JP6487766B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、肌面側に補助吸収体を配して好適に使用できる吸収性物品に関するものである。
従来、使い捨ておむつ等の吸収性物品の肌面側に別体の吸収性物品(補助吸収体)を配して使用する方法が知られている。このような使用方法によれば、着用者から排泄された尿等を補助吸収体がまず受けることとなるため、補助吸収体のみを適宜交換して、その外側に装着される使い捨ておむつ等を使用し続けることにより、吸収性物品にかかるトータルの使用コストを低減することが可能となる。また、補助吸収体のみを交換することで、補助吸収体の外側に装着される使い捨ておむつ等を交換する場合と比べて、介護者等が交換作業を簡単に行えるようになる。
補助吸収体を併用するのに適した吸収性物品として、例えば特許文献1〜3には様々な吸収性物品が開示されている。これらの吸収性物品は、補助吸収体を併用するために様々な工夫がなされており、例えば、特許文献1に開示された吸収性物品では、少なくとも一対のサイドフラップが形成されるとともに、第1立体ギャザーの起立線より外側の部分で、かつ、サイドフラップ上に、少なくとも一対のサイドポケットが形成されている。特許文献2に開示された吸収性物品は、左右一対の帯状支持体と、左右の縁部がそれぞれ左右一対の帯状支持体を結合する連結シートを有している。特許文献3に開示された吸収性物品は、吸収体の肌側面に前後方向に延びるように設けられた第1フラップと、吸収体の肌側面に前後方向に延びるように設けられた第2フラップを有している。
特開2007−190号公報 国際公開第2014/057571号 特開2014−124509号公報
上記に説明したように、従来、補助吸収体を併用するのに適した吸収性物品が様々知られているが、補助吸収体の使用に当たっては、着用者から排泄された尿等をできる限り補助吸収体で吸収させ、補助吸収体の外側に装着される使い捨ておむつ等に尿等が溢れ出ないようにすることが望まれる。この点で、従来の吸収性物品には改善の余地があった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、補助吸収体を併用した際に、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受け、尿等の横漏れを防ぐことができる吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品とは、前後方向と左右方向を有し、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアを有する吸収体と、吸収体の肌面側の左右両側に、前後方向に延びるように設けられた第1フラップと、吸収体の肌面側の第1フラップの左右方向の外方に、前後方向に延びるように設けられた第2フラップを有する吸収性物品であって、第1フラップは、吸収体から立ち上がる起点となる第1基部と、吸収体から立ち上がった先端となる第1自由端を有し、第1基部から第1自由端の間に前後方向に延びる第1弾性部材が設けられ、左右方向の外方に傾倒するように形成され、第2フラップは、吸収体から立ち上がる起点となる第2基部と、吸収体から立ち上がった先端となる第2自由端を有し、第2基部から第2自由端の間に前後方向に延びる第2弾性部材が設けられ、左側の第1基部と右側の第1基部との間に前後方向に延びる第3弾性部材が設けられているところに特徴を有する。
本発明の吸収性物品は、左側の第1基部と右側の第1基部との間に設けられた第3弾性部材によって、第1フラップの立ち上がりの起点となる第1基部が着用者の肌に向かって持ち上げられるため、第1フラップの全体が着用者の肌に近づくように形成される。そして、第1フラップの第1基部から第1自由端の間に設けられた第1弾性部材によって、第1フラップが着用者の肌に向かって立ち上がるようになる。そのため、第1フラップの上に補助吸収体を載せた場合、補助吸収体を着用者の肌の近くに設置することができる。しかも、第1フラップが左右方向の外方に傾倒するように立ち上がるように形成されているため、補助吸収体の左右方向の外側部が左右方向の内側部よりも着用者の肌に近付くように持ち上げられ、補助吸収体が左右方向断面で凹状に形成されやすくなる。そのため、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けることができ、尿等の横漏れを防ぐことができる。また、第2フラップに第2弾性部材が設けられることにより、第2フラップが立ち上がり、これにより、補助吸収体から溢れた尿等が横漏れするのを防ぐことができる。
第3弾性部材は、吸収性コアよりも肌面側に設けられていることが好ましい。このように第3弾性部材を設けることにより、第1フラップを着用者の肌により近付けることができる。そのため、第1フラップの上に載せられる補助吸収体も、着用者の肌により近付けて設置することができる。
第1弾性部材は第3弾性部材よりも強い収縮力で設けられていることが好ましい。このように第1弾性部材を設けることにより、第1フラップがより高く立ち上がりやすくなる。そのため、第1フラップの上に載せられる補助吸収体を左右方向断面でより深い凹状に形成しやすくなる。
第1フラップの第1基部から第1自由端に至る領域を左右方向に3分割して、基部側領域と自由端側領域とその間の中央領域としたとき、第1弾性部材が、少なくとも基部側領域と自由端側領域にそれぞれ設けられていることが好ましい。基部側領域に設けられた第1弾性部材によって、第1フラップの全体が着用者の肌に向かって立ち上がりやすくなる。また自由端側領域に設けられた第1弾性部材によって、第1フラップの左右方向の外方をより高く立ち上げることができる。そのため、第1フラップの上に載せられる補助吸収体を着用者の肌により近付けて設置しやすくなるとともに、補助吸収体を左右方向断面でより深い凹状に形成しやすくなる。
第1弾性部材が、さらに中央領域にも設けられていることも好ましい。第1弾性部材を、第1フラップのさらに中央領域にも設けることにより、第1フラップの剛性を全体的に高めることができ、例えば補助吸収体が尿等を吸収した場合でも、補助吸収体を着用者の肌に近付けた状態を維持しやすくなる。
第1フラップと第2フラップは、左側の第1基部と右側の第1基部との間の距離よりも第1基部と第2基部との間の距離が大きくなるように設けられていることが好ましい。この場合、左右の第1フラップは互いに接近して設けられることとなるため、この上に補助吸収体を載せた場合に、補助吸収体を着用者の肌により近付けて設置することができる。また、第2フラップは、吸収体の左右方向のより外側に設けられることとなるため、補助吸収体から尿等が溢れても、第2フラップによって尿等の横漏れが効果的に防止されるようになる。
吸収性コアは、左側の第1基部と右側の第1基部との間に、前後方向に延びる開口または凹部が形成されていることが好ましい。このように吸収性コアが形成されていれば、吸収性コアが開口または凹部で窪んだ形状、すなわち左右方向断面が略V字状に形成されやすくなる。その結果、第1フラップ上に載せられた補助吸収体も左右方向の内側を窪ませて形成しやすくなり、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けやすくなる。
上記のように吸収性コアに前後方向に延びる開口または凹部が形成される場合、第3弾性部材は、開口または凹部よりも左右方向の外方に設けられることが好ましい。第3弾性部材がこのような位置に設けられていれば、吸収性コアに開口または凹部が形成されていても、第3弾性部材によって第1フラップの全体を持ち上げる効果が好適に発揮されやすくなる。
