JP6429961B2 - パンツタイプ使い捨て製品 - Google Patents
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Description
サイドシール部は素材が重ね合わせ状態で圧縮した状態になるので、他の部分に比較して硬い部分である。
また、サイドシール部が着用者から放射状に突出する形態となる傾向にあるので、手で触ると違和感を与えることがある。
一対のシート間に配置され、幅方向に伸縮力を与える伸縮部材が固定された、前身頃及び後身頃の両側縁部が相互の接合によるサイドシール部を有し、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されたパンツタイプ使い捨て製品において、
前記伸縮部材は、前身頃及び後身頃の両者において、サイドシール部の幅方向側縁まで延在し、
前身頃又は後身頃の一方の身頃における、少なくともサイドシール部との境界を跨ぐ境界領域において、前記弾性部材の収縮力が弱いか発揮しない構造であり、他方の身頃における境界領域においては、前記弾性部材の収縮力が強いか発揮する構造である、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て製品。
その結果、サイドシール部による違和感が軽減する。
前記弾性部材は、前記一対のシートのうち少なくとも着用者側の一方のシートと一体化されていない形態である場合、サイドシール部は、他方の身頃に倒れる傾向を示す。
前記弾性部材が位置していない態様によっても、サイドシール部は、他方の身頃に倒れる傾向を示す。
この弾性フィルムは、前身頃及び後身頃を構成するシートに固定されており、前記他方の身頃における境界領域において、前記一対のシートのうち着用者側の一方のシートに固定されていない態様とすることができる。
図1〜図6はパンツタイプ使い捨ておむつの一例を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bbを一体的に構成する外装体20と、前身頃Fから後身頃Bbにわたるように外装体20の内面に固定された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。
例えば、製造に際しては、外装体20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤などの接合手段によって接合(図2の点模様部分)された後に、内装体10および外装体20が前身頃F及び後身頃Bbの境界である前後方向(縦方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されてサイドシール部21が形成されることによって、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
内装体10は、例えば、図3〜図5に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。内装体10の平面形状は特に限定されないが、図示形態のように略長方形とすることが一般的である。
外装体20は、前後方向中央から腹側に延在する前身頃Fを構成する部分と、前後方向中央から背側に延在する後身頃Bbを構成する部分とを有し、これら前身頃Fの両側部と後身頃Bbの両側部とが接合されてサイドシール部21が形成されるとともに、図6に示すように、装着者の胴を通すためのウエスト開口及び脚を通すための左右一対の脚開口が形成されているものである。
脚開口部弾性部材27に、湾曲弾性部材26,28などは必要により設けるものであり、これらを有していなくともよい。
図1及び図4にも示されるように、外装体20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられていても良い。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後身頃Bb内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
引き上げ弾性部材30による収縮力は、それ以外の弾性部材(図示形態ではウエスト下方部弾性部材25(基本弾性部材に相当))の収縮力と同じであっても良いが、より弱くして収縮力に差をつけると、外装体20がウエスト下方部弾性部材25及び脚開口部弾性部材27によりしっかりとフィットするため好ましい。なお、収縮力は同じ伸び率での値を意味し、弾性部材の種類、取付時の伸長率、太さ等、公知の手法により異ならしめることができる。
上述の例では、前身頃Fから後身頃Bbまでを一体的な外装体12により連続的に覆っているが、外装体が前身頃Fを構成するものと後身頃Bbを構成するものとに分割されており、前身頃Fの外装体と後身頃Bbの外装体とが股間側で連続しておらず、離間されている形態も採用することができる(図示略)。この場合、前身頃の外装体は、少なくとも縦方向伸縮部と重なる部分、その幅方向両側の部分及びこれらのウエスト開口側の部分を有するものとされる。また、内装体の裏面は不織布等の股間部外装体により被覆することができる。
本発明は、一対のシート間に配置され、幅方向に伸縮力を与える伸縮部材が一体化された、前身頃及び後身頃の両側縁部が相互の接合によるサイドシール部を有し、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されたパンツタイプ使い捨て製品に係り、特にサイドシール部周囲の構造を工夫したものである。
したがって、体液を受け止め吸収する用途におけるパンツタイプ使い捨ておむつのほか、例えば使い捨てパンツなどであってもよい。
その結果、身頃Xの弾性部材25、身頃Yの弾性部材25の収縮力によって、境界Bを挟む幅領域に対応する着用者の領域Zに集中的に、剛性の高いサイドシール部21による圧迫力が作用し、着用者にサイドシール部21による違和感を与える。
また、サイドシール部21が起立していることは、使い捨ておむつの表面をなでるように触るとき突起物としての違和感も与える。見た目の違和感も与える。
