JP2013121416A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿等の拡散性に優れ、漏れ防止効果の高い吸収性物品を提供する。
【解決手段】液透過性のトップシート2と液不透過性のバックシート3とこれらの間に設けられた吸収性コア4とを有する吸収性物品1であって、吸収性コア4は、トップシート側表面に形成され前後方向yに延びる第1の溝7を有するとともに、バックシート側表面に形成され前後方向yに延びる第2の溝8と第3の溝9を有し、第2の溝8の前側端は、第1の溝7の前側端よりも前方に位置するとともに、第2の溝8の後側端は、第1の溝7の前後方向yの中心よりも前方に位置し、第3の溝9の前側端は、第1の溝7の前後方向yの中心よりも後方に位置するとともに、第3の溝9の後側端は、第1の溝7の後側端よりも後方に位置する吸収性物品。
【選択図】図7

Description

本発明は、尿パッド(失禁パッドを含む)、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
従来、吸収性物品において尿等の拡散性を高めるために、吸収性コアに溝が形成された吸収性物品が知られている。例えば特許文献1には、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアを有し、吸収性コアが上側吸収層と下側吸収層を有し、上側吸収層に前後方向(吸収性物品を着用した際の着用者の前後方向に相当)に延びる開口が形成された吸収性物品が開示されている。特許文献1に開示される吸収性物品では、吸収性コアのトップシート側表面に前後方向に延びる溝が形成されている。特許文献2には、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアを有し、吸収性コアに前後方向に延びる開口が形成された吸収性物品が開示されている。
特開2007−202575号公報 実開平02−084623号公報
特許文献1に開示される吸収性物品は、吸収性コアのトップシート側表面での尿等の拡散性が優れる一方、吸収性コアのバックシート側表面では尿等の拡散性が劣る。吸収性コアのバックシート側表面においても尿等の拡散性を高めるために、特許文献2に開示される吸収性物品のように、吸収性コアを貫通する開口を吸収性コアに設ける場合は、着用者から排泄された尿等が吸収性コアのバックシート側表面に一度に移行して、尿等の漏れが起こりやすくなる。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、尿等の拡散性に優れ、漏れ防止効果の高い吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品とは、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアとを有する吸収性物品であって、吸収性コアは前後方向と幅方向とを有し、吸収性コアは、トップシート側表面に形成され前後方向に延びる第1の溝を有するとともに、バックシート側表面に形成され前後方向に延びる第2の溝と第3の溝を有し、第2の溝の前側端は第1の溝の前側端よりも前方に位置するとともに、第2の溝の後側端は第1の溝の前後方向中心よりも前方に位置し、第3の溝の前側端は第1の溝の前後方向中心よりも後方に位置するとともに、第3の溝の後側端は第1の溝の後側端よりも後方に位置するところに特徴を有する。
本発明の吸収性物品は、第1の溝、第2の溝、第3の溝が、吸収性コアのトップシート側表面とバックシート側表面に前後方向に互い違いに設けられることにより、着用者から吸収性コアのトップシート側表面に排泄された尿等が第1の溝を前後方向に拡散して、さらに、第2の溝および第3の溝にも適度に移行しやすくなる。従って、吸収性コアのトップシート側表面とバックシート側表面のいずれにおいても、尿等の前後方向への拡散性が向上する。一方、吸収性コアのトップシート側表面に排泄された尿等は、バックシート側表面に一度に大量には移行しにくいため、尿等の漏れも効果的に防止できる。また、本発明の吸収性物品は、第1の溝、第2の溝、第3の溝で吸収性コアを幅方向に折り曲げることが容易になり、吸収性コアが着用者の股間で窪みを形成して、着用者からの排泄物を好適に受けることができる。
第2の溝の後側端は、第1の溝の前側端よりも前方に位置する、および/または、第3の溝の前側端は、第1の溝の後側端よりも後方に位置することが好ましい。このように各溝が設けられれば、尿等がトップシート側表面からバックシート側表面へ一度に大量に移行しにくくなって、尿等の漏れ防止効果が高まる。また、例えば吸収性物品を装着する際に、吸収性物品を前後方向に引っ張ることで、吸収性コアに好適に窪みが形成されやすくなる。
第1の溝と第2の溝と第3の溝は、吸収性コアの前後方向に延びる同一の仮想線上に設けられることが好ましい。このように第1の溝、第2の溝、第3の溝が設けられれば、第1の溝で前後方向に拡散した尿等が第2の溝と第3の溝に移行しやすくなり、尿等の吸収性コアでの拡散性が向上する。さらに、前記仮想線は、吸収性コアの幅方向の中心線であることが好ましい。この場合は、吸収性コアが着用者の股間で窪みを形成して、尿等の排泄物を好適に受けやすくなる。