第1フラップは、左右方向の外側面の前後端部が吸収体に接合され、第2フラップは、左右方向の内側面の前後端部が吸収体に接合され、第1フラップの前後端部の吸収体への接合部が、第2フラップの前後端部の吸収体への接合部よりも、前後方向の内方に延在していることが好ましい。第1フラップの左右方向の外側面の前後端部が吸収体に接合されていれば、第1フラップが左右方向の外方に傾倒して立ち上がりやすくなる。また、第2フラップの左右方向の内側面の前後端部が吸収体に接合されていれば、第2フラップが左右方向の内方に傾倒して立ち上がりやすくなる。そして、第1フラップの前後端部の吸収体への接合部が、第2フラップの前後端部の吸収体への接合部よりも、前後方向の内方に延在して形成されることにより、第1フラップの前後端部は、前後方向により広い範囲でフラットに形成されることとなり、着用者の腹側や背側での着用感が向上する。一方、第2フラップは前後方向のより広い範囲で立ち上がるように形成されるため、第2フラップによって尿等の横漏れが好適に防止される。
吸収体の左側に設けられる第1フラップと、右側に設けられる第1フラップは、例えば、互いに繋がって形成されていてもよい。この場合、吸収体の左側と右側に設けられる第1フラップを互いに密接に設けることが可能となり、第1フラップの立ち上がる高さを確保しやすくなる。
吸収体の左側に設けられる第1フラップと右側に設けられる第1フラップは、互いに分離して設けられていてもよい。この場合は、第1フラップを形成するために用いるシート部材の使用量を低減することができる。
本発明の吸収性物品によれば、第1フラップの全体が着用者の肌に近づくように形成され、その上で、第1フラップが着用者の肌に向かって立ち上がるようになるため、第1フラップの上に補助吸収体を載せた場合、補助吸収体を着用者の肌の近くに設置することができる。また、補助吸収体を、左右方向の外側部が左右方向の内側部よりも着用者の肌に近付くように持ち上げることができるため、補助吸収体が左右方向断面で凹状に形成されやすくなる。そのため、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けることができ、尿等の横漏れを防ぐことができる。また、第2フラップが立ち上がることによって、第2フラップによる防漏効果も発揮される。
本発明の吸収性物品の一例を表し、吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 図1に示した吸収性物品のII−II断面図を表す。 図1に示した吸収性物品のIII−III断面図を表す。 図2において補助吸収体を吸収性物品上に載せた状態での吸収性物品の使用例を表す。 図2に示した吸収性物品の断面図の変形例を表す。 図2に示した吸収性物品の断面図の変形例を表す。 図2に示した吸収性物品の断面図の変形例を表す。 本発明の吸収性物品のさらに他の例を表し、吸収性物品を肌面側から見た平面図を表す。 図8に示した吸収性物品のIX−IX断面図を表す。 図9に示した吸収性物品の断面図の変形例を表す。 図9に示した吸収性物品の断面図の変形例を表す。
本発明の吸収性物品は、前後方向と左右方向を有し、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアを有する吸収体と、吸収体の肌面側の左右両側に、前後方向に延びるように設けられた第1フラップと、吸収体の肌面側の前記第1フラップの左右方向の外方に、前後方向に延びるように設けられた第2フラップを有する。本発明の吸収性物品は、肌面側に別体の吸収性物品(以下、別体の吸収性物品を「補助吸収体」と称する)を配して好適に用いられ、吸収体の肌面側に設けられた第1フラップによって、補助吸収体を着用者の肌に向かって持ち上げて、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けることができるようにしたものである。本発明の吸収性物品の態様としては使い捨ておむつや尿パッド等が示され、好ましくは使い捨ておむつに好適に適用される。
吸収体は、前後方向と左右方向を有する。吸収体の前後方向は、吸収性物品を着用した際の着用者の股間の前後方向に延びる方向に相当する。吸収体の左右方向とは、吸収体と同一面上にあり前後方向と直交する方向を意味し、吸収性物品を着用した際の着用者の左右方向に相当する。また、本発明において、吸収性物品の肌面側とは、吸収性物品を着用した際の着用者の肌に向く側を意味し、吸収性物品の外面側とは、吸収性物品を着用した際の着用者とは反対側を意味する。
吸収体は、トップシートとバックシートとの間に吸収性コアが配されて構成される。吸収体の形状は特に限定されず、平面視で、吸収体の外縁が吸収性物品の外縁と一致してもよく、異なっていてもよい。前者の場合、吸収体が吸収性物品そのものを構成していてもよい。
吸収性物品が尿パッドである場合、吸収体の形状としては、略長方形、砂時計形、ひょうたん形等が示される。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、吸収性物品は、例えば、前側部と後側部とこれらの間に位置し吸収性コアが備えられた股部とから構成される。使い捨ておむつとしては、例えば、前側部と後側部とこれらの間に位置する股部とからなる外装部材の肌面側に、トップシートとバックシートとの間に吸収性コアが配された吸収体が設けられてもよい。このとき、吸収体の形状としては略長方形等が示される。使い捨ておむつとしてはまた、吸収体が前側部と後側部とこれらの間に位置する股部とを形成してもよい。このとき、吸収体の形状としては砂時計形等が示される。
前側部は、使い捨ておむつを着用の際に着用者の腹側に当てる部分に相当し、後側部は、使い捨ておむつを着用の際に着用者の背側に当てる部分に相当する。股部は、前側部と後側部との間に位置し、着用者の股間に当てる部分に相当する。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、後側部の左右側端に止着部材が設けられ、当該止着部材により着用時にパンツ形状に形成するオープンタイプ(テープタイプ)の使い捨ておむつであったり、前側部と後側部とが接合されることによりウェスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツタイプの使い捨ておむつであってもよい。パンツタイプの使い捨ておむつは、例えば、パンツ形状に形成可能な外装部材の肌面側に吸収体が設けられて形成される。
トップシートは、吸収性物品を着用した際に着用者側に位置するシートであり、液透過性である。トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、有孔プラスチックフィルム等を用いてもよい。
バックシートは、吸収性物品を着用した際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートであり、液不透過性であることが好ましい。バックシートとしては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。本発明において、液不透過性には撥水性の意味も含まれる。
外装部材は、液透過性であっても液不透過性であってもよく、トップシートやバックシートに使用可能なシート材料を用いることができる。外装部材は、内側シートに外側シートが積層されて形成されることが好ましく、親水性の内側シートに液不透過性の外側シートが積層されて形成されることがより好ましい。
