JP5946121B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ - Google Patents
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<請求項1記載の発明>
前身頃及び後身頃を形成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前身頃の右のサイドシール部から前身頃の右のレッグ開口部に沿って延在し、前身頃において前記内装体を幅方向に横切りつつ前向きに方向転換され、前身頃の左のレッグ開口部に沿って前身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の腰周り湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前身頃の右のサイドシール部から前身頃の右のレッグ開口部に沿って股間部における右側部に至り、股間部における右側部から更に幅方向中央側に向かいつつ後側に向かうように湾曲して後身頃の幅方向中央部に位置する臀裂対向部に至り、臀裂対向部において前側に折り返され、更に左側に向かいつつ前側に向かうように湾曲して股間部の左側部に至り、股間部における左側部から前身頃の左のレッグ開口部に沿って前身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の腹側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前記後身頃における臀裂対向部に、幅方向に収縮して装着者の臀裂に入り込むように折れ曲がる屈曲フィット部が設けられるとともに、
前記腹側湾曲弾性部材によって、少なくとも前身頃から後身頃の臀裂対向部の側方までの左右のレッグ開口部に沿う部分に収縮力が作用するように構成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように臀裂対向部を幅方向に伸縮させることにより、臀裂対向部が峰状に隆起して臀裂に入り込む立体形状の屈曲フィット部となり、さらにこの屈曲フィット部から股間部にかけての部分は、腹側湾曲弾性部材によって、少なくとも前身頃から後身頃の臀裂対向部の側方までの左右のレッグ開口部に沿う部分に収縮力が作用する結果、鼠蹊部に沿ってウエスト側に引っ張られ(以下、腹側への引張作用ともいう)、臀裂から股間にかけてフィットするようになる。よって、本発明によれば、臀裂から股間にかけて良好にフィットするとともに、装着時に股間部がモコモコし難くなる。また、もちろん、このような腹側湾曲弾性部材は鼠蹊部に対するフィット性を向上させる機能も発揮する。
後身頃の右のサイドシール部から後身頃の右のレッグ開口部に沿って前側に向かい、更に臀裂対向部を右から左へ幅方向に横切りつつ後向きに方向転換され、更に後身頃の左のレッグ開口部に沿って後身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の背側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
この背側湾曲弾性部材によって、少なくとも後身頃における前記臀裂対向部の側方までの左右のレッグ開口部に沿う部分に収縮力が作用するように構成されており、かつ
前身頃における縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃における縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きい、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような背側湾曲弾性部材を設けることにより、特に臀溝に対するフィット性を向上させることができる。また、このように、前身頃における縦方向の弾性変形時の引張応力を後身頃のそれよりも大きくすると、装着状態においては、後身頃の縦方向収縮力に抗する前身頃の縦方向収縮力によって、おむつの股間部から臀裂対向部にかけての部分が前側に移動しつつ持ち上がった状態で弾力的にバランスするため、前述した屈曲フィット部の臀裂へのフィット作用がより一層のものとなる。
前記腹側湾曲弾性部材における前記臀裂対向部を通る部分、及び前記背側湾曲弾性部材における前記臀裂対向部を通る部分によって、前記臀裂対向部に収縮力が作用し、これにより前記屈曲フィット部が設けられている、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
屈曲フィット部は、腹側湾曲弾性部材や背側弾性伸縮部材とは別の専用の弾性部材を臀裂対向部に設けることによっても形成することができるが、腹側湾曲弾性部材及び背側弾性伸縮部材を利用することにより、資材増加を回避できるとともに、腹側湾曲弾性部材による引張力が臀裂対向部に自然と向かうようになり、本発明の腹側への引張作用がより一層効果的に発揮されるようになる。
前記腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材は、前記内装体と重なる部分のうち前記臀裂対向部に位置する部分を除いた部分では細かく切断され、前記臀裂対向部に位置する部分及び前記内装体と重ならない部分は細かく切断されずに連続部分として残されている、請求項3記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように、腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材のうち内装体と重なる部分を、臀裂対向部に位置する部分を除いて細かく切断することにより、内装体を不必要に収縮させずに、前述の本発明の作用により股間から臀裂に対するフィット性を向上させることができ、もって股間から臀裂に対するフィット性がより一層のものとなる。