第2の溝は、吸収性コアの前側端まで延在している、および/または、第3の溝は、吸収性コアの後側端まで延在していることが好ましい。このように第2の溝と第3の溝が形成されていれば、吸収性コアの前側端および/または後側端で吸収性コアを幅方向に折り曲げやすくなり、吸収性物品を前後方向に引っ張ることにより、吸収性コアに自然に窪みが形成されやすくなる。
第2の溝は、前方に向かって幅が広がっていてもよく、および/または、第3の溝は、後方に向かって幅が広がっていてもよい。このように第2の溝と第3の溝が形成されていれば、吸収性物品の前後方向の端部を掴んで吸収性コアを幅方向に折り曲げることが容易になる。
吸収性コアは、トップシート側表面に設けられた上側吸収層とバックシート側表面に設けられた下側吸収層を有し、上側吸収層は、第1の溝として前後方向に延びる第1の開口を有し、下側吸収層は、第2の溝として前後方向に延びる第2の開口を有するとともに、第3の溝として前後方向に延びる第3の開口を有していることが好ましい。吸収性コアが上側吸収層と下側吸収層から構成され、各溝が上側吸収層または下側吸収層に設けられた開口により形成されていれば、吸収性コアに溝を形成することが容易になる。
上側吸収層と下側吸収層の間には、上側吸収層と下側吸収層と異なる色を有する中間シートが設けられていてもよい。上側吸収層と下側吸収層の間にこのような中間シートが設けられていれば、吸収性物品をトップシート側またはバックシート側から見たときに、第1の溝、第2の溝または第3の溝の位置を認識しやすくなる。従って、例えば吸収性物品を装着する際に、溝の位置を認識しながら吸収性コアを幅方向に折り曲げることが容易になる。
また、バックシートが、吸収性コアと異なる色を有していてもよい。バックシートが吸収性コアと異なる色を有していれば、吸収性物品をトップシート側から見たときに、第1の溝、第2の溝または第3の溝の位置を認識しやすくなる。従って、例えば吸収性物品を装着する際に、溝の位置を認識しながら吸収性コアを幅方向に折り曲げることが容易になり、吸収性コアを着用者の股間の好適位置に設置することが容易になる。
本発明の吸収性物品は、第1の溝、第2の溝、第3の溝が、吸収性コアのトップシート側表面とバックシート側表面に互い違いに設けられることにより、吸収性コアのトップシート側表面とバックシート側表面のいずれにおいても、尿等の前後方向への拡散性が向上する。また、着用者から吸収性コアのトップシート側表面に排泄された尿等が一度にバックシート側表面に移行しにくくなり、尿等の漏れも効果的に防止できる。さらに、本発明の吸収性物品は、第1の溝、第2の溝、第3の溝で吸収性コアを幅方向に折り曲げることにより、吸収性コアが着用者の股間で窪みを形成して、着用者からの排泄物を好適に受けることができるようになる。
吸収性コアをトップシート側から見た平面図の例を表す。 図1に示した吸収性コアのII−II断面図を表す。 吸収性コアの他の例を表す。 吸収性コアの他の例を表す。 吸収性コアをトップシート側から見た平面図の他の例を表す。 図5に示した吸収性コアのVI−VI断面図を表す。 本発明の吸収性物品の一実施態様として、吸収性物品(尿パッド)をトップシート側から見た平面図を表す。 図7に示した吸収性物品のVIII−VIII断面図を表す。
本発明の吸収性物品は、トップシートとバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアとを有する。本発明の吸収性物品の態様としては、尿パッド(失禁パッドを含む)、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等が示される。
吸収性物品の形状は特に限定されない。吸収性物品が、例えば尿パッド、生理用ナプキンである場合、吸収性物品の形状としては、略長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が示される。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、左右に一対の止着部材が備えられ、当該止着部材により着用時にパンツ型に形成するオープン型使い捨ておむつであってもよく、ウェスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツ型使い捨ておむつであってもよい。
トップシートは、吸収性物品の着用の際に着用者側に位置するシートであり、液透過性であればその材料は特に限定されない。バックシートは、吸収性物品の着用の際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートであり、液不透過性であればその材料は特に限定されない。なお、本発明において、液不透過性とは撥水性の意味も含まれる。
トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