上記説明した各シート材料として不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド不織布、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、メルトブロー不織布、エアレイド不織布、SMS不織布等を用いることが好ましい。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いることができる。吸収性コアは、紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布等のシート部材で覆われてもよい。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、セルロース繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維)等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸収性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ナイロン等のポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。従って、吸収性コアは親水性繊維(特にパルプ繊維)と吸水性樹脂を含むことが好ましい。この場合、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収性材料としては、吸水性繊維を用いることもできる。吸水性繊維としては、プロトン化または塩形成したカルボキシル基を含有する繊維が挙げられる。例えば、特公昭52−42916号公報に開示されるように、アクリル繊維を加水分解して、アクリル繊維に含まれるニトリル基をカルボキシル基に変換することにより、吸水性繊維を得ることができる。このとき、吸水性繊維に含まれるカルボキシル基は、アルカリ金属塩またはアンモニア塩を形成していることが好ましい。また吸水性繊維は、親水性繊維をアクリル酸に浸漬し、繊維表面でアクリル酸を析出させることにより製造することができる。吸収性コアを吸水性繊維から構成すれば、吸収性コアを薄く形成することができ、吸収性物品を着用の際に補助吸収体を併用しても、吸収性物品が着用者の股間で嵩張らずに着用感が向上する。
吸収性コアの目付は特に限定されないが、尿等の吸収性能を確保し、吸収性物品が着用者の股間で嵩張りにくくするために、例えば60g/m2〜450g/m2の範囲にあればよい。なお吸収性コアの目付は、使用する吸収性材料の種類に応じて適宜変えることが好ましく、例えば、吸収性コアが親水性繊維を含む場合、あるいはさらに吸水性樹脂を含む場合は、吸収性コアの目付は100g/m2〜450g/m2(より好ましくは120g/m2〜300g/m2)であることが好ましい。吸収性コアが吸水性繊維から構成される場合は、吸収性コアの目付は60g/m2〜150g/m2(より好ましくは70g/m2〜120g/m2)であることが好ましい。
吸収性コアの形状(平面形状)は特に限定されない。吸収性コアの形状は、用途に応じて適宜決定すればよく、例えば、略長方形、砂時計形、ひょうたん形、羽子板形等が挙げられる。また吸収性コアは、後述するように開口が形成されたり、左右方向に分割して形成されてもよい。
吸収性コアは、吸収体に対して前後方向の略中央に設けられることが好ましい。すなわち、吸収性コアの前後方向の中心と吸収体の前後方向の中心とがほぼ一致することが好ましく、具体的には、吸収性コアの前後方向の中心が吸収体の前後方向の中心の20mm以内にあることが好ましく、15mm以内にあることがより好ましい。また、吸収性コアの前後方向の長さは、吸収体の前後方向の長さの75%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましく、また95%以下であることが好ましく、90%以下であることがより好ましい。このように吸収性コアが吸収体に配されれば、吸収性コアからの尿等の漏れを防止しつつ、十分な吸収容量を確保しやすくなる。
本発明の吸収性物品には、吸収体の肌面側の左右両側に、前後方向に延びる第1フラップが設けられる。第1フラップは、補助吸収体を載せるために設けられる。第1フラップは、吸収体から立ち上がる起点となる第1基部と、吸収体から立ち上がった先端となる第1自由端を有し、第1基部から第1自由端の間に前後方向に延びる第1弾性部材が設けられ、左右方向の外方に傾倒するように形成されている。第1フラップは、第1基部から第1自由端までの間に設けられた第1弾性部材の収縮力によって、着用者の肌に向かって立ち上がるようになる。そのため、第1フラップの上に補助吸収体を載せた場合、補助吸収体を着用者の肌の近くに設置することができる。また、第1フラップが立ち上がることによって、第1フラップの上に載せられた補助吸収体から尿等が溢れ出ても、尿等が第1フラップの下側に入り込んで、尿等が吸収性コアによって好適に吸収されやすくなる。
第1フラップは、左右方向の外方に傾倒するように形成されている。これにより、補助吸収体の左右方向の外側部が左右方向の内側部よりも着用者の肌に近付くように持ち上げられ、補助吸収体が左右方向断面で凹状に形成されやすくなる。そのため、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けることができるようになる。すなわち、着用者から排泄された尿等が補助吸収体の表面で左右方向に溢れ出にくくなり、尿等が補助吸収体で好適に吸収されやすくなる。
第1フラップは、吸収体の左右方向の中心線(前後方向に延びる中心線)の左右両側にそれぞれ設けられることが好ましい。本発明において、吸収体の左右方向の中心線は、吸収性物品に設けられた弾性部材の収縮力を解除した状態で定められる。すなわち、吸収性物品に弾性部材が設けられる場合は、吸収性物品から弾性部材を除去したり、弾性部材を細かく切断するなどして、弾性部材による収縮力が発現しないようにして、その状態で吸収体の左右方向の中心線を規定するものとする。
第1フラップは、吸収体の前後方向の全長にわたって設けられてもよく、吸収体の前後方向の一部に設けられてもよい。なお、第1フラップの上に補助吸収体を載せやすくする点から、第1フラップは、吸収体の前後方向の60%以上(より好ましくは70%以上であり、さらに好ましくは80%以上である)の長さを有することが好ましい。
第1弾性部材は伸張状態で第1フラップに設けられることが好ましい。第1弾性部材は、少なくとも第1フラップの第1自由端の近傍に設けられることが好ましく、例えば、少なくとも第1自由端から15mm以内(より好ましくは10mm以内)の領域に設けられることが好ましい。このように第1弾性部材を設けることによって、第1フラップの上に載せられる補助吸収体を左右方向断面で深い凹状に形成しやすくなる。
第1弾性部材は、第1フラップの第1基部から第1自由端に至る領域を左右方向に3分割して、基部側領域と自由端側領域とその間の中央領域としたとき、基部側領域と自由端側領域にそれぞれ設けられることが好ましい。基部側領域に設けられた第1弾性部材によって、第1フラップの全体が着用者の肌に向かって立ち上がりやすくなる。また自由端側領域に設けられた第1弾性部材によって、第1フラップの左右方向の外方をより高く立ち上げることができる。そのため、第1フラップの上に載せられる補助吸収体を着用者の肌により近付けて設置しやすくなるとともに、補助吸収体を左右方向断面でより深い凹状に形成しやすくなる。
