JP5597449B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、尿パッド、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の吸収性物品に関するものである。
従来、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、吸収性コアの幅方向中央に長手方向に延びる孔が設けられるとともに、この孔の幅方向両側に長手方向に延びる弾性部材が吸収性コアとバックシートとの間に配された吸収性物品が知られている(特許文献1)。この吸収性物品は、孔の幅方向両側に設けられた弾性部材により、吸収性コアを着用者の股間部に密着させて、漏れを防止している。
特開2007−185240号公報
しかし、特許文献1に開示される吸収性物品は、吸収性コアを着用者の股間部に密着させるために吸収性コアとバックシートとの間に弾性部材が配されており、尿等の排泄物が吸収性コアが存在しない孔の部分に溜まり、尿等の排泄物が好適に収容されにくいおそれがある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、尿等の排泄物を好適に収容しやすい吸収性物品を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の吸収性物品とは、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、長手方向と幅方向とを有する吸収性物品であって、バックシートには、吸収性コアが重なる部分に、幅方向の中心線の両側に長手方向に延びる第1コア用弾性部材と、第1コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第2コア用弾性部材が配され、第2コア用弾性部材が第1コア用弾性部材よりも強い収縮力となるようにバックシートに固定されているところに特徴を有する。
本発明の吸収性物品はまた、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、長手方向と幅方向とを有する吸収性物品であって、バックシートには、吸収性コアが重なる部分に、幅方向の中心線の両側に長手方向に延びる第1コア用弾性部材と、第1コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第2コア用弾性部材と、第2コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第3コア用弾性部材が配され、第1コア用弾性部材と第2コア用弾性部材との間隔が、第2コア用弾性部材と第3コア用弾性部材との間隔よりも広くなるように、第1コア用弾性部材と第2コア用弾性部材と第3コア用弾性部材がバックシートに固定されているものでもよい。
本発明の吸収性物品は、上記のようにコア用弾性部材が配されているため、吸収性コアには、幅方向外方ほどコア用弾性部材による収縮力が強く作用するようになる。そのため、吸収性コアは、幅方向の中央付近では着用者の肌に強く押し当てられないのに対し、幅方向外方ほど着用者の肌に徐々に強く押し当てられるようになる。従って、吸収性物品は、横漏れが防止されやすくなるとともに、吸収性コアの幅方向の中央付近では尿等の排泄物を好適に収容できるようになる。また、幅方向外方にいくに従い吸収性コアが着用者の肌に徐々に強く押し当てられるため、着用者はコア用弾性部材の収縮力による圧迫感を強く感じにくくなり、着用感が向上する。
吸収性コアは、長手方向に前方部と後方部とこれらの間の中間部とを有し、中間部で幅方向に3分割されて左側部分と右側部分とこれらの間の中央部分とが形成され、各コア用弾性部材が、バックシートの左側部分と重なる部分およびバックシートの右側部分と重なる部分にそれぞれ配されていることが好ましい。このように吸収性コアが形成されることにより、吸収性物品を着用した際、吸収性コアの左側部分と右側部分が着用者の肌側に持ち上げられるようになる。その結果、吸収性コアは、着用者の股部で幅方向断面が窪んだ形状となって、吸収性物品が尿等の排泄物を好適に収容しやすくなる。また、吸収性コアは、中央部分が窪みの底を形成し、中央部分が幅方向断面でフラットになりやすいため、吸収性物品を別体の使い捨ておむつの内面やパンツ、ショーツ等の下着の内面に設置して使用する際、吸収性物品を安定性良く設置しやすくなる。
各コア用弾性部材は、中間部に配され、前方部と後方部に配されないことが好ましい。このようにコア用弾性部材が配されることにより、吸収性物品は、着用者の股間部で横漏れが防止されやすくなるとともに尿等の排泄物を好適に収容しやすくなる。また、吸収性コアの前方部と後方部では吸収性コアの幅方向全体がフラットとなりやすく、当該部分でのフィット性と着用感が向上する。
左側部分と中央部分の間および右側部分と中央部分の間に形成される隙間に、長手方向に延びるスリット用弾性部材がバックシートに配されていてもよい。スリット用弾性部材が設けられることにより、吸収性コアはスリット用弾性部材を支点として幅方向に折れ曲がりやすくなり、吸収性コアが幅方向断面で窪んだ形状を形成しやすくなる。