すなわち、弾性部材25は、境界Bを跨ぐ境界領域に、弾性部材25は位置していない。この場合においては、一方の身頃Xでは製品の幅方向(図面の左右方向)に弾性部材25が、押えシート20A及びバックシート20Bと共に収縮しようとする。
このような弾性部材25による、押えシート20A及びバックシート20Bと共に収縮しようとする力が、一方の身頃Xと他方の身頃Yとで同じであれば、図7(a)のようになるが、図7(b)(c)に示す第1の実施の形態では、弾性部材25が境界Bを跨ぐ境界領域に位置していないので、収縮力がサイドシール部21に作用しないことになり、その結果、他方の身頃Y側のみの弾性部材25による収縮力がサイドシール部21に作用し、サイドシール部21を伏倒するようになるのである。
しかるに、一方の身頃Xにおける少なくとも境界領域において、弾性部材25は位置していない態様である。
すなわち、弾性部材25は、境界Bを跨ぐ境界領域のほか、押えシート20A及びバックシート20Bの側縁までの全体において、弾性部材25は位置していない態様である。
この態様は、例えば、押えシート20A及びバックシート20Bの側縁から境界領域に亘って、ホットメルト接着剤による接着を行わないことによって、製造過程で、一つの使い捨ておむつのサイドシール部21と隣接する他の使い捨ておむつのサイドシール部21とを切断分離するときに、一方の身頃Xの弾性部材25が境界領域を越えて収縮することによって、一方の身頃Xにおける少なくとも境界領域において、弾性部材25は位置していない態様がなされるものである。
この場合においても、第1の実施の形態と同様な作用機序が生じる。
しかるに、他方の身頃Yにおける少なくとも境界領域において、弾性部材25は、一対のシート(押えシート20A及びバックシート20B)のうち少なくとも着用者側の一方のシート(押えシート20A)と一体化されていない形態である。
この態様は、(1)弾性部材25を、少なくとも境界領域(図9(a)の符号γ)に亘って、押えシート20Aに対して一体化されていない態様、(2)あるいは押えシート20A及びバックシート20Bの両者に対して一体化されていない態様を含む。
一体化させない手段としては、ホットメルト接着剤による接着を行わないことを挙げることができる。あるいは、境界領域に接着力の発揮を阻害する薬品の塗布することなども挙げることができる。
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様な作用機序が生じる。
また、前後方向に一つのシール部では安定しないなどの難点が予想されるので、前掲の先行特許文献1及び特許文献2のように、幅方向に2列のサイドシール部とすることができる。
側縁部の外側が前後方向に連続しているシール部21Aと、側縁部の内側が前後方向に不連続であるシール部21a、シール部21a,21a間の不連続部分位置に弾性部材25が位置して、側縁部の外側(シール部21a)にまで達している態様である。
第3の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様な作用機序が生じる。
なお、この第3の実施の形態及び第2の実施の形態において、第1の実施の形態又は参考の実施の形態のものと組み合せると、身頃Y側の伏倒がより明確になる利点がある。
弾性フィルムを使用する場合においても、細い長い部材の例で同様の形態によって、本発明の課題を達成できることは明らかであろう。
なお、弾性(エラストマー)フィルムを使用した場合の接合例としては、ホットメルト接着剤によるほか、ホットメルト接着剤の接合では硬くなり過ぎるために、多数の点での溶着、たとえば熱溶着又は超音波溶着によって可能である。
この種の溶着接合例としては、特表平10−509337号、特許第3249530号、特許第3675676号、WO2008/126708 A1、特許第4508885号、特許第4934835号、特許第5028654号、特開2013−128575号、特許第5183488号、特許第5073725号などを挙げることができる。
したがって、具体例による図示説明は省略する。
Claims (4)
- 一対のシート間に配置され、幅方向に伸縮力を与える伸縮部材が固定された、前身頃及び後身頃の両側縁部が相互の接合によるサイドシール部を有し、ウエスト開口及び左右一対の脚開口が形成されたパンツタイプ使い捨て製品において、
前記伸縮部材は、前身頃及び後身頃の両者において、サイドシール部の幅方向側縁まで延在し、
前身頃又は後身頃の一方の身頃における、少なくともサイドシール部との境界を跨ぐ境界領域において、前記弾性部材の収縮力が弱いか発揮しない構造であり、他方の身頃における境界領域においては、前記弾性部材の収縮力が強いか発揮する構造であり、
前記弾性部材が前後方向に複数の細い部材であり、ホットメルト接着剤により前身頃及び後身頃を構成するシートに固定されており、
前記サイドシール部において、前記側縁部の外側が前後方向に連続しており、前記側縁部の内側が前後方向に不連続であり、この不連続部分位置に前記弾性部材が位置して、前記側縁部の外側にまで達しており、
前記他方の身頃における境界領域において、前記弾性部材は、前記一対のシートのうち少なくとも着用者側の一方のシートに固定がなされていない、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て製品。 - 前記一方の身頃における境界領域において、前記弾性部材は位置していない請求項1記載のパンツタイプ使い捨て製品。
- 前記他方の身頃における境界領域において、前記弾性部材は、前記一対のシートのそれぞれに固定されていない請求項1記載のパンツタイプ使い捨て製品。
- 前記一方の身頃における境界領域において、前記弾性部材は位置しておらず、前記一対のシートのそれぞれに固定されていない請求項1記載のパンツタイプ使い捨て製品。
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