JP2013202183A - パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記課題は、前身頃Fの両側部と後身頃Bの両側部とが接合されてサイドシール部40が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成され、サイドシール部40における縦方向中間部に、前身頃F及び後身頃Bの接合が欠落した欠落部41が形成されるとともに、この欠落部41の非接合間隙を前後に仕切る仕切り部60が設けられており、この欠落部41内における仕切り部60の前側及び後側がそれぞれ指掛孔50としてサイドシール部40の側方に開口されている、パンツタイプ使い捨ておむつ1により解決される。
【選択図】図7
Description
前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部が形成されるとともに、この欠落部の非接合間隙を前後に仕切る仕切り部が設けられており、この欠落部の非接合間隙における前記仕切り部の前側及び後側がそれぞれ指掛孔としてサイドシール部の側方に開口されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、サイドシール部の縦方向中間部に接合の欠落部(つまり非接合部)を介在させるとともに、欠落部の非接合間隙に仕切り部を設けるだけで、サイドシール部に前後対をなす指掛孔を形成することができる。パンツタイプの着用物の装着の際には、両側部を掴んで引き上げる動作が自然で力が入り易く、また広く行われている動作でもあり、本発明の指掛孔に指を引っ掛けて引き上げる動作はこれに極めて近いため、おむつを引き上げ易い。特に、本発明では、前後対をなす指掛け孔を有するため、指を二本(例えば前側に人差し指、後側に中指)掛けて引き上げることができるため、おむつの前身頃及び後身頃の両方にバランス良く、かつしっかりと引き上げ力を伝えることができる。しかも、本発明では、サイドシール部の欠落部により指掛け孔を形成するため、サイドシール部の強度を十分に確保しても、それ以外の本体部分は柔軟性を維持することができるため、外装シートに柔軟な素材を用いつつ指掛け孔の強度を容易に確保することができる。
前記仕切り部は、前記欠落部の幅方向中央側に離間した部位まで延在しており、
前記仕切り部の幅方向中央側の側部に、前記仕切り部及びその前後隣接部材を接合する内側サイドシール部が縦方向に沿って線状に延在され、
前記欠落部及び内側サイドシール部の間のウエスト開口部側隣接部分では、前記仕切り部及びその前後隣接部材が接合されておらず、
前記指掛孔から少なくとも前記欠落部及び内側サイドシール部の間の部分を経てそのウエスト開口部側に至る指挿入路が形成されている、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような内側サイドシール部を形成することにより、サイドシール部の欠落部により形成される指掛孔から肌が露出しなくなるとともに、指掛孔からJ字形に指を挿入して指掛孔にしっかりと指を掛けることができ、引き上げ作業がより一層容易となる。
前記欠落部及び内側サイドシール部の間のレッグ開口部側隣接部分では、前記仕切り部及びその前後隣接部材が接合されておらず、
前記指掛孔から少なくとも前記欠落部及び内側サイドシール部の間の部分を経てそのレッグ開口部側に至る指挿入路が形成されている、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような構造とすることにより、指掛孔から挿入した指を下に向けてレッグ開口部側に入り込ませることにより、おむつを引き下げる際にも指掛孔を利用することができる。
前記仕切り部は、前記サイドシール部における前記前身頃と後身頃との間に挟持された仕切りシートにより形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような仕切りシートの追加により、仕切り部を容易に形成することができる。詳細は後述するが、製造に際しても通常の方法において仕切りシートの貼り付け工程を追加するだけで済む点も重要である。
前記前身頃及び後身頃におけるサイドシール部となる部位を含む領域が、それぞれ複数枚の身頃形成シートが積層されて形成されており、
前記仕切り部は、前記前身頃における前記後身頃に隣接する身頃形成シート、及び前記後身頃における前記前身頃に隣接する身頃形成シートのうち、少なくとも一方における両側部が表裏に隣接する部材に固定されずに浮いた部分により形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
一般的なパンツタイプ使い捨ておむつでは、サイドシール部における前身頃及び後身頃はそれぞれ複数枚のシート積層構造を有しているため、この一部を利用して仕切り部を形成すると、資材の追加なく指掛孔を形成することができる。したがって、製造に際しても、資材の追加は必要なく、シートの固定を一部省略するだけで済む点も重要である。
前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部の前側隣接部分及び後側隣接部分がそれぞれ中割り折りにより内側に折り込まれるとともに、この折込部分における対向面が縦方向に間欠的に接合されており、これら折込部分の接合部分の間における折込部分の対向面間がサイドシール部の前側及び後側にそれぞれ指掛孔として開口されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