吸収性物品には、吸収性コアの幅方向両側縁から起立する立ち上がりフラップが設けられることが好ましい。立ち上がりフラップが吸収性コアの幅方向両側縁から起立すれば、コア用弾性部材の収縮力により、立ち上がりフラップが着用者の肌に向かって立ち上がって防漏壁を形成しやすくなる。
吸収性物品には、長手方向端部に取っ手用の開口が設けられていることが好ましい。吸収性物品を取り扱う際、取っ手用の開口を掴んで吸収性物品を長手方向に引っ張れば、吸収性物品は幅方向の中央付近が窪むように形成される。従って、この状態で吸収性物品を着用者の股間に当てれば、コア用弾性部材の作用と相まって、幅方向の中央付近を窪ませながら幅方向端部が着用者の肌に押し当てられるように吸収性物品を装着することが容易になる。
本発明の吸収性物品は、吸収性コアが、幅方向の中央付近では着用者の肌に強く押し当てられないのに対し、幅方向外方ほど着用者の肌に徐々に強く押し当てられるようになる。従って、吸収性物品は、横漏れが防止されやすくなるとともに、吸収性コアの幅方向の中央付近では尿等の排泄物を好適に収容できるようになる。また、着用者はコア用弾性部材の収縮力による圧迫感を強く感じにくくなり、着用感が向上する
本発明の吸収性物品の一実施態様として、吸収性物品(尿パッド)をバックシート側から見た平面図を表す。 図1の吸収性物品をトップシート側から見た平面図を表す。 図1および図2の吸収性物品のA−A断面図を表す。 図3に示した吸収性物品において、吸収性コアの幅方向両側が持ち上げられた状態を表す。 本発明の吸収性物品の他の実施態様として、吸収性物品(尿パッド)をバックシート側から見た平面図を表す。 図5の吸収性物品のB−B断面図を表す。 図1に示した吸収性物品の変形例を表す。 図1に示した吸収性物品の他の変形例を表す。 図8の吸収性物品のC−C断面図を表す。
本発明の吸収性物品は、トップシートとバックシートとの間に吸収性コアが配され、長手方向と幅方向とを有する。本発明の吸収性物品の態様としては、尿パッド(失禁パッドを含む)、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等が示される。
吸収性物品の形状としては、長手方向と幅方向とを有するものであれば特に限定されない。吸収性物品が、例えば尿パッド、生理用ナプキンである場合、吸収性物品の形状としては、略長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が示される。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、後背部または前腹部の左右に一対の止着部材が設けられ、この止着部材により着用時にパンツ型に形成するオープン型使い捨ておむつであったり、前腹部と後背部とが接合されることによりウェスト開口部と一対の脚開口部とが形成されたパンツ型使い捨ておむつであってもよい。
吸収性物品が、例えば使い捨ておむつである場合、使い捨ておむつは、前腹部と、後背部と、これらの間に位置し吸収性コアが備えられた股部とから構成されていることが好ましい。吸収性物品が使い捨ておむつである場合、吸収性物品としては例えば、内側シートと外側シートとからなる積層体が前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とからなるおむつ本体を形成し、おむつ本体の股部に吸収性コアを有する吸収性物品が備えられていてもよい。このとき、吸収性物品の形状としては、略長方形等が示される。また、吸収性物品が使い捨ておむつである場合、吸収性物品としては、例えば、吸収性物品が、前腹部と後背部とこれらの間に位置する股部とを形成し、この股部に吸収性コアが備えられていてもよい。
前腹部、後背部、股部とは、使い捨ておむつを着用の際に、着用者の腹側に当てる部分を前腹部と称し、着用者の尻側に当てる部分を後背部と称し、前腹部と後背部との間に位置し着用者の股間に当てる部分を股部と称する。
吸収性物品の長手方向とは、吸収性物品を着用者が着用した際、着用者の股間の前後方向に延びる方向を意味する。吸収性物品の幅方向とは、吸収性物品を平面に広げた状態で吸収性物品と同一面上にあり、長手方向と直交する方向を意味する。吸収性物品の形状が略長方形状の場合、吸収性物品の長手方向は、一般に、略長方形の長軸方向(長辺が延びる方向)となる。吸収性コアの形状が砂時計型やひょうたん型や羽子板型の場合、吸収性コアの長手方向は一般に各形状の対称軸方向となる。吸収性物品が前腹部と後背部と股部とを有する場合、前腹部から後背部にかけての方向(またはその逆方向)が長手方向となる。
トップシートは、吸収性物品の着用の際に着用者側に位置するシートであり、液透過性であればその材料は特に限定されない。バックシートは、吸収性物品の着用の際に着用者とは反対側、すなわち外側に位置するシートであり、液不透過性であればその材料は特に限定されない。なお、本発明において、液不透過性とは撥水性の意味も含まれる。
トップシートとしては、例えば、セルロース、レーヨン、コットン等の親水性繊維から形成された不織布や;ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布であって、疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いることができる。また、トップシートとして、織布、編布、孔が形成されたプラスチックフィルムを用いてもよい。
バックシートとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
前記説明した各シートの材料として不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ等により製造されるものが好ましい。また、スパンボンド法とメルトブロー法を組み合わせたSMS法により製造された不織布を用いてもよい。
吸収性物品が、前記説明したように、内側シートと外側シートとからなる積層体から形成されるおむつ本体の股部に備えられるものである場合、内側シートは親水性または液不透過性であることが好ましく、外側シートは液不透過性であることが好ましい。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できるものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいはその成形体を紙シート(例えば、ティッシュペーパーや薄葉紙)や液透過性不織布シート等のシート部材で覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、粉砕したパルプ繊維、セルロース繊維等の親水性繊維や、ポリアクリル酸系、ポリアスパラギン酸系、セルロース系、デンプン・アクリロニトリル系等の吸水性樹脂等が挙げられる。吸収性材料は、吸収性コアを所定形状に形成しやすくする点から、親水性繊維を含むことが好ましい。また、吸収性能を高める点から、吸収性材料は親水性繊維と吸水性樹脂を含むことが好ましい。吸収性材料は、例えば、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いることが好ましい。
吸収性コアの形状は特に限定されない。吸収性コアの形状としては、例えば、略長方形、砂時計型、ひょうたん型、羽子板型等が挙げられる。
バックシートには、吸収性コアが重なる部分に、幅方向の中心線の両側に長手方向に延びるコア用弾性部材が配されている。すなわち、コア用弾性部材は、吸収性コアの右側半分と左側半分にそれぞれ位置している。なお、左側と右側とは、吸収性物品を着用の際、着用者の右側と左側に位置する部分をそれぞれ意味する。
吸収性物品には、バックシートの吸収性コアの右側半分が重なる部分に、長手方向に延びるコア用弾性部材が少なくとも2本配され、バックシートの吸収性コアの左側半分が重なる部分に、長手方向に延びるコア用弾性部材が少なくとも2本配されている。この際、吸収性コアには、幅方向外方ほどコア用弾性部材による収縮力が強く作用するように、コア用弾性部材が設けられる。このようにコア用弾性部材が設けられることにより、吸収性コアが、幅方向の中央付近では着用者の肌に強く押し当てられないのに対し、幅方向外方ほど着用者の肌に徐々に強く押し当てられるようになる。従って、吸収性物品は、横漏れが防止されやすくなるとともに、吸収性コアの幅方向の中央付近で尿等の排泄物を好適に収容できるようになる。また、幅方向外方にいくに従い吸収性コアが着用者の肌に徐々に強く押し当てられるため、着用者はコア用弾性部材の収縮力による圧迫感を強く感じにくくなり、着用感が向上する。
吸収性コアの幅方向外方ほどコア用弾性部材による収縮力が強く作用するようにするために、コア用弾性部材は次のように設けられることが好ましい。すなわち、バックシートには、吸収性コアが重なる部分に、幅方向の中心線の両側に長手方向に延びる第1コア用弾性部材と、第1コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第2コア用弾性部材が配され、第2コア用弾性部材が第1コア用弾性部材よりも強い収縮力となるようにバックシートに固定されることが好ましい。なお、第1コア用弾性部材と第2コア用弾性部材は隣接して配されている。
第2コア用弾性部材が第1コア用弾性部材よりも強い収縮力で配するためには、例えば、第2コア用弾性部材を第1コア用弾性部材よりも高い伸張倍率でバックシートに固定すればよい。また、第2コア用弾性部材として、第1コア用弾性部材よりも高い引張弾性率を有する弾性部材を用いてもよい。この場合、第1コア用弾性部材と第2コア用弾性部材として、互いに異なる素材からなる弾性部材を用いてもよいし、第1コア用弾性部材と第2コア用弾性部材が同じ素材からなる弾性部材であって、第1コア用弾性部材よりも第2コア用弾性部材の繊度(単位長さ質量)を増やしてもよい。
各弾性部材の収縮力は、次のように測定できる。まず、各弾性部材を伸張させて吸収性物品を完全に広げた状態での各弾性部材の長さ(伸張長さ)を測定する。次に、各弾性部材を吸収性物品から取り出し、各弾性部材を前記伸張長さまで伸張させるのに必要な荷重を測定し、収縮力を求める。収縮力の測定には、引張試験機を用いればよい。
第2コア用弾性部材が第1コア用弾性部材よりも強い収縮力となるようにバックシートに固定される場合、バックシートにはさらに第3コア用弾性部材が設けられてもよい。この場合、第3コア用弾性部材は第2コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びるように配され、第3コア用弾性部材は第2コア用弾性部材よりも強い収縮力なるようにバックシートに固定されることが好ましい。第3コア用弾性部材の幅方向外方に第4コア用弾性部材以降が設けられる場合も同様である。