前記前身頃における外装シート及び後身頃における外装シートのそれぞれにおいて、ウエスト開口部の縁部に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト部弾性部材が複数本縦方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されるとともに、前記ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、幅方向に沿って延在する細長状の腰周り弾性部材が複数本縦方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されている、請求項4記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このような幅方向に沿うウエスト部弾性部材及び腰周り弾性部材により周方向の締め付けを行う構成とすると、周方向の締め付け力を十分に確保でき、これを支えとして腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材の収縮作用が確実に発揮されるとともに、腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材のバランス作用に対してウエスト弾性部材及び腰周り弾性部材の収縮力が悪影響を及ぼし難いため好ましい。
前記外装シートは、少なくとも前記ウエスト部弾性部材、腰周り弾性部材、腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材を有する部分では複数枚の不織布が接着剤で張り合わせてなるとともに、それら不織布間に前記ウエスト部弾性部材、腰周り弾性部材、腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材が挟持固定されており、
前記外装シートの坪量は30〜75g/m2であり、
前記前身頃及び後身頃におけるウエスト部弾性部材は、それぞれ、太さ310〜1240dtex、本数が5〜10本、間隔が0〜10mm、及び固定時の伸長率が180〜350%であり、
前記前身頃及び後身頃における腰周り部弾性部材は、それぞれ、太さ310dtex、本数が6〜26本、間隔が5〜40mm、及び固定時の伸長率が180〜350%であり、
前記腹側湾曲弾性部材は、太さ470〜1,240dtex、本数が3〜10本、間隔が10〜35mm、及び固定時の伸長率が230〜380%で且つ前記背側湾曲弾性部材より高い伸長率であり、かつ
前記背側湾曲弾性部材は、太さ470〜1,240dtex、本数が3〜10本、間隔が10〜35mm、及び固定時の伸長率が200〜350%である、
請求項5記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明は、このような構造の外装シートにおいて、このように各弾性部材を設けるのが好ましい。
前記内装体の両側部に、内装体の側部の裏側から表側に回りこんで内装体の表側に突出する立体ギャザーがそれぞれ設けられており、この立体ギャザーは突端部及び前記内装体の側方から裏側までの部位のそれぞれに、前後方向に沿って延在する細長状のギャザー弾性部材がその長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前記腹側湾曲弾性部材の軌跡の後端部と前記背側湾曲弾性部材の軌跡の前端部とが前後方向に離間しており、
前記ギャザー弾性部材のうち前記内装体の側方から裏側までの部位に位置するものが、前記腹側湾曲弾性部材と内装体の側縁とが交差する位置から、前記背側湾曲弾性部材と内装体の側縁とが交差する位置まで延在している、
請求項3〜6のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
本発明では、腹側湾曲弾性部材の軌跡の後端部と背側湾曲弾性部材の軌跡の前端部とが前後方向中間部において交差する形態を採用することもできるが、交差部分が硬くなり、製造も複雑となるため、腹側湾曲弾性部材の軌跡の後端部と背側湾曲弾性部材の軌跡の前端部とが前後方向に離間している形態が望ましい。しかし、この場合、腹側湾曲弾性部材による引張作用が、屈曲フィット部のうち腹側湾曲弾性部材による部分に偏るようになる。これに対して、上述のように、ギャザー弾性部材のうち内装体の側方から裏側までの部位に位置するものが、腹側湾曲弾性部材と内装体の側縁とが交差する位置から、背側湾曲弾性部材と内装体の側縁とが交差する位置まで延在していると、腹側湾曲弾性部材による引張作用が、当該ギャザー弾性部材を介して屈曲フィット部における背側湾曲弾性部材による部分まで作用するようになり、本発明の腹側引張作用がより一層のものとなる。
前記内装体と前記外装シートとの固定領域は、前後方向中間部よりもその前後両側の部分の幅が広い括れ形状とされており、かつこの固定領域における前側の幅の広い部分の前後方向長さが、後側の幅の広い部分の前後方向長さよりも長い、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
このように内装体の前側の固定領域を広い幅で前後方向に長く形成することで、本発明の腹側への引張作用がより一層のものとなる。また、本発明の腹側への引張作用により臀裂対向部が腹側に引っ張られると、内装体の前側の形状が不適切に変形するおそれがあるが、このように内装体の前側の固定領域を広い幅で前後方向に長く形成することで、内装体前側の不適切な変形を防止することができる。