上記仕切り部を有する形態では、指掛孔からの肌露出を防止するために内側サイドシール部を形成することが必要となるが、それにより内側サイドシール部より側方の指掛部分が外側に突出することになり、外観がすっきりとしなくなる。これに対して、上述のようにサイドシール部の前側隣接部分及び後側隣接部分をそれぞれ中割り折りにより内側に折り込むとともに、この折込部分における対向面を縦方向に間欠的に接合し、これら折込部分の接合部分の間における折込部分の対向面間をサイドシール部の前側及び後側にそれぞれ指掛孔として開口させると、指掛孔の奥は折込部分の折目で塞がれることになるとともに、折込部分がおむつの内側に位置し、装着時にはおむつ内面に沿うように変形できるため、外観も通常のおむつに近く、すっきりとしたものとなる。さらに、この場合、サイドシール部の前後に指掛け孔を有するため、指を二本(例えば前側に人差し指、後側に中指)掛けて引き上げることができ、おむつの前身頃及び後身頃の両方にバランス良く、かつしっかりと引き上げ力を伝えることができる。しかも、折込部分の縦方向間欠接合により指掛け孔を形成するため、サイドシール部の強度を十分に確保しても、それ以外の本体部分は柔軟性を維持することができるため、外装シートに柔軟な素材を用いつつ指掛け孔の強度を容易に確保することができる。
前記前身頃及び後身頃を構成する外装シートを備えるとともに、この外装シートには、少なくとも前身頃における前記サイドシール部を有する縦方向範囲に、幅方向に沿って延在する細長状の幅方向弾性部材が縦方向に間隔を空けて多数設けられており、
前記幅方向弾性部材のうち、前記指掛孔の下端又はその近傍を通る幅方向弾性部材は周囲及び他の幅方向弾性部材と異なる色を有するものとされている、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、サイドシール部を有する縦方向範囲に、幅方向に沿って延在する細長状の幅方向弾性部材が縦方向に間隔を空けて多数設けられている構造が広く採用されている。本項記載の発明は、これを利用して、指掛孔の下端近傍を通る幅方向弾性部材に周囲及び他の幅方向弾性部材と異なる色を付け、指掛孔の位置の目印としたものである。これにより、資材や製造工程の追加無く、指掛孔の目印を形成することができる。
前記指掛孔は、前記サイドシール部の縦方向に間隔を空けて複数設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように指掛孔を縦方向に間隔を空けて複数設けることにより、引き上げやすい指掛孔を選択したり、引き上げ状態に応じて適宜指掛孔を選択して段階的に引き上げたりすることができる。
前身頃の両側部と後身頃の両側部とを接合してサイドシール部を形成することにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部を有するパンツタイプ使い捨ておむつを製造する方法において、
前記サイドシール部の形成に際して、前記サイドシール部となる部位における前記前身頃と後身頃との間に仕切りシートを介在させた状態で、前記サイドシール部を形成するとともに、サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部を形成し、この欠落部の非接合間隙における前記仕切り部の前側及び後側をそれぞれ指掛孔としてサイドシール部の側方に開口させる、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
請求項4記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
前身頃の両側部と後身頃の両側部とを接合してサイドシール部を形成することにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部を有するパンツタイプ使い捨ておむつを製造する方法において、
前記サイドシール部の形成に先立って、前記前身頃及び後身頃におけるサイドシール部となる部位を含む領域を、それぞれ複数枚の身頃形成シートを積層して形成し、かつその際に、前記前身頃における前記後身頃に隣接する身頃形成シート、及び前記後身頃における前記前身頃に隣接する身頃形成シートのうち、少なくとも一方における両側部を表裏に隣接する部材に固定せずに非固定部分としておき、
前記サイドシール部の形成に際して、サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部を形成し、この欠落部の非接合間隙における前記身頃形成シートの非固定部分の前側及び後側をそれぞれ指掛孔としてサイドシール部の側方に開口させる、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
請求項5記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