吸収性コアの幅方向外方ほどコア用弾性部材による収縮力が強く作用するようにするために、コア用弾性部材は次のように設けられることも好ましい。すなわち、バックシートには、吸収性コアが重なる部分に、幅方向の中心線の両側に長手方向に延びる第1コア用弾性部材と、第1コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第2コア用弾性部材と、第2コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第3コア用弾性部材が配され、第1コア用弾性部材と第2コア用弾性部材との間隔が第2コア用弾性部材と第3コア用弾性部材との間隔よりも広くなるように、第1コア用弾性部材と第2コア用弾性部材と第3コア用弾性部材がバックシートに固定されることが好ましい。なお、第2コア用弾性部材は第1コア用弾性部材と第3コア用弾性部材に隣接して配されている。
このように各コア用弾性部材が設けられていれば、たとえ各コア用弾性部材が同じ収縮力となるようにバックシートに固定されていても、吸収性コアには幅方向外方ほどコア用弾性部材による収縮力が強く作用するようになる。すなわち、例えば、各コア用弾性部材として同じ素材からなる弾性部材を用いて、同じ伸張倍率でバックシートに固定してもよい。この場合、コア用弾性部材を簡便に設けることができる。
第1コア用弾性部材と第2コア用弾性部材との間隔が第2コア用弾性部材と第3コア用弾性部材との間隔よりも広くなるように各コア用弾性部材がバックシートに固定される場合、バックシートにはさらに第4コア用弾性部材が設けられてもよい。この場合、第4コア用弾性部材は第3コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びるように配され、第2コア用弾性部材と第3コア用弾性部材との間隔が第3コア用弾性部材と第4コア用弾性部材との間隔よりも広くなるように、第4コア用弾性部材がバックシートに固定されることが好ましい。第4コア用弾性部材の幅方向外方に第5コア用弾性部材以降が設けられる場合も同様である。
コア用弾性部材は、バックシートに配される限り、バックシートの内面に配されても外面に配されてもよい。また、バックシートが複数のシート部材からなる積層体である場合は、コア用弾性部材が複数のシート部材間に配されてもよい。この場合、例えば、バックシートが不織布とプラスチックフィルムとの積層体であれば、コア用弾性部材は不織布とプラスチックフィルムの間に配されてもよい。
コア用弾性部材としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等の通常吸収性物品に用いられる弾性伸縮材料を用いることができる。コア用弾性部材は、伸張状態で、ホットメルト接着剤等の接着剤で固定されることが好ましい。例えば、繊度100〜2,500dtexのポリウレタン糸を、倍率1.1〜5.0倍に伸張して配設し、固定する。バックシートと吸収性コアはホットメルト接着剤等の接着剤で接合していることが好ましい。接着剤としては、ゴム系のホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
コア用弾性部材は、長手方向に延びる限り、配設される形状は特に限定されないが、長手方向に直線状に延びるように配されることが好ましい。このようにコア用弾性部材が配されることにより、コア用弾性部材の収縮力が最大限発揮されるようになり、コア用弾性部材により吸収性コアが着用者の肌側に持ち上げられやすくなる。なお、コア用弾性部材が直線状に配される場合、コア用弾性部材は必ずしも長手方向に完全に一致するように配されなくてもよく、例えば長手方向に対し±30°以内(好ましくは±15°以内であり、より好ましくは±5°以内)の角度で配されていればよい。しかし、コア用弾性部材は、実質的に長手方向に延びる直線状で配されることが特に好ましい。
コア用弾性部材は、互いに交差または接しないことが好ましい。また、コア用弾性部材は、バックシートに配されるいずれの弾性部材とも交差または接しないことが好ましい。このようにコア用弾性部材が配されることにより、コア用弾性部材による収縮力が好適に発揮されるようになる。
コア用弾性部材は、吸収性コアの長手方向の一部または全部に配されればよい。好ましくは、コア用弾性部材は、吸収性コアの長手方向の一部に配される。具体的には、吸収性コアが長手方向に前方部と後方部とこれらの間の中間部とを有し、各コア用弾性部材が、中間部に配され、前方部と後方部に配されないことが好ましい。このようにコア用弾性部材が配されることにより、吸収性物品は、着用者の股間部で横漏れが防止されやすくなるとともに尿等の排泄物を好適に収容しやすくなる。また、吸収性コアの前方部と後方部では吸収性コアの幅方向全体がフラットとなりやすく、当該部分でのフィット性と着用感が向上する。