図1〜図12はパンツタイプ使い捨ておむつの実施の形態を示している。このパンツタイプ使い捨ておむつ1(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bを形成する外装シート20と、この外装シート20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装シート20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤Gなどの接合手段によって固定された後に、内装体10および外装シート20が前身頃F及び後身頃Bの境界である縦方向(前後方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合され、サイドシール部21,22が形成されることによって、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
内装体10は、図4〜図6に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。
外装シート20は、図4〜図6にも示されるように、それぞれ上層不織布20A及び下層不織布20B(つまり、この形態では下層不織布が最外側不織布となる)からなる2層構造の不織布シートとされ、上層不織布20Aと下層不織布20Bとの間、及び下層不織布20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が伸長状態で挟持固定され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部に夫々脚部開口を形成するために形成された凹状の脚周りライン29により、全体として擬似砂時計形状をなしている。弾性部材としては、合成ゴムや天然ゴムを糸状、紐状、網状、シート状等の任意の形態に加工したものを用いることができる。
腹側湾曲弾性部材28は、前身頃Fの右のサイドシール部21から右のレッグ開口部に沿って臀裂対向部の右側方に至り、臀裂対向部を右から左に幅方向に横切りつつ前向きに方向転換され、臀裂対向部の左側方から左のレッグ開口部に沿って前身頃Fの左のサイドシール部21に至るパターンをもって、長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されているものである。
特徴的には、図10〜図12にも示すように、湾曲弾性部材26,28のうち臀裂対向部に位置する部分28dにより、臀裂対向部が幅方向に収縮して装着者の臀裂に入り込む立体形状の屈曲フィット部40が形成され、さらにこの屈曲フィット部40から股間部にかけての部分は、腹側湾曲弾性部材28によって、少なくとも前身頃Fから後身頃Bの臀裂対向部の側方までの左右のレッグ開口部に沿う部分に収縮力が作用する結果、鼠蹊部に沿ってウエスト側に引っ張られ、臀裂から股間にかけて良好にフィットするようになり、装着時に股間部がモコモコし難くなる。そして、この屈曲フィット部40の屈曲形状は、湾曲弾性部材26,28のうち臀裂対向部に位置する部分26d,28dの収縮作用によって弾力的に維持される。図11中の二点鎖線で示される部分は折れ曲った状態の屈曲フィット部40を示している。
また、本発明では、前身頃Fにおける縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃Bにおける縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きくなる前後収縮力バランスとするのが好ましい。弾性変形時引張応力は、おむつの両サイドシール部21,22を剥がして展開状態にした後、測定対象身頃のウエスト開口縁部と、測定対象でない反対の身頃の股間側端部とを引張試験機のチャックでそれぞれ掴み、引張試験を行うことにより計測することができる。弾性変形時引張応力の差は適宜定めることができるが、前身頃Fにおける180〜320%(自然長を100%としたとき)伸長時の縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃Bにおけるそれの1.1〜1.2倍程度であるのが好ましい。なお、このことからも分かるように、弾性変形時引張応力の大小は同じ伸長率(伸長率180〜380%の範囲内とするのが好ましい)での大小を意味する。
・外装シート20
素材:不織布
坪量:30〜75g/m2、特に36〜60g/m2
・前身頃F及び後身頃Bのウエスト部弾性部材24
太さ:310〜1,240dtex、特に940〜1,240dtex
間隔:0〜10mm、特に3〜5mm
固定時の伸長率:180〜350%、特に220〜300%
・前身頃F及び後身頃Bの腰周り部弾性部材25
太さ:310〜1,240dtex、特に470〜620dtex
本数:6〜26本、特に8〜16本
間隔:5〜40mm、特に15〜35mm
固定時の伸長率:180〜350%、特に250〜300%
・腹側湾曲弾性部材28(臀裂対向部に位置する部分も含む)
太さ:470〜1,240dtex、特に620〜940dtex
本数:3〜10本、特に5〜10本
間隔:10〜35mm、特に16〜32mm
固定時の伸長率:180〜380%、特に280〜380%で且つ背側湾曲弾性部材26より高い伸長率
・背側湾曲弾性部材26(臀裂対向部に位置する部分も含む)
太さ:470〜1,240dtex、特に620〜940dtex
本数:3〜10本、特に5〜10本
間隔:10〜35mm、特に16〜32mm
固定時の伸長率:200〜350%、特に250〜300%