バックシートとしては、ポリオレフィン(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン)、ポリエステル(例えば、PET)、ポリアミド(例えば、ナイロン)等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
トップシートやバックシートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
吸収性コアは、トップシートとバックシートとの間に設けられ、尿等の排泄物を吸収する。吸収性コアは、前後方向と幅方向を有するとともに、トップシート側に位置する表面とバックシート側に位置する表面を有する。
本発明において、前後方向とは、吸収性物品を着用者が着用した際、着用者の股間の前後方向に延びる方向を意味する。前後方向において、着用者の腹側に当てられる位置を前側と称し、着用者の背側に当てられる位置を後側と称する。幅方向とは、吸収性コアと同一面上にあり、前後方向と直交する方向を意味する。また、上側とは吸収性物品を着用した際の着用者側を意味し、トップシート側と同義で用いられる。下側とは吸収性物品を着用した際の着用者とは反対側、すなわち外側を意味し、バックシート側と同義で用いられる。上側から下側に延びる方向を、上下方向と称する。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できる吸収性材料を含むものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布シート等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性材料としては、例えば、粉砕したパルプ繊維、セルロース繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。また、吸水性材料には、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱融着性繊維が含まれてもよい。これらの熱融着性繊維は、尿等との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
吸収性材料は、尿等の吸収速度を高め、吸収性コアの保形性を高める点から、親水性繊維を含むことが好ましく、パルプ繊維を含むことがより好ましい。また、吸収容量を高める点からは、吸収性材料は吸水性樹脂を含むことが好ましい。より好ましくは、吸収性コアは、吸収性材料として親水性繊維と吸水性樹脂を含有する。また、後述するように、吸収性コアにはトップシート側表面とバックシート側表面に溝が形成されているため、吸収性コアが親水性繊維と吸水性樹脂を含有していれば、吸収性コアの溝が所定形状に好適に維持されやすくなるとともに、吸収性コアの吸収性能が高められる。
吸収性コアの形状(平面形状)は特に限定されない。吸収性コアの形状は、用途に応じて適宜決定すればよく、例えば、長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。
吸収性コアは複数の層が積層して形成されてもよい。例えば、吸収性コアは、トップシート側に設けられた上側吸収層とバックシート側に設けられた下側吸収層を有していてもよい。上側吸収層と下側吸収層は、上記の吸収性コアに関する説明と同様に、吸収性材料を含むものであれば特に限定されず、それらの形状(平面形状)も特に限定されない。
吸収性コアは、トップシート側表面に形成され前後方向に延びる第1の溝を有するとともに、バックシート側表面に形成され前後方向に延びる第2の溝と第3の溝を有する。そして、第2の溝は、前側端が第1の溝の前側端よりも前方に位置するとともに、後側端が第1の溝の前後方向中心よりも前方に位置するように設けられる。第3の溝は、前側端が第1の溝の前後方向中心よりも後方に位置するとともに、後側端が第1の溝の後側端よりも後方に位置するように設けられる。
ここで、吸収性コアに形成される第1〜第3の溝について、図面を参照しながら説明する。図1は、吸収性コアをトップシート側から見た平面図を表す。図2は、図1に示した吸収性コアのII−II断面図を表す。なお、本発明の図では、矢印xが幅方向、矢印yが前後方向を表し、矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向が上下方向zを表す。また、図1では、図の上側が吸収性物品の前側に相当し、図の下側が吸収性物品の後側に相当する。なお、本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。