中間部とは、後述する吸収性コアの長手方向の一部が幅方向に3分割される場合を除き、各弾性部材を伸張させて吸収性物品を完全に広げた状態で、吸収性コアの長手方向の中央80%の領域(好ましくは中央70%の領域)に相当するものとする。前方部とは、吸収性物品を着用の際、中間部より前方(着用者の腹側)に位置する部分を意味する。後方部とは、吸収性物品を着用の際、中間部より後方(着用者の背側)に位置する部分を意味する。
コア用弾性部材はまた、吸収性コアを幅方向に3等分したとき、吸収性コアの幅方向外側1/3の領域(つまり左右合わせて2/3の領域)に配され、幅方向中央1/3の領域には配されないことが好ましい。このようにコア用弾性部材が配されることで、吸収性物品は尿等の排泄物を好適に収容しやすくなる。
吸収性コアは、長手方向の一部または全部が幅方向に3分割されることが好ましい。吸収性コアが長手方向の一部で幅方向に3分割される場合は、吸収性コアが幅方向に3分割される部分が中間部に相当するものとする。吸収性コアが、長手方向の全体にわたって幅方向に3分割される場合は、各弾性部材を伸張させて吸収性物品を完全に広げた状態で、吸収性コアの長手方向の中央80%の領域(好ましくは中央70%の領域)が中間部に相当するものとする。吸収性コアは、中間部で幅方向に3分割され、左側部分と右側部分とこれらの間の中央部分とが形成される。
吸収性コアが中間部で幅方向に3分割される場合、各コア用弾性部材が、バックシートの左側部分と重なる部分およびバックシートの右側部分と重なる部分にそれぞれ配されていることが好ましい。このように吸収性コアが形成されることにより、吸収性物品を着用した際、吸収性コアの左側部分と右側部分が着用者の肌側に持ち上げられるようになる。その結果、吸収性コアは、着用者の股部で幅方向断面が窪んだ形状となって、吸収性物品が尿等の排泄物を好適に収容しやすくなる。また、吸収性コアは、中央部分が窪みの底を形成し、中央部分が幅方向断面でフラットになりやすいため、吸収性物品を別体の使い捨ておむつの内面やパンツ、ショーツ等の下着の内面に設置して使用する際、吸収性物品を安定性良く設置しやすくなる。なお、内面とは吸収性物品を着用した際の着用者側(内側)に位置する面を意味し、外面とは吸収性物品を着用した際の着用者とは反対側(外側)に位置する面を意味する。
吸収性コアは、長手方向の一部で、すなわち中間部のみで幅方向に3分割されることが好ましい。また、前方部と後方部が幅方向に分割されないことが好ましい。このように吸収性コアが形成されていれば、吸収性コアが幅方向断面で窪んだ形状を保ちやすくなる。すなわち、左側部分を含む吸収性コア片、中央部分を含む吸収性コア片、右側部分を含む吸収性コア片が、互いに完全に分離せず、それぞれの吸収性コア片が組み合わさって吸収性コアが幅方向断面で窪んだ形状を形成しやすくなる。その結果、吸収性物品が尿等の排泄物を好適に収容しやすくなる。
吸収性コアが長手方向の一部で幅方向に3分割される場合、中間部の長さ(長手方向に対する長さ)は、各弾性部材を伸張させて吸収性物品を完全に広げた状態で、吸収性コアの長さの15%以上が好ましく、20%以上がより好ましく、80%以下が好ましく、70%以下がより好ましい。中間部の長さが吸収性コアの長さの15%以上であれば、中間部(左側部分および右側部分)が重なる部分のバックシートにコア用弾性部材を配して、吸収性コアが窪みを形成することが容易になる。長手方向に対する中間部の長さが吸収性コアの長さの80%以下であれば、吸収性コア片が組み合わされて、吸収性コアが窪んだ形状を形成することが容易になる。
吸収性コアが長手方向の一部で幅方向に3分割される場合、コア用弾性部材は中間部の長手方向の一部または全部に配されればよい。好ましくは、コア用弾性部材は中間部の長手方向の一部に配され、中間部の長手方向の40%以上の領域に配されることがより好ましい。
バックシートの中央部分と重なる部分には、弾性部材は配されないことが好ましい。バックシートの中央部分と重なる部分に弾性部材が配されると、中央部分も着用者の肌側に持ち上げられて、吸収性物品が尿等の排泄物を好適に収容しにくくなるおそれがある。
コア用弾性部材は、バックシートの、左側部分の外側半分が重なる部分に少なくとも1本が配され、バックシートの、右側部分の外側半分の部分に少なくとも1本配されることが好ましい。このようにコア用弾性部材が配されることにより、吸収性コアの左側部分と右側部分が着用者の肌側に持ち上げられて、吸収性コアが窪みを形成しやすくなる。より好ましくは、バックシートの左側部分が重なる部分に配されるコア用弾性部材が全て、左側部分の外側半分に配され、バックシートの右側部分が重なる部分に配されるコア用弾性部材が全て、右側部分の外側半分に配される。
吸収性コアは、中間部で幅方向に3分割されることにより、左側部分と中央部分の間および右側部分と中央部分の間に隙間、すなわちスリットが形成される。スリットの形状は特に限定されず、例えば、長手方向に延びる直線状や、長手方向に延びる曲線状が挙げられる。
スリットはまた、吸収性コアの幅方向内方に膨らんだ形状であることも好ましい。この場合、スリットは吸収性コアの幅方向内方に湾曲する曲線状でもよく、吸収性コアの幅方向内方に出っ張った直線状でもよい。後者の場合、スリットの形状としては、三角形の一辺が欠けた形状や、台形の底辺が欠けた形状等が挙げられる。スリットが吸収性コアの幅方向内方に膨らんだ形状で形成されていれば、吸収性コアを、着用者の股間付近(吸収性物品の底付近)では窪みを形成しつつ、前方または後方にいくに従い平面状になるように形成することが容易になり、吸収性物品の着用感が向上する。