第1弾性部材は、さらに中央領域にも設けられていることも好ましい。第1弾性部材を、基部側領域と自由端側領域に加えて、第1フラップのさらに中央領域にも設けることにより、第1フラップの剛性を全体的に高めることができ、例えば補助吸収体が尿等を吸収した場合でも、補助吸収体を着用者の肌に近付けた状態を維持しやすくなる。
第1弾性部材は、第1弾性部材に接着剤が塗布されることにより、第1フラップに取り付けられることが好ましい。これにより、第1フラップの第1弾性部材が取り付けられない部分は接着剤が塗布されずにすみ、柔軟に形成されて肌触りが向上する。第1弾性部材は、例えば次のように第1フラップに取り付けられることが好ましい。すなわち、第1フラップが複数層から構成され、第1フラップを構成する複数の層間に、接着剤が塗布された第1弾性部材が配されることが好ましい。
第1フラップは、左右方向の外方に傾倒して立ち上がりやすくするために、左右方向の外側面の前後端部が吸収体に接合されていることが好ましい。このとき、第1フラップの前後端部は、少なくとも左右方向の外方部分が吸収体に接合されていることが好ましい。第1フラップの左右方向の外側面の前後端部が吸収体に接合されることにより、第1フラップの前側端部と後側端部との間が起立可能に形成される。なお第1フラップの外側面とは、第1フラップが立ち上がった状態で、第1フラップの左右方向に対する外側面を意味する。第1フラップは、例えば、接着剤、熱融着、超音波融着等の接合手段により吸収体に接合されればよい。
第1フラップは、左右方向の外側面の前側端部の吸収体への接合部が、左右方向の外側面の後側端部の吸収体への接合部よりも、前後方向の内方に延在していることが好ましい。このように第1フラップの前後端部が吸収体に接合されていれば、第1フラップの前後方向の前側は後側よりも広い範囲でフラットに形成されることになるため、着用者の腹側での着用感が向上する。一方、第1フラップの前後方向の後側は、着用者の臀部にあたる部分であるが、第1フラップの上に補助吸収体を載せた場合に、着用者の臀部において補助吸収体を着用者の肌により近づけて設置しやすくなる。このため、尿等の横漏れが好適に防止される。
第1フラップの左右方向の外側面の前後端部の吸収体への接合部は、連続的に形成されていてもよく、断続的に形成されていてもよい。例えば、接合部は前後方向に延び、左右方向に断続的な形状で設けられてもよい。
第1フラップの前後方向に対する前側端部と後側端部とその間の部分の長さは特に限定されない。例えば、第1フラップの前後方向に対する相対位置として前側端を0%とし後側端を100%としたとき、前側端部は0%〜15%の範囲にあり、後側端部は85%〜100%の範囲にあり、前側端部と後側端部の間の部分(すなわち起立部分)は15%〜85%の範囲にあればよい。なお、前記説明した相対位置は、吸収性物品に弾性部材が設けられる場合は、弾性部材を完全に伸張させた状態(すなわち、弾性部材を除去した状態あるいは弾性部材を細かく切断して弾性部材の収縮力が発現しない状態)で測定する。後述する様々な長さの好適範囲に関しても、同様の条件で測定した値を用いる。
第1フラップは、第1基部が吸収体の左右方向の中心線の近傍に位置するように設けられることが好ましい。具体的には、第1基部は、吸収体の左右方向の中心線から25mm以内の領域に位置することが好ましく、20mm以内の領域に位置することがより好ましく、15mm以内の領域に位置することがさらに好ましい。また、吸収体の左右方向の中心線の両側に設けられた第1フラップの第1基部間の長さは50mm以下が好ましく、40mm以下がより好ましく、30mm以下がさらに好ましい。このような位置に第1フラップを設ければ、補助吸収体を第1フラップの上に載せた際、補助吸収体が第1フラップによって好適に持ち上げられるようになる。
第1フラップは、第1基部から第1自由端までの長さが、第1基部から吸収体の左右方向の中心線までの長さよりも長くなるように形成されていることが好ましい。このように第1フラップが形成されていれば、第1フラップが左右方向の外方に傾倒した状態を維持しやすくなる。すなわち、一方の第1フラップが左右方向の内方に倒れそうになったとしても、他方の第1フラップが邪魔になって一方の第1フラップが左右方向の内方に完全に倒れるのが阻止されやすくなる。また、第1フラップの立ち上がる高さを確保しやすくなり、補助吸収体を着用者の肌の近くまで持ち上げることが容易になる。より好ましくは、第1フラップは、第1基部から第1自由端までの長さが、吸収体の左側の第1基部と右側の第1基部との間の長さよりも長くなるように形成される。
本発明の吸収性物品には、吸収体の肌面側に、第1フラップに加え第2フラップが設けられている。第2フラップは、吸収体の肌面側の第1フラップの左右方向の外方に、前後方向に延びるように設けられる。つまり、第2フラップは、吸収体の左右両側に設けられた第1フラップの左右方向の外方にそれぞれ設けられる。従って、吸収体の肌面側には、第1フラップと第2フラップと合わせて合計4つのフラップが設けられることとなる。第2フラップは、尿等の横漏れを防ぐために設けられる。第2フラップは、一般の吸収性物品に設けられる防漏フラップに相当するものである。
第2フラップは、吸収体の前後方向の全長にわたって設けられてもよく、吸収体の前後方向の一部に設けられてもよい。なお、第2フラップによって吸収性物品からの尿等の横漏れを防止する点から、第2フラップは、吸収体の前後方向の60%以上(より好ましくは70%以上であり、さらに好ましくは80%以上である)の長さを有することが好ましい。
第2フラップは、吸収体から立ち上がる起点となる第2基部と、吸収体から立ち上がった先端となる第2自由端を有し、第2基部から第2自由端の間に前後方向に延びる第2弾性部材が設けられる。このため、第2フラップの第2基部から第2自由端の間に設けられた第2弾性部材の収縮力によって、第2フラップが着用者の肌に向かって立ち上がるようになる。そのため、第1フラップの上に載せられた補助吸収体から尿等が溢れ出ても、吸収性物品からの横漏れを防止することができる。
第2弾性部材は伸張状態で第2フラップに設けられることが好ましい。第2弾性部材は、第2フラップの第2自由端の近傍に設けられることが好ましく、例えば、少なくとも第2自由端から15mm以内(より好ましくは10mm以内)の領域に設けられることが好ましい。このように第2弾性部材が設けられれば、第2フラップの左右方向の内方をより高く持ち上げることができる。
第2弾性部材は、第2弾性部材に接着剤が塗布されることにより、第2フラップに取り付けられることが好ましい。これにより、第2フラップの第2弾性部材が取り付けられない部分は接着剤が塗布されずにすみ、柔軟に形成されて肌触りが向上する。第2弾性部材は、例えば次のように第2フラップに取り付けられることが好ましい。すなわち、第2フラップが複数層から構成され、第2フラップを構成する複数の層間に接着剤が塗布された第2弾性部材が配されることが好ましい。
第2フラップは、左右方向の内方に傾倒するように形成されていることが好ましい。すなわち、第2フラップは第2弾性部材の収縮力によって着用者の肌に向かって立ち上がるように形成されているが、この際、左右方向の内方に傾倒して立ち上がるように形成されていることが好ましい。第2フラップが左右方向の内方に傾倒するように立ち上がることにより、補助吸収体から溢れ出た尿等が第2フラップを越えて漏れ出しにくくなる。