ウエスト部弾性部材24、腰周り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28は、外装シート20を構成する一対のシート層20A,20Bの間に挟まれるとともに、それらシート層20A,20Bに対して接着剤により接着固定されており、その接着剤塗布量は外装シート20の柔軟性を大きく左右する。よって、図7に示すように、その接着剤による接着部分B1,B2は、ウエスト部弾性部材24の配置部分及びその近傍、腰周り弾性部材25の配置部分及びその近傍、湾曲弾性部材26〜28の配置部分及びその近傍領域のみとし、これらの接着剤以外には両シート層間に接着剤を塗布しないようにするのが好ましい。このように、接着剤塗布部分を可能な限り低減することにより、接着剤による硬質化を各段に抑制することができる。しかも、これと前述の腰周り弾性部材25の局所的間隔増大とが組み合わさると、予想以上の柔軟性向上効果が得られる。
図7は、製造工程におけるホットメルト接着剤の塗布部位24B,25B,B1,B2を示しており、湾曲弾性部材26〜28は二点鎖線で示されるように内装体10を横切る部分の切断前の状態を示している。ウエスト部弾性部材24及び腰周り弾性部材25を両シート層20A,20Bに固定するための接着剤24B,25Bは、実質的に各弾性部材24,25の配置部位及びその近傍にのみ塗布されている。このような接着剤の塗布は、外周面に接着剤を塗布した弾性部材24,25を両シート層20A,20Bで挟むことにより実現することができ、そのような弾性部材24,25の外周面への接着剤の塗布はノードソン社のシュアラップノズルにより行うことができる。
一方、湾曲弾性部材26〜27を両シート層20A,20Bに固定するための接着剤は、矩形の接着剤塗布部分B1,B2が湾曲弾性部材26〜27の湾曲方向に沿って階段状に並設されることにより、湾曲弾性部材26〜27の長手方向全体にわたり、湾曲弾性部材26〜27の配置部分及びその近傍の領域にのみ接着剤が塗布されている。このような接着剤の塗布は、塗布工程においてシート層20A,20Bの横方向(おむつの幅方向)がラインMD方向(流れ方向)に沿う通常の形態では、ラインCD方向(MD方向と交差する方向)に複数のスロット塗布ノズルを並設し、各ノズルから独立的かつ間欠的に接着剤を塗布することにより行うことができる。
内装体10と外装シート20との固定領域81,82,83は特に限定されないが、図3に示すように、前後方向中間部よりもその前後両側の部分の幅が広い括れ形状とし、かつこの固定領域における前側の幅の広い部分81の前後方向長さが、後側の幅の広い部分83の前後方向長さよりも長い形状とするのが好ましい。このように内装体10の前側の固定領域81を広い幅で前後方向に長く形成することで、本発明の腹側への引張作用がより一層のものとなる。また、本発明の腹側への引張作用により臀裂対向部が腹側に引っ張られると、内装体10の前側の形状が不適切に変形するおそれがあるが、このように内装体10の前側の固定領域81を広い幅で前後方向に長く形成することで、内装体10前側の不適切な変形を防止することができる。
各部の寸法は適宜定めることができるが、通常の場合、固定領域における前側の幅の広い部分81の幅及び前後方向長さは、それぞれ内装体10の幅の85〜100%及び内装体10の全長の40〜60%程度とすることができ、後側の幅の広い部分83の幅及び前後方向長さは、それぞれ内装体10の幅の85〜100%及び内装体10の全長の10〜30%程度とすることができる。特に、後側の幅の広い部分83の前端は臀裂対向部よりも後側に位置しているのが好ましい。
図1及び図4にも示されるように、外装シート20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
図示形態のように、前後押えシート50,60を別体として取り付けると、素材選択の自由度が高くなる利点があるものの、資材や製造工程が増加する等のデメリットもある。そのため、外装シート20をおむつ1内面に折り返してなる折り返し部分20Cを、吸収パッド200と重なる部分まで延在させて、前述の押えシート50,60と同等の部分を形成することもできる。
Claims (8)
- 前身頃及び後身頃を形成する外装シートと、この外装シートの内面に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、前記前身頃における外装シートの両側部と後身頃における外装シートの両側部とがそれぞれ接合されてサイドシール部が形成されることにより、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成された、パンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前身頃の右のサイドシール部から前身頃の右のレッグ開口部に沿って延在し、前身頃において前記内装体を幅方向に横切りつつ前向きに方向転換され、前身頃の左のレッグ開口部に沿って前身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の腰周り湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前身頃の右のサイドシール部から前身頃の右のレッグ開口部に沿って股間部における右側部に至り、股間部における右側部から更に幅方向中央側に向かいつつ後側に向かうように湾曲して後身頃の幅方向中央部に位置する臀裂対向部に至り、臀裂対向部において前側に折り返され、更に左側に向かいつつ前側に向かうように湾曲して股間部の左側部に至り、股間部における左側部から前身頃の左のレッグ開口部に沿って前身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の腹側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前記後身頃における臀裂対向部に、幅方向に収縮して装着者の臀裂に入り込むように折れ曲がる屈曲フィット部が設けられるとともに、