吸収性コア4は、トップシート側表面5とバックシート側表面6を有する。吸収性コア4は、トップシート側表面5に形成され、前後方向yに延びる第1の溝7を有するとともに、バックシート側表面6に形成され、前後方向yに延びる第2の溝8と前後方向yに延びる第3の溝9を有する。そして、図1および図2に示す吸収性コア4では、第2の溝8は第1の溝7より前方に設けられ、第3の溝9は第1の溝7より後方に設けられている。すなわち、第2の溝8は、前側端8Fが第1の溝7の前側端7Fより前方に位置するとともに、後側端8Rも第1の溝7の前側端7Fより前方に位置するように設けられ、第3の溝9は、後側端9Rが第1の溝7の後側端7Rより後方に位置するとともに、前側端9Fも第1の溝7の後側端7Rより後方に位置するように設けられている。なお、本発明において、「溝」とは、吸収性コアの表面に形成された窪みを意味し、底面を有するものである。従って、溝は吸収性コアを上下方向に貫通するものではない。一方、「開口」とは、吸収性コアを上下方向に貫通して設けられる。
本発明の吸収性物品は、このように吸収性コア4に第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9が設けられることにより、吸収性コア4における尿等の前後方向yへの拡散性が向上する。すなわち、着用者から排泄された尿等は、吸収性コア4のトップシート側表面5では第1の溝7で前後方向yへ拡散する。吸収性コア4のトップシート側表面5で受けた尿等は、一部が吸収性コア4を上下方向zに浸透等して吸収性コア4のバックシート側表面6に移行し、このようにバックシート側表面6に移行した尿等は第2の溝8と第3の溝9で前後方向yへ拡散する。そして、第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9が、吸収性コア4のトップシート側表面5とバックシート側表面6に互い違いに設けられることにより、尿等の前後方向yへの拡散性を確保しつつ、着用者から吸収性コア4のトップシート側表面5に排泄された尿等が一度に大量にバックシート側表面6に移行しにくくなり、尿等の漏れを効果的に防止できるようになる。
また、本発明の吸収性物品は、第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9で吸収性コア4を幅方向xに折り曲げて、吸収性コア4が着用者の股間で窪みを形成しやすくなる。そのため、本発明の吸収性物品は、着用者からの排泄物を好適に受けることができるようになるとともに、横漏れも起こりにくくなる。特に、第2の溝8と第3の溝9をバックシート側表面6に設けることにより、吸収性コア4を幅方向xに折り曲げやすくなるとともに、着用者の腹部または臀部で肌と密着して装着されやすい吸収性コア4の前後端部で、トップシート側表面5が平坦に形成されて、吸収性物品の着用感が向上する。
第1の溝7は、着用者の排尿部付近に面するように吸収性コア4に設けられることが好ましい。第1の溝7は吸収性コア4のトップシート側表面5に形成されるため、第1の溝7が着用者の排尿部付近に面するように吸収性コア4に設けられていれば、着用者から排泄された尿等が、まず第1の溝7を通って前後方向yに拡散しやすくなり、尿等の吸収性コア4での拡散性が高められる。従って、第1の溝7は、吸収性コア4の前後方向yに対する相対的位置として前側端4Fを0%とし後側端4Rを100%としたとき、第1の溝7の前側端7Fが10%〜35%の範囲(より好ましくは15%〜30%の範囲)に位置し、第1の溝7の後側端7Rが65%〜90%の範囲(より好ましくは70%〜85%の範囲)に位置することが好ましい。
第2の溝8と第3の溝9は、吸収性コア4の前後方向yの端4F,4R付近に設けられることが好ましい。すなわち、第2の溝8は吸収性コア4の前側端4Fかその近傍まで延在していることが好ましく、第3の溝9は吸収性コア4の後側端4Rかその近傍まで延在していることが好ましい。このように第2の溝8と第3の溝9が形成されれば、吸収性コア4を前後方向y全体にわたって幅方向xに折り曲げやすくなる。この場合、例えば、吸収性物品を装着する際に、吸収性物品を前後方向yに引っ張ることで、吸収性コア4は幅方向x断面で自然に窪みが形成されやすくなる。従って、その状態で吸収性物品を装着することにより、吸収性コア4が着用者からの排泄物を好適に受けることができるようになる。好ましくは、第2の溝8は前側端8Fが吸収性コア4の前側端4Fから30mm以内にあり、より好ましくは20mm以内にある。また、第3の溝9は後側端9Rが吸収性コア4の後側端4Rから30mm以内にあることが好ましく、20mm以内にあることがより好ましい。なお、図1および図2では、第2の溝8は吸収性コア4の前側端4Fまで延在し、第3の溝9は吸収性コア4の後側端4Rまで延在している。すなわち、第2の溝8の前側端8Fが吸収性コア4の前側端4Fと一致し、第3の溝9の後側端9Rが吸収性コア4の後側端4Rと一致している。
第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9の幅(幅方向xの長さ)は、5mm以上が好ましく、8mm以上がより好ましく、また30mm以下が好ましく、25mm以下がより好ましい。各溝の幅が5mm以上であれば、各溝における尿等の前後方向yへの拡散性が高められるとともに、吸収性コア4を幅方向xに折り曲げやすくなる。各溝の幅が30mm以下であれば、吸収性コア4に含まれる吸収性材料の量が増え、吸収容量が増大する。