第2フラップが左右方向の内方に傾倒して立ち上がりやすくするために、第2フラップの左右方向の内側面の前後端部が吸収体に接合されていることが好ましい。このとき、第2フラップの前後端部は、少なくとも左右方向の内方部分が吸収体に接合されていることが好ましい。第2フラップの左右方向の外側面の前後端部が吸収体に接合されることにより、第2フラップの前側端部と後側端部との間が起立可能に形成される。なお第2フラップの内側面とは、第2フラップが立ち上がった状態で、第2フラップの左右方向に対する内側面を意味する。第2フラップは、例えば、接着剤、熱融着、超音波融着等の接合手段により吸収体に接合されればよい。
第2フラップの前後方向に対する前側端部と後側端部とその間の長さも特に限定されない。例えば、第2フラップの前後方向に対する相対位置として前側端を0%とし後側端を100%としたとき、前側端部は0%〜15%の範囲にあり、後側端部は85%〜100%の範囲にあり、前側端部と後側端部の間(すなわち起立部分)は15%〜85%の範囲にあればよい。
第1フラップの左右方向の外側面の前後端部が吸収体に接合され、第2フラップの左右方向の内側面の前後端部が吸収体に接合される場合、第1フラップの前後端部の吸収体への接合部は、第2フラップの前後端部の吸収体への接合部よりも前後方向の内方に延在するように設けられていることが好ましい。これにより、第1フラップの前後端部は、前後方向により広い範囲でフラットに形成され、着用者の腹側や背側での着用感が向上する。一方、第2フラップは前後方向のより広い範囲で立ち上がるように形成されるため、第2フラップによって尿等の横漏れが好適に防止される。
第2フラップの左右方向の内側面の前後端部の吸収体への接合部は、連続的に形成されていてもよく、断続的に形成されていてもよい。例えば、接合部は前後方向に延び、左右方向に断続的な形状で設けられてもよい。
第1フラップと第2フラップは、左側の第1基部と右側の第1基部との間の距離よりも第1基部と第2基部との間の距離が大きくなるように設けられていることが好ましい。この場合、左右の第1フラップは互いに接近して設けられることとなるため、第1フラップの上に補助吸収体を載せた場合に、補助吸収体を着用者の肌により近付けて設置することができる。また、第2フラップは、吸収体の左右方向のより外側に設けられることとなるため、補助吸収体から尿等が溢れても、第2フラップによって尿等の横漏れが効果的に防止されるようになる。
第2フラップは、第1フラップと重ならないように設けられることが好ましい。すなわち、第1フラップと第2フラップは、倒伏した状態で互いに離間するように形成されていることが好ましい。このように第1フラップと第2フラップが形成されていれば、吸収性物品を使用する際、第1フラップと第2フラップの両方が立ち上がりやすくなる。なお、第1フラップと第2フラップが倒伏した状態とは、第1フラップと第2フラップが吸収体上に倒れた状態を意味する。
本発明の吸収性物品は、第1フラップの左側の第1基部と右側の第1基部との間に前後方向に延びる第3弾性部材が設けられている。左側の第1基部と右側の第1基部との間に設けられる第3弾性部材の本数は特に限定されないが、第3弾性部材は、左側の第1基部と吸収体の左右方向の中心線の間と、右側の第1基部と左右方向の中心線の間にそれぞれ設けられていることが好ましい。また、第3弾性部材は、吸収体の左右方向の中心線から20mm以内の領域(より好ましくは15mm以内の領域であり、さらに好ましくは10mm以内の領域)に設けられることが好ましい。第3弾性部材を設けることにより、第1フラップの立ち上がりの起点となる第1基部が着用者の肌に向かって持ち上げられ、第1フラップの全体が着用者の肌に近づくように形成される。
第3弾性部材は、吸収性コアよりも肌面側に設けられていることが好ましい。このように第3弾性部材を設けることにより、第1フラップを着用者の肌により近付けることができる。そのため、第1フラップの上に載せられる補助吸収体も、着用者の肌により近付けて設置することができる。具体的には、第3弾性部材は吸収性コアとトップシートの間や、トップシートの上に設けることができる。また、第1フラップを構成するシートが第3弾性部材と重なる位置まで延在している場合は、第3弾性部材は、当該シートとトップシートの間に設けてもよい。また、この場合において、第1フラップを構成するシートが複数層から構成される場合には、第3弾性部材を当該複数のシート間に配してもよい。
第3弾性部材は、第3弾性部材に接着剤が塗布されることにより、トップシートや第1フラップを構成するシートに取り付けられることが好ましい。これにより、トップシートや第1フラップを構成するシートの第3弾性部材が取り付けられない部分に接着剤が塗布されずにすみ、これらのシートが柔軟に形成されて肌触りが向上する。
上記に説明した各弾性部材としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の吸収性物品に通常用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。弾性部材は、伸張状態でホットメルト接着剤等の接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度40〜1,250dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1倍〜5.0倍に伸張して配設し、固定する。なお、前記倍率は、非伸張状態を1.0倍とする。接着剤としては、好ましくは、ゴム系のホットメルト接着剤である。
各弾性部材は、吸収体の左右方向の外方側が左右方向の内方側よりも強い収縮力となるように設けられることが好ましい。このように、各弾性部材が設けられれば、吸収体の左右方向の外側がより高く立ち上がるようにしつつ、着用者の臀部を包み込むように面状に立ち上がりやすくなる。具体的には、第1弾性部材は第3弾性部材よりも強い収縮力で設けられていることが好ましい。さらに、第2弾性部材は第1弾性部材よりも強い収縮力で設けられていることが好ましい。つまり、第3弾性部材、第1弾性部材、第2弾性部材の順に収縮力が強くなるように、各弾性部材が設けられることが好ましい。
吸収体の左右方向の外方側が左右方向の内方側よりも強い収縮力となるように弾性部材を設けるためには、例えば、左右方向の外方側に設ける弾性部材(外方弾性部材)が、左右方向の内方側に設ける弾性部材(内方弾性部材)よりも強い収縮力となるように各弾性部材を固定すればよい。具体的には、外方弾性部材を内方弾性部材よりも高い伸張倍率でフラップに固定したり、外方弾性部材として内方弾性部材よりも高い引張弾性率を有する弾性部材を用いればよい。
弾性部材の収縮力は、弾性部材を吸収性物品に取り付けた状態で伸張させた状態での収縮力を意味する。すなわち、吸収性物品に取り付けられた弾性部材を伸張させて、吸収性物品を完全に広げた状態で、弾性部材の伸張長さLを測定し、次いで、当該弾性部材を吸収性物品から取り外して長さLまで伸ばしたときの収縮力を測定することにより、弾性部材の収縮力を求める。
本発明の吸収性物品は、第1フラップの機能がより好適に発揮されるようにするために、吸収性コアの左側の第1基部と右側の第1基部の間に、前後方向に延びる開口または凹部が形成されていることが好ましい。このように吸収性コアが形成されていれば、吸収性物品を着用者が着用した状態で、吸収性コアが開口または凹部で窪んだ形状、すなわち左右方向断面が略V字状に形成されやすくなる。その結果、第1フラップ上に載せられた補助吸収体も左右方向の内側を窪ませて形成しやすくなり、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けやすくなる。なお、吸収性コアの左右方向の中央部とは、吸収性コアの左右方向の中心を含み、左右方向に所定の長さを有する部分として規定される。