スリットは、吸収性コアの幅方向中心線(長手方向に延びる中心線)に対し、略左右対称に形成されていることが好ましい。このようにスリットが形成されることにより、吸収性コアに窪みが好適に形成されやすくなる。
吸収性物品は、左側部分と中央部分の間および右側部分と中央部分の間に形成される隙間(スリット)に、長手方向に延びるスリット用弾性部材がバックシートに配されていてもよい。スリット用弾性部材が設けられることにより、吸収性コアはスリット用弾性部材を支点として幅方向に折れ曲がりやすくなり、窪みが形成されやすくなる。その結果、吸収性物品が尿等の排泄物を好適に収容しやすくなる。
スリット用弾性部材は、伸張状態でバックシートに固定されることが好ましい。このようにスリット用弾性部材が設けられることにより、スリット用弾性部材にテンションが付与されて、スリット用弾性部材が吸収性コアの折れ曲がりの支点として作用しやすくなる。なお、スリット用弾性部材もコア用弾性部材と同様、バックシートの内面に配されても外面に配されてもよく、またバックシートを構成する複数のシート部材間に配されてもよい。
スリット用弾性部材は、いずれのコア用弾性部材よりも弱い収縮力となるようにバックシートに固定されていることが好ましい。このようにスリット用弾性部材が設けられていれば、吸収性コアの中央部分よりも左側部分と右側部分の方が着用者の肌側に持ち上がりやすくなり、吸収性コアが幅方向断面で窪んだ形状を形成しやすくなり、尿等の排泄物を好適に収容しやすくなる。スリット用弾性部材の収縮力をコア用弾性部材の収縮力よりも弱くする方法は、コア用弾性部材の収縮力を変える方法として前記説明した方法を採用すればよい。
吸収性物品には、吸収性コアの幅方向両側に立ち上がりフラップが設けられることが好ましい。立ち上がりフラップは、例えば、吸収性コアの上側に、吸収性コアの両側縁に沿って設けられてもよく、吸収性コアの幅方向両外側に設けられてもよい。立ち上がりフラップは、例えばトップシートや、トップシート上面に折り返されたバックシート、あるいはトップシートとバックシートの両方に接合される。立ち上がりフラップを設けることにより、尿等の排泄物の横漏れを防ぐことができる。立ち上がりフラップは、トップシートの幅方向両側に設けられたサイドシートの内方端が立ち上げられて、形成されてもよい。立ち上がりフラップおよびサイドシートは、液不透過性であることが好ましい。
吸収性物品には、吸収性コアの幅方向両側縁から起立する立ち上がりフラップが設けられることが好ましい。この場合、立ち上がりフラップは、少なくとも一部が吸収性コアの幅方向両側縁に端を発するものであればよい。吸収性物品には吸収性コアの左右両側にコア用弾性部材が備えられているため、立ち上がりフラップが吸収性コアの幅方向両側縁から起立すれば、コア用弾性部材の収縮力により、立ち上がりフラップが着用者の肌に向かって立ち上がって防漏壁を形成しやすくなる。より好ましくは、立ち上がりフラップの内方端にさらに起立用弾性部材が設けられる。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、吸収性物品には、吸収性コアの幅方向の外方に、長手方向に延びる脚用弾性部材が設けられていてもよい。この場合、脚用弾性部材は、バックシートの吸収性コアと重ならない部分に配されることが好ましい。脚用弾性部材の収縮力により、着用者の脚周りに沿ったレッグギャザーが形成され、股部からの尿等の排泄物の漏れが防止される。
吸収性物品が使い捨ておむつである場合、吸収性物品には、吸収性コアの長手方向の端部に、幅方向に延びるウェスト用弾性部材が設けられてもよい。ウェスト用弾性部材の収縮力により、着用者の胴周りに沿ったウェストギャザーが形成され、背中側や腹部側からの尿等の排泄物の漏れが防止される。
スリット用弾性部材、起立用弾性部材、脚用弾性部材、ウェスト用弾性部材等の弾性部材としては、コア用弾性部材として使用可能な弾性部材を用いればよい。また、これら弾性部材の固定方法は、コア用弾性部材と同様の固定方法が採用できる。
吸収性物品には、長手方向端部に取っ手用の開口が設けられることが好ましい。吸収性物品の長手方向端部に取っ手用の開口が設けられれば、吸収性物品を取り扱う際、開口に指を差し込んだりして、吸収性物品の長手方向端部を自然に掴みやすくなる。その上で、吸収性物品の長手方向端部を掴んで吸収性物品を長手方向に引っ張れば、吸収性物品は幅方向の中央付近が窪むように形成される。従って、この状態で吸収性物品を着用者の股間に当てれば、コア用弾性部材の作用と相まって、幅方向の中央付近を窪ませながら幅方向端部が着用者の肌に押し当てられるように吸収性物品を装着することが容易になる。
取っ手用の開口は、吸収性物品の吸収性コアが配されない部分に設けられることが好ましい。このような部分に取っ手用の開口が設けられれば、吸収性コアに吸収された尿等の排泄物が開口から漏れにくくなる。
取っ手用の開口は、吸収性物品の長手方向の両方の端部に設けられることが好ましい。また、開口は、吸収性物品の幅方向中心線に対し略対称に設けられることが好ましい。このように開口が設けられれば、開口を指や手で掴みやすくなる。また、開口は、穴に限らず切れ目(例えば十字状の切れ目)であってもよい。