図1〜図7は実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつ1を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ1(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bを有する外装シート20と、この外装シート20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装シート20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤Gなどの接合手段によって固定された後に、内装体10および外装シート20が前身頃F及び後身頃Bの境界である縦方向(前後方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互にヒートシール若しくはヒートシール等による溶着、またはホットメルト接着剤などによって接合されてサイドシール部が形成されることによって、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
外装シート20は、図4〜図6にも示されるように、それぞれ上層不織布20A及び下層不織布20B(つまり、この形態では下層不織布が最外側不織布となる)からなる2層構造の不織布シートとされ、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間、及び下層不織布20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状の脚回りライン29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。
腰回り弾性部材25を有する縦方向範囲と湾曲弾性部材26,28を有する縦方向範囲31とが一部(又は全部でも良い)重複しており、且つこの重複範囲30内に腰回り弾性部材25が複数本(例えば5〜10本程度)含まれるとともに、そのうちの少なくとも一部の腰回り弾性部材25の相互間隔d1が他の腰回り弾性部材25の相互間隔d2よりも広くなっていると好ましい。また、重複範囲30外においても、湾曲弾性部材26,28を有する縦方向範囲31とウエスト部弾性部材24を有する縦方向範囲との間の中間範囲33に、腰回り弾性部材25が複数本(例えば10〜16本程度)設けられているのは好ましい。
内装体10は、図5〜図7に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。
内装体10と外装シート20との固定は、例えば図3に示すように、おむつを展開した状態で、湾曲弾性部材26,28と縦方向との鋭角側交差角θが60°以下となる交差部分70(図3で二点鎖線で囲まれた点模様部分)のうち80%以上の縦方向範囲(図示例では全縦方向範囲)では、外装シート20と内装体10とが非固定とされ、これ以外の部分80,81,82において外装シート20と内装体10とがホットメルト接着剤等の接合手段により固定されている形態を採用することができる。これにより、湾曲弾性部材26,28の収縮力が内装体10の側部に殆ど又は全く加わらなくなり、その結果、湾曲弾性部材26,28と内装体10の両側部とが重なる領域においてもおむつの厚み及び硬さが周囲と同程度となり、内装体10の内面に横皺も発生し難くなる。なお、交差部分70のうち80%以上の縦方向範囲が固定部となる限り、図示例のように全体にわたり連続的に固定する形態だけでなく、交差部分のうちの一部を非固定としたり、また交差部分内で間欠的に固定したりすることも可能である。
図1及び図4にも示されるように、外装シート20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前身頃及び後身頃のそれぞれにカバーシート20Dが設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前側のカバーシート20Dは、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後側のカバーシート20Dは、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。カバーシート20Dの股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
特徴的には、図7、図9、及び図10に詳細に示すように、サイドシール部40における縦方向中間部に、前身頃F及び後身頃Bの接合が欠落した欠落部41が形成されるとともに、この欠落部41の非接合間隙を前後に仕切る仕切り部60が設けられており、これにより図7に示すように、欠落部41の非接合間隙内における仕切り部60の前側及び後側が、それぞれ指掛孔50としてサイドシール部40の側方に開口されている。なお、図10等の断面図中の点模様部分はホットメルト接着剤による接着部分を示している。使用時には、この指掛孔50に指先を引っ掛けることにより、おむつを手で掴むことなく引き上げることができ、その動作も自然で力が入り易いとともに、広く行われている動作に極めて近いため使用し易い。また、前後対をなす指掛け孔にそれぞれ指(例えば前側に人差し指、後側に中指)を掛けて引き上げることができるため、おむつの前身頃F及び後身頃Bの両方にバランス良く、かつしっかりと引き上げ力を伝えることができる。しかも、サイドシール部40の欠落部41により指掛け孔を形成するため、サイドシール部40の強度を十分に確保しても、それ以外の本体部分は柔軟性を維持することができ、外装シート20に柔軟な素材を用いつつ指掛け孔の強度を容易に確保することができる。
上述のパンツタイプ使い捨ておむつ1は、外装シート組立工程、弾性部材切断工程、レッグ開口切除工程、内装体貼り付け工程、並びにサイドシール及び個別化工程を含む公知の製法において、次のように特定のサイドシールパターンを採用することで製造することができる。
Claims (10)
