JP6834081B2 - 吸収性補助パッド - Google Patents
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図1は本発明の吸収性補助パッド1の平面図を示す図面、図2は本発明の吸収性補助パッド1の使用例を示す図面、図3は本発明の吸収性補助パッド1の断面図(図1のX1−X1)を示す図面、である。吸収性補助パッド1は、図1及び図3に示すように、液透過性のトップシート20と、液不透過性のバックシート30と、トップシート20及びバックシート30の間に配置された吸収体40と、吸収性補助パッド1の幅方向の一方の側端部にのみ、後述する立体ギャザー50と、を有し、テープ止めタイプの紙おむつ等の吸収性物品100の端部に配置されるものである。吸収性補助パッド1は、幼児又は成人用を問わず、吸収性物品100と併用して用いることに適している。図2に示すように、吸収性補助パッド1を、吸収性物品100の端部に、立体ギャザー50が吸収性物品100の外周方向となるようにして、配置することにより、軟便等の漏れを効果的に防止することができる。
トップシート20は、吸収体40に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収体40を挟んで、バックシート30と対向して配置されている。トップシート20は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような基材、例えば、エアスルー不織布を代表とするサーマルボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ポリエチレンフォーム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム、又はこれらを積層した複合シートといった材料から形成される。トップシート20は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
バックシート30は、吸収性補助パッド1の外部に体液が漏れないよう、液不透過性を有し、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシートやポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。バックシート30の形状は、特に限定されないが、吸収性補助パッド1の形状に合わせて、略長方形又は略正方形であることが好ましい。
吸収性補助パッド1は、バックシート30の衣類側表面に、吸収性補助パッド1の装着時に、吸収性物品100と固定するための固定手段31が形成されている。固定手段31の基材としては、特に限定されないが、メカニカルフックテープ、粘着テープ、粘着剤を用いることができる。また、固定手段31を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性補助パッド1の包装シートと一体となっていてもよい。
吸収体40は、基材としての吸収性繊維と、高吸収性ポリマー(SAP)と、を含有することが好ましい。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンや紙おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティッシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体40の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m2以上800g/m2以下の坪量とすることが好ましい。
本発明おいて、吸収体40は吸収性補助パッド1の長手方向に直線状のスリット41を少なくとも一本備える。スリット41を設けることにより、軟便等の吸収性を向上させることができる。吸収性向上の観点から、スリット41の長手方向の寸法は、20mm以上270mm以下であることが好ましく、70mm以上220mmであることがより好ましく、スリット41の幅方向の寸法は、5mm以上40mm以下であることが好ましい。また、同様の観点から、上記スリット41の深さは、2mm以上15mm以下とすることが好ましい。
吸収性補助パッド1は、吸収性補助パッド1の幅方向の一方の側端部にのみ、撥水性又は液不透過性を有する二重のシートから構成される立体ギャザー50を有する。図2に示すように、吸収性補助パッド1を吸収性物品100の端部に、立体ギャザー50が吸収性物品100の外周方向となるようにして、配置することにより、吸収性補助パッド1の吸収性を維持しつつ、軟便等の漏れを効果的に防止することができる。