第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9は、前後方向yに延びる限りその形状は特に限定されないが、幅方向xより前後方向yに長い形状であることが好ましい。図1では、第1の溝7は、前後方向yに長い角の丸まった長方形となっており、第2の溝8と第3の溝9は、前後方向yに長い角の丸まった長方形の一方端が切除された形状となっている。また、各溝の形状は、例えば、長方形、楕円形、多角形、砂時計型、ひょうたん型等であってもよい。
第2の溝8と第3の溝9は、吸収性コア4の前後方向yの外方に向かって幅が広がっていることも好ましい。すなわち、第2の溝8は前方に向かって幅が広がっていてもよく、第3の溝9は後方に向かって幅が広がっていてもよい。このように第2の溝8と第3の溝9が形成されていれば、吸収性物品の前後方向yの端部を掴んで吸収性コア4を幅方向xに折り曲げることが容易になる。
吸収性コアに形成される溝の様々な例を、図3(a)〜(d)および図4(a),(b)を参照して説明する。図3(a)〜(d)および図4(a),(b)には、吸収性コア4をトップシート側から見た平面図が示され、いずれの吸収性コア4も、トップシート側表面に形成された第1の溝7と、バックシート側表面に形成された第2の溝8と第3の溝9を有している。
図3(a)では、第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9がそれぞれ、2つずつ幅方向xに並んで設けられている。このように第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9は複数設けられてもよい。
図3(b)では、第1の溝7が1つのみ設けられているのに対し、第2の溝8と第3の溝9は2つずつ幅方向xに並んで設けられている。逆に、図3(c)では、第1の溝7が幅方向xに2つ並んで設けられているのに対し、第2の溝8と第3の溝9は1つのみ設けられている。このように第1の溝7と第2の溝8と第3の溝9は互いに異なる数が設けられてもよい。
なお、第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9は、図1や図3(a)に示すように、吸収性コア4の前後方向yに並んで設けられることが好ましい。すなわち、第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9は、吸収性コア4の前後方向yに延びる同一の仮想線上に設けられることが好ましい。このように第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9が設けられれば、第1の溝7で前後方向yに拡散した尿等が第2の溝8と第3の溝9に移行しやすくなり、尿等の吸収性コア4での拡散性が向上する。
さらに、第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9は、図1に示すように、吸収性コア4の幅方向xの中心線(前後方向yに延びる中心線)上に設けられることが好ましい。このように第1の溝7、第2の溝8、第3の溝9が設けられれば、吸収性コア4が着用者の股間で窪みを形成して、尿等の排泄物を好適に受けやすくなるとともに、尿等が各溝を通って前後方向yに拡散しやすくなる。
図3(d)では、第2の溝8と第3の溝9は、図1の吸収性コア4とは異なり、吸収性コア4の前後方向yの端4F,4Rまで延在していない。第2の溝8と第3の溝9はこのように形成されていてもよい。
しかしながら、第2の溝8は吸収性コア4の前側端4Fまで延在していることが好ましく、第3の溝9は吸収性コア4の後側端4Rまで延在していることが好ましい。このように第2の溝8と第3の溝9が形成されていれば、吸収性コア4の前側端4Fおよび/または後側端4Rで吸収性コア4を幅方向xに折り曲げやすくなり、吸収性物品を前後方向yに引っ張ることにより、吸収性コア4が幅方向xに折れ曲がって自然に窪みが形成されやすくなる。
図4(a)および図4(b)では、第2の溝8が第1の溝7の前側端7Fよりも後方に延び、第3の溝9が第1の溝7の後側端7Rよりも前方に延びている。このように、第2の溝8と第3の溝9は第1の溝7と前後方向yに対して一部重なって設けられてもよい。しかしこの場合、第2の溝8は、後側端8Rが第1の溝7の前後方向yの中心7Cよりも前方に位置し、第3の溝9は、前側端9Fが第1の溝7の前後方向yの中心7Cよりも後方に位置するように設けられる。つまり、第2の溝8と第3の溝9は互いに交わるように設けられない。
