JP5979933B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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Description
前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部が形成されており、この欠落部における前記前身頃と後身頃との間が指掛孔としてサイドシール部の側方に開口されており、
前記欠落部の幅方向中央側に離間した部位に、前記前身頃及び後身頃を接合する内側サイドシール部が縦方向に沿って線状に延在され、
前記欠落部及び内側サイドシール部の間のウエスト開口部側隣接部分では、前記前身頃及び後身頃が接合されておらず、
前記指掛孔から少なくとも前記欠落部及び内側サイドシール部の間の部分を経てそのウエスト開口部側に至る指挿入路が形成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、サイドシール部の縦方向中間部に接合の欠落部(つまり非接合部)を介在させるだけで、サイドシール部に指掛孔を形成することができる。よって、従来例のように指掛孔の形成のためにシートを貼り付けたり、指掛孔を穿孔したりする必要はなく、製造容易性に優れる。しかも、パンツタイプの着用物の装着の際には、両側部を掴んで引き上げる動作が自然で力が入り易く、また広く行われている動作でもあり、本発明の指掛孔に指を引っ掛けて引き上げる動作はこれに極めて近いため、おむつを引き上げ易い点も重要である。
また、このような内側サイドシール部を形成することにより、サイドシール部の欠落部により形成される指掛孔から肌が露出しなくなるとともに、指掛孔からJ字形に指を挿入して指掛孔にしっかりと指を掛けることができ、引き上げ作業がより一層容易となる。
前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部が形成されており、この欠落部における前記前身頃と後身頃との間が指掛孔としてサイドシール部の側方に開口されており、
前記欠落部の下端又はその近傍から前記内側サイドシール部まで、前記前身頃及び後身頃を接合する案内シール部が幅方向に沿って線状に延在されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、サイドシール部の縦方向中間部に接合の欠落部(つまり非接合部)を介在させるだけで、サイドシール部に指掛孔を形成することができる。よって、従来例のように指掛孔の形成のためにシートを貼り付けたり、指掛孔を穿孔したりする必要はなく、製造容易性に優れる。しかも、パンツタイプの着用物の装着の際には、両側部を掴んで引き上げる動作が自然で力が入り易く、また広く行われている動作でもあり、本発明の指掛孔に指を引っ掛けて引き上げる動作はこれに極めて近いため、おむつを引き上げ易い点も重要である。
また、このような案内シール部を設けることにより、指掛孔から挿入した指がレッグ開口部側に入り込むことなく奥に入り、内側シール部に行き当たってウエスト開口部側に向かうことになるため、おむつを引き上げる際の指の挿入を円滑・確実に行うことができる。
前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部が形成されており、この欠落部における前記前身頃と後身頃との間が指掛孔としてサイドシール部の側方に開口されており、
前記欠落部及び内側サイドシール部の間のレッグ開口部側隣接部分では、前記前身頃及び後身頃が接合されておらず、
前記指掛孔から少なくとも前記欠落部及び内側サイドシール部の間の部分を経てそのレッグ開口部側に至る指挿入路が形成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、サイドシール部の縦方向中間部に接合の欠落部(つまり非接合部)を介在させるだけで、サイドシール部に指掛孔を形成することができる。よって、従来例のように指掛孔の形成のためにシートを貼り付けたり、指掛孔を穿孔したりする必要はなく、製造容易性に優れる。しかも、パンツタイプの着用物の装着の際には、両側部を掴んで引き上げる動作が自然で力が入り易く、また広く行われている動作でもあり、本発明の指掛孔に指を引っ掛けて引き上げる動作はこれに極めて近いため、おむつを引き上げ易い点も重要である。
また、このような構造とすることにより、指掛孔から挿入した指を下に向けてレッグ開口部側に入り込ませることにより、おむつを引き下げる際にも指掛孔を利用することができる。
前記指掛孔は、前記サイドシール部の縦方向に間隔を空けて複数設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように指掛孔を縦方向に間隔を空けて複数設けることにより、引き上げやすい指掛孔を選択したり、引き上げ状態に応じて適宜指掛孔を選択して段階的に引き上げたりすることができる。
前記前身頃及び後身頃を構成する外装シートを備えるとともに、この外装シートには、少なくとも前身頃における前記サイドシール部を有する縦方向範囲に、幅方向に沿って延在する細長状の幅方向弾性部材が縦方向に間隔を空けて多数設けられており、
前記幅方向弾性部材のうち、前記指掛孔の下端又はその近傍を通る幅方向弾性部材は周囲及び他の幅方向弾性部材と異なる色を有するものとされている、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
パンツタイプ使い捨ておむつにおいては、サイドシール部を有する縦方向範囲に、幅方向に沿って延在する細長状の幅方向弾性部材が縦方向に間隔を空けて多数設けられている構造が広く採用されている。本項記載の発明は、これを利用して、指掛孔の下端近傍を通る幅方向弾性部材に周囲及び他の幅方向弾性部材と異なる色を付け、指掛孔の位置の目印としたものである。これにより、資材や製造工程の追加無く、指掛孔の目印を形成することができる。
図1〜図7は実施形態のパンツタイプ使い捨ておむつ1を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ1(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bを有する外装シート20と、この外装シート20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装シート20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤Gなどの接合手段によって固定された後に、内装体10および外装シート20が前身頃F及び後身頃Bの境界である縦方向(前後方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されてサイドシール部が形成されることによって、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