立体ギャザー50は、図1及び図3に示すように、幅方向内側に位置する第一の立体ギャザー51と、幅方向外側に位置する第二の立体ギャザー52と、から構成されている。また、第一の立体ギャザー51及び第二の立体ギャザー52の態様例を、図3のほかに、図4から図6に示している。本発明における第一の立体ギャザー51及び第二の立体ギャザー52は、図3から図6に示すように、トップシート20の形成位置より身体側の位置において、それぞれが自由端側から合流する合流点53を有し、第一の立体ギャザー51及び第二の立体ギャザー52は、合流点53からそれぞれの自由端まで、幅方向に離間して形成されている。立体ギャザー50を、このように、第一の立体ギャザー51と第二の立体ギャザー52から構成し、かつ、合流点53からそれぞれの自由端まで幅方向に離間して形成することにより、吸収性補助パッド1の着用時のフィット性をより高め、効果的に軟便等の漏れを防止することができる。また、フィット性向上と漏れ防止効果の観点から、合流点53における第一の立体ギャザー51と第二の立体ギャザー52の離間した幅方向の間隔が、5mm以上50mm以下であることが好ましく、10mm以上30mm以下であることがより好ましい。また、第一の立体ギャザー51と第二の立体ギャザー52は、図3に示すように、第一の立体ギャザー51がトップシート20と結合し、第二の立体ギャザー52がバックシート30に結合することで、それぞれが吸収性補助パッド1に固定されてもよく、更に、図4から図6に示すように、第一の立体ギャザー51の基端部が、第二の立体ギャザー52の側部に連結されるように結合されていてもよい。
また、立体ギャザー50は、第一の立体ギャザー51の自由端側及び基端側、並びに第二の立体ギャザー52の自由端側及び基端側に、少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材54を長手方向に沿って有することが好ましい。伸縮弾性部材54を長手方向に沿って設けることで、立体ギャザー50が起立性を有し、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなり、フィット性が向上することで、軟便等の漏れを効果的に防止することができる。伸縮弾性部材54としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等が使用される。
20 トップシート
30 バックシート
31 固定手段
40 吸収体
41 スリット
50 立体ギャザー
51 第一の立体ギャザー
52 第二の立体ギャザー
53 合流点
54 伸縮弾性部材
100 吸収性物品
Claims (7)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシート及び前記バックシートの間に配置された吸収体と、を有し、吸収性物品の端部に配置される吸収性補助パッドであって、
前記吸収性補助パッドは、前記吸収性補助パッドの幅方向の一方の側端部にのみ、撥水性又は液不透過性を有する二重のシートから形成される立体ギャザーを有し、
前記立体ギャザーは、幅方向内側に位置する第一の立体ギャザーと、幅方向外側に位置する第二の立体ギャザーと、から構成されており、
前記第一の立体ギャザー及び前記第二の立体ギャザーは、前記トップシートの形成位置より身体側の位置において、それぞれが自由端側から合流する合流点を有し、
前記第一の立体ギャザー及び前記第二の立体ギャザーは、前記合流点からそれぞれの自由端まで、幅方向に離間して形成されており、
前記第一の立体ギャザー及び前記第二の立体ギャザーの前記トップシートからの高さ方向の寸法は、前記吸収性補助パッドの幅方向の寸法に対して、20%以上であり、
前記トップシートは、前記立体ギャザーを備えていない幅方向の側端部において、前記吸収体の一部及び前記バックシートの一部を巻き込むように、折り返された形状を有し、
前記バックシートは、前記立体ギャザーを備えている幅方向の側端部の、前記立体ギャザーより幅方向内側において、前記吸収体の一部を前記トップシートの衣類側の位置で巻き込むように、折り返された形状を有し、
前記吸収体は、長手方向に直線状のスリットを、少なくとも一本備え、
前記バックシートの衣類側表面には、吸収性物品との固定手段が形成されている、吸収性補助パッド。 - 長手方向及び幅方向の寸法が、50mm以上300mm以下である、請求項1に記載の吸収性補助パッド。
- 前記第一の立体ギャザー及び前記第二の立体ギャザーの前記トップシートからの高さ方向の寸法が、15mm以上80mm以下であり、前記第二の立体ギャザーの前記トップシートからの高さ方向の寸法は、前記第一の立体ギャザーの前記トップシートからの高さ方向の寸法よりも大きい、請求項1又は2に記載の吸収性補助パッド。
- 前記合流点における前記第一の立体ギャザーと前記第二の立体ギャザーの離間した幅方向の間隔が、5mm以上50mm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記立体ギャザーは、前記第一の立体ギャザーの自由端側及び基端側、並びに前記第二の立体ギャザーの自由端側及び基端側に、少なくとも一本ずつの伸縮弾性部材を長手方向に沿って有する、請求項1から4のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記第一の立体ギャザーと前記第二の立体ギャザーの幅方向の間隔が、前記合流点から自由端にかけて徐々に大きくなる、請求項1から5のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
- 前記第二の立体ギャザーの自由端が、断面T字状又は断面Y字状に形成されている、請求項1から6のいずれかに記載の吸収性補助パッド。
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