なお、図4(a)に示した吸収性コア4では、第1の溝7と第2の溝8と第3の溝9が前後方向yに並んで設けられており、その結果、第2の溝8の一部が第1の溝7と重なって、吸収性コア4を貫通する開口10が形成され、第3の溝9の一部が第1の溝7と重なって、吸収性コア4を貫通する開口11が形成されている。この場合、第1の溝7を前後方向yに拡散した尿等が開口10,11を通って第2の溝8や第3の溝9に移行しやすくなり、吸収性コア4における尿等の拡散性がさらに高められる。しかし、尿等が吸収性コア4のバックシート側表面6に移行する量は多過ぎないことが、尿等の漏れを防止する点からは好ましい。従って、第1の溝7と第2の溝8とが重なって設けられる場合、第1の溝7と第2の溝8が重なる部分の長さ(すなわち開口10の前後方向yの長さ)は20mm以下が好ましく、15mm以下がより好ましく、10mm以下がさらに好ましい。特に好ましくは、第1の溝7と第2の溝8とが重なって設けられない。第1の溝7と第3の溝9との関係についても同様である。
一方、図4(b)に示すように、第1の溝7が、第2の溝8と第3の溝9と幅方向xにずれて設けられる場合は、第2の溝8は、後側端8Rが第1の溝7の前側端7Fよりも前方か、第1の溝7の前側端7Fよりも後方に30mm以内(より好ましくは20mm以内であり、さらに好ましくは15mm以内)に位置するように設けられることが好ましく、第3の溝9は、前側端9Fが第1の溝7の後側端7Rよりも後方か、第1の溝7の後側端7Rよりも前方に30mm以内(より好ましくは20mm以内であり、さらに好ましくは15mm以内)に位置するように設けられることが好ましい。このように各溝が設けられれば、第1の溝7と第2の溝8が前後方向yに対して重なる部分や、第1の溝7と第3の溝9が前後方向yに対して重なる部分で、吸収性コア4に不規則なしわが生じにくくなり、吸収性物品の着用感が向上する。
第2の溝8と第3の溝9は、好ましくは、図1および図3(a)〜(d)に示されるように、第1の溝7と前後方向yで重ならないように設けられる。すなわち、第2の溝8は、後側端8Rが第1の溝7の前側端7Fよりも前方に位置するように設けられることが好ましく、第3の溝9は、前側端9Fが第1の溝7の後側端7Rよりも後方に位置するように設けられることが好ましい。このように各溝が設けられれば、尿等がトップシート側表面5からバックシート側表面6へ一度に大量に移行しにくくなって、尿等の漏れ防止効果が高まる。また、吸収性物品を前後方向yに引っ張ることにより、吸収性コア4に好適に窪みが形成されやすくなる。より好ましくは、第2の溝8の後側端8Rは、第1の溝7の前側端7Fよりも5mm以上30mm以下前方(より好ましくは8mm以上20mm以下前方)に位置する。また、第3の溝9の前側端9Fは、第1の溝7の後側端7Rよりも5mm以上30mm以下後方(より好ましくは8mm以上20mm以下後方)に位置することが好ましい。
第1の溝、第2の溝、第3の溝を吸収性コアに形成する方法は特に限定されない。例えば、吸収性コアが部分的に圧縮されることにより各溝が形成されてもよく、吸収性コアの目付が部分的に減らされることにより各溝が形成されてもよい。なお、尿等が吸収性コアを浸透して第2の溝と第3の溝に移行しやすくする点からは、各溝は吸収性コアの目付が減らされることにより形成されることが好ましい。すなわち吸収性コアは、第1の溝、第2の溝、第3の溝における目付が、吸収性コアの他の部分よりも少ないことが好ましい。
また、第1の溝、第2の溝、第3の溝は、複数の層から構成される吸収性コアのトップシート側表面に設けられる層とバックシート側表面に設けられる層にそれぞれ開口が設けられることにより、形成されてもよい。すなわち、吸収性コアは、トップシート側表面に設けられた上側吸収層とバックシート側表面に設けられた下側吸収層を有し、上側吸収層は、第1の溝として前後方向に延びる第1の開口を有し、下側吸収層は、第2の溝として前後方向に延びる第2の開口を有するとともに、第3の溝として前後方向に延びる第3の開口を有するものであってもよい。これについて、図5および図6を参照して説明する。
図5は、複数の層から構成される吸収性コアをトップシート側表面から見た平面図を表す。図6は、図5に示した吸収性コアのVI−VI断面図を表す。図5および図6は、図1および図2に示した吸収性コアが複数の層から構成される場合の例を表している。なお、吸収性コアが複数の層から構成される実施態様は、図面に限定されるものではない。
図5および図6では、吸収性コア4は、トップシート側表面5に設けられた上側吸収層12とバックシート側表面6に設けられた下側吸収層13を有し、上側吸収層12は、第1の溝7として前後方向yに延びる第1の開口14を有し、下側吸収層13は、第2の溝8として前後方向yに延びる第2の開口15を有するとともに、第3の溝9として前後方向yに延びる第3の開口16を有している。そして、第2の開口15は、前側端15Fが第1の開口14の前側端14Fよりも前方に位置するとともに、後側端15Rが第1の溝14の前後方向yの中心14Cよりも前方に位置するように設けられ、第3の溝16は、前側端16Fが第1の溝14の前後方向yの中心14Cよりも後方に位置するとともに、後側端16Rが第1の溝14の後側端14Rよりも後方に位置するように設けられている。このように各溝が上側吸収層12または下側吸収層13に設けられた開口により形成されていれば、吸収性コアに溝を形成することが容易になる。各開口の設けられる位置や形状、大きさ等の好適な態様は、溝に関する上記説明と同じである。