- 前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部が形成されるとともに、この欠落部の非接合間隙を前後に仕切る仕切り部が設けられており、この欠落部の非接合間隙における前記仕切り部の前側及び後側がそれぞれ指掛孔としてサイドシール部の側方に開口されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記仕切り部は、前記欠落部の幅方向中央側に離間した部位まで延在しており、
前記仕切り部の幅方向中央側の側部に、前記仕切り部及びその前後隣接部材を接合する内側サイドシール部が縦方向に沿って線状に延在され、
前記欠落部及び内側サイドシール部の間のウエスト開口部側隣接部分では、前記仕切り部及びその前後隣接部材が接合されておらず、
前記指掛孔から少なくとも前記欠落部及び内側サイドシール部の間の部分を経てそのウエスト開口部側に至る指挿入路が形成されている、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記欠落部及び内側サイドシール部の間のレッグ開口部側隣接部分では、前記仕切り部及びその前後隣接部材が接合されておらず、
前記指掛孔から少なくとも前記欠落部及び内側サイドシール部の間の部分を経てそのレッグ開口部側に至る指挿入路が形成されている、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記仕切り部は、前記サイドシール部における前記前身頃と後身頃との間に挟持された仕切りシートにより形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記前身頃及び後身頃におけるサイドシール部となる部位を含む領域が、それぞれ複数枚の身頃形成シートが積層されて形成されており、
前記仕切り部は、前記前身頃における前記後身頃に隣接する身頃形成シート、及び前記後身頃における前記前身頃に隣接する身頃形成シートのうち、少なくとも一方における両側部が表裏に隣接する部材に固定されずに浮いた部分により形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部の前側隣接部分及び後側隣接部分がそれぞれ中割り折りにより内側に折り込まれるとともに、この折込部分における対向面が縦方向に間欠的に接合されており、これら折込部分の接合部分の間における折込部分の対向面間がサイドシール部の前側及び後側にそれぞれ指掛孔として開口されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記前身頃及び後身頃を構成する外装シートを備えるとともに、この外装シートには、少なくとも前身頃における前記サイドシール部を有する縦方向範囲に、幅方向に沿って延在する細長状の幅方向弾性部材が縦方向に間隔を空けて多数設けられており、
前記幅方向弾性部材のうち、前記指掛孔の下端又はその近傍を通る幅方向弾性部材は周囲及び他の幅方向弾性部材と異なる色を有するものとされている、
請求項1〜6のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記指掛孔は、前記サイドシール部の縦方向に間隔を空けて複数設けられている、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前身頃の両側部と後身頃の両側部とを接合してサイドシール部を形成することにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部を有するパンツタイプ使い捨ておむつを製造する方法において、
前記サイドシール部の形成に際して、前記サイドシール部となる部位における前記前身頃と後身頃との間に仕切りシートを介在させた状態で、前記サイドシール部を形成するとともに、サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部を形成し、この欠落部の非接合間隙における前記仕切り部の前側及び後側をそれぞれ指掛孔としてサイドシール部の側方に開口させる、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。 - 前身頃の両側部と後身頃の両側部とを接合してサイドシール部を形成することにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部を有するパンツタイプ使い捨ておむつを製造する方法において、
前記サイドシール部の形成に先立って、前記前身頃及び後身頃におけるサイドシール部となる部位を含む領域を、それぞれ複数枚の身頃形成シートを積層して形成し、かつその際に、前記前身頃における前記後身頃に隣接する身頃形成シート、及び前記後身頃における前記前身頃に隣接する身頃形成シートのうち、少なくとも一方における両側部を表裏に隣接する部材に固定せずに非固定部分としておき、
前記サイドシール部の形成に際して、サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部を形成し、この欠落部の非接合間隙における前記身頃形成シートの非固定部分の前側及び後側をそれぞれ指掛孔としてサイドシール部の側方に開口させる、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
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