記使い捨ておむつの長手方向に伸び、幅方向を二分する略中心線を跨いで互いに離間した点のそれぞれを結ぶ切断誘導線に沿って前記前身頃における前記シャーシーの所定の部位を切り離し可能に形成される開口可能部と、該開口可能部を覆うように設けられる補助シートと、を有する使い捨ておむつ。
  2. 前記開口可能部は、前記切断誘導線に沿ってスリット状の切断部を間欠的に設けることにより形成される請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記開口可能部は、前記切断誘導線に沿って前記シャーシーを薄肉状にすることにより形成される請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記吸収体は、略縦長に形成されると共に、少なくとも前記前身頃に配置されており、
    前記開口可能部は、前記前身頃における前記吸収体の外縁から離間した位置に形成される請求項1から3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  5. 該使い捨ておむつは、前記シャーシーの前記前身頃と前記後身頃とを所定の位置において、予め又は装着時に接合又は係止させることにより、胴開口部と、一対の脚開口部と、を備えるパンツ形状に形成可能であり、
    パンツ形状における前記シャーシーは、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される請求項1から4のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  6. パンツ形状における前記シャーシーは、前記胴開口部の前記後身頃における略中央と、前記開口可能部の股下方向側にある股間部の近傍と、をパンツ形状における前記シャーシーの胴周囲に沿って繋ぐことにより形成される開口伸縮領域を備え、
    該開口伸縮領域は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される請求項5に記載の使い捨ておむつ。
  7. 前記開口伸縮領域における非伸張時に対する伸張時の伸張倍率が、1.1倍から4.0倍の範囲にある請求項6に記載の使い捨ておむつ。
  8. 前記開口伸縮領域の非伸張時における胴周囲の長さを100%とした場合に、該開口伸縮領域の胴周囲の長さを少なくとも非伸張時における胴周囲の長さの150%になるまで伸張させた場合の引張応力が、20N以下である請求項6に記載の使い捨ておむつ。
  9. パンツ形状における前記シャーシーは、前記前身頃と前記後身頃との接合又は係止位置を含む境界部近傍の全部又は一部に形成される弾性境界領域を備え、
    該弾性境界領域は、少なくともその一部が伸縮若しくは伸張可能に形成される請求項5に記載の使い捨ておむつ。
  10. 前記補助シートは、その全部又は一部に弾性部材を備える請求項1から9のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  11. 前記補助シートは、その全部又は一部に吸収性部材を備える請求項1から10のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  12. 前記開口可能部の略中央には、前記切断誘導線の一部を切断した開裂部が設けられる請求項1から11のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  13. 前記開口可能部の両端部には、所定形状の穴部又は湾曲部が設けられる請求項1から12のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  14. 前記開口可能部の両端部には、剛性の高い補強部材が配置される請求項1から13のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  15. 前記開口可能部の近傍には、該開口可能部の存在を示唆する案内標識が設けられる請求項1から14のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  16. 前記案内標識は、色彩を付与することにより前記開口可能部の存在を示唆する請求項15に記載の使い捨ておむつ。
  17. 前記案内標識は、凹凸により前記開口可能部の存在を示唆する請求項15に記載の使い捨ておむつ。
  18. 前記開口可能部の股間部側には、開口補助具が設けられる請求項1から17のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
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