なお、図5および図6には示されていないが、上側吸収層12と下側吸収層13の間には、上側吸収層12と下側吸収層13と異なる色を有する中間シートが設けられていてもよい。中間シートは、第1の開口14、第2の開口15および第3の開口16の少なくとも1つと重なるように設けられることが好ましい。このように中間シートが設けられていれば、吸収性物品をトップシート側またはバックシート側から見たときに、第1の開口14(第1の溝7)、第2の開口15(第2の溝8)または第3の開口16(第3の溝9)の位置を認識しやすくなる。従って、例えば吸収性物品を装着する際に、開口(溝)の位置を認識しながら吸収性コア4を幅方向xに折り曲げることが容易になる。
中間シートは液透過性のシート材料から構成されていることが好ましく、そのようなシート材料としては、例えば、ティッシュペーパー、薄葉紙、クレープ紙等の紙シート;ケミカルボンド不織布、エアレイド不織布、エアスルー不織布、スパンレース不織布等の不織布シート;孔を有するプラスチックフィルムシート等が挙げられる。中間シートの色としては、吸収性コア4が一般に白色であることから白色以外であることが好ましく、例えば、青色等が挙げられる。
次に、本発明の吸収性物品の構成例について、図7および図8を参照して説明する。なお、本発明は、図面に示された実施態様に限定されるものではない。図7および図8では、図5および図6に示したような上側吸収層12と下側吸収層13を有する吸収性コア4を備えた吸収性物品を示した。図7は、吸収性物品として尿パッドをトップシート側から見た平面図を表す。図8は、図7の吸収性物品のVIII−VIII断面図を表す。図7では、図の上側が吸収性物品の前側に相当し、図の下側が吸収性物品の後側に相当する。
吸収性物品1は、液透過性のトップシート2と液不透過性のバックシート3とこれらの間に設けられた吸収性コア4とを有する。トップシート2は、着用者の肌に面するように配置され、尿等の排泄物を透過する。トップシート2を透過した排泄物は、吸収性コア4により収容される。バックシート3は、排泄物が外部へ漏れるのを防いでいる。
吸収性コア4は、前後方向yと幅方向xとを有し、トップシート側表面に設けられた上側吸収層12とバックシート側表面に設けられた下側吸収層13を有する。上側吸収層12は、第1の溝7として、前後方向yに延びる第1の開口14を有し、下側吸収層13は、第2の溝8として、前後方向yに延びる第2の開口15を有するとともに、第3の溝9として、前後方向yに延びる第3の開口16を有する。つまり、吸収性コア4は、トップシート側表面に形成され前後方向yに延びる第1の溝7を有するとともに、バックシート側表面に形成され前後方向yに延びる第2の溝8と第3の溝9を有する。第1の溝7(第1の開口14)と第2の溝8(第2の開口15)と第3の溝9(第3の開口16)の詳細は、上記に説明した通りである。本発明の吸収性物品1は、このように溝(開口)が設けられる結果、尿等の吸収性コア4での前後方向yへの拡散性が高められるとともに、尿等の漏れ防止効果が高められる。また、吸収性コア4が幅方向xに折り曲げられて着用者の股間で窪みを形成し、着用者からの排泄物を好適に受けることができるようになる。
上側吸収層12と下側吸収層13の間には中間シート17が設けられている。中間シート17は、上側吸収層12と下側吸収層13と異なる色を有していることが好ましく、図7では、中間シート17が第1の開口14、第2の開口15および第3の開口16と重なるように設けられている。このように中間シート17が設けられることにより、吸収性物品1をトップシート2側またはバックシート3側から見たときに、第1の溝7、第2の溝8、および第3の溝9の位置を認識しやすくなる。
また、バックシート3は吸収性コア4と異なる色を有していてもよい。バックシート3が吸収性コア4と異なる色を有していれば、吸収性物品1をトップシート2側から見たときに、第1の溝7、第2の溝8および第3の溝9の位置を認識しやすくなる。バックシート2の色としては、吸収性コア4が一般に白色であることから白色以外であることが好ましく、例えば、青色等が挙げられる。
上記のように中間シート17および/またはバックシート3が着色されていれば、例えば吸収性物品を装着する際に、溝の位置を認識しながら吸収性コア4を幅方向xに折り曲げることが容易になり、吸収性コア4を着用者の股間の好適位置に設置することが容易になる。
図8に示すように、トップシート2と吸収性コア4との間には上側台紙18が設けられ、バックシート3と吸収性コア4との間には下側台紙19が設けられることが好ましい。なお、図7では、上側台紙18と下側台紙19が省略されている。上側台紙18と下側台紙19が設けられることにより、吸収性コア4が型くずれしにくくなる。また、吸収性コア4の上側吸収層12や下側吸収層13に吸水性樹脂が含まれる場合は、上側台紙18と下側台紙19によってトップシート2やバックシート3の表面に吸水性樹脂が移行するのが防止され、トップシート2やバックシート3の肌触りが良好に維持されやすくなる。上側台紙18と下側台紙19としては、ティッシュペーパーや薄葉紙、クレープ紙等を用いることができる。