取っ手用の開口の周囲には、補強材が設けられることが好ましい。取っ手用の開口の周囲に補強材が設けられれば、開口に指を差し込んだりして吸収性物品の長手方向端部を引っ張った際、吸収性物品が開口を起点として破断しにくくなる。補強材としては、不織布、織布、編布、プラスチックフィルム等を用いればよい。
本発明の吸収性物品の実施態様の一例を、図面を参照して説明する。図1〜図4には、本発明の吸収性物品の一実施態様を示す。図1は、吸収性物品として尿パッドをバックシート側から見た平面図を表す。図2は、図1の吸収性物品をトップシート側から見た平面図を表す。図3は、図1および図2の吸収性物品のA−A断面図を表す。図4は、図3に示した吸収性物品において、吸収性コアの幅方向両側が持ち上げられた状態を表す。なお、本願の図では、矢印xが幅方向を表し、矢印yが長手方向を表す。矢印x,yにより形成される面に対して垂直方向を上下方向zと定義付ける。
吸収性物品1Aは、液透過性のトップシート2と液不透過性のバックシート3とこれらの間に配された吸収性コア11とを有し、長手方向yと幅方向xとを有する。トップシート2は、着用者の肌に面するように配置され、尿等の排泄物を透過する。トップシート2を透過した排泄物は、吸収性コア11により収容される。バックシート3は、排泄物が外部へ漏れるのを防いでいる。
トップシート2の幅方向xの両端には、長手方向yに延在するサイドシート4が接合している(図2,図3)。サイドシート4は、液不透過性のプラスチックフィルムや液不透過性の不織布等により構成される。サイドシート4には、幅方向xの内方端に起立用弾性部材25が設けられている。サイドシート4は、起立用弾性部材25の収縮力によりサイドシート4の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、これにより立ち上がりフラップ5が形成され、尿等の幅方向xの横漏れが防止される。立ち上がりフラップ5は前後端部の内面がトップシート2上に接合されてもよく、これにより尿等の長手方向yの外方への漏れが防止される。
吸収性物品1Aでは、吸収性コア11が、長手方向yに前方部12と後方部14とこれらの間の中間部13とを有し、中間部13で幅方向xに3分割され、左側部分15と右側部分16とこれらの間の中央部分17とが形成されている。吸収性コア11は、中央部13のみが幅方向xに3分割され、左側部分15と中央部分17の間および右側部分16と中央部分17の間にスリット(隙間)18が形成されている。吸収性物品1Aでは、スリット18は長手方向yに延びる直線状に形成されている。
バックシート3には、吸収性コア11が重なる部分に、幅方向xの中心線Xの両側に長手方向yに延びる第1コア用弾性部材21と、第1コア用弾性部材21より幅方向xの外方に長手方向yに延びる第2コア用弾性部材22が配され、第2コア用弾性部材22より幅方向xの外方に長手方向yに延びる第3コア用弾性部材23が配されている。吸収性物品1Aでは、第1コア用弾性部材21と第2コア用弾性部材22と第3コア用弾性部材23は、バックシート3の左側部分15と重なる部分およびバックシート3の右側部分16と重なる部分にそれぞれ配されている。第3コア用弾性部材23は第2コア用弾性部材22よりも強い収縮力となるようにバックシート3に配され、第2コア用弾性部材22は第1コア用弾性部材21よりも強い収縮力となるようにバックシート3に固定されている。吸収性物品1Aはこのようにコア用弾性部材21,22,23が配されることにより、図4に示すように、吸収性コア11の左側部分15と右側部分16が着用者の肌側に持ち上げられて、吸収性コア11が幅方向xの断面で窪んだ形状となる。また、吸収性コア11は、幅方向xの外方ほど着用者の肌に強く押し当てられるようになる。従って、吸収性物品1Aは、横漏れが防止されやすくなるとともに、尿等の排泄物を好適に収容できるようになる。また、着用者はコア用弾性部材の収縮力による圧迫感を強く感じにくくなり、着用感が向上する。
図3に示すように、吸収性物品1Aでは、立ち上がりフラップ5が吸収性コア11の幅方向xの両側縁から起立するように設けられている。従って、図4に示すように、吸収性コア11の幅方向xの両端がコア用弾性部材21,22,23により持ち上げられると、それに伴い立ち上がりフラップ5も着用者の肌側に立ち上がりやすくなり、尿等の横漏れが効果的に防止されやすくなる。
図5には、本発明の吸収性物品の他の実施態様を示す。図5は、吸収性物品として尿パッドをバックシート側から見た平面図を表す。図6には、図5の吸収性物品のB−B断面図を表す。なお、下記の説明において、図1〜図4の実施態様と重複する部分の説明は省略する。
図5に示した吸収性物品1Bでは、第1コア用弾性部材21と第2コア用弾性部材22と第3コア用弾性部材23が、第1コア用弾性部材21と第2コア用弾性部材22との間隔が、第2コア用弾性部材22と第3コア用弾性部材23との間隔よりも広くなるように、バックシート3に固定されている。なお、吸収性物品1Bでは、第1コア用弾性部材21と第2コア用弾性部材22と第3コア用弾性部材23が同じ収縮力となるようにバックシート3に固定されている。吸収性物品1Bは、このようにコア用弾性部材21,22,23が設けられることにより、吸収性コア11には幅方向xの外方ほどコア用弾性部材21,22,23による収縮力が強く作用するようになる。従って、吸収性物品1Bにおいても、吸収性物品1Aと同様の効果が得られる。