開口は、吸収性コアを厚み方向に貫通して設けられるか、吸収性コアを左右方向に分割するように設けられる。凹部は、吸収性コアの目付けが小さくなるように形成される。凹部は、例えば、吸収性コアの左右方向の中央部が、その両側の左側部と右側部よりも目付けが60質量%以下(より好ましくは50質量%以下であり、さらに好ましくは40質量%以下である)となるように形成されることが好ましい。なお、凹部は必ずしも吸収性コアの肌面側または外面側が窪んで形成されなくてもよい。
開口または凹部は、前後方向に延びるように吸収性コアに設けられることが好ましい。具体的には、開口または凹部は、前後方向の長さが左右方向の長さよりも長くなるように形成されることが好ましい。
開口または凹部は、例えば、吸収性コアの前後方向の全長にわたって形成される。開口が吸収性コアの前後方向の全長にわたって形成される場合、吸収性コアは左右方向に分割されることとなる。この場合、吸収性コアは、左右方向の左側に配された左側吸収性コアと、左右方向の右側に配された右側吸収性コアとから構成され、左側吸収性コアと右側吸収性コアの間には、吸収性コアが存在しない溝が形成されることとなる。開口または凹部が吸収性コアの前後方向の全長にわたって設けられれば、吸収性コアが前後方向の全体にわたって左右方向に折れ曲がりやすくなり、吸収性コアが開口または凹部で窪んだ形状を維持しやすくなる。その結果、第1フラップ上に載せられた補助吸収体も左右方向の中央部を窪ませて形成しやすくなる。また、様々な大きさの補助吸収体を第1フラップ上に載せて使用しても、補助吸収体の左右方向の中央部を窪ませて形成しやすくなるとともに、補助吸収体が前後方向に多少ずれても、補助吸収体の左右方向の中央部を窪ませて形成しやすくなる。その結果、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けやすくなる。
上記のように吸収性コアに前後方向に延びる開口または凹部が形成される場合、第3弾性部材が、開口または凹部よりも左右方向の外方に設けられていることが好ましい。より好ましくは、吸収体は、左側の第1基部と右側の第1基部との間に開口または凹部が形成され、第3弾性部材は、開口または凹部よりも左右方向の外方に設けられる。すなわち、第3弾性部材が、吸収体の開口または凹部の左右方向の外側端と第1基部との間に設けられることが好ましい。これにより、吸収体が開口または凹部で窪んだ形状、すなわち左右方向の断面が略V字状に形成されやすくなる。その結果、補助吸収体の左右方向の外側部が左右方向の内側部よりも着用者の肌に近付くように持ち上げられ、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けることができるようになる。
第1フラップの形成方法は特に限定されない。第1フラップは、吸収体に別部材が取り付けられて形成されてもよく、吸収体を構成する部材を適宜折り返すことにより形成してもよい。第1フラップの構成材料は特に限定されず、液透過性であっても液不透過性であってもよい。
第1フラップは、例えば、吸収体とは別部材のセンターシートから構成される。第1フラップには、トップシートやバックシートに使用可能なシート材料を用いることができる。第1フラップを吸収体とは別部材のセンターシートから構成すれば、第1フラップに所望する性質を付与しやすくなる。例えばセンターシートをトップシートに接合する場合、第1フラップを、トップシートと違って液不透過性に形成することができる。また、目付の大きいセンターシートを用いることにより、第1フラップに剛性を持たせたりすることも容易になる。センターシートは、例えば、接着剤、熱融着、超音波融着等の接合手段により吸収体に接合すればよい。
吸収体の左側に設けられる第1フラップと、右側に設けられる第1フラップは、互いに繋がって形成されていてもよい。すなわち、第1フラップが、吸収体とは別部材のセンターシートから構成されている場合には、吸収体の左側に設けられる第1フラップと、右側に設けられる第1フラップが、1つのセンターシートから構成されていることが好ましい。この場合、吸収体の左側と右側に設けられる第1フラップを互いに密接に設けることが可能となり、第1フラップの立ち上がる高さを確保しやすくなる。
吸収体の左側に設けられる第1フラップと右側に設けられる第1フラップは、互いに分離して設けられていてもよい。すなわち、第1フラップが、吸収体とは別部材のセンターシートから構成されている場合には、吸収体の左側に設けられる第1フラップと右側に設けられる第2フラップがそれぞれ異なるセンターシートから構成されていることも好ましい。センターシートは、吸収体の左側に設けられる左側センターシートと右側に設けられる右側センターシートから構成され、吸収体の左右方向の左側に設けられる第1フラップが左側センターシートから形成され、吸収体の左右方向の右側に設けられる第1フラップが右側センターシートから形成されることとなる。このように第1フラップが構成されれば、第1フラップを形成するために用いるシート部材の使用量を低減することができる。また、第1フラップが液不透過性である場合は、左側に設けられる第1フラップと右側に設けられる第1フラップを間隔を空けて設けることにより、補助吸収体から溢れて左側の第1フラップと右側の第1フラップの間の領域に移行した尿等が、左側の第1フラップと右側の第1フラップの間の部分のトップシートを透過して、吸収性コアに好適に吸収させることができる。その結果、吸収性物品からの尿等の漏れを防止しやすくなる。
第1フラップは、トップシートがひだ状に折り畳まれることにより形成されてもよい。この場合、第1フラップがトップシートと一体的に形成されることとなる。そのため、トップシートの製造工程で第1フラップを形成することができ、吸収性物品の生産設備を簡略化することができる。
第2フラップの形成方法も特に限定されない。第1フラップと同様に、第2フラップは、吸収体に別部材が取り付けられて形成されてもよく、吸収体を構成する部材を適宜折り返すことにより形成してもよい。第2フラップの構成材料は特に限定されないが、液不透過性であることが好ましい。
第2フラップは、例えば、吸収体とは別部材のサイドシートから構成される。サイドシートには、バックシートに使用可能なシート材料を用いることができる。第2フラップを吸収体とは別部材のサイドシートから構成する場合、サイドシートは吸収体の左右方向の両側に設けられる。第2フラップを吸収体と別部材のサイドシートから構成すれば、第2フラップに所望する性質を付与しやすくなる。サイドシートは、例えば、接着剤、熱融着、超音波融着等の接合手段により吸収体に接合すればよい。
第2フラップは、バックシートを吸収性コアの左右方向の両側端に沿って吸収体の肌面側に折り返すことにより形成されてもよい。例えば、吸収体が略長方形に形成される場合は、第2フラップはこのように形成されてもよい。
次に、本発明の吸収性物品の構成例について、図面を参照して説明する。図面では、吸収性物品としてオープンタイプ(テープタイプ)の使い捨ておむつが示されている。なお本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