外装シート20は、図4〜図6にも示されるように、それぞれ上層不織布20A及び下層不織布20B(つまり、この形態では下層不織布が最外側不織布となる)からなる2層構造の不織布シートとされ、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間、及び下層不織布20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状の脚回りライン29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。
腰回り弾性部材25を有する縦方向範囲と湾曲弾性部材26,28を有する縦方向範囲31とが一部(又は全部でも良い)重複しており、且つこの重複範囲30内に腰回り弾性部材25が複数本(例えば5〜10本程度)含まれるとともに、そのうちの少なくとも一部の腰回り弾性部材25の相互間隔d1が他の腰回り弾性部材25の相互間隔d2よりも広くなっていると好ましい。また、重複範囲30外においても、湾曲弾性部材26,28を有する縦方向範囲31とウエスト部弾性部材24を有する縦方向範囲との間の中間範囲33に、腰回り弾性部材25が複数本(例えば10〜16本程度)設けられているのは好ましい。
内装体10は、図5〜図7に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。
内装体10と外装シート20との固定は、例えば図3に示すように、おむつを展開した状態で、湾曲弾性部材26,28と縦方向との鋭角側交差角θが60°以下となる交差部分70(図3で二点鎖線で囲まれた点模様部分)のうち80%以上の縦方向範囲(図示例では全縦方向範囲)では、外装シート20と内装体10とが非固定とされ、これ以外の部分80,81,82において外装シート20と内装体10とがホットメルト接着剤等の接合手段により固定されている形態を採用することができる。これにより、湾曲弾性部材26,28の収縮力が内装体10の側部に殆ど又は全く加わらなくなり、その結果、湾曲弾性部材26,28と内装体10の両側部とが重なる領域においてもおむつの厚み及び硬さが周囲と同程度となり、内装体10の内面に横皺も発生し難くなる。なお、交差部分70のうち80%以上の縦方向範囲が固定部となる限り、図示例のように全体にわたり連続的に固定する形態だけでなく、交差部分のうちの一部を非固定としたり、また交差部分内で間欠的に固定したりすることも可能である。
図1及び図4にも示されるように、外装シート20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後カバーシート20Dが設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前カバーシート20Dは、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後カバーシート20Dは、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後カバーシート20Dの股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
特徴的には、図1、図2、及び図7に示すように、サイドシール部40における縦方向中間部に、前身頃F及び後身頃Bの接合が欠落した欠落部41が形成されており、これにより図7に示すように、欠落部41における前身頃Fと後身頃Bとの間が指掛孔50としてサイドシール部40の側方に開口されている。使用時には、この指掛孔50に指先を引っ掛けることにより、おむつを手で掴むことなく引き上げることができる。しかも、パンツタイプの着用物の装着の際には、両側部を掴んで引き上げる動作が自然で力が入り易く、また広く行われている動作でもあり、本発明の指掛孔50に指を引っ掛けて引き上げる動作はこれに極めて近いため、おむつを引き上げ易い。
上述のパンツタイプ使い捨ておむつ1は、外装シート組立工程、弾性部材切断工程、レッグ開口切除工程、内装体貼り付け工程、並びにサイドシール及び個別化工程を含む公知の製法において、次のように特定のサイドシールパターンを採用することで製造することができる。
Claims (5)
- 前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部が形成されており、この欠落部における前記前身頃と後身頃との間が指掛孔としてサイドシール部の側方に開口されており、
前記欠落部の幅方向中央側に離間した部位に、前記前身頃及び後身頃を接合する内側サイドシール部が縦方向に沿って線状に延在され、
前記欠落部及び内側サイドシール部の間のウエスト開口部側隣接部分では、前記前身頃及び後身頃が接合されておらず、
前記指掛孔から少なくとも前記欠落部及び内側サイドシール部の間の部分を経てそのウエスト開口部側に至る指挿入路が形成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部が形成されており、この欠落部における前記前身頃と後身頃との間が指掛孔としてサイドシール部の側方に開口されており、
前記欠落部の下端又はその近傍から前記内側サイドシール部まで、前記前身頃及び後身頃を接合する案内シール部が幅方向に沿って線状に延在されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前身頃の両側部と後身頃の両側部とが接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記サイドシール部における縦方向中間部に、前記前身頃及び後身頃の接合が欠落した欠落部が形成されており、この欠落部における前記前身頃と後身頃との間が指掛孔としてサイドシール部の側方に開口されており、
前記欠落部及び内側サイドシール部の間のレッグ開口部側隣接部分では、前記前身頃及び後身頃が接合されておらず、
前記指掛孔から少なくとも前記欠落部及び内側サイドシール部の間の部分を経てそのレッグ開口部側に至る指挿入路が形成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記指掛孔は、前記サイドシール部の縦方向に間隔を空けて複数設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記前身頃及び後身頃を構成する外装シートを備えるとともに、この外装シートには、少なくとも前身頃における前記サイドシール部を有する縦方向範囲に、幅方向に沿って延在する細長状の幅方向弾性部材が縦方向に間隔を空けて多数設けられており、
前記幅方向弾性部材のうち、前記指掛孔の下端又はその近傍を通る幅方向弾性部材は周囲及び他の幅方向弾性部材と異なる色を有するものとされている、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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