図7には、図1に示した吸収性物品1Aの変形例を示す。図7は、吸収性物品として尿パッドをバックシート側から見た平面図を表す。
図7に示した吸収性物品1Cでは、スリット18が、幅方向xの内方に湾曲する曲線状に形成されている。このようにスリット18が形成されていると、吸収性コア11を、着用者の股間付近では深い窪みを形成しつつ、前方または後方にいくに従い窪みの深さが浅くなり、前方部12と後方部14で自然に平面状になるように形成することが容易になる。従って、吸収性物品1Cは、着用感に優れる。
図8には、図1に示した吸収性物品1Aの他の変形例を示す。図8は、吸収性物品として尿パッドをバックシート側から見た平面図を表す。図9には、図8の吸収性物品のC−C断面図を表す。
図8および図9に示した吸収性物品1Dでは、左側部分15と中央部分17の間および右側部分16と中央部分17の間に形成される隙間(スリット)18に、長手方向yに延びるスリット用弾性部材24がバックシート3に配されている。スリット用弾性部材24が設けられれば、スリット用弾性部材24を支点として吸収性コア11が折れ曲がりやすくなり、吸収性コア11に窪みが形成されやすくなる。
1: 吸収性物品(尿パッド)
2: トップシート
3: バックシート
11: 吸収性コア
12: 前方部
13: 中間部
14: 後方部
21: 第1コア用弾性部材
22: 第2コア用弾性部材
23: 第3コア用弾性部材

Claims (6)

  1. 液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、長手方向と幅方向とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは長手方向に前方部と後方部とこれらの間の中間部とを有し、前記中間部が前記吸収性コアの長手方向の中央70%の領域に形成され、
    前記バックシートには、前記吸収性コアが重なる部分に、幅方向の中心線の両側に長手方向に延びる第1コア用弾性部材と、前記第1コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第2コア用弾性部材が配され、
    前記第1コア用弾性部材及び前記第2コア用弾性部材が前記吸収性コアの長手方向の前記中間部に配され、前記前方部と前記後方部に配されず、
    前記第2コア用弾性部材が前記第1コア用弾性部材よりも強い収縮力となるように前記バックシートに固定されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートとこれらの間に配された吸収性コアとを有し、長手方向と幅方向とを有する吸収性物品であって、
    前記吸収性コアは長手方向に前方部と後方部とこれらの間の中間部とを有し、前記中間部が前記吸収性コアの長手方向の中央70%の領域に形成され、
    前記バックシートには、前記吸収性コアが重なる部分に、幅方向の中心線の両側に長手方向に延びる第1コア用弾性部材と、前記第1コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第2コア用弾性部材と、前記第2コア用弾性部材より幅方向外方に長手方向に延びる第3コア用弾性部材が配され、
    前記第1コア用弾性部材、前記第2コア用弾性部材及び前記第3コア用弾性部材が前記吸収性コアの長手方向の前記中間部に配され、前記前方部と前記後方部に配されず、
    前記第1コア用弾性部材と前記第2コア用弾性部材との間隔が、前記第2コア用弾性部材と前記第3コア用弾性部材との間隔よりも広くなるように、前記第1コア用弾性部材と前記第2コア用弾性部材と前記第3コア用弾性部材が前記バックシートに固定されていることを特徴とする吸収性物品。
  3. 前記吸収性コアが、長手方向に前方部と後方部とこれらの間の中間部とを有し、前記中間部で幅方向に3分割され、左側部分と右側部分とこれらの間の中央部分とが形成され、
    前記各コア用弾性部材が、前記バックシートの前記左側部分と重なる部分および前記バックシートの前記右側部分と重なる部分にそれぞれ配されている請求項1または2に記載の吸収性物品。
  4. 前記左側部分と前記中央部分の間および前記右側部分と前記中央部分の間に形成される隙間に、長手方向に延びるスリット用弾性部材が前記バックシートに配されている請求項3に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性コアの幅方向両側縁から起立する立ち上がりフラップが設けられる請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性物品の長手方向端部に、取っ手用の開口が設けられている請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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