図1〜図4には、本発明の吸収性物品の一例を示した。図1は、吸収性物品としてオープンタイプの使い捨ておむつを肌面側から見た平面図を表し、図2は図1に示した吸収性物品のII−II断面図を表し、図3は図1に示した吸収性物品のIII−III断面図を表し、図4は、図2において補助吸収体を吸収性物品上に載せた状態での吸収性物品の使用例を表す。本願の図では、矢印xが左右方向、矢印yが前後方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が厚み方向zを表す。なお図1では、図面の上側が前後方向の前側に相当し、図面の下側が前後方向の後側に相当する。また図1では、第1フラップと第2フラップが倒伏した状態が示されているが、図2では、第1フラップと第2フラップが起立した状態が示されている。
吸収性物品1(1A)は、トップシート3とバックシート4との間に吸収性コア5が配され、前後方向yと左右方向xとを有する吸収体2を有する。トップシート3は、着用者の肌に面するように配置され、尿等の排泄物を透過する。トップシート3を透過した排泄物は、吸収性コア5により収容される。
吸収体2の前後方向yの後側部には、左右側端部に止着部材15が取り付けられている。止着部材15は基材シート16に留め具17が設けられて構成されている。吸収性物品1Aは、吸収体2を着用者の股間に当て、留め具17を吸収体2の前側部の外面側に接合することで、装着することができる。留め具17としては、フック・ループ・ファスナーのフック部材や粘着剤を採用することができる。
図1に示すように、吸収体2の肌面側の左右両側に、第1フラップ6が取り付けられている。詳細には、吸収体2の左右方向xの中心線Cの左側に左側第1フラップ6Lが設けられ、吸収体2の左右方向xの中心線Cの右側に右側第1フラップ6Rが設けられている。第1フラップ6は、図2に示すように吸収体2から立ち上がる起点となる第1基部6Bと、吸収体2から立ち上がった先端となる第1自由端6Fを有している。
第1フラップ6には、第1基部6Bから第1自由端6Fの間に前後方向yに延びる第1弾性部材7が設けられ、第1フラップ6が左右方向の外方に傾倒するように形成されている。第1フラップ6は、図3に示すように左右方向xの外側面の前後端部が吸収体2に接合され、第1弾性部材7の収縮力により立ち上がる際、図2に示すように左右方向xの外方に傾倒するように形成されている。吸収性物品1Aは、第1フラップ6の第1基部6Bから第1自由端6Fの間に第1弾性部材7が設けられることによって、図4に示すように第1フラップ6の上に補助吸収体30を載せた場合、補助吸収体30を着用者の肌に向かって持ち上げることができる。この際、第1フラップ6が左右方向xの外側部が左右方向xの内側部よりも着用者の肌に近づくように持ち上げられるため、補助吸収体30が左右方向x断面で凹状に形成される。
図3に示すように、第1フラップ6は、第1基部6Bから第1自由端6Fに至る領域を左右方向xに3分割して、基部側領域6ABと自由端側領域6AFとその間の中央領域6ACが設けられている。そして、第1弾性部材7が、基部側領域6AB、自由端側領域6AF、中央領域6ACにそれぞれ設けられている。このため、第1フラップの剛性が高められるとともに、第1フラップ6の上に載せられる補助吸収体を左右方向x断面でより深い凹状に形成しやすくなる。
吸収性物品1Aには、吸収体2の肌面側の第1フラップ6の左右方向xの外方に、前後方向yに延びるように第2フラップ8が設けられている。詳細には、左側の第1フラップ6Lの外方には左側の第2フラップ8Lが設けられ、右側の第1フラップ6Rの外方には右側の第2フラップ8Rが設けられている。第2フラップ8は、吸収体2から立ち上がる起点となる第2基部8Bと、吸収体2から立ち上がった先端となる第2自由端8Fを有する。第2フラップ8の第2基部8Bから第2自由端8Fの間には、前後方向yに延びる第2弾性部材9が設けられる。第2フラップ8の第2基部8Bから第2自由端8Fの間は、第2弾性部材9の収縮力によって吸収体2から立ち上がり、左右方向xの内方に傾倒するように形成されている。このため、第1フラップ6の上に載せられた補助吸収体から尿等が溢れ出ても、吸収性物品1Aからの横漏れを防止することができる。
第1フラップ6の左側の第1基部6Bと右側の第1基部6Bとの間には、前後方向yに延びる第3弾性部材10が設けられている。第3弾性部材10の収縮力によって、第1フラップ6の立ち上がりの起点となる第1基部6Bが着用者の肌に向かって持ち上げられる。このため、第1フラップ6の全体が着用者の肌に向かって近づくように形成される。そして、第1フラップ6が左右方向xの外方に傾倒するように立ち上がるように形成されているため、図4に示すように、第1フラップ6の上に補助吸収体30を載せた場合、補助吸収体30の左右方向xの外側部が左右方向xの内側部よりも着用者の肌に近付くように持ち上げられ、補助吸収体30が左右方向x断面で凹状に形成されやすくなる。
図5〜図7には、第1フラップの様々な変形例を示した。図5〜図7には、吸収体の左右方向xの断面図が示されている。
図5〜図6は、吸収体2の左側に設けられる第1フラップ6Lと、右側に設けられる第1フラップ6Rが互いに繋がって形成されている例である。図5〜図6では、左側に設けられる第1フラップ6Lと右側に設けられる第1フラップ6Rが1つのシート部材から形成されている。図5の第1フラップ6は、1つのシート部材を折り返すことによって、第1フラップ6の左右方向x全体が2層に構成されている。一方、図6の第1フラップ6は、1つのシート部材を折り返すことによって、第1フラップ6の左右方向xの外方では2層に構成されて、左右方向xの内方では1層に構成されている。このように、左側の第1フラップ6Lと右側の第1フラップ6Rを1つのシート部材から互いに繋がるように形成することにより、左右の第1フラップ6を互いに密接に設けることが可能となり、第1フラップ6の立ち上がる高さを確保しやすくなる。
図2〜図5では、第1フラップ6が左右方向xの全体で2層に構成されている。そして、図2〜図5では、第1フラップ6の第1基部6Bから第1自由端6Fの間の領域が2層に構成されているため、折り返された第1フラップ6の上層と下層の間に第1弾性部材7を配置することができる。一方、図6〜図7では、第1フラップ6の左右方向xの外方では2層に構成されて、左右方向xの内方では1層に構成されている。そして、第1フラップ6を折り返すことによって2層に構成されている部分の上層と下層の間に第1弾性部材7が配されている。このように、第1フラップ6の左右方向xの少なくとも自由端側領域において、第1フラップ6が複数層に構成されていてもよい。
図2〜図4、図7では、吸収体2の左側に設けられる第1フラップ6Lと、右側に設けられる第1フラップ6Rが互いに分離して設けられている。この場合、第1フラップ6を形成するために用いるシート部材の使用量を低減することができる。
第3弾性部材10の配設位置は特に限定されないが、図5に示すように、左右の第1フラップ6が互いに繋がって形成されて、第1フラップ6が左右方向xの全体で2層に構成されている場合、左右の第1フラップ6の第1基部6Bの間の領域で、第1フラップ6の上層と下層の間に挟んで第3弾性部材10を設けることができる。また、図6に示すように、左右の第1フラップ6が互いに繋がって形成されて、左側の第1基部6Bと右側の第1基部6Bの間が1層に構成されている場合、第1フラップ6とトップシート3の間に第3弾性部材10を設けることもできる。図7に示すように、左側の第1フラップ6Lと右側の第1フラップ6Rが互いに分離して設けられ、左側の第1基部6Bと右側の第1基部6Bの間が1層に構成されている場合は、トップシート3と吸収性コア5の間に第3弾性部材10を設けることもできる。