前記腹側湾曲弾性部材によって、少なくとも前身頃から後身頃の臀裂対向部の側方までの左右のレッグ開口部に沿う部分に収縮力が作用するように構成されている、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 後身頃の右のサイドシール部から後身頃の右のレッグ開口部に沿って前側に向かい、更に臀裂対向部を右から左へ幅方向に横切りつつ後向きに方向転換され、更に後身頃の左のレッグ開口部に沿って後身頃の左のサイドシール部に至る;細長状の背側湾曲弾性部材が、その長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
この背側湾曲弾性部材によって、少なくとも後身頃における前記臀裂対向部の側方までの左右のレッグ開口部に沿う部分に収縮力が作用するように構成されており、かつ
前身頃における縦方向の弾性変形時引張応力が、後身頃における縦方向の弾性変形時引張応力よりも大きい、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記腹側湾曲弾性部材における前記臀裂対向部を通る部分、及び前記背側湾曲弾性部材における前記臀裂対向部を通る部分によって、前記臀裂対向部に収縮力が作用し、これにより前記屈曲フィット部が設けられている、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材は、前記内装体と重なる部分のうち前記臀裂対向部に位置する部分を除いた部分に細かく切断された部分を有し、前記臀裂対向部に位置する部分及び前記内装体と重ならない部分は細かく切断されずに連続部分として残されている、請求項3記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記前身頃における外装シート及び後身頃における外装シートのそれぞれにおいて、ウエスト開口部の縁部に、幅方向に沿って延在する細長状のウエスト部弾性部材が複数本縦方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されるとともに、前記ウエスト部弾性部材よりも前後方向中央部側の領域に、幅方向に沿って延在する細長状の腰周り弾性部材が複数本縦方向に間隔を空けてそれぞれ幅方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されている、請求項4記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
- 前記外装シートは、少なくとも前記ウエスト部弾性部材、腰周り弾性部材、腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材を有する部分では複数枚の不織布が接着剤で張り合わせてなるとともに、それら不織布間に前記ウエスト部弾性部材、腰周り弾性部材、腹側湾曲弾性部材及び背側湾曲弾性部材が挟持固定されており、
前記外装シートの坪量は30〜75g/m2であり、
前記前身頃及び後身頃におけるウエスト部弾性部材は、それぞれ、太さ310〜1240dtex、本数が5〜10本、間隔が0〜10mm、及び固定時の伸長率が180〜350%であり、
前記前身頃及び後身頃における腰周り部弾性部材は、それぞれ、太さ310dtex、本数が6〜26本、間隔が5〜40mm、及び固定時の伸長率が180〜350%であり、
前記腹側湾曲弾性部材は、太さ470〜1,240dtex、本数が3〜10本、間隔が10〜35mm、及び固定時の伸長率が230〜380%で且つ前記背側湾曲弾性部材より高い伸長率であり、かつ
前記背側湾曲弾性部材は、太さ470〜1,240dtex、本数が3〜10本、間隔が10〜35mm、及び固定時の伸長率が200〜350%である、
請求項5記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記内装体の両側部に、内装体の側部の裏側から表側に回りこんで内装体の表側に突出する立体ギャザーがそれぞれ設けられており、この立体ギャザーは突端部及び前記内装体の側方から裏側までの部位のそれぞれに、前後方向に沿って延在する細長状のギャザー弾性部材がその長手方向に所定の伸長率で伸長された状態で固定されており、
前記腹側湾曲弾性部材の軌跡の後端部と前記背側湾曲弾性部材の軌跡の前端部とが前後方向に離間しており、
前記ギャザー弾性部材のうち前記内装体の側方から裏側までの部位に位置するものが、前記腹側湾曲弾性部材と内装体の側縁とが交差する位置から、前記背側湾曲弾性部材と内装体の側縁とが交差する位置まで延在している、
請求項3〜6のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。 - 前記内装体と前記外装シートとの固定領域は、前後方向中間部よりもその前後両側の部分の幅が広い括れ形状とされており、かつこの固定領域における前側の幅の広い部分の前後方向長さが、後側の幅の広い部分の前後方向長さよりも長い、請求項1〜7のいずれか1項に記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011286902A JP5946121B2 (ja) | 2011-12-27 | 2011-12-27 | パンツタイプ使い捨ておむつ |
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