上側台紙18は接着剤等の接合手段により上側吸収層12と接合されていることが好ましい。また、下側台紙19は接着剤等の接合手段により下側吸収層13と接合されていることが好ましい。上側台紙18が上側吸収層12と接合されていれば、上側吸収層12の保形性が高められ、上側吸収層12に形成された第1の開口14の形状が好適に維持されやすくなる。同様に、下側台紙19が下側吸収層13と接合されていれば、下側吸収層13の保形性が高められ、下側吸収層13に形成された第2の開口15と第3の開口16の形状が好適に維持されやすくなる。
吸収性物品1には、吸収性コア4の幅方向xの両側に、吸収性コア4の前後方向yに延在する立ち上がりフラップ20が設けられてもよい。図7および図8では、トップシート2の幅方向xの両側に、前後方向yに延在するサイドシート21が接合し、サイドシート21の幅方向xの内方端に設けられた起立用弾性部材22の収縮力によりサイドシート21の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、これにより立ち上がりフラップ20が形成されている。立ち上がりフラップ20により、尿等の幅方向xの横漏れが防止される。サイドシート21は、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成される。なお、立ち上がりフラップ20は前後方向yの端部の内面がトップシート2上に接合されてもよく、これにより立ち上がりフラップ20の立ち上がりが容易になる。
1: 吸収性物品(尿パッド)
2: トップシート
3: バックシート
4: 吸収性コア
5: トップシート側表面
6: バックシート側表面
7: 第1の溝
8: 第2の溝
9: 第3の溝
12: 上側吸収層
13: 下側吸収層
14: 第1の開口
15: 第2の開口
16: 第3の開口

Claims (9)

  1. 液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に設けられた吸収性コアとを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは、前後方向と幅方向とを有し、
    前記吸収性コアは、トップシート側表面に形成され前後方向に延びる第1の溝を有するとともに、バックシート側表面に形成され前後方向に延びる第2の溝と第3の溝を有し、
    前記第2の溝の前側端は、前記第1の溝の前側端よりも前方に位置するとともに、前記第2の溝の後側端は、前記第1の溝の前後方向中心よりも前方に位置し、
    前記第3の溝の前側端は、前記第1の溝の前後方向中心よりも後方に位置するとともに、前記第3の溝の後側端は、前記第1の溝の後側端よりも後方に位置することを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記第2の溝の後側端は、前記第1の溝の前側端よりも前方に位置する、および/または、前記第3の溝の前側端は、前記第1の溝の後側端よりも後方に位置する請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記第1の溝と前記第2の溝と前記第3の溝は、前記吸収性コアの前後方向に延びる同一の仮想線上に設けられる請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記仮想線が、前記吸収性コアの幅方向の中心線である請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記第2の溝は、前記吸収性コアの前側端まで延在している、および/または、前記第3の溝は、前記吸収性コアの後側端まで延在している請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記第2の溝は、前方に向かって幅が広がっている、および/または、前記第3の溝は、後方に向かって幅が広がっている請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性コアは、トップシート側表面に設けられた上側吸収層とバックシート側表面に設けられた下側吸収層を有し、
    前記上側吸収層は、前記第1の溝として、前後方向に延びる第1の開口を有し、
    前記下側吸収層は、前記第2の溝として、前後方向に延びる第2の開口を有するとともに、前記第3の溝として、前後方向に延びる第3の開口を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記上側吸収層と前記下側吸収層の間に、前記上側吸収層と前記下側吸収層と異なる色を有する中間シートが設けられている請求項7に記載の吸収性物品。
  9. 前記バックシートは、前記吸収性コアと異なる色を有する請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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