吸収性物品1Aは、吸収性コア5の左右方向xの外方に、前後方向yに延びるレッグ弾性部材13が設けられている。レッグ弾性部材13により、着用者の脚周りに沿ったレッグギャザーが形成され、股部からの尿等の排泄物の漏れが防止される。
吸収性物品1Aは、吸収体2の前後方向yの両端部に、左右方向xに延びるウェスト弾性部材14が設けられている。ウェスト弾性部材14により着用者の腰周りに沿ったウェストギャザーが形成され、背側や腹側からの尿等の漏れが防止される。
次に、図1〜図7に示した吸収性物品とは異なる態様の吸収性物品について、図8〜図11を参照しながら説明する。なお図8〜図11の説明において、上記の説明と重複する部分は説明を省略する。図8は、吸収性物品としてオープンタイプの使い捨ておむつを肌面側から見た平面図を表し、図9は図8に示した吸収性物品のIX−IX断面図を表す。図10〜図11は、図9に示した吸収性物品の左右方向の断面図の変形例を表す。
吸収性物品1(1B)の吸収性コア5は、第1フラップ6の左側の第1基部6Bと右側の第1基部6Bの間に、前後方向yに延びる開口11が形成されている。すなわち、吸収性コア5は前後方向yの一部において、開口11によって左右方向xに分割されている。その結果、吸収性物品1Bは、吸収性コア5が左右方向x断面で略V字状に形成されやすくなり、それにより第1フラップ6の上に載せられた補助吸収体も左右方向xの外側部が左右方向xの内側部よりも着用者の肌に近付くように持ち上げられ、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けることができるようになる。
図9では、第3弾性部材10が開口11よりも左右方向xの外方に設けられている。詳細には、第3弾性部材10は、吸収性コア5の開口の左右方向xの外側端と第1基部6Bの間に設けられている。これにより、吸収性コア5の左右方向x断面が略V字状に形成されるとともに、第3弾性部材10によって第1フラップ6の全体が持ち上げられる。
図9〜図10に示すように、吸収性コア5に前後方向yに延びる開口11が形成される場合であっても、第1フラップ6は左右方向xの全体で複数層に構成されていてもよい。
図10に示すように、左側の第1フラップと右側の第1フラップが互いに繋がって形成されている場合、吸収性コア5の開口11が形成されている部分において、第1フラップ6の第1基部6Bの間の部分が吸収体2に接合されていることが好ましい。これにより、第1フラップ6は、開口11の形状に沿って設けられるため、吸収体2を開口11で窪んだ形状に形成しやすくなる。その結果、第1フラップ6上に載せられた補助吸収体も左右方向xの内側を窪ませて形成しやすくなり、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けやすくなる。
図11の吸収性物品1Bの吸収性コア5は、第1フラップ6の左側の第1基部6Bと右側の第1基部6Bの間に、前後方向yに延びる凹部12が形成されている。また、図11では第3弾性部材10が、凹部12よりも左右方向xの外方に設けられている。このように吸収性物品1Bを構成しても、吸収性物品1Bは、吸収性コア5が左右方向x断面で略V字状に形成されやすくなる。これにより第1フラップ6の上に載せられた補助吸収体も左右方向xの外側部が左右方向xの内側部よりも着用者の肌に近付くように持ち上げられ、着用者から排泄された尿等を補助吸収体で好適に受けることができるようになる。
1,1A,1B:吸収性物品
2:吸収体
3:トップシート
4:バックシート
5:吸収性コア
6:第1フラップ、6B:第1基部、6F:第1自由端
6AB:基部側領域、6AF:自由端側領域、6AC:中央領域
7:第1弾性部材
8:第2フラップ、8B:第2基部、8F:第2自由端
9:第2弾性部材
10:第3弾性部材
11:開口
12:凹部
13:レッグ弾性部材
14:ウェスト弾性部材
15:止着部材
16:基材シート
17:留め具
30:補助吸収体

Claims (9)

  1. 前後方向と左右方向を有し、トップシートとバックシートとこれらの間に配された吸収性コアを有する吸収体と、
    前記吸収体の肌面側の左右両側に、前後方向に延びるように設けられた第1フラップと、
    前記吸収体の肌面側の前記第1フラップの左右方向の外方に、前後方向に延びるように設けられた第2フラップを有する吸収性物品であって、
    前記第1フラップは、前記吸収体から立ち上がる起点となる第1基部と、前記吸収体から立ち上がった先端となる第1自由端を有し、前記第1基部から前記第1自由端の間に前後方向に延びる第1弾性部材が設けられ、左右方向の外方に傾倒するように形成され、
    前記第2フラップは、前記吸収体から立ち上がる起点となる第2基部と、前記吸収体から立ち上がった先端となる第2自由端を有し、前記第2基部から前記第2自由端の間に前後方向に延びる第2弾性部材が設けられ、
    前記吸収性コアは、左側の前記第1基部と右側の前記第1基部の間に、前後方向に延びる開口または凹部が形成され、
    左側の前記第1基部と右側の前記第1基部との間であって前記開口または前記凹部よりも左右方向の外方に、前後方向に延びる第3弾性部材が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記第3弾性部材は、前記吸収性コアよりも肌面側に設けられている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第1弾性部材は前記第3弾性部材よりも強い収縮力で設けられている請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記第1フラップの前記第1基部から前記第1自由端に至る領域を左右方向に3分割して、基部側領域と自由端側領域とその間の中央領域としたとき、
    前記第1弾性部材が、少なくとも前記基部側領域と前記自由端側領域にそれぞれ設けられている請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記第1弾性部材が、さらに前記中央領域にも設けられている請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記第1フラップと前記第2フラップは、左側の前記第1基部と右側の前記第1基部との間の距離よりも前記第1基部と前記第2基部との間の距離が大きくなるように設けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記第1フラップは、左右方向の外側面の前後端部が前記吸収体に接合され、
    前記第2フラップは、左右方向の内側面の前後端部が前記吸収体に接合され、
    前記第1フラップの前後端部の吸収体への接合部が、前記第2フラップの前後端部の吸収体への接合部よりも、前後方向の内方に延在している請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収体の左側に設けられる前記第1フラップと、右側に設けられる前記第1フラップは、互いに繋がって形成されている請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 前記吸収体の左側に設けられる前記第1フラップと右側に設けられる前記第1フラップは、互いに分離して設けられている請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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